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BELLATOR MMA News o クリス・サイボーグ ラフェオン・スタッツ 堀口恭司

Bellator278・279:Bellatorが4月22日・23日にハワイで連続開催。バンタム級GPペティス vs. スタッツ、堀口 vs. ミックス、女子フェザー級タイトルマッチ・サイボーグ vs. ブレンコウ決定。

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Bellatorが4月22日と23日にハワイ大会を連日で開催。

Bellator278のカードは未発表だが、Bellator279ではバンタム級GP1回戦セルジオ・ペティス vs. ラフェオン・スタッツ(タイトル戦として行われる)、堀口恭司 vs. パトリッキー・ミックスが行われることが決定。

また、女子フェザー級タイトルマッチ・クリス・サイボーグ vs. アーリーン・ブレンコウ、地元ハワイで元女子フライ級王者のイルマレイ・マクファーレン vs. ジャスティン・キッシュが行われることも発表されている。

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BELLATOR MMA MMAPLANET o   キック ジェイムス・ギャラガー ラフェオン・スタッツ 水垣偉弥

【Fight&Life】「一番イージーな相手は……」ワールドGPに向け、ラフェオン・スタッツって何者?

【写真】確かな目と、技術、そして身体能力の高さは驚異だ(C)BELLATOR

24 日(木)発売されるFight&Life#89にBellatorバンタム級ワールドGPに出場するラフェオン・スタッツのインタビューが掲載されている。

MMA戦績17勝1敗、高いテイクダウン能力とコントール力を誇るスタッツは、1988年生まれの32歳、26歳でMMAデビューと活動開始は非常に遅い。今回の新たビューで、スタッツはMMAに転じた背景、そしてGP出場について語っている。

ここではスペースの都合で、誌面では紹介しきれなかったフォークスタイルとフリースタイルの違い、GP出場選手のなかでもっとイージーな相手についてのスタッツの言葉をお届けしたい。


──なるほど、大学の間でもフォークスタイルだけでなくフリーやグレコも練習環境と試合の機会があるということですね。フォークスタイルレスリングが盛んなことが、米国のレスリング上がりのMMAファイターのアドバンテージになると思っています。

「フォークスタイルもフリースタイルもテイクダウンまでは同じだよ。ただし、そこから先は違う。フォークスタイルはコントロールするためのレスリングで、フリースタイルはコントロールや削るということは考えないよね。バックに回ることが主流だ。そこから相手をコントロールすることは考慮していない。でもコンバットサンボの方がMMAにずっと近いよ」

──コンバットサンボは打撃がありますからね(笑)。その打撃という面では、デューク・ルーファスはキックのスペシャリストであり、MMAの打撃を心底理解している指導者です。

「デュークは知識が豊富で、僕のような優れたレスラーがどのように打撃を使うのかを指導してくれる。そこで僕に合ったツールを与えてくれるんだ。デュークは型にはまった打撃ではなくて、目的を果たすためのパンチや蹴りの打ち方、使うタイミング、距離の取り方を教えてくれる。科学だよ。彼は打撃の指導者かもしれないけど、僕のなかではウイニング・コーチなんだ」

──勝利に導く指導だと。

「そうだよ。勝つためのノウハウ、相手を支配する戦い方が分かっている。デュークの指導はただ動きを見せるだけでなく、そこに必ず理由があり、理を説明してくれる。デュークの高いファイトIQは、いくつもあるパーツを正しい位置において、MMAで勝つというパズルを完成させる。そうやって僕らは勝利を手にすることができるんだよ」

──同門のセルジオにインタビューをした時、戦うことになったら戦う。お互いそう思っていると言っていました。

「僕らが戦うならファイナルが一番相応しいよね。セルジオは僕にとって厄介な相手になることは間違いない。あのスタイルは倒すことが困難だから」

──トーナメント戦を勝ち上がるには、枠順も大きく関係してきます。優勝するためには最もイージーな相手と初戦で当たる方が良くないですか。

「確かに!! 一番簡単な相手を選ぶのは、それこそ簡単だ。タフな相手の名前を挙げるより、ずっとイージーだよ。一番楽なのは間違いなくジェイムス・ギャラガーだよ。ジェ~イムス・ギャ~ラガー。 アッハッハッハッハ。

もうアイツが何者でもないことは、世界中でバレてしまった。日本の皆だって、そう思っているはずだ。一番楽な相手と初戦は戦うべきだというアドバイスに従うなら……アッハッハッハ、ジェイムス・ギャラガー以外に考えられないね。

僕は世界のベルトを目指し、100万ドルを手にするために戦う。ジェイムス・ギャラガーはどういうつもりで、このGPに出てくるんだろう……まぁ、僕は世界のベストになるために誰とでも戦うよ。だから最強の相手と戦うつもりで準備をする」

※MMAを始めたきっかけ、Bellatorを選択した理由。そして来るべきGPで戦うことになるライバル達についてスタッツが話したインタビュー、そして水垣偉弥のワールドGPの予想などが掲載されたFight&Life#89は24日より発売です。

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BELLATOR Bellator272 MMA RIZIN ジェイムス・ギャラガー スコット・コーカー セルジオ・ペティス パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ ブログ マゴメド・マゴメドフ ラフェオン・スタッツ レアンドロ・イーゴ 堀口恭司

