カテゴリー
Column MMA MMAPLANET UFC UFN200   カールストン・ハリス キック シャクハト・ラクモノフ ショーン・ストリックランド ジェイソン・ウィット ジャイルトン・アルメイダ ジャック・ヘルマンソン ジュリアン・エロサ ジョン・カスタニエダ ダニーロ・マルケス チディ・ンジョグアニ デニス・ボンダル フィリップ・ロウ ブライアン・バトル マフクアンドレ・バリユー マルコム・ゴードン 平良達郎

【UFN200】試合結果 フライ級でゴードンがボンダル破り、ウェルター級でラクモノフが15連勝

【写真】ファイト・オブ・ザ・ナイトは体重オーバーのピーターソンを破ったエロサが2人分=10万ドルの総取りとなった(C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」が開催された。

この前日に平良達郎のUFC契約が発表されたことで、日本での注目度が上がったフライ級戦線──オープニングマッチでマルコム・ゴードンが、UFC初陣となったデニス・ボンダルと対戦。腕十字から逃れた直後に、ボンダルが手をついてスクランブルに持ちこもうとしたところで、左ヒジが異様な方角に曲がり試合は終わった。

注目のウェルター級の1戦はカザフスタンのシャクハト・ラクモノフがガイアナ人ルタリーブリ戦士カールストン・ハリスを寄せ付けず、スピニングヒールキックからパウンドアウトで圧勝している。

なおファイト・オブ・ザ・ナイトはジュリアン・エロサ×スティーブン・ピーターソンが獲得したが、ピーターソンが計量失敗だったためエロサが5万×2で10万ドルを獲得した。

ファイト・オブ・ザ・ナイト=ジュリアン・エロサ✖スティーブン・ピーターソン
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=シャクハト・ラクモノフチディ・ンジョグアニ

UFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」
<ミドル級/5分5R>
○ショーン・ストリックランド(米国)5R
判定
詳細はコチラ
×ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
<ミドル級/5分3R>
○ニック・マキシモフ(米国)3R
判定
×プナヘラ・ソリアーノ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)1R4分10秒
KO
詳細はコチラ
×カールストン・ハリス(ガイアナ)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ブレンダン・アレン(米国)2R2分10秒
RNC
×サム・アルヴィー(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ブライアン・バトル(米国)3R
判定
×トレシャン・ゴア(米国)
<159ポンド契約/5分3R>
○ジュリアン・エロサ(米国)3R
判定
×スティーブン・ピーターソン(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ジョン・カスタニエダ(米国)3R1分38秒
肩固め
詳細はコチラ
×マイルス・ジョンズ(米国)
<フェザー級/5分3R>
○ハキーム・ダラドゥ(カナダ)3R
判定
×マイク・トリザノ(米国)
<ミドル級/5分3R>
○チディ・ンジョグアニ(米国)1R0分16秒
KO
詳細はコチラ
×マフクアンドレ・バリユー(カナダ)
<女子バンタム級/5分3R>
○アレクシス・デイヴィス(カナダ)3R
判定
×ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)1R2分57秒
TKO
詳細はコチラ
×ダニーロ・マルケス(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
○フィリップ・ロウ(米国)2R2分15秒
TKO
詳細はコチラ
×ジェイソン・ウィット(米国)
<フライ級/5分3R>
○マルコム・ゴードン(米国)1R1分22秒
TS
詳細はコチラ
×デニス・ボンダル(ウクライナ)


The post 【UFN200】試合結果 フライ級でゴードンがボンダル破り、ウェルター級でラクモノフが15連勝 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET UFN200 ショーン・ストリックランド ジャック・ヘルマンソン

【UFN200】ストリックランドが、ヘルマンソンからスプリット判定勝ち。以上!!

