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45 AB ABEMA MMA MMAPLANET o YouTube エフェヴィガ雄志 チャンネル 北野一声 岩﨑大河 平田樹 木下憂朔 本野美樹 海外 澤田千優 田上こゆる 鈴木崇矢

【ABEMA】海外武者修行プロジェクト第9期生=鈴木崇矢はキルクリフ、第10期生=岩﨑大河はCMMAへ

【写真】ヘンリー・ホーフトのお眼鏡にかなった鈴木 (C)MATSUNAO KOKUBO

12日(金)、ABEMAより海外武者修行プロジェクト第9期生=鈴木崇矢、第10期生=岩﨑大河が米国にMMA留学を行い、その模様が5月にABEMA格闘技チャンネルの公式YouTubeのFighter’s Diaryで配信されるという発表があった。
Text by Manabu Takashima

海外武者修行プロジェクトは過去に平田樹&直樹、田上こゆる&北野一声、本野美樹、木下憂朔、澤田千優、エフェヴィガ雄志ら11名のMMAファイターを米国のジムに送り出し、澤田とエフェは現地でのトレーニングでの総決算としてCombat Globalで試合を行い、その模様もABEMAで中継されている。


今回のプロジェクトでは、鈴木はキルクリフFC、岩﨑はカリフォルニアMMA&フィットネスで練習を行うことになった。鈴木の武者修行先がキルクリフFCになったのは、昨年末に日本でセミナーを行ったヘンリー・ホーフトがいたく鈴木の動きを気に入ったという背景があるという。岩﨑は澤田とエフェと同様に、現地のMMA大会に出場するというプランもあるようだが、続報を待ちたい。

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AB MMA o UFC トレイ・ウォーターズ 木下憂朔

UFC298:第3試合・ジョシュ・クインラン vs. ダニー・バーロウ

ウェルター級。

クインランはパンチの強いストライカー。キャリア5戦でコンテンダーシリーズに出場し、47秒でKO勝ち(後に禁止薬物が検出されノーコンテストに)。UFCデビュー戦では相手のローに左をカウンターで合わせて失神KO勝ち。しかし2戦目はファイトウィークに急遽UFCと契約したばかりのトレイ・ウォーターズに、タックルを切られてパンチを貰う展開で判定負けし、MMA初黒星を喫した。キャリア6勝はすべてフィニッシュしての勝利(4KO、2一本勝ち)。31歳。

バーロウは昨年9月のコンテンダーシリーズで勝利してUFCと契約。当初はUFC2連敗中の木下憂朔がデビュー戦の相手だったが、木下の欠場によりクインランに変更となった。200cmの長いリーチから繰り出す左のパンチが独特の軌道でよくヒットし、KOに繋がっている。MMA7戦全勝で、うち1RKO勝利が5回。大学時代はバスケットボールでオリンピックを目指していた。28歳。

左ストレートを打ち込むバーロウ。クインランも前手でフックを入れる。バーロウ飛び膝を見せた。ワンツーを入れたバーロウ。クインランは手が出ない。バーロウの打撃を防ぐので精一杯か。間合いを詰めてきたクインラン。バーロウジャブを入れる。左ストレートがヒットしたバーロウ。さらにジャブ。クインラン出ていくがまた左ストレートがヒット。しかしクインランも踏み込んで左を当てた。下がりながら左右のパンチを打ち込むバーロウ。残り1分。距離を取るバーロウ。追いかけて右を当てたクインラン。バーロウワンツー。ワンツー、さらに右。残りわずかで距離を詰めてパンチを打ち込んだバーロウ。ホーン。

1R手数でバーロウ。

2R。詰めるクインランだが、バーロウ下がりながらジャブをヒット。飛び込んだクインランだがパンチをかわしたバーロウ。ジャブから左ミドルを入れるバーロウ。サウスポーにスイッチして左を3連打したクインラン。詰めていくがバーロウジャブで止める。そして左ストレート。クインラン距離を詰めて左右のパンチ連打。ヒットはしないが今までよりも詰められている。バーロウ左右のパンチを打ち込みまた飛び膝を狙う。クインランのミドルがローブローになりタイムストップ。再開。バーロウ出てきた。テンカオ・肘・左フックを見せる。ワンツーがヒット。また左が入った。残り1分。クインラン意表をついたタックル。しかしバーロウ反応して切った。ホーン。

