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【全勝KO】武居由樹🇯🇵KO集 Takei Yoshiki 8-0, 8KO Undefeated Boxer 54.5Kg

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【SHOOTBOXING】海人、ペットモラコットの首相撲を崩せずに延長判定負け

<70キロ契約エキスパートクラス特別ルール(ヒジあり)/3分3R延長無制限R>
ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)
Def.2-0:10-10.10-9.10-9
海人(日本)

サウスポーのペットモラコットが右の前蹴りから左ミドル、海人もインローを蹴り返す。ペットモラコットは前手で距離を取りつつ、右の前蹴りと強烈な左ミドルを蹴る。海人は左フックを見せつつ、右ミドルにつなげる。首相撲になるとペットモラコットが海人を後方に倒す。さらにペットモラコットは右手で触って左のヒジ、左ストレート左ミドルで前に出る。海人も右ミドと右の前蹴り、ペットモラコットは左ミドル。海人は蹴り足を掴むがペットモラコットは倒れない。海人がミドルとインロー、ペットモラコットはやはり左ミドルを蹴る。

2R、ペットモラコットは右の前蹴りから左ハイキック。これは海人がスウェーでかわす。海人は細かいジャブからインロー、ペットモラコットはジャブから前に出て左ミドル。首相撲になると海人の顔を突き放してヒジとヒザ蹴り。ここからペットモラコットは首相撲を多用して、入り際の左ヒザ蹴り・左ヒジを狙う。ヒジ・ヒザから首相撲を繰り返すペットモラコット。何度も海人を崩し、倒れ際にヒザ蹴りを突き刺した。

3Rもペットモラコットが左ミドルで先制。海人も右ミドルを3連続で蹴るが、すぐにペットモラコットが首相撲に捕まえる。海人の右ミドルをカットして、すぐに左ミドルを蹴るペットモラコット。海人は左ボディを当て、組みにくるペットモラコットに右ヒジを狙うが、ペットモラコットの組みを止めきれない。残り1分、ペットモラコットは下がりながら左ミドルを蹴って、左ストレートから組む。ここで本戦終了となり、判定は30-29(ペットモラコット)、29-29、29-29とドローで延長戦へ。

延長R、ペットモラコットはすぐに首相撲に持ち込む。海人は右ミドルと右ストレート、左ボディから右ストレート、縦ヒジ。ペットモラコットも左ヒジを入れて首相撲へ。ペットモラコットはヒジで前に出て首相撲、半身になる海人にヒザ蹴りを入れる。疲れが見えるペットモラコットは首相撲で時間を使って左ミドルを蹴る。延長判定はジャッジ1名が10-10としたものの、残り2名は10-9でペットモラコットを支持し、ペットモラコットから勝利を収めた。


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【SHOOTBOXING】スーパーレック×武尊と並ぶビッグマッチ!海人が元ONE王者ペットモラコットと激突

【写真】70kg国内最強・海人が元ONEムエタイ世界王者ペットモラコットとヒジありルールで激突…これで熱くならないわけがない。(C)SHOOTBOXING & MMAPLANET

10日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるSHOOT BOXING 2024 act.1でシュートボクシング(SB)世界スーパーウェルター級王者の海人が、ペットモラコット・ペッティンディーアカデミーと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

ONE日本大会でのスーパーレック・ギアットムーガーオと武尊の激闘も記憶に新しいが、そのスーパーレック×武尊と並ぶビッグマッチ=海人×ペットモラコットがSBのリング、しかも後楽園ホールで行われる。


海人はSB、RISE、KNOCKOUTの3団体でベルトを保持し、「THE MATCH 2022」ではK-1ウェルター級王者の野杁正明にも勝利。中量級の日本人No.1ファイターとして、海外の強豪たちと戦い続けている。2023年はGLORYの世界王座奪取を目標に掲げ、8月にティジャニ・ベズタティの持つGLORY世界ライト級(154ポンド)王座に挑戦するも、判定負けでベルトには手が届かず。その後は11月にSBでマサロ・グランダー、12月にRISEでジェームズ・コンデにKO勝利し、2023年を5勝1敗という戦績で終えた。

