カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK05 RIZIN44 UFC キック クレベル・コイケ スパイク・カーライル ビクター・ヘンリー ヴガール・ケラモフ 中原由貴 中島太一 堀江圭功 宇佐美正パトリック 山本アーセン 山本空良 岡田遼 平本蓮 征矢貴 摩嶋一整 斎藤 斎藤裕 朝倉未来 横山武司 牛久絢太郎 白川陸斗 福田龍彌 芦田崇宏 萩原京平 金原正徳

【RIZIN44】ついにクレベル・コイケと対戦、金原正徳「一緒にするなよ!という気持ちはありますよ」

【写真】RIZIN LANDMARK05で山本空良に勝利した時の会見での金原。RIZINで戦うことで、これだけのメディアの質問を試合後に受ける。彼の言葉が、一般メディアに少しでも届くことはMMA界のためになる(C)MMAPLANET

24日(日)さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN44にて、金原正徳がクレベル・コイケと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

ビクター・ヘンリー戦後の引退表明を撤回し、RIZINで芦田崇宏,摩嶋一整 、山本空良と日本人相手に3連勝している金原。今大会でいよいよRIZINフェザー級トップ戦線の一角、元王者のクレベルとの一戦に臨む。金原はクレベル戦を己の格闘技人生を貫く試合と位置づけ、自分がやってきたことを証明したいと話した。


――RIZIN44でのクレベル戦が迫ってきました(取材日は9月15日)。クレベルは元RIZIN王者であり、RIZINフェザー級トップの一角です。日本人相手に3連勝して、そろそろこのクラスの相手と戦いたいという希望があったのですか。

「本音で言ってもいいですか?」

――ぜひ本音を聞かせてもらいたいです。

「自分の中でUFCへの挑戦が終わった時点で、気持ちが続いてなかったというか。トップを目指すという意味では、やっぱりUFCが一番であって、UFC以外はどの山を目指すにしても富士山だと思うんですよ。自分が格闘家としての終着点として、どこを目指すかを考えたときに、富士山を目指すという気持ちにはなれなくて。

もちろん簡単に富士山の頂上まで登れる=日本一になれるわけではないし、そのためにやらなければいけないことはあります。でもそこにモチベーションを向けたり、パワーを注ぐことができなかったというのが正直なところでした」

――RIZIN参戦当初は、こういったキャリアは考えてなかったんですね。

「僕がRIZINに出始めた時期はちょうどコロナ禍と重なっていて、外国人を招聘できないから、日本人同士の試合が増えている状況だったんです。自分の実力的に、コンディションを100パーセントに近い状態まで持っていければ、日本人には負ける気はしなかったし、自分の立ち位置が分かったうえで試合をしていました。だからRIZINで3連勝したからといって、自分の実力が上がっているとか、そういう勘違いはしていないつもりです」

――では僕も本音で質問させてもらうと、日本人選手のマッチメイクが中心とはいえ、金原選手からすると実績・キャリアに差がある、もしRIZINにランキングがあれば下位の選手を迎え撃つという試合が続いたことに対して「なぜ?」という気持ちはなかったですか。

「それはありましたよ、特に前回4月の山本空良戦の時は。今まで自分が積み重ねてきたものを全て否定されたような気持ちになった部分はあります。でも年齢を重ねて若い選手と戦って、踏み台にされることも自分の宿命なのかなとも思ったし。そんな気持ちがあった上で、いざ蓋を開けてみたら、自分が思った通り実力差があることを見せることができたと思うんです。だったら、これからは自分が強いと思える相手とやりたいと思って、その時はヴガール・ケラモフを指名させてもらいました」

――山本戦が王者クラスとやりたいと思うきっかけだったんですね。

「きっかけというか、どうしても選手って試合が近づいてくるとメンタル的に不安になってくるんですよ。僕が山本選手とやった大会は同じ階級のダブルメインイベント(斎藤裕×平本蓮・牛久絢太郎×朝倉未来))の注目度が高かった。自分ではその4人のなかでも俺が一番強いと思っているのに、この4人が注目されるのが日本のMMAの現状だなと思って。フラストレーションやイライラは溜まっていました。

はっきり言えば実力以上に人気がある選手がフューチャーされてしまうこの時代に、俺の格闘家としての存在価値はなんなんだろうって。だったら僕は注目されなくてもいいから、自分が強いと思う相手と戦って、自分が満足してキャリアを終えたいと思いました。僕はずっとそういう道を通ってきた格闘技人生だったから、最後もそれで終わるのがいいんじゃないかなと思います」

――自分が歩んできた道を全うする、金原正徳の道を貫く試合をやる、と。

「僕らの世代は器用じゃないし、SNSを使って上手いことやるとかできないですよ。でも人生をかけて一生懸命、格闘技をやってきた。だったらそれを少しでも多くの人に見てもらいたいという気持ちが強くなってきていますね」

――一方でここ3試合を見て、金原選手の戦い方がより洗練されてきたと感じています。

「外国人選手に勝つためにやってきたことを日本人相手にやっているだけで、もともとの地力に差があるというのは感じます。そこも含めて自分のなかで余裕やゆとりを持って戦えているとは思います」

――摩嶋一整戦のバックステージ映像では、かなり冷静に試合を振り返っていましたよね。試合展開としては逆転勝ちだったにも関わらず、一切慌てていなかったことが印象的でした。