2Rも手数でバーロウ。

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45 AB F1 o UFC   ダニー・バーロウ トレイ・ウォーターズ 木下憂朔

無念! 木下憂朔が2.17『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』を欠場、ダニー・バーロウは代わりにジョシュ・クインランと対戦

古武術で毎日がラクラク! 疲れない、ケガしない「体の使い方」 (祥伝社黄金文庫) [ 甲野善紀 ]


木下憂朔UFC3戦目が判明、2.17『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』で無敗のダニー・バーロウと対戦(2023年11月15日)

 こちらの続報。


 2月17日にカリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催する『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』でダニー・バーロウと対戦予定だった木下憂朔が欠場、代わりにジョシュ・クインランがバーロウと対戦することをEuroSportのマルセロ・ドルフ記者が確認したとのこと。

 クインランは昨年4月の『UFC on ESPN 45: Song vs. Simon』でトレイ・ウォーターズに判定負けして以来の試合。

https://twitter.com/yusakukinoshita

 木下憂朔のX、12月26日を最後に更新されていません。続きを読む・・・
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AB DEEP o RIZIN キック パンクラス レッツ豪太 木下憂朔 草MAX 藤田大 鈴木槙吾 阿部大治

PANCRASE340:メインイベント・林源平 vs. 住村竜市朗

ウェルター級タイトルマッチ5分5R。住村2位。

パンクラスウェルター級は2017年に阿部大治が防衛戦を行って以来、王座返上→(暫定)王座決定戦を4度繰り返し、6年ぶりの防衛戦となる。

ストライカー林はライトからウェルターに上げてから2連勝。今年6月、元王者の村山と王座決定戦を行い、組んでくる村山を引きはがす展開でジャッジ三者ともフルマークの完勝。プロ11年で初タイトルを獲得した。34歳。

DEEP王者住村は2016年に敗れてから2021年までDEEPでは10戦全勝だったが、その間RIZINでストラッサー、ジョン・タックに敗れている。RIZINではレッツ豪太にスプリット判定勝ちで初勝利したが、木下憂朔にはケージ掴み踏みつけでノックアウトされての反則勝ち。DEEPのタイトルは暫定王者阿部との統一戦を行わず返上したが、現王者の鈴木槙吾に1RKO負けしている。今年7月からパンクラスに本格参戦。草MAXに押さえ込みで判定勝ちすると、9月には164cmで20歳の新星・藤田大に押さえ込みからのパウンドラッシュで2RKO勝ち。試合後に「12月にチャンピオンとやりたいが、少し休みたいので考えさせてください」と煮えきらないアピールをしたものの、王座挑戦が決まった。37歳。

いきなりタックルに入った住村。テイクダウン。すぐに背中を向けて立った林。スタンドバックからさらにテイクダウンを狙う住村。バックから膝を入れていく。クラッチが切れて林正対。入れ換えて離れた林。右を打ち込むが、かいくぐってタックルに入った住村がまたスタンドバックに。小手を巻いて正対した林だが、ボディロックからテイクダウンを狙いながらまたスタンドバックに回る住村。バックに付いたままコツコツ打撃を入れる住村。残り1分。そのまま時間が過ぎていく。林が正対したところでホーン。

1R三者住村。林はスタンドバックの展開を短くしたい。

2R。林のローに合わせて住村タックル。テイクダウン。押さえ込んだ住村。ハーフで肩パンチ・細かいパウンド。背中を向けた林。住村バックマウント。しかし背負って立った林。足のフックを解除して降りた住村。残り1分半でまたスタンドバック。林正対して膝を入れ離れた。しかし林タックル警戒で打撃を打ち込めない。ホーン。

2R三者住村。後が無い林。

3R。住村の組みにアッパーを合わせようとした林。さらにミドル。タックルに来た住村。組まれた。スイッチで返そうとしたが返せず。住村四つでクラッチして外掛けテイクダウン狙い。しかし内股で返して投げた林。パウンドを入れすぐに立った。スタンド。パンチを入れていく林だが住村のタックルでテイクダウンされる。林亀になりまた立ち上がる。またスタンドバック。向き直った林。住村がパンチを入れ離れる。パンチで出る林だが、お互いの蹴りが交錯して林の蹴りがローブローに。タイムストップ。再開。またローキックに合わせてタックル。テイクダウン。細かいパウンドを入れていく。一瞬腕十字を狙った林だが、住村密着して防ぐと肘。また背中を向けて立った林。しかし時間がない。スタンドバックから正対したが、住村距離を取りホーン。

