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【BRAVE CF52】計量終了 バンタム級初陣モチャメド・マカエフ、ルジボエフ✖アブドゥラギモフに注目

【写真】計量を終え、この症状を浮かべたマカエフ。ケージの中でのパフォーマンスは向上するのか──気になる (C)BRAVE CF

7月31日(土・現地時間)、1日(日・同)にイタリアのミラノで現地のGolden Cageと共同開催される無観客大会=BRAVE CF52「Bad Blood」の計量が行われた。

メインは4月1日の50回記念大会で組まれていたBRAVE CFミドル級王座決定戦=ミドル級王者モハメド・ファフレディン✖モハメド・サリード・マレムがリスケされている。4月はファフレディンが体調不良に陥り、試合直前に欠場が決まり、マレムとの対戦は4カ月遅れて実施されることとなった。

ファフレディンが92.3キロ、マレムが91.6で計量を終えると、フェイスオフ後も睨み続けるミドル級チャンピオンに対し、マレムは我関せず正面を向いて撮影に応じた。


初のイタリア大会、地元イタリア勢やイタリア在住のモルドバ勢を中心に欧州のファイター、そしてロシア系と中央アジア系が集まりBRAVEらしいマッチアップが揃っている。

ベラエティが顔ぶれのなかでも要注目は、バンタム級初戦を迎えるデビュー以来10連勝中、オーストリア在住のチェチェン人ファイター=モチャメド・マカエフだ。流派は不明だがJrで空手、そしてキックの世界王者となったマカエフは、テイクダウンを織り交ぜて力強いファイトをフェザー級でも展開してきた。それでも上背やリーチがないため、さらに上を目指すために階級を落とすことにしたのということだろう。

対戦相手のガムザット・マゴメドフはキャリア6戦5勝1敗、その1敗はJP・ベイスに喫した反則負けだ。IMMAFの世界王者でバーレーンのKHK所属、つまりBRAVE CFによって育て上げられてきた選手といえる。レスリングベースのマゴメドフは、そのKHKで打撃とグラップリングの修得中で、「マカエフと戦えることで、さらにステップアップできる。打撃でも問題なく戦える」と意気込みを語っていた。

一方、マカエフも「彼やレスラー。テイクダウンを切って、打撃を入れる」と宣言。そのマカエフは減量が相当に厳しかったようで、下着を脱いで計量をパスしバキバキボディで雄叫びを挙げている。

フェザー級でも体力負けは特にしてないかったマカエフだけに、この減量がどのような影響を及ぼすか。

ここまでルジボエフの背が高いことが計量で判明した

さらにセミ前のアブドゥル・アブドゥラギモフ✖ヌルスルタン・ルジボエフのスーパーウェルター級のタイトルコンテンダー争いというべき、81キロ契約戦も楽しみだ。

元ウェルター級王者で現スーパーウェルター級チャンピオンのジャラ・フセイン・アルシラウィと1勝1敗、彼に喫した敗北がキャリア唯一の黒星のアブドゥラギモフは、テイクダウン&抜群のコントロール力を持つ。

バックからRNC、がぶってフロント系チョークというフィニッシュもあるアブドゥラギモフに対して、ルジボエフはテイクダウン狙いやサブミッションをカットして、打撃を入れるストライカーだ。BRAVE初陣ではイブラヒム・マネの三角絞めをスラムで叩きつけKO勝ちを収めている。瞬発力だけでなく、耐久力のあるルジボエフだけにアブドゥルギモフのコントロール&パウンドを凌ぎ、攻め疲れがあるようだと一気にパウンドで試合を決めることもあるが、ステディさアブドゥルギモフが有利といえるだろう。

■視聴方法(予定)
6月5日(金・日本時間)、
午前3時00分~ FITE
午前3時30分~ BRAVE TV

■ BRAVE CF52計量結果

<BRAVE CFライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
モハメド・ファフレディン:92.3キロ
モハメド・サリード・マレム:91.6キロ

<ミドル級/5分3R>
エンリコ・コルテーゼ:84.3キロ
ルスタン・ジエフ:83.9キロ

<81キロ契約/5分3R>
アブドゥル・アブドゥラギモフ:80.5キロ
ヌルスルタン・ルジボエフ:81.0キロ

<ライト級/5分3R>
ヴァレリュ・ミルシャ:70.4キロ
アユブ・ガジエフ:70.7キロ

<バンタム級/5分3R>
ガムザット・マゴメドフ:61.7キロ
モチャメド・マカエフ:61.6キロ

<スーパーライト級/5分3R>
アフマド・ラバン:75.2キロ
ビルジリュ・フラシネック:74.6キロ

<スーパーライト級/5分3R>
ブノワ・サンドニ:75.3キロ
アルカイツ・ラモス75.0キロ

<フェザー級/5分3R>
エリアス・ブグズダム:66.2キロ
ブリス・ピコ:64.8キロ

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator263 Brave CF Grachan49 MMA PFL UFC YouTube   イスラム・マメドフ ウスマン・ヌルマゴメドフ カサン・マゴメドシャリポフ ガジヒ・ラバダノフ クリス・ゴンザレス ゴイチ・ヤマウチ パトリシオ・フレイレ ブレント・プリマス ベラトール

【Bellator263】計量終了 フレイレ✖マッキー大会──見逃せないヌルマゴ鷹軍団の大挙襲来!!

