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JJ Globo Report SUG15 ブログ ロベルト・ヒメネス

【SUG15】ノーポイントも体格差もヒメネスに関係なし、コルヴィンにスラムされても三角で一本勝ち

<10Kトーナメント準決勝/5分1R>
ロベルト・ヒメネス(米国)
Def.0分51秒by 三角絞め
ハンター・コルヴィン(米国)

座ったコルヴィンがクローズドガード、持ち上げられるとハーフを取り、絡んでないほうの足を取りに行く。この動きを利用してトラックポジションに入ったヒメネスは、バックから肩に乗るようにマウント、三角絞めへ。コルヴィンは持ち上げてスラムで叩きつけるが、そのままヒメネスはタップを奪った。80キロ以下で、ヘビー級や無差別級で結果を残すヒメネスにはノーポイントも体格差も関係なかった。


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JJ Globo Report SUG15 コディ・スティール ブログ メイソン・ファウラー

【SUG15】オーバータイム男=スティールが、オーバータイムでファウラーのRNCに敗れる

<10Kトーナメント準決勝/5分1R>
メイソン・ファウラー(米国)
Def.OT1R
コディ・スティール(米国)

スティールのボディロックにギロチンを合わせたスティール。足を効かせ、防いだスティールはスタンドに戻り体の大きなファウラーと立ちレスで時間を使う。どちらもガードを取ることなく、本戦は残り1分強となりファウラーがスティールをケージに押し込む。離れてスタンドの組み合いからファウラーがスティールを再びケージに押し込みタイムアップとなった。

OT1R、先行のスティールがシートベルト──ファウラーが35秒でエスケープした。後攻のファウラーもバックを選択、体格差を生かして一気にRNCでタップを奪った。ファウラーは2試合連続OTでの一本勝ちとなった。


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JJ Globo Report SUG15 ネイト・オーチャード ブログ ロベルト・ヒメネス

【SUG15】IBJJF柔術の申し子ロベルト・ヒメネスが、10th Planetのオーチャードに圧勝──三角絞め極める

<10Kトーナメント1回戦/5分1R>
ロベルト・ヒメネス(米国)
Def.3分36秒by 三角絞め
ネイト・オーチャード(米国)

米国生まれのエクアドル人柔術家ヒメネスは、ジュベニウ時代から2018年の紫帯=ダブルゴールドまで3度ムンジアルを制している。父ラウルはジャカレ・ホメロ・カバウカンチの黒帯で、その父から柔術の手解きを受けてきたIBJJF柔術の申し子──20歳になったばかりの新鋭と10th planetのオーチャードと顔合わせは1回戦一番の注目ファイトだ。

ノーギワールドでも昨年、茶帯無差別を制しているヒメネスはジャンピングガ―ドからクローズドを取り、左腕を差してスイープからマウントへ。ハーフに戻したオーチャードに対し、ヒメネスは前転してトーホールドからバックを伺う。オーチャードは正対して立ち上がるが、ヒメネスはシングルレッグからニンジャを防いでボディロック、横に崩しつつバックを伺いトラックポジションへ。ロールして逃れようとしたオーチャードだが、ヒメネスはレッグドラッグからパス、マウントを取る。

ケージを蹴って逃げようとしたオーチャードに三角絞めを仕掛けるヒメネスは、サイドに戻ると直接三角に入るよう上を取る。さらにマウントから三角に入ったヒメネスはロールしたオーチャードの右足を引き寄せて、タップを奪った。


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JJ Globo Report SUG15 コディ・スティール ブログ

【SUG15】コンバットJJ世界王者オーバータイム男=コディ・スティールが、延長1Rでヴァレアから一本勝ち

<10Kトーナメント1回戦/5分1R>
コディ・スティール(米国)
Def.OT1R
アンディ・ヴァレア(米国)