3R三者住村。林の判定勝ちはほぼなくなった。

4R。住村タックル。ボディロックからスタンドバックにつく。正対した林。しかしクラッチして外掛けテイクダウン。倒した。ハーフで押さえ込む。林ガードに戻したが時間が過ぎる。上半身を起こした林。立ち上がるがボディロックを放さずまたテイクダウンした住村。残り1分。サイドに出た住村。肩固め狙いを匂わせつつ押さえ込みを続ける。林動けず。残り10秒でマウントに。肘・パウンド。ホーン。

4R三者住村。

5R。住村すぐにタックル。切りきれずスタンドバック。投げて倒した。マウント。肩固めへ。フィニッシュを狙う余裕がある。離してパウンド連打。林は下からホールドすることしかできない亀になるとバックに回った住村。マウント!パウンドラッシュ!連打をもらい動けない林。KO!

4Rまでドミネイトした上でのフィニッシュ。完勝。3Rにタックルを切られて流れが変わりそうだったが、組みでしのぎ切った。判定勝ち上等のスタイルだが、最後はフィニッシュを狙う余裕があった。

住村マイク「悔しい思いをした時もあったけど、目標が出来て、それを形にできたことがすごく嬉しい。なにか一つでも一生懸命取り組めば、こうやって良いことがあるんだなと思いました。応援ありがとうございました」

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AB IRIDIUM MMA News o ONE UFC UFC Fight Night   ダニー・バーロウ バットゲレル・ダナー ファーニー・ガルシア ブラック 中村倫也 木下憂朔

2.17『UFC 298』でブレイディ・ヒースタンド vs. 中村倫也、ヴァル・ウッドバーン vs. オバン・エリオット

ハヤブサ 消防団 中村倫也 川口春奈 2枚組Blu-ray BOXセット


 UFCが2月17日にカリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催する『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』でブレイディ・ヒースタンド vs. 中村倫也のバンタム級マッチが行われることをイリディウム・スポーツエージェンシーが発表。既報ですが、同大会では木下憂朔 vs. ダニー・バーロウも行われます。

 ヒースタンドは4月の『UFC Fight Night 222: Pavlovich vs. Blaydes』でバットゲレル・ダナーに3R TKO勝ちして以来の試合で2連勝中。8月の『UFC on ESPN 51: Luque vs. dos Anjos』でダモン・ブラックシアーと対戦予定でしたが欠場していました。中村はUFC本戦デビュー戦だった8月の『UFC Fight Night 225: Holloway vs. Korean Zombie』でファーニー・ガルシアに判定勝ちして以来の試合でプロデビュー以来8連勝中。


 同じく『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』でヴァル・ウッドバーン vs. オバン・エリオットのウェルター級マッチが行われることもイリディウム・スポーツエージェンシーが発表しています。

 ウッドバーンは7月の『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』で行われたUFCデビュー戦でボー・ニッカルに1R TKO負けして以来の試合。今回がウェルター級転向初戦。エリオットは現在26歳のイギリス人でMMA戦績9勝2敗。8月の『Dana White's Contender Series 59』でカイク・ブリトーに判定勝ちして以来の試合で今回がUFCデビュー戦。続きを読む・・・
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Brave CF DWCS IMMAF MMA MMAPLANET o Road to UFC Special UAEW UFC UFC294 UFN UFN228 カマル・ウスマン カムザット・チマエフ ムハマド・モカエフ 大沢ケンジ 木下憂朔 柏木信吾 水垣偉弥 藤田大 藤田大和

【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:10月 ウスマン×チマエフ「スタンドのバックキープは山の五合目」

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。
Text by Takumi Nakamura

大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は水垣偉弥氏が選んだ2023年10月の一番──10月21日に行われたUFC294でのカマル・ウスマン×カムザット・チマエフ戦について語らおう。

――取材がギリギリになって申し訳ありません!10月の一番として、水垣さんにはUFN228でのカマル・ウスマン×カムザット・チマエフを選んでいただきました。

「まずチマエフはまだ底を見せ切れていないというか、ギルバート・バーンズ戦で大分見えていた部分もあったけど、最終的には競り勝った。では本来の階級は下だけど、ウスマン相手にチマエフの実力がどうなのかを見たいという興味がありました。あとはテイクダウンされないウスマンと最強のテイクダウン技術を持つチマエフが戦ったらどうなるのかなという好奇心もありましたね」

