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【ONE172】若松佑弥、モライシュ戦を振り返る「脇を差させずに突き放して殴る。それがハマった」

【写真】パントージャや堀口との比較について「そういう声は正直気にならない」と若松。これからも己の弱さと向き合いながら最強を目指す(C)TAKUMI NAKAMURA

23日(日)に埼玉県さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されたONE 172「TAKERU vs RODTANG」でアドリアーノ・モライシュにKO勝ちし、ONE世界フライ級王座についた若松佑弥。27日(木)都内にて囲み取材に応じた。
Text by Takumi Nakamura

モライシュ戦前にチャンピオンになって着る用のスーツを事前に作っていたという若松。この日はそのスーツ着用でベルトを持って取材場所に現れ、モライシュとの一戦を振り返った。

若松佑弥
「本当にまだ実感がないというか、嬉しい半分、まだちょっと実感がない感じです。今までとあまり変わらなくて、たまにちょっと『チャンピオンなんだ』みたいに思って、ベルトを持つ自分がちょっと恥ずかしいぐらいの感覚です。でも最高の瞬間を迎えることが出来たんで、最強に嬉しいです。

今後は引き続き、自分自身との向き合いだと思います。ベルトを獲った中で改めて(向き合うのは)相手でもなく、他でもなく、自分なんだな、と。それがより一層強くなりました。今後も油断したらそれが負けの始まりだと思うし、今回勝って、僕はそこがちょっとした落とし穴だと思っているので、より一層自分はまだまだ弱いんだということを認めながら、もっと修行していけたらなと思っています」


囲み取材で若松はモライシュ攻略の裏側を明かしつつ、今後の展望についてもコメント。UFCや他団体への参戦についての質問には、「ONEとの契約をしっかりしつつ、そこは流れに任せる。(タイミングが合えば他団体でもやる意思はある?)そういう意思もあります」と語っている。囲み取材でのMMAPLANETとの質疑応答を以下に掲載したい。

――ご自身で試合映像は見直されましたか。

「はい、見ました。振り返ってみると試合中は本当に無でやっていて、思っていたより自分がやりたいこと、戦略や対策がしっかりできていたんだなと思います。しっかりタックルも切れていましたし、相手の技に付き合わないで殴って…というのはしっかり出来ていた感じはしましたね。自分は結構ステップイン、ステップアウトみたいな感じで、アウトボクシングのタイプだったんですけど、ここ最近は色んな戦い方ができるようになったと感じていて、あまりこうやろうというのを決めすぎず、自分はなんでもできるなというところは少し自信になりましたね」

――今明かせる範囲でどんな対策を練っていたのですか。

「もちろん判定で勝つというパターンもあったのですが、一番はテイクダウンを全部切って倒されないで、自分の土俵の打撃戦をやりたいと思っていました。もしそれを突破されたら寝技、スクランブルで上を取って、パウンドを打って、また立つとか。自分がダウンした場合はこう動こうとか、そういうイメージはたくさんありました。一番の理想は、ああいう感じで脇を差させない。脇を差されちゃうと、そこから巻き込まれたり、柔術的に絡んで(組み技を)仕掛けられるので、そうなったら首相撲で内側をとって突き放して殴る。殴り合いの展開に持っていくというのは、バッチリとハマった感じはあります」

――モライシュのテイクダウンを切った時に、試合を有利に進められるなという手応えはありましたか。

「思ったより自分も調子が良くて(モライシュに)組まれた時に、全然いけるみたいな感じで(テイクダウンに)入られた感じがなかったんですよね。映像で見ると2回タックルに入られたんですけど、自分の感覚では本当にフェイントをかけられたぐらいの感じで。アドリアーノは相手にタックル切らせておいて右ヒザを出してくるんですけど、そこまでタックルに入られている感覚もなかったです。むしろ試合中は、結構打ち合いに応えてくれているなという感覚がありました」

――フィニッシュまでの打撃戦ですが、見ている側からするとモライシュの右のカウンターが当たりそうな場面もあったと思うのですが、そこに怖さはなかったですか。

「自分が引いてアウトボクシングをしちゃうと相手も上手いんで。セコンドの仙三さんが、『今日はもらっても効かない。倒れないよ』みたいなに言われていて、もし今日死んでもいい、これが最後になってもいいぐらいの覚悟で戦いました。それで前に行けたというか、ちゃんと顎も引けていたし、あっち(モライシュ)は下がりながらのパンチだったんで、被弾はしていたんですけど、もらっている側としては大丈夫でした」

