カテゴリー
Black Combat Black Combat05 DEEP DEEP JEWELS DEEP115 KOMA MMA MMAPLANET NEXUS o ROAD FC UFC YouTube その他 イ・ソンハ キム・ソンウン シン・スンミン チェ・ウォンジュン チャンネル ブラック ボクシング ミシェウ・ペレイラ ユ・スヨン ラ・インジェ 佐伯繁 大原樹理 大島沙緒里 石司晃一 赤沢幸典 酒井リョウ 鈴木槙吾 青井人 駒杵嵩大

【DEEP115】DEEP vs Black Combat対抗戦。ここは負けられない大原、大島、駒杵、鈴木、酒井の対戦相手達

【写真】ここでフィニッシュして、大晦日というのが大原の想いだろう(C)MMAPLANET

9月18日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP 115 IMPACTで行われるDEEP vs Black Combat 7×7全面対抗戦の対戦カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura

前回はMMAPLANETの注目カードとして、石司晃一×ユ・スヨンと青井人×シン・スンミンの2カードを紹介したが、今回はその他の5カードをブラックコンバット勢=韓国人選手を中心に紹介していきたい。

<DEEP115見どころPart.01はコチラから>


今年2月に韓国・スウォン・コンベンションセンターで行われたBlack Combat05での対抗戦第一弾で勝利した現DEEPライト級王者の大原樹理と対戦するのは現ブラックコンバット・ライト級王者のイ・ソンハだ。ソンハは2021年5月にプロデビューし、昨年12月のブラックコンバット初参戦でキム・ジョンギュンを破って、同団体の第2代ライト級王座を獲得。今年4月のパク・ジョンセン戦でも一本勝ちし、現在2連勝と勢いに乗っている。

ジョンホン戦では、左フックでダウンを奪われたあとに三角絞めからアームバーを極めて一本勝ちして極めの強さを見せたソンハだが、ジュンギュンとの王座戦では互いにテイクダウンを奪い合う接戦を演じている。大原はソンハの勢いに飲まれずに冷静に戦いたいところだ。

大原と共に対抗戦第一弾で勝利したDEEP女子ミクロ級及びDEEP JEWELSアトム級チャンピオンの大島沙緒里と対戦するパク・シユンは現ブラックコンバット女子アトム級王者。

2019年12月のDEEP JEWELSで赤林檎に敗れてから2連勝を収めているが、大島としては実績・経験の差をしっかりと見せつけたい試合だ。

初代Fighting Nexusフライ級王者の駒杵嵩大と対戦するキム・ソンウンはフライ級では長身の175センチから繰り出すヒザ蹴りとグラップリング技術が持ち味。

今年4月のブラックコンバット初代フライ級王座決定戦ではイ・ジュンヨに敗れているが、7月にはフライ級トップファイターの“闘犬”チョン・ウォンヒに一本勝ちしている。ソンウン最大の武器はウォンヒからタップを奪ったギロチンチョークで、テイクダウン能力は決して高くないが、この一発には駒杵も警戒が必要だろう。

激しい打ち合いが予想されるのは現DEEPウェルター級王者の鈴木槙吾とチェ・ジュンソの一戦だ。ジュンソはここまで勝った試合のほとんどが2RまででのKO勝ちで、今年1月のブラックコンバットでは赤沢幸典をKOしたチェ・ウォンジュンから左フックでダウンを奪っているハードパンチャー。そのパンチ力を活かすあまり、大振りで簡単にボディロックやテイクダウンを許す面もあるが、ミドル級の一戦ということもあり――激闘派の鈴木が足を止めて打ち合うとリスキーな相手だ。

現DEEPメガトン級暫定王者の酒井リョウと対戦するのはブラックコンバット・ヘビー級王者のヤン・へジュン。レスリングのバックボーンを持ち、2018年7月のROAD FCでは現在UFCに参戦中のミシェウ・ペレイラとも拳を交えた。翌2019年6月にラ・インジェに勝利して第7代ROAD FCミドル級王者となるも、その後に約3年間のブランクがあり、復帰戦となった昨年10月のブラックコンバットでチェ・ウォンジュンに一本勝ちして同団体のベルトを巻いた。

へジュンのファイトスタイルはペレイラ戦でも見せたダーティボクシング&テイクダウンが軸となりつつ、インジェやウォンジンに極めた首投げ&Vクロスという必勝パターンがある。ただしミドル級から階級を上げてきただけに、同じヘビー級でも酒井と比較すると身体のサイズでは劣る。酒井としてはそのアドバンテージも含めて勝利に近づきたい。

DEEP公式YouTubeチャンネルにて公開された対抗戦の告知動画では、DEEP佐伯繁代表が(リアルに)鼻息荒く「潰してやるかな!」と宣言していた対抗戦・日本ROUND。その結果は果たして――。

The post 【DEEP115】DEEP vs Black Combat対抗戦。ここは負けられない大原、大島、駒杵、鈴木、酒井の対戦相手達 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Black Combat DEEP o 大原樹理 大島沙緒里 石司晃一 酒井リョウ 鈴木槙吾 青井人 駒杵嵩大

【DEEP】BLACK COMBATとの対抗戦 DEEP全選手決定!

A4449BE9-BA32-490E-9CD8-1F9806B7B63A
9月18日に後楽園ホールで開催されるDEEP 115 IMPACT。大会の目玉となるDEEP VS BLACK COMBAT7対7の対抗戦に出場するDEEPの7選手が発表されました。

・石司晃一
・大原樹理
・鈴木槙吾
・酒井リョウ
・大島沙緒里
・駒杵嵩大
・青井人

今月の後楽園ホール大会で既に発表されていた5選手に加え、駒杵と青井が新たにネームアップされました。揃いも揃って実力派ばかり。こんなに突っ込んでいいんだろうかと。間違いなく豪華ではあるものの、万が一BLACK COMBATに惨敗するようだと後がないのもまた事実。ただでさえ緊張感のある対抗戦がより一層シリアスなムードになってきた。対するBLACK COMBATの出場選手にも注目が集まります。
カテゴリー
Gladiator MMA MMAPLANET NavE o RIZIN Road to UFC Shooto UFC ヤックル真吾 久保健太 伊藤裕樹 修斗 宇田悠斗 安谷屋智弘 宮城友一 関口祐冬 駒杵嵩大

