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【UFC297】南アフリカ初のUFC王者誕生!デュプレッシーがストリックランドをスプリット判定で下す

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[挑戦者] ドリキュス・デュプレッシー(南アフリカ)
Def.2-1:48-47,47-48,48-47
[王者]ショーン・ストリックランド(米国)

ストリックランドがジャブと前蹴り、デュプレッシーは左ミドルを蹴り返す。ストリックランドはコツコツとジャブを突き、デュプレッシーは構えをスイッチしつつ、右フックからパンチをまとめ、右カーフを蹴る。ストリックランドはペースを崩さずにジャブ。デュプレッシーも左ミドルと右カーフを蹴り、右フックをかぶせるが当たらない。

残り1分30秒、デュプレッシーはダブルレッグでストリックランドに尻餅をつかせるが、ストリックランドは立つ。デュプレッシーはバックをとりかけると、ここは自ら距離を取る。デュプレッシーが右フックを振ると、ストリックランドも左フックを打ち返す。デュプレッシーは右カーフ、ストリックランドはジャブから右ストレートを合わせる。

2Rもストリックランドのジャブ×デュプレッシーの右カーフという展開が続く。デュプレッシーは構えをスイッチしながら左右のフックを放ち、スピニングバックフィストも狙う。ストリックランドはジャブ・左フックを当て続け、デュプレッシーのパンチをバックステップでかわす。

ストリックランドはジャブを当て、デュプレッシーが入ってくるところに右ストレートを打ち下ろす。デュプレッシーも右から飛び込んで返しの左フック。これがストリックランドの鼻先をかすめる。さらにデュプレッシーはシングルレッグでテイクダウン。ストリックランドはスイッチして立ち上がる。最後はスタンドの攻防で終わった。

3R、デュプレッシーはサウスポーにスイッチして左ハイキック。構えのスイッチも使って大振りのパンチと右カーフで前に出ていく。逆にストリックランドは構えを崩さずにジャブを打ち続ける。

デュプレッシーはサウスポーから左ミドルと右フック、スピニングバックフィスト、スピニングバックキックと攻撃のパターンを増やす。このラウンドもストリックランドはほぼジャブと右ストレートのみで試合を続けた。

4R、ストリックランドがジャブとワンツー。デュプレッシーがパンチで前に出ると、ストリックランドは下がりながら右ストレートを返す。デュプレッシーがシングルレッグに入るが、ここはテイクダウンには至らない。ここでストリックランドが左目尻をカットして流血する。

試合がスタンドに戻るとストリックランドはジャブだけでなく右フックも打ち込んで前に出る。ストリックランドもデュプレッシーのパンチに合わせて組むが、テイクダウンするのはデュプレッシー。ストリックランドが背中を見せて立ち上がった。

距離が離れるとストリックランドの流血が目立つ。デュプレッシーがワンツーと左ハイ。ダブルレッグでテイクダウンすると、ストリックランドが背中を見せて立つ。デュプレッシーは後方への投げも狙うが、ストリックランドが立ち上がる。デュプレッシーはスピニングバックキックと右ロー、ストリックランドはジャブから右フックにつなげる。

5R、デュプレッシーがジャブ・左フックから右ミドル。ストリックランドがジャブからパンチをまとめる。デュプレッシーは右ハイやシングルレッグも繰り出す。ストリックランドは大振りの右フックを打つがクリーンヒットはない。デュプレッシーもジャブから右フック、シングルレッグに入るがストリックランドは倒れない。

ストリックランドは右ストレートと右フック、デュプレッシーも右フックを返す。ジャブの差し合いが続くなか、デュプレッシーは左右のミドルとパンチで突進。ストリックランドも右フックを連打し、返しの左フック。最後はストリックランドの前進の印象が良かったか。終了のホーンが鳴ると両者ともに手を上げて勝利をアピールした。判定は2-1と割れてデュプレッシーの勝利。南アフリカ初のUFC王者誕生となった。


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【UFC293】有言実行……いや嘘から出た実はなるか?!=アデサニャ✖ストリックランド戦展望「奇跡は?」

【写真】ジャブでミドル級無双のアデサニャをストリックランドは攻略できるのか(C)Zuffa/UFC

10日(日・現地時間)、豪州のシドニーにあるクドス・バンク・アリーナにて、UFC 293「Adesanya vs Strickland」が行われる。2017年11月以来、実に約6年ぶりにこの地での開催となる今大会のメインイベントは、王者イスラエル・アデサニャにショーン・ストリックランドが挑むミドル級タイトルマッチだ。
Text by Isamu Horiuchi

