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【PFC32】15年11カ月振りのMMA──飛田拓人 in 札幌「修斗畑で育った人間で完全実力主義という感覚が」

【写真】正直、額は大きくなったと思いますが──修斗で戦ったいた頃と変わらぬ若々しい飛田選手です (C)TAKUTO HIDA

3日(日)に札幌市北区のPODアリーナで開催されるPFC32。今大会では飛田拓人が15年11カ月振りに復帰し、プロデビュー戦の佐藤力斗と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

今大会のメインイベントではPFCバンタム級チャンピオンの渡部修斗が一夜限りのカムバック。亀松寛都の挑戦を受けるが、その渡部がかつて所属していたストライプル新百合ヶ丘の代表を務める飛田が2008年4月以来となる試合に臨む。なぜこのタイミングで飛田は復帰を決意にしたのか。そこには教え子でもある渡部、そして地元・札幌で戦いたいという想いがあった。


――飛田選手が約16ぶりにMMAに復帰するとお聞きして、急きょインタビューをお願いさせてもらいました。今回MMAの試合をしようと思ったきっかけは何だったのですか。

「いつか渡部修斗君(※元ストライプル新百合ヶ丘所属、現在は自らのジム=FIGHT LYNXの代表)と一緒に試合をしたいという思いがありながらも年数が経っていて、今回修斗君がラストの試合ということもあって復帰を決めました。あとは僕の地元・札幌で行われる大会ということも大きいですね。会場のPODアリーナは地元も地元、僕が生まれ育った町のすぐ隣で、そこで修斗君が試合をするというのも何かの縁かなと感じました」

――渡部選手と同じ日に試合するだけでなく、それが地元・札幌で実現するというのは想像していなかったですよね。

「そうですね」

――試合のための練習は続けていたのですか。

「強弱はありましたけど、いつかもう一度総合の試合をしたいと思って、練習を続けていました」

―とはいえ16年ぶりの試合なので躊躇する部分はなかったですか。

「札幌以外だったら躊躇したかもしれませんが、札幌のほぼほぼ地元ど真ん中だったので、これなら試合をやりたい、と。それで自分からPOD GYMの山本喧一会長に『修斗君と同じ日に試合ができませんか?』とお願いをしたら、色々と話をつないでくれて試合を決めてもらいました」

――飛田選手の要望をかなえてくれた主催者にも感謝の気持ちはありますか。

「16年も試合をしていなかった自分のリクエストを聞いてくれて感謝しています」

――渡部選手はどのような反応でしたか。

「飄々としているタイプなので…どうなんでしょう(笑)。一緒に出たら楽しいのかなくらいの感じで笑っていました」

――飛田選手もデビューから約24年、地元で試合できなかったことが心残りだったのですか。

「はい。自分が試合を出来なくなる前に、地元で総合の試合をやりたいという想いはずっとあったので、それを実現することが出来て本当にうれしいです。昔は地元で総合をやることは考えられなかったですし、今こうして地元に総合のジムがあって、総合の大会が開催されているということも感慨深い。もし僕の時代にこういう環境があったら地元に残っていたと思います」

――では地元の知り合いや仲間も会場に来るのでしょうか。

「それですね。実は一人も呼んでいなくて、チケット売上に貢献してないんです(苦笑)。地元の人間に試合を見せたいというよりも、自分がファイターとして地元で戦いたいという気持ちが強いです」

――対戦相手は佐藤力斗選手ですが、飛田選手としてはどのような試合を見せたいですか。

「長年総合をやってきたので、その時の閃きというか、臨機応変に戦えたらと思います」

――飛田選手も長らく格闘技に携わってきて、昨今の格闘技界を見て感じることはありますか。

「団体が飛躍的に増えたので、各団体それぞれに特色があると思います。僕の時代は総合でプロを目指すと言ったら修斗くらいしかなく、そこを目指す以外の道がなかったので。ただ選択肢が増えたとしても、選手が目指すところ、コアなところは同じだと思っています」

――そのコアなところ、飛田選手がずっと変わらず持ち続けているものはなんですか。

「強さを求めるために戦う人間もいるし、自己表現の場として戦う人間もいる。選手によって出たい団体や目的は違うと思うので、それに合わせて話はします。でも僕は修斗畑で育った人間で、完全実力主義という感覚があるので、色んな団体も見ますけど、やっぱり見るならUFCですし、そういう思いは道場生に伝えたいですね」

――やはり道場生たちには強くなること、勝つことにはこだわってほしいですか。

「はい。そこは伝えたいです」

――飛田選手はこの試合を通して、どんなことを見ている人に伝えたいですか。

「そこまで深くは考えていなかったのですが、周りからは怪我しないでと言われるので、まだそこそこ出来るよとは思っていますし、それを試合で見せたいです」

――これからも機会があれば試合は続けていきたいですか。

「次の試合を体験してみないと、どんな感情が生まれるかは分からないので、今は佐藤戦に集中したいです」

――また念願の渡部選手との揃い踏みで、2人でどのような試合をしたいですか。

「僕と修斗君は全くファイトスタイルが違うんですけど、色んな総合格闘技・MMAがあるんだなというところを見せたいです」

■PFC32第2部対戦カード

<PFCバンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]渡部修斗(日本)
[挑戦者]亀松寛都(日本)

<PFCウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] 新名正啓(日本)
[挑戦者] 成田佑希(日本)

<ライト級/5分2R+1ex>
飛田拓人(日本)
佐藤力斗(日本)

<63キロ契約/5分2R+1ex>
伊藤光(日本)
綾哉(日本)

<フェザー級/5分2R+1ex>
河永重春(日本)
中場ガッツマン大地(日本)

<ミドル級/5分2R+1ex>
森崇純(日本)
カタナマン(日本)

<ミドル級/5分2R+1ex>
カタナマン(日本)
金田一利明(日本)

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【PFC32】渡部修斗に挑戦、ボビー・オロゴン×ホイスを視てMMAを始めた亀松寛都「所さんと戦いたい」

【写真】卍固めは仕掛けられた人の姿勢も大切です(笑) (C)KENICHI YAMAMOTO

3日(日)に札幌市北区のPODアリーナで開催されるPFC31。今大会ではPFCバンタム級選手権試合としてチャンピオン渡部修斗と亀松寛都が挑戦する。
Text by Takumi Nakamura

前PFCフライ級王者で、バンタム級転向2戦目で今回のチャンスを掴んだ亀松は「YouTubeで見た『ファニエスト外語学院』のボビー・オロゴンがきっかけ」でMMAに興味を持ったという変わり種。

山本喧一会長率いるPOD GYMに入門し、PODで純粋培養されたファイターでありながら、今回の試合前にはハワイのグレイシー・テクニックスでマックス・ホロウェイとも練習を重ねた。亀松は今回の渡部戦を「出世試合にする」と語った。


──試合3日前のインタビューありがとうございます。試合に向けた調整は万全ですか。

「今回会長からハワイのグレイシー・テクニックスで練習する話をいただいて、約一週間ほどハワイで練習してきました。通常の追い込みより期間は短かったんですけど、いい調整ができています」

──ハワイで練習を!

