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BELLATOR Bellator257 Report フィル・デイヴィス ブログ ワジム・ネムコフ

【Bellator257】デイヴィスに競り勝ったワジム・ネムコフが、王座防衛&AJ✖ロメロ戦の勝者と準決勝へ

<Bellator世界ライトヘビー級選手権&ワールドGP準々決勝/5分5R>
ワジム・ネムコフ(ロシア)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47
フィル・デイヴィス(米国)

左ジャブ、右を伸ばしたネムコフが左ハイを繰り出す。距離を取って見るデイヴィスは、ロー以外は受けない。そのローを2発入れたネムコフが左ジャブから右ストレートを伸ばす。デイヴィスは右に回る。ネムコフは積極的にステップインして、右フックでデイヴィスのバランスを崩すと、さらに距離を詰める。

デイヴィスは極端に距離を取ることなく、カウンター狙い。そして組むこともなく、省エネとラウンド終盤のスコアリングを念頭に置いているか。残り1分を切り、デイヴィスが右ローを当て、ネムコフは左を伸ばす。さらにワンツーを入れたチャンピオンが右を続け、最後に自らのハイキックで尻もちをついたが、デイヴィスは組むことなく初回を終えた。

2R、ハイを蹴り合った両者。デイヴィスが右オーバーハンドを振り、ネムコフが間合を取り直す。左目尻をカットしているチャンピオンだが、気にせずワンツーを振るっていく。デイヴィスの左ミドルにも、構わず距離を詰めるチャンピオンは右に続く左フックを当てる。パンチ勝負のチャレンジャーは左を打たれ、ガードを高くする。ステップジャブを続けるネムコフが右アッパーから左フックを当ててダウンを奪う。

デイヴィスは起き上りながらシングルレッグへ。ケージを背にしたネムコフはボディロックから、ダブルレッグへの移行にギロチンをセット。デイヴィスは頭を抜いて距離を取り直すが、ここでペースを上げないといけない展開となった。オーバーハンドの交錯から組んだデイヴィスだがテイクダウンは奪えない。逆にネムコフがシングルレッグを仕掛けたところでラウンド終了に。

3R、近い距離で左フックを当てたネムコフは、左フックから右ハイ。デイヴィスの左の蹴りをかわし、右オーバーハンドを繰り出す。デイヴィスは右ストレートを被弾し、右クロスを空振りする。チャンピオンはダブルジャブ、さらに左ストレートを入れる。ボクシングマッチが続き、ジャブから右をネムコフが当てる。決定代はないが、手数&精度で上回るネムコフのペースで試合は進む。一度、組みに行ったデイヴィスは逆にダブルからバックに回られチャンピオンシップラウンドへ。

4R、ジャブの応酬から、王者が左リードフック。さらにワンツーからスリーを伸ばす。ジャブからの右をかわすデイヴィスもワンツー、この辺りでペースを上げたい。しかし、シングルで足を掴めずクラッチするなどデイヴィスも疲れてきたか。3分を経過したころから、ネムコムも動きが落ちる。踏み込みが甘く、伸ばす拳にも力が感じられなくなったネムコフに対し、デイヴィスはここが攻めどころだが……。

と、組んでいったネムコフは組み負けて、離れたデイヴィスの動きが上がる。デイヴィスを相手に組みを選択するチャンピオンは、ダブルレッグを切られクリンチでヒザを腹に受ける。離れてからもデイヴィスは相打ちながら左フックを当て、さらにネムコムの動きが落ち、ガードも下がり気味に。続けて右フックを被弾し、明らかに下がるようになったネムコムがラウンドを明確に落とした。

最終回、序盤はジャブを伸ばし後ろ回しを見せるなど、回復傾向になるネムコフ。デイヴィスはワンツーからローを被弾し、4R終盤の攻勢を維持できない。ネムコフはダブルレッグを切るが、ワンツーをローを逆に受ける。ワンツーで右フックをテンプルに入れたチャンピオンは、ローが急所に入り即ブレイクを要求する。

互いに息を整え、リスタート。デイヴィスは動くが手数は多くなく、ネムコフは後ろ回し蹴りを繰り出す。ドタバタとした打撃戦のなかで、威力がありそうな攻撃はデイヴィスの蹴りか。ここで王者はダブルレッグへ。デイヴィスはダースで切り返すが、滑って頭を抜けて下になってしまう。残り1分、両者がスタンドに戻るが勢いある打撃戦をする力は残っておらず、デイヴィスが組んでクリンチへ。