【Bellator】堀口に再戦&ベルト奪回の再チャンス。日本で開幕戦もあった……2022年にバンタム級GP開催

【写真】GPの開催により、勝ち進めば多くても3試合後には堀口にタイトル挑戦の再チャンスが巡って来ることとなった (C)BELLATOR

3日(金・現地時間)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されたBellator272「Pettis vs Horiguchi」内で、バンタム級ワールドGPが2022年に行われることが発表された。

同大会のメインカード第1試合でジョニー・エブレンがコリン・ハックボディをTKOで下すと、中継内でヘビー級ワールドGP決勝のライアン・ベイダー✖モルドフスキー、世界ミドル級選手権試合=王者ゲガール・ムサシ✖挑戦者オースティン・ヴァンダーフォード、世界ライトヘビー級選手権試合=王者ワジム・ネムコフ✖コーリー・アンダーソンという世界戦が2022年に行われることが言及された。

引き続き中継だけでなく、会場のファンにも「2022年の前半に初めてBellatorバンタム級ワールドGPが開催される」ことがケージ内よりリングアナによって発表され──その出場選手がステージに順次姿を見せた。


マゴメド・マゴメドフ、ジェイムス・ギャラガー、レアンドロ・イーゴ、パッチー・ミックス、ラフェオン・スタッツ、そして前世界王者フアン・アルチュレタが登壇し、残り2人はこの後に世界戦を戦った堀口恭司とセルジオ・ペティスの8人が100万ドルを賭けた8人制トーナメントに参加することが明らかに。

大会終了後の会見でスコット・コーカーは、今回のGPに関して「16人でも8人でも簡単に組むことができた。我々にとってベストの階級だから。4試合のベストマッチアップを実現させるため」8人制としたことを説明した。

まだ2022年のスケジュールが発表されていないベラトールにあって、コーカーは来週にも1月からの大会がアナウンスされるとし、最初の3カ月に上記の3試合、続く3カ月にヤーソラフ・アモソフ✖マイケル・ペイジ(※ウェルター級選手権試合)が組まれ、GPは3月に開始される予定とのこと。

また、今大会のメインでKO負けした堀口に関しては「少し休んでもらって。3月には戦えるようになっているだろう。こういう敗北もあるけど、彼がどういうレベルにあるファイターかは見てもらえたはずだ。試合の全てをコントロールしていた。ホリグチはアメージングでブリリアントなファイターだ」とコーカーは話した。

また開催地に関しては、「新型コロナウィルス感染問題がなかれば日本……RIZINと一緒にさいたまスーパーアリーナ、東京ドームで開きたかった。ただし、COVIDの影響で日本は再びシャットダウン状態だから、ベイエリアかLA、あるいはここモヒガンサン、米国でやることになるだろう」と──日本大会も視野に入れていたことをコーカーは明言した。

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator272 Brave CF LFA MMA PFL RIZIN UFC アダム・ボリッチ アーロン・ピコ ウラディスラフ・パルブチェンコ エドウィン・ナジミ エマニュエル・サンチェス キック ジェレミー・ケネディ ジョシュ・ヒル ジョン・デ・ジーザス ジョージ・カラキャニャン セルジオ・ペティス ダニエル・ヴェイケル パトリシオ・フレイレ ベラトール マルロン・モラエス ラフェオン・スタッツ 堀口恭司

【Bellator272】堀口✖ペティス以外にも、サンチェス✖ケネディ、ヒル、プレリミではカマカ3世に注目!!

【写真】ザ・メキシカンという風貌になってきたサンチェスと、アンバランスな立ち位置のケネディ (C)BELLATOR

2日(木・現地時間)、3日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator272「Pettis vs Horiguchi」。メインは言うまでもなく堀口恭司がセルジオ・ペティスの持つBellator世界バンタム級王座の奪回に挑むタイトル戦だ。

そんなJ-MMA界でも話題沸騰の一戦が組まれた今大会、メインとプレリミの注目カードをおさらいしてみたい。


まずコ・メインではセルジオ・ペティスのチームメイト、エマニュエル・サンチェスが、AJ・マッキー時代を迎えたベラトール・フェザー級トップ戦線で生き残りを賭け、ジェレミー・ケネディと戦う。

サンチェスは柔術ベースのファイターで2014年10月から7年に渡り、サークルケージのフェザー級戦線で活躍してきた。パット・カーラン、ジョージ・カラキャニャン、ダニエル・ヴェイケル、ダニエル・ストラウス、そしてマルコ・ロウロらとの戦いで力をつけ、2018年11月に当時の世界王者パトリシオ・フレイレに挑戦も判定負けを喫した。

その後、16人参加のワールドGPに出場しベスト4に残ったが、準決勝で2度目のタイトル挑戦を兼ねたフレイレ戦ではギロチンチョークで秒殺一本負けを喫してしまった。

7月の再起戦では、元UFCファイターのメス・ブーネルに力負けといえる完敗を喫した。ブーネル戦の敗北で、衰えを指摘されるようになったなかでサンチェスはベラトール3戦目、2勝目を目指すジェレミー・ケネディと対戦する。

サークルケージでは1勝1敗、アダム・ボリッチに敗れながら9位にランクされるケネディは、UFCからPFLで活躍してきたウェルラウンダーだ。

オクタゴンで3勝1敗、デカゴンでは2勝1敗、さらにはBRAVE CFで2勝0敗と、世界のメジャー大会で大きく勝ち越している。キックと柔術が融合したウェルラウンダーのケネディは、今年の7月にSUGにも挑み、あのエドウィン・ナジミを相手に堂々のグラップリングマッチを繰り広げ、OTで敗れている。