【The Shooto Okinawa#08】ヤックル真吾戦とグラジ蒙古襲来、宮地友一「MMAを続ける理由って──」

【写真】空気がカジュマルに囲まれているようになる、宮城インタビューです(C)MMAPLANET

16日(日)、沖縄市のミュージックタウン音市場で開催されるTHE SHOOTO OKINAWA#08でヤックル真吾と対戦する宮城友一。

1月のGLADIATORでの勝利から、沖縄での修斗公式戦へ。かつてタイトルを賭けて戦うこともあったかもしれないヤックルと対戦と、グラジに上がるアジア勢の脅威について宮城が話を訊いた。

シビアな話題も、試合に向けての意気込みも、全て南国の暖かい風に包まれているような空気感を醸し出す宮城は、シビアな状況を前にMMAを続ける原点と根本論を話した。


――16日、来週の日曜日にヤックル真吾選手との試合が迫ってきました(※取材は8日に行われた)。今、どのような状態ですか。

「練習は去年の終わりぐらいから、できる時間も増えてきて。それを今年に入ってからも継続できているので、以前よりも練習ができているという感覚を持って試合に臨めています。そういう意味では良い感じで、試合の1週間前まで来たかなと思います」

──以前よりできているというのは、いつ頃までと比較しての話なのでしょうか」

「去年の10月ぐらいに、もっとやらないといけないと思うようになり……。自分もジムがあって指導があるのですが、そのボリュームを抑えながら練習の頻度を増やしてきました。実際のところ、ここ何年かは『これぐらいで良いだろう』という感覚でやっている節がありました。それが、もっとやらないと当たり前に強くならないよなっていう想いになりました。ここ3、4年で一番練習していると思います」

──四十にして、そうなったと。

「慌てているんです(苦笑)」

──今回の試合に向けて対人練習など追い込みは終わった時期でしょうか。

「今日もパラエストラ沖縄のグラップリングに行き、スパーリング形式のモノはここで終わりです」

──実はZOOMで宮城選手と対面し、『老けたな。いや、疲れているのか』と思ったので聞かせていただきました。いや、疲れているのですね(笑)。

「疲れていますが、老けもしました(笑)。でも練習後の疲れは、よく顔に出るみたいです。『ゲッソリしている』と指摘されます。全然、元気なんですけどね(笑)」

──まぁ、ここから疲れを抜く状態でしょうし。ところで1月にGLADIATORで久保健太選手に一本勝ちし、タイトル戦線へ再度浮上かというタイミングで沖縄での修斗公式戦。やはり沖縄での試合は宮城選手にとって、特別なのですか。

「実は1月の試合、あの時の感覚が良くなくて。なんか変な感じがして、これは良くない方に行く感覚だと思いました。勝利することは大切で、勝てたことは良かったのですが、あの感覚には嫌な感じがあって。それを砂辺(光久)さんとも話して。砂辺さんは、僕に対しては慎重な面がある人ですし、一度沖縄で。地元で移動とかない状況で、試合をしようかということになったんです」

──そこでヤックル選手ですが、グラジのライトフライ級戦線ですれ違った感があり、本来は5年ぐらい前に戦っていたかもしれない相手です。

「ホントにその5年とか前に僕自身、『戦いたい』と口にしていたはずです。あの時、ヤックル選手が暫らく格闘技から離れるということだったので、『ああ、もうできないんだな』と思った記憶があります。だから、単純にここで戦えることは良かったです。

戦いそうだった選手、やるという話が出ても実現しなかった人のことは、何か頭に残ってしまっているので。このタイミングでヤックル選手と試合ができるのは、何か良いなって感じがします」

─とはいえ、負けられない相手です。過去10戦、宮城選手は5勝5敗。負けた相手が伊藤裕樹選手、駒杵嵩大選手、関口祐冬選手、宇田悠斗選手、そしてNavE選手です。対して5勝のうちスタイル的に成長の証となった西浦大地選手との試合以外で、上に行くために落とせないという相手からの勝利は安谷屋智弘選手との沖縄対決のみでした。そういう意味でヤックル戦は修斗とグラジの両フライ級戦線で上にいくためにも落とせないかと。

「もちろん、負けられないです。負けたら終わりだと、本気で思っています。勝たなきゃいけない相手にしか勝てていない──それは自分でも気にしていました。そこに自分の壁を感じていて。ここでヤックル選手に負けてしまったら、本当に終わりです。だから勝ち方として一本やKOでないといけないとも思っていなくて。とにかく勝たないといけない試合です。勝たないと先に進めないし、負けると先に進む権利を失う試合だと考えています」

──そう考えると、せっかくの地元での試合なのに固くなってしまわないですか。

「アハハハハ。まあ、自分の心をコントロールすることは難しいです。自分は特にそれが苦手で、相手を凄く大きく見てしまうことがあります。でも、負けたらお終いだという気持ちを持ってしまっているモノなので……。

ただ少しでもポジティブなことを言ってもらえると、『あぁ、そうなんだ』って気分が変わっちゃうんです(笑)。沖縄での試合は、コンディション的には結構違いますし。最近、それは感じることが多いです。

僕、凄く鈍感なんで。体重が落ちにくくなっているとか、パフォーマンス面でもスピードが落ちてきているとか感じきれなくて(苦笑)。減量も別にいつも通りと思ってきたのですが、ふと振り返ると前より大分きつくなっているなぁって気付いたことがあって。だから飛行機の移動がない沖縄での試合は、体調を整えることに関しては凄く楽ですね」

──宮城選手と話していると、マングローブの森にいるような気分になりますね。あるいはカジュマルに囲まれているような。仕事部屋が南国になってきます(笑)。何が『ふと振り返ると前より大分きつくなっているなぁ』ですか(笑)。

「アハハハハ。そうッスね。試合もずっとやってきたから、そこの変化も気づきにくいというのがあるかもしれないです」

──いや、ずっとやってきているから普通は気付くのではないですか(笑)。

「あぁ……そうかもしれないですね。回りの若い子とか、凄く落ちるんですよね(苦笑)」

──なるほどです。修斗での試合を前にしてですが、グラジエイターがフィリピンや韓国、そしてモンゴル勢と国際戦路線を進むなか、フライ級のベルトがモンゴルのニャムジャルガルの手に渡りました。あの試合を見て、正直、どのように感じましたか。

