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【UFC310】打撃でランドヴェールを圧倒。寝ても強い、チェ・ドゥホがクリスフィックス&エルボーでTKO

<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ(韓国)
Def.3R3分21秒by TKO
ネイト・ランドヴェール(米国)

走って距離を詰めたランドヴェールに対し、いきなり左アッパーを突き上げたチェ・ドゥホはさらに右オーバーハンドを打って行く。続くランドヴェールのステップインにも、チェ・ドゥホは左フックを合わせる。右カーフ、左アッパー、ワンツーの左と序盤からランドヴェールを圧倒するチェ・ドゥホは、組んでも即バックに回ってグラウンドに持ち込む。

ランドヴェールはシングルを切られて、背中を譲ると必死にリストを掴んで防御に徹する。チェ・ドゥホはワンフックから両足をフック、ランドヴェールの背中を伸ばしに掛かる。上を向いて胸を合わせつつ、スクランブルに持ち込んだランドヴェール。試合が打撃の間合いに戻ると、チェ・ドゥホが右フック、左アッパー、左ボディショット、右カーフと攻め続ける。ランドヴェールもガードを固めて前に出るが、ここも左アッパーをアゴに受けてしまう。組んでもエルボーを受けたランドヴェールが、離れたところで初回が終わった。

2R、すぐに左アッパー、ボディを連続でいれたチェ・ドゥホが、さらに手数を増し右カーフでランドヴェールのバランスを崩させる。ランドヴェールは組んでヒザを繰り出し、スピニングエルボーを狙う。直後にボディロックから、後方に投げたチェ・ドゥホはサイドからマウントに移行する。背中を向けたランドヴェールを殴るチェ・ドゥホは、自在に寝技でもコントロール。両足をフックして背中を伸ばしに掛かる。必死に腰を上げたランドヴェールだが、両足をフックしなおしたチェ・ドゥホは乗り過ぎの状態から仰向けになり、自らスタンドに戻る。

直後に胸を合わせた状態で、フットスイープでテイクダウンを決める。ランドヴェールはディープハーフを潰され、シングルに出るが上は取れない。試合はスタンドに戻りクリンチ戦が続き──この回もコリアン・スーパーボーイが取った。

最終回、激しいで打撃戦で一発被弾したチェ・ドゥホは、組みの展開でがぶろうとしたランドヴェールを前方にいなして、寝技に持ち込む。サイドで抑え、クルスフィックスにとったチェ・ドゥホがエルボーを打ちつける。暴れるランドヴェールを抑えパンチを落とすチェ・ドゥホ。ランドヴェールは足を絡ませていくが、殴られ断念。それでも両足を振り上げ、サラブリッジと何とかポジションを返そうとするランドヴェールだが、エルボーの連打にレフェリーが試合を止めた。

立ちだけでなく、寝ても強かったチェ・ドゥホは「古い世代の時にランク11位だった。新しい世代のなかでもフェザー級で生き残りたい。10年もUFCで戦っているのだから、グラップリングもこれぐらいできないと。次はブライス・ミッチェルと戦いたい」と話した。


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【UFC310】ゴリンボ戦へ、元祖K-1 MMA=ヴィセンチ・ルケ「積極性を失うことは、自分を見失うこと」

【写真】UFCにあってもフィジカルモンスター=ゴリンボを相手に、どのような接近戦打撃MMAをルケは見せるころができるのか (C)Zuffa/ UFC

明日7日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイルアリーナで開催されるUFC 310「Pantoja vs Asakura」。同大会でヴィセンチ・ルケが、テンバ・ゴリンボと戦う。
Text Manabu Takashima

魔裟斗に憧れK-1の距離でMMAを戦ってきたオクタゴンの激闘王ルケは、コロナ期の4連勝からその後は1勝3敗と調子を落としている。パンデミック期間中、名前のあるファイターは戦いを控え、上昇志向の強いファイターは次々と試合を受けた。

そんな時期に名を挙げたものの体は疲弊し、調子を落とした。ルケもその1人かどうかは分からないが、彼は負けが込む間に自身の戦い方を見つめ直してきたという。ニック・ディアス戦が流れることすら想定内、溢れんばかりの戦闘意欲を持ちながら落ち着いた様子のルケ。彼は再びタイトルに向けてウイニングトラックを駆けることができるのか──。


──ヴィセンチ、テンバ・ゴリンボ戦を週末に控えた今の調子を教えてください(※取材は4日に行われた)。

「100パーセントの状態で試合に挑めるよう、仕上げることができた。肉体的にも精神的にも、完璧な状態でバトルに向き合える。キルクリフFCという世界一の練習環境があるので、問題なく調整できている」

──ゴリンボは同門の佐藤天選手に勝っていますね。チームとしてリベンジを果たしたいところではないでしょうか。

「その件があるから、この試合は普段以上に高いモチベーションで臨むことができている。タカシ・サトーは僕にとって最高の友人だ。タカシは1週間後に韓国で試合があるから、今回はずっと一緒に練習してきた。リベンジを果たして、タカシに続いてほしい。

タカシは素晴らしい柔道テクニックの持ち主で、ゴリンボのテイクダウンについて凄く効果的なアドバイスをしてくれたんだ」

──ところでヴィセンチは8月にニック・ディアスと対戦予定でしたが今大会に延期され、さらに負傷欠場でゴリンボと戦うことになりました。どちらがタフな相手云々は問わずして、ただ注目度という点では圧倒的にニック・ディアス戦がゴリンボ戦を上回るのは事実です。このビッグファイトが流れて、気落ちすることはなかったですか。

「8月にディアスとの試合がなくなった時は、本当に落ち込んだよ。それから12月にリスケされたけど、ディアスとの試合を想定して練習をしつつ、今回も試合が組まれないもあると思ってやってきた。誰も何が起こるか分からない。だからディアス戦がまたなくなっても、気持ちをキープすることができていた。もう、これ以上オクタゴンに上がれない時間を過ごしたくなかった。対戦相手がゴリンボになっても、これまで培ってきたモノを全てぶつける。

これが8月の時だったら、代役と戦うことはできなかったかもしれない。あの時の精神状態では。でも、今回は全く問題ない。全力でゴリンボに向き合い、最高のバトルを繰り広げたい。今回のファイトキャンプではサウスポーだけでなく、色々なタイプのファイターとスパーリングを繰り返してきた。その頃から、何があっても大丈夫なように準備をしていたんだ。誰とでも戦えるように」

──ところで2020年と2021年の好調ぶりと比較すると、この2年は厳しい時間を過ごしてきたかと思います。

「確かに過去4試合で3つも黒星をついてしまっている。それも絶好調だった2020年と2021年のファイトとキャンプの繰り返しという日々の跳ね返りだ。ちょっと心身ともに疲れてしまっていた時に、プライベートでも問題があって……。

