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MMA MMAPLANET o Road to UFC RTU ASIA2022 Ep05 SASUKE UFC イー・チャア 松嶋こよみ

【RTU ASIA2022 Ep05】イー・チャアからTDを奪うも抑え込みきれず、松嶋がスプリット判定で準決勝敗退

【写真】1人のジャッジは松嶋にフルマークを付けたが……(C)MMAPLANET

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
Def.2-1:29-28.29-28.27-30
松嶋こよみ(日本)

サウスポーの松嶋がプレッシャーをかける。イー・チャアが飛び込み、テイクダウンを狙うが松嶋がスクランブルへ。イー・チャアをガブり、ケージへ運ぶ。立ち上がるイー・チャアに右ヒザを浴びせた松嶋。ケージ中央でスイッチを繰り返しながら、左ローを当てる。イー・チャアの右ハイをかわす松嶋、左ミドルハイ、左ローと蹴りと散らしていく。スイッチしながら近づいた松嶋だが、イー・チャアもパンチを食らってしまう。

松嶋がいきなりの右ショートを当てる。しかしイー・チャアもパンチから右飛びヒザを返した。イー・チャアのパンチが松嶋の顔面をかすめる。距離を詰めてきたイー・チャアに組みついた松嶋だったが、反対にイー・チャアにテイクダウンを奪われてしまう。バックに回るイー・チャア、しかし松嶋が切り返してトップへ。ケージ際でヒジ、そして右パウンドを打ち込む。立ち上がるイー・チャアに、再び尻もちを着かせた松嶋。スタンドに戻り、右クロスを当ててから終了間際に再度、ダブルレッグでテイクダウンを奪った。

2R、松嶋がスイッチしながら蹴りを散らす。イー・チャアの左がヒット。イー・チャアが距離を詰めてくると、松嶋は首相撲で迎え撃つ。跳びヒザを何度も見せるイー・チャアに対し、松嶋はキャッチして組みつき、ケージに押し込むも体勢を入れ替えられてしまう。首相撲から足をかけ、離れた松嶋。ケージ中央でローを蹴る。

ジワリジワリとプレッシャーをかけてくるイー・チャアのパンチが松嶋の顔面を捉える。しかし組みついた松嶋が投げてテイクダウンを奪うと、相手の足を捌きながらパウンドを落としていく。下から三角絞めを仕掛けたイー・チャア、下がって頭を抜きに行く松嶋の腕を取るも極めることはできず。

スクランブルからガブった松嶋。スタンドに戻るとイー・チャアがパンチで攻め込むも、松嶋が下がりながらニータップを合わせて再びグラウンドに持ち込んだ。イー・チャアがスクランブルから返していくも、トップをキープした松嶋が右ヒジを落とし続けた。

最終回、開始早々の松嶋の二段蹴りで、イー・チャアの体がくの字に曲がった。組みついた松嶋が回りながらテイクダウンを狙うも、イー・チャアが切り返してバックに回る。サイドバックからヒザで削るイー・チャア。松嶋は相手の右足を取ってトップを奪う。イー・チャアはスクランブルへ。ダブルレッグをスプロールした松嶋を、リフトアップしたイー・チャアが再びバックを狙っていく。

離れる松嶋をボディロックでコントロールするイー・チャアは、ケージ際でヒザを突き刺して削る。立ち上がる松嶋をグラウンドに戻すイー・チャアのバックコントロールが続く。そしケージ中央で松嶋に背中を着かせたイー・チャアだが、抑え込みきることはできず、松嶋が切り返してトップを奪った。右パウンドと左ヒジを落とす松嶋。イー・チャアはスクランブルから起き上がる。松嶋が足払いからイー・チャアに尻もちを着かせ、終了間際にも背中を着かせてパンチを叩き込んで試合を終えた。

裁定はスプリット――1人のジャッジは松嶋にフルマークをつけたが、残り2人がイー・チャアを支持し、松嶋は準決勝敗退に。対するイー・チャアは1回戦でSASUKE、準決勝で松嶋を下しての決勝進出となった。


