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o RIZIN UFC UFC300 キック

UFC311:第11試合・イジー・プロハースカ vs. ジャマール・ヒル

ライトヘビー級。プロハースカ2位、ヒル3位。

RIZINUFC王者のプロハースカ。UFC3戦目で王座戴冠するが、練習中の負傷により王座返上。復帰戦でアレックス・ペレイラと王座決定戦で対戦するも、パンチを効かされて、組みでしのごうとしたところにヒジ連打をもらってのKO負け。UFC300でのアレクサンダル・ラキッチ戦では、カーフキックを効かされたところから、2Rにパンチをヒットさせ、テイクダウンからのパウンド連打で逆転勝ち。が、6月に急遽組まれたペレイラとの再戦では、打撃で押される展開のまま、ハイキックでダウンを喫してのパウンド連打でまたもKO負けしている。32歳。

ヒルも元UFC王者。プロハースカが返上したタイトルをグローバーテイシェイラと争い、テイシェイラに組み付かせずに打撃を打ち込み続けて判定勝ちし王座を獲得。が、プロハースカ同様、負傷によりタイトルを返上。昨年4月の復帰戦でアレックス・ペレイラと対戦するが、1Rに左フックでダウンを喫し、パウンド連打でKO負けしている。その後、膝を負傷して長期欠場していた。33歳。

ともに、前戦でアレックス・ペレイラに敗れている元王者同士。

オーソドックスのプロハースカ。ヒルはサウスポーに構えるが、頻繁にスイッチを繰り返す。関節蹴りで牽制するプロハースカ。右を打ち込んだプロハースカ。スイッチしてパンチで出たヒル首相撲からヒザを入れた。ヒルがジャブを出すが、上体の動きでかわしていくプロハースカ。プロハースカの左がヒットしヒルダウン!ヒルは下からデラヒーバを狙い、背中を向けたプロハースカのバックを取ろうとしたが、プロハースカ離れてスタンドに。ヒルが左右のパンチを放つも、ウィービングでかわしながら右を打ち込むプロハースカ。三日月蹴り。クリンチからアッパーを放つヒルだが空振り。1R終了。

2R。ヒルのミドルは空振り。プロハースカは前蹴りを腹に入れる。左ハイを放つプロハースカ。かわして詰めるヒル。飛びヒザを狙ったプロハースカだがヒットせず。プロハースカのアイポークがありタイムストップ。再開。プロハースカがミドル・三日月蹴りをヒット。右ハイからワンツーを入れたヒル。が、今度はヒルのアイポークがありタイムストップに。ドクターチェックが入るが続行。飛びヒザのフェイントから前蹴りを入れたプロハースカ。右がヒット。ヒルがクリンチアッパーを打ち込むが、離れた間合いでのパンチはほぼかわしているプロハースカ。ヒルはボディブローを入れる。さらにクリンチアッパーから首相撲に捕らえてヒザ。

3R。ボディを打っていくヒル。プロハースカの左がヒット。さらに右が入り、ヒル後退。追っていくプロハースカだが、ヒル首相撲に捕らえて凌ぐ。プロハースカのジャブがヒット。ヒルのワンツーはかわされる。ヒルの右をかわしたプロハースカが右フック!顎に入りヒルダウン!パウンド連打するプロハースカ。ヒル立ったが、プロハースカのパンチを貰うとふらついている。足がもつれて倒れたヒルのバックに回ったプロハースカがパウンド連打。レフェリーストップ!

3R3分1秒、TKOでプロハースカ勝利。

勝ったプロハースカは「自分はワイルドで、殴られてから本当の自分が開放されることもある。次はもう一度ペレイラと試合がしたい。今日の試合は、自分が招待したアシュリー(・マクガリティ。プロハースカのファンで、9月に子宮頸がんと診断された)さんに捧げたい」とコメントした。

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45 JAM o UFC UFC300 ジャスティン・ゲイジー マックス・ホロウェイ 朝倉海

あけましておめでとうございます 読者の皆様へご挨拶

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明けましておめでとうございます。打投極速報の管理人です。

読者の皆様のコメントやX(旧Twitter)でのリアクション、拝見しております。いつも本当にありがとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

更新すっごい遅いよ問題は常々何とかしなければと考えているのですが、平日は仕事→電車に揺られて帰宅となると、どうしてもPCを立ち上げるのが遅くなってしまいます(某Z李のように複数で運営できれば強いのですが)

速報を謳っているにもかかわらず、本当に遅くて申し訳なく存じます。なるべく早く皆様にお届けできるよう頑張ります。

昨年も名勝負が沢山生まれました。

個人的に一番印象に残った試合は、マックス・ホロウェイvsジャスティン・ゲイジーの残り1秒KOでした。



日本格闘技界は、昨年もしっかり朝倉兄弟を中心に回っていたと思います。朝倉海はパントージャに一方的にやられてしまいましたが、平良や鶴屋との対戦があるかもと思うと楽しみです。平本vs未来2は正直あまり興味が…。

今年も強者たちがどんな名勝負を繰り広げてくれるのか、もうすでに楽しみで仕方がありません。

2024年も大変お世話になりました。 

2025年が格闘技を愛してやまない皆様にとって輝かしい年でありますように。

様々な形で毎日を『闘う』皆様の武運長久をお祈りしております。



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45 AB ACA Black Combat Column Gladiator MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC UFC UFC300 UFN UFN248 イェン・シャオナン キム・ドンヒョン ジャン・ウェイリ ジャン・リーポン ソン・ヤードン チェ・ドンフン デイヴィソン・フィゲイレド ピョートル・ヤン ユ・スヨン リー・ジンリャン 中村倫也 佐々木憂流迦 安西信昌 平良達郎 徳留一樹 手塚基伸 日沖発 朝倉海 木下憂朔 本野美樹 水垣偉弥 河名マスト 漆谷康宏 風間敏臣 魅津希 鶴屋怜

【Column】マカオで11年振りにUFCを取材して……何だかんだと、詮無いことを考えてしまった

【写真】本当にすさまじい盛り上がり方だった (C)MMAPLANET

23日(土・現地時間)にマカオのギャラクシー・アリーナで開催されたUFN248:UFN on ESPN+106「Yan vs Figueiredo」。メインのピョートル・ヤン×デイヴィソン・フィゲイレドの激闘に沸き返る1万2000人超の館内をケージサイドから眺めて、「全然違う」と素直に思わされた。
Text by Manabu Takashima

