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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC311 ウマル・ヌルマゴメドフ ダナ・ホワイト マシン マラブ・デヴァリシビリ

【UFC311】人間永久電池。序盤劣勢のデヴァリシビリがRが進むほどウマルを圧倒、3-0で防衛に成功

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
マラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47
ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)

サウスポーに構えたウマル。デヴァリシビリと同様に、すぐに距離を詰めることはなく様子見で距離を取る。蹴りの間合いから、右ジャブを伸ばしたウマルはデヴァリシビリの左ローに左を合わせていく。直後に距離を詰めて、押し倒すように突っ込んだデヴァリシビリはすぐに起き上ったウマルにボディショットを入れる。続いてボディから左右のフックは空振りとなったチャンピオンは、続くシングルレッグを切られると同時に右フックを2発見せた。

ウマルが左ミドルを届かせ、右ミドルからワンツー。距離が近づくと、逆にシングルレッグを仕掛ける。反転して足を抜いたデヴァリシビリに、ウマルは跳びヒザを狙う。これは空を切り、ウマルは蹴りからテイクダウンへ。受けのレスリングも強いデヴァリシビリはパンチが届く距離で拳を振るう。しかし、間合いを取り直したところで右ストレートを被弾。インパクトで挑戦者がとってもおかしくないラウンドとなった。

2R、前足でハイを狙ったウマル。デヴァリシビリのジャブ後に、左を伸ばす。続いて組みにきたところでショートのコンビを入れる。それでも前に出るデヴァリシビリだが、ダブルは取れず未だにケージに押し込むこともできていない。と、右オーバーハンドからシングルを切ったウマルがスプロールからバックに回る。そのままワンフックでグラウンドに持ち込んだウマル。リストコントロールを切ったデヴァリシビリがスタンドに戻る。王者の右オーバーハンドからシングルにも足を掴ませないウマルは、逆に蹴りを見せて組みも仕掛ける。

デヴァリシビリはシングルを蹴って、ショートのワンツー。さらに左からボディを見せて、距離を詰める。ついに右を振って組んだデヴァリシビリが、ケージにウマルを押し込むことに成功する。ウマルは押し返してヒザ蹴り、オクタゴン中央に戻るとデヴァリシビリが離れた。ウマルは王者のステップインにカウンターを合わせようとして、右を当てる場面も。殴られても組もうとするデヴァリシビリを組ませないウマルが、この回も取った。

3R、ウマルは後ろ足だった右で前蹴りを見せ、そのまま前足としてサウスポーで構える。凄まじい圧とともに距離を詰めたデヴァリシビリのテイクダウン狙いも、姿勢こそ乱したが切ったウマルはスピニングバックフィストを簡単にかわす、デヴァリシビリは蹴りに右を合わせて、前に出る。そこに一発でなくコンビで待ち受けるチャレンジャーは、またもシングルレッグをスプロールする。

左インローが急所をかすめるが、試合は続きデヴァリシビリがショートを入れる。さらに右オーバーハンドで圧を掛けるなど、王者の勢いがウマルを上回り始める。ここでテイクダウンを狙ったウマルは、逆にシングルレッグで倒される。スタンドで待ち受けたデヴァリシビリは、いよいよエンジン全開となったかダブルレッグでテイクダウン──と思いきや、ウマルは後方にフリップしてスクランブルに持ち込む。

ケージに押し込まれながら笑顔を浮かべ、観客席を見やった王者はウマルが離れると右を振って前に出る。ウマルもカウンターの右フックを繰り出し、左インロー。そしてシングルレッグからバックに回る。尻もちをつかされたデヴァリシビリは、直ぐに立ち上がって観客席に右の拳を突き上げた……が、終盤にテイクダウンを許したことはどうジャッジに影響を与えるだろうか。

4R、圧を掛けるデヴァリシビリ。ウマルはカウンター狙いというよりも受け身となり──居着き始めたか。手数で上回るデヴァリシビリが、シングルレッグでテイクダウン。立たせて、ダブルレッグで尻もちをつかせる。懸命に立ち上がったウマルの顔には、完全に疲労の色が浮かんでいる。パンチ、テイクダウンと攻勢のチャンピオンが右ボディストレート。

ウマルは口が開いているが、それでもダブルをスプロールする。近い距離のパンチの打ち合いでも、圧で上回るデヴァリシビリが右をヒット。さらにボディを入れて、組みへ。対応したウマルは逆にシングルレッグも、序盤のような力強さはない。それでもカウンターを決めたウマルだが、勢い取り戻すことはできない。デヴァリシビリも当然疲れているが、能動的に動き続けている。チャンピオンの動きに反応するという動きが続くウマルは、シングルに出てヒザをついて動きを止めるシーンも。ならばと立ち上がったウマルに組みついたデヴァリシビリがテイクダウンを決めて、スクランブルでバックへ。組んでパンチを入れるデヴァリシビリは、完全に勢いでウマルを上回った。

