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45 AB ABEMA F1 MMA MMAPLANET o RENA RIZIN RIZIN LANDMARK09   アルマン・アシモフ イゴール・タナベ キック シン・ユリ ストラッサー起一 ダイキ・ライトイヤー ブアカーオ・バンチャメーク ホベルト・サトシ・ソウザ 中村K太郎 中村優作 久保優太 井上直樹 佐藤将光 山本アーセン 武田光司 萩原京平 貴賢神 金太郎 高橋遼伍

【RIZIN LANDMARK09】計量終了 イゴール計量失敗に怒りのストラッサー「舐めるな!!」&中村優作は笑顔

【写真】イゴール×ストラッサーは実現するのか…… (C)MMAPLANET

明日23日(土)に神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK09のパブリック計量が大阪市阿倍野区のあべのキューズモール内スカイコートで行われた。
Text by Manabu Takashima

2年4カ月振りの神戸大会のパブリック計量は会場から約40キロ離れた大阪第三のターミナル=天王寺(=阿倍野)の屋外ステージで実施され、寒さに負けない熱を持つ関西のファンに出場選手達が応えて、肉体美を披露した。

メインで戦うホベルト・サトシ・ソウザと中村K太郎は、それぞれ70.85キロと70.8キロでパス。記念撮影時にKポーズを取ったK太郎は、一切体の軸がブレることがなかった。1月31日の会見の時には途中で、サトシが支える瞬間があったが、さすがにしっかりと仕上がっているK太郎だった。


このアシモフの何も感じていない感が――怖い

なお本戦&オープニング全15試合で計量失敗の選手が2名。

1人は本戦第一試合で中村優作と対戦するアルマン・アシモフが2.4 キロ・オーバーに。パブリック計量時に、アシモフは何を想ってか中村に握手を求め、中村はその手を握り返す。さらにフェイスオフの際には、RIZINガールの正面に立つギャグが滑りまくった――根が良いヤツ過ぎる――中村は、自らアシモフに握手を求めていた。

もう1人、計量失敗となったイゴール・タナベは3.25キロの超過で体調を鑑みて公開計量の場に姿を見せることはなかった。1人でメディアの撮影を応じた対戦相手のストラッサー起一は非常に険しい表情から、「舐めるな」と叫び、ステージを後にした。

現時点でこの2試合が明日、行われるかどうかは発表がないが、実現させるためには一定の試合時間前に体重を測り、リカバリーの上限を決めたうえでのキャッチウェイトというのが妥当な線か。いずれにせよ、当日の体重差と健康面を考慮されての決定となろう。

アシモフは最終的に2.4キロ・オーバーだったが、残り1キロの時点まで体重を落としていたという話も伝わってくるが……計量後に記者席の後ろに陣取った中村優作は、周囲に「俺は戦います」という言葉を漏らしていた。

■視聴方法(予定)
3月23日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■RIZIN LANDMARK09計量結果

<ライト級/5分3R>
ホベルト・サトシ・ソウザ:70.85キロ
中村K太郎:70.8キロ

<フェザー級/5分3R>
武田光司:65.95キロ
萩原京平:66.0キロ

<バンタム級/5分3R>
井上直樹:60.9キロ
佐藤将光:61.0キロ

<女子スーパーアトム級/5分3R>
RENA:48.85キロ
シン・ユリ:48.6キロ

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ:80.25キロ
ストラッサー起一:76.8キロ

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉:56.7キロ
山本アーセン:56.65キロ

<バンタム級/5分3R>
金太郎:61.0キロ
ダイキ・ライトイヤー:60.95キロ

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神:118.05キロ
コーディー・ジェラベック:99.4キロ

<フェザー級/5分3R>
久保優太:65.9キロ
高橋遼伍:65.85キロ

<キック74キロ契約/3分3R>
ブアカーオ・バンチャメーク:73.85キロ
木村“フィリップ”ミノル:73.7キロ

<キック70キロ契約/3分3R>
憂也:69.95キロ
蛇鬼将矢:69.95キロ

<フライ級/3分3R>
中村優作:56.95キロ
アルマン・アシモフ:59.40キロ

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45 AB ABEMA DEEP F1 MMA MMAPLANET o RENA RIZIN RIZIN LANDMARK09 UFC アキラ イゴール・タナベ キック シン・ユリ ストラッサー起一 ダイキ・ライトイヤー デミアン・マイア フランク・カマチョ ブアカーオ・バンチャメーク ホベルト・サトシ・ソウザ 中村K太郎 中村優作 久保優太 井上直樹 佐藤将光 修斗 山本アーセン 武田光司 江藤公洋 萩原京平 貴賢神 金太郎 高橋遼伍

【RIZIN LANDMARK09】サトシ戦へ。RIZINライト級の逆・黒船=中村K太郎「キャンって言わせてやります」

【写真】この後、DEEPライト級王者となる江藤公洋と国内ライト級トップ・ガチスパー(C)MMAPLANET

23日(土)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK09で、ホベルト・サトシ・ソウザと戦う中村K太郎。
Text by Manabu Takashima

国内ウェルター級最強の男が、実に10年振りにライト級に階級を落としてくる。UFC参戦2度、修斗、DEEP、戦極とJ-MMAのトップに君臨したK太郎は、RIZINライト級勢にとって逆・黒船といえる。

いきなりのチャンピオンとのノンタイトル戦が、今後のRIZINライト級戦線にどのような影響を与えるのか。江藤公洋との激しすぎるMMAスパーの後で、K太郎に話を訊いた。


──ここにきてライト級に転向。会見では「自然と痩せてきた」ということを言われていましたが、真相の方は?

「本当に加齢なのか、そんなに食欲もなくて。普段通りに練習をしていたら、70キロ代に落ちることも普通にあって。そうなるとウェルター級でやることは難しい。それにライト級の方が層が厚いですし、RIZINで戦っていく上でも戦いたい相手、盛り上がる相手が多いので落としました」

──最後のライト級がいつだったのか、サッと思い出せないレベルです。

「いつだろう……アドリアン・マルチンス戦ですかね(2008年9月23日)。元々ウェルター級で最初にUFCと契約した時の3戦目でライト級に初めて落として(ロブ・エマーソン戦、2008年2月2日)。あぁ、でもマルチンス戦の後もライト級でやっていますね。それからもウェルター級の試合が多かったですけど、(携帯で戦績をチェックしながら)PXCでフランク・カマチョに判定負けした時(2014年2月28日)が、ライト級で戦った最後の試合です」

──いずれにせよ10年ぶり以上のライト級マッチということになります。カマチョ戦後にウェルター級一本になったのは?

「減量がきつ過ぎました。『これは、何試合も戦うのは難しい』という感じになりました」

──それが10年を経て、ライト級に。加齢が原因だと体重を落とすのは難しいかと思うのですが、代謝が落ちて。

「さっきも言いましたけど、食が細くなってきたので。そもそもウェルター級の最初の頃はナチュラルで戦っていました。減量がないぐらいだったので、頑張って増やして。それで最大92、93キロぐらいまで行って。でも試合が定期的だったわけでもなくて、食事もウェルター級の体格を維持しようという意識もなくて。そうなると段々と細くなってきました。食べるモノが変わったというのもあるかと思います。以前はカロリーの高いモノを摂っていて、それでも周囲のウェルター級の選手ほどは食べていなかったですけど」

──そこから年を重ね、食事の内容も変わったと。

「そうですね、単純に量が減り、脂っこいモノもたくさんは食べないです」

──細くなってストレングス、パワー、瞬発力系の動きは?

