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【ONE Only the Brave】キム・ジェウン戦へ、タン・カイ「KOする。組みの展開になることもない」

【写真】中国人ファイターは赤……ではなく紅が似合う (C)MMAPLANET

28日(金・現地時間)に、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Only the Braveで、フェザー級の非常に興味深い中韓対決=タン・カイ×キム・ジェウンが組まれている。

2009年1月のONE参戦以来、5連勝中で3つのKO勝ちを誇るタン・カイは高橋遼伍、ユン・チャンミンと連続初回KOで今回の試合を迎える。

先に掲載したキム・ジェウンのインタビューでの受け答えと、タン・カイの言葉を見比べても両者が打撃に絶対の自信を持つことは明らかだ。だからといって打撃戦にならないのが、MMAの妙でもあるが──果たして……。


──キム・ジェウンとのタフマッチが迫ってきました。今の気持ちを教えてください。

「凄く落ち着いていて、気持ちが昂るということはないよ。試合まで、このままリラックスして過ごそうと思う」

──そのキム・ジェウンは昨年9月に前ONE世界フェザー王者のマーチン・ウェンに勝利しており、実績的にはタン・カイ選手を上回っています。

「キム・ジェウンと戦うことに関して、彼がマーチン・ウェンに勝利していることは全く関係ないよ。彼は運よくマーチン・ウェンに勝てたけど、あの日はマーチンに運がなかっただけだから。まぁ、あの夜のマーチンの動きなら、僕が戦っていても絶対に勝てただろう。キムは運が良かった。キムがマーチンに勝っていることで、僕がプレッシャーを受けることは一切ないよ」

──なるほどぉ。実はMMAPLANETが行ったキム・ジェウンのインタビューで、彼は『タン・カイは自分と同じレベルの相手と戦っていない』と言っていました。

「まぁ僕とキム・ジェウンは同じ人間じゃないんだから、そんなこと言ってもしょうがないよね。彼は僕がどれだけ強靭な体の持ち主で、どれほどパワフルな攻撃ができるのかを体感したことがないんだから、僕の対戦相手がどういう状況だったか理解できないはずだ。

今はそんな風にトラッシュトークもどきの言い方をしているようだけど、金曜日の夜にケージのなかでは赤ん坊のように泣きじゃくることになるよ(笑)。今のうちに、そういうことを言っておけば良い(笑)」

──ではMMAファイターとしてはキム・ジェウンにはどのような印象を持っていますか。

「立ち技がかなり優れているファイターだと思う。グラップリングも考慮したストライカーで、なんといってもパンチ力もあるね」

──そのようにしっかりと評価はしているのですね。どちらも優秀なストライカーであることは間違いないです。ところでキム・ジェウンは既に試合中にテイクダウン防御能力を見せてきました。一方でタン・カイ選手はエドワード・ケリーとイ・ソンジョンをテイクダウンしていますが、ほとんど組みや寝技は見せていないです。今回の試合ではレスリングやグラップリングという部分に関して、どれだけ自信がありますか。

「う~ん、そうだね……キム・ジェウンが僕を寝技に持ち込むことは、一切できないよ。その機会は訪れない。スタンドの展開で、僕は彼を倒す。とてもじゃないけど、キム・ジェウンが組んで寝技に持ち込むような試合にはならない。KOする。だから、組みの展開になることもない。

この試合のための準備期間は1カ月だけだった。特別にキム・ジェウンの対策ができたかといえば、そうじゃない。でも、常にどのような状況になっても戦えるよう準備はしている。そしてキム・ジェウンのスタイルに応じるのではなく、自分がどんな風にでも戦えるよう臨機応変、柔軟に戦えるように普段から心掛けているんだ。トレーニングキャンプでも、凄くリラックスして調整してきたよ」

──確かな自信があり、過度に興奮するということがなさそうですね。

「そう戦えるよう練習してきたからね」

──この後、3月のONE Xまでにタン・カイ選手がターゲットとするONE世界フェザー級王者タン・リーがゲイリー・トノンの挑戦を受けることが決まっています。どちらが勝つと予想していますか。

「僕はタン・リーが勝つと思っている。ゲイリー・トノンの寝技は素晴らしいけど、打撃ができなさ過ぎる。タン・リーは打撃が得意だし、柔術にもある程度は対応できるから、トノンの得意な形に持ち込ませないで戦うだろう。そして打撃で仕留めるよ」

──分かりました。では金曜日に試合に向けて、日本のMMAファンに一言お願いします。

「日本では素晴らしいテクニックがあり、スピーディーなMMAが行われている。僕も金曜日の夜には、そんな試合を見慣れている日本のファンに喜んでもらえる試合をしてキム・ジェウンをKOしたい。そして、いつか日本で戦える日が来ることを楽しみにしているよ。

