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【DEEP103】藤田大和に挑戦、伊藤裕樹─01─「良いヤツですよね。もう1回勉強してもらえれば良いかな」

【写真】言葉は丁寧、淡々と受け答えしつつ、言いたいことはズバッという伊藤。ここもファイトスタイルに似通っているか(C)MMAPLANET

23日(木・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP103で、DEEP暫定フライ級チャンピン藤田大和に伊藤裕樹が挑戦する。

2年前、2019年9月8日に藤田をRNCで破っている伊藤だが、その後はプロ初黒星を喫すると1年間の引き籠り生活に。この間、藤田は敗北を糧に全局面で進化し、今年2月に同王座を獲得している。

伊藤は3月のRIZINを経て、6月にDEEPで安谷屋智弘を破り挑戦権を手にした。先の藤田戦、安谷屋戦もRNCを極め切り、Road FCからキャリア6勝のうち、5つの勝利は相手と仕留めている。

一発はある。と同時に、流れのなかで極め切る力を優勢、劣性のなかで持っている。この終わらせる感覚はどこから生まれているのか。伊藤に尋ねた。


──Zoomの画面でも左目の周囲が青くなっていることが確認できるのですが……。

「あっ、これは練習中にヒザ蹴りを貰ったもんですね。でも、全然大丈夫です」

──6月に安谷屋選手とのタフファイトをRNCで勝ち切り、タイトル挑戦の権利を手に入れました。

「あの試合はめっちゃしんどかったです。タイトルに関しては、あそこで勝てば佐伯代表から『勝てばタイトルマッチに、かなり近づくから』という風には言ってもらっていたので。そこを意識して戦っていました」

──佐伯さんはその時、神龍誠選手のDEEPカムバックはないと見ていたのかもしれないですね。

「いや、突然試合が発表されてビックリしました。『まだ、やっとんだぁ』って」

──正規王者に復帰については、また後程伺うとして。「しんどかった」と振り返った安谷屋戦、何が「しんどかった」のでしょうか。

「やっぱり組みの展開が多くて……試合前に組みの展開になると厳しくなるとは予想していました。捌きながらチャンスを伺っていたのですが、フィジカル的にもちょっとえらかったです。でも、チャンスに極め切れて良かったです」

──あそでRNCがハマらなかった時は、どうなるのか。それは少し思いました。伊藤選手は終わらせる力を持っている選手ですが、終わらせに行って凌がれるとどうなるのか。

「結構、腕がパンパンでしたしね。3Rまでもつれ込んでいたら……それでも動くことができる体力は残っていました。それに安谷屋選手もミドルとかで削れていることも分かっていたし、3Rになっても何とか勝てたかと。それがあったから、あそこもガムシャラに極めに行くことができたんだと思います」

──試合を終わらせにいくのは、凌がれると相手も気持ちが盛り返すことがありますし、何より自身の体力を消耗します。それでもあのように行けるのは、行けるという感覚があってのことなのでしょうか。

「う~ん、それよりも守りに入るより、常にKOか一本を狙っていきたいという気持ちだと思います。そこで取れなくて形勢逆転されても、一か八かのスリルがめっちゃ好きです」

──そこで行ける伊藤選手なので、愚問かもしれないですが、行ける・行けないの差はどこだと思いますか。

「どうなんですかね。やっぱり気持ち……性格じゃないですか。そこで行かんかったら、僕はあとで後悔すると思います。『あそこで行っておけば』と思うのは嫌いなんです。逝くことができるチャンス、相手に隙があるならガンガン狙って行っちゃいます」

