カテゴリー: LFA187

＜128.6ポンド契約／5分3R＞
マルコス・デリ（ブラジル）
Def.1R4分32秒by TKO
イグナシオ・フェルナンデス（アルゼンチン）

デリの計量失敗でキャッチ戦となった一戦。既に4勝1敗で勝利のブラジル。ただし、アルゼンチンとは1勝1敗で、この試合が決着戦だ。フェルナンデスが大振りのパンチで前に出ていき、デリは左ローから右ハイを狙うと左ハイをブロックして右を伸ばす。ミドルハイを続けるデリはフェルナンデスの左ミドルを捌いて、右を当てる。跳びヒザの着地に組みつかれたデリだが、逆にテイクダウンを決めてトップを取る。バタフライガードのフェルナンデスに対し、デリは余裕でカメラにサムアップを見せる。

ワキへのパンチから左足を抜いたデリに対し、フェルナンデスは腕を抱えて固めていく。フェルナンデスは窮屈な状態でキムラを狙うが、デリがバックに回る。ワンフックから両足をフックしたデリがRNCを狙いつつ後方から殴る。残り35秒、強烈な勢いでデリが左のパンチを連打すると、動かないフェルナンデスを見てレフェリーが試合を止めた。

＜フェザー級／5分3R＞
イングレソン・ジラーラ（ブラジル）
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ルーカス・ミレティ（ベネズエラ）

先に前に出てプレッシャーをかけるジラーラ。ミレティはケージをサークリングしながらジャブを突く。ジラーラは右カーフを蹴ってワンツー、ジャブの差し合いから右フックにつなげる。距離が詰まるとジラーラが左フックからパンチをまとめて、下がるミレティに飛びヒザ蹴り。ミレティもそこに右フックを合わせる。距離が離れるとミレティが左ミドル、ジラーラはジャブから右ボディストレートにつなげる。

ジラーラは再び飛びヒザ蹴りを見せて右ストレート、細かいパンチから飛びヒザ蹴り、詰めて右ストレートを打ち込む。さらにジラーラはパンチから前に出て左ミドル、細かい連打をまとめてスピニングバックキック。ミレティもダブルレッグに入るが、ジラーラがスクランブルで上になる。ミレティも脇を差してすぐに立ち上がった。スタンドではお互いの右と右が交錯、ミレティがジャブで前に出る。終盤、ジラーラがプレッシャーをかけてスピニングバックキック、左右のフックでミレティをケージまで下がらせた。

2R、前に出るジラーラが右ハイキック、スイッチも入れてインローを蹴る。ミレティもシングルレッグからテイクダウンを奪うが、ジラーラがすぐに蹴り離して立ち上がる。試合がスタンドに戻るとジラーラが左フックから飛び込んでパンチをまとめる。ミレティもスイッチして左ミドルを蹴ると、ジラーラがそれをキャッチ、テイクダウンしてバックへ。ミレティがスクランブルでインサイドガードで上になると、ジラーラはガードから腕十字や三角絞めを狙いながら距離を取って立ち上がる。

ミレティはサウスポーにスイッチして距離を取りながら左ストレート、デラーラはじりじりと距離を詰める。ミレティはオーソドックスに戻してジャブで距離を取る。前に出るジラーラだが有効打がない。最後はミレティが左ミドル、バランスを崩したものの、すぐに組みついてラウンドを終えた。

3R、ミレティが細かくジャブを突いてダブルレッグへ。切ったジラーラはすぐにヒザ蹴り、距離が離れるとサウスポーにスイッチして左ストレートで飛び込む。ミレティはダブルレッグも見せながらパンチを狙い、ジラーラは右ストレートから左ミドル、かぶせるような右フックと手数を増やす。ミレティはダブルレッグを狙うが深く組むことができない。

デラーラは距離を取りつつ、細かい打撃でプレッシャーをかけ、ミレティの左フックに左フックを合わせる。そしてミレティのシングルレッグを切ると左フックから詰めて連打。組もうとするミレティに右のヒザ蹴り。組みつくミレティにアナコンダチョークを狙いつつ、マウントへ。ミレティも足を入れて足関節を狙って立つ。デラーラはミレティをケージに押し込み、距離が離れると右ストレートを放つ。

ここで試合終了となり、判定はジャッジ3名とも30-27でデラーラの勝利。大会1週間前のショートノーティスでの出場となったデラーラは「ブラジル人は、いつだって戦いに応じる気持ちを持っているんだ。でも、次はフルキャンプで挑みたい」と語った。

＜140ポンド契約／5分3R＞
リオネル・アボイェル（アルゼンチン）
Def.2R1分37秒by RNC
アポロ・ゴミス（ブラジル）

サウスポー同士、ガードを固めて前に出るアボイェルに対し、ゴミスが腹を蹴っていく。左右のフックから組んで、引き込んだアボイェルがすぐに立ち上がる。ゴミスはアボイェルをケージに押し込み、左腕を差す。アボイェルは首相撲からヒザ蹴りも、離れたゴミスにボディを打たれる。粗いパンチで前に出るアボイェルは組まれて、ケージに押し込まれる。

