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【Level-G02】パンクラス~Level G~パンクラス、平田直樹─01─「練習メニューはほとんど変わらない」

【写真】MMAとケージは、繋がっていても別モノ。そこでどこまで強さを見せるのかが、平田直樹にとってMMAでの強さを見せることになる(C)SHOJIRO KAMEIKE

11日(日)、東京都新宿区のGENスポーツアカデミーで開催されるLevel-G02では、8人制のライト級初代王者決定ワンデー・トーナメントが行われる。そこに平田直樹が出場し、1回戦で元修斗環太平洋王者の遠藤雄介と対戦することとなった。
Text by Shojro Kameike

平田は4月30日にパンクラスで渡辺謙明を下し、続いて今回のLevel-G出場と7月9日のパンクラス出場も決定している。わずか2カ月で3大会——トーナメントで決勝に進めば、計5試合も戦うことに。なかなかハードなスケジュールで、平田がグラップリング戦に臨む理由とは。


――4月30日にパンクラスで勝利し、7月にもMMAの試合を控えるなか、6月11日に8人制のグラップリングトーメントに臨みます。これだけタイトなスケジュールの中で、グラップリングの試合に出ようと思った理由から教えていただけますか。

「普段からグラップリングの練習はしっかりやっていて、70キロということで減量の心配もないので、出てみたいと思いました」

――正直なところ、打撃のあるMMAよりも怪我のリスクは低いかもしれませんが、出場メンバーを見ても足関節で負傷してしまう恐れもあります。MMAをメインに戦っている平田選手にとって、このスケジュールはリスクが高いのではないかと……。

「もちろん怪我のリスクはあります。でも最後にグラップリングの試合に出たのが2年前のクインテッドで、ずっとグラップリングの試合もやりたいと思っていました。それとコンスタントに試合をすることで、コンディションも整えすいですし、モチベーションも高く練習に臨むこともできます。特にグラップリングに対して、自分で考えながら練習することができました。そういう意味では、まだ始まっていないけど――大会に参加できて良かったと思います」

――クインテッド以降に米国での試合を経て、自身のグラップリング力がどれだけのものなのか確認したいという気持ちがあったのでしょうか。

「はい、それも理由の一つですね。少しずつではあるけどグラップリングが強くなっているという実感が、自分の中にはあります。一緒に練習している人たちからも『強くなっている』と言われていて。それが練習の中だけではなく、本当に試合でも通用するのか。実際に試合をしてみないと分からないこともありますから。僕としては、すごく試合が楽しみです」

――ではグラップリング大会の中でもLevel-Gを選択したのは、ケージグラップリングであることが理由の一つですか。

「いえ、それが……試合が決まった時はケージでやることを知らなかったんです(苦笑)」

――えっ……。

「数日前、高橋Submission君に『リングとケージ、どっちですか?』と聞いて『ケージです』と教えてもらいました。ケージでの試合だから面白そうです」

――周囲の方々も、その時点まで知らなかったのですか。

「そうですね。僕から『ケージでやるみたいです』と伝えても、『そうなんだね』ぐらいでした。ケージとリングで使う技術も変わってはきますが、やることは変わらないというか――今回はサブミッションを極めることがテーマなので。もちろんケージと知ってからは、ケージを使った技術から極めることを意識しています」

――なるほど。まず4月30日の渡辺戦では負傷もなく、今回のグラップリングに挑めるということですね。

「試合後は問題なかったですね。実は試合前に指を痛めていて」

――そうだったのですか!?

