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【Gladiator020】櫻井代表、池本誠知、長谷川賢。グラジを語る。

【写真】2023年、グラジはいかに発展するのか(C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、大阪府豊中市の176BoxでGladiator020が開催される。今大会はキ・ウォンビンとチョ・ソンビンら韓国の強豪に加え、ジョセフ・チェンやジョン・オリニドなど注目のファイターが揃う国際色豊かな興行となった。
Text by Shojiro Kameike

これまでフォークスタイル・グラップリングやコンバット柔術マッチ、サブオンリー・グラップリングをGLADIATORに提供してきたPROGRESS実行委員会の長谷川賢氏が、グラジエイターで海外選手の招聘を担うことになったのは既報どおりだ。

そのグラジエイター新体制に、元DEEPウェルター級王者で現在は株式会社Styleの池本誠知代表が加わるという話が伝わってきた(※取材はスーパーバイザー就任発表前に行われた)。そこで今回は特別企画として、グラジエイター櫻井雄一郎代表×プログレス実行委員会の長谷川氏×池本氏がグラジエイターと日本のMMAについて語る鼎談をお届けしたい。


――今大会から長谷川選手がグラジエイターのタレントリレーションを担うだけでなく、池本さんがグラジエイターの体制に加わるというお話を聞きました。その22日の大会ですがタイトル戦、国際マッチ、キックにグラップリングと本当にバラエティに富んだラインナップとなっています。

長谷川 今、多くの日本人選手は海外の大会に出て初めて、世界の強豪と対戦することになるじゃないですか。そうではなく、日本で世界の強豪と対戦できるようにして、この国のMMAを強くしていく。それがこの協力関係の発端でした。

櫻井 グラジエイターとしては、毎回ではないですがコロナ以前は海外の選手も呼んできました。大会としても海外の選手が出るというだけで、一つのバリューが付きます。まず明らかに日本人選手とは違う身体つき――それだけでも観客の目を引きつけますよね。それと戦績上は勝ち星が少なくても、決して弱いわけではないのが外国人選手の怖いところです。特に今の韓国人選手は戦績が少なくても強いし、勢いもありますから。

長谷川 今回は選手発掘のためにフィリピンへ行き、その様子を動画にしてYouTubeにアップしています。それを見ると、今回フィリピンから来る選手にも感情移入がしやすいし、僕たちが何をやろうとしているかも分かってもらえるかなと思っています。

櫻井 今回は韓国だけでなく、フィリピンから来てくれる選手も楽しみですよね。まさに未知の強豪といいますか、動画からでも秘められた実力が見えてきます。グラジエイターのケージで、日本人選手とどんな試合をしてくれるのか。何よりストイックで、深い気持ちを持っている選手ばかりです。戦績や実力はまだ浅くても、パワーや勢いなど何かに特化した選手だと思います。オリニド選手は若いし、勢いもあって楽しみですね。

長谷川 オリニドは練習を見ても試合映像を見ても、とにかくフィニッシュを目指す気持ちが強い選手です。練習で16オンスのボクシンググローブを着けていても、グラウンドでRNCを狙いに行ったりとか。

池本 櫻井さんの仰るとおり、戦績だけでは選手の実力を測ることができないんですよ。僕が米国でエディ・アルバレスと試合をした時(2005年2月にTKO負け)、彼はまだデビューから4戦目ぐらいで。手元にある情報だけでは、彼がどういう選手か分かりづらくて。

長谷川 それで相手がエディ・アルバレスだったというのは、今考えると凄い話ですよね(笑)。

池本 実際目の前に来たら、メチャクチャ強そうで。アハハハ。そういう経験って、後々すごく生きてくるんですよ。名前が知られていなくても、相手はすごく強いことを想定して試合に臨まないといけない。あの試合は、すごく良い勉強になりました。日本人選手が相手だと、組んだ時の力とかも凡そは想像できます。でも海外の選手は、それこそ国によって力もタイプも全然違っていて。いろんな国の選手と対戦しておくことは大切だと思いますよ。

――その一方で、キ・ウォンビン×グスタヴォ・ウーリッツアァーという外国人対決も組まれました。

櫻井 フフフ、結構パンチの効いたカードだと思います。

長谷川 良いカードですよね!

