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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FN21 クリスチャン・リー ヴァウミール・ダ・シウバ 手塚裕之

【ONE FN21】手塚がシウバをノースサウスチョークで仕留めて5試合連続フィニッシュ&王座挑戦アピール

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
手塚裕之(日本)
Def.2R3分34秒 by ノースサウス・チョーク
ヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)

左を突くシウバに対し、前後の動きからフェイントをかける手塚。左ハイを見せたあと、シウバの左ジャブを受けながらも飛び込んだがテイクダウンは奪えず。立ち上がり、左ローをすくわれて背中を着いてしまう。スタンドに戻ると、距離を詰めてきたシウバに右クロスを狙うが、そのまま組まれグラウンドに持ち込まれた。ハーフガードの手塚を、シウバは右オーバーフックで抑え込む。ボトムから潜って煽った手塚が立ち上がる。距離が詰まると手塚が左ボディを突き刺した。組んできたシウバを捌いた手塚の右が当たる。パンチを振ってシウバを中に入れさせず、右カーフを当てた手塚。シウバの右ローに合わせてニータップで飛び込んだ手塚が、クリーンテイクダウンに成功する。シウバは手塚の首を右腕で抱える。手塚はボディに左の拳を打ち込みながら初回終了を待った。

2R、手塚がシウバの左ジャブをかわし、シングルレッグでグラウンドに持ち込む。シウバも左腕で手塚の首を抱えるのみ。頭を抜いた手塚が、左腕を枕にしてハーフガードのシウバを抑え込む。シウバもブリッジするが返すことはできない。コツコツと鉄槌とヒジを落とす手塚は、パスからサイドへ。腕十字を狙いながらノースサウスに移行し、絞め上げてタップを奪った。

これで5試合連続フィニッシュ勝利を飾った手塚は最初に「コップンカップ、マイペンライ」とタイ語を口にしたあと、ONE世界ウェルター級王者のクリスチャン・リーの名前を挙げ、ベルト挑戦をアピールした。しかしファイトボーナスは得られず、「なぜ得られないのか……」という表情を浮かべた。


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45 AB ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN19 RIZIN YUKI   アブラォン・アモリン クリスチャン・リー ジョナサン・ハガティー ジン・テホ ダニエル・ウィリアムス ダヤニ・カルドゾ チャンネル パク・デソン マンスール・マラチェフ リト・アディワン ルンピニー ヴァウミール・ダ・シウバ 中島太一 岡田遼 平良達郎 手塚裕之 海外 猿田洋祐 秋山成勲 鶴屋怜

【ONE FN19】手塚裕之、対戦相手がアモリンに変更も「自分の良いところを出せば相手の光は消える」

【写真】苦難は続く。それでも手塚はケージに入る。勝つために(C)SHOJIRO KAMEIKE

17日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN19にて、手塚裕之がブラジルのアブラォン・アモリンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

手塚にとっては、昨年10月にスクランブル出場でジン・テホを下して以来の試合だ。今年1月の日本大会には出場ならずも、その後すぐに今回の試合オファーが届いたという。ただ、当初はヴァウミール・ダ・シウバと対戦予定であったが、計量時点で相手がアブラォン・アモリンとなっている(計量終了後も公式リリースはない)。苦難の戦いが続く手塚だが、勝利に向けて気持ちは清々しいほど明るい。


――日本を発つ直前にも関わらず取材を受けていただき、ありがとうございます(※取材は2月12日に行われた)。

「いえいえ。明日、日本を出発して夕方にはタイに着く予定です」

――昨年10月のジン・テホ戦は9日前の試合オファーだったそうですが、今回は準備期間もあって。

「オファーを頂いたのは試合の1カ月前でした。日本大会に出たいと思っていたけど、結局は試合がなくて。直前まで何があるか分からないから、ギリギリのオファーでも試合ができるように練習して、スタンバイしていたんです。でも日本大会では試合がなく『マジかぁ……』と思った直後に、『次のバンコク大会はどうですか?』という話が来ました」

――手塚選手にとってベストだったのは、日本大会で秋山成勲選手と対戦することだったのですか。ジン・テホ戦直後に秋山戦をアピールしていました。

「日本大会に出場するなら――ですね。僕が日本で試合をするなら、一番盛り上がる相手じゃないですか。秋山選手は名前もあって、レコード上は日本人選手には無敗ですし。そんなカッコいいまま引退してほしくないな、って。日本大会なら秋山選手と対戦したい。それは本心でした」

――その日本大会出場は叶わず。しかしルンピニー大会に出場できるので良かった、ということでしょうか。

「う~ん……日本大会で家族やチームメイト、応援してくれている人たちに試合を見せたかったという気持ちはあります。でもファイターは試合をして勝ち上がっていくことが一番の目的だし、ファイトマネーも特別変わらないのであれば、どこで戦うのも同じだとは思っていますね」

――日本大会か今回のルンピニー大会か。どちらにしても前回の試合から3~4カ月後という試合間隔です。ジン・テホ戦は1年8月振りの試合でした。

「4カ月というのは理想的な試合間隔ですね。何よりも、いつ試合があるか分からない状態が長いよりは、しっかり試合が決まって練習できるようが良いです。試合が決まっていない時期の練習って、『自分は何のために練習しているだろう……』と思う時もあるんですよね。9日前にオファーが来ることもあるから、いつ誰と対戦しても良いように普段から準備はしています。でも、前々から対戦相手も日程も決まっていたほうが、しっかりと自分をつくり上げることができるのも当然で」