最終回、ファンを煽ったデヴァリシビリは、すぐに距離を詰めることなく間合いを測る。スピニングバックフィストは空振りとなった王者は、直後にテイクダウンを狙う。ウマルは切って、ジャブを伸ばす──が、体が流れている。必死で続くシングルを切ったウマルに、連続でテイクダウンを仕掛けるチャンピオン。倒せなくとも、反応させパンチを見せて組んで一気にドライブ。ケージにウマルを押し込み、ボディロックへ。自ら離れたデヴァリシビリは左に回るウマルのシングルをスプロールし、右を届かせる、左を返したウマルも最後の力を振り絞る時間帯に入ったか。

ウマルは左ミドルを決め、真っ直ぐ飛び込んできたデヴァリシビリを押し返す。デヴァリシビリはシングルレレッグへ、腕を差して耐えたウマルが左を伸ばす。チャンピオンはニータップ、切ったウマルが左ハイを狙う。続いてジャブを当てたチャレンジャーは、シングルを切りスイッチで前に出る。残り40秒で、右をヒットさせたデヴァリシビリは動き止まったウマルをテイクダウン。そのままスタンドで待ち受けてファンに両手を広げてアピール。直後にダブルレッグで倒し、立ち上がったウマルをボディロックで後方に組み伏せたデヴァリシビリはパンチも落とさず、抑えもせずに観客に勝利をアピールして立ち上がって試合終了を迎えた。

凄まじいスタミナ、精神力。序盤は完全に試合をリードされながら、3Rで流れを変えて4Rと5Rは圧倒したデヴァリシビリ。ジャッジ48-47が2人、49-46が1人と王座初防衛に成功したデヴァリシビリは、ダナ・ホワイトに「言いわけしない。でもケガをしていたんだ。UFCは全てを与えてくれた。どれだけガッカリしたか……」と話し、ジョー・ローガンのインタビューへ。

「僕はマシン。実は6日前に足をカットし、感染した。今日はまあ動けた。でも、しっかりと練習できなかった影響はあった。ウマルはタフ、良いファイターだ。彼は僕を年寄りだと言ったけど、確かに年寄りだ。でも毎日、ハードワークをこなしている。オールドスクールはハードワークを信じている。皆、自分を過小評価してイジメないでくれ。自分を信じよう。なんでも可能になるから。僕はアンダードッグだった。でも、自分を信じていた」と絶叫した。

対してウマルは「1Rが終わって、拳を折ったみたいだ。だから自分の戦いができなかった。ビデオを見てみるけど、僕は負けていないと思う。彼はタフだと分かっていたけど、とにかく拳をやっちゃったから」と話した。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC311 イリー・プロハースカ ジャマール・ヒル マゴメド・アンカラエフ

【UFC311】激闘! ヒルのボディ攻撃に耐えたイリー、右でダウンを奪いパウンドアウトで元王者対決を制す

<ライトヘビー級/5分3R>
イリー・プロハースカ(チェコ)
Def.3R3分01秒 by TKO
ジャマール・ヒル(米国)

サウスポーのヒルに対し、オーソドックスのイリーがワイドスタンスから前蹴りで距離を測る。互いに前手のフックを振るい、ヒルがローを蹴った。イリーの右、さらにスイッチしながらの左ストレートがヒルの顔面を捉える。ヒルの左右ストレートをスウェーでかわすイリー。ヒルは左ジャブに右を被せた。両者の左が交錯、ヒルはオーソドックスにスイッチするも、すぐにサウスポーに戻した。するとイリーが右でヒルを下がらせ、スイッチして左ストレートでアゴを貫いた。

ダウンしたヒルが下から左足を取りに来ると、イリーは立ち上がった。スタンドに戻ってもフラついているヒルだが、イリーのヒザ、ハイをかわす。イリーが距離を詰めて来ると、ヒルも首相撲からヒザを突き上げ、パンチでイリーを下がらせた。イリーもスイッチしながら距離を詰めて左ハイ、ワンツーを繰り出す。右三日月がヒルのボディに突き刺さる。ヒルも鼻血を出しながら打ち返し、初回終了のホーンを聞いた。

2R、ヒルの左ハイをかわすイリー。左を突いて右ハイを繰り出す。ダメージが残っているか、ヒルの足取りは重い。左ジャブ、ワンツーを見せてから右ハイに繋げるイリー。打ち終わりを狙うヒルを、跳びヒザで下がらせた。ケージ中央でイリーの左がアイポークとなり、試合が中断される。再開後、イリーが前蹴りからスイッチを繰り返して距離をつくる。ヒルはオーソドックスにスイッチし、さらにサウスポーに戻して左クロスを浴びせる。至近距離でヒルが左アッパーを突き上げた。イリーはヒルがパンチを打ち終わるところに右ハイを合わせた。直後、ヒルが伸ばした左手がアイポークに。

