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【CJJW2022】バンタム級王者アンダーソンが、ユライアにOTで勝利。敗者は「A1CombatでCJJ戦」実施へ

<バンタム級/10分1R>
エライアス・アンダーソン(米国)
De.OT by 腕十字
ユライア・フェイバー(米国)

コンバット柔術世界バンタム級王者アンダーソンと、UFC殿堂入りユライアのスーパーファイト。立ちレスが続き、アンダーソンはアームドラッグやレベルチェンジからニータップを狙う。1分が経過し、アンダーソンのバタフライガード&ダブルアンダーフックで試合がリスタートされる。掌底を見せ、足を抜きに掛かるユライアに対し、アンダーソンがクローズドガードを取る。ヒップスロー狙いに掌底を入れたユライアは、立ち上がったアンダーソンを追ってスタンドへ。

跳びつきを見せたアンダーソンだが、ここも立ちレスが1分続き、今度はユライアのバタフライ&両差しで試合が再開される。意外にも下を選択したユライアはヒールに移行し、アンダーソンのバック狙いに逆足を取りにいく。ユライアが足をリリースしてスクランブルから立ち技に戻ると、アンダーソンが飛びつき十字へ。足を抜いたユライアは、オモプラッタからリバーサルを許すが、ファンクロールを狙う。アンダーソンはユライアの足を掴んで胸の上に座り、逆マウントの形に。ここもスクランブル狙いのユライアはロールから、ついにトップに取ったと思われたが、腰を抜いたアンダーソンがバックを狙う。横回転からスクランブルに持ち込み、上を取ったユライアが掌底を打つ。

レッスルアップ&リバーサルを決めたアンダーソンは肩固めを狙う。ユライアはディープハーフ、キムラを狙われると立ち上がる。残り80秒、アンダーソンがスナップダウンでユライアを前方に崩し、トップを取るとパスを決める。疲れが見えるユライアは、逆マウントで座り、足を狙うアンダーソンのトーホールドを耐え、内ヒールを掛けさせずタイムアップを迎えた。

チーム対抗戦に続き、スーパーファイトもOTにもつれ込み、アンダーソンが先攻にも関わらずスパイダーウェブを選択する。5秒で十字を極められたユライアはシートベルトを選択も、さすがに5秒で絞めは極めることはできずアンダーソンに軍配が挙がった。

敗れたもののフォークスタイルの妙技と柔術を融合させたユライアは、試合後のインタビューで自らがプロモートするMMA大会=A-1 Combatのなかでコンバット柔術のルールを組んでいくことをエディ・ブラボーと話したことを明かした。

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【CJJW2022】チーム対抗戦は10thPlanetが優勝。田中路教は拷問のような8分を耐え、クラリステンとドロー

18 日(日・現地時間)にメキシコはキンタナ・ロー州のカンクンでコンバット柔術ワールズ「Team Duel」が開催された。

5万ドルの賞金が懸けられた4チーム&5人制の勝ち抜きチーム戦には10thPlanet、B-TEAM、コンバット柔術メキシコ選抜、チーム・アルファメールが出場した。ここでは田中路教の激闘を中心に、チームデュアル戦の模様を振り返りたい。


<CJJW2022チームデュアル先鋒戦/8分1R>
田中路教(日本)
Draw.
イーサン・クラリステン(米国)

立ちレスから田中を崩し、ボディロックでアッという前にテイクダウンを決めたクラリステンが、直後にマウントを奪う。田中はブリッジから背中を預けて落とそうとしたが、クラリステンはバックに張りついてボディトライアングルへ、右腕を差して立ち上がった田中がサイドバックを取る。

クラリステンは胸を合わせて離れると、ここでも左腕のアンダームックからボディロックへ。田中の払い腰にワキを潜りバックに回ったクラリステンは、そのまま寝技に持ち込んでボディトライアグル&アゴの上からのRNCへ。パームトゥパームに切り替えたクラリステンは、田中のブリッジに合わせてマウントに移行する。ここで強烈な掌底を見せたクラリステンに対し、田中は背中を見せてしまう。

