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【UFC308】展望  このスポーツの模範ロバート・ウィティカー×危険かつ情緒不安定カムザット・チマエフ

【写真】心技体の合計点。高いのどっちだ (C)Zuffa/UFC

26日(土・現地時間)、アラブ首長国連邦アブダビのエティハド・アリーナにてUFC 308「Topuria vs. Holloway 」が行われる。新王者イリア・トプリアにBMF王者マックス・ホロウェイが挑戦するフェザー級タイトルマッチをメインとするこの大会のコメインは、元世界王者のロバート・ウィティカーとプロ無敗のカムザット・チマエフが激突する大注目のミドル級トップコンテンダーマッチだ。
Text by Isamu Horiuchi

ウィティカーは2017年の7月、ヨエル・ロメロとの5Rの激闘を制してミドル級暫定王者に就くと、同年末には当時の正規王者ジョルジュ・サンピエールのタイトル返上&引退を受けて正規王者に認定された。2019年10月にイスラエル・アデサニャに敗れて王座を失ったが、その後も常にミドル級トップ戦線で戦い続けている。

昨年7月には現王者のドリキュス・デュプレッシーに2RTKO負けを喫したものの、今年に入って2月にパウロ・コスタに判定3-0で快勝し、さらに6月にはUFC無敗のイクラム・アリスケロフと対戦。1R早々に必殺の飛び込んでの右ストレートを当てると、さらに右ハイ、そして右アッパーをスマッシュヒットして圧巻のKO勝利を飾っている。


対するチマエフはこれまでプロ13戦全勝。昨年10月には元ウェルター級王者のカマル・ウスマンに判定3-0で快勝し、UFC7連勝を飾った。ウィティカーとの試合は今年の6月に予定されていたが、チマエフの体調悪化により中止となり、上述のようにウィティカーは代役のアリスケロフに鮮烈な1RKO勝利。4ヶ月後の今回、両者の試合が改めて組まれた。

UFC王者✖BMF王者という豪華メインイベントに劣らぬ注目を集めているこの一戦。その理由は何よりもまず、チマエフが途轍もなく高い戦闘能力と心身の不安定さを併せ持つ、色々な意味で目の離せない存在であることだ。そしてウィティカーこそチマエフのキャリア上最強の相手であり、今回ついにその「底」が露呈する可能性が少なくないことだ。

2020年7月、チマエフは(コロナ禍による米国入国規制に対応して開催された)アブダビのファイトアイランドことヤス島大会に登場し、ジョン・フィリップスとのミドル級戦において2Rダースチョークで圧勝して鮮烈なUFCデビューを飾った。

その10日後には同会場に行われた大会にも欠場選手の代打としてウェルター級戦=リース・マッキー戦に登場。1RパウンドによるTKOで相手を葬り去り、10日で2勝という(ワンデートーナメント廃止以降の)現代UFCにおける最短記録を──しかも2階級をまたいで──樹立してのけた。

さらにその2ヶ月後には再びミドル級戦に登場し、今度はわずか17秒でジェラルド・マーシャートからKO勝ちを収め、66日で3連勝という新たな現代UFC記録をも達成した。

結果以上に圧巻だったのがこの3戦の内容だ。最初の2戦は試合開始と同時に距離を詰めてテイクダウン。そのまま相手を逃さず強烈なパウンドや肘で削り、一方的に攻撃してフィニッシュした。3戦目も試合開始直後から前に出て、テイクダウンを警戒する相手を右ショート一発で昏倒させた。

問答無用のテイクダウン力と相手に何もさせない圧倒的コントロール力、さらに精度と破壊力を併せ持つ打撃まで備えた男が、試合開始と同時に様子見を一切せず相手に迫り、一片の躊躇もなくフルスロットルで攻撃し続け、最短距離で粉砕する──見る者全てを戦慄させる戦いを披露したチマエフは、当然のようにデビュー3連続でパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト・ボーナスを受賞した。

その言動も超攻撃的な戦い方に相応しく、二戦目の勝利後には「俺は全ての相手を破壊する!」と絶叫し、三戦目の前には「お前の顔面を粉砕してやる」と相手を挑発すると、17秒でその通りに実行。こうしてチマエフは、UFCデビューから僅か2カ月にて世界で最も熱い注目を浴びる若手MMAファイターの座に駆け上がったのだった。

3カ月後の12月には早くもウェルター級トップランカーのレオン・エドワーズとの対戦が組まれたが、両者とも新型コロナウィルスに感染して試合は延期に。その後この試合は二度リスケジュールされたものの、チマエフの回復が遅れて実現せず。21年3月にチマエフは肺の合併症を理由にSNSで「もう終わりだと思う。みんながっかりすると思うけど、僕の心と体が僕に全てを語っている」と引退の意志を表明し、洗面台に吐いた血を写したショッキングな写真を投稿した。

が、チマエフを治療のためにベガスに呼んだデイナ・ホワイトUFC代表は、これは一時的な気持ちの揺れによるものと説明して引退を否定。実際やがて症状が改善したチマエフは、2021年10月にリー・ジンリャンと対戦した。以前同様、開始同時に距離を詰めて組みついてチマエフは、ジンリャンをリフトしたままケージの中を歩きながらケージサイドのホワイト代表に向かって「俺が王者だ! 全員殺してやる!」と叫んでからテイクダウン。そのまま強烈なパウンドとチョークを織り交ぜて一方的に攻撃し、3分過ぎにジンリャンを絞め落として破天荒極まりない復活を遂げた。

が、その後チマエフは2022年9月に大会目玉カードのニック・ディアス戦を体重超過で飛ばしてしまう。そこで急遽組まれたケヴィン・ホランド戦に圧勝すると、試合後のインタビューでは謝罪するどころか「ウェイトオーバーなんてどうでもいい! 俺は落とせたのに医者に止められたんだ!」と前代未聞の開き直りを見せた。

次戦の昨年10月の元ウェルター級王者のカマル・ウスマン戦は快勝。が、今年6月に予定されていたウィテカー戦は、キャンプ途中で原因不明の体調不良に襲われて回復せず、キャンセルを余儀なくされた。

比類なき戦闘能力とアグレッシブネス、その激しさを反映するが如き精神面健康面の脆さも併せ持ったチマエフは、「次にいつ試合するのか」、「どんな戦いを見せるのか」、「そもそも本当に試合をするのか」とさまざまな形でファンの興味を掻き立て続ける存在だ。

ちなみに近年チマエフは、米国入国に必要なビザが降りないとのことで、昨年のウスマン戦はアブダビ大会、6月に予定されていたウィティカー戦はサウジアラビアのリヤド大会、今回改めて組まれたウィティカー戦は再びアブダビでの試合となる。ビザが降りない理由は、(18歳でスウェーデンに移住した)チマエフの生まれ故郷であるチェチェン共和国の首長ラムザン・カディロフ──米国当局からは人権侵害に関与したとして入国禁止の制裁対象とされている──とチマエフがごく親しい間柄であるためだと報道されている。