「道衣を着た柔術の練習がメインで、MMAではマックス・ホロウェイ選手とも練習させてもらって、貴重な経験をさせてもらいました」

──ホロウェイと練習できる機会は貴重だと思います。元UFC王者のホロウェイと向かい合って、どのようなことを感じましたか。

「(打撃は)軽くコンタクトするレベルの強度で、やっている最中はよく分からなかったんですけど、練習が終わってホテルに帰ってきてスパーリングの映像を見てみたら、びっくりするくらいやられていました(苦笑)。まだ自分がホロウェイ選手のすごさが分かるレベルに達していないというか。そのくらいホロウェイ選手は強かったですし、よくある表現ですけど世界の広さを肌で感じました」

──柔術の練習はいかがでしたか。

「自分はウワー!と動いて逃げることが多いのですが、道衣を着ているとそれができないし、道衣があると裸のグラップリングでは極められない技を極められてしまうので、勉強になりました。道衣の練習をして、より細かい部分まで意識するようになりましたね」

──亀松選手は今回がMMAPLANET初登場ということで、これまでのキャリアについて聞かせてください。格闘技を始めた何歳の時だったのですか。

「ジムに入ったのは14歳の時です。格闘技を始めた理由としては、真面目に学校に行くタイプではなくて、よく友達と学校をサボってYouTubeで昔のバラエティ番組を視ていました。それで『ファニエスト外語学院』の動画を見つけて、友達と一緒にハマって(笑)」

──「さんまのSUPERからくりTV」の人気企画ですね。もしかしてそれに出ていたボビー・オロゴンさんの……。

「そうです(笑)。あの番組でボビーがホイス・グレイシーと戦っていたのを見て総合格闘技のことを知って。それでネットで総合格闘技を検索したときにPOD GYMを見つけて入会することになりました」

──なるほど。今の話を聞くと凄い時代が来たな…と思います(笑)。

「おそらくこういう理由で格闘技を始めた選手は僕だけだと思います(笑)」

──では亀松選手はPOD生まれ・POD育ち、山本会長に格闘技のイロハを教わったのですね。

「はい。格闘技経験ゼロだったので、そうなりますね。会長のこともPRIDEの昔の映像を知っていたので、その人から格闘技を一から教わるというのも不思議な感じでした」

──プロデビュー戦は2020年3月、タイガー石井選手と対戦しました。異例の相手だったと思うのですが、どういう経緯で決まったのですか。

「もともとは別の選手とプロ昇格戦をやる予定だったんですけど、コロナの影響で欠場になっちゃったんです。その選手とタイガー選手の相手が同じジムで、ちょうど僕とタイガー選手の相手がいない状況になって、急きょ僕とタイガー選手が試合をすることになりました」

──そういった事情があったのですね。デビューから4連敗と勝てない時期が続き、5戦目で初勝利。そこからは4連勝と快進撃が続きました。何か変化があったのですか。

「当時は高校生で試合に出ても全く勝てなくて、腐りかけたんですよね。でも負けたまま格闘技をやめるのはかっこ悪いから『とりあえず高校生のうちは続けよう』、『何連敗してもいいから1回は勝とう』と思ってやったら、勝つことができました」

──しかも石井選手にはデビューから3年後にリベンジしました。あの時は勝てるという自信があったのですか。

「デビューしてから泥水をすすってきたわけだし、先輩の遠藤来生さんや山本空良さんにボコボコにされながら練習を続けてきたので、今の自分だったらタイガー選手にも勝てるという自信を持って戦いました」

──今大会は一夜限りのMMA復活となる渡部修斗選手と対戦することになりました。渡辺選手と対戦することは想像していましたか。

「ちょうど僕がジムに入った頃、ジムにFighting NEXUSのポスターが張ってあって、そこにデカデカと載っていたのが渡部選手だったんですよ。特に予備知識はなかったのですが自然と渡部選手に目がいって。で、タイガー選手や村井和道選手もそうだったんですけど、ポスターにデカく載っていたり、自然と目が行く選手と試合が決まることが多いんです。だから『ああ今回も決まったなぁ』って感じでした」

──オフィシャルのコメントでは「この試合が出世試合になる」という言葉がありましたが、どんな試合にしたいと思っていますか。

「どっちかが失神するんだろうなと思います。ただし、散る覚悟はありますけど、散るつもりはないです。自分が勝つパターンも見えているし、負けるパターンが分かっているからこそ、その対策も練習してきたので自信はあります」

──ターニングポイントになりうる試合で結果にこだわりたいという気持ちはありますか。

「もちろん勝つ気ではいるんですけど、ここで負けたからと言って僕の格闘技人生が終わるわけじゃないし、もし負けても次で勝てばいい。絶対に勝つという気持ちは変わらないですが、変な気負いはせずにのびのびと戦おうと思います。僕の場合はそういう姿勢で勝ってきたし、その方がいい結果を残せていたので、今回もそれでいこうと思います」

──試合する以上は白黒はっきりつけたい、勝つならフィニッシュして勝つ。そういったこだわりはありますか。

「僕はそれがプロの仕事だと思っています。前々回の村井戦は負けてしまったんですけど、すごく後楽園ホールが盛り上がっていて、会長から『試合には負けたけどプロの仕事は出来ていたぞ』と言われて、それがすごくうれしかったんです。僕はずっと面白い試合をしたいと思ってやってきたし、改めてプロの仕事はこういうことなんだなと思わされました。でもだからこそ負けてそう言われたことは悔しかったし、次は勝ってプロの仕事をしたいです」

──渡部戦をクリアした先の目標は?

