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【ONE FN15】スーパーボン欠場。タワンチャイはキックルールで在米ムエタイ戦士ナタウットと対戦

7日(土・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Night 15。今大会で予定されていたタワンチャイ・PK・センチャイ×スーパーボン・シンハ・マウインが変更となった。
by Takumi Nakamura

当初今大会ではONEムエタイ世界フェザー級王者タワンチャイにスーパーボンが挑むタイトルマッチが予定されていたが、スーパーボンが負傷欠場。ワンチャイとジョー・ナタウットによるワンマッチが行われることになった。

ナタウットは2014年から米国のムエタイイベントLion Fightに参戦し、同団体のスーパーウェルター級&ミドル級を制覇。当時から米国に移り住み、2018年4月のONE参戦以降も米国に住んで試合を続けている。

Lion Fightではコスモ・アレキサンダー、のちに初代K-1ミドル級(75キロ)王者になるハッサン・トイにも勝利。ONEではジョルジオ・ペトロシアンと2度、チンギス・アラゾフと対戦している。

スーパーボンと比較して実績・ネームバリューこそ劣るものの、中量級のムエタイファイターとしてはキャリア豊富で、70~77kgと幅広い階級で戦ってきた。その経験とキャリアでタワンチャイの牙城を崩したい。

なおタワンチャイ×スーパーボンの一戦は年内の大会に延期とアナウンスされている。

■放送予定
10月7日(土・日本時間)
午前8時30分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN14対戦カード

<ONE暫定世界フェザー級(※70.3キロ)王座決定戦/5分5R>
タン・リー(ベトナム)
イリヤ・フレイマノフ(ロシア)

<ONEキックボクシング世界ストロー級(※56.7キロ)暫定王座決定戦/3分5R>
ジョナサン・ディベラ(イタリア))
ダニエル・ウィリアムス(オーストラリア)

<キックボクシング・フェザー級(※70.3キロ)/3分3R>
タワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)
ジョー・ナタウット(タイ)

<サブミッショングラップリング無差別級/10分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
青木真也(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ジョシュア・パシオ(フィリピン)
マンスール・マラチエフ(ロシア)

<ライト級(※77.1キロ)/3分3R>
ティモフィ・ナシューヒン (ロシア)
ジャン・リーポン (中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ (インドネシア)
フー・ヨン(中国)

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MMA MMAPLANET o ONE ONE FN14 アンジェラ・リー スタンプ・フェアテックス ハム・ソヒ

【ONE FN14】右ミドルを防がれたスタンプが、ボディブロー連打でハム・ソヒを沈めてベルトを奪取

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)王座決定戦/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
Def.3R1分14秒 by TKO
ハム・ソヒ(韓国)

試合前に正規王者のアンジェラ・リーがケージに入り、引退を発表。この試合が正規の新王者決定戦となった。

開始早々、サウスポーのハム・ソヒが距離を詰めた。前手で測るハム・ソヒに対し、スタンプが右インローを打ち込む。スタンプの右ミドルを払ったハム・ソヒが左ローを見せる。さらにスタンプの右ミドルが放つと、ハム・ソヒが軸足への左インローを合わせていく。全てのスタンプの右ミドルに左インローを合わせていくハム・ソヒ。レフェリーが両者にアクションを促す。

ハム・ソヒはスタンプがパンチのフォームに入ると左ストレートを打ち込んだ。左のダブルは2発目はスタンプの顔面をかすめる。さらにスタンプの右ミドルに左ストレートを合わせた。スタンプの右ミドルをブロックしたハム・ソヒが、さらにスタンプの右をヘッドスリップでかわす。ラウンド終了間際、スタンプのパンチが左目に入ったか、ハム・ソヒが左目を抑えた。

