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【PFL2021#07】レイ・クーパー3世がロリマクを抑え込んで完勝。マゴメドカリモフとの決勝戦に進む

<ウェルター級準決勝/5分3R>
ローリー・マクドナルド(カナダ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
レイ・クーパー3世(米国)

互いに左ジャブを突き合う中、マクドナルドがクーパーの左足にシングルを仕掛ける。これをカットしたクーパーは、右腕を差し込み、マクドナルドをケージへ押し込む。マクドナルドは押し返し、反対に両腕を差し上げていくが、クーパーもオーバーフックでディフェンスし、押し返す。差し合いから投げを放つマクドナルド、クーパーは倒されず、ケージ際でいなしてマクドナルドの顔面にヒザを突き上げる。

なおも両脇を差して相手をケージに押し込むマクドナルド。しかしクーパーが切り返し、ダブルでテイクダウンを奪う。マクドナルドのラバーガードで組むことができず、ハーフへ。クーパーは上からパンチを落とす。ケージを背にして立ち上がろうとしたマクドナルドだったが、クーパーがトップをキープ。ラウンド終盤には肩固めを狙っていった。

2R、クーパーの左に右ストレートを被せるマクドナルド。さらにダブルレッグでテイクダウンを狙ったが、それをカットしたクーパーが反対にボディロックでグラウンドに持ち込んだ。ひとつ足を越えたクーパーは、そのまま抑え込みながら上下にパンチを散らす。そして、1Rと同様に肩固めを狙うクーパー。マクドナルドはクーパーのパンチに顔を背ける。

ブレイクがかかり、スタンドで再開後、左ジャブを繰り出すマクドナルド。しかしクーパーが左フックを当て、左右フックで攻め立てる。マクドナルドも首相撲に捉えてヒザで応戦するが、クーパーが回り込みダブルで再びテイクダウン。そのままクーパーがトップをキープした。

最終R、開始早々クーパーの右ストレートがクリーンヒット。マクドナルドはダブルを仕掛けるも、クーパーがスプロールしてトップを奪う。マクドナルドはラバーガードの体勢に入るが、クーパーをコントロールすることができない。疲れと嫌がる表情を見せるマクドナルドは、クーパーの左腕を取って腕十字を狙ったが、これは防がれた。

ガードに戻ったマクドナルドを抑え込むクーパーは、パンチと鉄槌を落とし続ける。マクドナルドは下からクーパーの左腕を抱え、キムラへ。しかしクーパーはすぐに腕を抜き、ケージ際でパンチを落とす。マクドナルドも足を利かせるが、体勢を変えることはできず。残り15秒でブレイクが掛かり、スタンドでパンチを放つも形勢逆転には至らなかった。

判定はジャッジ3者ともフルマークでクーパーの勝利を支持。
10月27日に行われるウェルター級決勝は、レイ・クーパー3世×マゴメド・マゴメドカリモフに決まった。


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【PFL2021#07】計量終了 決勝以上に注目の準決=ロリマク「罠を用意」✖ブラダボーイ「ただ戦うだけ」

【写真】ブラダボーイの勢いをロリマクが、いかに封じるか。封じられたあとのブラダボーイの戦術はどうなるのか──その辺りが楽しみな準決勝だ (C)PFL

12日(木・現地時間)、13日(金・同)にフロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロックホテル&カジノで開催されるPFL2021#07の計量が行われた。

ライト級とフェザー級のプレーオフ=準決勝4試合に出場する選手に計量ミスは見られなかったが、プレリミのライト級でからオリヴィエ・オバメルシェと対戦するダレル・ホーチャーが159.2 ポンドと、4.2 ポンドも超過している。

また大会直前に欠場となったカーティス・ミレンダーに代わり、急遽マゴメド・ウマラトフとの試合が決まったレアンドロ・シウバが172.4ポンドと計量をミスしている。

2022年シーズンの参戦が見込まれている10連勝中のウマラトフは全くの気負いを見せることなくフェイスオフを済ませた。


注目度でいえばファイナルを上回るといっても過言でないのが、今大会のメインで戦うレイ・クーパー3世とローリー・マクドナルドのマッチアップだ。

「この試合はPFLで戦うと決めた時から、実現することが楽しみだった。明日の夜は、素晴らしい動きを見せるよ。レイ・クーパー3世の爆発力と圧力? そこに合わせて戦うことができる。彼の動きに合わせて、トラップも用意している」とロリマクは非常に落ち着いた様子で話した。