でも、なかなか勝てない日々こそ僕が進化できるチャンスだった。自分のミスに直視して、トレーニングを続けて成長できた。この3つの敗北の分、僕は強くタフになっている。今のヴィセンチ・ルケがどういうファイターか、土曜日の夜に明らかになるよ」

──この間、ヴィセンチの得意だったキックボクシングのような距離の打撃戦が近年のMMAでは増え、この距離で戦う術を身に着けたファイターが多くなっているように感じます。

「僕はMMAでも、K-1の距離でアグレッシブに戦うスタイルを貫いてきた。でもUFCで20試合以上も戦っていると、少しずつ対戦相手が僕の戦いを研究し、対策を練るようになってきたことは感じていた。だからこそ、この間に自分の打撃戦を見直してきたんだ。技術の幅を広げ、より多様性のある戦いができるように。でも、このトライはすぐにオクタゴンの中で成果が分かるモノじゃない。年単位で堅実な変化があるかどうか。それが今回の試合で見られるのか。新しいウェポンを持ってオクタゴンに上がり、微調整を加えたファイトをするつもりだよ」

──激闘王が、自制をしてアグレッシブ一本槍ではないファイトを心掛けるようになる?

「時には距離を取って戦う必要は、あるだろう。ただ、積極的に戦うことが僕のファイトの軸にある。それは変わらない。積極性を失うことは、自分を見失うこと。そうなると戦えない。ヴィセンチ・ルケとして、僕は自分の戦いを全うするつもりだよ」

──では改めてゴリンボの印象を聞かせてください。

「彼は打撃もできるし、グラップリングも強い。スタミナもあるウェルラウンディットな対戦相手だ。人並外れたフィジカルの持ち主で、そのパワーで勝利を手にして来た。打撃にしても、組み技にしてもパワフルで粗い。それがここまでは、功を奏してきたといえる。

ああいう戦い方をされると、リズムが狂ってしまうことが多々あるんだ。ただ、彼はまだ僕と同じレベルの厳しい戦いを経験したことがない。この試合で、ゴリンボはソレを知ることになるだろう。キルクリフFCには様々なタイプのファイターが練習している。だから自分のリズムで戦えない時のアジャストの仕方、想定外の事態に陥った時の対処方法を身に着けている。土曜日の試合はゴリンボにとってビッグファイトになるだろうし、全力で向かってくることは間違いない。でも、僕はその全てに対応できるだろう」

──再起へ、どのような試合をしたいと思っていますか。

「前回の試合で、僕はもう下り坂を転がり始めたと思う人がたくさんいたようだ。でも、僕のピークはこれからだよ。33歳を迎えてフィジカル、メンタル、テクニックと全てにおいて成長している。来年、ウェルター級をドミネイトするだけの力があることをゴリンボとの試合で証明する。大きくジャンプをする前には、一度屈むことが必要だろう?  前回のまでの試合が、それだったんだ」

──押忍。ではヴィセンチの復活を期待する日本のファンに一言お願いします。

「日本の皆の応援に、いつも感謝している。僕のママは実は黒帯の空手家なんだ。子供のころから、ずっと日本の武道の規律を教わってきた。僕の夢は日本で戦うこと。いつの日か、実現させたい。そのためにUFC310で皆が楽しめ、納得いく試合をして勝利を手にすることを約束するよ」。

■視聴方法(予定)
12月8日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前12時~PPV
午前7時 30分~U-NEXT


■UFC310対戦カード

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
[挑戦者] 朝倉海(日本)

<ウェルター級/5分5R>
シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)
イアン・ギャリー(アイルランド)

<ヘビー級/5分3R>
シリル・ガンヌ(フランス)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル(米国)
クロン・グレイシー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ネイト・ランドヴェール(米国)
チェ・ドゥホ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス(米国)
ドミニク・レイエス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
テンバ・ゴリンボ(ジンバブエ)

<フェザー級/5分3R>
モフサル・エフロエフ(ロシア)
アルジャメイン・ステーリング(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)
ブライアン・バトル(米国)

<195ポンド契約/5分3R>
クリス・ワイドマン(米国)
エリク・アンダース(米国)

<フライ級/5分3R>
コディ・ダーデン(米国)
ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・キエーサ(米国)
マックス・グリフィン(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
チェイス・フーパー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ(米国)
ウーカシュ・プジェスキ(ポーランド)

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UFC310:オッズ/予想と展望

アレシャンドレ・パントージャ 1.36
朝倉海 3.25
シャフカト・ラフモノフ 1.26
イアン・マシャド・ギャリー 3.90
シリル・ガーン 1.29
アレクサンドル・ボルコフ 3.60
ブライス・ミッチェル 1.14
クロン・グレイシー 5.50
ネイト・ランドウェア 1.71
チェ・ドゥホ 2.20
ドミニク・レイエス 1.28
アンソニー・スミス 3.70
ビセンテ・ルーケ 2.30
テンバ・ゴリンボ 1.65
モフサル・イヴロイエフ 1.38
アルジャメイン・スターリン3.15
ランディ・ブラウン 2.90
ブライアン・バトル 1.43
クリス・ワイドマン 1.87
エリク・アンダース 1.95
コーディ・ダーデン 2.30
ジョシュア・ヴァン 1.65
マイケル・キエーサ 2.05
マックス・グリフィン 1.80
クレイ・グイダ 7.50
チェイスフーパ1.09
ケネディ・ンゼチュク 1.15
ルーカス・ブジェスキー 5.25

過去のパントージャのオッズ(直近3戦+朝倉海同様RIZINバンタム級王者で初参戦のケイプ戦)。

アレシャンドレ・パントージャ 1.54
ティーブ・エルセグ 2.50
アレシャンドレ・パントージャ 1.53
ブランドン・ロイバル 2.60
ブランドン・モレノ 1.50
アレシャンドレ・パントージャ 2.65
アレシャンドレ・パントージャ 1.91
マネル・ケイプ 1.91

アンダードッグだったモレノ戦以降はいずれもSlight Favorite(僅差でフェイバリット)だったが、今回はModerate Favorite。僅差ではないが大差でもない、中程度の差と見られている。朝倉海UFCデビュー戦、7年ぶりのフライ級、初の5分5Rと不安要素が多いので、この評価は致し方ない。

それでも一発勝負なら勝つチャンスはある。5Rマッチだが、ペース配分を考えるようだと長期戦になり、経験に勝るパントージャのペースになる。4R以降に失速する覚悟で、いつも通りの戦い方をしていった方がKO勝ちのチャンスが出てくる。開始直後に自ら間合いを詰めていけるかどうか。様子見してくる相手に合わせてしまったり、逆にパントージャが攻めてくるのを受けてしまうようだと厳しくなる。

