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【Breakthrough Combat03】無敗=熊崎夏暉&山崎蒼空が韓国勢と初国際戦。竹本×ガーダムの名古屋対決

【写真】初の国際戦。コリアン・フィジカルを熊崎は突破できるか(C)MMAPLANET&BREAKTHROUGH COMBAT

30日(木)、Progress実行委員会より2月26日(水)に無観客&配信大会として開催されるBreakthrough Combat03でMMA国際戦3試合が組まれることが発表された。
Text Manabu Takashima

MMAとグラップリング=Progressの混成マッチメイクとなるBreakthrough Combatだが、今大会は既にMMAで上田将年と元Black Combat フライ級王者イ・ジュンヨン戦、Progressフェザー級王座決定戦=竹内稔×須藤拓真戦が発表されている。

今日、明らかとなった3試合とはバンタム級トレント・ガーダム×竹本啓直戦、同じくバンタム級でチェ・ハンギ×熊崎夏暉戦、そしてフライ級のペ・ジュンウ×山崎蒼空戦だ。


ガーダムはアビラル・ヒマラヤンチーターのセコンドとして来日した際にHEATの志村民雄館長の誘い受け、HEATジム所属に。既に名古屋に拠点を移して2カ月弱だという。ムエタイ、キック、MMAにプロボクシングと様々なコンバットスポーツを経験、RIZINでもMMAとキックを戦い、あのロシアのACBや中東のUAEW、さらにはインドのSFL、中国のWLF、S-Cupまでガーダムは参戦経験を持つ。

そのガーダム、来日後は春日井たけし率いるNTT練の常連メンバーで、実際に竹本とスパーリングで肌を合わせたこともあるという。バックキープの強さを知っているが、竹本と同様に試合に飢えており、今回の対戦に合意した。そして竹本はNTTの練習参加を控えるようになったという。

所属ジム選手同士の対戦は禁断でも、プロ練で顔を合わせて1カ月余りで、練習仲間だから試合を受けないという判断をしていれば、自らの活動にリミットを設けることになる。

ガーダムには「RIZINで本来の力を見せたい」という想いがあり、竹本も35歳を機に「ベルトより、強い相手。未知強と戦いたい」というステージに入ったとリリースには明記されている、そんな両者の強さを追求する姿勢の表れともいえる、ナギャー対決だ。

他の2試合は、若き無敗のファイターが初の国際戦に挑むという図式が成り立つ。熊崎は2022年に全日本サンボ選手権でスポーツサンボとコンバットサンボ両部門で64キロ級を制し、MMAデビュー後も去年のコンバットサンボで全日本を制している。戦績は4勝0敗、力強い組みがサブミッションに直結しているファイトは、大学時代の柔道部の恩師がサンボの古豪・松本秀彦氏の影響を強く受けているからだという。

Angel’s FCバンタム級王座挑戦経験のあるチェ・ハンギ戦に向けて、絶対の自信を持つ熊崎。ただし、チェ・ハンギは彼が過去に戦ってきた相手と比較して、明らかにMMAファイターとして完成度が高い。そのチェ・ハンギに対して、熊崎がどのように突き抜けたファイトを魅せることができるか。要注目だ。

フライ級でペ・ジュンウと戦う山崎は昨年のネオブラを制した5勝0敗のファイターで、Breakthrough Combatが前回大会でチェ・スングクの対戦相手をXで募集した際に、対戦表明をした2人目の選手だったという。「日本人でも外国人でも強い選手と戦いたい」とProgress実行委員の長谷川賢に訴え、その時点で第2回大会への投入が決まったそうだ。

リリースにあったように山崎は本来イ・ミンジョンと対戦予定だったが、負傷しエクストリームコンバットのチームメイトであるペ・ジュンウンが対戦に名乗りを挙げた。が、実のところ山崎本人が知っているか不明だがイ・ミンジョン以前に他の対戦候補がもともといた模様だ。

イ・ジュンヨンと対戦する上田は、チェ・スングクと戦うことに合意していた。そしてチェ・スングクが負傷欠場となった際に、彼が所属するKTTの総帥ジョン・チャンソンは代替選手の名を主催者に伝えていた。

Breakthrough Combatサイドはその選手の戦績を考え、大切に育ててほしいと固辞。イ・ジュンヨンが上田の相手を務めることとなった。と同時にコリアンゾンビには、その選手が山崎と戦わないかと打診していた。これに対し、ジョン・チャンソンは「荷が重い」と断ったというのだ。

上田とは戦わせても、山崎とは戦わせない。もちろん、イベントの核となる上田の試合に穴を開けさせてはいけないという配慮があったかもしれないが、ジョン・チャンソンがそれだけ山崎の力を警戒したことは事実だ。

日本と同様に韓国にも、世界を目指すヤングブラッドは存在している。Breakthrough Combatとコリアンゾンビの共通点は選手のキャリアアップ。そこを真剣に考えた場合、プロモーターと指導者という立場の違いが、山崎の相手が二転三転した要因となっている。山崎のポテンシャルを引き出すことになるのか。あるいは潰すことになるのか。非常に興味深い、ペ・ジュンウン戦といえる。

なおリリースに寄せられた、6選手の意気込みは以下の通りだ。

トレント・ガーダム
「2月26日に東京で開催されるBreakthrough Combatの第3回大会に出場できることを非常に嬉しく思っています。私の目標は、対戦相手の竹本選手を破り、激しいフィニッシュを決め、2025年のキャンペーンのスタートに素晴らしい勝利を収めることです」

竹本啓哉
「UAEW、RIZINと大きな舞台で戦ってきたトレント選手と試合できて光栄です。そんなトレント選手に勝って今年は飛躍の1年にします」

チェ・ハンギ
「自分にとって日本の大会はUFCと共に、いつか戦いたいと思っていた場所です。貴重なチャンスを下さったBreakthrough Combatの皆さんに感謝致します。相手は試合経験こそ少ないですが、無敗の選手なので抜かりなく準備をしていきます」

熊崎夏暉
「全局面で圧倒して、フィニッシュします!」

ペ・ジュンウ
「挑戦する事が好きなのでBreakthrough Combatという新しい舞台から呼ばれて本当に嬉しいです。以前は上久保選手と試合をしましたが、今回の相手の山崎選手も負けなしの強者と聞きました。傷だらけになる覚悟で試合するので応援宜しくお願い致します」

山崎蒼空
「今回Breakthrough Combatに参戦させていただきありがとうございます。世界を見据えてここで戦えることを光栄に思います。この先を見据えたパフォーマンスをするので楽しみにしていてください」

■視聴方法(予定)
2月26日(水)
午後6時30分~THE 1 TV YouTubeチャンネル

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45 AB Breakthrough Breakthrough Combat03 Gladiator Gladiator Challenger Series01 LFA MMA MMAPLANET o Progress YouTube   チャンネル 上久保周哉 中島太一 松嶋こよみ 森戸新士 竹内稔 竹本啓哉 長谷川賢 須藤拓真

【Breakthrough Combat03】ネックは水曜開催?! 竹内稔とProgress王座決定戦、須藤拓真は有給2日申請??

