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【Pancrase328】陣容固まる山の手大会。透暉鷹✖亀井で暫定王座戦。令和のコールマンはネオブラ2回戦へ

【写真】引き出しを全て出して、全力で勝負にいかないといけない暫定王座決定戦に透暉鷹と亀井が挑む(C)MMAPLANET

1日(木)にRyo✖遠藤来生、5月31日(水)にフェザー級暫定王座決定戦=透暉鷹✖亀井晨佑が発表されるなどPancrase328の陣容がほぼ固まりつつある。

3月大会に続き、7月18日(月・祝)に東京都新宿区のベルサール高田馬場で開催される同大会はストロー級KOP北方大地に山北渓人が挑むタイトル戦、第2代スーパーフライ級KOPで7年振りのパンクラス登場が、最後の参戦となる清水清隆の出場も決定している。


挑戦者トーナメントを補欠戦からの出場で、準決勝を勝利したが体調不良で決勝戦を棄権した亀井に代わってファイナル進出を果たした透暉鷹は、4月大会で岩本達彦をパウンドアウトし挑戦権を獲得した。

しかし、王者ISAOの負傷で挑むベルトは暫定王座、対戦相手は亀井に変更された。世界のMMA界の趨勢は王者のタイトル戦回避と暫定王座決定戦という流れになっている。

Bellatorではウェルター級のローガン・ストーリー、バンタム級のラフェオン・スタッツ、ONEでもヘビー級のアナトリ―・マリキンが暫定世界王者で、UFCでは今年になってバンタム級のピョートル・ヤンやヘビー級のシリル・ガンヌが、正規王者との統一戦に出場し敗れている。

国内に目をやると、DEEPでフライ級正規王者の神龍誠が暫定王者の藤田大和を破り王座統一をしたが、王者がUFCやONEなど海外のプロモーションとエクスクルーシブ契約を結び、国内ではRIZINを活動拠点にしてケースでは、返上→王座決定戦という状況も少なくない。

UFCは絶対としてBellator、あるいはPFL、ONEやRIZINというキャリアの上がりとなるプロモーション以外では、返上→新王者決定でなく、暫定王者が増えているのが現状だ。

そんな暫定王座決定戦に臨む亀井は勢い上等、今大会で再起戦を戦う中田大貴を挑戦者決定T初戦で下している。亀井は長いリーチを生かした打撃と組み、下からも攻めることができるファイターだ。

そんなフィジカル的な側面と同様に注目されるのが、メンタル面だ。中田戦で見せたドロドロのファイトでのスプリット判定を勝ち取った意志力を、亀井は組みの圧が強い透暉鷹に持ち続けることができるか。

昨年5月に勝利まで1秒という時点で、RYOにギロチンで逆転を許した敗北以来、透暉鷹は勝負所を見極めと終わらせるという意識が増したように感じられる。同時に、その見極めを難しくさせるのが亀井のスタイルだ。両者にとって全てを曝け出して勝つ必要がある──結果的にISAOが優位に立つ暫定王座決定戦、それだけの激闘必至なマッチアップといえる。

また今大会はネオブラTも5月の品川インターシティホール大会から引き続き、2回戦実施される。

フェザー級では令和のマーク・コールマン=藤波勇飛が糸川義人と戦う。バンタム級で打撃が上達した田嶋涼が、キャリアの仕切り直しをはかる鬼神光司と、初戦をクリアした4名中、3人がパラエストラCNWというフライ級では大野友哉✖伊藤まこと戦というパラ千葉✖パラ柏対決が実現──要注目だ。

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ISAO o ONE RYO パンクラス 透暉鷹

PANCRASE327:第2部第2試合・岩本達彦 vs. 透暉鷹

フェザー級トーナメント決勝戦。勝者がISAOのタイトルに挑戦する。岩本2位、透暉鷹3位。

183cmのバトルタワー岩本は2020年のネオブラ王者。ネオブラ後の初戦はRoad to ONEで同じ年のライト級ネオブラ準優勝で階級を下げてきた中田リッチ大貴にKO負け。トーナメント一回戦では元OUTSIDERのRyoから1Rキムラでタップアウト勝利した。