2R、ハム・ソヒが左ハイ、スタンプが右ミドルを繰り出す。続いてインローを打ち合う両者だが、スタンプがクイックの右ミドルを見せる。速い蹴りを当てるようになったスタンプが上下に散らすも、ハム・ソヒが距離を詰めてパンチを当てる。スタンプも離れ際に左ヒジを見せた。ケージ中央に戻ると、ハム・ソヒがスタンプの右ミドルに左ストレートを合わせた。するとスタンプもハム・ソヒの左に右ストレートを合わせていく。

ここからスタンプのペースが上がり、右ミドル、右ハイ、右前蹴りでハム・ソヒを削っていく。しかしハム・ソヒの左ストレートがクリーンヒットし、ダウンを奪った。すぐにトップに回ったハム・ソヒに対し、スタンプはクローズドガードを取る。スタンプが右腕をハム・ソヒの首に回すも、これは極まらず。頭を抜いたハム・ソヒの右腕を狙うスタンプ。これも凌いだハム・ソヒがラウンド終了間際、スタンプが再び腕十字を仕掛けたが、ハム・ソヒがリフトして防いだ。

3R、スタンプの右目下が腫れている。ハム・ソヒが距離を詰めてパンチを当てながらボディロックで組んだ。右腕を差し上げたハム・ソヒがスタンプをケージに押し込む。ここでハム・ソヒが離れるも、スタンプがヒザを突き上げた。ケージ中央に戻ったハム・ソヒのボディにスタンプの右ストレートが突き刺さる。ハム・ソヒの動きが止まるとスタンプがヒザとボディブローを連打してマットに沈めた。

勝ち名乗りを受けるスタンプに、前王者となったアンジェラ・リーがベルトを手渡し抱擁した。


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MMA MMAPLANET o ONE ONE FN14 ジェッサ・カーン ダニエル・ケリー

【ONE FN14】カーンがバック奪取&足を狙うも、最後に肩固めを狙ったケリーがSG世界女子アトム級王者に

<ONEサブミッショングラップリング世界女子アトム級(※52.2キロ)王座決定戦/10分1R>
ダニエル・ケリー(米国)
Def.3-0
ジェッサ・カーン(米国)

開始早々、ケリーが距離を詰めて、手四つからカーンをケージに押し込んでいく。カーンが跳びついたが引き込むことはできず、スタンドのままケリーがカーンの背中をケージに着けた。腕のクラッチを外したカーンが体を下げるもケリーは動じず。マットに背中を着けたカーンがケリーの左足を狙うも、ケリーがトップから座って足を抜き、再びトップに戻る。カーンは狙いを右足に切り替えてバックを狙うも、ここはケリーがすぐに立ち上がって、トップに戻るとニースライスでパスを仕掛けていく。

パスできないとみるや下になったケリーがアームドラッグへ。ここでカーンがバックマウントから四の字ロックで組んだ。右腕をケリーの首に巻き付けていく。フェイスロック気味に絞め上げたが、ここは極めることはできず。しかしカーンの背中がケージに着き、動きづらくなったところでケリーが反転してトップに回る。カーンがくぐってバックに回ろうとしたところで、ケリーがアンクルへ。さらにヒールに移行しようとすると、カーンが足を抜いた。

カーンはケリーの右足をストレートフットロックで抱えるも、下になったケリーがカーンの右腕を狙う。カーンが立ち上がると合わせてケリーも立ち上がった。またも飛びつくカーンと、スタンドのままケージに押し込むケリー。この状態が続いたためレフェリーがブレイクをかけた。再開後、ケリーがケージへドライブ。足を狙いに来たカーンを潰し、自身も足を狙うも抜かれたためトップに戻る。バックを狙いつつリバーサルに成功したカーンは、残り30秒でケリーの右足を取ってストレートフットロックへ。すぐに足を抜いたケリーが肩固めを仕掛けたところで試合終了のゴングが鳴った。

ケリーは裁定が下る前に、自身の勝利を確信したか涙ぐむ。飛びつきクローズドで組んだカーンに注意が与えられたことが響いたか、ユナニマス判定でケリーが王座を獲得した。


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MMA MMAPLANET o ONE ONE FN14 キック ジョン・リネケル スティーブン・ローマン