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MMA MMAPLANET o Road to UFC RTU ASIA2022 Ep05 UFC キック チウ・ルェン チェ・スングク ボクシング

【RTU ASIA2022 Ep05】チェ・スングクが打撃&TDのコンビネーションでチウ・ルェンを完封しT決勝へ

【写真】チェ・スングクが流血も安定した試合ぶりで判定を制した(C)MMAPLANET

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
チウ・ルェン(中国)

サウスポーのチウ・ルェンが左ミドル。サークリングするチェ・スングクのローにローを返したチウ・ルェンは、チェ・スングクの右ミドルに左ストレートを合わせた。チウ・ルェンの左ミドルをキャッチして右を放つチェ・スングクが、そこから距離を詰めていく。ローの探り合いから、チェ・スングクが右ミドルを当てる。さらに右ローを受けたチウ・ルェンがバランスを崩した。チウ・ルェンがプレッシャーをかけると、チェ・スングクが下がったあとニータップで組みつくも、テイクダウンはできず。

打撃のフェイントから、チェ・スングクが右ハイを繰り出す。チウ・ルェンの左ミドルハイをかわしたチェ・スングクが右をヒット。さらに右ショートをカウンターで当てると、チウ・ルェンのパンチが届かない距離へ。ここでチウ・ルェンの左ストレートの打ち終わりに右ストレートを突き刺し、相手をグラつかせた。チウ・ルェンは左ストレートを連続で放つも届かない。チウ・ルェンの左ローを払うチェ・スングク、残り20秒でテイクダウンを奪ってバックに回るが、ここは前に振り落とされた。

2R、左右に回りながらローを放つチェ・スングク。チウ・ルェンは左ストレートから距離を詰める。左ロー、左ミドルと蹴りを散らしながら、中に入ってくるチェ・スングクに右フックを合わせた。チェ・スングクは足に組みつき、ケージまでドライブすると、右腕を差し上げてテイクダウンを奪う。チウ・ルェンはハーフガード。相手のブリッジに合わせてバックマウントを奪ったチェ・スングクだが、ここで取り切ることができない。

再び右腕を差し込み、切り返してグラウンドに持ち込んだチェ・スングク。パスからバックに回るも、チウ・ルェンがガードに戻した。すぐさまパスしたチェ・スングクがチウ・ルェンの左腕を狙う。立ち上がったチウ・ルェンを押し倒したチェ・スングクがトップをキープ。チウ・ルェンは下から右ヒジを打ち込む。チェ・スングクは右の鉄槌を落としていく。チウ・ルェンが半身になるとバックに回り、右足を差し込んだチェ・スングク。左腕を相手の首に回すもRNCは難しいか。そのままパウンドで削りながら、バックマウントを奪った。

最終回、チウ・ルェンが左ロー。チェ・スングクもローを返す。チウ・ルェンが左ミドルから右フックを当てて、プレッシャーをかけていく。左インローを当てるチウ・ルェン。相手の左ストレートをかわしたチェ・スングクがニータップを狙うも、これはチウ・ルェンがカットした。蹴りを散らすチウ・ルェンに対し、チェ・スングクは距離を詰めていく。チウ・ルェンは左のテンカオ。ワンツーで相手を追い立てる。チェは遠い距離からテイクダウンを狙ったが、チウ・ルェンが突き放した。

チウ・ルェンの左ミドルを捌いたチェ・スングクだが、これまでのラウンドより手数が減っている。チウ・ルェンは右サイドキックをチェの顔面に伸ばした。ローの交錯のあと、チェ・スングクはテイクダウンを狙うが決まらない。これまでのラウンドを取っていると判断し、テイクダウンにこだわらないのか。チウ・ルェンの左ストレートがチェ・スングクの顔面を捉えた。チェ・スングクは組みついても、しつこく狙っていかない。右ミドルからアウトボクシングを徹底するチェ・スングクが逃げ切った。