最後にパンチを振るって離れたデイヴィス、ネムコフは後ろ回し蹴りを見せた消耗戦は終わった。ジャッジの裁定は3者とも48-47で王者に凱歌が挙がりデイヴィスを返り討ち──、初防衛と準決勝進出となった。

「テイクダウンを防いで打撃で戦うのが作戦だった。5Rで距離を取るフィル・デイヴィスをKOすることは難しい。コンディションが決め手だった」とネムコフは勝利を振り返った。


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BELLATOR Bellator257 Report コーリー・アンダーソン ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ ブログ

【Bellator257】コーリー・アンダーソン、ACA王者ヤギュシュムラドフをパウンドアウト。準決勝へ

<ライトヘビー級ワールドGP準々決勝/5分5R>
コーリー・アンダーソン(米国)
Def.3R2分15秒by TKO
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ(トルクメニスタン)

ACA王者とTUFウィナーの対戦。様子見の展開のなかでヤギュシュムラドフが、右ショートアッパーを繰り出す。アンダーソンは前蹴りから左ロー、ヤギュシュムラドフも右ローを返す。アンダーソンが左フックで前に出ると、ヤギュシュムラドフが左フックを合わせようとする。左に回るヤギュシュムラドフの右オーバーハンドは空振りに、距離を詰めたアンダーソンがアッパーをかわし、一度離れてシングルレッグへ。ケージ際のクリンチかアンダーソンがボディにヒザを入れ、ヤギュシュムラドフが返す。

離れた両者、アンダーソンの左ハイをガードしたヤギュシュムラドフは右、ジャブを被弾する。右オーバーハンドにも、右を被弾したヤギュシュムラドフが下がって右ローを蹴られる。パンチがハイのコンビネーションを見せたアンダーソンは、ジャブの相打ちから右ミドル、ヤギュシュムラドフがスピニングヒールキックを繰り出す。カカトを首の上の辺りに受けたアンダーソンが、動きを止めて下がる。ヤギュシュムラドフはここでパンチを纏めにいくが、アンダーソンが打ち返したところで初回が終わった。

2R、左ミドルを蹴られたヤギュシュムラドフが、ワキを触って「来い、来い」と挑発する。アンダーソンは打撃でなく、シングルからクリンチでケージにヤギュシュムラドフを押し込む。離れたヤギュシュムラドフは左ジャブを打ち合うが、手数はアンダーソンが多い。ジャブからハイを見せるアンダーソンがローから左フック、ヤギュシュムラドフが左に回りながら右を打っていく。直後に組みついたアンダーソンのシングルレッグから、軸足を払われたヤギュシュムラドフが下になる。

同時にマウントを奪ったアンダーソンが、ヒザを立ててクラッチを切りエルボーを落とす。最後の30秒で左右のパンチ、エルボーをまとめたアンダーソンに対し、ヤギュシュムラドフが背中を見せたところで時間となった。

3R、アンダーソンが左ジャブを当て、テイクダウン狙いで距離を詰める。ケージを背負ったヤギュシュムラドフは、テイクダウンを許すと殴られて背中をマットにつけてしまう。アンダーソンはハーフでポスチャーし、鉄槌。上体を起こして立ち上がろうとしたヤギュシュムラドフのバックに回る。

直後に背中をつけたヤギュシュムラドフからマウントを取り、パンチとエルボーを纏める。またも背中を見せたヤギュシュムラドフ、時間は十分に残っておりアンダーソンがパウンドアウトし、ワールドGP準決勝に進出&ライアン・ベイダー戦を決めた。


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BELLATOR Bellator257 Report ジュリア・バッド ダイナ・シウバ ブログ

【Bellator257】踏み込めない両者、じれったい試合はジュリア・バッドがダイナ・シウバにスプリット勝利

<女子フェザー級/5分3R>
ジュリア・バッド(カナダ)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ダイナ・シウバ(ブラジル)

4試合前にギブソンJrのセコンドに就いていたバッド、今度はギブソンJrがセコンドに確認できる。慎重に間合いを取る両者、ジャブを出し合いバッドのローに、シウバが右フックを振るう。シウバの右に左フックを合わせたバッドは、ローを蹴られてジャブの数を増やす。シウバの右オーバーハンドをブロックしたバッドだが、手数が少ない。左リードアッパーを入れたシウバが、右フックへ。バッドは右カーフローも、初回はシウバのラウンドとなったか。