実際カディロフの二人の息子にMMAを指導し、長男のデビュー戦ではセコンドに付いたチマエフは、現在も頻繁にSNSでカディロフと親しくしている写真を投稿している。当然ファンからは批判の声も挙がっているが、本人は気にかける様子もなく、冗談めかして「(ホワイト代表と親しい)ドナルド・トランプが大統領になってくれない限り、僕は米国に入国できずにUFCタイトルに挑戦できないかもしれない。でも気にしないさ。僕はどこでも戦うし、ベルトなき王者というだけだ」と語る。このような政治的事情も、チマエフの激しくも儚く、そして危なっかしいイメージを増幅させている。

そんなチマエフの前に今回立ちはだかるウィティカーは、全く対照的なイメージを纏っている。常に若者のロールモデル(模範)であることを心がけ地域貢献活動にも精を出し、対戦相手へのトラッシュトークなどは一切行なわず、誰からも好かれ尊敬される存在だ。チマエフも以前ウィティカー戦との対戦可能性について聞かれた際に「できれば別の選手とやりたいよ。ロバートは良い人間で尊敬している。もっと憎むことのできる相手と対戦して殴りたい。彼とはむしろ一緒に練習したい」と語っており、両者の間には遺恨らしきものは存在しない。

下馬評では無敗のチマエフ(ミドル級ランキングは13位)が現在ランキング3位のウィティカーより有利と出ているが、チマエフ危うしとの声も小さくない。

最大の疑問は、チマエフの一番の強みであるテイクダウン&コントロールが、ウィティカー相手にどこまで通用するかだ。ウィティカーは、これまでウェルターとミドルを行き来してきたチマエフがはじめて戦う真のミドル級の体格のトップランカーだ。2014年から10年間ミドル級で戦い続けており、ヨエル・ロメロをはじめとする何人もの強力なレスラーのテイクダウンを凌いで勝利した実績がある。

レスリングの練習に余念のないウィティカーは「私はなかなかテイクダウンされないし、抑え付けるのも困難だよ」と自信を覗かせている。試合開始と同時に暴風雨のような攻撃を繰り出すチマエフは、これまで全ての相手から1R早々にテイクダウンを奪っている。が、仮に今回同じことをできたとしても、これまでのどの対戦相手よりも高い身体の出力を持つウィティカーをコントロールし続け、フィニッシュあるいは大ダメージを与えることができるのか。チマエフの攻撃力が最大値にある1Rの攻防こそ、一番の見どころだ。

もしウィティカーがチマエフの序盤の猛攻を凌いだ場合、ウィティカー有利説のもう一つの根拠=この試合が5R制だということが大きな意味を持ってくる。ウィティカーが何人ものミドル級トップ勢と5Rフルに戦い、制しているのに対して、チマエフはジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ戦とウスマン戦で3R判定の試合を二度経験しているのみ。この二戦ともに2R以降はノンストップラッシュを控えてペースを抑え、反撃をもらう場面もあった。試合が4、5Rに突入してもスタミナが残せるのか、フタを開けてみなければ分からない。

また、長期戦になればなるほどチマエフが距離を詰めてテイクダウンを取るのは困難となり、必然的にウィティカーが望むスタンドの攻防が多くなるだろう。そこでは近距離を得意とするチマエフの拳より、蹴りを多用して距離を保つウィティカーが、遠い間合いから一気にブリッツして(=飛び込んで)放つ必殺の右が炸裂する可能性が高い。チマエフも「もしロブがテイクダウンだけを警戒するのなら、僕のライトハンドでKOされる可能性もあるよ」と打撃戦にも自信を覗かせているが、どう出るか。

チマエフは前回の体調悪化を踏まえ、今回ロシアのコーカサス山中にある五輪選手用の訓練施設オゾン・ヴィレッジでキャンプを張った。世界レベルのレスラーやコーチ陣と練習を重ね、万全の調整ができた模様だ。試合前記者会見では、五分刈りではなく自然な短髪&眼鏡を着用して登場。今までのヤンチャなイメージから一変して、物静かにしてきわめて温厚な調子で受け答えをしたこと自体が反響を呼んでいる。

長年ミドル級世界トップに君臨する超実力者ウィティカーとの対戦で、底知れぬ強さを見せてきたチマエフの底が割れる日がついに来るのか、それとも予測不可能にして危険極まりない男チマエフがまたしても世界を震撼させるのか。興味は尽きない。

■視聴方法(予定)
10月26日(日・日本時間)
午後11時00分~UFC FIGHT PASS
10月27日 午前3時~PPV
午後10時 30分~U-NEXT

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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC302 キック ショーン・ストリックランド パウロ・コスタ ブログ

【UFC302】コスタを左に回らせ続け、スプリット勝利のストリックランド「つまんねぇ試合で悪かった!」

<ミドル級/5分5R>
ショーン・ストリックランド(米国)
Def.2-1:50-45.49-46.46-49
パウロ・コスタ(ブラジル)

ノンタイトル、コメインで5回戦となった一戦。コスタが頭を振って左に回る。大人気のストリックランドはカーフをチェックして、コスタを追う。コスタが左リードとフックを当て、左ボディストレートをサウスポーのストリックランドに放つ。コスタの右ミドル後、ストリックランドはオーソに構えを変える。左右の前蹴りを正面から見せ、プレッシャーをかけるストリックランドに対し、コスタは左に回り続ける。

ジャブを伸ばして回るコスタが、左ミドル。ストリックランドは前蹴りで前進を続け、時折り右を伸ばす。コスタの右の蹴りをキャッチして、右のパンチを打ち込んだストリックランドは尻もちをついたコスタを立たせる。再び前蹴りのプレスに入ったストリックランドが、最後にワンツーを振るった。

2R、コスタが右前蹴り、そしてカーフを続ける。ストリックランドは前蹴りでコスタをケージに追い込むが、コスタが離れて中央を取る。カーフを効かせたコスタがボディ、カーフと前に出る。そこにパンチ合わせたストリックランドだが、左足はカーフで削られてきたか。ストリックランドはワンツー、間合いを外したコスタを追って右を伸ばす。手が出なくなったコスタは近距離で組みいくが。ストリックランドが突き放す。

それでも右カーフを入れたコスタが、スピニングバックキックを繰り出す。ストリックランドは引き続き左右の前蹴りで詰め、右ストレートをクリーンヒット。腰が落ちたコスタはカーフに全てを賭けているのか。

3R、左リードフックのコスタが、ボディを狙う。ストリックランドはカーフをチェックし、前に出て左ジャブ。コスタは左ボディフックを入れ、カーフを蹴る。やや姿勢が乱れたストリックランドは、ジャブから右を伸ばすと左フックを繰り出す。殴られて笑みを見せたコスタが、ジャブを返す。左ミドルをキャッチされ、半身で足を抜いたコスタを追いかけるストリックランド。コスタはカーフをチェックされて、逆にダメージを負ったか。