アデサニャは2019年6月にロバート・ウィティカーを破って正規王者に。当時のライトヘビー級王者ヤン・ブラホヴィッチに挑んでの二階級王者奪取こそ失敗したものの──実に5度の連続防衛に成功した。昨年12月にはキックボクシング時代からの天敵アレックス・ペレイラに5R逆転TKO負けを喫して王座陥落したが、今年の4月に再戦。

2Rに劇的なKO勝利を挙げてリベンジに成功した。ペレイラが階級を上げた今、ミドル級では頭二つほど抜けた存在だ。


ランキング5位のストリックランドと、チャンピオンの因縁は、昨年7月のUFC 276の試合前記者会見から始まっていた。同大会のメインでジャレッド・キャノニアの挑戦を受けるアデサニャと、アレックス・ペレイラとの対戦を控えたストリックランドは、お互いの対戦相手そっちのけで口論を交わしたのだ。

もちろん先制攻撃を仕掛けたのは、数秒に1回は放送禁止用語を口にするのが通常運転のストリックランドの方だ。アニメ好きで有名なアデサニャに対して「おい、Pornhub(世界最大のアダルトサイト)のお前のページはアニメばっかなんだよな! アニメでbeat off(自慰行為)している奴が、俺をbeat(ぶちのめす)することができるわけねーぜ!」と下品だが上手いことを言って挑発。

すると、王者も負けじと「もしお前が(ペレイラに)勝ったら、次に俺がお前と戦い、KOしてやる。そしてお前の墓の上でTikTokダンスを踊ってやるよ」と言い返す。

するとストリックランドはいかにも嬉しそうに──「ハ! 聞いたか? 大の大人がTikTokだってよ! こういうのがヤベーんだよ。こんな野郎がチャンピオンなんだぜ!」とさらに煽る。

その後も言い合いは続き──。

ストリックランド まあ、イジーはいい奴だぜ! 俺はポルノアニメ中毒の男をダメ野郎だと見下したりしねえんだ!

アデサニャ そのジャンルはHentaiって言うんだ。そのくらい知っとけや!

ストリックランド なるほど、Hentaiか。俺は大人だからそんなもん見ねーよ!

アデサニャ とにかくお前は、(ストリックランドの対戦相手のペレイラを指して)この男に集中したほうがいいぞ。マジだ。こいつはお前をあっという間に眠らせちまうからな。

などと──誰が得するのか分からない方向に話は展開し、アデサニャの警告通りストリックランドはペレイラに1RKO負けを喫し、続くジャレッド・キャノニアは1-2で競り負け、ランカー上位の壁に跳ね返された。

その後、今年1月にランキング12位のナソーディン・イマボフ戦(ライトヘビー級契約)に競り勝つと、7月にはノーランカーのアブス・マゴメドフを2RKOに下して現在2連勝中とはいえ、本来ならば挑戦権を得られるような実績ではない。

実際、現在アデサニャの挑戦者に最も相応しいとされているのは、7月にウィティカーを倒した南アフリカのドリキュス・デュプレッシーだ。が、デュプレッシーはその試合で負傷。当初よりシドニー大会への出場を熱望していたアデサニャ──10歳の頃に故郷のナイジェリアからニュージーランドに移住している王者にとって、同じオセアニアのシドニーは地元同然だ──の挑戦者が見当たらなくなってしまったのだ。

そこで今回白羽の矢が立てられたのが、ランキング6位までの選手中、デュプレッシー以外で唯一アデサニャとの対戦経験のないストリックランドというわけだ。

実績も地位も大きく差のある両者だけに、下馬評では王者が圧倒的有利だ。両者の主武器であるスタンド打撃を比較しても、王者有利説は揺らがない。まず武器の数が違う。アデサニャは自在にスイッチして左右の多彩な蹴りとパンチを使いこなすが、常にオーソのストリックランドの打撃は、前蹴り以外はほぼパンチのみ。もし遠い間合いで戦えば、アデサニャの蹴りで翻弄されローでダメージを蓄積される可能性が高いので、ストリックランドとしては得意のジャブを多用しながら前に出るしか勝機はないだろう。

しかし、打撃一発一発の精度と鋭さ、反応速度やスピードも目に見えて王者が上だ。抜群の距離感と巧みな足捌きを持つアデサニャが、前に出たいストリックランド相手に自分の間合いを保ちつつ、カウンターを面白いように当てる展開が容易に想像できる。

だが──それでもストリックランドには、大番狂わせを期待させる何かがある。幼少時代「とんでもねえ人種差別主義者の祖父とアル中で虐待癖のある父親」に育てられ、自分の性格も大きく歪んでしまった語るストリックランド。