――いざ蓋を開けたらチマエフが開始早々テイクダウンしてバックを取るという衝撃的な展開でした。

「あれはビビりましたね(笑)。改めて見直すとチマエフがテイクダウンしてバックを取るまで1分くらいなんですよ。あの攻めの速さは尋常じゃないです。ただ2Rになるとチマエフがテイクダウンにいけなくなるんですよ。少し休みながら戦っているようにも見えて、もしかしたら1Rにテイクダウンとバックは取っていたけど、あの攻防のなかで『今までの相手とは違う』という感覚があったのかもしれないですね」

――意図したものかどうかは分からないですが、1Rと2Rのチマエフは別人のようでした。

「そこがまだチマエフの分からないところなんですよ。スタミナが切れてしまったのか、あえてそうしたのか。3Rに入ると何度かテイクダウンに成功しているし、結局チマエフの全貌が分からない(笑)」

――3Rはウスマンのパンチも当たりだしたので、このままウスマンが前に出て、チマエフが弱気になると思ったんです。そうしたら打撃でも打ち返していましたよね。

「それはバーンズ戦でも感じたことで、僕はチマエフは試合終盤の競り合いになったら弱気になるタイプだと思っていたんですよ。でもバーンズ戦はそういう競り合いでも勝負強さを見せたんですよね。今回も2Rを見終わって、3Rはこのままウスマンの流れるになるかなと思っていたら、最後はチマエフが盛り返して勝っている。2試合連続ちゃんと競り勝っているわけだから勝負弱くはないと思うんですけど、1Rの圧倒ぶりからすると、もっと圧勝できる気もするじゃないですか。でも最終的に接戦になってしまっているので『結局、チマエフどうなの?』と思われてしまいますよね」

――そんな謎多きチマエフではありますが、シングルレッグからテイクダウンしてバックコントロールという流れは素晴らしかったです。ここ最近のロシアや中央アジア出身の選手が得意にしているムーブです。

「シングルレッグ、テイクダウン、相手が立ってきたらバックキープ、仮に立たれてもスタンドでバックをとる、そこからテイクダウン……この流れが完全に出来上がっていますよね。チマエフはハビブ軍団とは別チームなので指導者やトレーナーが同じということはないと思うんですけど、あの地域のレスリング系の選手の技術体系や動きが似ているというのは不思議な部分ではあります。これは推測ですけど“組み伏せて殴る”ことを突き詰めていくと、バックコントロールに行きつくんじゃないですかな、と」

――スクランブルの攻防が増えて、組みの展開で選手が立つという選択をするようになった。グラウンドで両足をフックする柔術的なバックコントロールよりも、レスリング的な足をフックしないバックコントロールの時間が長くなっていることも影響していると思います。

「その方が殴りやすいというのもあるでしょうね。あとは立たれるリスクもあるけれど、スタンドでバックについていればOKという感覚もあると思うんですよ。立たれて正対されるのはダメだけど、バックについていれば仕切り直しできるみたいな」

――スタンドのバックキープがイーブンではなく有利な状況ということですね。

「山登りでも五合目にベースキャンプを置いて、登山途中に天候が悪くなったら一旦ベースキャンプに引き返すじゃないですか。そのベースキャンプがスタンドのバックキープというか。テイクダウンして完全にバックコントロールするのがベストだけど、その攻防で自分が下になる・立たれて距離を取られるリスクがあるなら、立たせてバックキープする方がいい。スタンドのバックキープは6:4で有利だけど、正対されたら4:6で不利になる。だから6:4で有利でいられるところまで戻されることはよしとする感覚なんだと思います」

――なるほど。“立たれた”ではなく“立たせた”という見方もできる、と。そう考えるとポジショニングの概念も選手のファイトスタイルや技術によって変わってきますね。

「もちろんスタンドのバックキープからテイクダウンする&組み伏せる技術ありきですが、彼らにとってはグラウンドのポジションキープよりも体力の消耗も少ないんだと思います。そこまで展開に幅を持たせることが出来たら体力的にも精神的にも余裕を持てますよね」

