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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN243 ナソーディン・イマボフ ブレンダン・アレン

【UFN243】初回こそTDを許したイマボフが、見事なスプロールを披露しパウンドでアレンから判定勝ち

<ミドル級/5分3R>
ナソーディン・イマボフ(フランス)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ブレンダン・アレン(米国)

右で前に出たアレンが、続くステップインで組みつくとボディロックテイクダウンを決める。サイドで抑えたアレンはブリッジを潰して、枕を圧を掛ける。ブーイングを館内に反響するなか、しっかりと抑えるアレンはマウントを狙う。必死に足を絡ませたイマボフだが、ハーフでも同じように抑えられる。アレンはエルボーを落とし、クローズドに戻されると立ち上がって担ぎつつ殴る。イマボフはクローズド取って、下からしがみつく。腰を切らせず強烈な勢いの右を落としたアレンは、最後の15秒で足を払ってバックコントロールの態勢に入った。

2R、重いきり右を振るったアレンは、アイポークがあったとブレイクを要求する。再開後、すぐに殴りに行き、ハイを狙ったアレンがシングルレッグから、ダブルへ。呼応して切ったイマボフがネルソンに取る。アレンは引き込んだが、イマボフは立ち上がってスタンドで待ち受ける。シングルを見事にスプロールするイマボフはネルソンから上へ。背中を見せたアレンに、左を打ち込む。さらに鉄槌を振り落としたイマボフは、ガードを取るアレンに勢いのあるパンチを打ちつけ、オモプラッタも外してバックに回る。

イマボフはアレンが立ち上がった直後にハイを狙い、シングルレッグをがぶるとギロチンの仕掛けからバックへ。引き込んだアレンに対し、イマボフはマウントを取るとバックグラブに移行し腕十字。これはアレンが腕を抜き、トップを取り返すもポイントでイマボフが追いついた。

最終回、ワンツーを入れたイマボフが左を続ける。さらにワンツー、シングルレッグのアレンは懸命に左足を巻き込むが抜かれて引き込む。左右のパンチを落とすイマボフは、しっかり顔面や頭部にパンチを当てることができている。立ち上がってからのパンチに背中を見せたアレンは、そのまま胸を合わせてケージにイマボフを押し込む。シングルレッグを切ったイマボフがバックへ。スイッチも許さず、パンチを入れて離れたイマボフは右から左を当てる。

アレンも右を打ち返し、クリンチから投げを打ちつつ下になって足関節を狙う。直ぐに離れたイマボフは起き上ったアレンにケージに押し込まれるが、首相撲から離れる。アレンはエルボー、イマボフはフックを振るう。アレンは残り1分を切ってシングルレッグへ。切ったイマボフはワンツーを続け、執拗なアレンのシングルを切って大きく息をする。最後は殴り合いとなり、パリのファンも大歓声をあげタイムアップとなった。

結果、ジャッジは3者とも29-28でイマボフを支持。勝者は「7カ月で3勝を挙げた。タイトルに挑戦する力があることを証明したはずだ」と話した。


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45 AB BELLATOR MMA MMAPLANET o SAINT UFC UFN UFN243 YouTube   アイリン・ペレス イオン・クテレバ ウィリアムス・ゴミス ウィリアム・ゴミス キック クリス・ダンカン ジエゴ・ロピス ジャケリニ・カバウカンチ ジョアンデウソン・ブリト ダニエル・バレス チョン・ダウン テイラー・ラピルース ナソーディン・イマボフ ノハ・コホノール フェレス・ジアム ブライアン・バトル ブラジ・オキ ブレンダン・アレン ヘナト・モイカノ ベノワ・サンドニ ボクシング マット・フレヴォラ モーガン・シャリエール ライカ ルドヴィット・クライン ルーズベルト・ロバーツ ヴィンス・モラレス

【UFN243】ブリトと対戦、UFCで3勝0敗のウィリアム・ゴミス「MMAは禁止はモチベーションになった」

【写真】スマートさと、自分への信頼度の高さがインタビューを通して伝わってきた (C)MMPLANET

28日(土・現地時間)にフランスはパリのエコー・アリーナで開催されるUFN243:UFN on ESPN+101「Moicano vs Saint Denis」に、2022年9月のオクタゴンデビュー以来3連勝中のフランス人ファイター=ウィリアムス・ゴミスがメインカードに出場する。
Text by Takashima Manabu

ジョアンデウソン・ブリトと対戦するゴミスは、散打出身でスピードとレンジコントロールが武器の打撃系ウェルラウダ―だ。MMAが解禁されてまだ3年9カ月のフランスだが、既に欧州のMMA強国に成長している。サッカー代表と同じようにアフリカ系、アラブ系の活躍が目立つフランスMMA界フェザー級最強ファイターに初インタビューを試みた。


──今週末に母国でジョアンデウソン・ブリトと戦います(※取材は24日に行われた)。今の気持ちは?