対してブラダボーイは、落ち着いた様子というよりも物静かが過ぎるというぐらいのい口調で「プレッシャーを掛けるよ。トラップ? う~ん、分からないけど罠があっても走り抜ける。ファイトするためにケージに入り。戦うだけだよ」と語った。

■視聴方法(予定)
8月14日(土・日本時間)
午前7時00分~Official Facebook

■ PFL2021#07計量結果
<ウェルター級準決勝/5分3R>
ローリー・マクドナルド: 170.8ポンド(77.47キロ)
レイ・クーパー3世: 169.8ポンド(77.01キロ)

<ウェルター級準決勝/5分3R>
サディボウ・シ: 169.2ポンド(76.74キロ)
マゴメド・マゴメドカリモフ: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級準決勝/5分3R>
クレイ・コラード: 155.8ポンド(70.66キロ)
ハウシュ・マンフィオ: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級準決勝/5分3R>
ロイック・ラジャポフ: 156ポンド(70.76キロ)
アレックス・マルチネス: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイカ・テリル: 170.8ポンド(77.47キロ)
グレイゾン・チバウ: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
ダレル・ホーチャー: 159.2 ポンド(72.21キロ)
オリヴィエ・オバメルシェ: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ウェルター級/5分3R>
テイラー・ヒル: 171ポンド(77.56キロ)
ブレット・クーパー: 169.8ポンド(77.01キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・ウマラトフ: 171ポンド(77.56キロ)
レアンドロ・シウバ: 172.4ポンド(78.19キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カイロン・ボーウェン: 170.8ポンド(77.47キロ)
マイケル・ロンバード: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
ホープトン・スチュアート: 154.8ポンド(70.21キロ)
エルヴィン・エスピノーザ: 155.2ポンド(70.39キロ)

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【PFL2021#07】ウェルター級1位のセフェリーノが欠場。不安要素抱えるロリマク✖ブラダボーイ

【写真】「フィニッシュを狙うけどスマートに戦う必要がある」と言うロリマクに対し、ブラダボーイは「とにかく誰でも倒せる」という言葉を会見で残した (C)PFL

13日(金・現地時間)、フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロックホテル&カジノでPFL2021#07が開催される。

今週から3週連続でプレーオフ=準決勝が同会場で行われるPFL。今回はライト級とウェルター級のセミファイナル4試合がメインカードで組まれている。が、ウェルター級ではシーズン1位だったジョアォン・セフェリーノが負傷欠場となり、ランク5位のサディボウ・シが代役を務めてシーズン4位のマゴメド・マゴメドカリモフと戦うことになった。


結果、ワンナイトTではないために、もう1つの準決勝戦を戦うローリー・マクドナルドとレイ・ブラダボーイ・クーパー3世にとって大きな影響はでることはないが、マゴメドカリモフをトーナメント本命視する空気感も出始めている。

というのもロリマクはレギュラーシーズンでグレイゾン・チバウに判定負けを喫しており、ピーク時に比べ実力に陰りがあると捉えられているからだ。

「いつだって劣悪な裁定結果は存在している。あの敗北によって僕の何かが変わるわけじゃない。戦う場所が変わっても、僕はハイエスト・レベルのMMAを見せるだけ。UFCでタイトルに挑戦し、Bellatorで世界チャンピオンとして戦った時と何も変わらない。PFLのウェルター級ナンバーワンと戦う? ベストは僕だよ」とロリマクは、バーチャル記者会見で静かながら自信に満ち溢れたコメントをしている。

一方のブラダボーイは「僕がベストだとは思っていない。でも自分の力を信じている。そして誰でも倒せる自信がある」と話した。

ロリマクに関しては、モントリオールがロックダウン状態で今年の2月からサンフォードMMAを拠点に戦っているが、上の言葉とは裏腹にやはり全盛期のような完成度の高さが見られない。

その一方でブラダボーイはもともと、豪快なファイトの裏で安定性には欠ける一面を持ってきた。このようなレスリング系のパンチャーに対して、ジャブと前蹴りで寄せ付けないファイトを展開できたロリマクだが、現在の彼ではブラダボーイの猛威に翻弄される恐れもある。

とはいえ、序盤の勢いを回避できればブラダボーイのレスリングに頼ったファイトに屈するロリマクの姿も想像し難い。結果、安定度も攻撃力の高さもハイアベレージで揃っているマゴメドカリモフが#01フェイバリットになるというのは理屈にあっているウェルター級終盤戦だ。

またプレリミで予定されていたウェルター級戦ではニコライ・アレクサヒンが欠場し、ブレット・クーパーとはテイラー・ヒルが急遽相対することとなった。

繰り上がって準決勝を戦うシを圧倒しながら、アイポークでNCとなりポイントロス。ブラダボーイを相手に初回は鋭い打撃でリードしたアレクサヒンの欠場は、残念だが──100万ドルという目的を失っては、今回の試合はモチベーションが上がらないのも理解はできる。