――そんななか、セコンドとして岡田遼選手がタイへ帯同するそうですね。所属ジムが異なる岡田選手がセコンドにつくのは、どのような縁があったのでしょうか。

「岡田さんとは一緒に練習しているわけではないのですが、同い年ということを知って、そこからお互いのジムを行き来して意気投合しました。彼は現役選手であると当時に経営者でもあり、かつセコンドとして平良達郎君や鶴屋怜君のセコンドとして海外を飛び回っているじゃないですか。

対して自分の地元というのは、ジムの会長であっても格闘技とは別の仕事を持っているのが普通で。だから急に海外で試合をすることになっても、仕事があるから休みも取れない。前回の試合は9日前だから誰も来てくれる人がいなくて……岡田さんにお願いしたら、快諾してくれたんです。しかもRIZINの中島太一戦が終わってから10日後ぐらいで疲れも残っていたと思うんですけど、快諾してくれて良かったです」

――手塚選手は以前、海外の試合でセコンドを帯同できないこともありました。

「そうなんです。シンガポールで試合をした時は、コロナで現地に連れていくことができなくて――イヴォルブの会員さんを紹介してもらいました。

でも、『戦うのは自分だから』と思っています。もちろん普段から一緒にいる人のほうが良いかもしれないけど、自分の場合は試合直前ってそれほど体も動かさないので。体を休めながら、イメージトレーニングして試合を迎えています」

――そんななかで、岡田選手がセコンドを務めくれた時は……。

「やっぱり同い年だから自分も気を遣わずに、いろんなことをお願いできるんですよ。何より彼は頭が良い人で、指示も的確なおかげで前回は勝つことができたと思います」

――手塚選手がONEで戦うなかで、これまでも様々な困難がありました。それでもONEで戦い続ける理由は何でしょうか。

「まずは海外で、強豪外国人選手と対戦できるという点ですよね。そこでメインストリームにいることができる――かどうかは、自分次第ですけどね。あとはやっぱりファイトマネーの部分は大きいです。プロのファイターである以上、自分のことを高く評価してくれるところで戦いたいので」

――試合間隔は空きながらも、現在は3試合連続フィニッシュしています。その結果、ご自身がONEウェルター級のメインストリームにいると思いますか。

「どうなんでしょうね……。ONEは今、ライト級以上の階級はランキングがないから分かりづらいところはありますね。どうしても軽量級に目が行きがちで。自分の中ではトップ戦線の中にいるとは思っていますけど」

――ライト級&ウェルター級2冠王者のクリスチャン・リーが1年以上試合をしていないのも、階級の現状を考えづらい要因になっているとは思います。もしクリスチャン・リーが復帰し、手塚選手が挑戦者に選ばれた場合――自信はいかがですか。

「クリスチャン・リーかぁ……。もちろん対戦が決まれば、『絶対に勝つ!』という気持ちで試合に臨みます。でも自信があるかどうかは、やってみないと分からないですよね。やっぱり強いチャンピオンだし――何なんでしょうね、あの強さは(苦笑)。でも『対戦したい。ベルトに挑戦したい』という気持ちは、今もずっと持って試合をしています。そのためにも次の試合もバッと倒して、自分が一皮むけたところを見せたいですね」

このインタビューはダ・シウバ戦を前提としたものだったが、15日(木・現地時間)の計量後に手塚の対戦相手がアブラォン・アモリンに変更されたことが正式に発表された。アモリンのMMA戦績は9勝4敗で、昨年からONEに出場し1勝1敗だ。初参戦となったパク・デソンには1R KO勝利を収めたものの、昨年11月にはパキスタンのアフメド・ウジダバに三角絞めを極められている。ここまでライト級(※77.1キロ)で戦ってきたが、今回はスクランブル出場で、ウェルター級(※83.9キロ)契約で手塚と戦う。対戦相手の変更後、手塚がMMAPLANETに送ってくれたメッセージは次のとおりだ。

「前回は9日前のオファーで、前々回が1週間前に対戦相手が代わり――そして今回も現地に着いてから相手が変更となりました。それが僕らしいといいますか(笑)。ハードな状況でも勝つことができる。それが自分の成長を証明する手段だと思っています。

アモリンは喧嘩ができて、柔術が巧い選手という印象です。特に、きちんとフィニッシュに対する嗅覚を備えて、ここぞという時に攻め込むのが巧いというファイターですね。

でも僕が自分の良いところを出せば相手の光は消えます。いつもどおり極めて、4試合連続フィニッシュを狙います!」

■放送予定
2月17日(土・日本時間)
午前9時45分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN19 計量結果
※日本時間 2月15日 23時50分時点

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ジョナサン・ハガティー:65.31キロ
[挑戦者] フィリッピ・ロボ:65.54キロ

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス:65.77キロ
モハメド・ユネス・ラバー:未計量

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ダニエル・ウィリアムス:56.70キロ
リト・アディワン:56.59キロ

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
リアム・ノーラン:76.54キロ
ナウゼット・トルヒーリョ:76.66キロ

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
手塚裕之:82.78キロ
ヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)➡アブラォン・アモリン:82.78キロ

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ルーク・リッシ:未計量
エディ・アバソロ:69.74キロ