【写真】これぐらい、わけのわからない攻防が見たい(C)MMAPLANET

28日(火)、Progress実行委員会より2月26日(水)に無観客&配信大会として開催されるBreakthrough Combat03で竹内稔と須藤拓真の間でProgressフェザー級王座決定戦が組まれることが発表されている。
Text Manabu Takashima

Progressフェザー級王者は昨年2月にGladiator Challenger Series01で竹内が竹本啓哉をアナコンダチョークで破り、初代王座に就いた。

その後、7月に上久保周哉を相手に初防衛戦に臨むも──竹内は必殺のアナコンダを防がれ、トップを3度許した結果1-6でベルトを明け渡した。

上久保は直後にLFAと契約を果たし、リリースによるとビザの取得の見込みが立ったことでLFAでの戦いを専念するためにベルトを返上することとなったとのこと。

その上久保、一昨年12月よりMMAから遠ざかっていたために近々にLFAでのデビュー戦が決まらなければ、今大会でMMAを戦うプランもあったという。結果的に返上して、竹内と須藤がベルトを掛けて戦うということが明らかになったことで、上久保のLFA出場が近いうちの実現するのではないだろうか。

MMAPLANETではLFAサイドにコンタクトを取ったところ、今後1、2カ月のうちにデビューという線で話は進んでいるとのこと。2月のLFAは7日にブラジル大会、21日がNY州ナイアガラフォールス大会。3月は6日がラスベガスのパースム・カジノリゾート、22日がコネチカット大会、28日は再びブラジル大会となっており、上久保が取得中のビザは米国のP1ビザ。つまりナイアガラフォールス、ベガス、コネチカット大会で初陣を迎えることが濃厚なのではないだろうか。

対戦相手候補も上久保サイドには伝わっている模様で、正式発表が待たれる。一方、松嶋こよみも同時期のデビューが期待されるが、本人に確認をとるとビザ申請書の修正が求められたそうで、両者同時デビューとはならなそうだ。


閑話休題。

話をProgressフェザー級王座決定戦に戻そう。竹内のProgressルールの戦績は、上にあるように1勝1敗。一方の須藤も2022年9月の森戸新士戦で敗れ、前回のBTCで2年3カ月ぶりの参戦。中島太一を劇的なブルドッグ・ニーバーで倒し大きなインパクトを残した。

今回のタイトル戦、両者とも対戦に全く異論はなくすぐに合意に至った。が、問題となったのは計量の実施時間だ。Breakthrough Combatは水曜日開催ということで、サラリーマンの須藤は前回大会では年の瀬ということもあり、有給を2日連続で取ることが困難で当日計量で中島と戦っている。

今回も当然のように懸念材料であったが、竹内は当日計量ではフェザー級の体重を創れない。一度は戻し幅を制限するという案も出たが、そのような規定自体が設けられていないために実施は見送られた。

Progress実行委員会の長谷川賢が「なら計量日から宿を用意するので、仕事が終わり次第に都内に移動してもらって体重を測る」という申し出をしたころ、須藤は計量日も有給を取り今回の王座決定戦に挑むことになったという。

最近はMMAファイターとグラップラーの対戦で注目を集めてきたProgress だが、今回はグラップラー対決。しかも、極め&絞め系の両者だ。竹内のグラップリングは、アナコンダに帰結するように組み立てられている。

須藤は足関節に行きつくようにポジションを取る。両者の極め力は誰もが認めるところだが、エントリーの多さと確実性こそがサブミットする精度を高めている。そんな両者の間で、極めるため&絞めるためのポジショニングが如何に交差するのか。純粋に楽しみでならない、タイトル戦となる。

なおリリースに寄せられた両者のこの一戦に向けての意気込みは以下の通りだ。

竹内稔
「最近グラップリング界で目覚ましい活躍を見せている須藤選手と対戦できることを、とても嬉しく思います。前回の試合では、対戦相手の中島太一のセコンドについていましたが、とんでもない技を目の当たりにしました。また、今成さんに足関で一本勝ちしており、最近の活躍は本当に脅威です。自分も一本勝ちを狙うスタイルなので、今回の試合は間違いなくスリリングで見応えある試合になるはずです」

須藤拓真
「竹内選手といえばアナコンダチョークが代名詞の首刈り族。自分は足関節が好きなレッグハンターなので、特化型同士の対決になります。前回、MMAファイターの中島選手は挑戦者という立場で、グラップリングで戦ってくれました。そんな中島選手の気持ちに応える為に、相手の土俵である立ち技の攻防に付き合ったつもりです。今回はタイトルマッチで相手は元チャンピオン。自分が挑戦者のつもりで戦います。竹内選手が相手なら引き込みポイントを守り切る戦いではなく、挑戦者であるこちらのフィールドで、足の取り合いで戦ってくれると信じています。グラップリングの面白さが視聴者に伝わるような、バチバチの極め合いをしましょう!」

■視聴方法(予定)
2月26日(水)
午後6時30分~THE 1 TV YouTubeチャンネル

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45 AB CJI MMA MMAPLANET o ONE Shooto ブログ 竹内稔 米倉大貴

【ADCC WORLDS OPEN】オール一本で65キロ級制した米倉、次なる目標=「本戦出場」を前に控える大舞台

【写真】ADCC Worlds Open 65キロ級優勝の米倉。渡豪前も大阪、岡山、神戸でセミナーや特別クラスを精力的にこなし、CJIのTシャツ姿でインタビューに応じてくれた (C)SATOSHI NARITA

22日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#07にて、山上幹臣がストロー級で黒部和沙と対戦する。
text by Satoshi Narita

ADCC世界大会が行われる前々日の8月15日(木・現地時間)には、世界大会と同じラスベガスのT-モバイルアリーナを会場に、ADCC USAが主催するWorlds Open(ワールズオープン)が開催された。
確認できた限り日本からは5名が参戦。アドバンスド-65キロ級には米倉大貴、竹内稔、比家秀晃が名を連ね、共に一本勝利を重ねた米倉と竹内が決勝で相まみえ、米倉が一本勝ちし金メダルを獲得。昨年11月のアジア&オセアニアトライアル準決勝で竹内にアナコンダチョークで一本負けを喫していたが、今回の勝利で借りを返した。

1200人が参戦し、12面で進行された本大会は、世界大会と同時期開催で注目度も高く、世界各地で毎週のように実施されているオープン大会の中で最難関のトーナメントだろう。この大会に照準を合わせて1カ月間、テキサス州オースティンのB-TEAMで強化合宿を行い、満を持して頂点に挑んだ米倉に、大会のこと、今後のことを訊いた。


──これから豪州に行くそうですね。

「11日から30日までメルボルンとパースに行きます。で、30日から10月6日までインドネシアのバリ島で、僕をスポンサーしてくれているAL LEONEのキャンプに参加します」

──15日には広島でADCC広島オープンが開催されます。米倉選手もエントリーされていましたが?

「キャンセルします。ワールドオープンの結果次第で出ようかなと思っていたんですけど、優勝できたので、豪州のプロマッチに集中しようと。豪州に行く目的は、練習だけじゃないんです。細かく言うと、26日までラクラン(・ジャイルス)のAbsolute MMAで練習して、それからパースに移動して28日に試合です。『BATTLEGROUND』というイベントのコメインでグラップリングの試合が組まれていて。相手は豪州に住んでいるブラジル人で、それなりに結果を出しています。トライアルにはまだ出てないけど、シドニーオープンは5戦5勝、全部一本勝ちですね。スタイル的にはルオトロっぽくてよく動く、野性的です」

──試合はいつ頃から決まっていたのですか。

「ラスベガスに行く前からです。去年のAIGAに出てから世界で試合に出られる機会が増えて、ようやく海外のプロマッチに呼んでもらえるようになりました」

──ラスベガスのワールズオープンは4試合すべて一本勝ちで優勝、どの試合もほぼ秒殺という圧巻の試合内容でした。

「それ(秒殺)は狙っていました。トライアルの経験もあったから、トーナメントで長丁場に持っていきたくなかったんですよね。やっぱり1、2回戦は、足関で早く極められるなら極めたい。レスの攻防だと3、4戦目で体力がなくなって、一本勝ちで勝ち上がってくるような相手に体力負けしてしまう。だから、なるべく足関節でガンガン攻めて取り切って、体力を温存した状態で準決勝、決勝に行くという戦略でした」