内面の怒りを抑えきれずにハイスクールをドロップアウトされた後、MMAジムで練習を初体験したとき「人生で初めて幸せを感じた」と語る。

それ以来MMAに生活の全てを注ぎ、現在まで周囲が引くほどのハードなスパーリングを毎日重ねてきた。排外主義的、性差別的な発言で物議を醸すことも多く「MMAがなければ、俺は間違いなく今監獄にいるよ」と語るストリックランド(過去の犯罪歴もあり、今回豪州入りのためのビザ取得にも苦労があったようだ)には、MMAこそ社会で生きる唯一の術だ。

数限りないスパーを通して独自のスタイルを練り上げたストリックランドは、やや不格好だがよく伸びるジャブを持つ。さらに自己流L字ガード的な体捌きで、打撃を完全に避けきれなくても威力を逃す術にも長けている。

多少打たれても意に介さず前に出続ける闘志と、それを5R続けるスタミナも間違いなく持っている。遠距離では決して王者に当たらないであろうパンチも、距離を詰めることができれば話は別だ。前回のマゴメドフ戦では、一度ケージ側に詰めたら倒し切るまで延々と連打を放ち続けてみせた。組技のフィジカルに関しては王者を上回っており、ボディロックからのテイクダウンもあり、上をキープしパウンドで削るスキルも持っている。

技術的洗練を極めた王者の打撃を、戦う以外は社会に居場所のない挑戦者が、不格好かつ愚直にプレッシャーをかけ続け、最後には呑みこんでしまう奇跡は訪れるのだろうか。

■視聴方法(予定)
9月10日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時00分~U-NEXT


■ UFC293対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサナニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]ショーン・ストリックランド(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
マネル・ケイプ(ポルトガル)
フィリッピ・ドスサントス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・タファ(豪州)
オースティン・レーン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
タイソン・ペドロ(豪州)
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
チョン・ダウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ジャック・ジェンキンス(豪州)
チャペ・マリスカル(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイミー・マラーキー(豪州)
ジョン・マクデッシ(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ランドン・キニョネス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ブラッド・ダイアモンド(ニュージーランド)
チャーリー・ラドキー(米国)

<フェザー級/5分3R>
シェーン・ヤング(豪州)
ガブリエル・ミランダ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ジュセ(フランス)
キーファー・クロスビー(米国)

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MMA MMAPLANET o UFC UFC290   ドリキュス・デュプレッシー

【UFC290】ウィティカーKOのデュプレッシーが挑戦者に。アデサニャはアフリカ対決も「DNA検査しろ!」

<ミドル級/5分5R>
ドリキュス・デュプレッシー(南アフリカ)
Def.2R2分23秒by TKO
ロバート・ウティカー(豪州)

サウスポーのデュプレッシーに対し、ウティカーが右の蹴りを見せる。ウィティカーのワンツー後に左ミドルを決めたデュプレッシーは前進にジャブ、右ストレート、さらに左ジャブを被弾する。左の蹴りにも左を当てるウィティカーの精度が高い。打撃でリードすると、ダブルレッグをテイクダウンを決めたウィティカーは、デュプレッシーのギロチンを許さず立ち上がる動きに合わせてスタンドに戻る。

デュプレッシーの右アッパーに右フックを決めたウィティカーは、右ミドルを入れる。直後に左ローから前に出てワンツーを届かせたデュプレッシーは、パンチ後に首相撲からヒザを突き上げる。殴られても前に出るデュプレッシーは、左の蹴りに右をカウンターでまたも受ける。それでも前に出るデュプレッシーは、組まれると頭を固めて、足車風の投げでトップに。ダース狙いからパンチに切り替えたデュプレッシーはパスを決めて、再びダースへ。さらにエルボーに転じて、ウィティカーを流血に追い込むとパウンドを続けた。

2R、ウィティカーが再びジャブから右という流れリード。デュプレッシーも左を当て返し、フックを被弾しても圧を掛ける。オーソからサウスポーに戻し左フックのデュプレッシー、ウィティカーは右ハイを狙う。と、右ストレートでダウンを奪ったデュプレッシーが、立ち上がったウィティカーの腹を抉り、顔面にパンチを集中させTKO勝ちを決めた。デュプレッシーが元チャンピオン越えを果たすと、観戦していたイズラエル・アデサニャが立ち上がって、鋭い視線を次期チャレンジャーに送る。

「正直に言うと、彼がダウンしたとき左フックが来ると思ってダックアンダーしていたんだ」と話すデュプレッシーを横目に、アデサニャがケージイン。胸を合わせてフェイスオフ状態になるや、チャンピオンは「リラックス、アフリカン・ブラザー。ワッツアップ、ビッチ! 俺にDNAテストは要らない。俺はナイジェリア生まれだ。お前はどうだ? DNAテストをして俺の前に見せてみろ」と挑発から激怒モードに。さらにマイクを向けられたデュプレッシーの言葉を遮り「イージーファイト。イージーマネーだ」と言い切った。


