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【Black Combat Rise02】ドロドロの大熱闘、延長戦を制した大原樹理「タイトルマッチ、見たいですよね」

<ライト級/5分3R>
大原樹理(日本)
Def.ExR 3-0:10-9.10-9.10-9
パク・ジョンホン(韓国)

ジャブで詰める大原に対し、パク・ジョンホンが右に回る。パク・ジョンホンのローが急所に当たり、間を置いた大原は右カーフを蹴られて距離を外す。カーフに右を合わせた大原が左ハイ、ガードしたパク・ジョンホンの前進にワンツーを打つ。パク・ジョンホンは左インロー、大原は右ストレートを返す。

前足を蹴るパク・ジョンホンの右フックから空振りとなるが、大原の左ハイに右を伸ばしワンツーからラッシュをかける。ケージを背負ってパンチを受けた大原は、回って中央を取り右ハイを繰り出す。ハイを続ける大原が前蹴り、パク・ジョンホンも前蹴りから左ハイを返し、右オーバーハンドをヒットさせる。ボディも殴ったパク・ジョンホンは、首相撲からの小外刈りへ。大原は倒れなかったが、直後のパク・ジョンホンのヒザが急所を直撃する。

残り56秒で時計が止まり、再開。インロー、アウトローと前足を蹴り続けるパク・ジョンホンだが、大原が右を2度入れる。さらにジャブ、最後の大原のワンツーは空を切った。

2R、左右のハイを交互に、そして連続で繰り出す大原。とパク・ジョンホンがダブルレッグからボディロックでテイクダウン。ロールした大原はバックを取られないように正対しにいく。動きが止まり、即ブレイク──試合がスタンドに戻ると、大原が右ストレートに続き左を打ち込む。前に出るがパンチはクリーンヒットしないパク・ジョンホンに、ハイからエルボーを狙った大原がボディへのコンビを決める。このボディが低かったか、続く蹴りは急所に当たった風でもないが、パク・ジョンホンがブレイクを要求する。足を伸ばして座るパク・ジョンホンが、再開に応じると大原は右ハイから左を伸ばす。

するとパク・ジョンホンがヒザを上げてから、つま先を伸ばす左の蹴り。これが急所に入り、大原がしゃがみこむ。両ヒザをついて苦し気な大原、黒いシートに覆われドクターがチェックする。大原は起き上ることができずに、時間が過ぎる。

5分以上が過ぎ、なんとか大原が立ち上がる。パク・ジョンホンはイエローカードを受け、大原は再び蹴り中心のファイトへ。しかし、左ミドルを受けると、響くのか動きが止まる。ここからテイクダウン狙いに出たパク・ジョンホンがケージにつめて、ダブルレッグでテイクダウンを決める。半身の大原は両足フックされるが、前方に落としつつ腕を取られないように防ぎ時間となった。

最終回、ボディを入れた大原。パク・ジョンホンの左の蹴りに、右を伸ばす。さらにガードの上から右ハイを蹴り、左ボディ、軸足払いのような右ローと大原の手数が圧倒的にパク・ジョンホンを上回る。パク・ジョンホンはローを続け、前に出てもパンチをそれほど打たない。逆に大原は右ボディ、左を入れる。残り3分、パク・ジョンホンはダブルレッグでテイクダウン、スクランブルでバックにつく。

残り半分、胸を合わせた大原のエルボーは空振りに。パク・ジョンホンが右カーフを蹴るも、大原は脳天に縦ヒジを落とし、ワンツーを伸ばす。右ボディストレート、右ハイの大原。パク・ジョンホンは徹底して右カーフだ。奥足にまで右インローを蹴るパク・ジョンホンが、左ボディ。大原は構えを変えるが、両足を蹴られるとダブルレッグからスイッチしたダブルでケージに押し込まれると、最後の最後にボディロックテイクダウンで倒されタイムアップを迎えた。

と、最低はドローで延長ラウンドへ。

パク・ジョンホンのダブルレッグを切ってヒザをボディに入れた大原が、ラッシュをかける。蹴りから右を伸ばした大原、ヒザは空を切る。と、ここでローを蹴った大原がワンツーを入れる。パク・ジョンホンはダブルレッグ&小外刈りでテイクダウン。スクランブルで背中に回る。前方に崩された大原は、バックを取られ両足をフックされる。残り2分40秒、パク・ジョンホンがボディトライアングルを完成させる。

RNC狙いのパク・ジョンホン、腕を組みかえたパク・ジョンホンだが真後ろを取れておらず絞めきれない。胸を合わせた大原は、三角狙いに立ち上がって踏みつける。そして、立ち上がってきたパク・ジョンホンにパンチを纏め、ヒザ蹴りへ。右アッパーに下がったパク・ジョンホン、大原もスタミナが切れかかっており間をおく。ここから距離を詰め、ヒザ蹴り、パンチのコンビ&ヒジ打ちの大原は、パク・ジョンホンのダブルレッグに下になると即三角絞めへ。

絞めよりも、殴らせないよう下から固めた大原は試合終了後にしゃがみこみ、パク・ジョンホンはブラック代表の元に歩いて行った。バックを許したといえでも、終盤の猛攻で大原の負けはまずない──結果、判定勝ちを手にした大原に韓国のファンは立ち上がって拍手を送った。

「まず素直に嬉しい。頑張ってきた甲斐がありました。ハンター選手、普通に強いと思っていたのでこういう試合も予想していました。ハンター選手だからここまでの試合ができたし、偶発的に急所に当たり皆がブーイングをしていたけどわざじゃないし、試合前はあんなに言い合ったけど凄く強いし、凄い格好良いから皆、ハンター選手も凄く称えて欲しい。熱い応援、凄く力になりました。ありがとうございます。まず、もう俺以外いないでしょ。俺以外いないので、タイトルマッチ──ブラックさん、お願いします。俺のタイトルマッチ、ファンの皆さん、見たいですよね。俺がBlack Combatのチャンピオンになるところ見たいですよね。ブラックさん、そういうことでお願いします。KOしたかったけど、メインらしくない試合になってしまったけど……皆さん、応援お願いします」というマイクに、さらに大きな声援が起こった。


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【Black Combat Rise02】大原樹理と対戦、クソ真面目?!パク・ジョンホン「おかしな言動はできないです」

【写真】Black Combatというよりも、「漢とは!!」的なK-MMAファイターにあって珍しいタイプだったパク・ジョンホン(C)MMAPLANET

20日(土)、韓国はオサン市のブラック・アゴラで開催されるBlack Combat Rise02で、大原樹理と対戦するパク・ジョンホン。
Text by Manabu Takashima

1月の大原の敗戦、Road FCのFight100ルール、イ・ソンハが失ったDEEPライト級王座と尋ねるたびに、パク・ジョンホンは丁寧な返答を続けた。イケイケドンドンという雰囲気のあるBlack Combatにあって、異質でもあるパク・ジョンホン──怖い相手かもしれない。


――今週末、大原選手と戦うパク・ジョンホン選手です(※取材は17日に行われた)。まず大原選手が1月にファン・ドユンに喫したTKO負け、ストップが早いと我々も思った次第です。ジョンホン選手はどのように捉えていますか。

