カテゴリー
Grachan58 MMA MMAPLANET o ONE イ・ハンヒョン キック ハシモト・ブランドン ブラジリアン柔術 ルクク・ダリ 上田幹雄 伊藤空也 和田健太郎 小島勝志 崎山勲 川中孝浩 手塚基伸 林RICE陽太 桜井隆多 獅庵 瓜田幸造 金太郎 鍵山雄介 高橋孝徳 黒井海成

【Grachan58】イ戦前の伊藤空也─02─も注目トーナメント「無差別級は桜井選手、フェザー級は小島選手」

【写真】伊藤空也がファン目線で当日行われる両トーナメントの見所を話してくれた (C)MMAPLANET

4日(日)、千葉市美浜区の幕張メッセ国際展示10ホールで開催されるGRACHAN58で、韓国のイ・ハンヒョンと対戦する伊藤空也のインタビュー後編。

昨年、手塚基伸に敗れバンタム級のベルトを手放した伊藤が、この1年の取り組みを語る。さらに現在行われている無差別級&フェザー級についても、GRACHANファン目線で紹介してくれた。

<伊藤空也インタビューPart.01はコチラから>


――以前は柔術の練習を、そこまで取り入れてはいなかったのですか。

「4年ぐらい前まで長野県にいて、当時は毎週やっていました。でも関東に来てからは、そんなに柔術に触れる機会もなくて。どちらかといえばレスリングとグラップリングが中心になっていたんですよね。BRAVEジムでトライフォース柔術アカデミーと連携した柔術クラスが始まったので、去年から参加するようにしました。そこで改めて柔術の奥深さ、寝技の基礎の大切さをイチから学んでいます。そうして迎えたのが魚井戦だったので、自分のやるべきことはやれたんじゃないかと思っています」

――柔術クラスで学んでいるのは、MMAの中の柔術ですか。それともベーシックなブラジリアン柔術をイチから学んでいるのでしょうか。

「純粋なブラジリアン柔術を教わっています。柔術をやることによって、組んでも落ち着いて対処できるようになりますよね。しっかりと際の展開で、一つひとつ組み立てていくことができる。相手が仕掛けてくることを、一つひとつ潰していける。そういう動きが身体に染みついてきました。あとはムエタイのウィラサクレックジムさんへ行って、首相撲の動きも取り入れています」

――柔術だけでなく、ムエタイも! すると、この1年で動きは大きく変わったのではないですか。

「そうですね。動きも変わったし、打撃に関しては去年の倍は研ぎ澄まされていると思います。得意なところは伸ばし、苦手なものは一つひとつ潰して――ということをやってきたので。技に深みが出て来たような感じがあります」

――なるほど。プロモーターサイドやファンからすれば、獅庵戦と金太郎戦を経て、これからも伊藤選手には同じような……むしろ、それ以上の激闘が求められるかもしれません。しかし現在、伊藤選手が取り組んでいることは、そうした激闘とは方向性が異なる部分もあります。そこに葛藤はないですか。

「MMAなので、その激闘とは違う見せ方がありますからね。ただ、僕自身も練習ではスマートな動きができるのですが、試合だと激しい展開になっちゃうんですよ(苦笑)。自分で意識しているわけではなく、試合中のテンションでそうなってしまいます。やっている動きは、練習してきたものなんです。だからテンションの問題か……。

でも魚井戦は、激闘にならなかったけど、相手の動きを潰して完封できました。試合のない期間は、ずっとスマートな動きを試合で出せるように練習してきたので、あとはしっかりと試合で見せるだけですね。自分でも未知数な部分はありますが、自信はあります」

――魚井戦はリングで行われました。リングで出せたことをケージで出せるか、あるいは同じことをやっていいのかどうかは一つの課題ではあります。

「はい。でも今はずっとケージを想定して練習しているので、次のイ・ハンヒョン戦では新しい自分を見せることができると思います。相手がキックボクサーになったのも、これまでムエタイをやってきた成果を見せるチャンスなのかな、って。結果的に良かったんじゃないですか。今はONEのオープンフィンガー・ムエタイを結構見ていて、それに近いものが見せられるんじゃないかと思います」

――それは次の試合がとても楽しみです。次に伊藤選手の試合以外のお話を伺いたいのですが、グラチャンで他の試合はチェックされていますか。

「はい。グラチャン放送局でチェックしています」

――グラチャンでは無差別級とフェザー級のトーナメントが開催されており、今回は同じ大会で準決勝戦が行われます。いちGRACHANファンとして、各トーナメントに対する印象をお願いします。

「無差別級は怪物みたいな選手が揃いましたよね。やっぱり僕たちは無差別級の試合に魅力を感じて、格闘技を始めた時代じゃないですか。だから今でも無差別級に求められているのは、そういう怪物性だと思うんです。そんな試合をグラチャンで実現してくれるのは、観ていてワクワクというか、ゾクゾクします。ファン目線で見ても楽しみですね」

――組み合わせは前日の計量時に決まるとのことですが、準決勝に勝ち上がった4選手の中で誰が勝ち上がると思いますか。

「僕が注目しているのは、桜井隆多選手です。もともとウェルター級で戦っていた選手が無差別級に出場していて。前回の試合も体格差があるのにパンチで仕留めて――まるでドラマを見ているようでした。僕自身も昔から見ていた選手なので、思い入れもあります。桜井選手ってカッコイイんですよね。

変わらない強さの中に、進化しているところもあって。そこでヘビー級に挑戦する生き様がカッコイイ、僕もすごく憧れている選手です。MMAの経験はダントツじゃないですか。トーナメントに出場している他の選手と比べても、一番ケージでの戦い方が分かっている試合内容だと思うんですよね。だから僕の考えではありますけど、桜井選手が優勝に一番近いんじゃないかと思っています」

――フェザー級トーナメントはいかがでしょうか。

「フェザー級は小島勝志選手に注目しています。僕は和田健太郎が決勝に行くのかな、と考えていたんですよ。でも小島選手が和田選手を相手に、あれだけパンチとボディブローで試合をつくっていって、最後はTKOで仕留めた。対レスラーの試合としては、理想的な勝ち方だったと思います。その和田戦を見ても、今までの試合と比べてさらに強くなっていましたから。これまでも打撃の強さは見せていましたが、さらにレスリング技術もプラスされて、際の部分でも綺麗に戦っていて。全局面で強さを感じました。

あと、小島選手は山梨県在住で、僕は長野県出身じゃないですか。同じ地方出身者として、ファン目線で応援してしまいます。しかも地元で自分のジムも出していて、自分の練習もしながらトーナメントで勝ち上がっていく。そこで優勝するストーリーに期待してしまいますね」