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【UFC290】「アフリカでUFCを開催できるのは南アだけ」。キャメロン・サーイマンに訊く南アのMMA事情

【写真】なんだか高校生と話しているような感じだったサーイマン。南アフリカのアピールが可愛らしかったです (C)MMAPLANET

8日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC290「Volkanovski vs Rodriguez」で南アフリカの新鋭キャメロン・サーイマンがテレンス・ミッチェルとオクタゴン3連勝を掛けて戦う。

ミドル級トップのドリキュス・デュプレッシー、フライ級のJP・ベイスとアフリカ大陸の最南端からUFCに挑むサーイマンが、南アのMMA事情を説明し、今大会の試合とこれから──そしてUFC南アフリカ対決実現への強い想いを話してくれた。


──テレンス・ミッチェルとオクタゴン3戦目を週末に戦います。今の気持ちを教えてください。

「またラスベガスで戦えるということが、とても嬉しい。環境的にも完璧だし、全てがスムーズに行っているよ。インターナショナルファイトウィークで、南アフリカ人ファイターの力を示す機会を得られるなんて本当に光栄なことだよ」

──南アフリカからラスベガスは相当な長旅ではないですか。しかも季節すら正反対です。

「ホント、その通りだよ。30時間飛行機に乗って真夏の砂漠にやって来る。ベガスに合わせるのは、本当に大変だよ。だから2週間前に来て、着くと同時にトレーニングをしたんだ。3、4日すればもう大丈夫。100パーセントの体調を整えることができる」

──それにしても22歳の南アフリカの新鋭が、ここまで良いパフォーマンスをUFCで見せることができるなんて、昨年のコンテンダーシリーズ前まで思いもしていなかったです。

「僕がプロMMAファイターになったのは18歳の時だった。皆が『若すぎる』って言っていたよ。特に南アフリカでは10代のMMAファイターなんて、本当にいなくて。でも、じっくりとキャリアを積んでEFC Worldwideのバンタム級タイトルを獲った時は21歳で、最年少記録を創った。その結果、コンテンダーシリーズで戦う機会を得ることができたんだ。チームCITの皆にただ感謝している。CITの全コーチの存在なくして、今、僕はここにいることはできていないから。

手にすることができた機会で、常にベストの戦いをしようと心掛けていたら、UFCでも運よく勝ち続けることができた。土曜日の試合も今の状態を持続させたい。テレンス・ミッチェルをフィニッシュしたいと思う」

──キャメロンはアグレッシブかつスマートな打撃、それ以上に見事な組み技を披露しています。もともと、格闘技を始めたのはいつ頃だったのですか。

「12歳の時に家の近所にあった地元の小さなジムで、キックボクシングを始めた。学校が終わるとジムに直行して練習し、夜になると親が迎えに来るんだ。凄く楽しんで練習していたから、すぐに色々なことを学ぶことできた。

それが全ての始まりで、数カ月後にはキックだけでなくグラップリングの練習もするようになった。14歳の時にチームCITに移り、それからレスリングも習えるようになった。ただキックボクシングでは食っていくことはできないから16、17歳の時にMMAでやっていこうと決めたんだ」

──キックでは生活できなくてMMAへ。MMAでは生活できるということですか。

「そうだね。UFCとサインする前に戦っていたEFC Worldwideも凄く良いプロモーションだから。それは南アフリカだけでなく、他の国のMMAファイターにもいえることだろう。EFCで戦っていると、他の国で戦うチャンスを手に出来る。ボカン・マスンヤネやルサンド・ビコに続き、僕とEFCバンタム級王座を賭けた戦ったシンディレ・マネンゲラも、確か今週末に日本で戦うよね。

そういう国外で戦う選手が南アフリカのファイター達の存在を世に知らしめてくれた。彼らは間違いなくワールドクラスのアスリートだから。遠征はいつだって大変だけど、外国で戦うことで違うカルチャーに触れることができる。だから日本に限らず、アジアの大会で僕の試合を組んで欲しいと願っているよ」

──試合経験よりも選手を成長させるものはないと言われるなかで、日本などは毎週のようにMMAの大会が行われていますが、南アフリカでは実戦経験の場が少ない。そのなかで、これだけEFCから世界レベルのイベントへとステップアップをする選手がいるのは、キャメロン的には何が要因だと考えられますか。

「まず南アフリカでは凄くスポーツ全般の人気が高いということがあると思う。MMAを始める前に何らかのスポーツを経験している。今ではバーサス・プロモーションが、ファイトナイトというアマチュアの大会を開くようになり、そこで力を見せた選手がプロ契約をしているんだ。プロとして戦う舞台もEFC以外にもFightStar FCも活動している。