ケージにスティールを押し込んだヴァレアが、肩に担ぎあげてテイクダウン。スティールのギロチンを抜き、パスを仕掛ける。立ち上がろうとしたスティールにギロチンを仕掛けたヴァレアが、引き込んでアームインで絞めていく。ヴァレアは自らギロチンを解いてトップを選択し、バタフライガードのスティールが浮かしに掛かる。ヒザを着いた状態から立ち上がったヴァレアはパスのプレッシャーを強めるが、スティールは落ち着いて対処し足を抜かせない。

ケージを蹴り、さらに側転でパスガードを仕掛けたヴァレアだったが、パスはできずスティールが得意とするオーバータイムへ。OT1R、ヴァレアがシートベルトを選択しスティールが15秒でエスケープ。後攻のスティールもシートベルトをチョイスしゲイブル・グリップのチョークへ。胸を合わせにいったヴァレアの背中についたままのスティールが1分17秒でタップを奪い、準決勝進出を決めた。


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JJ Globo Preview SUG15 アマンダ・ローウェン クレイグ・ジョーンズ コディ・スティール ジェシカ・アイ ネイト・オーチャード ブログ

【SUG15】4大会連続のクレイグ・ジョーンズ。ジェシカ・アイはUFCの翌週で出場。$1万TはCJJWの再戦か?

【写真】UFCから1週間でSUGに出場するジェシカ・アイ。タフだが、連敗恐れは十分にある (C)Zuffa/UFC

21日(日・現地時間)にチェール・ソネンがホストのSubmission Underground15が開催され、UFC Fight Passでライブ中継させる。

前回に続きSUGアイランドと名付けられたスタジオで収録される大会は、1万ドル争奪の8人トーナメント、そしてクレイグ・ジョーンズが4大会連続出場、さらに1週間前にUFCで戦ったジェシカ・アイが出場と見所が多い。


トーナメント出場選手は1回戦で書き記すと、コディ・スティール✖アンディ・ヴァレラ、メイソン・フォウラー✖ウォーレン・ブロックス、ロベルト・ヒメネス✖ネイサン・オーチャード、アダム・ブラッドリー✖ハンター・コルヴィンの8名だ。

なかでも注目はスティールと、オーチャードか。スティールは昨年のコンバット柔術ウェルター級世界王者で、全試合オーバータイムで勝利している。つまり5分✖1R+OT制のSUGでは、コンバット柔術よりもさらに強みを発揮できるだろう。

スティールはテキサス州オースチンを拠点としたチェックマット系ホドリゴ・カブラルの黒帯で、2018年には日本の柔術界にも馴染みのマリアナスオープンの茶帯を制し、アメリカン・ナショナルで3位に入っている。とはいっても、ノーギ&サブオンリーでは極めさせない強さとエスケープの能力の高さこそが彼の武器となろう。

そのスティールにコンバット柔術ウェルター級GP決勝で敗れたオーチャードも優勝候補の1人といえる。ミッションコントロールから両腕の入った三角クラッチを組み、アームバーやキムラに取る──デッドオーチャードの使い手は、決勝まで勝ち上がりスティールとのリベンジ戦を実現させることができるか、興味深い。

SUG12でケヴィン・ケイシー、SUG13でヴィニー・マガリャエス、SUG14でヴァグネウ・ホシャを破り、4カ月連続でSUG出場となるクレイグ・ジョーンズはガブリエル・チェッコと対戦する。

MMAファイターでもあるチェッコのSUG出場は3カ月連続となり、過去2大会でジェイク・エレンバーガーとオースティン・ヴァンダーフォードという同じくMMA選手に勝ってきた。この試合の見所は、チェッコがどこまでジョーンズの足関節コンビネーションに対応できるのか──という一点に絞られるか。

2016年12月、FLO Grapplingで配信されていた時代のSUG第2回大会のミーシャ・テイト戦以来、3年7カ月ぶりのSUG登場となるアイは、先週のUFCにシンシア・カルヴィーロに敗れたばかりで驚きのサブオンリー・グラップリング参戦となる。試合タイム8分時代のSUGで、ミーシャにOT負けだったアイは──試合中も肩抜き後転腕十字で右腕を伸ばされ、レフェリーがタップをしていないのにストップをかけ無効になるなど、攻められるシーンが多かった。