「早いかなという気もしますが、一般的にはあの時点でストップがかかっても仕方ないと思います。ただし、大原選手はこれまでにもパンチだけでなく、サッカーボールキックを食らってからも立ち上がって逆転KO勝ちをしているので──少し気の毒なストップでした。もう少し、審判も様子を見て良かったかと思います」

──ともあれ前回負けた大原選手と戦うことに関しては、どのように思っていますか。

「それは大原選手が勝った方が……あのような負け方をしない方が、自分にとっても良かったです。特に大原選手はDEEPでタフな試合をしていただけに」

──大原選手の価値は落ちていないという理解なのでしょうか。

「そうですね、大原選手が勝っていた方が、気持ち的に張りが出たと思います。戦い甲斐がるというか。同時に大原選手は自分にとって、戦う価値のあるファイターです」

──そんなパク・ジョンホン選手ですが、MMAを始めたきっかけを教えてもらえますか。

「高校の時に3年間キックをやっていました。MMAは20歳の時からなので、12年間続けてきたことになります。最初は護身術のつもりで軽い気持ちで習い始めたのですが、いつのまにかずっと続けています」

──MMA歴12年で、7勝3敗。試合数が決して多くなかったのは、何か理由がるのでしょうか。

「それはMMA以外の試合をしてきたからです。キックで16試合、プロ以外のセミプロのMMAを11戦、コンバットサンボも3試合やっています。トータルで考えると40戦になるので、大原選手ほどではないにしても試合経験は少なくはないかと思っています」

──なるほど、です。このところBlack Combatで4試合を戦っていますが、注目団体で戦うことで何か気持ちの変化はありましたか。

「自分はずっと格闘技の指導をして食べてきたので、Black Combatが盛り上がっているからといって、そこではしゃぐようなことはないです。なのでBlack Combatで戦っていても、それ以前と同じようにやっています」

──決して派手ではなくても、ずっとMMA、格闘技を続けていたパク・ジョンホン選手だからこそお伺いしたいのですが、今、Road FCというK-MMA界の老舗でFight100ルールを併用していることをどのように思いますか。

「これまで格闘技に興味のなかった人達の注意を引き、MMAを知ってもらうためには良いことかもしれないですが、あくまでも自分たちがやってきたものはスポーツです。ああいう刺激的なモノだけを求められるようになるのは、あまり良くない面もあると思います。スポーツとして一線を越えないことをやってほしい。そういう想いです」

──押忍。今回の試合は180センチ超同士のライト級戦、これまでと違った対策をしてきましたか。

「当然、自分より背が低くリーチの短い選手との方が戦いやすいです。ただし、今回の試合に向けて特別な準備をしています。彼が戦い難いというプランを立てているので、そこは試合で確認してください。この試合はメンタルの強さをいかに保てるか。お互いにとって、心が折れないで戦うことが一番重要になってきます。」

──では、この試合を経て目指すところは?

「大原選手がランク1位なので、彼に勝ってベルトに挑戦したいと思います」

──あっ、ということは大原選手は負けてもランクが下がらなかったのですね。スミマセン、そんなことも理解せずにインタビューをお願いしてしまって。

「いえ……。大原選手とファン・ドユン選手の戦績の差も考慮したのと、大原選手の怒りようがすさまじかったのでBlack Combatがその怒りを受け止めたのではないでしょうか」

──なるほど(苦笑)。ところでBlack Combatライト級王者のイ・ソンハ選手が、3月にDEEPで江藤公洋選手に敗れDEEPライト級のベルトは失いました。パク・ジョンホン選手にとって、DEEP王座とはどのようなモノなのでしょうか。

「まだ自分はベルトを1つも巻いていないです。今、DEEP王座のことを自分が触れるのは時期尚早だと思います。まずはBlack Combatのベルトを手にしてから、DEEPのことは考えさせてもらいます」

──トラッシュトーク、自己アピール上等のBlack Combatにあってパク・ジョンホン選手は凄く珍しいタイプの選手ですね。

「もっと何か言った方が良かったでしょうか(笑)」

──Black Combatでは日本人選手も、日本とは違うことをやっていることもあるので。凄く新鮮でした(笑)。

「自分が誠実な人間だとは言えないですが、支えてくれる人もいるのでおかしな言動はできないです。ただ、何か仕掛けてきた相手にはしっかりとケージのなかで返事をさせてもらいます」

──では最後に日本のファンに一言お願いします。

「大原選手は尊敬してきた選手です。尊敬している選手だからこそ、負けないようにできる限りの準備をしてきました。ベストを尽くしたいと思います」

■視聴方法(予定)
4月20日(土・日本時間)
午後5時~Black Combat YouTubeメンバーシップ


■Black Combat Rise02 対戦カード

<ライト級/5分3R>
大原樹理(日本)
パク・ジョンホン(韓国)

<ライト級/5分3R>
イ・ファンソン(韓国)
チョ・ユンジュン(韓国)

<フライ級/5分3R>
イ・ソンチョル(韓国)
山本聖悟(日本)

<フェザー級/5分3R>
イ・ミンヒョク(韓国)
イム・ジェユン(韓国)

<無差別契約/5分3R>
キム・ミョンファン(韓国)
稲田将(日本)

<フライ級/5分3R>
ソン・ナクジュン(韓国)
パク・テホ(韓国)

<63.5キロ契約/5分3R>
ジョン・スミン(韓国)
ぽちゃんZ(日

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【Black Combat Rise02】ハンターと仕切り直しの一戦、大原樹理「やっぱりアウェイ。KOで勝つ」

【写真】引き続きBlac Combatで戦う。すでに大原は気持ちを切り替えている(C)SHOJIRO KAMEIKE

20日(土)、韓国はオサン市のブラック・アゴラで開催されるBlack Combat Rise02で、大原樹理がハンターことパク・ジョンホンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

今年1月、ファン・ドユンに敗れた大原樹理が韓国に乗り込む。前回の試合は「レフェリーストップが早すぎる」と物議を醸し、試合後は大原陣営も「二度とBlack Combatには出たくない」という意思を示していた。その大原がなぜ再び韓国で戦うことになったのか。気になるファン・ドユン戦のレフェリーストップに関する決着は? Black Combat独特のYouTube動画撮影の裏側も明かしてくれた。


――Black Combat(以下、BC)の公式YouTubeチャンネルで、試合に向けた一連の動画を拝見しました。何と言いますか……、大変そうですね。

「あの撮影のために1泊2日で韓国に行ってきたんですよ。羽田空港から朝8時の飛行機に乗って、ソウルに着いてから車で3時間ぐらい移動しました。遠かったです(苦笑)」

――動画の詳細については触れませんが、大原選手だけがストーリーラインに乗らずにド正論をかましていました。

「アハハハ! 我が道を往きました。トラッシュトークがあるから、前回の試合について触れられると思ったんですよ。『お前、前の試合で負けているじゃないか』みたいな。そう言われた時の答えを考えていると、ハンターが感情論ばかり言ってきて。そんな流れに乗っかるより、アイツを悪者にしてやろうと考えました(笑)」

