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【RIZIN LANDMARK04】リスタート=SARAMI戦、ラーラ・フォントーラ「GSPのように戦う」

【写真】過去映像はほぼガードから攻め。激しく打撃で打ち合うこともあったが、果たしてSARAMIとどのように戦うのか──長旅の疲れも見せないラーラに尋ねた(C)MMAPLANET

6日(日)、名古屋市中区のドルフィンズアリーナで開催される「RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA」で、SARAMIと戦うラーラ・フォントーラ。
Text by Shojiro Kameike

7月の初来日では女王=伊澤星花を引き込みから三角絞めに捕えるも、上体を突っ込まれ腰が上がるという厳しい姿勢になり、腕十字に移行できなかった。結果はパス狙いの伊澤のギロチンに敗れたフォントーラだったが、そのしなやかな肢体から繰り出される柔術は紛れもなく本物だった。

3カ月半という短いスパンで、SARAMIとの一戦が実現するのも関係者からの評価が高いが故。とはいえ2連敗すると、もう地球の裏側から日出ことは難しい。ラストチャンスともいえる修斗世界王者との対戦を前に、フォントーラをインタビューした。


――今回、日本に到着したのは?

「昨日よ(※取材は11月4日に行われた)」

──私もブラジルを訪ねたことがありますが、長旅は本当に体にきついです。今の体調はいかがですか。

「ブラジルと日本はとても遠いから、もちろん疲れるわ。でも私は旅をすることが大好きなので、あまり気にしていないの。試合に集中していて、早く戦いたいという気持ちの方が強いわね」

──ブラジリアのコンストリクター・チーム所属と紹介されることが多いですが、つまりはアタイジ・ジュニオールに師事をしているということですか。

「コンストリクター・チームは私の夫(ジェジマール・ニンジャ・ヴェントゥーラ)が所属しているチームで。私は彼の指導を受けているの。彼はアタイジ・ジュニオールの下で柔術を習い、今もプロのMMAファイターとして戦っているわ(※12勝5敗)」

──ではハニ・ヤヒーラやエリッキ・シウバたちと練習したことがあったのですか。

「えぇ。一緒に練習──スパーリングをしたこともあるし、皆知り合いね」

──おお、その話を伺うとさらに試合が楽しみになります。ところで前回の伊澤星花戦では、三角を逃げられました。あの時はロープ際で三角を仕掛けていましたが、リングということで戸惑いはなかったですか。

「いつもオクタゴンで戦ってきたから、あの試合は少し戸惑ってしまって……。ケージを蹴って態勢を整えたりできなくて」

──今回はケージですね。

「ケージで練習しているので、ケージの方が自信を持って戦えるわ」

──正直ラーラのように徹底して下で戦う選手は、MMAではあまりいないです。柔術の時も、下が好きなのですか。

「上も下も好きよ。とにかく今回の試合は冷静に戦いたい。冷静でいられれば打撃戦もできるし、寝技で戦うこともできる。GSPのような試合がしたいわ」

──GSPですか、ならテイクダウンをして削ってパス、そんな戦い方をすると? GSPの下は余り想像できません。

「う~ん、前の試合は打撃を出せなかったので、今回の試合では打撃を使ってからグラウンドに持ちもこうと思っているの。そうね──とにかくスマートに戦って、ドミネイトするわ。ボトムだけでなく、トップからも攻めるし、打撃も使って戦おうと思う。私が持っている全てを見せるわ」

──ではSARAMI選手の印象を教えてください。

「とても良い選手ね。でも私の方が強い。自分を信じて、必ずRIZINのチャンピオンになるから」

──GP決勝を残すなか、再来日を果たしました。そのためにも本当に大切な試合になります。

「今はこの試合に100パーセント集中して、将来的にチャンピオンになるから」

──では最後にファンに一言お願いします。

「日曜日は打撃で打ち合い、寝技を支配するよう戦うわ」

■視聴方法(予定)
11月6日(日)
午後2時~RIZIN STREAM PASS. ABEMA, U-NEXT, RIZINIVE. Exciting RIZIN, dTV, Streaming+,Paravi, SPOOX,スカパー!