――最後のフィニッシュの部分はあそこで仕留めきろうという気持ちだったのですか。

「そうですね。1Rで(スタミナを)使い果たすぐらいの感覚でいきました。正直組んだ時にこれは組んでも勝てるなと思ったんですけど、それが自分自身に対する弱さだと思っちゃって。やっぱりキツいことをやって全力を出したいという思いがあって、そこで勝ちに徹すれば、あそこで休んでいた自分がいたかもしれませんが、殴り合いたいと思いました。相手も疲れていたし、俺も休みたいという弱さを出さない。ここで休んじゃダメなんだという意味で無我夢中に殴った感じです」

――試合後の反響はいかがでしたか。

「たくさんメッセージが来たんですけど、あまりにメッセージが来すぎて誰が知り合いなのか分からなくなって、携帯を見るのが怖くなっちゃいました(笑)。メッセージを返したい気持ちはあるんですけど、一回既読すると忘れてしまうし、子供の世話もあったりして、あんまり見れていないです」

――それも含めて大仕事をやってのけたという実感は湧いていますか。

「そうですね。ただ急にそう(チャンピオンに)なったので夢を見ているようで、どうしたらいいんだろうみたいな感じではあります」

――試合後はジムに顔を出して練習仲間にも勝利報告していましたが、長南亮代表の反応はいかがでしたか。

「長南さんも普段と変わらない感じでした。多分長南さんも自分と同じ気持ちなのかなっていう。まだフワフワしているというか。自分もジムに行ったらいつもと変わらない感じで、普通にしゃべってみんなの練習を見て…って感じでしたね」

――ONEでは2019年3月にデメトリウス・ジョンソン、2022年3月にモライシュに負けて紆余曲折あっての王座戴冠だったと思います。ここまでの道のりを振り返っていかがですか。

「今僕が与えられているものの中で、自分にしかできないストーリーというか、僕は散々いいところでベルトを獲れなくて、いつもいいところでやられていたので、ストーリー的には1番いいところでベルトを獲れたという想いがあります」

――今後はどんな相手と戦っていきたいと思っていますか。

「用意された相手と戦って、判定ではなくてKOで倒せば、自ずと自分の価値は上がるのかなと思います。今の自分はつまらない試合というか、流して勝ったり、そういうことをしなければ自ずとKO勝ちできると思うので、相手が誰だろうが、弱いヤツがタイトルマッチには上がってこないと思うので、倒して勝つことを積み重ねていければと思います。特にUFCに行きたいとかはなく、今自分が置かれた状況でKOを続けていけばいいのかなと思います」

――モライシュに勝ってONEのチャンピオンになったことで、UFC王者のアレッシャンドリ・パントージャ、RIZIN王者の堀口恭司選手と比較される部分もあると思いますが、そこはどう意識していますか。

「真実というか、他の人のことは正直もう戯言だと思ってるんで、自分が最強でいること、自分の中身が一番強いので、それに勝てば自分が最強だいうことは分かっているので、そういう声は正直気にならないです」

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45 F1 KANA o ONE ONE172 キック 吉成名高 大成 武尊 青木真也

【ONE日本大会】青木真也が53秒一本勝利 若松佑弥がモラエスに1RTKO勝ち 野杁正明がタワンチャイにTKO勝ちで暫定王者に 武尊がロッタンに初回TKO負け

137: 実況厳禁@名無しの格闘家 2025/03/23(日) 14:29:25.91 ID:mtu8ppKA0
バラさんには悪いけどONEのPPV買ってしまった
キックでもトップ選手集めればPPVが売れるということ


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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE172 キック 武尊

【ONE172】武尊、ロッタンの左にロープにもたれるように沈み──僅か80秒でKO負け

<キック・フライ級/3分5R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
Def.1R1分20秒by KO
武尊(日本)

まずロッタンが左ローを蹴る。武尊が右ストレート。ローから左を伸ばした武尊、ロッタンは左フックから右をヒットさせる。武尊の右をバックステップしたロッタンはスリップして笑みを浮かべる。右のフェイク&ローかから左を当て、武尊の左に左を打ち抜いたロッタン。武尊はロープにもたれるようにダウンし、自陣コーナーを見ているが意識が朦朧としているか。急ぎ立ち上がった武尊だが、非情にも10カウントで80秒KO負けとなった。