──大したものです。なかなか思い切れないかと思います。

「取りあえず行ったら、なんとかなる。仮に倒すことができなくても、攻めているのはこっちだし次の展開を創れます。だから、思いっきりいきます」

──なるほど、次が頭にあっての思い切りの良さなのですね。

「負ける覚悟をもって、常に勝ちにいくことを意識しています。勝ちに行き、倒しに行くということを。二の矢、三の矢はあるので、またトライすれば良いことです」

──伊藤選手はずば抜けたフィジカルの持ち主でもないし、かといって超スタミナ派でもない。そこは自分でスタミナ配分を考えて戦っているのでしょうか。

「いや、結構すぐにスタミナは切れます(笑)」

──ですよね(笑)。でも、粘る。

「上手く誤魔化して、少し回復させて攻める……みたいな感じですかね。最後まで切らさないというのは、あります」

──少し、伊藤選手が理解できたような気がします。そしてチャンピオン、藤田大和選手です。このところの充実振りは目を見張るものがあると思うのですが、どのような印象を持っていますか。

「2年前に戦った時とは別人になった。そう言って良いぐらい化けています。前はボクシング主体で試合を創っていたのが、今はもう組みも蹴りも使えて『MMAとして格段にレベルが上がっとるな』と思います」

──MMAPLANETのインタビューで、それは伊藤選手に負けたからだと。「ありがとう」という言葉までありました。

「あぁ、読みました。良いヤツですよね(笑)」

──とはいえ、あの言葉は自信の表れかと思います。

「ハイ、まぁもう1回倒して、また勉強してもらえば良いかなって(笑)」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月23日(木・祝)
午後5時50分~PPV SPWN

■DEEP103対戦カード

<DEEP暫定フライ級選手権試合/5分3R>
[王者] 藤田大和(日本)
[挑戦者] 伊藤裕樹(日本)

<ライト級/5分3R>
大原樹里(日本)
小金翔(日本)

<フェザー級/5分3R>
DJ.taiki(日本)
関鉄矢(日本)

<フライ級/5分3R>
越智晴雄(日本)
渋谷カズキ(日本)

<メガトン級/5分2R>
誠悟(日本)
SAINT(米国)

<バンタム級/5分2R>
CORO(日本)
橋本優大(日本)

<フライ級/5分2R>
駒杵嵩大(日本)
杉山廣平(日本)

<フライ級/5分2R>
鮎田直人(日本)
関原翔(日本)

<フライ級/5分2R>
力也(日本)
関原翔(日本)

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【DEEP103】DEEP初陣で杉山廣平と対戦、駒杵嵩大─02─「全部Bランク。負けるわけにはいかない」

【写真】2019年11月にNexusフライ級王者になった時の駒杵。もっと試合が見たい選手だ(C)MMAPLANET

9月23日(木・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP103で、杉山廣平と対戦する駒杵嵩大インタビュー後編。

ZSTで竿本樹生に敗れ、MMAファイターとして限界を感じた駒杵がたどり着いたのは、修斗世界バンタム級王者(当時)佐藤将光との練習だった。
ここでは、佐藤との練習で得たMMAファイターとしての自信、そして杉山戦とその先ある世界へ懸ける想いを聞いた。

<駒杵嵩大インタビューPart.01はコチラから>


――竿本選手に敗れて、自分に足りないものが分かったということでしょうか。

「打撃が全然ダメでしたね。ちゃんと習っているわけではないから、どうしても力が入ってしまったり……。しっかり指導者の方に教えてもらわないといけないと思って、その頃に佐藤さんと練習させていただくようになったんです」

――現在、駒杵選手が所属しているジムFight Base都立大代表の佐藤将光選手ですね。

「佐藤さんはもう、キレが全然違いました。全局面で戦えるトップファイターで。練習で自分が投げようとした時、バックに回られたりとかしました」

――五輪を目指す柔道家だった駒杵選手すら、そういうことがあったのですね。

「そうやって佐藤さんと練習しながら、ちゃんとMMAをやらないと今後は勝っていけないと思ったんです。最初は坂口道場一族で練習させていただいたんですが、佐藤さんがジムを出されるというので、『僕もついていきます!』とお願いしました」