――逆にショートノーティスで出場が決まって、本来はウェルター級ながら、ミドル級のチマエフとあれだけ出来たウスマンの強さも再確認しました。

「チマエフのテイクダウンを切って、捌くところは捌いてましたからね。UFCは試合中にテイクダウンの成功率が出るじゃないですか。確かにテイクダウンを取られてはいるんですけど、防いでいると言えば防いでいる。その数字は『あれだけチマエフのテイクダウンを防いだウスマンはすごい!』なのか『結果的にウスマンからテイクダウンを取っているチマエフはすごい!』なのか。チマエフが未知数な部分を残している分、どっちなんだろうなと思ってしまいますね(笑)。もちろんウスマンをテイクダウンするチマエフの能力はすごいですんですけど」

――チマエフは前回の試合が13戦目ですし、まだまだ伸びしろはありそうですね。UFC自体も完成された選手が集まるというより、UFCで戦っていくなかでキャリアを積んで伸びていく選手たちが増えそうです。

「例えばDWCS(Dana White’s Contender Series)から無敗のまま上がってくる選手もいますけど、正直『えっ?』と思うような選手もいるんですよ(笑)。でも今のUFCはそれもありというか。戦績がいい選手を30~40選手くらい集めて、その中にダイヤの原石が1人いればいいという考えで、昔と比べるとふるいのかけ方が変わってきているんだと思います。とりあえず戦績がいい選手を数で集めて、UFNのアンダーカードで削って行くみたいな」

――以前は他のプロモーションで勝ち上がった選手がUFCを目指していましたが、今はUFCというプロモーション自体がもう一つ大きなふるいを持ったイメージですよね。それがRoad to UFCやDWCSでもあると思いますし。

「とりあえず履歴書を送って、書類選考は通過みたいな(笑)」

――まずはバイトから始まって正社員まで険しい道のりが続く、と(笑)。言い方を変えれば間口が広がった分、UFCに引っかかる可能性やチャンスは増えましたよね。

「まだDWCSに日本人が出る機会は少ないですけど、木下憂朔選手の例もありますからね。ただそれは他の国にも言えることで、アジア圏でも色んな国から選手が出てきているじゃないですか。来年はUFCとしてインドから選手を育成するプログラムをスタートさせるという記事も見ましたし、Road to UFCに出ている選手たちも1年間で急成長していますからね」

――UAE Warriorsに参戦中の藤田大和選手を取材したのですが「国全体でMMAが盛り上がっている空気を感じるので、これからすごい選手が出てくる可能性もあると思います」と話していました。

「UAEWやBRAVE CFを経由してUFCに出る選手たちは一味違いますよ。あとはムハマド・モカエフのようにIMMAFに出ている選手たちは、アマチュアだけどめちゃくちゃレベルが高いところで試合をしてきているから、先ほどとは逆で『この強さでこの戦績?』と驚くような選手も出てきますよね。MMAという競技の発展という意味では、そういった動向も見ていきたいと思います」

――もしかしたら数年後にインドやUAEがMMA大国になっているかもしれない。そんな言葉で今月の一番を締めさせていただきます!

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AB F1 MMA o ONE UFC UFC Fight Night   ダニー・バーロウ ビリー・ゴフ 木下憂朔

木下憂朔UFC3戦目が判明、2.17『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』で無敗のダニー・バーロウと対戦

無敗の王者 評伝ロッキー・マルシアノ


 UFCが2月17日に開催予定(会場未定)の『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』でダニー・バーロウ vs. 木下憂朔のウェルター級マッチが行われることをマルセル・ドルフ記者が確認したとのこと。

Danny Barlow(Sherdog)

Danny Barlow(Tapology)

 ダニー・バーロウは現在28歳のアメリカ人でMMA戦績7勝0敗。9月の『Dana White's Contender Series 64』でラヒーム・フォレストに1R TKO勝ちして以来の試合で今回がUFCデビュー戦。

 木下憂朔は8月の『UFC Fight Night 225: Holloway vs. Korean Zombie』でビリー・ゴフに1R TKO負けして以来の試合でUFCデビュー以来2連敗中。続きを読む・・・
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ABEMA BELLATOR Combate Global Gladiator Gladiator022 Gladiator023 MMA MMAPLANET NavE o Progress UFC YouTube イ・イサク エフェヴィガ雄志 カマル・ウスマン キック ジェラルベルト・カスティーリョ ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル テムーレン・アルギルマー ハンセン玲雄 パン・ジェヒョク ボクシング ユン・ダウォン 世羅智茂 中村倫也 井上直樹 佐藤天 八木敬志 前田吉朗 南友之輔 吉田開威 和田教良 川北晏生 木下憂朔 森戸新士 河名マスト 海外 竹本啓哉 藤井章太 阿部光太 高木亮

