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【PFL CS09&10】CSで女子フェザー級─柔術レヴィ✖柔道シェンダユシュ。ウェルター級はハルク出場

【写真】 ギャビに勝った女✖ワキ固めの危ない女対決。興味深い(C)Zuffa/UFC

2023年のPFL Challenger Seriesの開催とウェルター級及び女子フェザー級で各4試合、16名の出場選手が確定している。

PFL CSはそのものスバリPFLと契約を掛けた大会で、1階級で4試合、その勝者が解説者投票やファン投票によりPFLと契約できる(※掟破りの2選手当確というケースもあるが……。

昨年もレギュラーシーズンと同じ6階級に加え、階級に拘らないデビュー戦大会とラストチャンス大会という8つのイベントが実施され、その場で契約ができなかった選手も後追いでサインできるなど、PFL本シーズンに向けて文字通り登竜門となっている。

ばかりかラストチャンス大会のウェルター級で敗れたクリス・ブラウンは、その後LFAウェルター級王者になるなど、仕切り直しも聞くステージとしてコンテンダーシリーズに近い役割を果たしているともいえる。


今年はfubo SPORTSでの配信、そして全大会がフロリダ州オーランドのユニバーサルスタジオで収録されたPFL CSだが、来年もfuboでのライブ中継は決まっており、現時点で開催地は未発表状態だ。

現状、今年と同じ6階級+2大会が予定されており、事実上PFL CSが行なわれる大会が100万ドルを目指す2023年シーズンの開催階級と見られる。

そういう点で注目されるのは2月3日(金・現地時間)のPFL CS10が女子フェザー級の4試合を用意したことだ。絶対女王ケイラ・ハリソンがまさかの決勝敗退というドラマを生んだ2022年女子ライト級シーズンだったが、そのケイラはファイナル前からさらなる強豪との対戦を求め、フェザー級に転向することを示唆、PFLもUFCからアスペン・ラッドを獲得するなど女子フェザー級の拡充に努めてきた。

そんな女子フェザー級でPFLとの契約を掛けて戦う8人のなかにアマンダ・レヴィの名前が見られる。2021年グラップリング界最大のトーナメント=WNOチャンピオンシップスでギャビ・ガルシアを下し、昨年8月に既にPFL出場しミランダ・バーバーをRNCで下しているレヴィは、2022年女子ライト級シーズンで台風の目になると思われていた。結局、ライト級での出場はなかったが、フェザー級というよりパフォーマンスを発揮しやすい状況で100万ドルを目指す戦いの一歩に踏み出す。

レヴィの対戦相手はナランジャガル・シェンダユシュだ。リオ五輪モンゴル代表で、世界大会では団体戦で銀メダルを獲得したこともある。アジア大会では銅が3階、アジア選手権では金1つ、銀1つ、銅2つと3色のメダルを獲得している。

MMAは昨年3月にデビューして、Mongal FCとLFAでそれぞれ初回フィニッシュ勝利を挙げている。シェンダユシュは柔道時代に立ち技からワキ固めという反則スレスレばかりか、反則負けになる技を得意としてきた。もちろん、反則攻撃だから相手選手は警戒することなく技に入られてしまうわけだが、この立ち関節が認められたMMAでも通用するのか。そこは大いに注目される──レヴィ✖シェンダユシュの柔✖剛対決だ。

また女子フェザー級にはキウイ女子ミシェル・モンタギューが今年に続きチャレンジすることも決まっている。ATT所属、ケイラ・ハリソンや今はチームを離脱したアマンダ・ヌネスに鍛えられたモンタギューはIMMAFなどアマで10勝1敗、昨年のPFL CSでプロデビューしRNCで一本勝ちも契約はならなかった。

2度目の正直、モンタギューはシャキータ・アマドー・ウッズというアマMMAで7秒KO勝ちの記録を持つプロデビュー戦の相手と戦う。

(C)SATOSHI NARITA

女子フェザー級に先駆け1月27日(金・同)にはPFL CS09がウェルター級でとり行われる。同大会の要注目はルーカス・バルボーサだ。ハルクの異名を持ち、柔術&グラップリングで数々の成功を収めてきたバルボーサは今年のPFL CSにも出場が発表されたが、試合はキャンセルされていた。