前に出るとジャブ、右ストレート、スイッチして左右のコンビを織り交ぜるストリックランドは組まれても、即離れる。ストリックランドは拳で前に出るようになり、コスタはカーフを2度繰り出す。カーフをかわし、前蹴りのストリックランドが右フック。コスタは左ボディを入れる。淡々と制空権を争いの精神戦が続き、コスタが右ロングを伸ばす。慌てず前に出たストリックランドがワンツー、離れたコスタはジャブからカーフへ。ストリックランドが右ボディを入れて、時間に。

4R、左右の前蹴りから、左でハイやミドルを蹴ったストリックランド。コスタは当然、右カーフだ。自らのカーフで、痛みが顔に出るようになったコスタは左に回って、右を受けそうになる。ストリックランドは左ジャブを伸ばし、前に出て左右のフック。コスタも右ストレートを届かせるが、当たりは浅い。近い距離でカーフを入れたコスタが、サイドキックとリズムを変える。さらに左アッパーから、右カーフのコスタは明白に優勢な時間を創る。ストリックランドは前に出ても、パンチをかわされる場面が増えたラウンドとなり。最後の右オーバーハンドも空を切った。

最終回、タッチグローブからすぐにボディを入れたコスタに対し、ストリックランドもジャブを伸ばす。コスタは右カーフから右ストレート、ストリックランドの決壊を破ったように積極的にパンチを打ち抜く。ストリックランドが右ミドルを掴むが、ココからのパンチの伸びが初回より落ちている。ストリックランドはハンドスピードは落ちていないが、前に出る勢いが落ちている。

それでも左ジャブを伸ばし、前蹴りで前に出るストリックランドが再び圧を掛けるように。コスタも左ボディショットで前に出る。ストリックランドは組みに反応し、前蹴りを変わらず入れる。ブーイングの場内、コスタの左が入る。残り1分、ストリックランドが右を当て左ジャブを伸ばす。コスタは右ストレートを外し、左ジャブ。ここから組みにいくが、ストリックランドが反応する。コスタのスピニングバックキックは、間も外れ質量が落ちたように見る。残り20秒で左右のコンビを放ったストリックランドが、左の蹴りをキャッチして強烈な勢いで拳を振るう。左右のロングから右ハイを狙ったストリックランド。

ブロックしながら尻もちをついたコスタは、戦意が終了間際にエンプティになったようでただ下がってストリックランドの攻撃を凌ぎタイムアップを迎えた。

コスタが明確に取れたのは4Rだけ。2Rと3Rはジャッジのどう見るか──。49-46でストリックランドというのが妥当か。結果、ジャッジの1人は49-46でコスタ。怪訝な表情を浮かべたストリックランドだが50-45、そして49-46と2票を集めスプリット勝利に。そのストリックランド、「つまんねぇ試合で悪かった」とファンに侘びてからタイトル再挑戦をアピールした。


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o アレックス・モロノ キック ケビン・ホランド ショーン・ストリックランド ニコ・プライス パウロ・コスタ ランディ・ブラウン

【UFC】速報中!UFC 302: Makhachev vs. Poirier

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【ウェルター級】
○ランディ・ブラウン
(判定3-0)
×エリゼウ・ザレスキ・ドス・サントス
1R、身長とリーチで勝るブラウンは小刻みなジャブを出して前進。ハンドスピードがかなり速い。ドス・サントスはしっかりガードを固めてカーフキックを入れる展開。終盤に入ってブラウンは左右の連打。ドス・サントスも打ち返しながらタックルでテイクダウン。しかしブラウンはすぐに立ち上がってスタンドに戻ってラウンドを終えた。
2R、開始朝護のスタンドの攻防。ドス・サントスの右フックがヒット。さらに間合いを詰めてタックルで組み付くとバックに周ってグラウンドに引きずり込む。ブラウンも立ち上がろうとするがドス・サントスは背中に張り付いて離れない。再びグラウンドに持ち込むとバックチョーク!あわやの場面だったがブラウンは耐える。残り30秒でブラウンが正対。すかさずバックに周ると逆にバックチョーク!だがドス・サントスも腕をはねのけてラウンド終了。スリリングな展開!
3R、一転してスタンドの展開。互いにスタミナをロスしたのか動きが鈍い。中盤に入るとブラウンの膝蹴りからボディ、さらにパンチがヒットするとドス・サントスは後退。しかし距離が詰まるとドス・サントスが組み付いてケージに押し込む。しかしブラウンは耐えて身体が離れる。しかし打撃の交差からドス・サントスはスタンドでバックに周ってテイクダウンに成功。首を狙ったところでタイムアップ。判定はブラウンに軍配。負けはしたがドス・サントスも善戦した。


【ウェルター級】
○ニコ・プライス
(判定3-0)
×アレックス・モロノ
1R、スタンドでの打撃の交差からモロノが転倒。プライスは上からパウンドを落とすがモロノは下から腕十字、三角、オモプラッタと矢継ぎ早に仕掛ける。そのままバックに周るがプライスは正対。上をキープしていたがモロノが立ち上がってスタンドでの攻防。互いにパンチをヒットさせるが動きがどこかスローモー。決定打がないままラウンドを終えた。
2R、開始直後から近い距離での打ち合い。ここでもお互いに重めのパンチをヒットさせる。中盤に入るとパンチの交差からプライスがタックルでテイクダウンに成功。上からパウンド。モロノは下から腕十字。しかしプライスは素早く対応。上をキープするがモロノの下からの仕掛けはうるさい。腕十字を起点に立ち上がって差し合い。プライスはタックルに行くがモロノはギロチンで対抗。しかしプライスが上になってラウンド終了。
3R、開始直後からバテバテの両者。息が上がってグラグラ揺れながらパンチを打ち合う。中盤にはプライスがタックルでテイクダウン。上からパウンド。しかしモロノは立ち上って脱出。スタンドに戻ると消耗戦のようなパンチの交差。手数、有効打ともにプライスが優勢のまま試合終了。判定はプライスに軍配。


【ミドル級】
○ケビン・ホランド
(1R 腕十字)
×ミハル・オレクシェイチュク
1R、開始直後から間合いを詰めるオレクシェイチュク。積極的にパンチを出す。ホランドは応戦しつつも距離を取ると、オレクシェイチュクのフックがヒット。ホランドはダウン。オレクシェイチュクはパウンドを仕掛けるが、ホランドは下から腕十字!反転して絞め上げるとオレクシェイチュクは耐える。かなりタイトに絞まっているのを見てレフェリーが試合を止めた!


