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【BJJ BET02】トキーニョ、往年の勢い変わらず足関を狙い続け、タケットに大健闘のポイント負け

【写真】41歳、凄まじい肉体を誇るトキーニョ。渋さが加わり、チョイ悪ヴィランのようだ(C)BJJ BET

<88キロ級T準々決勝/8分1R>
ウィリアム・タケット(米国)
Def.9-0
ホウジマール・トキーニョ(ブラジル)

すぐに座ったタケットがクローズドを取ると、足を開き右足を取ったトキーニョが左足に持ちかえて内ヒールを狙う。ここでトキーニョが下になったことで、リバーサルが完成しタケットが2Pを先取する。タケットはワンフックでバックに回り、トラックからバッククラブ、背中をつけたトキーニョに対し、マウント三角を組もうとする。

腰を押して逃れたトキーニョは自らの右足を両手で掴んで引き寄せると、タケットの股間の下に押し込んで右足を抱えてしまう。左ワキで抱えた外ヒールから、右ワキにチェンジしたトキーニョが内ヒールを仕掛ける。極まらないと見るや爪先を掴んでトーホールドにスイッチするも、タケットは逆に内ヒールを取る。回転してエスケープしたトキーニョが50/50、足首を押して足を抜いたトキーニョがバックを伺う。

体をずらして逃げたトキーニョをパス、マウントに移行したトキーニョが9-0と加点する。ロールしたトキーニョの背中に乗り、トライアングルフックのタケットはネッククランク気味にRNCを狙うが、主目的はポジションのキープにあるか。トキーニョは胸を合わせることができず、唯一の勝機といえる足関節に入る態勢に入ることができない。ここらタケットは右腕の上からフックし、RNCもトキーニョが耐える。

残り試合タイムは2分、バック&四の字フックが開くと、腰をずらしたトキーニョがついに胸を合わせることに成功する。直後にタケットがクローズドガードを取り、完璧な逃げ切り態勢に。それでもトキーニョがパス狙いから50/50&内ヒールを仕掛け、足首を掴んで締めつけをルーズにしたタケットが逆にヒールを仕掛けたところで時間に。トキーニョの懸命の仕掛けを凌ぎ、足関節へのディフェンス力が上達したことを示したタケットがレアンドロ・ロとの準決勝に駒を進めた。


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【BJJ BET02】壊し屋ホウジマール・トキーニョが、2年振りの表舞台。1回戦でタケットと対戦

【写真】やらかすことは良くないが、やらかせるぐらいの力が残っていることに期待(C)

8月1日(日・現地時間)ブラジルのサンパウロにて大型プロ柔術・グラップリングイベントBJJ BET02「Who’s Next」が行われ、Flograpplingにて中継される。ワンマッチと8人参加の88キロ級のノーギトーナメントで攻勢される今大会だが、新旧バラエティに富んだグラップラーが参戦するトーナメントの1回戦で米国の新鋭ウィリアム・タケット✖ホウジマール・トキーニョという一戦が組まれている。

かつて凄まじい極め力でグラップリングとMMAの両世界で恐れられたホウジマール・トキーニョの参戦──彼が勝ち進めば、現在進行形のグラップリングワールドでは見ることのできない夢の顔合わせが実現することとなる。



ダナファー・デススクワッドの開催を宣言したジョン・ダナハーが、トランジッション化した足関節システムを構築する以前から組み技、MMAを追って来たファンが、最も胸を躍らせるのがトキーニョの参戦だろう。そのトキーニョと戦うのは、同トーナメント唯一の米国人であるタケットは、今年3月に黒帯を取得したばかりの20歳。北米グラップリング界を代表するニュースターの1人だ。積極的に動きを作り、上下から極めを狙ってゆく戦い方を身上とする。

(C)MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

とはいえ3月のF2W 166でマニュエル・ヒバマーをヒールで秒殺する等、新春は活躍していたものの、ここ数ヶ月は世界のトップ・オブ・トップスとの対戦が続き4連敗と苦戦を強いられている。

特に先月のRoad to ADCC大会では、クレイグ・ジョーンズの代打としてルーカス・バルボーザと対戦したが、テイクダウンを奪われた後、ボディロックで動きを封じてから胸を合わせてくるバルボーザの侵攻を止められず、なんと0-34という大差の敗戦を喫してしまっている。

対するトキーニョは41歳。無造作に相手の懐に入って高々とリフトしてしまう怪力と、外ヒールやそこから変化するヒザ十字等を中心とした強烈無比な極めで恐れられた選手だ。2011年のADCC世界大会では3試合連続でヒールで相手を秒殺し、決勝こそアンドレ・ガルバォンに敗れたものの世界にその名を轟かせた。

2008年から参戦していたUFCにおいてもその極めは猛威を振るっていたが、最大の欠点は精神のコントロールが効かないこと。相手のタップ後も技を離さないことが重なり、また検査にて規定値を大きく上回る濃度のテスタトロンが検出される等の問題もあり、2013年に契約解除されている。

その後WSOFに転出して王者となるが、ここでもジェイク・シールズ相手に目突きを繰り返したうえ、キムラロックでタップを奪った後も技を解かず、タイトル剥奪&契約解除された。

その後は2016年にPolaris 3でゲイリー・トノン、2018年にKasai pro 3でクレイグ・ジョーンズ、2019年にはワールド柔術フェスティバルでゴードン・ライアンといった新世代の足関節技師たちとノーギグラップリングで試合するが、トノンには押され気味の引き分け、ジョーンズ相手には減量失敗でほとんど動けず防御に徹し、ライアンにはバックを奪われてコントロールされての判定負けを喫している。

今回2年ぶりに表舞台に姿を現すトキーニョ。当日どのような肉体的&精神的コンディションで臨むのかも未知数だが、41歳という年齢や近年の戦いぶりを考ると、現代グラップリングの最先端を行くタケットとの戦いは厳しいものとなりそうだ。

が、もし一瞬でもその往年の強さが発揮されるなら、会場が興奮の坩堝と化すことは間違いないだろう。

■視聴方法(予定)
8月2日(月・日本時間)
午前5時00分~FLOGRAPPLING

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