<ミドル級/5分5R>
ショーン・ストリックランド(米国)
Def.2-1:49-46.49-46.47-48
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)

まず右ローを蹴ったヘルマンソンに対し、ストリックランドがジャブを伸ばす。ジャブの差し合いから、ヘルマンソンが組みついてケージにストリックランドを押し込む。シングルに切り替えたヘルマンソンがバックに回り、ストリックランドが胸を合わせようとする。ここで両者が離れ、試合はケージ中央に。ストリックランドが左ジャブを当て、ヘルマンソンはローを返す。ストリックランドのジャブの方が有効ななか、ジャブから右クロスを狙う。残り1分を切り、両者の手数が弱冠増えるなかヘルマンソンのカーフでストリックランドが姿勢を乱す場面も。そのまま5R制の初回らしく、静かな5分となった。

2R、カーフを続けるヘルマンソン。ジャブで対応するストリックランド。ヘルマンソンが距離を詰めていこうとし、反応したストリックランドに右を当てる。組みに行ったヘルマンソンが、即離れる。ジャブと見せて、右ストレートを入れたストリックランドに対し、ヘルマンソンがワンツーフックで前に出る。さらにジャブに左ミドルを入れたヘルマンソンは、ジャブをガードした際にボディを殴られる。左に回るようになったヘルマンソンにジャブを変わらず入れたストリックランドは、パンチを受けると前蹴りを使う。と、終了間際にヘルマンソンの右ロングフックに右を合わせたストリックランド。ヘルマンソンはバランスを崩して、尻もちをつき時間に。

3R、右に体を傾けて左のリードフックをヘルマンソンが振るっていく。ストリックランドは変わらずジャブ、ヘルマンソンは左カーフを蹴り、ダブルレッグを仕掛けるも足に指先と届く程度で、ストリックランドが反応する。その場スーパーマン、関節蹴りから左ミドルをヘルマンソンが決める。右ハイを使ったストリックランド、リズムを変えようとしているのか。

さらにワンツーから左ハイを狙い、ここで左ジャブをヒットさせる。カーフにワンツーで右を入れたストリックランドに対し、踏み込んでもパンチが余り届かないヘルマンソンはボディや顔面と被弾する場面が増える。ジャブ、ヒザからミドルと攻撃手段を増やしてきたストリックランドがこの回も取ったか。

4R、左フックだけでなく右フックとのコンビネーションを使うようになったヘルマンソンが、前に出る。珍しくケージを背負ったストリックランドは、左ジャブに組まれケージに押し込まれる。ストリックランドはシングルレッグを頭を押して切り、ヘルマンソンのスピニングバックフィストが空振りになって離れる。ストリックランドの左ジャブに、右を合わせようとするヘルマンソンが右オーバーハンドを入れる。

ストリックランドは何があってもジャブ、そして時折り前蹴りでヘルマンソンを捌く。ヘルマンソンの組みで勝負をかけることができないので、試合のリズムが変わることがないまま最終回を迎えることとなった。

5R、最後の5分の序盤戦に手数が増えるというよく見られた展開を終え、1分を過ぎるころには試合が落ち着く。ヘルマンソンはワンツー後に、スーパーマンパンチで右を当てる。ストリックランドもワンツーで右を入れ、両者の距離がやや縮まる。ワンツーからボディにストリックランド、ヘルマンソンはボディから右カーフ、さらにボディを続ける。中盤以降、前に出て手数を増やしたヘルマンソンだが、絶対的な場面を創ることはできない。

左ジャブから右ハイを見せたストリックランドも、ポイントは取っているだろうがフィニッシュする空気感はないままヘルマンソンのダブルレッグを切る。最後まで、初回のようなリズムで戦った両者。最後の10秒で「カモーン」と叫び、打撃戦を促しつつ──カウンターを狙うストリックランドが、スプリット判定勝ち。

「Sorry」という言葉を複数回使ったストリックランドは「タイトルを戦いたい。当てられた相手とは誰とも戦うけど、挑戦できるとハッピーだ」と話した──が、来週に同じ階級の世界戦を控えるなかでのランカー対決に勝利したとはいえ、『〇〇と戦えば、面白い。何かやるかも』という期待感が高まることは一切ない勝利だった。