【ミドル級】
○ショーン・ストリックランド
(判定2-1)
×パウロ・コスタ
1R、コスタのカーフキックがヒット。これを嫌ったかストリックランドは構えを変える。そのせいか手数が出なくなったが徐々に前進。プレスを掛けてコスタを下がらせる。ストリックランドは前蹴り、関節蹴りを多用。コスタはサークリングして距離を取る。コスタは警戒して手数が出なくなりラウンドを終えた。
2R、コスタはカーフキックを蓄積。さらにボディも何発か入れて手数を出し始める。ストリックランドは前進して前蹴り、関節蹴りで対抗。するとコスタはなかなか手数が出なくなる。ストリックランドは淡々と前蹴り。終盤にはコスタのカーフに合わせてストリックランドの左ジャブがヒット。コスタは転倒。すぐに立ち上がったがストリックランド優勢を印象付けてラウンド終了。
3R、開始直後はコスタがボディ、カーフキックで手数を稼ぐ、しかしすぐにストリックランドが強めのパンチを打って牽制。さらに前進してコスタを後退させる。決定的な場面こそないものの、ストリックランドはジャブ、前蹴りを多用してラウンドを終えた。
4R、引き続きスタンドでの攻防。ストリックランドが前進。コスタがサークリングして距離を取る試合展開。ストリックランドはジャブ、前蹴りでコスタの動きを止めている印象。コスタは制空権を取られてなかなか手数が出ない。会場からはブーイング。決定的な場面がないままタイムアップ。コスタは事態を打開出来ない。
5R、後がないコスタはミドルを効かせてからパンチを入れる。流れが変わるかと思いきや、ストリックランドは前進。間合いを詰めて前蹴り、ジャブを蓄積。するとコスタは後退してサークリング。終盤に組んでいく場面もあったがストリックランドは軽くいなす。すると終了間際にストリックランドはパンチから右ハイキックで尻餅をつかせると後退するコスタにジャンピング前蹴りを放って追撃。しかしコスタは凌ぎ切って試合終了。判定はスプリットでストリックランドに軍配。す、スプリット?
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45 AB MMA o UFC   アレックス・ヴォルカノフスキー イスラム・マカチェフ ショーン・ストリックランド ダスティン・ポイエー パウロ・コスタ

6.1『UFC 302』でイスラム・マカチェフ vs. ダスティン・ポイエーのライト級タイトルマッチ、ショーン・ストリックランド vs. パウロ・コスタのミドル級マッチ

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 『UFC 300: Pereira vs. Hill』試合後会見でデイナ・ホワイトが6月1日にニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターで開催する『UFC 302』のメインイベントがイスラム・マカチェフ vs. ダスティン・ポイエーのライト級タイトルマッチ、セミファイナルがショーン・ストリックランド vs. パウロ・コスタのミドル級マッチになることを発表。

 マカチェフは10月の『UFC 294: Makhachev vs. Volkanovski 2』でアレックス・ヴォルカノフスキーに1R KO勝ちして以来の試合で今回が3度目の防衛戦。ポイエーは3月の『UFC 299: O'Malley vs. Vera 2』でベノワ・サンデニに2R KO勝ちして以来の試合。現在UFCライト級3位。

 ストリックランドは1月の『UFC 297: Strickland vs. du Plessis』で行われたミドル級王座初防衛戦でドリカス・デュ・プレシに判定負けして以来の試合。現在UFCミドル級ランキング1位。コスタは2月の『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』でロバート・ウィテカーに判定負けして以来の試合。現在UFCミドル級ランキング7位。続きを読む・・・
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AB MMA o UFC UFC298   パウロ・コスタ

『UFC 298』ロバート・ウィテカー vs. パウロ・コスタを見たファイター・関係者の反応

コスパ飯(新潮新書)


 『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』ロバート・ウィテカー vs. パウロ・コスタを見たファイター・関係者のSNSでの反応。続きを読む・・・
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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC298 キック パウロ・コスタ ロバート・ウティカー

【UFC298】ノンストップの打撃戦!ウティカーが左ジャブ&フックと右カーフを当て、コスタに判定勝利

<ミドル級/5分5R>
ロバート・ウティカー(豪州)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
パウロ・コスタ(ブラジル)

先に前に出るのはコスタ。ウティカーは距離をとって右カーフを蹴る。コスタも右カーフと左ハイ、右カーフをカットして、コスタの前進に左フックを合わせる。ウティカーは前後のステップ、上体を沈めるフェイントも入れる。コスタは右ハイを蹴って、ジャブと右カーフを蹴る。ウティカーはジャブと左フック、コスタのジャブに右フックをかぶせ、左フックを返す。

コスタはジャブと右カーフ、ウティカーも右のカーフを蹴り返す。コスタは細かくジャブを打ち、ウティカーは飛び込んでの左フックやジャブにかぶせる右フックで前に出る。コスタはワンツーから左右のボディ、ウティカーは細かいパンチで前に出る。終了間際、コスタがスピニングバックキック。カカトがウティカーの顔面をとらえ、ウティカーが後退。コスタがインパクトを残した。

2R、ウティカーがジャブと右カーフ。コスタはジャブから右カーフ、左ハイを蹴る。ウティカーもジャブから右ハイ、コスタはジャブを当て、ウティカーの前進に右カーフを合わせる。ウティカーはジャブ・左フックから前に出て右カーフ、コスタも右ハイキックを蹴り返して譲らない。

ウティカーは右ストレートからアッパー気味の左を当て、コスタのジャブに右をかぶせて左フックを2連発。コスタはガードを下げて挑発して右カーフ、ウティカーはジャブ・左フックと右カーフで前に出て、果敢にワンツーやサイドキック。懐の深いコスタはクリーンヒットを許さない。

3R、コスタがワンツー、ウティカーは左フックと右カーフ。ウティカーがジャブから前に出ると、コスタもジャブを見せつつ右カーフを当てる。距離が詰まるとコスタは首相撲からヒザ蹴り、ウティカーは上体を沈めての左フックとワンツーで飛び込む。

2Rと同じくパンチの打ち合いを要求して煽るコスタ。サウスポーにスイッチして左ミドルを蹴ると、ウティカーの前進に左フックを狙う。コスタはスピニングバックキック、ウティカーは左フックを見せるが当たらない。ウティカーは細かくフェイントを入れて右カーフ、コスタも左フックの合わせを狙う。ウティカーがシングルレッグに入り、コスタが距離を取ったところで試合終了。両者ともに手を上げて勝利をアピールした一戦は、ウティカーに軍配が上がった。


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45 AB K-1 MMA MMAPLANET o ONE PRIDE UFC UFC298 YouTube アマンダ・レモス アレックス・ヴォルカノフスキー アンドレア・リー イアン・ギャリー イリャ・トプリア オーバン・エリオット キック ジェフ・ニール ジャスティン・タファ ジョシュ・クィンラン タン・カイ タン・リー ダニー・バーロウ パウロ・コスタ ヘンリー・セフード ボクシング マッケンジー・ダーン マラブ・デヴァリシビリ ミランダ・マーヴェリック ライアン・ホール ロマン・コピロフ 中村倫也