またも試合は中断され、ドクターチェックが入る。両者に注意が与えられ、試合は再開。互いにフェイント&スイッチから、イリーの左が当たる。ヒルが距離を詰めてくると、イリーがインサイドから右ストレートを突き刺す。ヒルも左ハイを繰り出すが当たらず。強引に距離を詰めたヒルが、左手でイリーの首を押さえ、右ヒジを連打した。すぐに離れたイリーが前に出るも、ヒルも右ストレートから左ジャブを突く。サウスポーに戻したヒルの左ストレートがイリーのボディに伸びる。イリーの右ハイに右ボディを合わせるヒル。イリーも距離を詰めていくが、ヒルの打撃の印象が強い。

最終回、イリーが左右の関節蹴りを繰り出す。右を突きながら距離を詰めるヒルに対し、右ストレートを伸ばすが当たらず。ヒルはボディにパンチを集める。イリーも右ミドル、ダッキングから左フックを当て、下がるヒルを追撃する。イリーが首相撲からヒザを突き上げると、ヒルもパンチで応戦した。離れるとヒルがボディ攻撃へ。イリーもフェイントから右ストレートをヒルのボディに伸ばす。

ヒルが右ストレーを伸ばすとイリーが頭を下げた。首相撲に捕らえてヒザ蹴りを狙うも、イリーが離れる。ここでヒルの右をかわしたイリーが、左ストレートから返しの右でダウンを奪う。追撃のパウンドを受けながら立ち上がったヒルが打ち返す。しかしイリーが捌き、倒れて亀になったヒルにパンチを連打するとレフェリーが試合をストップした。

試合前には3月8日(土・現地時間)、T-モバイル・アリーナにて開催されるUFC313で、世界ライトヘビー級王者アレックス・ペレイラがマゴメド・アンカラエフを相手に防衛戦を行うことが発表された。そんななか激闘の末、元世界ライトヘビー級王者対決を制したイリーは「全てが起こり得ると思って戦っていた。できたかどうか、前回の試合でもっとハンズアップしないといけないと感じた。上手くいっていることを願う。自然に身を置き、瞑想をすることも全て大切で。ただハンズアップを少しすることに気を付けてきた。左から右のコンビは常に練習してきて、凄く大切な動きだ。その動きができて嬉しい。自然に打ち合っているんだ。それが本来の姿、イリー・プロハースカなんだ。アレックス・ペレイラと戦いたい」と語っている。


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45 Report UFC UFC311 ケヴィン・ホランド ブログ ライニア・デリダー

【UFC311】元ONE二冠のデリダーが、一発も被弾せずTD~バック奪取→RNCでホランドから一本勝ち

<ミドル級/5分3R>
ライニエ・デリダー(オランダ)
Def.1R3分31秒by RNC
ケヴィン・ホランド(米国)

開始早々にデリダーは距離を詰めて、右を当ててシングルレッグへ。テイクダウンに成功すると、ホランドを担ぎにいきつつガードの中に収まる。腰を上げ、エルボーを落として足を捌きにいくと、ホランドがヒールキックを繰り出す。デリダーはガードが割れず、エルボーやパンチを見せるがさほど効果的ではない。それでもケージ際に押し込み、左右のパウンドを打って行く。さらに足を捌いてパスを狙うと、嫌がって背中を見せたホランドに飛び乗る。

ワンフックで頭を支点に前転したデリダーがボディトライアングルをセットすると、ホランドは一発のパンチも当てることができない展開でタップを強いられた。「凄くハピーだ。ケヴィン、試合を受けてくれてありがとう。トップ5と戦いたい。ヘンリー・フーフトとたくさん打撃の練習をしてきたけど、狙いはRNCだった。凄く滑ったけど、キムラグリップで耐えた。柔術!! 誰とでも戦う。良い試合をしたい。できればトップ5と、チャンスをくれ」とデリダーはオクタゴン2勝目に笑顔を浮かべた。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC311 キック ハオーニ・バルセロス ペイトン・タルボット

【UFC311】「周りが何を言おうが自分を信じる」バルセロスが無敗タルボットをグラウンドで圧倒し判定勝ち

<バンタム級/5分3R>
ハオーニ・バルセロス(ブラジル)
Def.30-26.30-27.30-27.
ペイトン・タルボット(米国)