――詳しくは動画を視ていただくとして、収録では台本も一切無いのですね。

「台本が無いどころか、現地に着くまで何をするのかも知らされていなかったです。僕だけじゃなく、他の選手も同じでした。とりあえず韓国に呼ばれた、っていう」

――大変ですね……。ただ、仰ったとおり前回の試合については触れられませんでした。それはストーリーライン上、敗戦については無かったことになるのかと。

「どうなんでしょうね? 撮影時にも誰もイジってこないし、今でもライト級ランキングでは僕が1位で」

――大原選手が1位で、次に対戦するハンターが2位。つまりランキング上位同士が対戦し、その勝者が王者イ・ソンハに挑むという流れなのかもしれません。とはいえ、BCのストーリーラインでは触れられないとしても、MMAファイターとしての戦績には残ります。

「正直、前回のレフェリーストップについては――納得しているかどうかといえば、納得はしていないです。それで戦績にひとつ黒星がついたわけで。でもBC側から『また出てもらいたい』という話をもらった時に、僕からもいくつか条件を出したんですよ。その条件もある程度は呑んでくれました。そうなると自分もウダウダ言っているよりは、黒星をつけられた以上は白星を取り戻しに行くしかないって考えましたね」

――再度オファーがあり、条件もいくつかは呑んでくれた。ということは、BCサイドとしても大原選手に対する評価は高いのでしょう。

「はい、評価はしてくれているんだと思います。それは素直に嬉しいです」

――では改めて前回の試合について振り返っていただきたいと思います。何よりも「早すぎる」と言われたレフェリーストップについて率直な意見を聞かせてください。

「まず相手のパンチを食らってグラついたじゃないですか。あの時は僕が前に出て、相手がパンチを合わせて来るのが見えたんですよ。だから僕は頭を傾けて、カウンターをよけようとしたところに相手のパンチが頭をかすめて。それで脳が揺れてクラッっとしたので、ヤバいなと思って組みつこうとしたんですね。それだけ一連の流れはハッキリと意識がありました。直後に僕が倒れたのは、なぜか割って入ってきたレフェリーに押されたからです。それでレフェリーが『ストップ!』とか言っているから『いやいや、なぜ?』と」

――明らかに大原選手が一発食らった瞬間にレフェリーが走り始めていました。あの展開で大原選手が追撃をもらっている、あるいは背中から倒れて追撃を食らいそうなところでレフェリーが割って入るのは理解できます。しかし、そうではなかった。

「あれで止められるなら、中村大介さんの試合も完全にストップされているはずなんです。だから、正直言って試合後は勘ぐっちゃいましたよ。『俺、やられちゃったのかな?』って」

――個人的な印象を言えば、競技運営陣のミスだったと思います。2022年大晦日に初めて現地でBCを取材した際、YouTubeで展開されるストーリーラインとイベントの完成度の高さは感じました。若いファンを獲得したうえ、今年1月の大会では試合のレベルも格段に上がっている。須田萌里選手の試合メインの対応を見るかぎり、次の課題は競技運営面のレベルアップというところでしょう。

「僕がもう一度BCに出ようと思ったのは、条件を呑んでくれたこともあるけど、そのファンたちの声によるところも大きかったんですよ」

――というと?

「試合直後は本当に『もう二度と出るか!』と思いましたよ。あんなやり方をされたら誰も勝てないし。大会後にまずブラックさん、レフェリー陣、佐伯社長、そして須田さんや自分の陣営も交えて話をしました。さらにオファーとフォローがありましたしね。何より試合映像がアップされたら、ファンの方が『ストップが早すぎる!』『もう出ない、とか言わないでほしい』とコメントを書き込んでくれていたんです」

――おぉっ! 韓国のファンのハートをガッチリ掴んでいますね。

「日本にはファンがいないのに(笑)。僕のSNSにも、韓国のファンの方々がコメントをくれて。僕はこれまでずっと、求められれば試合に出ていた人間ですから。そうやってファンの声があるなら、またBCで戦いたいと思いました」

――今日もDEEPのTシャツを着てインタビューを受けてくれていますが、いずれBCのTシャツに変わるかもしれないと思っておきます。

「いやいや(苦笑)。僕はDEEPで育ってきたので、それはないです!」

――アハハハ。今年3月にイ・ソンハが江藤公洋選手に敗れてDEEPのベルトを失った試合は、どのように見ていましたか。

「どちらかといえば『どっちが勝つかな?』という興味のほうが大きくて。一般のお客さんと同じ目線に近かったです。複雑な心境もありましたよ。自分に勝った相手が負ける姿を見るのも、自分が取られたベルトを他の選手が巻いているのも……。かといってイ・スンハが勝って喜んでいる姿を見るのも悔しいじゃないですか。だから、ぶっちゃけ『どっちも負けちまえよ』という気持ちはありました」

――それがファイターとして当たり前で、素直な気持ちではないですか。

「そうなんですかね。お客さんに近い目線で観ていたとしても、やっぱり両選手に対して『俺のほうが上だからな』と思っていました。その気持ちは失いたくないので」

――江藤選手が巻いたDEEPのベルトを取り戻したいとは考えていないのでしょうか。

「まず今はBCで借りを返したいです。イ・スンハからBCのベルトを奪って、DEEPに帰ってくる。そして、まさかのDEEPとBCのダブルタイトルマッチをもう一度――しかも日本人同士で。佐伯社長、嫌がるかなぁ(笑)」

――それは……なかなかカオスな状況です。

「超面白いじゃないですか。BCもDEEPもグチャグチャにかき回したいですよ。そのほうが観ている人も面白いでしょうし」

――まずはBCで再スタートとなる試合の相手がハンターに決まりました。

「作戦にも関わっちゃうので、あまり深くは言えないけど――ハンターって打撃は打撃、寝技は寝技っていう選手ですよね。MMAとしての繋ぎとか、際の部分がない。だからMMAとしては自分のほうが有利なんじゃないかと思っています」

――大原選手がイ・ファンソンにKO勝ちを収めた大会で、ハンターはチョ・ユンジュン(ミスターサタン)にKO勝ちしています。終始ケージに押し込まれながら、身長差を生かして勝ったという印象です。

「そうなんですよ。だから、それほど身長が変わらない自分に対して同じ試合ができるのかな、って。実際、身長が高いイ・スンハにも負けていますしね(昨年4月、1Rに腕十字で一本負け)。イ・スンハとハンターでは明確な差があると思いますよ」

――なるほど。さらに言えば、大原選手の中でもBCがアウェイという気持ちは薄れているのではないでしょうか。

「それが……去年の11月の試合までは『敵地だから倒さないと勝てない』と思っていました。でもファンの反応もあったから、その気持ちが薄れたまま臨んだのが今年1月の試合で。韓国にも応援してくれる方はいるけど、やっぱりアウェイなんですよ。だから次のハンター戦は100パーセント、アウェイの気持ちで戦います。前回の分を取り返してくることができるよう、しっかりKOで勝ちます!」

■視聴方法(予定)
4月20日(土・日本時間)
午後5時~Black Combat YouTubeメンバーシップ

■Black Combat Rise02 対戦カード

<ライト級/5分3R>
大原樹理(日本)
パク・ジョンホン(韓国)

<ライト級/5分3R>
イ・ファンソン(韓国)
チョ・ユンジュン(韓国)

<フライ級/5分3R>
イ・ソンチョル(韓国)
山本聖悟(日本)

<フェザー級/5分3R>
イ・ミンヒョク(韓国)
イム・ジェユン(韓国)

<無差別契約/5分3R>
キム・ミョンファン(韓国)
稲田将(日本)