人材発掘と人材育成の両方が強化され、イベントの数も増えた。南アフリカのMMAの未来は明るいよ」

──それこそ南アMMAの未来といえるキャメロンですが、対戦相手テレンス・ミッチェルの印象を教えてください。

「15勝2敗、強いファイターだよ。フィニッシュの多くがグラウンドだよね。前に戦ったスティーブン・コースローのように、まだ表に表れていない良いレコードの持ち主だ。絶対的な質の高いグラウンドの攻防を繰り広げることができるだろうけど、僕は打撃で戦ってボーナスを狙いたい。とにかく、どのような展開になろうが良い試合になって僕が2Rで勝つよ」

──2Rと断言する故は?

「初回はあまり飛ばさない。じっくり相手の動き出しのタイミングを見ている。前の試合では判定勝ちになってしまったけど、好きな勝ち方じゃい。2Rになると仕留めるために戦うからね」

──今大会、日本から平良達郎選手が出場します。彼は4戦目で初のPPVショー出場です。対してキャメロンは過去2試合どちらもPPV大会、Tモバイル・アリーナで戦っています。

「本当に凄く機会を与えてもらっている。UFCに僕がどれだけの力を持っているのか、分かってもらえる舞台だ。PPVのビッグイベントの一員として、これからもキャリアを重ねていきたい。そういえば、その日本人選手とコーチにPIで会ったよ。凄く良いヤツで、めちゃくちゃリラックスしていたね。体調も良さそうで、凄い試合をやってくれそうで楽しみなんだ」

──キャメロンのその言葉が、日本のファンは相当嬉しいはずです。ところでバンタム級は常に層が厚いです。ここからトップ10、トップ5を目指すために土曜日の試合ではどのような点をアピールしたいと思っていますか。

「まずは絶対的に豪快なフィニッシュをすること。スタンドだろうが、グラウンドだろうが試合を終らせる。どの局面でもフィニッシュできるけど、今回の試合ではKOしたいと思っている。テレンス・ミッチェルはとても考えて打撃を使っているファイターなんだけど、僕からすると穴だらけだ。

この試合で勝って年内に最低でももう1試合、できればトップ15のファイターと戦いたい。コンテンダーシリーズも含めると4連勝になり、通算戦績は9勝0敗になる。なら上の選手と戦っても良いはず。そういう機会をモノにして、来年にはタイトルに挑戦したいと考えている」

──キャメロンやチームメイトのドリキュス・デュプレッシー、JP・ベイズら南アフリカ人選手、そしてジンバブエやアフリカ大陸がルーツの選手が増えており、UFCにアフリカでのイベントを開いてほしいという気持ちはないですか。

「今、アフリカからは才能あるファイターが誕生している。アフリカン・ファイターがアフリカで戦える機会が訪れるなら、最高だよ。もしUFCがアフリカに来るなら、海外からの観光客を受け入れる状態にあり、治安も問題ないのは南アフリカだけだよ。まぁ他の国も問題ないけど、なかでも南アフリカは一番安全な国だからね」

──……。

「ドリキュスは世界タイトル挑戦が見えている。そうなればチャンピオンはアフリカ──ナイジェリア出身のイスラエル・アデサニャだ。アフリカ勢同士のタイトルマッチが、アフリカで実現すればこんなに素晴らしいことはない。そしてホスト・カントリーになれるのは南アフリカだけだよ」

──素晴らしい想いですが、日本人からすれば南アフリカが安全だとは口にできないです(苦笑)。サッカーやラグビーのワールドカップで、キャメロンの母国に行ったメディアから、安全だという話を聞かされたことは正直ありません(笑)。

「それは……ツーリストが訪れない場所は、最高の環境だとは言えないね(苦笑)。でも僕のホームタウン、プレトリアはヨハネスブルクよりずっと良い場所だよ。それに素晴らしいアリーナもあるし、郊外にいけばアニマル・クルーズだってできるからね。UFCを開催する資格はあるはずだ。もし、そういう機会が訪れれば街は十分に安全になってメディアを迎えて入れるよ」

──なるほど(笑)。ではUFC南アフリカ大会実現へ向けキャメロンがプレトリアの観光大使にならないといけないですね。

「そうだね、そして安心して世界中の人を受け入れる体制を創っておくよ(笑)。ほんと、まだまだ南アフリカのことは間違って伝わっていることが多いと思うから、しっかりと本当の南アフリカを世界の皆に知って欲しい」

■視聴方法(予定)
7月9日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

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MMA MMAPLANET o UFC UFC285 デレック・ブルンゾン ドリキュス・デュプレッシー