「練習でも強くミットを打たないようにしていました。試合ではそれほど打撃を出すこともなく、すぐに組んでフィニッシュできて。試合後は指の様子を見て、問題なかったので2日後には練習に復帰しました」

――……渡辺戦では相手の左ジャブを右手でパーリングしたり、さらに右クロスも出していました。その時点では問題なかったのですか。

「アドレナリンのおかげか、試合中に痛みはなかったです。ただ、心配なのでマウントを取ってもパウンドを出さずに、スムーズに肩固めを極めることができて良かったです。あの時点でLevel-Gに出ることも決まっていましたし、とにかくノーダメージで勝とうと考えていました」

――久しぶりの日本での試合、初めてとなるパンクラスという舞台で勝利したことについては、いかがでしたか。

「連敗中でしたし、勝ったことについては素直に嬉しかったです。日本での試合は2年ぶりで、応援してくれている人たちもいました。その人たちに向けて、フィニッシュして勝てたというのが一番大きいですね」

――連敗しており、久々の日本での試合でありながら怪我もしている。試合前に、いつもより緊張することはなかったのでしょうか。

「緊張感はありました。でもしっかり練習できていましたし、怪我をしていても試合になれば打つしかない。逆に指を負傷していたからこそ、丁寧に組んでフィニッシュしに行こうと考えることができたと思います。そこで自分の気持ちも中途半端だと、ポジション的にパウンドで行こうと考えたかもしれないし、指の負傷が悪化した可能性もありましたよね」

――平田選手としては今後、MMAとグラップリングを並行してやっていきたいのですか。

「両方やりたいです。割合としてはMMAのほうが多くはなりますけど、グラップリングも好きなので。両方やるとしても、練習メニューはほとんど変わらないですし。今も普段のMMAの練習スケジュールでやってきました。そのなかでグラップリング練習の際に、今回のトーナメントのことを考える割合は増えていました」

――つまり、MMAの一つの要素としてのグラップリングを向上させることが目的ということですね。だとすれば、1回戦で遠藤雄介選手のような元MMAファイターではなく、純グラップラーや柔術家と対戦したくはなかったですか。

「僕としては、誰と対戦したいとか希望はなかったです。出場が決まった時は他に誰が出るか知らず、出場者が発表されたら強い選手ばかりで。この中に僕がいて良いのかな、って思うぐらいです(笑)。だから気楽——というわけじゃないけど、強い選手ばかりの中で自分がどれだけやれるのか。今は試合が楽しみで、ワクワクしています」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後2時55分~ Twit Casting LIVE

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『PANCRASE 333』試合結果

MARTIAL WORLD パンクラスオフィシャルグローブ PGPA3


第14試合 メインイベント パンクラス・ライト級王座統一戦 5分5R
×久米鷹介(ALIVE/王者)※4度目の防衛戦
○アキラ(武蔵村山さいとうクリニック/暫定王者)
判定1-2 (大藪47-48/梅木48-47/山崎47-48)
※アキラが王座統一し正規王者に

第13試合 コーメイン パンクラス・バンタム級王座統一戦 5分5R
○中島太一(ロータス世田谷/王者、ネオブラッドトーナメント2012同級優勝)
×田嶋 椋(OOTA DOJO/暫定王者、ネオブラッドトーナメント2022同級優勝&MVP)
判定3-0 (大藪50-45/山崎50-45/梅木50-45)
※中島が王座統一および初防衛

第12試合 パンクラス女子ストロー級チャンピオンシップ 5分5R
×KAREN(パラエストラ柏/王者)※PRAVAJRAから所属変更 ※初防衛戦
○ソルト(マルスジム/1位)
判定0-3 (大藪46-49/山崎46-49/梅木46-49)
※ソルトが王者に

第11試合 パンクラス女子フライ級チャンピオンシップ 5分5R
○端 貴代(和術慧舟會AKZA/王者)
×NØRI(PRAVAJRA/1位)
判定3-0 (大藪49-46/山崎49-46/梅木49-46)
※端が初防衛

第10試合 バンタム級 5分3R
○井村 塁(Nexusense/1位、ネオブラッドトーナメント2020同級優勝・MVP)
×石井逸人(TRIBE TOKYO MMA/修斗世界2位・元環太平洋王者)
判定3-0 (出口29-28/山崎29-28/梅木29-28)

第9試合 フェザー級 5分3R
○亀井晨佑[しんすけ](パラエストラ八王子/2位、ネオブラッドトーナメント2018同級優勝)
×パン・ジェヒョク(韓国/コリアン・トップチーム)
判定2-1 (出口28-29/大藪29-28/梅木29-28)