【写真】BRAVE CF、Gorilla FC、UAE Warriorsらで12勝を挙げているウスマン・ヌルマゴメドフ (C)BELLATOR

30日(金・現地時間)、31日(土・現地時間)にカリフォルニア州ロサンゼルスのザ・フォーラムで開催されるBellator263「Pitbull vs McKee」の計量が行われた。

先の記者会見でのフェイスオフでは小競り合いが見られたパトリシオ・フレイレとAJ・マッキーは、今回は体が触れることなくインタビューへ。

何が最も自信になっているかを尋ねられたAJは「思考だよ。22年間、この瞬間の為にビルドアップしてきた。これは運命なんだ。トーナメントが始まって、2人とも3試合勝ってきた。ベストが勝つんだ」と静かに話した。

一方、チャンピオンは「See you tomorrow。これまで口にしてきたことの代償をすべて支払わせる」とヒリヒリするようなコメントを残している。


今大会はこの両者が戦うメインのBellator世界フェザー級選手権試合に注目が集約されるかのようなイベントであるが、カビブ・ヌルマゴメドフの従弟でキャリア12勝0敗のウスマン・ヌルマゴメドフを筆頭に、イスラム・マメドフ、ガジヒ・ラバダノフ、カサン・マゴメドシャリポフと全11試合で4人のロシア人ファイターが参戦しているのも気になることころだ。

この4者、その背景にはウスマン以外もヌルマゴの影響が感じられる。そのヌルマゴはロシアのGorilla FCを買収し、Eagle FCと名称を変更──プロモーターとなり、ロシア人ファイターをワールドステージに送り出すという役割を担っている。

プレリミ出場のマゴメドシャリポフはUFCフェザー級を無双するザビットの実弟で、デビュー戦をゴリラFCで戦っている。僅か6戦目で世界第2位のステージ進出を果たした。

またラバダノフはゴリラFCでライト級王者に君臨も、イーグルFCになりベルトを手放している。

PFLで活躍したマメドフは、ヌルマゴ率いるイーグルFCが提携し合同イベントをアブダビで開いたUAE Warriorsを経て、ベラトールと契約を果たした。

ウスマンが12勝0敗、マメドフは19勝1敗1分、ラバダノフは15勝4敗2分、マゴメドシャリポフ弟は5勝0敗、4人の戦績を合わせると実に51勝5敗3分という驚異的なレコードになる。

もはやロシアでもダゲスタンでもなく、ヌルマゴ・イーグル軍団と形容しても良い──MMA界に強烈なパワーハウスが誕生したといえる彼らのベラトール進出だが、ウスマン、ラバダノフ、マゴメドシャリポフの対戦相手が、それほど綺麗な戦績でない。

対してマメドフのみ、対戦相手は元ベラトール世界ライト級王者のブレント・プリマスとのマッチアップとなった。

ヌルマゴ鷹軍団の一大デモンストレーションとなりそうななかで、冷静に彼らの力を見極めるスケールとなるのは、マメドフ✖プリマスになりそうだ。

■視聴方法(予定)
8月1日(日・日本時間)
午前8時00分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前11時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■ Bellator263計量結果

<Bellator世界フェザー級選手権試合&フェザー級ワールドGP決勝/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ: 144.5ポンド(65.54キロ)
[挑戦者]AJ・マッキーJr: 145ポンド(65.77キロ)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル: 145.5ポンド(66.0キロ)
エマニュエル・サンチェス: 145.3ポンド(65.9キロ)

<ライト級/5分3R>
ウスマン・ヌルマゴメドフ: 155.3ポンド(70.44キロ)
マニー・ムロ: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ: 154.9ポンド(70.26キロ)
ブレント・プリマス: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ライト級/5分3R>
クリス・ゴンザレス: 155ポンド(70.31キロ)
ゴイチ・ヤマウチ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴェネッサ・ポルト: 125.6ポンド(56.97キロ)
イララ・ジョアニ: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
ガジヒ・ラバダノフ: 149ポンド(57.59キロ)
ダニエル・コーリー: 149.1ポンド(67.63キロ)

<フェザー級/5分3R>
カサン・マゴメドシャリポフ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ヨナタン・キロス: 146ポンド(66.22キロ)

<180ポンド契約/5分3R>
ジョニー・シスネロス: 179.6ポンド(81.46キロ)
ジョシュア・ジョーンズ: 179.2ポンド(81.28キロ)

<ライト級/5分3R>
ジョージ―・カラキャニャン: 155.6ポンド(70.57キロ)
キーファー・クロズビー: 155.9ポンド(70.71キロ)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ムーア: 135.8ポンド(61.59キロ)
ジョーダン・ウィンスキー: 134.7ポンド(61.09キロ)

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ABEMA BELLATOR Brave CF MMA ONE ONE Championship PFL UFC ブログ

【ONE】No More隔離措置──ONE契約下ファイター及びセコンドが、任意でワクチン接種を実施。

【写真】隔離措置は実は選手以上にセコンドが問題となる (C)MMAPLANET

26 日(水)、東京都練馬区のTRIBE.TOKYO.MMA開館前に格闘家、格闘技関係者が集まり、ワクチン接種が行われた。

今回の接種はABEMA格闘チャンネルが機会を設け、ONE Championship契約ファイター、セコンド及びマネージメント関係者の中から希望者に実施され、宇野薫、大沢ケンジ、釜谷真、北岡悟、猿田洋祐、鈴木博昭、仙三、長谷川賢、平田樹、平本蓮、和田竜光ら錚々たるメンバーが、ワクチン接種を受けている。