【Gladiator023】グラジ初出場、八木敬志と対戦──エフェヴィガ雄志「肌を合わせて違いが分かった」

【写真】キルクリフFCとCombate Globalの経験が如何にエフェを進化させたか(C)TAKUMI NAKAMURA

30日(土)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR023にエフェヴィガ雄志が出場し、八木敬志と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

アジアのフィーダーショーを目指し、韓国、モンゴル、フィリピン人ファイターの招聘を続けることで、Gladiatorのケージの中が変わりつつある。顕著なのはプレリミ出場選手の顔触れ、そして実力のアップだ。そのなかで米国でCombate Globalで勝利したエフェの出場はトピックス。対戦相手の八木は格闘DREAMERS出身。マッチョファイターを相手に海外武者修行の成果を見せることはできるのか。キルクリフFCとCombate Globalの経験をエフェに尋ねた。


──Gladiator023で八木敬志選手と対戦するエフェヴィガ雄志選手です。まずキルクリフFCでのトレーニング、5月Combate Globalでのジェラルベルト・カスティーリョ戦も含めた米国での日々を振り返っていただきたいと思います。

「米国に行ったのが2月の終わり頃で、それから約3カ月練習させていただいたんですけど、最初の1カ月は初めて米国で生活することもあって、色々と苦しい時間でしたね。ジムは外国人選手ばかりだし、自分が全くジムに慣れていない中で、強度が高い練習やスパーリングもガチガチにやっていたんで、その圧力に押されてしまいました」

──単身一人で米国に渡ったのですか。

「行くのは一人だったんですけど、ジムの先輩だった佐藤天さんがあっちのファイターズハウスにいて。天さんは3年ぐらい米国に住んでいて、米国の生活にも慣れているんですよ。その天さんがいてくれたっていうのは大きかったですね。勝手知ったる人がいてくれて、日本語でも色々と説明してくれました。僕も英語は一応分かりますけど、ペラペラっていうことはないんで。あともう一人、木下憂朔がいて、途中から井上直樹君も来て、最初は天さんと僕の2人だったんですけど、最大では4人いました」

──練習面で最初に驚いたことは練習強度やスパーリングの激しさですか。

「キルクリフは練習が激しいというのは聞いていたんですけど、思っていた以上に激しかったです。あとは技術で言うとテイクダウンですね。米国はレスラー上がりの選手が凄く多くて、壁レスの技術は日本でもかなりやりこんでいたので、そこまですごいとは思わなかったですけど、平場で壁がないところでのテイクダウン技術にはかなり差を感じました」

──最初の1カ月で練習や生活に慣れ、そのあとはどのようなことを練習で学んだり、意識できるようになったのですか。

「コーチのヘンリー(・フースト)たちにもミットを持ってもらうようになり、打撃ではステップを使うようにと指導されました。キルクリフに来た当初は動きが固くて『もっとステップを使ってもっと自由に動け』と言われて。そこからステップワークはかなり良くなりました」

──ABEMA格闘チャンネルの公式YouTubeチャンネル「Fighter’s Diary」でもヘンリーコーチから「足を使え」と指導されている場面がありましたが、そこは口酸っぱく言われていたことなのですか。

「『足を動かせ』と『ガードを上げろ』はずっと言われていました。MMAはグローブが小さいので、僕はキックボクシングほどガードは意識してなかったんですよ。でもキルクリフでは、それがジムのスタイルでもあるんですけど、ちゃんとハイガードにしてステップを多く使うように指導されました」

──打撃における基本的なことですが、それをやることで変化はありましたか。

「はい。ガードとステップを見直して、打撃の被弾がだいぶ減りましたね」

――打撃以外の部分ではいかがでしょうか。

「レスリングコーチのグレッグ(・ジョーンズ)にいつも言われていたのが『テイクダウンは爆発力だ。爆発力がないと話にならないから、テイクダウンに入るときは爆発力と瞬発力を意識しろ』なんです。テイクダウンに入ってからの技術もいいけど、まずは『思い切り行け!』と言われていました」

──テイクダウンは爆発力、は面白い考えですね。

「もし口で言われただけだったら、僕も漠然としたまま終わったと思うんですけど、実際にそう指示されてテイクダウンを決める選手がたくさんいるんで、そういう選手の動きを見て、自分なりに練習しました。この角度で入ればいいんだとか、この状況になったら力を使って強くいけばいいとか。ただ指導されるだけじゃなく、肌でその教えを実感できたことは大きいです」

