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【PFL2024#10】ライト級決勝へ、昇華する柔術MMA=ブレント・プリマス「ガジは強いパウンドは打てない」

【写真】グラップリングでジェイク・シールズに腕十字を極めている。極め力の強さは絶対だ (C)MMAPLANET

29日(金・現地時間)、サウジアラビアはリヤドのKSU(キング・サウジ大学)アリーナで開催されるPFL2024#10「Championships」。6階級のPFL2024年シーズンの決勝戦に出場する12人のファイターのうち、4人がBellatorからシーズンに参戦した選手だ。
Text by Manabu Takashima

ライト級ファイナルに挑む元Bellator世界ライト級王者のブレント・プリマスもその一人。同じくBellatorライト級戦線で戦ってきたガジ・ラバダノフとBellatorファイター同士のファイナルを戦うプリマスにインタビューを試みた。

打撃は付き合わないと減点、寝技は離れると加点という状況にあるといっても不思議でないMMAにあって、ヒクソン・グレイシーをこよなく愛するプリマスは、極めとグラップリングの持ち込む試合運びが強化されPFLで挙げた3勝のうち2試合が一本勝ちでしっかりとボーナスPを獲得してきた。

中東サウジアラビアで迎える決勝戦に向けて、プリマスにPFLのフォーマット&遠征試合と対戦相手、そして強化された柔術MMAについて尋ねた。


――PFL2024年シーズン決勝が1週間後に迫ってきました(※取材は21日に行われた)。今の気持ちは教えてください。

「自信もあるし、最高の気分だよ。あと1週間少し、タイトルと100万ドルを手にするよ」

──今回の試合はサウジアラビアで実施されます。米国の太平洋岸であるオレゴン州在住のブレントは北米大陸、大西洋、そして地中海を越えて中東へとロングフライトと時差を乗り越える必要があります。

「そうなんだよ。2日後にリヤドに向かうけど、フライト時間は36時間だ。まぁ、楽しくはないよね(笑)。時差は11時間かな。最初は時差ボケもあるだろう。ただ、時間の調整はオレゴンではやっていない。半日の差があるから、皆のスケジュールと合わなくなる。明日が追い込みの仕上げでトレーニングはいつもと変わらずやってきた。でも時差の調整までは手が回らないというのが本音だよ」

──11時間の時差と36時間のフライトですか……。とにかく北米で試合をするのとは全く違いますね。

「ミドルイーストで戦うのも、訪れるのも初めてだ。でもファイターにとって、トラベルとファイトはセットだから。サウジアラビアで何が待っているのか楽しみにしている。米国で生活している僕らとは、全く違う習慣を持つ国だからね。宗教、食事、何もかも違う。全てが新しい経験になるし、遠征といってもヨーロッパで試合をするのとは別モノだと思っている。楽しみたいね。

それに100万ドルが掛かっているんだ。世界中のどこだろうが、戦うよ。100万ドルを手にできれば、家族の人生を変えることができる。子供たちの未来が変わるんだから、いつ、どこで、誰とだろうが戦う。レッツゴー!!」

──気合いが伝わってきます。ところでシーズンフォーマットで戦ってきた8カ月間は、これまでのキャリアとは違ったものでしょうか。

「試合が保障されているPFLのフォーマットは凄く良かったよ。今回のファイトで今年、4試合目。このペースで試合があることは本当に有難い。家族、PFLのチームの皆のために最後まで全力で戦う。そして2024年のワールドタイトルを獲得して、来年もこの素晴らしいプラットフォームで戦うことが楽しみにしている」

──今回も地元で調整をしてきたのですか。

「そうだね。ATT PDXポートランドのファビアーノ・ペガレヴィとトレーニング・パートナーに絶対の信頼を寄せている。それとポートランドから僕は車で2時間のユージーンに住んでいて、地元のパフォーマンス・マーシャルアーツで柔術中心の練習も続けているんだ。この2つのジムを毎日行き来することが、僕にとって最高のファイトのキャンプになっているよ」

──ATTポートランドに長年所属していますが、フロリダのATT本部でトレーニングをすることはないのでしょうか。

「僕が出稽古にいくとすればフロリダではなくて、南カリフォルニアのチーム・オーヤマになる。子供もいるし、家を空けることは簡単じゃなくなってきた。でも、僕はATT PDXで最高の練習ができている。僕は彼らを信じているし、彼らも僕を信じてくれている。

皆との練習の成果を発揮して、必ずATTにベルトを持って帰るよ。ファビアーノは単に指導者というだけでなく、父親のような存在だ。MMAを戦ううえでチームへの信頼ほど大切なモノはないと思っている」

