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AJ・マッキー BELLATOR o PFL キック ボビー・キング

PFL Road to Dubai 01:メインイベント・ウスマン・ヌルマゴメドフ vs. ポール・ヒューズ

ライト級タイトルマッチ5分5R。

ウスマン4度目の防衛戦。先週、兄のウマルがドバリシビリに敗れて初黒星を喫したが、ウスマンはここまで19戦無敗(ただし、ブレント・プリマス戦は試合後のドラッグテスト陽性によりノーコンテストになっている)。

挑戦者のヒューズは昨年6月のBellatorチャンピオンシリーズでメジャーイベントデビュー。Bellatorベテランのボビー・キングにKO勝ちし、昨年10月のPFLスーパーファイトでは、元Bellatorフェザー級王者のAJ・マッキーにタックルを防いで打撃を入れる展開で判定勝ち。マッキーにライト級転向後初黒星を与えている。アイルランド出身のため、ハビブ vs. マクレガー以来のダゲスタン vs. アイルランド対決として煽られているものの、メインカードに出るケリー、モコノアナとは違い、SBGアイルランド所属ではない。

サウスポーのウスマン、ヒューズはオーソドックス。会場はウスマンへの声援が圧倒的。蹴りで牽制するウスマン。インロー。ヒューズは距離を取り様子見。三日月蹴り。手が出ないヒューズだが詰めてきた。ウスマンに蹴られる展開。ヒューズカーフキック。ウスマンの右がヒット。前に出るヒューズだが、ウスマンが自分の距離をキープして蹴りを入れていく。詰めようとしたところでジャブをもらうヒューズ。ウスマンがオーソにスイッチするとカーフを蹴る。ウスマンの蹴りがローブローになりタイムストップ。再開。ウスマンのパンチにヒューズがパンチを返すが空振り。しかし関節蹴りから右フックを放つ。空振りしたが、手を出せる距離までは近づいてきた。お互い関節蹴り。今度はヒューズの前蹴りがローブローに。再開。カーフを蹴るヒューズ。ウスマンが間合いを詰める。インロー。ヒューズ出て右ボディ。ウスマン関節蹴り。ゴング。

1Rウスマン。ヒューズも徐々に自分の打撃が出せる距離まで詰めてきた。

2R。サイドキックを入れるウスマン。カーフ。ヒューズの前蹴りでスリップダウンしたウスマン。しかし立つとタックルへ。ヒューズ切った。圧を強めてきたヒューズ。カーフキック。ウスマンは距離をキープして蹴りを入れる。間合いがつまりパンチを入れたヒューズだが、ウスマンすぐに四つに組む。テイクダウンをこらえるヒューズ。首相撲に切り替えたウスマンだが、ヒューズが左右のパンチを入れる。四つ組みに切り替えるウスマン。ケージに押し込むとヒザ。離れ際にパンチを入れたがヒューズもパンチを返した。蹴りを入れるウスマン。ウスマンタックル。倒せないと見て首相撲に切り替えるとすぐに左右のパンチを入れるヒューズ。ヒューズ飛び込んで右ボディを狙ったがかわしたウスマン。ヒューズ三日月蹴り。右ハイ。左ボディ。ウスマンの右にテンカオを合わせた。カーフキック。ウスマンの蹴りの手数も減っていないが、ヒューズのヒットが増えてきた。またタックルから首相撲に捕らえるウスマンだが、ヒューズすぐパンチを打ち込み引き剥がす。左右のボディを入れたヒューズ。さらにカーフキック。一瞬動きが止まったウスマンだが、飛び込むと左右のパンチを入れる。ゴング。

2Rもウスマンだが、ヒューズにもチャンスが出てきた。

3R。スイッチを繰り返すウスマン。インロー。詰めてきたヒューズ。カーフキック。ウスマンの左右のパンチがヒット。パンチを返したヒューズにウスマンがタックルに入るが切ったヒューズ。ウスマンのインローがローブローになりタイムストップ。すぐ再開。タックルを切ったヒューズだが、またウスマンのローブロー。今度は倒れ込んで苦しむヒューズ。ウスマンに減点1。再開。ウスマンタックル。初めてテイクダウン成功。立つヒューズだがまたテイクダウン。しかしヒューズ下からケルト立ちに行く。がぶろうとするウスマンだが立ったヒューズ。しかしケージに押し付けてヒジを入れるウスマン。離れた。ヒューズ詰める。左フックがヒット。ウスマンのタックルだが組む前に切られた。ちょっとスピードが落ちている。間合いが詰まって首相撲に捕らえるが、左右のボディを入れるヒューズ。詰めてヒザを入れたヒューズ。左ボディを嫌がったウスマン。アッパー!ゴング。

3Rヒューズ。減点があり10-8。ウスマン、ボディが効いているのと、テイクダウンの攻防でスタミナを消耗したか。

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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL Road to Dubai CS キック マイク・トンプソン ミラフザル・アクタモフ

【PFL Road to Dubai CS】パワフルな打撃から、TD&肩固めでアクタモフがトンプソンを落とす

<ライト級/5分3R>
ミラフザル・アクタモフ(ウズベキスタン)
Def.2R2分50秒by 肩固め
マイク・トンプソン(英国)

トンプソンが右カーフを2発蹴り、右ストレートをヒットさせる。圧をかけるが手は出ないアクタモフは、カーフを引き続き蹴られる。アクタモフの右オーバーハンドは空振りに。続く左フックがトンプソンの顔面をかすめる。トンプソンが左フックを打ち込み、右カーフへ。アクタモフの右オーバーハンドはまたも空を切る。パンチに勢いはあるが、距離が遠いアクタモフの右がようやく届く。トンプソンは近い距離で左フックを打ち返すが、ローに右を合わされ、もう一発右を被弾して倒れる。起き上がったトンプソンに連打、スピニングバックキックをミスしたアクタモフは攻め急がず間合いを測る。残り10秒の打撃の交換は、トンプソンが下を向いておりアクタモフ優勢という印象を残した。