31歳、メジャーシーンはベラトール一筋のサンチェスと、29歳でメジャープロモーションを渡り歩いてきたケネディ、両者は照的なキャリアの積み方をして来た。

サンチェスとしては、パウンドを交えたポジションコントロール=パウンド柔術で試合を有利に運びたいところだ。その一方で最近の試合ではフレッシュさで、ケネディが上回っている感もあるが、果たして──。

体重オーバーのジャレッド・スコッギンスと対戦するジョシュ・ヒルはTUF18出演、UFCと契約はならなかったがWSOFからローカルプロモ―ションを経て、ベラトールに辿り着いた35歳のベテランファイターだ。WSOFではマルロン・モラエスの持つ世界バンタム級王座に2度挑戦も、ローキックで削られ判定負けと、ハイキックからパウンドアウトされベルトを巻くには至らなかった。

その後、地元カナダのTKOで現UFCファイターのテイラー・ラピルスにスプリットで競り負けるなど、厳しい時を経験しながら18勝3敗というレコードを引き下げ、ベラトールへ。元UFCファイターのエリック・ペレスに競り勝ち、2連勝も5月にルーファスポーツのレスリングマスター=ラフェオン・スタッツに敗れた。

ここでキャリア10勝1敗、しかも4ポンドも体重オーバーだったスコッギンスを迎えるヒル。ベラトール・バンタム級戦線だけでなく、キャリアを賭けた一戦となる。

プレリミではフェザー級で2019年のハワイ大会以来、2年振りのベラトール出場となるカイ・カマカ3世に注目だ。北米MMA界がコロナショックを受けた昨年、カマカはLFAでの勝利からスクランブル出場でUFCとの契約を勝ち取るも、1勝2敗1分で契約満了、再びベラトールに照準を合わせた。

コンテンダーシリーズ世代といえる打撃もレスリングもアグレッシブなカマカだが、逆にパンチを被弾するリスクも高いファイトと、レスリングで攻勢でもガスアウトするなど、明日なき暴走ファイトを持ち味としている。

対戦相手のジョン・デ・ジーザスはアーロン・ピコにこそTKO負けを喫しているが、RIZINで朝倉未来と戦ったジョン・マカパに競り勝ち、REALでは芦田崇宏や中村Jrを破ってフェザー級王者となったウラディスラフ・パルブチェンコから判定勝ちを収めている。

攻撃力よりも、防御力と粘り強さで14の勝利(※9敗)を手にして来たデ・ジーザスを、カマカが持ち味である攻撃力で突破し存在感を高めることができるか──そんなマッチアップだ。

■視聴方法(予定)
12月4日(土)
午前8時00分~ U-NEXT

■ Bellator274計量結果

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]セルジオ・ペティス: 134ポンド(60.78キロ)
[挑戦者] 堀口恭司: 134.5ポンド(61.0キロ)

<フェザー級/5分3R>
エマニュエル・サンチェス: 145.25ポンド(65.88キロ)
ジェレミー・ケネディ: 145.75ポンド(66.11キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョシュ・ヒル: 134.75ポンド(61.12キロ)
ジャレッド・スコッギンス: 140ポンド(63.5キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョニー・エブレン: 185ポンド(83.91キロ)
コリン・ハックボディ: 185ポンド(83.91キロ)

<ライト級/5分3R>
アレクサンデル・シャブリー: 155.4ポンド(70.48キロ)
ボビー・キング: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 146ポンド(66.22キロ)
ジョン・デ・ジーザス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ライト級/5分3R>
マイク・ハメル: 155.8ポンド(70.66キロ)
キリズ・モタ: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィニシウス・ジュゼズウ: 169.6ポンド(76.92キロ)
レヴァン・チョクヒリ: 170.8ポンド(77.47キロ)

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・モンタルヴォ: 154.8ポンド(70.21キロ)
ジェイコブ・ボーン: 154.8ポンド(70.21キロ)

<160ポンド契約/5分3R>
スパイク・カーライル: 159 ポンド(72.12キロ)
ダン・モレット: 159.6 ポンド(72.39キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カイル・クラッチマー: 171ポンド(77.56キロ)
オリバー・エンカンプ: 170ポンド(77.11キロ)

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BELLATOR MMA RIZIN UFC UFC266 マラブ・デヴァリシビリ マルロン・モラエス ラフェオン・スタッツ

【UFC266】愛しのMMAバカ=マラブ・デヴァリシビリ─02─「ナオキ・イノウエの活躍は凄く嬉しい」

【写真】初めてインタビューをして、全くもって印象が変わったマラブ・デヴァリシビリ。ここまでMMA愛を語る選手は、UFCでも珍しい(C)MMAPLANET

25日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC266「Volkanovski vs Ortega」が開催される。同大会でマルロン・モラエスと対戦するマラブ・デヴァリシビリ・インタビュー後編。

一度ばかりか二度、MMAファイター生活を続けることに挫折したデヴァリシビリだが、今や世界最高峰のバンタム級で6連勝中だ。今の彼があるのはジョージアで基礎がつくられた資質とたゆまぬ努力、そして謙虚な人間性と溢れんばかりのMMA LOVEだった。