「多少落ちたと思います(笑)。まぁ、質力が落ちていることが心配されますけど、適正階級になりスピードが上がったり、柔軟性が増しました。動きやすくなっている面もあるので、そんなに心配はしていないです」

──何よりライト級転向初戦がホベルト・サトシ戦。ウェルター級とはチャンスの数が明白に違います。

「いきなり……評価されているのか、有難いです。ビックリしました」

──K太郎選手自身は、一発目は誰と考えていましたか。

「矢地(祐介)です(笑)」

──アハハハ、後輩だけに呼び捨てで。

「ハイ。武田(光司)選手とかもあるかと思っていたのですが、フェザー級に落としたので。でもサトシになって嬉しいです」

──チャンピオンとノンタイトル戦とはいえ、いきなりの大チャンス。今日は江藤公洋選手とのMMAスパーを拝見させていただいたのですが、打撃をしっかりと入れて際も遠慮がない。テイクダウンと組みの強い2人のガチスパーは、柔術家のサトシ選手と戦ううえでも生きる練習に感じました。

「その通りです。組みは全力で、打撃はそうじゃないというのが普通の練習なので。そのなかで週に一度、この練習があるのは大きいですね」

──ではグラップリングの練習は誰と?

「アキラ選手、村山(暁洋)さん、それと泉武司選手とやっています」

──サトシ戦が決まっても、柔術系とは練習をしていないのですか。

「そっちの人とはそんなに……。そもそも寝技の展開を創らせなければ怖くないので。MMAの選手とグラップリングをやっていると、上の取り合いになって。そこが強化されれば、良いので。際の打撃、その前とか自分からタイミングを創ることがキーポイントになると思います。

タイロン・ウッドリーとデミアン・マイア戦ですね。UFC史上、一番多くのテイクダウンをアタックしたマイアが全て返された。ただし、ああいう風に突き放すだけでなく打撃を入れます」

──引き込んで来られたら。

「そこは付き合わないで、立てば良い」

──う~ん、上手くハマれば万人受けするファイトにはならない(笑)。

「残念ながら(笑)」

──ADCC世界大会4位、グラップリングでも生けるのではないかと期待しているのですが。

「まぁ、そうですね(微笑)。サトシもグラップリングでは、道着ほど大きなタイトルを取っていないですしね。だから、そこも自信がないわけじゃないので。スタイル的にもクラシカルで。最近のレッグロックを混ぜたモノを使ってくるわけじゃないですし、対処はしやすいところでもあります。

でも深入りをしても、相手が安心できる時間が増えてしまうので。そういう時間は増やさない方が良いです」

──選手間ではK太郎選手だろうという声が、まま聞かれました。技術的な比較と同時に「やってくれ」という期待感も伝わってきました。

「それはもう色々なところで金原×クレベルに近い構図だと言われていますし(笑)。そういう古参のファンの期待に応えて、やっつけたいです。今年で40歳、ここでサトシと戦えることは光栄ですし、嬉しいです」

──リングでなく、ケージです。

「僕にとってアドバンテージになると思います」

──では最後に意気込みを一言お願いします。

「ハイ。なんかライト層なのか、下馬評ではサトシ有利という意見が目立っていたので──キャンって言わせてやります(笑)」

■視聴方法(予定)
3月23日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN LANDMARK09対戦カード

<ライト級/5分3R>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
中村K太郎(日本)

<フェザー級/5分3R>
武田光司(日本)
萩原京平(日本)

<バンタム級/5分3R>
井上直樹(日本)
佐藤将光(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
RENA(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
ストラッサー起一(日本)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
山本アーセン(日本)

<バンタム級/5分3R>
金太郎(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
コーディー・ジェラベック(米国)

<フェザー級/5分3R>
久保優太(日本)
高橋遼伍(日本)

<キック74キロ契約/3分3R>
ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル)

<キック70キロ契約/3分3R>
憂也(日本)
蛇鬼将矢(日本)

<フライ級/3分3R>
中村優作(日本)
アルマン・アシモフ(カザフスタン)

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45 AB ABEMA AJ・マッキー F1 MMA MMAPLANET o RENA RIZIN RIZIN LANDMARK09 イゴール・タナベ キック シン・ユリ ジョニー・ケース ストラッサー起一 ダイキ・ライトイヤー パトリッキー・フレイレ ブアカーオ・バンチャメーク ホベルト・サトシ・ソウザ 中村K太郎 中村優作 久保優太 井上直樹 佐藤将光 山本アーセン 武田光司 萩原京平 貴賢神 金太郎 鈴木千裕 高橋遼伍

【RIZIN LANDMARK09】中村K太郎戦、ホベルト・サトシ「MMAでも下になることは厭わない」

【写真】対戦が発表された直後、表情は穏やかなサトシだった(C)MMAPLANET

23日(土)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK09で、ホベルト・サトシ・ソウザが中村K太郎と対戦する。
Text by Manabu Takashima

昨年7月にスクランブル発進でパトリッキー・フレイレに敗れて以来、8カ月ぶりの復帰戦となるサトシは、そのパトリッキー戦で拳を負傷したもののメンタルが落ちることが無かったという。

勝っても負けても、人として中身が変わらないことを信条としているが、それでもAJ・マッキー~パトリッキーに喫した敗北の連鎖を絶対に止めなければいけない。選手間、コア層の評価&指示を受けるK太郎との再起戦に向かうサトシが、1月31日の会見で話していたこととは――。


――中村K太郎選手との試合が発表された会見が、ほんの少し前に終わりました。今の気落ちは?

「最初はナーバスだったよ。皆が注目して、試合について尋ねるからね。フェイスオフや計量の時と比べると、記者会見は神経質になりがちで」

──えっ、そうなのですか。

「まだ試合まで2カ月もあって──それまで契約書……紙の上で見たり、話して耳で聞いていた相手が目の前に現れるのが記者会見だから。こうなると、『あぁ、本当に試合があるんだ』っていう気持ちになって。なんだか、面白いね。同時に試合に向けて集中力が増す。ファイトがある、それはホームに帰ってきたようなものだから。やる気が増すよね」

──会見でK太郎選手は、いつもユーモアたっぷりな返答が多いです。そのことについて、どう思いましたか。

「シリアスになったり、面白くなったり、変わっているよ(笑)。でも何も私に影響を与えることはない。彼の態度で私が変わることはないから。ただ試合に集中する。試合で勝つことに集中しているよ。彼が何をしようが、何もしないでいようが……何を話そうが一切関係ない」

──ではもう去年の7月の話になりますが、パトリッキー・フレイレとの試合にショートノーティスで応じた。あのハイリスク&ハイリターンの試合に敗れたことをどのように考えていますか。成功例が鈴木千裕選手で、サトシ選手の場合は黒星が一つつきました。

「あのショートノーティスの試合に関しては、プレッシャーを感じないようにしていた。ただ楽しむということは、試合前にも言っていたしね。もちろん、勝つために戦ったよ。確かに試合まで1週間しか時間はなかった。でも、普段からずっと練習はしているわけだし。それはいつだって試合があるようなもので。勿論、試合が決まると、より明確に自分のやるべきことが分かって、そこに従って練習をするようになるけどね。あの試合に関しては負けたよ。色んな人もそこを指摘するけど、私自身はそれほど気持ちが落ちたりはしなかった。今もネガティブな感情は持っていない。

そりゃあ、AJ(マッキー)に負けたことは関してはガッカリしたよ。あの時は2カ月間、AJに勝つことだけに集中していたから。100パーセント掛けていた。パトリッキーと戦った時は、あの時の100パーセントで戦った。でも、それは私の100パーセントではないし。