<フライ級/5分3R>
ソン・ナクジュン(韓国)
パク・テホ(韓国)

<63.5キロ契約/5分3R>
ジョン・スミン(韓国)
ぽちゃんZ(日本)

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【DEEP118】DEEPライト級王者イ・ソンハ「江藤選手が観客を盛り上げる必要はない。自分が盛り上げる」

【写真】実に落ち着いた立ち振る舞いだったイ・ソンハ。既に30歳、デビュー初戦でキム・サンウク、3戦目でホン・ソンチャンという後のROAD TO UFC出場ファイターに敗れるというK-MMA流の生い立ちを持つ (C)MMAPLANET

9日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP118 Impactでイ・ソンハがDEEPライト級王座防衛戦で江藤公洋の挑戦を受ける。
Text by Manabu Takashima

昨年9月にBlack Combatライト級チャンピオンとして、大原樹理を破り日韓のベルトを巻くこととなった。大原と戦うに当たって3勝2敗のキャリアの持ち主は、DEEPサイドからすれば安パイとして見ていた。

そんなイ・ソンハがスロエフ・ストレッチで完勝し、DEEPのベルトを持って再上陸──江藤戦に向けての心境を効いた。


──3月9日に江藤選手の挑戦を受けます。この試合が決まった時、どのような気持ちになりましたか(※取材は1月20日に行われた)。

「江藤選手はベテランです。これまでレスラーと戦ったことがないので、江藤選手のようなベテランのグラップラーと戦うことで自分の組み技の能力を確かめることができる。それを楽しみに感じました」

──おお。では昨年の9月に続き、韓国ではなくて日本で戦うことになったことに関しては?

「DEEPとBlack Combatの2つのベルトを持っていますが、それだけ自分が往く道が困難になることは理解しています。このベルト2本をどれだけ、持ち続けることができるのか。今後は、それを自分自身で確認していくことになります」

──去年の9月に大原選手に勝利した時、イ・ソンハ選手は3勝2敗という戦績で大原選手が遅れを取ることがないという見方をされていました。

「大原選手が大ベテランだと分かって戦っていたので、プレッシャーもありました。ただ自分もMMAを戦う上でケガが多い方ですし、いつ重篤なケガをするのかも分からない。だから毎試合、『これが最後』という気持ちで臨んでいます。結果、ケージで大原選手と向き合っても怖くなかったですし、大きく見えることもなく戦うことができました」

──スロエフ・ストレッチというフィニッシュが、またインパクトを大きくしました。

「コツコツと積み上げる練習と同時に、チームメイトと動画を見て軽い気持ちで楽しみながら技を研究するということもしています。そこで試したことが、運よく試合で生きた形ですね(笑)」

──そんな風に技を使いこなすことが凄いことだと思いますが、組み技競技からMMAに転向したのでしょうか。

「学生時代は陸上をやっていて、高校の時にキックボクシング、柔道を1カ月ほどやったことがあります。本格的にMMAを始めたのは、兵役後です。ただし、それ以前からMMAに興味はありました」

──憧れの選手などはいましたか。

「マックス・ホロウェイが一番好きな選手でした。ホロウェイは試合の序盤で攻め込まれても、立ち直って戦い続ける。いつも最高の試合をする姿に、憧れました」

──江藤選手はある意味、勝負に徹し切るファイターです。良い試合とかという部分にプライオリティはないかと思います。

「その通りですね。江藤選手の試合は、華がない。ただしスタミナとパワーがある良い選手です。江藤選手が観客を盛り上げる必要はないと思います。そこは自分が盛り上げるので(笑)」

──……。江藤選手をぶつけてくるのはDEEPが本気も本気でベルトの奪回を狙っている。ファン受けする試合よりも、勝負。そういう意気込みで、佐伯さんも組んだのではないかと。

「佐伯さんは自分に投資する意味で、江藤選手をぶつけてきたんだと思いますよ(笑)」

──受け答えの絶妙さはBlack Combatで戦うようになって養われたのですか。

「いえ、そういうことではないです。盛り上げるために口にしているわけでなく、ここまで江藤選手に対して話したことは全て自分の本音ですから。ファイターとしても偽りの姿ではなく、ありのままの姿を見せることが大切だと考えています」

──では江藤選手とのDEEPライト級王座初防戦、どのような戦いを日本のファンに見せたいと思っていますか。

「江藤選手がグラップリングで勝負してくるなら、望むところです。自分のレスリング力をもってすれば、レスリングでも江藤選手を追い込むことができます。グラップリング力をしっかりと日本のファンの皆さんにも見て欲しいです」

──既に日韓で2本のベルトを巻いていますが、MMAファイターとして今後の目標は?

「さきほども言いましたが、自分はケガが多い方で1年で3試合や4試合もすることは難しいと思っています。それでもできる限り長い現役生活を楽しく過ごしたいです。正直、ベルトはそれほど大切なモノでなくて……。MMAは常に進歩するので、自分も成長しないとついていけなくなります。打撃、組み技、色々な勝敗決着があり、全ての学習をしないと最終的には衰えの要因になってしまう。そうならないように練習をすることが、自分にとってMMAを楽しむことに通じています」

──素晴らしいですね。では最後に江藤選手、そして日本のファンに一言を頂けますか。

「江藤選手、あなたの安定感のあるファイトは全てお見通しです。しっかりと準備をして、良い試合をしましょう。ファンの皆さんは、9月よりずっと面白い試合をするので応援してください。そして寒い日が続くので、健康に気を付けてください」

■視聴方法(予定)
3月9日(土)
午後5時45分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

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【Black Combat10】日本勢1勝4敗。しかめっ面の裏にある佐伯さんの本音「プロモーターとして僕の勝ち」

【写真】インタビュー開始直後の表情と、終了時の違い。これぞプロモーター!!(C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)に韓国はソウル・ソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)でBlack Combat10「Night in Seoul」が開催された。
Text by Manabu Takashima

K-MMA界で日の出の勢いを見せるBlack Combatの2024年スタートの一戦は、会場を訪れたファンは20代と10代が占め、明らかに他のK-MMAイベントは違う空気のなかで実施された。日本人選手に対しても、ブラックダイヤモンド=須田萌里、アイアンスパイダー=大原樹理などBlack Combat特有のリングネームをファンは叫び、イベントを彩る一人のキャストとして完全に認識している。

1年間の交流で対抗戦を名乗る必要がないほど、協力体制が整ったDEEPとBlack Combatだが日韓対決になると、圧倒的に日本勢の分が悪い。今大会も5試合が組まれた日韓戦は1勝4敗という散々な結果に終わった。とはいえ、この数字には表れない課題がBlack Combatにも感じられるのも事実──。

ケージの中とケージの外。同大会の閉会式が行われている最中、視察に訪れていたDEEP佐伯繁代表に話を訊いた。

■Black Combat10における、日韓対決結果

<Black Combatフライ級選手権試合/5分3R>キム・ソンウン(韓国)Def.1R1分31秒 by KO駒杵嵩大(日本)

<ライト級/5分3R>ファン・ドユン(韓国)Def.1R2分03秒 by KO大原樹理(日本)

<Black Combat女子級選手権試合/5分3R>パク・シユン(韓国)Def.3-0:30-26.30-27.29-28須田萌里(日本)