武尊と何やら言葉を交わしたロッタンは勝利者インタビューで「最高だ。自分の左は凄まじい力があることは分かっていた。前回タケルとの試合をキャンセルしたのは。この左をケガしていたからだ。治った今は力が充満していてKO勝ちできるとと信じていた。I Love Japan。日本は第二の故郷のようなものだ。日本で戦えることは、素晴らしい。ハイドレーションがパスできず、計量を失敗したことでベルトを失った。でも問題ない。僕のベルトを取り返す時がきた」とロッタンは話した。


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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE172 キック タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム ボクシング 野杁正明

【ONE172】野杁がベルト奪取! タワンチャイの左攻撃を防ぎ、3Rにダウンを奪い高速ラッシュでストップ

<ONEキックボクシング世界フェザー級暫定王座決定戦/3分5R>
野杁正明(日本)
Def.2R1分55秒 by TKO
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

サウスポーのタワンチャイに対し、野杁は蹴りを散らす。右前蹴りを突き刺すタワンチャイ。ローの交換からタワンチャイが左ミドルを打ち込む。タワンチャイはローから左右フックを放ち、右に回った。ガードを固めて距離を詰める野杁だが、タワンチャイの前蹴りでバランスを崩す。

野杁が右ストレートを当て、足元へのローを打ち込む。タワンチャイがローを放って行くが、野杁もローを返した。タワンチャイは左ミドル、左ロー。左ストレートから左ローへと繋げる。野杁は右ストレートで飛び込んだ。

2R、野杁が左ロー、左前蹴りを散らす。タワンチャイは左ミドル、左ハイ、左テンカオを繰り出す。右サイドキック、右前蹴りで野杁の前進を止めるタワンチャイ。野杁はガードを固めて懐に飛び込む。距離が詰まるとタワンチャイはパンチを繰り出して右に回る。右ジャブを連打するタワンチャイだが、野杁を止めることができない。

野杁が左ボディから右ストレートを突き刺した。タワンチャイの左ヒザを止め、またも左ボディから右を決める。タワンチャイも左ミドルを返す。右フックから左ミドルを当てたタワンチャイの回転が速くなった。野杁も左カーフを返し、左ミドルをブロックして左カーフを当てた。さらに右ストレートを当ててラウンドを終えた。

3R、野杁が距離を詰めて左カーフを当てる。左ハイから、左ストレート、右アッパーを返すタワンチャイ。左ヒザで飛び込んできた相手に、野杁が右ストレートを浴びせる。タワンチャイの左ミドルをブロックして右ローを返す野杁。アウト、インに右ローを打ち分ける。

さらに左テンカオに左フックを合わせると、タワンチャイが下がる。野杁は追撃の左ボディから、再び左テンカオに左フックを合わせ、ダウンを奪う。立ち上がったタワンチャイにラッシュを仕掛け、上下左右にパンチを浴びせるとレフェリーが割って入った。

激勝でベルトを巻いた野杁は「3Rで倒せるかどうかは分からなかったんですけど、必ずKOすると皆とも話をしていました。チャンスが来たので、3Rで一気に仕留めました」と語り、5万ドルボーナスを受け取った。


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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE172 アドリアーノ・モライシュ 若松佑弥

【ONE172】若松佑弥、新ONE世界フライ級王者に。覚悟と感謝、これが佑弥の生きざま

<ONE世界フライ級(※61.2キロ)王座決定戦/5分5R>
若松佑弥(日本)
Def.1R3分39秒by TKO
アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)

左に回るミキーニョを追いかけて左を伸ばす若松。サークリングをカットした強振するが、パンチは空を切る。若松は右オーバーハンドに組まれるが、倒されない。ニータップにも動じず右を打ち合う若松が、ワンツーからスリーを伸ばす。さらに栗リンチでアッパーを入れると、ロープにミキーニョを押し込み返す。ヒザを打ち合った両者、若松はコーナーにミキーニョを押し込む。互いにポジションを入れ替えるなかで、若松はヒジを入れて右を振るう。

ミキーニョはカウンターを入れるが、ワカマルは下がらず左フック、アッパーからパンチをまとめる。コーナーで背中を向けてしゃがみ込んだミキーニョに、無呼吸パウンドを続けた若松がTKO勝ちでついにONE世界フライ級の頂点に立った!!