「メジャーな舞台に出たいですし、最近口にしているのは所英男選手とやることです。もともと所選手は会長が東京でやっていたPODの出身ですし、それを抜きにしても見ていて熱くなる試合をする、こういう選手になりたいと思っていた選手なので、いつか所選手と戦いたいです。前回所選手が平井総一朗選手のセコンドでPODアリーナに来ていて、おこがましいのですが『所選手と戦いたいです』と直接お伝えさせてもらって、所選手からは『待てるかどうかは分からないけど待っています』と声をかけてもらいました」

──それはドラマがありますね。

「僕自身、ジムに入るまで所選手が会長の教え子ということを知らなくて、あとから知ったんですよ。それを知った時はすごく驚きましたし、嬉しくなりました。簡単に戦わせてもらえる相手じゃないことは理解していますが、それは目標にしたいと思います」

──それでは最後にファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「今回は相手が強いこともあるし、この試合に勝てば地元以外でも試合が組まれるチャンスが広がると思っているので、会場には僕を応援してくれる人たちがたくさん来てくれます。その人たちに感謝の気持ちが伝わる試合をしたいです」

■PFC32第2部対戦カード

<PFCバンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]渡部修斗(日本)
[挑戦者]亀松寛都(日本)

<PFCウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] 新名正啓(日本)
[挑戦者] 成田佑希(日本)

<ライト級/5分2R+1ex>
飛田拓人(日本)
佐藤力斗(日本)

<63キロ契約/5分2R+1ex>
伊藤光(日本)
綾哉(日本)

<フェザー級/5分2R+1ex>
河永重春(日本)
中場ガッツマン大地(日本)

<ミドル級/5分2R+1ex>
森崇純(日本)
カタナマン(日本)

<ミドル級/5分2R+1ex>
カタナマン(日本)
金田一利明(日本)

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【PFC22】3月地方大会ラッシュ=先陣を切るPFCで渡部修斗は半年&飛田拓人は16年振り、一夜限りの復帰戦

【写真】おい、もう復活かという声があることは十分に理解しつつ義理を果たす渡部修斗(C)MMAPLANET

2日:修斗LIVE! TOKYO、3日:GLADIATOR025 & PFC32、9日:DEEP、10日:GRACHN X BRAVE FIGHT、17日:DEEP OSAKA、23日:RIZIN LANDMARK & 修斗、24日:DEEP TOKYO & DEEP JEWELS and FORCE、31日:Pancrase & Bloom FCと、3月はMMAイベントが目白押しだ。
Text by Manabu Takashima

加えて札幌、大阪、神戸、高松、福岡という首都圏外で多くの大会が開かれ、その先陣を切るのが3日(日)に札幌市北区のPODアリーナで開催されるPFC31だ。


そのメインはPFCバンタム級選手権試合でチャンピオン渡部修斗、亀松寛都の挑戦を受ける。渡部といえば昨年8月のNEXUS32で引退試合=同選手権試合に挑み、ベルト奪取&引退したばかりだ。

グラップリングでは現役続行を宣言した渡部は、王座の義務を果たすために1度限りのカムバックファイトに臨む。チャレンジャー亀松は元フライ級王者で、国内メジャー出場を目指し、バンタム級転向2戦目でベルトに挑むこととなった。

渡部が一夜限りとはいえ約半年でケージに戻るのに対し、彼のもともと所属していたストライプル新百合ヶ丘の飛田拓人代表は2008年4月以来、実に15年11カ月振りの現役復帰を果たす。

タクミ、門脇教祖、朴光哲、マルース・クーネン夫=ウーモア・トロンペットら錚々たるファイターと戦ってきた飛田が、今回がデビュー戦となる佐藤力斗と対戦する。その佐藤は「柔術黒帯のおじさんファイターらしいんですけど、すぐ倒して勝ち上がります。KOしちゃいます」と尊敬心の欠片もないコメントをリリースに寄せている。

札幌市西区出身の飛田が、最初で最後の凱旋マッチでどのようなパフォーマンスを見せるか──東京ボンバイエ所属時代を知る世代には、何よりも気になるファイトとなろう。

■PFC32対戦カード

<PFCバンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]渡部修斗(日本)
[挑戦者]亀松寛都(日本)

<PFCウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] 新名正啓(日本)
[挑戦者] 成田佑希(日本)

<ライト級/5分2R+1ex>
飛田拓人(日本)
佐藤力斗(日本)

<63キロ契約/5分2R+1ex>
伊藤光(日本)
綾哉(日本)

<フェザー級/5分2R+1ex>
河永重春(日本)
中場ガッツマン大地(日本)

<ミドル級/5分2R+1ex>
森崇純(日本)
カタナマン(日本)

<ミドル級/5分2R+1ex>
カタナマン(日本)
金田一利明(日本)

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【NEXUS】ミドル級王座決定トーナメント開催。5/12@GSP、8/25@ニューピア、11/28@後楽園ホール

【写真】出場6選手と山田代表&渡部マッチメイカー(C)MMMAPLANET

3日(土)、東京都新宿のGENスポーツパレス内メディアセンターでFighting NEXUSがミドル級王座決定トーナメントの開催と出場7選手および1回戦のカード3試合を発表した。
Text by Manabu Takashima

会見にはマシン、瓜田幸造、たまよせゆきと、磯部鉄心、佐藤龍汰朗、ヨコヤ•マクレガーのトーナメント出場6選手と山田峻平NEXUS代表、渡部修斗マッチメイカーが出席して行われた。

「NEXUSをここまでやってきて、核となるミドル級の選手ができたことがミドル級王座決定トーナメントの開催に拍車をかけたということはあります」という山田代表の言葉に続きマイクを握った渡辺マッチメイカーから「出場候補選手リストを出して自分が交渉したり、山田さんにお願いしたりして。本当に良い素晴らしいメンバーに揃って頂けて自分は本当に嬉しいです。良いトーナメントになればなと思っています」と熱い想いが語れた。