第8試合 バンタム級 5分3R
○田中路教[みちのり](チーム・アルファメール/元PXC王者)
×笹 晋久[くにひさ](パラエストラ柏)
判定3-0 (出口30-27/大藪30-27/山崎30-27)

第7試合 女子ストロー級 5分3R
×藤野恵実(トライフォース赤坂/2位、元王者)
○エジナ・トラキナス[Edna Trakinas](ブラジル/ホシャ・トップチーム)
判定0-3 (荒牧28-29/大藪28-29/山崎28-29)

第6試合 ライト級 5分3R
×松本光史(M PLATIC/2位、元修斗世界王者)
○ヌルジャノフ・ルスタムベック[Nurzhanov Rustambek](キルギス/Salah/キルギスEFC暫定王者)
2R 1’01” KO (左フック)
※ルスタムベックは70.75kg(ライト級+450g(1ポンド))のリミットを50gオーバー。ルールでは5ポンド以内のオーバーの場合は試合が可能で、松本が同意し70.8kg契約で実施。松本は70.55kg。

第5試合 フライ級 5分3R
○有川直毅(K-PLACE/5位)
×コルトン・キエルバサ[Colton Kielbasa](米国/Marrok Force)
2R 5’00” TKO (ドクターストップ:右ストレートによる左まぶたの負傷)

第4試合 ライト級 5分3R
○粕谷優介(CROWN/3位)
×葛西和希(マッハ道場/4位)
判定3-0 (出口29-28/大藪29-28/山崎30-27)

第3試合 ライト級 5分3R
○松岡嵩志(パンクラスイズム横浜/5位)
×岡野裕城(マッハ道場/HEAT王者)
判定3-0 (山崎30-27/荒牧30-27/大藪30-27)

第2試合 バンタム級 5分3R
×ジェイク・ムラタ(パラエストラTB/ Fighting Nexus/元ZST王者)
○矢澤 諒(パンクラスイズム横浜)
1R 4’33” KO (右フック)

第1試合 女子ストロー級 5分3R
×高本千代(高本道場)
○重田ホノカ(パラエストラ柏)
判定0-3 (大藪27-30/荒牧27-30/出口27-30)

プレリミナリー フェザー級 5分3R
×渡辺謙明(パラエストラ東京)
○平田直樹(フリー)
1R 2’18” 肩固め

 4月30日に立川ステージガーデンで開催された『PANCRASE 333』の試合結果。メインイベントのライト級王座統一戦は暫定王者のアキラが久米鷹介に判定勝ちし王座統一。バンタム級王座統一戦は正規王者の中島太一が田嶋椋に判定勝ちし王座統一&防衛。女子ストロー級チャンピオンシップはソルトがKARENに判定勝ちし新王者に。女子フライ級チャンピオンシップは端貴代がNØRIに判定勝ちし王座防衛。4年ぶりに日本で試合をした田中路教は笹晋久に判定勝ちしています。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase333 ブログ 平田直樹 渡辺謙明

【Pancrase333】平田が渡辺を肩固めで絞め落とし、パンクラス初戦を勝利で飾る

【写真】打撃からテイクダウン~フィニッシュまでソツなく (C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
平田直樹(日本)
Def.1R2分18秒 by 肩固め
渡辺謙明(日本)

入場曲なしでケージに入った両者。平田がプレスをかけると、渡辺は右ローを返す。さらに左ミドルハイから左ジャブ、ワンツーを繰り出した。平田は右ストレートから左ミドルへ。渡辺の左ジャブをブロックし、右クロスからボディロックで組みつき、グラウンドに持ち込んだ。下から左のオーバーフック、フックガードで守る渡辺だったが、平田が一本足を越える。ハーフガードの渡辺に対し、右腕を枕にパスした平田はマウントへ。そして逆側に回って肩固めで絞りこみ、絞め落とした。


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【Pancrase333】パンクラス初出場、渡辺謙明戦に向けて。平田直樹「この2年間を取り戻すために」

【写真】他の選手のスパーリングを真剣に目で追う平田 (C)MMAPLANET

30日(日)、立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333。同大会のプレリミに平田直樹が出場し、渡辺謙明と対戦する。