The post 【UFN200】ストリックランドが、ヘルマンソンからスプリット判定勝ち。以上!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET UFN200 カールストン・ハリス キック シャクハト・ラクモノフ

【UFN200】カザフのラクモノフが、ルタ戦士ハリスを回転カカト蹴りで破り─15連勝(8KO&7Sub)

<ウェルター級/5分3R>
シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)
Def.1R4分10秒by KO
カールストン・ハリス(ガイアナ)

頭を振り、右に回りながらローを蹴るハリス。左ジャブを伸ばすラクモノフは、右オーバーハンドを冷静に見切る。左オーバーハンドも届かないハリスの続くステップインに、ワンツーをラクモノフが入れる。攻撃を散らし、手数を多くすることでラクモノフの圧を破りたいハリスだが、序盤は上手く機能していない。

スピニングバックキックをボディに決め、左フックの空振りで姿勢を見出したハリスに組みついたラクモノフはボディロックテイクダウンを狙う。体を浮かされながら持ちこたえたハリスが、逆にケージにラクモノフを押し込む。ラクモノフは内股で投げ切るが、ハリスがスクランブルでスタンドへ。と、今度はスピニングヒールキックを右側頭部に決めたラクモノフはダウンを奪うと、ガードを取るハリスの足を捌いて強烈なパウンドを振り落とす。

2発目で意識が飛んだハリスを見て、レフェリーが試合を止めた。インパクトの強いフィニッシュで15連勝を達成したラクモノフは「ファンは僕がいつもフィニッシュすることを知っている。スピニングヒールキックは狙っていたけど、どこでも戦える」と静かに語った。

デビュー以来負け無しの15連勝、8つのKO勝ちと7つの一本勝ち──中央アジアからとんでもないウェルター級ファイターが台頭してきた。


The post 【UFN200】カザフのラクモノフが、ルタ戦士ハリスを回転カカト蹴りで破り─15連勝(8KO&7Sub) first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET UFN200 ジョン・カスタニエダ マイルズ・ジョンズ

【UFN200】ジョンズをカウンターで疲弊させ。ヒザ蹴りから肩固めでカスタニエダが見事な一本勝ち

<バンタム級/5分3R>
ジョン・カスタニエダ(米国)
Def.3R1分38秒by 肩固め
マイルス・ジョンズ(米国)

サウスポーの構えで左の蹴りを使うカスタニエダ。ジョンズはローにパンチを合わせようとする。ローにワンツーを合わせ、左をヒットさせたジョンズは構えを変えるカスタニエダに惑わされず右を決める。カスタニエダは振りが大きくなり、さらにアイポークがあったと試合が中断。再開後、左に回るジョンズに対しカスタニエダが左ストレートを打ちながら追いかける。左ハイ、右ロー、右フックを入れたカスタニエダは、パンチ、ハイからローで楔を入れる攻撃パターンか。

ジョンズも右を返し、左ローに右をカウンターで打ち込むと左フックを入れる。一進一退、前に出るのはカスタニエダでジョンズは蹴り終わりや蹴りにフックを合わせる。残り30秒、カスタニエダが左ハイ2つ、右ミドルを見せ時間に。手数でカスタニエダが取ったか。

2R、開始直後にカスタニエダの左ローが急所に入り、試合が中断する。直ぐにリスタートとなり、ジョンズはミドルを捌いてワンツーで前に出る。このワンツーを続けたジョンズは、ボディから顔面とパンチを打ち分け、右フックを決める。ここからも右ストレート、左フックを決めたジョンズに対し、カスタニエダは前に出て殴れるという状況になっている。

それでも右ハイをガードの上から当てて前に出たカスタニエダが、自分のペースで打撃戦に持ち込もうとする。ケージを背負った状態からジョンズはステップインしてワンツーも、明らかに疲れてきた。打っては殴られるのはジョンズになり、左ボディフックで流れを変えようとする。カスタニエダがテイクダウン狙いを切って、圧力を掛ける右をヒットさせる。動きが乱れたジョンズは、後方にバランスを崩しガードを取る。