■ RIZIN LANDMARK04対戦カード

<70キロ契約/5分3R>
弥益ドミネーター聡志(日本)
平本蓮(日本)

<フェザー級/5分3R>
今成正和(日本)
鈴木千裕(日本)

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴(日本)
倉本一真(日本)

<ヘビー級/5分3R>
ミノワマンZ(日本)
侍マーク・ハント(日本)

<無差別級/5分3R>
カルリ・ギブレイン(ブラジル)
貴賢神(日本)

<49キロ契約/5分3R>
SARAMI(日本)
ラーラ・フォントーラ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
中村優作(米国)
征矢貴(日本)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
鈴木博昭(日本)

<バンタム級/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
河村泰博(日本)

<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング(日本)
ヤン・ジヨン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
奥田啓介(日本)
久保優太(日本)

<バンタム級/5分3R>
日比野“エビ中”純也(日本)
吉田陸(日本)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
秀義(日本)

<キック53キロ契約/3分3R>
佐藤執斗(日本)
KAZUNORI(日本)

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MMA o RIZIN 今成正和 山本空良 平本蓮 弥益ドミネーター聡志 摩嶋一整 萩原京平 鈴木千裕

【RIZIN】摩嶋一整欠場!鈴木千裕が今成正和と対戦!

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今週末に迫ったRIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA。この中で今成正和(今成柔術)と対戦予定だった摩嶋一整(毛利道場)が左肘関節内側側副靭帯損傷により欠場する事が発表されました。摩嶋の代役に抜擢されたのは鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)。摩嶋に代わって今成と66kg契約で対戦します。

今成× 摩嶋の寝技師対決はマニア心を激しくくすぐられていただけに、このタイミングでの流局は正直残念でなりません。それでも代わって出場するのが鈴木と聞いて逆に興味がわいた好事家も多いのではないでしょうか。

鈴木は言わずと知れたバキバキのストライカー。山本空良、平本蓮、萩原京平に連勝して徐々にMMAにアジャストしてきました。しかし今回の相手はMMAの実績ではとてつもない差がある今成。しかもストライカーにとって天敵と言うべき足極め。今まで戦ってきた選手とは何もかもが違います。

今成はいつものように一瞬の隙を突いて足を狩りに行くのは確実。ひょっとすると秒殺という可能性も。。。鈴木は今成の仕掛けにどこまで対応出来るか。凌ぎ切れば一発でKO出来る打撃を持つだけに鈴木の成長度とポテンシャルを見る意味で興味深い一戦です。

そして、欠場が噂されていた平本蓮(ルーファスポーツ)の出場も改めて発表されました。平本は練習中に足を骨折したことが影響し、当初の66kg契約から70kg契約に変更して弥益ドミネーター聡志(team SOS)と対戦します。

わざわざ記者会見を開くまでの話だったかはいささか疑問ですが、骨折してドクターからも出場を止められている状態で試合をする事はいかがなものかと。メインを飛ばせられないプレッシャーはあるにせよ、選手生命に関わる可能性もあるだけに主催者側はストップをかけるべきだと思いますが。。。
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【RIZIN LANDMARK04】摩嶋欠場で鈴木千裕が今成と対戦。平本蓮は異例の負傷公言→弥益と70キロ契約戦

【写真】異例の負傷の公言。公傷ファイトから、一度は試合が中止に至ったことがあったと十分に想像できる (C)MMAPLANET

1日(火)、午後5時よりRIZIN FFが東京都中央区のエンジェル・シャンパン銀座店から6日(日)に名古屋市中区のドルフィンズアリーナで開催される「RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA」に関してリモート記者会見を行った。

榊原信之CEOの挨拶に続き、平本蓮と鈴木千裕がフレームイン。そして榊原代表より、今成正和と対戦予定だった摩嶋一整が左ヒジ内側側副靭帯損傷により欠場、鈴木が代役として66キロ戦で戦うことが明らかとなった。

さらにフェザー級=66キロで弥益ドミネーター聡志と戦うことが決まっていた平本は負傷をおして、70キロのキャッチウェイトで試合は実施されることが発表され、続いて貴賢神✖カルリ・ギブレインが120キロ戦から無差別級になることが伝えられた。


ここで急遽出場が決まった鈴木がマイクを握り、以下のように意気込みのほどを語った。

鈴木千裕
「今回急遽決まって用意してきたのですが、やっぱりファイターでいる以上は常に戦えるように自分自身用意しているので。よく言うじゃないですか、試合が急遽決まった人は『練習期間がぁ』とか『練習量が足りなかったぁ』と。僕、全くそういうことはなくて。むしろ凄く調子良くて。いつも以上に力が出せると思うので。今成選手をKOしてもっと上のステージに上がれると思うので、皆さん楽しみにしてください」