何が違うのか。過去のマカオ大会とは、明らかに別モノだった。UFCが前回マカオでイベントを行ったのは2014年8月23日、もう10年以上も前になる。

ギャラクシー・マカオとアヴェニーダ・シダージ・ノヴァを隔てたザ・ベネチアン・マカオのコタイ・アリーナに7000人強のファンを集めたUFN48のメインは、奇しくも今大会でカラーコメンテーターを務めたマイケル・ビスピンが、カン・リーと相対した一戦だった。

マカオに初めてUFCが進出したのは、その2年前。2012年11月10日のUFC Macao(UFC Fuel TV06)で五味隆典、水垣偉弥、手塚基伸、漆谷康宏、福田力と日本人5選手も出場した。同大会での中国人ファイターの出場はジャン・ティエチュエンの1選手のみ。それでもコタイ・アリーナに8000人のファンを動員し、日本大会と並びアジアで定期的にイベントが行われるという期待が寄せられた。

この後、今はUFCを去ったマーク・フィッシャーを長とするUFCアジアは、TUF Chinaを軸とした中国人選手の育成という命題を挙げ引き続き2 度に渡りコタイ・アリーナ大会を取り行っている。2014年3月のTUF China Finale大会では、そのTUF Chinaウェルター級決勝戦でジャン・リーポン×ワン・サイが組まれ、ジュマビエク・トルスンと3人の中国人ファイターと共に日沖発と徳留一樹が参戦した。

上記にあるUFN48ではTUF Chinaフェザー級決勝ニン・グォンユ×ヤン・ジェンピン、ジャン・リーポンとワン・サイ&ヤン・ジークイと中国人選手は5人に増え、日本人出場選手は安西信昌と佐々木憂流迦の2人だった。

これら過去のマカオ3大会の集客数は6000人から8000人、コタイ・アリーナの一部を使用するスケールでイベントは実施された。3大会連続出場はキム・ドンヒョン。特に中国がフューチャーされるという風ではなく、アジア大会という空気感だったことが思い出される。

あれから10年、UFCにおける中国の存在感は比較にならないほど、重要になっている。

世界女子ストロー級王者ジャン・ウェイリは当然として、男子でもバンタム級のソン・ヤードンやウェルター級のリー・ジンリャンが北米要員として地位を確立。20人に及ぼうかという契約配下選手の多くは、上海PIで最先端のトレーニング環境が与えられ、現地のローカルショーからRoad to UFCという道を経て最高峰に辿り着いている。

フロリダのキルクリフFC、サクラメントのチーム・アルファメールと中国人選手が米国のジムで練習、所属することは何も珍しくなくなった。

今回のマカオ大会には上に名前を挙げた中軸ファイターの出場はなかったが1カ月に 3度から4度、世界のとこかで見られるUFCの日常的なイベントで、中国のファンたちはお祭り騒ぎ状態だった。

UFC300でジャン・ウェイリに挑戦したイェン・シャオナンを始めとする10人の同朋に、1万2000人越えの大観衆は「加油(チャーヨー」と、力いっぱい叫び続けた。特別でなく、ご当地ファンを応援する。そして世界のトップに声援を送るという──熱狂がギャラクシー・アリーナに渦巻いていた。

メディアの数は昨年、一昨年のシンガポール大会とは比較にならないほど多かった。プレスルームもそれだけ巨大だ。ざっと見まわして、中国メディアの数は80を下らなかっただろう。

それだけ投資をした結果といえばそれまでだが、お祭りでなく日常がビジネスになることは、大きい。何よりマカオ大会の熱狂は中国の人々のUFCを見る目が肥え、UFCを楽しめるようUFCが手を尽くしてきたからこその結果だ。

天文学的な額の投資やその勢いを買うだけの経済基盤が、かの国にある。だから時間を掛けることができた。投資を回収できないのであれば事業の見直すことになることも承知し、それだけ費やしてきた。残念ながら、我が国の経済はそのような余裕はない。プロモーターやファイター、ジム関係者、専門メディア、皆がそうだ。いうと一国全自転車操業状態。だから、目の前の利益を追求する必要がある。

複数の日本人ファイターがUFCのメインカードに名を連ね、サッカーのプレミアリーグで活躍したり、MLBでレギュラーを務める選手のような名声を得るにはどうしたら良いのか。そのような日はやってくるのか。

強さを追求しているだけでは食っていけないという言い訳をやめて、格闘技の本質を曲げないでいられるのか。あるいは強さが絶対の価値観を持つMMA界とするために、投機できるビリオンネアーが現れるのを待つのか。ギャラクシー・マカオを闊歩する大陸からやってきた人達を眺めつつ、そんな現実離れした考えしか思い浮かばなかった。

それでも今、日本のMMA界に奇跡的な神風が吹こうとしている。朝倉海のUFC世界フライ級王座挑戦は、特別なことだ。9年振り9カ月振りの日本人のUFC世界王座挑戦が、デビュー戦。彼の日本における影響力の大きさとフライ級の現状が合致した特別な世界王座挑戦に加えて、このチャレンジに化学反応を示す下地が今は少なからずある。

格闘技・冬の時代と呼ばれた頃に、「UFCで戦いたい」と猫も杓子も口にしていたのとは違う──本気で強さを追求することで、選択肢がUFC一択となったファイター達が存在している。平良達郎、中村倫也、鶴屋怜、木下憂朔、風間敏臣、井上魅津希──そんな面子に、Road to UFCと同時開催なんてことがあるなら強さを追求する純度と強度が高まるイベントの実現も可能になるに違ない。

この動きを一過性でなく、恒常性とするには……強さが軸となるマッチメイクをプロモーターが組める仕組みを構築すること。それにはファイターとプロモーターが対等の立場になる環境創りが欠かせない。過去の慣例に縛られない。過去の成功例でなく、今の成功例に目をやること。

近い例でいえば、それこそ朝倉海の大抜擢だ。なぜ、デビュー戦&世界挑戦が現実のモノとなったのか。彼はRIZINが求めることをやり抜き、UFCが求めるモノを追求してきた。その姿勢を学ばずに「RIZINで戦いたい」、「UFCと契約する」と口にしても、正直どうしようもない。

Road to UFCも然りだ。入口に立つことが大切なのは、UFC本大会であってRoad to UFCではないはず。出場を目指してレコードを綺麗にするために、強い相手との対戦を避けるような姿勢では、豪州が加われることが予想される次回大会を勝ち抜くことができるだろうか。