そのうえで2022年シーズンを占うことができるファイトと目されたが、上記の目的でプレリミを視るのであれば、ヌルマゴ鷹軍団のマゴメド・ウマラトフに一点集中になりそうだ。

■視聴方法(予定)
8月14日(土・日本時間)
午前7時00分~Official Facebook

■ PFL2021#07対戦カード
<ウェルター級準決勝/5分3R>
ローリー・マクドナルド(カナダ)
レイ・クーパー3世(米国)

<ウェルター級準決勝/5分3R>
サディボウ・シ(スウェーデン)
マゴメド・マゴメドケリモフ(ロシア)

<ライト級準決勝/5分3R>
クレイ・コラード(米国)
ハウシュ・マンフィオ(ブラジル)

<ライト級準決勝/5分3R>
ロイック・ラジャポフ(タジキスタン)
アレックス・マルチネス(パラグアイ)

<ウェルター級/5分3R>
カーティス・ミレンダー(米国)
グレイゾン・チバウ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ダレル・ホーチャー(米国)
オリヴィエ・オバメルシェ(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
テイラー・ヒル(米国)
ブレット・クーパー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・ウマラトフ(ロシア)
マイカ・テリル(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カイロン・ボーウェン(米国)
マイケル・ロンバード(米国)

<ライト級/5分3R>
ホープトン・スチュアート(米国)
エルヴィン・エスピノーザ(米国)

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【PFL2021】プレーオフ=準決勝の顔合わせと試合順決定。第一弾でマクドナルド✖ブラダボーイ!!

【写真】ウェルター級ではロリマク✖ブラダボーイが、準決勝で潰し合う(C)PFL

20日(火・現地時間)、PFLより8月に3週連続で開催されるプレーオフ大会の対戦カードが発表された。

PFLでは2018年と2019年シーズンは、ベスト8がワンデートーナメントで準々決勝と準決勝を戦い、大晦日に世界チャンピオンの称号と賞金100万ドルを賭けてファイナルが行われていた。対して今シーズンはベスト4が5分3Rの通常のMMAマッチとなる準決勝を経て、10月27日にベガスのマンダレイベイで決勝を戦うというフォーマットに変更させている。

開催地をレギュラーシーズンのニュージャージー州アトランティックシティのオーシャンカジノ・リゾートから、フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロックホテル&カジノに移し、8月13日=ウェルター級&ライト級、19日=女子ライト級&ヘビー級、27日にフェザー級&ライトヘビー級のセミファイナルが実施される。


準決勝の組み合わせはレギュラーシーズンの1位✖4位、2位✖3位となることもレギュレーションで決まっている一方、レギュラーシーズンではイベントはフェザー級&ライト級、ウェルター級&ライトヘビー級、女子ライト級&ヘビー級という組み合わせになっていたが、階級のカップリングは見直されている。

恐らくは残った顔ぶれによって、組み変えられたと思われる。というのもライト級ではアンソニー・ペティス、マーチン・ヘルド、そしてナタン・シュルチ、フェザー級でランス・パーマー、ヘビー級でファブリシオ・ヴェウドゥムとモハメド・ウスマンという風に目玉選手が既に脱落。レギュラーシーズンは番狂わせで盛り上がった一方で、ベスト4の顔ぶれが良くいえば新鮮、悪くいえばバリュー不足に陥ってしまった。

結果、プレーオフの盛り上がるのか、否か。重責を担った第1戦のメインでウェルター級のローリー・マクドナルド✖レイ・クーパー3世が組まれた。ウェルター級は肝入りファイターの敗退がなく、そのうえでロリマクが思わぬ1勝1敗でランク2位、ブラダボーイが計量失敗で減点がありランク3位になったことで、プレーオフ髄一の注目の一番が実現することに。

この他、同じく第1戦ライト級でクレイ・コラード✖ハウシュ・マンフィオというペティス喰いを果たしたファイター対決、第3戦のフェザー級=クリス・ウェード✖バッハ・ジェンキンスなど、決勝で見てみたかった顔合わせが準決勝で実現する。

ちなみにプレーオフ出場24選手、その国籍の内訳は米国が7選手で最多、次いでブラジルの6選手、そしてロシアの3名と続き、残りは英国、アルゼンチン、ノルウェー、豪州、クロアチア、カナダ、タジキスタン、パラグアイが1選手ずつとなっている。