なぜ今回のワクチン接種が行われているのか──。ONEの本拠地シンガポールでは、政府がワクチンを接種していない入国者に──凡そ格闘家にとっては、非現実的な──21日間の隔離を要求していることが挙げられる。

また入国関係に留まらず、そのONEを始め、UFCやBellator、PFLやBRAVE CFというコロナ禍でも国際大会を開いているプロモーションは現在、例外になくバブルを創り、隔離措置を行っている。

同時に米国や欧州などは経済活動をオープンし日常生活を取り戻そうとしており、フロリダやテキサスの格闘技イベントではバブル&隔離措置を取られないケースも出てきている。

近い将来、この隔離措置がなくメジャープロモーションが大会を開くことも考えられる。その場合ワクチン・パスポートではないが、出場選手はワクチン接種を終えていることが条件とならないとも限らない。そのような日が訪れても、選手達がすぐにワクチンを接種できるかどうか、不透明な状況だ。そのため選手に呼びかけがあり、実施に至った。

もちろん副反応の症例の説明や、2度目の接種後も抗体ができるまで1週間はかかり、その後も現状と変わらぬ予防対策を欠かさないという善後策の指導もなされている。新型コロナウィルスは現状、克服できていない。それでも世界は動き始めていている。日本国内においては感染者の数も増え続けているが、格闘技界も自己判断を前提に一歩踏み出した。

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BELLATOR Brave CF K-1 MMA ONE PFL Special UFC アルマン・オスパノフ アンソニー・ペティス クリス・ウェード バッバ・ジェンキンス ファブリシオ・ヴェウドゥム ブレンダン・ラウネーン ランス・パーマー 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:6月─その壱─ウェード✖オスパノフ「PFLの息吹き」

【写真】プレーオフが4人となり、PFLのシーズンフォーマットの面白さが世に浸透し始めた?! (C)PFL

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年6月の一番、第一弾は6月10日に行われたPFL2021#04 からクリス・ウェード✖アルマン・オスパノフ戦、そしてPFLについて語らおう。


──青木真也が選ぶ2021年6月の一番、最初の試合をお願いします。

「クリス・ウェード✖アルマン・オスパノフです」

──おおPFLのフェザー級の一戦ですね。

「PFL自体がすごく良い大会になっていますね、今。フェザー級に落としたウェードが勝ちましたけど、スイングした良い試合でしたね。まぁウェードが良かったという話になるのですが」

──UFC時代のフォークスタイルと柔術を融合したグラップリングで興味深い試合をしていた選手ですが、突き抜けることはできなかったです。

「はい。ただ、ああいうスタイルの選手はなかなかいなかったですし、打撃もできないわけではなかった。今回の試合では蹴ることもできていました。フィニッシュはパンチになっているのですが、その前のハイで決まっていました」

──はい、あの一撃でオスパノフが背中を見せてから殴られてKO負けです。

「ミドルが顔に入った形でしたよね」

──私はウェードはオスパノフの打撃に圧されると予想していたので、意外な試合展開と結末でした。

「ですよね。僕もオスパノフは強いと思っていました。ACAでも期待の選手で。だいたい、ブラックタイガーに勝っていますからね」

──ブラックタイガー? ローローボール・マーク・ロコ……ではないですよね。

「……ラスル・ミルザエフです……ACAの」

──あぁ、ディエゴ・ヌネスやトニーニョ・フリアに勝っている選手ですね。

「はい。でもシャミル・シャフブラトフには負けていて。そのミルザエフに勝って……。カザフスタン大会、ホームタウンで勝ったからどうなんだというのもあったけど、期待値の高い選手でした。

結果、ACAでも良い試合はするけど勝ち切れてはいなかったですけどね。スタートダッシュ系で、攻撃は良いけど、攻撃儲けるからそういう風になる選手だと思います」

──それでもウェードに勝つと思っていたのですが、結果としてTKO負け。やはりUFCのレベルは……とオウム返しになってしまいます。ただ環境としてUFCをリリースされても100万ドルが目指せるプロモーションがある素晴らしさを感じます。

「1億円が懸かっているから、凌ぎ合いがあります。リーグ戦ではないけど2試合のレギュラーマッチから、4人トーナメントのプレーオフというフォーマットがはまってきて競技的に一番面白いと思って見ています」

──プレーオフが8人より、4人になりサバイバル感が相当に増して試合単位でなく、階級として興味が惹かれます。

「そうですね、落ちる選手が増えるから。しかもプロモーターが誰を落としたいのか、相当に透けてきて。でも、その通りにならない」

──ライト級でアンソニー・ペティス、ヘビー級でファブリシオ・ヴェウドゥムを押していたのにどちらも消えた。1993年、伝説のK-1第1回GPでピーター・アーツとモーリス・スミスに如何に佐竹雅昭が絡むのかと思われたら……。

「ブランコ・シカティックとアーネスト・ホーストが残って、ホーストが優勝(笑)。そういう面白さがありますね。ペティスだけなくて、マーチン・ヘルドもそうだし。それにライト級では2連覇中のナタン・シュルチ、フェザー級でもランス・パーマーも消えている」

──3連覇を目指したパーマーのレギュラーシーズン敗退はセンセーショナルでした。パーマーが消え、ウェードが残ったフェザー級はブレンダン・ラウネーンと共にパーマーを破ったモヴィッドハイブラエフとバッバ・ジェンキンスが残ることになりました。

「メインストリームから外れた第3世界のMMAっぽさが最高に面白くて」

──ラウネーンはBAMMAからACB、コンテンダーシリーズでも勝利している英国人で。ハイブラエフはONEで大きく注目された時期がありました。そしてジェンキンスは前BRAVE CFフェザー級チャンピオンです。