本来は逆ブロックを勝ち上がった亀井との対戦予定だったが、一回戦でのダメージにより、主催者判断で出場を見送り。リザーブマッチに勝利した透暉鷹が決勝に進出する。圧倒的フィジカルでパンクラス出場から2連勝していた透暉鷹だが、昨年Ryo相手に試合をリードしていながら、終了間際にかけられたギロチンで失神し一本負け。リザーブマッチでは2019年のネオブラ覇者名田に2Rチョークで一本勝ち。

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ISAO o UFC パンクラス

PANCRASE327:第1部第4試合・平信一 vs. 粕谷優介

ライト級。

ZST王者の暴走柔術平はパンクラス2勝3敗。前戦は2年ぶりの試合となった髙橋Banchoを2RKOで下した。

UFCファイターの粕谷だが、パンクラス戦績は1勝4敗。フェザー級で松嶋とISAOに破れると、階級を上げ菊入に勝利し、それが評価されてサドゥルフ・ソリホンとの暫定王座決定戦に抜擢されたが2RKO負け。2年ぶりの試合となった昨年6月の試合は松岡に22秒でKO負け。

いきなり組んでいった平だが、粕谷受け止めると投げてテイクダウン。サイドからマウントを狙う。下から殴る平だが押さえ込まれている。マウント。うつ伏せになった平からバックマウントを奪い四の字バック。チョーク。やや斜め。外れて逆の腕で絞めるがこれも決まらず。背中の粕谷に強いパンチを入れていく平。粕谷腕十字へ。肘を抜いた平が鉄槌を落とす。粕谷足関に移行。しかし平がパンチを入れていく。残り10秒で立ち上がり鉄槌連打。ホーン。

1R三者粕谷。

2R。平また突っ込んでいくが、受け止めた粕谷がまたテイクダウン。寝かせようとする粕谷だが、平立った。しかしボディロックを放さずテイクダウン。またバックへ。正対しようとする平だがしっかりバックについている。平はまた背中の粕谷にパンチを入れる。チョーク。入った。平タップ!

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ABEMA ISAO MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase327 RYO パンクラス 中田大貴 亀井晨佑 名田英平 岩本達彦 透暉鷹

【Pancrase327】亀井がドクターストップ。岩本達彦✖透暉鷹でフェザー級挑戦者決定戦

【写真】ISAOへの挑戦に向けて、期待値をあげるファイトに期待(C)NOBU YASUMURA

29日(水)にパンクラスから4月29日(金・祝)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase327でフェザー級次期挑戦者決定T決勝戦として、岩本達彦✖透暉鷹の5分3R戦が組まれることが発表されている。

21日の高田馬場大会で同トーナメント準決勝2試合=岩本達彦✖RYO、亀井晨佑✖中田大貴と予備戦の透暉鷹✖名田英平が行われた。


そして岩本がキムラを極めて一本勝ち、亀井はスプリット判定勝ちを収め、透暉鷹はギロチンで名田からタップを奪っている。

この結果、今回の決勝戦は岩本と亀井の間で争われることになっていたが、亀井がドクターストップで欠場に。透暉鷹に今回のチャンスが巡ってきたことになる。

ちなみに透暉鷹はRYOにギロチンで試合終了1秒前に敗れているが、それまでは関節技を凌ぎトップ奪取で攻勢だった。押し込んで上を取る行為では補欠戦上がりの透暉鷹が有利と見てもおかしくはない。そして岩本が下からの極めがある。

この試合、もちろん勝利が絶対だ。挑戦者決定トーナメント決勝での敗者には何も残らない。そのうえで両者に求めたくなるのはISAOに勝てるかも──という期待感をファンが抱く試合だ。