「最高だよ。あとは減量だけ。もうウォーの準備はできているよ」

──ここまでオクタゴン3連勝ですが、まだまだ日本のファンはウィリアムスのことを知りません。UFCに辿り着くまで、どのようなキャリアを歩んできたのかを教えてください。

「MMAを始めたのは19歳の時で、それ以前は武術散打をやっていてヨーロピアン・チャンピオン、フランチ王者には何度もなっているよ。それから柔術、レスリング、ムエタイ、ボクシングとあらゆるコンバットスポーツをやりMMAを戦う準備をしてきたんだ」

──MMAを始めようと思ったのは?

「叔父の1人がMMAファイターのグレゴリー・バベンなんだ」

──Bellatorミドル級で戦っていた?

「そうだよ」

──正直、凄く記憶にあるとは言えないですが、パワフルでラフなストライカーだったようなイメージがあります。

「アハハハ。だから、僕も叔父の活躍を見ていると、自分もできる。僕の方ができるって思ったんだ(笑)。僕は色々な格闘技経験があるからね。MMAに転向するのは、ごくごく自然な流れだったと思う」

──散打は投げや崩しのある競技ですが、MMAに生きることはありましたか。

「足の動きだね。素早く動けるようになったことだ。それがMMAファイターとして、僕のアドバンテージにもなっている。それに散打にはテイクダウンもある。殴って、足を使ってテイクダウンすることはMMAで最も重要なことだから。そこから先は柔術を習うようになって解決したよ」

──足の動き……それはキックなのか、ステップなのか。どちらでしょうか。

「両方だよ。キックもフットワークも」

──散打はバランスを崩し、足の裏以外がつくとポイントを失います。ただ打撃から入る競技形態で、打撃の交換なしに組んでくる相手もMMAにはいるかと思います。そういう組みのスペシャリストに戸惑いはなかったですか。

「近づいて来る相手には、パンチを打ち込めば良いだけだよ(笑)。まぁ、簡単じゃなかったけど。ハハハハハ。だから、僕の足の動きが武器になるんだ。近づいて来る相手に対して、距離をコントロールできるからね。そして、顔面にパンチを当てる間合いを創るんだ。

それに倒されても、今の僕は十分に寝技で戦える。グラウンドでもマネージメントできるよ。100パーセントの自信を持っている」

──フランスは長い間、MMAが禁じられていました。その影響は受けましたか。

「そうだね、逆境を跳ね返してやろうとモチベーションになったよ。結果としてMMAが解禁されたタイミング、UFCがフランスにやってきたタイミングと僕にとってはパーフェクトになった。今や、フランスでMMA人気は絶対的に上がっているからね」

──そのなかでUFCデビューから3連勝という最高の形でキャリアを積んできました。

「3連勝できたことは良かった。でも、もっとやれる。僕は自分のことが分かっているから、あんなものじゃないと信じている。それを今回の試合で証明するよ」

──では対戦相手ブリトの印象は?

(C)Zuffa/UFC

「強いよ。

でもスマートじゃない。僕のようにね(笑)。気持ちは強いけど、彼の攻撃が僕に当たるとは思えない。ちょっと力に頼っている。技術はない。前に出て、殴ろうとするだけだ。同じ打撃でも、僕の打撃は彼とは違う。

その違いを土曜日の夜には見せたい。だいたい、彼は防御力が低い。ベストファイターは自分の攻撃を当てても、相手に攻撃は受けないモノだ。そうでないと、試合は危なくてしょうがない。彼は全く身を守ることに頭が行っていない。

そういう相手だからパンチを当てることもできるし、テイクダウンを奪うことだって容易い。思うがままに、戦うことができるだろう。MMAはスマートでないと勝てない。彼はストロングかもしれないけど、僕はスマートでストロングだから。この試合は僕が勝つことは間違いない。2Rには勝てるかな、いや1Rかもしれないね」

──トップ10、トップ5となるために今後はどのようなファイターと戦わないといけないと考えていますか。

「ジエゴ・ロピスだ。僕のゴールはトップ5でなく、UFC世界フェザー級チャンピオンだから。ブリトはテクニカル判定だけどロピスに勝利している。僕が初回でブリトを倒すと、ロピスより上という見方もできるだろう? そのためにも、しっかりとブリトを倒すよ」

■視聴方法(予定)
9月8日(日・日本時間)
午前1 時00分~UFC FIGHT PASS
午前0時45分~U-NEXT

■UFN243対戦カード

<ライト級/5分5R>
ヘナト・モイカノ(ブラジル)
ベノワ・サンドニ(フランス)

<ミドル級/5分3R>
ナソーディン・イマボフ(フランス)
ブレンダン・アレン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ウィリアム・ゴミス(フランス)
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ジュセ(フランス)
ブライアン・バトル(米国)

<フェザー級/5分3R>
モーガン・シャリエール(フランス)
ガブリエル・ミランダ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
フェレス・ジアム(フランス)
マット・フレヴォラ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イオン・クテレバ(モルドバ)
イワン・エルスラン(クロアチア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ウマル・シ(フランス)
チョン・ダウン(韓国)