カスタニエダは頭を頬に押し付け、左足を抜く。ハーフから肩固め狙いはジョンズが察知するがエルボーを落としスタンドに戻るや、ジョンズの立ち上がり際にパンチからハイを放つ。ケージに詰まったジョンズは左ストレートを被弾し、右を返したところで時間を迎えた。

3R、カスタニエダは左右の蹴りを見せ、テイクダウンのフェイクから左を伸ばす。ジョンズもローにパンチを合わせようとするが、右を受けて下がる。構えが小さくなったジョンズに組み、ヒザを打って離れたカスタニエダがワンツーから再びヒザを頭部に突き上げる。後方に倒れたジョンズを殴り、抑えたカスタニエダが肩固めをセットアップ。動けないジョンズが落ち、カスタニエダが見事な一本勝ちを手にした。

「マイルズ・ジョンズはファイターで、常に前に出てくる。最初は我慢して2Rはカウンターで削り、3Rに疲れることが分かっていた。この試合が契約最後の試合、更新されることを願っているよ」と勝者は話した。


The post 【UFN200】ジョンズをカウンターで疲弊させ。ヒザ蹴りから肩固めでカスタニエダが見事な一本勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET UFC UFN200 アンソニー・ンジョグアニ チディ・ンジョグアニ マフクアンドレ・バリユー

【UFN200】ワンパン&パウンド、チディ・ンジョグアニがUFCデビュー戦で16秒殺KO

<ミドル級/5分3R>
チディ・ンジョグアニ(米国)
Def.1R0分16秒by KO
マフクアンドレ・バリユー(カナダ)

バリユーの左ローに、ワンツーを合わせたンジョグアニ。この右がバリユーを打ち抜き、後方に倒れたところで左のパウンドで試合を決めた。UFC史上、デビュー戦で2番目の短時間フィニッシュとなったチディは「全て兄のおかげだ。兄がいないと、僕はない」とセコンドを務めた実兄アンソニー・ンジョグアニと肩を組んだ。


The post 【UFN200】ワンパン&パウンド、チディ・ンジョグアニがUFCデビュー戦で16秒殺KO first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET UFN200 ジャイルトン・アルメイダ ダニーロ・マルケス

【UFN200】ブラジリアン同士の一戦はジャイルトン・アルメイダがマウント鉄槌でマルケスに圧勝

<ライトヘビー級/5分3R>
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)
Def.1R2分57秒by TKO
ダニーロ・マルケス(ブラジル)

ブラジリアン同士のライトヘビー級戦。前蹴りからダブルレッグで組みついたアルメイダが、ボディロックでテイクダウンを決める。マルケスの左腕を背中越しにコントロールしたアルメイダは右のパンチを打っていく。横を向きサイドを許したマルケスは半身になるが腰を殺され動けない。アルメイダはリストを話、パンチへ。に移行しマウントを奪う。鉄槌を落とし、下を向いたマルケスにRNCを仕掛ける。上を向き防いだマルケスだが、アルメイダはマウントから鉄槌を連打する。このまま鉄槌を続け、レフェリーが試合を止めた。


The post 【UFN200】ブラジリアン同士の一戦はジャイルトン・アルメイダがマウント鉄槌でマルケスに圧勝 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET UFN200 ジェイソン・ウィット フィリップ・ロウ

【UFN200】初回を下で過ごしたロウが、右ストレート、左フック、右ストレートでウィットをKO

<ウェルター級/5分3R>
フィリップ・ロウ(米国)
Def.2R2分15秒by TKO
ジェイソン・ウィット(米国)

遠い距離からウィットが右カーフを蹴る。ロウは左ジャブを伸ばし、ウィットの踏み込みには距離を取る。右オーバーハンドからシングル、ダブルでケージに押し込んだウィットがテイクダウンを奪う。すぐに立ち上がったロウをボディロック&小外刈りで倒したウィットがハーフで抑える。ロウはクローズドをとり、時折り腰を切るが膠着ブレイク狙いか。ガードの中で殴るウィットがケージに押し込むが、残り10秒でスタンドに戻ったロウが右を当てて初回が終わった。

