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【FNC06】ベアナックルボクサーと対戦。K-1とダナハーの指導を経て─石井慧「培ってきたことを出す」

【写真】本当に貪欲で、真っすぐだ。ただし試合では狡猾に!!(C)MMAPLANET

17日(金・現地時間)、クロアチアはカーロヴァクのドゥボラナ・ムラドストで開催されるFNC(Fight Nation Championship)に石井慧が出場し、コメインでチャーリー・ミルナーと対戦する。

K-1での活躍後、5月のHEAT参戦が流れた石井は予定されていたとおり、テキサス州オースチンのダナハー・デス・スクワッドでジョン・ダナハーの師事を仰ぎ、ゴードン・ライアンらとグラップリングの特訓及び今回の試合に備えてきた。

打撃、組み技と充実した練習で得た成果を試合で試したい。そんな石井の前に立ち塞がるミルナーはベアナックルファイトも経験しているストライカーだ。大会を翌日に控えた石井の声を訊いた。


──HEATでのダン・スポーン戦が流れた石井選手ですが、クロアチアでの試合が決まりました。いつのタイミングでのオファーだったのでしょうか。

「ちょうど試合がキャンセルになった日に、たまたまオファーを貰いました。開催地に住んでいる友達が今回の大会を手伝っていて、僕の試合がキャンセルになったことを知らずに連絡がありました(笑)」

──凄いタイミングですね!!  

「このオファーがあったので、すぐに頭と気持ちを切り替えることができました」

──今回出場するFNCはクロアチアでどのようなポジションにある大会なのでしょうか。

「クロアチアのなかでは一番大きな大会ですね。最初は小さなイベントでしたけど、最近は規模が大きくなっています。次の大会は9月にプーラという街のアンフィシアター・ウ・プーリ(プーラ円形闘技場)で開催されるので、凄く話題になっています」

──HEAT出場前にテキサスのダナハー・デス・スクワッド(DDS)でグラップリングの練習をすると言われていましたが、試合が決まっても出稽古は敢行したのでしょうか。

「ハイ、航空券も買ってあったので予定通りオースチンでダナハーたちと1カ月間練習してきました」

──MMAの試合があってなお、対策ではなくて底上げの練習をしていたのですか。

「DDSは午前中と夕方にグラップリングの練習が2時間ほどあるのですが、その合間の昼の時間にMMAの指導をジョン・ダハナー先生がしてくれて。だいたい90分ぐらいMMAの練習もしていました。ローリー・マクドナルドやティム・ケネディとかもいて、あとはTUFでロイ・ネルソンと戦ったジャスティン・レンというヘビー級の選手とも練習してきました」

──MMAの練習もダナハーが指揮しているのですか。

「ハイ、そうです。主にケージレスリングで柔道の技とレスリングのテイクダウンのコンビネーションを徹底して教えてもらえました。僕はリーチが短いので、そういう体形の選手に合うテイクダウンを教えてもらって。レスリング技と〇〇〇〇や〇〇〇〇〇の融合や、ノーギの柔道が研ぎ澄まされたように思います」

──おお、それは楽しみです。最近はシングルやダブルが多く、以前使っていた大外刈りと大内刈りも単独技としてノーギ柔道スローで完結していた感があったので。

「ダブルレッグ自体も成長したと思います。それに〇〇〇〇や〇〇〇とか柔道技もレパートリーが増えましたね」

──いやぁ、それは楽しみです。

「夢中になっていたのですが、もう本当に練習が厳しくて……試合がなくなったこと、次の試合のこととか考えられないほどしんどかったです」

──練習が厳しい……ひょっとして石井選手は朝夕のグラップリングと昼のMMAと3部練をしていたということですか。

「そうですね(苦笑)。MMAファイターでグラップリングの練習に毎回顔を出す選手は一人もいなかったです(笑)。土日も休みなく練習があるので、本当にきつかったです(苦笑)」

──試合前にそこまで純粋グラップリングの練習に費やすというのは異例ではないでしょうか。

「やはり試合もありますけど、そこと関係ない部分で積み上げようと思ってテキサスに行ったので。グラップリングの部分の練習を疎かにするわけにはいかないです」

──DDSのグラップリング練習はどのような流れで進むのですか。

「まず打ち込みをしっかりとやってからマウント、亀、クローズド、ハーフ、50/50なんかのシチュエーションスパーリングですね。時間はダナハー先生の匙加減で、10分間だったり8分間だったり(苦笑)。そしてラウンド間の休憩がないんです」

──うげぇ……ですね。

「最後に20分のADCCルールのスパーリングがあって」

──20分ですか!!!!

「もう死ぬかと思いました。ただ最初から力でやると練習が続けられないから、技術が伸びるのかと思いました。結果的に最後のスパーリングはスタミナと根性勝負になって。グラップリングの練習でスタミナが完全に強化されましたね。ダナハー先生も『最後の勝敗の行方を別けるのは技術でなく、スタミナと練習量だ。練習したヤツが勝てる』という風に常に言っていました」

──そこまでの練習量なのですね。

「それが1日に2度で、土日も続ける。それでも新しい技術を色々と教えてもらいましたし」

──加えて石井選手はMMAの練習もしていて。

「ダナハー先生にも『よく練習するな』って褒められました(笑)」

──それはさすがのダナハーも脱帽だったのではないでしょうか。

「でも彼らはADCCに向けて、さらにスケジュールが厳しくなるようです」

──なんとも……そこまでの練習量が彼らの強さの源になっていることが分かりました。ところでグラップリングでの主な練習相手は誰でしたか。

「ゴードン・ライアンやダニエル・マナソイウですね。ダニエルは20歳で2m&140キロぐらいあるのにメチャクチャ動きが柔らかい最初の2週間ぐらいゴードンは、何かを尋ねると教えてくれるという感じで、打ち解けた関係ではなかったです。でも、僕は限られた時間しかDDSにいることができないので、可能な限り多くのスパーリングをゴードン・ライアンとやっていると、後半は付きっ切りで教えてくれるようになりました」

──ゴードン・ライアンも認めざるを得ない練習への向き合い方だったのですね。K-1で試合をするために立ち技を強化し、ここでグラップリングも徹底してやりこんだ。いやぁ、次の試合が本当に楽しみです。

「僕も楽しみです。練習をしていてMMAが面白くて。当然、勝敗は大切です。それ以上に、自分が蓄積してきたモノを試合に出したいという気持ちが大きいです。グラップリングに特化したポジションの練習をすることでも、MMAに役立つと思います。ファイトIQが上がり、とにかくディフェンス面が強化できるので。

打撃もミルコに『打撃の選手とそうでない選手の違いは、リミットが分かるかどうか』と言われたことが昔にあったんです。打撃を見た時に『これを貰うと終わる』ということが分かるのと、分からないのでは違いが大きいと。ミルコは打ち返すことができるパンチ、被弾すると危ないパンチを分かって戦っていて。そういう風に言われていたことが、最近は少し分かってきました。ここで貰うと危ないけど、この距離では大丈夫と分かってきたんです」