<マラブ・デヴァリシビリ・インタビューPart.01はコチラから>


──せっかく最強の練習仲間に恵まれたのに、結果がついて来なかったのですね。

「3試合で1勝2敗。UFCは良いレコードを求めているし、もう無理だと諦めた。あの時は他でちゃんと働いて、家族を養えるような人間になった方が良いと思った。将来的には結婚もしないといけないし。トレーニングはしても、もう試合に出るのはよそうと。実際1年間、試合に出なかったんだ」

──そうだったのですね。

「でも、その間にいかに僕がMMAを愛しているのかが分かった。続けたい──そう考えが変り、どうせローカルショーだから大したファイトマネーは入らない。なら金なんて良いから、試合がしたいと伝えた。

ロシア、日本、ヨーロッパにも行く。ファイトマネーは要らない。とにかくMMAが続けたかった。そうしたら6連勝でRING of Combatの王者にもなり、UFCと契約できたんだ」

──ROC時代にはBellatorで活躍中のラフェオン・スタッツを15秒でKOしています。しかし、UFCでは序盤に2連敗を喫しました。

「デビュー戦はインフルエンザになっていたんだ。実はコロナで陽性にもなったけど、あのインフルエンザに比べると何でもなかった。それぐらい酷い体調だったんだ。ちゃんと戦えず負けた。

次の試合は課題を克服して挑んだけど、攻め過ぎた。やり過ぎてしまったんだ、それで最後の1秒でギロチンで負けてしまった。あそこで止めるレフェリーもどうかと思うけど、ファンも喜んでくれたし、あのストップがなければ僕は勝っていた。そういう風に考えるようにして、連敗から逃れたんだ。一つずつ勝とう、練習し続ければ良いと言い聞かせてね」

──絶対的に諦めない姿勢と攻め過ぎない自制がきき、オクタゴンでも6連勝を達成しました。それにしても凄まじいスタミナを誇っていますね。

「アルジャメイン・ステーリングと練習していると、体力もつくよ。それに酒も一切やらないし、練習以外も趣味はスイミングで。生活環境が僕のスタミナの源だよ」

──ではキャリア最重要の試合となるモラエス戦、どのようなファイトを見せたいですか。

「ファンが喜ぶ試合がしたい。きっとそうなるだろう。ウォーの準備はできているし、最後の最後まで戦う。マルロン・モラエスはKOできる蹴りを使う。パンチも強い。ギロチンも上手い。絶対に簡単な試合にはならない。ずっとバンタム級のトップだった相手だよ、とても危険だ。彼のことを尊敬しているし、気持ちで負けない試合をするつもりだ」

──ところでセラ・ロンゴでは、パンデミック前に井上魅津希選手だけでなく井上直樹選手とも練習していましたよね。

「もちろん、それにウルカ・ササキもね。皆、打撃が上手いよ、ナオキは特にね。彼とスパーリングを最初にした時、凄く若いし、経験も僕の方が上だから軽く見ていた。でも、ナオキの成長は凄まじかったよ。背は高くて、強いし凄くスパーリングはハードだった。もうナオキのスパーは嫌になるほど、ガチガチにやっていたよ(笑)。

彼のRIZINでの試合はいつもチェックしているし、ナオキ・イノウエの活躍は凄く嬉しい。本当に良いヤツだし、彼の未来は無限大に開かれている。ミズキは今も米国にいるし、ずっとチームメイトのままだよ」

──マラブの今の言葉で、井上直樹選手も大晦日に向けてさらにモチベーションが高まると思います。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「日本人ファイターは色々なところで戦っているけど、RIZINには凄く良い選手が多い。いつも彼らの試合を見ているよ。日本はMMAの歴史を創ってきた国だし、これからもっと選手が育って来るだろう。ナオキはその代表だし、Bellatorとサインした……キョージ・ホリグチ、彼も本当に危険なファイターだ。

日本もそうだし、世界中の皆がMMAを愛している。最高だよ。MMAは本当の戦いだ。僕はどのスポーツも好きだし、プレイヤーも尊敬している。でもバスケットボールもサッカーもプレイするものだろう? MMAはファイトするスポーツだ。プロフェッショナルファイターはハンブルで、ストリートで強さを証明する必要はない。その場所はケージの中だけだ。だから皆、MMAを愛せるんだ」

■視聴方法(予定)
2021年9月26日(日)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWライブ

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BELLATOR MMA RIZIN YouTube エメリヤーエンコ・ヒョードル スコット・コーカー ダニー・サバテーロ ベラトール マゴメド・マゴメドフ ラフェオン・スタッツ 堀口恭司 渡辺華奈

【Bellator】堀口恭司 in ベラトール。スコット・コーカー─02─「大晦日前には戦うことになるだろう」

【写真】王者ペティス、アルチュレタ、スタッツ、ミックス、マゴメドフ、ギャラガー、ダニー・サバテーロ、他にもダリオン・コールドウェル、ブレット・ジョンズ、ジョシュ・ヒル、レアンドロ・イーゴらが控えるベラトール・バンタム級戦線に堀口恭司が加わる(C)BELLATOR