「そういう世界観に元UFCファイターが絡むことで、そっち側の選手たちの力がどれほどなのか。答え合わせができる。そこがPFLを最高に面白いモノにしています」

──まさにオスパノフがウェードに敗れたように。

「PFLは、これから伸びていく息吹きのようなモノを感じますね。ACBからACAとロシアが面白かったのが、トップどころがUFCやBellatorに流れ一段落ついた。そういうなかで、中央アジアやダゲスタンなんかのロシアも絡んでACA的なところも包括していて、PFLをより面白くしています」

──凄く気に入っている感が伝わってきます。

「まぁウェルター級までなんですけどね。ライトヘビー級とヘビー級は世界的に見ても絶対数に違いがあって。もう限られているから、UFCから零れるとこうなっちゃうのかなっていうのはありますよね。

やっぱり世界的な規模でいえばバンタム級からウェルター級までですよね。だからUFCの仕事からあぶれたなかからでも、これだけ良い選手が集まる」

──逆にライトヘビー級とかでなくバンタム級が見てみたいですね。

「でも、そこが米国のビジネスなんでしょうね」

<この項、続く>

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Brave CF BRAVE CF52 News アブドゥル・アブゥラギモフ ブログ ムハマド・モカエフ

【BRAVE CF52】カザフの前にイタリア=ミラノ大会。アブゥラギモフとマカエフが揃い踏み

【写真】バンタムかフェザーか、要注目のマカエフだ (C)BAVE CF

22日(火・現地時間)、21日(月・同)にカザフスタンのマルマトゥイで8月に大会を開くことをアナウンスしたばかりのBRAVE CFが、同じ8月の1日(日・同)にイタリアはミラノでBRAVE CF52の開催を発表し、翌23日(水・同)と合わせて6人の出場選手が明らかとされている。

22日にアブドゥル・アブゥラギモフ、モチャメド・マカエフ、エンリコ・コルテーズの3選手、23日はエリアス・ブグズダム、ヴァレリウ・ミウチャ、デクラン・ダルトンの3人と計6人のファイターの参戦が確認されるなか、注目はアブゥラギモフとマカエフか。



現スーパーウェルター級王者=ヨルダンのライオンことジャラ・フセイン・アルシラウィと1勝1敗、元ウェルター級王者のアブゥラギモフはキャリア12勝1敗で唯一の敗北がエルシラウィに喫したものだ。

フランス国籍を持ち、ナント在住のダゲスタン人はレスリング&コントロールに加え、サブミッションに優れたファイターだ。

一方、マカエフはオーストリア在住のチェチェン人ファイターで、デビュー以来9連勝で上昇一途にある。ボクシング&テイクダウンを得意としたマカエフは、上背は決して高くなくフェザー級からバンタム級への転向も視野に入れている。

フェザー級はバッバ・ジェンキンス、バンタム級はスティーブン・ローマンがそれぞれPFLとONEに転出した今、マカエフは両階級のトップコンテンダーといえる。

2017年にBRAVE CFにとって初の王者(※フェザー級)となったブグズダムは、UAE Warriorsから砂漠を移動し、カムバックを果たす。

現時点でイタリア人ファイターはコルテーズ、イタリア在住のモルドバ人選手ミウチャがミラノ大会でケージに足を踏み入れるが、BRAVE CF46で期待新鋭ベルナルド・ソバイにスプリット判定勝ちの番狂わせを起こしたフランチェスコ・ヌッツィの出場はぜひ実現させてほしいところだ。

なお今大会はイタリアのザ・ゴールデン・ケージとの共催で英国、ルーマニア、スロヴェニア、スウェーデン、ロシア、そしてベラルーシに続き、欧州では7カ国目の開催となる。

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Brave CF MMA アザット・マスクン ムハマド・モカエフ

【BRAVE CF】BRAVEが8月にカザフスタン大会開催。フライ級無敗対決=モカエフ✖マスクン、実現か

【写真】8月のアルマトゥイでモカエフとマスクンのフライ級無敗対決が実現するか(C)BAVE CF

21日(月・現地時間)、BRAVE CFが8月にカザフスタンのマルマトゥイで2017年4月以来、実に4年4カ月振りとなるカザフ大会を現地のオクタゴン・リーグと共催することを発表した。

オクタゴン・リーグは今やALASH PRIDEを抜き、ACAカザフ大会と並ぶ、中央アジアのリーディングプロモーションとされる大会だ。


今回の発表に先立ち、フライ級のエース候補ムハマド・モカエフが、そのオクタゴンのフライ級王者アザット・マスクンに挑むことをSNSで明らかにしていた。

「無敗同士、これはBRAVE CFでフライ級ナンバーワンを決める試合になる」と綴ったモカエフは、フライ級王座決定戦トーナメントの終了を待たずしてトーナメント優勝者への挑戦権を手にする腹積もりのようだ。

前回の試合は急所蹴りでNCとなったモカエフはプロで5勝0敗、アマで23勝0敗というキャリアを誇る。対して、マスクンは3月のBRAVE CF初陣の勝利でデビュー以来の連勝を12に伸ばしている。

モカエフが挑戦表明を行った時点で、いつどこでこの一戦が組まれるのか言及されていなかったが、詳しい日時は近々アナウンスされる8月のカザフスタン大会になることは間違いないだろう。

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Brave CF BRAVE CF51 MMA Report ジニス・マーゲル. リナット・ゼジンタイ