<ライト級/5分3R>
ルドヴィット・クライン(スロバキア)
ルーズベルト・ロバーツ(米国)

<バンタム級/5分3R>
テイラー・ラピルース(フランス)
ヴィンス・モラレス(ブラジル)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリン・ペレス(アルゼンチン)
ダリア・ジリシニコワ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
ダニエル・バレス(スペイン)
ヴィクトル・アルタミラノ(メキシコ)

<女子バンタム級/5分3R>
ノハ・コホノール(フランス)
ジャケリニ・カバウカンチ(ポルトガル)

<ライト級/5分3R>
ブラジ・オキ(ベルギー)
クリス・ダンカン(米国)

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Report UFC UFN240 クリス・カーティス ブレンダン・アレン ブログ

【UFN240】アレンがTD&バックマウントで要所要所を抑え、カーティスに判定勝ちでリベンジ&7連勝

<ミドル級/5分5R>
ブレンダン・アレン(米国)
Def.2-1:49-46.48-47.47-48.
クリス・カーティス(米国)

サウスポーのカーティスが距離を詰めると、アレンが蹴りを散らしながら右ストレートを伸ばす。身長で下回るカーティスはワンツーをボディに伸ばすが、アレンがボディロックで組みつき、グラウンドに持ち込んでバックマウントへ。四の字フックで固めたアレンが、カーティスの手首を抑えてパンチで削る。しかしカーティスが反転して立ち上がった。背中を着けたままのアレンに、レフェリーがスタンドアップを命じる。

スタンドで再開後、アレンが左ジャブから右の打ち下ろしを見せる。不敵な笑みを浮かべるカーティスが距離を詰めると、アレンは右ストレート、右ヒジを繰り出す。さらに右ロー、右ミドルから右ストレートを当てた。左ボディストレートを見せるカーティスだが手数が少なく、アレンの右を何度も受けてしまう。さらにアレンが右ボディストレートを伸ばし、右ミドル、右ストレートとサウスポー対策を貫いた。

2R、最初は距離を詰めたアレンがサークリングして右を当てていく。カーティスが左ストレートから右フックを返すと、アレンも右ヒジを繰り出す。ジャブ、ストレートの交換からカーティスが左ボディを突き刺した。さらにアレンのダブルレッグをスプロールする。カーティスのパンチがヒットし始めるも、アレンが手数を増やした。カーティスにケージを背負わせ、右手首を抑えて右ヒジを叩き込む。さらに首相撲を狙ったが、ここはカーティスが離れた。カーティスも手数が増え、距離を詰めると右アッパーを見せるが、アレンも右ヒザを突き上げる。カーティスの右ジャブから左ボディがヒット。さらにカーティスが左ボディストレートを突き刺すと、アレンの体が一瞬くの字に曲がった。

3R、アレンが左ジャブを突き右ストレートを伸ばす。しかしカーティスもアレンの顔面を捉える。ケージを背負ったアレンは右ストレートからケージ中央に押し戻して右ヒジ、右ストレートを見せる。アレンの右ヒジの頻度が高まってきた。ここでアレンの右がアイポークとなったか。カーティスが左目を抑えて下がり、試合は中断される。

ドクターチェックの後すぐに再開され、カーティスがアレンを追い続ける。カーティスの左ボディから右フックがクリーンヒット。グラついたアレンを、カーティスがパンチで攻め立てる。アレンも右を当て、下がったカーティスにダブルレッグで組みつきバックに回った。立ち上がるカーティスのバックに乗ったアレンが、スタンドのまま四の字フックからRNCを狙う。カーティスが正対して離れると、アレンがパンチを浴びせていった。

4R、互いにストレートを伸ばす。ケージを背負うアレンが右ロー、右前蹴りで距離を取るが、カーティスの左ボディを受けて動きが止まる。カーティスの右ジャブがアレンの右目に入ったか、中断されたがすぐに再開される。動きが落ちたアレンに、カーティスが右フックと右アッパーを繰り出す。アレンが左フックを当てた直後、ダブルレッグでグラウンドに持ち込み、バックマウントを奪った。しかしカーティスが反転してスタンドに戻る。打撃戦ではカーティスの左右ボディが当たるも、アレンも打ち下ろしの右ストレートでカーティスの動きを止める。またもアレンがダブルレッグからバックに回り、右足を差し入れてグラウンドに引きずりこむ。反転しようとしたカーティスからマウントを奪ったアレンがラウンド終了までキープした。

最終回、アレンがサークリングしながら右ハイを繰り出す。ブロックしたカーティスが追い続けるも、アレンの蹴りで捌かれてしまう。カーティスはアレンのダブルレッグをカットし、立ち上がり際に右ヒザを浴びせる。なおも組んだアレンはバックを狙いつつヒザ十字を仕掛けるも、すぐにカーティスが立ち上がった。スタンドでは首相撲の展開からヒジとヒザを見せる両者。アレンのダブルレッグをスプロールしたカーティスはスタンドを選択する。やや動きが落ちたアレンが被弾する場面も増えてきた。