ここで出場選手たちが登壇し、この日は出席できなかったカタナマンも含め、トーナメントに対する意気込みをマイクで話した。

マシン
「俺が主役のトーナメントなので勝たないと意味がないと思う。

ベルトを巻いて次のステージへ行ければと思います」

佐藤龍汰朗

「全員仕留めに行くのでよろしくお願いします」

カタナマン(※代読)
「東京在住の37歳で某大手企業勤務の趣味で格闘技を嗜んでいます。この度は仕事につき会見に出られないことを深くお詫び申し上げます。さて、現在私は北海道の団体PFCのミドル級ランキング1位を取らせていただいています。地元が東京にも関わらず勝手に北海道の団体出て勝手に代表している気持ちになっています。北の国からならぬ、おら東京さいくだリターン大作戦として、ミドル級トーナメントの台風の目になります!話は変わりますが現在、物価上昇や自然災害だの混乱の世の中であります。ただ、人間が生きる活力だけはどんな環境下にあっても失ってはいけないものだと考えます。その活力を、戦いを通して生み出せれば私この上ない喜びといえます」

瓜田幸造

「修斗君からミドル級トーナメントをやるので参戦しませんかと声をかけてもらえたのが嬉しかったです。

今年50歳の誕生日を迎えるので、いい誕生日を迎えられるようにかき回したい」

磯部鉄心
「かつて国内で盛り上がっていたミドル級が今はそんなに動きがないので、このトーナメントで動き出す初動になることが嬉しく思います」

たまよせゆきと
「今回デビュー戦として出ることになりました。

格闘技を始めた時からベルトを目指してきたので、ベルトを獲って次の舞台まで活躍したいと思います」

ヨコヤ•マクレガー

「隣に同じジムの選手(磯部)がいるんですが、戦う時は関係ないので全員ぶっ倒しに行きます」

同トーナメントは5月12日にGENスポーツパレス、8月25日にニューピアホール、11月28日に後楽園ホールという3大会、半年の長丁場で争われ、初戦の顔合わせはマシン✖カタナマン、佐藤✖ヨコヤ・マクレガー、瓜田✖磯部、たまよせ✖TBAということが伝えられた。ただし、勝ち上がった選手はシャッフルされ現状トーナメント枠は存在していない。

ここから質疑応答となったが、MMAPLANETの質問に対する選手、主催者の返答を紹介したい(※要約)。


まず83.9キロがリミットのミドル級にあって、出場選手に現状の体重を尋ねると、以下の通りだった。

たまよせゆきと(97キロ)
瓜田幸造(92、93キロ)
マシン(100キロちょいぐらい)
佐藤龍汰朗(98キロぐらい)
ヨコヤ•マクレガー(97、98キロ)
磯部鉄心(84、85キロ)

──磯部選手、ほぼ通常体重で戦うわけですが、それでもメリットがあるとすればどこになりますか。

磯部 背丈は皆同じぐらいなので、皆、差はないと思います。

──山田代表、会場の格が上がっていくトーナメントですが、ここに付随して今年のNEXUSの流れを教えていただけますか。

山田 GENスポーツパレスだと本当に有難いことにお客様が入りきらないということが出てきたので、ニューピアホールで二回転させていただいたりだとか、後楽園ホールの平日使用3度も今年で終わりますので、来年から土・日を複数回やらせていただくということになっています。会場の選定も今年から来年にかけて少しずつ変わっていくのかなっていうところです。

──修斗さん、一人残っている出場選手のヒントを?

渡部 本当は決まっていたのですが、ケガで欠場になったので今から探すんですけど。自分は強い人が欲しいので、山田さんに「この選手でお願いします」とお願いしたんですけど、「ちょっと急すぎるから、ちょっと考えさせて」と言われて(笑)。この人がぶっちぎりで優勝してしまうかもしれないと言われたので、そこは相談です。対戦相手がたまよせ選手で、アマチュアデビュー戦を見て一発で「この選手は欲しい」と思って。その場で「来年お願いします」という話をして。たまよせ選手の相手になる選手なので、どちらが勝っても楽しみです。なのでそれなりの選手が欲しいですね」

──ゴン格の熊久保記者が会場名のGSP(GENスポーツパレス)を見て、「これはジョルジュ・サンピエールじゃないの?」と言っていたのですが……。

渡部 そんなギャグになりますか(笑)。

熊久保 言ってないっ!!

──GSPが最後の一枠ということは?

渡部 GSPは予算の関係で、ないかと(笑)。

質疑応答終了後に山田代表から選手に「ベルトを獲って終了ではないので、ベルトを獲った後のプランを具体的に教えて欲しい」というリクエストがあり、たまよせ、瓜田、マシンがRIZINの名を挙げた。

他方、佐藤は「パンクラスに戻って、パンクラスのベルトを取りに行きたい」と話し、ヨコヤ・マクレガーは「海外とか大きな団体」、磯部は「ベルトの勝ちを上げるには、動かさないと上がって行かないと思うので出る試合を全てタイトルマッチにしてベルトを動かしていきたいと思います」ということだった。

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AB GFG MMA MMAPLANET o PFC31 YouTube   パンクラス 修斗 大石真丈 大里洋志 工藤諒司 渡部修斗 藤田成保

【GFG】19日は地方の日!! 本州最北のMMA=GFGを4年振りに開催、藤田成保「年に2回を目標に!!」

【写真】もうお孫さんもいるが、現役続行宣言の藤田氏=51歳。MMAと地元愛が滲み出ている(C)MMAPLANET

19日(日)は地方の日!! 札幌でPFC31、青森県五所川原でGFGが4年振りに開催され、福岡ではBLOOM FC旗揚げ戦が開かれる。ここでは青森県五所川原市のプラザマリュウ五所川原で行われるGlobal Fightingsports Game=GFGを率いる藤田成保氏のインタビューをお届けしたい。
text by Manabu Takashima

本州最北のMMA大会。コロナを挟み、4年振りの活動再開に際しに藤田氏のMMAと地域振興への想いの強さを訊いた。


佐々木孝昌五所川原市長と(C)NARIYASU FUJITA

──4年4カ月振りのGFGですが、藤田さんはこの間に五所川原市の市議選挙に出馬し見事に当選を果てしました。もう先生と呼ばないといけないですね(笑)。

「いえいえいえ、勘弁してください。4年間、コロナももちろんありましたが自分自身が時間が創れなかったことも大きいです。父親の体調のこともあり、家業を自分が全面的にこなさないといけなくなりまして。それまでは1日に6時間ほど働いて、ジム(T-Pleasure)へ行っていたのですが、今は本業が終わる時間が夜の11時過ぎで。道場の方は皆に使ってもらっている形です」

──加えて議員の仕事もあるわけですね。

「ハイ。議会は午前10時から午後4時までで、議員の仕事は大体6時までに終わり、そこから会合なんかもありますが、議員の仕事を終えてから家の仕事をやっている感じで──正直いっぱいいっぱいです(苦笑)」

──そのなかでGFGを再開したのは?

