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CORO DEEP DEEP113 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o RIZIN 上迫博仁 五明宏人 佐伯繁 力也 北岡悟 大原樹里 安谷屋智弘 本田良介 村元友太郎 石塚雄馬 神田コウヤ 福田龍彌 青井人

【DEEP113】ライト級選手権試合&有情と無情の狭間=北岡✖大山、青井✖五明、村元✖ビョン&etc

【写真】今回の頭抜けた充実のラインナップだ(C)MMAPLANET

20日(月)、DEEPより5月7日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP113 IMPACTの追加カードが発表されている。

既にDEEPフライ級GP決勝戦=福田龍彌✖本田良介戦が組まれている同大会だが、ライト級選手権試合=チャンピオン大原樹里✖チャレンジャー上迫博仁を筆頭に7つの3回戦と2回戦1試合=計8試合が加わった。


昨年9月のRIZINでの敗北から、今年2月にBLACKCOMBATで復活の大原は、10カ月ぶりのDEEPで2度目の王座防衛戦を戦う。挑戦者の上迫は北岡悟、石塚雄馬という元ライト級チャンピンとタイトルコンテンダーに連勝中で、フェザー級に続き2階級制覇を目指す。

2月に4年振りの勝利を挙げながら、「だから何だ」とマイクも拒否し、ケージを下りた北岡悟が大山釼呑助と対戦する。自ら目指す位置にあるファイターとの対戦に向け、北岡は7年振りとなる連勝なるか──。

前バンタム級暫定王者のCOROは、キャリア3勝6敗から4連勝で白星先行となった力也と再起戦。レスリングベースながらKOパワーを持つようになった力也が、上位勢との戦いに割って入るステップボードとするか。あるいはCOROがその上位に踏み止まるために意地を見せるか。

タイトルに絡んだ選手としては、2月大会でキャリア4戦目にして暫定フェザー級王座決定戦に挑むも、神田コウヤに判定負けを喫した五明宏人が青井人と相対する。これは、使い古された表現でいえば──裏メインといっても良い注目の顔合わせだ。

ベルトを賭けた一戦で敗れたとはいえ、組みへの対応力が予想以上だった五明が、ワンステップ上の活躍をするために──組みで守勢になった場合でも、倒せる打撃を打ち込むことが必要となってくる。青井は組み&打撃でアグレッシブに攻めてくることが予想されるだけに、MMAとしての戦いでより制圧力の高さ、強度の高い攻撃が勝敗を分ける。そんな青井✖五明戦になりそうだ。

さらにフライ級ではGP敗者組のもう落とせない崖っぷち決戦、村元友太郎✖ビョン・ジェウン戦。同じくGP組から安谷屋智弘はあの激闘の終え、決してご褒美とは決していえないHIROYAとの非情のマッチアップとなったとなった。

選手のキャリアアップとともに、圧倒的に3回戦の数が増えてきたDEEPの後楽園ホール大会では、有情と無情の狭間。絶妙の佐伯繁プレゼンツ──生き残り合戦が繰り広げられる。

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【DEEP】連勝中の力也がバンタム級元暫定王者COROと対戦!

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5月7日に後楽園ホールで開催されるDEEP 113 IMPACT。既に福田龍彌 ×本田良介のDEEPフライ級GP決勝戦が発表されていますが、新たに豪華な追加対戦カードが発表されました。

大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)×上迫博仁(NICE BAD GYM)のライト級タイトルマッチの他、北岡悟(パンクラスイズム横浜)×大山釼呑助(INFIGHT JAPAN)、青井人(BLOWS)×五明宏人(トライフォース赤坂)など好カードが並ぶ中、個人的に大注目なのはCORO(K-Clann)×力也(KING OF LIBERTY)のバンタム級ワンマッチです。

COROは石司晃一に敗れて正規王座戴冠はならなかったものの、しぶとい試合運びでDJ.taikiに判定で競り勝って暫定王者に就いたいぶし銀。負けが続いた時期もありましたが、最近では寝技での一本勝ちも増えて本格化してきました。伊澤星花との入籍の話題が先行していますが、王座獲りに向けて再出発なるか。注目です。

そして対戦相手の力也は2023年ネクストブレイクの気配満載。レスリング全日本学生選手権で2度優勝し、2014年のレスリング世界大学選手権グレコローマン59kg級で5位に入賞した逸材。MMAに転向後は寝技もさることながら、血気盛んに打撃を振るって前に出るアグレッシブな試合運びが目に付きます。

COROと同じK-Clannに所属するKENTAにはパンチの猛攻で秒殺すると、2月のDEEPではRIZINバンタム級GPファイターの渡部修斗を打撃で圧倒。開始直後からプレスをかけて左右の連打を浴びせるとダウンを奪ってパウンドアウトする衝撃的な攻撃力を見せつけました。