2R、トンプソンが右カーフ。距離を詰めたアクタモフとクリンチでパンチを交換する。トンプソンのヒザ蹴りにもアクタモフが左を当て、圧を高める。ケージを背負ったトンプソンは左で殴られ腰が一瞬落ちる。組んだアクタモフはバックに回り、大きく抱え上げてスラム。アクタモフは後方から左で殴り、トンプソンが立ち上がっても前方に崩す。尻もちから体重を掛けられ背中をつかされたトンプソンは、そのまま肩固めに捉えられ失神──アクタモフがレコードを8勝0敗1分とした。


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危機脱出女子柔術 #武道塾 #空手女子 #総合格闘技

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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE170 キック タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム ボクシング

【ONE170】キック世界王者スーパーボンをムエタイ世界王者タワンチャイが、拳で倒し王座防衛

【写真】初回とは流れを変えたタワンチャイが、スーパーボンを2Rで仕留めた(C)ONE

<ONEムエタイ世界フェザー級選手権試合/3分5R>
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
Def.2R1分10秒by TKO
スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)

キックの世界王者スーパーボンが、ムエタイ世界王者タワンチャイに挑む一戦。サウスポーのタワンチャイが、スーパーボンの右ハイをスウェイでかわして左ローを蹴る。右ミドルを返したスーパーボンは続く左ローをチェックする。ミドルをカットして左ローのタワンチャイのミドルに、スーパーボンが右カウンターを合わせようとする。絶妙のカウンターの右、左ジャブを伸ばすスーパーボンは、ステップインに右のカウンターを繰り出し、自ら前に出て右ミドルを決める。さらに蹴りをさばいて左を伸ばそうとしたタワンチャイに、右カウンターを突き刺す。タワンチャイは左ミドルをヒットさせたが、パンチでスーパーボンがリードした。

2R、まずタワンチャイがテッサイを入れる。スーパーボンの前蹴りに左ストレートを当てたタワンチャイは、左の蹴りをさばく。同時に右フックを思い切り放ってきたスーパーボンに右を打ち込み、返しの左フックでふらつかせる。下がったスーパーボンに左から右フック、そして左ストレートを射抜いたタワンチャイがダウンを奪う。ふらつきながらスーパーボンが立ち上がるが、左から右フックを受けて2度目のダウンを喫する。

ここも立ち上がったスーパーボンはラッシュをかけるタワンチャイにパンチを打ち返し、エルボーまで繰り出すも空を切る。タワンチャイの連打の餌食となったスーパーボン、最後は左を被弾して3度目のダウン──勝負は決した。

王座防衛に成功したタワンチャイは「このベルトはファンの皆に捧げる。皆は僕と一緒にチャンピオンだ。過去数試合は100パーセントの準備はできなかった。でも、今回はしっかりとハードトレーニングを積むことができたんだ。パンチがカギだと思っていた。前回のような試合にはしたくなかった。スーパーボンはファイトIQが高いから、チームとしっかり準備をしてきたんだ。次の夢はキックボクシングのベルト、もう一方の肩にかけることだよ」とインタビューで話した。


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45 AB ABEMA ACA BELLATOR F1 LFA MMA MMAPLANET o Road to UFC Special UFC YouTube   キック ダナ・ホワイト ヘンリー・フーフト ボクシング ライカ 堀内佑馬 海外 鈴木崇矢

【Special】ヘンリー・フーフト&鈴木崇矢対談─02─「コンテンダーシリーズがベストとは思わない」

【写真】昨年春のABEMA海外武者修行の時のヘンリーと鈴木。既に良い空気感(C)TSP

キルクリフFC総帥ヘンリー・フーフトと鈴木崇矢の対談Part.02。話題は20歳、5勝1敗の鈴木のキャリアの積み方について──。
Text Manabu Takashima

世界トップのプロMMAファイター集団を率いるヘンリーの日本のMMA界の評価と、北米におけるUFCファイターへの道。禁断ではなく、UFCを目指すのであれば目を通すことが必須といえる──ヘンリー・フーフトの選手の人生を守る育成方法が明らかとなる。

<ヘンリー・フーフト&鈴木崇矢対談Part.01はコチラから>


──佐藤選手、木下選手がいることは心強いですか。

鈴木崇矢 ハイ。ただ、いない状況が分からないので。自分の想いとしては、すべて自分でやる。どのような状況でも、個人で乗り越える人間力のようなモノを海外で身に着けたいということもあったのですが……修行ですよね。でも天さんや憂朔さんがいてくれる状況は、絶対的に練習をする上で良いのだと思います。

ヘンリー 修行か(笑)。でも、自分と同じ言葉を話す仲間が周囲にいることは本当に助かっているはずだ。どれだけのパッションを持っていても、あるいは自信が備わっていてもハートが折れるときは必ずある。そんなとき、タカシは絶対的な力になってくれる。彼はあらゆる経験をした。フロリダに来てからお父さんを亡くし、お兄さんを亡くした。どれだけお母さんのことが心配か。

それでも、彼は常にポジティブな思考で戦い続けてきた。ファイターとしてどれだけ強いのか。そんなことよりも、人としてどれだけ強くあることができるのか。その方が、人生で大切だ。タカシはフロリダに来るまで日本でキャリアを積んできた。でも、今は共に人生を歩んでいるつもりでいる。

タカシは本当にデキた人間だから。タカヤはそんな人間が間近にいる。なにかあった時、自分の言葉で話せるんだ。同じ言葉を話すからこそ、悩みもより理解できる。ジムでは米国人は当然として、ロシア人やブラジル人、色々な国の違った文化や言葉を持つファイターがいる。誰も自分と同じ言葉を話さない集団のなかに1人ぽつんといる辛さは、私は30年も昔にタイで経験してきた。アカヤはそうじゃない。日本の皆と、同じところで住んでいることは絶対的にプラスになる。

ロシア人や米国人と考え方が、絶対に違うわけだし。迷ったときに、力になってくれるのは同じ国の人間だよ。タカシは試合で負けた。でも米国で正しい道を歩んできた。試合に負けて悩むことは、このスポーツの一部だ。私にもあったし、誰もが抱える問題だ。勝っていれば、人生は楽だよ。でも、勝ち続けることなんてない。そんな時にお手本となる人間が、近くにいることは絶対的にタカヤを良い方向に導いてくれるだろう。