予想はパントージャの判定勝ちだが、アップセットでのKO勝ちに期待。

セミは、本来メインでベラル・ムハメドのタイトルに挑戦予定だったラフモノフが、ベラる欠場により、イアン・マシャド・ギャリーとの無敗対決に。てっきり暫定王座決定戦になるものと思っていたし、そうしても文句は出ないと思っていたが、ノンタイトル戦5Rマッチに。ギャリーは昨年までキルクリフFCに所属しており、ラフモノフとは同門だったが、現在はシュートボクセ・ディエゴ・リマに移籍している。

こちらはやや離れたオッズに。同じ無敗だが、ラフモノフは全試合フィニッシュ勝利。自称ネクストマクレガーのギャリーはUFC8戦のうち5試合が判定での勝利。前戦はBellatorから移籍のマイケル・ペイジのUFC2戦目での対戦で、組んでバックを取っての判定勝ちだった。ラフモノフに比べると、慎重に勝てる相手をチョイスされてきた印象。

ラフモノフ一本勝ちと予想。

メインカードでビセンテ・ルーケとの対戦が予定されていたニック・ディアスの欠場により、急遽組まれたのがブライス・ミッチェル vs. クロン・グレイシーの一戦。2019年のカブ・スワンソン戦ではパンチを被弾しながらも組みに行くものの、引き込みすらさせてもらえず完封負け。4年ぶりの復帰戦となった昨年5月の試合では、シャルル・ジョーデイン相手に打撃のスキルが劣化しており打ち負け、引き込みを繰り返しても付き合ってもらえないという、スタイル的にも退化していた内容で完敗。なのに今回はランカーのミッチェルとの対戦に。

柔術黒帯で、16勝中KO勝ちはゼロ、一本勝ちが9回のグラップラー・ミッチェルだが、さすがにクロン相手には寝技に付き合わない方がイージーに戦えるだろう。オッズでは今大会で2番目の大差でミッチェルがフェイバリット。メインカードに抜擢されているが、クロンにとっては正念場となる試合。しかし、前回の戦い方を見る限りは望み薄か。

第1試合開始は8日朝8時から。速報します。

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45 AB Brave CF DEEP MMA o UFC カイ・カラフランス ギャレット・アームフィールド ジャック・ショア チェ・ドゥホ チャド・アンヘリガー デリック・ルイス ハニ・ヤヒーラ ビクター・ヘンリー ペドロ・ムニョス ホドリゴ・ナシメント マイク・マロット 朝倉海 鶴屋怜

UFC on ESPN+104:オッズ/予想と展望

ブランドン・モレノ 1.57
アミル・アルバジ 2.45
エリン・ブランチフィールド 1.77
ローズ・ナマユナス 2.10
デリック・ルイス 2.50
ジョナタ・ディニス 1.56
カイオ・マシャド 1.65
ブレンドソン・ヒベイロ 2.30
マルク・アンドレ・バリオー 1.49
ダスティン・シュトルツフス 2.70
マイク・マロット 1.37
トレヴィン・ジャイルズ 3.20
アイマン・ザハビ 1.85
ペドロ・ムニョス 1.98
アリアネ・ダ・シウバ 2.85
ジャスミン・ジャスダビシアス 1.44
シャルル・ジョーデイン 1.74
ビクター・ヘンリー 2.14
ジャック・ショア 3.35
ユーセフ・ザラル 1.34
アレクサンドル・ロマノフ 1.95
ホドリゴ・ナシメント 1.87
セルヒー・シーディー 1.70
ギャレット・アームフィールド 2.20
チャド・アンヘリガー 2.60
コーディ・ギブソン 1.52
ジェイミー・リン・ホース 1.46
イバナ・ペトロビッチ 2.80

メインは翌月にタイトルマッチが行われるフライ級のトップランカー対決。この試合の勝者と、今月平良に勝ったブランドン・ロイバルのいずれかが、次期挑戦者となる可能性が高い。タイトル戦の勝敗にもよるが、朝倉海のUFC2戦目の相手となる可能性も十分ある。

前王者モレノはタイトルを奪われた昨年7月のパントージャ戦も接戦で、スプリットでの判定負け。今年2月に地元メキシコでアルバジとの対戦が組まれた。当時、王者パントージャは5月の地元ブラジル大会での防衛戦の噂があったが、相手が決まっておらず、この試合の勝者が次期挑戦者となることが濃厚だった。しかし、アルバジは負傷欠場。モレノは代役のロイバルとの対戦が組まれ、またも僅差の試合でスプリット判定負けし、王座挑戦からは遠のいた。ロイバルもその試合で負傷し、結局タイトル挑戦は当時ランキング10位のスティーブ・エルセグになっている。

アルバジはUFCデビューから5連勝中。イラク生まれで、8歳の時に一家で出国し、16歳まではスウェーデンの難民キャンプで生活。そこで柔術を始めたことをきっかけに、後にMMAの転向。中東のBRAVE CFでキャリアを積んでUFCと契約した。キャリアで唯一敗れた相手はBRAVE CF時代に対戦したホセ・トーレス(後にUFCと契約したが、1勝1敗でフライ級ファイターの大量契約解除に遭いリリース)。現在はラスベガスのエクストリーム・クートゥアでトレーニングしているが、出稽古に行きアルバジとスパーをした鶴屋怜が言うには「余裕でボコった」とのこと。

モレノは前回敗れた後に長期休養を宣言していたが、4年間・6試合連続でタイトルマッチをやって、精神的に削れていたのかもしれない。結果として、8ヶ月ちょっとでの復帰となるので、普通よりちょっと長めな程度の試合間隔に。リフレッシュできたので戻ってきたのか。

アルバジは昨年7月の前戦でカイ・カラフランスと対戦したのが唯一のランカーとの対戦もだったが、スプリット判定勝ちしたものの、メディアのジャッジはほぼ全員がカラフランスを支持する内容での勝利。モレノはカラフランスをKOしていることを考えると、ちょっと力の差はあるか。

モレノ判定勝ち。

プレリムでは元DEEP王者ビクター・ヘンリーが登場。前戦は大ベテランのハニ・ヤヒーラをKOして、UFC戦績を3勝1敗1NCとした。今回の相手はランキング未満の中堅で地元カナダのシャルル・ジョーデイン。UFC戦績は負け越しだが、チェ・ドゥホやクロン・グレイシーに勝利している。オッズは地元のジョーデインがフェイバリットだが、ヘンリーは今後ランキング入りを狙っていくなら、このレベルの相手には星を落とせない。

今回はUFCで初めて新ユニファイドルールが適用されるイベントとなる。

変更となるのは「グラウンド定義の変更」と「12-6エルボー(垂直ヒジ)の解禁」。グラウンド定義は「足(足首から先)と手(手首から先)のみがついている場合」は、以前はグラウンドだったが、新ルールではスタンドとみなされる。そもそもこの手のみをマットにつく状態というのが不自然で、このルールを利用して顔面へのヒザを防ぐ場合などにしか発生しないポジションだった。例えば、ケージ際でスタンドバックを取った選手が、テイクダウンを狙いつつ、後方から相手の頭部にヒザを入れる場合などで、蹴られる選手がディフェンスとして手をマットにつくということが多く見られた。当然、新ルールではわざわざそういったディフェンスをすることは選手はいなくなるので、大きな影響はないと思われる(今後は片膝をつくことでグラウンド状態にするという対処が増えるかもしれない)。

