カテゴリー
ABEMA Brave CF ISAO MMA PANCRASE Pancrase324 Pancrase325 RIZIN ジェイク・ムラタ ボクシング 中島太一 井村塁 修斗 松岡嵩志 松本光史 林源平 海外 秋葉太樹 花レメ紋次郎TK 西川大和 風間敏臣

【Pancrase325】暫定バンタム級KOPCで、平均3分20秒で6試合連続フィニッシュの井村塁が中島太一と対戦

【写真】井村にとって文字通り、ずば抜けて過去最強の相手=中島を迎えることとなる (C)MMAPLANET

20日(水・現地時間)、パンクラスより12月12日(日)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるPancrase325で暫定バンタム級王座決定戦、井村塁✖中島太一戦が組まれることが発表されている。

王者ハファエル・シウバはコロナ禍以前の2019年7月からパンクラスで戦っておらず、2020年3月にはパンデミックでイベントが中止されたBRAVE CF35でガブリエル・ミランダと対戦予定だった。そんななか組まれたバンタム級暫定王座決定戦──井村は17日のPancrase324大会でジェイク・ムラタを三角絞めで破り、デビュー以来の連勝及びフィニッシュ記録を6に伸ばしたばかりだ。


4つの一本勝ちと1つのTKO勝ちは5勝が1R、残る1勝が2Rと井村は未だに3Rを戦ったことがない──ばかりか、6試合の平均試合タイムは3分20秒弱でしかない。

対する中島は5月にフェザー級KOPのISAOに挑戦し熱闘の末、判定負けを喫して以来の再起戦が4年3カ月振りのバンタム級で、しかも暫定ながら選手権試合となる。

強い選手は元から強い──ある意味、格闘技の真理である。確かにボクシングなど、世界王者になるようなボクサーはデビュー直後から、勝負勘や肉体的な資質が抜きんでていることは少なくない。

一方でMMAはキャリアを積むことで力をつけていくという側面があり、デビュー直後からワールドクラスの実力を有しているという例は非常に少ない。そして日本のMMAの歴史でいえばパンクラスのネオブラT優勝者や修斗新人王が、そのプロモーションの30歳前後のトップどころと戦った場合、力の差は明白でこっぴどい敗北を喫するというケースは多々見られてきた。

とはいえ現状、日本のMMA界はベルトを巻いた選手が海外やRIZINにステップアップするだけでなく、コロナ禍においてその下に位置する選手もRIZINを主戦場するケースが増えてきている。パンクラスのバンタム級戦線でいえば井村塁はランキング1位、中島も階級変更と同時に2位につけているが、瀧澤謙太、金太郎、アラン・ヒロヤマニハ、春日井たけしらと競り合って来たわけではない。

このような現象はパンクラスだけでなく、修斗の西川大和にも当てはまる事例で、現状の日本の老舗MMAプロモーション全体のフィーダーショー化が進んでいる表れでもある。

とはいえ上記に挙げた選手たちがパンクラスにいない現実のなかで、井村とすれば中島がバンタム級に落としてこなければ、易々と暫定王座につけていた公算が高い。それゆえにタイトル戦の説得力を持たせる意味でも、井村✖中島はパンクラス・バンタム級戦線で唯一絶対のチャンピオン候補同士のマッチアップといえる。

なお同大会では既にストロー級KOPC=北方大地✖宮澤雄大、ライト級=金田一孝介✖林源平、同じくライト級で松岡嵩志✖松本光史、フライ級=秋葉太樹✖聡-S DATE、バンタム級=花レメ紋次郎TK ✖風間敏臣、ミドル級=内藤由良✖フェルナンド・マツキなどが決まっており、ラスト・スタジオコーストはコロナ禍のパンクラス実戦部隊の総出のファイナルバトルの様相を呈している。

The post 【Pancrase325】暫定バンタム級KOPCで、平均3分20秒で6試合連続フィニッシュの井村塁が中島太一と対戦 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA DEEP ISAO MMA PANCRASE Pancrase324 RYO キック ボクシング 中島太一 中田大貴 修斗 内村洋次郎 日沖発 透暉鷹

【Pancrase324】内村洋次郎戦へ、透暉鷹─02─「名古屋の偉大な先輩方に続くことができるよう」

【写真】どの局面も一通りできる。今後は、その一つ一つの精度を上げることが大切になってくる (C)MMAPLANET

17日(日)、東京都江東区のスタジオコーストで行われるPancrase324で、内村洋次郎と対戦する透暉鷹インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