「う~ん、どう受け取ったらよいのだろうっていう気持ちになりました……。強い選手が来た、強い選手とやりたいという気持ちは勿論あります。試合時間が凄く短かったので、分からないこともたくさんあるけれど、僕で大丈夫なのかな。僕でいけるのかなというのは自分で戦うことを想定すると当然、考えてしまいます。

強い人とやるために現役を続けているわけで、戦いたくないとかって思うわけでは当然ないです。だって、ソレはなんで現役を続けているのかっていう話になるじゃないですか。自分を強くしたいし、強い人と戦いたい。結局、MMAを続ける理由ってそれしかないので。ただ、正直なところを言えば、もう少し長く戦っているところを見てみたかったです」

──実はインタビュー掲載よりも早く正式発表があるかもしれないのですが、ニャムジャルガルはRoad to UFCのワンマッチへの出場が決まり、グラジのベルトを返上するそうです。

「そうなんですか……」

──ただし、モンゴルには他のフライ級選手も控えているようです。

「アハハハハハ。そうですか……いや、複雑です。今、自分がどういう気持ちでいるかの分かっていないです。ただ韓国人選手にしてもモンゴル人選手にしても、日本に呼んでくれることは有難いです。だから、強くなりたい。強い人と戦いたいという気持ちがあるなかで、強い人を連れてきてくれたことはシンプルに有難いなって思います」

──韓国、モンゴルに勝てば修斗王座も狙える力ついた証明になるとがあると思えますか。

「ハイ。その通りです。僕は修斗とグラジエイター、RIZINと試合をさせてもらっていて……恵まれていると思っています。でも、もっとデキるという気持ちがあって……。年齢のことを指摘されることも多くなっていますが、僕はさっきも言ったように凄く鈍感で。きっとスピードは遅くなっていて、パワーも落ちているんだろうと思うけど、好都合で自分では気づいていないし(笑)。

僕は強くなっていると思うし、もっと強くなれると思っているんですよ。だからもっと練習をしたい。もっと頑張れば、もっとできる。だから、もっと練習したい。もっと砂辺さんや松根(良太)さんに習いたい。そうすればもっと強くなれると、希望を持ってやっています。

凄く恵まれていますが、満足は全然していないです。もっと行ける、もっと上を目指せるという気持ちで今もやっています。ハイ」

──では、その気持ちをさらに強固にするためにも、最後にヤックル戦への意気込みを改めてお願いします。

「絶対に勝たないといけない試合だし、負けたら終わりという気持ちを持っているので。背水の陣で戦いますが、固くならず自分が持っているモノをしっかりと出したい。自分はもっとMMAができるはずなのでそこを発揮したいです」

The post 【The Shooto Okinawa#08】ヤックル真吾戦とグラジ蒙古襲来、宮地友一「MMAを続ける理由って──」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o Shooto ザ・タイガー石井 タイガー石井 パンクラス プロレス 修斗 大石真丈 山田峻平 旭那拳 金内サイダー雄哉 駒杵嵩大

【The Shooto Okinawa#08】旭那拳戦へ、ザ・タイガー石井─02─「僕にとって修斗は生まれ故郷です」

【写真】5分5Rの激闘から1カ月と3日というインターバルでの試合。「修斗だから」の言葉は泣かされる(C)PFC

16日(日)、沖縄市のミュージックタウン音市場で開催されるTHE SHOOTO OKINAWA#08のメインで、旭那拳と対戦するザ・タイガー石井のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

ザ・タイガー石井のMMA20年目は、アウェイでの戦いで幕を開けた。3月に北海道PFC、そして今回は沖縄で地元のホープ旭那と対戦する。試合間隔は1カ月——今年44歳になる石井にとっては、厳しい試合間隔かもしれない。それでも石井がオファーを受けたのは、それが修斗だからだ。12年ぶりのホーム、ベテランのいぶし銀ファイトやいかに。

<ザ・タイガー石井インタビューPart.01はコチラから>


――就職して仕事の割合のほうが高くなったのは、いつ頃のことですか。

「30歳ぐらいです。それこそプロの選手でなくても、柔術とかを趣味で続けられたらいいかなとも考えていたんですよ。でも趣味で柔術をやっている人たちの練習レベルが凄くて。皆さんが当たり前のように、昼はバリバリ仕事をして夜はガチガチに柔術を練習して――そういう人たちの偉大さを知りました。たぶん僕も本当の意味で、格闘技を辞めようと思うことってないんじゃないですかね。プロでなくても趣味や指導としてやったりとか」

――石井選手は2014年からファイティング・ネクサスに参戦し、その後はレギュラー出場して「ネクサスフライ級のエース」という扱いでした。当時、石井選手の中でも意識の面で変化は起こりましたか。

「当時はパンクラスの試合で首を負傷してしまって、それこそ引退も考えないといけない状態でした。それでもネクサスの山田峻平代表からオファーを頂いて、1試合はできるかなと思って出たんです。この試合で最後かな……と思いつつ。もうメチャクチャ首が痛くて(苦笑)。それがネクサスの1回目の大会で、その後も出させていただくことになりました。でも僕も34か35歳ぐらいだったし、もう若い選手がどんどん出てきていたので、『若い選手たちを前に出してください』と山田代表に伝えたんです。『僕は前座で渋い試合しますから』って。昭和の新日本プロレスでいえば、木戸修みたいなポジションですね」

――……それがどのようなポジションなのか分かりませんが、とにかく「いぶし銀」ファイトで大会の中盤を盛り上げると。今も同じスタンスでMMAを戦っているのですか。

「アハハハ、そうです。目指すのは木戸修か藤原喜朗ですね」

――そうなると、若手の相手に選ばれるベテランというポジションにはなってしまいます。

「それは仕方ないですよ。僕よりベテランって、もう少ないですからね。近い階級だと大石真丈さんぐらいじゃないですか。それと金内サイダー雄哉さんですね。サイダーさんは僕の2歳上で、あの人がやっている間は自分もやれるなと思っていますよ(笑)」