岩本は簡単に組ませない、打撃で突き放すこと。そして、組まれると極め切ること。対して透暉鷹はスピード、離れている時もそうだが、組んで押し込んだ際の次の手まで。僅かインタバーバルは1カ月強、目前の相手に勝つことが絶対という状況下で、上記の成長が見られた時、このトーナメントは実施した価値が生まれる。

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ISAO o ONE RYO 透暉鷹 遠藤来生

PANCRASE326:第2部第3試合・岩本達彦 vs. Ryo

フェザー級王座挑戦者決定トーナメント一回戦。岩本2位、Ryo4位。王者ISAOへの挑戦権を賭けた4人トーナメントの初戦。

2020年のネオブラ王者岩本。フェザー級で183cmの長身。Road to ONEではランキング1位の中田に1RKO負けしているが、パンクラスではネオブラでの3試合、昨年9月の遠藤来生戦の4試合すべてがフィニッシュ勝利。

柔道バックボーンのRyoは透暉鷹相手にグラウンドで下になる展開から、残り1秒での劇的なギロチン一本勝ちでランキング上位に入ったものの、昨年9月の中田戦は、1Rにダウンを奪いながら中田の脅威のリカバリーに消耗しての逆転判定負け。

岩本の左がヒット。バランスを崩したがRyo出ていく。パンチを入れたRyoがタックルへ。Ryoストレートフットロック。岩本もストレートフットロックを返すが、決まらないと見て外ヒールへ。解除して上になるRyo。岩本下からキムラ。がっちり入りRyoタップ!

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ISAO MMA MMAPLANET ONE PANCRASE Pancrase321 Ring Girl Special 中島太一

【Monday Ring Girl】Pancrase321

毎週月曜日にラウンドガールをご紹介する「MONDAY RING GIRL」。第393弾は2021年5月30日(日)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されたPancrase321のリングガールです。

<関連レポート>
【Pancrase321】スクランブル&共に流血の大激闘! ISAOが中島太一を判定で下し、3度目の王座防衛em>

(C)MMAPLANET

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ABEMA ISAO MMA MMAPLANET ONE PANCRASE Pancrase326 RYO ロッキー川村2 上田将竜 中田大貴 久米鷹介 亀井晨佑 仙三 内藤由良 名田英平 小川徹 岩本達彦 松岡嵩志 松本光史 林源平 猿飛流 葛西和希 藤野恵実 透暉鷹 雑賀ヤン坊達也

【Pancrase326】3つ目のタイトル戦は小川×猿飛流。中田×亀井&岩本×Ryoのフェザー級T、葛西×松本も

【写真】互いに戦っておかなければならない相手との試合、だ(C)MMAPLANET

24日(月)から本日26日(水)に掛けてパンクラスから3月21日(月・祝)に東京都新宿区のベルサール高田馬場で開催されるPancrase326の追加カードが3日連続で発表されている。

内藤由良×ロッキー川村2の間でミドル級王座決定戦、女子ストロー級タイトル戦=藤野恵実×KAREANに続き、3試合目のタイトル戦=フライ級KOTCが同大会で組まれる。24日(月)に同日付でフライ級正規王者の仙三が「王座防衛戦の見通しが立たない」ということで返上し、暫定王者から正規王者となった小川徹に猿飛流が挑戦することが決まった。


両者は昨年行われた暫定フライ級王座トーナメントの準決勝で勝利し、王座決定戦を戦う予定だったが猿飛流の負傷で予定通りに試合が消化できず自動的に小川の腰にベルトが巻かれることになった。

その小川は本来、王座決定戦がマッチアップされる予定だった昨年10月大会で、上田将竜を相手に3度目の正直となる判定勝ちで初防衛に成功している。両者にとってまさに未完の対決──猿飛流が追う立場で実行される。

火曜日にはフェザー級KOPのISAOへの挑戦権を賭けて、4人制の王座決定トーナメントが組まれることが公とに。準決勝が3月大会、決勝は4月29日の立川大会で組まれる。