<ミックスルール女子ストロー級(※56.7キロ)/3分3R>
ワンダーガール・ナット・ジャルンサック:56.70キロ
ダヤニ・カルドゾ:未計量

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
マンスール・マラチェフ:56.59キロ
猿田洋祐:56.59キロ

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
トンプーン・PKセンチャイ:56.70キロ
ティムール・チュイコフ:56.59キロ

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F1 Fairtex MMA o ONE ONE Championship   アンジェラ・リー キック クリスチャン・リー スタンプ・フェアテックス チャトリ・シットヨートン ハム・ソヒ ボクシング ヴィクトリア・リー 平田樹

9.1『ONE Fight Night 14』でスタンプ・フェアテックス vs. ハム・ソヒのアトム級暫定王座決定戦

VENUM[ヴェヌム] VENUM × ONE FC ムエタイショーツ (赤) // タイボクシング ファイトパンツ キックパンツ 格闘技 キックボクシング


アンジェラ・リー、クリスチャン・リーの妹ヴィクトリア・リーが死去、享年18/チャトリ・シットヨートンCEOが追悼コメント(2023年01月09日)

 こちらの続報。


 チャトリ・シットヨートンCEOがフェイスブックでアンジェラ・リーとクリスチャン・リーについて以下のコメント。

「アンジェラの復帰はまだ決まっていないが、このまま引退するかもしれない。 スタンプ(フェアテックス) vs. ハム(ソヒ)の(アトム級)暫定王座決定戦を行うだろう」

「クリスチャンと話したところ、彼は100パーセントで戦いたいと思っているが、年内は休養するつもりだ。来年復帰するだろう。我々は今年、全てを前進させるためにも両方の階級で暫定王座決定戦を行うつもりだ」



 その後、ONE Championshipが9月1日に開催する『ONE Fight Night 14』でスタンプ・フェアテックス vs. ハム・ソヒのアトム級暫定王座決定戦を行うことを発表。

 スタンプは5月の『ONE Fight Night 10』でアリセ・アンダーソンに2R KO勝ちして以来の試合で2連勝中。ハムは3月の『ONE Fight Night 8』で平田樹に判定勝ちして以来の試合で9連勝中(ONE戦績3勝0敗)。ONEアトム級ランキング1位と2位の対戦です。続きを読む・・・
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o ONE キック クリスチャン・リー マラット・ガフロフ

ONE FIGHT NIGHT10:ボーナスバウト第1試合・ローウェン・タイナネス vs. オク・レユン

ライト級。

前王者で前戦でクリスチャン・リーに敗れてタイトル陥落したレユンが第1試合出場。

地元アメリカのタイナネスはONE7勝1敗。敗れた相手は元王者のマラット・ガフロフのみ。

カーフの蹴り合い。ケージに押し込んだタイナネスだが、レユン離れた。詰めていくレユン。左右のパンチを振るタイナネス。詰めたレユン。ケージを背負ったタイナネスにパンチの連打を打ち込む。タイナネスも一発返した。四つに組んでケージに押し込むタイナネス。膝。離れた。パンチを打ち込むレユンだがタイナネス膝。打ち合い。ボディを打ち込むレユン。タイナネスがケージに詰めて膝・肘を入れた。ゴング。

2R。またカーフを入れたタイナネス。タックル。テイクダウン。レユンフックガード。パスしていくタイナネス。背中を向けて立ちに行くレユン。後方に引き込もうとするタイナネス。足を一本フックしてハーフバックに。両足フックした。背負って立ったレユン。タイナネス降りた。レユンケージで正対。押し込むタイナネスに肘・膝を入れる。左ボディを入れたレユン。ワンツー。下がったタイナネス。ゴング。

3R。レユンがプレスしていく。タイナネスカーフキック。タイナネス疲れが見える。口が開き気味。ジャブを入れていくレユン。ケージに詰めてパンチを入れたタイナネス。出ていくタイナネスだが、手数を出すのはレユン。タイナネスタックル。レユン切れずに下に。背中を付けたレユン。両足フックしたタイナネスだがレユン立った。タイナネス降りてまたタックルへ。ケージでこらえるレユン。時間が過ぎていく。残り30秒でレユン離れた。最後の力で打ち合いする両者だがタイナネスタックル。テイクダウンしたがスクランブルで立ち上がったレユン。押し込んだタイナネス。タイムアップ。

判定3-0でレユン勝利。

ダメージを与えていたのはレユン。手数も後半はレユンだったが、それがどこまで評価されるかは相変わらず不明。今回はジャッジも現地コミッションで、普段の基準と違う可能性もある。

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN10 UFC アドリアーノ・モライシュ アルジャメイン・ステーリング キック クリスチャン・リー ジャスティン・スコッギンス ジャレッド・ブルックス ダナ・ホワイト デメトリウス・ジョンソン ピョートル・ヤン ボクシング

【ONE】ONE世界ストロー級王者、ジャレッド・ブルックス―02―「僕がデンバー大会に出るのが筋」

【写真】ONEのMMAにはブルックス、DJ、クリスチャン・リーと3人の米国人世界チャンピオンが存在している(C)MMAPLANET

2023年に向けて『2022年中に話を訊いておきたい』勝者、敗者を6人リストアップしたインタビュー──ジャレッド・ブルックス編Part.02。

ONE世界ストロー級王座に就いたブルックスは、米国でのデメトリウス・ジョンソン戦を熱望する。とはいえ5月のデンバー大会=ONE FN10では既にDJ×アドリアーノ・モライシュIIIが発表されている。米国人チャンピオンとして、米国におけるキックオフ大会への出場は筋が通っていると断言するブルックスに、フライ級とストロー級の兼ね合いとONEが米国で受け入れられるか否かを尋ねた。