――佐藤選手との練習や指導を通じて、現在は打撃のほうも自信がついてきたのでしょうか。

「はい。でも、試合では打撃戦をやってみたいと思っていたんですけど、佐藤さんからは『驕らず、しっかり勝つことに集中しろ』と言われました。グラップラーが打撃戦を挑んで、KO負けする試合も多いじゃないですか。今はしっかり打撃をやりながら、どんな形でテイクダウンの強さを生かして戦いたいと思っています」

――以降は戦いの場をNexusに移して、2019年にはNexusフライ級トーナメントで優勝し、ベルトを巻いています。

「あの頃は、とにかく竿本選手にリベンジしたいという気持ちが強くて。そこで、Nexusのトーナメントで優勝したら竿本選手と再戦……という話になったんです」

――駒杵選手がNexusのトーナメントに出場した時、「ZST推薦選手」となっていたのは、そのような経緯があったのですね。

「はい。同じトーナメントに出る選手の試合映像を見ても、自分は勝って当たり前だと思いました」

――Nexusのベルトを巻いたとき、応援してくれている人たちの反応はどうでしたか。

「喜んではくれましたけど、そこまで大きくは変わらなかったですね。僕の目標はもっと高いところにあるし、友人からもそんな高みを求められているように感じています」

――なるほど。Nexusのトーナメント優勝後、2020年3月にZSTで竿本選手との再戦が組まれたものの、コロナ禍で大会が中止になりました。その後、同年5月にGladiatorスーパーフライ級王者の宮城友一選手と対戦して、腕十字で一本勝ちしています。

「あの試合も気持ちは同じでした。ここで負けているわけにはいかない。練習でも、自分がどんどんレベルアップしているのは感じているので」

――そして今回、DEEP初参戦で杉山廣平選手と対戦することになりました。

「DEEPからオファーを頂いたことは、すごく嬉しいし、ありがたいですね。このご時世で、大会数も少なくなっているし、そこで僕を選んでいただいたのは光栄です」

――対戦相手の杉山廣平選手は、駒杵選手が目指す舞台の一つRIZINにも出場経験があります。

「そうですね。でも杉山選手はRIZINに出て負けているので(今年3月に伊藤裕樹と対戦し、1R TKO負け)、その杉山選手に自分が負けるわけにはいかないです」

――そのような想いでいる対戦相手、杉山選手の印象を教えてください。

「MMAとして全部できる選手だとは思うんですけど、抜けている部分がない。バランスは良いけど、全てが平均的。Aランクがなくて全部Bランク、という感じです。ここで勝って、DEEPのベルトにも絡んでいきたいですね」

――ちなみに、杉山選手は両肩にあるタトゥーも印象的ですが……。

「あぁ、そうですね。僕は柔道をやっていたし、タトゥーは入れていないですけど、地元の友達は同じような感じです。母親にMMAをやると伝えた時、『タトゥーは入れないでね』と言われました(苦笑)」

――最近はタトゥーが目立つMMAファイターも多いですからね。

「はい……。正直言うと、僕も地元にいた頃は、親に迷惑をかけるようなこともありました」

――……。

「地元の友達と一緒に騒ぎを起こしたりとか(苦笑)。でも両親はずっと僕を応援してくれて、柔道を辞めてMMAをやることになっても反対せず、今でも応援し続けてくれています。それは地元の友達も同じで、みんな僕のことをサポートしてくれている。そういう人たちのために、負けるわけにはいきません」

――今、駒杵選手がMMAで目指しているものは何ですか。

「僕は柔道でオリンピックを目指していました。今そのレベルで活躍している同級生に負けないよう、MMAでいえばUFCやRIZINとか、さらに高いレベルを目指していきます」

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【DEEP103】注目のDEEP初出場、駒杵嵩大─01─「KIDさんのファンで、柔道時代から『いつかやりたい』と」