2R、スイッチしたウィットがパンチを振るって前に出る。ケージを背にしたロウは、蹴りやパンチを見せるが組まれてバックを譲る。正面に戻ってテイクダウンしたウィットに対し、ウィットは右腕を差した状態で、ケージを背負って座るような形で動きが止まる。スクランブルで殴られたながら立ち上がったロウは、離れたウィットのステップイン&パンチを見て──前に出る。ロウは右ストレートを当て、続いて左フック、そして右ストレートでウィットをキャンバスに沈め鉄槌で勝負を決めた。


The post 【UFN200】初回を下で過ごしたロウが、右ストレート、左フック、右ストレートでウィットをKO first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET UFC UFN200 デニス・ボンダル マルコム・ゴードン

【UFN200】左手をマットについたボルダルが悲鳴。ゴードンがテクニカルSUB勝利

<フライ級/5分3R>
マルコム・ゴードン(米国)
Def.1R1分22秒by Technical Sub
デニス・ボンダル(ウクライナ)

ゴードンが左ジャブを伸ばし、ボンダルがローを蹴っていく。右を当ててゴードンがワンツーで前に出ると、ボンダルがダブルレッグでテイクダウンを奪う。三角狙いのゴードンは、ハイガードから腕を伸ばしに掛かると、横回転もヒジが抜けボンダルがスクランブルに持ち込んで立ち上がる。

ケージに押し込まれたゴードンはウィザーの状態から、前方回転するように内股でボンダルを投げる。そのまま同体で立ち上がり、小手を決めた状態でゴードンが上を取りかけた刹那ボンダルが悲鳴をあげる。

ボンダルは立ち上がる際にマットに掌をつけていた左ヒジを脱臼したか──期待の一番はあっけない形で終わった。「フィニッシュが必要だった。テクニカルが柔術で勝ちたかった。腕十字の時に腕がいったんだ。でも抜けて戦おうとしたから『それなら』ってね、ケージに押し込んで抑えた。その壊れた腕を使って立ち上がろうとしたから、怖かったよ。腕が極まっていたのが分かっていたから」とゴードンはUFC2勝目を振り返った。


The post 【UFN200】左手をマットについたボルダルが悲鳴。ゴードンがテクニカルSUB勝利 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET ONE UFC UFN200   カールストン・ハリス キック シャクハト・ラクモノフ ショーン・ストリックランド ジャック・ヘルマンソン ジュリアン・エロサ ダニーロ・マルケス チディ・ンジョグアニ フィリップ・ロウ ブライアン・バトル ボクシング マルコム・ゴードン 平良達郎 松場貴志

【UFN200】計量終了 今だからこそ、フライ級=ゴードン・マルコム×デニス・ボンダルに注目

【写真】日本では、これからフライ級が最もホットになる。平良のデビューに向け、予習が必要だ(C)MMAPLANET

5日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」の計量が4日(金・同)に行われた。

全13試合、26人の出場選手のなかで計量失敗はメインカードのオープニングでジュリアン・エロサと戦うスティーブン・ピーターソンのみ。フェザー級のリミットから4ポンド・オーバーで30パーセントのファイトマネーを没収され、オクタゴンに足を踏み入れることとなった。


メインの今大会唯一のランカー対決(※ランカー自体もこの両者のみ)=ミドル級5回戦で戦うジャック・ヘルマンソンとショーン・ストリックランドは、フェイスオフの際に笑顔で言葉を交わすというリラックス・モードだった。

そのメインも含めミドル級が4試合組まれており、ライトヘビー級も2試合と中重量級中心の大会で、プレリミ第1試合はフライ級のマルコム・ゴードン×デニス・ボンダルがマッチアップされている。