<ジャレッド・ブルックス・インタビューPart.01はコチラから>


――5月でなくとも、DJとは戦いたいということですね。

「DJとの試合は夢といっても良い。ただし、ただ戦いたいんじゃない。勝ちたいんだ。もし実現するなら、文字通り夢が現実になる。DJは間違いなくリアルディール、本物だよ。僕がリアルにマーシャルアーツの道を進むうえで避けて通れない相手だと認識している」

――ONEフライ級チャンピオンと戦うということは、他のフライ級ファイターとも戦って二階級制覇を目指すのか。ストロー級王座を防衛しつつチャンプ・チャンプを目指すのか。どちらを考えていますか。

「100パーセント、フライ級とストロー級で戦っていくよ。もちろん、誰が僕の対戦相手になるのかっていうことは関係してくるけどね。そうそうジャスティン・スコッギンスのことは知っているよね」

ブルックスのベルト奪取に満面の笑みを浮かべていたスコッギンス。ONEフライ級で戦うことはあるのか

――もちろんです。

ジャレッドのトレーニングパートナーで、スイッチスタンスの打撃をいつも絶賛していますね。

「ジャスティンとはずっと一緒に練習してきた。ジャスティンがONEのフライ級戦線に参入すれば、輝かしい結果を残すことは間違いない。ブラザーのようなジャスティンがONEのフライ級を制覇し、僕と2人でストロー級とフライ級を支配する。これこそ僕らにとってパーフェクト・ワールドだよ。ただし、さっきも言ったように僕も絶対にフライ級でも戦うことになる」

――世界戦でなくランカーたちともジャレッドは戦っていくつもりなのでしょうか。

「フライ級でも僕をチャンピオンとして、扱ってくれるのであればね。それだけのファイトマネーは要求したい。チャンプ・チャンプ対決が望むべき最上位にある。それは絶対だ。でも、そうではなくランクで下の選手と戦えという要望があるなら、全くもって構わない。フライ級のトップファイターと1,2試合戦うことは問題ないよ。それからDJと戦えば良いんだ。もしくはアドリアーノ・モライシュとね」

――ところで5月のデンバー大会ですが、まだDJ×ミキーニョの世界フライ級選手権以外、カードは発表されていません。米国人世界王者として、母国でのファイトをどれだけ熱望していますか。

「5月にデンバーで試合をするとすれば100パーセント、ストロー級世界王者としてその舞台に立つ。僕は米国人チャンピオンだ。米国大会のカードに名前が並ぶべきだと思っている。それが筋ってもんだろう。大会開催のアナウンスから1カ月、まだ声は掛かっていない。でも、そうなるものだと思っていつも通り練習しているよ」

――ユニファイド・ルールに見慣れた米国のMMAファンが、ONEルールにどのような反応をすると考えていますか。

「まぁ、ONEルールならアルジャメイン・ステーリングとピョートル・ヤンの試合は、あんなことにはなっていなかったからね。米国のファンって残酷なシーンが大好きだよ。スポーツファンでなく、ファイティングファンの受けは良くなるに違いない。ただし、そういう戦いばかりをONEはファンに届けているわけじゃない。

サブミッショングラップリングの試合で柔術が見られる。ムエタイやキックというMMAと違った戦いを同時に見せることで、ONEは米国のマーケットに風穴を空けようとしている。それがONEの素晴らしいところだよ」

――そのONEの米国進出の地が、UFCが30年前に第1回大会を開いたコロラド州デンバーの近郊ブルームフィールドになったのも運命的なモノを感じます。

「UFCが生まれた街で、ONEがスタートを切る。最高にクールな話だ。UFCとダナ・ホワイトはボクシング界の横っ面を引っ叩いてきたんだ。僕はUFCには何もいうことはない。素晴らしい団体だから。他のあらゆる団体を踏みつぶしてきたとしてもね(笑)。

だけどONEはUFCや他のMMAプロモーションとは違った特色を武器に、米国市場を開拓しようとしている。土台が違う、そういう大きな話だよ」

――ジャレッド、今日もインタビューを受けてくれてありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いできますか。

「コンニチワ、マイ・ジャパニーズ・ファン。初めて日本に行った時以来、皆のことが大好きだ。僕のキャリアをずっと見守ってくれてありがとう。まだ始まったばかり、僕はこれからもっとデカいことをやっていくから、変わらずサポートをしてほしい。いつも感謝しているよ」

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【ONE FN05】KSW二冠王のニューチャレンジ。ロベルト・ソルディッチ「ロボコップの強さを──」

【写真】石井慧とも練習経験があり「サトシは世界中で色々なルールで戦い、練習もしている。ビッグハートの持ち主で素晴らしい男だよ」と話していたソルディッチ。写真はマニラでの記者会見から (C)ONE

3日(土・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナで開催されるONE Fight Night05でロベルト・ソルディッチが同プロモーション初陣を戦う。