2R、右オーバーハンドを届かせたシウバ。バッドはこの回も見過ぎており、シウバが加点されそうな展開が続く。手数がやや増えるもパンチの外の距離が続いた膠着戦は、残り90秒でバッドがシングルレッグを仕掛け動き始める。一度倒されたシウバは、直ぐに立ち上がるがバッドがボディロックテイクダウンを決め、ハーフで抑えてラウンドを取り返した。

最終回、再び試合はスタンドで間合を図り、手数が増えない展開に。バッドの数少ない有効な打撃カーフをキャッチしたシウバが、パンチを連続で振るっていく。そのシウバも2Rのテイクダウンが頭に残ってか、攻撃は抑えめになっている。それでも手を出すのはシウバの方で残り90秒、1分を切ってもバッドはテイクダウンにいかない。

このまま試合終了と思われた残り10秒でシングルに出たバッドだが、シウバがウィザー&スプロールで防ぎタイムアップへ。バッドの勝利はないかと思われたが、ジャッジの裁定は割れ──元世界王者でランク1位のバッドがノヴァウニオンの新鋭に勝利を譲らなかった。


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BELLATOR Bellator257 Report スティーブ・モウリー ブログ

【Bellator257】ミドル級のようなヘビー級ファイター=スティーブ・モウリー、55秒でアッシャー倒す

<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モウリー(米国)
Def.1R0分55秒by TKO
ショーン・アッシャー(米国)

自らのローでバランスを崩したアッシャーに対し、左ミドルから右カーフを蹴るモウリー。さらに左ハイを見せテイクダウン狙い、右ヒザを顔面に突き上げる。前方に崩れたアッシャー対し、モウリーは鉄槌の連打で一気に試合を決めた。

まるでミドル級のような動きのヘビー級=モウリーは、デビュー以来の連勝を8とした。


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BELLATOR Bellator257 Report ブログ レイモンド・ダニエルズ

【Bellator257】合気MMA?? 打撃で翻弄、テイクダウンで圧倒したレイモンド・ダニエルズが完勝

<ウェルター級/5分3R>
レイモンド・ダニエルズ(米国)
Def.3-0:30-26.30-26.30-27
ピーター・スタノニック(米国)

いきなりサイドキックの連発で距離を詰めたダニエルズが、スタノニックの前進に回って左フックを合わせていく。遠い距離でノーガードのダニエルズは、後ろ回し蹴りも距離が合わない。続くスピニングバックキックはカカトが頭部を捕え、続いて左ヒザをボディに入れるとスタノニックがヒザをつく。

スタンドで待ち受けたダニエルズは、スピニングヒールキックから跳びヒザ蹴りへ。崩れたスタノニックにパウンドを連打するが、レフェリーがストップしないとみるダニエルズはスタンドに戻る。ここからは遠い距離で蹴りを見せ、右ジャブからサイドキック。ワンツーを入れたダニエルズは、右ヒザをボディに入れる。スタノニックがフックから前に出てクリンチへ。ケージに詰まったダニエルズは体を振って離れる。

残り1分、ダニエルズは左ローを入れ、足払いを決めてグラウンドへ。ハーフガードのスタノニックを潰し、ガードの中に納まったダニエルズは腕十字に立ち上がり、ヒジを抜いたところで時間を迎えた。

2R、スタノニックのローが急所に当たり、試合が中断。直ぐに再開しダニエルズがスピニングバックキックも、距離を詰めたスタノニックが粗いフックを連打する。距離を取り直したダニエルズは右ジャブから左ロー、前に出てくるスタノニックをに対しエルボーを繰り出す。と、合気ダブルレッグを決めたダニエルズが、クローズドガードの中から左右のパウンドを落とす。

ハイガードを振り払い、ガードの中に納まったダニエルズはボディにエルボーを落とし、顔面パンチへ。スタノニックは腰を切って腕十字も、切ったダニエルズが長居は無用とスタンドへ戻る。スピニングバックキック、ヒザをボディに受けたスタノニックが必死にクリンチも、ヒザを受けて倒せない。ダニエルズは組まれても、小外掛けを決めMMAでリードする。疲れたスタノニックは、ハーフながらクルスフィックスを許しパンチとエルボーで動けない。右エルボーとパンチを続けたダニエルズは、体を起こして左右の連打もレフェリーはまたも試合を止めずラウンド終了に。