──この若さと5勝1敗という戦績で、米国に拠点を移す。堀内佑馬選手に続く日本のMMA界でもレア・ケースです。そういうなかでキルクリフFC所属の鈴木崇矢選手が、米国でどのようなキャリアアップをしていくのか。非常に興味深いです。そもそも、UFCへのプロセスをどのように考えてフロリダに移ったのでしょうか。

鈴木崇矢 最初はLFAで2、3試合して2025年のコンテンダーシリーズで戦うことが目標でした。ただ、フロリダに住んで練習をするようになって「ちょっと、まだ早い」と肌で感じました。気持ちはそうしたい。それが最短ルートでUFCを目指すということになるので。

でも……こっちの5勝1敗とか6勝1敗の連中って皆、レスリングが当然にできてスペシャルな何を持っている。もうUFCが近いって奴らばかりで、「俺は、まだだ」って(苦笑)。どういう風に説明をすれば良いのか上手く言葉にできないのですが、もう僕の体と頭、気持ちが出した答えなんです。

そうしたら、ヘンリーにも同じことを言われました。まずはレスリング力をつけること。LFAで試合をするのは、まだ早いと。UFCのチャンピオンを育て、これだけの選手がいるジムのヘンリーが言うなら間違いないです。この5カ月で僕はヘンリーを信じています。ヘンリーと一緒に一つ一つ試合経験を積んでいくと1年半、2年後に安定したUFCへの道が見えてくるはず。なので、今は一つ一つ試合を勝っていく。そういう考えになりました。

ヘンリー これまで何をしてきたのか。米国の練習は、タカヤが日本でやってきたこととは違う。我々はハイレベルなファイターだけが集まり、1日2度の練習を日々繰り返している。既にUFCやBellatorで戦っている選手や、そこを目指しているファイターたち、経験豊かなファイターが揃っている。

タカヤは、そこでハイレベル・ファイターか同じレベルの選手とトレーニングをしているんだ。自分より下の選手はいないという状況だ。そうやって力をつけている状態にあるからこそ、キャリアアップに関しては真剣に考える必要がある。

そうしないとマネージャーはお金を手にするために、何の責任感もなく選手を戦わせようとする。いくらでも代わりはいるという考えだ。私はマネージャーでなく、トレーナーだ。ファイター、ファイターの家族、そしてジムに責任を持っている。勝つか負けるか、勝算50パーセントではケージに選手を送り込むことはできない。勝てる見込みが、もっと高くないと。

タカヤのレコードだけを見ると、米国でも良い試合機会は巡ってくる。ただし、私からすれば日本の5勝1敗は、米国では2勝1敗だ。それだけレベルが違う。だから最初の5カ月は、ゆっくりとタカヤの状態を見てきた。2025年は身の丈にあった試合を3、4試合させたい。彼は20歳だ。7勝1敗で21歳。凄く若いということはない。でも、経験は十分に積んでいる。キルクリフでハードな練習を日々、繰り返しているのだから。まずはコネクションがあるプロモーションで、彼が成長できるファイトを戦わせていきたい。

それでも米国にイージーファイトはない。そのなかでタカヤの可能性を伸ばす、彼が力をつけることができるような試合を戦わせたい。UFCの目に止まるファイターになるよう時にはストライカーと、別の機会にはグラップラー、レスラーと戦っていき、経験を積ませたい。

タカヤも言っているが、皆がコンテンダーシリーズに出てチャンスをつかもうとするが、それがベストとは私は考えていないんだ。

──えっ!! それはなぜですか。

ヘンリー タフな相手に、フィニッシュが絶対に必要。そのうえでダナ・ホワイトに気に入られる必要がある。そして手にする契約は、何も特別なモノじゃない。毎週4人、5人とサインするなかの1人だ。それならばLFAやCage Fury FCのベルトを狙わせる。LFAもCFFCもUFC Fight Passでの中継がある。コンテンダーシリーズのように、フィニッシュが絶対という条件はない。それでいて、ショートノーティス出場の候補になれる。

何もUFCと契約することが、ゴールではないはずだ。ただし、勝てないとリリースされる。すぐに契約が切られると、何も手元には残らない。それにコンテンダーシリーズで契約というルートは、安定した戦い方を忘れさせてしまう。

──鈴木選手は日本人なので、Road to UFCという選択もできますが。

ヘンリー タカヤはそうしたかったんだ。そのつもりで、最初はフロリダにやってきたんだよな。

鈴木崇矢 ハイ、そうです。でも出場できなかったです。

ヘンリー 私は良かったと思っている。米国のUFC Fight Passで試合がオンエアーされている大会で戦う方が、良いオプションだから。そこで印象に残れば米国のファンがSNSで発信する。あっという間に、皆に名前が広まるよ。

それと米国でキャリアを積む利点は、ここには市場があるということだ。スポンサーがつく。そういう場で戦える力をつけるために、その下のローカルショーで経験を積む必要がある。そこで実績を積めば、LFAやCFFCとサインをしてタイトルを狙うロースターになれる。それから4戦目でタイトル戦の機会を得たとして、まだタカヤは22歳か23歳だ。急がせない。急いで、早々に燃えつきた人間を多く見てきたからね。

──米国でUFCを目指すファイターたちを指導している身として、UFCファイターになるために日本のベルトは役に立つという見方はできますか。

ヘンリー 日本で日本人と戦って手にしたベルトは、UFCで勝つために役に立たない。必要なのは強くなるための経験だ。何も日本だけの話ではない。米国でも同じだ。そのベルトを取っても、どうなるというベルトだらけだ。UFCで勝つために、必要なレベルで試合をしているのか否か。その方が大切になってくる。

グラップラーと戦う。ストライカーと戦う。グラップリングで勝つ。打撃で勝つ。どのような戦いをしてきたのか。ベルトはUFCで戦える力があることを証明しているわけではない。

UFCで戦える力のある選手と、戦うことが重要だ。例えば元UFCファイターだとか。日本だと、海外で戦うことも手だろう。OKTAGONやヨーロッパで戦うことは、経験値をあげるに違いない。日本の若い選手が、ロシアのACAで行くのも悪くないだろう。イージーな相手に勝ってパーフェクトレコードを持っていても、10戦8勝2敗でその2つがロシアの強豪に喫したものなら、その方がずっと良い経験になっている。そしてUFCでやっていける可能性も上がる。UFCに行く前にタフファイトを経験しているからだ。そうでなく、ただベルトを持っていても意味はない。

実際、私はキックボクシングの世界チャンピオンだった。世界のベルトを持っていた。でも一体、どれだけの人間がキックボクシングでは世界王者になり、世界のベルトを手にしている?