「お母さん、やったよ。生んでくれた両親に感謝して、30年間ここまで生きて感謝しています。この最高の舞台で、とにかく感謝しています。それだけです。自分、精神的に滅茶苦茶弱くて。そんな夢でも達成できる。少しでも悩みとかある人が、僕を見てこういう人間がいるんだと思ってもらえたらそれだけで嬉しいです」と話した若松に、5万ドルのボーナスが贈られた。「やっぱり大事なのは家族なんで。家族を僕は守っていきます。ありがとうございました」とベルトを武蔵君に披露した。

覚悟を持って挑んだ世界戦で勝利した若松、感謝の気持ちを口にし続けた。


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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE172 キック サムエー・ガイヤーンハーダオ ジョナサン・ディベラ ボクシング

【ONE172】ジョナサン・ディベラが、サムエーを破り暫定王座を獲得。デンバーで統一王座戦をアピール

<ONEキックボクシング世界ストロー級暫定王座決定戦/3分5R>
ジョナサン・ディベラ(カナダ)
Def.3-0
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)

サウスポーのディベラが左ローを蹴る。ジャブを返すサムエーに、鋭いカーフを続けるディベラが、左ボディを入れる。そのカーフをチェックするサムエーだが、ジャブを被弾。直後にディベラに2度目の蹴りのキャッチがあったとして、注意が入る。スイッチしたサムエーは左カーフ、ディベラのボディショットに左ハイを狙う。一見して、フィジカルで上回るディベラはカーフと左を正中線においた攻撃を続ける。その左を顔面に届かせ、カーフを決めたディベラ。足が効かされた様子もあるサムエーは攻撃が荒くなった。

2R、右足にダメージがあるサムエーが、左ハイ、左ローから左ストレートを伸ばす。ディベラは右フックで前に出て、サムエーをコーナーに詰める。さらにカーフを続けるディベラが、蹴り後にパンチで顔面を襲う。フックを受け、カーフを蹴られてなおサムエーは前に出るが、左足も削られてきたか。

3R、カーフを蹴り合う両者。サムエーは足への攻撃が増え、ディベラはパンチに厚みを増す。カーフに特化した感のあるサムエーに対し、パンチの比重が増えたディベラが、カーフから左を振るう。サムエーが左フックをヒットさせ、ディベラは前のめりに頭がロープの外に出てしまう。再開後、左ミドルを入れてサムエーだが、カーフから右を打たれ頭が後方にもっていかれる。ディベラが左ボディショット、サムエーが左ハイを狙い3回が終わった。

4R、サムエーが左ハイから左ロー。ディベラはボディを殴り、ジャブ。右を決めると、一瞬サムエーの動きが止まる。すぐに反撃に出るサムエーだが、左ボディストレート&右ボディフックで腹を抉られる。左ローを蹴るようになったサムエーは、下を意識させて左ハイを狙う。笑みを浮かべたディベラは、一発は鋭いが手数は抑えられている。左ミドルを蹴られたディベラの右カーフで、ついにサムエーが足を引きずる仕草を見せてしまった。

最終回、左カーフを蹴られ、サムエーは構えを変える。そのサムエーがスイッチして蹴りを放つと、逆側の足をディベラディベラが狙う。踏み込んでボディストレートを入れたディベラは、ハイに左インローを蹴っていく。さらにヒザ蹴りに左を合わせたディベラは、右フックを強振する。飛び込むような左は空振りしたが、直後の右をヒットさせたディベラが優勢のまま終了の合図がリングに鳴り響いた。

結果、ディベラがジャッジ3人の支持を得てキック暫定バンタム級のベルトを手にした。


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45 KANA MMA MMAPLANET o ONE ONE172 アリシア・エレン・ホドリゲス キック ペッディージャー・ルッカオポーロントン ボクシング

【ONE172】ペッディージャー・ルッカオポーロントンが、健闘KANAを下し王座防衛

<ONEキックボクシング世界女子アトム級選手権試合/3分5R>
ペッディージャー・ルッカオポーロントン(タイ)
Def.3-0
KANA(日本)

中央を取ったペッディージャーが、KANAの蹴り足をキャッチして注意される。ミドルからパンチのKANAだが、ペッディージャーも右ストレートを入れる。ボディから顔面を殴り、インローを蹴ったペッディージャーと、近い距離でKANAがパンチを交換する。スイッチしたKANAはスピニングバックフィストをローに合わせる。これが軽く当たったペッディージャーが笑みを見せる。2度、回転系のパンチを放ったKANAはスイッチを織り交ぜ、ミドルからボディ、アッパーと手数で上回った初回となった。

2R、ペッディージャーがパンチからローのコンビを見せ、距離を詰めてワンツーを決める。さらに右フック、前蹴りから右ハイと圧を強めるペッディージャーはヒザをボディに突き刺す。KANAのパンチ後にヒザ、スピニングバックフィストは防御したペッディージャーが前蹴りでKANAを突き放し、ここから接近戦でパンチのラッシュをかける。KANAも打ち返すが。圧&手数とも上のペッディージャーのボディにコンビをいれたKANAが、左ハイもこの回は王者が取り返した。