【BRAVE CF51】ビューティフル・アッパーカット!! ジニス・マーゲルが母国でゼジンタイを完全KO

【写真】見事なアッパーが決まった(C)BRAVE CF

<スーパーウェルター級/5分3R>
ジニス・マーゲル(ベラルーシ)
Def.1R2分54秒by KO
リナット・ゼジンタイ(カザフスタン)

マルセル・グラビンスキの健康上の理由で、ドクターストップがかかりメインに昇格した一戦。両者が細かいステップを踏み、間合を図る。マーゲルがローを見せ、ゼジンタイがタイミングを計る展開が90秒以上続く。マーゲルも右ローを蹴るが、拳の攻撃やステップインは見られない。とゼジンタイが大振りの左フックで前に出てマーゲルはバックステップから左ミドルを入れる。さらに左フックを当てたマーゲルが、ローから右フック、左ボディストレートと試合をリードする。

ゼジンタイの左ジャブに、マーゲルは見事なタイミングで右アッパーを合わせる。腰から崩れ落ちたゼジンタイに対し、鉄槌の追撃で試合を決めたマーゲルは「ミンクスで勝てて、本当に嬉しい。チームのみんなが一丸となって得た勝利だ。この勝ちはチーム、ベラルーシの勝利だよ。次? 今はとにかく休みたい。ただただハッピーだよ」と笑顔を見せた。


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Brave CF BRAVE CF51 Gladiator014 Interview ダニヤル・アブジバエフ ブログ ワジム・クーチ

【BRAVE CF51】BRAVE初陣、ワジム・クーチ「プライスレス!! コロナ後、パンクラチオンで世界王者目指す」

【写真】果たして、クーチはどのような戦いでベラルーシMMAの可能性をしめしてくれるか (C)BRAVE CF

本日4日(金・現地時間)に、ベラルーシの首都ミンクスはファルコンクラブ・アリーナで、BRAVE CF51が開催される。

BRAVE初のベラルーシ大会ではジニス・マーヒャルやワジム・クーチなど同国のトップレベルMMAファイターがプロモーションデビューを控えている。

MMA戦績15勝1敗、フランスの100% Fightのウェルター級王者でもあるクーチはMMAと並行してパンクラチオンの世界王者を目指すという珍しい思考の持ち主だった。ダニヤル・アブジバエフを目前に控え、東欧気質というのか──旧ソ連らしいというのか、一風変わったクーチの言葉に耳を傾けてほしい。


──アブジバエフ戦が迫ってきました。BRAVE CF初のベラルーシ大会で、同プロモーション初陣を戦います。今の気持ちを教えてください。

「凄く落ち着いている。あとは計量に向けて体重を落とすぐらいで(※インタビューは6月1日に行われた)、ゆっくりと過ごしているよ。スーパーウェルター級という初めての階級で戦うことになるけど、問題はないと思う。もう勝つ準備はできているよ。

母国、そしてミンクスでこのような大きな大会で、国を代表して戦えることはとてもハッピーだよ。今大会では僕以外にもベラルーシの選手がBRAVE CFと契約を結び、デビュー戦を迎える。そこも含めて素晴らしい機会を得たと思っている。

もちろん僕のところにはBRAVE以外にもACAをはじめとするロシアのプロモーションから契約の話はあった。でも僕は国際的な活動をする団体で試合をしたいと思い、BRAVEと契約を結んだんだ。BRAVEには色々な国のファイターが活躍しているしね。

何より、このような活動をパンデミックの期間も行えていることはBRAVEとサインした理由の1つだよ。今、世界中でこれだけの活動をしているプロモーションは本当に数えるほどしか存在していないからね」

──BRAVEを舞台にロシア人だけでなく、米国人やブラジル人、中東のファイターとも戦っていきたいということですね。

「その通りだ。それとスーパーウェルター級という階級にも魅力を感じている。実は77キロまで体重を落とすのは楽ではなくて、79キロというリミットの階級があることも大きいね」

──15勝1敗、素晴らしいレコードのワジムですが、日本のファンはあなたのことを本当に知らないです。これまでのMMAや格闘技キャリアについて教えてもらえますか。

「8年前、大学2年の時にMMAを始めた。それまでは国内トップレベルのフリースタイルレスラーだった。でもレスリングにパンチやキックを混ぜた戦いがしたいと思っていたんだ」

──それまでにキックやムエタイなど打撃系格闘技の経験はあったのですか。

「なかったよ。MMAと同時にコンバットサンボやパンクラチオンの練習もするようになり、そこで打撃もやるようになったよ。パンクラチオンではベラルーシ代表として、欧州選手権や世界大会に出場しているんだ。欧州王者には3度なり、世界大会では銀メダルを獲得している」

──パンクラチオンは道着着用で顔面パンチはなく、投げや関節技、ボディへのパウンドが認められたポイント制の競技ですよね。

「そうだよ。僕はずっとMMAと並行してパンクラチオンを戦ってきた。パンクラチオンを戦うことで、MMAキャリアに悪い影響は全くない。ただパンデミックが起こりパンクラチオンのトーナメントが開催できない状況になっているから、今はMMAに力を入れる時だと思っているんだ。

でもコロナが終われば、MMAの試合に制約を受けない程度でパンクラチオンのトーナメントにも出場していく。今でもパンクラチオンの世界王者になることが夢なんだ。やっぱり2位じゃ終われない。人生を賭けて、パンクラチオンの世界チャンピオンになりたいと思っている」