同じ階級に10人の世界チャンピオンがいた。私がLFAとCFFCの名前を何度も挙げているのはマーケティングからの観点と、この2つのプロモーションでベルトを手にするということは、UFCで戦っていけるだけの力があることを示すことになるからだ。他の米国でのベルト、日本のベルトは……思い出に残る、ナイスな写真を撮るために巻けば良い。UFCで勝ち上がるためには、ベルトがなくてもしっかりと経験を積むことの方が大切だ。

鈴木崇矢 舐めているわけじゃないですけど、僕も日本のベルトはいらないです。

<この項、続く>

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【Banana Oil 2025─06─】ProgressとKNOCK OUT Unlimitedで強くなる日本のMMA─02─Unlimited編

【写真】(C)MMAPLANET

12日に大阪でGladiator、19日は東京でプロ修斗公式戦が開催され、米国でもLFAやUFC、中東では先週末にUAEWがアブダビで、今週末にはPFLがドバイで始動するように2025年のMMA界は既に動き始めている。UFCに絶対の価値を置いたJ-MMAを想定し、如何に強くなるかを考えるコラムも今回を最終回としたい。
Text by Manabu Takashima

「日本人選手の5勝1敗は、米国では2勝1敗」。「修斗、パンクラス、DEEPのタイトルはUFCで戦える力をつけるために、意味はない」──このショッキングなヘンリー・フーフトの言葉を現実的に捉えると、日本のMMA界は社会構造として興行主が生き残るために懸命で、強さ=ビジネスという状況にない。

結果、勝負論とは別軸でエンターテイメント性に重きが置かれ、選手達の思考回路もそちらに軸が置かやすくなりがちだ。日本の格闘技界には(世界中を見渡しても──だが)UFCのような資金力はない。それでも、その道しか存在しない多くの国と違って、格闘技を戦うことで得られる「幸」は多い。そんな独特な格闘技文化がある日本だからこそ、国際戦の数は減少し、世界との違いや距離を肌感覚、空気で知る機会も減った。

それでもMMAでなくても実戦で選手は強化できる。そんな2024年に感じた成果と希望──スクランブルにポイントを与えた組み技=Progressに続き、立ち技プロモーション=KNOCK OUTが2023年末より導入したテイクダウン、パウンドが許されたUnlimitedルールによる日本人選手の強化を探りたい。


KNOCK OUTを率いる山口元気さんは、自分が格闘技の記者を始めた1995年には既に日本のトップキックボクサーだった。強さを求め、UFC以前には地上最強と思われたムエタイに傾倒し、強い相手と戦うためなら自身で相手のファイトマネーを工面するまでしていた格闘バカだ(スミマセン)。

ちょっといい加減なところもあるが、ファンから記者になった頃の自分にとっては吉鷹弘、金泰泳に次ぐ憧れの人だったこともあり、そんないい加減なところも強さを求める姿勢に霞んでしまう。キックの記事を書かなくなり、相当な年数を経ても定期的にやり取りをするような間柄が続いてきた。

元気さんが自分に振る話題の90パーセント以上が、選手の強化策。しかもMMAで勝つためだ。海外からトレーナーを招きたい、合宿所を創る。MMAで勝つための首相撲、ヒザ蹴り、タイナーの有効性。ジムの拡張とプロチームの結成。打撃で勝てるための組み技、寝技の強化。そんな話ばかりをしてきた元気さんが、キックボクサーやムエタイ戦士がMMAに転向するため、キックとMMAの接点としてUnlimitedルールを遂に興行に組み入れ始めた。

試合時間は3分3R、MMAグローブ着用で投げ、テイクダウンが認められ、寝技でもパンチ、蹴り、ヒザ、ヒジによる攻撃が許されている。サッカーボールキック、踏みつけも4点ヒザもOKで、関節技&絞め技は反則だ。ブレイクはスタンドもグラウンドもMMAと比較すると非常に早い。

一昨年12月の同ルール初戦はMMAファイターの三上ヘンリーが、極真空手のパトリック・ケンソンから左ストレートでダウンを奪い、サッカーボールキックから鉄槌とヒジの連打で勝利を収めた。昨年7月にはNOCK OUTの首相撲やヒジ無しルールのチャンピオンである栗秋祥梧が、RIZINを主戦場とする中村優作を左ストレートでKOしている。

そして昨年12月30日に、その栗秋が元LFAフライ級王者で元UFCファイターのカルロス・マタを迎え撃つ一戦を始め、グレコベースの倉本一真がムエタイの重森陽太と、さらにキックボクサー同士のバズーカ巧樹×大沢文也というUnlimitedルール3試合が行われた。

元気さんは強さを追求するだけでなく、興行主だ。スポンサーを獲得し、チケットを売って選手と観客、応援してくれる人々を満足させることが職務だ。だから格闘技を連想させる喧嘩マッチでなく、喧嘩を想像させる格闘技を世に伝えなければならない。