<フェザー級/5分3R>パク・チャンス(韓国)Def.3-0:29-27.29-28.29-28中村大介(日本)

<バンタム級/5分3R>山本聖悟(日本)Def.3-0:29-27.29-28.29-28.イ・ソンウォン(韓国)


──対抗戦ではないですけど、事実上DEEP勢の惨敗という形に終わってしまった感があるのですが……。

「頭が痛いねぇ(苦笑)。Xでも色々と書かれていますけど、言われたように今回は対抗戦ではないです。もうBlack Combatの興行の一部として、DEEPの選手が出場しています。だから自分の意識としては、DEEPの負けとかっていうことは余りないんです。でも、まぁそういう風に思われますよね」

──佐伯さん的には今回の日本勢の星取りはどのように予想していましたか。

「う~ん……駒杵(嵩大)選手はぶっちゃけて言うと、普通に勝つと思っていました。大原(樹理)選手もまぁ大丈夫。中村(大介)選手は厳しい。対して須田(萌里)選手は五分五分、山本(聖悟)は勝つと思っていたので、まぁ悪くても3勝2敗は行けるかと」

──結果的に駒杵選手は相手の体重オーバーがありましたが、変則タイトルマッチでありながら敗北した時にはノーコンテストとはならないというルールでTKO負け。日本人選手の勝利は山本選手だけでした。

「ただ須田選手と大原選手に関しては、現状は物言いがついている状況です。須田選手の試合はグローブ掴みの反則。大原選手の試合はストップが早いというところで。

大原選手は、そこまでは良い流れでしたし。ここで1勝4敗になるのか、Black Combatの主催者がどういう判断をするのか──ですね」

──K-MMA界で破竹の勢いがあると見られていたBlack Combatですが、競技運営面という部分で思わぬ落とし穴がありました。メインが3Rで決着がつかず、延長ラウンドに突入して急所蹴りでノーコンテスト。力技が裏目に出たような気もしました。

「まだ2年ですしね。ウチも活動開始当初は、ホントに色々とありましたから。今ではJ-MOCさんがいるけど、ここに来るまでルールを変えたりして。今日も僕だったら『こうするな』というのは持っていても、彼らもまだ経験がないから。

僕は選手を送り出している反面、自分が主催者でもあるから、その側面も見てしまうんですよ。抗議をしましたが、それは選手のためであって。同時に競技運営陣が残念だったという話になると、その残念な状況の団体に選手を出している自分の責任になります」

──そこまで、責任を感じますか。

「まぁ、実際はそうなっちゃう。経験が信用を生むのは絶対で。まだ2年のBlack Combatでこんなことが起こると、アウェイだからっていう話になってしまう。でも、僕らがやっていても外国人選手がアウェイ判定で負けたというけど、J-MOCさんとやっていて、そんなことは絶対にないですからね」

──MMAは判定が割れる競技ですが、近年の日本のMMA大会で力技のホーム判定など皆無です。

「アウェイ判定で負けたというのは、失礼な話ですよ。そういうことができない競技運営陣とやっていますからね。だから、彼らがそういうつもりがなくても経験不足で、このようなことが起こると、韓国ではホーム&アウェイがあって一本で勝たないとダメだとかっていう風になってしまうんですよ」

──そこは避けたいです。

「だからこそBlack Combatも今日のようなことを経験して、成長していってもらわないと。日本人選手の試合でこのようなことを起こった時、『分かっていて、出ているだろう』なんて言われてしまうじゃないですか」

──そうなってしまいますね。なら、出るなという空気ができると本当に台無しで、勿体ないですし。

「そういうことなんですよ」

──と同時に日本勢が挑戦する立場になる流れは止められないのかという気もしました。

「それはですね……僕らも今日、負けるつもりで選手は出していない。ただDEEPのトップはご存知のようにRIZINに行っているので。ファイトマネーに合わせて、選手を出している。それはDEEPもBlack Combatも同じで。団体のトップ全てが出ているわけじゃない。

牛久(絢太郎)選手、元谷(友貴)選手、武田(光司)選手にRIZIN級のファイトマネーを支払うことができれば、皆、出しますよ。でも、それはできない。RIZINとかメジャー団体とは予算が違うから。Black Combat側がどう思っているのかは知らないですけど、僕はやれる範囲でやっているという認識でいます」

──とはいえ、予算内の人選でも勝てるという認識でいたことはなかったですか。

「そういう部分でいえばBlack Combatの方がハングリーな選手が多いですね。それと対抗戦に向けて予選まで開いていて、そこから上がってきた選手は強いです。加えて、韓国の選手は自分の国で戦うとさらに強くなる。日本で戦う時とは違っていますね。

だから僕の意識は協力して、色々なモノが創れているのかなっていうことで。大体、Black CombatにDEEPのチャンピオンが3人いるわけで。今回の大会にもDEEPに出たことがある選手が何人もいて、どっちがどっちというのはなくなって来ていますよね、もう。

3月9日のDEEPでイ・ソンハに江藤(公洋)選手が挑戦して、24日のDEEP JEWELSではパク・シユンで伊澤(星花)選手が挑戦するじゃないですか」

──ハイ。

「今の伊澤選手に勝つようなことがあったら、パク・シユンが世界一ですよ。それは大変なことですよ。

Black Combatでなくても、シン・ユリがRIZINに出る。韓国の皆だって出たいと思っているし、その架け橋になれれば良いですね。韓国の良い選手をRIZINに繋げるというのも。とはいってもBlack Combatも独特な世界観を持っているので」

──それが価値観でもあって。

「そこです。僕らはRIZINがあって、自分らがいるって弁えているじゃないですか。それがRoad FCにしてもBlack Combatにしても自分達がナンバーワンというメンタルでいるから(笑)。そういう時には、彼らは僕らのようにできるのか。

例えば福田(龍彌)選手が3月大会に出場するけど、その次はRIZINかもしれない。色々なところから声が掛かるでしょうし、Road to UFCに出たい選手だっている。だから僕はRoad to UFCを目指す選手は、3月大会に出るのはやめた方が良いという言い方もしています。Road to UFCに出られないなら、5月大会でオファーを出すからと」

──その柔軟性がBlack Combatにあるのか、ということですね。と同時にBlack Combatと今の関係が続くと、日本では難しくてもここで輝く選手が生まれる可能性もあります。

「だからこそ、一緒にやっているわけです。ビジネス面だけでいえば、別に僕に儲けはない。選手として、海外で試合経験を積めるのは良い経験だし、ウチとしても選手を多く抱えているので、こっちでチャンスを得ることができる選手が生まれるのは良いことです。それが僕にとっての利点ですよね。

Black Combatも育成大会を増やしてくプランがあるようで、そこに日本から経験の少ない選手なんかを送り込むことができるよう話しています。ファイトマネーもBlack Combatの予算に合わせて。海外で経験を積みたい選手が、2時間や3時間で来ることができる韓国で試合をすることは凄く良いことだから。そこが僕にとってのメリットですね。だから自腹でここまでくるわけです(笑)。

ぶっちゃけて言うと、ここでまた『DEEPが負けたぁ』とファンが思ってくれるのは、プロモーターとして僕の勝ちなんです。そうやって一つのムーブメントを創っている。9月の対抗戦の負けも、僕からすると『しめしめ』でした(笑)」

