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【LFA143】ブルーノ・ロピスが8000観客の声援受けたパイヴァをボクシングで寄せつけず新LH級王者に

<LFAライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
ブルーノ・ロピス(ブラジル)
Def.2R1分32秒by TKO
ウィリアネジソン・パイヴァ(ブラジル)

9000人ソールドアウト、地元ファンの声援を受けるパイヴァに対し、ロピスが右ローを蹴る。パイヴァは右ハイを見せ、右から左ハイというコンビを繰り出す。かわしたロピスがステップインして右を振るうと、パイヴァがシングルを合わせるがテイクダウンは奪えない。右ボディを入れたロピスが、ジャブからワンツーを打ち込む。ケージに詰まって、ワンツーを返しながらもパンチを被弾するパイヴァは右ボディからワンツーを受け、さらに左フックでケージにもたれかかるような仕草を見せる。

ここから右を打ち返したパイヴァだが、ロピスがボクシングで優勢に立ち跳びヒザを繰り出す。左ボディから右オーバーハンドのコンビを決めたロピスは、ケージにパイヴァを追い込みクリンチからヒザをボディに突き上げる。自ら離れたロピスは左ジャブを当て、右につなぐ。パイヴァも果敢に打ち返すが、スピードが違い右を被弾して下がる。ラッシュすることなく、確実にパンチを当てていくロピスが組んでヒザを突き刺し、ケージにパイヴァを押し込む。残り1分、払い腰を潰しバックに回ろうとしたロピスは姿勢を乱し、急ぎ立ち上がるとジャブから右フックをヒットさせる。ダブルレッグは切られ、シングルに移行したロピスはテイクダウンこそ奪えなかったが、バックに回ったところで反撃を許さず初回を締めた。

2R、初回をリードしたロピスはすぐに圧をかけて、右から左を決める。さらに右クロス、ハイをかわして右ローからリードフックを振るう。スイッチして左を伸ばし、オーソに戻したロピスが右を当て、左につなげる。続いて左ボディ、右スレートと一方的に攻めるロピスがワンツーを入れ、ケージに詰まったパイヴァに右エルボーを入れる。これを受けて、鼻が折れたパイヴァは下がって、パンチの追撃で崩れたところでレフェリーが割ってい入って勝負が決した。

ブルーノ・ロピスは得意とされる組み技を見せることなく、その腰にチャンピオンベルトを巻き、「UFCで戦いたいけど、どうなるか」と話した。


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【LFA143】回転後拳→左ハイ、首相撲→ヒジ。華麗なコンビのフェルナンジスが暫定女子フライ級王者に

<LFA暫定女子フライ級王座決定戦/5分5R>
ギャビ・フェルナンジス(ブラジル)
Def.2R3分02秒by ギロチンチョーク
カロリーナ・マルチンス(ブラジル)

サウスポー、リーチと上背だけでなく体格でも一回り大きなフェルナンジスは勢いのある左ハイをガードの上から蹴テイク。さらにワンツー、左ハイを続けたフェルナンジスは、マルチンスの腹と顔面に攻撃を散らし、鋭い踏み込みから右オーバーハンドを繰り出す。マルチンスは間合いを測りロー、後ろ回し蹴りも距離が合わない。オーソに構えて、前足でハイを繰り出し、スイッチしてからワンツーというコンビを見せるフェルナンジスが勢いよくパンチを繰り出すが、やや力が入り過ぎているか。

左クロスから左ミドル、そして間合いを外したフェルナンジスはマルチンスの攻撃をほぼ受けずに3分が経過する。右に回りながらマルチンスを誘い、ローを蹴られても左ミドルを蹴ったフェルナンジスは、右フックをヒットさせる。続いて左インローで揺さぶり、ワンツーから左ハイ、そして右ハイと攻撃を続けるフェルナンジスに対し、マルチンスも怯まずに左を振るう。そこに右のカウンターを入れたフェルナンジスが右ジャブを当て、手数と精度で圧倒した初回を戦い終えた。

2R、左ミドルと左ハイで組み立てるフェルナンジスが、ここも左ミドルで先制する。肩口への蹴りと、ローも続けるフェルナンジスがワンツーから左ハイ、そしてミドル、最後に左ボディショットを入れる。圧倒的に劣勢でも、焦りや恐怖が表情に見えないマルチンスは、左右のローを蹴っていく。フェルナンジスは右スピニングバックフィストを当て、直後に左ハイというコンビネーションも見せる。