続いてマイクを手にした平本は「試合の対策練習している段階で足を骨折してしまって、病院に行ってドクターから『これはできないと思うよ』みたいな感じで言われて。実際に練習でも踏ん張ること、力を出すことが凄く難しくて。打撃もグラップリングも3週間ぐらい練習がままならなくて──トレーニングができない状態が続いて。ホント、心底ここ3週間ぐらい悩んだというか。どうしようかと、過去一の強敵でもあったんで。ホントに凄く自分のなかで色んな葛藤があって。本当に最初焦りました。実際、こんなんじゃ戦えないって弱気になる自分がいて。まず戦えることができるのか、色んな不安な部分があって。結構自分でもメンタル的に追い込まれていたんですけど、とある1人の男が僕の肩を押してくれて今回、腹を決めて出場を決めたんですけど」と話した。

ここから平本は朝倉未来が年末のBellatorとの対抗戦に出ない話を持ち出し、「ちょっと腑抜けた感じのことを言っていて。自分が時代を創るんだと思って、そん時に出場に固い決意を決めて。今回、喧嘩というか自分の実力を信じてやってやろうと思って。朝倉未来、ありがとうっ!!」と言葉を締めた──と思いきや、DISNOTEとなるモノを持ち出すと、ここから朝倉をディスり続けた。

途中で鈴木が「長い」と文句をいう場面もあるほど、実際に長いディスりだったが──この下りは彼にとってもお役目、むしろ前半のマイクの部分こそ格闘家・平本蓮の本音のように感じられた。

実際、平本の練習仲間からは「出ないと思う」、RIZIN関係者からは「治すと言っていると聞いています」という話がここ3週間ほど聞かれていた。いずれにせ、70キロという減量幅の少ない体重で、負傷箇所も「足」とぼかした(※本来は負傷していたことを試合前に公言する必要は一切ないが)時点で、平本は勝つつもりでいる。

そう肯定的に捉えたうえで、コメントにあった喧嘩の強さをMMAでの強さで上回る弥益を相手に如何にぶつけるのか。当日は平本蓮の心の強さが問われることとなる。

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ABEMA DEEP K-1 MMA MMAPLANET o RIZIN   平本蓮 弥益ドミネーター聡志 萩原京平

【Figh&Life】Professional Human Being 弥益ドミネーター聡志「対戦相手のアンチが一番嫌です」

【写真】弥益ドミネーター聡がツイッターで色々とやっていた頃の──実は純粋な部分がある……的な心情が満載のインタビューです(C)MSSAKI KIKAWA

28日(金)発売のFight&Life#93に、11月6日(日)に名古屋市中区のドルフィンズアリーナで開催される「RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA」で、平本蓮と対戦する弥益ドミネーター聡志のインタビューが掲載されている。

日曜の午前8時から始まるトレーニング後に行われた取材で、弥益はかつて憧れた舞台のDNAを持つビッグステージでの活躍に心躍る一方で、RIZINで戦うようになるまで歩んできた──強さのみを追求してきたMMA道からズレていることに対し、葛藤を抱えていた。

先人たちの憧れと尊敬。世界を目指す知名度なき選手たちへの心苦しさに取材中に涙を流す……。人として生き、人として戦う弥益ドミネーター聡志はRIZINにおける「対戦ありきのマッチメイク」、そして「格闘家としての平本蓮」をどのように見ているのか。この部分を抜粋してお届けしたい。


──次の相手は平本蓮選手になりました。ベイノア戦、萩原京平戦と連勝したことで、フェザー級のMMAで実績のある選手と戦いたいという気持ちはなかったですか。

「ずっと、そのつもりでした。そういうカードが来ると思っていたし、来るべき。そうあって欲しいと。RIZINに、その種のカードを期待していました。これ言って良いか分からないのですが、『平本でどうだ?』という話があった時に一度、ごねました」

──ごねた?

