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【RIZIN.30】”陰の実力者”川中孝浩と試合予想

9月19日さいたまスーパーアリーナにて開催されるRIZIN.30の試合展開を内弟子の川中孝浩選手と予想してみました。是非ご視聴ください!

■【内弟子紹介】川中孝浩選手(2010年フューチャーキングトーナメントミドル級優勝)
・Instagram : https://www.instagram.com/tk.1019/?hl=ja
・Twitter : https://twitter.com/mmagorira

■タイムコード
00:00 オープニング
00:15 川中孝浩選手について
01:34 第2試合 スペシャルワンマッチ/昇侍選手 vs. 鈴木千裕選手
03:08 第3試合 スペシャルワンマッチ/久保優太選手 vs. 太田忍選手
04:19 第4試合 スペシャルワンマッチ/佐々木憂流迦選手 vs. 堀江圭功選手
05:24 第5試合 スペシャルワンマッチ/武田光司選手 vs. 矢地祐介選手
06:10 川中孝浩選手の裏話
07:51 武田光司選手について
08:42 第6試合 スペシャルワンマッチ/浜崎朱加選手 vs. 藤野恵実選手
09:24 第9試合 バンタム級トーナメント2回戦/井上直樹選手 vs. 金太郎選手
10:36 第8試合 バンタム級トーナメント2回戦/扇久保博正選手 vs. 大塚隆史選手
12:54 第7試合 バンタム級トーナメント2回戦/元谷友貴選手 vs. 瀧澤謙太選手
14:30 第10試合 バンタム級トーナメント2回戦/朝倉海選手 vs. アラン”ヒロ”ヤマニハ選手
16:31 本当にレスリング強い人の特徴

BRAVE GYMからは久保優太選手と内弟子の武田光司選手が出場します。応援よろしくお願いします。

★【RIZIN.30】武田光司参戦!矢地選手戦への意気込み語る

★【内弟子紹介】武田光司選手(第9代DEEPライト級王者)
・Instagram : https://www.instagram.com/kouchan.081…
・twitter : https://twitter.com/koujitakeda0813?r…

★武田光司チャンネル
・www.youtube.com/channel/UCtSVXHc8d0OnmAs2j8tYCaQ

▼サラ久保ちゃんねる▼
https://www.youtube.com/channel/UC4S7…

#RIZIN
#RIZIN30
#久保優太
#武田光司
#宮田和幸
#BRAVEGYM

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DEEP MMA ONE ONE Championship RIZIN YouTube   チャンネル 藤野恵実

【Rizin.30】全試合勝敗予想!【朝倉海】【久保優太】

今回、

0:00 OP
0:32  朝倉海Xアラン”ヒロ”ヤマニハ
1:31  井上直樹 vs. 金太郎
3:02  Rizin inbo
5:15  扇久保博正 vs. 大塚隆史
5:58  元谷友貴 vs. 瀧澤謙太
7:00  浜崎朱加 vs. 藤野恵実
8:53 武田光司 vs. 矢地祐介
10:10 佐々木憂流迦 vs. 堀江圭功
12:34 太田忍 vs. 久保優太
14:53  昇侍 vs. 鈴木千裕
15:45 ぱんちゃん璃奈 vs. 百花

【長谷川賢 SNS】
twitter    https://twitter.com/kenhasegawa0226
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【エナジードリンク】
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DEEP MMA UFC UFN191 キム・ジヨン ブログ モリー・マッキャン

【UFN191】「ファイヤーフィストでミートボールを創ります」キム・ジヨン in ラスベガス

【写真】拳にキッス。両拳とも、中指が凄まじい──キム・ジヨン(C)MMAPLANET

4 日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN191:UFC on ESPN+49「Brunzon vs Till」で、キム・ジヨンがモリー・マッキャンと1年振りのファイトに挑む。

DEEP Jewelsバンタム級王者からTOP FCを経てUFC入り、オクタゴンでは3勝3敗も今回キム・ジヨンはラスベガスでキャンプを行い、マッキャン戦に挑む。シンジゲートMMAでロクサン・モダフェリとの出会い、韓国時代とは別物という練習環境を得てアジアの大砲は、どのようなファイトをオクタゴンで魅せてくるのか。

「初めてボクサーと戦える」という彼女は、バチバチの殴り合いへの期待で胸を膨らませているようだった。


──キム・ジヨン選手に再びインタビューできて嬉しいです。1年振りの試合になりますね。

「ハロー、アニハセヨ。1年振りの試合ですけど、凄く気持ちは落ち着いています。何も問題はないと思います」

──今はラスベガスに生活の拠点を置いているのですか。

「2020年に、2021年はキャンプの一部をラスベガスで行おうという計画を立てました。そして5月にポウリーナ・ボテーリョ戦が決まったのですが、負傷欠場することなり、リハビリをUFC PIでしようとラスベガスに来たんです。そして、ベガスで練習を再開し今週末のモリー・マッキャン戦が決まりました。そのまま、こちらでキャンプに入った形です」

──ベガスでの生活に戸惑うことはなかったですか。

「いえ、凄く楽しく充実した日々を過ごしてきました」

──美味しい韓国料理の店を見つけることはできましたか。

「実はUFC PIで用意された食事を摂っているので、韓国料理は食べられていないんです」

──それは残念です。秋山選手やキム・ドンヒョン選手ご用達のテールスープが凄く美味しい店があったので、今も営業中でしたらまたお教えします(笑)。

「ワァ!! ぜひ、お願いします(笑)。アイム・トライング!!」

──ところで今回の試合に向けてUFC PIで準備をしてきたということですか。

「UFC PIでリハビリを1カ月行い、それからシンジケートMMAという新しい環境を得てベースとして練習をするようになり、PIでは引き続きストレングス&コンディショニング・トレーニングを行ってきました。