──1、2回戦は10th Planetの選手で、相手は相手で足関節に長けているのかとも思いましたが。

「そうですね。ただ、僕が長けている部分はパスと足関節なんです。そこで勝負しないと、この世界では勝てない。自信を持っている武器でどう戦うのか、足関の攻防で負けない練習をB-TEAMのキャンプでもやってきました。実際、組む中でわかることもあって、2回戦の選手は引き込んでわかったんですけどレスラータイプで、徹底的に足を触らせない。それなら足関で挑んでみようととことん追いかけて、ただ足関を狙うだけじゃなくて、嫌がって前かがみになったら腕を狙うとか、足だけにこだわらず常に圧をかけ続けることを意識しました」

──結果、1回戦は開始11秒でヒールフック、2回戦はフットロックで1分51秒一本勝ちでした。

「キャンプでテイラー・ピアマンという選手から学んだフットロックで、それで極められてうれしかったですね(笑)」

──準決勝の相手はプエルトリコの選手で、オール一本勝利で勝ち上がってきました。

「ちょろっと見ていたけどバックを取る技術が長けていましたね。ジョセフ(・チェン)に試合前に言われたんです。『相手は上を取ったら圧をかけて亀にさせてバックを狙ってくるから気をつけろ』と。でも、向こうも僕の試合を見ていたからか、引き込んできてくれたので、パスで勝負しようと。で、パスに意識が行くあまり足関の警戒が弱くなっていたので、加点時間帯でもないし、僕から下になって足を狙いました」

──開始13秒でヒールフックで勝利。

そして竹内稔選手との決勝は、2分42秒、RNCで勝利でした。

「周りにすごい言われていたんですよね。『ダースのエスケープを練習したほうがいい』とか『稔さんのほうが強いから』って……。

僕の中の言い訳としては、トライアルで稔さんに負けたのはトライアルの体力配分を知らなかったから。3回戦でカザフスタンのタフな選手と当たって疲れ切ってしまい、インターバルも短いところで稔さん(との準決勝)だったじゃないですか。

オーバータイムになったら負けると思ってガムシャラにいってしまって、そしたら頭を外に出されて形をつくられて、逃げる体力もなくやられてしまった。それが僕の中にずっとあって……。だから、技術以外の部分をどう調整していくかもキャンプの課題で、今回は体力が切れてもしっかり出し切る練習をしてきました」

──トーナメントを戦い切る準備は万全だった、と。キャンプの様子をSNSで拝見していましたが、キャンプ終盤は体力的にも精神的にもかなりキツそうでした。

「あれは食が合わなくて……(苦笑)。食べても食べても入っている気がしなくて、それで激しい練習じゃないですか。激しい練習をやる曜日は決まっていて、他の曜日は休みだったり、フロースパーとかミディアムスパーという軽めの練習なんですけど、強度が高い日はとことん高い。かといって休むわけにはいかない雰囲気があるんですよね。

どんなに疲れていても昼だけは行く。で、しっかりしごかれました。今回のキャンプはディマ(・ムロバンニ)コーチが主導で練習を進行してくれて、スパーのペアも同じ階級で合わせてくれてたんです。ジョセフなら(岩本)健汰やジェイロドで、僕は66キロに出場する選手と組んでいました。ヨーロッパトライアルで優勝したロシアのゲルベグ・イブラギモフ、オーウェン・ジョーンズ、シュウ(・フアチン)、イーサン(・クレリンステン)の中に入れてもらって」

──素晴らしく充実した環境ですね。

「毎日成長を実感していました。特にオーウェンとはよくペアを組んでもらっていたんですけど、止まることなく常に技をかけ合って、練習で初めて吐きましたよ(笑)。彼も苦しがっていたけど、僕はそれ以上でした。15分ノンストップのスパーをインターバルなしで続けて、多いときは25分ノンストップで。でも、その練習をしていたから、今回のオープンも絶対的自信をもって挑めました。これだけやってきて簡単に負けるわけはないと。会場にジョセフやオーウェンが来てくれて、こんな有能なセコンドが付いてくれるんだからという安心感もありましたし」

──仲間たちに勝利を祝われて、米倉選手が感極まっていたのも印象に残っています。ところで、CJIやADCCの本戦は会場で観戦しましたか。

「CJIはセコンドパスで入らせてもらって、ADCCは決勝だけ見に行きました。CJIはものすごい大きなイベントだったけど、自分の階級に近いものがないし、ADCCの66キロも適正ではないけれど、近い階級として、そこを目指したい、あの舞台に立ちたいと改めて思いましたね」

──とはいえ、目下の照準は月末のプロマッチということですね。

「あとは10月末のパンパシです。去年はノーギでダブルゴールドだったんですけど、今年も出たいと思っていて。柔術もタリソン(・ソアレス)が出るならもう一回やりたいです。前回は決勝で足を鳴らしたんですけど、それで勝ったと思って緩めてしまったら、タップもなくて続行になって……。あれを思い切り極めていたらという後悔があるし、柔術でもこれだけ通じるんだとも思ったので、またやれる機会があればいいなって」

──今もドーギを着た練習はしているのですか。

「ハイ、完全に止めたわけではないです。クラスもあるし、スパーもしています。それに、追々発表されると思いますが、パンパシが終わったら12月のAIGAのチーム戦に出場できるかもしれない。去年もこれで僕の人生がよくなっていきましたから、またチャンスをもらえたことは大きい。手放したくないですね。しかも、今回は60キロで適正体重なんです。前回は65キロで2勝1敗だったので、60キロでどこまで通用するか、どこまで自分が成長できているのかを確かめたいと思います」

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45 Gladiator Gladiator CS02 MMA MMAPLANET o Progress UFC 上久保周哉 竹内稔

【Gladiator CS02】「UFCがあるから」上久保が竹内のアナコンダを凌ぎ、テイクダウンでポイント勝利

【写真】テイクダウンからバックグラブには至らずも、上久保がコントロールし続けた(C)MMAPLANET

<Progressフェザー級選手権試合/5分3R>
上久保周哉(日本)
Def.6-1
竹内稔(日本)

上久保から手を伸ばすと、手四つから竹内をケージに押し込もうとする。竹内は首相撲から切り返して上久保にケージを背負わせる。すぐに切り返した上久保と触り合いが展開されるなか、上久保が竹内をケージに押し込んだ。左腕を差し入れ、頭を押っ付けた上久保に対し、竹内は右腕を抑えにかかる。しかし上久保がボディロックで組むと、竹内が右足を差し入れた。ここで上久保はシングルレッグで入る。上久保の首を抱えて引き込んだ竹内はアナコンダへ。

上久保の左腕に右足をかけて動きを制した竹内。上久保は左腕にかけられた右足を押し上げ、切り返そうとするも竹内がアナコンダで絞り上げる。残り1分30秒で上久保が頭を抜き、スタンドに戻った。竹内も立ち上がると、上久保がシングルレッグで尻もちを着かせ、テイクダウンの2pが入る。上久保はバックを奪い、両足を差し入れに行くもバックグラブのポイントを奪うまでには至らなかった。

2R、上久保が竹内にケージを背負わせた。竹内は右オーバーフックでディフェンスする。上久保もその右腕をたぐった。竹内が差し入れた右足に対し、上久保がハイクロッチで組むと竹内は離れる。なおも押し込んでいく上久保を竹内ががぶろうとしたところで、右足をすくわれてグラウンドへ。上久保にテイクダウンの2pが加算された。

立ち上がり、足を裁きながらパスを狙う上久保。パスしづらいとみるや、竹内のハーフガードの中に入る。竹内はボトムからアームドラッグを仕掛けながらバックを狙う。上久保が立ち上がると、竹内もスタンドに戻ってスクランブルの1pをゲットした。差し合いから竹内が首投げを狙う。すかさずバックに回った上久保だったが、ここもグラウンドでバックグラブの状態になることはできなかった。

最終回、疲労が見える竹内がプレスをかける。上久保がアームボドラッグから竹内をケージに押し込んだ。上久保がシングルレッグで入ると、やはり竹内はガブりながら首を固め、さらにバックに回る。竹内のバックコントロールに対し、上久保はケージに頭を着け、クラッチを切って正対した。再び竹内をケージに押し込む上久保。竹内が右に回ってケージ際から脱出する。