「そこはRIZINルールとユニファイドルールの違いはありますよね。RIZINルールは仮に1・2Rをとられても、3Rに逆転できるルールで、僕はファイトスタイル的に1・2Rとることもできるし、3Rに逆転することもできるので(RIZINルールに)噛み合うと思っています。実際に練習でもRIZINルールを意識したものはやっているので、そこは大きいかなと思います」

――今回のクレベル戦、カード発表会見で「心機一転」という言葉を使っていましたが、そう感じた理由は教えてください。

「クレベルは本当に強い選手だと思うし、今までの感覚でやっていたら絶対に勝てない相手だと思います。20代、30代前半の頃の挑戦者の気持ちを思い出して、身体を作っていこうという意味での心機一転ですね」

――直近3試合のように実力&地力に差がある中で、コンディションを100パーセントに近づけて勝つという試合ではない、と。

「今回は試合に向けた考えが全く違います。ここ3試合は、正直80パーセントくらいのコンディションでも何とか勝てる相手だっと思うんですよ。でもクレベルは120パーセントまで持って行かないと勝てる相手じゃない。だから怪我を恐れず練習量を増やしました。若い頃のように2部練、3部練とやって『疲れた』とか『どこどこが痛い』は関係ない。それで怪我したらそれまでだと思って、厳しく自分を追い込んできました。それがいい方向に出るか、悪い方向に出るかは試合にならないと分からないです。でも最後はやらないよりはやった方がいいと決断して、タイ(タイガ―ムエタイ)にも行きました」

――タイでの練習は今どう影響していますか。

「試合前は不安になることが多い中、『俺はこれだけやってきたから大丈夫だ』と思うことができますよね。まさに昔の僕はそうやって自分に言い聞かせてきた部分があって、今回はそれが出来ていると思います」

――先日公開練習の様子が動画や記事で各メディアにアップされていましたが、僕は試合前にも関わらず芯をついたコメントだったと思いました。

「あれはド正論ですよ」

――公開練習後の囲み取材で「スタンド」と「先手を取る」ことをポイントとして掲げていましたが、僕もこの2つが勝負の鍵だと思っていて。

「はい。そう思ってます」

――そこまで言い切ってしまうこと、それを相手が事前に目にすることは気にならないですか。

「全然気にならないです。僕もクレベルも今更何かを隠してやるようなタイプじゃないし、それがバレたところでお互いどうにかなる選手じゃないんで。自分が試合前にあれをやりたい、これをやりたいと考えるより、リングで実際に向かい合って組んで、そこでどう感じるかのほうが大事です」

――ではそこについても聞かせてください。クレベル選手はレスリングやテイクダウンのアプローチがそこまで積極的ではない分、逆にスタンドの打撃を思い切りやっている印象があります。その意味で金原選手もスタンドが重要という認識なのですか。

「それは少し違って、こちらがスタンドで行き過ぎると組まれるリスクもあるし、逆に間合いが遠くなってクレベルの距離になるのもよくない。だからこそ、そこは試合前の決め事ではなくて、向かい合ってどう感じるかなんですよ」

――なるほど。

「その時の自分の感覚とセコンドが客観的に見たときの距離感とリズム。そこをしっかり把握して戦うことが大事で、それはもう現場合わせでしかできないことですね。僕はそれだけのキャリアも積んできたし、ラウンドごとに修正する引き出しもあるので、あまり試合前に決めきらずにやろうと思います」

――あともう一点、クレベル選手はサブミッションが強い。それは対戦相手なら誰しも分かっていることで、みんな対策を立てて試合をしていると思います。ただそのせいで試合運びがクレベル選手の寝技対策ばかりになり、結果的に受け身になってクレベル選手のサブミッションに捕まるパターンが多い。だから金原選手は「先手を取る」という言葉を使ったのではないかと思いました。

「それはクレベルに限らず、ですね。僕は基本的に先手を取って戦うタイプで、後手にならずに自分からプレッシャーをかけていきたい。仮にテイクダウンされても自分からアクションを起こした結果ならしょうがないよね、と。そうすることで、そのあとの寝技の攻防でも先手がとれるし。最初から後手に回るとテイクダウンされる、背中をつけずにエスケープしようとする…と、どんどん後手後手になるんです。それよりも自分から相手に触りに行って、展開を作っていくことが自分の理想です」

――分かりました。とはいえ過去の戦績を振り返ると金原選手の一本負けは2試合だけなんですよね。

「デビューしてすぐの頃にZSTで佐東伸哉にアームロックを極められたのと、UFCでマイケル・マクドナルドにRNCを極められただけですね。だいぶ対戦相手のレベルが違いますけど(笑)」

――確かに(笑)。ただし金原選手がサブミッションを極められる印象がないのも事実です。

「でもクレベルの試合映像を見れば見るほど『コイツ強いなぁ…』と思いますよ。だからそう感じてからは一切映像は見てないです。クレベルの動きのイメージだけ頭に残しておいて、それ以外にネガティブになる要素には触れないようにしました。勝ちパターンと負けパターン、どちらもイメージしているので、自分の動きを勝ちパターンに近づけることが出来たらベストだと思います」

――これから外国人選手の参戦が増えてくれば、RIZINの見え方や世界観も変わってくると思います。ちょうどその過渡期において、金原選手は自分がやってきた格闘技が何なのかを試合で見せたいですか。

「はい。自分が今までやってきたことは、今のRIZINファイターがやってきたこととは違う。そこを一緒にするなよ!という気持ちはありますよ。で、今回は実際に強い選手とやってみろと言われて、まさに自分がやってきたことの答え合わせだと思うんです。ここであっさり負けるようだったら、お前がやってきたことは他の選手と変わらないじゃんとなるだろうし。クレベルといい試合をして勝つことで、自分がやってきたことの証明ができると思っています」

■視聴方法(予定)
9月24日(日)
午後2時00分~ABEMA, U-NEXT, RIZIN100CLUB,RIZIN LIVE,スカパー!