■PFL2021プレーオフ対戦カード

PFL2021#09

<フェザー級準決勝/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)

<フェザー級準決勝/5分3R>
クリス・ウェード(米国)
バッバ・ジェンキンス(米国)

<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
エミリアーノ・ソルディ(アルゼンチン)
アントニオ・カルロス・ジュニオール(ブラジル)

<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
セザー・フェレイラ(ブラジル)
マールシン・ハムレット(ノルウェー)

PFL2021#08

<女子ライト級準決勝/5分3R>
ケイラ・ハリソン(米国)
ジャナ・ファビアン(豪州)

<ヘビー級準決勝/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ(ブラジル)
ジャマル・ジョーンズ(米国)

<女子ライト級準決勝/5分3R>
ラリッサ・パシェコ(ブラジル)
テイラー・ゴールダード(米国)

<ヘビー級準決勝/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
アンテ・デリア(クロアチア)

PFL2021#07

<ウェルター級準決勝/5分3R>
ローリー・マクドナルド(カナダ)
レイ・クーパー3世(米国)

<ウェルター級準決勝/5分3R>
ジョアォン・セフェリーノ(ブラジル)
マゴメド・マゴメドケリモフ(ロシア)

<ライト級準決勝/5分3R>
ロイック・ラジャポフ(タジキスタン)
アレックス・マルチネス(パラグアイ)

<ライト級準決勝/5分3R>
クレイ・コラード(米国)
ハウシュ・マンフィオ(ブラジル)

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【Special】月刊、青木真也のこの一番:6月─その壱─PFL後編=ロリマク✖チバウ「史上、例のない試合」

【写真】このチバウの無邪気が喜び方。そして後方でパフンピーニャが手を広げている姿も確認できる (C)PFL

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年6月の一番、第一弾は6月10日に行われたPFL2021#04 からクリス・ウェード✖アルマン・オスパノフ戦だった。この両者の試合から、シーズン制フォーマットを敷くPFLの“おかしさ”に話題が発展。後編では、消化試合、減量失敗という2つのポイントを軸に、さらにPFLについて言及してもらった。

<青木真也が選ぶ6月の一番─その壱─前編はコチラから>


──8月開催のプレーオフ、クリス・ウェード、ブレンダン・ラウネーン、モヴィッドハイブラエフ、バッバ・ジェンキンスの4名、この行方はどのようになると予測しますか。

「なんだかんだとウェードだと思います。完成度が高いし、オスパノフを相手にしっかりと勝てたのは大きいと思います」

──ジェンキンスのテイクダウン一点突破を阻止できますか。

「あぁ、ジェンキンスの評価が高い人っていますよね。ランス・パーマーにレスリングで勝つのだから、もう力はある。“ど”レスラーに、レスリングに勝つ。でも、ジェンキンスと比べると……ウェードかなぁと思います」

──なるほどぉ。では焙れた人材も優秀というなかで、PFL2021年シーズンで他に気になるファイターはいますか。

「それはローリー・マクドナルドです。しかもグレイゾン・チバウに負けちゃうんだから(笑)。あの試合はMMAにおいて例のない試合です。結果的にハッピーエンドで、勝った方も負けた方も損をしない」

──確かに、チバウは2Rまでにフィニッシュしないと、5Pを獲得できずプレーオフ進出はなかった。そしてロリマクは6P獲得していて試合前から決勝進出が決まっていました。つまりあの3Rは、MMAにおいて存在しなかった消化ラウンド。勝っても負けても何も状況が変わらないという5分間でした。

「MMAにはまずないですよね。負けても良い試合なんて。試合数が違うけど、野球とか敗戦処理ピッチャーがいるわけで、敗北こみのシーズンの戦い方をするけど。それと個人戦のMMAでは試合数も違うし、1敗の重みも違ってくるものだし。でも、それが今回のロリマクにはあった」

──感情は抜きにして、負けても損失はないというのは──それこそIFLのチーム戦で、勝利が確定しているあとに出てくる選手ぐらいだったかと。と同時に面白いなと思ったのが、勝ってもプレーオフ進出はないチバウがあれだけ喜んでいることなんですよね。

「面白いですよねぇ(笑)。ロリマクは流してフィニッシュにいかないし。チバウはセコンドのパフンピーニャと一緒に大喜びして(笑)」

──あの状況はサッカーの入れ替え戦で勝っても、他の試合の結果で昇格できない状況と同じで。普通は勝っても、お通夜です。

「1億円獲得が無くなった試合ですからね(笑)。ロリマクの足を引っ張ったわけでもない。PFLの価値観では敗退、優勝賞金もなし、終了です。でも、これまでのMMAの価値観が残っていて喜んでいる。ロリマクに勝って、その勲章で次の話があるかもしれないですしね。無邪気で良い感じでした(笑)」