今やコンテンダーシリーズもそうだが、Road to UFCという「勝てば官軍」的なトーナメントで生き残るのは綺麗なレコードは当たり前。それも強い相手を食って、綺麗なレコードである必要がある。

韓国人ファイターだが、ユ・スヨンは昨年12月のNAIZA FCの敗北後に1月にBlack Combatでキム・ミウ戦と戦った。結果はNCだった。この2試合を経てRoad to UFCに出場できなかったかもしれない。

と同時に、この2戦を経験していないと今の強さがなかったかもしれない。要はユ・スヨンはRoad to UFCで戦う権利を得るために、チャレンジをした。

チェ・ドンフンは強いが試合が面白くないという韓国内での評判を、Gladiatorの2戦で払拭した。日本での試合は、現状を変えるために必要だった。

倒せる武器があることを自認し、準決勝まで勝利を最優先とした。そしてファイナルは見事なKO勝ちを飾った。彼もまた昨年12月と今年の2月と日本で戦って、Road to UFC出場権を得ている。

レコードが汚れるリスクを冒して、戦績を積んだうえでRoad to UFCに出場しても勝てないこともある。実際に河名マストや本野美樹はそうだったと言える。だからこ、その姿勢を評価する業界になることが、日本が強くなる第一歩ではないだろうか。

頂きを目指すには、登山口がどこにあるのか。そのルートをしっかりと確認、精査しないと登山はできない。その挑戦が成功例も失敗談も将来に活かすことはできないままで終わる。

根本として、日本を強くするのはプロモーターではない。ジム、そしてファイターだ。それを評価するのがプロモーターの役割で、さらに商売にする才覚が求められる。中継パートナーも同様だろう。ではメディアの役割とは何か……正直、専門メディアの役割など、もうとうになくなったのではないかと思っている。

フォロワーが多いインフルエンサーに、しっかりと格闘技を伝えてもらう方がよほど、Yahooへの転載でPV数を増やしてGoogle広告で生き永らえようとする専門メディアより影響力があるはず。影響力のある有名人や中継局、大手メディアに対して、情報提供でなく知識の共有を目指した記事を書く。それが、実はネット時代になる以前と変わらぬ専門メディアが果たすべき役割だ。


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【UFC309】UFC300の次はMSG、6勝6フィニッシュのNCAA3冠=ボー・ニコル「マッシブなポスチャーを」

【写真】とても穏やか。そして拙い英語へもPatienceしてくれます (C)MMAPLANET

16日(土・現地時間)、ニューヨーク州ニューヨークシティのマジソン・スクエア・ガーデンでUFC 309「Jones vs Miocic」が開催される。
Text by Manabu Takashima

同大会のメインカード、コメイン前でキャリア7戦目、UFCでは4戦目となるボー・ニコルがポール・クレイグと戦う。NCAAを制すること3度、MMAに転向後は5試合連続で初回フィニッシュ。前回のUFC300におけるコディ・ブランデージ戦で初めて2Rを経験も、全試合フィニッシュ記録は更新している。

ガードからの三角絞めと腕十字に特別な強さを見せるクレイグ戦を前にニコルにインタビューをすると、MSGで戦うことの特別さが伝わってきた。


──今週末のポール・クレイグ戦に向けて、今の気持ちを教えてください。

「最高の気分だよ。ただ減量という一番気が滅入る時間帯を向けているけどね。そこ以外は何かも素晴らしいよ」

──NCAAを3度制したレスラーなので減量は手慣れたモノという印象があるのですが、それでもやはり気が滅入るものなのですね。当日計量だったレスラー時代と、前日計量のMMAとはまた違うものですか。

「そりゃあレスリング時代の方がきつかったね。試合まで時間もなくて、リカバリーもそれほどできない。と同時に、レスリングではMMAほど体重を落とさない。レスリングもMMAも直接比較すると楽な部分もどちらにもある。でも、全てをひっくるめるとレスリングの減量の方がしんどいね。とにかく計量後1時間で試合が始まる。これはタフだよ」

──ではMMAを戦うようになってリカバリーには、レスリング時代にない知識も必要になったということは?

「そこに関しては、凄く科学的な減量方法を取り入れているから問題ないよ。確かに細かい失敗はあったけど、全ての経験が生きてきている。毎回、しっかりとその時に合ったカットとリカバリーをしてきたしね」

──ところで前回の試合は初めて2Rを経験しました。5分以上戦ってどのような印象を持ちましたか。

「ハハハハ。いう間でもなく、良い経験になったよ。ケージの中に以前より長くいることができたのは良かった。9分間戦っても何も問題はないばかりか、より動けることが確認できたんだ。フレッシュなままだったよ。コンディションとスタミナに自信が持てるようになった」

──押忍。前回のUFC300は誰もが認める歴史的なショーでした。そして今回はMSGでのファイトになります。28歳のボーにとって、MSGで戦うことは特別なのでしょうか。

「そりゃあそうさ。この機会を得られたことは、最高に光栄に感じている。ものすごく歴史のある会場……MMAだけでなくバスケットボール、アイスホッケー、ボクシングの名勝負が繰り広げられた来た。ガーデンに一歩足を踏み入れると、その伝統と威厳が感じられるんだ。そういうエネルギーを得て、今週末は戦えると思うとワクワクしてくるよ。

ただ大観衆の前で戦うのとは、違う。なんというのか、特別な感覚……それを心の底から感じられそうだ。確かに米国にはもっと大きくて、近代的な会場も増えている。スフィアなんて、その最たるものだよね。

ただニューヨーク、マンハッタンのど真ん中で戦うことは特別だ。アリーナの壁に飾れた数々のポスターからも、あの場で何が行われたのかが伝わってくる。その歴史の重みは皆が共有しているんだよね。今回の試合にサインしたことを伝えると、皆が『おぉ!! MSGで戦うのか!!』って興奮していたから」

──米国の人は格別、その感覚を持っているのでしょうね。そのMSGで戦う相手ポール・クレイグは、ボトムからの三角絞めと腕十字に特別な強さを見せるファイターです。

「危険な相手だ。UFCにおける戦績を見ても、それが証明されている。経験に裏付けされたサブミッションの使い手で、僕としては冷静かつ自信を持って戦う必要がある。焦って戦いたくない。過去に経験したたことがない試合になるだろうから、我慢強く戦うことが自分を助けてくれると思う。それでも、しっかりとポジションを考えて戦うと、サブミッションの餌食なることはないだろう」