今回がUFCデビューとなるボンダルは、昨年2月にUFCデビューが決まっていながら3度のキャンセルや延期を経て、ようやくオクタゴンに足を踏み入れることとなった。

国境周辺の緊張感が高まっているウクライナ人ファイターのボンダルは2015年にプロMMAをデビューし、同国のローカルMMA団体World Warriors FCのフライ級チャンピオンに輝いている。ボルダルのキャリアがユニークな点は、プロのベルトを巻いた3週間後にONEがアマ組織として提携を一時期していたGAMMA世界大会に出場し、金メダルを獲得している点にある。

アマMMAでセカンドメジャーの大会で世界王者になるだけあって、ボンダルはボクシング、ムエタイ、レスリング、グラップリングを使いこなすウェルラウンダーだ。

RNC、腕十字、肩固め、そしてヒールでも勝ち星があるボンダルだが、注視したいのはフリースタイル・レスリングとタイ・クリンチの融合という部分か。首相撲もヒザだけでなく、転がすことにも長けており──。上と下から崩しつつ、削るよりもパウンドアウトとサブミッションを即仕掛け、少しでも早くフィニッシュを狙う。

対してゴードンはUFCでは3戦目(※1勝2敗、通算13勝5敗)のカナダ人ファイターでTKO、HAVOC FC、WXCのフライ級王者、Prodigyのバンタム級王者になっている。カナディアン・メジャー=TKOの王者時代には松場貴志の挑戦を受けることになっていたが、大会の延期があるなどし実現せず、コロナ禍初期にUFCへのステップアップを決めた。

今はなきショーン・トンプキンスにMMAの手ほどきを受けたゴードンは、トンプキンス門下らしくキックと柔術が合体されたMMAを駆使するが、そのなかでも少数派の柔術主体のスタイルの持ち主だ。

腕十字、三角絞め、腕ひしぎ腕固め、RNCと上からも下からも極めることができるゴードン、打撃ではやや体が流れ、顔を前に出過ぎるきらいがあるので、ここ注意が必要か。その一方で上攻め、勢いよく殴るボンダルに対しては、テイクダウンされようが下から極める可能性も十分にある。

平良達郎のUFC契約が成った今だからこそ、第1試合といえどもこのマッチは見逃すことができない。

■視聴方法(予定)
2月6日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN200対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ジャック・ヘルマンソン: 185.5ポンド(84.14キロ)
ショーン・ストリックランド: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ: 185ポンド(83.91キロ)
ニック・マキシモフ: 185ポンド(83.91キロ)

<ウェルター級/5分3R>
シャクハト・ラクモノフ: 170.5ポンド(77.34キロ)
カールストン・ハリス: 169ポンド(76.66キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー: 205ポンド(92.99キロ)
ブレンダン・アレン: 205ポンド(92.99キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブライアン・バトル: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレシャン・ゴア: 186ポンド(84.37キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジュリアン・エロサ: 145.5ポンド(66.0キロ)
スティーブン・ピーターソン: 149ポンド(57.59キロ)

<バンタム級/5分3R>
マイルス・ジョンズ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ジョン・カスタニエダ: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ: 146ポンド(66.22キロ)
マイク・トリザノ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
マフクアンドレ・バリユー: 184.5ポンド(83.68キロ)
チディ・ンジョグアニ: 185ポンド(83.91キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アレクシス・デイヴィス: 135ポンド(61.24キロ)
ユリア・ストレアレンコ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス: 205.5ポンド(93.21キロ)
ジャイルトン・アルメイダ: 203ポンド(92.07キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ウィット: 171ポンド(77.56キロ)
フィリップ・ロウ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フライ級/5分3R>
マルコム・ゴードン: 126ポンド(57.15キロ)
デニス・ボンダル: 125ポンド(56.7キロ)

The post 【UFN200】計量終了 今だからこそ、フライ級=ゴードン・マルコム×デニス・ボンダルに注目 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Brave CF MMA MMAPLANET ONE UAEW UFC UFN200 カールストン・ハリス シャクハト・ラクモノフ ブログ

【UFN200】14勝0敗のラクモノフ戦へ、カールストン・ハリス─02─「ブラジルはファイマネーがない」

【写真】UFCでもハリスは2試合連続、初回フィニッシュ勝利を挙げている (C)MMAPLANET

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」でシャクハト・ラクモノフと対戦するカールストン・ハリス・インタビュー後編。

