【写真】ライト級とは到底思えない、パク・シウォン。今後を考えて、一足飛びでマゴメドフとの決勝が見たい(C)MMAPLANET
3月16日(日・現地時間)に韓国、ソウルのチャンチュン体育館で開催されるRoad FC72の対戦カードが続々と発表されている。
Text Manabu Takashima
まずRIZIN DECADEに出場し上田幹雄に敗れた2024年Road FC MVPでライトヘビー級&ヘビー級二冠のキム・テインが持つ、ヘビー級のベルトに、関野大成が選手権試合。さらにRoad FCミドル級王座統一戦=正規王者ファン・インス×暫定王者イム・ドンフアン、2024年ライト級グローバルT準決勝=パク・シウォン×ナンディンエルデン・キム・インソォンの3試合がアナウンスされた同大会。
続いてフライ級王座決定戦=イ・ジョンヒョン×コ・ドンヨク戦、黒井海成×キム・ヒョンウの66キロ契約マッチが明らかとなっている。
キム・テイン×関野は昨年4月に王座決定戦で対戦しており、その時はキム・テインが1R3分55秒でTKO勝ちを収めベルトを巻いている。関野は9月のDEEPでベテラン水野竜也に続き、昨年末のRoad FC71でシム・ゴンオ戦と連続KO勝ちを収めて、ケージの中から挑戦をアピールしてリベンジマッチを現実のモノとした。
ミドル級王座統一戦は正規王者ファン・インスが、昨年12月のZFNに出場し81キロ契約でキム・ハンスルに勝利した2週間後に、暫定王座決定戦で勝利したイム・ドンファンと対戦することとなった。2021年7月に同王座を獲得したファン・インスだが、決して層の厚くない同階級でなかなか挑戦者が現れず、1年7カ月後にキックボクシングマッチでお茶を濁してから、さらに1年半が経過しても初防衛戦の機会は巡ってこなかった。
本人もこの状況にRoad FCからの離脱をSNSで宣言する一幕も見られた。このような経緯があったためRoad FCは、全方位外交のZNFのファン・インスの出場を認めていた。
キム・ハンスルにスプリット勝利したもののUFC入りとはならかったファン・インスには、再びRoad FCも対戦相手を探す作業が必要となった。
そこで過去にファン・インスに敗れているラ・インジェ、戦績5勝7敗のイム・ドンファンの間で、暫定王座が争われた。
いわば挑戦者では説得力がない対戦の勝者に、暫定王者という格を与えるような選手権試合だったわけだ。
一方、昨年10月に消化されたはずのライト級グローバルT準決勝が再び、パク・シウォン×ナンディンエルデン・キム・インソォンが組まれたのとも『?』となるファンが多いはずだ。
初戦でキャプテン☆アフリカをパウンドアウトした際に、パク・シウォンは拳を折り準決勝を棄権。対戦予定だったアルトゥル・ソロヴィエフが不戦勝でファイナル進出を決めていた。ところがソロヴィエフは契約更新の交渉でRoad FCと関係が悪化し、Road FC71を欠場してしまう。決勝でソロヴィエフと対戦予定だったカミル・マゴメドフは、ノンタイトル戦でヨ・ジェウを一蹴していた。
決勝戦が消滅、ソロヴィエフの再登場はない。この間、負傷が癒えたK-MMAの未来=パク・シウォンが復権、準決勝を戦うことに。しかも相手はソロヴィエフに敗れているナンディンエルデンと、なかなか強引な方法論が採られている。この勝者がマゴメドフとファイナルを戦うことになるが、さすがに不戦敗となったパク・シウォンを決勝にいきなり登用することはできず、準決で姿を消した者同士が拳を交えることになったというところか。・
年末大会でRIZINの敗北から再起したイ・ジョンヒョン。その彼の勝利直後にケージインしタイトル戦を要求したコ・ドンヨクの間でタイトルが争われるフライ級。Road FCでフライ級王座が設けられるのは2019年にONE WSに転じた、時のチャンピオン=、ソン・ミンジョンが契約満了によってタイトルを返上して以来6年ぶりとなる。
黒井は昨年10月のRoad FC70で初の海外遠征を敢行するも、パク・ジョングンの三角絞めにキャリア初黒星を喫している。対するキム・ヒョンウはバンタム級(=63キロ)グローバルTでベスト4のキム・ヒョンウと66キロ契約で再起戦を戦うことに。
Road FCでは2023年のトーナメント制移行以来、バンタム級とフェザー級を統合し、63キロでバンタム級をうたってきた。結果、現状としてフェザー級王座は存在せず、そのフェザー級で戦う黒井の試合は、以前のリミット65.5キロに+500グラムが加わった契約体重マッチとなった。
ここまでに発表されたラインナップは再戦、再起戦、復活と再生作用がRoad FC72だが、そんなReborn大会より2015年3月のイ・グアンヒ×クォン・アソル戦のヒジ打ち&大量流血の結果、禁止となっていたエルボーでの攻撃が解禁される。
10年ぶりにヒジ打ちだが、北米ユニファイドに倣うことなく直下エルボーは反則となる模様。また関節蹴りの全面禁止も決まっている。
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