シンジケートでのトレーニングは、韓国での練習環境とまるで違っていました。素晴らしいヘッドコーチとリーダー、何といっても女子選手がたくさんいて質の高いトレーニングを行うことができています。チームとして、凄く機能しています」

──シンジケートといえば、ロクサンがいますね。

「さっき言った素晴らしいリーダーというのが、ロクサンなんです。もともと、私はプロデビュー前からロクサンの試合を見ていました。スマックガールで戦っていたロクサン、私の日本でMMAのキャリアを積んできたので、ルーツが同じだと思っています。シンジケートの全てのクラスを統べる……学校で言えば、校長先生のような存在です。

強いリーダーシップで皆を引っ張ってくれて。それでも、お姉さんのように凄く良い雰囲気のトレーニングなるよう気遣いがあるんです。ロクサンは本当に言葉に言いあらわせられないほど、私の合流を歓迎してくれました。本当に温かく付き合ってくれています。

ロクサンの家に行ったら、日本のアニメーション……ワンピースやドラゴンボールのコレクションが凄くて。ロクサンがどれだけ日本が好きかも伝わってきました(笑)」

──いやぁベガスでロクサンとジヨンが仲良くしているなんて、本当に嬉しくなってしまいます。そんななか土曜日のファイトは去年の8月の敗戦以来の復帰戦、凄く大切な試合になってきます。

「正直に言うと、オファーを受けるまでモリー・マッキャンがどのような選手か分かっていなかったです。でも映像を見ると、タフなボクサーで自分を見ているようでした。ボクサー✖ボクサーですね。UFC……MMAを戦うようになって、私のようなボクシングがベースの選手と戦うことがなかったので、凄く楽しみにしています」

──マッキャンはそのボクシングから素晴らしいレベルチェンジで、ダブルレッグを決めることがあります。

「それは映像で見て、私も思いました。このオファーの前からレスリング対策はずっとしていましたし、ラスベガスに来てからもタイガームエタイのフランク・ヒックマンがこっちにいて、彼の指導を受けることで私のレスリングは格段に進歩しています。

だからモリーとの試合で、彼女が何度かレベルチェンジからテイクダウンを狙ってきて、私が切ることができると、もう仕掛けられなくなるはずです。結果、ボクシングマッチになります」

──そしてマッキャンのより、キム・ジヨンの右の拳の方がハードだと。

「私のファイヤーフィストで、ミートボールを創ります(笑)。それが答です」

──どのような試合を見せたいのか尋ねようと思いましたが、もう答を貰いました(笑)。

「ファイヤーフィストで私が勝ちます(と言って、拳にキスをする仕草をみせた)」

──土曜日の試合、本当に楽しみにしています。カムサハムニダ。

「カムサハムニダ、サンキューソーマッチ。アリガトウゴザイマス」

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DEEP ROAD FC Road FC49 シム・ユリ パク・ジョンウン ブログ

【Road FC49】女子アトム級王座決定戦へ。小狼=パク・ジョンウン「Roadの王者になり、DEEPでも……」

【写真】チビウルフ・ポーズは健在。明日の夜、どのようなパフォーマンスを魅せてくれるか。期待大のパク・ジョンウン(C)MMAPLANET

4 日(土・現地時間)、韓国はウォンジュのウォンジュ総合体育館で開催されるRoad FC59で女子アトム級王座決定戦が組まれ、パク・ジョンウンがシム・ユリと対戦する。

2015年、18歳でプロMMAデビューを果たした時の相手は藤野恵実だった。黒部三奈、ハム・ソヒら日韓のトップと戦い韓国女子MMAで最も経験豊かなファイターに成長したパク・ジョンウンだが、コロナにより1年8カ月実戦から遠ざかることとなった。

今回の試合を前にして、コロナ禍が彼女に何をもたらしたのか。また、これからについてどのように考えているのかを尋ねた。


──お久しぶりです。試合が近づいてきましたが、どのように過ごされていますか。

「御無沙汰しています。ジムの会員さんの指導をして、練習をして、いつも通り過ごしています。とても元気です(笑)」

──1年8カ月振りの実戦になります。

「久しぶりの試合なので緊張しています。一番気がかりなのは、コロナの影響でジムで練習できたり、できなかったりということを繰り返していて、今回は1カ月しか試合に向けて練習できなかったことです。これまでと比べると準備期間が短かったので、その分一生懸命練習しています」

──コロナ感染が広がってから、MMAファイター人生を考え直すということはなかったですか。

「長かったんですね。ジム経営など困難な局面もありましたけど、私はジムを代表して戦っている立場です。でも、まだこの世界でトップにもなっていないですし、ここで辞めてしまうようなことがあれば一生後悔することになるのは目に見えていたので、そういう気持ちは一切なかったです。練習を淡々としていました」

──コロナ感染拡大が収まり、渡航者への隔離措置が解除されればDEEPの佐伯代表はDEEP JEWELSアトム級王座決定トーナメントでパク・ジョンウン選手を出したかったという話をされていたことがあります。