──では対戦相手ガジ・ラバダノフの印象を話してもらっても良いですか。

「もちろん。タフな相手だよ。最高のジムで練習をしているし、素晴らしい相手だ。ただ僕は彼と同じジムの選手と2度既に戦っている。ウスマン・ヌルメゴメドフ、イスラム・マメドフの2人はガジをより大きく、強くしたようなファイターだった。言ってみるとガジの強化バージョンだよ。

最終的なガジの最終的な武器はテイクダウンだ。必ず狙ってくる。でも、それで構わない。グラウンドになれば僕のモノだから。決してガジを軽く見ることはないけど、僕の柔術は過去最高にMMAで機能している。本当に柔術を使いこなすことができるようになってきた。

同時にスタンドの練習も十分にやってきた。左フックから右という凄く危険なコンビネーションをガジは持っている。でもトレーニング・パートナーが徹底して対策練習の相手を務めてくれた。結果、僕のスタンドはタイミング、スピード共に磨きがかかっている。スタンドでKO、グラウンドでサブミット。どちらもできると思っている」

──ファンもプロモーションもスタンディングバトルを好み、寝技を練習していても試合では付き合わないように戦う選手が増えてきて、柔術家は厳しい状況にあります。そのなかでブレントはPFLで挙げた3勝のうち、2つの試合がRNCでの一本勝ちです。相手を組み技に付き合わせる展開ができているようにも感じます。

「アグレッシブな寝技を仕掛けることで、自分の形に持ちこむことができている。ガジとの試合でいえば、レスラーの寝技と柔術家の寝技は違う。ガジはコントロールをして、パンチを落としたいはずだ。でも、強いパンチは打てないだろう。彼がトップになっても、コントロールするのは僕だ。

ガジが強いパウンドを打ちたいとスペースを創れば、スイープやサブミットする隙になる。僕はトップでもボトムでも、ガジを仕留めることができる。彼よりずっとテクニカルな黒帯柔術家がトップから殴り、サブミットを仕掛けてくるという練習を繰り返してきた。ガジがどの局面で勝負して来るのか分からないけど、どこだろうが僕が彼を上回る。そして100万ドルを手にするんだ」

──ブレント、今日はありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いできないでしょうか。

「僕がここまで柔術にのめり込んだのは、ヒクソン・グレイシーが日本でVale Tudo Japan Openを戦ったドキュメンタリー(CHOKE)の影響を受けたからなんだ。20回以上、あのテープを視たよ。そして柔術を始めようと思った。以来、ずっとヒクソンとホイスを尊敬してきたんだ。飼っていた犬の名前もヒクソンだった(笑)」

──尊敬する人の名前を犬につけるのですね(笑)。

「アハハハ。ヒクソンは男の中の男で、絶対的に当時は最強だった。僕はヒクソンやホイスのようになりたかった。だから、日本で試合をすることも人生で大きな意味を持つようになっている。2025年には、その夢を実現させたい。そのためにも次に控えている試合で、全ての力を使ってフィニッシュする」

■視聴方法(予定)
11月29日(金)
午後11時15分~U-NEXT

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PFL2024#10:PFL World Championshipオッズ

PFL2024シーズン決勝戦

ブレンダン・ラウネーン 3.60
ティムール・シズリエフ 1.31
ダコダ・ディチェバ 1.28
タイラ・サントス 3.60
インパ・カサンガネイ 1.54
ドヴェルジャン・ヤクシムラドフ 2.54
マゴメド・ウマラトフ 3.15
シャミル・ムサエフ 1.38
ブレント・プリマス 3.00
ガジ・ラバダノフ 1.37
デニス・ゴルツォフ 1.77
オレグ・ポポフ 2.00

ショーケースバウト

マンスール・ベルナウイ 1.38
アルフィー・デイヴィス 3.15
スリム・トラベルシ 1.74
アブラハム・バブリー 2.14
ヘスス・ピネド 1.35
ジェレミーケネディ 3.30
アザエ・ラジュウチ 1.68
ジョゼ・ペレス 2.24
コステリョ・ファン・スティーニス 1.16
ジョアオ・ヴィトー・ダンタス 5.55

他にPFL MENAトーナメント4階級決勝戦もあるが省略。

勝戦で注目は女子フライ級・無敗のディチェバが、準決勝ではBellator王者カモーシェを破って勝ち上がったタイラ・サントスと対戦する一戦。ディチェバはリーグ戦・トーナメントで楽な相手との対戦ばかり組まれていると批判されており、決勝進出したものの、いまだに実力は不透明。だが、UFCのタイトル戦で王者シェフチェンコにスプリット判定まで持ち込んだサントスに勝てばさすがに実力を認めるしかない。オッズはディチェバがフェイバリットだが、果たしてどうか。