加えてキックボクサーが日本の格闘技界のトップであるRIZINルールに移行することも、当然のように考慮している。

つまりUFCを軸とした日本人ファイターの強化策以外のファクターも、Unlimitedルールには散りばめられている。

キックボクサー同士の対戦は、まさに喧嘩を匂わせた。

組みとグラウンドでの打撃があることで、中間距離以内のレンジでのコンビネーションを駆使する戦いではなく、一発狙い。

そこに殺気と恐怖心が入り混じっていることで、動きはどうしても荒くなるように映った。

そして、一方の選手が下になると──第1回VTJのヒクソン・グレイシー以外の選手が放つ、本能の赴くままの打撃が見られた。

2試合目の重森×倉本は、まさに異種格闘技戦の様相を呈していた。

殴りたい重森、倉本は殴られずにテイクダウンし、抑えつつダメージを与えたい。組みの展開は動きがないと、ブレイクになる。重森陣営は膠着を誘発して打撃の間合いに戻ることを第一の対策とし、スクランブルに持ち込んで立ち上がるだとか、テイクダウンを切って間合いを取り直すという動きは放棄していた。それらの技術の習得には時間が掛り、彼らにとって本分ではない(MMAファイターを本格的に目指すなら、時間を掛ける必要があるが)。勝つためにリングに上がっているのだから、当然だ。

倉本は何度ブレイクが掛かっても、倒して、殴る。最終的には削って、2Rにパウンドアウトで勝利した。RIZINでトップを目指すなら、テイクダウンをしてサッカーボールキックという選択肢もあっただろう。サッカーボールキックは足の甲を痛めそうで避けたいのであれば、踏みつけ。あるいはがぶってニーなど、ブレイクされない攻撃手段は存在する。が、それを時間に追われて畳みかけ続けると自らが体力的に削られ、打撃の間合いで神経も削られることを考えると、一気呵成に攻めるという手段に出られなかったのは分かる。

対戦相手だけでなく、倉本にとっても初めてのルールでの戦いだったのだから。

と同時にトップコントロールした時、もっと有効なパウンドを序盤から落とすことができれば、ブレイクの数も減っていたという見方もできる。

Unlimitedルール最後の試合は、非常にスリリングだった。

栗秋の打撃は蹴りもパンチも相手を倒す、ダメージを与えることができる。

テイクダウン防御は簡単ではないが、寝技ではスクランブルに持ち込むだけでなく、リバーサルを決めるシーンもあった。加えて3Rには全くテイクダウンを警戒していないモタに、ダブルレッグを決めサッカーボールキックを蹴り込む場面まで見られた。

結論をいえば終始モタが組み勝ち、コントロールでもクリアに柔術的なポジションを奪取し続けた。それでもパウンドに心が折れず、栗秋は判定勝負になるまで粘りを見せた。

キックボクサーがUnlimitedをキックとMMAの接点として、MMAファイターへの移行を図るならテイクダウン防御と、倒されても立つという練習を日々、日常的に採り入れる必要があるのは明白だ。

(C)RIZIN FF

その上で短いブレイクを生かして、戦う。

仮に大晦日のカルシャガ・ダウトベック×YA-MANがUnlimitedルールで組まれていたなら、打撃の圧を嫌がったダウトベックはテイクダウンをしてもステイトップはできず、立ち技で削られてYA-MANに敗れることも十分に考えられる。

Unlimitedを生かし、強豪MMAファイターと立ち会う。その間にジムで、テイクダウン防御とスクランブル力をつける。練習はもう、打撃より組み重視だ。それこそが、キックから転向組のベストUnlimited活用方法だろう。

(C)RIZIN FF

一方MMAファイターとすれば、短いブレイクを許さず如何にダメージを与えるのか。

寝技でクラッチをするのではなく、腰、腹など体の軸と一方の手足=先端のコントロールで対戦相手を制する術を学び、余った方の手で力強いパウンドを落とす。そう、これも大晦日で堀口恭司が、ズールーを相手に見せていた抑え&パウンドだ。

スクランブルに長けた相手と戦う機会があれば、金網をより押し込みにくいロープ際の攻防は、組み&パンチ=ダーティーボクシングの技術力アップになるに違いない。クラッチをしないで如何に制することができるのか。ここの技術力アップは、前回触れさせてもらったPROGRESSが絶対的に効果的だ。それ故にMMAでなくとも、UnlimitedとProgressで日本のMMAファイターは強くなれると、定義した次第だ。

Unlimitedに関していえば12月30日の試合出た選手たちがキックやムエタイで、どのような戦いをしているのか理解せずに、このようなことを書くのは失礼にあたるだろう。それでも彼らが、よりMMAを距離とタイミング、つまり間合いを研究した打撃を駆使できていればと素直に思った。その上達こそが、彼らがMMAで成功に近づき、MMAファイターの強化にも通じる。

テイクダウンを考慮した間合い、重心、ステップ。キックでもムエタイでもない。しかし、キックとムエタイの理をMMAに落とし込んだ打撃術が発展する。これこそが、UFCに絶対の価値とした日本人選手の強化策に最大の効果をもたらすに違いない。

テイクダウン防御は完璧でなくてもブレイクが早いルール特性を生かし、組ませない打撃をファイターだけでなく指導者───殴る、蹴るの専門家──が進化させてくれれば、その打撃に対応して組んで倒す、そこからコントロールとダメージをシンクロさせた技術がMMAファイターに不可欠となる。

さらにテイクダウンを切り、倒されても立つことがキックボクサーからMMAファイターを目指す選手たちが磨いていく。倒してサッカーボールキック、組まれて膠着誘発の向う側に──キックボクサーも和製ナックモエも、MMAファイターも強くなれる要素が散りばめられている。それこそが元気さんがMMA界に持ち込んだ、Unlimitedのポテンシャルだ。

もちろんRIZINで勝つためのUnlimited、KNOCK OUTを盛り上げるためのUnlimitedが存在しても良い。ただし、UFCと契約してオクタゴンで勝つことを目指す立ち技選手、MMAファイターは上に挙げたようなUnlimitedの効果的な活用法を見出して欲しい。

改めて書き記すと日本のMMAファイターはProgressとUnlimitedで強くなれる。いやぁ、四半世紀も前にαとΩを考案した佐山さんって、どれだけ天才だったのだろう。

ただし、天才には継続する持続力や理解者がなかった。今の日本の格闘技界は違う。

日本はまだまだ強くなれる。日本の5勝1敗は北米の5勝1敗と同等になれるし、修斗、DEEP、パンクラスのベルトはUFCで戦える力をつけるために意味があるようになる。HEAT、Grachan、Gladiator、NEXUS、TTF Challenge、CROSS X OVER、Breakthrough Combat、Bloom FC、PFC、GFGで戦うことは、頂点に通じる道を切り開く。そんな日本に、まだなれると信じているという言葉を──長すぎた新年の挨拶の締めとさせていただきます。