「私自身はその話は知りませんでした。ただ、佐伯代表が韓国人選手を日本に呼びたいと言ってくれていることは伺っていました。私もDEEPから声が掛れば、絶対に試合をしたいと思っています」

──この間、パク・シウ選手が東京に滞在し、そのトーナメントに出場も含め、試合を重ねてきました。Double GFCやAngels FCという韓国内の大会で試合をしたいという気持ちになることはなかったですか。

「パク・シウ選手が日本で試合を続けていることは、しっかりと把握していました。ただ私はRoad FCの選手なので、他の団体で試合をしようとする気持ちはなかったです。逆にあのコロナ禍の状況下で大会を開いていることで、クラスターが発生しないか心配でした。この間、Road FCがイベントを行わなかったことこそ韓国のメジャー団体として正しい判断だと思っています」

──ではパク・シウ選手がチャンピオンになれなかった事実に関しては、どのように捉えていますか。

「この時期に選手が試合をできるということは、どこにいても有難いことです。ただし、彼女の判断と私の判断は関係ないです。パク・シウ選手は大島選手との試合でも、しっかりと寝技の対策はしていたと思います。現に1度勝っている相手ですし。ただ、これがMMAなんだと思います。100パーセントはありません。また次に向かって、パク・シウ選手も頑張っているはずです」

──韓国と日本が以前のように行き来できるようになった時、DEEP JEWELSアトム級タイトルはパク・ジョンウン選手のターゲットになりますか。

「私自身、前澤智選手と挑戦権を争って試合をしたこともあります。まずはRoad FCのタイトルを取り、そこからDEEP のチャンピオンも狙えることになれば光栄です」

──つまりは次のタイトル戦は落とせないということですね。一昨年、現時点で最後の試合でTKO勝ちをしているシム・ユリ選手が相手ですが。

「もう1度、試合をすることになるとは思ってもいなかったです。ただし、この間に私の研究も前回よりしているでしょうし、強くなっているはずです。今回は厳しい試合になると思うので、気を引き締めて準備しています」

──満足に練習できない時期もあったかもしれないですが、前回の試合からパク・ジョンウン選手はどこが一番成長していると思いますか。

「メンタルですね。この間、成長できたのは。そこは試合を戦ううえで、一番必要な部分ですし。そこが試合に出れば、より強くなれると思います。コロナという状況で、自分をよりコントロールできるようになったと感じています。

この状況でできることを黙々と最大限にやってきました。次の試合もただチャンピオンになるだけでなく、女子選手のモチベーションになるような選手になりたいと思っています。皆の目標になれるような。経済的に余裕ができて、女子選手の育成に役立てるならそうしたいですし、それが無理ならRoad FCと協力して、女子MMAを盛り上げたいと考えています。過去にRoad FCが行ってきたリアリティTVショーでも、女子選手の参加は少なく男子選手と戦ったりしている状況は歯がゆかったので」

──女子選手がオーディション番組で、男の選手と戦っていたのですか?

「ハイ。普通にありました……だから私が役に立てるなら、UFCのTUFのようなオーディション番組の女子版をやってみたいです」

──いつの間にか、韓国内でも最も経験が豊富な選手の1人になりました。ここでチャンピオンになると、下から伸びてきた選手の壁になるというキャリアを積んでいこうという考えなのですか。

「私は自分の立場を弁えることができていると思います。まだ韓国でもチャンピオンになっていないです。例えチャンピオンになっても、まだまだ経験は足りません。自分の力をまだケージのなかで全て見せることができたとも考えていません。

なのでチャンピオンになり、韓国の女子MMAを盛んにし……誰からも認められるような状況になって海外の試合に出ていきたいです」

──素晴らしい考えですね。パク・ジョンウン選手、今日はありがとうございました。では日本のファンに一言お願いします。

「日本で試合をしたときに、狼ポーズを日本のファンがしてくれたり……そういうことが本当に嬉しかったです。感激していました。今もSNSに日本のファンから応援のメッセージをもらいます。私は日本のファンの温かさを忘れていません。次の試合に必ず勝って、少しでも早く日本で試合をしたいと思います。引き続き、応援よろしくお願いします」

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DEEP MMA ONE RIZIN   キック ボクシング 住村竜市朗

皇治がSNSにパウンドの練習写真を公開、MMA転向か



 2021年6月27日(日)丸善インテックアリーナ大阪『RIZIN.29』にて行われた「RIZIN KICKワンナイトトーナメント」の決勝で白鳥大珠に敗れ、その進退が注目されている皇治(TEAM ONE)が、自身のSNSに「training♪」とだけ書いて画像を投稿。その画像は、仰向けになってミットを持っている相手(顔は見えないがおそらくDEEPウェルター級王者の住村竜市朗だと思われる)の片足を持って、今まさにパウンドを打とうとしている場面。手にはRIZINのオープンフィンガーグローブを着用している。

 皇治は『ゴング格闘技 9月号 No.315』のインタビューで、「自分で今後どうするかはもう決めています」と言い、「亀田興毅さんからずっと連絡をいただいているのでボクシングかもしれないですし、自分はぶっ飛んだことをしたい体質なのでMMAの話もあります」と、リングに復帰するならキックボクシング以外の可能性もあると話していた。

 秋山成勲が「総合いらっしゃい!」とコメントしているのも気になるところ。あっさりテイクダウンされて仕留められる姿しか想像できませんが…。続きを読む・・・
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DEEP DEEP103 DJ.taiki MMA RIZIN UFC 海外 神田コウヤ 関鉄矢