間合いを測りつつ右フックから左ハイのコンビネーション、さらに首相撲でヒザをボディに突き刺し、マルチンスを振りまわして崩すと、左エルボーでダウンを奪う。フェルナンデスはパウンドを落とし、スクランブルでギロチンをセットし引き込む。足を組みなおしたフェルナンジスがタップを奪い、一方的な試合展開でLFA暫定女子フライ級チャンピオンに輝いた。

フィニッシュだけでなく、華麗な蹴りとパンチのコンビネーションのインパクトが大きいフェルナンジス──組んでくる相手にこのコンビネーションを使えるのか。米国でのLFA出場が待たれる。


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【LFA143】12勝、12の初回勝利はメッキだった……。ジェスイノ、デラーノのヒザ蹴りに1R失神KO負け

<フェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
ジョゼ・デラーノ(ブラジル)
Def.1R3分00秒by KO
ジャイル・ジェスイノ(ブラジル)

タッチグローブ直後に右ローを蹴ったジェスイノだが、空振りに。サウスポーのデラーノは左に回りワンツーで左を逃す。スピニング系の動きを見せるジェスイノは、頭を振ってこねるようなパンチを見せるが、ガードが甘くジャブを被弾する。構えを変え、独特のリズムの打撃もスピードに欠け振りが大きなパンチはデラーノに届かない。逆にワンツーを被弾したジェスイノは、積極的に前に出るが空振りを続ける。

残り半分、左ストレートを当てたデラーノはジェスイノの前進にテンカオを効かせ、テイクダウン狙いに右ヒザを一閃。初回フィニッシュ勝利を続けていたジェスイノだが、この一発で倒れ鉄槌の追い打ちに気を失った。

12勝、6つの初回KOと6つの初回一本勝ちという戦績のジェスイノだが、この試合の動きを見る限り、これまでの対戦相手の力不足により作られたレコードだったようだ。


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【LFA143】計量終了 12勝1敗、全て1Rフィニッシュ。平均試合タイム89秒のジョズイノは本物??

【写真】コンテンダーシリーズまで10カ月、この時期のタイトル戦勝者のターゲットはどこになるのか(C)LFA

30日(金・現地時間)、ブラジルの北東部ペルナンブコ州レシフェのジナーシオ・ジ・エスポルチ・ジェラルド・マガリャエスで開催されるLFA143「Lopes vs Paiva」の計量が、29(木・同)に行われている。

LFAのブラジル大会としては、初めてノルデジスチ(北東部)に進出を果たした今大会はライトヘビー級と暫定女子フライ級王座決定戦の2階級のタイトル戦が組まれている。


ライトヘビー級はブルーノ・ロピス×ウィリアネジソン・パイヴァ、暫定女子フライ級はガブリエラ・フェルナンジスとカロリーナ・マルチンスが、ともに王座決定戦戦う。

これらの2つのタイトル選手に出場する4選手とともに、7試合が組まれたメインカード出場選手は誰1人として計量失敗はなかった。

対して6試合が組まれたプレリミでは、そのプレリミメインのミドル級でルカス・フェルナンドと対戦するファビオ・アギラーが、3.8ポンド・オーバーの188.8ポンドで計量を終え、両者の対戦はキャッチウェイト戦で実施されることになった。

今や(おかしな表現方法だが)メジャー・フィーダーショーでさえ、キャリア10戦前後で全勝、もしくは1敗か2敗でないと上位で試合が組まれないというなか、メインカードではタイトル戦以外でウェルター級とフェザー級の一戦に注目したい。

ウェルター級のマルセロ・マルケス✖アウグスト・マチアスは、7勝0敗✖9勝1敗というレコードを持つ者のマッチアップだ。

そしてフェザー級のジョゼ・デラーノとジャイル・ジョズイノは前者が11勝2敗、後者は12勝1敗と抜群の戦績を残している。デラーノは6月大会でフェザー級王座決定戦でマイケル・スタックと対戦し判定勝ちを収めたが、計量オーバーのためベルトを巻くことはできなかった。

そんなケジメの一戦で、デラーノと戦うジョズイノは12勝のうち6試合がKO勝ち、6試合が一本勝ちというパーフェクト・フィニッシャー。しかも、全ての勝利が1Rでこれまでの平均ファイトタイムが1分29秒というモンスター的な記録を残している。

とはいえ対戦相手はデビュー戦、負け越し、勝ち星無しという相手ばかり。ジョズイノにとってデラーノとの一戦は、これらの記録が実力を表す実数なのか、それとも作られたメッキなのかが明らかとなるLFA初陣となる。

■視聴方法(予定)
10月1日(土・日本時間)
午前11時~UFC Fight Pass

■LFA143計量結果

<LFAライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
ブルーノ・ロピス: 204.2ポンド(92.62キロ)
ウィリアネジソン・パイヴァ: 204.8ポンド(92.89キロ)