なおもケージに押し込んでいく上久保はハイクロッチから背中を着かせたが、すぐに竹内が立ち上がりテイクダウンのポイントまでには至らず。ケージに押し込む上久保、右足を差し入れる竹内。ボディロックから足を払う上久保の右腕を取り、突き放した竹内がテイクダウンを狙った。これを切った上久保がケージに押し込むと、竹内が上久保の右腕をキムラで抱えて引き込む。しかしキムラは極まらず、上久保に2pが追加された。最後は上久保がトップで試合を終える。

6-1で勝利し、Progressフェザー級のベルトを巻いた上久保は「キツいところで我慢する。100パーセント安心できるところで、急がない。それが試合のテーマでした。僕の本業はMMAで、UFCに勝てる選手になりたくてトレーニングし続けています。体は健康じゃないけど、UFCがあるから生活を格闘技に傾けることができます。これからもグラップリングだけではないMMAの形を追求していくので、見てください」と挨拶した。


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45 AB Gladiator Gladiator Challenger Series02 Gladiator CS02 LFA MMA MMAPLANET o Progress RIZIN Road to UFC UFC YouTube ガブリエル・シウバ ジョゼ・アルド ソドノムドルジ・プレブドルジ チャンネル テムーレン・アルギルマー パン・ジェヒョク ユ・スヨン 上久保周哉 南友之輔 松嶋こよみ 石田拓穂 竹内稔 竹本啓哉

【Gladiator CS02】竹内稔のProgress王座に挑戦、上久保周哉「MMAで勝てる戦い方で、勝ちます」

【写真】上久保にとってグラップリングは遊びではなく、Part of MMAの真剣勝負 (C) RANK5/ GYO DOK LEE

今日12日(金)に会場非公開、無観客&配信専門大会として開催されるGLADIATOR CHALLENGER SERIES02「Matsushima vs Sodnomdorj で上久保周哉がProgressフェザー級チャンピオン竹内稔に挑む。
Text by Manabu Takashima

昨年のRoad to UFCはベスト4に終わり、12月にGLADIATORで再起した上久保は2月のGLADIATOR CS旗揚げ戦で強豪から勝利を挙げて、Road to UFC再挑戦を狙っていた。しかし、股関節が悲鳴をあげガブリエル・シウバ戦は流れ、Road to UFC再出場はならなかった。

そんな上久保はUFCに向けて、LFAからステップアップを果たすことを決めた。北米ナンバーワン・フィーダーショーでの厳しい戦いに向けて、試運転のグラップリング王座戦を戦う。このグラップリングマッチは、キング・オブ・アナコンダ=竹内の一発の強さを認めた上で、自身のMMAを貫いて勝利を得ることができるか──という勝負論ある戦いとなる。


こんなに体が痛くても、UFCという強さのラインを求めるからこの練習ができる

――竹内稔選手の持つProgressフェザー級王座に挑戦。なんとも意外で、そして楽しみな一戦──なのですが、なぜ?と思ってしまう戦いが決まりました。

「そうですね、実はRoad to UFC出場を目指して2月のGLADIATOR CHALLENGER SEREISでLFAのガブリエル・シウバと戦うことが決まっていました。それが正式発表の前に股関節のケガで戦うことができなくなって。最初は片側だったのが、両側を傷める状態になりました。試合が決まってから痛みがだんだんとひどくなっていって。蹴りが使えなくなり、パンチのミットにも支障が出て。一番酷い時は普通に歩くのも15分間が限度という感じになり、試合ができるコンディションではなくなってしまいました。

試合はやりたかったです。それはRoad to UFCに向けて、強い相手に勝つことは必要だったし。でも、その体にできなかった。練習ができないのに試合をするのか。同時に試合をしないと次に繋がらない。ブラジルから選手を呼んでもらって、長谷川さんが色々と動いてくれた。そこまでしてくれているのに、この試合をしないで良いのかという想いもありました。様々なチャンスを棒に振るのかと」

──でも戦える状態ではなかったと。それで終わりでなく、次を考えてのことなら戦わなくて正解かと思います。結果、4月ぐらいまで練習はできていなかったと聞いていますし。

「かなり練習はしなかったです。ただ、しなくても良くなるものではなくて。放っておいて完治するものでなく、できるだけより良い状態を保つために努力をするというのが現実で」

──人工関節を入れる必要があるかもという話を聞いた時には、絶望的な気持ちになりました。

「そうですね……。入れるとすれば、引退してからですね。痛みがマシになっても、これまで通りに動けないと意味がないですし。それ以前に歩くにも痛い、起きるのも痛いという状態でした」

──現状というのは?

「切らないで治療を進め、2月と比べるとそれは良くなりました。練習中も気は使っていますけど、MMAファイターなんだから、ケガをしていない関節の方が少ないですよ(笑)」

──2月の試合がなくなった時点で、Road to UFCは諦めていたのでしょうか。

「ほとんど諦めていたけど、名前が出揃うまでは出場した場合のことは考えていました。出られた時のために、やれる治療を全部やることにして。そういう準備はしていました」

──結果、出場権は与えられませんでした。

「あの時は正直、2月に試合をしておけばという気持ちにはなりました。でも、やっていると5月に戦うことはできなかったかもしれないですしね。短期間の連戦はきつかったと、今は思っています」

──その状態でシウバ戦をクリアしたとしても、手負いが過ぎる上久保選手とユ・スヨンの試合など、見たくないと正直に思います。

「う~ん、Road to UFCに関しては、如何に良いコンディションを保つことができるのか。そこが大きいですからね。あの時の自分では、上手く創れなかったと思います」

──その結果がGLADIATOR CHALLENGER SERIESでPROGRESSのタイトル戦になったというのは?

「Road to UFCがなくなってから、今後に関してはLFAやあそこと並ぶ場所で戦っていこうと考えていました。その方が、情熱を向けることもできるし、結果を残せば目標にも自ずと近づくので。そこでLFAに向けて長谷川さんが動いてくれて。

と同時に現状としては、治療も続けてきて練習スケジュールも色々と変えました。ケアに当てている時間も多いし、補強も増やしています。ただLFAを本番だとしたら、本番に向けて試運転がしたい。半年以上、試合間隔が空いているので。実際に自分がどれぐらい動けるのか、半信半疑で。MMAスパーリングも再開したのですが、まだまだトライすることもありますし」

──それ故のグラップリングマッチと。

「LFAという強い選手が立ち並ぶところでやるために、どこかのタイミングで実戦に近い試合経験がしたかった。グラップリングを実戦に近いという表現は、違っているかもしれないけど、MMAでないMMA的な試合がしたかったということです。

練習と試合で掴める感覚は全然違います。相手が対策をしてくることを越えていく必要があり、こちらが立てた作戦も当たるのかということもありますからね」

──UFCへの挑む姿勢というファクターがなくても、竹内選手と上久保選手の組み技戦はワクワクします。特にMMAグラップラーである竹本啓哉選手をアナコンダで仕留めたチャンピオンですし。

「一発のサブミッションを持っている選手……ブルーノ・プッチは一応そういう相手でしたけど、そういう相手とMMAでやってこなかった。でも、いずれ必要になってくる。そういう相手に自分のやりたいことをやらないといけないので」

──打撃がないので、失敗しても下になって殴られることはない。その状況で、竹内選手の仕留める力はより脅威になりませんか。

「ケージの中では、ある程度……一発を持っている柔術を封じ込めることはできる。まぁ僕が得意とする場所でやるから。一発は持っているかもしれないけど、普通にオープンなマットでやるのとは全然違うと思っています」

──ケージがあれば、頭を下げることができるのですか。竹内選手のアナコンダをセットするまで誘導する力と判断力に対し、ケージがあることで対抗できると?