日本の国内でのMMAは2021年6月の神田コウヤ戦以来、約1年11カ月振りとなる平田。昨年11月の米国でCFFCに参戦もデビュー戦の相手に思わぬ敗北を経験した。それでも試合だけでなく、2度に渡る米国での出稽古は平田に多くのモノを与え、そこを生かした練習を国内で積んできた。

負傷欠場、K-Clann退会、米国での日々、MMAデビュー時に思い描いた自分の将来像通りにはキャリアを積むことができなかった。ある意味、ここがキャリアのリスタートとなる平田直樹の心境を訊いた。


──パンクラス初戦を5日後(※取材は25日に行われた)に控えた平田選手ですが、昨年11月のCFFC114での敗北から新天地にパンクラスを選んだのはどういう理由からだったのでしょうか。

「修斗かパンクラスと考えて、パンクラスさんの方が早く試合を組んでくれそうだったので。とにかく試合がしたかったので、パンクラスさんで戦うことになりました」

──デビューから3年が過ぎ、ヒザの負傷もあり試合数は5戦で戦績は3勝2敗。この数字は3年前に思い描いていた将来と比較するとどのように捉えていますか。

「勝ったり負けたりはあったとしても、もっと試合をしてもっと経験を積んでMMAファイターとしてもっと成長できると思っていました。前回の試合前にケガもあって1年半ブランクが空き、ジムも辞めた。その影響もあり、ブランクの期間は勿体ないなと思うところはあります。本当なら3試合か4試合……5試合ぐらいは多く戦えていたはずなので。倍のキャリアを積むことができたと思います」

──この間、樹選手の米国修行に付き合う期間もありました。米国での練習で何を得ることができましたか。

「試合では負けてしまったのですが、米国の練習で得たモノは凄く多いです。過去3年で一番得るものがありました。自分で色々と考えて、サポートしてくれる人達も変って、結果はまだ出せてないけど成長できたと思っています」

──米国での敗北から、何を学ぶことができましたか。

「あの試合前に1カ月半、米国で練習して初めてバンタム級で試合をしました。多くの人の協力があって実現したことだから、やっぱり結果を残したかったです。そうやって次のステップに進まないといけかったのですが、自分の中で『このぐらいで行けるだろう』という甘さがありました」

──それだけ練習に手応えがあったから、「このぐらい」と思ってしまったということは?

「それもあるかと思います。強い選手、トップの選手と練習して、できること・できないことを理解しました。なので自分のなかで、プロデビュー戦の相手ですし普通にやれば行ける。体調だけ整えられると勝てるという考えが、どこかにあったと思います」

──正直、組み負けたのはショックでした。バンタム級がフィットしなかったということは考えられますか。

「体重は落とせていたのですが、リカバリーしても普段練習している体重まで戻らいので、ちょっとした感覚の違いがありました。ただ、それを言い訳にはできないです。自分でバンタム級で戦うことを決めたので。それでも、これまで自分なら組み勝つことができた。1Rで一本だったり、パウンドでフィニッシュできていたはずです。でもそこで極め切れなかった。1年間のブランクの影響か、ちょっと感覚が違うというのも感じました」

──ケガがあったと聞いています。

「それは……2Rに入ってからです。ヒジを被弾して眼窩底と鼻の骨を骨折してしまって。それから流れは相手になったのですが、そういう風になった時に自分の力を発揮できないのは、まだまだだと思います」

──その状態で「まだまだ」と言えるのは凄まじいと素直に思います。今回、フェザー級に戻すのは先ほど言われた感覚の違いがあったからでしょうか。

「そうですね。今のところはフェザー級で考えています。コンディションもやはり良いですし、自分の良いところ、強いところをしっかりと出せるのはフェザー級かと思っています。海外に挑戦する時にはバンタム級も──と考えないことはないですが、今回はフェザーでしっかりと体を創ってきたので、仕上がり的にも体調も凄く良いです」

──先日はロータス世田谷のMMA練習の模様を撮影させていただいたのですが、この試合に向けての練習環境というのは?