──またPFLのフォーマットでは減量失敗はマイナス1Pで、勝ってもポイントにもならない。相手は自動的に3P獲得でボーナスを取らせないために戦う。勝ってもゲインはない。それがブラダボーイとニコライ・アレクサヒンの試合でした。そういう点において、PFLはここでもMMAで初めての状況を生み出しているかと。

ブラダボーイはボーナス点を与えないために3Rを戦い抜いた(C)PFL

「体重オーバーの試合は、やったもの勝ちがいくらでもありましたからね。

これも点数制で、新しい価値観が生まれました。ただし、リーグ戦を他でやっても二番煎じだし、じゃぁUFCのような選手層の厚さで。これができるかといえば絶対に無理です。どれだけの数のリーグを創らないといけないんだって(笑)。

PFLの規模というか、PFLはコレを狙っているから、こういう規模でやっている。それでも減量失敗は、やったもん勝ちではないという状況は何かしらの抑止力にはなるかもしれないですね」

──そのウェルター級はロリマク、ブラダボーイ、ジョアォ・セフェリーノ、そしてマゴメド・マゴメドカリモフの4人がプレーオフ進出です。

「ロリマクは、クーパー3世のような力で押し切っているタイプは苦手だとは思いますけど……でも、ロリマクのほうが強いと思います」

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『2021 PFL 5: MacDonald vs. Tibau』試合結果/フルファイト動画

2021 PFL 5 results: Gleison Tibau pulls off shocking split decision win over Rory MacDonald(MMAJunkie)
MAIN CARD

・Gleison Tibau def. Rory Macdonald via split decision (29-28, 28-29, 29-28)
・Ray Cooper III def. Nikolay Aleksakhin via unanimous decision (30-27, 29-28, 29-28)
・Emiliano Sordi vs. Dan Spohn declared a unanimous draw (28-28, 28-28, 28-28)
・Chris Camozzi def. Cezar Ferreira via unanimous decision (29-28, 29-28, 29-27)

PRELIMINARY CARD

・Antonio Carlos Junior vs. Vinny Magalhaes ends in no contest (groin strike) – Round 1, 2:45
・Cory Hendricks def. Marthin Hamlet via submission (rear naked choke) – Round 3, 4:09
・Joao Zeferino def. Jason Ponet via submission (arm triangle) – Round 2, 2:16
・Magomed Magomedkerimov def. Curtis Millender via submission (Ezekiel choke) – Round 1, 1:57
・Tom Lawlor def. Jordan Young via unanimous decision (30-27, 30-27, 30-27)
・Sadibou Sy def. Aleksei Kunchenko via unanimous decision (29-28, 29-28, 29-28)


【PFL2021#05】元UFCファイターのクンチェンコに勝利も、サディボウ・シ──プレーオフ進出は微妙(MMAPLANET)

【PFL2021#05】関節蹴りで危ない場面も、マゴメドカリモフがミランダーをエゼキエルで落とし暫定3位に(MMAPLANET)

【PFL2021#05】初回KO負けピンチのセフェリーノが、肩固めでポネを破りプレーオフへ(MMAPLANET)

【PFL2021#05】計量失敗のクーパーが手強いアレクサヒンに判定勝ち。Pレスを最小限に抑えプレーオフ決定(MMAPLANET)

【PFL2021#05】何とロリマクがチバウにスプリット判定負け──も大勢変わらず、プレーオフ進出(MMAPLANET)

 6月17日にニュージャージー州アトランティックシティのオーシャン・カジノ・リジートで開催された『2021 PFL 5: MacDonald vs. Tibau』の試合結果。メインイベントはグレイソン・チバウがローリー・マクドナルドにスプリットデシジョンで勝利していますが、

Rory MacDonald lashes out 'clear robbery' loss at 2021 PFL 5: 'This should be looked into'(MMAJunkie)

 マクドナルドは「完全に勝ちを盗まれた」とコメント。しかし、ポイント差でプレーオフ準決勝にはローリー・マクドナルド、マゴメド・マゴメドケリモフ、ジョアォン・セフェリーノ、レイ・クーパー3世が進出しています。



 大会フルファイト動画。続きを読む・・・
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【PFL2021#05】何とロリマクがチバウにスプリット判定負け──も大勢変わらず、プレーオフ進出

<ウェルター級/5分3R>
グレイソン・チバウ(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ローリー・マクドナルド(カナダ)