「ハイ。『それはちょっとおかしくないですか』と返させてもらって。9月の中旬ですかね……。それでも、やっぱりこの試合でという風に要請があって受けることにしました」

──平本選手が弥益選手に胸を借りる試合なのですが、平本蓮の存在感と期待値、可能性が両者を互角のように見せています。

「格闘家としてのポテンシャルは凄まじいモノがあります。その結果を出せたのがK-1という場で、MMAは単純に慣れていないだけで。デビュー戦の萩原戦から、彼がMMAに向いていないとか全然ダメだと思ったことは1度もないです。デビュー戦であれだけ動けて、あれだけ頑張れるって凄いことです」

──やはり大観衆の前での試合は違ってきますか。

「う~ん、RIZINって自分がそれまで戦ってきた場所とは、試合までのプロセスが違うんです。リングインしちゃうと、お客さんの数とか集中しているから試合に影響はないのですが、バックステージの諸々だとか全体的な空気感はDEEPに出ていた頃とは全然違います」

──その違いは大きい?

「ハイ。裏手でもカメラの人がずっといますし。常に格闘家でなくてはならない。人に見られていることを意識しないといけないと感じました。平本選手はその見られるということをスイッチにし、自分を高めることができる人なんでしょうね」

──同時にアンチの存在まで、平本選手は回しているというか。しかもアンチは平本選手の良いところを見ようとしないから、素人扱いで。結果、弥益が勝って当然という風潮もアンチの数だけあるという。

「そこっ!! そこなんですよ。これを口にしてしまうのはダサいんですけど……好き嫌いと強い弱いをごっちゃにし過ぎています(苦笑)。平本選手という競技者を見ることができていなくて。自分はアンチの方々の『平本なんて弱い』、『アイツは何もできない』という意見を見て、ムカついている部分があります(笑)」

──勘弁してくれよ、その罵詈雑言という感じでしょうか。

「ホントにそうです。朝倉未来選手と戦った時も結構、アンチが多かったです。俺が試合に向かっている時に何が嫌かって、対戦相手のアンチが一番嫌です。俺の対戦相手を下げるなって。

それが的確な意見だったら構わないです。でもいわれのない頭の悪いようなアンチ行為は本当に嫌で。俺は対戦相手のことをどうこう言う気もないし、試合をする相手です。自分たちの試合を高めていきたい。それなのに片方を腐す行為は、俺も嫌な気持ちになるって皆分からないのかなって」

──分からないですよ。顔も名前を晒さずに好き勝手言えるのだから。でも、そういう意見を会見の席に口にすることはないのですか。

「自分はスイッチを入れられた口にします。ただそういう質問もないですからね。それにアンチもRIZINを回す大きな原動力になっていますし」

──分かります。好まれようが、嫌われようが感心があるということですから。ところでRIZINの会見はストーリーラインが格闘技外のところにあることも少なくなく、記者の人もそこを尋ねることが多い。あまり邪魔になる質問はしない方が良いなと感じます。

「会見では、求められていることは明白ですよね。でもですね、先日の会見での『この試合に限ってはケージよりもリングの方が良かったのではないですか』という質問には、素に戻ってしまいました(笑)」

──あれ、返答に窮していたので申し訳なかったです。

「全然中身のない返答をしてしまって……。一瞬にして、目を覚まさせられたような感覚で(笑)。俺はRIZINの会見にいるんだよな。DEEPの試合後じゃないよなって頭のなかで確認していました」

──アハハハ。だからこそ、ここでその質問への返答をしっかりと聞かせていただきます。

「やはり捕まえやすいという部分ではリングの方が正解だと思っています。正解というか自分にとって都合が良いだろうな、と」

※この後、さらに続くケージとリングの違いと平本戦の展望。現状の練習内容と、『なりたい自分』などについて弥益ドミネーター聡志が語ったインタビューが掲載されたFight&Life#93は10月28日(金)から発売開始です。

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ABEMA MMA MMAPLANET o PRIDE RIZIN RIZIN LANDMARK04 ボクシング 平本蓮 弥益ドミネーター聡志 清水俊一 金原正徳

【RIZIN LANDMARK04】泣いたドミネーター。平本蓮戦前の弥益「もっと脚光を浴びて欲しい人が身近に」

【写真】インタビューの序盤で、今の立ち位置について話す弥益は言葉に詰まり、涙をこぼした (C)MMAPLANET

11月6日(日)に名古屋市中区のドルフィンズアリーナで開催される「RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA」で、平本蓮と対戦する弥益ドミネーター聡志。