地元・三重から愛知に出てMMAを始めた透暉鷹は、所属する石綱MMAの林拓馬代表、そしてプライベートレッスンを受ける日沖発など、自身のファイター人生を大きく変える人たちと出会ってきた。

Ryoのギロチンで絞め落とされてから約4カ月、ベテラン内村との対戦を控える透暉鷹に、現在の練習環境と今後について訊いた。

<透暉鷹インタビューPart.01はコチラから>


――MMAを始めたのが2016年の冬で、2017年からアマチュア修斗に出場しながら、DEEP勝川大会やGRANDSLAMなどでプロの試合にも出るようになっているのですね。

「自分の中では、DEEP勝川大会での勝利が大きいです(2017年10月、NAOKIに判定勝ち)。MMAを始めて9カ月ぐらいの時に、林代表が『勝つ喜びを知ってほしい』と言って決めてくれた試合でした。

その時に勝てて、MMAが楽しくなりました。今は週3回、日沖発さんのところで練習させてもらって、自分も成長してきていると思います」

――日沖選手と練習し始めたのは、いつ頃からなのでしょうか。

「ネクサスで負けた頃ですね(2019年7月、島村豊に判定負け)。あの頃にまず1カ月、日沖さんにコーチしていただいて、そこから自分も変わったと思っています。もともと日沖さんとは関わりがなかったんですけど、林代表が日沖さんに連絡してくれて、そこからプライベートレッスンでお世話になっています」

――林代表から日沖選手に、透暉鷹選手のコーチをお願いしたということですか。

「はい。『俺が教えるより、実績のある日沖さんに教えてもらったほうが強くなれるから』って」

――それは驚きというか……ジムの代表で指導者でもある人が、選手が強くなるために、他のコーチに預けるという決断ができるのは、凄いと思います。

「そうなんです。僕がMMAを続けてこられたのは、妻と林代表のおかげです。20歳の冬にMMAを始めてから、半年後ぐらいのゴールデンウィークに一度、三重に帰ろうと思ったことがあるんです。MMAって、やることが多いから練習もキツいじゃないですか。そんななかで、『自分は何を目指してやっているんだろう?』と分からなくなって」

――……。

「それで『ジムを辞めて地元に帰る』と伝えたら、林代表が止めてくれたんですよ。『いま地元に帰っても、地元の人からバカにされるだけだよ。どうせ帰ってくると思っていた、とか。それよりも、せっかく始めたのだから頑張れ』って――。そう言われて、1年は頑張ろうと思いました。結果、1年だけじゃなくて今もMMAをやることができているのは、あの時に林代表が僕を止めてくれたからです」

――「勝つ喜びを知ってほしい」とDEEP勝川大会の試合を決めてくれたのは、林代表も透暉鷹選手にMMAを続けて欲しかったからなのでしょうね。一方、日沖選手にはどのようなことを教わっているのでしょうか。

「日沖さんから一番学んだのは、練習の取り組み方ですね。一つひとつの技術はもちろん、練習に取り組む姿勢について影響を受けています」

――日沖選手はMMAPLANETのインタビューで、透暉鷹選手について「彼が相当に力をつけてきているので、良い練習ができた。しっかりとスパーリングの相手をしてくれている」と語っています。

「すごく嬉しいです。最初はプライベートレッスンだけだったんですが、あの時はプラス違う曜日にスパーリングをやっていました。日沖さんの強さは異次元の世界ですよ(笑)。そんな日沖さんから教わったり、一緒に練習させてもらったおかげで、僕も強くなったと思います」

――日沖選手のプライベートレッスンを受けるようになってから、修斗新人王を獲得するなどMMAで4連勝しました。その中には、格上であった田中半蔵選手を下す大金星も含まれています(2020年10月、パンクラスで対戦して判定勝ち)。

「あの試合は、周りから『まだ上位の選手と対戦するのは早いんじゃないか』という声もありました。でも林代表は『透暉鷹が決めることだから』と言ってくれて。自分も強い選手と試合したい気持ちが強かったので、オファーを聞いてすぐ『やりたい』と伝えました。あの試合で勝てたことは、自分の中でも大きな自信になっています」