【ONE FN14】ローマン、ジョン・リネケルの圧を打ち破れず。足を使い、回ってテイク狙いで0-3の完敗

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
Def.3-0
スティーブン・ローマン(フィリピン)

サウスポーに構えたローマンが、左インロー。リネケルが圧を掛けて前に出る。右フックで前に出たリネケルが左ボディを入れる。と、スッとレベルチェンジでダブルレッグを決めたローマンが、しっかりとハーフで抑える。エルボー、右で殴り、ケージ際でも手首を払ってバックを伺う。自ら後方に倒れ込みバック奪取を狙ったローマンに対し、リネケルが胸を合わせる。すぐにスクランブルで立ち上がり、ダブルレッグを仕掛けたローマン。ダブルアンダーフックのリネケルが、体を入れ替えてケージに押し込む。

離れ際に左を振るったリネケルがカーフ、ローマンはサイドキックを繰り出す。上中下と蹴りを出すローマンのハイを受けそうになりながら、キャッチしたリネケルはテイクダウンに行かずに足を抜かれる。リネケルの右オーバーハンド、踏み込んでの左をかわして時間となった。

2R、スタミナが気になるリネケルに対し、インローを2つ見せたローマンだがダブルを切られてボディを打たれる。ローマンが左ストレート、左ハイを繰り出し、リネケルも右インローを返す。ダブル、シングルを切られたローマンは右オーバーハンドを受けそうになる。一発の圧でひっくり返せるリネケルがジャブからオーバーハンドへ。ここでアイポークがあったとリネケルがアピールし、試合が中断される。再開後、ジャブとインローのローマンが圧負けしないように懸命に戦う。

そこに無意義ボディフックから左右のフックで前に出るリネケルに、ローマンのダブルレッグはもう通じない。顔を腹にフックを受けるローマンが、テイクダウン狙いからヒザを入れる。ここからのジャブをかわしたリネケルがハイキックを繰り出す。時間が来た時、ローマンはケージを背負っていた。

3R、何とかクラッチできたダブルレッグを切られたローマンは左ハイ、右ローを蹴る。リネケルが右ボディ、そして左フックで前へ。続くダブルレッグを切られたローマンが右ボディ、左フックを受ける。そのローマンが左ボディを繰り出し、フックのコンビに合わせた左ローが急所に当たる。再開後、両者の打撃の回転が上がり、リネケルがワンツーで前に出る。打ち終わりで左ハイを見せたローマンが左フックを打たれてダブルレッグへ。

懸命に押し込むも、切られそうになり下になってしまう。スタンドに戻ったリネケルが、来いとアピール。ローマンは左に回りながら選択はテイクダウン狙い――当然倒せることはなく時間を迎えた。


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ONE ONE FN14 Report アミール・カーン エドゥアルド・フォラヤン ブログ

【ONE FN14】エドゥアルド・フォラヤン、3年9カ月ぶりの勝利。下がるカーンを左で沈める

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
Def.3R1分55秒 by KO
アミール・カーン(シンガポール)

かつてライト級世界王座を争った両者、ジャブで足がばたついたフォラヤンがジャブから右ストレートを伸ばす。距離を取ったカーンは軽く左ハイを見せ、フォラヤンが右カーフを蹴る。ローにジャブを合わせて行ったカーンが、ジリジリと距離を詰める。それでも右を当て、右ミドルを見せたフォラヤンがやや近い距離でオーバーハンドを振るう。

フォラヤンはスピニングバックキックを腹にいれ、蹴り足をキャッチしてテイクダウンを奪う。ガードの中に入ったフォラヤンは、スタンドに自ら戻る。飛び込んで右を放ったカーンに対し、組んだフォラヤンだがボディにヒザを受ける。離れ際のスピンニングバックフィストをかわしたカーンは、短時間のクリンチの攻防を経て距離を取り直す。カーンは再び左ハイをキャッチされテイクダウンを取られると、大きなパウンドを受けそうになり寸でのところでかわしてスタンドへ。フォラヤンが回転系の蹴りを見せて、時間となった。