もしCOROにも圧勝するようだと、いよいよバンタム級タイトルショットも視界に入ってくるでしょう。勝ち方次第ではRIZINからオファーが舞い込むなんて事も。力也が連勝で一気にブレイクするか。COROが熟練の試合運びで光を消すか。楽しみな一戦が組まれました。
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5.7『DEEP 113 IMPACT』で福田龍彌 vs. 本田良介のフライ級グランプリ決勝戦



 DEEPが5月7日に後楽園ホールで開催する『DEEP 113 IMPACT』で福田龍彌 vs. 本田良介のフライ級グランプリ決勝戦を行うことを発表。

 福田は1回戦杉山廣平、準々決勝安谷屋智弘、準決勝宇田悠斗に勝利し決勝進出、本田は1回戦越智晴雄、準々決勝松場貴志、準決勝伊藤裕樹に勝利し決勝進出しています。優勝賞金は300万円です。


 また、3月25日にニューピアホールで開催する『DEEP TOKYO IMPACT 2023 1ST ROUND/2ND ROUND』の試合順が発表されています。続きを読む・・・
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ABEMA Combate Global DEEP DEEP113 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o ONE ONE FN10 PANCRASE Pancrase333 RIZIN UFC アルジャメイン・ステーリング エフェヴィガ雄志 伊藤裕樹 宇田悠斗 安谷屋智弘 本田良介 杉山廣平 松場貴志 澤田千優 福田龍彌 越智晴雄

【DEEP113】5月7日、フライ級GP決勝=福田龍彌✖本田良介が黄金週間終盤戦/MMA観戦耐久レースの大取

【写真】この試合が終了した時、日本のMMAファンはやり切った感にひたっているだろう(C)MMAPLANET

14日(火)、DEEPより5月7日(日)に東京都文京区の後楽園ホールでDEEP113 IMPACTの開催とDEEPフライ級GP決勝戦=福田龍彌✖本田良介戦が組まれることが発表されている。

昨年8月より実施されてきたフライ級GP(※福田の初戦は9月)がいよいよフィナーレを迎える。

本田は盟友・越智晴雄、松場貴志、伊藤裕樹を全て判定で下し、福田も杉山廣平、安谷屋智弘、宇田悠斗の3者を5-0、4-1、5-0で破り決勝進出を決めた。両者揃ってフィニッシュはなし、このトーナメントが如何に拮抗していたのかが分かる勝ち上がり方をしている。

そのDEEPフライ級決勝が行われる同大会が、ゴールデンウィークの最後2日間のゴールデンMMAウィークエンドの締めとなる。


4月29日から始まる黄金週間。最初の週末にはRIZIN LANDMARK、UFC FIGHT NIGHT、そしてPANCRASE333といってみれば日常的な週末のスケジュールとなっている。

一方でゴールデンウィーク終盤戦は国内のMMA大会のLIVE観戦もしくは視聴と、米国での大会をストリーム視聴しようというファンには超過密スケジュールとなる。

まず5月6日(土)は米国時間の5日(金)にコロラド州ブルームフィールドで行われるONEにとって初の米国大会=ONE FN10が午前9時から中継スタート。そして午後2時にはRIZIN42が開演となる。

翌7日(日)は午前7時からアルジャメイン・ステーリング✖ヘンリー・セフードがメイン、クロン・グレイシーが3年7カ月振りにMMAに出場するUFC288のストリーミングが始まる。午後5時半からはDEEP113、さらにこの日は米国時間6日(土)にエフェヴィガ雄志、澤田千優ともう1人日本人選手が出場予定のCombate Globalもフロリダ州マイアミで開かれ、ONEと同様にABEMAでライブ配信される予定だ。

Combateの試合開始時間は明らかとなっていないが、過去の大会は日本時間で正午か午後1時スタートが多かった。ここはUFC PPVと時間的に被るが、UFCはイベント終了後に即見逃し配信がチェックできる。

MMAファンは、この2日間は完全な耐久レース。練習に関わらず、しっかりと体力を温存してONEからDEEPまで乗り切りたい。

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DEEP DEEP Nagoya Impact2023 DEEPフライ級GP FINISH10 MMA MMAPLANET o コンバット柔術 ソーキ ボクシング 伊藤裕樹 修斗 原虎徹 本田良介 杉山廣平 村田卓実 松場貴志 田村ヒビキ 福田龍彌