まるでMMAのような流れでRNCを許した田中、しっかりと絞めが入っているように見えるがタップはしない。ヒジを押して耐える田中は、絶体絶命のピンチから逃れ、後方に掌底を打っていく。ならばとクラリステンが四の字フックのままマウントを取り、ここも掌底を振るう。ハイマウントのクラリステンは、田中のブリッジ&ロールを泳がせてバックをキープしようとするが、ついに胸を合わされる。

背中を預けた際に掌底で殴られたクラリステンは、CBJJ世界王者でこそあるが打撃を受けることに不慣れな表情を見せる。それでもスタンドに戻り、殴られることを回避したクラリステンだったが、田中が小外掛けでテイクダウンを決める。直後にスイープで上を取りかけたクラリステン。田中は胸を合わせてトップを維持する。

とクラリステンは下からハイガードでトライアングルを狙いつつ、オモプラッタの位置取りへ。ここから田中の右腕を両手で掴んだクラリステンが、田中を仰向けにするとゆりかごを揺らすように、上半身を起こしてトップを奪う。同時にサイドで抑え、マウントに移行したクラリステンは掌底を落とす。ここからクラリステンは左腕を枕にし、右腕で田中のリストを掴んで伸ばし、三角絞め──と思いきや、マウントに戻る。再び田中の左腕を伸ばさせ、今度は枕に取った左腕でネッククランクを仕掛ける。

さらにクラリステンは田中のブリッジに合わせて、上方に移動して両足で頭を挟み、体を上るように足をかけ、横三角をセットする。クラリステンは頭をロックした状態で、強力な勢いで掌底を連打。田中の動きに合わせてオモプラッタに移行しようとしたクラリステンは左足を田中の顔の前でなく、頭の後ろに通して絞めとアームロックの複合技を完成させる。

苦し気な表情の田中は、ここから三角マウントに捕えられたが、頭を支点に腹ばいになり、腕をグリップして何とかエスケープする。そのグリップを切って、右腕を伸ばしにかかるクラリステンは、ここでもリバーストライアングルから田中の左腕を取りに掛かる。

さらに残った右腕を喉元に滑り込ませチョークへ。極まらないとみると、クラリステンは掌底攻撃に切り替える。腹ばいながら後ろ三角で固められ、掌底を被弾する田中はクラリステンの右足を押して、まずは足のプレッシャーを解きに掛かる。

その腕を振り払い、再びリバース三角に田中を捕らえたクラリステンは、右腕を取ろうとする。田中が腕を畳むと、クラリステンは掌底を打ちつける。残り30秒、左足を取られ頭を支点に前転するように仰向けにされた田中は、三角とアームロックの複合技で攻められる。最後の最後に、足のロックを解いてRNCに移行したクラリステンだが、ここは田中が許さない。

上体を起こし左腕のRNCを耐えた田中、逆の右のRNCセットされたところで時間に。一方的に攻め続けたクラリステンがずば抜けた強さを見せたが、時間切れドローで黒星先行とさせなかた田中の粘りに、実況は「田中の一番の強豪に対する粘りは、勝利に値する」と褒めちぎり、レフェリーを務めたエディ・ブラボーも大きな拍手を送った。

試合後、田中はMMALPANETの取材に、「本当に苦しかったです。掌底があるルールだから、意地でも耐えることができましたが、組み技だけだったら諦めていたかもしれないです。相手の掌底は凄く痛かったですけど、その掌底有りに救われました」と激闘を振り返った。

この後、Bチームはダミアン・アンダーソンがジャラマイア・ラビアノを相手にRNCを極め、続いてアイザック・トンプソンとドローでアルファメールをリードする。キーラン・クチャック✖カリオ・ロメロも引き分け、ドリアン・オリヴァレスがタレント・イーバーブをノースサウスチョークで下し、オリヴァレスとファビアン・ラミレスの2人残しでBチームが決勝進出を決めた。