ポール・クレイグはUFCで9勝8敗。4試合が三角絞めで勝っている(C)Zuffa/UFC

──ボーも既に仕留め方を心得ているかと思います。

ただし、ボーはレスラーです。テイクダウンからトップコントロールという常套手段が、クレイグの望む戦場になるということが特異な状況です。

「アームバーやトライアングルをセットするまでに、上手くパンチやエルボーを使っている。辛抱強く、三角絞めや腕十字の機会が訪れるのを待つことができるファイターだ。その時が来たら、全力でフィニッシュに掛かる。その機会を与えない。それが僕に必要になってくることは間違いない。あのハイガードを取れないと、彼にはチャンスはない。そのためのコントロールを僕ができるのかだよ」

(C)Zuffa/UFC

──ボーのポスチャーに要注目です。

「そこはしっかりと、やってきた。ポスチャーが悪くて、頭が下がっていることを僕らはデンジャーゾーンと呼んでいるんだ。しっかりとポスチャーができていれば、打撃を叩きこむことができる。ポスチャーに関しては、トレーニングキャンプの軸だったといえる。徹底的に考え、対策をこうじてきた。マッシブなポスチャーを見せるよ」

──ただ寝技に付き合わない戦いもMMAには存在しています。

「つまりは打撃だよね。今回のファイトキャンプ以前から、最高のコーチの下でストライキングを学んできた。打撃に関しては、僕にアドバンテージがある。彼の方が経験値は高いけど、僕の方が若くて速く、パワーもある。スタンドでの勢いのある打撃のある攻防は、ポールの弱点だ。立ち技は絶対的に僕の方が上だよ。

テイクダウンの機会があればするし。そうでなかったとしても、どの局面でも問題ない。それだけファイトキャンプで準備は整えてきたからね」

──ボー、今週末の試合を楽しみにしています。最後に日本のファンにメッセージをお願いできますか。

「UFC309を日本のファンにも楽しんでもらいたい。いつか日本を訪れて東京、地方、富士山に行きたいんだ。僕はMMAもそうだし、日本のレスリングの大ファンでもあるんだ。レスリング時代はタツヒロ・ヨネミツ(米満達弘。2012年ロンド五輪フリースタイル66キロ級金メダリスト)、今はリンヤ・ナカムラ、キョージ・ホリグチという友人がいる。日本のファンの応援に感謝しているよ」

■視聴方法(予定)
11月17日(日・日本時間)
午後8時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午後7時 30分~U-NEXT

■UFC309対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・ジョーンズ(米国)
[挑戦者] スタイプ・ミオシッチ(米国)

<ライト級/5分5R>
シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)
マイケル・チャンドラー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ボー・ニコル(米国)
ポール・クレイグ(英国)

<女子フライ級/5分3R>
カリーニ・シウバ(ブラジル)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マウリシオ・ルフィ(ブラジル)
ハメ・ジョントップ(ペルー)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
マーカス・マギー(米国)

<ミドル級/5分3R>
クリス・ウェイドマン(米国)
エリク・アンダース(米国)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
デイモン・ジャクソン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ロベルト・ロメロ(メキシコ)
デヴィッド・オナマ(ウガンダ)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ジョナタ・ジニス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガル(米国)
ラミズ・ブラヒメジ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
オーバン・エリオット(英国)
バシル・ホフェス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ベロニカ・ハルディ(ベネズエラ)
エドゥアルダ・モウラ(ブラジル)

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BELLATOR Interview MMA News o ONE UFC UFC300 YouTube

UFC Edmonton Recap

Join Keith and Ben right after the main event as they recap all the action from #UFCEdmonton.

The UFC went up north to Edmonton, Alberta, Canada for a massive 13 fight card.
Keith Shillan and Ben Duffy recap all the action for this big card including the flyweight main event clash between Brandon Moreno and Amir Albazi and the women’s flyweight co-main event bout between Rose Namajunas and Erin Blanchfield.

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Can Brandon Moreno get his belt back? Is Amir Albazi a future champion? Can Rose Namajunas get a title in a second weight class? Is Erin Blanchfield the future of women’s MMA?

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AB K-1 News o ONE UFC UFC300 UFC307 イリー・プロハースカ キック

UFC307:メインイベントアレックス・ペレイラ vs. カリル・ラウントリーJr.

ライトヘビー級タイトルマッチ5分5R。

4月のUFC300、6月の独立記念日ウィークイベントと、今年上半期のビッグマッチでメインを務めたペレイラが、7ヶ月で3度目の防衛戦。前戦はマクレガー vs. チャンドラーの中止に伴い急遽オファーを受け、負傷箇所があるにもかかわらず出場。すっかりUFCの顔と言った存在に。ライトヘビー級に上げてからは、初戦のブラホビッチ戦でテイクダウンで攻められて苦戦したが、その後はイリー・プロハースカ×2、ジャマール・ヒルにKO勝ち。37歳。

ラウントリーはUFCデビューから8年目でタイトル初挑戦。UFCでの9勝のうち、7勝がKOでの勝利というストライカー。元K-1ファイターのグーカン・サキにも1RKO勝ちしている。現在5連勝中。6月に元王者でペレイラにKO負けしたばかりのジャマール・ヒルとの対戦が組まれていたが、サプリメント会社のミスで禁止薬物を摂取してしまい出場停止となり欠場。が、幸運なめぐり合わせで、そのままタイトル挑戦が決定した。34歳。

パンチが強いだけに、決して安心できない試合ではあるが、オッズは当然ペレイラが大幅フェイバリット。

いきなり飛び蹴りを見せたペレイラ。キャッチしたラウントリー。放して立ち際にパンチを入れる。ラウントリー踏み込んで左を打ち込む。ペレイラが前に出ていくが、先にラウントリーがパンチを打ち込む。左がヒット。ペレイラの右ハイは腕でブロック。ペレイラも右を打ち込んだ。カーフキック。また右ハイ。打ち終わりにワンツーで飛び込んだラウントリーだが、ペレイラバックステップしてもらわない。少しずつ詰めてきたペレイラ。ジャブ。打ち終わりに出るラウントリーだがすぐ距離を外すペレイラ。またカーフ。ペレイラのジャブに踏み込んで連打を放つラウントリーだが、序盤ほどには届いていない。ペレイラの右ハイはキャッチしたラウントリー。飛び込んで右を入れるラウントリー。残り1分。ラウントリーの飛び込みはバックステップでかわしたペレイラ。また詰めるペレイラ。ジャブを突くペレイラ。ホーン。