そんなアイと戦うアマンダ・ローウェンは2018年ノーギワールド女子ミディアムヘビー級3位、強烈なマルセロチンで相手を持ち上げたタップを奪ったシーンは特に印象深い。色帯時代には2014年にムンジアルの茶帯ライト級で2位なっており、MMAではアマファイターのローウェンだが、グラップリングにおいてはアイに対して分があることは確かだ。

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GTF04 JJ Globo News ZST イゴール・タナベ ハイサム・リダ ブログ レダ・メブトゥシュ 三谷敏生 世羅智茂 伊藤盛一郎 山中健也 後藤貴史 清水清隆 潤鎮魂歌 濱岸正幸 高本裕和

【ZST GTF04】ZSTグラップリングに世羅智茂、イゴール・タナベ、伊藤盛一郎&ハイサム・リダが出場

【写真】75キロ級に世羅、90キロ級にイゴール。注目のノーギおできるグラップラーが出場する(C)SATOSHI NARITA & MMAPLANET

19日(金)、ZSTより7月26日(日)に東京都大田区のゴールドジムサウス東京アネックスで開催されるZSTグラップリング=GTF04のトーナメント各階級出場選手及びスーパーファイト、さらに2階級の予選会が同5日(日)に行われることが発表されている。

同大会は無観客で開かれ、動画配信が予選会とともにされること、クラウドファンディングが実施されることも明らかにされている(※詳細は後日発表)。

60キロ、75キロ、90キロの3階級、8人のワンデートーナメントは、60キロ&75キロの出場確定選手は6名で、残り2つの枠を掛けた予選会があり──その出場選手もリリースでアナウンスされた。スーパーファイトでは無差別級でハイサム・リダ✖アンディ・コング、78キロ級で大浦マイケ✖松本大輔、70キロで小野隆史✖藤代晃精、65キロ以下で伊藤盛一郎✖橋本圭右の4試合が組まれている。

GTFらしいのがスーパーファイトに伊藤盛一郎が出場するように柔術家だけでなく、MMAファイターも参加も少なくない点だ。


60キロ以下級には5月31日のプロ修斗に出場したばかりの清水清隆がエントリー。潤鎮魂歌や高橋サブミッション雄己という名前も見られる出場確定選手に対し、予選会にも渋谷カズキ、三谷敏生というMMAファイターが参加する。

75キロ級には世羅智茂が参戦。4月のRoad to ONE02で青木真也と、5月は修斗の大会で岩本健汰と戦いドロー。今や日本のグラップリングを引っ張る存在として、同門の竹内稔、岩本のチームメイトの山中健也らが優勝争いのライバルとなるか。

90キロ級には昨年のムンジアルは3位ながら、2018年の紫帯時代にムンジアルとノーギワールドのどちらも制しているイゴール・タナベに断トツの注目が集まる。QUINTET FNではハイサムと対戦して3度の警告で両者失格となったイゴール、IBJJF競技柔術家のサブオンリー・ノーギがどのように変化しているのか楽しみでならない。

各階級の出場選手は以下の通りだ。

【60キロ級】
高橋サブミッション雄己(和術彗舟會新宿HEARTS)
米倉大貴(IGLOO)
後藤貴史(ALMA FIGHT GYM HOMIES)
潤鎮魂歌 (総合格闘技ハーヴェスト)
井手智朗(エクストリーム柔術)
清水清隆(TRIBE.TOKYO.MMA)

【75キロ級】
渡部拳士郎(スーパータイガージム)
世羅智茂(Carpe Diem)
寒河江寿泰(トイカツ道場/今成柔術)
竹内稔(Carpe Diem)
山中健也(IGLOO)
高本裕和(高本道場)

【90キロ級】
イゴール・タナベ(IGLOO)
濱岸正幸(U-FILE CAMP登戸)
高橋快人(エクストリーム柔術)
柳井夢翔(リバーサルジム新宿me,we)
グラント・ボグダノフ(KUSSANO TEAM)
内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム)
レダ・メブトゥシュ(Carpe Diem)
谷口実(RBアカデミー)