「コロナ騒動も収束し、首都圏の選手からもGFGは再開しないのですかと問い合わせもあって。首都圏の関係者の人から再開を望む声があったことは、凄く嬉しかったです。そういう声に応えたいですし、今回はプレ大会でケージでなくリングでの開催となりました。GFGはアマ修斗の全日本、パンクラスゲートに出た選手にも出てもらう。それが自分の基準なんです。パンクラス、修斗でプロになっていなくてもセミプロで戦っている選手たちに試合機会を与える。

以前、修斗の興行をやっている時にプロライセンスを持つ自分、小蒼(卓也)君、大里(洋志)、梶川(卓)、佐々木郁也の5人、誰か1人が欠けると大会が成り立たなくなりました。だから、大会に出られるハードルを少し下げているんです」

──各地域での調整は当然だと思います。MMAの場合は首都圏と同じ条件が、全国共通とはならないですし。

「なのでセミプロ的な選手もGFGでは試合に出てもらっています。とにかく首都圏で戦うと我々はアウェイです。地元では地元の応援団が少なからずいてくれます。そういう応援の声があると、力は3倍になります。自分も試合をしていて、応援団の声があると気持ちが切れないです。

小蒼君と渡部修斗選手の試合、青森で組まれていれば小倉君は倍の力が出ていました。アウェイとホームの差はあると思うので、青森の選手にホームで戦って欲しいです。加えて東北という見方をしても今回、盛岡のDIARIOに声を掛けたら3選手が出場してくれます。やっぱり皆、試合をすることに飢えています。どうしても首都圏の大会のオファーを待っている状態ですしね」

──現状、北海道との交流も見られますが、そこは津軽海峡を挟んでライバル意識は存在しているのでしょうか。

「あんまり考えたことないですね(笑)。自分らは北海道からオファーがあれば、それが有難いことなので。今回はPFCと同日開催になりましたが、こういう選手がいるんだよということが分かってもらえれば、色々なプロモーションからも声を掛けてもらうこともあると思うんです。1回目、2回目に出てくれた選手が今は他の地方に住むようになって。それでも『出たい』と言ってくれます。そういう選手が出られる舞台になるように、自分も頑張らないといけないなって思います」

──いやらしい話ですが、議員になられてGFGが開きやすくなった部分はありますか。

「会場が借りやすくなりました(笑)。あと……これは嫌らしい話ですが、協賛金も集まりやすくなったような気はします」

──いやファイターも、住む自治体の観光大使になんとかなって協賛金を集めるべきだと、自分は思っています。特に地方の選手は「何もない」でなく、自分の街の良いところをアピールしてほしいです。

「先週も大里選手と一緒に新聞社を訪れて、記事にしてもらうと問い合わせも増えました。自治体からの援助というわけではないですが、個人事業主として良い兆しはあります。だから……なんですけど、何とか来年は年2回の開催を目指しています。次回大会は6月か7月。最低でも年に2回やらないと、年に1回だとただのイベントで終わってしまって、選手も継続して出たいと思わなくなります。

本当は3回、4回とやりたいのですが、地方の現実がありますし。年に2回を目標に進めて行こうかと思います。年に複数あると、1度負けても次に頑張ろうってなると思うんです。GFGで経験を積んで、首都圏の大会の目に引っ掛かりやすくなって欲しいです。

実は協賛金を集める際にも『青森から世界というコンセプトの下に、人材育成と地域振興を目指す大会』という旨の説明書きを創らせてもらっているんです。工藤諒司選手、八戸に戻ってきたと伺っています。まだまだ引退なんて早い。ほどほどに練習をしても、これまでの貯金があるはずです。世界レベルの選手ですし、まずは一度会場に来て欲しいですね」

──MMA発展のために議員の道を進んだような言葉です(笑)。

「もちろん、そのためだけではないです。ただし、自分の周りも含めて幸せになってほしい。それが地域の生活を良くしていきたいということに通じます。そのために自分ができることがあれば、力を尽くしたいと思っています」

──あのう……こういうと失礼なのですが、GFGが始まるまで五所川原という街の存在を知らなかったです。だから、五所川原の特産物も盛んなスポーツも何も知らなかったです。

「それは層だと思います。だからこそ、MMAで五所川原を知ってもらうことにも通じています」

──本州最北のMMA大会!!

「ハイ、そういうことになるかもしれないです。五所川原のスポーツ……トランポリンやMMAを盛り上げたいです。2026年には青森国体がありますし。色々な理解を深めたいです。そのためにも自分ができることをやっていきたいです」

──MMAに訪れつつある地方の時代。GFGのこれからに期待させていただきます。

「ありがとうございます。GFGのベルトを創って、『どんどん他に挑戦しろ』という姿勢でやっていきたいと思っています。いろんなところで戦って、経験を積んで欲しい。それと自分も現役引退はしていないので、あと2回ぐらいはやろうかと。大胸筋は切れたままですけど、大丈夫です(笑)」

──いや、決して大丈夫とは言えないのですが……。

「練習はできていないのですが、時間ができれば体を創りなおして──。やはり先ほど言いました小蒼君、大里、梶川君、佐々木君と5人でもう一度同じ興行に出たいです。今回は4年振りということでプレ大会ですけど、これからに向けて色々なテストケースとしようと思っています。配信とかあるわけじゃないので、お客さんがチケットを買ってくれて成り立つ昔ながらの大会ですが、1人でも多くの人に見て欲しいです。そして、次回は7月。年に2回の開催を目指し頑張っていきたいです」

■ GFG対戦カード

<バンタム級/5分2R>
大里洋志(日本)
大高幸平(日本)

<フェザー級/5分2R>
櫻庭泰裕(日本)
中村雄一(日本)

<バンタム級/5分2R>
大石真丈(日本)
山下裕恭(日本)

<54キロ契約/5分2R>
横田毅(日本)
楠美貴嗣(日本)

<フライ級/5分2R>
西塚丈人(日本)
半澤拓也(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐東伸哉(日本)
エスカル御殿(日本)