――最近では首都圏以外の選手が勝ち上がるケースが、どんどん増えています。

「桜井隆多選手もそうですよね。そういう意味では、僕は関東にいる立場ですけど、地方をナメんなよって気持ちがあります。で、それこそグラチャンがやってきたことじゃないですか。地方の選手が首都圏でチケットを売れるわけじゃない。でも大阪もそうだし、北海道でも大会を開催し、地方でも活躍した選手を首都圏の試合に呼んでいて。僕もファイトマネーをもらう限りは、そのぶん皆さんが見に来てくれるように頑張ります」

■視聴方法(予定)
12月4日(日)
午後4時30分~ GRACHAN放送局

■ Grachan58対戦カード

<ウェルター級/5分2R>
川中孝浩(日本)
渡辺良知(日本)

<バンタム級/5分2R>
伊藤空也(日本)
イ・ハンヒョン(韓国)

<ライト級/5分2R>
ルクク・ダリ(コンゴ)
林RICE陽太(日本)

<Grachan無差別級準決勝/5分2R>
桜井隆多(日本)
瓜田幸造(日本)
荒東 怪獣キラー 英貴(日本)
ハシモト・ブランドン(ペルー)

<Grachanフェザー級T準決勝/5分2R>
小島勝志(日本)
高橋孝徳(日本)
崎山勲(日本)
鍵山雄介(日本)

<ライト級/5分2R>
岸本篤史(日本)
渡辺和幸(日本)

<無差別級/5分2R>
上田幹雄(日本)
ソン・ムジェ(韓国)

<柔術/5分1R>
村田良蔵(日本)
田中義篤(日本)

<フェザー級/5分2R>
萩原一貴(日本)
黒井海成(日本)

<無差別級/5分2R>
石川廉(日本)
田馬場貴裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
YO-HEI(日本)
ロバ・モー(日本)

<バンタム級/5分2R>
松本尚大日本)
佐々木歩夢(日本)

<バンタム級/5分2R>
松本大輔(日本)
安部路人(日本)

<フライ級/5分2R>
水谷健人(日本)
金井一将(日本)

The post 【Grachan58】イ戦前の伊藤空也─02─も注目トーナメント「無差別級は桜井選手、フェザー級は小島選手」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Grachan58 MMA MMAPLANET o イ・ハンヒョン キック キム・ヒョリョン ボクシング ライカ 伊藤空也 手塚基伸 獅庵 金太郎 魚井フルスイング

【Grachan58】対戦相手変更も慌てず、伊藤空也─01─「勝ち負け以上の何か。それは僕のスタイルじゃない」

【写真】インタビュー後編では2つトーナメントの予想をしてくれた伊藤。グラチャン大好き、Grachanistだ (C)SHOJIRO KAMEIKE

12月4日(日)、千葉市美浜区の幕張メッセ国際展示10ホールで開催されるGRACHAN58で、元バンタム級王者の伊藤空也が韓国のキム・ヒョリョンと対戦する――はずだったが、インタビュー直前、伊藤の対戦相手が変更されることが発表された。
Text by Shojiro Kameike

キム・ヒョリョンが怪我のため欠場となり、その代役としてキックボクシング団体MAX FCで9戦全勝というレコードを持つイ・ハンヒョンと戦うこととなったのだ。試合まで残り1週間を切ったなか、1年ぶりのグランチャンでの試合を迎える伊藤に、現在の心境を訊いた。


――この取材は11月28日に行っておりますが、まさか取材の直前に伊藤選手の対戦相手が変更になるとは考えられませんでした。もちろん最も驚かれているのは伊藤選手ご自身だと思いますが……。

「いえいえ。変更が決まったからにはやるしかないので、大丈夫です。それよりも試合が無くなっていたほうがダメージは大きいですからね(笑)。急遽のオファーを受けてくれたイ・ハンヒョン選手には感謝しています」

――対戦相手が当初のキム・ヒョリョンからイ・ハンヒョンに変わると聞いたのは、いつ頃だったのでしょうか。

「もともと試合のオファーがあったのは1カ月半で、対戦相手の変更は2週間前ぐらいに聞いたと思います。発表自体は今日でしたが、特に焦ることはなかったですね」

――すると試合のオファーから対戦相手の変更まで約2~3週間ほどあったかと思いますが、その期間はキム・ヒョリョン対策の練習をしていたわけですよね。

「はい。結構、対策は練っていました。グラップラーである相手の動きに合わせて、対策を練習して形が出来上がりつつある時でした。なので、その対戦相手が変更となると……なかなか(苦笑)」

――しかもタイプは真逆でキックボクサーという……。

「変更の話を聞いた段階では、相手がオーソドックスなのかサウスポーなのかも分からない状態で。キックボクシングの戦績はあって、MMAもセミプロの試合には出ているそうですが、それでレスリング力もどうなのかは分からず。すでに体にはキム・ヒョリョン対策が染みついていましたし。でも2週間前で良かったです。切り替える時間もありますし、今まで練習してきたことが無駄になるわけではないですからね。

とりあえず相手が、キックボクシングの試合ではこういう動きをしているということは分かりました。寝技が未知数なのは、もう当日の試合の流れ次第で対応することにはなります。当然MMAのキャリアは僕のほうが上ですし、今回は自分がどういう試合をするかのほうが重要だと考えています」

――なるほど。今回のイ・ハンヒョン戦は1年ぶりのグランチャン出場となります。1年前、手塚基伸選手に敗れてベルトを失ったことは、試合内容も含めてどのように捉えていますか。

「正直、対戦相手を聞いた時に『マジか……』と思ったんですよ。間違いなく、今まで自分が対戦してきたなかで一番強い相手でしたから。でも自分はチャンピオンですし、今までオファーを断ったことはないので。まずここで勝たないと、自分にとってはその先もないと考えていました。結果は――持っていなかったな、と思います」

――持っていなかったとは……。

「こういう結果かぁ、と思いました。でも、その結果を素直に受け止めることはできています。それはそうだよなって。相手のほうが実力も上ですし、僕とはやってきたことが違うわけで。自分がどれだけ通用するかという気持ちで臨みました。メチャクチャ対策をして、メチャクチャ練習した結果が52秒で一本負けなので、自分の実力不足だったというしかないです」

――その試合前に想定していたことと、実際に試合をしてみて何か違うところはありましたか。

「相手の寝技にハマッちゃったのは、作戦ミスというか――僕が色気を出しすぎてしまったというか。ずっとストライカーとの試合が続いていたので、ちゃんとグラップラーとの戦い方を見直しておくべきでした。相手が下になってから、なぜ自分は深追いしてしまったのか。もっと冷静に戦いたかったですが、それも“たら・れば”になってしまいますね」