【UFC298】中村倫也と対戦、カルロス・ヴェラ「テコンドーは何よりも速く。ライアンの柔術は誰とも違う」

【写真】両者とも135.5ポンドで計量を終えている(C)MMAPLANET

明日17日(土・現地時間)にカリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催されるUFC298「Volkanovki vs Topuria」で中村倫也と戦うカルロス・ヴェラ。
Text by Manabu Takashima

3週間前の代役オファーを受けたヴェラは、MMA界で最高のテコンドー使いのタン・リーの盟友で、MMA界随一の50/50ガードの使い手であるライアン・ホールの指導を過去7年に渡り受けてきた。ヴェラ曰く「多くの選手がリンヤとの対戦を避けてきた」なかで、彼がスクランブルで出場を決めたのは、長年のテコンドー歴と濃密なグラップリングの指導を受けたことにより、他の類を見ないMMAを成形してきたからだ。

立っても寝ても異端のヴェラが口にした中村倫也戦の自信とは。


──カルロス、ファイトウィークにインタビューを受けてもらってありがとうございます。

「実はジムに行って汗を流そうと思ってUberで移動中だけど、取材してくれて感謝しているよ」

──そんな時に……こちらこそ、感謝しています。今週末、UFCデビュー戦で中村倫也選手と戦いますが、今の気持ちを教えていただけますか。

「凄く調子は良いよ。もともとリンヤ・ナカムラと対戦予定だった選手が欠場になり、僕がこの試合を受けたのは3週間前だった。聞くところによると、リンヤが凄くデンジャラスな相手になるから多くの選手が対戦を嫌がったというんだ。そんな相手だからこそ、戦い甲斐があるってものだよ。普段からしっかりと練習をしているし、試合が決まってからも十分に準備をすることができた。あの時点で、十分に戦うことができるという確信があったからリンヤとの試合に合意したんだ」

──カルロスのバイオを見ると、エクアドル人となっていますが、英語にスパニッシュ訛りも余り感じられずアメリカン・アクセントですね。

「生まれたのはエクアドルだけど、子供の時にルイジアナ州ニューオリンズに移り住み、6年前からフルタイムのMMAファイターとしてワシントンDCで暮らしている。もう米国にやってきた30年になるよ」

──ニューオリンズでテコンドーの経験があり、しかもMMAファイターで現在は50/フィフティージムに所存しているということは、もうONE暫定世界フェザー級王者のタン・リーと関係していないわけがないですね?

「その通りだよ(笑)。4歳の時からタン・リーのお父さんであるタイ・リーが開いたムーンカレッジでテコンドーを習って来た。30年に渡りテコンドーを続け、多くの蹴りとコンビネーションが僕のファイトの根幹をなしている。

タイ・リーにテコンドーを習い、タン・リーとは長年の練習仲間であると同時に彼もまた僕の指導者の1人だ。もう兄弟のようなもので、MMAも同じ時に始めたんだ」

──50/フィフティーへの移籍はタン・リーがTUFで親密になったライアン・ホールのところで練習をするようになったからですか。

「TUFの収録が終わってタン・リーがルイジアナに戻って来た時、その前と比べると10倍は彼の柔術が良くなっていた。驚いて『何があったんだ?』って尋ねた。そうしたらタン・リーがワシントンDCでライアン・ホールと練習すべきだと。すぐにワシントンDCに向かったよ。ライアンはまるで魔法使いのようだった。素晴しい柔術家で、素晴らしい指導者、そして最高のMMAファイターだった。ライアンが僕のマーシャルアーツキャリアを変えてくれた。

僕とリンヤの試合から2週間後にタン・リーも王座統一戦でタン・カイと再戦する。僕自身、リンヤ・ナカムラという相手に自分を試す機会が巡ってきた。運命的なモノを感じるよ」

──タン・リーはライアン・ホールとの出会いのあとも、テコンドーを全面に出したファイトですが、カルロスはMMAでもそれこそ50/50から足関節やリバーサルを狙い、またギロチンでフィニッシュするなどグラップラーのような戦い振りを見せています。

「僕は今でもテコンドー・ファイターだよ。多くの選手が僕らのようなトリッキーな動きを嫌がる。なぜなら、僕らが戦う角度は凄く相手にフラストレーションを与えるからね。そして彼らの解決策は、組んでテイクダウンを狙うことになる。以前の僕なら、リンヤ・ナカムラと立ち技で戦うとしただろう。なんせ、彼はU23の世界チャンピオン・レスラーだからね。

とてもパワフルなレスラーで、しかもKOできる打撃力もある。僕が望む相手だ。パワフルな打撃とレスリングの持ち主が相手なら、移動とボクシングとキック、そして柔術と僕の力がフルに発揮できる。勿論、リンヤを軽視することはない。でもリンヤがテイクダウンを仕掛けてきても平気だ。グラウンドも今や僕の庭になった。立っても、寝ても、どちらでもリンヤと戦うことができる」

──中村選手はケージのなかで50/50を経験したことはないと思います。どれだけ自信を持って寝技を戦うことができるでしょうか。

「自信の根源は、トレーニングだ。打撃、柔術、レスリングを毎日練習してきた。もちろん、僕のレスリングはリンヤとは比べものにならないほど稚拙だ。彼はワールドクラスだからね。彼とレスリングでやり合おうとは思っていない。でもさっきも話したように、僕は4歳の時からテコンドーをやってきた。キックして動く、加えて7年間懸命に修得してきた柔術がある。

彼がどれだけグラウンドができるのか、分からない。彼のテイクダウンとコントロールは素晴らしいと皆が言っているけど。うん、そうだね……。重ねて言うと、僕はしっかりと練習を続けてきた。グラップリングもそうだし、打撃でも自信を持っている。リンヤは危険なファイターで、技術力の高さも、パワーも認めている。だからこそ、僕の特性を生かしたトリッキーなファイトで彼と戦う」

──距離と間合いが鍵を握って来そうです。

「同意するよ。距離は凄く重要になる。つまりはリズムとタイミングの勝負でもある。テコンドーのタイミングとフェイクは他の比べるものがないほど速い。ムエタイはパワフルだけど、遅い。テコンドーはパワフルで、ずば抜けて速い。リンヤがこの速さにどれだけ対応できるのか、とても興味深い。そして彼がテイクダウンを狙った瞬間から、僕の庭に足を踏み入れることになる。色々な仕掛けを用意しているよ。

まず打撃、そしてテイクダウンがくればゲームプラン#02だ。柔術ゲームを仕掛ける。ライアン・ホールに習った僕の柔術は普通の柔術ではない。色々と違った仕掛けがある。彼のこれまでの試合のグラウンドと同じようになることはない。テコンドーは何よりも速く。ライアンの柔術は誰とも違う。リンヤは凄く戦いづらくなるだろう」