――もう一つ、リングネームがタイガー石井からザ・タイガー石井に変わったのは……。

「2019年4月にネクサスのフライ級トーナメントがあって、駒杵嵩大選手と対戦した時に『負けたら引退する』という流れになったんですよ。結果はスプリットで負けてしまったんですけど、その年の7月に青森のGFGに、ザ・タイガー石井の名前で出場して。『タイガー石井は引退しました。ザ・タイガー石井は別人です』と(笑)」

――アハハハ。

「それでも別に何も言われなくて。次にネクサスに出る時、山田代表に『表記もザ・タイガー石井にしてほしい』とお願いしたのに、ネクサスでは頑なにタイガー石井のままでした。何か難しい面があったらしいんですけどね。ともかく、次はスーパータイガー石井で、10年後にはタイガーキング石井でやっていると思います(笑)」

――試合の話に移ります(笑)。現在の石井選手のスタンスは、ベテランとして若手を食って上に行こうとするのか。あるいは違うスタンスなのか。前回のPFCはベルトが懸かっていました。次の修斗沖縄大会では――PFCと同様アウェイですが、ノンタイトル戦で修斗世界ストロー級2位の旭那拳選手と対戦します。

「今回は話が別で、修斗だからです。修斗に戻る。それが自分の中のテーマです。たまに修斗の試合を見ながら、『最後にこの舞台で戻るのも良いかなぁ……』と考えたりはしていました。でも『良いかなぁ』ぐらいの感覚で、まさか本当にオファーがあるとは思いませんでした。しかも自分が他のところに出始めたあとに生まれた沖縄大会で。不思議な感覚ですね」

――石井選手が最後に修斗で戦ったのは2011年4月、もう12年前になります。

「東日本大震災の直後の試合ですね。あれ以降、自分がまた修斗で試合をすることなんて考えていなかったし、オファーが来た時は衝撃でした。信じられないというか。これはプロモーター側には関係ないけど――なぜPFCの1カ月後なのか(苦笑)。もっと期間が空いていればダメージを抜くこともできたのに……と思いながら、こういうのはタイミングですからね。

1カ月後でダメージも心配だからと断っていたら、もう修斗で試合をするチャンスは巡ってこなかったかもしれない。僕にとって修斗は生まれ故郷です。修斗だから出ようと考えました」

――沖縄で試合をするのは今回が初めてですか。

「試合どころか、今まで沖縄に行ったことがないですね。でもこの顔立ちだからか、よく沖縄出身だという前提で話かけられることがあって。『僕は沖縄の××出身で、石井さんはどこですか?』と、沖縄県内の出身地を訊かれます。東京出身なんですけど(笑)」

――修斗は生まれ故郷であっても、沖縄は生まれ故郷ではないわけですね(笑)。ともあれ今回、旭那選手に勝てばランキング入りし、ベルトを狙える位置に来るかもしれません。

「今回は契約体重(54キロ契約)なので、ランキングとかは関係ないかもしれないけど……、とにかく頑張りたいです。さすがに修斗のベルトは雲の上の存在ですし、若い選手がたくさんいて、もう自分がどこまで戦えるかは分かりません。

ただ、決められた試合は全力でやりますし、今回は旭那選手に勝つ。それだけです。試合映像を視ると、とても強い相手です。厳しい試合になることは間違いないけど、そのなかでも全力で、自分の良いところを出していきたいですね」

The post 【The Shooto Okinawa#08】旭那拳戦へ、ザ・タイガー石井─02─「僕にとって修斗は生まれ故郷です」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ACA DEEP DEEP JEWELS DEEP Tokyo Impact DJ.taiki MMA o Road to UFC RYO RYOGA UFC   パンクラス 内山拓真 山口コウタ 島袋チカラ 川名TENCHO雄生 木下尚祐 桐生祐子 泉武志 泰斗 海飛 濱口奏琉 野村駿太 雅駿介 須田萌里 風我 駒杵嵩大 鹿志村仁之介

『DEEP TOKYO IMPACT 2023 1ST ROUND』&『DEEP TOKYO IMPACT 2023 2ND ROUND』試合結果


▼第8試合 DEEP ライト級 5分3R
〇野村駿太(BRAVE)70.75kg
[判定3-0] ※29-28×3
×川名 TENCHO 雄生(北海しゃぶしゃぶ/Y&K MMA ACADEMY)70.65kg

▼第7試合 DEEP バンタム級 5分2R
〇雅 駿介(CAVE)61.65kg
[判定3-0] ※19-18×3
×内山拓真(ボンサイ柔術)61.70kg

▼第6試合 DEEP ライト級 5分2R
〇泉 武志(FIGHTER'S FLOW)70.75kg
[判定3-0] ※20-18×3
×井上竜旗(AACC)70.65kg

▼第4試合 DEEP ライト級 5分2R
〇岩倉優輝(NICE BAD GYM)70.50kg
[2R 4分08秒 TKO] ※左フック
×森 俊樹(MYD)70.80kg

▼第3試合 DEEP フライ級 5分2R
〇濱口奏琉(パラエストラ和泉)57.20kg
[判定3-0] ※20-18×3
×武利侑都(KRAZY BEE)57.05kg

▼第2試合 DEEP バンタム級 5分2R
×清太郎(K-clann)61.15kg
[2R 1分27秒 リアネイキドチョーク]
〇諏訪部哲平(IGGY HAND’S GYM)61.10kg

▼第1試合 DEEP フライ級 5分2R
〇亀田一鶴(和術慧舟會 HEARTS)57.00kg
[1R 0分42秒 TKO]
×浅井優一(MYD)56.80kg

▼アマチュアファイト
DEEP JEWELS ストロー級 3分2R
×須田美咲(リバーサルジム立川 ALPHA)51.90kg
[判定1-2]
〇横瀬美久(BELVA)51.10kg

 3月25日にニューピアホールで開催された『DEEP TOKYO IMPACT 2023 1ST ROUND』の試合結果。メインイベントは野村駿太が川名 TENCHO 雄生に判定勝ちしています。第5試合で予定されていた島袋チカラ vs. RYOGAはRYOGAが減量中に病院搬送され中止になっています。


▼第8試合 DEEP バンタム級 5分3R
〇DJ.taiki(パンクラスイズム横浜)61.70kg
[判定3-0] ※29-27×2, 29-28
×鹿志村仁之介(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)61.10kg