【UFC285】スタミナ度外視の乱打戦は、デュプレッシーのパウンド連打でブルンゾン側がタオル投入し決着

<ミドル級/5分3R>
ドリキュス・デュプレッシー
Def.2R4分59秒 by TKO
デレック・ブルンゾン(米国)(南アフリカ)

サウスポーのブルンゾンに対し、デュプレッシーがガードを固めて距離を詰める。左右のローとハイを散らすデュプレッシーに対し、ブルンゾンが左ミドルをキャッチしてグラウンドに持ち込んだ。すぐさまサイドを奪ったブルンゾンはデュプレッシーの左腕を狙う。さらに右腕を差し上げたブルンゾンは、エビを打つデュプレッシーを抑え込み続ける。

左腕を枕にしたブルンゾンは、起き上がってシングルレッグで組みついてきたデュプレッシーをギロチンに捕える。しかし頭を抜いたデュプレッシーが、フルガードのブルンゾンに右ヒジを連打していく。ブルンゾンはデュプレッシーの体を浮かせ、左足を取って外ヒールを狙う。デュプレッシーがアンクルで切り返すと、ブルンゾンもアンクルを仕掛けていく。ここでアンクルにこだわったデュプレッシーに対し、ブルンゾンがトップからバックを狙いにいく。

立ち上がったデュプレッシーを、ブルンゾンがパンチで追い込んでいく。左ストレートをカウンターで当てると、デュプレッシーがグラついた。すかさず下がるデュプレッシーを追うブルンゾンが、そのままグラウンドに持ち込んでバックからRNCを仕掛ける。これは凌がれたが、トップからパンチを落とすブルンゾン。しかしデュプレッシーも立ち上がり、ケージに押し込みながらパンチを当てた。

2R、またもデュプレッシーが前に出る。左ローを連打するも、ブルンゾンに左ストレートを合わせられてしまう。構わず前に出るデュプレッシーのパンチがヒットするも、ここでデュプレッシーの動きが落ちた。ブルンゾンのパンチが連続でヒットし、デュプレッシーをケージ際まで追い込む。ブルンゾンは左ミドルから左の前蹴り。下がるデュプレッシーを追い立てるが、デュプレッシーも前に出てパンチと左ミドルを繰り出す。左フックでブルンゾンの動きを止めたデュプレッシーは、続けてパンチを顔面に集める。

互いにスタミナを使ったか、やや動きが落ちた中で打ち合う両者。デュプレッシーの左ストレート、右フックを食らったブルンゾンの体が揺れる。ブルンゾンはダブルレッグを仕掛けるが、テイクダウンを奪うことはできない。デュプレッシーは肩で息をしながらパンチを振るい、ワンツーを当ててケージ際へ追い込む。さらに右ボディブローを打ち込むと、ブルンゾンの動きが止まった。しかしブルンゾンも打ち返す。デュプレッシーは残り1分30分でダブルレッグを仕掛け、しりもちを着かせたがブルンゾンも立ち上がる。

残り1分は両者フラフラになりながらの打ち合いを展開し、疲れ倒れかマットに背中を着いたブルンゾンにパウンドを浴びせるデュプレッシーだが、当のデュプレッシーも完全に疲労が見えて手が少なくなる。ところがデュプレッシーの左パウンドをアゴにもらったブルンゾンが背中を見せると、ブルンゾンのセコンドがタオルを投入してデュプレッシーのTKO勝ちとなった。


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【UFC285】計量終了 お腹ポッコリ、ジョン・ジョーンズが3年振りの実戦でヘビー級王座挑戦

【写真】この腹は驚き。これでも強い──と期待してしまうのが、JJの凄まじさだ (C)Zuffa/UFC

4日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC 285「Jones vs Gane」の計量が3日(金・同)に行われている。

メインはフランシスコ・ガヌーの王座返上とUFC離脱を受けて行われるUFC世界ヘビー級王座決定戦、ジョン・ジョーンズが3年振りのファイトでヘビー級王座に初挑戦。元暫定王者のシリル・ガンヌと戦う。

JJはライトヘビー級時代には2メートル15センチというリーチの長さを打撃とレスリングで最大限に生かし続けてきた。今回の248ポンドと計量結果は明らかに過去最大だが、206センチのリーチを誇るシリル・ガンヌを相手にライトヘビー級時代の圧を掛けることができるのかが最大の見どころだ。

セレモニアル計量で大ブーイングを浴びたガンヌと、対照的に大声援を受けたJJは輪郭から体のフォルムとライトヘビー級時代とはまるで違う容姿でスケールへ。

フェイスオフでは下腹ポッコリ、0.5ポンド軽いガンヌの方がグッドシェイプに見えた。そのガンヌは「この試合はビッグボーナス。この機会を手にできてハッピーだ。明日、勝てばベルトが手に入る。そしてこの惑星で一番のバッドアスに勝てるという2つ目のボーナスもある。ここにいられて、とても幸せだ」と話した。