第1試合からのショーケースバウト(プレリム)は日本時間29日金曜の21時15分開始予定。PFL MENA決勝は23時半開始。6階級の決勝戦5分5Rは30日午前3時開始となっている。PFL MENA決勝4試合+アマチュア1試合に3時間半の枠が取られているが、音楽ライブ等もある模様。また、U-NEXTの中継開始は23時半となっているので、ショーケースバウトの配信については現在のところU-NEXTでの配信予定はなし(海外では中継される予定のため、今後変更となる可能性はある)→21時15分開始に変更。

メインカード6試合のみ速報します。

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【PFL2024#10】2023年王者と対戦──ジェレミー・ケネディ「ピネドは真実を知る最初のファイターになる」

【写真】巧さの裏にどこか喧嘩の弱さが感じられたケネディだったが、敗れたとはいえパトリシオ戦ではしっかりと打撃で勝負ができていた (C)PFL

29日(金・現地時間)、サウジアラビアはリヤドのKSU(キング・サウジ大学)アリーナで開催されるPFL2024#10「Championships」。米国から始めて離れて、PFL決勝大会は中東サウジアラビアで行われることになった。
Text by Manabu Takashima

6階級の決勝戦に加えPFL MENAファイナル4試合、キャンセルされたBellator CSパリ大会からスライドされたかのようなGlobalショーケースバウトとご当地カードのMENAショーケースバウトと合計16試合のロングランイベント。その第3試合でヘスス・ピネドと戦うのが、ジェレミー・ケネディだ。

MMAが回転するウェルラウンディット・ファイターのケネディは、今年の4月に念願のパトリシオ・フレイレが持つBellator世界フェザー級王座への挑戦を実現させるも、3Rに逆転TKO負けを喫した。あれから8カ月、復活の舞台は2019年以来のPFLで、対戦相手は2023年のPFL世界フェザー級ウィナーとなった。

強烈な打撃力を持つピネドに対して、絶対の自信を持つケネディに中東の市場拡大の影響とキャリアのリストラについて尋ねた。


――ジェレミー、ドライブ中ですがインタビューは大丈夫なのでしょうか。

「全然、問題ないよ。ドバイのハイウェイは凄く渋滞しているから」

──今、ドバイなのですか。

「そうなんだ。時差の調整のために1週間前にドバイにやってきて、月曜日にリヤドに移る」

──今や中東が大きなマーケットとなり、北米在住のファイターも時差のある場所で試合をすることが多くなりましたね。

「長い間アジアのファイターが長旅をして北米で戦ってきたけど、今では君が言ったように中東市場が巨大化している。僕たちも遠征して戦う重要性を理解しないといけない。ただ僕のキャリアは旅が多かったから、特別新しいことでもないし何をどういう風に準備をすれば良いのかも分かっている。

早目に中東にやってきてトレーニング・スケジュールを考え、最後の調整をしているんだ。ファイトウィークになる前から時差ボケは解消できているから、何も問題なく試合に臨むことができるよ」

──UFC時代にブラジルや豪州、Bellaltorでは英国やアイルランドで試合をしていますが、中東で戦うのはまた違う感じなのでしょうか。

「そこは変わりないよ。ヨーロッパとは少し時差が違うぐらいで。食事やミネラルウォーターの違いで、ソディウム(塩)の取り方が違うこともあるかな。でも、BRAVE CFで戦っていた時にサウジアラビアやモロッコでも試合をしてきた。それに僕はその土地のことを事前に徹底的に調べる性格で。ちょっと周囲から病的だって思われることもあるんだ(笑)」

──アハハハハ。でも備えあれば憂いなしです。

「そうなんだ。どういうところに滞在するのか。どんな場所で、どのようなスケジュールが組まれているのか。それを把握することは、責任を持って試合をすることに通じている。だから、どの国だろうが僕は思ったようにモノゴトを進めることができるんだ。現地で色々と悩むことになるぐらいなら、事前に解決しておかないと」

──さすがの言葉です。ところで2019年以来、実に5年振りのPFLでの試合になります。そのあたりはどのように捉えていますか。

「PFLで戦った1年は、試合数も確保されていて凄く楽しめた。ただコロナになって、PFLは年間スケジュールを全てキャンセルした。試合がなくなった僕にとって、セカンド・オプションはBellatorで戦うことだった。2000年からBellatorで戦ってきた期間は、凄く幸せな時を過ごせたよ。そしてBellatorとPFLが合体した。またPFLのシーズンフォーマットで戦えるかもしれないし、そこは凄く楽しみにしている。