▼第7試合 DEEP フライ級 5分3R
〇駒杵嵩大(fightbase 都立大)57.00kg
[判定3-0] ※30-27×2, 29-28
×風我(フリー)57.00kg

▼第6試合 DEEP JEWELS アトム級 5分2R
〇須田萌里(SCORPION GYM)47.75kg
[2R 0分53秒 リアネイキドチョーク]
×桐生祐子(FourRhombus)48.10kg

▼第5試合 DEEP バンタム級 5分2R
〇木下尚祐(和術慧舟會 GODS)61.75kg→再計量61.70kgでパス
[判定3-0] ※20-18×3
×朝比奈龍希(トラフォース赤坂)61.65kg

▼第4試合 DEEP バンタム級 5分2R
〇窪田泰斗(FourRhombus)61.15kg
[判定2-1] ※19-17×2, 18-18マスト海飛
×海飛(和術慧舟會 HEARTS)62.30kg→15時30分までの再計量62.2kg
※500g超過で-2Pからスタート。海飛勝利の場合はノーコンテスト

▼第3試合 DEEP 55kg以下 5分2R
〇マサト・ナカムラ(レンジャージム)57.95kg
[1R 1分45秒 リアネイキドチョーク]
×高柳京之介(K-clann)57.90kg

▼第2試合 DEEP ライト級 5分2R
〇倉本大悟(トラフォース赤坂)70.75kg
[判定3-0] ※19-19マスト倉本×2, 20-18
×前田啓伍(Tristar Gym)70.15kg

▼第1試合 DEEP バンタム級 5分2R
×岩見 凌(KIBA マーシャルアーツ)61.50kg
[2R 0分49秒 リアネイキドチョーク]
〇山口コウタ(パラエストラ八王子)61.65kg

▼DEEP ウェルター級 3分2R アマチュア特別ルール
〇YUGO(BreakingDown)77.50kg
[1R 2分38秒 TKO] ※パウンド
×TAKASHI・鈴木貴士(K-Clann)74.55kg

 同じくニューピアホールで開催された『DEEP TOKYO IMPACT 2023 2ND ROUND』の試合結果。メインイベントはDJ.taikiが鹿志村仁之介に判定勝ちしています。続きを読む・・・
カテゴリー
DEEP DEEP Tokyo Impact Deep Tokyo Impact2023#02 KOMA MMA MMAPLANET o キック 風我 駒杵嵩大

【DEEP TOKYO IMPACT2023#02】強烈無比なボディロックTD&抑え。風我の動きを遮断させた駒杵が判定勝ち

【写真】こうなるとGP欠場が、期待感に変わるのが人生の妙(C)MATSUNAO KOKUBO

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
風我(日本)

ステップ、構えを変える風我が左フックを空振り。直後に駒杵が組んでクリンチへ。このままボディロック&小外掛けで駒杵がテイクダウンを決める。バタフライガードの風我だが、駒杵が胸をつけて抑え込む。左手を取る風我が、スイープ狙いも金網に邪魔をされスクランブル、バックを許す。

櫓投げのようにテイクダウンした駒杵に対し、風我がギロチン&スイープへ。頭を抜き、キムラクラッチの駒杵、風我は遠い方の腕を両足で絡め動きが止まり時間となった。

2R、ジャブから右ローの風我だが、駒杵はまっすぐ距離を詰めてクリンチへ。風我の小内、ヒザ蹴りに駒杵もヒザを返す。直後にブレイクが掛かり、試合は打撃の間合いに。ここで風我が左ストレート、同じく左のロングフック、テンカオを入れる。駒杵はここも組んでボディロックテイクダウン、ケージに押し込む。立ち上がろうとした風我、許さない駒杵が抑える。風我のバタフライ、フックとガードで煽るが、駒杵の抑えが続く。ギロチンも左に回って無力化した駒杵がそのままトップでボディコントロールし時間を迎えた。

最終回、左三日月を軽く蹴った駒杵に対し、風我が圧を高めて前に出る。左を伸ばし、ヒザを2発入れた風我だが、駒杵が組んでテイクダウンへ。ギロチンからスイープ、スクランブルで上になった風我が、ギロチンの仕掛けをキープする。そのギロチンからスイープ狙いも、駒杵が潰してトップを取り返す。一気のパスから腕狙いの駒杵は、立ち上がった風我の背中をスッと取る。胸を合わせた風我だが、ボディロック&小外の鉄板テイクダウンを駒杵が決める。残り2分、足を抜いてサイドで抑える駒杵は枕で圧を掛け、しっかりと抑える。

ブリッジを潰され、殴られる風我は厳しい時間が続く。さらに駒杵は威力が伝わってくる左のパウンドを落とす。足を戻した風我が蹴り上げも、駒杵がサッカーボールキック狙いから抑えて殴る。風我の蹴り上げも最後まで勝てず、時間となった。

強力なボディロックテイクダウンと、風我の動きを遮断する抑え込み――3-0の判定勝ちを収めた。


The post 【DEEP TOKYO IMPACT2023#02】強烈無比なボディロックTD&抑え。風我の動きを遮断させた駒杵が判定勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP Tokyo Impact Deep Tokyo Impact2023#02 DJ.taiki MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC RYO RYOGA UFC YouTube チャンネル 修斗 内山拓真 宇佐美正パトリック 小金翔 山口コウタ 島袋チカラ 川名TENCHO雄生 川名雄生 木下尚祐 桐生祐子 泉武志 泰斗 海飛 濱口奏琉 野村駿太 雅駿介 須田萌里 風我 駒杵嵩大 鹿志村仁之助

【DEEP TOKYO IMPACT2023#01】川名雄生と戦う、野村駿太「行けるという気持ちだけです」

【写真】気落ちを高めるということでなく、確かな自信が感じられた(C)MMAPLANET

25日(土)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT2023 1stで、川名TENCHO雄生と戦う野村駿太。

伝統派空手からMMAへ転向し、昨年はDEEPで2勝を手にした。キャリア4勝1敗、6戦目でキャリア30戦越えの川名と試合に臨む──MMAファイター野村の心境を尋ねた。


――今週末、試合が迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「昨日で体を動かすのは終えて、今日から体重調整に入ります(※取材は22日に行われた)」