体力的なことよりも、ここまで上位の試合をするときに一番問題はなのは、気持ちだ。精神面が万全でないと自分がどう戦うのか、自分自身を掌握できない。そこが一番ハードなところなんだよ、ショートノーティスで試合を受けるということは」

──つまりパトリッキーと戦った時は、精神的に万全だったわけじゃないということですね。しかし、敗北は敗北で戦績に傷がついてしまいました。プロフェッショナル・ファイターとして、その辺りはどのように考えていますか。

「そこは本当に気にしていないよ。勝負には勝ち負けはつきものだから。ジョニー・ケースと戦って初めて敗北を経験した時に、その辺りの感情の持っていきかたは学んだよ。勝っても、負けても中身が変わらないことが大切だって。それはクレベルにも言えることで。クレベルが金原に負けた時、私もショックだし彼もショックを受けていた。パトリッキーに負けた時も、同じだよ。ただ試合には負けても、私は私でいること。何も変わらない。勝っても負けても、そして誰に何を言われようとも私という人間は何も変わらない。

逆にRIZINに大切な大会で、AJが来日できなくなって代役をお願いされた。それで戦いを受けないようなことをした方が、漢として何かを失っていたはずだと思っている」

──押忍。そしてあれから半年、試合の時は約8カ月後になりますが、この時期に再起戦を行うのはプラン通りだったのでしょうか。

「大晦日には試合をしたかった。でも、拳の状態が100パーセントではなかったから見送ることにしたんだ」

──その負傷とは……。

「そう、パトリッキーとの試合の初回で折れた。試合後、1カ月全く練習をしなかった。ジムにも行かなかった。1カ月もジムに行かないなんて、私の人生で初めてのことだったよ。でも、そのおかげでリフレッシュできた。より熱心に練習するようになった。ただ12月になってクレベルとスパーをした時、拳に痛みを感じた。私が殴った時だけでなく、ヒザやヒジをブロックした時にも。

大晦日に試合をしていたら、万全の状態で戦えなかったはずだよ。それは拳が痛いからではなくて、私の精神状態がそこを気にしてしまうから。正直、年が明けてもまだ100パーセントじゃない。でも、3月には何も問題ではなくなっているよ」

──ところでK太郎選手との試合は、MMAとはいえ両者のグラップラーという側面も注目されています。K太郎選手はプロのグラップリングの試合は長い間出てしませんが、2009年にはADCC世界大会77キロ級で4位になっています。彼のピュア・グラップリングにおける実力をどのように捉えていますか。

「グラップリング・ファイトで、彼は間違いなく強い。優れたグラップラーだ。素早いバック奪取と、精度の高いRNCを持っている。以前から言って来たことだけど、彼はウェルター級では日本一のグラップラーだと思っている」

──もしグラップリングでK太郎選手と戦うとしたら?

「楽しいだろうね。将来、彼がグラップリングに集中し、私が柔術にフォーカスするようになった時、RIZINがグラップリングマッチを組んでくれると凄く面白い試合になるだろうね(笑)」

──技術的にサトシ選手と比較して、どのように評価していますか。

「私と彼のスタイルは、少し違う。彼はトップゲームを得意として、バックチョークが最大の武器だ。私は三角絞め、腕十字と下からの攻撃を得意としている。グラップリングはグラップリングだけど、ストロングポイントが違うよね。私の方が動きが多くて、爆発力もある。彼はコントロール重視のドミネイト型だ」

──だからこそ、興味深いです。削ってミスをさせるK太郎と選手と、動いてミスを誘うサトシ選手。この構図はMMAにも当てはまるでしょうか。

「そこに関しては、教え子にもよく話している事なんだ。グラップリングとMMAグラップリングは違う。まずグローブの存在がある。良いポジションを奪われた時、グローブがあるとエスケープが難しくなる。グラップリングなら容易い。グラップリングはもっと動くことができるからね。

そして下になってハーフガードを取ったとしよう。グラップリングだと、リラックスしていられるポジションだ。でもMMAでは、全く気を緩めることなんてできない。エルボーとパンチを打たれる。グラップリングと、MMAグラップリングは全く違う。ただ、どうなんだろうね。私と彼がMMAで戦うと……。

私はMMAでも、下になることは厭わない。トップでも、ボトムでも。トップで居心地が良ければトップで戦う。引き込んだ方が良いなら、引き込む。私はどっちの局面になっても平気だから」

──ではK太郎選手のサイズに関しては?

「少し、私より大きいね。でも、それが問題になることもない。体格差は心配材料にならない」

──今サトシ選手は2連敗中ですが、3連敗はさすがにまずいと捉える選手が多いです。

「そうだね。と同時に、RIZINで戦う試合はいつだってプレッシャーを感じている。私はチャンピオンで、ベルトが家にある。ただ勝つために集中して、試合当日を迎えたい。そして、この試合は日本語でいえば、ゼッタイニ・マケハユルサレナイ(笑)。そういう試合だと心得ているよ」

──サトシ選手、会見後の慌ただしいなかインタビューを受けていただきありがとうございました。ところで全くこの試合に関係ないのですが、ルオトロ兄弟など新しい世代のグラップラーについて、サトシ選手はどのような印象を持っていますか。

「凄いよ。信じられない動きをしている。全く止まらない。足関節、腕十字、RNCと常にフィニッシュを狙っている。それを可能にしているのが、防御力の高さだね」

──いの日か……。

「アハハハハハ。そうだね」

■視聴方法(予定)
3月23日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZN LANDMARK09対戦カード

<ライト級/5分3R>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
中村K太郎(日本)

<フェザー級/5分3R>
武田光司(日本)
萩原京平(日本)

<バンタム級/5分3R>
井上直樹(日本)
佐藤将光(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
RENA(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
ストラッサー起一(日本)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
山本アーセン(日本)

<バンタム級/5分3R>
金太郎(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
コーディー・ジェラベック(米国)

<フェザー級/5分3R>
久保優太(日本)
高橋遼伍(日本)

<キック74キロ契約/3分3R>
ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル)

<キック70キロ契約/3分3R>
憂也(日本)
蛇鬼将矢(日本)

<フライ級/3分3R>
中村優作(日本)
アルマン・アシモフ(カザフスタン)

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波乱の予感⁈【RIZIN LANDMARK 9】中村K太郎vsサトシ、井上直樹vs佐藤将光、武田光司vs萩原選手!

【RIZIN LANDMARK 9 in KOBE 】
3月23日(土)神戸ワールド記念ホール

ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 中村K太郎

井上直樹 vs. 佐藤将光

武田光司 vs. 萩原京平

こちらの3試合をご紹介!!
さわやか五郎とアマレス兄弟の3人で見どころをお伝えします!