2018年と2021年のムンジアル決勝をATOSの同門グスタヴォ・バチスタとシェアし金と銀を持つハルクは、ノーギワールズ3連覇、今年のADCCでも88キロ級で2位となっている。ジョージアのイッツォ・バブレイゼと戦うハルクのライバルと目されるのは、Combate GlobalからCFFCウェルター級王者となったエリック・アレキンだろうか。

また他の4大会はどの階級の試合が組まれるのか。そこに日本人選手の出場があるのか──続報を待ちたい2023年のPFL CSだ。

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LFA LFA148 MMA MMAPLANET o ONE PFL UFC アルフォンソ・レイヴァ カルロス・レアル ガブリエル・ボンフィム キック クリス・ブラウン ジェイソン・ジャクソン ジェイムス・ナカシマ ベラトール ライカ

【LFA148】変則ストライカー=クリス・ブラウンが、五輪ルチャドールをミドルで下しウェルター級王者に

【写真】ベラトールでライトヘビー級王者になったエマニュエル・ニュートンを思い出させる変則的な打撃の使い手ブラウン。右ワキから左の蹴りが、五輪レスラーの腹を抉っていった(C)LFA

9日(金・現地時間)はカリフォルニア州コマースのザ・コマース・ホテル&カジノでLFAの2023年最終イベント=LFA148 が開催され、新ウェルター級チャンピオンが誕生した。

前王者ガブリエル・ボンフィムがコンテンダーシリーズを経てUFCとの契約を果たしたため空位となったベルトを賭けてクリス・ブラウンとアルフォンソ・レイヴァがメインで対戦した。

リオ五輪でグレコ85キロ級、東京2020には77キロ級のメキシコ代表だったキャリア6勝0敗のレイヴァと、LFAで既に6勝2敗でPFL CSで敗れるなど33歳にしてメジャーへラストチャンスに賭けるブラウン。5年前にジャクソン・ウィンクMMAでトレーニングパートナーだった両者は互いに「あの時とは今の自分は違う」と話し、ケージに向かった。


<LFAウェルター級王座決定戦/5分5R>
クリス・ブラウン(米国)
Def.1R3分02秒 by KO
アルフォンソ・レイヴァ(メキシコ)

サウスポーのブラウンが右サイドキックから、ゆっくりとした右ジャブと左ローを蹴る。サイドキックから右というコンビのブラウンに対し、レイヴァはスイッチを織り交ぜて右に回る。左ミドルを入れたブラウンがワンツーを決める。距離を詰めることができないレイヴァは左ミドルを蹴られ、効いたか表情が変わる。ブラウンはボディを殴る、右オーバーハンドを胸に向けても左ハイを蹴っていく。

さらに左ストレートに真っ直ぐ下がったレイヴァは、右の前蹴りを受ける。続いて左ハイから左ハイから左ストレートを見せたブラウンだが、レイヴァの右の蹴りに右フックを合わせてくる。ブラウンはサイドキックを顔面に入れ、続く前蹴りが急所に。ブレイクが入り、リスタート後にレイヴァが右フックを大きく振るっていく。ブラウンは右関節蹴り右ハイ、そして右サイドキックから左フック、右ヒザと連続攻撃を繰り出す。

MMAでは余り見られない波状攻撃に突破口を見出すことができないレイヴァはブラウンに接近を許し、右サイドの関節蹴り&右フックにつられてガードを上げたところで左ミドルを蹴り抜かれる。この一発で、もんどりうってキャンバスに崩れ落ちたレイヴァはのたうち回り、勝負は決した。

「最高だよ。ここまで登り詰めることができた。初回KOで、このベルトが腰に巻かれている。アンダードッグだったから、ぶっ倒したかったんだ。腹が空いていることは分かっていた」と涙を流した後、笑顔を見せたブラウンは「UFC、五輪レスラーを倒してベルトを手にした。連絡をくれ!!」とアピールした。

LFAウェルター級王者は過去にジェイムス・ナカシマがONEへ。ジェイソン・ジャクソンとジャリール・ウィルスはベラトール、そしてカルロス・レアルはPFL。上に記したように前王者のボンフィムはUFCとステップアップを果たしている。クリス・ブラウンにメジャーの扉は開かれるのか。その際にサイドキックとパンチ、蹴り足の着地で構えを変えてのパンチ&パンチを見せての蹴りという独特なリズムの戦いを、拳の圧の高いトップレベルのファイターを相手に貫くことができるのか──楽しみだ。