――これまでの試合を見ていて、田中戦からスクランブルの攻防や抑え込みだけでなく、バックの奪い方など細かいグラップリングの技術が見られるようになったと思います。スロエフ・ストレッチも繰り出したりとか。

「スエ……何ですか?」

――スロエフ・ストレッチです。バックに回りながらヒザ十字のような形で相手の足を伸ばす技ですね。

「あぁ、アレですね! やろうと思ってやった技ではなかったです。自然に出ました」

――ということは、アマール・スロエフなどスロエフ・ストレッチを極めている試合も、見たことはないのですか。

「たぶん……すみません」

――いえ、あの技が自然に出てくるとは凄いですね。しかし、田中戦の次に迎えたRyo戦では試合時間残り1秒でギロチンを極められ敗れてしまいました。勝利したRyo選手がランキングを上げ、次の試合で中島大貴選手とのフェザー級挑戦者決定戦に挑んだことを考えると、キャリアの中で大きな敗北だったのではないかと思います。

「あの負けは……今までにない悔しさがありました。ギロチンの形になった時、試合時間もラスト10秒ぐらいだと分かっていましたし、これは極まらないだろうという感覚があったんです。でも自分のほうが、息が上がっていて――試合を想定した練習ができていなかったかもしれない。必然的に負けた、でもそれで良かったと思っています」

――それで良かった、とは?

「負けないと分からないこともありますよね。あの時は4連勝から、最悪な負け方をしました。あの試合で勝っていても、いずれ同じような負け方をしていたと思います。負けて良かった、ということはないです。でも、そういう経験ができて良かったです」

――その経験を経て、次はベテランファイターの内村洋次郎選手と対戦します。

「内村選手、ザ・ストライカーという感じですね。キックボクシングやシュートボクシングに出ている試合も見ました。気持ちが強い選手だと思います。もちろん技術も、ベテランの経験もあって強い相手ですけど、僕はもう負けられないです。前回がああいう負け方だったので、今回は僕にとっても大事な試合です」

――パンクラスのフェザー級は、チャンピオンのISAO選手を頂点に、新しいファイターも出てきています。

「チャンピオンのISAO選手が頭ひとつ抜けていますけど、中島太一選手も強い。前のタイトルマッチ(今年5月、ISAOが中島に判定勝ち)も凄かったですよね。Ryo選手も前の試合で、うまくやられた感じで(9月、中田大貴に判定負け)。そんななかで、僕はパンクラスのベルトが欲しいです」

――現在、透暉鷹選手フェザー級8位です。タイトルに挑むために、次の内村戦は再スタートの一戦でもありますね。

「はい。今はベルトに向かって戦っています。最終目標としては、パンクラスのベルトを獲って世界で戦いたいですね。前回の試合から、ずっと練習してきて、自信もついてきました。次は自分を信じて戦います。そして、日沖さんをはじめ名古屋にいる偉大な先輩方に続くことができるよう、必ず勝ちます」

■視聴方法(予定)
10月17日
午後1時00分~ TIGET LIVE
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

The post 【Pancrase324】内村洋次郎戦へ、透暉鷹─02─「名古屋の偉大な先輩方に続くことができるよう」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA ISAO MMA PANCRASE Pancrase323 RYO UFC 中島太一 中田大貴

【Pancrase323】Ryo戦へ。ヒマラヤン中田大貴─02─「そこにUFCがあるから、UFCに出るしかない」

【写真】いつの日かUFCのオクタゴンの金網に駆け上がると、どのような景色が見えたのかを中田に聞ける日が来れば良いなと思います(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase323のメインに出場する中田大貴のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

インタビュー前編では、トンデモ人生といえる経験を語ってくれた中田だが、ヒマラヤ登山とUFCの話になると俄然、感情の高ぶりを見せた。しかし、そんな感情の中に中田がMMAを戦う本質がうかがえる。

なぜMMAを戦うのか――その答えは、彼が見せる試合の中にある。

<中田大貴インタビューPart.01はコチラから>


――ヒマラヤとUFC……予想外の展開になってきたので、いったん整理させてください。まずヒマラヤ登山について教えていただけますか。

「まず学生時代、アルバイトをしていたレストランから富士山が見えて、富士山に登りたくなったんです。それで登山セットを購入し、富士山に登りました。そこで富士山を見ていたら、さらにヒマラヤに登りたくなったんですね」