【DEEP103】DEEP初出場、DJ.taikiと対戦──ZST王者・関鉄矢─02─「面倒くさい試合になるでしょうね」

【写真】面倒くさい試合=しんどい試合、楽しみだ(C)TETSUYA SEKI

9月23日(木・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP103で、DJ.taikiと対戦する関鉄矢インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

海外での試合を経て、関の意識は変わった。その結果、ZSTのベルトも巻いている。しかし、そんな関に訪れた挫折ーーRIZINで、堀江圭功にKO負けを喫してしまった。山あり谷あり、そんなMMA人生のなかで関は、一つのことに気づいたという。初参戦となるDEEPで、DJ.taikiを相手に新しい関鉄矢を見せることができるか。

<関鉄矢インタビューPart.01はコチラから>


──2017年4月には2度目の海外遠征を経験しています。中国で開催されたAustralian FCで、アイコス・トレプカに3R TKO勝ちしました。

「あれは嬉しかったですね。前に中国で負けて、ずっとリベンジしたいと思っていて。海外遠征で勝つことができたのは、本当に大きかったです」

──関選手の試合は、スタンドでの打ち合いが多いですよね。今も打撃戦のほうが好きなのですか。

「好きというのもあるんですけどーー根性を見せたくなっちゃうんですよね」

──根性、ですか!?

「試合前はいろいろ作戦とか考えるんですけど、リングに上がるとスイッチが入ってしまうんです。それで試合はプランどおりにできなくて……」

──その点に関して、ジム代表の安田けんさんは、どのように言っていますか。

「試合中にセコンドから注意を受けたりします(苦笑)」

──関選手はリーチも長く、ZSTの試合でもキレイに三角絞めの形に入ったりしています。別にサブミッションができないわけではなく……。

「そうなんですよね。自分では寝技ができないとも思っていません。練習でも極めようと狙ったりもします。でも試合になると、それを出すことができなくて」

──根性を見せるという意味では、RIZINでの神田コウヤ戦(2000年8月、2RにKO勝ち)は根性勝ちのようにも見えました。最後は相手がバテたところをパンチで仕留めています。

「あの試合は、KO勝ちできたことはよかったけど、試合内容は納得いっていないです。ずっと動きが堅かったですよね。大舞台というのを意識しすぎちゃっていました。会場も大きかったですし」

──この頃、関選手はMMAを戦ううえで、目標などは生まれていたのでしょうか。

「いえ、コレという目標はなかったですね。何を目指して戦えばいいのか分からなかった、というのが正直な気持ちです。まずは、自分が出ているプロモーションで一番になりたい。そう考えていました」

──話は前後しますが、ZSTでは2017年5月に橘川尋貴選手とのフェザー級王座決定戦を判定で制して、ベルトを巻いています。

「あの試合も内容が……相手が場外に落ちた結果の判定決着でしたからね。当時、自分のことをチャンピオンだと言っていいのか、分かりませんでした。ちゃんとタイトルマッチで勝ってベルトを巻かないと、自分はチャンピオンだと言えないなと思って。でもそのあとはZSTで連勝して敵がいなくなったと思うので、今は僕がZSTのチャンピオンだと、胸を張っていえます」

──そこで2020年に入り、RIZINからオファーがあった時は、どう感じましたか。

「RIZINからオファーがあったのは、ビックリしました。出たいなぁ、とも思っていたので」

──しかし、そのRIZIN2戦目で、UFC参戦経験もある堀江圭功選手に敗れてしまいました。

「悔しかったです。それまで連勝していて、久々の敗戦でした。完全に実力で負けた。今のスタイルでの限界が見えましたね。打ち合いに固執しているわけではないんですけど、試合前に立てたプランを遂行することができませんでした。……自分の中で、頑固になりすぎている部分があると思うんですよね。とにかく次の試合で結果を出すしかないです」

──堀江戦から半年を経て、次のDJ.taiki戦を迎えます。この期間に、どれだけ変わることができたのかが大きなポイントになるかと思います。

「今までと練習内容を変えました。具体的には言えないですけど、MMAではこういうことができる、ああいうこともやれるーーそういう視野も広がってきたと思います。MMAに夢中になってきたというか」

──夢中になってきた……というと?

「今考えると、野球をやっていた頃って努力していなかったんですよ。家で素振りをしたりとか、そういうこともなかった。特に努力をしなくても、何となくこなせてしまうので」

──しかしMMAは、そうはいかなかったのですね。

「MMAって、本当の個人競技じゃないですか。試合では1対1、勝っても負けても結果は自分自身で受け止めないといけない。野球とか集団競技は、自分がミスしても他の誰かがカバーしてくれる。それはそれで良いことなんですけど、僕はそこに甘えていたと思うんです」

──……。

「MMAは果たし合い、そういう緊張感があります。ようやく分かったんですよね。MMAっていう良いスポーツに出会うことができました。今まで、これほど真剣に取り組んだスポーツは、他になかったので」

──なるほど。次のDEEP初戦は、その気持ちで迎える仕切り直しの一戦ともいえます。

「初めて出場するので、アウェイ感はあると思います。でも、それは意識しません。同じMMAなので」

──対戦相手のDJ.taiki選手の印象を教えてください。

「試合の映像は見ました。面倒くさい試合になるでしょうね」

──面倒くさい試合、というのは?