タルボットが距離を詰めて左ローを放つと、バルセロスは蹴り足をキャッチしてドライブする。スプロールしたタルボットがギロチンを狙うも、バルセロスが切り返して尻もちを着かせた。立ち上がるタルボットのバックに回ったバルセロスは、左足を差し入れてタルボットの背中に飛び乗る。一度乗り切れなかったものの、バルセロスはバックコントロールを続け、グラウンドに引きずりこんだ。

シングルバックからパンチで削ったバルセロスが左腕をタルボットの首に回す。RNCを極められずも、バックマウントを奪ってタルボットの体を伸ばすバルセロス。マウントから背中を伸ばしたタルボットに、再びRNCを仕掛ける。タルボットが正対すると、マウントでポジションを整えたバルセロスが肩固めへ。耐えたタルボットの右側へパスを狙う。残り30秒で再びマウントを奪取したバルセロスは、パウンド&エルボーで削り、ブリッジしたタルボットにバックマウント&RNCを狙って初回を終えた。

2R、タルボットが距離を詰めて右ストレートを伸ばす。バルセロスにケージを背負わせて右を浴びせるが、バルセロスが右に回って逃れた。右に回り続けるバルセロスは、一度シングルレッグに失敗するも、すぐにニータップからバックに回り、グラウンドに持ち込んだ。ハーフからフックガードに戻したタルボットがスクランブルに持ち込んだ。立ち上がったバルセロスがヒザ蹴りからダブルレッグへ。これを切ったタルボットに対し、バルセロスが右に回りながらパンチを当て、再び組んでテイクダウンした。ケージ中央でマウントを奪ったバルセロス。しかしタルボットも立ち上がる。

バルセロスの右スピニングバックフィストがタルボットの顔をかすめた。スタンドに戻ると、タルボットが距離を詰めて右を突き刺す。バルセロスは左に回って距離をつくる。インサイドからフックを打ち込むバルセロス。タルボットがバルセロスのテイクダウンのフェイントに反応してしまう場面も、バルセロスがケージ中央で、シングルレッグで組んで背中を着かせた。タルボットはハーフから亀へ。バルセロスがまたも背中を着かせ、サイドから右ヒジを落とした。

最終回、やはりタルボットが前に出る。アッパーを混ぜたコンビネーションを見せるも、バルセロスが頭を振ってダブルレッグで飛び込む。これを返したタルボットがトップへ。ケージ際でバルセロスの顔面にパウンドを落とす。バルセロスが左足を上げ、オモプラッタの体勢になるとレフェリーが両者を分けた。バルセロスがケージを掴んだことに注意が入ったが、タルボットはグラウンドでのリスタートを選択する。再開後、パウンドを受けたバルセロスが立ち上がった。

両者が跳びヒザを見せたが、ボディロックで組んだバルセロスがバックを狙う。しかしタルボットが前に振り落としてスタンドに戻った。下がるバルセロスの顔面を、タルボットの右スポニングバックキックが襲う。バルセロスはニータップでタルボットに尻もちを着かせた。バルセロスがバック奪取からトップ→マウントへ。肩固めの体勢に入るも極めに行けないバルセロスは、パウンドで削りバックに回ってRNCを仕掛ける。これも凌いだタルボットに対し、バックマウントからパンチを連打するもタルボットが試合終了まで耐えた。

裁定は一人のジャッジがビッグラウンドをつけるユナニマス判定で、無敗のタルボットを下したバルセロスは「信頼し、信じること。周りが何を言おうが、自分を信じる。僕はこの階級のトップで戦えることを証明した」と語った。


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45 LFA MMA MMAPLANET o UFC UFC311 アザマット・ベコエフ ザック・リース ブログ

【UFC311】LFAミドル級王者アザマット・ベコエフが、パウンドでリースを失神させオクタゴン初陣を飾る

<ミドル級/5分3R>
アザマット・ベコエフ(ロシア)
Def.1R3分04秒by TKO
ザック・リース(米国)

LFAミドル級王座を2度防衛して、UFCとサインしたベコエフのオクタゴン初陣。サウスポーのリースが左ハイをまず見せる。前に出て圧を掛けるベコエフはヒザを腹に受けながらシングルレッグへ。エルボーを被弾しつつテイクダウンを決めたベコエフは、リースの腕十字を防いだガードの中に収まる。立ち上がったベコエフは蹴り上げを食らい、ヒザをつきなおす。リースは下からエルボーを続け、ベコエフもパウンドを落とす。足をきかせて、蹴り上げを繰り出すなど下からコントロールできているリースが腰を切って腕十字を狙う。

ベコエフがここで鉄槌を落とし、右のパンチを効かせると勢いを増して左の拳を連打。頭が揺れるリースを見て、レフェリーが試合を止めた。

「LA、強くいよう。消防士の皆、本物のファイターだ。トップ15の全員と戦う。ATTで練習しているから、第二のホームであるマイアミで戦いたい」とベコエフは話した。」