──今回の相手はMMAではテイクダウンも仕掛けていますが、ベアナックルファイトも戦うボクサーのようです。

「パンチでもいけると思っています。でも、打撃に固執せずに総合力で勝負したいです。どの局面でも、やってきたことを出して大きくまとまった戦いを見せたいですね」

──ここからUFCを目指すという方向は変わらないですか。

「変わりないです。DDSでも1人ひとりが目標を打ち明けるというミーティングがあって、『UFCで戦いたい』と話しました。そのために必要になる技術を6つ書くようにダナハー先生に言われて、その6つを習得できるようDDSでの練習期間を終えても集中してやっています」

──UFCに行くために、どのようなステップアップ方法を考えていますか。

「今、チェコのオクタゴンMMAからオファーを貰っていて。最近は元UFCファイターも出ているし、ヨーロッパの中でも大きな規模でやっている大会です。良い相手と戦えそうなので次はそこになると思います」

──なるほどぉ、では最後に人知れずクロアチアで戦う石井選手から日本のファンへ一言お願いします。

「明日、自分の培ってきたことを出して納得のいく勝ち方ができるように頑張ります」

■視聴方法(予定)
6月18日(土・日本時間)
午前3時00分~FNC.TV

■FNC06対戦カード

<FNCヘビー級王座決定戦/5分3R>
イヴァン・ヴィタソヴィッチ(クロアチア)
オリ・トンプソン(英国)

<ヘビー級/5分3R>
石井慧(クロアチア)
チャーリー・ミルナー(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴァソ・バコチェヴィッチ(モンテネグロ)
キリル・メドヴェドフスキー(イスラエル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴラド・ネフェラノヴィッチ(クロアチア)
ウラディミール・フィリポヴィッチ(セルビア)

<ウェルター級/5分3R>
スタニスラフ・クロファク(クロアチア)
パトリック・チェリッチ(クロアチア)

<ライト級/5分3R>
イヴァン・シッチア(クロアチア)
マテオ・ボルファン(クロアチア)

<ミドル級/5分3R>
マリン・ミクリッチ(クロアチア)
イリア・ブルカン(クロアチア)

<女子フライ級/5分3R>
キャスリン・ホテンブルギ(ブラジル)
アドリアナ・ヴコヴィッチ(クロアチア)

<ミドル級/5分3R>
ミレンコ・スタマトヴィッチ(セルビア)
マティヤ・ヴコヴィッチ(クロアチア)

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MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#08 UFC クラレッサ・シールズ ケイラ・ハリソン ブレンダン・ラウネーン ボクシング ローリー・マクドナルド

【PFL2022#08&09】PFLプレーオフの2/3大会は英国へ。ケイラ&シールズ、思い出のロンドンへ凱旋?!

【写真】会見にはラウネーン、シールズ、ケイラ、ロリマク、パウエルらが出席した(C)PFL

24日(火・現地時間)、PFLが2022年プレーオフ2大会=PFL2022#08&09を英国で行うことを発表した。

8月5日(金・同)にMSG内のHuluシアターでプレーオフが開始され、13日(土・同)にカーディフのカーディフ・モーターポイント・アリーナ、そして20日(土・同)にはロンドンのカッパーボックス・アリーナで開催が決まった。

24日にはロンドンで会見が行われ、ケイラ・ハリソン、クラレッサ・シールズ、ローリー・マクドナルド、そして英国勢としてはブレンダン・ラウネーン、シメオン・パウウェルが出席している。


ライト級とライトヘビー級、フェザー級とヘビー級、ウエルター級と女子ライト級という区分けでイベントを実施しているPFL、つまりマンチェスター出身のラウネーンは13日のウェールズ・カーディフ大会、ケイラとロリマクはロンドン大会出王が濃厚だ。

というのも決勝進出を掛けた準決勝を戦うプレーオフ進出資格は、各クラスで上位4位になることだからだ。一方でレギュラーシーズンに参戦していないシールズとイングランド出身でロンドン郊外のタイタンファイター・ジムに所属しているパウエルのPFL初の英国遠征大会の参戦は確定といえるだろう。

そして工藤をテクニカル判定で破ったラウネーンは現在5位、ロリマクは1位、ケイラは2位となっている。

そのシールズとケイラにとってロンドンは特別な場所だ。前者は2012年ロンドン五輪ボクシング女子ミドル級、後者は柔道女子78キロ級の金メダリストで、それぞれリオ五輪と二連覇を達成している。

今回、PFLのプレーオフが開かれるカッパーボックス・アリーナは収容人員6000人、ロンドン五輪のメイン会場となった五輪スタジアムのあるクイーン・エリザベス・オリンピックパーク内にある会場で五輪ではハンドボールや射撃、近代五種競技のフェンシング等が行われた。

ケイラとシールズが出場した柔道とボクシングは、オリンピックパーク内ではなくロンドン・チューブで35分離れたエクセル・コンベンションセンターが会場として用いられていた。

いずれにせよ、両者にとってはロンドンは思い入れのある街であることは間違いない。ケイラは現地のメディアに「ロンドンは特別な場所で、凄く懐かしい街。いつだって私のエネルギーを与えてくれる」と話している。

UFC、BELLAOTRに続きPFLもロンドンに進出、今や英国ロンドンはMMAにとって最重要拠点といえる。

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MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#03   ローリー・マクドナルド

【PFL2022#03】強いロリマクが戻ってきた?! ブレット・クーパーにRNCを極めQuick Six !!

<ウェルター級/5分3R>
ローリー・マクドナルド(カナダ)
Def.1R2分23秒by RNC
ブレット・クーパー(米国)

試合開始直後にシングルレッグでテイクダウンを決めたロリマク、ハーフからパスを決めてサイドで抑える。さらにニーインベリーからマウントを伺い半身のクーパーを殴っていく。足を戻されも、即抜いていくロリマクがニーインベリー、そしてフルマウントへ。ハイマウントで殴るロリマクは背中を向けたクーパーを殴りつけ、RNCでタップを奪った。

Quick Six、6Pでシーズンをスタートさせたロリマク――「ドミネイトして、僕のポテンシャルを見せた。コントロールには自信があるし、一本に進めた」と笑顔を見せた。


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MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#03   アビゲイル・モンテス アンソニー・ペティス カルロス・レアル ケイラ・ハリソン サディボウ・シ ジャナ・ファビアン ジャラ・フセイン・アルシラウィ ジュリア・バッド ディラノ・テイラー ニコライ・アレクサヒン ブログ レイ・クーパーIII ローリー・マクドナルド