「う~ん、まぁ偶然スパッと極まるようなことは起きないです。竹内選手はアナコンダが強いことが分かっているので。そこを考えて、MMAを見据えたグラップリングをしたいです。トップコントロールをしっかりとしたいと思います。そこで一本を取りたいという気持ちも、チョットあったりはするし。

勝つために正しい選択を瞬間、瞬間でできるのか。一本を取れそうな誘惑を我慢して、やるべきことができるのかという部分が大切になってきます。まずはポジション、万が一が起きないように自分の心を強くすることが大切です。

同時に……グラップリングでMMAファイターがトップにいて、『MMAなら俺が勝ちだ』ということは言いたくなくて。あの言い方は好きじゃないと常々思っているのですが、その腹積もりではいないといけないのも確かです。

ただ竹内選手がクローズドの中に僕を入れ続けて、『俺の勝ちだ』と思うのは自由です。けど僕はMMAファイターだからMMAで勝てる戦い方で、勝ちます」

──そこも「UFCを目指さないと、頑張れない」という名言通りですか。

「言うとUFCからするとRIZINと一緒で、僕なんていなくても問題なく回り続けることができる場所です。でも、あそこにジャンプするとジョゼ・アルドが復帰した世界線に立つことができるんです。その魅力には、なかなか抗うことはできないです。

だってこんなに体が痛くても、UFCという強さのラインを求めるからこの練習ができる。体が痛くても『別にUFCファイターなら、こんなぐらいやっているだろう』と思わされるので、続けることができます」

──なるほど、です。グラップリング戦を経て体と相談もあるかもしれないですが、その後はどのように考えていますか。

「LFAで同じように厳しい相手と厳しい試合をして、勝ちたいです。なので、そこを照準にした練習をしたい。体が持たなくなるかもしれないので、できるだけ早い内に勝負を賭けたいと思っています。UFCなのか、Road to UFCなのか、そこに通じる道は自分で創ります」

■視聴方法(予定)
7月12日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS02対戦カード

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
松嶋こよみ:66.05キロ
ソドノムドルジ・プレブドルジ:66.15キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク:66.3キロ→66.3キロ→66.25キロ
石田拓穂:66.15キロ

<Progressフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]竹内稔:65.6キロ
[挑戦者] 上久保周哉:65.25キロ

<バンタム級/5分3R>
テムーレン・アルギルマー:61.35キロ
南友之輔:61.6キロ

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【Gladiator CS02】計量終了 全員がクリアもパン・ジェヒョクが苦戦、3度目の正直でパス

【写真】7選手が一発クリアし、全体写真を撮っている時もパン・ジェヒョクの姿は計量会場になかった (C) RANK5/ GYO DOK LEE

12日(金)に会場非公開、無観客&配信大会で開催されるGLADIATOR CHALLENGER SEREIS02の計量が11日(木)に東京都目黒区のLANTIQUE BY IOQで行われた。
Text by Manabu Takashima

4試合というウィークエンドのスタートを告げるコンパクトな大会は8選手揃って計量をパスしている。


とはいえ前GLADIATORフェザー級王者で仕切り直しの挑戦者決定T出場(×石田拓穂)となるパン・ジェヒョクは計量スタート時間を過ぎ、他の選手がパスをしてから会場に現れ、66.3キロと50グラムのオーバーに。最計量でもこの50グラムが落ちずに苦戦していたパン・ジェヒョクだが、アルミサウナシートに身を包み、3度目正直でリミットいっぱいでクリアした。

相当ハードな減量だったのが、ぐったりとしていたパン・ジェヒョクは宿泊先近くの病院で点滴を打ってリカバリーに努めたという情報も入ってきた。対照的に同じく挑戦者決定T準々決勝で松嶋こよみと対戦するソドノムドルジ・プレブドルジは、パスするやコーラを一気のみ。生物としての強さを見せていた。

■視聴方法(予定)
7月12日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS02対戦カード

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
松嶋こよみ:66.05キロ
ソドノムドルジ・プレブドルジ:66.15キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク:66.3キロ→66.3キロ→66.25キロ
石田拓穂:66.15キロ

<Progressフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]竹内稔:65.6キロ
[挑戦者] 上久保周哉:65.25キロ

<バンタム級/5分3R>
テムーレン・アルギルマー:61.35キロ
南友之輔:61.6キロ

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【Gladiator CS02】石田拓穂、トーナメント準々決勝のパン・ジェヒョク戦は「一番ハズレですよね」

【写真】石田は計量を66.15キロ(※1ポンド許容あり)でクリア(C)RANK5/ GYO DOK LEE

12日(金)に会場非公開で無観客&配信大会のGLADIATOR CHALLENGER SERIES02「Matsushima vs Sodnomdorj」が開催される。そのなかでフェザー級次期挑戦者決定トーナメント準々決勝が行われ、石田拓穂が前フェザー級王者のパン・ジェヒョクと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

2020年2月にグラジでプロデビューした石田は、ここまで修斗大阪大会とグラジでキャリアを重ねてきた。昨年3月には約2年半ぶりのグラジ参戦で、チハヤフル・ズッキーニョスに逆転KO負け――わずか1分弱の試合ではあったが、フィニッシュ直前まで石田が優勢であった。今回のトーナメント出場について、本人は「人数合わせかと思った」というが、だからこそトーナメントを盛り上げるという意気込みを語ってくれた(※取材は6月5日に行われた)。


ここ1年は打撃に重点を置いてきた

――MMAPLANETでは初のインタビューとなります。石田選手も他のリライアブル所属ファイターと同様、地元の繋がりでジムに入ったのでしょうか。

インタビュー時の石田(C)SHOJIRO KAMEIKE

「いえ。他の人は神戸の長田出身が多いけど、僕は兵庫県でも小野市という田舎の出身です。ただ、柔道時代に有(田中有)と仲が良くて。僕は柔道で大学に行って、卒業後は1年ぐらい東京で働いとったんですよ。その時、SNSで有が東京でMMAの試合に出ることを知って。あれは大尊伸光選手と戦った時ですかね(2018年9月、田中がKO負け)。

もともとMMAに興味はあったけど、生で観る機会がなくて。そこで有の試合を観た時に、負けたけど『めっちゃカッコエェな。俺もやりたい』と。どうせなら仕事を辞めて地元に帰ろうと思って、有がおるリライアブルに入りました」

――大学はどこへ?

「山梨学院大学です。高校の時は近畿大会で優勝して、大学に行ったんですけど……。大学は1年から3年までヒザを怪我して、復帰して怪我をして――という繰り返しで。4年の時にようやく団体戦に間に合ったという感じです。大学時代に全国大会に出たのは、その最後の試合ぐらいですね」

――柔道から離れたあとに田中選手の試合を観て「MMAをやりたい」と思ったのは、「柔道でやり切ることができなかった」という気持ちがあったのでしょうか。

「その気持ちは絶対にあったと思います。柔道も長いことやっていて、辞める時は『もうエェわ』とう感情でした。でも、よくよく考えたら――柔道やり切っていないし。それで有の試合を観て、自分の中でまた火がついた感じです。リライアブルでMMAを始めたのは23の時ですね。グラジでプロデビューする1年前です」

――その1年間はアマチュア修斗に出ていたのですか。

「はい。アマ修にはウェルター級で出ました。重たい階級は人数が少ないから、すぐ全日本に出られるんじゃないかと思って(笑)。全日本選手権で3位になってプロ昇格しています」

――2020年から2021年にかけてグラジと修斗で4連勝を収めています。しかし今年3月のチハヤフル戦まで1年以上も試合が空いたのは、何か理由があったのですか。

「海外で試合を組んでくれるという話があって、ずっと待っていたんですよ。去年の10月にウズベキスタンのタシュケントで開催される、NAIZA FCで試合が組まれて。だけど相手が計量オーバーで試合できなかったんです(※対戦予定だったシャクゾドベク・ズマノフが計量をクリアできず)」