ゴミスはボディロックに取るが、アボイェルも左を差し返す。ボディにヒザを突き刺したゴミスがダブルアンダーフックもテイクダウンをなかなか奪えない。離れた両者、ゴミスが左フックも構わずアボイェルが前に出る。ゴミスはここでクリンチでケージに押しつけ、首相撲&ヒザをボディに突き上げる。一瞬のジャンピングガードもすぐに着地したアボイェルは、金網を背負った状態が続く。残り45秒、立ち技の距離になるとゴミスはヒザを空振りし、ボディからアッパーを狙う。ここから再びクリンチとなり、初回が終わった。

2R、右ハイをダブルで空振りしたアボイェルだが、左右のフックから組んでシングルレッグへ。アボイェルは頭が下がりすぎ、バックを許しそうになると立ち上がる。ゴミスはボディショット、前蹴りをボディに入れる。それでも左フックを振るって前に出たアボイェルは、ケージに詰まったゴミスに左を打ち抜きダウンを奪う。

ゴミスのシングル狙いも、RNCをセットアップし背中を取ったアボイェルが、まさかの一本勝ち。大熱狂の館内は、一瞬のうちに静寂に包まれ――勝者は涙を流した。それでもサンパウロのMMAファンは勝者に拍手を送り、てアルゼンチン人ウィナーは「キャッチウェイトになったこと、対戦相手に謝る。本当に申し訳なかった。チームの皆がいて、今日の勝利がある。おばあちゃん、ありがとう」と話した。

＜フェザー級／5分3R＞
ペドロ・ドレート（ブラジル）
Def.1R5分00秒 by バーバルタップアウト
レアンドロ・ソラノ（ベネズエラ）

ドレートが右ロー、ソラノがそれに合わせてシングルレッグで組みつく。ドレートは小手を巻いて内股を狙いつつパンチを入れる。ソラノはそのままケージに押し込むがテイクダウンできずに離れる。試合がスタンドに戻るとドレートがワンツー。ソラノが再びシングルレッグに入ってドレートをケージに押し込むが、ドレートが足を抜いてケージを背にして倒れない。逆に押し込むソラノにヒジを入れる。ここから首相撲の攻防になり、互いに離れ際にパンチを狙った。

距離が離れるとドレートが鋭いジャブ。ソラノはドレートのパンチに合わせてシングルレッグに入るが、ドレートはケージに身体を預けて足を抜いて倒されない。離れるとドレートが左ミドル、鋭い左ジャブを突き刺す。ソラノも右をかぶせて前に出ていくが、ドレートは変わらずジャブを当てて、ソラノの右をｋわして、右ストレートから左フック。ソラノのシングルレッグを切って、テイクダウンを許さない。

1Rが終わるとソラノは左目の下が大きく腫れあがり、バーバルタップアウト。ドレートが勝利を収めた。

＜女子ストロー級／5分3R＞
アリエサ・ベルトソ（ブラジル）
Def.3R3分19秒by TKO
アレハンドラ・フェルナンデス（ペルー）

左ジャブを伸ばすベルトソが、右前蹴り。右に回るベルトソを追いかけたフェルナンデスが、意外にも組みに行く。ケージに押し込まれたベルトソは細かいヒザを入れて、体を入れ替える。なかなかワキが差せないベルトソが、レベルチェンジからシングルへ。右を差して防いだフェルナンデスに対し、ベルトソは離れ際に右エルボーを入れて、即組みなおす。腕を差し上げてテイクダウンを決めたベルトソが、ハーフで肩固めへ。

ベルトソはマウントに移行しし、Qマウントからパンチを落とす。エルボーに背中を見せたフェルナンデスはパンチを集中されて、もう一度上を向く。再び顔面にパンチを痛打されたベルトソは背中を向けると、ベルトソがパンチからワキをすくっていくが時間も残っていない。エルボーを打たれながらフェルナンデスは初回を生き残った。

2R、ジャブを放って左に回るベルトソだが、初回と同様にフェルナンデスが組んでいく。ベルトソは小内刈りでテイクダウンを決めると、ハーフガードで抑えつつ足を抜いてマウントへ。右エルボーを落とされ半身になったフェルナンデスは、再びエルボーを打たれて背中を向ける。初回と同様に完全に防御態勢のフェルナンデスに対し、ベルトソが自らキャンバスに背中をつけてRNCへ。パームトゥパームが極まったと思われたが、フェルナンデスはここもアゴをぬく。と、ワンフックでツイスターを狙ったベルトソは、背中の真後ろを取り直しRNCへ。

背中を伸ばされたエルボーとパンチの連打にフェルナンデスは、頭を抱えながらこの回も5分間耐えきった。

最終回、ベルトソはワンツー、サークリングでフェルナンデスのパンチをかわすと右ローを蹴る。ミドルをキャッチされても足を抜き、エルボーを打つベルトソは自ら組むことはない。ジャブ、右ストレートを打たれたフェルナンデスが懸命に左を振るうが、ボディから顔面を打たれてケージにつまる。さらにカーフで姿勢を乱させたベルトソは、やや流しているか。

跳びヒザから右ストレート、疲れたフェルナンデスの大振りのフックは空を切るばかり。ベルトソは首相撲からヒザ蹴り、離れたベルトソに右ストレートを打ち抜く。右目が見えていない状況のフェルナンデスに組み付いたベルトソは、リフトアップから足を払ってテイクダウン。背中を見せて殴られたフェルナンデスを見て、レフェリーが静かに止めた。

圧倒しながら熱くなることなく、確実な勝利をTKOで挙げたベルトソは勝ち名乗りもクールな表情のまま受けた。