──カルロス、練習前に本当にありがとうございました。日本のファンにメッセージをお願いします。

「日本の皆、僕は心からリンヤのことを尊敬している。そして、ずっとK-1とPRIDEを見てきた。リンヤ・ナカムラには侍スピリッツが宿っている。僕にはエクアドルの先住民の魂がある。先住民には多くの戦士がいた。リンヤのなかのウォリアーと僕のなかにいるウォリアーが、ケージのなかで尊敬心と勇気を持って戦う。その結果、最高のアグレッシブな試合になるに間違いない」

■視聴方法(予定)
2月18日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS
午後12時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

■対戦カード

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者] イリャ・トプリア(ドイツ)

<ミドル級/5分5R>
ロバート・ウティカー(豪州)
パウロ・コスタ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジェフ・ニール(米国)
イアン・ギャリー(アイルランド)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)
ヘンリー・セフード(米国)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・ヘルナンデス(米国)
ロマン・コピロフ(ロシア)

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・レモス(ブラジル)
マッケンジー・ダーン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルコ・ホジェリオ・デリマ(ブラジル)
ジャスティン・タファ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
中村倫也(日本)
カルロス・ヴェラ(コロンビア)

<ウェルター級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
ブレジソン・ヒベイロ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・クィンラン(米国)
ダニー・バーロウ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴァル・ウッドバーン(米国)
オーバン・エリオット(英国)

<女子フライ級/5分3R>
アンドレア・リー(カナダ)
ミランダ・マーヴェリック(米国)

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45 AB Cage Warriors MMA MMAPLANET o UFC UFC298 YouTube   アマンダ・レモス アレックス・ヴォルカノフスキー アンドレア・リー イアン・ギャリー イリャ・トプリア オーバン・エリオット キック シャクハト・ラクモノフ ジェフ・ニール ジャスティン・タファ ジョシュ・クィンラン ダニエル・ロドリゲス ダニー・バーロウ デミアン・マイア ニール・マグニー パウロ・コスタ ヘンリー・セフード マッケンジー・ダーン マラブ・デヴァリシビリ ミランダ・マーヴェリック リー・ジンリャン ロマン・コピロフ ヴィセンチ・ルケ 中村倫也

【UFC298】The Future !!! ジェフ・ニール戦へ、イアン・ギャリー「世界中の皆が、僕の運命を追い続ける」

【写真】ファイトウィークに技術論の言葉を重ねてれる。本当に感謝です(C)MMAPLANET

17日(土・現地時間)、カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催されるUFC 298「Volkanovski vs Topuria」でイアン・ギャリーがジェフ・ニールと対戦する。
Text by Manabu Takashima

英国#01フィーダーショー=Cage Warriorsで7連勝を遂げ、ウェルター級王者としてUFCへ。世界最高峰でも6連勝と負け知らずのギャリーは、昨年12月にキルクリフFCの盟友ヴィセンチ・ルケと戦う予定だった。

しかし、ファイトウィークに体調を崩して欠場に。そんな幻となった同門対決と、今回のニール戦からの世界王座への道のりについてギャリーをインタビューした。26歳、これからピークを迎えるMMA界の未来──の言葉は自信に満ち満ちていた。


──週末にジェフ・ニールとの対戦を控えたイアンです。今の気持ちを教えてください。

「エキサイティング。僕がどれだけことができるのかを、ファンの皆に見てもらえることが楽しみでならない」

──昨年12月のヴィセンチ・ルケ戦はファイトウィークに病欠になってしまいましたが、それ以前にヴィセンチというキルクリフFCのチームメイトとの試合が決まったことに驚かされました。そして試合前はキルクリフFCでなく、ブラジルで調整をしていたとも聞いています。

「その通りだ。ヴィセンチは僕の友人で、家族と一緒にブラジルからフロリダに移り住んでいる。僕は身軽だし、その点が気になっていたからジムを出てブラジルで準備をすることにしたんだ。そうすれば、ヴィセンチは家族と離れる必要はないだろうと思って。

ただ、残念なことにファイトウィークに体調不良に陥ってしまって──でも、それも人間が生きていくうえで起こり得ることだからね」

──ではヴィセンチ戦が流れ、キルクリフFCに再合流をしたのでしょうか。

「今回の試合は、そのままブラジルに残って練習をして来た。シュートボクセで練習し、柔術はデミアン・マイアとやってきた」

──デミアン・マイアと!!

「そうなんだ。最高の技術に触れ合うことができた。成長するために、素晴らしい出会いになったよ。でもキルクリフFCを離れたわけじゃない。今も皆が友人だ。コンタクトも取り続けているし、またジムに戻る。でも今はブラジルで柔術を学ぶことが、自分にとって正しい道なんだ」

──チーム内にウェルター級のライバルがいることを考慮したということは?

「ノー(笑)。ヴィセンチ・ルケもシャクハト・ラクモノフ、リー・ジンリャン、ジルベウト・ドリーニョ、皆が僕の友人だ。彼らから色々なことを学ばせてもらった。色んな影響も受けてきたよ。僕にとって欠かせない存在だ。またキルクリフに戻って、皆とスパーリングを再開するよ。彼らと同じ場所を共有すること自体が、楽しくてならないからね」

──では、今回の試合のコーナーマンは?

「ディエゴ・リマ、シュートボクセのヘッドコーチだ。そして対戦経験のあるダニエル・ロドリゲスも僕を助けてくれる。今回、ジェフ・ニールとの対策練習でトレーニング・パートナーを務めてくれたんだ。凄く良いヤツなんだよ。この試合のために、凄く良い練習をディエゴやダニエルと積むことができた」

──シャクハト、ヴィセンチは既にジェフ・ニールと戦っており、キルクリフのコーチングスタッフはニールのことを凄く理解しているかと。

「そこは特に気にしていない。僕は自分の才能を信じている。自分がどれだけできるのかも、自信を持っている。いかに自分が特別なのかを知っているからね。誰も僕のようには戦えない」

──なるほどぉ!! ではジェフ・ニールの印象を話してもらえますか。

「良い選手だよ。タフで、パンチが重い。そして、思い切り打ちこんでくる。テイクダウン・ディフェンスにも長けている。でも背が低い。あのリーチでは、僕の距離を攻略することはできない。何より、俊敏さという面では一切僕に優るところはない。彼にとって僕のスピードは超絶なほどに厄介になるだろう。彼の拳は僕の顔を捕えることはできないよ。

それにジェフは僕のようなディフェンス能力も持ち合わせていない。彼は殴る能力はあるけど、守る力が欠けている。だからタフなファイトが必要になってくるんだ。僕は彼を近寄らせることなく、やりたいことを封じ込む。試合は僕がドミネイトするよ」

──ニール・マグニー戦ではイアンのカーフキックが凄く効果的でした。マグニーはオーソで、ニールはサウスポーなのでインサイドローがカーフキックのように有効活用できると考えていますか。