RIZINと協力関係の強化、そして堀口恭司との契約が明らかとなったスコット・コーカーBellator社長インタビュー後編。

堀口の漢気溢れるオファーの固辞から4年、ベラトール、RIZIN、堀口、そして日本のファンがWin Winとなったディールを結び、喜色満面のスコットに堀口以外の日本勢の投入及び、噂になっているバンタム級ワールドGPなど、これからのベラトールを尋ねた。

<スコット・コーカー・インタビューPart.01はコチラから>


──それでも多くのプロモーションが、外国人選手招聘のために隔離措置の撤廃を求めてアクションを続けています。

「イエス。サカキバラさんが懸命に動いていることに対しても、絶対の信頼をおいているからね。本当に印象深い行動をしているよ、彼は」

──Bellatorの日本大会が実現するには、少し時間を見ないといけないですね。ところで、堀口選手のベラトール参戦はいつ頃からとスコットは考えていますか。

「イエス。キョージは大晦日前には戦うことになるだろう」

──大晦日までに、ですね。正式発表を楽しみにします。ところでDAZNでの中継がなくなり現状として、日本国内ではYouTubeのフリー配信を視聴できるとはいえ、TVパートナーがない状態です。堀口選手の参戦はブロードキャスト・パートナーを見つける一手になると考えていますか。

「現在、いくつかの日本の放送局と話を進めている。もちろんキョウジが我々のロースターに加わったことは、日本のTVディールを得る助けになるよ」

──堀口選手との契約により、ベラトール・バンタム級の層はさらに厚くなりました。そして次のワールドGPはバンタム級になるのではないかという噂もあります。

「そこはファンも含めて、本当に多くの人から言われていることだよ。そして、話し合いが続いている。バンタム級が次のGPになるべきだという意見は、正しい。可能性……バンタム級GPは良い公算があるけど、2021年にGPを行うことは確定していないんだ」

──分かりました。では現状、堀口選手と渡辺華奈選手がベラトールで戦っていますが、両者以外の日本人選手のベラトール参戦予定は?

「そのためにサカキバラさんと交渉したんじゃないか。日本人選手が米国だけでなく、ヨーロッパ、世界中で戦かえるドアを開くために、彼と話してきたんだ。彼が送り込みたいトップファイターがベラトールで戦い、僕らの選手とファイトできるようにね」

──つまりはベラトールにおける日本人選手の供給元はRIZINになるということですか。

「この24時間で日本人ファイターと関係しているカンパニー、マネージャーからEメールがどんどん届いているよ(笑)。その件についてね」

──……。日本のファンのサークルケージへの注目度が高まりますね。現在18日のBellator266から11月5日のアイルランド・ダブリンで開催されるBellator270まで1カ月半で5大会、うち米国でのイベントは2度で他はダブリン以外にロンドン、モスクワでの大会になります。

「全てのファイトがエキサイティングなモノになるよ。もちろん18日のヨエル・ロメロとフィル・デイヴィスの激突もそうだし、それに続くドゥグラス・リマとMVPの試合は日本のファンも絶対に見逃すべきじゃない」

──10月1日のロンドン大会ですね。

「ウェンブリーのSSEアリーナは、既にチケットが完売した。BBC iPlayer(英国放送協会=BBCがインターネット経由でTV及びラジオ番組を配信するシステム)という素晴らしいパートナーを手にすることできた。もちろん米国ではShowtimeでライブ中継される。リマ✖MVPは激闘になること間違いないよ。

そして10月23日にはモスクワでエメリヤーエンコ・ヒョードルが、トニー・ジョンソンと戦う。この試合は日本のファンにとっても、楽しみ試合になることは間違いないだろう。その前の週にはフィニックスでワジム・ネムコフ✖ランブル・ジョンソンも控えているし、ここで全ての注目カードを触れることは不可能だよ(笑)。

ただし、日本の皆にはキョージが加わったバンタム級の注目の一番……ダブリン大会で組まれたジェイムス・ギャラガー✖パッチー・ミックスに是非とも注目してもらいたい。ラフェオン・スタッツ✖マゴメド・マゴメドフが終わったばかりだけど、もうバンタム級のトップ対決が組まれている」

──アイルランドの若き帝王と、一本至上主義のミックス。これは楽しみです。

「そうだろう(笑)。もし、我々が2021年のどこかのタイミングでバンタム級ワールドGPトーナメントを行うなら、その優勝者はどの団体、全てのファイトカンパニーを含めてバンタム級のワールド・ベストファイターになると断言するよ」

──スコット、今日はお忙しいなかインタビューの時間を創っていただきありがとうございます。日本のファンにも如何にスコットが堀口選手に期待しているのが、伝わったと思います。

「ホリグチと私、そしてRIZINと結ぶことができたディールには、心が躍る思いだ。そして日本に戻る日が待ち切れない。日本は常に私やマーシャル・アーツのプロモーターにとって特別な場所だからね。もちろん、格闘家にとってもだ。Bellator×RIZINというショーを開き、少しでも早く日本を訪れたいと思っている」

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BELLATOR Bellator264 MMA キック マゴメド・マゴメドフ ラフェオン・スタッツ

【Bellator264】クリーン・スプロール&リバーサル。ラフェオン・スタッツがマゴメドフとのTD戦を制す

<バンタム級/5分3R>
ラフェオン・スタッツ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
マゴメド・マゴメドフ(ダゲスタン共和国)