2R、右ローに右を合わせるフォラヤン。続いて右を見せ、ローから左フックとフォラヤンが手数で優っている。フォラヤンは右カーフから蹴り足をキャッチしたが、ここはカーンが足を引き抜く。散打らしい動きを久しぶりに見せたフォラヤンは、ラカイを離れて原点回帰ファイトか。カーンも自ら組みに行ったが、切られる。カーンの右前蹴りを顔面に受けそうになりながら、右を振るうフォラヤンがジャブに左を合わせる。右ミドルからボディと、ファイトの声が掛かる中でフォラヤンが動きを見せる。

ここでレフェリーのチェックが入り、攻めるように促される。直後に前に出たカーンだが、逆にフォラヤンがステップイン――も、すぐに間合いを取りなおす。ファイトの声が続くなか、頭が直撃した直後に左を被弾したフォラヤンの腰が落ちる。足を止めての打ち合いに出たフォラヤンだが、カーンは間合いを外した。

最終回、積極的に動くフォラヤンに対し、カーンは変わらず堅守の姿勢を貫く。フォラヤンの前進に、距離を取ってジャブのカーンだが、その下がったところで距離を詰めらると、右に続く左フックを打ちぬかれ――この一発で大の字に。左右のパウンドを落としたフォラヤンは、現役生活の土壇場、連敗を5で止め、2019年11月以来の勝利を手にした。

そのフォラヤンは満面の笑みを浮かべ「アミールのジャブを良かったので、前に出て戦った。僕を支えてくれたチームのおかげだ。僕はまだここにいる。シンガポールのファンの前で戦い、世界の皆に試合を見てもらっている。皆の想いに感謝している。プレッシャーを与えれば、ハードに打ち抜けると思っていた」と話した。


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MMA MMAPLANET o ONE ONE FN14 キック ブレイク・クーパー マコア・クーパー モーリス・アベビ

【ONE FN14】ブラダボーイ弟、TDをできずにアベビのパンチを纏められKO負け

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
モーリス・アベビ(スイス)
Def.1R4分39秒by KO
ブレイク・クーパー(米国)

レイ・クーパーの息子、ブラダボーイの弟、マコア・クーパーの兄ブレイク・クーパーはプロ3選目でONE初陣を迎える。左ミドルを蹴ったブレイクが、左から右を当てる。アベビは前蹴りもステップインに下がり、組まれる。ケージに押し込まれたアベビは、跳びつき三角を狙うがすかされ下になる。スクランブルでバックに回ったブレイクは、後方から右ボディを入れる。正対したアベビに対し、ブレイクはシングルからボディロックでヒザを突き刺す。離れた両者、アベビが右ミドルを決め、直後のダブルレッグでケージに押し込まれる。回ってポジションを入れ替え、左フックを放ったアベビが再び右ミドルを決める。

さらに右ボディストレートのアベビが、飛び込んで右を伸ばしスピニングバックキックへ。これは空を切ったが、シングルが切られたブレイクの手がなくなってくる――と思いきや、右フックをヒットさせる。この後、逆にアベビが跳びこんで右、続いてアッパー、さらにヒザ蹴りを突き刺す。ヒザをついたブレイクに、パンチを続けたアベビがKO勝ちを決めた。


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【ONE FN14】暫定世界女子アトム王座決定戦へ。スタンプ「腕は金網で傷だらけになってしまった」

【写真】もう半日後には戦っている両者(C)ONE

30日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE Fight Night14「Stamp vs Ham」が開催され、ハム・ソヒがスタンプ・フェアテックスとONE暫定世界女子アトム級王座決定戦を戦う。
Text by Manabu Takashima