【PFL2022#03】計量終了 3連覇へ、ケイラは問題なく。ブラダボーイは6.4ポンドオーバー。マイナスP発進

【写真フリーエージェントから再契約。「何も変わらない。ただぶちのめすだけ」とケイラはフェイスオフ後にマイクで話した(C)PFL

5日(木・現地時間)、6日(金・同)にテキサス州アーリントンのEスポーツ・スタジアム・アーリントンで開催されるPFL2022#03の計量が行われている。

PFL2022シーズン第3週は女子ライト級とウェルター級、そしてライト級残り1試合であるアンソニー・ペティス×マイルス・プライスが組まれている。女子ライト級とウェルター級、揃って2019年&2021年と2連覇中の世界王者が出場も、計量で明暗が分かれてしまった。


無敵と表現して良いケイラ・ハリソンは 155ポンドでパスし、3連覇を目指しマリーナ・モフナトキナと戦う。レイ・クーパー3世は176.4ポンドと6.4オーバー、常識外の体重オーバーでマイナス1P&勝ってもボーナスPもないと――いきなり、3度目の頂点が遠ざかる失態をおかしている。

計量時点で80キロを超えていたブラダボーイと対戦するのはマゴメド・ウマラトフの欠場より、カルロス・レアルが代役出場を果たすこととなった。

レアルはチャレンジャーシリーズでラストチャンス大会も含め2試合を戦い2勝しながら、本戦契約がならなかった。失意に襲われていたであろうレアルは、ウマラトフに代わり出場権&契約を勝ち取った。

そのレアルを振り落とし、早々に契約を決めていたヨルダンのライオンことジャラ・フセイン・アルシラウィは、グレイソン・チバウとシーズン初戦で相対する。

またジョアオ・セフェリーノと対戦予定だったマゴメド・マゴメドケリモフはビザを習得できず欠場に。ディラノ・テイラーが代役出場で、セフェリーノと戦うことも決まっている。

またハリソンのライバル足る活躍ができるのか注目のジュリア・バッドと対戦するジャナ・ファビアンも5.8ポンドオーバーで、ブラダボーイと同様のペナルティ1Pからのシーズン開始となった。

■視聴方法(予定)
5月7日(土・日本時間)
午前7時00分~DAZN

■ PFL2022#03計量結果

<女子ライト級/5分3R>
ケイラ・ハリソン: 155ポンド(70.31キロ)
マリーナ・モフナトキナ: 154.2ポンド(69.94キロ)

<ウェルター級/5分3R>
レイ・クーパー3世: 176.4ポンド(80.01キロ)
カルロス・レアル: 169.6ポンド(76.92キロ)

<ライト級/5分3R>
アンソニー・ペティス: 155.4ポンド(70.48キロ)
マイルス・プライス: 154.8ポンド(70.21キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ローリー・マクドナルド: 171ポンド(77.56キロ)
ブレット・クーパー: 169.8ポンド(77.01キロ)

<女子ライト級/5分3R>
ラリッサ・パチェコ: 155.4ポンド(70.48キロ)
ザマザグル・フェイザァラノワ: 153.4ポンド(69.58キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジョアオ・セフェリーノ: 170.8ポンド(77.47キロ)
ディラノ・テイラー: 170.6ポンド(77.38キロ)

マゴメド・マゴメドケリモフ(ロシア)

<女子ライト級/5分3R>
ジャナ・ファビアン: 160.8ポンド(72.93キロ)
ジュリア・バッド: 154.4ポンド(70.03キロ)

<ウェルター級/5分3R>
サディボウ・シ: 170.8ポンド(77.47キロ)
ニコライ・アレクサヒン: 170.2ポンド(77.2キロ)

<ウェルター級/5分3R>
グレイソン・チバウ: 169.6ポンド(76.92キロ)
ジャラ・フセイン・アルシラウィ: 170ポンド(77.11キロ)

<女子ライト級/5分3R>
エレナ・コレスニク: 155.2ポンド(70.39キロ)
アビゲイル・モンテス: 154ポンド(69.85キロ)

<女子ライト級/5分3R>
ヴァネッサ・メーロ: 155.8ポンド(70.66キロ)
マルティナ・インドロヴァ: 155.4ポンド(70.48キロ)

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BELLATOR Brave CF MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#03 UFC アビゲイル・モンテス アンソニー・ペティス クラレッサ・シールズ クリス・サイボーグ ケイラ・ハリソン サディボウ・シ ジャナ・ファビアン ジャラ・フセイン・アルシラウィ ジュリア・バッド ジョアォン・セフェリーノ ニコライ・アレクサヒン ボクシング マルティナ・インドロヴァ レイ・クーパー3世 ローリー・マクドナルド

【PFL2022#03】絶対女王ケイラ・ハリソン継続参戦。ウェルター級、セフェリーノ&アルシラウィに注目

【写真】ともに2019年&2021年シーズンを制したケイラ・ハリソン&レイ・クーパー3世(C)PFL

5日(水・現地時間)、PFLが5月6日(金・同)にテキサス州アーリントンのEスポーツ・スタジアム・アーリントンで開催するPFL2022年シーズン第3週のラインナップを発表した。

全6階級、1週で2階級ずつ消化されるレギュラーシーズンの第3順は女子ライト級とウェルター級の戦いの火蓋が切って落とされる。


Bellatorでクリス・サイボーグ戦実現か──そんな声もあった2度の世界女子ライト級王者ケイラ・ハリソンは結局PFLに残った。3度目の100万ドル獲得を目指す一歩はBellatorで1勝1敗、昨年のPFLに転じたマリーナ・モフナトキナだ。

ハリソンの対抗馬として期待が集まる元Bellator世界女子フェザー級王者ジュリア・バッドはジャナ・ファビアンと対戦。まだまだ層が薄い女子ライト級だが、過去2度のシーズンよりもMMAをこなしてきた選手が今シーズンはニューカマーとしては参入してくる。

カザフスタンの柔道ナショナルチームからMMAに転じたザマザグル・フェイザァラノワのキャリアは7勝1敗──ラリッサ・パチェコと相対する。

UFCで1勝3敗だったヴァネッサ・メーロもPFLに転じ、チャレンジャーシリーズで契約を勝ち取ったマルティナ・インドロヴァと戦う。また五輪金✖2、ボクシングでは世界8冠のクラレッサ・シールズのMMA転向2戦目で、判定勝ちを収めたアビゲイル・モンテスも2022年シーズンを戦うことが決まった。

とはいえキャリア4戦目のモンテスやバンタム級から2階級アップのメーロはハリソン相手では荷が重いだろう。バッド、フェイザァラノワの両者が過去のシリーズに参加していた初戦の相手にどのような勝ちっぷりを見せることができるか。その辺りが絶対王者ハリソンが君臨する女子ライト級を活性化させる鍵となるだろう。

フリーエージェントになる可能性もあった2019年&2021年ウィナーのブラダボーイ=レイ・クーパー3世。準決勝でブラダボーイ、シーズン2戦目でグレイソン・チバウに敗れた──悩めるビッグネーム=ローリー・マクドナルド。

昨年準優勝のマゴメド・マゴメドケリモフと、トップどころに目新しさがないウェルター級で注目は、BRAVE CFウェルター級&スーパーウェルター級王者からチャレンジャーシリーズを経て、PFL入りしたジャラ・フセイン・アルシラウィか。