3R、大きく頭を振って互いのパンチをかわした両者。KANAは左ジャブを当て、ペッディージャーが右フックを入れる。掴みでペッディージャーに2度目の注意が入り、次は減点だと告げられる。頭が当たるような距離で拳を交換するなか、ペッディージャーがスピニングバックフィストをバックステップでかわしたKANAに左をヒットさせる。さらにヒザを入れると、KANAも掴みに注意が入る。再開後は、やや遠目の距離で両者が強振するなかでペッディージャーがヒザを有効に使う。KANAも右アッパーを見せたが、ここもペッディージャーが優位だったか。

4R、ペッディージャーが右ミドル。KANAはワンツーから前蹴り、足を下すと構えが変わっている。両者、近い距離での打ち合いのなかでどうしてもクリンチをしてしまい、ついにKANAにイエローカードが提示される。再開後、近い距離でハイキックを繰り出したKANAに対し、ペッディージャーは右を入れヒザへ。と、ペッディージャーにも掴みでイエローが提示される。こうなると互いに拳に力が入り、足を止めての打ち合いへ。KANAのヒザ蹴り、ペッディージャーのハイと力がこもった打撃の応酬が続いた。

最終回、ペッディージャーが前へ。互いに相手の蹴りをかわし、近づくとペッディージャーが左フックを打ち込む。KANAはミドル、ペッディージャーは左フック。互いに攻め手を緩めず、ペッディージャーのローでKANAが尻もちをつく。右ボディ&左フックを決めたペッディージャーは、ペンチの回転が落ちない。激しい打ち合いも、軸が乱れないのはペッディージャーではあった。最後まで積極的に攻撃し続けた両者、結果はペッディージャーが3-0で勝利し王座防衛に成功した。ペッディージャーはムエタイの王座奪取を宣言、アリシア・エレン・ホドリゲスをコールアウトした。


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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE172 キック スーパーレック・キアトモー9 ナビル・アナン

【ONE172】スーパーレックがスウェイしきれず、ハイを受けて初ダウン。アナンが3-0でリベンジに成功

<ムエタイ66.3キロ契約/3分3R>
ナビル・アナン(アルジェリア)
Def.3-0
スーパーレック・キアトモー9(タイ)

バンタム級王座統一戦からバンタム級ワンマッチ──キャッチ戦になった最強決定戦。長身のアナンに対し、スーパーレックが飛びこんで右を打ち込む。クリンチがブレイクとなり、アナンがジャブを伸ばすとスーパーレックがローを蹴る。アナンは前蹴りで詰めて、エルボー。スーパーレックは右オーバーハンド&右ローを蹴る。下がりながらも右ミドルを入れるアナンが、ワンツーで前に出てミドル。スウェイでかわしたスーパーレックだが、続くヒザ蹴りを効かされ姿勢を乱す。続くハイキックはロープに詰まりスウェイしきれずダウンを喫したスーパーレック。立ち上がった後も、アナンはパンチをまとめヒザを突き上げビッグラウンドとした。

2R、ジャブから右ローのアナンが、飛びヒザからクリンチ。ブレイク後、ミドルやヒザ、ジャブと遠い距離からの攻撃をアナンが決める。さらに踏み込んでヒジを狙ったアナンは、ジャブから右ロー。そして右を狙う。思い切り踏み込んでもエルボーを打たれるスーパーレックは、リーチと身長の壁を超えることができない。と、右ハイから左ヒザのコンビを決めたアナン。ふらつくスーパーレックはクリンチで凌ぎ、時間に救われた。

最終回、アナンがまずジャブを繰り出す。スーパーレックは顔面を守っているが、ヒザが腹に入る。さらに左ミドルを決めたアナンは、クリンチから分けられると手を抑えてヒザを狙う。両手首を掴んでのヒザ蹴りなど、リーチの差がなせる技だが、それだけに厄介だ。アナンは前蹴りでスーパーレックを突き放し、近づくとヒジを打っていく。ワンツーからヒザボディを入れたアナンは、エルボーに続き右ハイを繰り出す。なんとかかわしたスーパーレックは、最後の30秒もうかつに近づくことができず、ヒザ蹴りで尻もちをつかされる。このまま付け入る隙を与えなかったアナンが、3-0の判定勝ちでリベンジに成し遂げた。