第1試合開始は3日朝6時から。速報します。

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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN60 ジャイー・ロドリゲス ジョン・チャンソン チェ・ドゥホ ビル・アレジオ

【UFC ESPN60】チェ・ドゥホ、左フックで逆転KO。8年振りの勝利に涙を浮かべ「ゾンビと兄弟に」

<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ(韓国)
Def.2R3分38秒by TKO
ビル・アレジオ(米国)

微笑を浮かべてオクタゴンに戻ってきたチェ・ドゥホ、セコンドはコリアンゾンビことジョン・チャンソンが務めている。スイッチしたアレジオが左ミドルを蹴り、シングルレッグへ。チェ・ドゥホはギロチンをせとつぃて引き込む。シングルで煽って、ギロチンを防いだアレジオがケージに押し込む。チェ・ドゥホは態勢を入れ替え、左腕を差して後方にベリートゥベリー気味に投げる。スクランブルでバックに回ったチェ・ドゥホがRNCで絞めていく。

アレジオは顔を真っ赤にしながら、指を振って大丈夫だとアピールすると前方にチェ・ドゥホを振り落とす。バックを譲って立ち上がったチェ・ドゥホは、すぐに胸を合わせてケージに押しこむ。エルボーを狙って離れたチェ・ドゥホだが、タッチブローブから仕切り直してローの後で、パンチを被弾したところで右のスピニングバックエルボーを被弾する。動き止まったチェ・ドゥホが、ダブルレッグで尻もちをつかされて息を整える。

足を束ねながらジャイー・ロドリゲス流のエルボーを打ったアレジオだが、チェ・ドゥホは立ち上がってがぶるとヒザを入れ、まもギロチンへ。ここでも頭を抜いたアレジオがパウンドを落とし初回をリードした。

2R、長い距離を取るアレジオに対し、右ミドルハイを蹴ったチェ・ドゥホ。右フックを当て、右ロー。スイッチしたアレジオは、左をかわして左を当てる。右に反応したチェ・ドゥホに左を当てたアレジオがはカーフの蹴り合いから、ボディを受ける。さらに左ジャブを当てたチェ・ドゥホがワンツーへ。アレジオも蹴りに、左を伸ばす。チェ・ドゥホのジャブを受けたアレジオは、前に出てワンツー。続くスピニングバックエルボーは空振りに。

続くクリンチの展開で足払いから、がぶったチェ・ドゥホがバックを伺う。許さず正対したアレジオに、右を当てたチェ・ドゥホはスピニングバックフィストの空振り後に、左フックを打ち込む。この一発で、目を抑えてヒザをキャンバスについたアレジオ。

レフェリーが試合を止め、実に8年振りの勝利に涙を浮かべたチェ・ドゥホは「長い時間が掛りました。多くの人をガッカリさせて。でも自分はやれると信じ続けてきました。パンチを貰わず、近づきたかったです。1Rは失敗したけど、2Rは上手くいきました。コリアンゾンビさんは精神的に10年間、師匠でした。今はチームになり、兄弟になりました」と話した。


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【UFC ESPN60】17カ月振りの実戦、チェ・ドゥホ「喜んでもらえる試合をするという本質は変わりません」

【写真】いつまでも若々しい、チェ・ドゥホだ(C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN60「Lemos vs Jandiroba」が開催され、韓国からパク・ジュンヨン、チェ・スンウ、イ・ジュンヨンとともにチェ・ドゥホが出場する。
Text by Shojiro Kameike

古き良き(?)日韓MMA関係の時代にプロになり、DEEPからUFCにステップアップを果たしたKorean Super Boyも33歳んあった。その激しいファイトの代償は小さくなく、UFC在籍が10年目となったが──韓国人男子なら避けることができない兵役期間もあり──この間7試合がしか戦っていない。

それでも、誰もが忘れることがないカブ・スワンソンの激闘など、まさに記録よりも記憶に残る戦いを続けてきたチェ・ドゥホ。1年5カ月振りの実戦前にインタビューを試みた。


人生を左右する選択をする瞬間。その都度、自分はやりたい方を選んできました

──チェ・ドゥホ選手、ご無沙汰しております。

「お久しぶりです(笑)」

──今週末にビル・アレジオと1年5カ月振りの試合が控えています。今の体調を教えてください。

「コンディションは過去最強です。減量の方も計画通りに進んでいます。良い試合を見てもらうことができると思います」

──チェ・ドゥホ選手は2014年にUFCと契約しましたが、2017年から試合数が年に1試合となり、2019年から2023年2月までは完全なブランクがありました。この辺りの事情を改めてご本人の口から説明をしていただけないでしょうか。

「一番大きな問題は兵役でした。自分の場合は代替服務をすることになっていたのですが、どのような代替服務に就くのか決定するのに時間が要してしまったんです。その間は海外に行くことができないという韓国の法律もあって、2019年から2021年まで海外で試合をすることができなかったです。

結果的に2022年に代替服務を終え、試合ができる状態になったのですが、ケガもあって去年まで試合ができませんでした」

──兵役はもちろん韓国の男性の誰もが就かないといけない制度、MMAファイターにとってもキャリアアップに非常に影響を及ぼします。それぞれの事情があり軽々しく言えないのですが、一瞬でも10代のうちに済ませておけばというような考えを持つことはなかったでしょうか。

「確かにそういう風に考えたこともあります。同時に、早い時期に兵役に就いていたら序盤のキャリアが変わっていて、UFCで戦うことができなかったかもしれないです。なので試合ができないときも、自分のキャリアや現状をポジティブに考えるようにしていました。

人生を左右する選択をする瞬間が、人間にはあると思います。その都度、自分はやりたい方を選んできました。その結果が間違っていたかもと、後悔もしました。ただし、今となってはやはり自分の想う選択をして良かったと思えることもままあります。

本当に色々あったのですが、MMAキャリアを振り返るとカブ・スワンソン戦がそうなります。あの試合で判定負けをして、本当に悔しくてたまらなかったです。『なぜ、負けたのか』、『そもそも、どうしてオファーを受けたのか』という風にも考えました。でも今となっては、あの試合によって世界中の人に自分のことを知ってもらうことができ、応援してくれる人が増えました。

何よりUFCの殿堂入りまで果せて、カブ・スワンソンと戦ったことは間違っていなかったと今では自信を持って言えます」

──今や伝説のカブ・スワンソンもそうですし、チェ・ドゥホ選手は毎試合のように激しい試合を繰り広げます。結果、アジアでは倒し切れた戦いも、そうでなく反撃を受ける。なのでエキサイティングな試合になるのですが、ダメージの蓄積も心配ですし、試合結果としてUFCでは勝敗の数も五分です。その辺りを踏まえて、スタイルチェンジを考慮することはありましたか。