【DEEP NAGOYA & OSAKA IMPACT2023】愛知・刈谷大会で杉山廣平✖原虎徹。大阪に松場貴志出場

【写真】直近の実戦で杉山は組みの強さ、ダーティボクシングの破壊力を見せた原。好勝負必至のマッチアップだ (C)MMAPLANET

7日(火)にDEEPより4月16日(日)に刈谷市産業会館あいおいホールで開催されるDEEP NAGOYA IMPACT2023公武堂ファイトの対戦カードと2日(日)に大阪市住吉区の住吉区民センター大ホールで開かれるDEEP OSAKA IMPACT2023の追加カードが発表されている。

ケージ使用の刈谷大会は午後1時開始の1st roundと午後4時半スタートの2nd roundの二部構成で実施され、1部のメインで杉山廣平×原虎徹というフライ級戦が組まれた。


杉山は刈谷の右隣の知立出身で、安城市を挟んで東にある岡崎のスプラッシュに長く在籍していたファイターで、今回の試合は凱旋マッチとなる。とはいえキャリアのステップアップを望み参戦したDEEPフライ級GPでは福田龍彌に1回戦負けを喫し、続いて昨年末には非フライ級GPファイターの柴田モンキー有哉に敗北と、トーナメント直前の試合で結果的にトーナメント決勝戦進出を決めた本田良介戦の勝利という貯金を使い果たした状態だ。

ここで迎える原は3連敗中の苦しい状態でGP出場、伊藤裕樹とスプリットの激闘を繰り広げ敗れはしたが、そのポテンシャルの高さを見せつけると、12月には小川通りを僅か84秒でKOしている。

DEEPフライ級GPは話題性の高いトーナメントだが、敗者たちはトーナメント後もトーナメント枠のないタフマッチの連続だ。そののなかで杉山は6日のFINISH10でコンバット柔術戦に出場し、村田卓実にOT勝利。掌底に頼らず、組みで村田を攻め込み実力の程を見せつけた。

杉山、原、揃ってトーナメント初戦敗退も、準決勝進出選手と遜色ない実力の持ち主──終わりの見えないサバイバルシリーズから一歩抜け出すために、ここでの勝利は絶対だ。

また刈谷大会では第2部のセミにソーキが出場し、エヴェルトン・イワナガと戦うことも決まっている。2019年6月に4年振りのファイトで修斗環太平洋ウェルター級王座に就いたソーキだが、その後も試合機会に恵まれずダイレクトリマッチとなった田村ヒビキ戦で敗れ、昨年5月に王座を失って以来の実戦。DEEP出場は実に9年8カ月振りとなる。

イベント開催まで1カ月を切った大阪大会の追加カードもフライ級──松場貴志✖早坂優瑠だ。パラエストラ加古川のチームメイト、谷岡祐樹が平松翔との大勝負に出る大会で、GP準々決勝で本田に敗れた松場が、2回戦ながら復帰戦へ。サバイバルウォーに戻るための資格が問われる一戦となる。

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DEEP DEEP112 DEEPフライ級GP o ONE   しなしさとこ パンクラス 五明宏人 伊藤裕樹 住村竜市朗 修斗 力也 北岡悟 古林礼名 宇田悠斗 山本有人 嶋田伊吹 本田良介 渡部修斗 神田コウヤ 福田龍彌 鈴木槙吾 阿部大治 高野優樹

『DEEP 112 IMPACT』試合結果


▼第9試合 宗明建設 Presents DEEPフライ級GP準決勝 5分3R
×伊藤裕樹(ネックスイチムエ)57.05kg
[判定0-5] ※28-29×5
〇本田良介(フリー)57.05kg
※本田が決勝進出

▼第8試合 宗明建設 Presents DEEPフライ級GP準決勝 5分3R
〇福田龍彌(MIBURO)57.15kg
[判定5-0] ※30-27×2, 29-28×3
×宇田悠斗(総合格闘技道場HOPE)56.80kg
※福田が決勝進出

▼第7試合 DEEPウェルター級タイトルマッチ 5分3R
×阿部大治(フリー)王者 77.00kg
[2R 2分05秒 ギロチンチョーク]
〇鈴木槙吾(Mil gracias)挑戦者 76.95kg
※鈴木がウェルター級新王者に

▼第6試合 DEEPフェザー級暫定王者決定戦 5分3R
〇神田コウヤ(パラエストラ柏)65.70kg
[判定5-0] ※30-27×4, 30-26
×五明宏人(トラフォース赤坂)65.70kg
※神田がフェザー級暫定王者に

▼第5試合 DEEP ライト級 5分3R
〇北岡 悟(パンクラスイズム横浜)70.70kg
[3R 3分47秒 ノースサウスチョーク]
×高野優樹(フリー)69.50kg