<フェザー級/5分2R>
石塚将也(日本)
石塚一(日本)

<フライ級/5分2R>
澤田良(日本)
名久井悠成(日本)

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『Fighting NEXUS vol.32』試合結果

Fight&Life(ファイト&ライフ) vol.98


第11試合 トリプルメインイベント3 Fighting NEXUS初代ライト級王者決定戦 5分3R
×ジェイク・ウィルキンス[Jake Wilkins](LIBERTAS学芸大ジム)※フリーから所属変更
○岸野“JUSTICE”紘樹(トイカツ道場)
判定0-3 (大藪28-29/小池28-29/梅田28-29)
※岸野が王者に

第10試合 トリプルメインイベント2 Fighting NEXUS初代ストロー級王者決定戦 5分3R
×木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(トイカツ道場/修斗世界同級8位)
○宮澤雄大(K-PLACE/パンクラス同級4位)
判定0-3 (梅田27-30/小池27-30/大藪28-29)
※宮澤が王者に

第9試合 トリプルメインイベント1 PFCバンタム級チャンピオンシップ 5分3R
×小倉卓也(スカーフィスト/王者)
○渡部修斗(FIGHT LINX/挑戦者、元Fighting NEXUSバンタム級王者)
判定0-2 (梅木28-28/梅田28-29/出口28-29)
※渡部が王者に

第8試合 MMA フライ級(ノンタイトル戦) 5分2R(延長1R)
×浜本“キャット”雄大(クロスポイント大泉/Fighting NEXUS同級王者、元WPMF日本スーパーバンタム級(55.33kg)王者)
○荻窪祐輔(K-PLACE)
判定0-3 (大藪18-20/梅木18-20/山崎18-20)

第7試合 MMA 88kg契約 5分2R(延長1R)
×廣野雄大(パンクラスイズム横浜)
○ましん(BULE DOG GYM)
1R 0’58” KO (右フック)

第6試合 MMA バンタム級 5分2R(延長1R)
―森永ユキト(ストライプル新百合ヶ丘)
―中桐涼輔(トイカツ道場)
1R 0’22” 無効試合

第5試合 MMA フェザー級 5分2R(延長1R)
○岩松哲也(リベルダージ)
×千春(FREEDOM@OZ)
1R 0’49” 反則

第4試合 キック 60kg契約 3分3R
○渡邉奎介(HIDE’S KICK)
×瀬川 琉(稲城キックボクシング道場/元新日本キックフェザー級1位)※伊原道場稲城支部から所属先名称変更
判定3-0 (小池30-25/山崎30-25/梅木30-25)

第3試合 MMA フライ級 5分2R(延長1R)
×倉岡幸平(蒼天塾あざみ野道場)
○豪瑠[ごうる](Evermove)
3R 判定1-2 (梅田9-10/大藪9-10/出口10-9)
2R 判定0-1 (梅田18-20/大藪19-19/出口19-19)

第2試合 MMA フェザー級 5分2R(延長1R)
○村井和道(FIGHT BASE都立大)
×亀松寛都(POD/PFC/元PFCフライ級王者)
3R 判定3-0 (出口10-9大藪10-9/小池10-9)
2R 判定0-0 (出口19-19/大藪19-19/小池19-19)

第1試合 キック 57.5kg契約 3分3R
○大島広也(TANG TANG FIGHT CLUB)
×紺野煌人(神龍ワールドジム)
判定3-0 (山崎28-26/小池28-26/梅木28-26)

 遅ればせながら8月20日に後楽園ホールで開催された『Fighting NEXUS vol.32』の試合結果。トリプルメインイベント3の初代ライト級王者決定戦は岸野“JUSTICE”紘樹がジェイク・ウィルキンスに判定勝ち。トリプルメインイベント2の初代ストロー級王者決定戦は宮澤雄大が木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅に判定勝ち。トリプルメインイベント1のPFCバンタム級チャンピオンシップは渡部修斗が小倉卓也に王座戴冠と共に引退し有終の美を飾っています。続きを読む・・・
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【NEXUS32】渡部修斗が小倉の猛攻を振り切ってBFC王者に。引退後はネクサス運営入りを表明

【写真】最後は父・渡部優一氏が息子を担ぎあげた(C)MMAPLANET

<PFCバンタム級選手権試合/5分3R>
渡部修斗(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.28-28.
小倉卓也(日本)

開始早々、渡部がシングルレッグで組みついた。小倉はスプロールしきれずケージに押し込まれてしまう。しかし小倉が渡部の左腕をキムラの形で捕えてディフェンス。渡部はボディロックからグラウンドに持ち込もうとしたが、小倉は立ち上がった。すかさずバックに回った渡部が、左足を差し入れてグラウンドへ。四の字フックで固め、左腕を小倉の首に回す。小倉も渡部のクラッチを外して耐える。渡部はバックからパンチで削り続けて初回を終えた。

2R、小倉がパンチで渡部を下がらせる。ケージ際まで詰まった渡部がダブルレッグで飛び込んだものの、小倉がギロチンで捕えつつスイープから立ち上がった。渡部はグラウンドに持ち込むものの、小倉にバックを奪われてしまう。立ち上がる渡部がRNCを狙う小倉を振り落とした。

バックを狙いつつボディロックで組んだ渡部は、小倉の投げを受けるもバックマウントへ。四の字フックからパンチで削る。小倉は腕をたぐって凌ぐが、四の字フックを解除するまでには至らない。渡部が左腕を首に回して絞め上げる。苦悶の表情を浮かべた小倉だったが、ここを耐えてラウンド終了を待った。

最終回、いきなり渡部がダブルレッグで飛び込むも、小倉がスプロールしてバックに回る。バックマウントを取られた渡部が立ち上がるも、小倉がスタンドのまま右腕を首に回してRNCへ。渾身の表情で絞め上げる小倉だが、渡部が耐える。ヒザを着いて止まる渡部に小倉がパンチを打ち込む。バックマウントから振り落とされそうになる小倉だが、耐えて四の字フックで固定する。展開がないとみるや四の字フックを解いた小倉だが、亀になった渡部を崩せなかった。

裁定はジャッジ1人がドローをつけたが、他2人が渡部の勝利を支持。新王者の渡部が疲労でマットに倒れ込むと、小倉が腕を引いて起こした。記念撮影でも座り込む渡部--マイクを握って、引退後はネクサスの運営側に入ることを明らかにしたあと、引退の10カウントゴングを聞いた。そのあと、父である渡部優一氏がケージインし、渡部を担ぎ上げてケージを回った。