■ RIZIN44対戦カード

<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ(ブラジル)
金原正徳(日本)

<フェザー級/5分3R>
牛久絢太郎(日本)
萩原京平(日本)

<ライト級/5分3R>
スパイク・カーライル(米国)
堀江圭功(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
トッド・ダフィー(米国)

<キック70キロ契約/3分3R>
安保瑠輝也(日本)
宇佐美正パトリック(日本)

<フェザー級/5分3R>
中原由貴(日本)
白川陸斗(日本)

<フェザー級/5分3R>
摩嶋一整(日本)
横山武司(日本)

<フライ級/5分3R>
福田龍彌(日本)
山本アーセン(日本)

<バンタム級/5分3R>
中島太一(日本)
岡田遼(日本)

<ヘビー級/5分3R>
シビサイ頌真(日本)
ヤノス・チューカス(ハンガリーム)

<フライ級/5分3R>
征矢貴(日本)
ラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)

The post 【RIZIN44】ついにクレベル・コイケと対戦、金原正徳「一緒にするなよ!という気持ちはありますよ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK05 朝倉未来 牛久絢太郎

【RIZIN LANDMARK05】牛久は引き込むも動けず。前に出続けた朝倉未来がユナニマス判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
朝倉未来(日本)
Def.3-0
牛久絢太郎(日本)

サウスポー同士、牛久がケージを背負って左に回る。距離を一気に詰めたが、手を出さなかった朝倉が距離を取り直して右ローを蹴る。さらに左を伸ばし、接近戦で両者が左を繰り出す。間合いを取り直し、朝倉が右ローを入れる。左ワキを差してケージに押し込んだ牛久が引き込む。ケージに押し込まれ、窮屈な状態になった牛久は頭を引き寄せて、試合は動きがなくなる。

残り90秒でレフェリーがブレイクを命じ、試合がスタンドで再開される。左ミドルから左フックの朝倉が右→左を伸ばす。牛久は見る展開が続き、左ローを空振りしスピニングバックエルボーも中途半端に。2発の回転バックヒジも距離が合わず、クリンチで時間となった。

2R、牛久が左ローを蹴る。右ミドルに反応した牛久、近い距離から離れると朝倉が右をヒットする。朝倉のワンツーに対し、牛久は跳びつきガードで引き込む。ラバーガードの牛久はクローズドに戻る。足をすくいにいくが、すぐに放す。再びラバーからクローズドに戻した牛久。ここでレフェリーがブレイクを掛けた。左ヒザを顔に届かせた朝倉、牛久はボディロックも倒せない。このままケージに押し込み、牛久がヒジを見せて2Rが終わった。

最終回、左を振るった牛久に対し、朝倉が距離を詰める。組んだ牛久はまたも引き込んで下に。朝倉がケージに押し込み、ここもブレイクが入った。朝倉は左ハイ、牛久は右ローも右を被弾する。ヒザ蹴りにテイクダウンを合わせた牛久がバックに回る。右足をフックし、外すと反対側の足を束ねに行く。ここからボディロックテイクダウンを狙うが、朝倉がケージを背負って耐える。またもブレイクが掛かり、残り2分に。

牛久の左オーバーハンドに左を合わせるが、牛久が右をヒットする。朝倉はジャブから左ボディ、笑顔を見せて挑発する朝倉が右ジャブ、牛久がダブルレッグを合わせてテイクダウンを決める。スクランブルの朝倉にヒザを入れた牛久は、再びジャンピングガードに。残り10秒、ブレイクが掛かり最後は両者が強振したがクリーンヒットはなくタイムアップを迎えた。

結果、朝倉が3-0の判定勝ちを収めた。


The post 【RIZIN LANDMARK05】牛久は引き込むも動けず。前に出続けた朝倉未来がユナニマス判定勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK05 平本蓮 斎藤 斎藤裕

【RIZIN LANDMARK05】平本は打撃でクリーンヒットなし。徹底して組んだ斎藤にスプリット判定で凱歌

<フェザー級/5分3R>
斎藤裕(日本)
Def.2-1
平本蓮(日本)

サウスポーで構えた平本が、左ローを蹴る。慎重な斎藤に対し、平本から左を見せローを蹴っていく。左ローを走らせる平本は、齋藤のダブルレッグからボディロックに、ケージを背負う。そのまま押し込んだ斎藤は、ヒザを突き出して頭を胸につけていく。斎藤が頭を起こしてダブルアンダーフックから崩し、尻餅をついた平本がすぐに立ち上がる。大内刈りにも倒れなかった平本は小外で崩され、バックを許す。平本がツーオンワンから胸を合わせにいく。正対した平本をすぐに斎藤がケージに押し込む。片ヒザをついた斎藤にヒザを放った平本。斎藤が立ち上がる。このままケージの攻防が続き、齋藤が初回をリードした。