ガイアナ人のハリスは、職を求めてブラジルのマナウスに赴きルタリーブリに出会った。プロMMAファイターと目指し、マーシオ・クロマドに合流しブラジルでキャリアを積み始める。そんな彼が選んだステップアップ方法は中東だった。

なぜ中東なのか、そこには我々が知らないブラジルMMA界の実状があった。さらに噛ませ犬として献上されたザイード・イザガクマエフを振り返ってもらうと──ハリスの自身への信頼度の高さが分かるワードが多く聞かれた。

ハリスが悲壮感なく、レゲェでも歌うように楽しくは話してくれた言葉は、実は重く──世界の頂点を目指すと口にする選手の心の襞にこびりつくはずだ。カールストン・ハリスが話した言葉を目に焼き付けてほしい。

<カールストン・ハリス・インタビューPart.01はコチラから>


──まさにアナコンダは、ルタリーブリがMMAの世界に広めたノーギの絞めですね。カールストンのルタリーブリとの絆が感じられるフィニッシュホールドです。そんなカールストンですが、キャリアの途中でBRAVE CFという中東のプロモーションで戦う選択をしています。ここが2つ目に尋ねたかった点です。ブラジリアンから北米でなく、中東に向かったのは?

「最初にBRAVEの試合に出たのはクリチーバで行われた大会だったんだ」

──あぁブラジル大会だったのですね。

「そうなんだ。2度目の試合もブラジル大会だった。そこでも勝ってウェルター級王者のジャラ・フセイン・アルシラウィに挑戦することになった。その時には初めて中東へ行った。アブダビの大会だったよ」

──残念ながらタイトル挑戦はならなかったですが、ブラジルでキャリアを積むことに対して、中東を選択するのにはどのような利があったのでしょうか。

「Yeah、Man──まずブラジルで試合をしても、金にならない。ブラジルの選手は海外の大会からオファーを受けるために、国内で戦っているんだ。ファイトマネーを得て、戦うためにね。ブラジルのプロモーションは金を払わないよ。UFCとは額は違っても、中東ではファイトマネーが出る。ただし、ブラジルでは出ない。逆に僕の意識では金を払って試合をしていたぐらいだよ」

──!!

「試合をするための準備にお金が必要だからね。CTスキャンやドクターのチェックも必要だし、まぁ形としては出費をして、試合の機会を得ていたようなものなんだ」

──なんと、あれだけイベントが行われてきたブラジルのMMA事情、その一片が知れたような気がします。それは海外で戦いたいですし、それでも試合に出ているのだから力があって然りで、しかもハングリーでないと無理ですね。プロフェッショナルファイターとして成功を収めようと思えば。カールストンはそんなブラジルのローカル大会で再起し、今度はUAEWでアブダビへ向かいました。

「海外の大会で戦い、タイトル戦で敗れた。また海外で試合をするには、白星が必要だったんだ。次の契約を勝ち取るためにね。結果的にブラジルでは2試合連続初回KO勝ちをしてショートノーティスだけど、UAEWから声が掛かった。確か試合まで3週間ぐらいしかなかったはずだ。対戦相手はザイード・イザガクマエフ、カビブ・ヌルマゴメドフの練習仲間で、注目度の高いファイターだったよ。

僕は準備不足で、彼に勝てないと踏んでのオファーだったことは分かっている。そういう相手に勝つことで、UFCとサインできると思って試合を受けることにしたんだ。気持ちで戦ったよ。ファイトは紙の上で行われるんじゃなくて、ケージの中で行われる。それを教えてやろうって、心の底から燃えるファイトだった」

──カールストンがイザガクマエフに勝った大会はUAEWとヌルマゴ率いるEagle FCの共催で、翌日にUFC on ABCが同じくアブダビで開かれたためダナ・ホワイトが視察し、さながらルッキン・フォー・ア・ファイト的なイベントでした。3つの関心事、最後はここでした。イザガクマエフのために試合で、噛ませ犬としての出場。しかもダナ・ホワイトの前で戦うことは、どのような心境だったのかと。やはり、それだけ想うところがあったのですね。