1Rペレイラ。序盤ラウントリーがパンチをヒットさせる場面があったが、中盤以降は距離を見切られてきた。それでも打っていくしかない。

2R。ペレイラの前蹴りにワンツーを返すラウントリーだが、上体をそらしてもらわないペレイラ。ラウントリー飛び込んで左。ペレイラ右ハイ。また右ハイ。打ち終わりに右フックを返すラウントリー。右を打ち込んだペレイラ。詰める。左フック。カーフ。ちょっと効いたか?バランスを崩しながらパンチを出したラウントリー。ペレイラ三日月蹴り。またカーフ。じわじわ出る。ラウントリーは打ち終わりを狙っているのか、自分から手が出ない。右ハイ。かいくぐったラウントリーのパンチがヒットし一瞬しゃがみこんだペレイラ。が、ペレイラ立つと追撃には行かない。残り1分。ペレイラがまた出る。ダメージはないか?ジャブ。ラウントリーがパンチ連打で出たが、また下がり出した。ラウントリー左ハイ!ヒットしたが浅かったか。ホーン。

2Rラウントリー。ペレイラのハイをかわしてのパンチがヒットして、フラッシュ気味にダウンしていたが、ラウントリーが追撃しなかったのがどう出るか。

3R。詰めるペレイラだがラウントリーの左がヒット。さらに左ミドル。ペレイラ効いたのか下がった。しかしラウントリーまた出ていかない。左ハイからあj部を入れるペレイラ。左ボディを入れるラウントリー。ジャブから右を入れたペレイラ。ラウントリーが左で飛び込むがかわした。しかしさらに左ボディを打ち込みヒット。カーフを蹴るペレイラにボディを返すラウントリー。ペレイラの左ハイに左を返すラウントリー。またプレスしてきたペレイラ。残り1分。ジャブを入れるペレイラ。右ミドル。飛びヒザ。ラウントリー下がった。何か効いたか?ジャブで出るペレイラ。ラウントリーのワンツーはかわす。ペレイラ残り僅かで飛びヒザ→首相撲ヒザ。ホーン。

3Rペレイラ。ラウントリー消耗したのか、ダメージがあるのか。終盤失速してきた。

4R。ジャブを突くペレイラ。右ミドル。ジャブ、カーフ。三日月蹴り。ジャブがクリーンヒット。さらに三日月蹴り。遠距離から打ち込んでいく。ジャブから右につなげたペリエら。さらに前蹴りを打って出る。パンチを打ち込むペレイラ。ラウントリーの返すパンチがほぼ空を切る。下がるラウントリー。右のダブルがヒット。下がるラウントリーを追う右フック。ふらついて距離を取るラウントリーを追うペレイラ。グロッキー。パンチにも力がない。ケージに詰めたペレイラ首相撲からヒザ。さらに連打。ラウントリー左右のフックを返すが、ボディをもらいさらにアッパーを打ち込むとついにダウン!KO!

十分見せ場は作ったラウントリー。ダウンも奪い、勝つチャンスは十分あった。それだけに、2Rのダウン後に畳み掛けなかったのがもったいない。最後はKO寸前まで追い込まれた状況でも手を出し続けて、気持ちの強さを見せた。

2Rまではラウントリー。ペレイラは後半勝負のつもりだったとのことだが、だとしても予想以上にラウントリーが健闘した。

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45 AB MMA MMAPLANET o PFL UFC UFC300 UFC307 YouTube   ケイラ・ハリソン ケトレン・ヴィエイラ ジュリアナ・ペニャ ソルト ホーリー・ホルム ラケル・ペニントン 栄養

【UFC307】オクタゴン2戦目、圧巻のリカバリー11キロ!! ケイラ・ハリソン「UFCタイトル戦はすぐに」

【写真】確かに柔道時代とはまるで輪郭も変わっている。これがMMAバージョンのケイラ・ハリソンだ (C)MMAPLANET

5日(土・現地時間)、ユタ州ソルトレイクシティのデルタ・センターでUFC307「Pereira vs Rountree」が開催され、ケイラ・ハリソンがオクタゴン2戦目をケトレン・ヴィエイラと戦う。
Text by Manabu Takashima

2度の柔道金メダリストからMMAに転向し、PFL女子ライト級を連覇。3連覇を逃し、PFLが女子フェザー級を新設するも参戦せず、UFCへ。そしてフェザー級を通り越し、バンタム級に落とすことを決めた。3月のUFC初戦で元世界王者のホーリー・ホルムを相手に圧巻のパフォーマンスを魅せたケイラはUFC世界女子バンタム級王者ではなく、王座をロックオンしている。


オクタゴンで戦った時は、きっと160ポンドに戻っていたはず

――今週末、UFC第2戦が控えています。今の気持ちを聞かせてください。

「最高ね。しっかり段階を踏んで、夢であるUFCチャンピオンに近づいているわ」

――UFC300という歴史的なショーでデビュー戦を戦い元世界王者のホーリー・ホルムを払い腰で投げ、マウントを取って強烈なパウンドからパームトゥパームで勝利しました。UFCでの勝利は、これまで主戦場してきたPFLでの勝利とはファンの反応が違うような感じはありましたか。

「そこは確実にあるわね。UFCは世界最大の団体で、MMA界の五輪よ。UFCに合流してからファンの反応は、跳ねあがったわ。子供たちとビーチにいると、高校生が『ケイラ・ハリソンでしょ?』って話しかけてきて、『すっごい勝ち方だったね』なんて言っているの。そんなこと以前はなかった。UFCは別世界ね。それで浮かれることはないし、自分の目的を達成するために戦うだけだけどエンジョイしているわ」

――元UFC世界王者からの勝利は、これまでの16勝とは違う自信を得ることができたでしょうか。

「そうね……ホーリーとの試合はUFC初戦で、あのビッグカードだし凄くプレッシャーを感じていたの。しかもバンタム級で戦うことも始めてだったし。そんなプレッシャーにさらされると、自分ができるのかって疑問を感じるようになるのが人間じゃない?  自分で口にしてきたことを達成できるのか……だからこそ、これまで以上に自分自身、自分のやってきたこと、チーム、コーチ達の言葉を信じて戦った。その結果の勝利で得られたモノは大きいわ」

――体重を落とせても、リカバリー後のパフォーマンスが重要になってきますが、試合を見る限りそこも問題なかったように見えました。

「リカバリーも完璧だったわ。バンタム級でも以前のように動けるか、正直をいえば自分でも疑問を感じていたの。でもスピードはあるし、圧力も力強さも感じることができた。オクタゴンで戦った時は、きっと160ポンドに戻っていたはずよ」

――えぇ、25ポンド(約11.3キロ)も戻せたのですか!!