だからこそ、今回の試合はとても重要になってくる。なんせ去年のチャンピオンと戦うんだ。この試合はPFLに戻るためにうってつけの試合だよ」

──3月のBellator世界フェザー級王座挑戦から、8カ月を経ての再起戦でもあります。パトリシオ・フレイレとの一戦は、ジェレミーが優勢でMMAが回転していた時に打撃の猛攻を受けて敗れました。

「大きな敗北だったよ。でも、色々と勉強になった試合だ。パトリシオはこの階級でベルトを誰よりも長く巻いているチャンピオンだ。その彼を相手にして、今言ってもらったように打撃戦でも優位に立っていた。つまりは僕が誰とでも、打撃戦をやり合える能力を持っていることを証明したことになる。だからこそ、試合に必要なことは何でもできるという強い意思を持つべきだった。

前向きに捉えると、今後は誰もが僕には打撃もあるということを頭に入れて戦う必要が出てくるということ。もちろん、僕には絶対的なグラップリングという武器がある。グラップリングなくして、僕のファイトは成り立たないぐらいの。

そこに打撃があることを、僕の相手は考えないといけなくなったんだ。そういう意味で、彼にとっては残念なことだけどピネドはこの僕の真実を知る最初のファイターになる。パトリシオに挑戦という本当に重要な試合で負けてなお、そこは収穫だった。同時に、もうあんな想いは2度としたくないという気持ちだよ」

──この8カ月というインターバルは、あえて次戦まで時間を置いたのでしょうか。

「何度か試合の話はあったけど、実現しなかった。でも、それだけしっかりとトレーニングを積むことはできている。もちろん休息も必要だったし、8カ月前と比較すると凄く成長できたよ」

──先ほど言われたようにサウジアラビアで対戦するヘスス・ピネドは2023年のPFLフェザー級王者でレギュラーシーズンのブレンダン・ラウネーン戦、準決勝のバッバ・ジェンキンス戦、決勝のガブリエル・ブラガ戦の勝利によって、あの時点では確実に世界トップのフェザー級ファイターでした。

「もともとピネドがパトリシオとスーパーファイトを戦う予定だったのが欠場して、僕がパトリシオに挑戦することになった。そのピネドと僕が戦う。面白いよね。確かにピネドは2023年に素晴らしい結果を残している。ただし、まだ色々と分かっていないことが多い選手のままでもある。

彼の力が発揮される部分では、確かに危険な相手だ。でも、そうでないときにはどうなるのか。加えて僕は8カ月振りの試合だけど、ピネドはそれ以上ブランクがある」

──スタイル的にはどのように捉えていますか。

「相手に恐怖を抱かせることができるファイターだと思う。パンチ力が絶大で、無類のスタミナを誇る。何よりアグレッシブだ。ただ、彼のその良さすら僕にとっては都合が良い。彼にとって僕は本当に嫌なタイプの対戦相手だと思う。

なぜ? 彼はグラップリングに穴があるからだよ。それに打撃戦でも、下がって戦うことはできない。常に前に出て戦う。ピネドが前に出てくる時こそ、テイクダウンする恰好の機会になる。背中をつけたり、背中を譲ってのファイトはピネドにとっては嫌な時間だ。もちろん1年の間に、違う戦い方ができるようになっている可能性はある。でも、劇的にスタイルを変えることは難しいだろう」

──同時にピネドも、ジェレミーがテイクダウンを狙うことを理解している。ならば、ヒザ蹴りを準備して待っていることもあるのではないでしょうか。

「ノー。ヒザは出せないよ。そこで組まれることを絶対に避けたいから。僕の戦い方は、そういう彼の武器を無力化できるはずだ。パトリシオに敗れ、また一から頂点を目指すようなキャリアの再構築はしたくなかった。ピネドに勝てば、即タイトル戦やパトリシオとリマッチが用意されてもおかしくない。そういう相手だと思っている。

この試合は僕の将来に向けて、複数のドアを開けてくれることになる。この機会を得ることができて、とてもハッピーだよ。そして、僕はフェザー級で世界のベストの1人だと証明する」

──そのドアの向こうはBellator CSなのか、PFLなのか。今のジェレミーの気持ちはどちらにありますか。

「う~ん、難しい質問だよ。僕はいつだってタイトルを欲している。BellatorでもPFLのどちらでも。ただ、PFLのタイトルには100万ドルがついてくるよね(笑)」

──ここはケネディ夫人の意見を尊重するのが、一番ですね(笑)。

「アハハハハハ。彼女がどちらを欲するのか、もう明白だよ(笑)。ただ、今はとにかくピネドを倒さないことには何も始まらないよ」

──MMAファイターのなかでも、本当のウェルランディット・ファイターであるジェレミーの戦いは日本ではファン、ファイター、関係者の間で高く評価されています。最後に日本のファンに一言メッセージをお願いできないでしょうか。