――日本一の次は、世界の頂上だと。

「冒険心、ですね。自分は、何でもチャレンジしたいんです。他人から『そんなことできないよ』と言われても、僕は『できる』と答える。そんな感じで、ヒマラヤにも挑戦したくなったんです」

――ヒマラヤ登山というのは、どのルートを通ったのですか。

「ネパールのカトマンズから入って、シェルパと一緒にエベレスト・ベースキャンプを通って、カラパタールという標高5,545メートルのところにある展望台を目指しました」

――標高5千545メートル! 登山に慣れていない状態で、それほどの高地でのトレッキング、何も問題はなかったのですか。

「慣れという部分では問題なかったんですけど、いろいろムチャをしてしまって、高山病になってしまいました。おかげさまで無事でしたけど、それだけの経験をしてたどり着いた場所から見える景色が、自分の人生に大きな影響を与えたんです」

――標高5千545メールから見えた景色というのは……。

「どう表現したらいいのか分からないんですが、『これって現実の世界なのかな?』と思うような景色でした。神の世界というか、自然って神様なんだなと思うぐらい。とにかく、雷に打たれたようにビビッと来たんですよ」

――では、その感覚とUFCが、どのように結びつくのでしょうか。

「初めてUFCを見た時、カラパタールから景色を見た時と同じぐらい、ビビっと来ました。マーク・ハントとロイ・ネルソンが日本で対戦した大会です」

――2014年9月20日のUFC JAPAN2014(UFN52)ですね。

「実は当時、やっぱり現実を見て生きようと考えていました。大学を卒業して就職するか、実家の仕事を手伝ったりとか。でもそういう人生の中で、ヒマラヤに登った時のような、魂が震えるような感覚が消えていってしまうんじゃないかって、怖かったんです」

――自分が自分でなくなってしまう、といった感じですか。

「はい。そんな時にUFCを見て、全身に雷が走ったような感覚を覚えたし、この感覚を大事にして生きていたいと思ったんですよね。そこからMMAについて調べていって、気づきました。やっぱり自分は格闘技が好きなんだなって。過去を振り返ってみても、格闘技だけ、純粋な気持ちで向かい合えていたと思います」

――登山に関する有名な言葉の一つに、「なぜ山に登るのか。そこに山があるからだ」というものがありますが……。

「それです。そういうことなんです。なぜ格闘技をやるのか。そこに格闘技があるから。それぐらいのインスピレーションを、UFCから受けたんですよね」

――MMAをやるうえで目指すのは、やはりUFCですか。

「そうですね。そこにUFCがあるから、UFCに出るしかない。僕の中では、山での経験も、UFCとの出会いも運命だったと思っています」

――中田選手の行動は突発的でも、感覚としては深いですね。

「たとえば、俳優さんって役に対して命を懸けていれば懸けているほど、見ている側に気持ちが伝わりますよね。僕にとっては、格闘技って究極的に命を懸けているものなんです。負けたら全てを失うし、体もプライドもボロボロになる。だからこそ会場も盛り上がるわけで、格闘技のそういう部分に惹かれています。そんな格闘技の中で、UFCという世界の頂きを見てみたい。世界最強のファイターと、命を懸けた試合がしたいです」

――UFCにたどり着くためには、今後も国内で落とせない試合が続くと思います。次の対戦相手、Ryo選手の印象を教えてください。

「アウトサイダー時代から、試合の映像を見ました。柔道ベースで、テイクダウン、足関節や腕十字、そしてギロチンが得意なグラップラーですよね。自分にとっては、勝てないといけない相手だと思っています。確かにグラップリングは強いけど、そのRyo選手にグラップリングだけでも勝てるようなレベルにならないと、UFCには行けないと思うので」

――中田選手は、現在フェザー級3位です。Ryo選手に勝つと、タイトルマッチも見えてくると思います。

「パンクラスのフェザー級は、ISAO選手と中島太一選手が突出しています。だけど、最近はフェザー級も選手が増えてきて、レベルが高くなっている。そのなかで僕自身は、まだランキング3位のレベルにはないと思っています」

――そうなのですか。意外な意見です。

「今回の試合は次期挑戦者決定戦とも言われているそうですが、自分がそのレベルにはないことも分かっています。でも、むしろその状況が、自分が成長するキッカケになります。この試合に勝って、あと半年か1年経ったら、すごい速度で成長していると思いますよ」