――試合を振り返り、次に生かすためには“たら・れば”も必要ではないでしょうか。伊藤選手としては、あの場面で立ち上がったほうが良かったと思いますか。

「そうですね。立ち上がって、自分の距離で戦ったほうが良かったとは思います」

――そこで色気を出しすぎたというのは、どのような心境だったのですか。

「その前の金太郎戦(2021年7月に判定負け)で、激闘をして評価されたじゃないですか。負けて評価されることって、今までありませんでした。あの試合は相手との相性も良く、世間から注目されたのも初めてで。結果、手塚選手との試合では、金太郎戦以上のものを求められていたと思うんです」

――さらに金太郎戦の1試合前、グラチャンでの獅庵戦も大激闘でしたから尚更ですよね。

「そうです、そうですね。勝ち負けプラス、それ以上の何かを……とにかく動く試合を望まれていたように感じます。でも、それは本来の自分の試合ではないと思いました。相手がやってくることを一つひとつ潰していくべきものじゃないですか、MMAって。相手の不安要素を突いて、削って削って自分の有利な展開に持ち込む。MMAでは、特にグラップラーとの試合は詰め将棋で。相手のミスを誘ってから、自分が王手する。それがMMAで本来やるべきことだと思うので」

――気持ちの面か技術面か分かりませんが、この1年で改善できているのでしょうか。

「気持ちと技術、両方ですよね。冷静な気持ちで腕を外すことができれば、その後の展開もあったわけで。そこで腕を外せなかったのは、自分に技術が足りなかったということです。そのために去年から柔術の練習を取り入れて、今年3月の魚井フルスイング戦は自分のやりたいことが出せたんじゃないかと思います」

<この項、続く>

The post 【Grachan58】対戦相手変更も慌てず、伊藤空也─01─「勝ち負け以上の何か。それは僕のスタイルじゃない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ARAMI MMA o RIZIN SARAMI UFC カルリ・ギブレイン キック パンクラス ラーラ・フォントーラ 今成正和 修斗 元谷友貴 平本蓮 弥益ドミネーター聡志 征矢貴 昇侍 河村泰博 獅庵 貴賢神 鈴木千裕 鈴木博昭 青井人 魚井フルスイング

RIZIN LANDMARK4:オッズ/予想と展望

オープニングマッチは割愛。

奥田啓介 3.40
久保優太 1.33

MMA未勝利対決。申し合わせで物議を醸したシバター戦以来、10ヶ月ぶり久保。久保がどれだけ練習しているのか不明だが、奥田は練習していなさそうなので久保KO勝ち。

魚井フルスイング 3.00
ヤン・ジヨン 1.38

7月の沖縄大会で朝倉海戦が組まれていて、朝倉海欠場で代役昇侍を圧倒したジヨン。ここ3年で獅庵にしか勝ってない魚井では厳しいだろう。オッズはもっと大差でいいと思う。

ジヨン判定勝ち。

アラン“ヒロ”ヤマニハ 1.47
河村泰博 2.75

パンクラスでランカーだったヤマニハとランキング未満の河村。その後NEXUSで王者になったが、特に変わったようには見受けられない。

ヤマニハKO勝ち。

青井人 1.71
鈴木博昭 2.10

弱冠二十歳の5年前、修斗で連勝を続けていたホープだった青井だが、今は中堅クラスに勝ったり負けたりするレベルで落ち着いている。鈴木は実質ノーカンの奥田戦と、打ち合ってくれた昇侍戦で勝利したが、MMAキャリア1年で劇的に成長する年齢でもないので青井相手は厳しいだろう。オッズはもっと大差でいい。

青井一本勝ち。

中村優作 2.75
征矢貴 1.47

中村はチーム・アルファメール・ジャパンとしてUFCを目指していた当初は連勝していたが、ライリー・ドゥトロにKO負けしてからは2勝5敗で、現在3連敗中。36歳でこれは厳しい。最近は打撃の技術で上回っても、打たれ弱さでKO負けする試合が増えてきている。

征矢はRIZIN3連続フィニッシュ勝利中だが、相手はすべて階級下の体重ハンデ戦。とはいえ、今の中村相手なら勝ちは動かないか。

征矢一本勝ち。

SARAMI 5.00
ラーラ・フォントーラ 1.18

急に大差のオッズ。単純に戦績だけで見ているのかもしれないが、SARAMIはレコードでは黒星が多いものの実力者。むしろフォントーラの実力が不明。伊澤戦では下攻めの強さは見せたが、それ以外の能力がわかるまえに終わってしまった。初見だったらフォントーラが極めて勝ったと思うが、下攻めが警戒されていたらそうそう極まるものではない。スタンドで互角に撃ち合える力があるかどうか。

フォントーラ判定勝ち予想だが、賭けるならSARAMIにベットする価値がある。

カルリ・ギブレイン 1.45
貴賢神 2.80

オッズはもっと大差でいい。双子の兄・スダリオは、デビュー当初は3分3Rで相手もMMA素人だったり体格差があったりする選手と組まれていたのに、貴賢神は初戦で当時RIZIN日本人最強のシュレック、今回はGLADIATOR王者のギブレイン。外見が似ているスダリオがMMAに対応できているから、貴賢神もできると思われていないか。見る側も、スダリオと比較して足りない部分が目についてしまう。今回は120kg契約だったのが無差別級に。ギブレインは110kgないので、貴賢神が落とせなかったのだろう。練習量にも疑問が残る。

ギブレイン1RKO勝ち。

ミノワマンZ 3.10
マーク・ハント 1.37

両者とも地元岐阜のジモティマッチだが、前座でいいのでは。ミノワマンはもう7、8年くらい、勝っても負けても動けていないし、積極性も感じられない。いつものように、足関の一発以外勝ち目がない。

ハントKO勝ち。

元谷友貴 1.41
倉本一真 2.95

この試合がセミでいいのでは。元谷はRIZINバンタム級GPでは瀧澤に不覚を取ったが、そこから3連勝。しかしすべて判定で、勝ってもインパクトを残せていないため、また下の選手との対戦に。

倉本は2月のTRIGGER2ndでは加藤に圧勝して、ケージでの強さが評価されたが、ケージorリング以前にそもそもが格下相手の試合。その前にはヤマニハに完敗している。

序盤は倉本優勢でも、次第に元谷ペースになり、元谷判定勝ち。

今成正和 2.80
鈴木千裕 1.45

RIZINでの過去2戦はバンタムの今成だが、今回はフェザー。まああまりコンタクトしないスタイルなので、そこまで体重差は影響しないか。今成はグラウンドに持ち込む方法が引き込みしかないので、相手にとっては距離を取って対処すればローリスクで勝ちが狙える。逆にパウンドなどでグラウンドに付き合うと極められる危険が非常に高い。結果として、グラウンドをやりたい今成と、スタンドで戦いたい相手とで噛み合わない試合になりがち。