【写真】柔道時代の写真はなかったが、サンボで戦った時の駒杵(C)MMAPLANET

9月23日(木・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP103に、元Fighting Nexusフライ級王者の駒杵嵩大が出場し、杉山廣平と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

近年、オリンピックを目指しながらも出場が叶わず、MMAに転向する柔道家やレスリング選手は多い。今回がDEEP初出場となる駒杵も、そんなファイターの一人だ。

幼少期から柔道を始め、強化選手にまでなったものの、リオ五輪出場の夢は叶わず、かねてからファンであったMMAを始めることに。柔道時代の貯金からアマチュアの試合では勝ち進んでいたものの、一つの敗北で彼は気持ちを改め、MMAと向き合うため、修斗世界王者の佐藤将光に教えを請うようになった。

インタビュー前編では、そんな駒杵の柔道時代と、佐藤将光との出会いまでを語ってもらった。


──DEEP初参戦で、杉山廣平選手との対戦が決定している駒杵嵩大選手です。まずは柔道を始めた経緯を教えてください。

「柔道は20年ぐらいやっていました。元気が良かった僕を、親が柔道教室に入れたんです。もともと家で──戦いごっこをするとか、戦うことが大好きだったので」

──幼少期に柔道以外のスポーツはやっていなかったのですか。

「柔道以外にも野球やサッカー、陸上とか、いろんなスポーツをやっていたんですけど、一番ハマったのが柔道でした」

──数あるスポーツの中で、なぜ柔道に一番ハマったのでしょう?

「結果が出たからだと思います。柔道は小学1年生の時に、市の大会で優勝したんですよ。大きな大会ではないけど、子供にとっては勝ったり優勝したりというのは、嬉しいじゃないですか」

──それはもう、その通りですね。

「そこから柔道にハマって、『ずっと柔道をやっていこう』と思ったのは、シドニー五輪で井上先生の試合を見た時です」

──東京五輪まで全日本男子の監督を務めていた井上康生さんが、100kg級で金メダルを獲得した時ですか。

「はい。井上先生に憧れて、自分も柔道でオリンピックに出たいと思うようになりました。高校の時は国体とインターハイに出ていて、大学に進んでから全日本の強化選手にも選んでいただいて……」

──憧れの井上監督が指導していた東海大学柔道部に進んでいますが、大学時代の同期には、どのような選手がいたのでしょうか。

「リオ五輪で銅メダルを獲った羽賀龍之介や、東京五輪には出られなかったけど2017年に世界選手権で優勝している橋本荘市ですね」

──そのようななかで、駒杵選手もリオ五輪を目指していたのですよね。

「そうです。でも学生の時に強化選手から外れて、結果も出すことができなくなりました。もう東京五輪を目指すには、年齢的に難しいかなと思って、柔道は引退したんです。柔道って年齢のピークが早いんですよね」

──以前、DEEP女子ミクロ級&DEEP JEWELSアトム級王者の大島沙織里選手も、「柔道は他の格闘競技と比べてピークが早いから」と、柔道から離れた理由を語っていました。

「あっ、大島ですよね。知っています。あと本野美樹も、同じ東海大学の柔道部だったので。MMAでは渡辺華奈さんも東海大学で知っていました」

──そういえば、東海大学柔道部出身のMMAファイターは、女子は多いです。

「そうなんですよ。何かつながりがあるわけでもないと思うんですけど……男子は先輩でMMAをやっている人がいなくて」

──駒杵選手は大学時代、サンボ世界選手権にも出場していますね。

「千葉で開催された大会ですよね(2014年11月21日〜23日、千葉県成田市で開催)。声をかけていただいて出場しました。結果は5位で……ロシアの選手は強かったです(※1回戦でタジキスタンの選手に敗れるも、敗者復活戦で不戦勝後にアゼルバイジャンの選手に勝利し、3決へ。ここでカザフスタンの選手に敗れた)」

──その時点でMMAを意識していたのでしょうか。

「いえ、その時はまだ本格的にMMAをやろうとは考えていなかったです」

──本格的には考えていなかった……とは?