アンジェラ・リーの長期戦線離脱より設けられた暫定王座を狙うハム・ソヒは、今年の3月で36歳を迎えている。MMAデビューから15年が過ぎ、女子MMAの歴史を紡いできたと言える彼女にとって、このベルトの意味とは──。


――スタンプ、ハム・ソヒと暫定王座を賭けて戦います。今の気持ちを教えてください。

「2度目のタイトル戦だし、凄くエキサイティングしているわ。今回は絶対に勝ちたいから、プレッシャーも感じているけど(※英語で返答)」

――キャンプの出来栄えには満足していますか。

「ムエタイを含め、しっかりと調整してできたわ。ハム・ソヒは前に出て詰めてくると思うから、特にケージに押し込まれた時にいかに逃れることができるか。そこは重点的に練習できたわ」

――つまりケージレスリング、テイクダウンディフェンスを強化してきたということですね。その際、首相撲との融合などは考えていますか。

「リングだとコーナーを使っていたことを、今回はケージを使ってやってきたの。ケージに押し込まれた状態というのは、常に想定して練習してきているけど、今回はハム・ソヒのスタイルを考えてより力を入れてやってきたわ。だから今、私の腕は金網で傷だらけになってしまったの(笑)。

首相撲に関しては状況次第ね。MMAファイターは、しっかりと胸に頭をつけてくるので首相撲に取れるかどうか。でも、エルボーやヒザが大きな武器になるのは確かね」

――ではハム・ソヒの打撃に関しては、どのように評価していますか。

「彼女のパンチは常に効果的だし、とても危ない。私は過去6年、ほぼMMAの練習に専念したけど、彼女は私の人生ぐらいやってきたわけで。でも私は若くてエネルギーがあるから、彼女を倒すことができると思っている」

――ハム・ソヒは「年齢はただの数字。若い選手よりスマート」と言っていました。

「確かに年齢は、ただの数字という意見には同意するわ。どれだけ練習できているのかが大切になってくるわけだし」

――ではハム・ソヒに対し、スタンプのアドバンテージは何だと考えていますか。

「さっきもいったけど、若さ。それから、打撃は私の方が上ね。彼女のパンチは危険だけど、私はエルボーを織り交ぜて戦うことができるから」

――昨年3月にアンジェラ・リーに挑み敗れました。あれから18カ月、MMAファイターとして最も成長した部分はどこだと考えていますか。

「BJJとレスリング、テイクダウンのディフェンス面ね。アンジェラ・リーに負けてから、ディフェンスの練習に重点を置いてきた。防御面が伸びたことで攻撃がより強力になり、安全に戦えるようになったわ。でもハム・ソヒと戦うにあたっては、打撃に対するディフェンスも強化してきたの。彼女のパンチに対して、ね」

――ムエタイ、キックに続き、MMAの世界のベルトを巻く。この試合はどれだけ重要でしょうか。

「MMAのベルトを巻けば、世界で初めてキックボクシングとムエタイ、MMAのメジャーな世界タイトルを獲得した女性になり、歴史を創ることになるわ」

――ONE FFが始まり、賭けの無いファイトをムエタイ・トップファイターが歓迎の意を表しています。この変化をスタンプはどのように捉えていますか。

「今、ムエタイはリアルスポーツに昇華している最中にあるわ。ルンピニー・スタジアムで賭け事が行なわれないONEルンピニー大会は最高よ。見ている人は賭け事でなく、スポーツとして、アスリートとムエタイの技術を追うようになった。それは凄く嬉しいことよ。ONEルンピニーが賭け事を禁じたことで、ムエタイはスポーツとしての価値が上がったのは絶対よ」

――ムエタイのタイトルをルンピニーで再び手にしたい?