──押忍(笑)。大会視察終了直後にありがとうございました。

「これから須田選手と大原選手の件で、色々と話し合わないといけないので。ここからも本番です」

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45 Black Combat Black Combat10 MMA MMAPLANET o ファン・ドユン 大原樹理

【Black Combat10】効かされるも追撃なしのストップーーファン・ドユンのKO勝ち。大原は怒りの抗議

【写真】レフェリーはこの状態でストップの体勢に入っている。ありえない(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
ファン・ドユン(韓国)
Def.1R2分03秒 by KO
大原樹理(日本)

ファン・ドユンが距離を詰める。大原が左ジャブを突いてケージ中央を取ると、ファン・ドユンが右カーフを連続で当てる。しかし大原の左ジャブが当たり、さらに続く右もファン・ドユンの顔面を捉えた。ファン・ドユンの右も届くが、大原が右ショートのカウンターを合わせていれう。右前蹴り、左ハイを繰り出した大原だったが、前に出たところで右ストレートのカウンターを受けてしまう。ゆっくりとフラついた大原にファン・ドユンが襲い掛かると、すぐさまレフェリーが試合を止めた。

確かに大原はフラついたが、続くパンチもパウンドも受ける前に試合が止められるのは――明らかに早すぎる。レフェリーに対して「なぜ止められたのか?」という表情を浮かべる大原。セコンド陣もケージに入ってきて抗議するも、レフェリーは薄ら笑いを浮かべている。この薄ら笑いは、須田陣営の抗議時にも見られており、決して気分の良いものではない。怒りの大原陣営はすぐにケージを後にし、勝者となったファン・ドユンが笑顔でインタビューを受け、空いた時間をアナウンサーが繋いだ。


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【Black Combat10】王者の計量オーバーも――駒杵嵩大「僕は何も気にせず、いつもどおり戦う」

【写真】王者キム・ソンウンがまさかの計量オーバー。しかし駒杵は油断など一切なく、佐藤将光とともに細かく判定基準を確認していた(C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)に韓国はソウルのソンブク区にある高麗大学校ファジョン体育館で開催される Black Combat10「Night in Seol」にて、駒杵嵩大がキム・ソンウンの持つ同フライ級王座に挑む――はずだった。
Text by Shojiro Kameike

キム・ソンウンが計量オーバーにより王座剥奪、駒杵が勝った時のみ新王者誕生という変則タイトルマッチとなった。駒杵にしてみれば昨年9月に腕十字で仕留めている相手——だが、今回の試合に油断は一切ない。計量直後の駒杵の意気込みをお伝えしたい。


――計量では駒杵選手が56.6キロで一発クリアしたものの、対戦相手のキム・ソンウォンが計量オーバーとなりました。

「相手は計量会場に入ってきた時から、雰囲気が暗くて(苦笑)。仮計量で体重計に乗って、セコンドの人といろいろ話をしていたんですよ。だから『体重を落とすことができていないんだろうな』と思いました。ただ、そこで椅子に座って動かなかったんです。普通、体重を落とせていなかったら体を動かしますよね?」

――確かに……。ただ、本計量から再計量まで時間が30分しかないことも影響しているかもしれません。800グラムオーバーで、30分で落とすことは難しいでしょう。

「どう考えても無理ですよね。自分としては『どうなるのかな……』と心配ではありましたけど、僕はそれぐらいのオーバーであれば試合すると考えていました。一度試合していますし、前回の感触だと『体重オーバーしても、力はあまり変わらないかな』と思って」

――昨年9月、DEEP×Black Combatの対抗戦で行われた初戦では、駒杵選手がテイクダウンを奪ったあと、リバーサルを許しました。あの時に相手のパワーは感じましたか。

「いえ、あれはパワーではなく――まず相手の手足が長かったんですよ。あの時は長い足を巧く引っかけられて、コロンと返されてしまいました。相手が足を入れてきているのは自分も気づかなくて。相手もまだまだ手足の長さを生かした寝技の強さを持っているかもしれないです」

――駒杵選手返されてすぐキム・ソンウォンの腕を狙い、腕十字を極めました。

「返された時に腕十字か三角を狙うことは想定していたので、そこはスムーズに動いて極めることができました」

――結果、キム・ソンウォンの実力はどのように感じましたか。

「前回はすぐに極めてしまったので、対峙した時間が短かったじゃないですか。それでもレベルの差はあるのかな、って思いました」

――それだけレベルの差があったことは予想外でしたか。

「試合に向けて佐藤将光さんと映像をチェックして、それほどレベルが高い選手ではないと思っていました。ただ、実際に試合をしてみると――とにかくフライ級にしては体格が大きいんです。だから、やりにくさはありますし、過去の試合では逆転勝ちも多いですよね。昨日も将光さんと『ストロングポイントはないけど、逆転勝ちできる何か強さはあるよね』という話をしていました」

――それはよく言われる、韓国人選手の気持ちの強さも関係しているでしょう。そして今回はキム・ソンウォンの地元、韓国で行われる試合です。

「柔道時代から韓国人選手は気持ちが強いと思っていましたし、今回も敵地だから――と考えていましたが、計量の様子を見ると気持ちの強さも感じられなくなっていますね……」

――計量オーバーの結果、キム・ソンウォンはベルトが剥奪され、相手のファイトマネー30パーセントが駒杵選手に入ることになりました。

「そうですね。あとで幾ら入るのか知らされるようですけど……。いやぁ、それはもう大きいですし、嬉しいですね。ハイ(笑)。試合もラウンドごとに、相手がマイナス1ポイントとなりますしね」

――そうなると試合前から勝敗が決していることになりませんか。駒杵選手にとって、試合に対するモチベーションは……。

「それが以前、同じケースで計量失敗した選手が勝ったこともあるらしいんですよ」

――ユ・スヨンがキムイ・ドンギュとバンタム級王座を争った時ですね。

「そうです。毎ラウンドがマイナス1ポイントでスタートしても、圧倒され続けたらラウンドを失ってしまいますから」

――キム・ソンウォンも必死に計量オーバーを挽回しようとするでしょう。

駒杵自身は仕上がりの良さがうかがえる(C)SHOJIRO KAMEIKE

「はい。だから僕は何も気にせず、いつもどおり戦えば良いと思っています。ここ最近は『いかに相手の打撃をかわしながら組むか』ということを課題にしてきました。あとは倒してからパウンドやヒジで攻めていけるよう練習しているので、そういったところも見せたいです」

――なるほど。では明日の試合への意気込みをお願いします。

「ここでBlack Combatのベルトを獲得して、また日本のケージで活躍できるキッカケにしたいです。明日は応援よろしくお願いします!」


■Black Combat10計量結果

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ:65.9キロ
ユ・スヨン:66.2キロ

<Black Combatフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]シン・スンミン:65.5キロ
[挑戦者] ソン・ユチャン:65.6キロ