「そうよ。最高のコンディションだったわ。チームのおかげよ。コンディショニングコーチ、栄養士、それにマイク・ブラウン、スティーブ・モッコ、柔道時代からずっと支えてくれているジミー・ペドロ。チームの皆を尊敬している。それに母もね。子供たちの面倒を見て、私を支えてくれた。本当に素晴らしいチームが、私を支えてくれている。チームがあったからこそ、あの勝利が実現したのよ」

――そして今回はケトレン・ヴィエイラと対戦します。ランク2位ですが、どのような印象を持っていますか。

「彼女は元世界王者やタイトルコンテンダーに何度も勝っている素晴らしいファイターよ。打撃もできて、レスリングも、柔術もできる。柔道も柔術も黒帯で、本当の意味でウェルラウンダーね。

経験豊かで、タフな試合もやってきている。でも全局面において、私の方が上回っている。打撃もテイクダウンも、グラウンドゲームも、もちろん柔道もね」

――過去の試合では彼女の柔道はゲームを支配するうえで大きな効力を持っていましたが、相手がケイラとなると……。

「私は6歳の時に柔道を始めて20年間、涙と汗、血を流してきた。彼女と私の柔道はレベルが違う、それは断言させてもらうわ。そして、彼女だって分かっているはず。彼女は私のようなレベルのファイターと戦う準備はできない。土曜日の夜は、UFCタイトル戦はすぐにやってくることを皆に証明するつもりよ」

――この一戦は事実上の次期挑戦者決定戦です。そしてラケル・ペニントンとジュリアナ・ペニャのUFC世界女子バンタム級選手権試合が、同じ日に行われます。挑戦するなら、どちらの選手が良いかを含めて試合の行方を予想をしてもらえないでしょうか。

「私はどっちが勝とうが構わない。なんなら一晩で2人と戦っても良いから(笑)」

――WOW。

「問題ないわ。ジュリアナはグラップラーに転じて、凄く良くなっている。従来の力を出せればジュリアナが勝つんじゃないかと思うけど、2年も試合をしていないと実際のところは分からない。負傷明けのファイトだしね。それにラケルはチャンピオンになったことが自信になり、力にもなっているはず。どっちが勝つかは分からない……し、別に気にしない。私はベルトを持っている選手と戦うだけだから。

私のゴールはUFCで戦うことでも、お金を稼ぐことでもない。それは私がUFCのチャンピオンになることも一部でしかないわ。土曜日の夜、そのゴールにまた一歩近づくことになる」

――ケイラは強者の印象が強すぎて、ファンは対戦相手の応援に回るような傾向があるかと。そんな会場の空気が感じられることはありますか。

「そこも楽しんでいるわ。私は輝きを消す存在なのよ(笑)。だからプレッシャーも感じているけど、ファンが私のことをどう見ていようが、自分が好きで1日、1日全力で取り組んできていることの成果を出すために、自分を全うするだけよ」

もうATTではなくてJTT

――気持ちが良い言葉です。ケイラ、最後に日本のファンにメッセージをお願いできますか。

「今、ATTは凄くたくさんの日本人ファイターが練習していて、もうAmerican Top TeamではなくてJTT、Japan Top Team……Japanese Top Teamよ(笑)。私は凄く日本が恋しいわ。すぐにでも、また日本に戻りたい。アリガトゴザイマシタ。オヤスミナサイ」

■視聴方法(予定)
10月6日(日)
午前7時30分~UFC Fight Pass
午前11時00分~PPV
午前7時00分~U-NEXT

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MMA o UFC UFC300

UFC on ESPN59:第7試合・アブドゥル・ラザク・アルハサン vs. コーディ・ブランデージ

ミドル級。

ラザクはガーナの柔道エリートで、22歳でMMAに転向。デビューから全試合1RKO勝ちでUFCと契約し、UFCでもデビュー戦は53秒でKO勝ちしたが、2戦目に判定負けでMMA初黒星。そこからまた3試合連続で1RKO勝利したものの、その後は3連敗するなど2小5敗と大きく負け越し。パンチが全部全力で、12勝全てがKO勝ちだが、燃費が悪く、すぐに失速しがち。2R以降に試合がもつれた時の戦績は1勝5敗。38歳。

ブランデージはUFC4勝5敗。3連敗で跡がない状況だった昨年9月の試合は、1Rに序盤から劣勢の展開から、相手の後頭部打撃で戦闘不能となるラッキーな反則勝ち。さらに次の試合では、相手の腕十字を持ち上げて叩きつけると、最後まで極めようとしていた相手が頭を打って失神するというラッキーなKO勝ち。さらに前戦は、ボー・ニッカルの対戦相手として、記念すべきUFC300のメインカードに登場するというラッキー。試合は全米レスリング王者ニッカルに対し、キャリアで初めて1R終了のホーンを効かせるなど粘りを見せたが、それ以外特に見せ場なく、2Rチョークで一本負け。この所の試合内容を見ても、多分にラッキーな勝利で、UFCレベルにあるかどうかはわからない。母親は元バイアスロンのオリンピックチーム所属、妻は元UFCファイターのアマンダ・クーパー。30歳。

ブランデージタックルに入ったが切ったラザクがパウンド・鉄槌を打ち込む。タックルでしのごうとするガーブラントにヒジを入れるラザクだが、けっこう後頭部にヒットしている。レフェリーストップ。反則でのインターバルが取られる。

ブランデージ続行不能ノーコンテスト

レフェリーから後頭部注意しろと注意されている中でのことなので、反則負けにされても仕方がないところ。

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o UFC UFC300 キック

UFC302:メインイベント・イスラム・マカチェフ vs. ダスティン・ポワリエ

ライト級タイトルマッチ5分5R。

王者マカチェフは3度目の防衛戦。過去2回はいずれも階級下のヴォルカノフスキー(2回目は対戦予定のオリベイラの負傷欠場による直前のカード変更)。UFCおよびキャリアで唯一の黒星はアドリアーノ・マルチンスに出会い頭の打撃でKOされた9年前の1戦のみ。それ以来13連勝中。P4Pdemoランキング1位。今回は久々にヌルマゴ軍団総帥のハビブがセコンドに付く。32歳。

