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【UAEW45】藤田大和&吉野光が、UFCファイトウィークのアブダビでRoad to UFCよりも厳しい相手と対戦

【写真】吉野と藤田が、とんでもない猛者とアブダビで戦う (C)UAEW

17日(火・現地時間)にUAEはアブダビのアルジャジーラ・クラブで開催されるUAE Warriors45に日本から藤田大和、吉野光の2選手が出場することが同プロモーションの公式SNSで明らかとなっている。
Text by Manabu Takashima

藤田は8月のフィルカドベク・ヤクボフをギロチンで倒して以来2カ月弱のUAEW再出場で、吉野は3月に──コンテンダーシリーズ第8週でUFCとサインを果たした──ヴィニシウス・ジ・オリヴェイラにTKO負けを喫して以来の再起戦となる。

当初の予定ではUFC294の前日=20日開催だった同大会だが、17日に前倒しとなり、会場も二転ほどした結果──同国のプロサッカー・チーム=アルジャジーラ・クラブの本拠地で実施されることとなった。

9日(月・同)に出されたプレスリリースで上位5カードが正式発表され、その文末には「その他のカードは今週中に決定する」と記されながら、実は同じ日に全対戦カードのCGが公とされており、そこにはしっかりと藤田と吉野の顔と名前が確認できる。

いかにも中東らしく、また「中東ではよくあることだ」と関係者が公言してしまうドタバタ感のあるイベントだが、Abu Dhabi Showdown Week2023と呼ばれるファイトウィーク大会らしく、16カ国からファイターが集まるなど注目すべき試合が多い。


そもそもUFCの前日開催ではセレモニアル計量と時間がバッティングし、ダナ・ホワイト&カビブ・ヌルマゴメドフのルッキンフォー・ファイトとして機能しないことから、スケジュールが前倒しになったとも伝わってくる今大会。かなりの可能性で両者が視察する展覧試合になり、出場選手にとっては千載一遇の機会ともいえる。

そんなUAEW45のメインはUAEWライト級王座決定戦=アムル・マゴメドフ✖ジェコンギル・ジュマエフの一戦だ。マゴメドフはヌルマゴ軍団の24歳の新鋭で、これまでの戦績は6勝0敗──3試合でRNCより一本勝ちがある。

対してウズベキスタンのジュマエフはキャリア10勝3敗のストライカーで、クラシカルなグラップラー✖ストライカー対決となる。とはいえジュマエフはUAEWでディラン・サルバドールにヴァンフルーチョークで敗れた1試合しか経験しておらず、マゴメドフ・アップの試合という見方は十分になされる。

(C)Zuffa/UFC

勝負論でいえばコメインのバンタム級戦=チムール・ヴァリエフとパウリアン・パイヴァの顔合わせがより興味深い。

WSOFで5勝1敗、PLFで3勝0敗、UFCでは2勝1敗のヴァリエフは、TUFシーズン31でブラッド・カトーナに敗れオクタゴン復帰がならなかった。が、ハオーニ・バルセロスに勝利しWSOF時代には今週末のUFC Fight Nightに出場するクリス・グティエレスと1勝1敗と、正真正銘オクタゴンで戦うだけの力を持った実力者だ。

(C)Zuffa/UFC

対するパイヴァはUFCで3勝4敗。

カイ・カラフランス、ホジェリオ・ボントリン、そしてショーン・オマリーらに敗れているが、カイラー・フィリップスから勝ち星を挙げており、ヴァリエフに劣らない力の持ち主といえる。

さらにはUAEWフェザー級及びUAEWアラビア・フェザー級チャンピオンのアリ・アルカイシが、世田谷育ちのUFCベテラン=マーク・ストリーグルに勝利しているイタリアのヴァルテル・コリアンドロとノンタイトル戦で戦う。UFC級、UFCを目指す選手が砂漠に集まる大会で藤田大和は11勝1敗1分のカザフスタン人ファイター=サンスハル・アディロフ、吉野光はヌルマゴ・チーム所属のダゲスタンファイターで7勝0敗のリネット・ハバロフと戦うこと決まった。

DEEP ✖Black Combatの対抗戦で日本を震撼させたユ・スヨンがバンタム級のベルトを巻くカザフのNAIZAとヌルマゴ所有のEagle FCという両プロモーションのフライ級とバンタム級で計6勝0敗のアディロフは、スイッチヒッターでジャブが伸びるボクシングと、テイクダウン防御に優れたレスリング力を持つ。

さらには倒されないように戦うなかで、アナコンダチョークやがぶってバック奪取という堅守&カウンターアタックも強い。バックを取ってからの安定度も抜群のアディロフと藤田の一戦はフライ級タイトルが掛かっていても一切おかしくない対戦といえる。

他方、吉野と戦うハバロフは所持していたGorilla Fightingバンタム級王座がEagle FCに移管され、現時点で4度防衛中の現役王者だ。ハバロフもまたスイッチヒッターだが、打撃は前蹴りを見せて組むためのオーバーハンドが定番で、最大の強味は左右どちらの手が前にあっても、問題がなく相手を倒し続けるテイクダウン能力の高さだ。

倒せばコントロールする力も抜群で、抑え込みも非常に強い。それ故にボディロックに来た際の吉野の担ぎ系の柔道技や内股、倒された時のブリッジでリバーサルという展開が見られるのか。

もちろん、その2つの局面が強いことはハバロフ陣営は百も承知だろう。それでの通じるのが本当の意味での必殺技。吉野にとっては日本で決めまくった技術が、ダゲスタンのトッププロスペクトに通じるのか、真価が問われる一戦となる。