サウスポーのスタッツに対し、右ローから右スピニングバックフィストを放ったマゴメドフ。スタッツも左ハイを繰り出す。スタッツの左ローをキャッチしたマゴメドフだが、倒すことはできず。距離ができると右ミドルを打っていく。スタッツは右ジャブで距離を測るが、マゴメドフは左ジャブからテイクダウンへ。スタッツはスプロールしてスタンドを保つ。

スタッツの左ローがヒット。マゴメドフは右バックキックをスタッツのボディに当てる。スタッツの左ストレートで後ろにのけ反ったマゴメドフ、スタッツは打撃でプレッシャーをかけていく。マゴメドフはスタッツの左ストレートをブロック。右ストレートからテイクダウンをうかがう。

スタッツの左ミドルに対してシングルを仕掛けたマゴメドフは、そのままスタッツをケージに押し込む。スタッツの左足を抱え上げるマゴメドフだが、グラウンドに持ち込むことはできない。しかしスタッツは足を抜いて離れ、マゴメドフから左フックでダウンを奪う。

マゴメドフが立ち上がるとケージ中央へ。なんと最後にスタッツがテイクダウンを決めて、ファーストラウンドを終えた。

2R、右ジャブを伸ばすスタッツ。マゴメドフは右ミドルから距離を詰めて右ストレートを放つ。パンチからテイクダウンを狙うマゴメドフだが、スタッツはすぐに離れた。再び距離を詰めて、スタッツの左足へシングルを仕掛けたマゴメドフだが、スタッツも倒れず離れ際に右ショートを当てる。立ち上がり、再びスタッツをケージに押し込むマゴメドフは、ボディロックからテイクダウンを奪った。

尻もちを着かされたスタッツだが、ヒップスローからトップへ。立ち上がるマゴメドフをケージに押し込む。脇を差し込んで離れたマゴメドフに、ケージ中央で左ハイを見せるスタッツ。スタッツの右ジャブがクリーンヒットし、マゴメドフはなかなか組み付くことができない。マゴメドフのシングル、ダブルを、スタッツがスプロールし続ける。

スタンドに戻り、右ジャブを当てるスタッツ。マドメドフも右ストレートを返す。残り30秒で、スタッツの左ハイがマゴメドフの顔面をかすめる。ゴング直前、スタッツはダブルを仕掛けて優勢に見せた。

最終R、マゴメドフの左ローが当たるも、スタッツは右を伸ばして距離を守る。ここでマゴメドフが下がると、左ストレートで追う。マゴメドフの二段蹴りをブロックしたスタッツは、さらにマゴメドフのダブルをスプロールし、バックに回ってRNCへ。足はマゴメドフの体に回り切っていないが、右腕は相手の首に食い込んでいる。マゴメドフが回ろうとする方向へ足を掛けて動きを封じる。

ここで切り返したマゴメドフが上へ。スタッツはハーフで守る。マゴメドフは上半身を起こしたスタッツの首を抱え、リバーサルを許さない。スタッツの動きに合わせて、バックマウントに移行したマゴメドフ。スタッツが反転しようとすると、マゴメドフはスタッツの右腕を取って腕十字へ。しかしマゴメドフが腕を伸ばそうとしたところで、試合終了のゴングが鳴った。

判定はジャッジ2人がフルマークをつけるユナニマスでスタッツの勝利となった。


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【Bellator264】バンタム級最恐ドミネイター=マゴメドフ撃破の鍵は、スタッツのスナップダウンと左ハイ

【写真】フェイスオフで、既に良い空気もなっている両者 (C)BELLATOR

13日(金・現地時間)にコネチカット州アンカスビルのFight sphere=モヒガンサン・アリーナで開催されるBellator264「Mousasi vs Salter」。

メインでBellator世界ミドル級選手権試合=王者ゲガール・ムサシ✖挑戦者ジョン・ソルターが組まれている今大会だが、日本のファンにとっては古豪の域に入ってきたムサシの防衛戦と同様に、堀口恭司がタイトル奪回を宣言しているバンタム級のトップ・プロスペクト対決、マゴメド・マゴメドフ✖ラフェオン・スタッツも見逃せないファイトだ。


前UFC世界バンタム級王者ピョートル・ヤンと1勝1敗、彼に喫した敗北がキャリアを通して唯一の黒星というマゴメドフは、バンタム級タイトルチャレンジャー第一候補だ。

18勝1敗、ダブルレッグ、シングルレッグ、ハイクロッチ、ケージレスリング、スクランブル、バックテイク、トップコントロールが圧倒的に強い最恐ドミネイターといえる。マゴメドフのドミネイトの先には圧倒的な判定勝ちだけでなく、バックからチョークやスクランブルでも強烈無比なギロチンというフィニッシュを待ち構えている。

対するスタッツもキャリア16勝1敗、D-2オールアメリカンレスラーはマゴメドフと同様にレスリングを主武器としているが、より打撃を多用しスピニングバックフィストでKO勝ちもしている。

とはいえマゴメドフはストライカーは気にしない。拳が届かない距離から、鋭い踏み込みでシングルやダブルに入り、組めばもう自分の庭で戦えるからだ。そんなマゴメドフにとって嫌なタイプは、テイクダウンを切れるレスラー。加えて、そこに打撃が備わっていれば、思ったように削ることができなくなる。