──伝統派空手の大会は無差別というイメージなのですが、空手時代に減量の経験はあったのでしょうか。

「体重別の大会もありましたけど、基本は体重制ではないので空手時代に減量の経験は殆どなかったです。体重別の時も1、2キロをスッと落として出るみたいな感じで。階級を合わせるために落とす程度、減量をして体格差のアドバンテージを考えるというレスリングやMMAのような考え方は空手ではなかったです。当日計量ですし、なかには凄く落とす人もいましたが、結果が伴っているようには見えなかったですね」

──ではMMAに転じて、減量に戸惑うことはなかったですか。

「デビュー戦の頃は知識もないなかで、77キロから落としていました。ただ真似ただけで『落ちるだろう』って感じで。あとは気合で落として、脱水症状みたいになっていました(苦笑)。計量を終えて水を飲んでも、全部汗で出てしまうような感じで『これは良くない』と思いました。あれから色々な人にアドバイスを貰ったり、自分で研究をして自分に合った減量ができるようになっています。

今は普段の体重も増えて、10キロぐらい落としていますね。でも胃が強いのか、リカバリーでも普通に食事ができますし、減量は自分に優位になっていると思います。試合までの期間でこのタイミングでは〇キロにして、この時期にはこういうモノを食べようという風に機械的で落とせています。苦じゃないとは言えないですけど、恐れはなくなりました。もうここまで来たら、水抜きを頑張るだけです」

──昨年はDEEPで戦うようになり、泉武志戦と小金翔戦で勝利しました。しっかりと経験が積め、結果も残せたかと。

「レスラーの泉選手、リーチのあるオールラウンダーの小金選手。練習をしていて『こういう選手と戦ったどうなるんだろう?』と思っているタイプの選手と、良いタイミングで戦わせてもらえました。MMAって年間で3試合か4試合までしか戦えないので、不安な部分も多かったですけど、あの2試合で通用するところがあって自信になりましたし、課題も見つけることができました。小金選手との試合は1Rで倒せないといけなかったし、泉選手との試合はレスリングを気に過ぎて……気持ちが出ていなかったです。だからこそ結果を出せて上で戦うにはもっと努力が必要だと思えたので、そこも良かったです」

──では川名選手の印象を教えてください。

「修斗のチャンピオンで、RIZINでもジムの先輩の武田(光司)さんと戦っていて、実績も経験もある選手だと思います。一発で試合を決めることもできるので、そこはチョット気を付けたいです。ただ、今の自分の練習でできていることを出せば、しっかりと倒せるという自信があります。それだけの選手と練習していますし、行けるという気持ちだけです」

──ここで勝つと、タイトルも見えてくるかと思います。

「5月に大原選手と上迫選手のタイトルマッチがあるので、タイミングが合えばベルトを狙いたいです」

──先ほど名前が出た武田選手が、RIZINに参戦中です。同じ階級の先輩がいることは、何か進路に関係してきますか。

「武田さんはRIZINで戦っていますが、自分はRoad to UFCに挑戦したいという気持ちがあります」

──なるほどぉ。そうだったのですね。実はRIZINに話を振ろうと思ったのは、宇佐美正パトリック選手が活躍しており、そこへ誘導しようとしていました(笑)。

「アハハハ。パトリック選手には負けていますし、あの大きな舞台で良い勝ち方ができている選手なので刺激になります。周囲もパトリック選手の試合があると、そこに触れてきますし(笑)。それこそ自分が『もっと』と思える気持ちの一つが、パトリック選手の活躍でもあります」

──パトリック選手と戦った時とは、野村選手は違うファイターになったかと。

「あの時は空手家で、今はMMAファイターの野村駿太になれたと思っています。空手家の野村駿太が、ボクサーのパトリック選手と戦った試合でした。もし次に戦うことがあれば、MMAファイター同士として戦いたいです」

──押忍。では最後に川名選手との試合に向けて意気込みのほどをお願いします。

「実績も名前もある選手なので、ここでしっかりと勝って上で戦えるようにします」

■視聴方法(予定)
3月25日(土)
午前11時40分~DEEP チャンネル-YouTube

■ 対戦カード

<ライト級/5分3R>
川名TENCHO雄生(日本)
野村駿太(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
内山拓真(日本)

<ライト級/5分2R>
泉武志(日本)
井上竜旗(日本)

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ(日本)
RYOGA(日本)

<ライト級/5分2R>
岩倉優輝(日本)
森俊樹(日本)

<フライ級/5分2R>
濱口奏琉(日本)
武利侑都(日本)

<バンタム級/5分2R>
清太郎(日本)
諏訪部哲平(日本)

<フライ級/5分2R>
亀田一鶴(日本)
浅井優一(日本)

DEEP TOKYO IMPACT2023#02

■視聴方法(予定)
3月25日(土)
午後5時20分~DEEP チャンネル-YouTube

■ 対戦カード

<バンタム級/5分3R>
DJ.taiki(日本)
鹿志村仁之助(日本)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
風我(日本)

<女子アトム級/5分2R>
須田萌里(日本)
桐生祐子(日本)

<バンタム級/5分2R>
木下尚祐(日本)
朝比奈龍希(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
海飛(日本)

<55キロ契約/5分2R>
マサトナカムラ(日本)
高柳京之介(日本)

<ライト級/5分2R>
倉本大悟(日本)
前田啓伍(日本)

<バンタム級/5分2R>
岩見凌(日本)
山口コウタ(日本)

The post 【DEEP TOKYO IMPACT2023#01】川名雄生と戦う、野村駿太「行けるという気持ちだけです」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Black Combat CORO DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS40 DEEP Tokyo Impact DEEP112 DJ.taiki MMA MMAPLANET o ONE RIZIN Road to UFC UFC VTJ ボクシング ライカ 修斗 内山拓真 宇佐美正パトリック 小金翔 川名TENCHO雄生 桐生祐子 石塚雄馬 野村駿太 雅駿介 須田萌里 風我 駒杵嵩大 鹿志村仁之介

【DEEP Tokyo Impact2023#01&#02】野村駿太、鹿志村仁之介が昼夜のメインで川名とDJ.taiki越えに挑む

【写真】スタイルも恐らくは性格も相当に違うであろう野村と鹿志村。キャリア6戦目と8戦目──なるかJ-MMA界の新陳代謝 (C)ONE

7日(火)にDEEPより3月25日(土)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP Tokyo Impact2023#01&#02の対戦カードが発表されている。