「僕にはMMAを戦ううえで、まだ夢が残されている。それが日本で試合をすることなんだ。引退をするまでに、最低でも1試合は日本で戦いたい。Bellatorで戦っていると、そのチャンスがあるかもしれない。でも、本当に将来のことは誰にも分からない。それでも本当に日本で試合がしたいと思っている。そして、日本のファンが僕を応援してくれることに感謝している」

■視聴方法(予定)
11月29日(金)
午前11時15分~U-NEXT

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【Pancrase351】キム・サンウォンがPFLへ。タイトル戦回避で三宅輝砂が平田直樹と対戦が─福井パンクラス

【写真】棚からボタ餅か、千載一遇のチャンスか(C)MMAPLANET

18日(月)、パンクラスから12月15日(日)に東京都港区のニューピアで開催されるPancrase351のメインで予定されていたフェザー級KOP王座決定戦に出場予定だったキム・サンウォンが欠場し、三宅輝砂が平田直樹とベルトを賭けて戦うことが発表されている。
Text by Manabu Takashima

同リリースに寄せられたキム・サンウォンのコメントは以下の通りだ。

キム・サンウォン
「こんにちは。コリアントップチーム所属、キム・サンウォンです。12月15日、パンクラスで韓国人初のフェザー級タイトル戦に出場する予定でした。しかし、試合準備を進めている中、PFLよりフェザー級トーナメント出場のオファーを受けました。この件については、すぐにパンクラス側に連絡を取り、多くの議論を重ねました。その結果、福井代表から『PFLに行き、アジアだけでなくパンクラスの代表として世界の強豪たちと戦ってきてほしい』とのお言葉をいただきました。福井代表にとって、タイトル戦を控えた私を送り出すという決断は、決して容易なものではなかったと思います。それでも選手の立場に深く共感し、私の夢を後押しするための道を作っていただけたことに、心から感謝しています。パンクラスは、選手の成長と栄光を支える団体だと聞いています。今回、PFLに挑戦できるのも、歴史と伝統、そしてプライドを持つパンクラスで3勝を挙げ、その実力を評価していただけたからだと思っています。パンクラスでの経験が、メジャー団体への道を大きく切り開いてくれたと確信しています。これまでパンクラスで試合をさせていただいたことを誇りに思い、心より感謝申し上げます。恩を忘れることなく、アジア人ファイターの強さを世界に示し、必ず成長して戻ってきます。パンクラスのさらなる発展をお祈りし、改めて感謝の気持ちをお伝えします」


KTTはFIRTST ROUND マネージメントと強い結びつきがあり、キム・サンウォンもマネージメントを受けているファイターの1人だ。このラインからPFL出場権を得たことは容易に想像がつく。その一方でタイトル戦、しかもメイン出場が決まっていたキム・サンウォンのリスク回避のためにタイトル戦をキャンセルという判断を支持したパンクラスは、自らの立場がUFCを頂点としたMMAヒエラルキーのなかにあることを明白にしたといえる。

過去に北米フィーダーショーではTitan FCで、ファイトウィークになってタイトル戦出場予定だったファイターをUFCに送り出した例もある。一方、国内ではチャンピオンのステップアップではなく、タイトルコンテンダーのメジャー挑戦を後押しするという事例においては、Gladiatorがフライ級王座決定トーナメント出場中の同じく韓国人選手チェ・ドンフンがRoad to UFCへ。フェザー級次期挑戦者決定トーナメント参戦中の松嶋こよみのLFA契約によるトーナメント準決勝キャンセルを認めたケースが見られる。が、これらは異例という見方がされていた。

ベルトを巻けば1度は防衛を。それが契約や暗黙の了解となっているJ-MMA界にあって──繰り返すが──王座決定戦、そしてヘッドライナーのキャンセルに応じたのは、福井幸和パンクラス代表が常々公言している「世界へ挑戦。日本のプロモーションはフィーダーショー」という言葉を有言実行したことになる。

そしてランク3位から王座決定戦出場が決まった三宅輝砂。グラジ、DEEP名古屋、HEATと地元や関西でキャリアの序盤を戦い、パンクラスへ。プロモーション・レコードは7勝3敗で2021年のネオブラを制している。亀井晨介、田村一聖という新旧王者や中田大貴に敗れ、名田英平に勝利している三宅は、今年7月には石田陸也に前蹴りでKOという衝撃的なKO勝利を収めているものの、平田直樹とタイトルと争うということを考えると戦前の不利予想は否めない。平田としてはチャレンジという意味合いが下がった王座決定戦となったことも確かだろう。