【60キロ級予選】
渋谷カズキ(高本道場)
長野将大(所プラス)
N.O.V(Team GBF/EnjoyGym)
二之宮徳昭(クロスワンジム湘南)
堤宏太(福住柔術)
三谷敏生(総合格闘技コブラ会)

【75キロ予選】
ベン・ブッカン(総合格闘技津田沼道場)
坂野開(SORA BJJ)
鹿志村仁之介(IGLOO)
小川智也(リバーサルジム新宿me,we)

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JJ Globo News Polaris13 トム・ブリーズ ブログ

【Polaris13】ノーP&サブオンリー=ポラリスが活動再開。K太郎戦でトルネードスイープ見せたブリーズ出場

【写真】トム・ブリーズがポラリスに出場。英国格闘技界も動き始めた──のか (C)Zuffa/UFC

17日(水・現地時間)、英国のノーポイント&サブオンリー・グラップリング大会=Polarisが、7月11日(土・同)にPolaris13「UK Under 90kg Grand Prix」の開催を発表した。

もともとポラリス13は4月4日にウェールズのニューポート・インターナショナル・コンベンションセンターでアブソリュートGPとして開催予定だったイベントだ。


ニック・ロドリゲス、ネイサン・オーチャード、パトリック・ガウジオ、カイナン・デュアルチらが出場予定だったオリジナルプランに対し、今回は国内勢だけの出場となる。新型コロナウィルス感染者数は30万近く、死者も4万人以上を数える英国だが、6月15日からイングランドにおいて入店客数の制限や徹底した消毒を条件に商店の活動が再開されている。とはいえ小学校の再開は先送りとなっているなか、スポーツ界でいえば、6月1日に競馬、昨日17日にサッカーのプレミアリーグが無観客でリスタートされている。と同時にポラリス13が開催予定だったウェールズで10月29日から11月1日に予定されていた自動車の世界ラリー選手権=WRCのウェールズ・ラリーGBが中止となっている。

この現状を鑑みると、ポラリス13が国内組だけの参戦となるのは致し方ないだろう。そんな英国勢のみ8人のワンナイトトーナメントはUFC Fight Passでの配信が決まっているが、ここにUFCファイターのトム・ブリーズの出場も決まっている。

このところMMAでは2年に1度の試合間隔とブランクも目立つブリーズだが、その間にもグラップリングの試合には2度ほど出場している(※2勝)。日本のファンにとってブリーズといえば、2016年2月の中村K太郎戦の印象が強いだろう。

テイクダウンからポジションをとっていくK太郎に対し、ブリーズはヒールを仕掛けてリバーサルで上を取り、さらにはトルネードスイープまでをMMAで見せていた。比較的、ポジションを奪われていたが、MMAもポラリスもポイントはない。ブリーズがK太郎戦のように積極的なグラップリングを披露すれば、日本では馴染みのない英国組み技勢とのトーナメントも非常に興味深いモノとなるだろう。

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Interview J-CAGE JJ Globo Shooto2020#03 ブログ 世羅智茂 岩本健汰

【Shooto2020#03】世羅とドロー、岩本健汰「日本人相手でグラップリングを体現するには……」

【写真】試合後、青木の名前を出した時以外に岩本は笑顔を浮かべることはなかった (C) MMAPLANET

5月 31日(日)に会場非公開のABEMAテレビマッチとして開催されたプロ修斗公式戦内で、岩本健汰が世羅智茂とグラップリングマッチを戦い時間切れドローという結果に終わった。

4月17日のRoad to ONE02では宮田和幸✖田中路教、青木真也✖世羅というグラップリングマッチが組まれ、今回は修斗のなかで岩本は世羅と戦う機会を得た。

MMAファイターが打撃なしに挑む、柔術家が道着を脱いで戦うということではなく、ノーギのグラップリングの確立を目標とする岩本にとって、この日の試合で一本を取ることはデフォルトだった。