初戦のチバウ戦を如何にクリアするか。この試合の結果、内容如何でヨルダンのライオンがシーズンの台風の目になることもありうるだろう。

また過去3シーズン無敗ながら負傷でドロップアウトが続いているジョアォン・セフェリーノが、第1戦では3度目の正直=マゴマドケリモフ戦が決まっているが、この1戦もシーズンの行方を占ううえでカギを握るファイトとなりそうだ。

昨年のロリマク敗退のようなアップセットやジャイアント・キリングが起こるのか。3強とアルシラウィ、セフェリーノに注目のウェルター級だ。

また2022年シーズン第1週に出場予定だったアンソニー・ペティスと、その対戦相手マイルス・プライスのマッチアップがこの週にスライドされている。その理由はリリースに見られなかったが、注目ファイター救済の特別措置であるならスポーツとしては認めがたい──が、それもPFLに残るWSOF臭といえるか。

■視聴方法(予定)
5月7日(土・日本時間)
午前6時30分~Official Facebook

■ PFL2022#03対戦カード

<女子ライト級/5分3R>
ケイラ・ハリソン(米国)
マリーナ・モフナトキナ(ロシア)

<ウェルター級/5分5R>
レイ・クーパー3世(米国)
マゴメド・ウマラトフ(ロシア)

<ライト級/5分5R>
アンソニー・ペティス(米国)
マイルス・プライス(アイルランド)

<ウェルター級/5分3R>
ローリー・マクドナルド(カナダ)
ブレット・クーパー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・マゴメドケリモフ(ロシア)
ジョアオ・セフェリーノ(ブラジル)

<女子ライト級/5分3R>
ジャナ・ファビアン(豪州)
ジュリア・バッド(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
サディボウ・シ(スウェーデン)
ニコライ・アレクサヒン(ロシア)

<女子ライト級/5分3R>
ラリッサ・パチェコ(ブラジル)
ザマザグル・フェイザァラノワ(カザフスタン)

<ウェルター級/5分3R>
グレイソン・チバウ(ブラジル)
ジャラ・フセイン・アルシラウィ(ヨルダン)

<女子ライト級/5分3R>
オレナ・コレスニク(ウクライナ)
アビゲイル・モンテス(メキシコ)

<女子ライト級/5分3R>
ヴァネッサ・メーロ(ブラジル)
マルティナ・インドロヴァ(チェコ)

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BELLATOR Bellator274 MMA MMAPLANET o PFL   アビブ・ゴザリ ジェイジェイ・ウィルソン ジョージ・カラキャニャン ネイマン・グレイシー パトリッキー・フレイレ ベラトール ボビー・キング ヤーソラフ・アモソフ ランス・ギブソンJr ローガン・ストーレー ローリー・マクドナルド

【Bellator274】計量終了 ダビデの新星アビグ・ゴザリ、7試合連続で初回フィニッシュなるか!!

【写真】フェイスオフでキングが思い切り詰めるっても、ガリ勉君が不良に歯を食いしばるような笑みを浮かべたゴザリだった(C)BELLATOR

18日(金・現地時間)、19日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator274「Gracie vs Storley」の計量が行われた。

ウェルター級のランカー対決、ネイマン・グレイシー×ローガン・ストーレーがメインの同大会。無敗の世界ウェルター級王者ヤーソラフ・アモソフが5月にMVPの挑戦を受けることが決まっている同階級だが、ローリー・マクドナルド政権時代に挑戦も判定負けを喫しているネイマンは、アモソフに既に敗れているストーリーを相手に、再挑戦へ向けてどのようなパフォーマンスを見せるか。


メイン5試合、プレリミ7試合が組まれているなか、一番注目したいのはプレリミのライト級戦に出場のアビブ・ゴザリだ。父のハキム・ゴサリはヘンゾ・グレイシーの黒帯で恐るべきことに48歳になった今も現役、しかも7連勝中という鉄人だ。

イスラエルの親子鷹、息子のアビブは2018年11月のMMAデビューから全試合をベラトールで戦っており、全て1R一本勝ちを収めている。平均試合タイムは2分02秒、フィニッシュも腕十字、RNC、ヒール、アナコンダ、キムラと多岐に渡っている。

とはいえ対戦相手は名前も実績もない相手が殆どだった。今回の対戦ボビー・キングは10勝4敗ながら、PFLフェザー級の準優勝スティーブン・サイラーや隻腕ニック・ニーウェルに勝利しており、過去最強の相手といえる。

パトリッキー・フレイレが兄に代わって頂点にあるベラトール・ライト級戦線、2000年6月生まれのZ世代=ダビデの新星アビブ・ゴザリは、ニュージーランドのジェイジェイ・ウィルソン、NHBを父から受け継いだランス・ギブソンJrと並び、要注目のサークルケージのニューウェーブだ。

■視聴方法(予定)
2月20日(日)
午前7時30分~ U-NEXT

■対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
ネイマン・グレイシー: 170.75ポンド(77.45キロ)
ローガン・ストーレー: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アンドレイ・コレシュコフ: 171ポンド(77.56キロ)
チャンス・レンカウンタ: 169.5ポンド(76.88キロ)

<ライト級/5分3R>
ジョージ・カラキャニャン: 156ポンド(70.76キロ)
アダム・ピコロッティ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
ブレナン・ワード: 174.8ポンド(79.28キロ)
ブランドン・ベル: 173.8ポンド(78.83キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デヴィオン・フランクリン: 262.75ポンド(119.18キロ)
サッド・ソウマ: 243ポンド(110.22キロ)

<ライト級/5分3R>
マンデル・ネーロ: 155.4ポンド(70.48キロ)
ニック・ブラウン: 155.2ポンド(70.39キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジェイロン・ベイツ: 136ポンド(61.69キロ)
クリス・ディソネル: 135.2ポンド(61.32キロ)

<ライト級/5分3R>
アビブ・ゴザリ: 155.8ポンド(70.66キロ)
ボビー・キング: 156ポンド(70.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ディアナ・ベネット: 125.4ポンド(56.88キロ)
ジャスティン・キッシュ: 125.6ポンド(56.97キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ニューマン: 185.6ポンド(84.18キロ)
コディ・ハーバート: 188.6ポンド(85.54キロ)

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・モンタルヴォ: 154.2ポンド(69.94キロ)
コーリー・サミュエルズ: 155.4ポンド(70.48キロ)

<フェザー級/5分3R>
アイザイア・ホキット: 145.8ポンド(66.13キロ)
セオドア・マキュカ: 145.2ポンド(65.86キロ)

<ウェルター級/5分3R>
オーランド・メンドーサ: 170.6ポンド(77.38キロ)
ジョナサン・ディロレンゾ: 169.8ポンド(77.01キロ)