■Pancrase351対戦カード

<フェザー級KOP王座決定戦/5分5R>
平田直樹(日本)
三宅輝砂(日本)

<フライ級/5分3R>
猿飛流(日本)
ジョセフ・カマチョ(グアム)

<フライ級/5分3R>
有川直毅(日本)
山崎蒼空(日本)

<ストロー級/5分3R>
寺岡拓永(日本)
舩田電池(日本)

<バンタム級/5分3R>
合島大樹(日本)
山本歩夢(日本)

<ストロー級/5分3R>
リトル(日本)
織部修也(日本)

<バンタム級/5分3R>
平岡将英(日本)
ギレルメ・ナガガワ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
平信一(日本)
張豊(日本)

<ストロー級/5分3R>
リトル(日本)
織部修也(日本)

<フライ級/5分3R>
水戸邉荘大(日本)
小林了平(日本)

■Pancrase350対戦カード

<バンタム級KOPC/5分5R>
【王者】透暉鷹(日本)
【挑戦者】カリベク・アルジクル ウルル(キルギス)

<バンタム級/5分3R>
田嶋椋(日本)
オタベク・ラジャボフ(タジキスタン)

<フェザー級/5分3R>
名田英平(日本)
柳川唯人(日本)

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗(日本)
小川道的(日本)

<フェザー級/5分3R>
岡田拓真(日本)
敢流(日本)

<フライ級/5分3R>
菅歩夢(日本)
岸田宙大(日本)

<バンタム級/5分3R>
平岡将英(日本)
ギレルメ・ナガガワ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
砂辺光久(日本)
時田隆成(日本)

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【UFC308】オクタゴン初戦のレアルが右カーフ効かせTD防ぐも、ファクレトディノフの判定勝ちに

<ウェルター級/5分3R>
リナット・ファクレトディノフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
カルロス・レアル(ブラジル)

UFC308はPFL2023シーズン準優勝のレアルと、11年負けなしというファクレトディノフの一戦からスタート。ファクレトディノフが左ジャブ、左ローを放つ。レアルはファクレトディノフの左ジャブに右ストレートを被せていく。ファクレトディノフの右カーフにも右を合わせたが、ニータップで組まれてしまう。ファクレトディノフはボディロックで組み、右ヒザ、顔面へと突き上げる。右オーバーフックで耐えるレアルが、左腕も差し入れた。ファクレトディノフはレアルの左手首を切った。レアルが離れるとケージ中央で打ち合いを展開する。

ファクレトディノフのシングルレッグをスプロールしたレアルのパンチが顔面を捉える。ファクレトディノフはなおも組みつき、再びボディロックでケージに押し込んでいく。左腕を差し上げ、左ヒザを突き上げるレアル。ファクレトディノフが離れると右カーフを当てる。これが効いたか、ファクレトディノフはサウスポーにスイッチする場面も。レアルもサウスポーにスイッチし、距離が近くなると首相撲からヒザを見舞うが、足を滑らせてしまった。すぐに立ち上がったレアルのパンチがファクレトディノフの顔面を捉える。ファクレトディノフも打ち返しながらニータップ、左ハイと散らす。残り10秒でダブルレッグをスプロールされたファクレトディノフは左を出し合って初回を終えた。

2R、ファクレトディノフが右を振るってからレベルチェンジを見せる。それをかわしたレアルの右カーフキックが当たる。ファクレトディノフは左ジャブで捌きつつニータップで入るも、これはレアルに切られる。レアルは首相撲から足払いでこかした。右カーフと右ストレートで攻め立てるレアル。ファクレトディノフの左ハイをかわし、左ジャブを突く。ファクレトディノフの左ジャブも当たるが、レアルが右カーフで下がらせる。ファクレトディノフのニータップを一度はかわしたレアルだが、シングルレッグでケージに押し込まれた。

ファクレトディノフの右手首を押さえ、右オーバーフックから離れるレアル。カーフのダメージが大きいか、ファクレトディノフはサウスポーに。右ヒジはかわされ、レアルのパンチを受けてしまう。組んで来るファクレトディノフを右ヒザで迎え撃ったレアルだが、ファクレトディノフの左ジャブで顔面が跳ね上がる。レアルは右前蹴りから左を振るう。さらに右カーフでファクレトディノフをグラつかせた。残り15秒でファクレトディノフがダブルレッグから足をすくい上げ、レアルに尻もちを着かせた。