──練習そのものは実戦的なものが多かったのですか。

「基本的に午前中は強度高めの練習で、月水金はレスリングベースのドリル。金曜日は柔術の日もあるんですけど、レスリングをやることも多かったです。最初はドリルなんだけど、だんだんスパーに近くなっていってみたいな練習で、ハードなスパー系の練習は火・木の2日でした」

──1週間をトータルで見てスケジュールが組んであるのですね。

「そうですね。午前中に激しい練習をするので、午後は打ち込み中心で技術的&テクニカルな部分を磨くほうが多かったです」

──それだけ日々練習が充実していると、1日1日気づきも多かったのではないですか。

「気づきは本当に多かったですね。これまで知らなかったこと、テクニックもたくさんありましたし、それこそカマル・ウスマンやジルベウト・バーンズなど凄い選手がたくさんいる中で、見て学べたことも大きかったです」

──これも「Fighter’s Diary」を見させてもらった感想ですが、エフェヴィガ選手がキルクリフのトレーナーから信用や信頼を得ていて、指導にもすごく熱がこもっていると思いました。エフェヴィガ選手自身がキルクリフの練習に溶け込んでいる感触はありましたか。

「結構感じましたね。木下君は英語は喋れないですけど、自分から他の選手やコーチともコミュニケーションを取りに行くし、自分は英語がそこそこ喋れるんで、スパーやドリルが終わった後『あれはどうやってた?』など、ドンドン質問してコミュニケーションを取るようにしていました。その繰り返しで、選手やトレーナーと関係を築くことができました。来た当初はグレッグから『なんでお前は自分から行かないんだ!』と怒られましたし、天さんにも『あいつ、もっと行かないと日本に帰すぞ』と言っていたそうなんです(苦笑)」

──人づてに聞くと余計にダメージが大きいですね(苦笑)。

「でもそれを乗り越えると、グレッグから『今のは良かったぞ!』と言ってもらえるようになりました(笑)」

──そう考えると3カ月という長期滞在がよかったようですね。

「はい。締めが試合だったので、実際の練習期間は2カ月半くらいだったんですけど、1カ月だったら練習に慣れたところで終わっちゃっていたと思います」

──そのCombate Globalでのカスティーリョ戦ですが、1Rにパンチを効かされて、徐々にテイクダウンも織り交ぜて盛り返すという、キルクリフでの練習が試されるような試合展開でした。

「開始直後に右フックをもらった時は本当に焦りました。ダメージも多少ありましたし、精神的な動揺も大きかった。これはヤバい、と」

──しかもパンチのもらい方もよくなかったですよね。足を使ってガードを上げろと指示されていたにも関わらず、それを実践する前にもらったような形で。

「試合前に天さんと一緒に相手の映像を見ていて『これを気をつければ大丈夫』って話した“これ”を一番最初にもらいました(苦笑)」

──言い方を変えれば、警戒している技をもらってしまうのも試合だから起こりうることです。そこからの立て直し方というのは?

「あそこで1回やられて、相手をケージに押しこんだところで冷静になって、あとはもう行くしかないと思いました。セコンドの長南さんと木下君にも発破かけてもらって。ちょっと距離は詰まりすぎでしたけど、とにかく前に出るしかないと思って、それでキルクリフでやってきたレスリングのテイクダウンが役立ったんで、そこは本当に良かったですね」

──長期合宿を経て、最後に試合で締めるというのは、本当に内容の濃い時間になったようですね。

「練習するだけじゃない学びもあったし、試合中に自分にフィードバックがあったので、めちゃくちゃ充実していました」

──今、日本ではどのようなことを意識して練習されているのですか。

「キルクリフで学んだことはたくさんあるんですけど、若干激しいスパーに慣れていたからか、ちょっと雑なところが増えてたりしたんで、そこを長南さんに調整・指摘してもらっています。あと自分はまだテイクダウンのレベルが低いので、中村倫也さんに専修大学のレスリング部を紹介してもらって、そこに行かせてもらったり、純粋なレスリングの練習を始めました」

──そして今回、GLADIATORで試合が決まりました。日本に戻ってきて、このぐらいの時期に試合をしたいという希望があったのですか。

「帰国してすぐ試合を探してもらっていたんですけど、なかなか相手が見つからなくて、ようやくここで決まったという感じです」

──対戦相手の八木選手の印象は?