「もともとMMAは好きだったんです。昔から山本KID徳郁さんのファンで。KIDさんって、強くてカッコ良いじゃないですか。それで柔道時代からMMAを見ていて、『いつかやりたいなぁ』とは思っていました」

──なるほど。

「昔から、強くてカッコいい男に憧れていました。友達からも『柔道でオリンピックを目指してるんでしょ?』と応援してもらって……結果はオリンピックに出られませんでした。そうやって応援してくれている友達のために、もう一度頑張りたいと思って、MMAをやろうと決めたんです」

──結果、柔道引退後にMMAを始めることになりますが、当初の所属は「クレイジーアーマメント」でした。

「クレイジーアーマメントは、アウトサイダーに出ていた黒石(高大)さんのジムです。当時住んでいたところから近くて入りました。それが4年ぐらい前ですね」

──クレイジーアーマメントはでは、どのような練習を行っていたのでしょうか。

「ジムというよりは、自分が見よう見まねでやっていて、少しスパーリングをしてから試合に出るような感じでした。それでもアマチュアで勝ててしまっていたんです」

──ZSTのSWATでは初戦で敗れたものの、そこから4連勝しています。

「柔道から離れたあと、一般企業に就職していたんです。当時は仕事が暇な時に走って、筋トレして試合に出て。それでも柔道時代の貯金があって、組んで投げて勝てていた感じです。でも、そんなことじゃダメですよね。竿本選手に負けた(2018年8月に後のZSTフライ級王者、笹本樹生に判定負け)のが悔しくて、ちゃんとやらないとダメだと思いました」

<この項、続く>

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【DEEP104】10月23日、北岡悟が現役続行の意義が問われる鈴木琢仁戦!! 平田直樹✖山本歩夢の潰し合いも

【写真】北岡が再びケージに足を踏み入れる(C)MMAPLANET

10 日(火)、DEEPが10月23日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催するDEEP 104IMPACTの対戦カードを発表している。

9月23日のDEEP103でDEEP暫定フライ級選手権試合=藤田大和✖伊藤裕樹、大原樹里✖小金翔のライト級戦。関鉄矢✖DJ.taiki、駒杵嵩大✖杉山廣平というZSTとNEXUSでベルトを巻いたファイターの初出場に加え、元ストロー級王者の越智晴雄がフライ級に階級アップし渋谷カズキと対戦するというカードを揃えているDEEPだが、10月大会もお腹いっぱいのマッチアップ第一弾発表となった。


真っ先に目を引くのは2月のDEEP100で大原樹里に敗れ、現役続行か如何な、その岐路が注目されていた北岡悟が、3月大会で秘技MMA版ヴィンガチーバを披露した鈴木琢仁と対戦する1戦だ。

自主興行での小金翔戦のドローを挟み、4連敗──過去10戦の戦績は2勝7敗1分の北岡が、再びケージに足に踏み入れることとなった。その敗北の多くが国内外の強豪が相手だったが、今回の対戦相手の鈴木は非常に特徴のあるファイターである一方で、戦績は9勝6敗のトップに届いていない選手だ。

試合結果は当然として、内容によっても──北岡悟というJ-MMAを代表し、一時代を築いたファイターが現役生活を続ける意義が問われることになる対戦といえよう。

これからのJ-MMAを睨むうえではフィーチャリングされるのが、平田直樹✖山本歩夢のフェザー級戦といえよう。

デビューからの1年で樹の兄でなく、平田直樹としての存在感を示す新鋭はデビュー4戦目で神田コウヤに惜敗、初黒星を喫して以来4カ月振りの再起戦となる。

対する山本は昨年12月のデビューから、経験値で上回る相手に3連続フィニッシュ勝利を挙げている逸材だ。

『格闘DREAMERS』では二次でケガもあっても脱落も、MMAだけが人生とないビジョンが同オーディションの方向性と合わなかったという側面も見られた。

パラエストラ千葉ネットワーク所属も自らのマイクで『あまりパラエストラで練習していないですけど』と言い切ってしまう個性的かつ尖がっている山本と平田は、この時点で潰し合わせるのが勿体ないという取り方もできる注目カードだ。