<Black Combatフライ級選手権試合/5分3R>
キム・ソンウン:57.5キロ→57.3キロ
駒杵嵩大:56.6キロ

<ライト級/5分3R>
大原樹理:70.8キロ
ファン・ドユン:70.8キロ

<バンタム級/5分3R>
キム・ソンジェ:61.4キロ
パク・ソンジュン:61.8キロ

<Black Combat女子級選手権試合/5分3R>
[王者]パク・シユン:48.2キロ
[挑戦者] 須田萌里:47.74キロ

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス:65.8キロ
中村大介:65.8キロ

<フライ級/5分3R>
ジョン・ウォンヒ:57.0キロ
キム・ウジェ:57.1キロ

<バンタム級/5分3R>
山本聖悟:61.5キロ
イ・ソンウォン:61.5キロ

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45 Black Combat Black Combat10 DEEP MMA MMAPLANET o YouTube   キム・ウジェ キム・ソンウン キム・ミンウ ケイト・ロータス シン・スンミン パク・シユン パク・ジョンウン パク・チャンス ユ・スヨン 中村大介 大原樹理 大島沙緒里 山本聖悟 彩綺 海外 須田萌里 駒杵嵩大

【Black Combat10】敵地で王者パク・シユンに挑戦、須田萌里「私は自分のスタイルを貫く」

【写真】1月19日にBlack Combat10の計量が行われ、須田は47.74キロ一発クリアで笑顔を浮かべた(C)MMAPLANET

J-MMA 2023-2024、第七弾・須田萌里&雄律の姉妹インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

後編では姉・萌里のBlack Combat女子アトム級王座挑戦について話を訊いた。萌里は1月20日(土・現地時間)にソウル・ソンブク区にある高麗大学校ファジョン体育館で開催されるBlack Combat10にて、パク・シユンが持つ同女子アトム級王座に挑む。パク・ジョンウン戦のKO負けを経て、現在に至る自身のファイトスタイルとパク・シユン戦について語ってくれた。

<須田萌里&雄律インタビュー Part.1はコチラ


――萌里選手にとって2023年は、どのような1年でしたか。

萌里 いろんなことを経験できましたね。負けも経験しましたし。

――敗戦といえば、5月にはパク・ジョンウンにKO負けを喫しています。それまで打撃を強化していたとはいえ、なぜ1Rから打撃のみの勝負に行ったのでしょうか。

萌里 エヘヘヘ。

――微妙な笑いですね。

萌里 何発か良いのが当たったので、イケるかなぁと思ったんです(苦笑)。

――このような敗戦の時、お父さんの智行さんはどのように見ているのですか。

智行 パク・ジョンウン戦にかんしては、娘が作戦を無視したんですよ。『あ~あ、打ち合いはアカンて言うたのになぁ』と思いながら……。

雄律 たまに思う時があるんですよね。パク・ジョンウン戦は特に、『なんで打撃でやるんかな?』って。すごく勿体ないなぁ、という試合でした。直接は言ってないけど(笑)。

萌里 ……(苦笑)。

――MMAと柔術を並行して戦っている場合、一方で敗戦を経験すると、もう一方の試合出場を抑えようとするケースもあります。萌里選手はMMAでパク・ジョンウンに、グラップリングでマユミ・グラップリングシュートボクサーズジムに敗れた時、何かしら方向転換などは考えなかったですか。

萌里 たとえば柔術をやらずにMMAだけ出るとか、そういうことは全く考えなかったですね。ただ、私はやっぱり組みの選手なので打撃にこだわらず、もっとしっかり組みに行くって考え方に変わりました。

智行 ウチの場合、柔術をやめるという考えはないです。MMAで勝つためにも柔術は大切な要素ですからね。

――なるほど。パク・ジョンウン戦までは、しっかりと打撃の攻防に対応しながら組みに行くスタイルを強化していたと思います。それが9月のケイト・ロータス戦からは、開始早々から組みに行きました。

萌里 あれも作戦です。ケイト戦は『最初から組みに行け』という指示が出ていました。11月の彩綺戦も、『打撃をやらんでも寝技だけで勝てるかな』って。さっきの話でいうと、打撃か寝技か――っていうより、もっと賢く戦わないといけないと思ったんですよ。

引き込むことについても、組んでからテイクダウンを奪うことができたら、それが良いです。でもテイクダウンを奪うまでには、すごく体力も必要じゃないですか。そこで削られて後半に影響が出るなら、引き込んだほうが良い時もあって。引き込みやったら自分の好きな形へ楽に持っていけるから、っていうのも大きいです。

――そして2024年初戦は、韓国Black Combatでのタイトルマッチが決定しました。今回、雄律選手も同行するのですか。

雄律 いえ、僕は行かないです。すごく寒そうですよね……。

萌里 今日はマイナス11度とかって出ていましたよね。とりあえず会場は暖かいから大丈夫だとは思うんですけど(笑)。

――萌里選手は昨年2月に韓国で開催された、DEEP×Black Combatの対抗戦の第一弾を現地でご覧になっていますよね。

萌里 映像や盛り上がり方が凄いですよね。日本のDEEPとも違う良さがあって、次は自分がそこで試合することになって楽しみです。

――Black Combat女子アトム級王者パク・シユンは、昨年9月に行われたDEEPとの対抗戦で大島沙緒里選手を下し、DEEPジュエルスのベルトも巻いています。

萌里 パク・シユン選手はまだDEEPジュエルスの試合が2回目だったのに、ベルトを持っていき――私はずっとDEEPジュエルスに出ているのに、「なんでソッチが先なん?」と思いました(苦笑)。

――萌里選手にしてみれば、列に割り込まれたようなものですか。結果、割り込んできた選手が勝利したことに対してはいかがですか。

萌里 結果は結果なので仕方ないけど……。その時に「今度は私が!」と思いました。

――ではパク・シユン選手の印象を教えてください。

萌里 まず赤林檎選手との試合は、私も同じ大会でアマチュアの試合に出ていたので、現地で見ていました。大島さんとの試合では赤林檎戦とも、その後に出ていたBlack Combatの試合ともスタイルが違っていて。試合ごとに違うスタイルで戦えるのでしょうし、とても難しいタイプだと思います。

――では今回、パク・シユン選手はどのようなタイプで戦ってくると思いますか。

萌里 大島戦と同じように、私との試合でも徹底して組まれないように戦うんじゃないかと思っています。相手がどう来ても、私は自分のスタイルを貫くだけですね。

――なるほど。最後に須田家の2024年の目標を教えていただけますか。

智行 今年のテーマは海外での挑戦ですね。まず萌里が韓国でベルトに挑戦します。雄律も海外で試合をさせたいと思います。今年でキッズの試合に出るのは最後になるんですよ。だから一番強い緑帯で優勝してからアダルトへ――と考えています。


■Black Combat10計量結果

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ:65.9キロ
ユ・スヨン:66.2キロ

<Black Combatフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]シン・スンミン:65.5キロ
[挑戦者] ソン・ユチャン:65.6キロ

<Black Combatフライ級選手権試合/5分3R>
キム・ソンウン:57.5キロ→57.3キロ
駒杵嵩大:56.6キロ

<ライト級/5分3R>
大原樹理:70.8キロ
ファン・ドユン:70.8キロ

<バンタム級/5分3R>
キム・ソンジェ:61.4キロ
パク・ソンジュン:61.8キロ

<Black Combat女子級選手権試合/5分3R>
[王者]パク・シユン:48.2キロ
[挑戦者] 須田萌里:47.74キロ

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス:65.8キロ
中村大介:65.8キロ

<フライ級/5分3R>
ジョン・ウォンヒ:57.0キロ
キム・ウジェ:57.1キロ

<バンタム級/5分3R>
山本聖悟:61.5キロ
イ・ソンウォン:61.5キロ

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45 AB Black Combat Black Combat10 MMA MMAPLANET o ブログ 中村大介 大原樹理 山本聖悟 須田萌里 駒杵嵩大