「もちろんっ!! またムエタイのベルトをこの腰に巻きたい」

――ではルンピニーでのムエタイ世界戦、米国でのMMA。今はどちらを選ぶでしょうか。

「今は米国でMMAを戦うことを選ぶわ。タイは私の母国で、試合をする機会も多い。でも米国での試合は、そうじゃない。だから今は米国で試合をしたいと思っている」

――では、土曜日のお昼。何を世界に見せたいと考えていますか。

「ベルトを頭の上に高々と掲げているところかな(笑)」

■放送予定
9月30日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN14対戦カード

<ONE暫定世界女子アトム級(※52.2キロ)王座決定戦/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
ハム・ソヒ(韓国)

<ONEムエタイ女子世界ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)

<ONEサブミッショングラップリング世界女子アトム級(※52.2キロ)王座決定戦/10分1R>
ダニエル・ケリー(米国)
ジェッサ・カーン(米国)

<女子ストロー級スペシャルルール/3分3R>
シィオン・ヂィンナン(中国)
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ドミトリー・メンシコフ(ロシア)
ルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
アミール・カーン(シンガポール)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
ポール・エリオット(英国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ブレイク・クーパー(米国)
モーリス・アベビ(スイス)

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【ONE FN14】スタンプと暫定王座を賭けて戦う、ハム・ソヒ「36歳にして、辿り着いた」ベルトの意義

【写真】本当にいつも礼儀正しく、こちらを尊重して話してくれるハム・ソヒ。と同時に、しっかりと自分の意見を口にしてくれます(C)MMAPLANET

30日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE Fight Night14「Stamp vs Ham」が開催され、ハム・ソヒがスタンプ・フェアテックスとONE暫定世界女子アトム級王座決定戦を戦う。
Text by Manabu Takashima

アンジェラ・リーの長期戦線離脱より設けられた暫定王座を狙うハム・ソヒは、今年の3月で36歳を迎えている。MMAデビューから15年が過ぎ、女子MMAの歴史を紡いできたと言える彼女にとって、このベルトの意味とは──。


――ハム・ソヒ選手、今週土曜日にスタンプ・フェアテックスと暫定女子アトム級王座を賭けて戦います(取材は27日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「凄く調子は良いですが、どの試合でもナーバスになるもので。今回もそういう緊張を乗り越えてきました」

──ここまで経験があっても、試合前にナーバスになるモノなのですか。

「確かにこれだけやってくると練習している日々のなかで、毎日のようにナーバスになるということはなくなりました。でも入場しているところ、ケージに入る瞬間を考えるとやはり緊張してしまいます。同時に適度に緊張することは大切で、全くリラックスしていると集中力が落ちるとも考えています。だからこ、この緊張している状態も戦う上でとても大切だと捉えています」

──3月に平田樹選手に完勝し、それから半年間試合がなかったです。これだけ試合が空いたことをどのように感じていますか。

「本来6カ月間も試合がないことは、私にとっては長すぎるインターバルです。ただ今回はこの半年の間に小さなケガを直し、家族との時間を創ったことで気持ちを休めることができました。それにこの試合は暫定王座が懸かった試合です。その分だけしっかりと休み、しっかりと準備ができたのでポジティブな期間でした。今回の6カ月間は、これまでのレイオフ期間とは違う意味合いでした」

──そのトレーニングキャンプの手応えは?

「私は年を重ねました。それだけ練習をしなければいけないです。年を取った今、若い頃より練習量は増えています。そうすることによって、常に自信を持ち続けることが可能になります。なので今回の試合は、凄く自信があります」

──今も韓国MMAは女子選手が多くなったとは言い難いです。そのなかでハム・ソヒ選手は女子選手とどれぐらい練習しているのですか。

「以前も今も同じです。韓国で女子選手が少ないという事情は変わっていないです。今回のトレーニングキャンプでも、男子のチームメイトと練習してきました。ただ、つい2年前まで韓国の女子MMAの状況に悲観的で、もっとレベルの高い女子選手が増えて一緒に練習したいという想いでいました。でも今は違います。自分がどういう風に練習すれば良いのか、しっかりとシステム化できるようになったんです。だから男の選手との練習で、十分な準備ができているようになっています」