スピードのないアレンのダブルレッグをスプロールしたカーティスが、ガブりながらパンチを浴びせる。明らかに疲労が見えるアレンはマットに背中を着けるも、レフェリーからスタンドを促される。再開後、すぐにシングルレッグで組んだアレンがバックマウントを奪取する。ここもカーティスが体勢を入れ替え、立ち上がった。アレンは再度シングルレッグを狙うも倒せず。ラウンド残り僅かでアレンのヒザをボディに受けたカーティスの動きが止まる。しかしヒザが効いたのではなく、右のハムストリングスを痛めたようだ。ここでアレンが攻め込むも試合終了のホーンが鳴った。

両者は2021年12月に一度対戦しており、初戦ではカーティスがヒザ蹴りでアレンをKOしている。以降はアレンが連勝を重ね、今回の再戦をスプリットで制し、オクタゴン7連勝を飾り王座挑戦をアピールした。


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45 AB o UFC アマンダ・ヌネス イグナシオ・バハモンデス クリス・カーティス ジョニー・ウォーカー チャーリー・キャンベル ブレンダン・アレン ペドロ・ファルカォン マーヴィン・ヴェットーリ

UFC on ESPN+98:オッズ/予想と展望

ブレンダン・アレン 1.49
クリス・カーティス 2.70
アレクサンダー・ヘルナンデス 1.51
デイモン・ジャクソン 2.64
モルガン・シャリエール 1.87
チェペ・マリスカ1.95
イグナシオ・バハモンデス 1.29
クリストス・ジアゴ3.70
ヴァルター・ウォーカー 1.37
ルーカス・ブジェスキー 3.20
トレバー・ピーク 2.45
チャーリー・キャンベル 1.57
コート・マクギー 3.45
アレックス・モロノ 1.33
ノルマ・ドゥモン 1.65
ジャーメイン・デ・ランダミー 2.30
ペドロ・ファルカォン -
ヴィクトル・ウーゴ -
ピエラ・ホドリゲス 1.74
シンシア・カルビー2.14
ダン・アルグエタ 2.36
ジェアン・マツモト 1.62
ディラン・ブドゥカ 1.65
セザル・アウメイダ 2.30
ノーラ・コノール 3.80
メリッサ・マリンズ 1.28

メインはミドル級。マーヴィン・ヴェットーリがブレンダン・アレンと対戦予定だったが、ヴェットーリが3週間前に欠場となり、クリス・カーティスが代役出場。両者は2021年に対戦している。当時、カーティスは1ヶ月前に代役でUFCデビューし1RKO勝ちしたばかりで、アレンがランカーのブラッド・タバレスと組まれていたが、その時もタバレス欠場によりカーティスが代役出場している。試合はアレンがテイクダウンを奪って優勢に試合を進めていたが、2Rにカーティスがボディブローで攻めてからの右フックを効かせ、最後はヒザを顔面に打ち込んでKO勝ち。

グラップラーのアレンはカーティスに敗れて以来6連勝中で、しかも5試合がチョークでの勝利。ランキング入りしてもなかなか上位ランカーと組まれなかったが、今回ようやくランキング5位のヴェットーリとの対戦が組まれていた。UFC11勝2敗で、敗れた相手はアレンと元王者ストリックランド。

激闘型ストライカーのカーティスはコンテンダーシリーズで勝ってもUFCと契約できず、一時は引退を表明していたが、復帰すると34歳で代役でUFCと契約。その後も緊急出場でチャンスを掴み、劣勢の展開からパンチ一発で逆転勝利して、アレンより先にランキング入り。が、対ランカーとの試合では、ここまで勝利がない。

前回は直前のカード変更でカーティスもUFCで1戦しかしておらず、アレンは十分対策ができていなかった。今回もカード変更ではあるが、準備期間はあり、カーティスの強み・弱みももう明らかになっている。

アレンが手堅く判定勝ちと予想。

メインカードでは、ヘビー級ランカージョニー・ウォーカーの弟、ヴォルター・ウォーカーがUFCデビュー。昨年6月にTitan FCのヘビー級王座を獲得。9月にデビュー予定だったが、負傷欠場で延期になっていた。ここまで11戦全勝(6KO・1一本勝ち)の26歳。初戦はUFC0勝3敗のプジェスキー戦。さすがにこの相手に負けるようなことはないと思うが…。