ポワリエはハビブのマクレガー戦での出場停止中にホロウェイとの暫定王座決定戦に勝利し、暫定王座は獲得しているが、ハビブとの統一戦で敗れ、正王者の経験はなし。マクレガー相手の2連続KO勝利後、オリベイラのタイトルに挑戦したが、チョークで敗れ一本負け。昨年7月にはジャスティン・ゲイジーとのBMF王座決定戦で2RハイキックによるKO負けで、BMF王座の獲得もならず。3月には下から上がってきたブノワ・サン・デニ相手にオッズでアンダードッグという評価だったが、2RにKO勝ちしてタイトル挑戦のチャンスが巡ってきた。35歳。

最初に王座挑戦のオファーを受けたのは、UFC300で前王者のオリベイラを下したアルマン・ツァルキヤンだったが、2ヶ月弱というインターバルのためツァルキヤンがオファーを拒否し、ポワリエにオファーが来た経緯がある。オッズは今大会で一番の大差でマカチェフがフェイバリット。UFCではライト級以下で35歳以上の選手がタイトルマッチで勝利したことがなく、ポワリエが勝てば初の事例となる。

お互いサウスポー。詰めてきたマカチェフ。カーフを蹴るポワリエだがバックステップでかわした。詰めたところにマカチェフが左右のパンチを入れる。もらって下がったポワリエ。マカチェフまた出るとタックル!テイクダウン!ハーフで押さえ込む。ポワリエの左腕にキムラ。起き上がり逃れようとしたポワリエだがマカチェフバックに回り四の字ロック。殴りつつ首に腕をまこうとするが、チョークは防いでいるポワリエ。残り1分。耐えるしかないポワリエ。細かいパンチを入れ続けるマカチェフだが、そのままバックキープでホーン。

1Rマカチェフ。打撃を入れる2度目のチャンスを得たポワリエだが…。

2R。カーフを蹴るポワリエだがマカチェフシングルレッグ。尻もちをついたが、足を引き抜いて離れたポワリエ。プレスしてきたポワリエ。首四つに組んだマカチェフだが、ポワリエ引き剥がした。また詰めていく。マカチェフシングルレッグ。足を引き抜いて切ったところでまたタックルに来たマカチェフだが、ポワリエ組ませず。ヒザを入れ離れたマカチェフ。ジャブを放つマカチェフ。ジャブから左ストレートを入れるマカチェフだが、ポワリエ下がらない。しかしマカチェフシングルレッグでケージまで押し込んだ。が、差し合いから入れ替えて押し込むポワリエ。マカチェフが首相撲に捕らえたがアッパーを入れるポワリエ。離れた。右フックを放つポワリエ。飛び込んできたポワリエに組んで首相撲でケージに押し込むマカチェフ。シングルレッグでテイクダウン。残り15秒でパウンドを入れたマカチェフ。ホーン。

2Rは微妙。打撃のヒットは五分だったが。

3R。ジャブを放つマカチェフ。ポワリエの飛び込みに首相撲からヒザを入れた。また出てきたところで首相撲。ボディクリンチに切り替えてケージに押し込む。小手を巻いたポワリエだが、小手が外れてバックを取られる。足をフックしてバックマウント。残り3分30秒で1Rと同じ状態に。チョークを狙っていくマカチェフだが、足のフックを解除してマウントに移行。ポワリエがケージを蹴って反転するところに腕十字。しかし肩が抜けている。腕を引き抜いて立ったポワリエ。パンチで出るポワリエ。マカチェフまた首相撲に捉えようとするが引き剥がすポワリエ。マカチェフ詰める。ポワリエ左目を気にしている。お互いジャブを入れる。マカチェフ無理に攻めず距離を取るが、ポワリエがパンチを打ち込むとアッパーをヒットさせる。ホーン。

3Rマカチェフ。

4R。ジャブに左フックを返すマカチェフ。右ボディから左フック。タックル。来たtポワリエ。マカチェフジャブをヒットさせるとタックル。来たtポワリエ。首を抱えてケージに押し込もうとしたマカチェフだが、ポワリエ詰めさせず離れる。しかしマカチェフの左ストレートがヒット!一瞬動きが止まったところでタックル。ケージに押し込んだ。シングルレッグ。リフトしながら投げを狙い、こらえたところでバッククリンチにして膝を着かせる。足をフックしようとするマカチェフだがそれは防いでいるポワリエ。ポワリエスイッチで正対。ケージに押し込みながら左右のボディ。マカチェフは首相撲からヒザを入れ離れた。スタンドでも動きがいいのはマカチェフだが、ポワリエも対抗している。タックルに入るマカチェフ。ケージでこらえるポワリエ。ニンジャチョークに抱えたポワリエだがホーン。

4Rも微妙だが、ややマカチェフか。額をポワリエの肘でカットしているマカチェフ。

5R。ポワリエがパンチで出るが、マカチェフもジャブを出す。シングルレッグ。足を引き抜いたポワリエだが、マカチェフ近い間合いで首相撲。引き剥がしたポワリエ。またパンチから組み付くマカチェフだが引き剥がす。ポワリエ詰めて左ストレート。マカチェフシングルレッグ。片足で耐えるポワリエだが、足を振ってこかしたマカチェフ。すかさずがぶったマカチェフがギロチンで引き込んでグラウンドで上を取る。ダースチョーク!ポワリエタップ!