最終回、ハグから試合は再開。ダニエルズが左ストレートを当てる。スタノニックは左ローからクリンチ、右を差したダニエルズが離れてスピニングバックキックからカカト落とし、さらにフックキック後に組んでボディロックテイクダウンを決める。ハーフで肩固めを仕掛けたダニエルズは、これは極めることはできなかったがニーシールドを潰してハーフでトップをキープする。2Rに続き、クルスフィックスを狙うダニエルズに対し、スタノニックはここだけは譲らないが下の展開が続く。

勢いよく右エルボー、パンチを落としたダニエルズは下から鉄槌を受け、最後の45秒でリバーサルを許してしまう。パウンドを被弾したダニエルズは、シザースイープからスクランブルで上を取り切り、左右のパンチを落として試合を締め3-0の判定勝ちを手にした。


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BELLATOR Bellator257 Report ブログ ランス・ギブソンJr

【Bellator257】攻め続けるも、終着点が見えなかったギブソンJrが、3-0の勝利でキャリア4連勝

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr(カナダ)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
マーカス・スリン(米国)

サウスポーのギブソンJrが左オーバーハンドを見せ、組むと一気にバックへ。後方からヒザを太腿に入れ、ケージ際で正対したスリンのボディにヒザを突き刺す。押し返してきたスリンにエルボーを入れて離れ、左ミドルから左ストレート、さらに左ハイと攻めるギブソンJr。

足払いで崩れたスリンが立ち上がるのを待ち、父親譲りのダーティーボクシングで攻め込む。スリンがダブルレッグで反撃を狙ったが、体を入れ替えたギブソンJrは右を入れて離れる。左ミドル、右ロー、左ストレートを入れたギブソンJrは、オーソからスイッチしてアッパーから左を入れる。一旦間合を取り、左フックをヒットさせたギブソンJrが左ロー。

スリンは体が寄れ、左ストレートで揺れる。左ボディ、右ストレート、組まれてヒザ&ヒジと一方的に攻めるギブソンJrが跳びヒザこそ失敗したが初回を圧倒した。攻め疲れが心配されるほど圧倒したギブソンJrのコーナーには、試合を控えるジュリア・バッドと父ランス・ギブソンが就き、アドバイスを送った。

2R、ワンツーのギブソンJrは、左ローから左ストレート、さらにパンチを纏めてスリンの組みにはエルボーを入れる。スリンも右フックを返すが、左ストレート&左ミドルを決めたギブソンJrのペースは変わらない。スリンのアイポークで試合は中断される。時間を置いて再開後、ギブソンJrは蹴りからパンチと変わらず攻勢に。

ローで軸足を払われ、尻もちをついたスリンは立ち上がってからも左ローで体が回る。左ストレートをヒットされ、組まれたスリンはケージ際で背中を譲る。すぐに胸を合わせたスリンが首相撲、胸を合わせて防ぐギブソンJrは体を入れ替えられが、押し返しワキを潜ってバックへ。スリンのスイッチを潰し、バックに回ろうとしたギブソンJr。スリンは正対したが、下になりパス狙いに背中を譲る。手首を掴んで殴らせなかったスリンに対し、ギブソンJrは攻めあぐねている印象を残した。

最終回、すぐに左インサイドロー、左ストレートを入れたギブソンJrが、続いて左ミドルから右フックを当てる。スリンのシングルレッグを切ったギブソンJrはがぶってアナコンダの態勢に。しかし自らクラッチを解き、スタンドに戻るとボディロックでケージへ。ここでダブルレッグにも、首を抱えたスリンが立ち上がる。クリーンテイクダウンが欲しいギブソンJrは、残り3分を切りシングルレッグを決める。

自らスタンドに戻ったギブソンJrは接近戦で左を被弾する。それでもミドルやローを入れ、シングルレッグを切る。が、バックを伺ったところで動きを制されると、逆にバックを許してしまう。前方にスリンを落としきることができず、背中を伸ばされたギブソンJr。仰向きになったところで正対すると、がぶられながら立ち上がり時間に。

キャリア4戦目、アグレッシブだが攻めに方向性が見えなかったギブソンJrは経験不足を露呈しつつ、しっかりと判定勝ちを手にしバッドに良い形でつないだ。


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BELLATOR Bellator257 Report カール・アルベクツソン ブログ ヴィクトル・ネムコフ