が、そこは世羅も試合巧者だ。ポイントがないルールの解き方は行く通りもある。その結果、グラップリング確立ために負けられない人間が戦うグラップリングが、あの10分間で見られた。落胆といっても過言でない試合後の岩本に話を訊いた。


──世羅戦、ドローに終わりました。今の気持ちを教えてください。

「率直に言うと……悔しいですね。それが最初にあります。やっぱり極め切りたかったので」

──序盤が立ちレスになり、寝技まで時間が掛かったのは誤算でしたか。

「ちょっと意外でしたね。ガードを取ってきたら、ああいうパスへの流れは早い段階で仕掛けることができたと思います。世羅さんが僕のテイクダウンにギロチンを合わせようとしているのは分かりました。倒されない、上を取ることを目的としたスタンドではなくて、ギロチンを一発合わせるためのスタンドで。だから首だけは気を付けて組んでいました」

──最初のギロチンのタイトさは?

「大丈夫でした。でも、警戒が必要になりました。結果、寝技にいくまでの時間が掛かってしまいましたね」

──パス、マウントというポジション奪取からの極め狙いは、ホジャー・グレイシーのような柔術として正攻法でした。

「逆に最後らへんの足関節への仕掛けは、一本を取らないといけないという焦りの表れでした。プレッシャーを掛けて相手を疲れさせて極めるのが狙いだったのに、ああいう風に一発狙いになるともうダメですね。あれはしっかりと技術を持っている人には掛からないです」

──中盤のパスはともかく、そこからポジションに関しては世羅選手も極めさえ防げば良いというノーポイント&サブオンリー・グラップリングのマインドが働いていたかと思います。

「途中からそうなったと思います。世羅さんがそうなったことで、僕は『取らないといけない』っていう思考になってしまって。せっかくのチャンスだから、取らないといけない義務という感じでしたね」

──世羅選手は一発狙いのファイトで、巧妙に戦っていました。

「特に危ない場面はなかったのですが……そうですよね。トーホールドとかも全然極まっていなかったのですが、世羅さんが攻めている印象を残せますしね。

ただしケージで戦ったのは初めてだったし、本当に貴重な経験をさせてもらえました。ケージを使ってしっかりと立ちの攻防ができるというのもなかったことです」

──記者席回りでは、やはりMMA関係者から『組み技はしんどい』という声が出ていました。対世間で考えると、そういう内容だったのかもしれないです。

「……。動いていないと思われるかもしれないですけど、一本を取ることを考えると、もっと時間を掛けるべきでした。あそこで止めておくべきだったと思っています。止めて機会を創るべきだったのに、一本を取らないといけないという気持ちが先走り、先に、先にという試合をしてしまいました」

──サブオンリーでも一本を取るというプロセスは、幾重もあるということですね。

「そこも凄く良い経験になりました。サブオンリーでドロー有りの試合をやったことがなくて、いつも極めは意識していたのですが、いざとなるとコレが現実ですね。

ホント青木さんもそうですけど、グラップリングという競技を確立するということで試合を組んでもらえて……ちょっと孤独な戦いをしていましたが、修斗とABEMAに力を貸してもらえて……、支えてもらえて有難かったです」

──この機会を得たことで、次につなげるためには誰か戦いたい相手はいますか。

「次ですか……グラップリングの可能性を見せるには、山田崇太郎さんとかですかね」

──かなり体重が違いますね。

「1度、全日本ノーギで戦ったことがあって、崇太郎さんが足関節の反則があって僕が勝ったんです。IBJJFルールだったので……でも体格差があり過ぎるかなぁ(苦笑)。日本人相手でグラップリングを体現するには……崇太郎さんは体重が全然違うし、岩崎(正寛)とやるともっと固まって……今日よりひどい試合になると思いますし……。

今、強いのは……青木さん。青木さんとやったら面白いですけどね(笑)」

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JJ Globo Report SUG14 クレイグ・ジョーンズ ブログ ヴァグネウ・ホシャ