状況によっては、ワンナイトよりも過酷なトーナメントはランク1位の中田大貴と同3位の亀井晨佑、同2位の岩本達彦と 同4位のRyoの間で準決が実施され、補欠戦ではランク5位=透暉鷹×ランク8位=名田英平も決まっている。

本来、ランクに基づいた4人制トーナメントは1位✖4位、2位✖3位が戦うところだが、既に中田がRyoとパンクラスでなくRoad to ONEで岩本に勝利していることが初戦の顔合わせに関係しているのであろう。

また補欠戦出場選手を加えると、トーナメント出場選手の相関関係はRyoが透暉鷹、岩本が名田に勝利しており、亀井は誰とも拳を交えたことがなくトーナメント中に誰と対戦しても初顔合わせとなる。

そして本日発表されたのは葛西和希×松本光史のライト級戦だ。

昨年9月に暫定タイトルコンテンダー林源平で判定ながら完勝した葛西に対し、松本は12月大会で松岡嵩志に衝撃的な76秒KO勝ちで再起した。KOP久米鷹介もそうだが、勝者が雑賀ヤン坊達也との絡みも期待したくなる──勝てば確実にゲインする顔合わせだ。

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ISAO MMA PANCRASE Pancrase326 Pancrase327 RIZIN RYO ニュース 中田大貴 亀井晨佑 修斗 内村洋次郎 名田英平 堀江圭功 岩本達彦 透暉鷹

【パンクラス】ISAOへの挑戦権を賭けフェザー級 4-MAN TOURNAMENT開催!

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絶対的な長期政権を築いているパンクラスフェザー級チャンピオンISAOへの挑戦権を賭けフェザー級 4-MAN TOURNAMENTが開催される事が発表されました。3月21日のPANCRASE326で1回戦、4月29日のPANCRASE327で決勝が行われます。出場選手及び1回戦の組み合わせ対戦カードは次の通り。

【フェザー級 4人トーナメントAブロック】
中田大貴(和術慧舟會HEARTS)
亀井晨佑(パラエストラ八王子)

【フェザー級 4人トーナメント Bブロック】
岩本達彦(BLOWS)
Ryo(RINGS)

【フェザー級 4人トーナメント・リザーブマッチ】
透暉鷹(ISHITSUNA MMA)
名田英平(総合格闘技道場コブラ会)

今回のトーナメントの大本命にして注目はやっぱり中田大貴でしょう。RIZIN TRIGGER 1stで堀江圭功を相手に壮絶なタフファイトを展開。堀江のパンチを被弾して出血しても笑いながら前に出る姿は恐怖すら感じました。その姿に堀江が若干後退していたのが印象的です。トーナメントに出場する岩本をKOして、Ryoにも判定勝ちした実績もあり、優勝候補筆頭と見て間違いありません。

ダークホースはリザーブマッチにエントリーされた透暉鷹。2019年に修斗フェザー級新人王に輝き、パンクラス参戦後は田中半蔵や内村洋次郎に判定勝ち。大逆転負けを許したものの、試合終了寸前までRyoをグラウンドで完封していた試合運びも見逃せません。

中田がぶっちぎるのか。思わぬ伏兵が飛び出してくるのか。誰が勝ってもニュースター誕生の予感ひしひし。出遅れ気味だった2022年のパンクラスが好カード連発で一気に大外から巻き返してきた。
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GLORY ISAO YouTube   ボクシング

ボクシングで殴られたい🥊スパーリングとミット打ち。実戦をしばらくやっていないと衝撃が欲しくなる時がありませんか?今年もよろしくお願いします。

格闘技の経験者あるあるかもしれませんが、他のスポーツでは味わえない高揚感があります。例え、やらない期間があったとしても1日でもやれば継続していることになり、復活できました。朝活気持ちいいです‼

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
▷目次
0:00 OP
0:13 ミット打ち
2:01 マスボクシング
3:31 スパーリング (殴られます)
5:50 ED