▼第4試合 DEEPウェルター級 5分3R
〇住村竜市朗(TEAM ONE)77.55kg
[判定2-1] ※29-28×2, 28-28マスト嶋田
×嶋田伊吹(FIGHT HOLIC)77.40kg

▼第3試合 DEEP女子ミクロ級 5分2R
〇しなしさとこ(フリー)43.40kg
[判定3-0] ※20-18×2, 19-19マストしなし
×古林礼名(GSB 多治見)43.75kg

▼第2試合 DEEPバンタム級 5分3R
×渡部修斗(FIGHT LYNX)61.60kg
[1R 0分27秒 TKO] ※右フック→パウンド
〇力也(KING OF LIBLTY)61.50kg

▼第1試合 DEEPバンタム級 5分2R
×山本有人(リバーサルジム東京スタンドアウト)61.60kg
[判定1-2] ※18-20, 19-19マスト山本, 19-19マストKENTA
〇KENTA(K-Clann)61.60kg

【オープニングファイト】※開場中に実施
▼DEEPフライ級 5分2R
×高柳京之介(k-clann)57.05kg
[1R 3分16秒 TKO]
〇秋元強真(パラエストラ柏)57.20kg

 2月11日に後楽園ホールで開催された『DEEP 112 IMPACT』の試合結果。フライ級グランプリ準決勝は本田良介と福田龍彌が判定勝ちし決勝進出。ウェルター級タイトルマッチは鈴木槙吾が阿部大治に2Rギロチンチョークで勝利し新チャンピオンに。フェザー級暫定王者決定戦は神田コウヤが五明宏人に判定勝ちし暫定チャンピオンに。北岡悟が高野優樹に3Rノースサウスチョークで勝利し4年2ヶ月ぶりに勝利しています。続きを読む・・・
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DEEP DEEP112 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o ニュース 修斗 宇田悠斗 安谷屋智弘 杉山廣平 柴田MONKEY有哉 福田龍彌

【DEEP112】福田龍彌、宇田悠斗戦へ「人間関係も含めて断捨離して、MMAに没頭できる環境を」

【写真】福田は語ることができるファイターだ (C)SHOJIRO KAMEIKE

今週末11日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP112で、いよいよフライ級GP準決勝戦が実施される。1月13日には都内で抽選会が行われ、福田龍彌が宇田悠斗と対戦することが決定している。
Text by Shojiro Kameike

元修斗世界王者として、福田はGPの優勝候補の1人であっただろう。しかし1回戦の杉山廣平良戦、2回戦の安谷屋智弘戦では思わぬ苦戦を強いられる場面もあった。対して、修斗世界ランカーとして参戦した宇田は、ここまで2試合連続KO勝ちを収めている。経験の福田、勢いの宇田――そんな見方も決戦を前に、福田が2021年からの環境の変化と、対戦相手について語る。


――1月13日にDEEPフライ級GP準決勝の抽選会が行われ、対戦相手が宇田悠斗選手に決まりました。試合に関するお話の前に、フライ級GPの抽選会は毎回和気あいあいとしていますね。

「アハハハ、そうですね。あんまり殺伐とした空気ではないです。僕としてはGPで対戦相手は誰でもいいんですよ。ビュッフェのように、目の前にたくさんの料理が並んでいる。でも自分の前にどの料理が出されるか分からない、みたいな(笑)。勝っていけば次々と料理が出て来るっていうのが今の状態ですね。れよりも、準決勝の抽選会は病み上がりだったほうがキツくて」

――年末年始は体調を崩していたのですか。

「年明けから風邪をひいて、4日間ぐらい寝込んでいたんですよ。熱はないし練習は始めていましたけど、それほどハードに動くのはまだ無理で。だから、抽選会の時はグッタリしていただけというか(笑)」

――アハハハ、それが殺伐とした雰囲気がなかった要因の一つでもあったのですね。とはいえ、時期的に体調を崩した際は新型コロナウイルスかどうか心配になりませんでしたか。

「あぁ、そうですね。検査もあるので大丈夫ですし、何より僕はコロナって罹るもんやと思っているんですよ。罹ったら罹ったで仕方ない。こういう言い方をしたら、コロナに罹って苦しんでいる人に申し訳ないけど……」

――今もなお、これだけ新型コロナウイルスに感染している人が多い以上、その覚悟を持っている必要はあるかと思います。

「僕が住んでいるところってテレビも地デジ対応範囲外やから、コロナ禍に関する情報も少なくて」

――えっ!? 前回のインタビューで京都市の中心部から離れたところに引っ越したとはお聞きしましたが、まさか地デジが映らない場所とは……。

「だからニュースを見るのも、練習のあとサウナに寄った時ぐらいで。といっても、夕方やとだいたい大相撲が流れているので、そんなに見ていないんですけどね。家にWi-Fiは通していて、情報はSNSから得るっていうぐらいです」