しかし、急遽出場鈴木は「一本取られるか、KOするか」と言っていて、その言葉を信じるなら、リスクを恐れず勝負に行く模様。サッカーボールキック等、一発入ればKOできるかもしれないが、それをキャッチされると足を極められる。直前の試合決定のため、足関から逃げる練習をする時間も十分なかったはず。試合はスリリングになるかもしれないが、リスキーと言わざるをえない。

この試合だけオッズとは逆で今成一本勝ち予想。

弥益ドミネーター聡志 1.33
平本蓮 3.40

結果として、並んだカードを見たら、この試合以外にメインを任せられるカードがなく、怪我を押して出場させるのもやむなしかもしれない。もともとのマッチメイクに勝負論を感じていなかったが、怪我で3週間練習できていなかったのなら、平本が勝つとしたら出会い頭の打撃でのKOしかない。オッズはもっと大差でいい。

ドミネーター一本勝ち。

カテゴリー
BELLATOR DEEP DWCS2022#02 MMA MMAPLANET o UFC キック クリス・ダンカン シャノン・ロス ダナ・ホワイト チャーリー・キャンベル ビチェスラブ・ボルシェフ ベラトール ヴィニシウス・サルヴァドール 仙三 山本聖悟 獅庵 金原正徳

【DWCS2022#02】UFCへ!! メインはBellator3勝のダンカン×Bellatorで2KO勝ちのキャンベル!!!

【写真】目指すは世界最高峰、ダンカン×キャンベル (C)Zuffa/UFC & BELLATOR

2日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ2022年の第2週が開催される。

フィニッシュを狙う姿勢が見えない試合が続き、シメコメでダナ・ホワイトが激怒するという波乱の幕開けとなった今年のコンテンダーシリーズ。今大会の出場選手は、オクタゴンのなかで何をすべきか身に染みているはずだ。


そんな今大会の注目はずばりメインのチャーリー・キャンベル×クリス・ダンカン=ライト級の一戦だ。

ダンカンは昨年もコンテンダーシリーズに挑み、ビチェスラブ・ボルシェフの左フックでKOされており、捲土重来のファイトとなる。アイルランドとイタリア、Bellatorの欧州サーキットで3勝を挙げながらUFCを目標に掲げるダンカンに対して、キャンベルもコロナ禍のベラトール・モヒガンサン大会で2KO勝ちを収めている。

ダンカンは組んで倒して――削ってから極めを狙うスタイルで、いわゆる働きアリ系の気持ちが入ったファイターだ。テイクダウンもレスリングだけでなく柔道系の投げも持ち、寝技は果敢にポジションを奪取して殴る。前向きになりすぎリバーサルを許すことも少なくないが、アグレッシブなMMA&柔術のグラウンドワークこそ彼の真骨頂といえるだろう。

対してキャンベルは右オーバーハンド、ヒザ蹴りが光るウェルラウンダー型のストライカーだ。ベラトールの2試合は強烈なローキックが勝因となっている。組みたいダンカンの前足を潰し、上下に散らした打撃でKO狙いのファイトを展開するか。とはいっても、そこはセラ・ロンゴMMA期待の新鋭は組み技の耐久力と攻撃力も兼ね備えている。

アグレッシブな両者がフィニッシュを狙う――コンテンダーシリーズに欠かせないファイトがもともと期待できる両者だが、ダナの発破が悪い方向に影響すれば、ドタバタで不確定要素が増えるファイトになるかもしれない。

またコメインのフライ級でヴィニシウス・サルヴァドールと対戦するシャノン・ロスも気になる選手だ。注目すべきはACBの豪州大会に出場して、しっかりと2勝を挙げている点だ。世界の最高峰を目指すために、母国大会とはいえAACBで戦う選択をするには気持ちの強さは欠かせない。そのACB豪州大会でロスは、TUF27ファイターで――HEXで仙三や獅庵、PXCで山本聖悟に勝利し、DEEPで金原正徳に敗れたチャーリー・アラニツを破っている。

アジアの人種のるつぼ=豪州は最軽量級からヘビー級まで国際的な舞台で結果を残す選手を輩出している。そういう面でもフライ級のロスのパフォーマンスは気になるところだ。

■視聴方法(予定)
8月3日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■DWCS2022#02対戦カード
<ライト級/5分3R>
チャーリー・キャンベル(米国)
クリス・ダンカン(英国)

<フライ級/5分3R>
シャノン・ロス(豪州)
ヴィニシウス・サルヴァドール(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)
ダニーロ・スザーチ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ビリー・ゴフ(米国)
シモン・サムトリツキー(イスラエル)

The post 【DWCS2022#02】UFCへ!! メインはBellator3勝のダンカン×Bellatorで2KO勝ちのキャンベル!!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Grachan56 MMA MMAPLANET o UFC パンクラス 修斗 宮田和幸 山北渓人 岩﨑ヒロユキ 平大門 手塚基伸 獅庵 西川大和

【Grachan56】岩﨑ヒロユキ代表に訊く-02-「僕は今、自分が死んでも続くものを残したい」

【写真】後世にMMAを残す鍵が、アマチュアということなのだろうか(C)GRACHAN

7日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGrachan56では、プロ大会終了後にアマチュア戦=GRACHANチャレンジが開催される。
Text by Shojiro Kameike

プロ興行と同様に、GRACHANチャレンジも開催数が増えている。そこで岩﨑ヒロユキ代表が、アマチュア大会を拡大していく理由を語ってくれた。

<岩﨑ヒロユキ・インタビューPart.01はコチラから>


――現状のワンマッチとは別にトーナメントを開催したいとのことですが、トーナメント制でも全てパウンドとエルボーは有りですか。

「そうです。だって、MMAですから。世界を目指すなら、やっぱりパウンドとエルボーには慣れておかないと。最近マルスジムの平大門代表と、西川大和は小さいころから様々な経験をしていたから今があるっていう話をしていたんですよ。彼の存在によって、それに気づかされました。

世界で活躍する選手を輩出したい、皆そう思っているなかで我々はどうするべきなのか。考えているうちに、自然とこのルールに落ち着いてきましたよね」

――そのGRACHANチャレンジを広めていくための仕組みも、頭の中にあるのでしょうか。

「アマチュアを広めていくためには、もう回数を重ねていくしかないですよね。ただ、予想以上に開催回数も参加人数も増えてきています。ルールは違いますけど、いずれアマチュア修斗さんと対抗できる形になっていくと思っています。