2R、平本が左を伸ばす。オーソに構え、すぐにサウスポーに戻した平本がサイドステップを踏む。斎藤は組みだけを狙っているか、直後にまっすぐ入ってケージに平本を押し込む。平本は差し返すことができず、ヒザを腿に受ける。いなしてバックを狙った斎藤に対し、平本が距離を取り直す。

オーソ、すぐに右手前に構えた平本が左ロー、そして左ハイを蹴る。オーソで右も見せ、戻した平本に組んでいった斎藤だが、スクランブルで平本がウィザーからワキを潜ってバックに回る。崩され亀でヒザを蹴られた斎藤が立ち上がり、平本はリリースして打撃の間合いに。蹴りに反応した斎藤が左ジャブ、ローにワンツーを合わせる。平本は左ミドル、後ろを使う平本は左カーフを入れて右を伸ばす。反応した斎藤、息が詰まる精神の削り合いは最後の5分を迎えた。

最終回、平本が左ローからワンツー。さらにローを入れて間を創る。オーソ、右ローの平本はテイクダウンを切るが、ケージに押し込まれる。細かいヒザの応酬から、右腕をまたの下に入れた斎藤。クラッチが切れた直後にブレイクが掛かる。平本は左カーフ、ダブルレッグを切りながら、崩されるがウィザーで立ち上がる。

徹底して組んでいく斎藤が胸を合わせてケージに押し込む。残り2分を切り、齋藤がハイクロッチ狙いも組めずに、頭を上げる。30秒を経て、2度目のブレイクが掛かる。左リードフックを届かせた斎藤、平本は左を当て、テイクダウン狙いを切る。左が届かなかった平本、ロー以外は入らない。最後に齋藤の蹴りに合わせて、左から右を伸ばすがクリーンヒットはなく時間に。

徹底して組んでいった斎藤、クリーンテイクダウンはなかったが組まれたことで打の圧が十分ではなかった平本――結果、ジャッジは2-1で齋藤に凱歌が挙がった。

呆然とする平本、これだけの存在感とビッグマウスがなければキャリア5戦目で、斎藤とイーブンの試合ができれば万々歳だが、彼の目指すプロMMA道を突き進むうえで大きな敗北と捉える必要がある。MMAが平本の目指す、強さを競い合う世界である限り、敗者には何も与えてはならない。


The post 【RIZIN LANDMARK05】平本は打撃でクリーンヒットなし。徹底して組んだ斎藤にスプリット判定で凱歌 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK05 キック 倉本一真 太田忍

【RIZIN LANDMARK05】わずか27秒で決着。太田が右フックのカウンターで倉本を沈める

【写真】太田の右が倉本のアゴを完璧に打ち抜いた(C)RIZIN FF

<バンタム級/5分3R>
太田忍(日本)
Def.1R0分27秒by KO
倉本一真(日本)

左手で太田の胸をドンとついた倉本が、まず右ローを蹴る。さらにローカーフを続けた倉本は組んできた太田を切って、パンチを狙う。すぐに打撃の間合いに戻った両者、右を差す太田に対し、倉本が離れる。ここで倉本の右に、太田が右を合わせる。この一発で、倉本がダウン。追撃のパンチを落とした太田がサッカーボールキックを狙ったところでレフェリーが割って入り、27秒で勝負は決した。


The post 【RIZIN LANDMARK05】わずか27秒で決着。太田が右フックのカウンターで倉本を沈める first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK05 ルイス・グスタボ 武田光司

【RIZIN LANDMARK05】武田のTDを打撃で封じ込めたグスタボが、スプリット勝利でサトシ戦をアピール

<ライト級/5分3R>
ルイス・グスタボ(ブラジル)
Def.2-1
武田光司(日本)

サウスポーの武田が、足を使って左右に回る。左ローで足を払った武田がグラウンドに持ち込むも、すぐにグスタボが立ち上がった。しかし武田がグラウンドに戻し、トップからグスタボを抱え込みケージ際へ運んだ。クローズドガードのグスタボは、ケージに押し付けられながら下からパンチを放つ。グスタボは上半身を起こしながら、左腕で武田の首を抱える。反応した武田はスクランブルへ。これをガブられると立ち上がった。

ケージ中央でグスタボの右ミドルをキャッチした武田が、再びグラウンドに持ち込む。強いパウンドを落としていくが、グスタボが立ち上がった。スタンドでプレスをかける武田、左インローを当てるとグスタボが前に出て来る。右ハイからパンチを連打し、右が武田の顔面を捉えた。武田もパンチで応戦するも、ややペースが落ちる。サークリングして距離をと取る武田の顔面を、グスタボの右アッパーが襲う。残り30秒で右を2発当てたグスタボだったが、ダブルレッグでテイクダウンを奪われた。武田の額からは流血が見られる。

2R、前後の出入りが激しい武田に対し、グスタボがパンチの連打を浴びせる。顔面に食らっている武田はダブルレッグへ。グスタボがカウンターで右テンカオを合わせる。テイクダウンできなかった武田はスタンドに戻り、左右に動く。左右ローで揺さぶる武田、グスタボは構わずプレスをかけて武田をケージ際に追い込んでいく。