Bチームと決勝を争ったのは、コンバット柔術メキシコを破った10thPlanetだ。準決勝で10thplanetは先鋒のジョーダン・ワッツがヘズス・マガーニャの内ヒールで敗れる波乱があったが、次鋒ベン・エディがヒンディロチンから三角絞めに移行して追いつく。さらにエディはフアン・オブレガンをヒンディロチンで下すと、フィト・ルビオの掌底攻撃を耐えきりドローに持ち込んだ。中堅マイク・ジョンは副将ベンジャミン・タピアと大将エリケ・ソウザをギロチンで斬って落とし、サム・ハーディ&ネイサン・オーチャードと3人残しで決勝進出を決めている。

決勝はBチームのファビアン・ラミレスと10thPlanetのサム・ハーディの先鋒戦から、次鋒戦=クラリステン✖ネイト・オーチャード、そして10thPlanetでは負傷欠場のワッツに代わり出場したティエン・ルーが、アンダーソンとの中堅戦、副将戦のキーラン・クチャック✖ベン・エディと4試合が全てドローに。

時間切れだとOTのある大将戦でドリアン・オリヴァレスが、マイク・ジョンをそのOT2Rで下し10thPlanetが優勝賞金5万ドルを手にした。

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【CJJW2022】田中路教の再起戦は、掌底有りのコンバット柔術チーム対抗戦に。ユライアもワンマッチ出場!!

【写真】掌底を落とす抑え方ができるか。田中にとって簡単ではないコンバット柔術への挑戦だ (C)MMAPLANET

18 日(日・現地時間)、メキシコはキンタナ・ロー州のカンクンでコンバット柔術ワールズ「Team Duel」が開催され、田中路教が出場する。

エディ・ブラボー率いる掌底有りのグラップリング=コンバット柔術が、5万ドルの賞金が懸けられた4チーム&5人制の勝ち抜きチーム戦を行う。出場チームは10thPlanetドル、B-TEAM、コンバット柔術選抜、そして田中の所属するチーム・アルファメールだ。


8月のLFA二戦目でアリ・ファリアスに敗れた田中は、現役続行を決めた後、長男の出産の機に一時帰国を経て、サクラメントに戻り再起戦の機会を伺ってきた。LFAでは早期の再起戦を組むという話も実行には移されず、ユライア・フェイバー率いるA1Combat 出場というアイデアもあるなか、そのユライアの勧めで田中のコンバット柔術チーム戦への参戦が決まった。

アイザック・トンプソン、カレイオ・ロメロ、そしてソン・ヤードンが田中のチームメイトとして、グラップラー集団と戦う。10thPlanetはヒンドゥロチンの使い手ベン・エディ、デッドオーチャードのネイサン・オーチャード、さらにサム・ハーディー、ジョーダン・ライト、マイク・ジョンというチーム構成になっている。

気になるB-TEAMからはEBIのオーバータイム・コンペティションで優勝経験があるイーサン・クレリステン、ガブリエル・ソウザを内ヒールで下したこともあるダミアン・アンダーソンキーラン・キチュク、軽量級の精鋭ら出場が確認されている。

掌底有りとはいえ、ノーポイントのサブオンリーの担い手達に対し、足関節はおろかポジショニングやいわばトップを取った時のポスチャーという部分で、いかに柔術力が備わっているかという戦い。組み系MMAファイターでありながら、スクランブル重視で田中が克服しなければならない領域への挑戦となる。このチャレンジを提言するだけでなく、舞台を与えたユライアの慧眼&実行力は恐るべし、だ。

そのユライア自身もコンバット柔術バンタム級王者エライアス・アンダーソンと対戦する。実はこの両者2021年12月に対戦予定だったが、パスポート問題でメキシコ入りできなかったユライアに代わり、エリック・ペレスがアンダーソンと対戦。掌底を打ち下ろすゴイドを腕十字で切って落とすというコンバット柔術ならではのMMAファイター狩りをアンダーソンは現実のモノとしている。

掌で殴るのもリスクなら、下になるのも当然のリスク。チーム対抗戦、ワンマッチともにアルファメール勢の戦いに要注目だ。

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