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【Shooto2025#02】因縁の王座戦が仕切り直し、王者SASUKE×挑戦者・椿飛鳥が3.16後楽園で実現

【写真】椿、その辺りで止めておいた方が良い。そう思った人も少なくないだろう(💦)(C)MMAPLANET

3月16日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるプロフェッショナル修斗公式戦の第一弾対戦カードが決定した。
text by Takumi Nakamura

世界フェザー級王者SASUKE×挑戦者・椿飛鳥の一戦が改めて今大会でマッチメイクされた。当初この一戦は昨年11月の後楽園大会で決まっていたが、SASUKEが練習中に左膝を負傷(左膝外則側副靱帯損傷)したため欠場。約4カ月後にスライドする形で行われることとなった。


最初のカード決定時からSNS上で舌戦を繰り返し、遺恨を深めていたSASUKEと椿。1.19後楽園大会では両者がケージに並んでのカード発表となったが、椿が外国人のボディガードを伴って登場し「今日はケージの中で挨拶があるということで、何かあったらいけないと思ってボディガードを用意してきました。(ボディガードの英語のコメントを受けて)3月16日は椿飛鳥が必ずチャンピオンになると言っています。SASUKE選手の怪我が大したことなくてよかったです。応援よろしくお願いします」と人を食ったような挨拶でSASUKEを挑発する。

これを受けてマイクを渡されたSASUKEは「まず去年行われるはずだった試合を自分の怪我で欠場してしまい申し訳ありませんでした。怪我は無事に治ってきていて、当日はベストパフォーマンスを出せると思います」と負傷欠場を謝罪したあと、椿に向かって「おい、寒いことすんなよ。自分の実力は本人が分かっているはずなんで、ミスマッチと言われる試合ですが、やりすぎるとかわいそうなんでやさしくしてあげようと思います。以上」とマイクを投げ捨て、フォトセッションに応じることなくケージをあとに。

ケージ内の空気が張り詰める中、椿は「SASUKE選手の怪我からの復帰戦の応援よろしくお願いします」とSASUKEのイラつきに火を油を注ぐような言葉を残した。

仕切り直しとなった因縁の王座戦。11月の王座戦が延期になると、椿は12月のBreakthrough Combat02にプログレスルール(グラップリング)で参戦し、城戸泰介から勝利を収めた。MMAの試合ではなかったものの勝敗がつく試合の場に立ち、MMAグラップリング=プログレスルールでの勝利したことは椿にとって大きな経験になったはずだ。

一方のSASUKEは前回の対戦決定時、UAEWやZFNからオファーがあり、Eternal MMAではタイトル戦も予定されていたが実現には至らず。来るべき海外での試合に向けて、椿を修斗において片づけておくべき相手として椿を捉え、今回の試合発表後も自身のSNSで「禊の仕事です」とコメントしている。

紆余曲折を経てケージ内で決着をつけることになるSASUKEと椿だが、実力・実績でSASUKEが上回っている事実は変わらない。SNSでの挑発も含め、ケージ外では先手を取る椿が試合までにどんな戦略を練ってくるかに注目したい。

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45 AB MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2025#01 キック 修斗 安芸柊斗 関口祐冬

【Shooto2025#01】千載一遇のチャンスを逃さず。関口が安芸にRNCを極めてフライ級暫定王座を獲得

<修斗世界フライ級暫定王座決定戦/5分5R>
関口祐冬(日本)
Def.4R3分24秒 by RNC
安芸柊斗(日本)

サウスポーに構える関口。安芸が右から前に出ていくと、関口はサウスポーにスイッチする。安芸は右ストレートを当てると、右ストレートから左フック、左フックから右、右から左フックとパンチをまとめる。さらに安芸は右カーフ、左フックから飛び込んで右ストレートを打ち込む。関口も右を返し、ダブルレッグで組みつくが安芸は倒せない。

試合がスタンドに戻ると関口はガードを下げて右カーフ、スピニングバックフィスト。安芸がサウスポーに構えると、関口もサウスポーから左ローを蹴る。安芸が四つで組んで関口をケージに押し込みつつ、離れるとオーソドックスに構える。関口がスピニングバックキック、サウスポーにスイッチする。安芸は右ストレートから左フック、関口はオーソドックスに戻して右カーフとスピニングバックキック。関口は構えを何度もスイッチし、安芸はそこに右カーフを蹴る。安芸もスイッチしながら左フックで前に出る。

2Rはオーソドックス同士でスタート。関口がインローと前蹴り、ジャンプしながらの右ハイを蹴る。安芸は右の前蹴りをボディに突き差し、関口の組みを切るとプレッシャーをかけて右のボディストレートを打ち込む。安芸は関口のパンチをバックステップでかわして右フック、ジャブを入れつつ右ストレートのカウンターを狙う。関口も右ストレートで飛び込み、変則的な蹴りを見せるが当たらない。

安芸は左フックからシングルレッグに入ると、関口の体を持ち上げるようにテイクダウンする。ここは安芸が深追いせずにブレイクを待つ。試合がスタンドに戻ると安芸が右カーフ。安芸は関口の攻撃を空振りさせて右ストレート、前に出る関口にシングルレッグを合わせてがぶって、グラウンドで上になる。関口が下から安芸を蹴り、安芸が離れたところでブレイク。再開後、安芸がダブルレッグでテイクダウンを奪う。

3R、関口が左右のフックで前進。左フックから安芸に組みつくと、シングルレッグで安芸をケージに押し込む。ここから関口がテイクダウンを仕掛けると、安芸は立ち上がって距離を取る。安芸はじりじりと前に出てジャブを突く。関口も右カーフを蹴ってダブルレッグに入るが、安芸ががぶる。関口がシングルレッグで安芸をケージまで押し込み、安芸は左手でギロチンを狙う。