――なぜ京都の街中から、そのような場所に引っ越したのでしょうか。

「ジムから車で50分くらい行った山奥に住んでいます。いつでもMMAができる環境を、当たり前のものにしたくなかったというか。ずっと会社に勤めながらMMAをやっていたんですよ。だからってMMAを片手間でやるものにしたくない。……コロナ禍になって、MMAだけじゃなく世の中全体について考えさせられました。みんなが日常の中で当たり前やと思っていることが、すべて必要なわけじゃないことが分かってきて」

――会社に出社することなくリモートワークが多くなったのも、コロナ禍による変化の一つでした。

「それで言うと、会社に出社しないから人付き合いも減ってきました。仕事があって、人付き合いもあったうえで、練習もせなアカン。でも京都市内に住んでいると、それが当たり前にできてしまうわけですよ。すると仕事の合間に練習する……MMAが片手間になりかねなくて。そのなかで、僕はジムに来ることを特別にしたかったんです。格闘技を生業として、ジムで練習することも仕事の一つにしたかった」

――そのために会社も辞め、地デジが映らない場所に移ったのですか。

「1日1日、ちゃんと目的を持って生きる。ジムに来るのも毎回しっかりと目的を持つ。で、仕事が終わったら家に帰って、のんびりする。それが仕事じゃないですか。ちょうど子供が生まれた頃でもあったんです。子供に都会から離れたところで、ノビノビと育ってほしいという気持ちもありました」

――ただし、地デジが映る場所でも、そういった生活はできるわけですよね。

「テレビもいらんと思うようになったんですよ。今は別にニュースが教科書ってわけじゃなく、『コレってどうなんやろう?』というようなニュースも多いじゃないですか。そういうのを見てると、試合前のメンタルにも響くことがある。なんて考えると、テレビもいらんなと思って。それやったら映画を見ているほうが良いし、映画やったらネットで見られるので。人間関係も含めて断捨離して、MMAに没頭できる環境を創ろうと思いました」

――それは福田選手にとって格闘技のルーツでもある、タイでの生活につながる部分もあるのでしょうか。

「あぁ、そうですね。もともと僕は京都の嵐山出身で、ひぐらしの声が聞こえるような場所やったんです。ゲーセンもないし。かといって家の中でゲームをするわけでもない。だからゲームを通じてとかじゃなく人と人とが直接関わり、その人に興味を持つことができる環境でした。逆に都会の高校へ行ったら、そんなに友達もできんくて(笑)。

そんななかで中1の時にタイへ行ったじゃないですか。言葉も分からん状態で、身振り手振りや表情で相手が言っていることを悟るしかない。その経験が一番良かったです。おかげで言葉を信用しないというか、言葉ではこう言っているけど相手の表情や雰囲気で本心を探ることができる。そういう相手の心に対して敏感になりました。

タイから日本に戻る時、みんな言葉も分からんのに、すごく悲しんでくれて……。人って本当に悲しい時は、こんな表情するんやなってことも分かったし。そういう経験があったからこそ、コロナ禍のなかで『都会の人間関係って薄っぺらいもんやな』と思っちゃったんです」

――……。

「それで生活環境を変えて、DEEPに出るようになったのが2021年のことです。僕にとっては、2021年ってすごく大きな年やったんですよ。さらに2022年は5試合して、すべて勝つことができて良かったです」

――そんななかで、昨年12月に柴田MONKEY有哉選手が杉山廣平選手を下したあと「DEEPのベルトが欲しい」と発言しています。当日、福田選手は来場していました現在フライ級GPが行われているなかで、GPに参戦していない柴田選手の発言をどのように思いますか。

「あぁ、それですか(苦笑)。もともと僕は『チャンピオンでいたい』と思っていないので、ベルトに興味はないです。でもベルトに興味がある人はあるんやろうと思っています。ただ、もし彼にベルトを獲りたいという強い気持ちがあったなら、GPに出るのが一番の近道やったんじゃないですか。すごく良い選手やし、本人のことも嫌いなわけじゃないですよ。試合(杉山戦)もエエ内容でした。でもTPOはわきまえないとアカンよね、って思います。

彼は彼で手術したためにGPに出られなかったという事情があったんでしょう。でも僕は骨折しても出たから(昨年5月のビョン・ジェウン戦で拳を骨折し、GP1回戦の杉山戦に臨んでいる)。杉山戦の前は握力を測ったら20キロもなくて、測った病院でメッチャ笑いましたよ」