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC311 キック ディエゴ・フェレイラ

【UFC311】常にアタックを続けてTD&トップキープ。ドーソンがフェレイラを判定で下す

<ライト級/5分3R>
グラント・ドーソン(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ディエゴ・フェレイラ(ブラジル)

ドーソンが前後にステップして、いきなりスピニングバックフィストを見せる。距離が離れるとドーソンが右カーフ、今度はスピニングバックキックを顔とボディに蹴り分ける。フェレイラは距離を取って右カーフ、ドーソンはワンツーで前に出て、再びボディへのスピニングバックキック。フェレイラは距離を取りながら右の前蹴りとカーフ、ジャブとワンツーを返す。ここでドーソンがシングルレッグから組みついてテイクダウンすると、半身になって立ち上がろうとするフェレイラの後ろに回る。

ドーソンはパンチとヒザを入れつつ、グラウンドに持ち込んでバックへ。フェレイラも両足をフックさせずにドーソンの頭を持って前に落とす。ドーソンはすぐにフェレイラの右足にシングルレッグに入り、足を持ち上げつつフェレイラの顔を蹴る。再びドーソンがテイクダウンしてバックを狙いつつ、最終的にインサイドガードでトップキープする。ドーソンが上体を起こしてパンチとヒジ、フェレイラが蹴り上げを狙うと、ドーソンが再びインサイドガードに収まった。

2R、フェレイラが前蹴りを見せながらワンツーで前に出る。ドーソンにケージを背負わせてパンチをまとめると、ドーソンが組みつく。ここからドーソンがテイクダウンを仕掛け、スクランブルの攻防になるとフェレイラがバックにつく。ドーソンは足をフックさせずに前方に落として試合がスタンドに戻る。フェレイラが前蹴りと右ストレートから連打。ドーソンがジャブと右ハイ、左フックで前に出る。

フェレイラがジャブとワンツー、右の前蹴り。ドーソンがシングルレッグで組んでテイクダウンする。フェレイラは足を効かせつつ、ケージに体を預けて立ち上がろうとするが、ドーソンは寝かせてパンチとヒジを落とす。フェレイラがドーソンの体を蹴り離そうとしても、ドーソンのプレッシャーが強い。ドーソンは頭をつけてトップキープしつつ、タイミングを見て体を起こしてヒジを落とす。

3R、ドーソンがいきなりシングルレッグに入るがフェレイラは倒れない。ドーソンが左ミドルを蹴ると、フェレイラはワンツー。ドーソンが再びシングルレッグに入り、フェレイラがそれを潰そうとするが、ドーソンが頭を上げてフェレイラを後ろに落とし、ドーソンが正対してインサイドガードでトップキープする。ここでレフェリーがブレイクを命じる。

ブレイク後、フェレイラがワンツー。ドーソンも左をを打ち返し、パンチの攻防からシングルレッグで組みつく。四つの展開になるとドーソンが足をかけてテイクダウンする。インサイドガードのドーソンは体を起こして右のパンチを連打。ホールドするフェレイラを突き放してヒジも落とす。フェレイラがガードから腕十字を狙い、そのまま後転して展開を変えようとするが、ドーソンが潰してバックにつく。このまま試合終了となり、ドーソンが判定勝利した。

試合後、ドーソンは「凄くれ嬉しい。本当にシリアスにディエゴ対策をしていた。僕のチームメイトのモイカノと戦う予定だったダリューシュと4月に戦いたい」と語った。


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45 Report UFC UFC311 アイリン・ペレス カロル・ホサ ブログ

【UFC311】ホサのロー&カーフよりも手数とTD。ペレスが判定勝ちでオクタゴン5連勝に

<女子バンタム級/5分3R>
アイリン・ペレス(アルゼンチン)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
カロル・ホサ(ブラジル)

ガードを固めるペレスに対し、ホサはフェイントをかけながら距離を詰める。ペレスがボディロックで組むも倒せず。一度離れたペレスが、ホサの右ストレートを受けながらもダブルレッグで飛び込み、しっかりと背中を着かせた。ハーフガードから潜るホサを押さえ込むペレス。ホサがクローズドガードに戻すと、ペレスは両脇を差す。右側へ足を一本越えたペレスだが、ホサのZハーフに防がれると立ち上がる。

シングルレッグに失敗したペレスに、ホサが右ローを打ち込む。スイッチしながら左右にステップを踏むペレスが、ホサの右ローをキャッチしようと試みたが掴めない。下がるペレスの右スピニングバックフィストが、ホサの顔面を捉えた。しかしホサの左ローもヒット。さらにホサの右カーフを受けたペレスのほうが挑発するも、ホサは乗らなかった。