素早い左ジャブを繰り出すロリマクに対し、チバウもサウスポーの構えからワンツーを見せる。ロリマクは前蹴りで突き放し、左右に足を使ってダブルレッグのフェイク。右を当てて離れるロリマクに対し、チバウの左オーバーハンドは空振りになり、腹に前蹴りを受ける。ワンツー、右ハイと軽快に動くロリマクが左フックを被弾。一瞬のスイッチで間合を取り直すと続く局面で、チバウが大きく声を挙げアイポークがあったとアピールし試合が中断する。

顔をしかめな、左目を気にしながらが再開を要求するチバウ。再開後、チバウが左フックを入れロリマクのシングルレッグを切ると、ショートフックの乱打戦に持ち込む。クリンチで流れを遮断したロリマクは、離れてニータップからバックに回る。スタンドながら一気に両足をフックしたロリマクがパンチからRNCへ。アゴを押して耐えたチバウ、ロリマクは後方からハイキックを狙いラウンドを終えた。

2R、ロリマクが1R終盤のデジャブのようにニータップからバックへ回る。引き込んだチバウは、ギロチンも頭を抜いて立ち上がる。腕を差して胸らを合わせるチバウは、前方に崩されそうになるタイミングで胸を合わせて離れることに成功した。

右ボディを打たれたチバウは続くニータップを切るが、右ハイをキャッチしにいき顔面に蹴りを受ける。ロリマクはここもテイクダウンを狙い切られると、チバウの右フックを受ける。左ジャブから右ハイ、そしてニータップもチバウはもう掛からない。ダブルレッグも切ったチバウが、ワンツーを当て打撃で攻勢も──この回でフィニッシュができずマゴメド・マゴメドカリモフの4位が確定した。

最終回、従来のMMAイベントではありえない消化ラウンドとなる5分。シングルレッグからヒザを見せたロリマクに対し、チバウは豪快な右から左のオーバーハンドを振るう。一見、勢いはあるが振りの大きなパンチにはロリマクも対処し、近い距離での乱打の方が嫌なようだ。テイクダウンは食わないが、その分踏み込みも甘くなったチバウがまたもアイポークがあったと、ブレイクを要求する。

指を水平にはしていないが、掌を広げているロリマクだけに、どうしてもアイポークが増えるか。リスタート後、チバウはダブルレッグを切るが、左右に回るロリマクを追う足はそれほどない。ミドルを蹴られながら前に出たチバウ、回って距離を取ったロリマクは足を使い続けジャブ、ミドルをブロックしてタイムアップに。

結果はスプリットに割れ、グレイゾン・チバウが番狂わせの判定勝ち。プレーオフ進出ならなかったチバウだが、歓喜の判定勝ちでPFL2021年シーズンを去ることになった。これでプレーオフ準決勝はロリマク✖ブラダボーイ、セフェリーノ✖マゴメドカリモフに決まった。


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【PFL2021#05】計量終了 ブラダボーイが計量失敗。減点され5Pから加点なし、プレーオフ進出に黄信号

【写真】セレモニアル・フェイスオフでもやや目がくぼんだ感があったクーパー3世 (C) PFL

16日(水・現地時間)、17日(木・同)にニュージャージー州アトランティックシティのオーシャン・カジノリゾートで開催されるPFL2021#05の計量が行われた。

数字上、全員にプレーオフ進出の可能性があるウェルター級で、一大事が起こった。現在6Pでランク1位のれい・クーパー3世が計量に通過せず、-1Pで5Pから勝っても加点はないという厳しい状況に追い込まれた。


対するニコライ・アレクサヒンは初戦が不運にもNCで1Pとし手にできておらず、3Pをとっても4Pにしかならずフィニッシュが必須の対戦となる。

そのアレクサヒンはセレモニアル計量後に「初戦では不幸にも、自分の力を全て見てもらうことはできなかった。でも今回は、全てを手にするつもりだよ」とインタビューに答える。

対してブラボ―イは当然のように硬い表情で、「やることは変わらない。フィニッシュする。計量ミスをしてしまって、申し訳ないと思っている。ただ、勝つしかない。体調不良? そういうことはない。でも減量に失敗してしまったんだ。試合に集中するよ」と話した。

ライバルの計量失敗で、暫定1位となったローリー・マクドナルドと対戦するグレイゾン・チバウは「この試合は2人のレジェンドが戦う。ローリーはレスリング、柔術、打撃、全てができる。ただ、僕らの間にそれほど差はない。ただ戦う、喧嘩だ」とコメント。