プレリムでは、初代女子フェザー級王者のジャーメイン・デ・ランダミーが3年半ぶりに復帰。フェザー級王座は防衛せず剥奪され、それ以降はバンタム級で戦っている。UFC7勝2敗の2敗はいずれも元バンタム&フェザー級王者のアマンダ・ヌネス。相手のノルマ・ドゥモンはUFC6勝2敗だが、1試合を除いてすべてフェザー級。唯一バンタム級で組まれた試合も体重オーバーしており、UFCでバンタムまで落とせたことがない(それどころかフェザー級でも体重オーバーしている)。女子フェザー級が継続するなら、王座決定戦出場の有力候補だったが、UFCはやはり女子フェザー級は廃止するつもりのようだ。

第1試合開始は7日朝4時。速報します。

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AB News o ONE UFC キック グレゴリー・ホドリゲス ブレンダン・アレン ポール・クレイグ

UFC on ESPN+91:第7試合・パク・ジョンヨン vs. アンドレ・ムニス

ミドル級。

ジョンヨンはUFC7勝2敗、4連勝、3連続一本勝ちにもかかわらず、まだノーランカー対決。初期はテイクダウンからの漬け込みスタイル主体の地味ファイターだったが、ここに来て一本勝ちが増えてきている。3連続一本勝ちはすべてすべてチョークでのフィニッシュ。負けた相手は現ランキング15位のアンソニー・ヘルナンデスとホナウド・ジャカレイの弟弟子・グレゴリー・ホドリゲス。32歳。

ムニスはUFCデビューから5連勝。その中には同郷の先輩・ホナウド・ジャカレイからの腕十字での一本勝ちも含まれている。が、ここ2戦はブレンダン・アレンとポール・クレイグに連続フィニッシュ負けで、ランキングからも外れてしまった。柔術とともにムエタイも学んでいる。33歳。

両者フィニッシュが多いグラップラーだが、ジョンヨンはチョーク、ムニスは腕十字を得意としている。

ムニス左ハイ。ミドル。リーチに劣るジョンヨンが間合いを詰めると距離を取る。バックスピンキック。ムニス一転してタックルへ。両足を束ねて尻もちを着かせる。背中に回り、片膝を着いたジョンヨンからハーフバック。立とうとしたがムニスが崩す。ジョンヨン立ってスタンドバックへ。また倒すが、ジョンヨン押さえ込ませずに立つ。尻もちを着かせてレッグマウントに。足を引いて立つジョンヨンだが、ムニス投げてバックに回り足をフック。バックマウント完成。亀になるジョンヨン。残り1分。足のフックを外そうとしたところで三角に移行したムニスだが、ジョンヨン足をサバいてパス。逆にバックにつくとマウント!パウンド!ムニスハーフに戻すが、なおもパウンド・肘。ホーン。

1Rは終盤の攻撃によるダメージでジョンヨン。ムニスの一方的な展開かと思われたところから一気に形勢逆転。

2R。ジョンヨンパンチで出る。ムニスタックルへ。潰して上を取ろうとしたジョンヨンだが、そのままスイープで上を取るムニス。立とうとしたジョンヨンに両足フックしてまたバックマウント。足のフック外れてハーフバックになるが、なおもバックについているムニス。ジョンヨン微妙にケージつかみでディフェンス。ホーン。

2Rムニス。

3R。ジョンヨンパンチで出る。ムニス疲れたか。しかしタックルへ。切れずにテイクダウンされたジョンヨン。四の字バックへ。バックキープするムニス。残り2分半。ジョンヨン反転して上に。パウンド。が、雑にパスしようとたところで上を取られる。押さえ込ませず立ったジョンヨン。ムニスタックル。今度は切ったジョンヨン。ムニス引き込み。スイープを狙うが耐えたジョンヨン。しかし残り1分半。足で距離を作るムニス。肘。ムニススタミナ切れもあって動けない。パウンド連打するジョンヨン。タイムアップ。

29-28ムニス、29-28ジョンヨン、29-28ムニス。スプリットでムニス勝利。

割れたのは3R?

ムニスに入れたジャッジも1Rジョンヨンと3Rジョンヨンで割れている。どちらもダメージではジョンヨン、コントロールでムニスだったので、最近の傾向ではジョンヨンになると思ったが。

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AB o ONE UFC UFC Fight Night   ジェカ・サラギ ブレンダン・アレン

『UFC Fight Night 232: Allen vs. Craig』パフォーマンスボーナス

最高のパフォーマンスを発揮する! 疲れない身体を作るコンディショニング法


 UFCが『UFC Fight Night 232: Allen vs. Craig』のパフォーマンスボーナスを発表。

▼ファイト・オブ・ザ・ナイト
・該当試合なし

▼パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト
・ブレンダン・アレン、ジョアンダーソン・ブリト、ジェカ・サラギ、アマンダ・ヒバス


 4選手には各5万ドルのボーナス。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFN UFN232 ブレンダン・アレン ポール・クレイグ

【UFN232】アレンがクレイグからRNCでタップを奪い、4連続RNCでの一本勝ちを達成

<ミドル級/5分5R>
ブレンダン・アレン(米国)
Def.3R0分38秒 by RNC
ポール・クレイグ(米国)