「相手はタフだし、打撃戦も上等な感じがあるじゃないですか。変則的な動きをすることもあるし。でも、もう誰にも負けない。その自信があります。DEEPでも、RIZINや海外の大会でも──どこで戦おうと、僕はトップになります」

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ABEMA DEEP MMA ONE Shooto2021#06 修斗 安藤達也 川原波輝 石井逸人

【Shooto2021#06】石井逸人の挑戦受ける、安藤達也─01─「つもり…ずっと取り組み方が中途半端だった」

【写真】ユライアが見守る中でスパーリング。アルファメールでの練習以前に、川原波輝の言葉が眠れる大器の目を覚ませたか(C)MICHINORI TANAKA

9月20日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#06で、環太平洋バンタム級王者の安藤達也が石井逸人を挑戦者に迎え、タイトルの初防衛戦を行う。
Text by Shojiro Kameike

昨年11月、元DEEP王者で修斗初参戦の大塚隆史と対戦し、1Rに右足を痛めTKO負けを喫した安藤にとっては、この試合が復帰戦となる。

防衛戦を控えて米国で練習を行っていたという安藤に、帰国直後にインタビューしたところ、彼の口から発せられたのは大きな意識改革だった。


――環太平洋王座の防衛戦を控え、今回はアルファメールで練習していたそうですね。どれくらいの期間、どこに行っていたのでしょうか。

「7月27日に日本を出発して、8月24日まで練習していました。アルファメール所属の川原(波輝、DEEPストロー級王者)選手から、『米国で一緒に練習しよう』と誘われたんですよ。

以前、川原選手が日本に帰ってきている時、KRAZY BEEで練習したことがあって。そこから川原選手と一緒に練習したいと思うようになったんです」

――そのように思ったのは?

「川原選手と僕ではスタイルが違っていて、お互いに無いものを交換できるんです。フリーになってから、一緒に練習する仲間はいるけど、『誰かが見てくれる練習』というのは少なかったんですよね。

僕も4年前にアルファメールで練習したことがあったし、今回誘われてアルファメールに行こうと決めました。自分の中では、去年11月の敗戦も大きくて……」

――大塚隆史戦で、1Rに足を傷めてTKO負けとなった試合ですね。

「はい。あの試合は、自分でも一番納得していない負け方でした。『今のままじゃダメだ』ってことが、身に染みて分かりましたね。お灸を据えられたというか。今まで自分のやり方でやってきたけど、あの負けが反省するキッカケをくれました。MMAには、いろんな攻め方がある。もっと高い水準で練習していかないとダメだと思ったんです」

――カーフを効かされたのか、アクシデントだったのか。その敗北でアクシデントとはとらえなかったということですね。

「アクシデントも含めて、負けは負け。それが格闘技じゃないですか。僕たちが求めているものは結果であり、勝利でしかなくて」

――確かに、そのとおりです。

「周りの人からも、『あれはアクシデントだったよね』と声をかけられることもありました。でも、そう言われると逆に――自分の中では、アクシデントというだけで終わらせることができなかったんです。

何よりも、完全燃焼できなかったことが、一番悔しかったです。何も出せずに、1Rにあんな形で試合が終わってしまったので。あの試合に向けて、それまでのキャリアの中で一番練習していたし、調子も良かったんですよ。それで何も出すことができずに終わって……3カ月ぐらい気持ちも引きずっていました」

――その状態を、どうやって克服したのですか。

「そんな時に、KRAZY BEEで川原選手と一緒に練習したんです。川原選手が、僕の気持ちを変えるキッカケを作ってくれました。川原選手は僕より1歳上だけど、MMAのキャリアは僕より短いんですよね」

――プロデビューは、安藤選手のほうが1年早いですね。

「でも遅く始めている分、意識が高い。そんなキャリアの差を乗り越えて、DEEPのチャンピオンになっているし、ONEにも出場しているじゃないですか。何て言うんだろう……言っていることと、やっていることが伴っているというか。ファイターとしての意識を背中で教えてくれるし、直接言ってくれることもあるので」

――川原選手からは、どのようなことを言われたのですか。

「格闘技は千日修行だと思え、と」

――千日修行……比叡山をはじめとして、天台宗の「千日歩いて悟りに近づく」ための千日回峰という修行のことですね。

「引退するまでファイターとして何ができるか毎日考えろ、と言われました。引退したら何でもできる。でもファイターとしての時間は今しかない、と。そうやって僕の意識をリマインドしてくれたんです」

――引退するまで……今、ファイターとして引退のことを考えたりすることはありますか。

「僕も、もう31歳になりました。プロデビューから8年経っているんですよ。正直、どれだけ選手を続けられるのかは分からないです。今はMMAも選手の年齢が上がっているし、頑張っている先輩方もたくさんいます。

でも、大塚さんとの試合でケガをして負けた時、『今回これぐらいで終わってよかったけど、後遺症が残るケガだったら引退だったな』と思いました。そこでファイターとしての最後を意識したんです。残りの格闘技人生、終わりを意識しながら、今できることを精一杯やらないといけないなって」

――なるほど。

「ずっと格闘技への取り組み方が中途半端だったんだと思います。もちろん自分の中では、その時にできることを全力で頑張ってきたつもりですよ。でも今思うと、それは『つもり』でしかなかったんだなって。ノラリクラリやっていたんじゃないかと思いました」