――1年ぶりの試合で、ウズベキスタンまで行って試合不成立とは……。

「試合が決まった時は『ヨッシャ!』という感じで、かなり練習で追い込みました。でもいざ向こうに行ったら、相手が計量オーバーで……」

――キャッチウェイトで試合を行う話は出なかったのですか。

「それが――キャッチウェイトはキャッチウェイトですけど、『違う相手を用意する。ウェルター級でデビュー戦の選手と対戦してくれ』と言われたんですよ(苦笑)。さすがに周りからも『そんなの怪我するだけやから』って止められましたね」

――NAIZA FCの試合消滅後、復帰戦となったチハヤフル選手との試合ではKO負けを喫しました。あの黒星については、どのように受け止めていますか。

「負けて落ち込んだりはしなかったです。自分が『かっこつけたろ』と思ったせいで、あの結果に転がってしまいました。僕は本来、組みから試合をつくっていくタイプで、打撃も自分から倒しに行くものじゃないんです。イライラさせて、相手が振ってきたところに組みに行く。

でもチハヤフル選手と向かい合ったら相手の打撃も怖くないし、自分の距離でもあったので『これは行けるな』と思ったんですよ。いつもの試合やったら、スクランブルの中で組みに行けている。でもチハヤフル選手は河名マスト戦で、同じような展開で倒されとったじゃないですか。だから自分も『もうちょい殴ったら倒れんちゃうかな?』と打ち合いに行って。代表(田中淳リライアブル代表)からも『行き過ぎや』と言われました」

――そんななかで、フェザー級トーナメント出場のオファーが来るのは意外でしたか。

「意外でした。もともとライト級で試合をしていて、フェザー級はチハヤフル戦が初めてやったんですよ。だからトーナメントと言われても、評価してくれているのか、人数合わせで入れてくれたのか(笑)」

――ライト級時と比べて、フェザー級戦で動きは変わりましたか。

「ライト級の時は減量がなく、計量当日の朝に測って300グラムや500グラムのオーバーっていうぐらいで。そこから厚着して散歩していたら、リミットまで落ちているような感じでした。フェザー級に落とそうと思ったのは、NAIZA FCがキッカケなんです。海外でフィジカルが強い外国人選手と対戦するなら、ライト級やと危ないなと思って。

だからフェザー級でも、そんなに減量はキツくないです。チハヤフル戦は試合時間が短かったけど、ライト級時代と変わった感じはなかったですね。あの試合では組んでないから、まだ分からない部分もありますけど……」

――チハヤフル戦では、ライト級時代よりも打撃のスピードとキレは増していたように感じます。

「あぁ、そうなんですね。それは階級を落とした影響もあると思いますけど、ここ1年は打撃に重点を置いてきたんです。打撃ができんと組みつくこともできない。相手をイラつかせたり、『コイツ打撃が強いんちゃうか』と思わせたほうが、組みに行くタイプとしては有利じゃないですか。そのために打撃を練習してきました」

僕がフィニッシュしたら、バーンと一気に名前が上がる

――ではトーナメント初戦の相手、パン・ジェヒョクの印象を教えてください。

「一番ハズレですよね」

――……ハ、ハズレ!?

「だって今回の出場メンバーで、一番強いじゃないですか。日本のトップファーターは誰もパン・ジェヒョクをフィニッシュすることができていなくて。判定決着でもハッキリと負けたのは、前の河名戦だけやと思うんです。それだけ強いからこそ、一番オイシイ相手でもありますよね。これで僕がフィニッシュしたら、バーンと一気に名前が上がるので」

――パン・ジェヒョクを下したら、いきなりトーナメント優勝候補になります。

パン・ジェヒョクも66.25キロでクリアしている(C)RANK5/ GYO DOK LEE

「あんまりトーナメント優勝とかは考えていないんですよ。出ている選手はみんな強いから、自分としては1試合1試合、しっかり戦うだけで。

パン・ジェヒョクはテイクダウンディフェンスを見ると、体のバランスが良いなと思います。でも今まで対戦した相手は、みんなレスリングのテイクダウンですよね。僕の柔道式のテイクダウンは、他とは違います。僕は壁レスの仕方が変で」

――変、というのは?

「みんな壁レスになると、ガッチリとクラッチして倒しに行きますよね。僕は柔道の足払いを生かして攻めていくタイプなんです。だからパン・ジェヒョクにとっては、今までのレスラータイプとは違う攻め方やと思います。

相手は打撃のバランスが良いから、ジャブにレスリングのような足へのテイクダウンを合わせても倒せんやろう、と思っているんですよ。だから相手の嫌なことをしながら、組みに行きたいです」

――なるほど。

「このトーナメントでは、僕はダークホースですよね。だからこそ盛り上げたいです。面白くない試合はしないので、皆さん配信を視てください。自分はやります!」

■視聴方法(予定)
7月12日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS02対戦カード

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ソドノムドルジ・プレブドルジ(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク(韓国)
石田拓穂(日本)

<Progressフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]竹内稔(日本)
[挑戦者] 上久保周哉(日本)

<バンタム級/5分3R>
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)
南友之輔(日本)

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【Gladiator CS02】上久保周哉の挑戦を受けるプログレス王者、竹内稔「首を抱えれば絶対に極められる」

【写真】冷静と情熱のあいだ――アナコンダを極める時の熱量が凄い竹内 (C)SHOJIRO KAMEIKE

12日(金)に会場非公開で開催される無観客&配信大会のGLADIATOR CHALLENGER SERIES02「Matsushima vs Sodnomdorj」で、PROGRESSフェザー級王者の竹内稔が上久保周哉の挑戦を受ける。
Text by Shojiro Kameike

竹内にとっては今年2月に代名詞のアナコンダチョークで竹本啓哉を下し、巻いたベルトの初防衛戦となる。ケージ戦の経験は上久保のほうが圧倒的に多い。しかし竹内はケージでアナコンダを極める自信を深めているようだ。ロータス世田谷で一緒に練習することもある上久保を、誰もが来ると分かっているはずのアナコンダで仕留めることができるのか。そんな竹内がアナコンダと、上久保の強さについて語る。


壁ありのほうがアナコンダに入るバリエーションは多い

――5月11日のADCCアジア&オセアニア二次予選では、66キロ級3回戦敗退で世界大会出場は成りませんでした。まずADCC予選の感想を教えてください。

「ちょっと思い通りに体が動かなかったというか、自分がミスをしてしまいました。確かに相手は強かったけど、メチャクチャ強いという感じでもなくて。もうちょっとうまく考えて戦えば、勝てたのかなって思います」

――体が動かなかった、というのはコンディションの問題でしょうか。

「調子は良かったです。3回戦は試合中に焦ってしまったんですよ。まずノーポイントの時間に自分がスイープできて、『これならまたスイープできるかな』と思いました。そのあとポイントが入る時間になると、自分がパスを狙った時にスイープされて。相手にポイントが入って『ヤバイッ!』と焦ってしまい、プランが全て崩れてしまいました。さらに自分が不用意にバックを狙った時、逆に相手にバックを奪われました。そこで焦ることなく、もっと考えて戦っていれば――と思っています」

――――ADCCルールの特徴の一つが、前半はノーポイントで後半からポイントが入るというものです。日本ではADCCルールの試合を経験する機会がなく、そのルールが体に染みついていないという問題点はありせんか。

「それはあると思います。結局『ポイントを取られても一本で勝てばいい」と考えてしまうんですよね。だけど相手はヌルマゴ軍団出身で、メチャクチャ力が強かったんです。アナコンダを狙っても力で跳ね返されてしまうような感じでした。

アナコンダを極めることができないなら、スイープとかポイントを取りに行けば良かったです。でも切り替えることができず、自分はスイープされ、アナコンダを極めることもできず焦っていました。その状態で残り2分になっていて、巻き返すのは難しかったですね」

――昨年11月の1次予選ではアナコンダを極めまくっていただけに、2次予選では警戒されていたのでしょうか。

「3回戦の相手は、それほど僕のことを知らなかったと思います。だから自分も『『アナコンダを極めることができるだろう』と考えてしまったんですね』

――やはり竹内選手の中で、アナコンダには絶対的な自信があるのですね。

「首を抱えれば絶対に極められると思っています。100パーセントと言ったら言い過ぎですけど……、95パーセントは極めることができます(笑)」

――まだ修斗でプロデビューする前に修斗グラップリングの大会で、初めて竹内選手がアナコンダを極めるところを見てから十数年が経ちます。以降もずっとアナコンダを極めているなかで、取り方は変化してきましたか。

「昔はそこまでレスリングができず、完全にカウンター待ちでした。今は組手で崩し、相手の頭を下げて首系を取りに行くという技術も身につけました。入り方のパターンは、かなり増えています」

――3月3日の峯岸零弥戦(Level-G、サブオンリーで判定負け)のように、相手がボトムになった場合は?