──パンクラチオンはアマチュアで、生活の糧にはならないですよね。

「パンクラチオンは純粋なアマチュア・スポーツだよ。優勝してもお金にはならない。でも、誰だって自分が心血を注いでいるスポーツの世界チャンピオンになりたいだろう? 子供の頃から世界一になることが夢で。その夢が半ば現実になっている。それこそプライスレスだよ、そのために練習してきて……MMAにも役立っているんだし」

──それをMMAで果たそうとは思わないのですか。それともベラルーシではMMAで成功しても、生きていくことはできないでしょうか。

「ベラルーシのMMAはまだ歴史が浅い。そしてノールールというだけで、ちょっと間違った試合も行われてきた。BRAVEがベラルーシで国際基準にある大会を開くことで、しっかりとしたMMAが根づくことを期待しているよ。ベラルーシ人ファイターが、MMAで活躍できる力があることは他の大会でも証明されているからね。

今大会では同じスーパーウェルター級で戦うジニス・マーヒャルも本当に良い選手だよ。この国のMMAの未来は明るいよ」

──とはいえ、マーヒャルは同じ階級ですしライバルになりますね。

「確かにね。でも、同じ国の人間だしBRAVEという舞台でジニスと戦いたいとは思わない。他の国の選手と戦ってきたいし、彼と戦うとすればベルトを賭けた試合になるだろうね」

──では金曜日の夜は、ベラルーシMMAの可能性が確認できる試合を期待しています。

「正直言えばどんな試合をしたいとかは、余り考えていない。まずは自分の力を出し切ること。打撃でも、サブミッションでも僕がBRAVEという舞台でチャンピオンを目指す力をあることを証明したい」

■視聴方法(予定)
6月5日(金・日本時間)、
午前1時30分~ FITE
午前1時30分~ BRAVE TV

■BRAVE CF51対戦カード

<ライト級/5分3R>
ルカス・マルチンス(ブラジル)
マルセル・グラビンスキ(ドイツ)

<スーパーウェルター級/5分3R>
ジニス・マーヒャル(ベラルーシ)
リナット・ゼジンタイ(カザフスタン)

<ライト級/5分3R>
イリエ・ジホウン(フランス)
サム・パターソン(英国)

<スーパーウェルター級/5分3R>
ワジム・クーチ(ベラルーシ)
ダニヤル・アブジバエフ(キルギス)

<フェザー級/5分3R>
ロマン・ボガトフ(ロシア)
アブドゥルムタリプ・ギエルベコフ(ウクライナ)

<59キロ契約/5分3R>
ムハマド・モカエフ(英国)
イブラジム・ナブルゾフ(ジョージア)

<バンタム級/5分3R>
ヴラディスラフ・ノヴィツキー(ベラルーシ)
ヤニス・ゲムモーリ(フランス)

<フライ級/5分3R>
バドマシレン・ドルジエフ(ロシア)
アルマンベット・アブディバシー・ウルウ(キルギスタン)

<バンタム級/5分3R>
アイジミール・カズベコフ(ロシア)
アブドゥル・カリム・バダクシュ(アフガニスタン)

<女子ストロー級/5分3R>
アナスタシア・フィアファノヴァ(ロシア)
セウデ・トゥルク(トルコ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ワジム・ロリチ(ベラルーシ)
クルボンショ・ジェモロフ(タジキスタン)

<62.5キロ契約/5分3R>
アルテム・ルキャノフ(ベラルーシ)
バクトヴァル・ユヌソフ(タジキスタン)
6日(日・日本時間)

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【BRAVE CF51】中央アジアの嵐。ジニス・マーヒャル戦へ、ボクシングレスラー=リナット・ゼジンタイ

【写真】素晴らしく精悍な表情のリナット・ゼジンタイ (C)BRAVE CF

明日4日(金・現地時間)に、ベラルーシの首都ミンクスにあるファルコンクラブ・アリーナで、BRAVE CF51が開催される。

BRAVEにとって初めてのベラルーシ大会では、現地のトップファイターと新たに契約し、同国のトップファイターが数多くBRAVE初陣を戦う。その1人、ジニス・マーヒャルの対戦相手リナット・ゼジンタイにとってもBRAVEデビュー戦となる。

最近ではACAが進出し、国内大会も数多く行われMMA人気が高まる一方のカザフスタン。ドメスティック二大イベント=OCTAGONとMergen FC のうち、前者のウェルター級王者であるゼジンタイは代役の代役として、3週間前のオファーを受けた。

今、UFCやACA、そしてBRAVEに吹き荒れつつある中央アジアの旋風──その最大勢力であるカザフスタン特有のボクシング・レスラーであるゼジンタイに初インタビューを試みた。


──ジニス・マーヒャル戦でショートノーティスながら、BRAVE CF初陣を戦います。どのような気持ちですか。

「この試合は自分へのテストになる。パワー、テクニックともぶつけて良い試合にしたい。試合に向けての準備期間は短かったけど、常日頃からいつでも戦えるように、しっかりとシムケント(カザフスタン南部にある、国内第3の都市)で練習しているから問題ない。ジニスのパワーは認めているけど、何も恐れることはないよ。

BRAVE CFのようなインターナショナル・ショーで戦うことが夢だったから、ベストを尽くす。BRAVEは現状のMMA界において世界で最も大きなプロモショーンの1つだし、そこで戦えることはとても光栄だよ」