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【RIZIN LANDMARK08】鈴木博昭のMMA打撃論「制限があるほど深く、制限がないほど広い」

【写真】“怪物くん”と呼ばれる鈴木だが、独自の理論に基づいたうえでの本能系であることが分かる(C)TAKUMI NAkAMURA

24日(土)、佐賀県佐賀市のSAGAアリーナで開催されるRIZIN LANDMARK 8 in SAGAにて、鈴木博昭が芦田崇宏と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年はRIZIN.43での西谷大和戦の1試合のみに終わった鈴木。試合ができないストレスこそあったものの「僕はMMAファイターとして時間をかければかけるほど強くなる」という手応えを感じながら日々を過ごしていた。今回のインタビューでは芦田戦についてはもちろん、RIZINでMMAへの道に進んだ立ち技ファイターの先駆けでもある鈴木のMMA打撃論についても訊いた。


──2023年は6月の西谷大成戦のみ、1試合という1年でした。

「その西谷戦も1分くらいで終わったので、試合が出来なくてフラストレーションが溜まりまくりですね。もちろん試合のお話自体は結構いただいてはいたんですけど、上手く相手と噛み合わなくて。試合は1人ではできないし、僕は(試合の話をもらって)やりますと言ってはいたんですけど、最終合意に至らなかったという感じです」

──そういう状況の中で集中を切らさず練習を続けるのは難しくはなかったですか。

「正直、ないことはないんですけど、そんなに日常のスケジュールは変わらないんで、修行期間が増えたのかなっていう感覚ですね。僕は単純に日常のレベルアップを考えながらずっと練習しているんで、その期間が自分のブラッシュアップに繋がっています」

――前回の試合以降、特に意識してやってきた練習はありますか。

「基本(打撃と)組みの連携はずっとやってますし、その中でMMAにおいて自分がやるべき打撃とか、際の攻防であったりとか、毎日MMAのことを考えて過ごしています。僕の場合はMMAのキャリアが長いわけじゃないから、時間が経てば経つほど強くなっちゃうよと。今は試合も含めて全部経験しながら、戦いながら経験値を積み重ねている最中なので、本当に回を追うごとに、試合を重ねるごとに強い姿を見せられる自信があります」

──例えば去年の大晦日は立ち技から多くの選手がMMAに挑戦しましたが、鈴木選手はその先駆けといってもいい選手です。鈴木選手はMMAをやるにあたって、打撃のキャリアをリセットして一からMMAに取り組もうとしたのか。それとも打撃のキャリアにMMAを上乗せしてやろうとしたのか。どちらだったのですか。

「もともと僕は立ち技出身ですが、もっと前までさかのぼると、最初に入ったのはMMAのジムだったんですよ」

──そうだったんですか。ストライキングジムAresですよね?

「はい。元々自分はMMAをやりたくて、看板が総合格闘技・キックボクシングということだったのでAresに入会したんです。それではじめはMMAの練習をやっていたんですけど、ジムに入って半年くらいでMMAのコーチがいなくなっちゃって、それでジムそのものがシュートボクシング中心のジムになったんです。その流れで僕もシュートボクシングでプロデビューしたという経緯があるんですよ」

――それは意外でした。

「立ち技は立ち技で奥が深いので、ずっと立ち技を追及していたから、MMAに転向するタイミングがなかったんです。当時はONE Championshipに出ていたんですけど、立ち技で自分が満足できていないのに(MMAに)逃げんじゃねえ!って気持ちもあったし。ただコロナで海外に行けなくなって、試合から遠ざかっている時にたまたまホベルト・サトシ・ソウザやクレベル・コイケたちと一緒に練習するようになって、2人が東京ドームで試合をした時にセコンドに就いたんです。その時に『そういえば俺ってMMAやりたかったんだよな』と思い出して、ちょうどONEと契約も切れるタイミングだったんで、そこでMMAをやろうと決心しました。だからMMAにチャレンジするというよりも、もともとやりたかったMMAに戻ったという感覚で、MMAをやるのが楽しいですよ」

──一緒に練習しているのがボンサイ柔術の選手たちで、組み技・寝技の楽しさも日々感じていますか。

「いきなりあのメンバーが練習相手だったんで、最初の頃はただただボコられて『なんじゃこりゃ!?』でしたけど、最近はようやく楽しさが分かってきました。今でもボコられるのは変わらないですけど(笑)」

──ちなみにMMAレスリングやMMAグラップリングではなく、ピュアグラップリングを練習しているのですか。

「それもやりつつ、MMAとして自分の持ち味を活かす技術、ようは戦いですよね。なるべく制約のない戦いを楽しんで、練習しています」

──鈴木選手はMMAにおけるファイトスタイルを模索しながらやっているように見えます。

「本当その通りです。もともと2021年のお盆明けからボンサイ柔術に通い始めて、10月の奥田啓介戦がMMAデビューだったんで、MMAの練習を始めて1カ月半くらいで試合に出てるんですよ。だからしっかり準備して試合するというよりも、試合をしながら『これいけるんじゃないかな?』や『ここはあんまり欲をかいちゃダメだな』と、色々と試して学びながらやっています。だから僕のMMAの試合キャリア=MMA歴と思ってもらってかまわないです」

――では鈴木選手のMMA歴は約3年、まだまだ伸びしろはたくさんあるわけですね。

「僕はMMAという制約の少ない戦い自体を楽しめているんですよね。だいぶ耳も沸いてきたし、これからMMAファイターとしてドンドン熟成されて、時間をかければかけるほど強くなりますよ」

──もう一つこれも聞きたかったのが、鈴木選手は試合ごとに重心の落とし方、構え、打撃の組み立てを変えていると思うのですが、自分の理想の打撃のスタイルはこれだというものが徐々に見えていますか。

「見えてきていますね。ただそれをドンドン肉厚なものにしていきたいので、自分の元の強さの幅も広げつつ、取捨選択をしている最中でもあります」

──立ち技時代の鈴木選手は繊細な印象があって、しっかりガードを上げて細かい蹴りで削って仕留めるイメージでした。それがMMAの場合はあえて大振りの打撃を見せることもあったり、MMA用に変えている部分もありますか。

「やっぱり立ち技とMMAは違うし、立ち技では自分のスタイルのなかにハメ技みたいなものがありました。僕はルールの制限があればあるほど深みがあって、制限がなければないほど広がりがある、そういうイメージなんです。ただ最終的には1対1でタイマンを張るわけだから、何を選択してフィニッシュするのか。もしかしたら変に狙わずに自然に行った方がいいかもしれないし、そこは自分の本能というか、0.1秒後の自分に任せようと思います」

――ではMMAをやることで立ち技においても新たな発見はありますか。

「めちゃめちゃありますね。キックボクシングじゃない、シュートボクシングじゃない、これがMMAストライキングですねっていう。僕は立ち技出身と言われれば出身だし、そこで戦ってきた歴史はありますけど、今現実に目の前にある俺の戦いを見てほしいと思います」

──さて対戦相手の芦田選手にはどんな印象を持っていますか。

「まさにこういう選手と戦っていきたいという選手ですね。MMAの経験を重ねて、MMAを知って、MMAでのし上がるための第一歩。そこで相手が元DEEPのチャンピオン。めちゃめちゃちょうどいいじゃないですか」

──試合間隔こそ空いてしまいましたが、試合としてはベストの相手だ、と。

「そうですね。僕の場合は注目度優先のカードが多かったんですけど、今回は勝てば上位陣に食い込んでいけるための試合になったと思います」

──前回の西谷戦から比べて、違う自分を見せられそうですか。

「違う自分どころか、全くの別人がいますよ」

──今年はどんな1年にしたいですか。

「最低3試合はやりたいですね。着実ステップアップして、いわゆるランクを上げる1年にしたいです」

──鈴木選手が戦うフェザー級は個性派揃いですが、そのなかでどんな自分を表現していきたいですか。

「自分のファイトスタイルを見せていきたいので、基本は打撃でぶっ倒していこうと。あとはMMAファイターとして気づいたら1本取っちゃったって姿も見せたいです。そのために今は日常を積み重ねていますけど、本番の試合になったら何も考えないでただの戦闘する生き物でいたい。そういう生き物が目の前にいるっていう試合をしたいです。さっきも言いましたが、何も考えずにただ戦うだけの人間が0.1秒後に何で試合を終わらせるのか?そういう戦いを見せたいです」

──それでは最後にファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「本当に面白いファイト、強い生き物を見せたいと思います。僕の試合は何も考えなくていいし、見ていて語彙力が頭の中からぶっ飛んじゃう状態にしたいと思っているんで楽しみにしていてください」