アレンが右カーフ、ワンツーを伸ばす。アレンがパンチ前に出て距離が詰まると、クレイグがオーバーフックしてケージに押し込む。クレイグはダブルレッグへいきつつ、左腕を差して押し込む。アレンは右手で小手を巻いて投げからマウントを取り、パンチとヒジを落とす。クレイグはアレンの左足に両足を絡め、アレンがRNCを狙うとレッグロックへ。アレンも足関節で応戦しつつ、両者が立ち上がる。アレンはバックについて持ち上げるようにテイクダウンし、インサイドガードでトップキープする。

2R、アレンがジャブからワンツー。この右でクレイグの足が止まる。なんとかダブルレッグに入るクレイグだったがテイクダウンは出来ず。引き込み気味にガードポジションを取る。アレンは身体を起こしてパンチを落とし、足を一本抜いてハーフガードへ。しっかり上体を固めてマウントを取り、肩固めを狙う。

これは極まらずハーフに戻されたアレンだが、トップキープしてヒジを落とす。クレイグがガードポジションに戻して腕十字や三角絞めを狙うと、アレンはしっかり対処してヒジを落とす。単発ながらヒジを確実に効かせるアレン。クレイグが半身になって身体を起こすと、バックからRNCを狙った。

3R、アレンがジャブと右ストレート、左ボディから顔面への左フックにつなげる。クレイグはダブルレッグで組み付くが、アレンはギロチンを狙いつつ、そのまま上のポジションを取る。ケージに身体を預けて立ち上がろうとするがクレイグ。アレンはそのままバックを取り、最後はRNCでタップを奪った。これでアレンは4連続RNCでの一本勝ちとなった。


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AB LFA MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN232 アマンダ・ヒーバス ウロス・メディッチ クリス・ダンカン ジェイク・マシューズ ジョゼ・アルド ジョーダン・ラヴィット チェイス・フーパー チャド・アンヘリガー チャールズ・ジョンソン デニス・チュルリン トレイ・オグデン ハファエル・エステヴァン ブレンダン・アレン ペイトン・タルボット ボクシング マイケル・モラレス ミクティベク・オロルバイ レオ・サントス 平良達郎

【UFN232】名門ノヴァウニオンから11勝0敗でUFC初陣、ハファエル・マカパ「世界が僕を認識する」

【写真】通訳をしてくれたのはノヴァウニオン総帥デデこと、アンドレ・ペデネイラス。ハファエル・エステヴァンのニックネームは、そのものずばりマカパだ(C)MMAPLANET

18日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN232:UFN on ESPN+90「Allen vs Craig」で名門ノヴァウニオン所属のハファエル・エステヴァンがオクタゴン・デビューを迎える。
text by Manabu Takashima

デビュー以来11連勝、巧みなポジションとパウンドを融合させた──ある意味、ノヴァウニオンらしいファイターのエステヴァンが、LFAでフライ級王者だったチャールズ・ジョンソンとのUFC初陣を前に、自信のほどを語った。


マカパは128ポンドで、計量失敗。キャッチ戦でジョンソンと戦うこととなった(C)Zuffa/UFC

──ハファエル、ついにUFCデビューを迎えます。

「5月に予定されていたデビュー戦では、減量中に体調を崩してしまって。でも、今回はバッチリだ。体重もしっかり落ちていて、いよいよUFCで戦えるから凄く嬉しい」

──そんなハファエルがMMAファイターを目指すようになったのは、なぜですか。

「ジョゼ・アルドとヘナン・バラォンがUFCのチャンピオンとして活躍しているのを見て12、13歳の時にマカパで柔術を始めた。この時からMMAファイターになりたかったけど、その過程で柔術でも世界チャンピオンになれれば良いなとは思っていた。でも第一の目標はMMAでチャンピオンになることだった。

マカパでは3年間、柔術だけの練習をして15歳の時にリオデジャネイロに移り住んだんだ──ノヴァウニオンで練習するために。アルド、バラォンがいたからね。デデの下でボクシング、レスリング、そして柔術も学ぶようになった。ノヴァウニオンで練習を積み、MMAで戦うようになった。そして11連勝し、UFCで戦えるようになったんだ。UFCでやれるだけの下地は十分にできているよ」

──過去の試合映像を見ると、素晴らしいグラウンドの攻防を繰り広げていますが、絞めや関節技よりも殴って削り、パウンドで仕留めるという試合が多かったです。

「僕はどの局面でも対応できるだけの力を持っている。サブミッションでフィニッシュできる状況なら、サブミッションでフィニッシュする。でも、それだけのスペースがなければ間違いなくパンチで削って、フィニッシュを狙う。当然、エルボーも使ってね。試合の流れと相手の反応次第だよ。サブミッションで仕留めるのか、殴って終わらせるのかは」

──なるほど。とはいえ、今のMMAはあれだけ寝技で技術の交換が見られるのはブラジルに特化した状況かと思います。寝技につき合わない、柔術は防御のために使う。そのようなスタイルのなかで戦うことをどのように思っていますか。