──もう10年ぐらい前ですが、プサンに行ってチームMADの練習を取材させていただいた時に、ハム・ソヒ選手が男子選手とのグラップリングのスパーリングでヒジをケガした場面に出くわしました。そのまま病院に行き、練習も終了というあのシーンが忘れられなくて。

「あぁ……あの時にケガをしたヒジは、今も痛いです(笑)」

──おお、なんてことですか。

「若い時って、自分がずっと若いままだと想いがちです。だから体のこと、ケガのことなど気にしていなかった。すぐに直る、だからハードに練習する──そんな感じでいました。年を取ったり、体が弱くなるなんて考えたこともなかったので。でも、今ではトレーニングを一度するたびに、体が痛いです(笑)。さきほど、今の方がトレーニング量が増えたと言いましたが、それはスマートにトレーニングするようになったからです。体のことはしっかりとケアしていますし、休息も取るようにしています。だから練習量も増え、つまりは効果的な練習ができているということですね」

──スタンプは、まさに年を取るなんて思っていないでしょうね。

「きっと、後悔する日が来るでしょうね(笑)。小さなケガが続き、そんな風に練習毎に感じるはずです。まさに、今の彼女はあの頃の私のようで(笑)。スタンプのベースはムエタイで、キックとムエタイで世界チャンピオンになった後、MMAを戦うようになりましたが、スムーズに移行できたようには思えなかったです。

今も彼女はムエタイファイターであって、MMAファイターになり切っていない。だからといって私に明白なアドバンテージがあるわけではなくて。でも、この試合はMMAだし、MMAでいえば私の方がより完璧に近い。MMAは本当に予期できないことが起こるので、私はどのような状況にも、より自然と的確に対応ができると思っています」

──スタンプのフィジカル、フレームをどのように思いますか。

「えっ、彼女の方が大きいですか? 公式プロフィール的には違いがないはずですが」

──きっと彼女がナチュラルで、ハム選手はこの体重で戦うために大きくしてきたので、そんな風に思い込んでしまっているのかもしれないです。

「う~ん、公称で違いないですし、フィジカルやサイズの違いを気にすることはないです。試合の準備をしている時も、そこは考えてこずにやってきました」

──押忍。では女子MMAがまだ形になっていなかった頃から、このスポーツと共に人生を歩んでいたハム・ソヒ選手が、36歳になって挑むONE暫定世界アトム級王座の意味とは何なのでしょうか。

「確かに私がMMAを始めたころと比較すると、今は多くの若い選手が世界中で育っています。スターが生まれ、新しいチャンピオンが出てきます。だからこそ、36歳になってチャンピオンになるということに意味があります。私の周囲には引退を話題する人が多いです。そして実際に引退を考える、既に引退する人がいる年齢になりました。でも、このベルトを取ると、そういう空気を私の周りから取り払うことができます。

それが私のモチベーションにもなっています。年齢はただの数字です。36歳はまだ若いです。年齢に関わらずパフォーマンスに納得がいかずに敗北を重ねたり、自分が望む結果を手にすることができない選手には、私が戦ってベルトを取ることでモチベーションを保てるはずです。『まだまだ時間はある』、『やれる』、『諦めない』と。私は36歳にして、ここに辿り着いたのだから。そういう風に今、上手くいっていない選手に好影響を与えることができる。それこそが、今回ベルトを取る意義です」


■放送予定
8月5日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN14対戦カード

<ONE暫定世界女子アトム級(※52.2キロ)王座決定戦/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
ハム・ソヒ(韓国)

<ONEムエタイ女子世界ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)

<ONEサブミッショングラップリング世界女子アトム級(※52.2キロ)王座決定戦/10分1R>
ダニエル・ケリー(米国)
ジェッサ・カーン(米国)

<女子ストロー級スペシャルルール/3分3R>
シィオン・ヂィンナン(中国)
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ドミトリー・メンシコフ(ロシア)
ルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
アミール・カーン(シンガポール)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
ポール・エリオット(英国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ブレイク・クーパー(米国)
モーリス・アベビ(スイス)

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