【Twitter】YouTube関係など、つぶやいています。

   

Glory written by ISAo 作曲者プロフィール https://dova-s.jp/_contents/author/pr…

#vlog #趣味 #健康ボクシング

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ISAO MMA RIZIN RIZIN TRIGGER01 RYO ブログ 中田大貴 堀江圭功

【RIZIN TRIGGER01】「死ぬより、生きる方が辛いぐらいの状態で生きていく」。堀江圭功戦前の中田大貴

【写真】相当の覚悟でいることを、相当な勢いで口にしていた中田(C)MMAPLANET

28日(日)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01で元UFCファイター、国内フェザー級のトッププロスペクトの堀江圭功に中田大貴が挑む。

キャリア4勝1敗、殴られて殴り──令和の激闘王が、3週間弱のスクランブル発進で堀江と対戦する。パンクラスのデカゴンでは恒例となった英語でのダナ・ホワイトへのアピールに象徴されるように、中田の目標はUFCだ。その彼にとってRIZIN TRIGGERでの堀江戦はどのような意味を持つのか。

「駆け引きはしない」、「何があっても動きを止めない」。「死ぬより、生きる方が辛いぐらいの状態で生きていく覚悟ができている」。中田は自らのMMAと、進む道をこのように表現した。


──突然のTRRIGER出場、そして対戦相手は堀江圭功という過去最強の相手です。

「そうですね。話を頂いた時に、その場で『やります』と返事しました。そこからパンクラスの了解を取ろうと思ったのですが、堀江選手サイドから僕の映像が欲しいという連絡があったみたいで、もう知っているような状況でした。

今回は急遽出場という話が挙がった助っ人出場のようなものですし、パンクラスの選手として戦うつもりです──と伝えました。これからもパンクラスで戦い、ランキング戦を挟んで、タイトルに挑戦したいという気持ちでしたし、TRIGGERからオファーがあるなんて全く頭になかったですしね」

──パンクラスサイドの反応というものは?

「前回の試合でケガをしていたので、そこを心配してくださいました。でも、もう戦える状態でしたし堀江選手は是非とも戦いたい相手だったので了承してくださいました」

──中田選手といえば、もはや恒例となった感もある試合後の英語でのダナ・ホワイトへのアピールですが、UFCを目指すうえで今回のTRIGGERへの出場はどういう意味があるのでしょうか。

「正直、僕の頭のなかにRIZINはなかったです。僕はパンクラスのタイトルを獲って、UFCへ行きたいと思っていました。ただ現状だとパンクラスでISAO選手に勝ってUFCからオファーがあるとは限らないじゃないですか」

──確かに、今や日本人選手にとってUFCは狭き門になっています。

「そういうことを考えると、元UFCファイターの堀江選手と戦うのは有りだという気持ちはあります。それとTRIGGERがケージだったことも関係はしています。やっぱり自分はケージが世界の標準だと思っていて、そこで元UFCファイターを食ってやろうと思います」

──パンクラスのタイトルはランキング戦を挟んでということですが、堀江選手は今すぐにでもというのは?

「それはISAO選手のスタイルですね。戦いって相性があると思います。自分はグラップリングタイプ、特にISAO選手の相手の良さを消してくるようなスタイルとやる前に、グラップラー系のランカーと戦う必要があると考えています。堀江選手はそういうタイプでなく相性が合う。良い試合、作品になると思います」

──それにしても、思い切った決断です。

「こういう機会に勝っていかないと、UFCとか言っていられないと思います。今後、UFCでチャンスがあるとすれば、そういう状況になることも多いに考えられますし。自分はMMAで本当のスターになりたいんです。スターになるには、こういうところで逃げないで、勝つことが必須だと思います」

──単刀直入に伺います。堀江選手と真っ向勝負して勝てる自信が、どれだけありますか。

「自信はあります。なんていうのか……自分が倒れるシーンが想像できないんです。本当に覚悟を決めていると、倒れる気がしないです。それは倒される攻撃を自分が知らないだけなのかもしれないですけど、堀江選手の打撃で倒れることは想像できないです。