そう、スタッツのようなファイターとのレスリング勝負で優勢でなければ、マゴメドフのケージコントロールファイトは計算が成り立たない。

打撃でいうオーソの構えから、左手前のレスリングのサウスポーで鋭いシングルやダブルレッグに入るマゴメドフに対し、スタッツは完全な喧嘩四つの相手となる。

右手前の打撃的にはサウスポーのスタッツは、レスリングではオーソになる。そして、この試合の鍵を握っているのはスタッツの受けの強さだ。

前述したように簡単に倒されたり、バックを許すとそこはマゴメドフのフィールドで、スタッツが倒れなければ計算が狂う。そしてスタッツは、過去の試合を見る限り受けが強いというよりも、スナップダウンが巧みだ。

つまり相手の勢いをいなして、姿勢を乱すことに長けているということになる。そしてマゴメドフが最も警戒しないといけないのが、スナップダウンをバランス崩した時のスタッツの左ハイだ。マゴメドフも蹴りを使うが、ミドルもスピニングバックキックも遠いレンジで放たれる。

対してスタッツの左の蹴り、特にハイはミドルよりも近距離で有効だ。

いなされ、見えない角度からスタッツの左ハイが入ればマゴメドフといえども立っていることはできなくなるだろう。いずにせよ、この攻撃もスタッツがマゴメドフに組み負けないという大前提があってのもの。スタッツとすれば、ルーファスポートの同門セルジオ・ペティスがチャンピオンということを考えても、微妙な立場にいるが──ただの太刀持ちでは終わりたくないのは当然だ。

次のワールドGPはバンタム級で行われるということも伝わってくるBellatorだけに、堀口の存在も含めこの試合の勝者が即タイトル挑戦となるかは不明だが──陣容が固まってきた135ポンドの戦い模様に大きな影響を与える試合であることは間違いない。

■視聴方法(予定)
8月14日(土・日本時間)
午前8時15分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator264計量結果

<Bellator世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]ゲガール・ムサシ: 185ポンド(83.91キロ)
[挑戦者] ジョン・ソルター: 185ポンド(83.91キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アンドレ・コレシュコフ: 170.75ポンド(77.45キロ)
サバウ・ホアシ: 171ポンド(77.56キロ)

<バンタム級/5分3R>
マゴメド・マゴメドフ: 135.75ポンド(61.57キロ)
ラフェオン・スタッツ: 136ポンド(61.69キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ダヴィオン・フランクリン: 264 ポンド(119.74キロ)
エヴェレット・ガミングス: 257ポンド(116.57キロ)

<ミドル級/5分3R>
タイ・グワーダー: 185ポンド(83.91キロ)
カジムラット・バスタエフ: 185ポンド(83.91キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
パム・ソーレンソン: 145.75ポンド(66.11キロ)
ホベルタ・サマージ: 146ポンド(66.22キロ)

<142ポンド契約/5分3R>
ジェフリー・グロスナー: 142ポンド(64.41キロ
セバスチャン・ルイ: 141.75ポンド(64.29キロ)

<195ポンド契約/5分3R>
オーランド・メンドーザ: 194ポンド(87.99キロ)
ジョン・マクニール: 195ポンド(88.45キロ)

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BELLATOR Bellator258 Report ジョシュ・ヒル ブログ ラフェオン・スタッツ

【Bellator258】ラフェオン・スタッツ、パーフェクトゲームで判定勝ちもパーフェクトファイトとはならず

<バンタム級/5分3R>
ラフェオン・スタッツ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジョシュ・ヒル(カナダ)

右ジャブを伸ばすスタッツに対し、ヒルが右ローを蹴る。スタッツは左ローを返し、引き続き右ジャブ、続く左ストレートに対して、ヒルが右フックを当てる。スイッチを見せるヒルだが、左ストレートからワンツーを被弾する。背中を見せたヒルを殴りながらバックコントロールに入ったスタッツがワンフックで、体を伸ばしに掛かる。右腕を掴むヒルを左で殴るスタッツは、一旦フックを解きながらバックコントロールを続けヒザを後方から放つ。ヒルはスタンドに戻り切れず、両ヒザをつくとワンフックをもう一度許しラウンド終了直前にRNCをセットしたスタッツは極める時間はなかったが、初回を圧倒した。

2R、オーソに戻したヒルは右ローを2発、さらに三日月を狙う。スタッツは右オーバーハンドに左を返し、ローにも左を見せて飛びヒザへ。これは当たりが浅かったが、スイッチしたヒルに右を当てる。すぐにオーソに戻したヒルは、左ミドルを蹴られるなどケージを背負った状態が続く。ヒルが右を見せると、ワンツーを打ち返すように手数で上回るスタッツは、手をマットについた蹴りにも惑わされることなくケージ中央を取り続ける。

ワンツーからヒザ蹴りで前に出たスタッツが、ケージにヒルを押し込む。押し返したヒルは右エルボーを入れた離れ、右オーバーハンドを狙う。それでもすぐに金網を背負うヒルは、ボディストレートを被弾し跳びヒザはかわす。スタッツは右ハイを繰り出し、右に回ったヒルのジャンピングニーを見切って前蹴り、直後にラウンド終了となった。