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【PFL CS2022#08】予測不能のブラウンに競り勝ったレアルだが契約ならず。パウエルがサイン

<176ポンド契約/5分3R>
カルロス・レアル(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
クリス・ブラウン(米国)

サウスポーのブラウンが左に回りながら、前蹴りでレアルの前進を止めると左フックをヒットさせる。2度左フックを受けたレアルだが、一気に組みつくとワキを潜ってバックに回りボディロックテイクダウンへ。背中をつけた刹那、勢いのままスタンドに戻ったブラウンに対しレアルが左ミドルを蹴り込む。そのまま組んでケージにブラウンを押し込んだレアルは、ヒザを蹴り合いから離れると前蹴りやサイドキックに距離を詰める。

そこに右フック、左フックを振るうブラウンはパンチを打たれてなおスピニングヒールキックを狙う。この蹴りに惑わされずワンツーを続けて前に出るレアルは飛びヒザへ。早くも疲れたブラウンだが、蹴りから裏拳を見せる。レアルは右を当て、左右のフックで圧をかけるとボディを殴り、ヒザを突き上げる。ここでブラウンがマウスピースを吐きだしており、試合が中断さえる。リスタート後、レアルは組んでバックに回ると小外掛けへ。切り返したブラウンがマウントを奪う。右のパンチを落とされたレアルは、足を戻すがブラウンは鉄槌を入れながらラウンド終了となった。

2R、思わぬ反撃を受けたレアルだが、ブラウンの消耗は相当だ。とはいえレアルも疲れが顔に出てしまっている。前に出るレアルに対し、左を伸ばすブラウン。さらに前蹴りを見せたブラウンだが、蹴り終わりに左右のフックを受ける。

殴られながら前蹴りを顔に入れたブラウンは、さらにミドルを蹴っていく。下がるブラウンは、時折りパンチを振るう。レアルは飛び蹴りを見せ、これが顔面をかすめたブラウンはマウスピースを吐きだす。再開後、ヒザを入れたレアルが左ローから右フック、左ローからパンチを入れ、変則的な蹴りをかわすと右を打ち込む。肩で息をするブラウンは左を受けて、間合いを取り直す。追いかけて殴るレアルは、クリンチからヒザ蹴り、アッパーを入れる。右を当てたブラウンは、テイクダウン狙いに切り替えたレアルを潰しサイドバックから殴る。レアルもすぐに立ち上がるが相当に疲弊している。

飛び上がりながらスピニングバックヒールと称すべき蹴りを見せたブラウンは、左を当て荒いフックのなかでスピニングバックキックを見せる。レアルも前に出てフックを振るうが、力がない。ブラウンはサイドキックを入れ、後ろ回し蹴りもバックを許す。予測不能な回転系の蹴りを繰り出すブラウンは、カカト落としや近距離でのフルコンタクト空手のような上段回し蹴りを見せるなど、勝敗の行方は読めないラウンド終盤となった。

最終回、右をかわして右フックを当てたブラウンは、サイドキックで突き放しつつ。レアルのステップインには右フックや左オーバーハンドを合わせようとする。右ミドルを決めたレアルが、変わらず前に出て圧をかける。ここでも後ろ回しカカト蹴りを繰り出したブラウンは、ボディロック&小外掛けを耐えてスタンドをキープする。

ケージを背負い、予測不能の蹴りを繰り出すブラウンはサイドの関節蹴りからバックフィスト、レアルは左をヒットさせ左ローを蹴る。前蹴りをボディに決めたレアルは、ブラウンの回転系の攻撃をかわすが、左ストレートを被弾する。レアルは右ジャブを返し、スピニングバックキックにも前に出る。ブラウンはハイから後ろ回し蹴りのコンビネーションも──空を切る。

レアルもスピニングバックフィストを2度空振りし、組んだ直後のカカト落としをかわすと右を入れる。最後は右で殴った直後に右ハイ、さらに右ハイを入れたブラウンは摩訶不思議な打撃とテイクダウン防御の強さを見せ、試合終了までスタミナを完全に切らすことなく戦い切った。

初回はレアルだが、2Rと3Rをジャッジがどう判断するか。ファン投票があれば、勝利間違いないというファイトを見せたブラウンはスプリット判定で敗れ、レアルは安堵の表情を浮かべた。