2R、ペレスが左ジャブ、左前蹴りでホサの前進を防ぐ。ホサの左インローが内ももを捉えると、ペレスがローブローをアピールした。中断後もホサがプレスをかけ続ける。ペレスが組んでホサをケージに押し込むが展開できない。離れて回るも、ケージを背負わされるペレス。しかしホセにも明確なヒットがあるわけではなく、細かく手を出しているのはペレスだ。

ペレスの左ミドルを受けたホセが右を伸ばすも届かず。ホセはペレスの打ち終わりに右カーフを打ち込む。徐々にホサのロー&カーフが効いてきた。ホサの左跳びヒザをキャッチしたペレスが、粘る相手をグラウンドに引きずり込んだ。ハーフガードのホサに対し、ペレスは左腕を枕にして胸を合わせ、パンチで削っていく。ホサのブリッジを防いだホサは、逆サイドに回り押さえ込み続けた。

最終回、ペレスが距離を取ってローを打ち込む。右ストレートを伸ばすホサ。頭を下げたペレスに、右を打ち下す。ペレスはサウスポーにスイッチして左に回るが、ホセのロー&カーフで足が流れてしまう。ペレスの右スピニングバックフィストをかわしたホセが、打ち終わりに連打を放つも届かず。しかし下がるペレスにローを打ち込み続ける。

ペレスが組みつき、ボディロックでケージに押し込んだが、ホセが差し返して離れた。プレス&ローを続けるホセ。左フックを受けるも、ロー&カーフで攻め立てている。両足が赤くなっているペレスは、右スピニングバックフィストをブロックされた。ホセも右スピニングバックエルボーを外したあと、距離を詰めて試合を終えた。

プレスをかけるもクリーンヒットがロー&カーフのみだったホサか、下がりながらも細かく手を出し続け、テイクダウンも奪ったペレスか――ペレスがユナニマス判定勝ちでオクタゴン5連勝を飾った。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC311 キック ムイン・ガフロフ 中村倫也

【UFC311】中村倫也、ガフロフのステップワークを崩せずに右を被弾。判定負けでキャリア初黒星を喫す

<バンタム級/5分3R>
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
中村倫也(日本)

サウスポーの中村が細かくステップして右手を動かしてインローを見せる。ガフロフは前に出て右フックを打つ。中村はそれをステップでかわし、ガフロフの前足にローを蹴って右フックを狙う。ガフロフもインロー、中村は左ミドルと右アウトロー、左インローを蹴り、ガフロフの右フックはブロックする。

ガフロフが踏み込んでワンツー、右ストレートから右ハイ。中村は左ボディストレート、前足へのロー、タックルのフェイントから右アッパーを突き上げて、左ミドルも蹴る。ガフロフは右ミドル、左フックを見せつつ右ストレートを狙い、中村の左ミドルを受けて右ストレートを返す。

中村はジャブ、ガフロフは右ボディストレート。中村が三日月蹴り気味の左ミドルを蹴ると、ガフロフは左フック合わせる。ガフロフはスピニングバックキック、中村の左ミドルに右フックを合わせる。これで中村がスリップダウンし、ガフロフがパンチを打ちながらインサイドガードに収まる。中村はケージまで移動して、背中をケージに預けて立とうとする。ガフロフがトップキープで終え、このラウンドはガフロフについた。

2R、中村は外に回ってアウトロー、上下のフェイントを入れる。ここから中村は右の前蹴り、踏み込んでの左ストレート、アウトロー、ワンツーと手数を増やす。ガフロフは距離を取りつつインロー、中村はスイッチもしつつスピニングバックキック。ここでガフロフがスイッチしながら前に出て左ハイ、これがヒザ蹴り気味に中村に当たる。さらにガフロフが前に出て右ハイ、ステップを続けて右ミドルを蹴り、右フック、スピニングバックバックキックを繰り出す。クリーンヒットはないが、中村としては印象が悪いか。

中村は飛び込みの左ストレート、シングルレッグを見せる。前に出るガフロフがワンツー、これで中村が後方に倒れる。すぐに組みつこうとする中村だが、ガフロフががぶる。中村が腰を上げると、ガフロフががぶったままヒザ蹴りを入れる。中村が頭を抜いてバックを狙うと、ガフロフがシングルレッグに入り、中村はキムラを狙う。ガフロフが離れると打撃で前進。中村が左ハイ、ガフロフも右ストレートから前に出て左ハイを蹴る。