食品関係の企業で働くサラリーマン・ファイターの弥益は、月曜日から金曜日までオフィスワークをこなし、MMAファイターとして活動している。今回の取材も東中野にあるトイカツグラップリングにおける、日曜の午前8時から始まるトレーニング後に行われた。

繰り返すが日曜日の朝の8時から始まる練習だ。MMAを生きる糧としている選手は、果たしてこの時間から強度の高いトレーニングをすることはあるだろうか。


もちろん、月曜日から土曜日まで日に複数回のトレーニングをこなすファイターは、この時間は休息に当てるべきであり、体を動かす必要はない。対して、弥益はこの時間にしかできないからトイカツグラップリングに足を運ぶ。

弥益のウィークデーの練習は月・水が、NEO BOXING STYLEで新井誠のトレーナーからMMAに適応したボクシングを選手練で学び、一般会員として入会した同ジムで一般クラスにも出ている。

木曜日はトイカツグラップリング、金曜日は清水俊一率いるPOLAR GYM、仕事が休みとなる土曜は午前中にパラエストラ松戸で壁レスのスパーリング、日曜日の朝が再びトイカツグラップリングでのスパーだ。

トイカツグラップリングの日曜日の朝、土曜の朝に同ジムで汗を流すことが多い金原正徳が、前日はお子さんのサッカーに付き添って練習に参加できなかったため姿を現し、スパーリングをリードした。

壁レスから始まり、テイクダウンやスクランブル。そしてグラウンドワークとほぼほぼ弥益を圧倒する金原はカメラに向かって笑顔を浮かべ、スパー最中や一本を取った後もピースサインやガッツポーズを余裕の体で見せる。

約2年ぶりの金原のスパーでギタギタにやられた弥益だが、それでも『強くなっている』という言葉をかけられ、肩で息をしつつ満足家な表情を一瞬見せていた。

練習終了後、平本蓮戦に向けてインタビューが進むなか、弥益が言葉につまり、涙を流す場面があった……。

「自分の同世代、下の世代もそう。格闘技に生活の全てを賭けている選手たちがいる。日本にも僕より強い選手がたくさいます。そういう人たちにスポットが当てられず、自分に集まる。それが辛いです……。注目されるカードを組んでもらえることが、一番辛い。やっぱり俺じゃない。もっと脚光を浴びて欲しい人が身近にもいます……」

DREAMのファンだった弥益にとって、北米と比較してエンタメ要素を含んだイベントこそがJ-MMAだった。PRIDEを源流としたDREAMのDNAを継ぐRIZINという場で戦える喜びを語る。その一方で、朝倉未来戦以降の対戦相手に関して、下積みと表現できる地力をつける日々を経てきた彼は、今回の平本戦も含め葛藤を抱えている。

『なら平本蓮という相手に勝利することで、この先に目指すモノに向けて発言権を得られるのでは?』と誘い水を向けてみる。

「結局、試合によって変わる評価って会ったこともない人の評価なんです。自分が何をしていきたいのか……それは昔から自分の弱さを知っている人たち近づきたい。その人達に『強くなったな』と言って貰えることが一番嬉しいです」

それが弥益の返答だった。

※RIZINという場で注目を浴びることは喜びであり、間違いなく遣り甲斐になっている。と同時に尊敬してやまない先輩たちと自分の現在の立ち位置を冷静になって振り返り、その葛藤を言葉にした弥益ドミネーター聡志のインタビューは、10月28日発売のFight & Life#93に掲載されます。

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【RIZIN LANDMARK04】弥益ドミネーター聡志と対戦、平本蓮が武術空手を学ぶ理由。「素手の感覚」

【写真】 何が違うのか、明確だが瞬間を切り取っても分からない。試合で出るかでないか──だ(C)MMAPLANET

11月6日(日)に名古屋市中区のドルフィンズアリーナで開催される「RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA」で、平本蓮が弥益ドミネーター聡志と対戦する。

MMA戦績1勝2敗の元K-1ファイターのJ-MMA界における存在感は、頭抜けたモノがある。その存在感を弥益は9月30日の会見で「インフルエンサー」と称した。

SNSは「アンチを生むことで、話題になる」とその効用を語り、榊原信行CEOとのやり取り漫才と言う平本。自らを見せる術を知るルーキーは、その一方でファイター仲間からの期待度がMMAキャリアの少なさとリング上のパフォーマンスと不具合なほど高い。それは周囲が平本蓮の戦いへの探求心の強さを知っているからだ。