なぜかといえば、各ジム代表が以前よりも柔軟だからです。昔は、このジムならこの大会へ――という型にハマっていたじゃないですか。今はそうではなくなっている。あとは僕たちが大会を運営している背中を見せて、各ジムの代表さんに信用してもらう。口じゃなくて行動で見てもらうのが一番だな、ということが15年やってきて分かりました。

何より一番強いのは、たとえば大阪だとGRACHANに出てくれている手塚基伸や獅庵たちが自分のジムを持つようになってきたことです。彼らから話を聞いて、もっとアマチュア大会を開催してほしい、年2回はやってほしいという声もあります。これからもっと時代は変わりますよ」

――では、今後GRACHANチャレンジの大会が増えていくなかで、それらを全てケージで開催するのですか。

「そう考えています。たとえケージが小さくても」

――そうなると会場選びやケージ運搬の問題も出て来るかと思います。

「それは今、九州でGRACHANチャレンジを開催したいと思っているのですが、地元でケージを設置しているジムさんと相談しています。そういった場所を借りてジムファイトからスタートしたいと思っています。それで選手が増えてきたら、いずれGRACHANチャレンジと一緒にプロ大会も開催したいと考えていますね。

そこは段階的にやっていきます。アマチュア大会が認知されていくと、その場所で選手もお客さんも生まれてきますから。将来的にプロ大会の開催も夢ではないです。だから今後数年はアマチュア大会が重要になってくると思います」

――なるほど。プロ、アマに限らず大会数が増えていくと、必ずマンパワーの問題に陥ります。現在GRACHANチャレンジのほうは、どなたが管轄しているのでしょうか。

「アマチュアのマッチメイクも全部、僕ですよ。もうちょっと先が見えてきたら、人を雇うかもしれません(苦笑)。ただ、誰もやりたがらないんですよね。選手を集めるのは、宮田和幸君も手伝ってくれているから、楽になってきたんですけど……。北海道はマルスジムが新たにケージを設置する予定で、宮田君とは『仙台大会もやりたいね』と話をしています」

――そこまでアマチュア大会の全国展開を考えるキッカケは何だったのでしょうか。

「前に宮田君と一緒にインタビューしていただいた時にも言いましたけど、たとえ少しでも僕が関わっているところからUFC王者が出てほしい。それだけなんです。日本人選手がUFCのベルトを巻いている姿を見ながら、昔この選手はGRACHANチャレンジに出てくれていたんだよなぁ、とか」

――お酒を飲みながら、しみじみと。

「アハハハ。そうです、そうです。たとえば先日パンクラスのベルトを巻いた山北渓人選手って、昔GRACHANチャレンジのBクラスに出てくれたことがあるんです。もちろん彼は他のアマチュア大会も経験していますけど、ちょっとは自分も貢献できたのかなぁ、なんて自己満足ですよ(笑)。

今大会ではないですが、フェザー級トーナメントにエントリーしている和田健太郎は、純粋なGRACHANチャレンジ出身選手です。彼がトーナメントで優勝したら、それこそ初のGRACHANチャレンジ出身のGRACHAN王者が誕生します。

やっぱり強い選手を出すためには、とにかく経験が必要ですよね。GRACHANも昔はセミプロの選手もプロ扱いでバンバン出していましたが、GRACHANを広げていくための手段でした。それは間違いだったと、今は分かっています」

――それは平大門マルスジム代表もインタビューで仰っていましたね。最初は認知度を上げるために地下格闘技を謳っていましたが、大会を続けていくうちに選手のレベル差が大きくなって、仕組みを考えていくようになったと。

「やっていくうちに、気づいたということですよね。GRACHANも叩かれながら上がってきましたから。でも、だから今があるわけで。……僕は今、自分が死んでも続くものを残したいんですよ」

――……えっ!?

「GRACHANのプロ大会は、僕が死んだら無くなるかもしれません。でもアマチュアはそうならないように。僕がいなくても形として残る。出ていた選手がプロで勝ち上がることで、しっかり続いていく――そういうアマチュア大会をやっていきたいです」

The post 【Grachan56】岩﨑ヒロユキ代表に訊く-02-「僕は今、自分が死んでも続くものを残したい」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA o RIZIN YouTube アキラ クレベル・コイケ 中村大介 伊澤星花 佐々木憂流迦 修斗 倉本一真 加藤ケンジ 堀口恭司 堀江圭功 山本空良 平本蓮 摩嶋一整 昇侍 渡部修斗 獅庵 矢地祐介 萩原京平 金原正徳 鈴木千裕 関根シュレック秀樹 関鉄矢

RIZIN 衝撃KO集 30連発 パート4 / 30 Knockouts Part4

00:00井上直樹 vs. 石渡伸太郎
00:27祖根寿麻 vs. 獅庵
01:07昇侍 vs. 鈴木千裕
01:40元谷友貴 vs. 瀧澤謙太
02:09萩原京平 vs. 平本蓮
02:38所英男 vs. 太田忍
03:09HIROYA vs. シバター
03:29朝倉海 vs. 渡部修斗
03:55中原太陽 vs. 倉本一真
04:09元谷友貴 vs. 井上直樹
04:40朝倉海 vs. 堀口恭司
04:57ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 徳留一樹
05:56昇侍 vs. 萩原京平
06:05クレベル・コイケ vs. 摩嶋一整
06:42浜崎朱加 vs. 伊澤星花
07:02金原正徳 vs. 芦田崇宏
07:23阿部大治 vs. アキラ
08:07関鉄矢 vs. 堀江圭功
08:30ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 矢地祐介
08:48中村大介 vs. 新居すぐる
09:29渡部修斗 vs. 田丸匠
10:06浜崎朱加 vs. 山本美憂
10:32祖根寿麻 vs. 太田忍
10:05シビサイ頌真 vs. スダリオ剛
11:24シビサイ頌真 vs. 関根シュレック秀樹
12:24三浦孝太vs. YUSHI
12:42武田光司 vs. ブラックパンサーベイノア
13:24加藤ケンジ vs. 倉本一真
14:00新居すぐる vs. 山本空良
14:28クレベル小池 vs. 佐々木憂流迦

▼RIZIN KO 30連発パート3

▼RIZIN KO 30連発パート2

▼RIZIN KO 30連発パート1

▼【番組】RIZIN CONFESSIONS

#RIZIN
#KO集
#MMA
#格闘技
#三浦孝太
#YUSHI
#朝倉海
#シバター
#シビサイ頌真
#RIZIN_LANDMARK3
#伊澤星花
#萩原京平
#矢地祐介
#堀口恭司