関口はテイクダウンしてサイドポジションで抑え込み、バンフルーチョークのプレッシャーをかける。安芸も半身になって体を起こし、関口の体を足ではね上げながら、がぶって立ち上がる。試合がスタンドに戻ると安芸が左フック、関口も左フックから右ロー。ダブルレッグでテイクダウンすると体を起こしてパンチを連打する。

4R、関口が右ストレートで前に出る。安芸は左ストレートを返し、関口がダブルレッグに入ると、安芸がそれを切ってがぶる。関口がハーフで引き込むと、左腕にキムラを狙いつつ半身になって体を起こす。安芸は関口を寝かせながらバックに回ろうとするが、関口も正対してダブルレッグで押し込んでバックを狙う。ここは安芸も正対して離れる。

関口が右カーフ。これで安芸がバランスを崩すと、すぐにパンチを入れて安芸のバックについてRNCへ。関口は一度サイドで抑え込んでマウントに移行してパンチを落とし、再びバックに回ってRNCへ。これで安芸からタップを奪い、関口が一本勝ちで暫定王座のベルトを巻いた。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC311 ウマル・ヌルマゴメドフ ダナ・ホワイト マシン マラブ・デヴァリシビリ

【UFC311】人間永久電池。序盤劣勢のデヴァリシビリがRが進むほどウマルを圧倒、3-0で防衛に成功

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
マラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47
ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)

サウスポーに構えたウマル。デヴァリシビリと同様に、すぐに距離を詰めることはなく様子見で距離を取る。蹴りの間合いから、右ジャブを伸ばしたウマルはデヴァリシビリの左ローに左を合わせていく。直後に距離を詰めて、押し倒すように突っ込んだデヴァリシビリはすぐに起き上ったウマルにボディショットを入れる。続いてボディから左右のフックは空振りとなったチャンピオンは、続くシングルレッグを切られると同時に右フックを2発見せた。

ウマルが左ミドルを届かせ、右ミドルからワンツー。距離が近づくと、逆にシングルレッグを仕掛ける。反転して足を抜いたデヴァリシビリに、ウマルは跳びヒザを狙う。これは空を切り、ウマルは蹴りからテイクダウンへ。受けのレスリングも強いデヴァリシビリはパンチが届く距離で拳を振るう。しかし、間合いを取り直したところで右ストレートを被弾。インパクトで挑戦者がとってもおかしくないラウンドとなった。

2R、前足でハイを狙ったウマル。デヴァリシビリのジャブ後に、左を伸ばす。続いて組みにきたところでショートのコンビを入れる。それでも前に出るデヴァリシビリだが、ダブルは取れず未だにケージに押し込むこともできていない。と、右オーバーハンドからシングルを切ったウマルがスプロールからバックに回る。そのままワンフックでグラウンドに持ち込んだウマル。リストコントロールを切ったデヴァリシビリがスタンドに戻る。王者の右オーバーハンドからシングルにも足を掴ませないウマルは、逆に蹴りを見せて組みも仕掛ける。

デヴァリシビリはシングルを蹴って、ショートのワンツー。さらに左からボディを見せて、距離を詰める。ついに右を振って組んだデヴァリシビリが、ケージにウマルを押し込むことに成功する。ウマルは押し返してヒザ蹴り、オクタゴン中央に戻るとデヴァリシビリが離れた。ウマルは王者のステップインにカウンターを合わせようとして、右を当てる場面も。殴られても組もうとするデヴァリシビリを組ませないウマルが、この回も取った。

3R、ウマルは後ろ足だった右で前蹴りを見せ、そのまま前足としてサウスポーで構える。凄まじい圧とともに距離を詰めたデヴァリシビリのテイクダウン狙いも、姿勢こそ乱したが切ったウマルはスピニングバックフィストを簡単にかわす、デヴァリシビリは蹴りに右を合わせて、前に出る。そこに一発でなくコンビで待ち受けるチャレンジャーは、またもシングルレッグをスプロールする。

左インローが急所をかすめるが、試合は続きデヴァリシビリがショートを入れる。さらに右オーバーハンドで圧を掛けるなど、王者の勢いがウマルを上回り始める。ここでテイクダウンを狙ったウマルは、逆にシングルレッグで倒される。スタンドで待ち受けたデヴァリシビリは、いよいよエンジン全開となったかダブルレッグでテイクダウン──と思いきや、ウマルは後方にフリップしてスクランブルに持ち込む。

ケージに押し込まれながら笑顔を浮かべ、観客席を見やった王者はウマルが離れると右を振って前に出る。ウマルもカウンターの右フックを繰り出し、左インロー。そしてシングルレッグからバックに回る。尻もちをつかされたデヴァリシビリは、直ぐに立ち上がって観客席に右の拳を突き上げた……が、終盤にテイクダウンを許したことはどうジャッジに影響を与えるだろうか。

4R、圧を掛けるデヴァリシビリ。ウマルはカウンター狙いというよりも受け身となり──居着き始めたか。手数で上回るデヴァリシビリが、シングルレッグでテイクダウン。立たせて、ダブルレッグで尻もちをつかせる。懸命に立ち上がったウマルの顔には、完全に疲労の色が浮かんでいる。パンチ、テイクダウンと攻勢のチャンピオンが右ボディストレート。

ウマルは口が開いているが、それでもダブルをスプロールする。近い距離のパンチの打ち合いでも、圧で上回るデヴァリシビリが右をヒット。さらにボディを入れて、組みへ。対応したウマルは逆にシングルレッグも、序盤のような力強さはない。それでもカウンターを決めたウマルだが、勢い取り戻すことはできない。デヴァリシビリも当然疲れているが、能動的に動き続けている。チャンピオンの動きに反応するという動きが続くウマルは、シングルに出てヒザをついて動きを止めるシーンも。ならばと立ち上がったウマルに組みついたデヴァリシビリがテイクダウンを決めて、スクランブルでバックへ。組んでパンチを入れるデヴァリシビリは、完全に勢いでウマルを上回った。