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【UFC】再契約なった──超ド級のリア充、佐藤天「もう1度、土俵に立てるので借りを返して上へ」

【写真】根っからの笑顔も久しぶりに見たような気がする (C)MMAPLANET

1月12日(土・現地時間)、フロリダの佐藤天から「試合の日程は決まっていないんですが、UFCと再契約することが決まりました! 今日明日には契約書も出してくれます」という連絡が入った。

2020年11月を最後に、試合のオファーとともに契約更新という宙ぶらりんの状態で、いつあるか分からない緊急オファーに備え練習に精を出してきた。そんな厳しい時間にようやく終止符を打つことができた佐藤に、改めてインタビューを申し込んだ。

時を同じく平良達郎のUFC契約の報がJ-MMA界をわかせた今、佐藤天の心境をお伝えしたい。


──UFCと契約がなったと連絡を頂いていたのに取材が遅くなってしまって申し訳ありません。

「いえ、とんでもないです。あの日にコーチとマネージャーの(ヒラタ)シュウさんとミーティングをして『今日中に決まらないなら、PFLにしよう』という状況でした。次の週の大会のオファーがあったのですが、ビザの発給が間に合うかどうか。コロナの関係で3、4週間掛かるということでしたけど、ここでビザが出ないなら次のオファーはいつになるか分からない。それならPFLと契約するつもりになっていました。

結局、ビザは間に合わないということだったのですが、ショーン・シェルビーが『契約書を先に出す』と言ってくれたんです」

──さっさとそうしてくれれば良かったのに……という想いは?

「UFCも上場したので、契約に関して時間が掛かるようになっていて。試合のオファーの時に契約書を出すということで、同じように待たされているチームメイトも何人かいました。今はオファーがない状態で契約書を出すことが難しくなっているそうです。でも、最後の最後のタイミングで複数試合契約できることになりました」

──気持ちはどれぐらいPFLに向いていたのでしょうか。

「最後の最後までUFCで戦いたいという気持ちでした。ただヘンリー(フーフト)やグレッグ(ジョーンズ)も僕がUFCでやりたいことを十分に理解したうえで『最後の最後、これで無理なら、試合ができないという事態は避けるべき。それだったらPFLでコンスタントに戦おう』という風に言っていましたね。

なのでPFLで戦うという覚悟は決まっていました。UFCでやりたい、1回でも良いからという気持ちは変わっていなかったです」

──そういうなかで契約がなった。素直にどう思われましたか。

「願いは通じるんだなって。ビザとか自分がコントロールできないことだし、ショーン・シェルビーも『枠に入れるようにやっている。それでも難しかったら、PFLでの条件を良くしてもらうように掛け合う』とまで言ってくれていたんです」

──なんと、そこまでですか。

「ハイ。そういうことで決まったのは、素直に嬉しかったです。自分だけの願いじゃなくて、応援してくれる人もそうだし。カミ(バルジニ)も『良かった。ずっと祈っていたんだ』って次の日の練習前に連絡をくれて。皆が僕のことを思ってくれているなか、またスタート地点に立てることが凄く嬉しかったです」

──運を天に任せた。そういう状態で、諦めないからといって願いは叶うものではありません。でも、見切りをつけてPFLにしていれば今回の契約はなかったですね。

「PFLとサインするというタイミングは何度もありました。それでも1パーセントでもUFCの可能性があるなら──と見送ってきました。シュウさんも僕に試合を組ませたいという気持ちがあって、条件面も考えてPFLの話をしてくださっていたので、やり辛かったと思います。でも、僕のそういう気持ちをくんで本当に粘り強くUFCと話してくださいました。この間、シュウさんと密に連絡を取ってきて、立てた方針は他のマネージメントと同様のものですし。しっかりと話して、理解をし合ってここまで来られた。感謝しています」

──PFLは1年間でスケジュールが確定しますし、2試合は確実で。勝てば3試合、4試合とあるので決して悪い話ではないです。自分は日本からPFLに挑戦する選手も出てきてほしいと思っています。

「ハイ。僕もあのタイミングで無理なら、PFLで一生懸命にやるつもりでした。PFLは良い選手が集まっていますし、試合を視るのも好きで。もちろん、簡単に勝てる場所ではないです。でも本当に少しでUFCの可能性があるなら、そこは諦められなかったです。プロである限り、目の前のお金のことも考えないといけないです。ただし、結果が出ていないなかで、そこを一番に求めることは──自分が追い求めてきたものとは違います。UFCの最後の試合で負けていますし、2敗している。借りを返して、上を目指したいです」

──契約が取れた。それから3週間が過ぎましたが、気持ちの方は違いますか。

「いつでもスクランブルで戦えるように準備をしている。そこに変わりはないし、練習に向かう気持ちやモチベーションンはこれまでと同じです。ただ、夜に今後について考えたり、そういうことから開放されたので楽ですね。ただ一度跳ね返されたので、しっかりと勝てる……勝っていけるようにしていきます」

──この間、カザフスタンからシャクハト・ラクモフなど新しい選手の台頭がウェルター級でもあります。

「シャクハトはサンフォードで、キャンプをするので試合前は一緒に練習しています。練習中は凄く強いわけじゃないのですが、頭が良いです。度胸もあるし、自分の強さを本番で出す強さがあります。練習中は穴があっても、試合ではそこを見せないです。

あとミシェウ・ペレイラと試合をしたアンドレ・フィアーリョも一緒にやっています。彼も僕と同じように1年ぐらいUFCのオファーを待っている状態で、試合がないからUAEWに出場したりしていたのですが、5日ぐらい前のオファーでサインをして。それにイアン・ギャリーも、いますよ」

──あのアイルランドの新鋭ですか。

「ハイ。組みは課題ですが、打撃は良いですね。大舞台で結果を出す器、華があります」

──カザフスタン、ポルトガル、そしてアイルランドからやってきた選手達と、佐藤選手は日々練習しているわけですね。

「だから……こっちにいないと、日本にいると分からないことが多すぎます。そこがこっちと日本の差が広がる理由の一つだと思います。ジルベウト・ドリーニョがいて、ビセンチ・ルケもいます。メジャーと契約していなくても、LFAに出ていたタイラー・レイとか強いですし。PFLのシーズン中はローリー・マクドナルドもいました」

──凄まじいメンバーです。

「で……やっぱり皆、UFCで戦いたいんですよ。色々な国から、家族を国においてまでやってきて練習している。何も僕がやっていることは特別じゃない。色んな国から気合が入っている連中が集まっているので居心地が良いです。スクランブルのオファーに文句を言うヤツなんていない。僕はそういう連中がいる、ここが好きです」