カテゴリー
ABEMA DEEP MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase327 UFC 北方大地 名田英平 小川徹 岩崎正寛 川原波輝 木下憂朔 松場貴志 獅庵 秋葉太樹 萩原京平 鶴屋怜

【Pancrase327】鶴屋怜のパンクラス初戦の相手は秋葉太樹。立ち技で間を取るのは、どちらだ

【写真】下になっても平気、殴って勝てるという自信が秋葉を勝利に導く(C)MMAPLANET

17日(木)にパンクラスから4月29日(金・祝)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase327に出場が決まっていた鶴屋怜の対戦相手が、秋葉太樹になったことが発表されている。

DEEPで迎えたデビューイヤーを不戦勝1を含む4連勝で終え、パンクラス初出場となる鶴屋に対し、秋葉を用意したパンクラスはリリースに『「強いヤツとやっていないから、ホントに強いか分かんないよな」という鶴屋怜について回るネガへの回答がこの試合だ、ほら知りたいんだろ?』と、鼻息の荒さが伝わってくるような一文が添えられている。


まさに、その通りだ。鶴屋に対する評価に19歳だとか、デビュー1年目という前置きは必要ない。UFCに行って、勝てる可能性があるのかという論点で判断される。

そういう意味で秋葉は11勝10敗1分という戦績以上の怖さを持っており、鶴屋のポテンシャルを知る上でしっかりとしたスケールとなるファイターといえる。

秋葉は2017年から2018年にかけて3試合連続でKO勝ちを収めてからは、パンクラス・フライ級タイトルを見える位置で戦ってきた。打撃の一発はある。ただし、組みに弱い。キャリアの序盤でも松場貴志、加マーク納に星を落とし、上位になってからも翔兵、スサンド・ビコと組みの強い選手に跳ね返されてきた。

秋葉が過去にストライカーに遅れを取ったのは獅庵ぐらいだろう。上位陣相手の敗北に関しては、組み技対策をすることで以前のような思い切りの良い打撃を見せられなくなっていた時期もあるが、小川徹との暫定フライ級王座決定T準決勝では──思い切り打撃を入れながら、組みで倒され勝機を逸したという展開が見られた。

そのテイクダウンという部分に絶対の自信を持っているが、鶴屋だ。低空テイクダウン、親父譲りの首投げと組めば下半身、上半身のどちらでも崩せる。何より鶴屋には無敗の勢いがある。躊躇がない。鶴屋が躊躇する間を、秋葉が打撃の圧で創ることができるか。

結論からいえば、それは可能だ。秋葉に下になっても構わないという自信があれば、思い切り殴って行ける。反面、倒されたくないという不安要素があれば、本来の打撃の良さはでない。その点に対して秋葉を見るうえで、今の彼は岩崎正寛率いるカルペディエム芦屋のグラップリング練習会の常連というエレメントが加わる。

秋葉は木下憂朔、萩原京平、冨田翔市、名田英平川原波輝、金太郎、北方大地、柴田MONKEY有哉らと岩崎に組み、寝技の武器を与えられている。昨年秋にはレスリング、今年の1月からは柔術を、段階を踏んで修得しつつある。それでもテイクダウン防御は、さほど頭に置くことなく戦うべきだろう。

テイクダウン防御重視という策を選択した時点、距離とタイミングは鶴屋のモノにある受け身のファイトだ。そうでなく倒されること上等──殴らせない、そして極めさせない寝技を駆使し、スタンドに戻ることを第一に考えた方が、スタンドで秋葉が圧を掛けることができるはずだ。

あるいは、秋葉の打撃の圧を跳ね返すスタンドでの圧を鶴屋が持っているか。そうであるなら、鶴屋は2年目にして日本のトップ争いに割って入ることができる実力が既に備わっていることになる。

まさに『ほら知りたいんだろ?』の知りたい部分が、明らかとなるマッチアップだ。

The post 【Pancrase327】鶴屋怜のパンクラス初戦の相手は秋葉太樹。立ち技で間を取るのは、どちらだ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
CORO DEEP DEEP JEWELS36 DEEP Tokyo Impact KOMA MMA MMAPLANET RIZIN UFC サイモン・オリヴェイラ レバナ・エゼキエル 三村亘 佐藤洋一郎 修斗 平田丈二 獅庵 石司晃一 神田T800周一 笹晋久

【DEEP Tokyo Impact2022 01&02】復調・石司晃一×魂のファイトで堅調・三村亘。佐藤×エゼキエル

【写真】互いに自分のペースで戦ることができれば得意であり、そうだければ不得手な相手。MMAらしい複雑な綾が見られる試合となるか (C)MATSUNAO KOKUBO & FREEKS

3日(木)、DEEPより3月12日(土)と13日(日)に東京都港区のニューピアホールでDEEP TOKYO IMPACT 2022 1st round及び、2nd roundの開催と対戦カードが発表された。

Tokyo Impact 2022 01は午後12時半スタートで、02は午後6時スタートとなっている。12日の午後6から同所でDEEP JEWELS36、13日は午前中から女子アマチュア選手権及びフィーチャーキングトーナメントが行われ、プロアマ・男女MMAてんこ盛りの週末となる。


Tokyo Impact2022 01のメインは石司晃一×三村亘のバンタム級3回戦。2019年に白川Dark陸斗、米山千隼に連敗を喫した石司は、コロナ・パンデミックが始まった2020年は試合がなく、昨年はCOROと笹晋久から勝利を挙げ復調の兆しを見せている。

一方、パンクラス稲垣組所属の三村にとって、東京でのDEEPは初出場となり、東京での試合は今やUFCファイターとなったサイモン・オリヴェイラとパンクラスで戦って以来、2年3カ月ぶりだ。

パンクラスとDEEPの大阪大会でコンスタントに試合に出場し続け、過去10試合の戦績は7勝2敗1分という三村。オリヴェイラ以外で黒星を喫したのは平田丈二、瀧口脩生と痛み分けだった。神田T800周一&土肥“聖帝”潤、獅庵という修斗、グラジエイター、グラチャン、RIZINで戦う相手から勝利を手にしてきた。

(C)FREEKS

神田、土肥というタイプの違う組技のグラップラーを相手に、打撃ばかりか組みという部分で遅れを取らない三村。

全ての局面で強度の高いウェルラウンダーの石司を相手に、どのような攻めを見せることができるか。

個々の局面での強さがあってもMMAとして融合という部分で、ズレが生じていた石司だけに、三村としてはその際を埋めるファイトでペースを掴みたいところだ。

一方の石司は、打撃で突き放すファイトも組んでも十分に勝負ができる。ただ近年は見過ぎて受けに回って下がることでリズムを狂わせ、相手が攻めやすい間で戦ってきた。とはいえ兆候も、前回の笹戦の2Rからは頭から突っ込んでくる相手に、頭突きで倒されようが自ら前に出ることで打ち勝ち、結果的に、テイクダウンを潰して組み勝ち──ポジションも取ることができた。