「でもダナ・ホワイトが大会を見に来るって知ったのは、試合の前日だった。これはもう『殺るか、殺られるか』という戦いになるなって」

──覚悟が決まったのですね。結果、ルタリーブリ・スペシャルのアナコンダで勝利し、人生を変える試合になりましたね。

「Yeah、Man──まだまだだよ。人生を変えることが、可能な場所に辿り着くことができただけで。UFCと契約するまで夜にセキュリティの仕事をしていたけど、今は指導と練習だけで生活ができるようになった。ただし、指導して収入を得る必要がある。UFCで収入を得ることができるのは試合があった時だけだし、スポンサーがついて練習だけに集中できる環境は手にしていないからね。

ただし、今ではファイトギアがUFCと契約しているヴェノムだけになったから、スポンサーを獲得することが簡単じゃないんだ。だから勝って、より良い契約を勝ち取る必要がある」

──まだまだハングリーでないといけないということですね。

「そうだね。今はまだ、スーパースターになるための第一歩を踏み出したに過ぎないからね」

──では、なおさら次の試合も負けられないですね。シャクハト・ラクモノフはキャリア14勝0敗の猛者です。

「Yeah、Man──MMAは頭脳戦であり、心理戦だ。ヤツのレコードに惑わせることはない。十分にハードな練習を積み、自信をもってオクタゴンに向かう。ケージに足を踏み入れるまでに、誰もファイトで何が起こるかなんて予測できない。戦い、時間が経過して分かることだよ。

でも自信はある。俺は殺られるんじゃなくて、殺るためにオクタゴンに入るんだ。UFCで生き残るには勝ち続けるしかないからね。殺し屋になるか、被害者になるかの2つしか道はないんだ。シャクハトがどれだけの試合をするか分からないけど、彼を上回る戦いをする。次につなげるためにね。

ヤツがどれだけ期待されていようが関係ないよ。俺だって十分にやれる。それが分かっているから、大丈夫だ。ヤツを倒して、俺はアイツとは違うということを証明する」

──アナコンダやギロチン、ルタリーブリの技でそうできると最高ですね。

「もちろん。でも、俺はそれだけが武器じゃない。KOパワーだってある。サブミッションで極めることだってできる。全てのツールを使って戦うよ」

──打撃にしても、フロントチョーク系にしてもプレッシャー、圧力が大切になってきます。

「大丈夫だ。僕がプレッシャーを掛け続ける。とにかく試合を見てほしい。ここで言うより、試合を見ると分かってもらえるだろう」

──了解しました。カールストン、興味深い話をしていただきありがとうございました。最後に日本のMMAファンに一言お願いします。

「日本の皆、シャクハト・ラクモノフと試合を忘れずにチェックしてほしい。そして、僕を応援してくれ。ONE LOVEだよ(※一つになって世界を楽しもう)」

■視聴方法(予定)
2月6日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFN200対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
ショーン・スティックランド(米国)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ(米国)
ニック・マキシモフ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)
カールストン・ハリス(ガイアナ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー(米国)
ブレンダン・アレン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブライアン・バトル(米国)
トレシャン・ゴア(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジュリアン・エロサ(米国)
スティーブン・ピーターソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
マイルス・ジョンズ(米国)
ジョン・カスタニエダ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ(カナダ)
マイク・トリザノ(米国)

<ミドル級/5分3R>
マフクアンドレ・バリユー(カナダ)
チディ・ンジョグアニ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
アレクシス・デイヴィス(カナダ)
ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス(ブラジル)
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ウィット(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

<フライ級/5分3R>
マルコム・ゴードン(米国)
デニス・ボンダル(ウクライナ)

The post 【UFN200】14勝0敗のラクモノフ戦へ、カールストン・ハリス─02─「ブラジルはファイマネーがない」 first appeared on MMAPLANET.