「もちろん、戦い方の細部においては見直すことは必要です。ただし、ファンに喜んでもらえる試合をするという本質は変わりません。UFCは五輪スポーツのようなアマチュアではないです。ファンに楽しんでもらうことが一番大切です。

自分自身がファンの時、PRIDEやK-1を見た時のドキドキと興奮を今も覚えています。あの時のPRIDEやK-1の選手のような戦いをファンに見せたい。勝ち負け以上に、今も拘っているのはそこです」

──では今週末の試合も激しい試合になりそうですね。

「自分としては、そういう試合がしたいです。ただし、試合が盛り上がるかどうかは拍手と同じで、両手で思い切り叩き合わないと大きな音は出せないです。だから対戦相手がどのような気持ちで戦ってくるかですね(笑)」

──長身でリーチがあり、独特の打撃の持ち主でテイクダウンもできます。

「ストライカーだとは思っています。テイクダウンとグラップリングもできる、ストライカーですね。彼の組み技を軽視するわけではないですが、グラップリングやレスリングは自分の方が上です。なので、打撃中心のファイトになると予想しています」

──そんな今回の試合ですが、どこで準備をしてきたのでしょうか。

「所属はプサンのチーム MADのままで、今も練習をしています。ただ今回の試合に向けては、初めて対策練習やコンディショニングとストレングスをジョン・チャンソンさんのコリアンゾンビMMAで集中トレーニングを行いました」

──韓国も若い世代が育っています。同様に米国で練習をするのもMMA界の常識になりつつあります。国内と海外での練習、どのようにチェ・ドゥホ選手は考えていますか。

「チームMADやコリアンゾンビMMAでの練習を通じて、韓国のMMAのレベルは相当に上がっていることを実感しています。だからといって韓国内か海外という風に二極化することなく、柔軟に考えています。国内でも十分な練習ができています。その上で海外で練習ができる状況が整えば、ジョン・チャンソンさんも行っていたアリゾナのFight Readyでトレーニングすることを考えています」

MMAPLANETでの初インタビューは2010年10月のソウルのバスターミナルで行ったもの。前夜のK-1 MAXにチームメイトが出場し、クミに戻る彼をキャッチ。同月30日に戦極で金原正徳戦が決まっていたが、ドゥホの負傷でキャンセルされインタビューはお蔵入りとなった

──33歳になったKOREAM SUPER BOY。それでも米国では学生と間違えられるのではないかという若々しさを保っているなかで、やはり言葉を聞くと大人になりましたね(笑)。

「MMAで飯を食うようになって長くなったなぁと自分でも思います(笑)。凄く腰が悪くて、試合ができるのかと思ってDEEPで石田光洋選手と戦ったのが、もう13年も前です(笑)。本当に日本で戦っていた時は、自分の人生のなかでも特別な時間です。そして日本のファンは、今もずっと応援してくれて本当に感謝しています」

──では、そんな日本のファンに一言お願いできますか。

「自分はRRIDEやK-1、DREAMで試合をしたいと思ってプロファイターになりました。KOREAN SUPER BOYというニックネームも日本のファンにつけてもらいました。日本のファンは自分にとって、ずっと大切な存在です。これからも応援してください」

■Pancrase346視聴方法(予定)
7月21日(日)
午前6時00分~UFC Fight Pass
午後5時45分~U-NEXT

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o UFC UFC301 チェ・ドゥホ

UFC303:第6試合・シャルル・ジョーデイン vs. ジェアン・シウバ

フェザー級だったが、シウバが1.5ポンドオーバーし、キャッチウェイトに。

ジョーデインはUFC6勝6敗1分。勝ったり負けたりで典型的な中堅ファイターだが、日本でも戦っていて知名度の高いチェ・ドゥホやクロン・グレイシーに勝ったことで知られている。試合内容は、他の誰であっても勝てただろうという内容ではあったが。キャリア15勝で判定は2回のみ(うち1つはクロン戦)とフィニッシュ率が高い一方、7敗のうち6敗は判定負け。28歳。

シウバは今年1月にUFCデビュー。相手は代役でUFC契約を果たした選手で、破壊力あるパンチを打ち込み1RKO勝ちしたが、正直相手の実力がなさすぎて、シウバの実力については判断に迷う結果だった。5月に地元ブラジルでのUFC301に出場予定だったが、計量当日に相手の減量による体調不良で中止となっていた。今回は自身が計量失敗。27歳。

 

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AB Black Combat DEEP Gladiator K-MMA MMA MMAPLANET o PRIDE RIZIN ROAD FC Special UFC キム・ジェヨン ジョン・チャンソン チェ・ドゥホ ライカ 修斗 岡見勇信 海外

【Special 】K-MMA、2023年・秋。修斗で岡見勇信戦、キム・ジェヨン「衰えたという声に負けない」

【写真】この試合に向けて取材後に米国で練習をしてきたという話も伝わってくる――キム・ジェヨンだ(C)MMAPLANET

日本と韓国、MMAにおいても永遠のライバルである両国。Road FCを頂点とするK-MMAは規模的には日本のRIZINのようなビッグステージを持たない。対してUFCファイターの評価は引退したコリアンゾンビに代表されるように、韓国勢の方が高い。9月のDEEP vs BLACK COMBATで後者が日本の老舗を圧倒した。日韓関係に少し変化が見られるようにもなった10月最終週に訪韓、K-MMAの今を歩いた。
Text by Manabu Takashima

特集「K-MMA、2023年・秋」。遅まきながら第二弾は12月2日(土)に東京都江東区の豊洲PITで開催されるプロ修斗公式戦=FIGHT&MOSHで岡見勇信と戦うキム・ジェヨンの声をお届けしたい。

MMAデビューは2004年2月――キャリア19年、K-MMA界の生き字引といえるキム・ジェヨンにとっての岡見勇信戦とは。


――12月2日に修斗で岡見選手と戦うことが決まりました。今の気持ちを教えてください(※取材は10月25日に行われた)。

「岡見選手のようなメジャーなファイターと戦うことは、自分の格闘技人生のなかで、一番のチャンスが来たという感じです。岡見選手と戦える日が来るとは、全く期待をしていなかったので。これが2年振りの試合になるのですが、この間にケガもあり潮時かと考えることもありました。でもまだ辞められないと1年前に思い直し、トレーニングに戻りました。そのような過程があったので、今回のオファーは本当に嬉しかったです」

――2004年にソウルで行われたGladiatorの旗揚げ戦を取材した際、初めて韓国のMMAジムを訪れさせてもらったのですが、チーム・タックルに既にキム・ジェヨン選手が在籍しており極真空手出身だと聞かされたことが思い出されます。いわば韓国MMA界のパイオニアです。