(C)MATSUNAO KOMATSU

最後はバックからは落とされたが、下になっても三角絞めを極めるなどウェルラウンディット・ファイターらしさを取り戻した一本勝ちを得ている。

ポテンシャルは疑うところがない石司と、気持ちのラッシュが持ち味の三村の一戦は3回戦=メインに相応しいマッチアップだ。

またDEEP Tokyo Impact 2022 02のメインは佐藤洋一郎×レバナ・エゼキエルのウェルター級マッチに決まっている。佐藤とエゼキエルは揃って3連敗中、エゼキエルはラウェイで勝利があるが、佐藤はグラップリングでも黒星を喫しており崖っぷち対決といえる──ヘッドライナーだ。

The post 【DEEP Tokyo Impact2022 01&02】復調・石司晃一×魂のファイトで堅調・三村亘。佐藤×エゼキエル first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
K-1 MMA MMAPLANET ONE RIZIN RIZIN LANDMARK02 YouTube キック チャンネル 伊藤空也 平本蓮 昇侍 榊原信行 獅庵 鈴木千裕 鈴木博昭 魚井フルスイング

【RIZIN LANDMARK02】ケージかリングか?! 平本蓮が参戦ーー対戦相手は鈴木千裕

【写真】大きく吹っ切れた感が伝わる平本のコメント。対する鈴木は終始、好青年だった(C) MMAPLANET

2日(水)、RIZINが記者会見を行い、3月6日(日)にRIZIN LANDMARK 02を開催することを発表した。

インターネット配信がメインとなるLANDMARKブランド、その第2弾大会の対戦カードとして発表されたのは、<66キロ契約>平本蓮×鈴木千裕、<66キロ契約>昇侍×鈴木博昭、<61キロ契約>魚井フルスイング×伊藤空也次の3試合だ。


今大会は試合場がケージとなるかリングとなるかは、現時点では決定していないが、記者会見に登場した平本蓮と鈴木千裕は共に、きっぱりとケージを希望している。
まだ正式決定ではない理由として、RIZIN榊原信行代表は、「基本的にケージでやりたいと思っているが、(試合会場となる)都内某所にケージが入るかできるかどうかの検証が終わっていない。最終的にリングになることもあるかもしれない」と説明した。ここは正式決定を待ちたい。

今回、対戦カードが発表された選手のコメントは次のとおりだ。

平本蓮
「お久しぶりです。平本蓮です。K-1から総合格闘技へ転向した時に、K-1の実績とかいろんなものを含めて、すごく格好つけているばっかの自分がいて。常に完璧を目指そうとしているんですけど、表面上の努力とか、表面上の言葉でしか発せられなかったりとか、いろいろありました。でもMMAのデビュー戦のおかげで、自己破壊ができました。本当につまらない固定概念を持っていた自分をブッ壊せたというか。何て言うんですかね、気持ち良くなったというか。本当に去年1年間かけてやってきたので、あとは試合をするだけです。マジで最高の試合をします。楽しみにしていてください」

鈴木千裕
「どうも皆さん、こんにちは! クロスポイント吉祥寺の鈴木千裕です。いま平本選手が『最高の試合をする』と言ってくれたように、もちろん僕も最高の試合をするので。僕も総合格闘技からキックに行って、キックのチャンピオンになってからもう一回、総合格闘技に挑戦して、前々回は昇侍さんに負けて、山本選手に勝って、僕もMMAの厳しさを知って。やっぱり甘くないんだなぁと……(平本から『話が長いから、もうちょっと短くまとめよう』とツッコミが入る)。じゃあ最高の試合しましょう。よろしくお願いします!」

昇侍
「皆さん、こんにちは。昇侍です。この度RIZIN LANDMARKに出場させていただくことになりました。対戦相手の鈴木博昭選手は昔からすごく好きなファイターなので、戦えることがすごく嬉しいです。鈴木選手の打撃は警戒しています。ハイキックが特に危険なので、しっかりと対策をしたいです。MMAにはまだ慣れていない印象が強いので、いろんな技を組み合わせながら攻め、最終的にKOもしくは一本勝ちをしたいと思っています。試合までしっかりとトレーニングをして、最高の状態でリングに上がり、最高な試合をしたいと思います。ファンの皆さん楽しみにしていてください。応援よろしくお願いします」

鈴木博昭
「皆さま、こんにちは。BELLWOOD FIGHT TEAM ボンサイ柔術の鈴木博昭です。RIZIN LANDMARK大会への出場、ならびに昇侍選手のような熱い選手と対戦が決まって、心から嬉しく思います。今回は配信向けの大会、そこで前回のようなしょっぱい試合を垂れ流すわけにはいかないので、ひと様が銭を出すに相応しい戦いをすることをここに約束します。戦いで追った悔しさは戦いでしか晴らせないので。その上で今大会のどの試合より一番目立ちます。ということで昇侍選手、潰し合いしましょう。それと余談ですが、YouTube怪物くんチャンネルをやっていますので、チャンネル登録よろしくお願いいたします」

魚井フルスイング
「前回に続いて試合の機会をいただき、ありがとうございます。だんだん格闘技が流行ってきて、我々選手たちが見えている景色も少しずつ変わってきたように感じています。当日、対戦相手とお客様の前に自身を持って立てるように、納得のいく準備をします。熱い応援をよろしくお願いします!!」

伊藤空也
「この度はRIZIN LANDMARKでの試合を組んでいただき、ありがとうございます。前回大会はコロナ感染で無念の欠場となりました。今回はコンディションを万全に整え、このRIZINの舞台に戻って来ました。フルスイング選手は前回同じGRACHANの獅庵選手と戦ってフルスイングのKO勝ちでしたね。僕は、同じ結果になることはないし、敵討ちじゃないけど、ゾンビ力で引きずり回してやろうかと思います。当日はバチバチの熱い試合を配信で全国に届けたいです。熱い応援よろしくお願いします」

The post 【RIZIN LANDMARK02】ケージかリングか?! 平本蓮が参戦ーー対戦相手は鈴木千裕 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Grachan51 Grachan52 MMA RIZIN 伊藤空也 大搗汰晟 手塚基伸 獅庵 藤村健悟 長野将大 高須将大

【GRACHAN52】禅道会対決?! 伊藤空也に挑戦、手塚基伸─02─「伊藤選手は、金太郎戦で過大評価された」

【写真】伊藤への厳しい評価がトラッシュぽくなく、淡々と話しているのは自信の表れか(C)MMAPLANET

19日(日)、千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナで開催されるGrachan52で、同バンタム級王者の伊藤空也に挑む手塚基伸のインタビュー後編。
Text Shojiro Kameike

伊藤のことを「眼中になかった」と斬って捨てた手塚。練習仲間である獅庵や金太郎と対戦経験のある伊藤に対し――いや、それがあるからこそ言える、手塚の回答ともいえる。

王者について訊くごとに辛辣な言葉が手塚の口から飛び出すなか、彼が発した、この試合に挑むモチベーションとは?