グスタボのパンチラッシュをもらいながらも、武田がボディロックからグスタボに背中を着かせた。グスタボが下から武田の左腕を抱えてキムラへ。武田がパスを狙った瞬間にスイープを仕掛けるも、ここは武田がトップをキープする。グスタボはクローズドガードへ。下から武田の頭部にヒジを突き刺す。武田も左ヒジを当てたあと一旦立ち上がってパスを狙うと、グスタボが蹴り上げから後転し、ダブルレッグから武田の足をすくい上げ、立ち上がる。

武田が背中を着け続けていたため、レフェリーがブレイクをかけた。スタンドで再開後、武田はケージを背にしながらサークリングする。パンチを伸ばしてきたグスタボをボディロックで捕え、そのままケージに押し込んでラウンドを終えた。

最終回、グスタボがワンツーを伸ばす。これをかわした武田は左右にサークリングし、グスタボのワンツーに対して左右ショートを打ち返していく。前傾姿勢で前に出続けるグスタボが、武田にケージを背負わせて右を当てた。武田は距離を詰めて右アッパーを突き上げ、下がる。そして左右ローからサークリングする。距離が詰まると組む武田、離れるグスタボ。グスタボの右ストレートと左フックが武田の顔面をかすめると、武田はダブルレッグからボディロックへ。

ケージに押し込むも展開できないとみるや、武田が離れる。武田のローに右フックを合わせたグスタボが、武田を追い立てる展開が続く。武田が組みにくると、パンチで振り払うグスタボ。武田のダブルレッグを切ったグスタボが、右ハイからパンチへ。体勢を崩す武田に右縦ヒジを狙った。組んだ武田はグスタボの右腕を抑えながらケージに押し込み、試合終了のゴングを聞いた。

ケージに昇り、勝利をアピールする両者——スプリットの裁定でグスタボが勝利した。グスタボは「RIZINに帰ってくることができて嬉しいです。1カ月前に亡くなり、天国にいる祖母に今日の勝利を捧げます。祖母にチャンピオンベルトをブラジルへ持って帰ることを約束しました。だからサトシ選手、僕と戦いましょう!」とRIZINライト級王座挑戦をアピールした。


The post 【RIZIN LANDMARK05】武田のTDを打撃で封じ込めたグスタボが、スプリット勝利でサトシ戦をアピール first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK05 V.V mei キック 浅倉カンナ

【RIZIN LANDMARK05】浅倉が終始TDからバックテイクへ、V.V Meiのスイープを防いで判定勝利

<女子アトム級/5分3R>
浅倉カンナ(日本)
Def.3-0
V.V Mei(日本)

サウスポーの浅倉に対し、V.V Meiがジャブを叩き左に回る。浅倉はワンツーを見せ、レベルチェンジのフェイクから左オーバーハンドを繰り出す。ショートのコンビで距離を詰めようとしたV.V Mei、外した浅倉は近距離での2度目のクリンチの攻防でケージに押し込む。入れ替えたV.V Mei、2度と3度と体を入れ替えるなかV.V Meiが細かいパンチを入れ、頭をしっかりとつけていく。上体が伸びた浅倉が、頭を巻いて投げる。V.V Meiのバック狙いを許さず、浅倉がトップへ。腕をしぼってのスイープ狙いも、浅倉はブリッジからスクランブルに持ち込み、バックへ。

ボディロックで前方に崩し、正面に回るとシングル&ダブル、さらに首投げを決めた刹那、腰を切ってトップを浅倉が取りきる。腕十字にも腕を抜きつつ、スクランブルの浅倉がヒザを顔面に入れる。ここから倒してバックに回った浅倉が、バックグラブまで持ち込み初回をリードした。

2R、右を打ち合った両者。V.V Meiが右を振るって前に出る。ジャブにダブルレッグの浅倉、切ったV.V Meiがヒザを狙う。右にダブルを合わせて、上を取った浅倉はハーフから肩固めを狙う。下から首を刈って耐えるV.V Meiに対し、浅倉がしっかりハーフで抑える。足を戻したV.V Meiがクローズドガードも、すぐに割れ浅倉がパンチを入れ――スクランブルでバックを取る。

後方に自ら倒れ込むように小外掛けを決め、上を取った浅倉はパスからV.V Meiの体を飛び越えて逆サイドで抑える。背中を見せたV.V Mei。ボディトライアングルの浅倉は、嫌がって半身のV.V Meiにパンチを入れてバックを取り切る。ここにステイせず上を取って殴った浅倉が、さらにリードを広げた。

最終回、レベルチェンジのフェイクから左フックを当て、ダブルレッグ。さらにパンチに切り替えた浅倉が、V.V Meiが打ち返してきたところでダブルレッグを決める。左腕をしぼってスイープ狙いのV.V Meiは、シングルレッグでレッスルアップへ。リバーサルには至らず、浅倉がケージに追い込みボディロックでテイクダウンを決める。

懸命に足を利かせようとするV.V Meiだが、ケージを蹴った浅倉が側転するように逆側に回って抑えられる。スクランブルから立ち上がったV.V Meiは、シングルにエルボーを打つ。離れて立った浅倉はアッパー、右をヒットさせ足を止めての打ち合いに。ここから組んでバックを制した浅倉が、ここも上を取り切り肩固めへ。