【SUG14】EBIの仇をSUGで討つ。クレイグ・ジョーンズがOTでヴァグネウ・ホシャからリベンジ達成

<5分1R>
クレイグ・ジョーンズ(豪州)
Def. Overtime by RNC
ヴァグネウ・ホシャ(ブラジル)

すぐに座ったクレイグ、リバースデラヒーバから逆の足を取りにいく。警戒してステップバックするホシャは片ヒザをつき、取られた足はしっかと直角にした形でスネを押し付け、ヒザを突き出すように足関節に入らせない。

それでも右足に絡んでいったクレイグだが、ホシャはストレートフットロックに入る前にスプロールして足を引き抜く。ポスチャーとステップバック、スプロールで防ぐホシャに対し、クレイグは先に両腕で足首を掴み足を絡ませてサドルへ。これを解くと同時にヒザを押したホシャが立ち上がる。

後ろに下がったホシャを座ったままで追いかけるクレイグ、両者がタッチし試合が再開される。リバースデラヒーバを徹底して防御をするホジャはスペースがなくなるとスネや足首を押して、足を抜く状態を作っている。ニーシールドから後方回転するように右足を取ったクレイグはインサイドヒールへ。ロールして逃げたホシャが、足を引き抜く。

ここでクレイグが上攻めを選択し、ホシャがニーシールドへ。圧を掛けるクレイグを蹴り上げたホシャはスペースができるとすぐにスタンドへ戻る。残り2分で立ちレスになり、首を抱えていたクレイグが座る。ホシャは頭を押し、徹底して距離を取る。タイトに組まない、足を取られると抜く、自らの攻撃はないという戦いのホシャは、完全にオーバータイム狙い。いわばノーポイント、ノーサブというスタイルだ。

クレイグがスネが滑るとレフェリーにアピールも、試合が再開され残り15秒──タイムアップ直前に離れたホシャはしてやったりとドヤ顔を見せた。

オーバータイムでクレイグはシートベルトを選択し、RNCへ。37秒でホシャがタップ。36秒以内に極めないと敗北となるホシャも、シートベルトを選ぶ。エスケープよりもRNCの防御に徹するクレイグが、首を守り切りオーバータイムというホシャの庭で勝利し、リベンジに成功した。


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JJ Globo Report SUG14 オースチン・ヴェンダーフォード ガブリエル・チェッコ ブログ

【SUG14】ガブリエル・チェッコはオーバータイムで、ヴェンダーフォードをRNCで破る

<5分1R>
ガブリエル・チェッコ(ブラジル)
Def. Overtime by RNC
オースチン・ヴェンダーフォード(米国)

前回大会でジェイク・エレンバーガーを破ったチェッコとリッチー・マルチネスを下したヴェンダーフォードの一戦。チェコが引き込みラバーガード、オーバーフックアームバー、さらにハイガードに入ったところでヴェンダーフォードが立ち上がる。ガードの中に入ったヴェンダーフォードにラバー狙いのチェッコだが、ヴェンダーフォードが右腕を腰に回し右から足を抜きに掛かる。ハーフから枕で抑えるヴェンダーフォード、チェッコがフルガードに戻す。

足を取らせなかったヴェンダーフォードは、ハーフから潜ろうとしたチェコにパスを仕掛ける。チェクはクローズドガードに捕え、オープンから再びオーバーフックアームバーにトライする。腕を抜いたヴェンダーフォードがパス、ここで残り20秒に。ニーインベリーからマウントを取ったヴェンダーフォード、そのままタイムアップに。

オーバータイムはヴェンダーフォードのシートベルトからスタートし、腰をずらしたチェックが20秒でエスケープに成功した。後攻のチェッコもシートベルトを選択し、13秒でヴェンダーフォードがヒップエスケープで逃れる。2本目、ヴェンダーフォードのバックになんとチェッコは8秒でエスケープ。続いてチェッコは1分2秒でフェイスロックを極めた。