キャリア11連勝中、無敗のムラッド・ラマザノフという強豪を相手にするKSWウェルター級&ミドル級王者は20勝3敗の戦績を残し、判定勝ち2度だけというフィニッシャーだ。UFCでも通用するという声が戦ったソルディッチは、なぜONEをニューチャレンジの場としたのかを尋ねた。


――週末にONEデビュー戦が控えています。今の気持ちを教えてください(※取材11月29日に行われた)。

「準備はできているよ。ファイトキャンプでは、全て必要なことを終えることができた。無敗のムラッド・ラマザノフとは良い試合になるだろう」

──今回もドイツのUFDジムで練習をしてきたのでしょうか。

「そうだね。それと自分の家のジム、そしてレスリングクラブで調整してきた」

──クロアチア国旗の下、戦うロベルトですが今はドイツに生活基盤を置いているのですね。

「僕はボスニア生まれのクロアチア人で、18歳までボスニアで生活をしてきた。それからはドイツとクロアチアでトレーニングをするようになり、この3カ国を行き来してきたんだ。ボスニアにも家があるけど、ファイトキャンプがスタートするとクロアチアとドイツに行くようになったんだ」

──キャリアのほとんどを欧州、最近ではポーランドのKSWで戦ってきました。フィリピンまでのロングフライトと時差があるなかでの調整はこれまでと違うかと思われますが、問題なかったですか。

「シンガポールを何度か訪れているけど、やはりファイトで大陸を越えてくるのは違う。ただし2週間前からマニラ入りをしているから問題ないよ。時差ボケもなく、クリーンな食事もできている。減量、トレーニング、全て上手く行っている。新しい場所で戦うことを楽しんでいるよ。

これまで殆どの試合でフィニッシュしてきたけど、期待されているのが分かるから少しプレッシャーは感じている。ただしアジアでもロボコップの強さを見せつけ、ファンには僕の試合を楽しんでもらいたい」

──2018年からKSWで戦い始めましたが、コロナ後にライバルであったドリキュス・デュプレッシー(※EFC経由)やフェザー級とライト級の二冠王マテウス・ガムロがUFCに転じました。ロベルトはそのままKSWで戦いウェルター級王座に続きミドル級王座も獲得しました。そしてONEと契約。なぜ、ONEを選択したのでしょうか。

「KSWとは契約が残っていた。2階級王者になり、それ以前からドイツ、ロシア、セルビア、スイス、KSWではポーランドと英国とヨーロッパ全土で戦い、対戦相手を倒し続けてきた。僕には新しいチャレンジが必要だった。今年の7月に契約が切れて、もうポーランドで戦う意味は見いだせなくなった。

ポーランドとKSWには感謝しかないよ。そしてUFCやONEと同様に、KSWも素晴らしい条件で契約更新を打診してくれた。でも、今言ったように僕には新しいチャレンジが必要だったんだ。そんな時、ONEに招かれてシンガポールにやってきて、ここでは他と違うチャレンジができると感じた。だから契約をし、チャトリはクロアチアまで来てくれて記者会見を開いてくれた。

彼がどれだけ僕をリスペクトしてくれているのか、分かった。シンガポールではEVOLVE MMAでも練習したし、全てにおいてONEとの契約には満足している。契約書を目にした時、『ノー』なんて返事をすることはできなかったよ。長期契約を結んだONEでは、これまでと違うチャレンジが待っている。そこにはキックボクシングのベルトを狙うことも含まれているだろう。他のルールにも挑戦したい気持ちもある。ただし、今はMMAでタフな対戦相手が用意されているから、ここからまずMMAのベルトを狙いたい。誰と試合を組まれても、僕は断ることはない」

──計量方法、ルールについてどう思っていますか。

「僕がONEと契約した1つの理由が計量システムにある。健康に食事をして、戦うことはファイターにとって重要だ。4、5キロ落としても食事をして、水分を摂ってファイトウィークを過ごせている。ルールには関しては、グラウンドでのヒザ蹴りは経験ない。でも、レスラーのテイクダウン狙いをスプロールすると、ヒザを入れることができるのは僕にとっても都合が良いルールセットだ。違ったルール、新しいルールをエンジョイしたい」

──ラマザノフはLEGEND FC、パンクラス、元ONE世界王者を下してきました。彼の力をどのように見ていますか。

「ダゲスタン、カビブ・ヌルメゴメドフのチーム所属だからパワフルなレスリングと、寝技でも極めを持っている。ただし、僕もドイツではダゲスタン人、チェチェン人ファイターと練習してきた。彼らのテイクダウンとコントロールと日々向き合ってきた。ONEが用意してくれた最もタフなファイターとの戦いはベルトが掛けられていてもおかしくない。それでも勝つのは僕だ。プレッシャーを与えて、フィニッシュする。その次の相手は誰になるか楽しみだよ」

──ウェルター級はライト級との二冠王クリスチャン・リーがベルトを巻いています。

「クリスチャンは強い。技術力も高く、フィニッシュ力もある。精神的にも強い。だから2階級のチャンピオンなんだ。尊敬しているし、ラマザノフに勝ったらどうなるのか。彼との対戦はタフになることは絶対だからこそ、戦いたい」