――その気持ちは、アルファメールでの練習でどう変わったのでしょうか。

「大塚さんとの試合前は、『それまでのキャリアの中で一番練習していた』って言いましたけど、そんなもんじゃないです。高いレベルで、ガッチリ練習することができました」

<この項、続く>

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DEEP DEEP103 DJ.taiki Interview J-CAGE ブログ 関鉄矢

【DEEP103】DEEP初出場、DJ.taikiと対戦──関鉄矢─01─「最初は格闘技を舐めていました」

【写真】サークルに近いケージで、DJ.taikiを相手にどのような動きを見せるか──楽しみな関(C)TETSUYA SEKI

9月23日(木・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP103に、ZSTフェザー級王者の関鉄矢が初参戦する。

キャリア序盤は黒星も多かったが、2016年末から勝ち星を重ねて、翌年にはZSTのベルトを獲得。その後、RIZIN出場を経て、DEEP初戦でベテランのDJ.taikiと対戦することとなった。

ZSTのリングでは打ち合い上等――そんなスタイルで戦ってきた関が、新しい舞台で何を見せるのか。まずは、これまでのキャリアについて訊いた。


――DEEP初参戦でDJ.taiki選手と対戦する関鉄矢選手です。格闘技を始める前は、ずっと野球をやっていたのですよね。

「小学校の時、友達に誘われて野球を始めました。小さい頃から身体を動かすことが好きだったので」

――ということは、甲子園やプロ野球を目指していたのでしょうか。

「いえ、そういうわけでもないんですよ。特に目標もなく、ただ野球をやっていたような感じでした」

――野球で憧れの選手などは……。

「特にいなかったです。誰かの試合を見るよりは、何でも自分でやることが好きでした。野球以外にもサッカー、テニスとか他のスポーツもやりましたけど、それぞれプロの試合を見ることもなかったですね」

――では、なぜ野球を辞めて格闘技を始めたのでしょうか。

「高校の時に野球部の監督と合わなくて、野球部を辞めたあと、学校も退学しちゃったんですよ。それで仕事をしながら、何か運動したいなと思って、近所にあったボクシングジムに通い始めました」

――プロボクサーを目指すのではなく運動として、ですか。

「はい。ボクシングジムに通ったといっても、月に1回ぐらいですかね。そんな生活が1年ぐらい続いたあと、友人から格闘技のジムに誘われたんです」

――関選手は1994年生まれ、10代の頃だとK-1やPRIDEなど日本の格闘技が盛り上がっていた時期ですね。

「でも、そういうのをテレビで見たこともなかったんです(苦笑)」

――えっ……同世代のファイターは、K-1やPRIDEなどを見て格闘技を始めた選手が多くないですか。

「そうですね。みんなよくPRIDEとかの話をしているけど、僕は選手のことを全く知らなくて(笑)。今のジム、SONIC SQUADに入ったのも、キックボクシングをやりたかったからで。試合に出ることも考えていなかったです」

――最初はMMAではなく、キックボクシングから入ったのですね。

「ボクシングもそうですけど、打撃競技をやりたかったんですよ。打撃のほうが、やっていても何かハッキリしているじゃないですか。SONIC SQUADではキックボクシングのクラスもあると聞いて、入会しました」

――一般会員としての入会ですね。

「本当にパンチの基本から、ジャブから教わって……。ジムに入って最初は組み技や寝技に興味がなく、打撃の時間だけ来ていました。ちゃんと寝技を練習し始めたのは、ジムに入って2~3年後ぐらいですね。入って1年ぐらいは打撃が中心でした」

――その状況から、試合に出るようになるキッカケは何だったのでしょうか。

「安田(けん、SONIC SQUAD代表)さんから『試合に出てみる?』みたいな感じで聞かれて、せっかく格闘技をやっているなら試合に出てみようか、という感じでした」

――MMA初戦は2013年10月、ZSTのSWAT!でドンキーコングNOBU選手にギロチンで勝利しています。そこで打撃ではなく、一本勝ちしているのは……。

「コーナーに押し付けられて、そのまま首に腕を回すことができたんですよ。自分が練習でやられたことを、見様見真似やってみたら極まりました(笑)」

――お話を聞いていると、どんなスポーツでもこなせてしまうタイプなのだろうな、と思います。

「そうなんです。それで最初にできちゃったら、『こんなものでいいかな』と思ってしまう。実際、最初の頃は格闘技をナメていました」

――2015年からZSTと、中国で行われたWLFでの試合まで3連敗しています。その時点で気持ちに変化はなかったのでしょうか。

「ZSTで負けた時は、負けたけど全く通用しなかったわけでもなくて。『次はいけるかな』っていう感じで考えていました。でも中国で負けて、気持ちが変わりましたね」

――2016年5月に中国で行われたWLFで、ムス・ヌエルティビエクに1R KO負け。それまでの敗戦と何が違っていたのでしょうか。

「あの試合は、本当に何もできずにKO負けして、『このままじゃ勝てない』と思いました。何回やっても勝てないなって、本当に悔しかったです。あとVTJで負けたことも大きかったですね」

――同年9月、山本哲也選手に判定負けした試合ですね。

「塩漬けされて、何も出せずに負けました。そこから、寝技をイチから勉強しようと思ったんです」

<この項、続く>

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【DEEP103】DEEP初陣で杉山廣平と対戦、駒杵嵩大─02─「全部Bランク。負けるわけにはいかない」