「カーフよりもインサイドローの方が、リスキーだ。右インローを蹴ると、ニールに左ストレートを打つ機会を与えることにもなる。だから正しいタイミングで、正しい場所に足を置く必要がある。いくら相手にダメージを与える攻撃でも、自分が傷ついては何もならない。もちろんインローを有効に使うことがえきれば、その効果は大きいよ。それは絶対だ。

どのような蹴りでも、彼の前足を削ることができれば試合を有利に運ぶことができるようになる。ニールのスピードは落ち、前に出てくる圧力も落ちるからね。そういう展開を望まないわけがない。でも、それには正しい場所かつ正確なタイミングで蹴ることが必要になる」

──押忍。UFCデビュー戦の頃からインタビューをさせてもらってきましたが、一つ一つの言葉に説得力が出てきました。UFCで無敗でいるということは、それだけの自信になったといえますか。

「自信は持っているよ。自分を信じることから、始まっているから。そして、その自信は自分がやるべきことをやり、結果を残すことでより大きく、絶対になってきた。ガキの頃から自信はあったけど、より真実味をもって特別な自信を持てるようになったんだ」

──素晴らしいです。ところでウェルター級という層の厚い階級で、タイトルショットを手にするために今回の試合では何を見せないといけないと感じていますか。

「計画では、世界王座挑戦は2025年だ。そのために今年は、如何に僕が優れたファイターかを世界のトップ戦線で証明し続ける。手始めに土曜日にはジェフ・ニールをぶっ飛ばす。そしてトップ5ファイターから2人を指名する。

現時点でトップ15人のうち、6人を破っている。来年、タイトル挑戦を実現させるには7位か6位、5位を倒してから、1位か2位のファイターに勝つ。そうなればイアン・ギャリーが最高のファイターだと世界も認識し始めるだろう。ワクワクするよ。

皆が熱狂するファイトと共に、ゴールに向かって世界を震撼させる。それが運命だ。世界中の皆が、そんな僕の運命を追い続けることになるんだよ(笑)」

──イアン、世界中の1人として楽しみにしています。では最後に日本のファンにメッセージをお願いできますか。

「もちろん!! 僕は柔道の黒帯だ。柔道を通して、日本の文化に実際に触れたいと思っている。日本で僕のルーツに立ち返りたい。対戦相手の重心を崩すことは、MMAでも本当に有効になってくるから。それを日本の柔道で学びたいんだ。絶対に日本に行くよ」

──講道館で稽古するイアンの姿、見てみたいですね。

「おぉ!! そうなれば最高だよ。講道館の刺繍が入った黒帯を巻きたい。友人の1人が日本で柔道の稽古をしてきて、本当にビューティフルな道着を持って帰ってきたんだ。日本の友の誰かが、講道館の黒帯を僕に届けてくれないかな(笑)」

■視聴方法(予定)
2月18日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS
午後12時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

■ UFC298対戦カード

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者] イリャ・トプリア(ドイツ)

<ミドル級/5分5R>
ロバート・ウティカー(豪州)
パウロ・コスタ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジェフ・ニール(米国)
イアン・ギャリー(アイルランド)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)
ヘンリー・セフード(米国)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・ヘルナンデス(米国)
ロマン・コピロフ(ロシア)

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・レモス(ブラジル)
マッケンジー・ダーン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルコ・ホジェリオ・デリマ(ブラジル)
ジャスティン・タファ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
中村倫也(日本)
カルロス・ヴェラ(コロンビア)

<ウェルター級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
ブレジソン・ヒベイロ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・クィンラン(米国)
ダニー・バーロウ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴァル・ウッドバーン(米国)
オーバン・エリオット(英国)

<女子フライ級/5分3R>
アンドレア・リー(カナダ)
ミランダ・マーヴェリック(米国)

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お蔵入り厳禁【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:10月 チマエフ✖ウスマン~のミドル級戦線

【写真】既にミドル級に転向していたチマエフは、パウロ・コスタの代役出場となったウスマンより心身ともに優位にあったとはいえ……(C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。
Text by Shojiro Kameike

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は何と大阪ケンジ氏が、水垣偉弥氏と同様に2023年10月の一番として、10月21日に行われたUFC294におけるカムザット・チマエフ×カマル・ウスマン戦をチョイス。

お蔵入り厳禁。メディアとしてご法度の同じマッチアップから今後のUFCミドル級戦線──『ショーン・ストリックランドとチマエフ、もし戦わば……』というトピックを語らおう。


――今回もよろしくお願いいたします。まずは大沢さんが選んだ2023年10月の一番を教えてください。

「カムザット・チマエフ×カマル・ウスマンですね。あれ、ヤバくないですか!」

――10月21日(現地時間)、UFC294でチマエフがウスマンに判定勝ちを収めた試合ですね。もうUFCの試合時間が5分3Rでは足りない、5分5Rを標準としたほうが良いのではと思わせるぐらい動き続けていました。

「本当にそうですね。5分3Rをずっとアタックし続けても、まだ体力が余っているぐらい(笑)。だからこそ、2Rにチマエフが攻めなかった理由が分からなくて」

――チマエフにしてみれば、ウスマンのほうがもっと出て来ると思ったのか。あるいはウスマンが終始チマエフの足を触る、つまりテイクダウンを狙っていたので警戒していたのか。

「確かにチマエフは警戒していたと思います。ただ、チマエフのほうも触ったら即倒せるようなテイクダウン力を持っているじゃないですか。1Rはタイミングで倒した要素もあるとは思うけど、あの展開の中で『完全にコントロールできる』と考えたはずですよね。でも2Rはチマエフが攻めず、ジャッジ2人がウスマンにつけていて」

――1Rはジャッジ3者とも10-8でチマエフのビッグラウンドとし、2Rは2者がウスマンの10-9。そして最終ラウンドはジャッジ2人がウスマンにつけるという採点結果でした。

「3Rは微妙なところでしたよね。ウスマンも寝かされていたけど、チマエフにはついていない。それでも何が凄いかっていうと、今までレオン・エドワーズ戦(今年3月、ウスマンが判定負けでベルトを失う)しか背中を着かされたことのないウスマンに対して、チマエフが相手の良いとこを出させずに組みで勝った。

しかも1Rは遠い距離から入って、足を掴んでから2度3度動かれても、しっかりとバックを取った。『とんでもなく組みの強いヤツが出て来た』と思いましたよね。本来、スタンドのバックコントロールから、背中に張り付いてバックマウントを奪いに行くとか。そういうことができないと、あの状態からテイクダウンディフェンスが強い相手を倒すって難しいんです。何といっても相手はウスマンですからね。そのウスマンを相手に、何度も何度も足を入れながら崩していく。ミドル級なのに軽量級のファイターが見せるような組み技の細かさで」