──ではまだロベルトのことを知らない日本のファンに、自身の強さをアピールしてもらえないでしょうか。

「う~ん、KSWから世界的な規模のプロモーションであるONEで戦うようになっても、ベストを尽くすということに何も変わりはない。プロフェッショナル・スポーツマンとして、対戦相手をリスペクトし、ファンに喜んでもらえる試合を心掛ける一方で、絶対にフィニッシュを狙う」

──クロコップが今もビッグネームである日本のファンに、ロボコップはインパクトを与える自信がどれだけありますか。

「そうなって欲しいね。自分のことを信じているよ。そして僕はクロコップともずっと練習してきた。僕が日本で戦うことがあれば、必ずコーナーにはクロコップについてもらうよ」

■ONE Fight Night05放送予定
12月3日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night05対戦カード

<ONE世界ライトヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者]アナトリー・マリューヒン(ロシア)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
[王者]ケイド・ルオトロ(米国)
[挑戦者] マテウス・ガブリエル(ブラジル)

<ONE女子ムエタイ・アトム級選手権試合/3分5R>
[王者] アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)
[挑戦者] ジャネット・トッド(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
パク・デソン(韓国)
ローウェン・タイナネス(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
アンバー・キッチン(英国)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<サブミッショングラップリング81キロ契約/12分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・フーチン(中国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)モン・ボー(中国)

■放送予定
12月3日(土・日本時間)
午後7時30分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE164対戦カード

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ブランドン・ベラ(米国)
アミール・アリアックバリ(イラン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
フー・ヤン(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジェレミー・パカティウ(フィリピン)
ティオル・タン(米国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジャンロ・マーク・サンジャオ(フィリピン)
マティアス・ファリネリ(アルゼンチン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
タギール・カリロフ(ロシア)
チョーファー・トー・センティノーイ(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)
ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン)

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ララ・フェルナンデス(スペイン)
タオコンファー・バンチャメーク(タイ)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ジャスール・ミルザムハメドフ(ウズベキスタン)
オマル・ログログ・ケニ(セネガル)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジェネリン・オルシム(フィリピン)
モン・ボー(中国)

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クリスチャン・リー「イスラム・マカチェフと対抗戦がしたい」→マカチェフが反応


 『ONE Fight Night 4』でキャムラン・アバソフに4R TKO勝ちしライト級&ウェルター級の2階級チャンピオンになったクリスチャン・リーが以下のコメント。

「UFCのイスラム・マカチェフが僕をのことを言っている動画を見た。僕をUFCに招いて、彼のライト級王座を懸けて戦うつもりだ。その戦いを実現させたい。どうなるか見てみよう。UFCライト級チャンピオンとONE Championshipライト級チャンピオンの対抗戦をやろう。誰が世界最高のライト級選手か見てみたい」

「今の僕はライト級とウェルター級のチャンピオンだ。ベスト・オブ・ベストと戦いたい。それが誰であろうと戦いたい。UFCライト級チャンピオン、イスラム・マカチェフとのクロスオーバー・ファイトは間違いなくエキサイティングな戦いになるだろう。どうなるかはいずれ分かる。僕は選択肢を広げて、チャレンジできることは何でもしたい」



 これに対しイスラム・マカチェフは「お前は次の対戦相手になるザイード・イザガクマエフに集中した方が良い。そこでお前の実力を見せてもらうよ」とコメント。ザイード・イザガクマエフは『ONE Fight Night 4』と同日に開催された『ONE 163』で青木真也に1R TKO勝ちしています。続きを読む・・・
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【DEEP JEWELS39】本野美樹戦へ、須田萌理─02─「どこで練習しても変わらないんじゃないかなって」

【写真】勝手に命名させていただきましたSudaddy──スダディこと智行さんと(C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(水・祝)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS30で、本野美樹と対戦する須田萌里のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

相手の本野は元DEEP JEWELSストロー級王者で、今年3月のにっせー戦からアトム級に転向している。今年9月から『ABEMA格闘チャンネル 海外武者修行プロジェクト』に参加し、米国ラスベガスのシンジケートMMAで練習してきた。そんな本野を相手に須田は、さらにMMAファイターとして進化した、新しい力を見せると語った。

<須田萌里インタビューPart.01はコチラから>


――村上戦はボクシングと走り込みという、この1年間の練習の成果が出た試合だったわけですね。

「走り込みは、K-Clannの横田一則さんから『絶対に走り込みをやらないといけない』って言われて、お父さんが練習メニューに取り入れてくれました。東京に行ったらK-Clannで練習させてもらっているんです」

――K-Clannということは、伊澤星花選手と練習しているのですか。

「はい。一緒に走ったり、スパーリングもやらせてもらっています」

――伊澤選手の印象はいかがですか。

「……強いです。スパーリングではもう――勝てるのは走るのと体力だけです(苦笑)。前の試合(村上戦)は3ラウンドまでやりましたけど、まだ続けられるぐらいの体力はありました。試合が終わっても、そんなに息も乱れていなくて」

――では、5分5ラウンド戦えるのではないでしょうか。

「いや、それは(笑)」

・智行 アハハハ、5ラウンドやれるやろ。

「1ラウンドでバテたらどうしよう、とか考えちゃいます。昨日のクリスチャン・リー(取材はONE FN04の翌日に行われた)を見ていると、自分はスタミナが切れてから取り戻せるかどうか」

――クリスチャンが特別なのかもしれないですし……では次の試合に関するお話ですが、前回のインタビューでは村上選手に勝った場合、次の相手が本野選手になる可能性について触れていました。