堀江選手に倒されている選手たちって、もうビビっていたと思います。圧力に負けて嫌がったところでもらったり、駆け引きしてもらわないファイトをしているところでもらっている。僕は駆け引きしないですから、そこがこれまで堀江選手に倒された選手との違いです」

──駆け引きをしないのが、良いことなのか……は何とも言い辛い部分ではありますが、中田選手はそれで勝ってきたということですね。

「殴られずに殴るなんて、凄く虫のいい話です」

──殴られるのが平気になるのも、怖いことだと思いませんか。

「う~ん、自分のなかの程度、具合かなって。色々な人達にダメージのことを聞いたりしていて、CTを撮っても何も出ていないですし」

──出ていれば大問題です!!

「そうですね……(苦笑)。自分のなかで、ここまでは大丈夫と折り合いをつけていくことが大切だと思っています。UFCのトップどころの選手でヤバイところになっていても、勝っていますよね。

僕はある意味、人生を投げ打ってMMAに掛けています。死ぬより、生きる方が辛いぐらいの状態で生きていく覚悟をしています。だから、殴られることとかダメージは何とも思わないです。本当に死ぬつもりなんで。僕がそうなるぐらいだったら足にしがみついても、相手も一緒に地獄に引きずり込んでやります。アッハハハハハハ」

──大笑いしていますね(苦笑)。ところで堀江選手、UFCに行く前と戻って来てから戦い方が変わってきたようにも映ります。

「そうですね、変わりましたよ。足を止めて細かく、ボクシング的になって以前の方が足を使って空手のようでした」

──それが組みとの連係に必要なアジャストだったのかもしれないですね。

「テイクダウンに行っていますよね。ただ組んでくると、ラッキーです。堀江選手、体力がないんで。むしろスクランブルになると、僕好みの地獄の展開に持ち込めます」

──地獄の展開?

「組んできたら、もう動いて動いて疲れさせまくります。堀江選手が休みたくなっても、休ませない。僕と他のファイターの違い──それは僕は絶対に休まないことです。試合中も休みたいって思う瞬間はあります。でも、その時こそ『ここで動くんだ』って自分を奮い立たせて、毎回戦ってきました。そういう勝負になったら、堀江選手はしんどくなります。そこで決めてやろうと思っています」

──師匠の大沢さんが『お前が行くところだろ』、『お前が休んでどうするんだよ』、『殴られたら、お前のモンだろう』って叫んでいますよね(笑)。

「アハハハハ」

──真っ向勝負になるか。そうならないで距離を取る場合、さらに組んで倒すことも狙わないのもMMAです。

「ローとジャブだけで、パチパチだけってのもありますよね。だから今回がどうなるのかは、蓋を開けてみるまで分からないと思います。そこは堀江選手次第です。どっちにしても、僕は追いかけますから。もうホントに、地獄の果てまで。ケージの中で戦うので、絶対に行き止まりはあります。そこまで追っかけます。いくら逃げても、僕は追いかけます。自分はそこで勝負します。

それが大沢さんが見出してくれた僕の強いところなので、そこを僕は生かして戦います。あとは足りないところ埋める、持てるカードを増やす作業は必要ですが、良いところを消しちゃうのは絶対に良くないです。

堀江選手はUFCに行く前は勢いが良かったです。でも、今の彼にはそれがない。『じゃぁ、何で勝負すんの?』って。堀江選手は今、自信を持って使えるカードがない。それが分かってない感じがします。だから僕はとしては戦いやすい相手です」

──ルールはRIZINルールです。ケージでRIZINルールと、ケージで北米ユニファイドだと、どちらが堀江選手に勝ちやすいと思いますか。

「それは……分からないです。サッカーボールキックとかグラウンドのヒザ蹴りですよね。僕から組むことはないから、テイクダウンを狙ってくるなら切ってヒザとかサッカーボールキックが使えます。どう思います?」