「15年間、ずっと倒して寝技に持ち込む練習をし続けてきたんだ。それにノヴァウニオンでは立ち上がろうとする相手を、寝技から逃れることができないようにするトレーニングには特に力を入れてやっている。チャールズ・ジョンソンが僕と寝技で戦いたがらないことは絶対だよ。でもね、どれだけそんな風に試合を組み立てようとしても、この試合はグラウンドで決着をつける」

──では、そのジョンソンの印象を教えてください。

「チャールズ・ジョンソンのことは凄く尊敬している。でも、自分が勝利することに絶対の自信を持っている。ジョンソンはとてもテクニカルなムエタイ・ファイターだ。僕はさっきも言ったように凄く順調に仕上げることができた。今の僕は手のつけられないファイターになっているよ。何より、チャールズ・ジョンソンを倒すためには、全て必要なことは何でもやってきたからね。凄く激しいトレーニングをこなしてきた。だから試合が終わった時、レフェリーが僕の手を挙げる。絶対だ。

土曜日の試合が終わった後、世界が僕を認識するようになっている。如何に僕が優れたファイターが、UFCの皆が理解するだろう」

──ところでUFCフライ級には平良達郎選手が活躍していますが、彼の印象の教えてくれませんか。

「もちろん、タイラのことは知っている。素晴しいファイターだよ。もし、彼と戦える日が来るなら大歓迎だ」

──では日本のファンにメッセージをお願いします。

「いつの日か、日本で戦いたいと思っている。ノヴァウニオンでは、多くの選手から日本の良い思い出を聞かされてばかりだから、実際に僕も日本で彼の思い出のような体験をしたい。そして、土曜日の試合でも日本のファンの声援をパワーに変えて勝ちたいと思うから、ぜひとも僕を応援してほしい」

──最後にデデ、ジョン・ホーキ、シャオリン・ヒベイロ、レオ・サントス、ホブソン・モウラと20年以上も前から日本で活躍してきた名門ノヴァウニオンを代表して、UFCで戦うことをどのように思ているのかを教えてください。

「今、名前が挙がったファイターたちは僕にとって、人生の目標のような存在だ。僕はまだ若いからシャオリン世代のファイターは既に米国に移り住んで会ったことがないけど、アカデミーでは今も伝説として色々な逸話が残っている。もちろん、ノヴァウニオンを代表して戦うことは、これ以上ない僕の誇りになっているよ」

■視聴方法(予定)
11月19日(日・日本時間)
午前4時~UFC FIGHT PASS
午前3時30分~U-NEXT

■UFN232対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ブレンダン・アレン(米国)
ポール・クレイグ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・マシューズ(豪州)
マイケル・モラレス(エクアドル)

<ライト級/5分3R>
ジョーダン・ラヴィット(米国)
チェイス・フーパー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ペイトン・タルボット(米国)
ニック・アギラー(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・ヒーバス(ブラジル)
ルアナ・ピネイロ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ウロス・メディッチ(セルビア)
ミクティベク・オロルバイ(キルギス)

<フェザー級/5分3R>
ジョナサン・ピレース(米国)
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
チャド・アンヘリガー(カナダ)
ホゼ・ジョンソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
クリス・ダンカン(英国)
デニス・チュルリン(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
ミック・パーキン(英国)
カイオ・マチャド(ブラジル)

<148ポンド契約/5分3R>
ルカス・アレクサンデル(ブラジル)
ジャカ・サラギ(インドネシア)

<136ポンド契約/5分3R>
ルシエ・プシオワ(チェコ)
アイリン・ペレス(アルゼンチン)

<ライト級/5分3R>
ニコラス・モタ(ブラジル)
トレイ・オグデン(米国)

<138ポンド契約/5分3R>
チャールズ・ジョンソン(米国)
ハファエル・マカパ・エステヴァン(ブラジル)

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BELLATOR MMA o キック ジョン・ソルター ブレンダン・アレン

Bellator298:メインカード第3試合・ダルトン・ロスタ vs. アーロン・ジェフリー

ミドル級。ロスタ4位、ジェフリー6位。

ロスタはレスリングエリートで、プロデビューからBellatorでキャリアの浅い相手との試合で育てられ、そのままランキング入り。前戦でBellator1勝0敗のランカー・アンソニー・アダムスからテイクダウンを奪い、3Rにはダウンを奪ってフルマーク判定勝ち。27歳。

カナダのジェフリーはBellator2勝1敗。今年3月にジョン・ソルターの引退試合で判定負け。オースチン・ヴァンダーフォードに1RKO勝ちしてランキング入りした。2019年にコンテンダーシリーズに出場しているが、ブレンダン・アレンに1Rチョークで一本負けしている。30歳。