【写真】2019年11月にNexusフライ級王者になった時の駒杵。もっと試合が見たい選手だ(C)MMAPLANET

9月23日(木・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP103で、杉山廣平と対戦する駒杵嵩大インタビュー後編。

ZSTで竿本樹生に敗れ、MMAファイターとして限界を感じた駒杵がたどり着いたのは、修斗世界バンタム級王者(当時)佐藤将光との練習だった。
ここでは、佐藤との練習で得たMMAファイターとしての自信、そして杉山戦とその先ある世界へ懸ける想いを聞いた。

<駒杵嵩大インタビューPart.01はコチラから>


――竿本選手に敗れて、自分に足りないものが分かったということでしょうか。

「打撃が全然ダメでしたね。ちゃんと習っているわけではないから、どうしても力が入ってしまったり……。しっかり指導者の方に教えてもらわないといけないと思って、その頃に佐藤さんと練習させていただくようになったんです」

――現在、駒杵選手が所属しているジムFight Base都立大代表の佐藤将光選手ですね。

「佐藤さんはもう、キレが全然違いました。全局面で戦えるトップファイターで。練習で自分が投げようとした時、バックに回られたりとかしました」

――五輪を目指す柔道家だった駒杵選手すら、そういうことがあったのですね。

「そうやって佐藤さんと練習しながら、ちゃんとMMAをやらないと今後は勝っていけないと思ったんです。最初は坂口道場一族で練習させていただいたんですが、佐藤さんがジムを出されるというので、『僕もついていきます!』とお願いしました」

――佐藤選手との練習や指導を通じて、現在は打撃のほうも自信がついてきたのでしょうか。

「はい。でも、試合では打撃戦をやってみたいと思っていたんですけど、佐藤さんからは『驕らず、しっかり勝つことに集中しろ』と言われました。グラップラーが打撃戦を挑んで、KO負けする試合も多いじゃないですか。今はしっかり打撃をやりながら、どんな形でテイクダウンの強さを生かして戦いたいと思っています」

――以降は戦いの場をNexusに移して、2019年にはNexusフライ級トーナメントで優勝し、ベルトを巻いています。

「あの頃は、とにかく竿本選手にリベンジしたいという気持ちが強くて。そこで、Nexusのトーナメントで優勝したら竿本選手と再戦……という話になったんです」

――駒杵選手がNexusのトーナメントに出場した時、「ZST推薦選手」となっていたのは、そのような経緯があったのですね。

「はい。同じトーナメントに出る選手の試合映像を見ても、自分は勝って当たり前だと思いました」

――Nexusのベルトを巻いたとき、応援してくれている人たちの反応はどうでしたか。

「喜んではくれましたけど、そこまで大きくは変わらなかったですね。僕の目標はもっと高いところにあるし、友人からもそんな高みを求められているように感じています」

――なるほど。Nexusのトーナメント優勝後、2020年3月にZSTで竿本選手との再戦が組まれたものの、コロナ禍で大会が中止になりました。その後、同年5月にGladiatorスーパーフライ級王者の宮城友一選手と対戦して、腕十字で一本勝ちしています。

「あの試合も気持ちは同じでした。ここで負けているわけにはいかない。練習でも、自分がどんどんレベルアップしているのは感じているので」

――そして今回、DEEP初参戦で杉山廣平選手と対戦することになりました。

「DEEPからオファーを頂いたことは、すごく嬉しいし、ありがたいですね。このご時世で、大会数も少なくなっているし、そこで僕を選んでいただいたのは光栄です」

――対戦相手の杉山廣平選手は、駒杵選手が目指す舞台の一つRIZINにも出場経験があります。

「そうですね。でも杉山選手はRIZINに出て負けているので(今年3月に伊藤裕樹と対戦し、1R TKO負け)、その杉山選手に自分が負けるわけにはいかないです」

――そのような想いでいる対戦相手、杉山選手の印象を教えてください。

「MMAとして全部できる選手だとは思うんですけど、抜けている部分がない。バランスは良いけど、全てが平均的。Aランクがなくて全部Bランク、という感じです。ここで勝って、DEEPのベルトにも絡んでいきたいですね」

――ちなみに、杉山選手は両肩にあるタトゥーも印象的ですが……。

「あぁ、そうですね。僕は柔道をやっていたし、タトゥーは入れていないですけど、地元の友達は同じような感じです。母親にMMAをやると伝えた時、『タトゥーは入れないでね』と言われました(苦笑)」

――最近はタトゥーが目立つMMAファイターも多いですからね。

「はい……。正直言うと、僕も地元にいた頃は、親に迷惑をかけるようなこともありました」

――……。

「地元の友達と一緒に騒ぎを起こしたりとか(苦笑)。でも両親はずっと僕を応援してくれて、柔道を辞めてMMAをやることになっても反対せず、今でも応援し続けてくれています。それは地元の友達も同じで、みんな僕のことをサポートしてくれている。そういう人たちのために、負けるわけにはいきません」

――今、駒杵選手がMMAで目指しているものは何ですか。

「僕は柔道でオリンピックを目指していました。今そのレベルで活躍している同級生に負けないよう、MMAでいえばUFCやRIZINとか、さらに高いレベルを目指していきます」

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【写真】柔道時代の写真はなかったが、サンボで戦った時の駒杵(C)MMAPLANET

9月23日(木・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP103に、元Fighting Nexusフライ級王者の駒杵嵩大が出場し、杉山廣平と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