【Bellator257】メインで世界戦防衛の弟にバトン繋げず。ネムコフ兄、アルベクツソンのTDに完敗

<ライトヘビー級/5分3R>
カール・アルベクツソン(スウェーデン)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ヴィクトル・ネムコフ(ロシア)

左ジャブを伸ばすネムコフ兄に対し、アルベクツソンが右ロー。ネムコフがキャッチしてパンチを振るう。左フックを被弾したアルベクツソンがダブルレッグで、ケージに押し込む。ギロチンで抱えたネムコフがボディロックを耐える状態が続き、体を入れ替えて絞めていく。

この動きにテイクダウンを合わせたアルベクツソンは、クローズドで絞められながら頭を抜きエルボーを落とす。鳩尾、ワキ腹から顔面と左右のエルボーをアルベクツソンが入れ、ネムコフのガードが開く。アルベクツソンは立ち上がりローを蹴り、足を捌きに行くと再びガードの中へ。アルベクツソンがトップからエルボーを入れ、初回を取った。

2R、アルベクツソンが左ミドルを蹴り、ジャブにダブルレッグを合わせる。早々にテイクダウンを決めたアルベクツソンは、抱えられた頭を抜いて初回に続きエルボーを入れる。違いはケージ際という位置、窮屈な態勢でハーフを取らされたネムコフは左目尻をカットし流血が見られる。エルボー、ボディへのパンチを続けたアルベクツソンは正対して立ち上がってきたネムコフのボディにヒザを入れ、パンチを顔面に打っていく。

ネムコフは懸命にスタンドに戻り離れるとスイッチして右フックを当てる。さらに右を伸ばしたネムコフは、ボディフックを被弾。アルベクツソンは間合いを図り、ラウンド終了を迎えた。

最終回、即ダブルレッグを決めたアルベクツソンがギロチンを防いでガードの中──というここまでと同じ流れに。ネムコフはケージに詰まった状態で局面を打開できず、ヒジとパンチを受け続ける。左足を抜いて肩固めを狙うアルベクツソンが枕でプレッシャーを当て、ハーフで殴る。ネムコフは下からパンチを見せるが、スクランブルに転じることはできない。

上体を起こし力強いパンチからアルベクツソンが肩固めへ。これは決まらないが、一方的に試合を支配したアルベクツソンが最後はマウントを奪いタイムアップを迎えた。裁定はもちろん、アルベクツソン──フルマークの判定勝ちを手にした。


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BELLATOR Bellator257 Report ソウル・ロジャース ブログ メス・ブーネル

【Bellator257】ソウル・ロジャースに完勝。デニッシュ=メス・ブーネルがRNCで一本勝ち

<フェザー級/5分3R>
メス・ブーネル(デンマーク)
Def.2R4分08秒by RNC
ソウル・ロジャース(英国)

右カーフローを蹴るブーネルをダブルレッグで倒したロジャースは、ハーフで左腕を差すブーネルに対し、クレイドルからギロチンへ。ブーネルはスイープに成功し、パス狙いでギロチンを無効化させ、勢いのあるパンチを一発見舞う。ロジャースはバタフライガードに戻し、足を一本抜かれるとニーシールドもパスの圧力に負け背中を譲る。とロジャースは素早くスクランブルに持ち込み、リバーサルに成功する。

ブーネルもスクランブルから離れると、スタンドの打撃戦でジャブを2発当てる。かなり遠い位置からダブルレッグを仕掛けたロジャースは体が伸びながらドライブ。倒れなかったブーネルは左ボディフックからアッパー、カーフを蹴る。勢いの落ちたロジャースのダブルレッグにアームインギロチンに取りつつ、ハーフでネルソン系にも固めつつワールドのような絞めを仕掛ける。窮屈な姿勢からロジャースが頭を抜いてタイム──ブーネルが初回をリードした。

2R、打撃の交換から組みついたロジャースが引き込む。左足を抜いたブーネルは足を戻されても鉄槌を入れ、すぐにハーフへ。ニーシールドからバタフライに戻したロジャースは、再びハーフにされ、足を戻す。ブーネルが圧力を掛ける展開で、ついにパスを許したロジャースはヒップエスケープからハーフに。枕で圧力を掛け、足を抜いたブーネルはニア・マウント、ハーフからパンチを打ちつけロジャースを削っていく。