4試合の勝者のうち、ファイナルステージに進んだのはシメオン・パウエルとレアルに。チャレンジャーシリーズ2勝のジェスリン・ミシェルは両者の背中をタッチしてケージを後にした。

まずセレブパネリストはパウエルを選出する。バドライト・ファンボートもパウエル──LFAウェルター級王者レアルもまたCSで2勝を挙げながら、しかも6ポンド・オーバーの相手に勝ちながら契約はならなかった。


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LFA90 other MMA Report イグナシオ・バハモンデス クリス・ブラウン ブログ

【LFA90】とリッキー対決。フグトルネード、カカト落としたで魅せたバハモンデスがブラウン下す

<ウェルター級/5分3R>
イグナシオ・バハモンデス(チリ)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
クリス・ブラウン(米国)

ロー、ハイを見せながらパンチを振るうバハモンデスに対し、ブラウンがニータップでテイクダウンを決める。バハモンデスはハーフバタフライからスイープ、スクランブルに持ち込みブラウンが立ち上がってきたところに右ハイを頭部に蹴り込む。ブラウンはジャブに関節蹴りを合わせるという危ない攻撃を繰り返す。

左を当てたバハモンデスは右ボディストレート、スイッチを入れてローを蹴る。チェックし前蹴りを繰り出したブラウンはケージを背負って戦うが、バハモンデスはカカト落としを見せる。関節蹴りを繰り返すブラウンに右ジャブを当てたバハモンデスは、オーソから右ミドルハイ、さらに右オーバーハンドを入れ、ブラウンがパンチを纏めるとスピニングバックフィストを放った。

疲れた感のあるブラウンに対し、バハモンデスは構え、角度を変えミドルを蹴り込む。続いてブラウンの前進に右を合わせたバハモンデスはフグトルネード、そしてカカト落としとアンディ・フグを彷彿させる蹴りをMMAで魅せた。

2R、バハモンデスの左ローに対し、右フックを振るうブラウンがサイドキックの要領でヒザへの関節蹴りを狙う。右フック、左オーバーハンドを当てたバハモンデスはテイクダウン狙いを切り、左を振るう。カウンターの右を当てたブラウンが、右ストレート。右フック、そして左フックから右ハイを狙う。手数が増えてきたブラウンが右を当て、左フックを決める。

バハモンデスはケージを背負ったブラウンに、スピニングバックキック。よけたブラウンは右フックに左を被弾して動きが落ちる。ここで組んだブラウンだがテイクダウンを奪えず、大きく息をする。残り90秒、鋭い右ローを走らせたバハモンデスは右ミドル、左ロー、右ボディストレートと手数が減ることはない。

再びフグトルネードを入れ、右フックを当てたアハモンテデス。ブラウンは続く右オーバーハンドを被弾して後退。ブラウンは左ハイ、そこにバハモンデスがスピニングバックフィストを繰り出す。さらにブラウンはハイからスピニングバックフィストに移行する。くるくる回る両者、互いにヒットはしなかったが、色々と手を変えてペースを握ろうと戦った。

最終回、カカト落としを蹴ったバハモンデスに対し、ブラウンはパンチをダックでかわしてから左ハイという動きを見せる。パンチの打ち終わり、頭が下がった状態でハイを繰り出し、さらにスピニングバックフィストに繋げるブラウンは変則的な動きが多い。

ハイからバックフィストという攻撃をブロックしたバハモンデスは、スイッチをしつつ右を届かせる。手数はブラウンが増えた最終回、バハモンデスが右ミドルを決める。ボディロックテイクダウンに失敗し、ケージ際まで下がったブラウンは左ジャブを被弾する。

頭を下げた状態でハイを繰り返すブラウンだが、バハモンデスは見えているか。残り1分でダブルレッグを切られたブラウンは、右ジャブを当て右ショートアッパー。バハモンデスは最後に浴びせ蹴りを見せ、ガードを強いられ試合が終わった。

両者揃ってトリッキーな動きを続けたタフファイト、ジャッジは2-1でバハモンデスを支持した。 「これをやるために生まれてきたんだ。チームが僕が何をすべきが知ってくれている。どのようなレスラーと戦っても大丈夫だ」とバハモンデスは話した。