V.V Meiは耐えるが、腕を狙われる。右足で頭を押さえ腕十字に入った浅倉は、サッカーボールキックにも耐えて腕十字を続け、V.V Meiが右を抜いてトップ。パンチを落とそうとしたところでタイムアップに。終了と同時に浅倉は叫び声を挙げ、両手で覆った。

勝利コールに目深くかぶっていたキャップを外した浅倉は、V.V Meiサイドに挨拶。浅倉はキャップをかぶり直し、笑顔を見せてマイクを握ると、「Meiさんが相手だからこそ、自分も強くなれました。ありがとうございました。たくさんの方の前で試合をすることが、勇気と自信が必要でしたが、自分には応援してサポートしてくれる人がいてくれて、勝つことができました。お祖母ちゃんが誕生日で会場に来てくれて。どこにいるか分からないけど、バァバ勝ったよ。ありがとう」と話した。


The post 【RIZIN LANDMARK05】浅倉が終始TDからバックテイクへ、V.V Meiのスイープを防いで判定勝利 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o RENA RIZIN RIZIN LANDMARK05 クレア・ロペス ボクシング

【RIZIN LANDMARK05】RENAの腕十字&三角を凌いだロペスが、打撃を効かされるも足でヒザ十字を極める

<51キロ契約/5分3R>
クレア・ロペス(フランス)
Def.3R4分21秒by ヒザ十字
RENA(日本)

左を伸ばし前に出るロペスが、右を当ててシングルレッグへ。ダブルに切り替え、そのまま持ち上げてスラムしたロペスは、頭を抱えるRENAに対しボディロックから左に回って足を抜きにかかる。RENAのZハーフには起き上がってパンチを入れたロペス、ガードの中からエルボーを打ちつける。

引き続きロペスが、強いポスチャーからヒジを落とす。一旦立ち上がってパンチを入れ、鉄槌&ヒジ打ちのペレスはRENAの腕十字に顔を蹴っていく。腕十字を続けるRENAだが、鉄槌を落とされサッカーボールを蹴られる。十字を諦めたRENAに対し、鉄槌を続けたロペスが初回をリードした。

2R、ボディを入れ、右ローを蹴ったRENA。ロペスはワンツーで前に出ると、左ボディから右アッパーを振り上げて前に出ていく。ワンツーのロペス、さらにジャブを伸ばし右ストレートを届かせる。RENAも右を返すが、ワンツーから組んだロペスがダブルレッグを決める。

下からパンチのRENAは、担ぎパスに三角をセットしていく。頭を突っ込み、腰を上げさせて無力化させたロペスは、後方回転から立ち上がったRENAに続きスタンドに戻る。ロペスは右を当て、左の前蹴りへ。RENAもワンツー、右カーフを蹴る。そこに右を合わせるロペスは、ダーティーボクシングで右アッパーを振る。RENAは左ボディストレート。ケージを背負ったロペスにボディ、左ヒジを入れる。さらにボディにヒザを入れ、効かされたロペスに左を当てた。

最終回、左ボディを伸ばすRENAに対し、ロペスが右を当てる。さらに右ローを蹴ったロペスは、カーフの蹴り合いから前蹴りをボディにもらう。前蹴りに右を当てたロペスは、腹に攻撃を受けて組めなくなったか。ここでRENAの左がヒットし、下がったロペスが右を打っていく。

攻め時のRENAだが、テイクダウンを警戒してか叩き込んだ攻撃ができない。ワンツーのRENA、離れたロペスを追い込みたい。それでもロペスが左ボディを返す。残り90秒、ワンツーのロペスが、距離を詰めてのミドルにもテイクダウンへ。

ギロチンで背中をつけたRENA。頭を抜いたロペスが、ハーフのRENAの右足を効かして伸ばし――ヒザ十字の形=オーバーアンダーニーバーでタップを奪った。


The post 【RIZIN LANDMARK05】RENAの腕十字&三角を凌いだロペスが、打撃を効かされるも足でヒザ十字を極める first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK05 キック 山本空良 金原正徳

【RIZIN LANDMARK05】右ストレート&右カーフで山本を完封した金原がケラモフとの対戦をアピール

【写真】初回は山本がカーフを狙ったが、2R以降は金原がカーフで優位に立った(C)RIZIN FF

<フェザー級/5分3R>
金原正徳(日本)
Def.3-0
山本空良(日本)

ローからハイを見せる山本に対し、金原は中央を取って圧を掛けようとする。山本は右カーフ、距離が近くなると金原が左右のパンチを入れる。さらにカーフをチェックした金原は、ダブルレッグを潰してトップを取るとパスのプレッシャーを高める。山本は首を抱えるが、左に足を一本抜き、一気にマウント取り肩固めをセットしていく。

足を戻しても、すぐに抜かれた山本は肩固めの仕掛けを懸命に耐え、クラッチは組ませない。しっかりと山本を制し、ブリッジを潰した金原が右のパンチを打っていく。さらに左エルボーを入れ、十字狙いを察知するとハイマウントへ移行した金原が背中に乗る。落とされそうになり、スクランブルから山本のワンツーに右を2発当てた金原は、ダウンをした山本にジャンプしてスタンプ。初回を取った。