足を戻し、抜かれるを繰り返すロジャースは、ついに背中を見せてワンフックから殴られる。ブーネルは左腕を通し、両足フックからロジャースの背中を伸ばすとパームトゥパームでタップを奪った。

TUF幻のファイナリスト、REALでも圧倒的な強さを見せたロジャースを一方的に攻めて一本勝ちしたデンマーク人ファイター、メス・ブーネルは「ジャパニーズネックタイはロジャースのコーチの指示が完璧で逃げられたけど、バックマウントに移行したんだ。MMAグローブではRNCクラッチは入りずらいから、パームトゥパームで絞めた。次? ダニエル・ヴェイケルがコロナ感染から回復すると戦いたい」とインタビューで話した。


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BELLATOR Bellator257 Report ジェイジェイ・ウィルソン ブログ ペドロ・カルバーリョ

【Bellator257】ジェイジェイ・ウィルソン、前タイトルチャレンジャーを圧倒。最後はマウントパンチ

<147.75ポンド契約/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)
Def.2R0分53秒by TKO
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)

計量失敗のウィルソンが開始直後にカルバーリョのローにダブルレッグを合わせる。スクランブルでバックに回ったウィルソンがレバーにヒザを入れて両足をフックする。足をはねのけて前方に落としたカルバーリョが上を取り、腕十字を防ぐ。ラバーガードを仕掛けつつ、ハイガードから三角絞めを狙うウィルソン。察知したカルバーリョがパウンドを落としていく。

残り90秒を切り、ケージキックからウィルソンが腰を切って腕十字へ。カルバーリョはグリップを握り胸を張って三角へのコンビネーションを防ぐ。最後にパンチを連打したカルバーリョ、下からの仕掛けが多かったウィルソンはラウンドを失うのだろうか。

2R、スピニングバックフィストで前腕を当て、続いて前蹴りを決めたウィルソンが、怯んだにパンチを連打する。ケージ際で下になって殴られたカルバーリョはダブルレッグでケージに詰めるが、エルボーを被弾する。それでも倒しに掛かったカルバーリョは、体が伸びてウィルソンにマウントを取られる。

ウィルソンは連打を落とし、背中を見せたカルバーリョを殴り続けTKO勝ちを決めた。「スピニングバックフィストはキャンプで磨いていた技の一つ。ダブルレッグが深かったけど、エルボーを入れたんだ」と微笑を浮かべながら勝利を振り返ったウィルソンは、世界タイトルコンテンダーに圧勝しデビュー以来の連勝を8とした。


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BELLATOR Bellator257 News Preview フィル・デイヴィス ブログ ワジム・ネムコフ

【Bellator257】計量終了 王者ネムコフの短距離ダッシュの積み重ね✖挑戦者デイヴィスのマラソンMMA

【写真】煽りVでは、デイヴィスがイメージの違うヒップポップ・キャラになっていたが、試合内容がポップになることはないだろう(C)BELLATOR

15日(木・現地時間)、16日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのFight sphere=モヒガンサン・アリーナで開催されるBellator257「Nemkov vs Davis 2」の計量が行われた。

プレリミで元フェザー級タイトルコンテンダーのペドロ・カルバーリョと対戦する注目株ジェイジェイ・ウィルソンが1.75ポンドオーバーでキャッチウェイト戦になった以外は、25選手が滞りなく計量を終えている。

メインでBellator世界ライトヘビー級選手権&ワールドGP準々決勝を戦うワジム・ネムコフとフィル・デイヴィスは、計量&フェイスオフとキレキレかつ肌艶が良く、順調な仕上がり具合に見えた。


この両者は2018年11月に対戦しており、その時はネムコフがスプリット判定勝ちを収めている。昨年8月にライアン・ベイダーをハイキックからパウンドアウトし、ベラトール・ライトヘビー級の頂点に立ったネムコフは、同じロシアでもダゲスタンやチェチェンという世界で猛威を振るうコーカサス系でなく、スラブ系のファイターだ。

エメリヤーエンコ・ヒョードルに師事し、コンバットサンボでは2014年の成田大会を含め、4度世界選手権で100キロ級を制している。殴って、蹴って、投げて、パウンド、極めを道着とヘッドギア着用で行うコンバットサンボは、道着なしのMMAという見方がされるが、実際は道着の有無以上に大きな違いが存在する。