対してロリマクは「どのような状況だろうが、準備はできている。喧嘩ファイトを仕掛けれても、相手の観察してアドバンテージを見つけるだけの経験が僕にはある。喧嘩がしたいなら、応じるよ。フィニッシュする自信もある。プレーオフに進めるなら、ランキングは関係ない。その時に人生最高のパフォーマンスを見せるだけだから」と非常に落ち着いた様子で語った。

クーパーが5P止まりになったことで、ジョアォン・セフェリーノは3Rでフィニッシュすれば、トップ4入りが濃厚となる。前回王者の動向は、マイナススタートのアレクセイ・クンチェンコが2Rまで、マゴメド・マゴメドケリモフが初回でフィニッシュされないことが重要になるが、果たしてサディボウ・シとカーティス・ミランダーにロシアンを倒す力はあるのか……。

■視聴方法(予定)
6月18日(金・日本時間)
午前6時30分~Official Facebook

■ PFL2021#05対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
ローリー・マクドナルド: 171ポンド(77.56キロ)
グレイソン・チバウ: 170.6ポンド(77.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
レイ・クーパー3世: 171.8ポンド(77.92キロ)
ニコライ・アレクサヒン: 169ポンド(76.66キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
エミリアーノ・ソルディ: 205ポンド(92.99キロ)
ダン・スポーン: 205.6ポンド(93.25キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
セザー・フェレイラ: 205.4ポンド(93.16キロ)
クリス・カモージ: 204.6ポンド(92.8キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントニオ・カーロス・ジュニオール: 205ポンド(92.99キロ)
ヴィニー・マガリャエス: 204ポンド(92.53キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マールシン・ハムレット: 205.6ポンド(93.25キロ)
コリー・ヘンドリックス: 205.6ポンド(93.25キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジョアォン・セフェリーノ: 171ポンド(77.56キロ)
ジェイゾン・ポネ: 169.4ポンド(76.83キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・マゴメドケリモフ: 171ポンド(77.56キロ)
カーティス・ミランダー: 170.6ポンド(77.38キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョーダン・ヤング: 206ポンド(93.44キロ)
トム・ローラー: 203.6ポンド(92.35キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アレクセイ・クンチェンコ: 169.6ポンド(76.92キロ)
サディボウ・シ : 170ポンド(77.11キロ)

【ウェルター級ランキング】
1位 6P レイ・クーパー3世
2位 6P ローリー・マクドナルド
3位 3P ジョアォン・セフェリーノ
4位 1P ニコライ・アレクサヒン
5位 1P サディボウ・シ
6位 0P グレイソン・チバウ
7位 0P カーティス・ミランダー
8位 0P ジェイゾン・ポネ
9位 -1Pアレクセイ・クンチェンコ、マゴメド・マゴメドケリモフ

【ライトヘビー級ランキング】
1位 6P セザー・フェレイラ
2位 6P アントニオ・カーロス・ジュニオール
3位 5P マールシン・ハムレット
4位 3P エミリアーノ・ソルディ
5位 3P ジョーダン・ヤング
6位 0P クリス・カモージ
7位 0P ダン・スポーン
8位 0P トム・ローラー
9位 0P コリー・ヘンドリックス
10位 -1P ヴィニー・マガリャエス

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【PFL2021#02】ローリー・マクドナルド、PFL初陣はRNCで完勝。「第2戦? 滑るマットを変えてほしい」

【写真】カカトでワキ腹を蹴り、RNCを完成させた(C)PFL

<ウェルター級/5分3R>
ローリー・マクドナルド(カナダ)
Def.1R3分38秒by RNC
カーティス・ミランダ―(米国)

まず左ロングジャブを放ったミランダー、続くローでロリマクが姿勢を乱す。ロリマクのジャブに右フックを合わせようとするミランダーが右ミドルハイ。ワンツーと同じ踏み込みシングルレッグに入ったロリマクに対し、取られた足を外に出しミランダーが巧みに防御する。

ケージに押し込み、ダブルレッグに移行したロリマクがついにテイクダウンを決める。ハーフで抑えたロリマクは、マウントを狙った瞬間のミランダーのブリッジをすかしバックマウントを奪う。仰向けになり右腕を喉下に差し込んでいこうとしたロリマクは、手首を掴まれると逆の腕で絞めを狙う。