その平本が8月より、武術空手=剛毅會・岩﨑達也と稽古を行っている。練習仲間の長谷川賢を介して、平本は4月に松嶋こよみの剛毅會の稽古を見学、そして体験した。そこで岩﨑の指導する立ち位置、間合い、実際に向き合った者だけが感知できる「怖さ」を体感し、指導を受けたいと思うようになったという。

7月に試合があったことで、中途半端になりたくないという考えから定期的に指導を受けるようになったのは8月、まだ2カ月の稽古期間でも、平本は「確実に違うモノが見せられる」と言い切る。

週に一度、渋谷・道玄坂のFIGHTCLUB428で行われる練習に対して、岩﨑自身は「指導でなく、一緒に稽古し私も得られるものが非常に多い」と捉えている。

「でも、実際に練習をMMA選手が見ても『何をやっているんだ?』って分かってもらえないことが多いだろうし、バカにされることもあると思います。実際『そんな時間があったら、違う練習をしたら』とも言われました」と平本。

FIGHTCLUBで行われる稽古は、実に地味だ。組手になるとさすが、特に実弟の丈を相手にした時は打撃の勢いはさすがとしか言いようがなく、目を見張るものがある。とはいえ、それはキックボクシングを忘れないために必要なことであって、武術空手を採り入れるための地ならしのようなモノだ。

数センチの誤差、特に重視されるのは自ら攻撃したあとの姿勢と位置取り。MMAだからといって平本が組み技を駆使する必要はない。もちろんレスリングも柔術も練習は必要だ。ただし、試合で出さなくても構わない。

組み技の練習の成果は必要に応じて出てくるものであって、組み技ありきで試合に臨むと、平本の最大の強味である打撃が生かせず、相手の間になっている。

そんな思考の修正から両者の稽古は始まり、今は姿勢と距離に取り組んでいる。平本は「実はボクシンググローブからMMAグローブに変わった時から、素手を意識するようになっていました。だから空手に興味を持って。岩﨑先生の話を聞いて、全てが理解できているわけでもないし、型をやっても分からないことばかりです。でも、長い間『打撃はできるでしょ。自分でやって』という感じで、教えてもらえることがなかった。そんな僕が、ダメだしをしてもらえる感覚は本当に久しぶりです」と地味な動作を繰り返す。

対して岩﨑は「武術、空手に興味を持ってもらっても依存しちゃいけない。あくまでも平本蓮の打撃をMMAで使えるための修正であり、空手といっても空手なんてやる必要はない。平本蓮として戦えば良いんです」と、武術空手の位置づけが明確にできている。

次戦に向け、平本はMMAファイターとして、弥益がどれだけ格上かも理解してなお「今回はこれまで違って、煽って自分の気持ちを上げて戦うという精神でなく、ひたすら練習の成果が出せるか楽しみなんです」と言う。対して岩﨑は「畏れる者が勝つ試合になる。そういう意味で弥益選手は手強いです」と言い切った。

「内側」、「目に見えないもの」、「間」、「先」という言葉が普通に出てくる平本蓮。彼が武術空手の理をいかに学び、MMA──自らの打撃に生かそうとしているのか──。

※その詳細は10月28日発売のFight&Life#93に掲載される平本蓮×岩﨑達也対談で確認を。

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【RIZIN LANDMARK04】榊原CEO「来年以降、ケージとリングをセ・パリーグのように展開していくことも」

【写真】 今後のRIZINにおけるケージの活用方法とは──(C)MMAPLANET

30日(金)、東京都目黒区のホテル雅叙園東京で11月6日(日)に名古屋市中区のドルフィンズアリーナで開催される「RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA」の記者会見が行われた。

弥益ドミネーター聡志✖平本蓮以外に元谷友貴✖倉本一真、摩嶋一整✖今成正和、貴賢神✖カルリ・ギブレイン、ラーラ・フォントーラ×SARAMI、侍マーク・ハント×ミノワマンZ、鈴木博昭×青井人、征矢貴✖中村優作、ヤン・ジヨン×魚井フルスイング、河村泰博×アラン・ヒロ・ヤマニハらのカード発表があった同会見。