裁定はチェ・スングクが1Rと2R、チウ・ルェンが3Rを取ったか。ジャッジ3者とも29-28でチェ・スングクの勝利を支持し、チェ・スングクがトーナメント決勝進出を決めた。


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MMA MMAPLANET o Road to UFC RTU ASIA2022 Ep05 UFC キ・ウォンビン ジェカ・サラギ

【RTU ASIA2022 Ep05】戦慄の右カウンター! ジェカ・サラギがキ・ウォンビンを沈めてT決勝に進出

【写真】伸びる、そして強いサラギの右は脅威だ(C)MMAPLANET

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
ジェカ・サラギ(インドネシア)
Def.1R2分41秒 by KO
キ・ウォンビン(韓国)

いきなりケージを背にしたサラギに対し、キ・ウォンビンが距離を詰める。サラギはパンチから蹴りへのコンビネーションを見せた。キ・ウォンビンが右ロー。キ・ウォンビンの左ミドルをキャッチしたサラギが右フックを突き刺していく。前に出て来るサラギにカウンターのパンチを合わせたキ・ウォンビン、下がるサラギを追うも、サラギもローを返す。

サラギの右ストレートをヘッドスリップでかわしたキ・ウォンビンは、さらに距離を詰めるもクリーンヒットはなし。互いの右ストレートが交錯したあと、キ・ウォンビンの左フックがサラギの顔面をかすめる。サラギの右ストレートも伸びてくる。そしてケージを背にしたサラギが、右アッパーに対するフックのカウンター一発でキ・ウォンビンをマットに沈めた。


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MMA MMAPLANET o RTU ASIA2022 Ep05 SASUKE   パラチン

【RTU ASIA2022 Ep05】Still Alive! ギロチンは不発もSASUKEがパラチンをユナニマスで下して再起

【写真】SASUKEの投げによるテイクダウンが評価を高めたか(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
SASUKE(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
パラチン(中国)

SASUKEの右ローからスタート。パラチンは左ジャブを突く。互いにローとジャブで探り合うなか、パラチンの左フックをブロックしたSASUKEが左フックを合わせた。距離が近くなったところでSASUKEがバックを狙うも、これはパラチンが離れる。SASUKEはテイクダウンをフェイントにパンチを伸ばす。パラチンのワンツーが伸びる。さらに右ストレートから左フック。SASUKEは相手のパンチをかわして組みつき、テイクダウンを奪った。

背中を着かせたSASUKEは、スクランブルからバックに回る。体を起こすパラチン、SASUKEはサイドバックのままケージへ。パラチンが正対し、四つから相手の体を振ってケージに押し込んでいく。シングルレッグに切り替えたパラチンはハイクラッチからSASUKEに尻もちを着かせた。SASUKEの足を畳んでパスを狙うパラチン。SASUKEが左のオーバーフックから立ち上がり、払い腰で投げ飛ばす。

クリーンテイクダウンを奪ったSASUKEがパスして抑え込む。パラチンの右目じりから出血が見られる。立ち上がったパラチンにギロチンを狙ったSASUKEだったが、極まらず離れた。パラチンの右バックスピンエルボーをかわしたSASUKEが、右ストレートを打ち下ろして初回を終えた。

パラチンの右目が大きく腫れたなかで迎える2R。パラチンが前に出て来ると、SASUKEが右ロー。組んできたパラチンの首を捕らえてギロチンで引き込む。頭を抜いたパラチンを抱え込むSASUKEは、下から腕十字も狙う。トップからプレッシャーをかけ、ヒジを落とすパラチンだが、スクランブルから立ち上がったSASUKEが、再びギロチンを仕掛ける。ここも凌いだパラチンが右ヒジを落としていく。

SASUKEが下から仕掛けようとしたところで、パラチンは腰を落とす。それでも十字を狙ったSASUKE、ここはパラチンが腕を抜いて離れた。SASUKEがローを軸に、相手にケージを背負わせる。左ジャブ2時発から組みつくも、ここはパラチンがカット。なおもSASUKEがダブルレッグで組みつき、グラウンドに持ち込んだ。ケージ際でスクランブルの状態になるも、SASUKEがパンチを打ち込み、立ち上がるパラチンの首を取って絞り込む。ここもパラチンが耐えてラウンド終了のホーンを聞いた。