「MMAはロータス世田谷さんで週に2回やらせてもらっています。グラップリングはトライフォースさん、それにロータスのグラップリングに混ぜてもらうこともあります。それと打撃は目白にあるクレインというジムでお世話になっています。以前に平本蓮選手を指導していたことがある方に、打撃を教えてもらっています。最近は、樹も来るようになりました」

──おお、樹選手も格闘技を続けていますか(笑)。本当に練習環境も変わりましたね。

「人間関係も広がり、出稽古でそれまでは組めなかった選手たちと練習できています。この2年間を取り戻すために考えて、練習しています。やっぱり結果を残さないといけないので、そのためにより試合のことを考えて練習場所、練習スケジュールを自分で組み立ててやるようになり、その成果を感じているので試合で出したいです」

──直樹選手の武器は凄まじい組みの圧力であることはロータスのMMAスパーでも明らかでした。ただし、そこをより効果的にするには現代MMAでは打撃でやり合えることが重要になって来たかと思います。

「米国で練習した時に、そこはメチャクチャ思いました。向うはボクシングの経験者が多くて、ボクシングレスリングが上手い。自分と同じ階級でもリーチが長い選手もいて、入ろうとしてもボクシングのテクニックで距離を取られて入れないことが良くありました。どう距離を詰めるかと考えると、組みだけでは駄目だしある程度の打撃の攻撃、相手の打撃を怖がらないで入れるかも含めて、打撃は必要です。最低限のディフェンスとオフェンスをして、組みばかり狙っているとポイントアウトされます」

──そのなかでムエタイをチョイスしたのは?

「向うでもムエタイとボクシングを同じ人に習っていて、自分の組みを生かすには距離、それと首相撲があるムエタイが良いかと思い、ムエタイをやっています。近い距離だけでなく、離れている時の圧のかけ方なども指導してもらっています。ギリギリまでミットを持ってもらいましたし、イメージをしっかりと創ってきました。プレッシャーの掛け方はMMAの練習でも意識して、詰める練習は結構やってきました。ここは米国で経験したことを頭に残してやってきました」

──それだけ話してもらいながら、次の渡辺謙明戦。内容以上に結果が問われるかと。

「勝つのは大前提で、フィニッシュをしないといけないです。渡辺選手云々でなく、プレリミ枠の試合ですし……しっかりフィニッシュして今度は本戦で戦いたい。日本では約2年振りの試合になるので、フィニッシュ、内容を見せて戦い──ここから一つ一つ勝って上を目指したいと思っています」

■視聴方法(予定)
2023年4月30日(日)
午後2時00分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE、U-NEXT

■Pancrase333計量結果
<ライト級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 久米鷹介:70.3キロ
[暫定王者] アキラ:70.15キロ

<バンタム級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 中島太一:60.35キロ
[暫定王者] 田嶋椋:61.05キロ

<ストロー級QOPC/5分5R>
[王者] KAREN:51.6キロ
[挑戦者]ソルト:52.05キロ

<フライ級QOPC/5分5:キロ(日本)
[王者]端貴代:56.65キロ
[挑戦者] NØRI:56.35キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.45キロ
石井逸人:61.55キロ

<フェザー級/5分3R>
亀井晨佑:65.7キロ
パン・ジェヒョク:66.2キロ

<バンタム級/5分3R>
田中路教:61.6キロ
笹晋久:61.35キロ

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実:52.45キロ
エジナ・トラキナス:52.4キロ

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
ヌルジャノフ・ルスタムベック:71.6キロ

<フライ級/5分3R>
有川直毅:57.15キロ
コルトン・キエルバサ:57.05キロ

<ライト級/5分3R>
粕谷優介:70.3キロ
葛西和希:70.55キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.65キロ
岡野裕城:70.5キロ

<バンタム級/5分3R>
ジェイク・ムラタ:61.3キロ
矢澤諒:61.4キロ

<女子ストロー級/5分3R>
高本千代:52.1キロ
重田ホノカ:52.45キロ

<フェザー級/5分3R>
渡辺謙明:65.9キロ
平田直樹:65.75キロ

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