近年、オリンピックを目指しながらも出場が叶わず、MMAに転向する柔道家やレスリング選手は多い。今回がDEEP初出場となる駒杵も、そんなファイターの一人だ。

幼少期から柔道を始め、強化選手にまでなったものの、リオ五輪出場の夢は叶わず、かねてからファンであったMMAを始めることに。柔道時代の貯金からアマチュアの試合では勝ち進んでいたものの、一つの敗北で彼は気持ちを改め、MMAと向き合うため、修斗世界王者の佐藤将光に教えを請うようになった。

インタビュー前編では、そんな駒杵の柔道時代と、佐藤将光との出会いまでを語ってもらった。


──DEEP初参戦で、杉山廣平選手との対戦が決定している駒杵嵩大選手です。まずは柔道を始めた経緯を教えてください。

「柔道は20年ぐらいやっていました。元気が良かった僕を、親が柔道教室に入れたんです。もともと家で──戦いごっこをするとか、戦うことが大好きだったので」

──幼少期に柔道以外のスポーツはやっていなかったのですか。

「柔道以外にも野球やサッカー、陸上とか、いろんなスポーツをやっていたんですけど、一番ハマったのが柔道でした」

──数あるスポーツの中で、なぜ柔道に一番ハマったのでしょう?

「結果が出たからだと思います。柔道は小学1年生の時に、市の大会で優勝したんですよ。大きな大会ではないけど、子供にとっては勝ったり優勝したりというのは、嬉しいじゃないですか」

──それはもう、その通りですね。

「そこから柔道にハマって、『ずっと柔道をやっていこう』と思ったのは、シドニー五輪で井上先生の試合を見た時です」

──東京五輪まで全日本男子の監督を務めていた井上康生さんが、100kg級で金メダルを獲得した時ですか。

「はい。井上先生に憧れて、自分も柔道でオリンピックに出たいと思うようになりました。高校の時は国体とインターハイに出ていて、大学に進んでから全日本の強化選手にも選んでいただいて……」

──憧れの井上監督が指導していた東海大学柔道部に進んでいますが、大学時代の同期には、どのような選手がいたのでしょうか。

「リオ五輪で銅メダルを獲った羽賀龍之介や、東京五輪には出られなかったけど2017年に世界選手権で優勝している橋本荘市ですね」

──そのようななかで、駒杵選手もリオ五輪を目指していたのですよね。

「そうです。でも学生の時に強化選手から外れて、結果も出すことができなくなりました。もう東京五輪を目指すには、年齢的に難しいかなと思って、柔道は引退したんです。柔道って年齢のピークが早いんですよね」

──以前、DEEP女子ミクロ級&DEEP JEWELSアトム級王者の大島沙織里選手も、「柔道は他の格闘競技と比べてピークが早いから」と、柔道から離れた理由を語っていました。

「あっ、大島ですよね。知っています。あと本野美樹も、同じ東海大学の柔道部だったので。MMAでは渡辺華奈さんも東海大学で知っていました」

──そういえば、東海大学柔道部出身のMMAファイターは、女子は多いです。

「そうなんですよ。何かつながりがあるわけでもないと思うんですけど……男子は先輩でMMAをやっている人がいなくて」

──駒杵選手は大学時代、サンボ世界選手権にも出場していますね。

「千葉で開催された大会ですよね(2014年11月21日〜23日、千葉県成田市で開催)。声をかけていただいて出場しました。結果は5位で……ロシアの選手は強かったです(※1回戦でタジキスタンの選手に敗れるも、敗者復活戦で不戦勝後にアゼルバイジャンの選手に勝利し、3決へ。ここでカザフスタンの選手に敗れた)」

──その時点でMMAを意識していたのでしょうか。

「いえ、その時はまだ本格的にMMAをやろうとは考えていなかったです」

──本格的には考えていなかった……とは?

「もともとMMAは好きだったんです。昔から山本KID徳郁さんのファンで。KIDさんって、強くてカッコ良いじゃないですか。それで柔道時代からMMAを見ていて、『いつかやりたいなぁ』とは思っていました」

──なるほど。

「昔から、強くてカッコいい男に憧れていました。友達からも『柔道でオリンピックを目指してるんでしょ?』と応援してもらって……結果はオリンピックに出られませんでした。そうやって応援してくれている友達のために、もう一度頑張りたいと思って、MMAをやろうと決めたんです」

──結果、柔道引退後にMMAを始めることになりますが、当初の所属は「クレイジーアーマメント」でした。

「クレイジーアーマメントは、アウトサイダーに出ていた黒石(高大)さんのジムです。当時住んでいたところから近くて入りました。それが4年ぐらい前ですね」

──クレイジーアーマメントはでは、どのような練習を行っていたのでしょうか。

「ジムというよりは、自分が見よう見まねでやっていて、少しスパーリングをしてから試合に出るような感じでした。それでもアマチュアで勝ててしまっていたんです」

──ZSTのSWATでは初戦で敗れたものの、そこから4連勝しています。

「柔道から離れたあと、一般企業に就職していたんです。当時は仕事が暇な時に走って、筋トレして試合に出て。それでも柔道時代の貯金があって、組んで投げて勝てていた感じです。でも、そんなことじゃダメですよね。竿本選手に負けた(2018年8月に後のZSTフライ級王者、笹本樹生に判定負け)のが悔しくて、ちゃんとやらないとダメだと思いました」

<この項、続く>

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