「パワーがある選手なんで、そこに気をつけながら戦いたいと思います。特徴がハッキリしている選手ですね」

──対策や攻略法はイメージできていますか。

「自分の基本的な強みはリーチとパンチ、蹴りを活かした戦いなんで、そこをしっかり意識して戦おうと思います」

──この試合を含めて、これからどう自分のキャリアを作っていきたいと思っていますか。

「GLADIATORのあと、どこで試合するかはまだ分からないですけど、どこで戦うにしろ、一つ一つ自分が確実に勝ち星を積み上げて、いずれは北米のプロモーションでやりたいと思っています。キルクリフには世界のトップ選手たちがいて、まだ自分がそのレベルに達していないことも分かったし、そこに追いつけるようにしっかりレベルアップをしていきたいです」

──肌でその差を感じることができたのも大きかったですか。

「そうですね。実際にUFCとかBellatorなどトップぷろもーしょんで戦っている選手と肌を合わせて、そのレベルが分かったことは大きかったです。彼らとの差を身近に感じて、自分と彼らの差にリアリティが出たところは大きいです」

──では最後に次戦に向けてファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「米国武者修行では試合までさせてもらって、その練習と試合で学んだこと、日本に帰ってきて新たに学んだことを含めて、さらにレベルアップした、強くなった姿を見せられると思うので、楽しみにしていてください」

■視聴方法(予定)
9月30日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator022対戦カード

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
坪内一将(日本)

<フライ級/5分2R>
陸虎(日本)
古賀珠楠(日本)

<ストロー級/5分2R>
澤田政輝(日本)
三輪勇気(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
野口蒼太(日本)

<ライト級/5分2R>
秋岡翔(日本)
磯嶋祥蔵(日本)

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]テムーレン・アルギルマー(モンゴル)
[挑戦者]竹本啓哉(日本)

<Gladiatorフェザー級王座決定T決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T決勝/5分3R>
森戸新士(日本)
世羅智茂(日本)

<フェザー級/5分3R>
河名マスト(日本)
ユン・ダウォン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
ハンセン玲雄(日本)

<ミドル級/5分3R>
藤井章太(日本)
イ・イサク(韓国)

<ライト級/5分3R>
八木敬志(日本)
エフェヴィガ雄志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE(日本)
前田吉朗(日本)

<バンタム級/5分3R>
藤原克也(日本)
川北晏生(日本)

<フライ級/5分2R>
和田教良(日本)
梅川毒一郎(日本)

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本)
高木亮(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
阿部光太(日本)

<バンタム級/5分2R>
エダ塾長こうすけ(日本)
宮口龍鳳(日本)

<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
空(日本)

<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
小松祐貴(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
向井琉綺弥(日本)
伊藤琥大郎(日本)

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F1 o UFC YouTube マックス・ホロウェイ 中村倫也 木下憂朔 風間敏臣

【UFC】木下憂朔がビリー・ゴフにTKO負け 風間敏臣がアームフィールドにTKO負け

808: 名無しさん 2023/08/26(土) 17:55:00.49 ID:0rYnadeM
今日はYouTubeライブないのか


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN52 ビリー・ゴフ 木下憂朔

【UFC ESPN52】木下がゴフにTDを許さずも、右ボディーブローでマットに沈みオクタゴン2連敗

【写真】まさか--としか言い様がない内容と結果だ(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
ビリー・ゴフ(米国)
Def.1R3分49秒 by TKO
木下憂朔(日本)

距離を詰めてきたゴフに対し、木下が左ハイを見せる。さらに左ストレートを打ち下す木下。ゴフは右インローをコツコツと打ち込む。ボディブローを見せるゴフだが、中に入ったところで木下の左ショートがヒットした。左右へのステップで回る木下が右フックから左ストレートをクリーンヒットさせた。組みつくゴフを引き離した木下は、ゴフの右ストレートをかわす。ゴフも右フックから飛び込むも、木下の左ストレートが当たる。

ゴフは木下の左ストレートをかわしてニータップで組みつくも、これは木下が押し返した。木下の左ストレートが何度もゴフの顔面を捕らえる。ゴフの右ボディブローも突き刺さ木下が跳びヒザ、右ミドルハイを当てるがゴフの動きは止まらない。ケージを背負った木下が、ゴフの右ボディストレートを受けてダウン。ゴフはうずくまった木下に鉄槌の連打を浴びせ、レフェリーストップを呼び込んだ。


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