【Black Combat10】計量終了 フライ級王者キム・ソンウンが計量失敗。駒杵嵩大が変則タイトル戦へ

【写真】山本聖悟、中村大介、須田萌里、大原樹理は対戦相手も問題なくクリアしている(C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)に韓国はソウルのソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で開催される Black Combat10「Night in Seol」の計量が行なわれた。
Text by Manabu Takashima

全9試合、18人のファイターが計量に臨み、Black Combatフライ級王座の初防衛戦を駒杵嵩大相手に行う予定だったキム・ソンウンが800グラムオーバーで再計量に。同プロモーション特有の再計量までの30分という猶予時間では規定の56.7 キロに対し、残り600グラムまでしか落とせずタイトル返上という事態に。


56.6キロでクリアした駒杵はキム・ソンウンのファイトマネーの30パーセントを得て彼が勝利した場合のみ王者誕生、敗れた場合はノーコンテストという変則王座決定戦を戦うこととなった。なおキム・ソンウンは毎ラウンド1Pの減点を課されている。

この他の8試合、メイン日本人ファイターは5人ともパスし、ルールミーティングをへて明日を迎えることとなった。

■Black Combat10減量結果

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ:65.9キロ
ユ・スヨン:66.2キロ

<Black Combatフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]シン・スンミン:65.5キロ
[挑戦者] ソン・ユチャン:65.6キロ

<Black Combatフライ級選手権試合/5分3R>
キム・ソンウン:57.5キロ→57.3キロ
駒杵嵩大:56.6キロ

<ライト級/5分3R>
大原樹理:70.8キロ
ファン・ドユン:70.8キロ

<バンタム級/5分3R>
キム・ソンジェ:61.4キロ
パク・ソンジュン:61.8キロ

<Black Combat女子級選手権試合/5分3R>
[王者]パク・シユン:48.2キロ
[挑戦者] 須田萌里:47.74キロ

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス:65.8キロ
中村大介:65.8キロ

<フライ級/5分3R>
ジョン・ウォンヒ:57.0キロ
キム・ウジェ:57.1キロ

<バンタム級/5分3R>
山本聖悟:61.5キロ
イ・ソンウォン:61.5キロ

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45 AB Black Combat Black Combat10 DEEP GFC Gladiator K-MMA MMA MMAPLANET o RIZIN UFC エリオット・コンプトン キック シン・スンミン パク・チャンス 中村大介 大原樹理 山本聖悟 須田萌里 駒杵嵩大

【Black Combat10】中村大介と対戦、Double GFC王者パク・チャンス「腕十字でフィニッシュします」

【写真】 サッカーボールキック有り、中村大介というユニファイドMMAの常識に当てはまらない相手との試合でパク・チャンスがどのような戦いを見せるか(C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)にソウル・ソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で開催される Black Combat10。山本聖悟、中村大介、大原樹理、そして須田萌里と駒杵嵩大が出場し、須田と駒杵はそれぞれがBlack Combatフライ級&女子アトム級王座に挑戦する。
Text by Manabu Takashima

そんなBlack Combat vs DEEPの対抗戦の様相を呈している同大会で、中村と戦うのがパク・チャンスだ。Double GFCフェザー級王座で昨年4月にシン・スンミンに敗れた――K-MMA界ユニファイドルールの強豪にとって、Black Combatで戦う意義とは。そして中村戦後に抱く日本での活躍について話を訊いた。


──パク・チャンス選手、Double GFCフェザー級王者のままBlack Combatに出場するようになりました。なぜ、Black Combatを次の戦場に選んだのでしょうか。

「Black Combatで戦いたいという選手が増え、Double GFCイ・チーフン代表に自分の方からBlack Combatで戦いたいと伝えました。ただ今もDouble GFCのチャンピオンのままですし、Double GFCがイベントを再開すると防衛戦を戦っていきます」

――そのようにプロモーション間を行き来できるのですね。素晴らしいことです。

「ハイ、両方の団体で試合をすることができます」

――ではDouble GFCの王者として、Black Combatのフェザー級王座決定戦でシン・スンミン選手に敗れた事実はどのように捉えていますか。

「やはり敗北後は落ち込みました。でも、すぐにリベンジをしたいという気持ちが強くなり持ち直しました。強い選手と戦いたいからBlack Combatで戦うことを選んだので。今はチャンピオン云々よりも、強い選手と多くの試合を積んでいきたい。そう思っています」

――あの試合はスリップ気味に倒れた後、シングルを取ろうとしサッカーボールキックを被弾してKO負けを喫しました。

「自分はUFCを目指していたので、北米ユニファイドルールに慣れ過ぎて、あの局面でサッカーボールキックがあることが頭に入っていなかったです。全くサッカーボールキックを意識せずにシングルレッグを本能的に仕掛けてしまいました。

練習仲間でBlack Combatで戦っている選手がいなくて、でもチームメイトが自分の練習に合わせてくれています。なので、練習としては問題ないです。今後はRIZINにも出てみたいので、サッカーボールキックにも慣れないといけないと思っていますし。もう少し時間がかかるかもしれないですが、試合を続けることで慣れていくはずです。このルールを消化して、勝っていきたいです」

――練習でサッカーボールキックをやることはできないですが、スタンドにしても打撃の含まれたスパーリングをするときに、何割ぐらい力を入れていますか。

「スパーリングの回数は週に1回で、決して多くないです。なのでスパーリングの時は試合ぐらいのモードでやっています。グローブは大きめのモノを使っていますが」

――ところで9月には豪州のEternal MMAでエリオット・コンプトンと対戦予定でした。結果、キャンセルとなったのですが豪州でUFCへの登竜門といえるプロモーションで試合をしようと思ったのは?

「別にUFC云々があってEternalに出ようと思ったわけではないです。試合のオファーがあり、戦いたいと思っただけで。ただフェザー級のオファーだったのが、1カ月を切って70キロにしてほしいと言われ。それも了承しました。それなのに72キロ、最終的に75キロと言われて、もう無理だと判断して試合は成立しなかったです」

――それはひどい話です。では、20日に戦う中村大介選手の印象を教えてください。

「素晴らしい選手です。戦い方がユニークで、難しく感じるかと思います。過去一番で戦い辛い相手になるはずですが、その分しっかりと練習をしてきました。問題ないです。腕十字でフィニッシュします(笑)」

――おお、掟破りの逆腕十字ですね(笑)。次回大会はDEEP勢も多く出場します。ここで戦うことで、日本のことを意識するでしょうか。

「自分にDouble GFC暫定フェザー級王座決定戦で負けたパク・ジェヒョク選手がGLADIATORでフェザー級チャンピオンになり、強い日本人選手と試合をしています。彼から凄く刺激を受ける一方で、自分も全然できると思っています。日本で戦いたいです」

――では日本のファンに一言メッセージをお願いします。

「いつも日本で戦いたいと思ってきました。今回、中村大介選手にしっかり勝って、日本で戦いたいと思っているので。応援よろしくお願いします」


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