最終回、SASUKEが右ローからダブルレッグを狙うも倒せず。プレッシャーをかけるパラチンに再びダブルレッグを仕掛けたが、これをカットされてSASUKEは引き込む。下から左ヒジを叩きつけるSASUKE。そしてニンジャチョークを仕掛けるも、これも凌がれた。相手を蹴って立ち上がったSASUKEに組みついたパラチンは、シングルレッグに切り替え、さらに右腕を差し上げて相手をケージに押し込む。SASUKEは押し込まれながら、ボディにヒザを突き上げたSASUKEだが、相手を突き放すことはできない。

ケージを背にして、またもギロチンを狙うSASUKE。ここはギロチンを諦めて投げを打ち、バックに回る。立ち上がったパラチンに右ローからパンチ、右スピニングバックフィストで追い立てる。パラチンの右バックスピンエルボーをかわし、相手にケージを背負わせた。

ジャッジ2者がフルマークをつけるユナニマス判定でSASUKEの勝利。SASUKEは涙を流しながら「すごく悔しい思いをして帰った前回から、トレーニングを積んで戻ってきました。でも練習したことが100パーセント出せたわけではない。Still Alive! 俺はまだ生きている! Please, Give me chance again」と叫んだ。


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MMA MMAPLANET o PRIDE Road to UFC Road to UFC ASIA 2022 RTU ASIA2022 Ep05 RTU ASIA2022 Ep06 UFC   その他 イー・チャア エンセン井上 キム・ミンウ 中村倫也 修斗 松嶋こよみ 野瀬翔平 風間敏臣

中村倫也「僕の試合を通して日本人の心に大和魂を取り戻したい」


 『ROAD TO UFC ASIA 2022』Episode 6で野瀬翔平とバンタム級トーナメント準決勝で対戦する中村倫也が以下のコメント。

「彼ら(エンセン井上、山本“KID”徳郁、朝日昇、中井祐樹ら)から死ぬまで戦うというメンタリティーを見て育ちました。勝っても負けても、ゲームを通して戦い抜いたことで賞賛され、名誉を与えられました。格闘技の道に進むことは自然な選択でした」

「父(中村晃三)はヒクソン・グレイシーを日本に連れてくるため、資金や物流、交渉の準備に奔走しました。当時の格闘家は、父の努力がなければ、修斗、Vale Tudo Japan、PRIDEはなかったと今でも言っています」

「東京オリンピックの日本代表になるために頑張りました。最終選考会で乙黒拓斗選手に負けたのが転機でした。そこでMMAに転向することを決意しました」

「体の使い方や距離の取り方など、思った以上に苦労しました。MMAファイターの考え方は全く違いました」

「毎回、心の底から『死んでも悔いはない』と思って戦います。僕の試合を見た人が、その精神に感動し、格闘技ファンになってくれることを心から願っています」

「全ての日本人の心に大和魂を取り戻したい。大袈裟かもしれませんが、僕の試合を通して、日本人に勇気や覚悟、そして愛を感じてもらいたい。日本に巨大なエネルギーの波と調和をもたらしたいと思っています」

【RTU ASIA 2022 Ep06】UFCへの道、準決勝=野瀬翔平戦へ。中村倫也─01─「達人がここにいる」(MMAPLANET)

【RTU ASIA 2022 Ep06】準決勝=野瀬翔平戦へ。中村倫也─02─「自分のMMAを創るのは、自分です」(MMAPLANET)

【RTU ASIA2022 Ep06】中村倫也と戦う野瀬翔平─01─「ホテルで1階に下りて計量できるのは有難い」(MMAPLANET)

【RTU ASIA2022 Ep06】UFCへの道、中村倫也戦前の野瀬翔平─02─「同じ駆け出しというか、若手」(MMAPLANET)