「あの頃は情熱と根性だけでMMAをやっていました(笑)。その情熱は自分だけでなく、大韓民国のMMA関係者が持っていたのでキム・ドンヒョンやジョン・チャンソン、チェ・ドゥホら有名な選手が生まれたと思います。自分の韓国のMMAの発展に役立とうと頑張ってきました」

――今、名前が挙がった選手たちはUFCファイターになれました。一方でキム・ジェヨン選手はあの場で戦うことがなくても、ここまでキャリアを積んできました。

「UFCが30歳になった選手と契約したがらないのは、その後の伸びしろを考えても理解できます。同時に30代の壁を感じ取る人が多いことは知っています。ただしMMAは五輪競技ではないので、精神力や技術力で乗りこえるモノがあります。自分自身、UFCがMMAを続ける上での唯一の目標ではなかったです。そして30歳を過ぎても、強くなれる方法は存在しています」

――なるほどぉ。UFCだけが目標でなかった。では、キム・ジェヨン選手はなぜMMAを始めようと思ったのですか。

「もう大昔の話ですね(笑)。自分が極真空手を始めたのは、強くなりたいと思ったからです。そしてMMAを見た時、ここで勝つことが強さに通じると思って始めました」

――当時の韓国のMMAはイベントができても、継続して活動できるところがSprit MC以外はほとんどなかったです。当時、MMAが韓国に根付くという希望を持っていましたか。

「何度も『もう少しだけ耐えてみよう』という繰り返しでしたね。Sprit MC以外でも自分が競技生活を続けることができたのは、応援してくれる方の支えがあったからです。まぁ韓国国内だけでなくMMAにはUFCやPRIDEがあったので、ジムの指導をしてスポンサーの協力を得られてことで、生活はできました。ただABCを始め海外で戦うことで、国内の選手よりも待遇は良くなり、その時に『やっていける』と思うようになりました。若い頃はガムシャラに突っ走って、やるだけやろうという風でした(笑)」

――韓国のMMAは活動開始同時は打撃が強く、組みに課題があるという時代もありました。その後の技術の変革を常に向き合ってきたかと思います。

「MMAデビュー直後は自分も極真空手出身のアグレッシブなストライカーでした。今も指導をしてくれているパク・ヒョンウク監督に出会ってから、MMAに合う打撃、MMAに合うクリンチ・レスリング、MMAのための寝技を教えてもらいウェルラウンダーに成長することができました」

――技術力が進歩してくると、最終的には気持ちの強さが欠かせないのもMMAだと思います。そのなかで極真でガンガンとやりあってきた経験というのは生きてくるものでしょうか。

「自分の考えでは、極真空手はMMAにあまり役立たないです。自分は極真の癖を直すために苦労をした口です(苦笑)。やはり極真がガンガンとやりあえるのは、顔面を守る必要がないからで。あの距離をMMAで戦うには、それだけの防御と攻撃が必要になってきますが、極真はそこを省いてあの攻防があるわけなので」

――精神的な支柱にもならないですか。

「MMAと極真は別物です。自分はミドル級としては背も低く、リーチも短いので精神論を武器に戦うことはできない」

――押忍、忌憚のないご意見をありがとうございます。ではキム・ジェヨン選手が40歳になるまでMMAを続けることができたモチベーションとはどこにあったのでしょうか。

「プロMMAファイターを続けることができたモチベーションは、チームの存在です。このチームで皆で練習を続けることが、MMAを戦う目的であり、どこそこで戦いということが目標ではなかったので。このチームで活動し、皆と刺激しあい成長することが自分のモチベーションですね。

引退するまで、世界中の強者と可能な限り戦いたいと思っています。過去のキャリアを振り返ると、拘り過ぎることがあり過ぎたり――反省することが多いです。もっとできることもあったと思います。後悔することも多かったですが、そういう時にもチームの皆が支えてくれました」

――さすがACBで戦った選手の言葉は説得力があります。

「ACBはUFCで戦う力がある選手だらけだと聞いて、戦ってみたいと思いました。当時は米国のサイトでアジアのミドル級で1位だったので、やってやろうと気持ちになったんです。だからこそ、今回は岡見選手のような強い選手と戦えて嬉しいです」

――最近の岡見選手のパフォーマンスを見て、どのような印象を持っていますか。

「最近の岡見選手は、以前より衰えたという風に見られていますが、だからこそ強くなれる。自分もそのような声……衰えたという声に負けないように努力して、強くなっています。だから、岡見選手を相手に全く気を緩めることはないです。岡見選手はクリンチが強く、プレッシャーも凄いです。そこに負けないように対策し、岡見選手だけでなく30年間、格闘技をやってきたキム・ジェヨンを倒せる試合をしたいです」

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KAREN MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 キック チェ・ドゥホ パンクラス ボクシング ムハンマド・サロハイディノフ 亀井晨佑 井村塁 住村竜市朗 佐藤生虎 余勇利 冨樫健一郎 安藤武尊 山口怜臣 岸本泰昭 川中孝浩 平田直樹 押忍マン洸太 新居すぐる 松岡嵩志 松本光史 林源平 河村泰博 牛久絢太郎 矢澤諒 神谷大智 秋葉太樹 笹晋久 粕谷優介 葛西和希 藤田大 藤野恵実 遠藤来生 長南亮 雑賀ヤン坊達也 高本千代

【Pancrase337】ザ・七転び八起き=松岡嵩志─01─「もうMMAは終わり」からの「ダメだ。まだ──」

【写真】1991年生まれの32歳。雑賀ヤン坊達也、冨樫健一郎、松本光史、粕谷優介、岸本泰昭、横山恭司、牛久絢太郎、林源平、そして──チェ・ドゥホ。これだけの面々と戦ってきた(C)SHOJIRO KAMEIKE

24日(日)、東京都の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE337で、松岡嵩志が葛西和希と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

松岡のプロデビューは2008年。MMAキャリアは14年間と、ベテランの域に達している。しかしその14年間は決して平坦なものではなかった。パンクラスのニューエイジ戦線からトップファイターとの対戦を経て、松岡が打撃主体からオールラウンドのMMAファイターへ進んできた道程を訊いた。


――MMAPLANETでは今回が初のインタビューとなりますが、どうしても松岡選手にお聞きしたいことがありました。雑賀ヤン坊達也戦が決まった際、プレスリリースで「格闘家の3大親方と言えば、藤野恵実、長南亮、そして松岡嵩志だ」と書かれていましたが……。

「アレですか(笑)。昔、専門学校に通っている頃に、あまり練習できていなくて太ってしまった時期がありまして。その時に北岡さんに『親方感が出ている』と言われて、親方という言葉が内輪で広まっていたんです」

――親方と呼ばれる職種でも何でもなかったのですね。

「それもよく言われました。『大工か何かやっているの?』って。僕としては藤野選手や長南さんと並べていただいて、嬉しかったです(笑)。でも藤野選手は僕のせいで巻き込まれていまい、すみません!」