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【RIZIN46→LANDMARK9】神戸大会はケージ仕様に。ライト級王者サトシがK太郎とノンタイトルで激突

【写真】サトシと対戦する中村K太郎は通常営業のポーズ(C)MMAPLANET

31 日(水)、東京都内で、3月23日(土)に兵庫県の神戸市ワールド記念ホールで開催されるRIZIN46改めRIZIN LANDMARK9の追加カード発表記者会見が行われた。
Text by Shojiro Kameike

会見の冒頭で榊原信行CEOから、当初ナンバーシリーズとして発表されていた今大会がLANDMARK=ケージを使用する大会となることが発表された。会見で発表されたMMAルールの試合は、ライト級=ホベルト・サトシ・ソウザ×中村K太郎(ノンタイトル戦)、ウェルター級=イゴール・タナベ×ストラッサー起一、フライ級=山本アーセン×柴田MONKEY有哉、フェザー級=久保優太×高橋遼伍、バンタム級=金太郎×ダイキ・ライトイヤー、フライ級=中村優作×アルマン・アシモフ、ヘビー級=貴賢神×コーディー・ジェラベック、フェザー級=高木凌×西谷大成の8カードだ。


キックボクシングルールの試合も組まれ、70キロ契約=憂也×蛇鬼将矢、56.5キロ契約=赤平大治×吉岡雄希、57.5キロ契約=松山瞬×櫻井芯、53キロ契約=野田蒼×上村雄音の4カードが発表されている。また。2月24日(土)にSAGAアリーナで開催されるRIZIN LANDMARK8で矢地祐介と対戦予定であったキム・ギョンピョがヒザ靭帯の負傷により欠場となり、白川陸斗が矢地と対戦することとなった。

ここからは会見での挨拶と、MMAPLANETからの質問に対する回答を書き記したい。

ホベルト・サトシ・ソウザ
「最近は試合をしていないけど、今年も頑張ります。RIZINのライト級でもっと面白い試合を見せたいから、今年ももっと頑張ります。(K太郎が兄のマルキーニョスに勝っていることについて)絶対にその質問が来ると思っていた(笑)。でも私は全然気にしていない。兄も『良い試合になる。絶対に勝てる』と言っているから」

中村K太郎
「サトシ選手という強い相手とライト級で戦えるのは光栄です。頑張ります。(かつて兄のマルキーニョスに勝っていることについて)今、言われるまで僕も言えていなかったのですが、事あるごとに『マルキーニョス、俺に負けているぞ』と言ってやろうと思います。試合中もボソボソ『マルキーニョス、俺に負けているぞ』と言って、メンタルを乱してやります」

イゴール・タナベ
「今回の相手は日本から世界で活躍してきたストラッサー起一選手ですが、自分が世界一になるためには必ず越えなければいけない壁です。必ず1Rで一本を極めます」

ストラッサー起一
「自分は24歳の時にド素人で格闘技を始めました。当時は『UFCに行く』と言って、みんなにバカにされながら、それを糧にして頑張ってUFC、Bellator、RIZINで戦ってきました。42歳の今でもRIZINのチャンピオンを目指しています。『もうできひん』『もう引退しろ』という声もあります。その言葉を力変えて、しっかりイゴール・タナベ選手を倒し、30~50代の方に勇気とか感じてもらえたらと思います。熱い試合をします」

高橋遼伍
「自分は今まで海外で試合していたのですが、ずっとRIZINに出たかったので念願が叶いました。自分は実家が明石で、神戸は隣町なので、地元開催という一つで二つ美味しいことが起こりました。今このキャリアになっても新しいことにチャレンジできるのが、凄く嬉しいので、しっかりRIZINを盛り上げたいです」

久保優太
「対戦相手の高橋選手は、RIZINファンの方は聞きなれない名前の選手かもしれません。修斗のチャンピオンで、ONEでも活躍していて、トップクラスの選手だと思っています。その選手に挑戦できるのは、凄く嬉しいです。常々言っているとおり、僕はRIZINのチャンピオンになることが目標です。この勝利が目標達成のための第一歩になると思っています。自分の格闘技人生の集大成を見せたいです」

西谷大成
「去年の6月、北海道で大きな花火を打ったのですが、うまくいったかどうかは結果的によく分かりません。今年初めての試合ということで、気合い入れて練習してきました。今回も跳びヒザで勝てるように頑張ります」

高木凌
「前回は負けて、イチから全て見直してきました。西谷選手は自分との試合の前にブレイキングダウンに出るみたいで、そこはサクっと勝ってもらわないと困ります。跳びヒザで勝つと言っていますが、跳びヒザで来たら右でブッ倒すので楽しみにしておいてください」

山本アーセン
「自分は寝技の相手には良いところを見せて最後に負けたりだとか、良い結果を出せていないので。今回も黒帯だと聞いているので、自分の壁を超えて、しっかり1Rで終わらせられるように頑張って、また本戦に呼ばれるような選手になろうと思います」

柴田MONKEY有哉(コメント代読)
「まず初めにDEEP佐伯代表、DEEP関係者の皆さん、RIZIN関係者の皆さん、僕を起用してくださり、ありがとうございます。僕の夢はPRIDEです。そして、現在に蘇ったPRIDがRIZINだと思っています。そんなRIZINで、レスリングの世界を獲ったアーセン君と戦えることは、異種格闘技戦に近いPRIDEのような戦いができるんじゃないかとワクワクしています。RIZIN初参戦ですが皆さん、応援のほど宜しくお願いします」

ダイキ・ライトイヤー(コメント代読)
「前回に続きオファーを下さったRIZINの関係者の皆さん、ありがとうございます。3月23日は自分の地元・神戸でのRIZIN開催です。そして対戦相手が金太郎。試合が面白くならないはずがありません! 自分も大人しくしているつもりはないので、金太郎選手をしっかり倒して、会場も、神戸も、RIZINも盛り上げようと思っています。修斗で積み上げてきたものを全て出しきり、必ず勝ちます! 神戸の皆さん、ダイキ・ライトイヤーの応援よろしくお願いします!」

金太郎
「この1年、格闘技にしっかり向き合ってきました。次の試合で、その成果を見せます」

榊原CEO
「神戸は追加でキックの試合を1試合、2試合追加できるかなと思います。神戸と佐賀、LANDMARK2連戦で、この2024年シーズンを占うような、シーズンを引っ張ってくれるような選手が誕生してくれると嬉しいです。今年も10大会ぐらいを予定しています。そこに参戦していただく機会も増えるかと思います」


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【RIZIN】速報中!RIZIN LANDMARK.9 in KOBE 追加対戦カード発表記者会見


3月23日に神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK.9 in KOBEの追加対戦カードの発表記者会見が行われました。当初ナンバーシリーズで開催と発表されていましたが、ケージを使用するLANDMARKに変更になったとの事。発表されたのは以下の対戦カード。


【MMA ライト級(71kg)】
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術)
中村K太郎(UNITED GYM TOKYO)

【MMA ウェルター級(76kg)】
イゴール・タナベ(ブラジル/セラヴィー)
ストラッサー起一(コブラ会)

【MMA フライ級(57kg)】
山本アーセン(KRAZY BEE/SPIKE22)
柴田“MONKEY”有哉(Team KIZUNA)

【MMA フェザー級(66kg)】
久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)
高橋遼伍(KRAZY BEE)

【MMA バンタム級(61kg)】
金太郎(パンクラス大阪稲垣組)
ダイキ・ライトイヤー(修斗ジム神戸)