3R、中村が右フック・ジャブから距離を詰めようとすると、ガフロフは右フックを強振。これで中村がバランスを崩すが、すぐに立ち上がる。中村は変わらず前に出て左ミドル、左右のフックを見せる。ガフロフは右を見せつつ、右ミドルとサイドキックで距離を取る。ガフロフはケージ内を大きくサークリングしてアウトカーフ、スピニングバックキック。中村の左ミドルをキャッチしてテイクダウンすると、中村がスクランブルで上になる。

ガフロフが左腕を差して左足を入れてニーシールドで距離を作る。中村は左腕を首に巻いてギロチンへ。これを狙いつつ、左腕を抜いてトップキープする。ガフロフは足で距離を取りつつ、中村の左足に足関節を狙いつつ立ち上がる。

試合がスタンドに戻ると、中村が下がりながら左ハイ。ガフロフが左で突進し、後方にバランスを崩す中村だがすぐに立つ。中村は左ストレートで前進。ガフロフも左フックの連打で下がらない。中村は逆転の左ハイを蹴るが当たらない。ガフロフは足を使ってスピニングバックキック、ワンツー、中村の追撃を逃げ切る。ここで試合終了となり、ガフロフがフルマークの判定勝利。中村はMMA10戦目にしてキャリア初黒星を喫した。


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45 MMA MMAPLANET o Report UFC UFC311 ブログ ベルナルド・ソバイ リッキー・トゥルシオス

【UFC311】疲れても攻め続けるベルナルド・ソパイが、トゥルシオスを下しオクタゴン初勝利

<バンタム級/5分3R>
ベルナルド・ソパイ(アルバニア)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
リッキー・トゥルシオス(米国)

昨年11月に組まれていたがトゥルシオスが、減量中に体調不良に陥り流れていた一戦。デビュー戦は3日前のショートノーティスで受け、UFCで戦う権利を得たソパイにとって真価が問われる戦いとなる。「ハッ」と大きな声を挙げ、いきなりスイッチしたトゥルシオス。ソパイは前蹴り、トゥルシオスが右ミドルハイを蹴って行く。左に回るトゥルシオスに対し、右ハイを蹴ったソパイが慎重に距離を詰める。

トゥルシオスは右カーフ、直後にソパイが右を当て右カーフを蹴り返す。ソパイもスイッチを織り交ぜ、カウンターの左を入れる。遠い距離から蹴り中心のトゥルシオスはカーフを蹴られ、詰めて組んでいく。ソパイは首相撲&ヒザ蹴りを繰り出すが、ケージに押し込まれる。回って離れたソパイは蹴りをキャッチされても、テイクダウンを許さずがぶる。ここでトゥルシオスはボディロックからテイクダウンを奪いと、一気にバックへ。前方に落としたソパイは、バタフライガードをボディロックで捕獲。スタンドに戻ってエルボーを打ち込んで、距離を取り直す。右をヒットさせたソパイに対し、トゥルシオスがロー蹴り込んでクリンチ、時間となった。

2R開始直後、右ハイを蹴ったソパイ。トゥルシオスが前に出て右ミドルを2発、ソパイの右に組みつくが切られる。ソパイの右カーフでトゥルシオスの軸が乱れる。トゥルシオスは右ローを続けるが、左回りの移動に重いを右を被弾する。拳の圧で明らかに上回るソパイは、組まれても腰に乗せて投げトップを取る。レッスルアップのトゥルシオスだが、首相撲からのヒザを腹に受ける。ケージに押し込まれたソパイは、回って間合いを取り直す。ここから首相撲&ヒザを再び見せる。トゥルシオスは攻撃を受けながら前に出続けると、ソパイの息が上がって来たか。

トゥルシオスは右を当て、逆に首相撲からヒザを繰り出す。ヒザを返したソパイは、続くダブルレッグを切って右エルボーから左フックを打ち込む。そしてシングルに出て軸足払い、相当に疲れたトゥルシオスは殴られながら組んでいった。

最終回、直ぐに距離が近くなりソパイの右前蹴りが腹を抉り、続くワンツーでトゥルシオスがダウン。組もうとするが顔面を殴られバックを取られるトゥルシオスは、ハーフガードもエルボーを落とされる。それでもシングルで組みついたトゥルシオスは、ヒザ蹴りをキャッチして上を取ろうとする。すぐに立ち上がって打撃の距離を取ったソパイが、前に出てくるトゥルシオスを首相撲に取られる。顔面を真っ赤に染めたトゥルシオスは、離れたソパイのテンカオの餌食に。さらに力の無い蹴りをキャッチされる。ソパイは打撃でいくと決めたか、掴んだ足をリリースして距離を保つ。粘るトゥルシオスはパンチを振るって組みつくと、テイクダウンから一瞬にバックへ。ソパイも即前方に落とし、スクランブルからボディロックていうダウンを決める。ソパイはサイドで抑え、スクランブルのトゥルシオスを突き放す。