パンチ出でたジェフリーだが、ロスタ組んでケージに押し込む。離れてパンチを入れたロスタ。ジェフリーすぐ距離をっ詰めるロスタが左右のパンチを放つが、ブロックして出ていくとカーフキック。ロスタスリップして膝を着く。ジェフリーそのまま組み付くとケージに押し込むが、ロスタ入れ替えた。ダブルレッグに切り替えようとしたが、がぶって膝を入れるジェフリー。ロスタが手をついた状態で膝を入れたと見なしてレフェリーから注意が入る。確かに1発は手がマットについた状態だった。そのままゴング。

1Rロスタ。

2R。ジェフリー出る。ロスタのパンチはブロックして圧を掛ける。パンチを出しながらも下がり気味のロスタ。しかし入れ替えたロスタがタックルへ。ケージを背にこらええつつクッ日を抱えるジェフリー。膝。さらに肘を入れるが、ロスタまたタックル。シングルレッグ。ジェフリーがぶってこらえる。ロスタクラッチが切れた。肩口に膝を入れる。またタックルに。しかし切られた。シングルレッグに行くロスタだが鉄槌連打を入れるジェフリー。がぶられたままのロスタ。殴り続けるジェフリー。ゴング。

2Rジェフリー。ロスタ、タックルを切られるようになってジリ貧。

3R。パンチで出るジェフリー。そしてカーフ。パンチで出たところにロスタタックル。しかしまたがぶられる。そして膝。1Rに反則を取られてからは手をついてない瞬間をしっかり狙って蹴っている。ロスタまたダブルレッグをがぶられる。スタンドバックについたジェフリー。そこから膝・肘。離れた。またカーフ。効いてる。出るとロスタ逃げ気味のタックルで切られる。肘。足首にしがみついているだけのロスタの腹を蹴る。すると仰向けになって背中をつけたロスタ。ジェフリー腹に踏みつけ。更にインサイドからパウンド。最後にギロチンを狙ったがタイムアップ。

三者29-28でジェフリー勝利。

ロスタMMA初黒星。後半は何もできず完敗。

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o UFC キック ブレンダン・アレン ユライア・ホール

UFC on ESPN+82:第12試合・ポール・クレイグ vs. アンドレ・ムニス

ミドル級。クレイグはライトヘビー級9位、ムニスはミドル級14位。

地元イギリス・スコットランドのクレイグは、ライトヘビー級からミドル級に落としての初戦となる。ライトヘビー級では8勝6敗1分け。UFC屈指の下攻めファイターで、前王者のジャマール・ヒル、ランキング2位のマゴメド・アンカラエフを、ガードからの三角から仕留めている。下攻めが得意な一方、テイクダウンは強くなく、引き込み主体で戦うことから、相手に付き合ってもらえず負けることも多い。特にライトヘビー級では特異なスタイルということもあり通用していたが、果たしてミドル級でもランカー相手に通用するのか。35歳。

ブラジルのムニスは、柔術世界王者のホナウド・ジャカレイから腕十字を極めて一躍注目選手に。続くユライア・ホール戦では打撃でもリードし、フィニッシュは奪えなかったが完勝。が、前回はノーランカーのブレンダン・アレンとの対戦で、打撃勝負を公言していたが打ち負け、逆にテイクダウンを奪われてからのチョークで一本負け。UFC初黒星を喫した。33歳。

ブルース・バッファーの選手コール中に接近してにらみ合う2人。

かなり絞れているクレイグ。鋭い右ミドル。右ハイ。ムニスもミドル。前蹴り。ムニスはスピンキックをボディに入れる。よくあるグラップラー同士の打撃戦に。両者蹴り主体に攻める。クレイグがジャブからハイ。さらにムニスが出るところをジャブで止める。残り1分。クレイグのミドルをキャッチしたムニス。クレイグ引き込み気味に下に。ムニスボディにパウンド。下からホールドするクレイグ。ホーン。

1R手数はややムニス。最後にグラウンドで上になったこともあり、ムニスのラウンドか。

2R。プレスしてきたムニスにクレイグタックル。そのまま四つからテイクダウン。しかしハーフからパウンドを入れると立った。再びガードに入ったクレイグだがムニス三角でクラッチ。クレイグパウンドを打ち込む。足のクラッチが緩んだ。腕十字に切り替えたムニスだが、クレイグすぐに腕を引き抜く。タックルに入るムニスに、また安易に下になったクレイグ。ムニスハーフからパウンド。上から頭で突っ込んだムニスだが、ヘッドバッドになりタイムストップ。スタンドで再開。パンチで出たムニスにクレイグが胴タックル。テイクダウン。ムニス下からネルソンで返そうとするが、ハーフで押さえたクレイグがダースチョーク。浅い。放したクレイグだがサイドに出ている。肘を入れる。マウント!パウンド連打。肘連打。腕でグロックするので精一杯のムニス。レフェリー止めた!

クレイグミドル級転向初戦でランカー撃破。ライトヘビーでは個性的な色物枠だったクレイグだが、ミドルに落としてタイトル争いに入っていけるか。