その海人が2024年の初陣で迎え撃つのは元ONEムエタイ世界フェザー級王者のペットモラコットだ。ルンピニースタジアムではミニフライ級(105ポンド)とスーパーフェザー級(130ポンド)でベルトを巻き、スーパーフェザー級王者時の2015年4月にREBELSで初来日し、梅野源治の挑戦を退けた。

2018年6月からONEに参戦すると、翌2019年に行われたONEキックボクシングフェザー級(155ポンド)グランプリに出場。1回戦でジョルジオ・ペトロシアンと対戦し、左ストレートと組み際のヒザ蹴りを駆使して判定勝利を収めるも、試合後にレフェリーがペットモラコットの反則=クリンチ行為を適切に裁かなかったとして無効試合に結果が覆り、再試合という異例の事態が発生。再試合でもペットモラコットは左ストレートとテンカオ(組まないヒザ蹴り)でペトロシアンと打ち合ったが、判定負けに終わった。

ペットモラコットの戦績にこそ白星が残らなかったが、当時世界最強に目されていたペトロシアンと互角以上に戦ったことは、逆にペットモラコットの強さを世界に知らしめた結果になった。事実、2020年2月にポンシリ・PKセンチャイムエタイジムに勝利してONEムエタイ世界フェザー級王座に就くと、ヨーセングライ・フェアテックス、マグネス・アンダーソン、ジミー・ヴィエノを撃破。2022年9月にタワンチャイ・PKセンチャイムエタイジムに敗れて王座を明け渡すまで、合計3度の防衛に成功している。

タワンチャイ戦後は所属するペッティンディーアカデミーのONE離脱に伴い、RWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)に主戦場を変え、スーパーウェルター級(154ポンド)トーナメントにエントリー。準優勝敗退に終わったが、その敗戦もトーナメントを優勝するタナンチャイ・シッソンピーノンにスプリット判定で敗れたもので、どちらが勝ってもおかしくない接戦だった。

これまでの戦績と経歴を見ても分かる通り、ペットモラコットは間違いなく70kgの世界トップレベルにいる選手。しかも海人戦のルールはヒジありのSBルールで行われるため、当然首相撲からの攻撃も認められる。いわば海人はフルムエタイルールでペットモラコットと対戦することになる。

ペットモラコットはサウスポーで懐が深く、ジャブ・左ミドルで距離を作って、左のヒザ蹴り・左ストレートで試合を組み立てるスタイル。海人としてはいかに間合いを詰めて得意のパンチと蹴りのコンビネーションに持ち込むかがポイントとなる。ただし今回はヒジ打ち・首相撲が有効のため、近距離に持ち込んだとしても、今度はペットモラコットのヒジと首相撲への対処も必要になる。

海人はペットモラコットにジャブ・左ミドルで遠い間合いを作らせず、ヒジをもらわない&首相撲に捕まらない距離で戦う時間を長くすることが必須だ。海人は右の三日月蹴りとカーフキックも得意で、パンチの距離に入る前段階=前半のラウンドでどれだけペットモラコットのボディと足を削って、後半の勝負につなげられるか。距離が近くなる・攻防が激しくなる前の展開が重要な一戦だ。

なお1.28ONEのスーパーレック×武尊に始まり、今回の海人×ペットモラコット、2.12RWSでのプレーオプラーオ・ペップラオファー×吉成名高と国内で日本のトップがムエタイの強豪に挑むカードが続く。ONE Friday Fights(ルンピニー)やRWS(ラジャダムナン)の定期開催で復権したムエタイの強さを知る機会であると同時に、そこに挑む日本人の戦いにも注目したい。

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