残り1分40秒、右アッパーから左フックのソパイに対し、トゥルシオスがローを蹴る。両者疲れが見えるなか、明らかにダメージがあるトゥルシオスは跳びヒザを受けそうになる。それでも前に出てヒザ蹴り、アッパーを被弾したトゥルシオスがテイクダウン狙いを切られる。最後の10秒を切り、左後ろ回し蹴りで姿勢を乱したソパイが三角絞めを仕掛けたところでタイムアップに。攻め疲れはあったが、その攻めがないと生き残れない世界最高峰でソパイが3-0の判定勝ち。

「クレイジーファイトだった。ベルトを獲りにUFCに来た。そして戦いを皆に見せに来たんだ。こんな経験は過去になかった、最高だよ。8カ月、ずっと準備をしてきた。前の試合はキャンセルになったけどね」と勝者は話した。


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45 DWCS MMA MMAPLANET o UFC UFC311 キック クレイトン・カーペンター タジル・ウランベコフ

【UFC311】無敗カーペンターをTDで封じこめたカーペンターは、世界王者パントージャへの挑戦をアピール

<フライ級/5分3R>
タジル・ウランベコフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
クレイトン・カーペンター(米国)

身長で上回るウランベコフに対し、カーペンターが左ジャブを突く。ウランベコフは右カーフ。カーペンターの左ジャブに右を被せるが当たらず。出入りが速いカーペンターの顔面に、ウランベコフが右前蹴りを打ち込む。カーペンターの左フックをかわしてボディロックで組んだウランベコフ。しかしカーペンターが体勢を入れ替えてウランベコフをケージに押し込む。右腕を差し上げたウランベコフが切り返し、さらにボディロックからグラウンドに持ち込んだ。カーペンターはハイガードからヒジを突き刺していく。

ウランベコフが体を起こしてパウンドと右ヒジを連打する。顔面に受けたカーペンターは再び足を上げていくも、ウランベコフを固定することはできない。そのままウランベコフがパウンド&エルボーを連打する。カーペンターのラバーガードを切ったウランベコフが腰を上げて鉄槌を落とした。すかさずカーペンターが反転して立ち上がる。スタンドに戻るとカーペンターが右カーフから右に回り、サウスポーにスイッチすると。ウランベコフは右ヒザのフェイントから右ストレートを打ち込んだ。ウランベコフのワンツーをかわしたカーペンターがダブルレッグで飛び込むも、これはウランベコフが切って初回を終えた。

2R、カーペンターが右ローからサウスポーへのスイッチする。距離を詰めて左ストレート、右ジャブ。オーソドックスに戻し、ウランベコフの左ミドルをキャッチしてグラウンドへ。ウランベコフはハーフガードから潜りにいくも、カーペンターがトップをキープする。パスを仕掛けるカーペンターに対し、フックガードで守るウランベコフがスイープした。すぐに立ち上がったカーペンターに、ウランベコフがシングルレッグで飛び込む。カーペンターはスプロールするも、ボディロックに切り替えたウランベコフがテイクダウンした。

カーペンターがクローズドガードから、ウランベコフの右腕をキムラで抱えようとする。すぐに腕を抜いたウランベコフは、頭をつけてパウンドで削っていく。下から左右のヒジを突き刺すカーペンター。ウランベコフが腰を上げると、カーペンターはZハーフで守りつつ右足を取りに行ったところでラウンド終了のホーンが鳴った。

最終回、カーペンターがスイッチしつつ右に回る。ウランベコフの左ジャブがカーペンターの顔面を捉えた。カーペンターは右カーフキックを連打。左に回ろうとしたカーペンターの顔面に、ウランベコフの右ストレートがクリーンヒットする。カーペンターも右カーフから左フックで飛び込んでいく。左ミドルハイから、右ストレートを受けつつダブルレッグで入ったカーペンター。ドライブして右腕を差し上げた。ボディロックで組み、ウランベコフを揺さぶる。

ウランベコフは押し返して、反対にケージ中央からドライブし、さらにテイクダウンに成功した。カーペンターはやはりクローズドガードあるいはラバーガードからヒジを打ち込続ける。パスを狙ったウランベコフの左足を、カーペンターが取りに行った。これをかわしたウランベコフが再びトップに回って試合を終えた。

裁定はウランベコフのユナニマス判定勝ち。DWCS出身のカーペンターは、これがMMA初黒星に。勝利したウランベコフは「コーチのカビブと本当にハードなトレーニングをしてきたので、今日の勝利が本当に嬉しい。この階級でチャンピオンと戦って倒せるのは俺だ。パントージャ、ベルトを賭けて戦え」とアピールした。


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