――……インスピレーションのお話から一転、格闘技に関するお話では、すごく冷静で客観的な語り口になりますね。

「え、そうですか(苦笑)。何でしょうね……。僕にとっては格闘技が、人生の救いだったんです。格闘技があるから、今こうして頑張ることができる。そんな格闘技に感謝しています」

――その気持ちも、お話から伝わってきます。

「今まで人生で、いろんなことがありました。でも、もう後悔しながら生きたくはないんです。格闘技に懸けている、その気持ちが伝わるような試合を見せたいです」

The post 【Pancrase323】Ryo戦へ。ヒマラヤン中田大貴─02─「そこにUFCがあるから、UFCに出るしかない」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ISAO MMA NØRI PANCRASE Pancrse324 RIZIN キック ジェイク・ムラタ 上田将竜 井村塁 小川徹 村山暁洋 猿飛流 秋葉太樹 端貴代 菊入正行 透暉鷹

【Pancrase324】続々、カード発表。暫定王者=小川✖上田トリロジー。井村はジェイクと真価問われる一戦

【写真】井村✖ジェイク。ジェイクのジェイク・シールズ地獄に対し、井村の柔術ベースの寝技という組技の構図は楽しみだ (C)MMAPLANET

26日(木)、パンクラスが10月17日(日)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催するPancrse324の追加カードとして井村塁✖ジェイク・ムラタのバンタム級の一戦を発表した。

暫定フライ級クィーン・オブ・パンクラシスト・チャンピオンシップ=NØRI✖端貴代、ウェルター級暫定王座決定戦=菊入正行と村山暁洋に続き、フライ級でも暫定王者に認定された小川徹が、上田将竜の挑戦を受けることも決まるなど、連日のように新たなカードが明らかとなっている同大会。


5月の暫定王座決定トーナメント準決勝で小川は秋葉太樹に勝利し、上田は猿飛流に判定負けしていた。ところが王座決定戦に挑む予定だった猿飛流が負傷したため、パンクラスでは小川のトーナメント決勝を不戦勝とし、暫定王者に認定した。

その小川が暫定王座防衛戦として、過去0勝2敗(※1戦目は2017年8月にスプリット判定負け。2度目は2018年12月にハイキックでKO負け)の上田を相手に3度目の正直を目指す。

また上田としてもタイトル挑戦は先の決定トーナメント、2019年7月に暫定王座決定戦で翔兵に敗れており、これが3度目の正直となる。

さらに内村洋二郎が昨年11月のRIZIN参戦以来11カ月振りも実戦で透暉鷹と対戦するカードも決まっている。内村のパンクラス参戦は昨年2月──パンデミック前、1年8カ月振りの参戦となる。対する透暉鷹は、5月のRYO戦で十中八九勝利を手にしておきながら、残り1秒でギロチンにより、大逆転負けを喫して以来の再起戦となる。

今やJ-MMAにおいて、決して多くない王座防衛戦を行うISAOという座標軸があるパンクラス・フェザー級戦線だけに、上を目指すうえでベテラン相手に、遅れを取ることは許されない透暉鷹だ。

そして今日発表された井村とジェイクの一戦は、マニアックファン垂涎の一戦だろう。井村はデビュー以来、5試合連続フィニッシュ勝利中の期待の新鋭。対してジェイクはパンクラスでは昨年10月に、神田周一に通好みの渋い試合で勝利したものの、2カ月後にはNEXUSで森山壱政に敗れている。ジェイクとしては、寝技勝負ができる相手だけに意地を見せたい戦い。井村としてもジェイクのようなねちっこい、しぶとさのある相手と戦うことで、そのフィニッシュ力という部分で真価が問われる一戦となる。

The post 【Pancrase324】続々、カード発表。暫定王者=小川✖上田トリロジー。井村はジェイクと真価問われる一戦 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ISAO MMA ONE SASUKE Shooto2021#05 ブログ 工藤諒司

【Shooto2021#05】SUSUKE戦へ、工藤諒司─02─「ケージ際、組み際、離れ際の攻防で僕が勝っている」

【写真】決して能弁ではない工藤。ただし、試合になるとMMA IQの高さ、インテリジェンスさがひしひしと伝わってくる (C)MMAPLANET

25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#5で、斎藤裕が返上した世界フェザー級王座をSASUKEと争う工藤諒司のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