【MMA フェザー級(66kg)】
高木凌(パラエストラ八王子/パンクラス・フェザー級1位)
西谷大成(JAPAN TOP TEAM)

【MMA フェザー級(66kg)】
中村優作(TEAM FAUST)
アルマン・アシモフ(カザフスタン/Mustafa Ozturik)

【MMA ヘビー級(120kg)】
貴賢神(フリー)
コーディー・ジェラベック(米国/マッドハウスMMA)

【キック 70kg契約】
憂也(魁塾)
蛇鬼将矢(テツジム)


髙木×西谷、金太郎×ダイキ、久保×高橋、アーセン×柴田、タナベ×ストラッサー、サトシ×K太郎など、RIZINで活躍したり、知名度を増してきた選手に対して、修斗やパンクラス、DEEPで試合を重ねてきた苦労人ファイターを当てるマッチメイクは妙味。RIZINで勝ち星を挙げたら一躍脚光を浴びるビッグチャンス。

そしてRIZIN LANDMARK7に出場する矢地祐介の対戦相手が白川陸斗に変更。こっちの方が乗れるけど、ライト級で白川はどんな動きを見せるんだろうか。詳細は追って!
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45 AB Column F1 o ONE PRIDE   クレベル・コイケ ホベルト・サトシ・ソウザ

高田延彦とヒクソン・グレイシーが再会し柔術トレーニング「濃密で至極な時間」

覚悟の言葉 悩める奴らよでてこいや! (ワニブックス〈plus〉新書) [ 高田延彦 ]


 2024年1月28日、髙田延彦が米国カリフォルニア州ロサンゼルスで、ヒクソン・グレイシーと柔術家として、再会した。

 インスタグラムに「LAを訪れ Mr.ヒクソン・グレイシーの指導を仰ぐ」と記したように、髙田は、ロサンゼルスのヒクソンのスタジオを訪問。柔術衣をまとい、ヒクソンの指導を受けた。

 ヒクソン戦から20年が経ち、髙田はさまざまな折り合いをつけて、柔術を本格的に習い始めた。

 ヒクソンの黒帯のアラバンカ柔術アカデミーの山田重孝代表と交流し、ボンサイ柔術では、ホベルト・サトシ・ソウザや、クレベル・コイケらとも柔術衣を着てトレーニングする姿が見られている。

 今回のヒクソンのジム訪問は、山田代表との出会いがきっかけだった。

「もともと髙田さんと私は関係が古く、髙田さんが柔術を始めて数年が経ち、柔術を通してさらに関係が深まりました。ヒクソン先生に黒帯を貰っている私は、世界一の柔術の先生と髙田さんを引き合わせたく、相談したところ、髙田さんも『是非、ヒクソンさんにお会いしてご指南してもらいたい』との事だったので、2年ほど前からヒクソン先生にお願いして、お話を通し実現しました」(山田)

 年が明けた1月、髙田はヒクソンのもとを訪れ、柔術衣を着て、向き合った。

 山田代表は、黙々と柔術する両者を、「かつて闘った同士でしたが、お互いを認め合ってすごく友好的でいい感じでした。道衣を着て稽古が始まったときからいつも通り、エリオ先生の写真に礼をして、お互いに礼をして始まり、何も特別な事はありませんでした。柔術に関してヒクソン先生は、誰にも特別扱いはしません。

 髙田さんもヒクソン先生をすごく尊敬していて、柔術のテクニックを一つ教えてもらうたびに、ため息をついて──それは私も同様です。手解きしてもらった初日でした」と、明かす。その指導は、技術のみならず、柔術を人生で活かすことに繋がるものだった。

「ヒクソン先生も情熱的に指導してました。会話は全て柔術の話。例えば髙田さんが先生の柔術は奥が深い、深い、と感心してヒクソン先生に話すと、ヒクソン先生は『柔術は普段の生活にも活かせる』と、人生のなかに柔術があることを説明していました。テクニックなどの動きだけでなく、呼吸法など、世の中の黒帯の教え方とは全く違う異次元の伝達方法で、今回初めてだった髙田さんはとても刺激を受けていました」(山田)







 『PRIDE.1』と『PRIDE.4』の対戦をリアルタイムで見ている者としては実に感慨深いです。

ヒクソン・グレイシーがパーキンソン病を告白も「これも神からのギフトだ」「あまり気にしていない」と達観(2023年06月22日)

 半年前にヒクソンはパーキンソン病を告白していますが、元気そうに何よりでした。続きを読む・・・
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【RIZIN LANDMARK06】「初めてパウンドで人の顔を殴りました(笑)」イゴール・タナベが前戦を振り返る

【写真】『神は抱えきれない責任を負わせることはない』。そういうモノが身の内に宿る。無神論者としては、素晴らしいなと感じます(C)TAKUMI NAKAMURA

10月1日(日)に愛知県名古屋市中区のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催されたRIZIN LANDMARK06にて、ANIMAL☆KOJIと対戦したイゴール・タナベ。
Text by Takumi Nakamura

フィニッシュは三角絞めでの勝利だったが、スタンドで自信を持って左ミドルを蹴り、パウンドで削るなど、同じ一本勝ちでもプロセスは違って来た。MMAに挑戦する柔術家ではなく、柔術で勝つMMAファイターになるために――。イゴールがMMAへの取り組みについて語った。


――先月RIZIN LANDMARK06でのANIMAL☆KOJI戦では三角絞めによる一本勝ちでしたが、あの試合の一週間後にJBJJFの全日本ブラジリアン柔術選手権2023にも出場されていましたね。

「ちょうどRIZINの一週間後に全日本大会があって、事前にエントリーはしていたんです。それで怪我がなければ出ようと思っていました」

――今はMMAファイターとして試合をしているイゴール選手ですが、柔術の大会には出ていきたいと思っているのですか。

「はい。柔術は子供の頃からやってきたものだし、最後に柔術の試合に出たのもちょうど1年前だったんです。年内に一度は柔術の試合には出たいと思っていたのでタイミングがよかったです」

――優勝したシャビエル・シウバ選手に敗れて3位という結果でしたが、それについてはどう捉えていますか。

「勝てた試合だったと思うので率直に悔しいです。柔術の試合に出たことは後悔していないし、むしろ楽しかったんですけど、結果を出せなかったことは……悔しかったです(苦笑)。これからもMMA中心ではあるんですけど、タイミングが合えば柔術の大会にも継続して出ていきたいですし、いつも言っていることなのですが、僕はまだ黒帯になって柔術の世界大会に出たことがないので、そこには挑戦したいです」

――それではANIMAL戦について聞かせてください。改めて試合を振り返ってみていかがですか。

「7月の阿部大治戦に比べると打撃は良くなったと思います。阿部戦で初めて打ち合って怖さがなくなったというか。今回は打ち合う場面はなかったですが、自分から前に出られたと思います。あと初めてパウンドで人の顔を殴りました(笑)」

――阿部戦はまだ相手の打撃を受けることを警戒しながらの打撃だったと思うのですが、今回は自信を持って打撃を出しているように見えました。

「ちょうど阿部戦から良太郎先生(※初代KNOCK OUT-BLACKウェルター級王者で、多くのファイターの打撃を指導)に打撃を見てもらうようになったんです。阿部戦の時点で打撃は成長していたのですが、まだ打撃をやることに緊張や恐怖心があったんです。でも阿部選手と打撃の攻防をやったことで、打撃に対する怖さがなくなって、練習でも変化を感じるようになりました」