「峯岸戦は不完全燃焼でした(苦笑)。やはり相手が下になった状態では難しいですね。やはりカウンタータイプではあるので、相手が攻めて来るかスクランブルになった時に取るのが70パーセント、自分から攻めて取るのが30パーセントぐらいです」

――では2月にプログレスのベルトを獲得した竹本戦は、相手がシングルレッグで入ってくるように誘いこんだのでしょうか。

「いえ、それが……完全に警戒してテイクダウンに来ないと思っていたけど、来たので確実に仕留めました」

――えっ!? 竹内選手から誘ったわけではないのですか。それは意外です。

「どういうことですか?」

――竹本選手に訊いたところ、シングルレッグに行くように誘い込まれたような感覚があっていたそうです。

「いえいえ、そんなことはないです」

――えっ、えぇ……。普通は竹内選手のアナコンダを警戒して、シングルレッグで入るのは躊躇しますよね。それでも相手がシングルレッグで組んでくるのは……。

「そういう試合、よくあるんですよ。ADCCでも、アナコンダが来るのは分かっているはずなのにテイクダウンを狙ってきて。もしかしてテイクダウンしやすいと思われているのでしょうか(笑)」

――自分でも気づかないうちに相手を誘い込んでいるのは、もう魔性のアナコンダですよ。

「アハハハ。練習だと、相手がテイクダウンに来ることは少ないです。でも試合だとシングルレッグで入ってくるのは、やっぱり焦りがあるからじゃないですか。試合では自分からアクションを起こしていかないといけない、という気持ちが出てきますよね。それが焦りにつながって――とは考えます」

――カウンターが7割、自分から攻めていくのが3割というのは狙っている数字なのですか。それとも結果的に、自然とその割合になっているのか。

「自然とその割合になっているんだろうと思います。ただ、自分がずっと待っているわけではないです。僕が攻撃して、さらに攻撃して、相手が出てきたところを狙います」

――それを「誘っている」というのです(笑)。ではグラップリングにおいて、アナコンダなど首系以外の技を極める割合はいかがですか。

「今はボディロックでテイクダウンしてくる選手が多いじゃないですか。首系以外だとボディロック・テイクダウンへのカウンターがあります。試合ではあまり極まったことはないけど、練習では極まっていますね。プログレスの場合は、ケージに押し込んでテイクダウンを狙ってきた時のカウンターを考えていて」

――マットやリングの時とは違う取り方を考えているのですね。

「自分の中ではケージのほうが極めやすいと思っています。今までケージグラップリングの経験は少ないですけど、練習は壁ありでやっていますからね。壁ありのほうがアナコンダに入るバリエーションは多いですよ」

ポイントがあることで攻防が生まれ、取りやすくなる

――その壁ありの練習を、ロータスで上久保選手ともやっているのですか。

「そうですね。上久保選手とは2~3週間に1回、練習で会っていました(笑)。試合が決まってからは、練習で組むのは止めています。試合1カ月前になって、上久保君がロータスに行く曜日は外しました」

――では上久保戦のオファーが来た時は、やりづらいと思いましたか。

「試合したいか、したくないかと訊かれれば――まぁ、アハハハ。練習して強さも分かっていますからね。試合を視れば分かるとおり、上久保選手のファイトスタイルって試合すると削られるじゃないですか。普段一緒に練習していなくても、対戦したくない相手です(苦笑)。

とにかく相手の光を消すのが巧いですからね。さらに試合時間が5分3Rで、上久保選手はスタミナもメチャクチャありますし。だから対戦したくないです」

――先ほどから「対戦したくない」を連呼しています(笑)。

「アハハハ。上久保選手については、みんなそう思うでしょう。本当に強いですから。今まで対戦してきた中でも、特に極めづらい相手です。上久保選手は出力がずっと一定なんですよ。だから練習していると、後半のほうはもう嫌になってきます(笑)。

もう本当に凄いですよ。最初ガーッと来て、そのペースがずっと続く。だからどこかで落ちると思うじゃないですか。でも一度上がったら、ずっと出力が同じで。強弱がないから本当にキツイです」

――竹内選手が得意とするカウンターは、そんな強弱の間を探りながら、その瞬間だけ最大出力を当てていくものですよね。上久保選手の出力の出し方とは真逆といいますか。

「そうかもしれないですね。その上久保選手の攻略法を今、考えているところです。自分としても今までと同じ戦い方+、新しいものを考えないと勝てないと思います」

――対して上久保選手は今までの試合とは違い、何か変えてくるでしょうか。

「変えてこないんじゃないですかね? というのも、僕がやることは向こうも分かっていると思うので。少し変えてくるかもしれないけど……どうなんだろう、という感じですね」

――その点はプログレスのルールも大きく関わってくるように思います。ケージグラップリングで、引き込むと相手にポイントが入る。一方でグラウンドになると、ボディロックで抑え込むことは反則となります。

「ケージだと押し込めるし、そこでテイクダウンできると思います。ルールの部分で不利になることはないかな、と。ただ、今回の試合はポイントも重要になってくるので、あまり自分にとってマイナスになることはやりたくないですね。

ただ、自分としてはポイント制のほうが面白い試合になると思います。サブオンリーだと峯岸戦のような試合になってしまうかもしれません。ポイントがあることによって攻防が生まれて、一本を取りやすくなるとも思いますし」

――なるほど。

「たとえばADCCだと、延長戦になるとボトムになったらマイナスポイントになります。すると必ずテイクダウンを奪いに来るので、自分も首系を狙いやすくなる面はありますね。

ただ、上久保選手も一本を取る力がありますからね。自分がいつもどおり狙いに行くと、反対に極められてしまうかもしれない。細かいことは言えませんが、今までと完全に同じ戦い方だと厳しくなってしまう。上久保選手が強いことは十分に認識しています。それでも僕が一本勝ちしますよ」

■視聴方法(予定)
7月12日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS02対戦カード

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ソドノムドルジ・プレブドルジ(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク(韓国)
石田拓穂(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]竹内稔(日本)
[挑戦者] 上久保周哉(日本)

<バンタム級/5分3R>
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)
南友之輔(日本)

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【Gladiator CS02】PROGRESS王座戦、ミスターアナコンダ竹内稔×ケージレスリング上久保周哉

【写真】竹内といえばアナコンダ。対する上久保もケージグラップリングマッチの出場経験が豊富だ(C)MMAPLANET

25日(火)、Progress実行委員会より7月12日(金)に会場非公開で開催される無観客&配信大会のGLADIATOR CHALLENGER SERIES02「Matsushima vs Sodnomdorj 」でPROGRESSフェザー級選手権試合=チャンピオン竹内稔×チャレンジャー上久保周哉が組まれることが明らかとなっている。
Text by Manabu Takashima

GLADIATORフェザー級挑戦者決定戦=松嶋こよみ×ソドノムドルジ・プレブドルジ戦に続き発表されたカードは、意外にも上久保がベルトに挑むという意外なグラップリング戦だった。