去年、日本のリョーゴ・タカハシと戦った時は。僕を応援してくれる日本のファンはいなかっと思うけど、今回は僕のことをサポートしてもらえると嬉しい。僕らはケージの中では対戦相手ではあって、外では兄弟のようなモノだ。何より僕は僕は中国人として、日本の精神文化から多くのことを学んでいる。そんな日本という国のファンのためにも、最高のファイトがしたい。日本と中国、両国の皆が愛と平和を学び合えることができればと思っている。とにかくコロナが終息すれば、シンジャン・ファイトクラブに取材に来て欲しい。試合のたびに僕の声を日本のファンに届けてくれて感謝しているよ。謝謝」

■放送予定
1月28日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

■ONE Only the Brave対戦カード

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ダビット・キリア(ジョージア)

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
ジョー・ナタウット(タイ)
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(キルギス)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
フランシェスコ・エクシャジャ(アルバニア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<キック・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
イヴァン・コンドラチェフ(ロシア)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
ワン・シュオ(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
手塚裕之(日本)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<キック・108キロ契約/3分3R>
ポール・エリオット(英国)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ミカエル・デ・ジェズウス(ブラジル)

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ONE ONE Full Blast Preview アフメッド・ファレス エドワード・ケリー カンタラジ・シャンカル・アガサ シェ・ウェイ ブログ

【ONE Full Blast】女子大会は延期になってしまったけど、インドのアガサとエジプトのファレスに注目!!

【写真】インドのアガサ、エジプトのファレスがどのような戦いをやってのけるのか非常に楽しみ (C) BRAVE CF & ONE

28日(金・現地時間)、ONE120「Empower」がシンガポールのロックダウン政策により延期となり、代わって同じ時間帯にONE 「Full Blast」が放送される。

ライブ中継の女子イベントの代替プログラムは2月26日に収録された試合だ。3カ月前に行われていたとはいえ、MMAPLANET的にはお蔵入りにならず世に出ることを大歓迎したい2試合がある。

それがフライ級のカンタラジ・シャンカル・アガサ✖シェ・ウェイ、フェザー級のアフメッド・ファレス✖エドワード・ケリーの2試合だ。


カンタラジ・シャンカル・アガサはONE Dangalというイベントがあったことで分かるように、ONEが市場として期待しているインドのMMAをリードしてきたファイターだ。

インド人初のMMA世界王者となったアージャン・ブラーは、カナダ国籍のカナダ人。ONEのインド進出の核=リトゥ・フォーガットはEvolve MMA所属でONEが純粋培養するファイターだ。対してアガサは、あのSFL(Super Fight League)というインディアンMMAのパイオニア・プロモーションでキャリアを積んだ純インディアンMMAで育っている。

その後はBRAVE CFやUAE Warriorsという中東プロモーションに進出し、RAVEではインド大会ではモハメッド・ファハッドと並びエース的な立場で出場していた。

一方、アフメッド・ファレスはエジプト人選手。インドもエジプトもいってみれば、スリランカを加えてMMAワールドでは長きにわたり最下位に位置づけられてきた最弱国だ。ONEでも上に記した状況によりインドの市場とファイターを育てようという機運があるが一方で、エジプト人選手の現状は以前と変わりなく、アンダードッグが定位置だ。

そんな状況でファレスは、母国のアラビックUFCというローカル団体でフェザー級王者となり、BRAVE CFを経由してONE Warriorsと契約を果たした。そこでアラン・フィルポットにRNCで一本勝ちし、力でONE本戦契約を勝ち取った。

フィルポットは現UFCのナサニエル・ウッドに勝利、竹中大地には判定負けも、グスタボ・ファルシローリにも勝っており、これらの試合は英国、日本、ロシアで行ってきた猛者だ。ONE WSでもソン・ミンジョンには敗れたが、キム・ミョンギュを含め2勝1敗の戦績を残してきた。

そんな手練れに一本勝ちし、この日放送される試合でエドワード・ケリーというラカイの中堅どころと本戦デビュー戦を戦う。アガサの相手は中国人のシェ・ウェイ。中国人ファイターの発掘&育成シリーズのONE HERO SeriesからWSを経て、ONE本戦にステップアップした。本戦出1勝1敗というシェとアガサの一戦は、インドで育った選手の現状を見極めるリトマス試験紙のような意味合いを持つ。

対して、ファレスはONEで7勝8敗ながらクリスチャン・リーやジャダンバ・ナラントンガラグ、タン・カイというトップどころとの対戦経験もあるケリーが相手だけに、ここをクリアするとランクインが見えてくる──そんな実力査定試合となろう。

■視聴方法(予定)
5月28日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Blast対戦カード

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
カンタラジ・シャンカル・アガサ(インド)
シェ・ウェイ(中国)(中国)

<キック・ウェルター級/3分3R>
サンティーノ・ファーベーク(オランダ)
マイルス・シムソン(オランダ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アフメッド・ファレス(エジプト)
エドワード・ケリー(フィリピン)

<57.7キロ契約/5分3R>
アンソニー・ドゥ(米国)
ホイ・リアン(豪州)

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