最終回、レアルが右カーフ、右アッパーを当てた。ファクレトディノフのシングルレッグはスプロールし、ガブってから打ち合いに戻す。ファクレトディノフの右ストレートもレアルの顔面にヒット。しかし組みつけないファクレトディノフ。1分が過ぎるとファクレトディノフの動きが落ちた。それでもレアルをケージに押し込んでいく。シングルレッグで抱えたファクレトディノフだが、レアルがアームドラッグで切り返して離れる。再び打ち合いが展開されるなか、レアルの右を食らったファクレトディノフが組みつくも押しきれない。

振り払われたファクレトディノフのスピードが落ちている。ファクレトディノフの右をかわしたレアルがシングルレッグからバックに回った。ファクレトディノフが下がってから立ち上がる。レアルは右カーフを打ち続け、さらに右ストレートを伸ばす。幾度となく組んでいくファクレトディノフだが、倒すことはできず。互いにスタミナを消費しているが、レアルのワンツーが当たる。ファクレトディノフのダブルレッグをスプロールしたレアルは、相手のパンチを受けるも耐えて試合終了のホーンを聞いた。

裁定は右カーフを効かせ、テイクダウンを防ぎ続けたレアルかと思われたが、ユナニマスでファクレトディノフが勝利を収めた。


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【DEEP】西川大和電撃参戦!宇佐美正パトリックと激突!

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気がつけば2024年も10月後半。そろそろRIZINの大晦日大会が気になる頃ですが、それよりも前に格闘技ファンにとってのビッグニュースが飛び込んできました。12月8日にニューピアホールで開催されるDEEP 123 IMPACTに西川大和が参戦する事が発表されました。

西川はPFCなどを中心に経験を積んで修斗参戦後は連勝街道を爆進。ライト級王座を戴冠すると、トラブルで試合は行われなかったもののUFCと契約した日本MMA期待のZ世代の1人。最近ではPFLに参戦したものの2連敗を喫し、その後はムエタイの試合に出場するなどちょっと変わった動きを見せており、今後の進路に注目が集まっていました。

それがなんとDEEPに参戦。この流れはめちゃくちゃ熱い。どういう契約かはわかりませんが、結果次第ではその道は自ずとRIZINに続いているのは間違いないでしょう。30試合以上こなしているのにまだ21歳という若さは最大の魅力。しかもグラウンドで下から肘を乱射するなどセオリーを無視した破天荒なファイトスタイルも妙味。まだまだ成長するポテンシャルを秘めています。再ブレイクの期待大。

それに待ったをかける相手がまたすごい。いきなり宇佐美正パトリック(クレイス)をぶつけてきました。しかもDEEPで。。。これはもう贅沢な話です。ボクシング高校6冠を引っ提げたバキバキのストライカー。グラウンドに難があり、勝ち切れない試合が散見されますが、RISEで活躍するストライカー“ブラックパンサー”ベイノアをKOした打撃は魅力が詰まっています。

宇佐美は当然スタンド勝負を挑むはずですが、西川は打撃で応戦するのか、グラウンドに持ち込むかが勝負の分かれ目。打撃戦だと宇佐美、寝たら西川と見ていますが、果たしてどう出るのか興味は尽きません。もし西川が圧倒するよだと、RIZINライト級戦線が騒がしくなる事必至。面白くなってきました。
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MMA o PFL   フランシス・ガヌー

『PFL Super Fights: Battle of the Giants』フランシス・ガヌー vs. ヘナン・フェレイラを見たファイター・関係者の反応



 『PFL Super Fights: Battle of the Giants』フランシス・ガヌー vs. ヘナン・フェレイラを見たファイター・関係者のSNSでの反応。続きを読む・・・
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UFC Live Stream: Pereira vs Hernandez + PFL: Ngannou vs Ferreira (Watch Party & Fight Companion)

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45 MMA MMAPLANET o PFL ヒーナン・フェヘイラ フランシス・ガヌー

【PFL SF01】まさに横綱相撲。ガヌーがフェヘイラを1Rでパウンドアウトし、ヘビー級王座戴冠

<PFL SFヘビー級選手権試合/5分5R>
フランシス・ガヌー(カメルーン)
Def.1R3分32秒by TKO
ヒーナン・フェヘイラ(ブラジル)

ガヌーが右カーフ、フェヘイラも右カーフを蹴り返す。ガヌーは再び右カーフを蹴って、フェヘイラはそこに右フックを狙い、右カーフにつなげる。ガヌーは右フック、ダブルレッグでテイクダウンする。

フェヘイラはガードから三角絞めを狙うが、ガヌーは足のクラッチを外してハーフガードでトップキープする。ガヌーは身体を起こしてパンチを落とし、亀になるフェヘイラにパンチを連打。これでフェヘイラは体の力が抜け、レフェリーが試合をストップした。


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45 MMA MMAPLANET o PFL クリス・サイボーグ ラリッサ・パチェコ