それは戦いの質、性格の違いだ。コンバットサンボは常に真っ向勝負、拳が当たり、道着が掴める距離で戦う。その距離感のなかでネムコフは、ウェルラウンダーとしての腕を磨いてきた。

対してNCAA D1を制したフォークスタイルレスラーからMMAに転じ、アライアンスMMAでウェルラウンダーとなったデイヴィスは、勝利する概念が明確に違う。ネムコフの勝利は相手を倒すこと、屈服させることだ。デイヴィスの勝利とは、文字通り勝つこと。

前述したようにネムコフは、真っ向勝負。攻めを全面に打ち出して戦う。一方のデイヴィスは相手の良さを封じ込める。自分がアドバンテージを握り、支配すれば相手が戦闘不能にさせる必要はない。よって打撃に関していえば、ネムコフの距離でデイヴィスが戦うとすればKO直前か、KOされる直前ぐらいだろう。デイヴィスが勝利を模索する間は、蹴りのレンジが最も近い距離と考えても良いぐらいだ。

そこをネムコフが踏み込めば、また下がる。動かせ、あるいは組んで疲弊させるのがデイヴィスのMMAだ。もちろん、ネムコフも北米MMAを理解しているから、無暗に誘いに乗ることはないだろう。それでも前に出ていく数は、ネムコフが増えるに違いない。結果としてミスを犯したり、隙を与える機会も増える。5分✖5Rということを考えると、有利なのはチャレンジャーか。

とはいえ、持久戦に慣れ過ぎた感もあるデイヴィスは、初回や2Rはギアを上げることはないはずだ。冷静な低速ギアも、戦意の低下に通じる可能性がある。その姿勢が仇となり、些細な気持ちの隙を衝き、こじ開けるだけの攻撃力をネムコフは持っている。スタミナさえ使い切らなければ勝ちきれずとも、デイヴィスはポイントを挽回するために早々にアグレッシブな戦いを強いられ、ネムコフが優位に試合展開に持ち込める。

デイヴィスはマラソンMMAで削り、疲弊させることができるか。ネムコフは短距離走を繰り返し、如何にダメージを蓄積させることが可能か。両者のスタミナ配分と、ダメージの蓄積の掛け算がどのような答をサークルケージで弾き出すのか、非常に興味深い。

■視聴方法(予定)
4月17日(土・日本時間)
午前7時~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator257計量結果

<Bellator世界ライトヘビー級選手権&ワールドGP準々決勝/5分5R>
[王者]ワジム・ネムコフ: 204.5ポンド(92.76キロ)
[挑戦者]フィル・デイヴィス: 205ポンド(92.99キロ)

<ライトヘビー級ワールドGP準々決勝/5分5R>
コーリー・アンダーソン: 204.75ポンド(92.87キロ)
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ: 204.5ポンド(92.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴェタ・オーティアガ: 124.5ポンド(56.47キロ)
デザリー・ヤネス: 125.75ポンド(57.03キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
ポール・デイリー: 174.75ポンド(79.26キロ)
サバウ・ホミシ: 175ポンド(79.37キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジュリアス・アンリカス: 205ポンド(92.99キロ)
グレゴリー・ミリアード: 205.5ポンド(93.21キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ジュリア・バッド: 145.25ポンド(65.88キロ)
ダイナ・シウバ: 144.75ポンド(65.65キロ)

<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モウリー: 247ポンド(112.03キロ)
ショーン・アッシャー: 247.25ポンド(112.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
グラチキ・ボジニアン: 170ポンド(77.11キロ)
デマルケス・ジョンソン: 170.75ポンド(77.45キロ)

<ウェルター級/5分3R>
レイモンド・ダニエルズ: 169.75ポンド(76.99キロ)
ピーター・スタノニック: 170ポンド(77.11キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴィクトル・ネムコフ: 205.75ポンド(93.32キロ)
カール・アルベクツソン: 206ポンド(93.44キロ)

<フェザー級/5分3R>
ペドロ・カルバーリョ: 144.75ポンド(65.65キロ)
ジェイジェイ・ウィルソン: 146.75ポンド(66.56キロ)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr: 155ポンド(70.31キロ)
マーカス・スリン: 155.25ポンド(70.42キロ)

<フェザー級/5分3R>
ソウル・ロジャース: 145.75ポンド(66.11キロ)
マス・ブーネル: 146ポンド(66.22キロ)

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