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【Special】岡田遼が語りたい、UFCプレリミ戦─09─マーフィー✖ハモス「スクランブルorクローズド?」

【写真】強烈無比なパウンドで無名のマーフィーがハモスを倒した (C)Zuffa/UFC


修斗暫定世界バンタム級チャンピオン岡田遼が岡田遼の語りたいUFCプレリミマッチ。

第9回は7月16日(木・現地時間)のUFC ESPN13で行われたフェザー級戦=レローン・マーフィー✖ヒカルド・ハモス戦について話してもらった。


──岡田遼が気になる7月のUFCプレリミマッチ、最後の試合をお願いします。

「レローン・マーフィー✖ヒカルド・ハモスです」

──またまた英国人絡みですね。

「勝ち、負けときて、今回は勝ちですね。マーフィー、全く知らなかったですけど、コイツ凄く良くないですか?」

──初回は完全にハモスの試合だったのですが……。

「そうなんですよね。ハモスって田中選手に勝っているし、日本のバンタム級ファイターとして勝ち続けてくよ──しっかり頼むぜというのはあります。

この試合はフェザー級だったということは踏まえても……ちゃんとやってくれと。だいたい、あの後ろ足を前足の裏からチョイと出す、意味不明の蹴りは何ですか!! しかも2度もやっていましたよ。あの動きは本当に理解に苦しみました」

──昔の私なら八百長が始まる合図かと勘繰ってしまいますよ(笑)。でも、あんな蹴りを見せていたら質量がガクンと落ちました。

「落ちましたねぇ。本当に意味不明で……不可解でした。逆にマーフィーは、あれだけ追い込まれて反撃できた。凄く良い組手、四つ組みからしっかりとテイクダウンし、それからもハモスを金網に押し込んでパウンドを打って。

ハモスを動かなくして殴る。これがパウンドだっていうパンチでしたね。ちょっと前かがみかもしれないですけど、相手が動けなくなっているので、反撃を気にせずに殴っていました。ハモスはエルボーを効かされたのもあって、蹴り上げても右のパンチで殴れると、もう動けなかったです」

──背中は譲らなかったですが、横を向いて殴られ続けました。

「だいぶ頑張って上を向いていたのですが……頭のてっぺんを金網に押し付けられ、下半身を束ねられて担がれ気味になるともう動けないですね。窮屈な態勢で腰を上げられると、体を伸ばせないですし、足を効かすこともできないですからね」

──岡田選手があの状態で下になると、意識がクリアで動ける体力があったとして、どのように対処しますか。

「いやぁ……これは……。僕だったら、うつ伏せになります。あの状態でもうつ伏せにはなれるでしょうし」

──でも足をフックされて首を取られないですか。

「そのリスクを冒してでも動かないとダメですね。まだ1分以上時間も残っていましたしね。半面、スクランブルMMAの時代ですが、下になるとマイナスというなかで、パンチを効かされた状態では背中を見せてのスクランブルよりも、クローズドガードを取る方が見えない攻撃はないのではないかと考えることもあります。殴られて倒れた人は反応のスピードも遅いですしね」

──あぁそういう考え方もあるのですね。

「勿論、絶対でないですけどね。クローズドを取っても殴られることはいくらでもありますし。だから……現状の僕だったら、背中を見せて逃げる方が助かる可能性が高まると思います。あのえぐいパウンドを上を向いてもらう方が、倒される確率は高い。なら、動いて逃げる可能性に賭けます」

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【UFC ESPN13】ヒカルド・ハモスがテイクダウンからパウンドアウトで、レローン・マーフィーに完敗!!

<フェザー級/5分3R>
レローン・マーフィー(英国)
Def.4分18秒by TKO
ヒカルド・ハモス(ブラジル)

華麗な後ろ回し蹴りを連続で見せたハモスに対し、マーフィーは右ロー。そこに右を合わせていったハモスが、続いて右を当てる。カーフを3連続で蹴ったハモスは右ストレートから組んで一瞬にしてバックへ。前方にスラムしたハモスは、立ち上がったマーフィーの顔面にヒザを狙う。これをキャッチして胸を合わせたマーフィーがケージにハモスを押し込む。すぐに離れた両者、マーフィーもカーフを蹴るが、ハモスは右ストレートをヒットさせる。

左足の後ろを通す、右の蹴りという奇怪な攻撃を2度見せたハモスはテイクダウンを取られると同時にリバーサルしてバックへ。スクランブルで離れたマーフィーが手を取られた状況で左ハイを狙う。マーフィーはハモスのスピニングバックフィストにテイクダウンを合わせトップへ。エルボーを効かされたハモスは蹴り上げが当たらない。足をかわしてパンチを落としたマーフィー、続く右のパウンドでハモスが動きを止める。

横を向いたハモスの顔面にパンチを連打したマーフィーがTKO勝ちを決めた。


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【UFC ESPN13】対戦カード ファイトアイランド発UFC欧州&中東合同イベントに気になる新顔?ズラリ

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2020年6月16日(木・現地時間)
UFC ESPN13「Kattar vs Ige」
UAE アブダビ
UFC Fight Island

■視聴方法(予定)
7月16日(木・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<フェザー級/5分5R>
カルヴィン・ケイター(米国)
ダン・イゲ(米国)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット(米国)
ライアン・ベノイト(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジミー・リベラ(米国)
コディ・ステーマン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マクマン(英国)
タイラ・サントス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
アブドゥル・ラザク(米国)
ムニール・ラジズ(チュニジア)

<ミドル級/5分3R>
ジョン・フィリップス(英国)
カムザット・チマエフ(スウェーデン)

<バンタム級/5分3R>
ヒカルド・ハモス(ブラジル)
レローン・マーフィー(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
モデスタス・ブカウスカス(リトアニア)
アンドレアス・メケイリディス(ギリシャ)

<フェザー級/5分3R>
ジャレッド・ゴードン(英国)
クリス・フィッシュゴールド(米国)

<女子フライ級/5分3R>
リアナ・ジョフア(ジョージア)
ディアナ・ベルビシャ(ルーマニア)

<バンタム級/5分3R>
アーロン・フィリップス(米国)
ジャック・ショア(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ホルヘ・ゴンザレス(メキシコ)
ケネス・バーリ(ノルウェー)