(C) TEN SATO

──そういう佐藤選手を支える存在に関してですが……。佐藤選手の彼女が美人でヤバいというTwitterの投稿があるという話が伝わって来たのですが。

「あぁ、それはDropkickさんのインタビューでシュウさんから、彼女のことを尋ねてというリクエストがあったそうで(苦笑)。それでインタビューで話して……」

──あぁ、そういうことですか。発信源は自分でないことを伝えたくて。彼女さんの話題は、若松佑弥選手としか話題にしていなかったですよ(笑)。

「初めて食事に行った時、ちょうど佑弥が来ていた時なんです。で家に戻ったらアイツが『天さん、何ニヤニヤしてんですか。どうだったんスか』って(笑)。次に会ったのはドゥリーニョの試合を見に行った時で。3度目のデートの後から付き合うようになりました」

──この間、実は彼女の存在がないと佐藤選手は心が折れてしまっていたんじゃないかと思っていました。

「いやいやいや、そんなことはないですよ。それは別です。ただ練習に身は入りましたね(笑)。この間も色々と話を聞いてくれましたし……」

──厳しい状況が続いていても佐藤選手は彼女さんの話になると、表情が明るくなって。現地の写真を記事用に送って欲しいとお願いすると、さりげなく彼女の写真もあって(笑)。

彼女さんはプロのチェロ演奏者だそう。お幸せに。岡田遼の歯ぎしりが聞こえてきそうだ……(C)TEN SATO

「アハハハハ。彼女も喜んでくれました。

付き合う前に、初めて食事をすることになった時、そろそろ試合があるという話だったので『緊急のオファーを待っているので、試合が終わったら会いましょう』って……。で、それを何度か繰り返して、全然試合が決まらなくて。『なら、もう会いましょう』っていうのが始まりでした。何カ月も連絡だけしていて。あの間があったから、今があると思います」

──御馳走様です(笑)。超ド級のリア充の佐藤選手ですが、あとは試合がいつになるのか。

「遅くとも5月中の試合にオファーをする。それまでもショートノーティスで声を掛けることもあるから、準備をしておいてくれ──ということです。これまで通りです。平良選手もUFCと契約して、また日本でも注目度が上がるかと思います。

僕も契約したからOKでなく、ここからが大切です。今度は結果を残します。本当にあとはやるだけです。もう1度、UFCという土俵に立てるので借りを返して上にいく。UFCでも勝てるということを証明します。そのためにこっちにいるので」

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【Bellator272】堀口恭司戦へ。好漢セルジオ・ペティス─02─「兄が日本で戦った時、僕は高校生だった」

【写真】タイトル奪取後に、前王者のアルチュレタと健闘を称え合う。その言葉通り、対戦相手をリスペクトしているセルジオだ(C)MMAPLANET

12月3日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator272で、Bellator堀口恭司を相手に世界バンタム級王座防衛戦を戦うセルジオ・ペティス・インタビュー後編。

平本蓮とのタッグで、堀口戦に挑むセルジオは想像をはるかに超えた物静かで、重みのある言葉を紡いでくれた。

<セルジオ・ペティス・インタビューPart.01はコチラから>


──マーシャルアーツに専念しているから、トレーニングキャンプでなく常日頃から試合に出られる状態を創っている……もう生き方ということですね。

「そう、僕の人生だよ。とてもシンプル。ジムから家に戻り犬を抱き、フィアンセと過ごす。またジムへ行き、家に戻る。食事をして、ジムへ行く。それを毎日繰り返しているんだ。ファイトキャンプ期間だろうが、そうでなかろうかずっとジムにいる。

そうしていたいんだ。これから先の4~6年をいかに戦っていくか。そのためには常に自分のことをケアしていかないといけない。白髪が増えていくなかで良い環境に置き、自分を癒していくことがキャリアを長く続けるうえでアドバンテージになってくる。そしてファイターだけでなく、人間として成長していきたんだ」

──素晴らしいです。ところでBellatorがRIZINとの協力関係により2019年には日本大会を開き、選手の交流もありました。今後、このクロスプロモーションを発展させていくとスコットやRIZINの榊原代表が公言しています。この件について、セルジオはどのように考えていますか。

「素晴らしいことだよ。僕のキャリアはほとんどを米国で過ごしてきた。まずメキシコで戦ったけど、この世界の他の地域で戦いたいと思っている。その地を訪れ、街を見て、人と触れ合い、文化を知る。僕の兄は東京で戦っているけど(2012年2月26日、さいたまスーパーアリーナにおけるUFC144でのジョー・ローゾン戦)、僕もそういう経験をしてみたい。地球の反対側で、いつもと違う相手と戦ってみたいんだ」

──アンソニーがジョー・ローゾンを左ハイキックでKOした時、セルジオは日本に一緒に来ていなかったのですか。

「僕はまだハイスクール・スチューデントだったんだ(笑)」

──本当ですか。つい先日のようにも感じるのに、もうそんなに昔の話になるのですね。

「そうだよね(笑)。高校で授業を受けないといけないから、日本に行けなかった。確かジュニア(3年生=11年生)か、シニア(4年生=12年生で最上級)だった。あの時のアンソニーは美しいパフォーマンスを見せていたよね」

──これこそ本場のUFCだと日本のファンも多いに盛り上がりました。

「アンソニーは『コーナーの声がメチャクチャ聞こえるんだ。凄くファンがファイターを尊敬してくれていて。本当に会場が静かなんだ』って僕に話していたよ。米国の会場やファンと日本の会場の雰囲気と比較して、日本の会場がどういうものかアンソニーが教えてくれた。

スポーツとして、素晴らしいよね。そういうところで戦いたい。僕はトラッシュトークをして、相手選手を必要以上に貶めるとか嫌なんだよ。僕たちはアスリート、マーシャルアーツの有り方として普段から良き人間であるべきだと考えている。確かに僕らはファイターでケージのなかで戦う。でも、最後は人間性が大切だし、行き着くところはそこだと思っている」

──米国MMA界のメインストリームを歩んできたセルジオが、そういう考えの持ち主だとは思っていなかったです。

「アハハハ」

──ところでBellatorが次にワールドGPを開催するなら、それはバンタム級になるという噂です。

「その話は僕の耳にも入って来るよ。きっとGPが行われるってね。GP系の試合は経験がないから、凄く楽しみだよ。100万ドルを手にするチャンスでもあるしね。バンタム級の選手にとって、良い話だ。タイトルマッチを戦うまでに至らない選手にも、タイトル挑戦の機会が与えられ、優勝賞金を手にするチャンスが巡って来るんだから。

短期間に3試合、4試合と戦う。それが僕にとってアドバンテージにあると思っている」

──そうなのですか。とはいえばベラトールのGPスタイルは5分✖5回戦、王者は毎回防衛戦と他で見られるGPよりハードです。実際、ウェルター級ワールドGPでローリー・マクドナルドは心身ともに疲弊し、フェザー級GPでもパトリシオ・フレイレは王座を失いました。

「ローリーもピットブルも、それまでの試合数が多い選手達だ。ローリーはUFC時代に確実にダメージを蓄積している。パトリシオも37とか38戦目だった。僕はまだ26試合しか戦っていない。幸運にも大きなケガもせずにキャリアを重なることができた。