最終回、ファンを煽ったデヴァリシビリは、すぐに距離を詰めることなく間合いを測る。スピニングバックフィストは空振りとなった王者は、直後にテイクダウンを狙う。ウマルは切って、ジャブを伸ばす──が、体が流れている。必死で続くシングルを切ったウマルに、連続でテイクダウンを仕掛けるチャンピオン。倒せなくとも、反応させパンチを見せて組んで一気にドライブ。ケージにウマルを押し込み、ボディロックへ。自ら離れたデヴァリシビリは左に回るウマルのシングルをスプロールし、右を届かせる、左を返したウマルも最後の力を振り絞る時間帯に入ったか。

ウマルは左ミドルを決め、真っ直ぐ飛び込んできたデヴァリシビリを押し返す。デヴァリシビリはシングルレレッグへ、腕を差して耐えたウマルが左を伸ばす。チャンピオンはニータップ、切ったウマルが左ハイを狙う。続いてジャブを当てたチャレンジャーは、シングルを切りスイッチで前に出る。残り40秒で、右をヒットさせたデヴァリシビリは動き止まったウマルをテイクダウン。そのままスタンドで待ち受けてファンに両手を広げてアピール。直後にダブルレッグで倒し、立ち上がったウマルをボディロックで後方に組み伏せたデヴァリシビリはパンチも落とさず、抑えもせずに観客に勝利をアピールして立ち上がって試合終了を迎えた。

凄まじいスタミナ、精神力。序盤は完全に試合をリードされながら、3Rで流れを変えて4Rと5Rは圧倒したデヴァリシビリ。ジャッジ48-47が2人、49-46が1人と王座初防衛に成功したデヴァリシビリは、ダナ・ホワイトに「言いわけしない。でもケガをしていたんだ。UFCは全てを与えてくれた。どれだけガッカリしたか……」と話し、ジョー・ローガンのインタビューへ。

「僕はマシン。実は6日前に足をカットし、感染した。今日はまあ動けた。でも、しっかりと練習できなかった影響はあった。ウマルはタフ、良いファイターだ。彼は僕を年寄りだと言ったけど、確かに年寄りだ。でも毎日、ハードワークをこなしている。オールドスクールはハードワークを信じている。皆、自分を過小評価してイジメないでくれ。自分を信じよう。なんでも可能になるから。僕はアンダードッグだった。でも、自分を信じていた」と絶叫した。

対してウマルは「1Rが終わって、拳を折ったみたいだ。だから自分の戦いができなかった。ビデオを見てみるけど、僕は負けていないと思う。彼はタフだと分かっていたけど、とにかく拳をやっちゃったから」と話した。


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o RIZIN UFC UFC300 キック

UFC311:第11試合・イジー・プロハースカ vs. ジャマール・ヒル

ライトヘビー級。プロハースカ2位、ヒル3位。

RIZINUFC王者のプロハースカ。UFC3戦目で王座戴冠するが、練習中の負傷により王座返上。復帰戦でアレックス・ペレイラと王座決定戦で対戦するも、パンチを効かされて、組みでしのごうとしたところにヒジ連打をもらってのKO負け。UFC300でのアレクサンダル・ラキッチ戦では、カーフキックを効かされたところから、2Rにパンチをヒットさせ、テイクダウンからのパウンド連打で逆転勝ち。が、6月に急遽組まれたペレイラとの再戦では、打撃で押される展開のまま、ハイキックでダウンを喫してのパウンド連打でまたもKO負けしている。32歳。

ヒルも元UFC王者。プロハースカが返上したタイトルをグローバーテイシェイラと争い、テイシェイラに組み付かせずに打撃を打ち込み続けて判定勝ちし王座を獲得。が、プロハースカ同様、負傷によりタイトルを返上。昨年4月の復帰戦でアレックス・ペレイラと対戦するが、1Rに左フックでダウンを喫し、パウンド連打でKO負けしている。その後、膝を負傷して長期欠場していた。33歳。

ともに、前戦でアレックス・ペレイラに敗れている元王者同士。

オーソドックスのプロハースカ。ヒルはサウスポーに構えるが、頻繁にスイッチを繰り返す。関節蹴りで牽制するプロハースカ。右を打ち込んだプロハースカ。スイッチしてパンチで出たヒル首相撲からヒザを入れた。ヒルがジャブを出すが、上体の動きでかわしていくプロハースカ。プロハースカの左がヒットしヒルダウン!ヒルは下からデラヒーバを狙い、背中を向けたプロハースカのバックを取ろうとしたが、プロハースカ離れてスタンドに。ヒルが左右のパンチを放つも、ウィービングでかわしながら右を打ち込むプロハースカ。三日月蹴り。クリンチからアッパーを放つヒルだが空振り。1R終了。

2R。ヒルのミドルは空振り。プロハースカは前蹴りを腹に入れる。左ハイを放つプロハースカ。かわして詰めるヒル。飛びヒザを狙ったプロハースカだがヒットせず。プロハースカのアイポークがありタイムストップ。再開。プロハースカがミドル・三日月蹴りをヒット。右ハイからワンツーを入れたヒル。が、今度はヒルのアイポークがありタイムストップに。ドクターチェックが入るが続行。飛びヒザのフェイントから前蹴りを入れたプロハースカ。右がヒット。ヒルがクリンチアッパーを打ち込むが、離れた間合いでのパンチはほぼかわしているプロハースカ。ヒルはボディブローを入れる。さらにクリンチアッパーから首相撲に捕らえてヒザ。

3R。ボディを打っていくヒル。プロハースカの左がヒット。さらに右が入り、ヒル後退。追っていくプロハースカだが、ヒル首相撲に捕らえて凌ぐ。プロハースカのジャブがヒット。ヒルのワンツーはかわされる。ヒルの右をかわしたプロハースカが右フック!顎に入りヒルダウン!パウンド連打するプロハースカ。ヒル立ったが、プロハースカのパンチを貰うとふらついている。足がもつれて倒れたヒルのバックに回ったプロハースカがパウンド連打。レフェリーストップ!

3R3分1秒、TKOでプロハースカ勝利。

勝ったプロハースカは「自分はワイルドで、殴られてから本当の自分が開放されることもある。次はもう一度ペレイラと試合がしたい。今日の試合は、自分が招待したアシュリー(・マクガリティ。プロハースカのファンで、9月に子宮頸がんと診断された)さんに捧げたい」とコメントした。