──リナットの試合映像を視させてもらったのですが、ボクシングができるレスラーなのか、レスリングができるボクサーなのか。とにかく、どちらも優れていました。

「ハハハハ、僕はグレコローマン・レスリングを戦ってきたけど、6年前にMMAに転向したんだ。MMAに転向するにあたって、まずグラップリングのトレーニングを始めた。レスリングと共通する部分も多いしね。

柔術では帯を持っていないけど、ノーギはしっかりとやってきてトーナメントでも勝っている。だからグラップリングには自信があるよ」

──ベースはグレコだったのですか。試合を見ていると、フリースタイルの技も多く使っていました。

「レスリングを始めたのはショコーラ(日本でいえば小・中・高に相当する11学年の学校制度)の9年生の時で、大学の間と6年間続けたんだけど、最初はフリースタイル・レスリングの試合に出たいと思っていた。でも、僕は自分の階級では痩せていて身長が高かったから、コーチがフリースタイルには向いてないってグレコの試合に選抜されたんだ。

グレコでは地方大会では優勝もしたけど、フリースタイル・レスリングの練習も続けていたよ」

──それにしても、ボクシングも相当な腕前ですね。

「う~ん、ありがとう。僕はレスラーなんだけど、対戦相手からもボクサーだと思われることが多いんだ(笑)。ただし、僕にとってパンチはそれほど大切な攻撃ではないんだけどね」

──今回の試合はスーパーウェルター級というBRAVE CF特有の階級で行われます。

「普段は90キロぐらいあるから、80キロというリミットはありがたいよ。77キロに落とすより、減量は厳しくない。かといって84キロで戦うと、バカでかい相手ばかりになってしまうからね。初めての階級だから、楽しみしている。

マーヒャルはパワー溢れるストライカーだけど、打撃でも十分にやり合える。もちろん、組み技でも僕が上だ。ケージの中は何が起こるか分からない。でも準備はできているよ。皆に楽しんでもらえる試合をしたい。

そして、この試合をきっかけBRAVEに継続参戦して、ウェルター級のベルトを目指すんだ。2022年の間にチャンピオンになりたいと思っている」

──リナット、今日はありがとうございました。

「こちらこそ、ありがとう。僕は子供の頃にノブヒコ・タカダの武士道(Uインター)をDVDで見ていたんだ。ゲーリー・オブライトが大好きだった。そこからPRIDEをチェックするようになった。日本のMMAはユニークで、面白い試合が多い。今もRIZINをチェックしている。だから、日本のメディアに取材してもらって嬉しかったよ」

■視聴方法(予定)
6月5日(金・日本時間)、
午前2時30分~ FITE
午前2時30分~ BRAVE TV

■ BRAVE CF51対戦カード

<ライト級/5分3R>
ルカス・マルチンス(ブラジル)
マルセル・グラビンスキ(ドイツ)

<スーパーウェルター級/5分3R>
ジニス・マーヒャル(ベラルーシ)
リナット・ゼジンタイ(カザフスタン)

<ライト級/5分3R>
イリエ・ジホウン(フランス)
サム・パターソン(英国)

<スーパーウェルター級/5分3R>
ワジム・クーチ(ベラルーシ)
ダニヤル・アブジバエフ(キルギス)

<フェザー級/5分3R>
ロマン・ボガトフ(ロシア)
アブドゥルムタリプ・ギエルベコフ(ウクライナ)

<59キロ契約/5分3R>
ムハマド・モカエフ(英国)
イブラジム・ナブルゾフ(ジョージア)

<バンタム級/5分3R>
ヴラディスラフ・ノヴィツキー(ベラルーシ)
ヤニス・ゲムモーリ(フランス)

<フライ級/5分3R>
バドマシレン・ドルジエフ(ロシア)
アルマンベット・アブディバシー・ウルウ(キルギスタン)

<バンタム級/5分3R>
アイジミール・カズベコフ(ロシア)
アブドゥル・カリム・バダクシュ(アフガニスタン)

<女子ストロー級/5分3R>
アナスタシア・フィアファノヴァ(ロシア)
セウデ・トゥルク(トルコ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ワジム・ロリチ(ベラルーシ)
クルボンショ・ジェモロフ(タジキスタン)

<62.5キロ契約/5分3R>
アルテム・ルキャノフ(ベラルーシ)
バクトヴァル・ユヌソフ(タジキスタン)
6日(日・日本時間)

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ACA Brave CF Interview LFA ONE Special UFC ブログ 平良達郎 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:3月─その弐─平良達郎✖前田吉朗─02─「完全に通行手形じゃん?」

【写真】平良を例に、日本人選手がUFCで戦うためのキャリアップ方法を模索 (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

引き続き2021年3月の一番、第ニ弾は20日に行われたShooto2021#02から平良達郎✖前田吉朗──日本人選手の育成環境──について語らおう。

<青木真也が語る平良達郎✖前田吉朗Part.01はコチラから>


──修斗、パンクラス、DEEPの段階である程度以上の国際戦ができていた。コロナ後に、そのようなJ-MMAとなれるのか。そうならないのであるなら、端的な表現をするとUFCで勝てる選手をどのように育てるのか。

「もう招聘できなくなっていますからね。だから元UFCとかではなくて韓国、グアム、フィリピンから強くなるための対戦相手を呼ぶことができるのか」

──若い選手が世界と戦える力をつけるために韓国、グアム、フィリピンから将来のUFCファイター、ONEアスリートになるような素材を招聘して、切磋琢磨できる環境を創る。その通りですね。日本で世代越えをしても、それが力の立証にはならないようになっていますし。