櫻井 今の日本だと、王者も挑戦者も外国人選手というカードは、なかなか組まないですよね。キ・ウォンビン選手はRoad to UFCでKO負けをして、反対にグスタヴォ選手は前回グラジエイターで井上啓太選手に豪快なKO勝ちを収めています。

今回もグスタヴォ選手がキ・ウォンビン選手を――という展開も考えられるじゃないですか。もちろんキ・ウォンビン選手の強さと勢いも大好きです。グスタヴォ選手が相手でも、臆さず前に行くでしょう。その2人が戦うことで、壮絶なフィニッシュが期待できる対戦です。

池本 僕が現役の頃も、同じ大会で凄い外国人対決があったら、もうファンとして見ていましたよね。やっぱりMMAが大好きだから、研究モードを押し殺して楽しみたいという気持ちになってしまって(笑)。それとグラップリングでも海外の強豪を呼ぶって凄いです。

長谷川 プログレスをやっていくうえで、そうなるしかないかなって思っています。昨年の大晦日、RIZINでAJ・マッキーとサトシが対戦しましたよね。日本人MMAファイターだと、サトシのガードの中に入ると極められてしまいます。でも米国のトップファイターは、そんなサトシのガードに入っても極められないんです。

やっぱりMMAで強くなるためには、AJのようなグラップリングの強さが欲しい。そのためには海外の強豪と対戦していくしかないと思っていました。それはMMAのためで、今は柔術家の森戸新士選手がフォークスタイル・グラップリングで戦ってくれています。

森戸選手が、その試合で感じたことをMMAファイターたちにも伝えてくれている。その森戸選手の相手に、今回はクレイグ・ジョーンズの秘蔵っ子であるジョセフ・チェンを招聘することができて、本当に嬉しいです。

櫻井 正直まだ会場のお客さんには、プログレスの方向性が伝わりきっていないと思います。しかし多くの選手から、『自分もフォークスタイル・グラップリングをやってみたい』という声を頂いています。私自身は、グラップリングの試合が集客につながらなかったとしても、プログレスの試みは日本のMMAを強くするために必要だと思っています。

日本のグラップリング力向上のためにどうすればいいのか。そう考えていた頃に長谷川さんからプログレスのお話を頂いて、海外で通用する選手を育てたいグラジエイターとしても必要だと思っています。プログレスだけでなく、良いと思うことはどんどん提案していただきたいです。

長谷川 櫻井さん、そこで一つ提案ですけど……。プログレスでレジェンド枠を設けたいと思っていて。

櫻井 フフフ、なるほど。それは面白いですね。

長谷川 今回のテレビ解説を、長南亮さんにお願いしたんですよ。決して煽っているわけではないんです。決して――でも、面白いかなと思って(笑)。

2018年9月にグラジで船木誠勝とプロレスを行っている池本

池本 ……えっ、僕ですか!?

――2013年4月、池本さんの引退試合の相手を務めたのが長南さんでした。まさかここで引退試合の続きを、フォークスタイル・グラップリングで……。

池本 アハハハ。そういえばグラジエイターでは、船木誠勝さんとプロレスをやらせてもらっていますからね。今はプロレスの練習しかしていないすけど、グラップリングは好きなので練習しておきます(笑)。

<この項、続く

■視聴方法(予定)
1月22日(日)
午後2時20分~THE 1 TV YouTube

■ Gladiator020対戦カード

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
陸虎(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
藤田大(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴(日本)
チョ・ソンビン(韓国)

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン(韓国)
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士(日本)
ジョセフ・チェン(台湾)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(日本)
久保健太(日本)

<バンタム級/5分3R>
笹晋久(日本)
ジョン・オリニド(フィリピン)

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久(日本)
イゴール・シルバ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
ガッツ天斗(日本)

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助(日本)
チョン・ホチョル(韓国)

<Progressフォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
山田崇太郎(日本)
井上啓太(日本)

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
江木伸成(日本)

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
MIYU(日本)

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