今月4日にBlack Combatとの対抗戦、11日の後楽園ホール大会=DEEP112、そして18日に新宿FACEでDEEP JEWELS40が開かれるDEEPにあって、各階級トップ下の潰し合いが繰り広げられるTokyo Impact大会第1&第2弾のカードはメインで、ストライカーとグラップラーの新鋭がベテランに挑むマッチアップが用意された。


まず昼の部となる正午開始の1st round=#01は野村駿太が川名TENCHO雄生に挑むライト級マッチが決まった。帝京大空手部出身、全日本空手道選手権で5位の実績を持つ野村は、2021年9月にグラチャンでプロデビューし、VTJからグラチャン、そしてDEEPで戦績を積み、現在4勝1敗の戦績を残す。唯一の敗北はキャリア2戦目にVJTで宇佐美正パトリックに喫した判定負けだ。

伝統空手特有の距離からの踏み込みだけでなく、近距離でボクシング、さらにレスリングと総合力を高める野村は、昨年12月には小金翔太を『打』で圧倒し、元修斗世界王者との対戦する権利を得た。

一方の川名は2020年9月のRIZINでの武田光司戦より、悪夢の4連敗を経験。特にDEEP初陣となった石塚雄馬のKO負けは、進退を考えるべき敗北となっていた。その川名は昨年11月の高橋Bancho良明戦で涙の復活勝利を挙げ、新鋭の挑戦を受けることとなった。

午後5時半スタートの2nd round=#02のヘッドライナーは鹿志村仁之介が抜擢され、DJ.taikiと対戦するバンタム級戦となった。

Road to UFCの緊急チャレンジからDEEPに戦場を移し、階級を下げた鹿志村は初戦で雅駿介をRNCで下し、元バンタム級王者越えを狙うマッチアップを手にした。NY修行中、現地に関して「向うの選手は簡単に極めることができない」と米国MMAファイターの防御能力の高さを実感していた鹿志村は、その分だけ極めの精度を上げてくることが予想される。

とはいえDJに対して、打撃が見えていないと組みの展開に持ち込むことは簡単ではない。殴られても組むというスタイルから殴られずに組むことが不可欠になってくる。DJとしてもCOROとの暫定王座決定戦で敗れからの再起戦で、5勝2敗の21歳に遅れを取ると再浮上は難しくなる。ばかりか総合力で力の差を見せつけることが、欠かせない。

いずれにせよ、野村と鹿志村ともここを越えるとタイトル戦も見えてくる。そしてタイトル戦線がより活発化する起爆剤となり、ナンバーシリーズにつながる対戦といえる。修得すべき技術が多いMMAではファイターとしてのピークはやや高くなる。とはいえ、常に新しい力は生まれてくる。キャリア10戦に満たない選手が、一度は頂点を究めたファイターと対戦が無謀に感じられなくなってきたJ-MMA界だ。

この他、#01では雅駿介✖内山拓真、泉武士✖井上竜旗戦、#02では駒杵嵩大✖風我のフライ級サバイバル戦が改めて組まれ、女子ではアトム級で須田萌里と桐生祐子の再浮上へ世代を越えた連敗は許されない者同士の試合が決まっている。

The post 【DEEP Tokyo Impact2023#01】野村駿太、鹿志村仁之介が昼夜のメインで川名とDJ.taiki越えに挑む first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Gladiator020 MMA MMAPLANET NavE o Progress ROAD FC YouTube キック キ・ウォンビン コンバット柔術 ジョセフ・チェン ジョン・オリニド チョ・ソンビン 中川皓貴 久保健太 井上啓太 伊藤裕樹 修斗 南風原吉良斗 宇田悠斗 安谷屋智弘 宮城友一 山田崇太郎 平良達郎 当真佳直 旭那拳 森戸新士 江木伸成 竹本啓哉 笹晋久 藤田大 関口祐冬 駒杵嵩大 鶴屋怜

【Gladiator020】フライ級王座を見越した久保健太戦へ、宮城友一─02─「自分はこのままじゃいけないと」

【写真】伊藤裕樹、関口祐冬、安谷屋智弘、NavE、宇田悠斗、駒杵嵩大──勝っても負けても、錚々たるメンバーと宮城は試合を続けてきた。久保の好戦績に向き合った時、そこに自負はあるだろう(C)MMAPLANET

22日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator020で、久保健太と対戦する宮城友一のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

1年4カ月ぶりのグラジエイター出場で、宮城も対戦する久保もアラフォーだ。お互いの年齢とキャリアを考えれば、ここで負けるとタイトル挑戦への道は厳しくなるだろう。そんな共通点を持つ久保の印象を訊くとともに、宮城にあの言葉の意味を尋ねた。

<宮地友一インタビューPart.01はコチラから>


――宮城選手はかつてグラジエイターでライトフライ級のベルトを巻いていました。現在は修斗のベルトを目指しているとのことですが、もう一度グラジエイターのチャンピオンになりたいという気持ちはありますか。

「もちろん、あります。自分が目標にしているのは、修斗とグラジエイターのベルトです。その2つをモチベーションに、日々練習しています。今回の試合で勝つことで、またグラジエイターのベルトに近づくことができれば良いなぁと思っています」

――対戦相手の久保健太選手はRoad FCでのプロデビュー戦で星を落とし、その後4連勝。2021年には鶴屋怜選手に敗れるも、以降は3連勝しています。3連勝のうち2勝はグラジエイターでのもの――つまり、グラジエイター・フライ級のベルト戦線に関わってくるマッチメイクかと思います。

「僕もそういう意味合いを持っている試合だと感じています。自分としてはNavE選手に負けているので(2021年9月、フライ級タイトルマッチで判定負け)、すぐ再戦させてほしいとは言えません。ただ、今回勝てば再戦に近づくことはできるだろうと考えています」