【RTU ASIA 2022 Ep05】UFCへの道、準決勝=キム・ミンウ戦へ。風間敏臣─01─「病みつきになります」(MMAPLANET)

【RTU ASIA 2022 Ep05】「UFCは自分らなんて、いてもいなくても変わりない。だから……」風間敏臣─02─(MMAPLANET)

【RTU ASIA2022 Ep05】遂に登場。風間敏臣と対戦、キム・ミンウ─01─「打撃は××せるほど差があります」(MMAPLANET)

【RTU ASIA2022 Ep05】風間敏臣と準決勝、キム・ミンウ─02─「UFCではファンの記憶に残る選手に」(MMAPLANET)

【RTU2022 ASIA Ep05】イー・チャア戦へ、松嶋こよみ─01─「MMAはスパーでは思い切りできない」(MMAPLANET)

【RTU2022 ASIA Ep05】UFCへの道、松嶋こよみ─02─「1回、1回の練習の大切さを思い出させてくれた」(MMAPLANET)

 その他『ROAD TO UFC ASIA 2022』インタビュー。続きを読む・・・
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ABEMA RTU ASIA2022 Ep05 UFC キム・ミンウ ブログ 風間敏臣

【RTU ASIA2022 Ep05】風間敏臣と準決勝、キム・ミンウ─02─「UFCではファンの記憶に残る選手に」

【写真】減量のハードさは相当なモノだと思われるキム・ミンウ。試合がなくなった6月の1回戦時の計量では、凄まじい仕上がり具合だった(C)MMAPLANET

23日(日・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるROAD TO UFC AISA2022 Episode05――バンタム級準決勝で風間敏臣と戦うキム・ミンウ・インタビュー後編。

約2年11カ月振りの実戦復帰戦にも関わらず、トーナメントで本命視されているキム・ミンウ。初戦がキャンセルとなったことで、未だにその現状はベールに包まれている。彼から聞かれた言葉の数々は、非常に丁寧ながら──準決勝の風間戦、トーナメントの勝ち上がり、そしてUFCで戦う日々を想像してもらってなお、全てに自信が満ち溢れていた。

<キム・ミンウ・インタビューPart.01はコチラから>


──今回の試合に向けて、どのような練習をしているのですか。

「自分のジムや師匠で元Road FCミドル級王者だったチャ・ジョンファン選手、パク・ヒョンソンやキム・ギョンピョというRoad to UFCの準決勝で戦う選手たちは5年前にMMAファクトリーから独立する以前はチームメイトだったので、今も皆で一緒に練習しています。

皆で集まるとシナジー効果が凄いです。キム・ギョンピョとは12年の付き合いになります。シンガポール大会前も一緒にやってきました。今回も本当に厳しい練習をしてきたので、ここからは体重を落として、コンディションを整えようと思っています」

──トーナメント出場選手は、絶対に自分が優勝すると言っています。キム・ミンウ選手は逆側からは中村倫也選手、野瀬翔平選手、どちらが決勝に上がってくると思いますか

「どちらが上がって来るかは、本当に気にしていないです。どうでも良いです。それに試合をしてみないと分からないのが、MMAです。自分は風間選手との試合に集中していますし、トーナメント戦は特に何が起こるか分からない。だから、目の前の試合に勝つだけです。

ここまでケガもなく、しっかりとキャンプを終えることができました。コンディションは最高に仕上がっています」

──Road to UFCはスタート、ここで勝ち上がりUFCが成った場合、どれだけやれるという自信がありますか。

「勝敗に関わらず、ファンの記憶に残る選手になりたいです。UFCはアジアの時間帯に住んでいる人にとって夜中や早朝に試合があることが多いです。そんななかでキム・ミンウの試合だけは絶対に視ないといけないと思われるように良い試合を積み重ねていくつもりです」