ONE Warrior Seriesを経て修斗公式戦に復帰した工藤には、意外に思えるほどの修斗愛が存在している。工藤にとっての修斗とは? さらにSASUKE戦について訊くと、内に秘めた絶対的な自信が浮かび上がってきた。

<工藤諒司インタビューPart.01はコチラから>


──RIZINよりも修斗のほうが上……失礼ながら、そういった意識を持っていることが意外です。

「そうですか?  修斗から世界で戦う選手も多いですよね」

──ただ、工藤選手の世代のファイターだと、修斗という舞台をUFCやONEで戦うためのステップと考えている選手が多い、と勝手に思っていました。

「確かに『修斗のベルトを獲得したら箔になる」とは言いましたが、単なるステップだとは思っていないですよ」

──たとえば、修斗世界フェザー級王者であった斎藤裕選手が、朝倉未来選手に勝利してRIZINフェザー級のベルトを獲得しました。その結果、斎藤選手は修斗のベルトを返上しています。

「斎藤選手と対戦したかった、という気持ちはあります。世界王座の防衛戦も、しばらく行われていなかったですし」

──斎藤選手だけでなく、他のプロモーションでもチャンピオンがRIZINに出場することで、ベルトを返上したり防衛戦が行われなかったり……といったことが多くなっていますよね。

「それは仕方ないです。斎藤選手が朝倉選手に勝った時、『修斗のベルトは返上するんだろうな』と思いました。それよりも、斎藤選手は修斗を背負ってRIZINのリングに上がり、朝倉選手と戦って勝ったわけですよね」

──はい。

「それは斎藤選手が、RIZINで修斗のベルトの価値を上げてくれたのだと思っています」

──……!!

「そのおかげで、僕に修斗のベルト挑戦のチャンスが巡ってきた。僕は、そのことに感謝しています」

──すごい修斗愛であり、ポジティブ・シンキングですね。だからこそ、ONE本戦出場の機会が絶たれても、修斗で戦うことに切り替えられたのでしょうか。

「そうですね。また修斗で戦うことにはなりましたけど、しばらく修斗で試合をしていなかったので、ランキングは下がっていたじゃないですか」

──2020年9月の野瀬戦の時は、ノーランカーでした。またイチからランキングを上げていかなければいけないことに、抵抗はなかったのですか。

「またイチからか……とは思いましたが、抵抗とかは一切なかったです。別にMMAの試合感覚が空いているわけではなかったですし、何より試合で負けるとかは全く考えていなかったので」

──また勝っていけば、すぐにランキングも上がっていく、と。

「そうやってランキングを上げていって、ベルトを狙う。結果的に今回、世界王座へ挑戦することができていますし」

──修斗公式戦に復帰して3試合目で、空位の世界フェザー級王座を、環太平洋王者のSASUKE選手と争うことになりました。工藤選手は現在、世界ランキング7位です。

「そうなんです。ランキング7位なので、ベルト挑戦はもう少し先かな、と思っていました。あと数試合したら挑戦できるかな、と考えていましたが、思ったよりもチャンスが来るまで速かったですね」