対してJJは、「ただただ素晴らしい想いだ。皆のこと、もの凄く愛している。ここに来てくれてありがとう。皆の前で戦えることを光栄に思う。この贈り物を手にすることができて、本当に恵まれているよ。今も変わらずいえる。明日も楽しもうってね」と笑顔を見せ続けた。


コメインはUFC世界女子フライ級王者ヴァレンチーナ・シェフチェンコが、8度目の防衛戦でアレクサ・グラッソを迎え撃つ。今回のキャンプをパラエストラ柏で行うという前代美音の行動に出たシェフチェンコは、千葉滞在中に練習に対する向き合い方と人間性で、練習仲間の全てを魅了し絶賛された。

「みんな、ありがとう。皆の前で素晴らしい試合をすることが待ち切れない。この試合はウォーになる」と話したグラッソに続き、「明日は強敵と戦う。でも、どれだけ彼女が強くても私の方がより強い。2倍強いから。明日はそういうアクションを皆に披露する夜になるわ」とシェフチェンコは断言した。

2階級の世界戦が組まれた今大会。メインカードであ注目のウェルター級でジェフ・ニールが 175ポンドと計量オーバー、16連勝中のシャクハト・ラクモノフとの一戦の前にミソをつけてしまったのは残念だ。

ダン・フッカーの代役ながら、昨年10月にベニール・ダリューシュ戦の敗北から再起を賭けるマテウス・ガムロがジェイリン・ターナーと戦う。

さらに噂のボー・ニコルのオクタゴン・デビュー戦=ジェイミー・ピケット戦が組まれたメインカードは当然として、プレリミから世界最高峰らしい凄まじいカードが並んでいる。

オープニングマッチでニコルと同様にUFC初陣を迎えるロイック・ラジャポフはPFL2021シーズンのライト級準優勝者だ。

第2試合もUFCデビュー戦となる選手=ファリド・バシャラットが登場。

デモン・ブラックシアー戦で、兄ジャビッドの1年遅れで世界最高峰に到達した。兄はキャリア14連勝、弟はここで勝てば10連勝と、兄弟無敗記録を24に伸ばせるか。

女子ではSEI☆ZA出身タバタ・ヒッチ、元ストロー級クィーン・オブ・パンクラシストのヴィヴィことヴィヴィアニ・アロージョという日本からの支持率が高い両者が出場する。

タバタは昨年10月に戦う予定だったジェシカ・ペネ戦が再度組まれた。

前回はペネの体調不良で流れた一戦、元タイトルこんだーを相手にタバタはオクタゴン3勝目を狙う。

ヴィヴィは世界王座に挑むグラッソに敗れてからの再起戦、対戦相手のアマンダ・ヒーバスと同様にタイトル戦線に留まるためのサバイバルマッチに臨む。

さらにウェルター級ではアイルランドからキャリア10連勝中、Cage Warriors時代のようにエンターテイメント性が高い試合でなく、しっかりと勝つ試合を続けているイアン・ギャリーが、中国のソン・ケナンとの一戦も組まれた。

既にオクタゴンで3連勝のギャリー、上と戦う権利を得るためのパフォーマンス&フィニッシュを期待されているといっても過言でない。

復活を賭して、背水の陣のコディ・ガーブラントとトレヴィン・ジョーンズとの対戦。

さらに1ポンド・オーバーだったマナ・マルチネスとキャメロン・サーイマンの一戦など、中村倫也&風間敏臣の対戦相手になるやもしれないバンタム級ファイターの顔合わせも日本のファンにとっては見逃せない。

他プロモーションならタイトル戦もしくはメインカード、UFNならヘッドライナーというカードが連続しているてんこ盛りのPPVイベント、UFCの底力が見える大会だ。

■視聴方法(予定)
3月5日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWプライム

■UFC285計量結果

<UFC世界ヘビー級王座決定戦/5分5R>
ジョン・ジョーンズ: 248ポンド(112.49キロ)
シリル・ガンヌ: 247.5ポンド(112.26キロ)