――えっ、握力が20キロ以下とは……。

「でもGPに出ると決めたら、それぐらいの気持ちでやっていますよ。これを言ったらアカンかもしれんけど、極論として『GPだから何!?』とすら思います。自分も怪我や骨折、手術もしたりしました。その時に『MMAをやりたくても、できひん』という気持ちが分かったんですよね。とにかく戦いたい。それだけです。だから次の相手――宇田君って本当の良い相手じゃないですか」

<この項、続く

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【DEEP112】フライ級T準決=福田龍彌戦に向けて。宇田悠斗「大会的にはDEEP育ちの伊藤選手優勝が綺麗」

【写真】基本ZOOM取材の時はスクショをトップ写真に使用するのですが、やはりこのインパクトには勝てず。改めて一張羅姿でいかせていだきます (C)MMAPLANET

11日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP112では、フライ級GP準決勝戦が行われる。1月13日に抽選の結果、宇田悠斗が福田龍彌と対戦することが決まった。
Text by Shojiro Kameike

修斗世界ランカーとしてGPに参加した宇田は、1回戦で島袋チカラを超高速ヒジ連打でKO。続く2回戦は村元友太郎をサッカーボールキックで退けている。こうした結果から、GPを通じて最も評価を高めているのは宇田かもしれない。そんな宇田が語る連続KO劇と、冷静な各ファイターの分析――その裏に、知られていない熱さが見えた。


こちらがZoomのスクショです。格好良いに──

――昨年12月にDEEPフライ級GP2回戦で村元選手をKO。今年に入って準決勝の組み合わせ抽選会が行われ、次の対戦相手は福田龍彌選手に決定しています。まず村元戦についてですが、サッカーボールキックによる衝撃のKO劇でした。あの試合内容は、点数をつけるとすれば何点ですか。

「あの試合は……60点ですね」

――えっ、マイナス40点の理由は何なのでしょうか。

「まずしっかりフィニッシュできたことと、練習でやっていたことが試合で出せたことが60点です。マイナス40点は、もう少し早い段階でフィニッシュできたかなというところですね。ファーストコンタクトで、相手が自分の攻撃に対して反応できていないことは分かりました。そこですぐにワンツーを打っておけば、当たったと思うんですよ。でも自分が警戒して、時間を使いすぎてしまいました」

――村元選手の動きに対して、どのような点を警戒したのですか。

「やっぱりスピードのある選手なので、カウンターを合わせてくると思って警戒しすぎてしまいましたね。1Rの1分を過ぎたあたりで、セコンドの石渡(伸太郎)さんから『相手は反応できていないから行け。勝負しろ』という指示があったんですよ。実際そこで自分の打撃も当たっていたし――もっと自分のことを信じて勝負していれば、もっと早くフィニッシュできていたと思います」

――ただ、そこでセコンドの指示も聞こえて、かつ少しでも自分から行くことができたということは、それだけ冷静だったということですね。

「すごく冷静に試合を進めることができていました。それこそアップの時から調子が良くて。周りの声も聞こえていたし、パフォーマンスはメチャクチャ良かったです」

――それでも自己採点が60点というのは、ご自身の中でその点数は高いほうですか。それとも低い点数なのでしょうか。

「いや、割と高いですね。自分の中では、今までで一番出来が良かった試合です」

――一番出来が良くて60点ということは、自分自身に対して厳しいということですね。ちなみに村元戦の作戦とは、得意の右ストレートを当てるというものだったのですか。

「最初はジャブで相手の位置取りをして、相手が飛び込んでくる時にカウンターを当てる。もっとグチャグチャした展開になると思っていたんですよ。村元選手はもっと足を使って、出入りを多くしてくると考えていました。

だけどファーストコンタクトでジャブを当てた時、村元選手はベタ足でドシッと構えていたので、何も怖くなくて……。スピードは自分のほうが速いし、圧力もない。反対に右ストレートか何かをもらった時、『この人のパンチでは倒れない』という自信が生まれて」

――その作戦や試合の中で掴んだ感覚に、間違いなくサッカーボールキックは入っていなさそうですね(笑)。

「アハハハ、全く頭になかったです。その場のノリというか(苦笑)」

――韓国Black Combatとの対抗戦を控えている大原樹理選手にも、サッカーボールキックについてお聞きしました。大原選手は昨年7月に石塚雄馬選手をサッカーボールキックでKOしています。なぜ寝ている相手の顔面を躊躇なく蹴り上げることができるのかと……。

「あぁ、大原選手もすごいKOでしたね。何て言っていました?」

――辿り着いた結論は、『むしろ考えていたら蹴ることはできない。普段から染み込ませているから、咄嗟に出るものだ』ということですね。

「なるほど、そうですね。普段からサッカーボールキックの練習はできないけど、常に仕留めることを考えて練習しています。相手の構えに少し隙ができたところに一発入れるということは、練習でも言われているので」