──ご自身の中では、今ベルトに挑戦するタイミングだと考えていますか。

「はい。今、良い調子で勝ち星をつけられてきています。戦績やランキングから考えると速いかもしれませんが、自分にとって良い流れじゃないかな、と思っています」

──では、今回対戦するSASUKE選手の印象を教えてください。

「これまでの試合を見ると、総合的な選手ですよね。打撃から寝技まで。柔道出身なので、組んでから足をかけて倒すのも得意ですし。さらに寝技で抑え込むのも得意で」

──工藤選手はレスリング、SASUKE選手は柔道と競技は異なりますが、組み力を持っている選手同士の一戦となります。

「確かにレスリングと柔道ですけど……ケージ際、組み際、離れ際の攻防は僕のほうが勝っていると思います」

──ケージ際、組み際、離れ際……それは、全部勝っているということですよね。

「はい、負ける気は一切ありません。勝つ自信がないと、格闘家はやっていませんから」

──とても強い言葉です。

「具体的に言うと、同じように組技がベースでも、タイプが違いますよね。僕は自分のレスリング力を、攻撃よりはディフェンスに使っているので」

──テイクダウンディフェンス、スクランブルで上を行く、ということですね。

「レスリング力をディフェンスとして使い、打撃で攻撃することが多いです。組まれても倒されずにヒジを当てたり、相手が組みを嫌がったところで打撃で勝負したり」

──いくつかの修正はあっても、その根本的なファイトスタイルは、以前から変わらないですよね。

「どの試合でも戦略は変わりません。試合前に、どういう動きをしてくるか、といった相手の情報を掴んで対策は考えますが、自分自身の戦略は同じです」

──なるほど。世界チャンピオンシップは、工藤選手にとって初となる5R制です。

「この間、パンクラスのタイトルマッチ……ISAO選手と中島太一選手の試合(5月30日、ISAOが5R判定勝ち)を見ましたけど、5Rはキツイと思います。でも、相手も5R戦ったことがなくて、お互いに未知の世界なので、条件は同じですから」

──最近の試合のように、序盤でチャンスが来て、一気に攻め立てることがあるかもしれません。しかし、それで仕留められなかった場合、後半はキツくなるでしょう。

「それは、試合の流れの中で見極めていかないといけないですね。チャンスがあれば、行きます。もちろん、それで倒せなかった場合のことも、頭にはあります」

──SASUKE選手も、長期戦のゲームメイクは巧いでしょうね。

「そうだと思います。僕は5R戦うつもりで挑みますし、あとは試合の流れに任せます。そして僕は、その流れを見極めるのが下手ではないので」

■視聴方法(予定)
7月25日(日)
午後5時~ ABEMA格闘チャンネル

The post 【Shooto2021#05】SUSUKE戦へ、工藤諒司─02─「ケージ際、組み際、離れ際の攻防で僕が勝っている」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ISAO MMA RIZIN YouTube チャンネル

RIZIN次回大会の全カードを大予想!メインは朝倉海!ダブルタイトルマッチに平本蓮の復帰戦!人気選手佐々木憂流迦、金太郎も見逃せない!

Created by アジマル
「誰もが見たい気になるだからこそメインイベント」
Twitter : https://twitter.com/JMMA_Agitator

RIZIN.30予想カード
13朝倉海vs井上直樹
12斎藤裕vsクレベルコイケ
11浜崎朱加vsアリーシャザペテラ
10扇久保博正vsアランヒロヤマニハ
9金太郎vs大塚隆史
8元谷友貴vs瀧澤謙太
7石渡伸太郎vs岡田遼
6武田光司vsルイスグスタボ
5平本蓮vs白川陸斗
4杉山しずかvs中井りん
3佐々木憂流迦vsISAO
2矢地祐介vs久米鷹介
1萩原京平vs弥益ドミネーター聡志

= POLICY=
MMA agitator channelは格闘技団体RIZINのファンチャンネルです
RIZINの応援、支援になる情報発信をポリシーに当チャンネルからの選手、運営に対する暴言、悪意のある寸評、批判、競技とは無関係のゴシップの紹介は行わず、少しでも多くの方がポジティブにRIZINをもっと楽しめる為の情報を発信していきます。応援よろしくお願いします。

=SPONSOR=
MMA agitator channelではパラエストラ千葉ネットワーク、ならびに所属選手を応援しています。
パラエストラ千葉ネットワーク公式HP:https://www.parachiba.com/

カテゴリー
ISAO J-CAGE MMAPLANET Pancrase321 Report 中島太一

【Pancrase321】スクランブル&共に流血の大激闘! ISAOが中島太一を判定で下し、3度目の王座防衛

<フェザー級KOPC/5分5R>ISAO(日本)Def.3-…

このサイトの記事を見る

カテゴリー
ISAO MMA Pancrase321 中島太一

【Pancrase321】計量終了 タイトル戦、王座決定T、挑戦者決定戦など40選手が全員がクリア

thumbnail image【写真】フェザー級KOPC出場のISAO中島太一、ライト級サ…

このサイトの記事を見る

カテゴリー
ISAO MMA Pancrase321

【Pancrase321】フェザー級王者ISAOに挑戦、中島太一「ペース配分をしたいけど、しない(笑)」

thumbnail image【写真】鍵はテイクダウンという中島だけに、尚更その前後の仕掛…

このサイトの記事を見る

カテゴリー
ISAO J-CAGE MMAPLANET News Pancrase321 中島太一

【Pancrase321】ISAO✖中島太一──フェザー級 King of Pancrasist Championship調印式 

thumbnail image【写真】伊達メガネのチャンピオンと黄色いネクタイの挑戦者。オ…

このサイトの記事を見る