「今、後楽園ホールの大会で出てきてくれる上の世代は、言い方は悪いですけどピークを過ぎている。なのでキャリアアップが難しい。

矢地(祐介)選手とか田中(路教)選手って、割と早い段階にPXCに行きましたよね。当時は裏口入学的なメジャーの狙い方でしたが、そういうキャリアアップの仕方というのがあったと思うんです」

──あぁ、私は先見の明があると思いました。海外のフィーダーショー、そして日本で戦えない相手と戦ういう点のおいて。

「ハイ。日本で見られた旧来の手順とは違う。海外の大会でベルトを巻いてUFCを狙っていました。そして田中選手はラッセル・ドーンに勝って、矢地選手はアレックス・ヴォルカノフスキーと戦っている」

──両選手とも後のUFCファイター、ヴォルカノフスキーに至っては元フェザー級世界王者です。

「そういう選手たちとPXCで戦っていた。海外の大会からUFCへというのをやったのが田中選手と矢地選手で。彼らが走りだったと思います。今、海外のフィーダーショーで試合をするというのはコロナで難しいですけど、往来ができるようになれば、そこはしっかりと見ておく必要があるかと思います」

──それが現状の平良選手にも当てはまると、青木選手は考えていますか。

「ハイ。修斗のチャンピオンになった時点で、UFCから声が掛かれば──現状の力云々でなく行くべきです。ただし、そうでないなら、海外で結果を残すことが必要かと思います。海外を経験する、外国人選手と戦っておくという以上に、現状ではUFCは日本国内を評価していないわけじゃないですか」

──ハイ。コロナ禍でも韓国人選手や中国人選手の新しい契約は進んでいますが、日本人選手は村田夏南子選手だけで。村田選手はInvicta FCで結果を残し、コロナ以前からリストに入っていました。

「日本で戦っていても、評価はされない。ここですね、僕が強く思うところは。日本人選手が評価されていないから、日本人選手に勝っても次に繋がらない。僕らの頃のように繋がっていれば、海外に行ったり、外国人選手に勝つことに拘る必要はないわけで」

──車のレースだと、F1を頂点にF2、F3というステップアップカテゴリーが存在し、F3は日本にも選手権があります。

「……」

──ただ日本のF3で結果を残しても、ステップアップ先は欧州のF2ではなく、もう一度欧州でF3のシリーズに参戦することになります。日本のF3王座は欧州のF3へ行くため。つまり、同じ土俵で戦うために日本でF3を戦います。

「あぁ、つまり日本のレースは本場では評価の遡上にならないのですね。う~ん、MMAでいっても評価されない──評価基準になる選手がいないということですしね。そんななかで海外に出て勝負しているのが韓国人だと思います。

UAEウォリアーズやBRAVE CFという今も国際戦が組まれている中東の大会に彼らは出て行っていますからね」

──PFLも韓国人選手が出場します。それは韓国にはRIZINのような規模の大会がないことも関係していると思います。

「そうですね。国内にメジャーがない。ROAD FCの調子が良かった時は、多くの選手がROAD FCを目指していたと思うんです。中東に行かなくて」

──UFCでないゴールがありました。

「今は韓国にはそこがない。だから、彼らは海外に出て行っている」

──平良選手もまずは修斗のベルトと考えているでしょうが、その先の青写真はしっかりと描く必要があるということですね。

「修斗って、特別なベルト、歴史がある。これは特別だという見せ方がありました。でも今ではどこかに行くためのベルトじゃないですか。

『お前が言うなよ』と指摘されることは承知のうえで、だったら最初から通行手形だって言えば良いのにって思います」

──その通りですね。同時に修斗も戦うという姿勢を持っているのは、ストロー級王者の箕輪ひろば選手だけだと思います。他のチャンピオンはONEやRIZINで戦い、ベルトは返上という選択をしていますし。

「なら、完全に通行手形じゃん? もう通行手形だって言えば良いのに。いつまでがプレミアムなベルトだったのかって。だから今の選手は自分の見ている先を考えると、そこまでベルトに拘る必要があるのかと」

現在開催されているBRAVE CFフライ級王座決定トーナメントに参戦中のアリ・バガウディノフ(C)BRAVE CF

──一応ONEは王者になれば、契約という話がありました。そしてUFCは通行手形になっていない。

「だから僕なんかは、ベルトに拘る必要なく田中選手がPXCに行ったような選択を修斗で戦っている選手も選択して良いと思います。今の感じだと」

ACAフライ級王者はHEATに来日経験のあるアザマット・カレフォフ(C)ACA

──例えばBRAVE CFだとフライ級にはアリ・バガウティノフ、ホゼ・トーレス、ダスティン・オーティズというUFCベテラン、そしてムハマド・モカエフのようなダイヤの原石がいます。

王者→UFCもしくはBellatorというレールが最も明白なLFAのフライ級王者はヴィクター・アルタミラノだ(C)LFA

「ハイ、BRAVE CFのフライ級はレベルが高いです。バガフティノフに勝ったのは誰だといえば、堀口選手になるわけで。そういう話なんですよね。

それか評価の遡上に確実になっているロシア、ACAへ行くとか。田中選手みたいにLFAを選ぶとか。勝って、そこからUFCへ行く──そういうことを考える時代だと思います」

──それが日本の現状だと。

「良い、悪いではなくて、結果としてどこもが内向きになっています。内向きになるのは商売のことを考えると、悪くはないです。でも同時にリスクもある。尻つぼみにはなっていくんです。そこはバランスで、内向きになりつつ外もある程度見ておかないと、選手も頑張れなくなるかも──と僕は思います」

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