2011年にプロ修斗にデビューし、1年間のMMAファイター活動の後、仕事との関係で現状として組み技の専門下として戦い、当時からアナコンダチョークが代名詞だった。


その竹内、5月のADCCアジア&オセアニア予選02では2試合目=3回戦で敗退も、昨年11月の第一次予選では66キロ級で準優勝となり、シンガポールの地でもアナコンダチョークは猛威を振るっていた。

今年2月にはChallenger Series第1回大会でGLADIATORバンタム級チャンピオンの竹本啓哉を相手に、2分弱でこれもまたアナコンダチョークで下し、初代PROGERSSフェザー級チャンピオンに輝いた

対して上久保はケージレスリングをさせれば、右に出る者はいないと練習仲間が口を揃えるMMAグラップリングの実力者だ。とはいえ、彼にとってあくまでも本職はMMAでUFCを目指してグラップリングを強化してきた。

念願のRoad to UFCではヒザの負傷で思いもしない準決勝敗退。その後、12月にGLADIATORで再起し、Road to UFC再挑戦も諦めていなかった。そのためにインパクトのある勝利を挙げる必要があり2月のChallenger CSで元UFCファイター、現LFAのガブリエル・シウバと対戦予定だった。

しかし、カードの正式発表を前に股関節の負傷で戦える状態でなくなっていた。上久保はもともと大腿骨が常人より太く、股関節にこすれることで軟骨が削られ、以前から痛みを感じるようになっていたという。医師からは人工関節を勧められもしたが、MMAを続けることができなることもあり得るので、痛みと共生すること、つまり現役生活の続行を選択した。

上久保の狙いはGLADIATORが提携したLFA経由で、UFCを目指すということ。その前に股関節の状況を把握するために、ケージを使ったグラップリングに挑む。とはいえ、竹内はそんなに簡単な相手ではない。上久保の組みつくパターンを研究し、アナコンダを仕掛けるタイミングを計っているはず。しかも、「ケージの方が得意」と竹内も公言しているというのだから、組ぎわに要注目のタイトル戦となる。

以下、プレスリリースに寄せられた両者の意気込みだ。

竹内稔
「初の防衛戦の相手が”永久寝技地獄”の上久保選手ということで非常にタフな試合になると想定されますが、前回の試合と同じように一本勝ちで終わらせたいと思います。防衛を重ねてタイトルの価値を上げていきたいです。応援よろしくお願いいたします」

上久保周哉
「今回、PROGRESSフォースタイルグラップリングマッチに出場します。竹内さんは今まで試合してきた選手の中でも指折りの攻撃力を持った選手だと思います。ただ、僕はどうしても勝ちたい。ケージの中でアナコンダを喰い、選手として殻を破れるよう力を出し切ります」

■視聴方法(予定)
7月12日(金)
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【Gladiator027】竹竹決戦of MMA。竹本啓哉に竹中大地が挑戦。漢気=和田教良は、オトゴンバートルと

【写真】これは──燃えているのは、竹本だろう(C)MMAPLANET

11日(火)、GLADIATORより7月7日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator027で、竹中大地が竹本啓哉の持つGladiatorバンタム級王座に挑戦する選手権試合とオトゴンバートル・ボルドバートル×和田教良のフライ級戦が組まれることを発表した。

竹中大地は2018年に修斗からONEに戦いの舞台を移し、アジアを舞台に戦ってきたが、昨年よりRIZINを目指し日本で戦うようになっていた。7月に修斗で藤井伸樹に勝利し、12月にグラジに初参戦し前バンタム級王者テムーレン・アルギルマーと対戦すると、左ミドルを効かせてから組みついて──1R4分27秒にRNCで一本勝ちしている。


試合後にケージのなかで宣言していたようにRIZINとの交渉を続けていたが、3月のLandmark=神戸大会で正式発表こそなかったが、ジャパン・メジャーでの試合が決まっていたものの対戦相手の負傷で幻のRIZIN参戦となっていた。その後、RIZINが東京でビッグショーが続き、試合機会は巡ってこないという判断をした竹中陣営はグラジ再出場を決め、バンタム級王座に挑むこととなった。

チャンピオン竹本は昨年9月にテムーレンとの接戦を制し、自らの減量失敗で手放したベルトを2年振りに奪回。今年の2月にはGladiator Challenger Series01で竹内稔との竹竹対決でProgressフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦を戦うもアナコンダチョークで一本負けを喫していた。

前回の5月大会でタイのデッチプールを横三角絞めで仕留めた竹本は、「RIZINや海外大会へのステップアップ」を宣言していた。この言葉こそ、竹本が強い選手との対戦を求めている表れとリリースに記されていたが、関係者に確認を取るとまさに二つ返事で、MMAのベルトを賭けた竹竹決戦を了承したという。

10年以上前のデビューから間もないころにパンクラス出場があったが、その後はGrandslam~HEAT~TTF Challenge~GLADIATOR~NEXUS~GRACHANで戦ってきた竹本にとって、修斗・パンクラス・DEEPでベルトを巻いた選手との対戦こそ、自らの存在を証明するために求めてきた一戦に違いない。また竹中としても、ポスト超RIZINというべき秋からのRIZIN参戦に向け、ベルトを巻く以上に勝ち方でインパクトを残す必要性がある──勝負論と強者論が掛ったタイトル戦となる。

また5月大会から今大会に延期されていたGLADIATORフライ級王座決定トーナメント決勝=フライ級王座決定戦はNavEのヒザの負傷の経過が予定通りでなく、さらに延期されることが決まった。

グラジではオトコンバートルが2大会連続で試合機会を失うことを阻止すべき、ノンタイル戦での対戦相手を探し各方面に打診をしていたところ、和田が参戦を決めたという。和田はオトコンバートルやNavEと共に同トーナメントにエントリーしていたが、2月にチェ・ドンフンに三日月蹴りからパウンドアウトされ初戦敗退していた。その後チェ・ドンフンはRoad to UFCと契約し、1回戦で前回大会の準優勝であるチーニョーシーユエに勝利。オトゴンバートルは3月の準々決勝で久保健太を破った一戦で、そのチェ・ドンフンと共に同トーナメントで本命視されるようになっていた。

和田はチェ・ドンフンに続き、アジアを代表する若き実力者との対戦に向け、一度は「気持ちを創れない」と対戦を断ったという話も実は伝わっている。しかし、翌日には「断ったことを後悔しています。オトコンバートル選手の相手が確定していないようでしたら、対戦させて頂きたいです」と申し入れしたという。

和田の気持ちが揺らぐのは十分に理解できる。そんな自分を恥じるかのような決意こそ、下馬評を覆す要因になるだけでなく、その結果に如何なく彼の人生を構築していく決断となるだろう。そんな「負ける覚悟を持って勝ちに行く」和田の覚悟の言葉を含め、上記2試合に出場する選手がプレスリリースの寄せた言葉は、以下の通りだ。

竹本啓哉
「いつも応援・協力してくださる皆様、試合を組んでくださるGLADIATOR関係者の皆様、そして、竹中選手ありがとうございます。誇張抜きで今までで最高の対戦相手です。自分史上最高の状態で臨めるよう備えていきます」

竹中大地
「今凄く格闘技が楽しくてしょうがないです。心も体も調子が良いので、試合当日は最高のパフォーマンスができると思います。7月7日楽しみにしていてください」

オトゴンバートル・ボルドバートル
「3月大会が終わった直後から次の試合に向けて練習を重ねてきていますが、決勝戦が10月大会まで延期されたことは残念に思っています。しかし、GLADIATORが7月大会でワンマッチを組んでくれたのでとても感謝しています。また和田選手も試合を受けてくれてありがとうございます。7月7日は良い試合になるよう頑張ります」

和田教良
「かなり強い相手。下馬評を覆せるよう負ける覚悟を持って勝ちに行きます!! 応援よろしくお願いします!」

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