――その一つが、前回のインタビューで言われていた『離れ際の打撃は暴力として出せ』という石渡さんの指示ですか。

「そういうことです。常に意識を張って、仕留めるための暴力を出す練習をしています」

――これも大原選手にも聞いたのですが、相手が倒れている状態で抑え込むという意識はないのでしょうか。

「左フックが当たって相手が倒れた時、まだ目が死んでいなかったんです。『これは立ってくる』と思ったので、実は跳びヒザを出そうと思ったんです。でもまだ倒れている状態だったから、そこで顔面にヒザを当てると反則じゃないですか。すぐにサッカーボールキックへシフトチェンジしました」

――その状態で急ブレーキを踏めるのですね!

「相手の頭が良い位置にあったからです。ヒザを出そうとして、そのまま足を伸ばせば蹴りが当たる位置に頭があったので。最初から蹴ろうとしていたら、それほどちゃんとした場所には当たっていなかったと思います」

――なるほど。宇田選手が衝撃的なKO勝利を続けるなかで、他の選手の試合はどのように見ていたのでしょうか。自身の対抗馬として考えている選手はいますか。

「伊藤裕樹選手じゃないですかね。何というか……。大会的には、DEEPで育ってきた伊藤選手が優勝するのが綺麗な形なのかなって。その伊藤選手と、修斗からの刺客みたいな感じの自分が決勝で対戦するのが一番面白いんじゃないですか」

――今もそうですし、準決勝の組み合わせ抽選会では、マネージメントが同じの本田良介選手が負けることを期待するような発言がありました。

「いやいや、そんなことはないですって(苦笑)。誤解、誤解です」

――もう一つ、抽選会で着ていた一張羅のスーツが印象的でした。

「アハハハ、ありがとうございます」

――正直に言うと、宇田選手の顔に刃物による傷のようなものが見えた時、ヤンチャな時代があったのだろうと思いました。そして抽選会で着ていたスーツを見て、その推測は確信に変わっています(笑)。

「うーん、少しは……ハイ(苦笑)。もともとMMAを始めたのも、喧嘩に強くなりたかったからでした。それがいざジムに行った時、40歳ぐらいのオッチャンとボクシングのスパーリングをして、ボコボコにされたんですよ。『街でこの人と喧嘩になったら負けるんや』と思って(笑)。俺って弱いんだ、強くなりたいってメチャクチャ練習し始めました。

でも最初は試合に出るつもりはなく、ただ強くなりたいっていうだけだったんです。それが初めてアマチュア修斗に出た時にKO負けして……。あのKO負けから自分の中で火がついて、毎日ずっとジムで練習するようになりました。あの頃は仕事しながらプラプラ遊んでいましたけど、もう遊びにも飽きていて」

――そんな遊びよりも、MMAは楽しかったですか。

「楽しかったです。ずっと毎日が同じ感じで、自分の人生ってしょうもないなと思っていました。でもMMを始めてからは――遊んでいる時のようにお金が減っていくことはないし、強くなれる。何よりMMA自体が楽しいスポーツで。こんなに楽しいものはないですよ」

――当時一緒に遊んでいた友達は、現在の宇田選手を見てどう言っているのでしょうか。

「別次元の人として喋りかけてきます。『普通の人間に同じことはできない。お前だからできるんだ』って特別視されています。そんなことはないですけどね。

東京って格闘技ジムが多いし、通う人もたくさんいる。テレビでRIZINを見ている人も多いじゃないですか。だから自分が『格闘技を始めてRIZINに出たい』と言っても、誰も笑わないと思います。それだけ現実味がある場所だから。

でも愛媛県の宇和島というところは、特に何もない場所で。自分がMMAを始めてUFCに出たいと言っても、『コイツは何を言っているんだ!?』って思うんです。現実味がなさすぎて、『そんなことをする暇があったら仕事しろよ』とかボロクソ言われていました」

――……。

「そこから自分は頑張って、東京にも出てきて勝つことができている。そんな僕がベルトを巻いて、世界で活躍できるようになれば、きっと地元の人たちも変わると思います。やる気さえあれば誰でもどうにでもなるって証明したいです」

――なるほど。試合の話に戻りますが、抽選会でも言っていたとおり準決勝では伊藤選手と対戦したかったですか。

「それはトーナメントを勝ち抜いていくための戦術として考えていたんですよ。伊藤選手は打撃が強くて、自分が勝ってもダメージを負ってしまうと思います。でもトーナメントは、たとえダメージを負っても勝たないといけない。だったら勝つ確率が高いほうを選びますよね。伊藤選手と本田さんでは、伊藤選手のほうが勝つ確率は高いと思いました。どっちが強いというより、相性の問題で」

――本田選手が対戦相手になっていた場合は……。

「本田さんは一緒に練習したこともあって、強さが分かっています。……キツいタイプじゃないですか(苦笑)」

<この項、続く

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【DEEP】フライ級GP準決勝対戦カード決定!