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【Fighting NEXUS】速報中!Fighting NEXUS vol.32

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午前中はUFCで大いに盛り上がりましたが、夜は後楽園ホールでFighting NEXUS vol.32が開催されます。注目はトリプルメインイベント。初代のライト級とストロー級の王者決定戦に小倉卓也(スカーフィスト)×渡部修斗(FIGHT LINX)のPFCバンタム級タイトルマッチ。渡部はMMA引退試合にしてタイトル挑戦という異例の試合に臨みます。果たしてどんな結末が待っているのか。今宵は後楽園ホールから電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。
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【NEXUS32】引退試合=小倉卓也戦へ、渡部修斗─02─「『自分が修斗に出ることはないな』と思うように」

【写真】ラストケージイン、ケジメの戦いへ (C)MMAPLANET

20日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるNEXUS32で、小倉卓也の持つPFCバンタム級王座に挑む渡部修斗のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

渡部はネクサスのバンタム級王座を獲得後、海外で戦うことが叶わず引退を決意した。「惰性でMMAを続けたくなかった」という渡部が最後にPFCタイトルマッチを選んだのは、最後まで挑戦者でありたいという気持ちから。ただ、挑戦したいのはベルトだけではなかった。

<渡部修斗インタビューPart.01はコチラから>


――青野ひかる選手とのご結婚やジム(FIGHT LYNX)を設立したことで、現役生活に対する意識も変わったのではないですか。

「結婚については――妻とはずっと一緒に暮らしていたので、生活面で特に変化はなかったです。でもジムを出したことによって、もっといろんな仕事をしたいと思うようになりました。今までは社会不適合者みたいな生活をしていましたから(笑)」

――アハハハ。社会不適合者かどうかはともかく、ずっと格闘技に専念してきたわけですし、格闘技以外のことに興味を持って当然です。

「はい。今は引退後が楽しみなんですよ。自分としては引退後にもっと、他にもやりたいことを見つけていきたい。おかげさまでジムも、自分が考えていた以上に通ってくださる方が多くて――充実した生活を送らせてもらっています」

――そうなると、もう常日頃から戦うことを意識することは難しくなりますよね。選手と指導者、あるいは他のお仕事との両立が困難になったり。

「……そうですね。考えてみると、『もっとMMAで上に行きたい』という欲が少なくなったのかもしれないです。何より僕は、惰性でMMAを続けたくなかった。やりたいことが無いから試合に出続ける――そういう選手生活を送りたくなくて。上に行きたいという欲が少なくなり、目標も無くなった状態で選手を続けるのは無理でした。だったら『もういいんじゃない?』と言われる前に、惜しまれつつ引退するほうが良いなと思いました」

――青野選手は引退について、どのように仰っているのですか。

「ずっと前から妻には『引退する』と伝えていました。妻は毎回『もっと続けられるんじゃない?』と言っていましたけど、今回ばかりは『意志が強そうだから反対しない』と。妻に対しては、今まで以上にサポートしていきたいです。これまでもサポートしていたつもりですけど、十分ではなかったと思います。自分も現役の選手だったので。今は女子MMAも新陳代謝が激しくて、どんどん新しい選手が出て来る。そのなかで妻が勝っていけるよう、もっと強くしていきたいです」

――そうしたなかで今回の引退に至るわけですが、やはり渡部修斗選手が修斗に参戦することはなかったのですね。

「自分でもそう思っていました(笑)。修斗に対する想いは、以前のインタビューでお伝えしたとおりです。今まで何度も修斗に出たいと考えたし、実際にお話を頂いたこともありました。でも他の試合が決まっていたり、タイミングが合わなかったりとか……いつしか『自分が修斗に出ることはないな』と思うようになって」

――ご自身に「修斗」と名付けたお父さん、元シューターの渡部優一さんからは修斗に出てほしいとは言われなかったのですか。

「父とは会えば格闘技の話をしますし、アドバイスも貰ったりしますが、『どこどこで試合をしてほしい』と言われたことは一度もなかったです。それは修斗に限らず。僕が引退を決めたことはまず母に言って、母から父に伝わったようですね。そのあと会った時に、いつもと同じように『次の試合も頑張れよ』と言ってくれました」

――なるほど。そこで引退試合に関するお話なのですが、なぜネクサスでPFCのタイトルマッチを行うことになったのでしょうか。

「引退試合の相手として、チャンピオンあるいはチャンピオンクラスと対戦したいと山田さんに伝えました。そこでPFC王者の小倉卓也選手の名前が挙がってきたんですよ。小倉選手はネクサスに出たこともあったし、元修斗世界ランカーなので自分も試合したいと思って。この試合がPFCのタイトルマッチになったのは――PFCタイトルマッチって、通常は5分5Rじゃないですか。自分の中で最後に一度、5Rを戦ってみたかったんです」

――今回は3R制となりましたが、本当は5R制を希望していたのですか!

「アハハハ、そうなんですよ。自分は最後まで挑戦し続けたい。まずタイトルマッチだから僕は挑戦者になりますし、今まで経験のない5Rにチャレンジしたいと考えて。もちろん5Rの試合でも、僕は序盤にフィニッシュするつもりですよ。でも5Rを戦うための練習や精神状態に自分を追い込みたいと思いました」

――引退試合だからこそ、最後に一番キツい道を選びたかったと……。

「その練習を乗り越えたら、今後の人生に対してメチャクチャ自信になるだろうと考えて。でも興行の時間があるからか3R制になりました。試合が決まったあとで『あぁ、後楽園ホール大会だった』と気づいたんですけど(苦笑)」

――後楽園ホールは撤収時間の都合もありますからね(笑)。では引退試合の相手、小倉選手の印象を教えてください。

「どこでも勝負できる選手ですよね。打撃でもグラウンドでも――レスリングもMMAのレスリング力は高いですし。MMAが上手くて、何よりフィニッシュできる選手だと思います」