――練習ではスパーリングの回数も増やしているのですか。

「基本的にはミットですね。良太郎先生に週5回ミットを持ってもらって、スパーリングは週2回です」

――MMAグローブで強度の高い打撃のスパーをやるのはラウンド数が限られると思うので、試合で得た経験が大きかったのですね。

「はい。どんぴしゃでクリーンヒットをもらわなかったというのもあるんですけど、殴られることへの恐怖心はなくなりました」

――また試合後にも質問させてもらいましたが、左ミドルがフォームも綺麗で非常によかったと思います。かなり練習では蹴り込んでいたのですか。

「阿部戦は良太郎先生と練習する期間が短かったので、先生からは『今は阿部戦に必要なことだけをやろう』と言われて、パンチとカーフキックに限定して練習していたんです。それで阿部戦が終わった後、練習を再開することになったのですが、阿部選手のスネを蹴って右足を怪我していて。それで『右を蹴れないなら、左ミドルを練習しよう』ということで、ひたすら左ミドルを蹴っていたら、いつの間にか右よりも左の方がいい感じなりました(笑)」

――スパーリングだけでなく反復練習で技を磨く。それは柔術でもキックでも同じですね。ミドルを蹴るようになって、MMAとしてはどこが変わりましたか。

「スタンドの距離感が良くなって、タックルにも入りやすくなりました。良太郎先生が常に僕に言うのが『組み技の選手が打撃の練習を始めると、ストライカーみたいな動きをすることが多い。でもイゴールは打ち合う練習をするんじゃなくて、打撃の駆け引きとか寝技に持っていきやすくするための打撃を練習しよう』ということなんです。ANIMAL戦も試合前にずっと練習していたパターンでテイクダウンを取れました」

――なるほど。良太郎選手とはいい師弟関係が築けているようですね。

「はい。良太郎先生は知識もすごいし、僕に必要なものを教えてくれるし、本当に最高の先生ですね」

――また今回はグラウンドでのパンチも的確に入っていました。スタンドの打撃と同じように練習していたものだと思っていたので「初めてパウンドで人の顔を殴った」というコメントは意外でした。

「ハーフガードになった時にヒザが入ったままになっていて、動きにくかったんですよね。それでどうしようかなと思っていたら目の前に顔があったんで、殴ってみようと思って殴りました。そしたらANIMAL選手がすごく嫌がって動きが止まったので、そのまま殴り続けたという感じですね」

――練習していないにも関わらず非常に安定感のあるパウンドでした。

「あそこで変に動くとバランスを崩すので、足を抜くことよりも殴ることを優先しました。意外とスムーズにパンチを打てたし、効かせることも出来たので新しい武器になりそうな気がします」

――柔術で培ったグラウンドにおけるバランス感覚が活きたようですね。

「間違いなくそれはありますね。ホベルト・サトシ・ソウザが矢地祐介選手とやった時にマウントから殴っていて、みんな『あそこでバランスを崩さずに殴るのはすごい』と言っていたんです。当時僕はMMAをやっていなかったので、あまりピンとこなかったんですけど、今になって思うと柔術で培ったバランスの良さなんだろうなと思います」

――柔術家は自然にグラウンドでバランスをとることが身についているのでしょうね。

「簡単にいうと脱力なんですけど、相手がこちらに動いてきたら、自分はこちらに動く。そうすればバランスをキープできる。そういうことが体に染みついているんだと思います」

――フィニッシュはマウントポジションから腕十字を狙い、最後は三角絞めという流れでした。

「あれはもう『もらった!』という感じですね」

――MMAデビューから4連続一本勝ちとなりましたが、今回はスタンドの打撃やパウンドも出すことが出来て、今までにはない経験が出来たのではないですか。

「本当にそうですね。それまでの3試合とは違う試合内容だったと思います」

――イゴール選手はプロ2戦目でメルヴィン・マヌーフ、3戦目で阿部選手と対戦していて、柔術のバックボーンがあるとは言え、普通はそのキャリアで戦う相手ではないですよね。

「僕も思い返してみて、よくやったなと思います(笑)。マヌーフ戦のオファーが来たときは、正直めちゃくちゃ怖くて、自分が勝つ姿なんて想像できなかったんです。でもここで逃げちゃったら、逃げ癖がつくというか。一度でも“逃げる”壁を超えると、また厳しい試合のオファーが来たときに逃げる選択をしてしまいそうな気がしたんです。僕はキリスト教徒で、キリスト教えの中に『神は抱えきれない責任を負わせることはない』というものがあるんですね。だからマヌーフ戦も乗り越えられると思って試合を受けました」

――結果論ですがものすごい経験値を得ることが出来ましたよね。

「マヌーフは引退してからの復帰戦ということだったんですけど、僕とやる3カ月前にヨエル・ロメロとやっていて、その時点でBellatorのランキングでも8位くらいでしたからね。『全然復帰戦じゃないじゃん!』と思いました(笑)」

――試合のペースとしては普通ですね(笑)。

「それで2戦目でマヌーフとやったから、当分試合で怖いと思うことはないだろうと思ったら、3戦目のオファーが元UFCファイターでパンクラスでもチャンピオンになっている阿部選手と言われて、『えーーー!!』みたいな(笑)。僕はマヌーフより阿部選手の方が怖かったんです。阿部選手はRIZINでもマルコス・ソウザやストラッサー(起一)さんの寝技にも対処して勝ってるし、マヌーフは一か八かの試合ができる選手でしたけど、阿部選手はそういうわけにはいかないですか」

――僕も阿部選手の方がMMAファイターとして完成度が高く、マヌーフ選手よりも手ごわい相手だと思っていました。

「そういう相手に一本勝ちできたというのは自分の中では大きかったですね」

――イゴール選手を見ていると、ただ柔術で勝負するだけでなく、MMAファイターとして強くなってMMAで勝とうとしているところがうかがえます。そこは意識していますか。

「はい。僕は柔術の技術だけでMMAで勝っていけるとは思っていないんですよ。僕も子供の頃からUFCを見ていて、柔術だけでチャンピオンになった選手はいないと思っていて。MMAをやる柔術出身選手として、何々が出来ないからって壁を作りたくないんです。打撃の壁、レスリングの壁、フィジカルの壁……そういうリミットを自分で作りたくないし、MMAをやるならMMAファイターとしてレベルを上げて試合をしたいです」

――次の舞台として狙うはRIZIN大晦日だと思いますが、そこに向けた想いを聞かせてもらえますか。

「やっぱり僕はRIZINで戦っているので、大晦日の大会には出たいですね。あまり海外で試合をしたいとか、どこどこに出たいという気持ちはなくて、今戦っているRIZINでトップに立ちたい。そうすれば自然にチャンスが巡ってくると思っています。組まれた試合を勝ち続けて、色んな扉を開いていきたいです!」

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AJ・マッキー BELLATOR F1 ISAO MMA MMAPLANET o RIZIN Special   アキラ トフィック・ムサエフ パトリシオ・フレイレ パトリッキー・フレイレ ホベルト・サトシ・ソウザ マンスール・ベルナウイ 大沢ケンジ 朝倉海 柏木信吾 榊原信行 水垣偉弥 菊入正行 鈴木千裕

【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:7月―その壱―鈴木千裕✖パトリシオ「お代わりするんですか?」

【写真】ズバリ、舞台裏に終始しています(笑)(C)BELLATOR

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画――が1年ぶりに復活。
Text by Manabu Takashima

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾3人というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は柏木信吾が選んだ2023年7月の一番、7月30日に行われた鈴木千裕×パトリシオ・フレイレ戦――に通じるパトリッキー・フレイレ×ホベルト・サトシ・ソウザの1戦をまずは語らう。