必死に防御していたミランダーだが、ロリマクはカカトでワキ腹を蹴り、その刹那右腕をこじ入れてRNCクラッチ。ここからパームトゥパームに移行してタップを奪った。

ウィナーコールを受けるまで、フィラス・ザハビにダブルレッグを仕掛けて技術の確認をしたロリマクは、バックステージインタビューで「2020年をこの1年に向けて、トレーニングしてきたから今日のような良い動きを見せることができた。カカトでミランダーを蹴ったのはオールドスクールテクニック、子供の頃から繰り返してきたこと。レバーを蹴られたミランダーは、喉下ががら空きになった。2戦目? 打撃の展開でいたるところでスリップしたから、マットを変えてほしいよ」と訴えた。

ウェルター級は開幕戦を終え、6P獲得のブラダボーイがタイム差で1位につけ、ロリマクが2位。セフェリーノが3Pで3位、NCで1Pを手にしたアレクサヒンとシが4位に。ここに欠場したアレクセイ・クンチェンコとマゴメド・マゴメドフが如何に巻き返してくるのか──第2戦は6月17日(木)に行われる。


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【PFL2021#02】ウェルター&LH級開幕戦、計量終了。ロリマク「欠点を見直し、準備してきた」

【写真】1年半ぶりの実戦となるローリー・マクドナルド (C)PFL

28日(水・現地時間)、29日(木・同)にニュージャージー州アトランティックシティのオーシャン・カジノリゾートで開催されるPFL2021#02の計量が行われた。

フェザー級&ライト級に続き、今回はウェルター級とライトヘビー級が開幕する。そしてフェザー級やライト級と同じようにシーズン出場選手、対戦カードに変更が見られた。

まずウェルター級ではメインでローリー・マクドナルドと対戦予定だったデビッド・ミショーが、心臓の問題で欠場となりカーティス・ミランダ―と戦うことが決まった。

残念なのはジョアォン・セフェリーノと戦うはずだったマゴメド・マゴメドケリモフ、そしてグレイソン・チバウの相手だったアレクセイ・クンチェンコという注目のロシアン2選手も参加がなくなり、セフェリーノ✖チバウという風にカードがシャッフルされている。

ライトヘビー級でもジョーダン・ヤングはセミリーニョ・ラマ、ヴィニー・マガリャエスと2選手が欠場し、アスカル・モザロフと。トム・ローラーもジョーダン・ジョンソンの代役アントニオ・カーロス・ジュニオールとの対戦に。


それでもロリマクのPFL初陣は、先週のライト級でアンソニー・ペティス敗北を目の当たりにしたため、より注目度が高まったともいえる。

「2020年はしっかりと練習をしてきた。これまでハードワークで積んできたモノを明日見せることができることが嬉しい。欠点を見直し、しっかりと準備してきた」とセレモニアル計量後に話したロリマク。対してミランダーは「フィニッシュして6Pを取る」と宣言した。

そしてブラダボーイこと、2019年優勝のレイ・クーパー3世はジェイゾン・ポネとのマッチアップ。強豪ロシアンが消えたことで、ロリマクとブラダボーイに続く第3の男はジョアォン・セフェリーノとグレイソン・チバウの勝者、あるいは仕上がり次第だが、第3のロシアン=ニコライ・アレクサヒン当たりになりそうだ。

今回は4試合しか組めなかったため、恐らくは2人の増員がなされるだろうが、その時にマゴメド・マゴメドケリモフ、アレクセイ・クンチェンコの両者、あるいは彼に匹敵する選手の出場を願いたい。

■視聴方法(予定)
4月30日(金・日本時間)
午前6時30分~Official Facebook

■ PFL2021#02計量結果

<ウェルター級/5分3R>
ローリー・マクドナルド: 170.6ポンド(77.38キロ)
カーティス・ミランダ―: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
レイ・クーパー3世: 170.8ポンド(77.47キロ)
ジェイゾン・ポネ: 170.2ポンド(77.2キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジョアォン・セフェリーノ: 171ポンド(77.56キロ)
グレイソン・チバウ: 170.4ポンド(77.29キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
エミリアーノ・ソルディ: 205.6ポンド(93.25キロ)
クリス・カモージ: 204ポンド(92.53キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントニオ・カーロス・ジュニオール: 205.4ポンド(93.16キロ)
トム・ローラー: 202.8ポンド(91.98キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アスカル・モザロフ: 205ポンド(92.99キロ)
ジョーダン・ヤング: 205.8ポンド(93.34キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
セザー・フェレイラ: 205.4ポンド(93.16キロ)
ニック・ローリック: 205.4ポンド(93.16キロ)

<ウェルター級/5分3R>
サディボウ・シ: 170.8ポンド(77.47キロ)
ニコライ・アレクサヒン: 170.8ポンド(77.47キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダン・スポーン: 205.4ポンド(93.16キロ)
マールシン・ハムレット: 205.8ポンド(93.34キロ)

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