――では、久保選手の印象を教えてください。

「まず戦績が良いですよね(MMA戦績7勝2敗)。勝つ選手は、絶対に強い。砂辺さんとも『絶対に強い選手だから勝ちに徹する。確実に勝ちに行こう』という話をしました」

――久保選手も強い打撃を持っている一方で、手堅い攻めができる選手ですよね。

「はい、しっかり勝つ選手だなって印象があります。だから反対に、試合の展開についてはいろいろ想像してしまって……。もう試合も近いので、そこは迷わずに、砂辺さんと作戦をしっかり固めています。この作戦を遂行すれば大丈夫だろう、というところまで来ました」

――宮城選手は1983年生まれで現在39歳、久保選手は1982年生まれの40歳です。お互いキャリアは違うものの年齢も近く、久保選手もまた宮城選手と同様、グラジエイターでキャリアが変わった選手ではないでしょうか。

「プロモーターも、そういうところを狙ったマッチメイクなのでしょうね(笑)。このグラジエイターという新しい舞台で、もうひと輝きしたいと思っているのは僕も彼も同じです。ただ、僕は僕で積み重ねて来たものがあるつもりだし、そこは負けてないと自信を持っています。試合内容としては、圧倒して勝ちたいです」

――なるほど。宮城選手にとっては、これからがラストチャンスと考えているのでしょうか。修斗沖縄大会でKO勝ちしたあと、「あと少し、死ぬ気で頑張って上を目指したい」と仰っていました。

「……何て言うんでしょうね。周りの人から『もうそろそろ辞めたほうが良いんじゃないか』と言われることはないです。みんなが応援してくれています。でも自分の中で勝手に、『周りの人たちに迷惑をかけているんだろうなぁ』という気持ちが強くなっているんですよね。ジムもあるし、家族がいて――家族から辞めてほしいと言われることはないですが、それでも考えてしまうことがあって。

ジムで一緒に働いてくれているスタッフさんも『先生、僕たちにジムは任せて試合を頑張ってください』と言ってくれるけれども、そういう言葉に対して自分で勝手にプレッシャーを感じるようになってきました。だから今は毎試合、『あと少しやらせてください』という言葉が出てしまいますね」

――もう一つ気になる発言がありました。「選手として死ぬ気で頑張るということを、長らくやっていなかった気がします」と仰っていましたが、現場で「そんなわけがない」と思いました。ここまでMMAを続けてきた宮城選手が、死ぬ気で頑張っていないはずがない。

「もちろん自分としては、一生懸命やってきたつもりです。でもジムの仕事や人間関係などとのバランスを取りながら、選手生活を続けてきました。それでも強い選手を見ていたり、沖縄で若い選手たちと練習していると――彼らは一つのことに懸けているわけです」

――……。

「若い選手たちは練習でヘトヘトになり、また次の日も……という日々を過ごしています。僕もそういう日々を過ごしたかったけど、ジムもあり家族もいて、同じようなMMAとの向き合い方ができなかった。ジムを立ち上げる前は会社員をやっていて、最初から生活ありきで考えていました。

会社員であったり自分のジムを持っていたら当たり前かもしれないけど、どうしても仕事のほうに心と体が引っ張られてしまうことがあったんです。でも若い選手たちと練習していて、自分はこのままじゃいけないと思いました」

――今、沖縄から若いMMA選手が多く出てきていますね。

「そうですね。昼にパラエストラ沖縄の練習に参加すると、25人ぐらい集まっていますよ。そして、みんな強いです。平良達郎君はもちろん、南風原吉良斗君や旭那拳君たちは本当に一生懸命やっています。砂辺さんのクロスラインからも、当真佳直君が修斗沖縄大会のメインを務めたりとか。僕はあと何年、MMAを続けられるか分かりません。だからこそ――彼らと同じように一生懸命やってみようと思ったんです」

――なるほど。

「実は修斗で関口祐冬選手と対戦した時(2022年3月に判定負け)も思っていて。修斗の入場式で、みんな並んだ時に『この中で自分だけ何かが足りないんじゃないか』って。でも、一生懸命やろうと考えてから、気持ちも吹っ切れました。おかげで、今は試合へのモチベーションは高いです。

練習ではヘトヘトになるし、かといってジムの指導を休んでいいわけではない。それでも毎日が充実していて、自信にもなっているし、自分の中で納得できる取り組み方ができています。これからも1試合1試合、絶対に後悔することがないように」

■視聴方法(予定)
1月22日(日)
午後2時20分~THE 1 TV YouTube

■ Gladiator020対戦カード

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
陸虎(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
藤田大(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴(日本)
チョ・ソンビン(韓国)

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン(韓国)
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士(日本)
ジョセフ・チェン(台湾)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(日本)
久保健太(日本)

<バンタム級/5分3R>
笹晋久(日本)
ジョン・オリニド(フィリピン)

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久(日本)
イゴール・シルバ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
ガッツ天斗(日本)

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助(日本)
チョン・ホチョル(韓国)

<Progressフォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
山田崇太郎(日本)
井上啓太(日本)

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
江木伸成(日本)

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
MIYU(日本)

The post 【Gladiator020】フライ級王座を見越した久保健太戦へ、宮城友一─02─「自分はこのままじゃいけないと」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP Tokyo Impact Deep Tokyo Impact2022#07 KOMA MMA MMAPLANET o RYO RYOGA 駒杵嵩大

【DEEP Tokyo Impact2022#07】開始早々からトップギア、すぐに組んだ駒杵がRYOGAに腕十字を極める

【写真】フライ級GP1回戦は体重を落とせず涙を飲んだ駒杵、復帰戦で速攻を決めた(C)MMAPLANET

<59キロ契約/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
1R2分22秒 by 腕十字
RYOGA(日本)

RYOGAの左ローをキャッチした駒杵が、そのまま押し込みRYOGAに尻もちを着かせた。立ち上がったRYOGAに対し、左腕を差し上げてケージに押し込んでいく駒杵。そのまま相手を回して背中を着かせる。ガードで固めていくRYOGAの足を抑え、パスを狙う駒杵が相手の左腕を散った。うつぶせになったRYOGAのバックに回った駒杵は、立ち上がる相手に乗ったままRNCへ。これは極まらずも、トップをキープする駒杵が左腕を取って腕十字を狙う。RYOGAは起き上がるも、そのまま腕を伸ばされタップした。


The post 【DEEP Tokyo Impact2022#07】開始早々からトップギア、すぐに組んだ駒杵がRYOGAに腕十字を極める first appeared on MMAPLANET.