「これ以上に幸せなかったことはない。今日は彼に人生初のダウンを経験させたけど、僕も人生初のKO負けを彼との試合でしている。P4Pに勝てて、チーム、家族に感謝している」とアナンは涙を流して話した。


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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE172 ラック・エラワン 吉成名高

【ONE172】この内容でもボーナスなし!? 吉成名高がラック・エラワンを翻弄しまくり、左の一撃でKO勝ち

<ムエタイ・アトム級/3分3R>
吉成名高(日本)
Def.3R2分40秒 by KO
ラック・エラワン(タイ)

サウスポーの吉成に対し、ラックが距離を詰める。吉成が左ミドル、ラックが右ローを返した。右に回って左ミドル、左ボディストレートを放った吉成が、左ハイを見せた。ローとミドルを蹴り合う両者。吉成は右ジャブを突いてから右に回り、左テンカオ、左ボディストレートを突き刺す。さらに右ミドルをキャッチしてこかした。

左ストレートから左に回り、ミドルから右に動く吉成。ラックの右ストレートをかわして左に回る吉成は、左ストレートを上下に打ち分け、回ってラックの正面に立つことはない。ラックの右ミドルを鮮やかにスウェーでかわして初回を終えた。

2R、吉成が左インローを打ち込み、左縦ヒジを見せながら右に回る。ラックが1Rより距離を詰めてきた。しかし吉成も1Rよりスピードを上げていく。首相撲でもヒジを打ち込み、距離を取って左ヒザを突き出した。しかし左ミドルがラックの下腹部を捉えた直後に、左ストレートを打ち込んだ。ラックがローブローをアピールし、吉成もすぐに謝罪する。

ラックに休憩が与えられて試合は再開。吉成が左インロー、右前蹴りを打ち込む。ラックがパンチを出すと、吉成がロープの外までスウェーしてから首相撲で抱える。ラックの左をスウェーでかわした吉成は、左ストレートを放って離れる。さらに左ハイを当てると、ブロックしたラックがフラつく。ラックも距離を詰めるが、吉成が自分の距離を保ち続けた。

最終回、吉成は左ローを打ち込んで右に回る。さらに左三日月、左ハイと蹴りと上下に散らす。ラックのパンチは吉成の顔面に届かない。リング中央の蹴り合いから、吉成が左ハイを連打する。右ジャブから左ボディストレートへ。左ヒザを突き刺しては距離を取るほど、最終回にして吉成が完全にペースを掴んでいる。

ラックの右ヒジをかわした吉成は、さらに右ストレートをかわしながら、ラックをこかせる。右インローでもマットに手を着かせたうえ、最後は左ストレート一発でラックのアゴを打ち抜く。グニャッと倒れるラックを見て、レフェリーは即座に試合をストップした。


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45 DREAM MMA MMAPLANET o ONE ONE172 エドゥアルド・フォラヤン チャトリ・シットヨートン 青木真也

【ONE172】青木真也、オモアームバーでフォラヤンを53秒殺!! ONEで有終の美も──5万ドルはなし!!!!

<ライト級(77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
Def.1R0分53秒by アームバー
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)

開始15秒でダブルレッグを仕掛けた青木。フォラヤンが切ると、青木はジャンビングガードから引き込む。フォラヤンの左腕を抱えた青木が、右足をそのままオーバーフック。オモプラッタ・アームバーのような形に取られたフォラヤンは、腹ばいで腕が伸びタップした。

すぐにグローブを外した青木は「僕のONEの10年はエドゥアルド・フォラヤンがいたから頑張れてこらて」と感極まり、グローブを外した意味を問われると「関係各所にお断りをいれてから、ちゃんと正式に発表したいと思います」と話した。さらに今の気持ちを尋ねられ「チャトリにも感謝しています。DREAMがなくなって拾ってくれてから、感謝しています。だからちゃんと青木真也のしまう場所を」と口にしたところで、ファンの『泣くな』という声に反応し「うるせぇな、この野郎」と言葉を荒らげる。さらに「上がってこい。人がしゃべってんだよ。上がってこい、この野郎。早く上がってこい」と言いつつ、気を取り直し「ちゃんと青木真也の花道を創ってください。お願いします」と言葉で締めると、そのままインタビューが終わり──笑顔を見せた。

このフィニッシュでボーナスはなし。チャトリ・シットヨートンの青木真也への感情が浮き彫りになった──と言ったら深読みが過ぎるかもしれないが、残念なノーボーナスだった。

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