智行 もともと村上選手に勝ったら、次はHIME選手か本野選手やと思っていました。いつも僕は試合が終わって1週間以内には、プロモーターサイドと次の試合について話をしています。僕たちとしては、次は本野選手と試合したかったので。

「本野選手は寝技が得意で、噛み合うんじゃないかなと思いました。それと本野選手は大島(沙緒里)選手と一緒のチームやから、試合してみたいなって」

――本野選手を踏み台にして大島選手へのリベンジを果たしたい、と。

「アハハハ、そんなことは言っていません! 本野選手は強いです。1階級上やったからか、フィジカルも強いと思いますし」

――階級を落とす前と落とした後で、本野選手の印象は変わりましたか。

「強いな、っていう試合の印象は変わらないです。ただ、計量の時はすごく体が細いな、と思いました。かなり減量しているんですかね」

――その本野選手はABEMAの企画で、米国ラスベガスで約1カ月間、練習してきたことについては、どう思いますか。

「動画を見ましたけど、どこで練習しても変わらないんじゃないかなって。海外で練習することは良い刺激になるやろうし、いろんな経験ができて良いなぁとは思います。でも結局は、自分の気持ち次第じゃないですか。どこに行っても、その場所でどれだけ頑張るか。だから、本野選手が海外で練習してこようと、そこは気にしなくて良いかなと思っています」

――須田選手は、これまで海外に行ったことはあるのですか。

「ないです。試合や練習だけじゃなく、プライベートでも行ったことがなくて。外国人選手と練習したこともないので、いずれ海外の選手と試合したいとは思いますけど、今はちょっと怖いですね」

――では、上の階級から落としてきた本野選手のフィジカルは怖くないのですか。

「普段の練習相手が、お父さんなので(笑)。お父さんより大きな女子選手は、私の階級にいないから、そう考えたら気持ちは楽です」

――智行さんは須田選手との練習に、何パーセントぐらいの力で臨むのでしょうか。

智行 70パーセントぐらいですね。昔より上がっています。今は自分も本気を出していかないと、寝技で取られることがあるので。特に下からの腕十字は強いですよ。僕がタップしていても離しませんし。

「アハハハ」

――須田選手も否定しないのですね(笑)。前回の村上戦では、進化した打撃を見せました。次の本野戦では何を見せたいですか。

「削り続けて、相手が全体的に弱まったところで仕留めたいです。打撃でも寝技でも。体力には自信があるので、フルラウンド削ってから仕留めることも考えて戦います。もう試合のプランも出来上がっています」

――ただ、まだテイクダウンは苦手と仰っていました。村上戦でもケージ際で、須田選手のほうからテイクダウンを狙いながら、相手にトップを奪われるシーンもありました。本野選手のテイクダウンは、村上選手よりも強いという印象です。

智行 重要なのは、倒され方ですよね。サイドで抑え込まれるようなテイクダウンと、こちらが相手をガードの中に入れられるテイクダウンでは違いますから。相手がガードの中に入ってくれたら、こちらとしては『ありがとう』っていう感じです。

「確かにテイクダウンを取られたら印象は悪いけど、私は下になっても相手をガードの中に入れられたら、そこからが勝負だと思っています」

――ケージ際でテイクダウンされ、頭をケージに押し込まれても……ですか。

智行 はい、頭の位置は気にしていません。ケージキックから動かしていく練習もしているので。

――なるほど。では最後に、試合への意気込みをお願いします。

「本野選手は体も大きいし、フィジカルも強くて、とても強い相手です。でも、私もしっかり練習してきたし、この1年間は試合数も経験してきました(本野戦が今年5試合目)。それだけ成長してきたと思うので、今年を良い形で締めくくれるように勝ちます!」

■視聴方法(水・祝)
11月23日(日)
午前11時30分~SPWN PPV
午前11時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP JEWELS39対戦カード

<バンタム級/5分3R>
東よう子(日本)
ダイヤモンドローズ・ザ・ロケット(タイ)

<49キロ契約/5分3R>
本野美樹(日本)
須田萌里(日本)

<フライ級/5分2R>
ミッコ・ニルバーナ(日本)
NØRI(日本)

<フライ/5分2R>
栗山葵(日本)
藤田翔子(日本)

<ストロー級/5分2R>
長野美香(日本)
松田亜莉紗(日本)

<ストロー級/5分2R>
ARAMI(日本)
万智(日本)

<バンタム級/5分2R>
熊谷麻理奈(日本)
細谷ちーこ(日本)

<54キロ契約/5分2R>
MANA(日本)
谷山瞳(日本)

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ONE163:第9試合・青木真也 vs. ザイード・イザガクマエフ

ライト級。

ムエタイの構えからミドルを入れる青木。イザガクマエフはジャブをヒット。ミドルとジャブが相打ち。またミドル。スイッチしたイザガクマエフ。ボディ。青木左ハイ。ケージに詰められた青木。右が入ってダウン気味に倒れた。ガードを取ろうとする青木だが、イザガクマエフパウンド連打。打たれている青木。亀になってバックから殴られたところでレフェリー止めた。

組みの展開になる前に終わってしまった。完敗。

勝ったイザガクマエフは王者クリスチャン・リーとの対戦をアピール。

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【ONE FN04】生粋のMMAフィニッシャー=クリスチャン・リーが体力&根性勝負でアバソフ下し二階級制覇