<手塚基伸インタビューPart.01はコチラから>


――手塚選手と伊藤選手の一戦は、元・禅道会対決となっています。

「元・禅道会! そうやって煽ってもらうぶんには構わないんですけどね(笑)。ただ、自分も禅道会を離れてから、もう14~15年は経っているので」

――これで喜ぶのはカットマンやラッピングマン、お寿司屋さんなどたくさんの肩書気を持つ某氏ぐらいですね(笑)。手塚選手が禅道会松本支部に所属していたのは、もうそれほど前になりますか。

「はい。僕は今34歳で、禅道会に所属していたのは19歳ぐらいまでやと思うんで」

――伊藤空也選手は禅道会の中信支部出身……つまり同じ長野県ですが、世代的にもそこで伊藤選手と絡むことはなかったですか。

「年齢も離れているので、禅道会での絡みは無いですね」

――Grachan時代も伊藤選手のことは眼中になかったということですが、今回の試合へのモチベーションは、やはりベルトへの意識が強いでしょうか。

「Grachanに復帰するとなった時、伊藤選手がベルトを持っているので、伊藤選手と試合することになるんかなとは思っていました。あとは伊藤選手がRIZINに出て金太郎と戦って、あぁ頑張ったな……それぐらいの感じです」

――伊藤空也選手は2021年6月、RIZINバンタム級トーナメント1回戦で、金太郎選手と対戦して判定負けを喫しています。手塚選手にとっては、金太郎選手は練習仲間なのですよね。

「はい、金太郎とは一緒に練習しています。RIZINで伊藤選手と試合する時も練習していました」

――そこで金太郎選手に対して、仮想・伊藤空也のような練習は……。

「ないですね。頼まれたら、そういう対策をやる時もありますけど、基本的には普通にスパーリングをやっています」

――あの時は、会場で試合を見ていたのですか。

「会場にはいましたけど、そんなに試合は見ていなかったですね。その時は獅庵君のセコンドに就いていたので」

――それでいえば獅庵選手もGrachanのバンタム級王座決定戦で伊藤選手と対戦していますね。

「そういえば、周辺には伊藤選手と対戦している仲間が多いですね。不思議な縁です(笑)」

――RIZINでの金太郎×伊藤空也戦は、当日のベストバウトと謳われました。

「あぁ、あれはね……あの試合が上出来だった、と思うだけです。あの試合を見て、果たしてレベルが高いのかって言われたら、違うのかなって。伊藤選手は、あの試合で過大評価されたと思っています。自分にとっては、良い試合したよなっていうぐらいの感じですね」

――辛辣ですね。

「そんなに散らしが上手いわけでもないし、テイクダウンが上手いわけでもないし、ディフェンスが上手いわけでもない。ボチボチの選手かなって思います。一発を持っているわけでもないですし」

――それだけ自分とは差がある、と。

「正直、ここ2戦の相手――土肥選手や竹本選手と戦って勝てるかって言ったら、たぶん勝てないんちゃうかな。金太郎が打撃の選手やから、ああいう試合になったんやと思います。伊藤選手は組みの選手と対戦したら、どうなるのか。自分も実際に組んでみないと分からないですけど、そんなにどうこう……っていうのは無いですよね」

――ご自身とは、戦っているステージが違いますか。

「はい、それは本当に違うと思いますよ。戦ってきたフィールドも違いますし、試合の場数も違うし、もう全然ちゃう」

――では手塚選手にとって、この試合へのモチベーションというのは……。

「今のモチベーションは、ベルトですよ。ベルトに挑戦できる機会なんて、そんなに多いわけじゃないし、これから何回挑戦できるか。ベルトは獲れるうちに獲りたいです」

――インタビューの冒頭にもありましたが、やはり3年前の堀戦でベルトを獲り返せなかったことが、心残りになっているのでしょうか。

「堀戦の時は、ベルトを獲れると思っていました。あの試合で勝ったら続けるし、負けたら引退しようと考えていたんですけど、結果は負けて。そのあとパーソナルジムに就職して、現役には一区切りつけようと思ったんです」

――しかし、手塚選手はケージに戻ってきました。

「堀選手と試合した時は子供が生まれていて、その時にベルトを獲りたかったけど獲れなかった。それで今回、こういうベルト挑戦のお話を頂いたので、良いなぁって思いました。ベルトは形ですから。自分の子供もそうですし、ジムの会員さんや応援してくれている人たちに、またベルトを巻いている姿を見せたいです」

■Grachan52視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後4時30分~GRACHAN放送局

■Grachan51視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後1時00分~GRACHAN放送局

■ GRACHAN 52対戦カード

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 伊藤空也(日本)
[挑戦者] 手塚基伸(日本)

<無差別級/5分3R>
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
ラデック(チェコ)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
和田健太郎(日本)

<バンタム級/5分2R>
善司郎(日本)
松本尚大(日本)

<バンタム級/5分2R>
フミ・グローブTV(日本)
平田純一(日本)

<フェザー級/5分2R>
高須将大(日本)
大搗汰晟(日本)

<フライ級/5分2R>
児玉勇也(日本)
御代川敏志(日本)

<フライ級/5分2R>
吉田哲之(日本)
小林大介(日本)

■GRACHAN 51 対戦カード

<フェザー級/5分2R>
小島勝志(日本)
崎山勲(日本)

<ライト級/5分3R>
藤村健悟(日本)
林 RICE 陽太(日本)

<無差別級/5分2R>
ヨコヤ・マクレガー(日本)
田馬場貴裕(日本)

<ライト級/5分2R>
宮内拓海(日本)
水谷健人(日本)

<60キロ契約/5分2R>
長野将大(日本)
佐々木歩夢(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
舘野コング(日本)
石川廉(日本)

<バンタム級/5分2R>
松井斗輝(日本)
池田貴一(日本)

The post 【GRACHAN52】禅道会対決?! 伊藤空也に挑戦、手塚基伸─02─「伊藤選手は、金太郎戦で過大評価された」 first appeared on MMAPLANET.