――もう、アゼルバイジャンからは帰国されたのですか(※取材は13日に行われた)。どのような国なのでしょうか。

「自分たちはおもてなしを受けているので、良い部分しか見ていないということはありますが、バクーはとても良い街でした。皆、穏やかな人達で。2007年ぐらいから、石油と天然ガスで凄く発展しているようです」

──イスラム教の国というイメージですが、F1GPも行われた経済的な発展は凄まじいイメージです。

「11月の大会もF1を開催している会社とやっていくことになります。政局的には野党もありますが、事実上は与党が圧倒的に強い国政で安定しているようです。凄く治安も良かったですし。バクーの街は真夜中に1人で出歩くこともできました。

女性もヒシャブですら、している人は少ないです。伝統的な衣装を着ている人は、他のイスラム圏からの観光客で。それほど戒律には厳格ではないと聞きました。普通にバクーの女性は肌も出していますし、凄く綺麗な人もいます」

──いや、それにしても夏休み返上でお疲れさまでした。

「いえ。RIZINで働くようになって初めてですね、こんな風にまとまって休めるのは。僕も今日から家族と一緒に台風を避けつつ、夏休みを楽しもうと思います」

──スミマセン、そのような時に……。

「いえいえ、『今月の一番』の復活楽しみにしていましたから。そしてMMAPLANETがリングも解禁ということで、今回は鈴木千裕×パトリシオ・ピットブルで行かせてください」

──押忍。もう舞台裏から楽しみです。

「ここはもう、本当に書けること書けないことがありますから。その辺りは宜しくお願いします」

──ハイ。ギリギリのところ、狙っていきます(笑)。一つあるのはAJ・マッキーが欠場になり、ホベルト・サトシ選手が代役出場をする。これだけで、とんでもないことが起こっていたと思いますが、そこに加えて……なぜ、この1戦まで追加されているんだと(笑)。

「フフフフフ。本当に99パーセントの人の言葉を代弁していてだきました。今回は全てが重なりました。僕はフライングケージの担当もしていたんですけど、サンノゼから運んで組み立てて。24日の月曜日にリハーサルをすることになっていたんです。

そうしたら23日の朝にBellatorから電話が欲しいと連絡がきて。これは良くない話だとピンときました。そうしたらAJの話で。スミマセン、鈴木選手とパトリシオ・ピットブルの話なんですけど、ここから入らないと……(苦笑)。

その日からどうしようということになり、Bellatorはマンスール・ベルナウイが待機しているからそれで良いという考えでした」

──ハイ。まぁTV中継ができればという判断ですね。

「そうなんです。でも、僕らRIZINサイドは興行主です。BellatorカードのメインはAJ・マッキーとパトリッキー・ピットブルでチケットを買っていただいているので、ベルナウイが代役でOKとはならないです。イベントはRIZIN主催で、リスクの負い方が違う。だから、もう少し抗わさせてほしいと伝えました」

──RIZINファンがベルナウイで納得するとは思えないです。それならトフィック・ムサエフだろうって。アキラ選手には申し訳ないですが。

「いや、それが実はプランBでした。もちろん、プランAはサトシで。そして色々と交渉の結果──サトシの体重は残り1週間では絶対に落ちない。でもBellator側もトーナメントなのに73キロのキャッチを了承してくれました」

──緊急事態の超法的処置ですね。ただ、米国でのBellatorで有り得たのか。やはりRIZINが主催している大会ということも大きく影響していたと思います。

「正直、状況が状況ですし、政治的な背景、大人の判断とこのタイミングだから全てできたと思います」

──まぁ、彼らも色々とありますし。

「ハイ。もちろん、興行会社としてRIZINのリスクも分かってくれていますし。スコットはトーナメント参加者にコンセンサスもとっていました。そこはフェアでしたね」

──誰もが幸せになれる代替カードだったから、超法的処置も通ります。ファンが納得しないカードでは73キロはおかしいだろう……ともなりますし。

「その通りですね。本来ならBellatorもライト級でもう1試合、GPの代役が務める選手の試合を組んでいたはずです。それがコラボレーション興行の一つの弊害というか、キャパというか。試合数も彼らが望むだけ……7試合とかを組むことができなかったです。

BellatorにはBellatorの放送の都合があり、RIZINにはRIZINのPPVと日本の放映権が存在していて様々な事情があるなかで、それを一つひとつクリアして創り上げたイベントなので、どこかにしわ寄せがくる。それがBellatorにとっては試合数で妥協したというのは否定できないです。TV中継枠をこなすのに、体重超過や負傷欠場が──まさに現実になってしまったようにあり得る中で、彼らが受け入れる最少の試合数が5試合でした」

──ここでISAO選手や菊入正行選手の試合を組みたいという想いもあったでしょうし。

「そういうことなんです。ただし、何が起こるか分からないなかで、我々も時間制限もあるので7試合は組めないよ──ということでした。それでもRIZINがライト級チャンピオンを出したことで、双方が納得できたBellatorのメインカードでした」

──本来なら、そこで一件落着です。ただし、そこでパトリシオ・フレイレ×鈴木千裕まで追加カードとして発表があり、あのような結末に至った。AJ欠場のピンチで、こんなボーナスまで引き出してしまう。

「僕は正直、そのアイデアを聞かされて動かないと行けなくなった時──正直、憤っていましたよ(笑)」

――もちろん榊原信行CEOからだと思いますが、いやぁ凄いですね。そこまでやってしまおうというのは。言い方は悪いですけど、火事場泥棒ですよ(笑)。

「あのね、高島さん!! 僕はAJが欠場して、サトシ✖パトリッキー・ピットブルを成立させた。大仕事が終わったばかりだったんですよ。ウルトラCを引っ張りだしたのに、お代わりするんですかって(笑)」

──アハハハハ。

「それがフライングケージのリハーサル中ですよ。イタリアの製作者たちと日本の技師さんたちが、『ああだ。こうだ』とやりとりをしている時に、お代わりが欲しいと連絡があって。千葉の倉庫で、僕はブチ切れていました(笑)」

──しかし、凄いですね。榊原さん。

「やっぱ、スゲェですよ。普通の人だったら言わないことを、あの状態の僕に課してきた。まぁ、榊原社長はAJ欠場の時点で、『パトリシオを出せないかな』ということは言っていました。イベンターなんです、根っからの。朝倉海選手の欠場で、RIZINのメインを無くした。そしてBellator側のメインも無くした。

これはイベントとしては、ケガを負った状態で傷に塩を塗り込まれている状況でした。サトシという最高の応急処置ができたのですが、やっぱり体は弱っている。榊原社長は、そのままではイベンターとして終われなかったのだと思います」

──選手のコンディションなどが、先に頭にある自分のような立場の人間には全く考えが及ばない一手です。

「ハイ、全くアプローチが違いますよね」

──それはもう、火事場泥棒という言い方をしましたが、まさに怪我の功名だったわけですね。この大当たりを引き出す──格闘技界にいても、絶対的に人種が違うのですが、これは凄まじいなと素直に思いました。

「高島さんから、その言葉を聞けるのは素晴らしいと思います。僕も正直、終わったあとにスゲェなと。本当に思いました」

──それも鈴木選手が勝ったから。パトリシオが勝っていれば、まぁスクランブル出場で名前のある方が勝つという過去にも見られたケースで。

「大博打です。博打を打って、勝ったんですよ(笑)。イベント当日を下り坂で迎えてはいけない。向かい風のなかで、イベントが始まってしまうことを避ける。上り坂、追い風にしてイベントを開く。それがイベンターとしての榊原社長の姿勢なんです。『本気なの? この人?』って思ったんですけどね(笑)」

<この項、続く>

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