さらに6月のDEEP101のメインで対戦も、急所蹴りでテクニカル判定という消化不良の一戦となったDEEPウェルター級チャンピオン住村竜市朗が、米田奈央とのダイレクトリマッチに加え、鶴屋怜がプロ4戦目で久保健太と対戦するという2試合も決まっている。

住村としては、再び大舞台=RIZINの年末大会に向け好材料しか残したくない一戦となる。鶴屋と戦う久保は、36歳でMMAデビューを韓国で果たしたオールド・ルーキー、国内では4連勝中だ。名古屋と大阪のDEEPとパンクラスで戦ってきた久保にとって、戦績と力を測られ鶴屋怜のためにピックされたカードということは本人も陣営も百も承知だろう。

鶴屋怜をアーロン・ピコに見立て、意地の一発を狙ってくる久保サイドからみても、興味深いマッチアップといえる。さらに7月に大原樹里とライト級暫定王座決定戦でローブローによるテクニカル判定で敗れた大木良太が、石塚雄馬との対戦も決まっている。

RIZINへの道が明確に存在し、海外への挑戦も認めるDEEP佐伯代表の方針もあり、他団体からの流入やDEEP育ちの新鋭と人材が集まっている現状に裏付けされた、勢いのあるカードが揃っている9月と10月のDEEPだ。

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【DEEP103】DJ.taiki✖関鉄矢。前NEXUSフライ級チャンプ駒杵嵩大が初参戦、越智晴雄も階級アップ

【写真】駒杵がDEEPに初参戦、要注目だ(C)MMAPLANET

3 日(火)、DEEPが9月23日(木・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催するDEEP 103 IMPACTの追加カードを発表している。

既にDEEP暫定フライ級選手権試合=藤田大和✖伊藤裕樹、大原樹里✖小金翔のライト級戦、さらにはメガトン級の誠悟✖SEINTという注目カードが決定したが、今回明らかになったのはタイトルマッチが行われるフライ級の4試合を含め、6つの顔合わせだ。


まずZSTから関鉄矢が初出場を果たし、DJ.taikiと相対することが決まった。SWATからZSTで育ち、国内ではVJT、海外では中国のWLFや豪州のAustralian FCを経した関は、2017年にZSTフェザー級王者に就いている。2016年11月から8連勝で昨年RIZINのリングに上がり、DEEPフェザー級の新鋭=神田コウヤに右ストレートでKO勝ちを収めた。

その後、堀江圭功に敗れて今回DEEPで再起戦に臨む。対するDJは今年の2月に、その神田に判定負けを喫しており、三段論法を利してフェザー級トップ戦線に返り咲きたいところ。前回の神田戦ばかりか、このところ良くも悪くも灰汁の強かったDJが薄味となっており、その健在ぶりを見せてほしいマッチアップだ。

またフライ級では元ストロー級王者の越智晴雄が階級を上げて、2月に暫定王座を藤田と争った渋谷カズキと対戦する。ストロー級では頂点の川原波輝がONEに転じたため、DEEPタイトル戦線では珍しく循環がなくなっており、越智はここからのキャリアの進め方も考えて、階級を上げたと思われる。

同じくフライ級では2回戦ながら駒杵嵩大がDEEP初参戦を果たし杉山廣平と戦う。東海大柔道部出身の駒杵もまたZSTでキャリアの序盤を積み、NEXUSで初代フライ級王者に輝くと、昨年8月にZSTのリングでGladiatorライトフライ級チャンピオンの宮城友一から腕十字で一本勝ち──RZIIN参戦をアピールしていた。