今大会がケージ使用になった理由、そして今後のケージとリングのすみ分けに就いて尋ねられた榊原信行CEOの以下のように返答をした。


榊原信行CEO
「TRIGGERを立ち上げた時、ファンの人のなかにもケージでの試合を求める声もありました。僕はリングの方が良いと思いながらも、世界標準はケージなんですね。選手たちがこの後、日本発世界を目指していくなかで、やっぱりケージでの戦い方、リングでの戦い方は同じだと選手たちが言いながらも──でも見る側も違うし、選手たちのタクティクスは違うと思うんです。ケージをどう活用するのかというもあるし、リングだったからここをこう生かすというのとか色々、当然落下するリスクなども多分、選手たちのなかにも戦う刹那のなかであると思います。

だからケージは定期的には使っていきたいと思います。TRIGGERシリーズを廃止するということになるので、LANDMARKが基本ケージになることが多いと思いますが、現時点ではまだ少しテストマーケティングではないですけど、テスト的に今回やらせていただいて、ケージでこれからもLANDMARKをやることをファンの人たちも選手も含めて、求める声が強くなれば、セリーグとパリーグみたいなことで来年以降、来年以降に展開していくことは十分にあるかな──そう思っています」

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11.6『RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』で元谷友貴 vs. 倉本一真、今成正和 vs. 摩嶋一整、カルリ・ギブレイン vs. 貴賢神 等11試合が追加発表

11.6『RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』で弥益ドミネーター聡志 vs. 平本蓮が決定/有観客&ケージでLANDMARKが“TRIGGER化”(2022年09月26日)

9月30日15時より『RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』追加対戦カード記者会見/YouTubeでライブ配信(2022年09月29日)

 こちらの続報。



 RIZINが11月6日にドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催する『RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』の記者会見を開きました。続きを読む・・・
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【RIZIN LANDMARK04】ランドマークが初ケージ大会。武の理を学ぶ平本蓮が、弥益ドミネーター戦へ

【写真】基本稽古から平本が何を得ているのか、非常に気になるところだ(C)MMAPLANET

昨日25日(日)、RIZIN FFより11月6日(日)に名古屋市中区のドルフィンズアリーナで「RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA」の開催と、同大会で弥益ドミネーター聡志✖平本蓮のフェザー級マッチが組まれることが発表された。

今大会はRIZIN LANDMARKとして初のケージ使用大会となる。今年3月のLANDMARK出場時にも平本はケージでのファイトを要望していたが、ついに国内いやキャリア初の金網での実戦を戦うことになった。


対戦相手の弥益、すっかりRIZINに欠かせない存在となったファイターにとっても、今回の試合は2年2カ月ぶりのケージMMAとなる。

キャリア4戦目、戦績1勝2敗の平本は以前から弥益戦を熱望していたが、元DEEPフェザー級王者は現DEEP&RIZIN二冠王者である牛久絢太郎に敗れてベルトを失ったとはいえ、勝つチャンスも十分にあった実力者。平本にとっては過去最強の相手になることは間違いない。

シャッフル打撃&確かなケージグラップリングの強さを持つ弥益に対し、平本がどれだけ熱望した金網でMMAファイターとして完成度が上がったことを証明できるのか。と同時にMMAだからMMAを戦うという思考でなく、持ち味の打撃を最大限に生かすスタイルに移行した平本は現在、剛毅會空手の岩﨑達也氏に武術空手の指導を受けている。

今年の4月に一度、平本は松嶋こよみとT-GRIPの剛毅會プロ練で手合わせをしたのをきっかけに、GENに岩﨑達也氏を招き、その格闘論に興味を持った。

岩﨑氏によると「平本君は素直。そして考えて、武術の理をMMAに生かそうとしています。と同時に素直過ぎて、空手により過ぎることもあるので、週によってキック寄りの日、空手寄りの日というふうに稽古をしている」とのこと。

実際に移動稽古を立ち合いに生かすために活用し、基本稽古も行う姿がFight Club渋谷で確認されている。果たして、あの平本のMMAの完成に武術の理がどう生かさせるのか──という楽しみもあるが、それを確認するには厳しすぎる弥益とのマッチアップといえる。

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【A View of Dominator】弥益ドミネーター聡のドミネイター論─01─ドミニク・クルーズ✖ケイシー・ケニー

【写真】ドミニク・クルーズLOVEといえば水垣偉弥、大宮司岳彦、そして弥益ドミネーター聡志。いわば今回はドミネイトできていない試合なので、特別編ということになる (C)Zuffa/UFC