――小倉選手はリーチが長く、打撃にしてもレスリングにしても自身のリーチを生かしている印象が強いです。そのぶんハードな試合になりそうですね。

「バチバチな試合になるかどうかは分かりませんが、とにかく今の自分を見せられる試合にしたいです。これが最後の試合なので、今まで自分がやってきたMMAを思いきり出したいですね。あとは結果にこだわるのはもちろん、内容にもこだわりたいです。『渡部修斗、強かったな』、『これで引退するのか!?』と思われるような試合をしたいし、そんな試合ができると思っています。自分史上、今が一番強いですから」

■視聴方法(予定)
8月20日(日)
午後6時~Fighting NEXUS公式YouTubeチャンネル

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【NEXUS32】引退試合でPFCバンタム級チャンプ小倉卓也に挑戦、渡部修斗─01─「今が一番良い自分を」

【写真】「ファイターとして彼女の目標でありたかった」──今では修斗夫人、青野ひかると (C)SHOJIRO KAMEIKE

20日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるNEXUS32で、渡部修斗が小倉卓也の持つPFCバンタム級王座に挑む。
Text by Shojiro Kameike

今年4月にネクサスを通じて渡部は、8月にMMAを引退すると発表した。その引退試合として、なぜネクサスでPFCのタイトルマッチを行うことになったかは後編で語ってもらうとして、まずは渡部が引退を決意した理由を訊いた。その理由には、ファイター渡部修斗が詰まっていた。


――8月20日に引退試合を迎える渡辺修斗選手です。今年4月にNEXUSを通じて引退することを発表した時は驚きました。このタイミングで引退する理由を教えてください。

「自分の中では、急に引退を考えたわけではないんです。ここ何年もの間、『自分が一番良い時期に辞めたい』というのは、いろんなメディアでお話させていただきました。じゃあ自分の一番良い時期って、いつなのか。そこで今後を考えた時に――正直なところ、自分にとって良い未来が思い描けなかったんですよ」

――引退を考え始めたのは、いつ頃だったのでしょうか。

「2020年ですね。2018年にネクサスのバンタム級トーナメントで優勝し、ベルトを巻きました。2020年に初めてRIZINに出て負けた(2020年8月、井上直樹にRNCで一本負け)あとは、ずっと『この試合が最後かな』というつもりで戦ってきていたんです。コロナ禍で大会開催数が少なくなったこともあって」

――それはネクサスのベルトを巻きRIZINに出場したことで、やり切った気持ちがあったのですか。あるいはファイターとしての限界を感じたのか……。

「やり切ったという気持ちのほうが強いですね。もう叶えたい夢がなくなったといいますか」

――叶えたかった夢とは何だったのでしょうか。

「もともと僕は30歳までにベルトを獲って引退するという夢があって。その夢はずっと変わらず、まず29歳の時にネクサスのベルトを巻くことで一つ達成しました。ただ、ベルトを獲って終わりではなかったです。ベルトを持っていることで、他の道も開けてきました。当時すでに妻の青野ひかると出会っていて、自分自身がファイターとして彼女の目標でもありたかった。

だから試合をし続けたいと思ってRIZINに出たんですよ。自分の中では、そこでやり切ったというか。協力してくださった皆さんのおかげで、本当に良い格闘技人生を歩ませていただきました」

――なるほど。2021年以降もRIZIN、DEEP、そしてネクサスで試合を行っています。その時点では誰と対戦したい、どこの舞台で戦いたい等、新しくMMAで叶えたい夢を持つことはできなかったのですか。

「RIZINに出場して以降は、RIZINでしか対戦できない強いファイターと試合がしたいと思っていました。実際、当時の修斗ランカーだった田丸匠選手、朝倉海選手と試合できたりとか。だからといって、RIZINで昇り詰めていきたいという気持ちがメチャクチャ強かったというわけではなく――それこそコロナ禍になる前は海外で試合をしてみたかったです」

――海外というのは、どの舞台を指すのでしょうか。

「コロナ禍の前はONE出場を目指していたんですよ。いきなりONE本戦でなくても、当時はONE Warrior Seriesがあったじゃないですか。ネクサスの山田峻平代表に『ONE WSに出られませんか』と相談していたこともありました。そうこうしているうちにコロナ禍が起こってしまい……。

最近でいえば豪州や、韓国などアジアで戦える場所がないかと考えていました。『海外で試合をしたい』という気持ちは、ずっと変わらなくて。渡航制限も緩和されてきたあたりから、自分でツテを見つけて海外の団体と話をしていたんです。でも、うまくいきませんでした」

――「自分にとって良い未来が思い描けなかった」とは、海外プロモーションとの交渉がまとまらなかったことも大きいのですね。

「はい。そこで目標がなくなってしまいましたね」

――なぜそこまで海外で戦いたかったのですか。

「レスリングをやっていた頃から、日本を代表して海外で試合をすることが憧れでした。レスリングで実績を残せなかった自分にとって、レスリング仲間が日本代表として海外で試合している姿がカッコ良かったんですよね。その気持ちはMMAを始めてからも変わりませんでした。

もちろんMMAでも自分の実績からいえば、『日本を代表して戦う』とは言えません。それでもアジアとか他の国で戦ってみたいという気持ちがあって。どうしても日本国内の試合だと、周りは知っている人ばかりじゃないですか。何も知らないところで戦ってみたかったです。僕ってイメージ的に、そういうタイプではないと思われていますよね」

――いえ、決してそんなことは……。

「いいんです。実際に『そんなことを考えるタイプだとは思わなかった』と言われているので(笑)」

――正直に言えば、目立ちたい気持ちのほうが強いファイターなのかと思っていました。

「アハハハ、国内で大きな舞台ばかりを目指していて――とか(笑)。海外で試合をする目標は捨てきれませんでした。もしかしたら今後どこか海外の団体から声が掛かることもあるかもしれません。でも、オファーを待ちながら試合をせずに練習を続ける生活では、モチベーションを保てない。オファーがあっても、そこでベストの自分を出すことは難しい。

だからここ数年は一戦一戦、オファーがあったから受けた。目の前の試合に向けて頑張ろうと思いながら続けているような感じでした。相手を選べば、今後も勝っていけるかもしれないです。でもファイターとして、今より落ちている自分を見せるのが嫌なんですよ。今が一番良い自分を見せられるんじゃないかと思って、今年引退しようと決めました」

<この項、続く>

The post 【NEXUS32】引退試合でPFCバンタム級チャンプ小倉卓也に挑戦、渡部修斗─01─「今が一番良い自分を」 first appeared on MMAPLANET.