──そこまでUFCでやれる自信があるということですね。

「これからも、ケージにあるキャンバスの上で良い画が描けるように頑張ります」

──ところで先日、キム・スーチョル選手がRIZINで衝撃的な強さを見せました。すると日本のファンの間でも『キム・スーチョルとキム・ミンウが今戦えばどっちが強いんだ』という意見もあります。この問いに、どのように答えることができますか。

「正直、自信はあります。今、戦うと自信はある。でも、今ここでそんなことを言っても何の説得力もないです。だから1日でも早く試合がしたいです。自分の力がどれだけなのか試合で証明してから、その質問には答えたいと思います」

──最高ですね。

「ハハハハハ」

──ひたすら前を向いているキム・ミンウ選手だけに過去を振り返ることはないかと思いますが、6年前にRoad FCで戦った根津優太選手が先日引退を発表しました。その彼が「一番の悔いはRoad FCで結果を残せなかったこと。でも、あそこで戦ったのが一番の思い出」と言っていたので、キム・ミンウ選手にお伝えしたいと思いました。

「FBで〇年前の今日という投稿が挙がってきて、根津さんとの試合を振り返ることがあります。自分にとっては最高の結果(1R0分15秒KO勝ち)だったのですが、試合後に負けた根津さんが彼の方が歩み寄って挨拶をしてくれました。あの時は彼の礼儀正しさに、驚かされました。

いつになるか分からないですが……自分は日本食が大好きなので、日本を訪れた際には一緒に練習をして、食事でもしたいですね」

──ありがとうございます。素晴らしい言葉です。では最後にトーナメント本命としてキム・ミンウ選手のことを注目している日本のファンに一言お願いします。

「日韓戦になったことは残念です。ただし風間選手とフェアプレーに徹し、皆に良い試合だったと言って貰える試合をしようと思っています。頑張ります。応援してください」

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode05対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
松嶋こよみ(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
パク・ヒョンソン(韓国)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
キム・ミンウ(韓国)

<ライト級/5分3R>
SASUKE(日本)
パラチン(中国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イ・ジョンヨン(韓国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
野瀬翔平(日本)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
キム・ギョンピョ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
フィリッピ・リマ(ブラジル)

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【RTU ASIA2022 Ep05】遂に登場。風間敏臣と対戦、キム・ミンウ─01─「打撃は××せるほど差があります」

【写真】本命キム・ミンウ。しかしコロナ以降に試合を行っておらず戦績は10勝2敗と風間と同じだ(C)MMAPLANET

23日(日・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるROAD TO UFC AISA2022 Episode05――バンタム級準決勝で風間敏臣と戦うキム・ミンウ。

Road FCバンタム級王者という実績は出場8選手のなかで、その打撃の威力と共に群を抜いている──と参加選手発表の時から見られていた。同時に2019年11月を最後に実戦経験がない──コロナでRoad FCが活動を1年以上ストップする間に契約が満了となり、キム・ミンウはUFC出場を目指してきた。

29歳、エージェントからも最後のチャンスと伝えられた今回のチャレンジ。初戦は対戦相手が欠場し、ライバル達は現状のキム・ミンウの姿を確認する機会を失った。いよいよ、トーナメント本命がオクラゴンに足を踏み入れる。日本人の同世代ファイターのように見通せない日々を送ってきたキム・ミンウはこの期間をポジティブに捉え、自身が強くなったと言い切った。


──2019年11月にジャン・イクファンを相手にRoad FCバンタム級王座を防衛して以降、6月のRoad to UFC1回戦で結果的にシャオ・ロンの欠場で試合が流れ、2年11カ月振りの試合となります。この間、Road to UFCまで韓国で試合をしなかったのは、なぜだったのですか。

「防衛戦の後、コロナの問題などで試合が無くなり、Road FCとの契約が切れました。それからはUFCを目指して、やってきました。MMAを始めた時からUFCが目標で、UFCこそが世界中からエリート・ファイターが集まるオリンピックのような大会です。この間も1日たりともトレーニングを休んだことはないのでコンディションはバッチリで、試合勘が鈍るということはないです」