MMAには様々な勝ち方がある。完勝といえば、秒殺KOであったり、一本勝ちを指すのかもしれない。その一方で、完封勝利──一方的に試合を支配するのもMMAにおける完勝劇の一つであることは間違いない。

MMAPLANETでは弥益ドミネーター聡志による、完全支配マッチを振り返ってもらう新規格、A view of Dominatorをスタート。

第1回はいきなり企画の主旨から外れるが、ドミニク・ドミネイター・クルーズが3月6日に戦ったケイシー・ケニー戦を弥益に解説してもらった。


──勝手ながらMMAPLANETにおけるドミネイター解説員として、試合を思い切りドミネイトした選手について語ってもらうという新企画。今回は決してドミネイトしていないですが、第1回ということでドミニク・ドミネイター・クルーズのケイシー・ケニー戦について、ドミネーターの話をお伺いしたいと思います。事前の予想では、勝てないことも十分にある試合だったかと。

「ケイシー・ケニーの試合をあまりしっかりと見たことがなかったですが、柔道ベースだということは知っていまいした。最近の試合をチェックすると、あくまでも打撃で試合を組み立ています。柔道のスキル、組みの強さをテイクダウンディフェンスに回している選手だという印象が強かったです。

そういうことを考えると、このところテイクダウンがとれていないドミニク・クルーズからすると余計に厳しい相手かと思っていました」

──今の選手は、ドミニクの動きに惑わされずに、自分のやるべきことをやるという姿勢が見られます。もちろん、ケイシー・ケニーもドミニクに惑わされないだろうと。

「そうですね。自分のやりたいことをやっていますしね。それにテイクダウンができても、すぐにスクランブルになる。ドミニクは立たれても、倒す。また立たれても倒す。そうやって削ることが以前はできていたのですが、テイクダウンが取れないと逆に削られる。そういう試合になるかもしれないという気はしていました」

──実際に初回などは、そういう風になりそうな試合展開でした。

「そうですね。いきなりテイクダウンを仕掛けました。何の布石もなく、仕掛けた。あのシーンを見て、圧力負けしているんじゃないかという風に見えました。自分からテイクダウンを取りに行ったのではなく、取りに行かされていた。それは試合全般を通しても、ドミニクが能動的にテイクダウンを取りに行っているシーンはあまり見られなかったです」

──動かされていると?

「ハイ、圧力を掛けられて追い込まれてつい行ってしまうという動きに見えることが凄く多かったです。圧で負けているので、上体が一度起きてからテイクダウンを仕掛けているとか。

もちろんケイシー・ケニーのテイクダウンディフェンスが凄く強いのがあってですが、以前のように相手の反応をワンテンポ遅らせるということができていなかったです」

──それでいて、以前になかった動きも見られました。

「それが新しく採り入れたのか、落ちたからそうなったのか……。試合を通してみて、構えてしまっていた場面も多かったと感じました。オーソでしっかりと構えを取ることが多かった。ケイシー・ケニーのローキックが走っていたので、前足を削られてしまったとところもあります。

連勝していた頃のドミニクって、構えていない時間がもっと多かったです」

──右なのか、左なのか。何が出てくるのか分からないという。

「本人にしか分からない感覚があって、あの戦い方ができていたと思います」

──実際に唯一無二で、同じ戦い方をできる選手は他にいないですしね。

「特化し過ぎて、他に伝えられるモノじゃないのでしょうね」

──その戦いがなかなかできなくなっている……。

「ハイ、今回の試合も流れを掴んでいるのはケイシー・ケニーでした。ドミニクはテイクダウンが取れずに削られていく──まさに、その流れになっていたと思いました。でも、結果としてドミニクが持っていった。

結局……簡単な言葉なんですけど、気持ちの部分なんだと。ドミニクって足を止めての打ち合いができる選手なのに、敢えてあの足を使ってシャッフルと呼ばれる構えを小刻みに変えた戦いをしていたのでしょうね。

楽をするためでなく、勝つために厳しいことを追求してあのスタイルになっていた。結果として、ドミニクのやろうとしていることはキツイことだった。その形が、以前はシャッフルして動きまくってテイクダウンを取るというスタイルでした。

今回の試合は、見た目は変わりました。見ている人への映り方も変わった。でも、ドミニクは勝つために自分にとって一番厳しいことをする。それは同じなんだと……僕は正直、感激してしまいました」

<この項、続く>

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