――ケージ際でバックを奪いながらも、展開できずに離れる選手は多いです。スタミナをロスしないためには、必要な戦術だと思います。軽量級でもそのような攻防が多いのに対し、チマエフはミドル級でもあれだけアタックし続けているのが驚きです。

「僕も、スタンドのバックコントロールが巧くない選手に対しては『そこで勝負せずに、離れ際だけ注意して離れろ』と言ったりします。しかもウスマンは、その際の処理がメチャクチャ巧い。なのに、そのウスマンが警戒して組みの対処が後手に回っている。勝負せずに相手の組みを受け入れて、そこからどうしようかと考えているような感じでしたね。あの展開で3Rをウスマンにつけるジャッジがいるんだってことにも驚きましたけど、そんなことは関係ないほどの衝撃を受けた試合でした」

――ウェルター級以上で、あれほど細かい組み技を見せる選手が増えると、日本人ファイターはどうなってしまうのでしょうか。

「中量級以上で戦っている日本人選手がどうなるか、ということですよね。それは難しいんじゃないですか。ただでさえ軽量級に比べたら中量級以上の選手層が薄い日本で、チマエフほどの細かい技術を持つファイターを生み出すのは――。岡見勇信みたいに、一人だけ世界のミドル級で戦える選手が突然出て来ることもあるし、一概には言えないですけどね」

――チマエフが飛び込むスピードも、ミドル級の中では速すぎるように思いました。

「ミドル級では抜けているスピードですよね。一方で、打撃は少しディフェンスが甘い。ただ、ウスマンの左ジャブだから食らってしまう――というのはありますけど」

――チマエフの登場で、今後のUFCミドル級が大きく動きそうですね。

「ミドル級はイスラエル・アデサニャがトップどころを一掃して、そこにアレックス・ペレイラ(※取材後の11月11日にUFC世界ライトヘビー級王者に)とストリックランドが出て来た。そこにチマエフが現れて……誰が勝てるかなぁ。

チマエフは体格も理想的なミドル級だし、打撃も綺麗なジャブとストレートを打つ。スイッチもできる。しかもチマエフって、MMAを始めたのは最近ですよね。2018年までレスリングをやっていて、その少し前——2017年あたりからアレクサンダー・グスタフソンのジムで練習し始めたとか。5年であれほど打撃ができるというのも、レスリングとバランスの良さがあってのもので」

――チマエフのアドバンテージとして、バランスの良さと圧の強さがあると思います。打撃の攻防の中で、ウスマンがハイを見せながら体勢を崩しました。それだけチマエフのプレッシャーが強かったのではないかと。

「ウスマンって相手と向かいあったらすぐにジャブを出すし、テイクダウンにも行く。それだけアタックの回数が多い選手なのに、2Rは――チマエフもそうですけど、ウスマンのアタックは少なかった。あのウスマンが引くぐらいの圧なんだろうなって思います。

チマエフはヌルマゴ(カビブ・ヌルマゴメドフ)に近いタイプかもしれませんね。ただ、ヌルマゴのほうが早く組みに行く。チマエフは結構、打撃の攻防をやりますから。今の時点で組みの力は図抜けているので、打撃も含めてこれから成長していくと、どこまで強くなるんだろう?』と思わせるファイターです」

――チマエフは現在ランキング9位です。まだ先の話ではありますが、現世界ミドル級王者のショーン・ストリックランドと対戦した場合は……。

「そういえばDJがインターネットのインタビューで、ウスマン戦を視て『チマエフの弱点が見えた』というようなことを言っていたんですよ。ショーン・ストリックラウンドのようにアタックの回数を多くして、ガス欠を起こさせたら――と。でもガス欠を起こさせたとしても……ですよね。

ウスマンがスクランブル出場であったとしても、あれだけチマエフはテイクダウンできたわけですよ。少しでも触ったら倒せる。だからもしチマエフがベルトを獲ったら結構な長期政権を築くんじゃないのかな、とも思っています」

――ストリックランドの圧に対しても、チマエフはウスマン戦と同じ展開に持ち込めるでしょうか。

「どうでしょうね……。まずストリックランドのジャブと前蹴りに対して、正面に立つのは嫌ですよね。しかも自分に考える暇も与えず、ストリックランドが攻めてくる。1Rは攻めあぐねたとしても、2R、3Rと猛追してくるじゃないですか。それができるのって、テイクダウンディフェンスと立ち上がる技術があるからで。ただ、チマエフもストリックランドを相手にしても触れば倒せると思います。そこからストリックランドが立ち上がることができるかどうか。今のUFCミドル級でも、チマエフの組みから逃れることができる選手は見当たらないから楽しみですよ」

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10.21『UFC 294』パウロ・コスタ欠場によりカマル・ウスマンがミドル級でカムザット・チマエフと対戦

The Nigerian Nightmare: The Rise of Kamaru Usman


10.21『UFC 294』でイスラム・マカチェフ vs. チャールズ・オリヴェイラ2、パウロ・コスタ vs. カムザット・チマエフ、ナッソーディン・イマヴォフ vs. イクラム・アリスケロフ(2023年07月20日)

10.21『UFC 294』チャールズ・オリヴェイラ負傷欠場によりアレックス・ヴォルカノフスキーがイスラム・マカチェフと再戦/オリヴェイラが負傷について説明(2023年10月11日)

 こちらの続報。


 UFCが10月21日にアラブ首長国連邦アブダビで開催する『UFC 294』でカムザット・チマエフと対戦予定であるパウロ・コスタが3週間前に右肘を手術したことを発表。なぜ試合前に手術に踏み切ったのかは不明ですが、コスタは「3週間前に10針縫う手術をした。自分がどれだけタフか分かっているし、向上し続け、克服し続けている。スパーリングやあらゆることを続けている。神は俺に特別なコンディションを与えてくれるし、素晴らしい人たちに囲まれている」とコメントしており、あくまでもチマエフとは予定通り対戦するつもりでした。


 ESPNのブレット・オカモト記者にも「欠場はしない。彼には100回やって99回勝てる」とコメントしています。


 しかし、デイナ・ホワイトはパウロ・コスタ vs. カムザット・チマエフは消滅で、複数の選手に声を掛けているとコメントしています。


 その後UFCはカマル・ウスマン vs. カムザット・チマエフのミドル級マッチを発表しています。

 ウスマンは3月の『UFC 286: Edwards vs. Usman 3』でレオン・エドワーズのウェルター級王座に挑戦し判定負けして以来の試合でミドル級転向初戦。チマエフは昨年9月の『UFC 279: Diaz vs. Ferguson』でケビン・ホランドに1Rブラボーチョークで勝利して以来1年1ヶ月ぶりの試合MMAデビュー以来12連勝中(UFC戦績6勝0敗)。



 パウロ・コスタはSNSで傷口からブドウ球菌感染症になり再手術が必要になったことから欠場するとコメント。年末には試合をしたいとのことですが、どうなるかは未定です。続きを読む・・・