骨折したこともないし、後を引くようなカットもない。僕に戦い方はGPフォーマットに合っている。しっかりと相手の動きを見て動き、体にダメージを受けていない。それでいてアグレッシブに戦っているし、本当に僕のファイティング・スタイルは、GPを勝ち抜くにはパーフェクトさ。

まずは12月3日、キョージ・ホリグチとの試合に勝ってからだけどね」

──堀口選手との世界戦、どのような試合を世界に発信したいですか。

「これまで通りアグレッシブに戦う。フアン・アルチュレタ戦も悪くなかった。でも、もっと良い試合ができる。今回の試合にむけてオフェンス、ディフェンスともに磨いてきた。レスリングゲームも柔術ゲームも含め、全ての局面で進化している。別の世界のチャンピオンを相手に、自分を試すことができる。最高に楽しみだよ」

──セルジオ、今日は色々と話していただきありがとうございました。日本でこの試合を視るファンに一言お願いします。

「ホリグチという世界のベストファイターを相手に、最高の試合をしたいと思う。僕らの試合に楽しみにしてほしい。日本のファンにも、世界中のファンにとっても最高の戦いをしたい」

■視聴方法(予定)
12月4日(土)
午前9時00分~ U-NEXT

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【PFL2021#10】ウェルター級2連覇へ、レイ・クーパー3世「豪華な設備は必要ない。練習はガレージで十分」

【写真】取材後にハワイからフロリダへ。同じ米国内でも6時間も時差がある(C)Zuffa/UFC

27日(水・現地時間)、フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロックホテル&カジノでPFLのシーズンファイナル=PFL2021#10 「Championships 」が開催される。

5階級のファイナルが行われるPFLのシーズン掉尾を飾る大会で、ブラダボーイことレイ・クーパー3世が、2018年シーズンファイナルで敗れたマゴメド・マゴメドカリモフとウェルター級二連覇を掛かったリベンジマッチに挑む。

父はハワイアンMMAのパイオニア=レイ・ブラダ・クーパー、その父と弟2人の計4人で、ガレージでトレーニングをブラダボーイはローリー・マクドナルドを完封するなど、ワイルド一辺倒から高いステイビリティを誇る成熟したファイターに成長した。

シンプル・イズ・ザ・ベスト、ハワイアン・ロコを代表してブラダボーイがデカゴンに足を踏み入れる。


──6日後にマゴメド・マゴメドカリモフとPFL2021シーズンファイナルを戦います。(※取材は10月22日に行われた)今の気持ちを教えてください。

「良い感じだよ。もう準備はできている」

──今シーズはレギュラーシーズン2戦目が計量失敗で、勝ってもマイナス1点。負けてボーナスポイントを対戦相手のニコライ・アレクサヒンに与えるケース、または勝っても獲得ポイントは5Pで終了し、サディボウ・シとカーティス・ミランダーが強豪ロシアンをフィニッシュするような事態になれば、プレーオフ進出ができないという危機的状態に陥りました。

「とにかく試合に勝つことに集中したよ。神経質になることもなかった。対戦相手のニコライ・アレクサヒンに勝ち点3もボーナスPも与えないこと、他の選手は僕よりポイントが低かったし、目の前にある試合に勝つことに集中していたんだ」

──あの試合内容を見ると、体調不良でないことは分かりました。なぜ、大切な時に減量失敗というミスを犯してしまったのでしょうか。

「水抜きを早くし過ぎてしまった。そして水分補給も早過ぎた。タイミングを間違い、突然、全く水が抜けなくなってしまったんだ。僕のミスだよ。体は水分を欲しがるから、早く水抜きをするような間違いはもう絶対にしない。減量方法は変えてはいなかった。ただ、早く水抜きをしたことで、水分補給がいつもと違ってしまって。もう、あんなことはしない」

──結果的にプレーオフ進出を果たし、準決勝ではキャリア最高のビッグネームと言って良いローリー・マクドナルドを完封しました。

「ローリーはこのスポーツのレジェンドだから、勝てた意味は凄く大きい。何よりも彼は今もトップの1人だ。その彼を完全に支配できた。ローリーはスタンドでも手がでないし、レスリングでも僕が圧倒した。結果、僕がウェルター級の世界のトップだと証明できる試合になった。自分の力を信じていたし、勝つと思っていたけど、やり切ったという気持ちが大きなファイトだったね。大きな意味を持つ勝利だ」

──決勝で戦うマゴメドカリモフには3年前のファイナルで敗れ、2年前はプレーオフの準決勝を彼が棄権をしました。このような過去があり、ブラダボーイは常に彼との対戦を望んできました。

「2年前、プレーオフの2試合目で戦うはずだったけど、初戦で消耗していたから彼は勝てないと判断したんだろうね。僕との試合を避けた。今回はファイナルだし、そういうことは起きない。シーズンファイナル、最後の試合、最高の舞台だ。あの負けを払拭する勝利を手にする」

──3度目とはいえ目の前に100万ドルがあると、精神的に何か影響はないでしょうか。

「3年前より大人になった。自分のエゴに従って、パンチを大振りするようなことはなくなったよ。ミスをしないよう戦う、それがファイターとして成長した点だと思う。状況判断をしてパンチを放つようになったし、よりテクニカルになっているよ」

──今は3年前より100万ドルの賞金を気にせず戦えるということでしょうか。

「賞金のことは考えていないよ。ファイトに集中している。この階級のベストファイターと戦うんだから、とにかく自分をプッシュすること。いつの日か、ウェルター級のベストファイターになるためにもね」

──2年前に100万ドルを手にしても、その考えは変わらなかったということですね。

「100万ドルを獲得して、練習に身に入らなくなるとか、戦うモチベーションが落ちたとかは一切ないよ。100万ドルが手に入ったことは家族と生きていくことを考えると、もちろん嬉しかったよ。だからって僕の生活スタイルが変わるわけじゃない。派手な生活なんて一切送って来なかったし、何も変っていないよ。

人としてハンブルなままでいたいんだ。時間を無駄に使う様なことだけはしたくない。練習もガレージで続けているし、父の練習方法も一切変わっていない。豪華な練習設備なんて要らないし、走るのは家の外で十分だ。ガレージのマットでレスリングのスパーリングをして、打撃の練習をし、ウェイトを挙げる。科学的なトレーニングは僕には必要ない。

結局、ハードなランニングとハードなスパーリングをするにことに変わりはない。マシーンで使って行うことは、マシーンなしでやり切れるんだよ」

──ガレージで行う父、そして弟との練習で、マゴメドカリモフ戦への対策練習はできるのですか。

「父と2人の弟、それで十分。誰も僕らの練習に来てもらっていない。ジム内で身内だけでやる練習が好きなんだ。僕はそうやって生まれ育った。他の選手たちと練習しようとは思わない」