3R、右ジャブから左ローを連続で蹴ったスタッツに対し、前に出てくるようになったヒルが右オーバーハンドからニータップを狙う。反応し離れたスタッツが、右ジャブを伸ばす。ケージを背負うようになったヒルが右オーバーハンドもクリーンヒットはしない。それでも蹴りをキャッチしてワンツーなど、手数を増やしたヒルだが、スタッツが左前蹴りを顔面に届かせ、続いて下=足を蹴っていく。ワンツーの打ち終わりに、ヒルが右を合わせるが追撃がない。

スタッツはワンツーで左を当て、ゲームコントロールに徹する。そしてダブルレッグを切ったスタッツは、ヒルの左オーバーハンドにダブルレッグを合わせてクリーンテイクダウン。残り30秒で勝利を決定づけるトップ奪取からエルボー、パンチを落としたスタッツがしっかりとゲームをまとめた。

ウィナーコール前からはしゃぐスタッツは会心の試合だったのだろうが、ヒルの迫力不足もあり──2Rと3Rに関してはファン好みの試合ではなかったことも確かだろう。解説のジョシュ・トムソンも「この試合はずっと楽しみで、メインカードに入るべきだと思っていたけどガックリした。タイトル戦を見たいという内容ではない」とピシャリと言ってのけた。


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【Bellator258】計量終了 アルチュレタ「最高の動きを」✖ペティス「僕の番」。ペレスのマスクが面白い

【写真】メインの世界を筆頭に他3試合のバンタム級戦、AJのプロモーションデビュー戦、パトリッキー、MVPの登場と粒揃いのカードが揃っている(C)BELLATOR

7日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのFight sphereことモヒガンサン・アリーナで Bellator258「Archuleta vs Pettis」が開催される。

メインのBellator世界バンタム級選手権試合でセルジオ・ペティスの挑戦を受ける王者フアン・アルチュレタは、リミット丁度の 135ポンドのコールを受けるとメキシコとスペイン2つ国旗とチャンピオンベルトを高々と掲げ、挑戦者ペティスは1/4アンダーの135.75ポンドだった。

先にインタビューされたペティスが「僕の順番だ。僕の番になったと信じている。ここまでやってきたことの全てを注ぎ、良い戦いをする」が話すと、アルチュレタは「いいか、ストームがやってくるんだ。これだけの才能ある連中がいるなかで、ヤツはここを通り抜けられるだけの腕がない。これまで見せたことがない、最高の動きを見せる」とコメントした。


コ・メインで組まれたライトヘビー級ワールドGP準々決勝に出場するアンソニー・ジョンソンと、急遽出場のジョゼ・アウグストも問題なく計量をクリア。

AJはバルクとカットが両立させたボディをしっかりと誇示した。

175 ポンド契約でデレック・アンダーソンと相対するマイケル・ペイジはステージ上でジャケットを脱ぐと、コブラ柄の裏地で頭を覆う。

ヴェノム(※毒液)を強調したかと思うと、フェイスオフでも首を掻っ切るポーズから、スネークヘッドといういつものポーズを披露した。

注目のプレリミ・バンタム級勢では──Bellatorのマスク着用のジョシュ・ヒルに対し、ラフェオン・スタッツMMAの計量時では珍しくKN95をつけていた。

両者は何やら言葉を交わし、握手をして別れていた。

パッチー・ミックスの再起戦の相手アルバート・モラレスは、中央アメリカ・ベリーズの国旗を掲げて登壇。

しっかりと目で威圧しあい、グータッチで別れた。

プレリミ・オープニングのバンタム級で戦うのは、エリック・ペレスとブレイン・シャットだ。

後者はケージのタトゥーがひと際目立ち、ペレスはいつものようにルチャリブレ風の口が開いたマクスながら、コロナ禍ということもあり──マスクの下では、開口部分をバンダナで覆うという、珍しいいで立ちを見せていた。

■視聴方法(予定)
5月8日(土・日本時間)
午前6時30分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator258計量結果

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]フアン・アルチュレタ: 135ポンド(61.24キロ)
[挑戦者]セルジオ・ペティス: 134.75ポンド(61.12キロ)

<ライトヘビー級ワールドGP準々決勝/5分5R>
アンソニー・ジョンソン: 205ポンド(92.99キロ)
ジョゼ・アウグスト: 204.75ポンド(92.87キロ)

<ライト級/5分3R>
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
ピーター・ケアリー(アイルランド)

<175ポンド契約/5分3R>
マイケル・ペイジ: 174.75ポンド(79.26キロ)
デレック・アンダーソン: 175ポンド(79.37キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョシュ・ヒル: 136ポンド(61.69キロ)
ラフェオン・スタッツ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン: 185.5ポンド(84.14キロ)
ハファエル・カルバーリョ: 185ポンド(83.91キロ)

<バンタム級/5分3R>
パッチー・ミックス: 136ポンド(61.69キロ)
アルバート・モラレス: 135ポンド(61.24キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ローガン・ストーリー: 170.25ポンド(77.22キロ)
オマー・フセイン: 170.75ポンド(77.45キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョニー・エブレン: 185ポンド(83.91キロ)
ダニエル・マドリッド: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
ヘンリー・コラレス: 135ポンド(61.24キロ)
ジョニー・キャンベル: 135.75ポンド(61.57キロ)

<フェザー級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ: 145ポンド(65.77キロ)
ジョニー・ソト: 148.5ポンド(67.35キロ)

<バンタム級/5分3R>
エリック・ペレス: 135.5ポンド(61.46キロ)
ブレイン・シャット: 135ポンド(61.24キロ)

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