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北米ではベラトールのライト級ワールドGPの話題で持ちきりですが、こちらとDEEPフライ級GP。2月11日のDEEP 112 IMPACTで行われるDEEPフライ級GP準決勝の組み合わせが決定しました。

【DEEPフライ級GP準決勝】
伊藤裕樹(ネックスイチムエ)
本田良介(フリー)
RIZINでも勝利を挙げて波に乗る伊藤とダークホース的存在の本田のマッチアップ。下馬評ではイケイケの打撃でKOを量産している伊藤が断然優位ですが、競り合った展開になった時の本田の粘り強さは侮れない。越智晴雄、松場貴志という試合巧者との接戦を制した際の強さは光ります。組み付いて伊藤の打撃を封じ込めてグチャグチャしたスクランブルに持ち込めば番狂わせの匂いが漂ってきます。伊藤が派手にKOするか、本田が地味な消耗戦に持ち込むか。玄人好みのマッチメイクです。

【DEEPフライ級GP準決勝】
福田龍彌(MIBURO)
宇田悠斗(総合格闘技道場HOPE)
今回のGPで最も輝きを放っているのが宇田。修斗からDEEPに主戦場を移し、GP1回戦で島袋力を肘打ちでTKO勝ち。2回戦でも村元友太郎をサッカーボールキックでTKOしており、修斗時代になかった狂気とインパクトを残しています。躊躇なくサカボを狙うファイトスタイルはいかにもRIZIN向き。GPで優勝すれば一気にブレイクしても不思議ではないでしょう。対する福田。的確なボクシングを武器に見応えのあるKO勝ちを重ねてきましたが、GPに入ってからやや精彩を欠いた試合の連続。それでも過去に準決勝に残っている伊藤に殴り勝ったポテンシャルを秘めているだけに、宇田戦をきっかけに覚醒する可能性も十分。スタンドの打ち合いか、グラウンドも交えたオールラウンドの展開になるのか。今GP最大の山場と言っていいでしょう。
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DEEP DEEP112 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o 上迫博仁 五明宏人 伊藤裕樹 北岡悟 大原樹里 宇田悠斗 小金翔 本田良介 江藤公洋 神田コウヤ 福田龍彌 鈴木琢仁 阿部大治 高野優樹

【DEEP112】続く、北岡悟のファイティングロード。2月11日大会で、高野優樹と対戦決定!!

【写真】北岡と向き合うのは、『嫌』だろう。気後れするのも分かる(C)MMAPLANET

26日(月)、DEEPより2023年2月11日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP112 IMPACTで北岡悟✖高野優樹のライト級マッチが組まれることが発表されている。

福田龍彌、伊藤裕樹、本田良介、宇田悠斗が勝ち残っているDEEPフライ級GP準決勝、ウェルター級選手権試合=チャンピオン阿部大治✖チャレンジャー鈴木慎吾、フェザー級暫定王座決定戦=神田コウヤ✖五明宏人という2つのタイトル戦などが既に決定している2023年DEEPの戦い初めに、北岡が加わることとなった。


北岡の2022年は上迫博仁、江藤公洋に連敗、2020年7月の小金翔戦のドローを挟み、黒星は連続で7つ並んでいる。とはいえ上迫戦は上迫の負傷も影響していたが、江藤戦も含め2021年の大原樹里、鈴木琢仁戦に連続KO負けを喫した時とは違い、決定的な一発を被弾することなく逆に手数と気迫で上回る場面も見せている。

もちろん、北岡本人はそんな評価のされ方など望むわけもないだろうが、同世代や先輩ファイターから江藤戦の気迫には称賛の声も送られていたのも事実だ。42歳、限界まで鍛えられた肉体とそこに宿るファイティングスプリットに向き合うと、精神的に圧されるという場面が上迫や江藤には見られた。その点で、高野は北岡の圧にどのように向かうことができるのか。

ただでさえバンタム級からフェザー級で戦ってきた高野がフィジカルの差が明らかな状態で、気持ちで引くと勝ち目はない。コンバットスポーツにおいて、フィジカルの差は年齢差よりも、絶対だ。この点でも優位に立つ北岡、それだけに後がない戦いともいえる──が、果たして。

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