──マゴメドカリモフのようなサイズが弟たちはあるのでしょうか。

「ノー。2人は僕より小さいよ。でも対戦相手じゃないないんだよね、試合は。僕がどう戦うか、だから。ハードな練習をして、グッドシェイプでいること。そして戦う。自分をしっかりと創り込むことができれば、相手が何をしてこようが関係ない。関係してくるのは僕が何をするのか、だよ」

──その考えはもちろん、ブラダボーイの信条だと思いますが、皆に共通することだと思いますか。

「それは分からないよ。僕は僕のことを考えて、こうしているんだから。大きなジムより、ガレージで練習する方が好きなんだ。だから他の人がどうかっていう問いに対して、答を持たない。ただ自分らしくやっているだけだよ。

普段も家族と一緒にいるし、友人も多くない。家族が一緒にいる──それ以上のことを望むことはないからね」

──では、そうやって自分を貫いてきたブラボ―イはマゴメドカリモフのことをどのようなファイターだと考えていますか。

「前に戦った時と何も変わっていない。同じファイターだ。ひたすらレスリングを仕掛けてくるだろう。レスリング勝負がお望みなら、レッスルするよ。どの局面でも僕は戦うことができるから」

──ブラダボーイ自身は2018年の大晦日にマゴメドケリモフと戦って以来、どこが一番成長したと思いますか。

「ラッシュをしないで、パンチを打つことに対して我慢できるようになったこと。もう少し我慢強く戦うことができていれば、前回の試合も勝つことができていた。それなのにフラストレーションがたまってミスを犯してしまった。もっと我慢強く、成熟した試合を見せる。そうすることで、試合は楽になるんだ。自分のアグレッシブな性格をコントロールして戦えば、勝機は確実に広がって来るからね」

──シーズン2連覇、それともリベンジ。どちらにより比重がありますか。

「タイトルを獲ることだけを考えて戦うよ。2021年のウェルター級世界チャンピオンという称号を得るために、マゴメドカリモフと試合をする。今年の4試合目で、最後の試合だ。ここまで本当に調子よく戦えた。これを続けるだけだよ。それが一番大切なことだよ」

──仮にPFLウェルター級2連覇を成し遂げた場合、3連覇を目指しますか。それともUFCのドアを叩くのでしょうか。

「まだ、そこまでは考えていない。そうなった時には父やマネージャーと話をする。今はそこを考える時じゃないし、試合に集中するよ。とにかく時が来れば、自分にとって正しいと思われる選択をすることだけは確かだよ」

──ブラダボーイ、今日はインタビューを受けてもらいありがとうございました。

「こちらこそありがとう。僕はルミナ・サトーやタカノリ・ゴミの試合を見て育った。父は彼らとレスリングの練習をしたこともある。僕にとって父のように日本で戦うことが夢なんだ。さいたまスーパーアリーナで戦いたいと思っている。サンキュー」

■視聴方法(予定)
10月28日(木・日本時間)
午前5時30分~Official Facebook

■ PFL2021#10対戦カード
<女子ライト級決勝/5分5R>
ケイラ・ハリソン(米国)
テイラー・ゴールダード(米国)

<ウェルター級決勝/5分5R>
マゴメド・マゴメドケリモフ(ロシア)
レイ・クーパー3世(米国)

<女子ライト級/5分3R>
チェルシー・シールズ(米国)
アビゲイル・モンテス(メキシコ)

<ヘビー級決勝/5分5R>
ブルーノ・カッペローザ(ブラジル)
アンテ・デリア(クロアチア)

<フェザー級決勝/5分5R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
クリス・ウェード(米国)

<ライトヘビー級決勝/5分5R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール(ブラジル)
マールシン・ハムレット(ノルウェー)

<ライト級決勝/5分5R>
ロイック・ラジャポフ(タジキスタン)
ハウシュ・マンフィオ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
オマリ・アクメドフ(ロシア)
ジョーダン・ヤング(米国)

<女子ライト級/5分3R>
ジュリア・バッド(カナダ)
ケイトリン・ヤング(米国)

<ライト級/5分3R>
ドン・マッジ(南アフリカ)
ネイサン・ウィリアムス(米国)

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MMA PFL PFL2021#07 マゴメド・マゴメドカリモフ レイ・クーパー3世 ローリー・マクドナルド

【PFL2021#07】レイ・クーパー3世がロリマクを抑え込んで完勝。マゴメドカリモフとの決勝戦に進む

<ウェルター級準決勝/5分3R>
ローリー・マクドナルド(カナダ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
レイ・クーパー3世(米国)

互いに左ジャブを突き合う中、マクドナルドがクーパーの左足にシングルを仕掛ける。これをカットしたクーパーは、右腕を差し込み、マクドナルドをケージへ押し込む。マクドナルドは押し返し、反対に両腕を差し上げていくが、クーパーもオーバーフックでディフェンスし、押し返す。差し合いから投げを放つマクドナルド、クーパーは倒されず、ケージ際でいなしてマクドナルドの顔面にヒザを突き上げる。

なおも両脇を差して相手をケージに押し込むマクドナルド。しかしクーパーが切り返し、ダブルでテイクダウンを奪う。マクドナルドのラバーガードで組むことができず、ハーフへ。クーパーは上からパンチを落とす。ケージを背にして立ち上がろうとしたマクドナルドだったが、クーパーがトップをキープ。ラウンド終盤には肩固めを狙っていった。

2R、クーパーの左に右ストレートを被せるマクドナルド。さらにダブルレッグでテイクダウンを狙ったが、それをカットしたクーパーが反対にボディロックでグラウンドに持ち込んだ。ひとつ足を越えたクーパーは、そのまま抑え込みながら上下にパンチを散らす。そして、1Rと同様に肩固めを狙うクーパー。マクドナルドはクーパーのパンチに顔を背ける。

ブレイクがかかり、スタンドで再開後、左ジャブを繰り出すマクドナルド。しかしクーパーが左フックを当て、左右フックで攻め立てる。マクドナルドも首相撲に捉えてヒザで応戦するが、クーパーが回り込みダブルで再びテイクダウン。そのままクーパーがトップをキープした。

最終R、開始早々クーパーの右ストレートがクリーンヒット。マクドナルドはダブルを仕掛けるも、クーパーがスプロールしてトップを奪う。マクドナルドはラバーガードの体勢に入るが、クーパーをコントロールすることができない。疲れと嫌がる表情を見せるマクドナルドは、クーパーの左腕を取って腕十字を狙ったが、これは防がれた。

ガードに戻ったマクドナルドを抑え込むクーパーは、パンチと鉄槌を落とし続ける。マクドナルドは下からクーパーの左腕を抱え、キムラへ。しかしクーパーはすぐに腕を抜き、ケージ際でパンチを落とす。マクドナルドも足を利かせるが、体勢を変えることはできず。残り15秒でブレイクが掛かり、スタンドでパンチを放つも形勢逆転には至らなかった。

判定はジャッジ3者ともフルマークでクーパーの勝利を支持。
10月27日に行われるウェルター級決勝は、レイ・クーパー3世×マゴメド・マゴメドカリモフに決まった。


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