同様に藤田にとっての今回の試合も彼が日本で見せることがなかった近距離での打撃の攻防が、中央アジアの猛者を相手に有効なのか──ここも注目すべきポイントだ。

いずれにせよ、藤田と吉野は国内のどのプロモーション、アジア系の大会、さらにRoad to UFCよりも手強い相手と両者は砂漠で戦うことになる──これが彼らのMMA道、痺れるチャレンジだ。

■視聴方法(予定)
10月17日(火・日本時間)
午後11時時~UFC FIGHT PASS

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K-1 MMA MMAPLANET o UAEW UFC キック ディラン・サルバドール ブラジ・オキ

【DWCS S07Ep04】ブアカーオ、シッティチャイと戦ったサルバドール、ブラジ・オキの左ボディに下る

<ライト級/5分3R>
ブラジ・オキ(ベルギー)
Def.1R2分46秒by TKO
ディラン・サルバドール(フランス)

Eagle FC~UAEWを経てコンテンダーシリーズに辿り着いたサルバドールは、キックボクサー時代にブアカーオやシッティチャイと戦い、7年前にはK-1にも出場しているファイターだ。対してオキはオランダやベルギーで戦ってきた。

左右にジャンプをするように動くサルバドールが、ヘッドムーブでオキのパンチをかわしたが、直後に右ストレートを打たれ右ハイをブロックする。前蹴りを顔面に入れたサルバドールは左ハイをキャッチされ後方に倒される。オキはスタンドで待ち受け、パンチを纏めていく。ブロックしたサルバドールが左ロー、パンチは力が入っているか。オキのボディにストレートに右のカウンターを合わせようと下サルバドールが圧を高め、左ミドルを蹴る。

さらにジャブに左インローを決めたサルバドールだが、逆に左ローに右を受け、さらに左でボディを抉られる。これで動きが止まり、下がったサルバドールに対しオキが顔面にパンチをラッシュ。ヒザ、ヒジ、最後は腹を殴られて、しゃがみこんだサルバドールを見てレフェリーが試合を止めた。

「僕は試合前に多くを語らないけど、試合を見てもらえれば分かってもらえる。元ムエタイのファイターはスロースターターだから、最初からプレッシャーをかけてんだ。左ボディショットは僕の得意技だ。僕はスナイパーだから、隙を見つければ打ち抜く。ベルギー」とナイジェリアを代表してUFCで戦いたい。僕は何もないところから始めて、ここまできた。この試合は亡くなった親友に捧げたい。そして、僕の弟もいつも一緒にいる」とオキはバックステージで静かに話した。


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Eagle FC44 MMA MMAPLANET アルマン・オスパノフ キック ディラン・サルバドール

【Eagle FC44】体重超過、不可解ブレイク、急所蹴り。サルバドールがオスパノフに棄権勝ち

<149.4ポンド契約/5分3R>
ディラン・サルバドール(フランス)
Def.2R5分00秒by TKO
アルマン・オスパノフ(カザフスタン)

サルバドールの体重超過でキャッチウェイト戦となった一戦は、慎重な立ち上がりに。様子を伺った打撃の牽制が続き、サルバドールがハイを空振りして尻もちをつくがオスパノフは立ち上がるのを待つ。そのオスパノフがスピニングバックヒールキックを狙い、スイッチから右、サルバドールも右フックを返す。

オスパノフの前蹴りが急所に入り、試合が中断。直ぐに再開し、サルバドールがローから左を入れる。ダブルレッグを切られたオスパノフがボディにヒザを見舞い、サルバドールがハイキックを狙う。続く左ローをキャッチしたオスパノフがテイクダウンを奪うと、腕十字を防いで右のパウンドを振り落とす。ボディを殴ったオスパノフに対し、レフェリーが急所を殴るなと注意を与える。サルバドールの蹴り上げにも、オスパノフは足を捌きながら殴り、パスを嫌がったところでバックに回ると後方にスープレックスを決めた。

2R、間合いの測り合いでスピニングバックキックをボディ決めたオスパノフは、倒れたサルバドールにパウンドを落とす。しかし、レフェリーがブレイクを命じて試合はスタンドで再開される。すぐに組んだオスパノフはケージにサルバドールを詰めるが、ヒザをボディに受けて離れる。

左ショートからフックを入れたサルバドールだが、今度は彼のヒザが急所に入ったと試合が中断される。グダグダの展開も、集中力を切らせた方が負けだ。再開後、激しくパンチを交換する両者──サルバドールがハイから前に出る。オスパノフはテイクダウン狙いを切られ、ローからパンチを受けるなどブレイクを引きづっているか。と、ここでもサルバドールのヒザが急所に入り、オスパノフがマットに座り込む。

リスタート後、気合い満々のサルバドールのカーフで転がされたオスパノフがバックを許すが、スクランブルからスタンドへ。ここでもサルバドールがケージにオスパノフを押し込み、組みの展開から離れたオスパノフに左ハイを蹴っていく。と、またもヒザを急所に受けたと苦悶の表情を浮かべたオスパノフだが、レフェリーは流す。そのまま殴られ、組み合いのなかで完全に集中力を失ったオスパノフはケージを掴んで注意を受けて2Rが終了した。

とインターバル中にオスパノフが試合続行を拒否──。2R最初の不可解なブレイク──確かにパンチは急所の付近にあったが、サルバドールにダメージはまるでなく、即有利なポジションを奪われたオスパノフには気の毒はレフェリーの判断が試合の行方を決めたといえる。体重オーバーと、繰り返された急所へのヒザ蹴り──サルバドールがダーティーファイトで勝利を手にした。


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