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
クリスチャン・リー(米国)
Def.4R4分20秒by TKO
キャムラン・アバソフ(キルギス)

計量失敗で、ベルトを剥奪されたアバソフ。クリスチャンが勝った場合のみ、新王者が誕生する変則レギュレーションが用いられる。フレームがライト級の時と明らかに違うクリスチャンに対し、アバソフが左ミドルからワンツーを連続で振るっていく。一旦、間合いを取り直したクリスチャンが右ストレートを伸ばすが、アバソフが右を当ててボディを打ち込む。打撃戦のなかで組んだクリスチャンは、ケージに押し込まれる。首相撲から離れたアバソフだが、直後にクリスチャンがパンチにテイクダウンを合わせる。

マウント狙いにスイープを仕掛け、ヒザを受けそうになりながらアバソフが上をとりにいく。離れて立ったクリスチャンがワンツーを入れ、左ジャブを当てる。動きが落ちたアバソフは、右からハイキックに下がる。ここで踏み込んだクリスチャンが、右を被弾して腰から落ちる。シングルに出て殴られ、ヒザを受けそうになりながら立ち上がったクリスチャンだが、アッパーから右フックを連続で被弾し危ない場面が続く。

頭が下がり左右のフックを受けたクリスチャンは、そのまま右を被弾して腰が落ちる。さらに右アッパーを決めたアバソフはダブルレッグにギロチンを仕掛ける。ケージに押し込み、一旦息を整えたクリスチャンは小外掛けでテイクダウンを決める。すかさずマウントに移行したクリスチャンはダメージこそ受けているが、サバイブしたことことで逆転の目は大いにある。

2R、右ロー蹴ったクリスチャン。左ジャブを伸ばし、アバソフが左ボディを打っていく。右から左ハイ、右を振って連打からボディロックのクリスチャンは、ここでも小外掛けを決めてマウントへ。右のパンチ、左のエルボーから右エルボーを連打したクリスチャンに対し、アバソフがケージキックから足関節を狙う。ここで両者スタンドに戻ると、クリスチャンが右ローを蹴る。

互いに疲弊し、ダメージもあるなかで自分から動くのはクリスチャンだ。右ストレートから左ヒザをボディに入れ、ショートのコンビを見舞って左ボディを決める。アバソフも前に出てシングルレッグでテイクダウンを狙いつつ、際で右を打っていく。すかさす組んだクリスチャンは、エルボーを見せて離れる。腰に手をやったアバソフ、クリスチャンの右ローで体の軸が乱れる。クリスチャンの右オーバーハンド、アバソフがボディフックを入れる。左フックにダブルレッグのアバソフは、テイクダウンは奪えないが動き回復している。

クリスチャンは足払い、倒れなかったアバソフがジャブの相打ちに。ハワイアンゾンビとロシアンゾンビの戦いは既に消耗戦、根性勝負に入った。

インターバル中にONEと契約したKSWウェルター級王者ロベルト・ソディッチの顔が抜かれ、試合は3Rに。互いにワンツーを見せ、左フックを合わせようとする。蹴りを交えたクリスチャンが、スーパーマンパンチからロー、アバソフも左を返す。クリスチャンは左右のミドル。その右ミドルを掴んだアバソフが右フックを振るう。続くクリンチの局面で、両ワキを差されたアバソフが崩しを狙う。離れたクリスチャンは跳びヒザを見せて、ダブルレッグへ。ケージに背にしているアバソフはギロチンも、クリスチャンが頭を抜いて距離を取り直す。

動きが止まった両者、口が開き肩で息をするなかで残り90秒に。クリスチャンがワンツー、アバソフが右を返しボディアッパーへ。さらに右フックを当てそうになったアバソフは左の相打ちを経て、右を打たれる。それでもパンチを返すアバソフがダブルレッグへ。バランスを崩したクリスチャンだが、ケージを背負って耐えて時間に。

4R、左ジャブを伸ばすクリスチャン。アバソフが右を振るう。ワンツーで右をクリスチャンが当てるが、テイクダウンは決まらない。ならばとヒザを入れたクリスチャンだが、組みを続けるスタミナは残っていないようだ。こうなるとタイミング勝負となり、思考のクリアさが必要になってくる。とクリスチャンが右を2発当て、パンチを纏めにいく。ハイをガードしたアバソフはシングルも、クリスチャンが足を取らせない。ここでクリスチャンが腹に前蹴りを入れ、右カーフを効かせる。

体がよれたアバソフに右カーフを連続で蹴り込むクリスチャン。さらにワンツーを入れ、ヒザをボディに突き刺す。動きが完全に止まったアバソフに対し、クリスチャンが右ヒジを連打する。残り70秒、ダブルレッグからテイクダウンを決めたクリスチャンがマウントを取ってエルボーを連打する。下から押し返そうとするアバソフだが、クリスチャンはマウントをキープして左右のパウンドを続ける。

ついにハーブ・ディーンが試合を止め、クリスチャンがウェルター級新チャンピオンの座に就いた。ライト級に続き、ウェルター級王座を手にしたクリスチャンが心身ともに削られるなかで、スッとテイクダウンを決めてマウント奪取&エルボー、まさに生まれながらのMMAフィニッシャーぶりを見せつけた。


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