──韓国とは事情が違うかもしれないですが、日本ではUFCは若くてレコードが綺麗な選手を欲しているという風に考えられており、キム・ミンウ選手の29歳という年齢がギリギリとされています。このように試合をしないまま年を2つ重ねて不安はなかったですか。

「Road FC後にUFCとすぐに契約ができなかった。この間、時間が過ぎたことが残念でないといえば嘘になります。でも、そんなネガティブな要素が強味になるようトレーニングをやってきました。その成果も実感できています。だから、この間の日々は凄く大切な時間になりました」

──あくまでもRoad to UFCはUFCとの契約を賭けて戦うトーナメントで、UFC配下選手ではないです。直接、UFCと契約したかったという気持ちは?

「実際のところ、UFCと契約するためにマネージメントが交渉をしていました。ところがコロナ禍で事情が変わり、話が浮かんでは立ち消えるということが何度かあったんです。Road to UFCは最後のチャンスだとマネージメントからも伝えられ、この機会を逃してはならないという風に考えて出場を決めました」

──Road to UFCバンタム級出場選手が発表された時に、『おい、キム・ミンウが出ているのか……ヤバい。これは日本人選手、大変だ』と思いました。すると日本でRoad FCを見ていたファンもキム・ミンウ選手を本命視するような兆候も見られました。

「なんと言うのか……ありがとうございます。ただし、このトーナメントを勝ち抜く自信は本当にあります。自惚れでなく、それだけ厳しいトレーニングをやり切ったからです。そこに6月でシンガポールで試合がデキなかった悔しさが上積みされています」

──ブランクがある分、キム・ミンウ選手の試合は注目されていました。特にバンタム級Tに出場している日本人選手達は試合が見たかったと思います。

「誰よりも悔しかったのは、自分のはずです。でも、相手がいないのに体重を落として。局、試合はなくなった。プロフィールの写真撮影のためにシンガポールに行ったわけではないので、なんだか奇妙な体験でした。まぁ、あの経験は自分が優勝するまでの最後の試練だったでしょう」

──そこまで自信があるのなら、あまり気にしていないかもしれないですが、9月になって野瀬選手から風間選手に対戦相手が変更になりました。日本人選手もUFCから理由の説明を受けていません。この件についてはどのように考えていますか。

「ちょうど選手練習をしている時に、マネージャーから連絡が来て『UFC関係者の間違いで、対戦相手が代わった』と言われました。素直に『嘘だろっ!!』って信じられなかったです。野瀬選手はサウスポーで、風間選手はオーソドックス。サウスポー対決を練って、作戦を立てていたので。まぁ、トーナメントなので誰とやっても一緒ですけど、今でも間違いってなんだろうとは思っています」

──では風間選手の印象を教えてください。

「実はシンガポールでは、勝てば次に戦うことになるので野瀬選手に集中して試合を見ていました。だから風間選手には注意を払っていなかったです。カードが代わったという連絡を受けて映像のチェックをしました。

柔道と柔術がベースで、完全にグラップラーですね。失礼な言い方になりますが、打撃は彼を殺せるぐらい差があります。加えてグラップリングでも自分の方が上でしょう。だから、それほど神経を使うことはない。そういう感じです」

──風間選手はインタビューで、「決勝が必要ないぐらいの試合をして、契約を勝ち取る」と言っていました。

「それだけの覚悟を持っているなら、良い試合になるでしょう。ただ、自分でも嫌になるほど用心深い性格なのでこの試合に関して、色々と作戦を立てイメージしてみました。結果、風間選手が自分に勝てる場面が思い浮かぶことはなかったです。とにかくケガをしないで、良い試合をしましょう」

<この項、続く>

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode05対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
松嶋こよみ(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
キム・ミンウ(韓国)

<ライト級/5分3R>
SASUKE(日本)
パラチン(中国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イ・ジョンヨン(韓国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
野瀬翔平(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
パク・ヒョンソン(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
キム・ギョンピョ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
フィリッピ・リマ(ブラジル)

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