2R、右カーフを蹴った金原が、左三日月。さらにカーフを入れて、右を見せる。大きく反応すると、カーフを入れるなど完全に山本を掌握した感のある金原は、ジャブを被弾してもワンツーで右を伸ばす。金原は圧を掛け、右カーフを連続で入れ山本の反撃を許さない。フェイクを交え、虚実入り混じった攻撃のなかでや山本が右オーバーハンドを繰り出す。山本の蹴りに左を返し、カーフを続ける金原が左三角蹴りを決める。左だけでなく右足を蹴られた山本は、懸命に圧から抜け出そうとするがついにカーフで姿勢を乱し、さらにサッカーボールキックを蹴られそうになり、ラウンドを終えた。

最終回、山本のローをかわしワンツーを入れた金原。左ハイからカーフを蹴っていく。間合いというよりも、完全に間を掴んだ感のある金原が、右ストレートを決めてダウンを奪う。さらに足関狙いを余裕で防いでトップを取り切ると、ギロチンも肩を押して防ぎ、腰を上げることで山本の腰も浮かせ威力を半減させる。そのままケージに押し込み、ワキ腹を殴る。

残り2分、山本はギロチンを続けるが、抱えるのみという状態になっている。金原は足を抜いて、マウントを取ると頭も抜いて肩固めへ。自由な方の右腕を腹の下に入れ、さらに足をすくうように耐えようとした山本だが、最後はマウントを許してしまう。パンチを受け、背中を向けてスクランブル狙いも落としきる前に時間となった。

スタンド、グラウンド、ともに山本の真骨頂である動き続ける展開を許さなかった金原が3-0で判定勝ち――「20年間、MMAという競技を強さだけを求めてやってきました。その答え合わせをしたいと思います。榊原さん、僕がフェザー級で一番強いと思うケラモフとやらせてください」とマイクでアピールし、大きな声援を受けた。


The post 【RIZIN LANDMARK05】右ストレート&右カーフで山本を完封した金原がケラモフとの対戦をアピール first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK05 アリ・アブドゥルカリコフ 雑賀ヤン坊達也

【RIZIN LANDMARK05】RIZINへのリベンジ果たせず――雑賀ヤン坊がアブドゥルカリコフの右に沈む

<ライト級/5分3R>
アリ・アブドゥルカリコフ(ロシア)
Def.1R3分30秒by KO
雑賀ヤン坊達也(日本)

ジャブからローを繰り出すヤン坊、アブドゥルカリコフもローから右フックを振るう。オーバーハンドをかわしたヤン坊が、右から左を伸ばしてヒットさせる。ローをキャッチして右を打ちつつテイクダウンを決めたアブドゥルカリコフに対し、ヤン坊がすぐに立ち上がる。ケージを背負ったヤン坊は、細かいヒザを見せる。アブドゥルカリコフが離れ、右フック。ヤン坊は右に合わせて、右を当てる。追撃に右を返したアブドゥルカリコフ。ヤン坊はやはり迂闊に連打は打ち込めない。

ヤン坊はジャブを入れ、スピニングバックフィストをかわす。直後に左フックから右フックを打ち抜いたアブドゥルカリコフ。この2発でヤン坊は、後方に倒れ強振した右のパウンドの前に敗れ――RIZINへのリベンジは果たせなかった。


The post 【RIZIN LANDMARK05】RIZINへのリベンジ果たせず――雑賀ヤン坊がアブドゥルカリコフの右に沈む first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
LFA MMA MMAPLANET o RENA RIZIN RIZIN LANDMARK05 UFC UFN UFN223   エッガー カイオ・ボハーリョ クレア・ロペス コディ・ダーデン ジェイク・コリアー ジェイミーリン・ホース ジュリアン・エロサ ジョシュ・クィンラン ステファニー・エッガー ソン・ヤードン チャールズ・ジョンソン トレイ・ウォーターズ フェルナンド ブライアン・ケレハー ヘイリー・カーワン ホドウフォ・ヴィエイラ マルコ・ホジェリオ・デ・リマ マルティン・ブダイ リッキー・シモン ワルド・コルテスアコスタ

【UFN223】3度目の正直へ。ヘイリー・カーワンが語っていた「アクロバチックタンブリンとMMA」

【写真】下のコンテンダーシリーズの時とは、まるで表情が違ったカーワン。インタビューの3日後に病院に運ばれてしまった…… (C)MMAPLANET

29日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN223:UFN on ESPN+81「Song vs Simon」が開催され、オープニングマッチの女子バンタム級戦でヘイリー・カーワンが、3度目の正直となるオクタゴン初陣をジェイミーリン・ホースと戦う。

昨年のコンテンダーシリーズでUFCと契約を果たしたカーワンは2月25日にアイリン・ペレス戦でデビューを迎える予定だったが、計量前夜に卵巣嚢胞破裂による出血が見られてドクターストップに。


1カ月後の3月25日にタミレス・ヴィダルと仕切り直しのオクタゴン・デビュー戦では、対戦相手がドクターストップとなりまたも試合が流れた。

今大会、ジェイミーリン・ホース戦が組まれたカーワンが注目されるのは、彼女は器械体操、チアリーディング、そしてアクロバチックタンブリンという競技で成功を収めた後に、MMAに転向したというキャリアの持ち主だからだ。

明日のRIZIN LANDMARK05でRENAと戦うクレア・ロペスもMMAPLANETのインタビューで器械体操の経験が、如何にMMAに生きるのかを話しているが、そのロペスにはムエタイ&柔術という格闘技経験があった。