――アハハハ、いきなり余談で失礼しました。まずは格闘技を始めたキッカケから教えていただけますか。

「僕たちは地上波で格闘技を視ていた世代で、中学校を卒業したら格闘技をやろうと考えていました。そんな時、たまたま町田へ遊びに行ったらU-FILE CAMPを見つけて。でも入会してからしばらくはキックボクシングしかやっていなくて、あまり寝技クラスには参加していませんでした」

――そこからパンクラスイズム横浜の所属になった経緯を教えてください。

「2011年ごろにU-FILE CAMP町田からキックボクシングのSTB Japanというジムに移って、ちょうどその頃にパンクラスに出させてもらえるようになりました。そのパンクラスで2015年3月に牛久絢太郎選手と対戦する前に、ロータス世田谷でプロ選手が集まって練習していることを、北岡さんのツイッターで知ったんです。北岡さんに『自分も参加させてもらっても良いでしょうか』と連絡して、そこから北岡さんには本当に良くしていただいています。

当時の僕は、どこにも所属していないフリーの状態で。ロータスの練習に参加し始めたあと、北岡さんからパンクラスイズム横浜が出来るという連絡をいただき、そこに入るしかないと思いました。もともと柔道整復師の資格を取るために専門学校に通おうと考えていたので、学校もパンクラスイズム横浜から近いところを選びました」

――ロータスでの練習に参加したいと連絡した時、すでに北岡選手とは面識があったのですか。

「いえ、なかったです(笑)」

――えっ……面識がない先輩ファイターに連絡するのも、なかなか勇気がいりますよね。

「いきなり連絡するのは失礼かと思いましたが、どうしても参加したくて……。ただ、当時の北岡さんは、傍から見ると本当に怖くて(笑)。『ロータスへ行くと練習で足を壊されちゃったりするのかな』と思いながら行きました。でもお会いすると本当に優しかったです。今でも怖いところはあるけど、あれだけしっかり怒ってくれる人とは、なかなか巡り会えないです。自分としては、ありがたいですね」

――ロータスの練習に参加するまでは打撃主体といいますか、キックボクシングで戦っていたわけですか。

「テイクダウンされなければ勝つ、というぐらいの気持ちで試合をしていました。とにかく組まれたら耐える、倒されたら背中を見せてでも立つという感じで。勝つ時はKO、寝技で一本を取るようなタイプではなかったです」

――当時は徐々に対戦相手のレベルが上がってきて、2015年から2016年にかけて、パンクラスの中でも次の時代を担う選手同士の戦いが繰り広げられていました。しかし松岡選手は2018年まで負けと勝ちを繰り返しており、当時はどのように感じていましたか。

「自分にとっては牛久選手に負けた時が、悪い転換期になったといいますか……。まさに今後上がっていく選手同士の対決だったんです。そこで牛久選手はすごく頑張って――技術的な部分以上に、自分が気持ちで負けたような試合でした。牛久戦以降の4年間は、『もう自分は上に行けないのか』と思って過ごしていました」

――……。

「その頃にはパンクラスイズム横浜に移って、一生懸命やっていました。でも、そこにビジョンがなかったです。ただスパーリングを頑張って試合に出る。その結果、勝つと負けるを繰り返すような時期でした。

実は2019年に入って、MMAを辞めようと考えたことがあったんです。2018年12月に金田一孝介選手とのランキング入りを賭けた試合で、すごい失神KO負けをして。そのあとに柔道整復師の試験があり、『もう柔道整復師の資格を取って普通に仕事をしていく。もうMMAは終わりだ』と思いました。でも国家資格を取得したあとに改めて考えた時、『ダメだ。まだ燃え尽きることができていない』と思って。MMAがなくなった自分の生活を想像できなかったです」

――1度辞めようと決めたからこそ、自分にとってMMAが必要だと気づくことができたのですね。

「そこから技術的な面でも変わってきて。金田一戦に続く平信一選手との試合を経て、組みが強くなったと明確にと思えるようになったのは岸本(泰昭)選手に勝ってからです。もともと技術的な部分では、下位の選手が相手なら勝負できていたかもしれないです。でも本番でその組みを試すのは怖くて。実際に試合で、グラップリングが強い岸本選手に勝つことができて、自信に繋がりました」

<この項、続く>

■Pancrase337対戦カード

<フェザー級KOP決定戦/5分5R>
亀井晨佑(日本)
新居すぐる(日本)

<ウェルター級/5分3R>
藤田大(日本)
住村竜市朗(日本)

<ストロー級/5分3R>
八田 亮(日本)
黒澤 亮平(日本)

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太(日本)
川中孝浩(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
河村泰博(日本)

<フェザー級/5分3R>
平田直樹(日本)
遠藤来生(日本)

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹(日本)
ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン)

<ライト級/5分3R>
余勇利(日本)
神谷大智(日本)

<バンタム級/5分3R>
山口怜臣(日本)
安藤武尊(日本)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
葛西和希(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(日本)
高本千代(日本)

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒(日本)
笹晋久(日本)

<フライ級/5分3R>
梅原規祥(日本)
饒平名知靖(日本)

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎(日本)
渡邉ショーン(日本)

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AJ・ドブソン JP・ベイス MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN51 カブ・スワンソン クロン・グレイシー シャーウス・オリヴェイラ ジェイミー・ピケット ジュリアナ・ミラー ジョゼ・アルド ダスティン・ポイエー チェ・ドゥホ テレンス・マッキニー デモン・ブラックシアー ハファエル・ドスアンジョス フアン・アルチュレタ フランキー・エドガー ブライアン・オルテガ ブラック マイク・ブリーデン マックス・ホロウェイ マルティン・ブダイ ヴィセンチ・ルケ 髙谷裕之

【UFC ESPN51】WEC&UFCで16年、カブ・スワンソン「可能な限り、最もレベルの高い場所で戦いたい」

【写真】ジェンス・パルバー、髙谷裕之、ジョゼ・アルド、チャド・メンデス、シャーウス・オリヴェイラ、ダスティン・ポイエー、フランキー・エドガー、マックス・ホロウェイ、川尻達也、チェ・ドゥホ、ブライアン・オルテガ、クロン・グレイシー、ギガ・チガゼ──とんでもない面々と戦い続けてきた(C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC ApexでUFC on ESPN51「Luque vs Dos Anjos」が開催され、コメインでカブ・スワンソンがハキーム・ダラドゥと対戦する。
Text by Manabu Takashima

ブラジリアン同朋対決、近距離の打撃の交換上等のビセンチ・ルケと柔術とレスリング、そしてムエタイの融合=ハファエル・ドスアンジョスのウェルター級戦がメインの同大会。