<LFA暫定女子フライ級王座決定戦/5分3R>
ガブリエラ・フェルナンジス: 125ポンド(56.7キロ)
カロリーナ・マルチンス: 125ポンド(56.7キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョゼ・デラーノ: 145ポンド(65.77キロ)
ジャイル・ジョズイノ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ライト級/5分3R>
マルセロ・マルケス: 155.4ポンド(70.48キロ)
アウグスト・マチアス: 155.4ポンド(70.48キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイオ・マシャド: 145.2ポンド(65.86キロ)
ガブリエル・シウバ: 145.8ポンド(66.13キロ)

<女子ストロー/5分3R>
マヤラ・タイズ: 115.4ポンド(52.34キロ)
ホゼ・コンセイサォン: 114.8ポンド(52.07キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マイコン・ドゥグラス: 261.4ポンド(118.56キロ)
エジナウド・ノヴァイス: 247ポンド(112.03キロ)

<ミドル級/5分3R>
ファビオ・アギラー: 188.8ポンド(85.63キロ)
ルカス・フェルナンド: 185.8ポンド(84.27キロ)

<フェザー級/5分3R>
レオナルド・ダ・シウバ: 143.4ポンド(65.04キロ)
ネイト・オリヴェイラ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
ジョゼ・アリー: 153.8ポンド(69.76キロ)
カウエ・フェルナンジス: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミゲル・フェルミーノ: 204ポンド(92.53キロ)
ヴィトー・コスタ: 204.4ポンド(92.7キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ナタリア・アウヴェス: 115.4ポンド(52.34キロ)
イングリッジ・シウバ: 113.8ポンド(51.61キロ)

<フライ級/5分3R>
ルイス・アギラー: 125.2 ポンド(56.78キロ)
カッシオ・アルドゥイーニ: 126ポンド(57.15キロ)

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【LFA143】初のブラジル・ノルジスチ進出大会でライトヘビー級と暫定女子フライ級のタイトル戦

【写真】まずは暫定王者になり、正規王者の首を狙うフェルナンジス (C)LFA

2日(金・現地時間)、LFAが30日(金・同)にブラジルはペルナンブコ州の州都レシフェのジナーシオ・ジ・エスポルチ・ジェラルド・マガリャエスで開催するLFA143のラインナップを発表し、2階級のタイトルマッチが組まれることが明らかとなった。

7月のリオデジャネイロ大会以来、2カ月振りのブラジルでのイベントは2021年7月のリオ2連戦(続いて今年の3月と5月)と5大会が開かれたリオを離れ、バーリトゥードのメッカと言われたノルジスチ(北東部)への初進出となる。


8月に田中路教、河名マストが出場したLFA138の会場でエド・ソアレス代表は同大会に「8000人近い観客が集まる見込み」と話していたが、今回のリリースではキャパ1万5000人の会場で、チケットは1万枚近く売れているという。

そんな初ノルジスチ大会のメインはLFAライトヘビー級王座決定戦=ブルーノ・ロピス×ウィリアネジソン・パイヴァ、そしてコメインにガブリエラ・フェルナンジス×カロリーナ・マルチンス=暫定女子フライ級王座決定戦という2階級のタイトルマッチが組まれている。

ライトヘビー級タイトル戦は7月大会でLFAデビューを飾り、肩固めでマイルトン・アゼベドを一蹴。キャリア10連勝を8度目のフィッシュ勝利で飾ったロピスに注目だ。

一方の女子タイトルマッチもLFAブラジル大会で既に2勝を挙げ、キャリア7勝1敗としているフェルナンジスが優位と見られている。

LFAブラジル大会で結果を残した選手は、PFLのウェルター級でベスト4入りしたカルロス・レアルを始め、先日のコンテンダーシリーズで木下憂朔に敗れたジョゼ・エンヒッキ、6日の同シリーズでトレイ・ウォーターズと戦うウェルター級王者ガブリエル・ボンフィム、そして23日の同シリーズ出場ハファエル・ラモスらのように直接、北米でステップアップを果たすケースと、カルロス・モタがフライ級王者になったようにLFA米国大会に進むという2つの道が存在している。

今回の2つのタイトル戦、ライトヘビー級はスバリ上の舞台への直行路線か。そして暫定女子フライ級の方は勝者が、現在負傷欠場中──無敗のカナダ人正規王者ジェイミーリン・ホース・ウェッセルズとの年内の統一戦が見込まれている。

直接ステップアップ、そして米国でステップアップを賭けた戦いという二択ができるブラジルのLFAロースターたち。とはいえ、そこで勝ち上がる自体が相当に困難さを伴うことは間違いない。

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