対してカーワンにはMMAを始めるまでコンバットスポーツの経験はなかった。彼女は6歳で器械体操を始めると、高校時代にはチアリーディング選手権、そして大学時代にはアクロバチックタンブリングのチーム戦で2度のオールアメリカンに輝き、個人部門でもナショナル選手権で優勝を果たしている。

大学卒業後、他の大学の指導者となった彼女はその職を辞して地元で就職をしてからMMAジムを訪れる。ここで現在の夫であり、ヘッドコーチのジェイク・ブレナンから「本気でやれるなら、世界チャンピオンを目指せる」と言われ、そのまま会社を辞めてプロMMAファイターを目指すこととなった。

アマ3連勝後にLFAでのプロデビュー戦で黒星を経験するが、その後はLFAがUFC Fight Passでストリーミングが始まったショーで戦うなど常に注目された状態で戦績を重ね、結果として格闘技的にはズブの素人だった彼女は5年で最高峰に辿り着くことになった。

体操系の競技、しかも日本ではほとんど知られていないチアリーディングとマット運動が混ざったようなチーム競技で養われたフィジカルと運動神経が、如何にMMAで役立つのか。

ここでは最初のデビュー戦直前、2月にMMAPLANETが行ったカーワンのインタビューからアクロバチックタンブリンとMMAの相関関係を語った部分を切り取り、ここでお伝えしたい。

ヘイリー・カーワン

「アクロバチックタンブリンは女子だけ行う体操競技で、器械体操にアクロバットの要素を加えたモノ。女子同士が、互いの体を抱え上げて、放り投げ、またキャッチしたり、ホント器械体操に近い競技よ。

チアリーディングのように男の人がいなくて、私は飛び跳ねて、人の支え=ベースもやり、頭の上で他の子を抱える役割と全てをこなしたわ。

体操競技はMMAだけでなく、どのスポーツに転向しても役立つモノよ。自分の体を知り、頭の体のコーディネーションがスムーズだから、他に何を学ぶにしてもスンナリと体にも頭にも入って来て動くことができるから。

体の軸が抜群に強くて、バランスが良い。体は強度があり、柔軟性がある。パーフェクト・ファイターになれる基盤をアクロバチックタンブリンで身に付けることができたともいえるわ。

コンバットスポーツで身に付ける必要があるテクニックって、軸が大切でバランスを取れないといけないでしょ? そしてフレキシブルだし、言うことない。

何よりアジリティはスバ抜けているわ。だって、スピンしながジャンプしたと思ったら、今度はキャッチする側に回るのだから。それに体操の動きは、とてもレスリングに役立ったわ。体の使い方が似ているの。

打撃に関しては素早さと柔軟性が役立ったと思うけど、バランスという部分ではレスリングに一番役立ったわ。あっ、レスリングだけでなく柔術も含め、全てのグラップリングに役立っているはずよ。

もちろん競技的はアクロバチックタンブリンは自分との戦い、パフォーマンスを評価されるもの。でもMMAは相手が私を殴ってきて、投げて、極めにくる。自分を磨く時に、対戦相手がいることを考える必要があるのがMMA。相手によって練習内容も変って来るし。自分たちの持つべき技術を伸ばせば良いっていうことがないのが、コンバットスポーツだから。

だから体操競技がいくらMMAに役立つとしっても、違いの方が大きい。だからMMAを学ぶことが楽しくてしょうがない。しかも対戦相手ごとに、自分のすべきことに変化が加わって、色々な動き、技術を身に付けることができるわけだし」

カーワンとロペスの共通点は、一つの競技を十分にやりつくし、新しいことにチャレンジしたくなったということ。

「ファイトと練習、全ての要素が継続して繋がっている。そんなMMAのアスペクトが大好き」と言っていたカーワンが、UFCという舞台でどのようなファイトを繰り広げるか。

コーディネーションに長けているという利点を持つというカーワンだが、その実、動きのなかで思考が止まったように体が固まることが過去にあった。相手が自分を壊しにくることで、思考と体が止まるのは格闘競技の最大の特徴だ。

そこをスムーズにするのは、精神力の強化のみ。運動と戦いの溝を埋める精神力がカーワンに伴っているようであれば、オクタゴンのなかでも抜群の結果をもたらすだけの運動神経を彼女は持っている。非常に興味深い、ヘイリー・カーワンのUFC初陣だ。

■視聴方法(予定)
4月30日(日・日本時間)
午前5時30~UFC FIGHT PASS

<バンタム級/5分5R>
ソン・ヤードン(中国)
リッキー・シモン(米国)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
コディ・ブランデージ(米国)
ホドウフォ・ヴィエイラ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジュリアン・エロサ(米国)
フェルナンド・パディーリャ(メキシコ)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)
マルコ・ホジェリオ・デ・リマ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・クィンラン(米国)
トレイ・ウォーターズ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルティン・ブダイ(スロバキア)
ジェイク・コリアー(米国)

<フライ級/5分3R>
コディ・ダーデン(米国)
チャールズ・ジョンソン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ステファニー・エッガー(スイス)
イリーナ・アレクシーワ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ケレハー(米国)
ジャーニー・ニューソン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ヘイリー・カーワン(米国)
ジェイミーリン・ホース(カナダ)

The post 【UFN223】3度目の正直へ。ヘイリー・カーワンが語っていた「アクロバチックタンブリンとMMA」 first appeared on MMAPLANET.