MMAデビューから19年、キャリア20年目を迎えたスワンソンは今年の11月で40歳を迎える。キャリア10戦目、2007年にWECと契約を果たすと──軽量級最高峰からUFCに転じ、16年間も最高の相手と戦い続けてきた。WECで5勝3敗、UFCでは13勝9敗。決して綺麗でないレコードを見て分かるように、タフな試合の連続にも関わらずオクタゴンで戦い続けているスワンソンに、長年戦続けることができる秘訣とMMAに賭ける想いを尋ねた。


――カブの試合を初めてライブで取材させてもらったのは、2007年12月。WECでのジェンス・パルバー戦でした。あれから16年が過ぎて、今もUFCで戦い続けている。本当に尊敬します。

「ありがとう。今も他の選手と競い合うことが好きでたまらないんだ。自分の力でソレが可能な限り、最もレベルの高い場所で戦いたいと思っている。そうは言っても、近いうちにキャリアを終えることは間違いない。でも、少しでも子供達に自分が戦っているところを見せて、彼らの記憶に残るようにしたいんだよね。その後は指導に専念したいと思っている」

──2017年から2019年にかけて4連敗という苦しい時を過ごしましたが、その際も引退は考えなかったですか。

「あの時は、ジムでの練習で日々成長しているのに結果に表れず、凄くフラストレーションが溜まっていた。もっとやれると信じていたから、あの時期に引退を考えたことはないよ。ただ勝利を欲していた。と同時に、少しゆっくりしないといけないことを学んだ。

結婚して、3人の子供ができ、ジムをオープンした。人生の大きな転換期にあって、それまでのようにスムーズにモノゴトを進めることができなかった。ただし、あの日々があって今の僕があると思っているよ」

──そのような時を経て戦い続けるうえで、40歳を迎えようとする今も戦い続ける。その目標をどこに置いているのですか。

「根底にあるのは、絶対的に楽しむということ。3カ月後に40歳になる今回のファイトは、今後のことを考えるうえでも大切になってくる。でもね40歳の誕生日、妻とこれからの人生について楽しく話していることは間違いないよ(笑)」

──これまで本当にタフな相手と戦ってきて、そのなかには髙谷裕之、川尻達也という日本を代表するファイターも含まれています。その両者も既に引退して、後進の育成や地域社会に根付いて健康促進という第二の人生を歩んでいます。そんな彼らとあれだけ激しい試合をしてきたカブが、今もこれだけのコンディションをキープしているのは驚異的です。

「ありがとう。ずっと20代の選手たちとトレーニングをして、同じようにハードに体を動かしている。加えてそれだけの練習をするから、体のケアをしてリカバリーしっかりとしている。今も以前のように練習できるのは、コンディションをキープできていることが大いに関係しているはずだ。現役として、最後の時間をしっかりと過ごせているし、そこは本当に感謝している。体がいうことをきかなくなるまで、続けることはないからね。

それにファイト自体、若い頃と比較するとただ前に出るだけでなく、引いても戦えることを学んだ。若い時はひたすら前に出てファイトすることに夢中だった。今も積極的に攻めるスタイルを続けるいるよ、それができるのも、スマートに考えることができるようになったからだ。今も攻めるスタイルを楽しめているよ」

──そして今週末には32歳、油の乗り切っているハキーム・ダラドゥと対戦します。彼の印象を教えてもらえますか。

「ウェルラウンディットな選手だ。危険な相手だよ、3Rを通じて自分のペースで戦い続けることできる。それがUFCでは1度もフィニッシュ勝利がないことに通じている。スタミナ配分をして、時間を使って戦う。ただし、そんな彼と戦うことでイライラすることもないし、惑わされることもない。ちゃんと自分の試合ができるだろう」

──既にカブは成熟したファイターなので、躍起になって攻めてくるファイターの方が隙を見つけやすいかと思います。ただし、あの待ちのスタイルと徹底して自分を崩さないところは逆に攻略しづらくないでしょうか。

「まぁ、皆がそれぞれのスタイルを持っているからね。そして、皆それぞれ弱点がある。その弱点をついていくことが、僕の戦いだ。彼の動きを研究して、この試合用の動きもあるけど、概ねいつも通りに戦って勝つつもりだ。

僕にはそれだけの経験がある。この階級のベストファイター達と戦ってきた。彼にはない経験を積み上げてきたきたからね。コメインイベントで戦うプレッシャーも彼は経験したことがない。僕はそういう状況で戦うことに慣れている。あの状況で戦うと、普段とは違う感情がわき上がってくるんだ。ハキムがそれをコントロールできるのか、オクタゴンの中で明らかになるよ」

──そのなかで、どのような試合をファンに見せたいと思っていますか。

「ベストバージョンのカブ・スワンソンを見せたい。それはいつも心掛けていることだ。少しでも前回の試合から、成長した自分でいたい。そして、これまでと同じように攻める戦いを進化させたい。そんな風に戦えなって、オクタゴンのなかで実感できればハッピーなんだ」

──カブ、今日はインタビューを受けてくれてありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「日本には2度行ったことがあるんだ。最高だったよ。これまでに訪れたなかで、最も気にいっている場所だ。できれば今年の大晦日、友人のフアン・アルチュレタの試合の時にまた日本に行きたいと思っている。フアンは日本に行くと、そのまま居着いて米国に戻ってきた時には、いつも体重が増えているんだよ(笑)。フアンと一緒に日本に行ければ良いね。最高のファンの皆に『ハイ』と伝えてほしい」

■視聴方法(予定)
8月13日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■ UFC ESPN51計量結果

<ウェルター級/5分5R>
ヴィセンチ・ルケ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ハファエル・ドスアンジョス: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン: 146ポンド(66.22キロ)
ハキーム・ダラドゥ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
カリル・ラウントリー: 203.5ポンド(92.3キロ)
クリス・ダウカウス: 205ポンド(92.99キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ポリアナ・ヴィエイラ: 116ポンド(52.62キロ)
イアズミン・ルシンド: 116ポンド(52.62キロ)

<ミドル級/5分3R>
タフォン・エヌシュクウィ: 189.5ポンド(85.95キロ)
AJ・ドブソン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョシュ・フレムド: 189ポンド(85.72キロ)
ジェイミー・ピケット: 186ポンド(84.37キロ)

<バンタム級/5分3R>
マーカス・マギー: 136ポンド(61.69キロ)
JP・ベイス: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー: 156ポンド(70.76キロ)
マイク・ブリーデン: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル: 145.5ポンド(66.0キロ)
アイザック・ドルギャリアン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・パリジアン: 266ポンド(120.65キロ)
マルティン・ブダイ: 266ポンド(120.65キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
モントセラ・ルイス: 113ポンド(51.25キロ)
ジャケリン・アモリン: 116ポンド(52.62キロ)

<バンタム級/5分3R>
デモン・ブラックシアー: 136ポンド(61.69キロ)
ホゼ・ジョンソン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジュリアナ・ミラー: 126ポンド(57.15キロ)
ルアナ・サントス: 126ポンド(57.15キロ)

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