その宮城戦以来13カ月振りの実戦となる駒杵、対戦相手の杉山もまたパンクラス・フライ級戦線で戦ったきたファイターで、DEEPで戦うのはデビュー直後に名古屋大会に出場していた2016年以来5年半ぶりとなる。杉山は今年の3月にRIZIN名古屋大会で、今大会で藤田に挑戦する伊藤裕樹に敗れている。駒杵にとって今回の杉山戦がどういう意味を持つのか、誰もが理解できるだろう。

この他、同じく2回戦で鮎田直人✖関原翔、力也✖日比野”エビ中”純也が組まれたフライ級戦線。越智の階級アップと、駒杵の初参戦──日本の最高位のリングの今後が見えてくる充実振りといえよう。

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J-CAGE News NEXUS23  グラチアン・サジンスキ タイガー石井 ブログ 橋本薫汰 駒杵嵩大

【NEXUS23】駒杵嵩大が返上したベルトを賭けて、橋本薫汰とタイガー石井でフライ級王座決定戦

【写真】駒杵がベルトを返上し、王座決定戦が行われることに(C)MMAPLANET

20日(木)、Fighting NEXUSより7月25日(日)に東京都新宿区のGENスポーツプラザでNEXUS23開催されることと第一弾のカードが発表された。

今回のリリースではトリプルメインと銘打たれた上位カードではNEXUSフライ級王座決定戦として橋本薫汰✖タイガー石井、メイン第1試合として当日計量の61.2キロ契約マッチ=亀松寛都✖田口滉人戦が組まれることが明らかとなっている。

フライ級王座決定戦が実施されるということは、初代フライ級チャンピオンの駒杵嵩大の王座返上を意味する。


2019年11月に初代フライ級王座決定トーナメントで優勝したベルトを巻いた駒杵は、パンデミック以降は昨年8月にZST68でGladiatorスーパーフライ級チャンピオンの宮城友一と対戦し腕十字で一本勝ちをしている。

この時にRIZIN出場をアピールしたが、現時点では実現しておらず、その後は中東BRAVE CFのフライ級王座決定Tの出場リストに入った、Gladiatorでチャンプ対決の交渉がなされているなど、断片的に駒杵の試合に関する情報は伝わってきた。結果NEXUSでは1年半リングに上がっておらず、駒杵は今回のタイトル返上に際して、以下のようなコメントをプレスリリースに寄せている。

駒杵嵩大
「Fighting NEXUS 初代フライ級王者の駒杵嵩大です。この度、王座を返上させて頂くこととなりましたのでご報告させて頂きます。返上を考えたのは海外も含め他団体からオファーが来るようになり、もうワンランク上での相手とやりたいと思ったからです。

コロナの影響もありうまく試合の話が進まないことも現状ありますが、交渉がまとまったときにすぐ試合ができるように毎日練習して準備しています。国内でチャンピオンになれたこともあっての話もあるのでNexusにはとても感謝しております。

総合格闘技を始めて2、3年ですがトーナメントに参加させていただき、チャンピオンとして知名度を上げて頂いたことをありがたく思っています。Nexusで試合をする事で勝ち癖をつける事も出来ましたし、色々経験させていただきました。去年の8月のZSTからコロナの関係で試合出来ていませんが、練習で確実に強くなっています。国内チャンピオンとやっても勝てると思っているので今後とも応援よろしくお願いします」

東海大柔道部出身、優れたフィジカルと運動神経を持つ駒杵は国内メジャーに老舗団体、あるいは海外フィーダーショーでの活躍も十分に見込めるポテンシャルの持ち主だけに、早々に次なる戦いの舞台が正式発表されることに期待したい。