<UFC世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] ヴァレンチーナ・シェフチェンコ(キルギス)
[挑戦者]アレクサ・グラッソ(メキシコ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェフ・ニール: 175ポンド(79.37キロ)
シャクハト・ラクモノフ: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
マテウス・ガムロ: 156ポンド(70.76キロ)
ジェイリン・ターナー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジェイミー・ピケット: 186ポンド(84.37キロ)
ボー・ニコル: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ガーブラント: 136ポンド(61.69キロ)
トレヴィン・ジョーンズ: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
デレック・ブルンゾン: 185.5ポンド(84.14キロ)
ドリキュス・デュプレッシー: 185ポンド(83.91キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴィヴィアニ・アロージョ: 126ポンド(57.15キロ)
アマンダ・ヒーバス: 126ポンド(57.15キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・マルケス: 186ポンド(84.37キロ)
マフクアンドレ・バリユー: 185ポンド(83.91キロ)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー: 171ポンド(77.56キロ)
ソン・ケナン: 171ポンド(77.56キロ)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス: 137ポンド(62.14キロ)
キャメロン・サーイマン: 135ポンド(61.24キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・ペネ: 116ポンド(52.62キロ)
タバサ・ヒッチ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<バンタム級/5分3R>
ファリド・バシャラット: 136ポンド(61.69キロ)
デモン・ブラックシアー: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
ロイック・ラジャポフ: 155.5ポンド(70.53キロ)
エステバン・リビヴィクス: 156ポンド(70.76キロ)

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【UFC282】1Rの猛攻を凌がれたデュプレッシー、最終回にティルをRNCで仕留める

<ミドル級/5分3R>
ドリキュス・デュプレッシー(南アフリカ)
Def.3R2分43秒 by RNC
ダレン・ティル(英国)

サウスポーのティルに左右のローを放ちながら下がるデュプレッシー。ティルが距離を詰めて来ると、ダブルレッグで背中を着かせた。デュプレッシーはバックに回り、左足を差し入れて左の拳を叩きつけていく。ヒザで削りながらパンチを連打するデュプレッシー。ティルが立ち上がると、デュプレッシーが左アッパーを連打。ティルが体勢を入れ替えると、デュプレッシーは右のパンチを連打する。

防戦一方のティルをボディロックからテイクダウンし、四の字ロックで固めたデュプレッシーがパウンドの雨を降らせる。さらに相手の体を伸ばしたデュプレッシーはRNCへ。これを凌ぐティルだが、状況を打開することはできない。左右の腕を入れ替え、RNCとフェイスロックを仕掛けるデュプレッシーに対し、ティルが反転してトップを奪う。

スクランブルに持ち込むデュプレッシーをギロチンで捕えたが、デュプレッシーは立ち上がる。スタンドでデュプレッシーのローをキャッチしてこかしたティルが、トップから左ヒジを連打するも、デュプレッシーがテイクダウンし返してトップで初回を終えた。

2R、ティルの左目が大きく腫れあがっている。ティルは左インローから、デュプレッシーにケージを背負わせて左ストレートを突き刺していく。ガードを固めて下がるデュプレッシー。左右フックから左ヒザを突き上げたが、ティルはガードで防いだ。ティルがワンツーでプレッシャーをかける。ここで前に出たデュプレッシーだが、指が前に出ているとアピールされてしまう。再開後、デュプレッシーの右ストレートにティルが左ヒザを合わせた。

さらにデュプレッシーのパンチにヒザを合わせるティルだが、デュプレッシーもケージを背にしながら飛び込み、ダブルレッグでティルに背中を着かせた。ティルはスクランブルから立ち上がる。ティルが右ジャブを突き、デュプレッシーを追いかける。疲労が見られるデュプレッシーのパンチに、ティルが左ヒジを合わせた。この一撃でデュプレッシーの額に血がにじんでいる。

ティルのフェイントに全て体が動いてしまうデュプレッシーは、相手のパンチを受けながらもシングルレッグでティルに尻もちを着かせた。起き上がるティルをボディロックで抑え込むデュプレッシー。しっかりと背中を着かせ、ハーフガードのティルに対しパンチを上下に打ち分ける。トップからギロチンを狙うも、ここは失敗。パスを狙ったティルがデュプレッシーの足を取ったが、反対にデュプレッシーがティルの左足を取ってアンクルロックを仕掛ける。これをティルが耐えきって2R終了のブザーが鳴った。

最終回、ティルが両手を上げて会場の観客にアピールする。プレスをかけるティルに対し、デュプレッシーは相手のカーフキックにパンチを合わせていく。デュプレッシーの右ショートがヒット。ティルはガードの間から左アッパーを突き上げる。サウスポーにスイッチして左ミドル、右ジャブを当てるデュプレッシーだが、左ローはすくわれてしまう。

ここでデュプレッシーのローがティルの下腹部を捉えて中断。再開後もデュプレッシーの右ジャブ、左ストレートが当たる。ラウンド残り半分でデュプレッシーがダブルレッグでテイクダウンに成功。パウンドの連打から、うつ伏せになった相手にバックマウントからRNCを極めた。


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