健闘したポワリエだったが、最後はマカチェフがきっちりとフィニッシュ。打撃の展開でも劣勢にならなかった。

勝ったマカチェフは階級上の2つ目のベルトが欲しいとコメント。

敗れたポワリエはこれが最後の試合かもしれない、今後のキャリアを考えないといけないとコメント。

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45 MMA MMAPLANET o Special UFC UFC ESPN55 UFC300 UFN アレックス・ペレス ブログ マテウス・ニコラウ

【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:4月 ペレス×ニコラウ「平良選手は前に出て距離を作れるか」

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。
Text by Takumi Nakamura

大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は水垣偉弥氏が選んだ2024年4月の一番──4月27日に行われたUFC ESPN55のアレックス・ペレス×マテウス・ニコラウについて、6月15日のUFN242:UFN on ESPN+100「Perez vs. Taira」で決まった平良達郎戦を見据えて語ろう。


――4月はUFC300もあったなかで、あえてアレックス・ペレス×マテウス・ニコラウをセレクトした理由を教えてください。

「やっぱり平良選手とペレスの試合が決まったということで、このタイミングでぺレスのことを話したいと思ってチョイスさせてもらいました。ペレスのいいKO勝ちではあったと思うんですけど、特別この試合がよかったというよりも平良選手ありきの選考です」

――水垣さんはぺレスにはどんな印象を持っていますか。

「レスリングがベースにあって、レスリングのプレッシャーがあるなかでスタンドが強い。あとはスクランブルが強くて、そのなかで首系サブミッションにはめるのが上手い印象です」

――ガードを上げてパンチとテイクダウンのプレッシャーをかける典型的なアメリカンスタイルという印象です。

「そうですね。レスリング+ボクシングをメインにしつつ、カーフキックも蹴るので、上手く味つけができている選手だと思います。ニコラウ戦で最初にダメージを与えた右のオーバーハンドも、実際に組んだわけではないですけど、下に入る動きを反応させての一発でしたからね」

――打撃そのものが綺麗なわけではないですが、前に出る圧力と組みのプレッシャーで打撃もヒットさせているタイプかなと。

「はい。ペレス=レスリングが強いという印象が相手にもあるので、それがあっての打撃という部分もあると思います」

――ペレスは現在ランキング5位、レコードを見てもトップ中のトップにしか負けていないですよね。

「ジョセフ・べナビデス、デイヴィソン・フィゲイレド、アレッシャンドリ・パントージャ、ムハマド・モカエフ、チャンピオンクラスやトップ選手ばかりですからね。ペレスは間違いなく強い選手ですよ。トップ選手に対する物差しという意味では、この相手に平良選手がどう戦うかも楽しみです」

――リアルな平良選手の実力が分かる相手だとも思います。ペレスはチャンピオンにはなっていないけど、それ以外の選手にはきっちり勝つ位置にいる選手なので。

「しかもニコラウ戦の勝利で連敗脱出しているので、気持ち的に乗っていると思います。そのうえで試合間隔も短いくていいリズムで試合ができているので、そこも厄介な部分ですよね。あとは期待の若手を迎え撃つという面で、今回は平良選手が相手だから平良選手を応援していますが、心情的にはペレスの気持ちも分かるんですよ。僕もドミニク・クルーズとアルジャメイン・スターリングに負けたあと、ジョージ・ループに勝って、コーディ・ガ-ブランドを当てられたんで。ペレスが自分にかぶる部分があるし、その気持ち分かるよって(笑)」

――ずばりこういう試合のオファーは反骨心に火が付きますか。

「そうですね。ペレスも『物差しに使われているな、俺』って思うだろうし、周りからの踏み台になってほしいというのを感じていると思うので『このやろー!』という気持ちになっていると思います」

――ペレスは平良選手が今までやってきた相手と比べて、どこかが秀でているという相手ではなく、すべてにおいて一回りも二回りも強い選手だと思います。

「二回り、ですね。一回りじゃ利かないです」

――その相手をどう攻略するか。今までのように平良選手が持っている武器をぶつけて真っ向勝負するだけでは厳しいと思います。

「平良選手陣営がどういうプランを立ててどこで勝負するか。出たとこ勝負では勝てない相手だと思います」

――ちなみに水垣さんがセコンドだったら、平良選手にどう戦わせますか。

「テイクダウンして上を取れるなら、それが一番いいですよね。ただそう簡単にはいかないから、スタンドでどう戦うか。平良選手の方がフレーム的には大きいですし、データ的にはニコラウよりも平良選手の方が身体のサイズそのものは大きいんですよ。そこは有利になると思います。とにかく平良選手は距離を詰められたくないし、距離は作るけど下がるのはダメ。前に出ながら距離を作れるかが大事だと思います」

――とにかく平良選手としては下がってペレスに調子づかせるのが一番キツい展開だと思います。

「ぺレスからすると相手が下がってくれたら、やりやすいと思います。上(打撃)でいくのか、下(テイクダウン)でいくのかを混ぜやすいので。ニコラウ戦のフィニッシュもケージ際の追い込み方が上手くて、左の攻撃を見せておいて、ニコラウが左=ペレスの右側に来るように動かせておいて、そこで右を打ち抜いたんで。右が見にくいところに動かせておいて倒している。自然にやっているかもしれないけど、あれは上手かったですね。ニコラウは下がってボクシングが出来るスタイルなので悪い意味でペレスとかみ合っちゃったんですよね。だから平良選手としては下がらないで距離を作れるかどうか」

――パントージャはいきなり殴りに行ってバックを取って決めてるじゃないですか。あのくらい前に出るのもありなのかなと思います。もちろんあれはパントージャだから出来たところもあるわけですが。

「とにかく上は取りたいですよね。ただ僕が危ないと思うのが、平良選手がテイクダウンの展開で尻餅をつかされて、スクランブルの攻防で首を狙われること。テイクダウンされても慌てて上を取りに行かず、ある程度は下から展開を作るのもありだと思いますね。もちろん下になって落ち着いてはダメですが、慌てて動くのも気を付けないといけない。きっとペレスはそれを誘ってくると思うので」

――タイトにトップキープしないことが首系への布石になる場合もありますよね。

「そうです。テイクダウンしたら平良選手が頭を出してくるようにわざと動かせてくる可能性もあると思います」

――そして今回は5Rで行われます。平良選手がトップに行けるかどうかが試される一戦です。

「UFNの5Rはタイトル戦を見越して5Rが採用されているわけですし、そういう試合が組まれたことは平良選手への期待の表れだと思います」

――ランキング的にもペレスに勝てばトップ5に入ってくると思います。

「10位~5位の相手と一戦挟んだ方がよかったかもしれませんが、いきなりいい相手が用意されたので、ここで勝てば大きいですよね。この試合を通して、ライバルとされているモカエフやパントージャと比較してどうだという見方も出てくると思います」

――UFCで日本人がタイトル戦線に絡む勝負も久々ですよね。

「最近の日本人はUFCに生き残れるかどうかの試合が多かったじゃないですか。そのなかで頂点が見えてきている選手はまれだと思うので、なんとか勝ってほしい!」

――水垣選手としてはペレスの気持ちが分かる一方で、同じ日本人として平良選手を応援するということですね。

「はい。ここはホントに勝ってほしいなぁ」

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