【PFL SF01】顔は傷だらけでも、効果的な攻撃を見せたサイボーグがパチェコを下しベルトを巻く

<PFL SF女子フェザー級選手権試合/5分5R>
クリス・サイボーグ(ブラジル)
Def.3-0:49-46.49-46.49-46
ラリッサ・パチェコ(ブラジル)

まず左リードを当てたサイボーグが、続いて左ボディを入れる。前に出るパチェコに組んだサイボーグがクリンチから離れてワンツー。パチェコもフックを振るうが、ステップインにダブルレッグを合わされテイクダウンを取られる。そのままサイドで抑えたサイボーグは潜るパチェコをリリースし、立ち上がり際に右ハイで顔を蹴る。直後に右を当てたサイボーグがクリンチからヒザ、ヒジを打ち込む。

右フック、左エルボーを打って離れたサイボーグは、パチェコの左フックにここもダブルレッグへ。パチェコはギロチンに捕らえるが、ハーフバタフライで絞める。サイボーグは上体を起こしつつ頭を抜くと、パウンドを落とす。ニーシールドからエルボーを打ったパチェコに対し、サイボーグは立ち上がって待ち受ける。パチェコがスタンドに戻ったところで時間となった。

2R、パチェコが圧を掛け、ジャブを当てる。サイボーグは大振りの右で前に出るが、目尻から流血も見られら右を被弾する。明らかに動きが落ちているサイボーグは、強烈な右ローから左ローでパチェコのバランスを崩す。右で前に出るパチェコはダブルレッグを切るが、ケージに押し込まれる。右エルボーの空振りから、そのままバックフィストを入れたサイボーグ。間合いを取り直すと、前に出てくるパチェコからボディロックテイクダウンを決めた。

動きが落ちたが、しっかりとポイントを抑えるサイボーグがハーフでトップをキープする。残り1分を切り、パンチを纏めて立ち上がったサイボーグは省エネモード。最後の30秒の打撃戦でパチェコが右をヒットさせ、サイボーグはローを返した。

3R、ポイントをリードしているにも関わらす、右目じりをカットし左目の上が腫れているサイボーグ。距離を取るサイボーグに対し、「来い」とパチェコが挑発する。これに乗らず、より距離を取ったサイボーグは間合いが近づくと右フックを2発振るうが空振りに。詰めるパチェコがワンツー、サイボーグの右フックに距離を取る。と、サイボーグは右ローに右ストレートを被弾して後方に倒れる。クローズドガードのサイボーグに対し、パチェコは左ヒジを押しつけ、右でワキ腹を殴る。サイボーグはケージを押して、頭を中に入れようとするがパチェコが許さない。ガードの中でエルボー&パンチを落としたパチェコが、初めてラウンドを取った。

4R、サイボーグがジャブから右ロー。パチェコが右カーフを返す。さらに左インローで前足を削っていくパチェコはサイボーグの右フックを受け流すと、余裕を見せて打撃戦を続ける。サイボーグは粗いパンチを振るうも、ハイの直後に右を被弾するなど精度でパチェコが上回る。パチェコももっと手数が欲しいところだが、距離を詰めたサイボーグが右を見せ、反応したパチェコの後ろに回ってパンチを纏める。パチェコは暫く背中を見せ、印象を悪くする。

残り1分、右ミドルに右を当てたパチェコ。ここからの追撃が欲しいところだが、一定のリズムを守って戦っているのか。と、サイボーグが右の空振りから左ロングフックを当てる。さらに右を打ちながら前に出たサイボーグは、最後にテイクダウン狙いからワンツー。パチェコもパンチを返し、右ハイを見せて試合は最終回へ。

5R、様子見の展開が続き両者が踏み込んで右を放つ。サイボーグはジャブを続け、パチェコが右カーフを蹴る。前蹴りからワンツーのパチェコに対し、逆にラッシュをかけたサイボーグがテイクダウン狙いを切りサイドバックからパンチを纏める。立ち上がったパチェコは右カーフ、サイボーグはロングのワンツーを空振りする。一瞬の交錯のなかでパンチの強さを見せるパチェコだが、その攻撃を持続することはできない。

ポイントをリードされているなかで、攻勢を続けないと挽回は難しいパチェコだが右カーフを蹴って距離を取り直す。サイボーグは右オーバーハンドを当て、ジャブを続ける。と、ニータップでテイクダウンを決めたサイボーグはスクランブルで上を取ると間合いを取り直す。レフェリーがパチェコをスタンドに戻すと、強振はあるが連打のないパチェコは右前蹴りで突き放され時間を迎えた。

残り3試合を宣言して今回のタイトル戦を迎えたサイボーグが、3-0の判定勝ちでベルトを巻いた。


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