なお今大会では滝田J太郎✖寿希也、村田純也✖安永有希、大越崇弘✖須藤拓真、唐沢タツヤ✖森山壱政というマッチアップも決まっている。

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Battle Hazard08 JJ Globo News イゴール・タナベ ブログ レダ・メブトゥシュ 八田亮 宮城友一 寒河江寿泰 山中健也 岩本健汰 森戸新士 清水俊一 米倉大貴 駒杵嵩大 高橋サブミッション雄己

【Battle Hazard08】GTFルールで米倉大貴✖八田亮、イゴール✖レダ。清水は寒河江とコンバットGTF

【写真】ベルトを設けて、防衛戦でも良いかと思う一戦だ (C) MMAPLANET

27日(木)、ZSTより30日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるBATTLE HAZARD07の全試合順が発表された。

ZSTが提供する格闘技界のおもちゃ箱、GTルール=グラップリングが3試合、グラップリング・タッグが1試合、そして──ついにゴンバットGTFという名のコンバット柔術戦が組まれることとなった。


夜の部=リングMMAのZST68とダブルヘッダーで開催される今回のバトルハザード。メインは米倉大貴✖八田亮のGTルール60キロ契約の一戦が組まれた。米倉は先のGTF04 の60キロ級トーナメントで3試合連続ヒールで一本勝ちして優勝しており、非常に勢いがある。対して八田は昨年のIBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権の茶帯ルースター級で米田と同門IGLOOの山本博斗に決勝で敗れたものの準優勝に輝いている。

八田はパンクラスではブラジル人黒帯柔術家のマーカス・アマラフを2Rにギロチンで仕留めており、その際には打撃をまるで使わない完全グラップリングマッチをMMAで見せている。グラップリングで結果を残す米田、MMAを柔術で戦う八田の対戦。米田が速攻を見せるのか、八田が粘っこい展開のなかスクランブルでの強みを見せることができるのか。気の抜けない一戦となる。

セミはメインの10分1Rに対し、7分1RのGTルール戦=イゴール・タナベ✖レダ・メブトゥシュが組まれた。イゴールはGTF0490キロ級Tで優勝。レダはイゴールとの決勝対決が期待されていたが、谷口実にまさかのミノル・ロックで一本負けを喫した。いってみれば、そのレダがトーナメント柔優勝のグラント・ボグダノフ越えを果たさずイゴールと対戦する。なんのための8人制トーナメントだったんだ──と目くじらを立てる必要がないのが、格闘おもちゃ箱バトルハザードだ。

宇野薫&植松直哉が王者という──古のグラップリング・タッグ王者組への挑戦権を掛けた一戦では、森戸新士&高橋サブミッション雄己が岩本健太&山中健也というこれもGTF65キロ及び75キロ優勝者が手を携え相対する。

岩本と山中が日ごろから練習をしている同門なのとは対照的に、森戸と高橋はどう見ても即席タッグだが、ツープラトンの攻撃が許されているわけではないグラップリング・タッグだけに1+1が2以上になることはない。負傷などのケースと駆け引きというファクターを除けば、個の力が問われる勝負だ。

上記のようなグラップリングの豪華カードが並ぶなか、清水俊一と寒河江寿泰はコンバットGTFルールを戦う。

現状、ルールの詳細は不明だが──恐らくはコンバット柔術のグラウンドで掌底が認められた戦いになると思われる。そうなるとやはり気になるのは、寒河江の掌底に対する耐久力だ。清水の気質を考えると、相手の庭に入って戦いたくなるだろうが──ここは正座をしてガードの中に居座り、叩く。そこで寒河江の反応を見る必要がある。

また今大会では平信一✖谷口実という一戦が、ルールは当日発表というマッチアップがなされている。出場選手もルールを当日知るのか、そういうことが可能であれば──いよいよ独特のバトルハザード・ワールドが展開されるといえよう。

なお夜の部のZSTではFighting NEXUSフライ級チャンピオンの駒杵嵩大とGladiatorライトフライ級チャンピオン=宮城友一というグラスルーツMMAファンにとっては、垂涎もの対戦が実現──する。