──個人的には両者揃って勝つ確率、負ける確立が上がると思っています」

「どういうことですか?」

──一発が当たった場合、サッカーボールキックが入ると試合終了の合図的なところがあるかと感じているので。サッカーボールキックがなければ、パウンドへ行き相手がレッスルアップ、あるいはガードワークを駆使できる機会が少なからずあるダメージでも……。

「サッカーボールキックだと、試合が終わるということですね。確かに、確かに。なるほど、なるほど。殺傷のレベルが上がりますよね、そう思います。まぁ、どっちしても削り続けます。打撃でも組みでも、もう嫌だって堀江選手が思うようになるぐらい疲れさせます」

──TRIGGER後、どのような展開を想い描いていますか。

「さっきも言ったようにパンクラスのタイトルの前に、ランカー……組みの強い選手と戦いたいです。あと……個人的に狩野(優)っているじゃないですか?」

──中田選手がプロ2戦目に黒星を喫した相手です。

「アイツにやり返したいです。でもアイツ、ランキングが下の方でチョコチョコやっているから、もうチョイ誰か上の選手に勝ってきてからリベンジしたいです。中川皓貴選手に負けて、あの選手は強いからしょうがないけど、内容が悪かった。『こんな風に負けちゃうの?』みたいな感じで。だから、ここでやるにはアイツにとって美味しすぎるから。誰か強いヤツとやって勝ったら、やってやっても良いぞって。アッハハハハハ。前に進むにしても、アイツにやり返したいって思っています。アイツも僕がトントン拍子で来ていることにムカついているみたいなんで。アッハハハハハ。

狩野、強いんですよ。でも良い相手に当てられていない。だから、アイツにリベンジして力を示してからタイトルでも良いかな……とも思います。UFCにどう行くかは、まずはパンクラスのタイトルを獲ってから、ですね」

──堀江選手に勝てばTRIGGERだけでなく、RIZIN本戦という話も十分にあるかと思いますが。

「そこに関してはやりたい人はいます。RIZINで戦いたい人が3人にいて……でも、それは勝ってから口にしようと思っています」

──では今回は英語でのマイクアピールは封印ですね。

「やります。マイクでRIZINで戦いたい選手にアピールしてから、ダナ・ホワイトにメッセージを送ります。これだけは、しつこく言いつづけてやります。勝ったら、何言っても良いですよね? それは勝者の特権だと思っています。アッハハハハハ」

──では最後にこれまでパンクラスでの中田選手の試合を視たことがないファンに、一言アピールをお願いします。

「自分はバチバチの勝負、MMAって競技のなかでのバチバチの殴り合いの勝負を見せられるので注目してください。見ている人の気持ちが熱くなる試合をするつもりでいますし、楽しみにしてほしいです」

■視聴方法(予定)
11月28日(日)
午後2分~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~スカパー!

■ RIZIN TRIGGER01対戦カード

<フェザー級/5分3R>
昇侍(日本)
萩原京平(日本)

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功(日本)
中田大貴(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一(日本)
川中孝浩(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
木下憂朔(日本)

<バンタム級/5分3R>
獅庵(日本)
魚井フルスイング(日本)

<フライ級/5分3R>
竿本樹生(日本)
松場貴志(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕(日本)
山本空良(日本)

<73キロ契約/5分3R>
奥田啓介(日本)
グラント・ボグダノフ(米国)

<バンタム級/5分3R>
釜谷真(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<キック53キロ/3分3R>
政所仁(日本)
平松侑(日本)

<キック61キロ/3分3R>
市村大斗(日本)
テーパリット・ジョウジム(タイ)

<キック46キロ/3分3R>
百花(日本)
未來(日本)

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ(日本)
藤原克也(日本)

<キック55キロ/3分3R>
森井翼(日本)
FUJIMON♡(日本)

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