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【Shooto2025#01】千載一遇のチャンスを逃さず。関口が安芸にRNCを極めてフライ級暫定王座を獲得

<修斗世界フライ級暫定王座決定戦/5分5R>
関口祐冬(日本)
Def.4R3分24秒 by RNC
安芸柊斗(日本)

サウスポーに構える関口。安芸が右から前に出ていくと、関口はサウスポーにスイッチする。安芸は右ストレートを当てると、右ストレートから左フック、左フックから右、右から左フックとパンチをまとめる。さらに安芸は右カーフ、左フックから飛び込んで右ストレートを打ち込む。関口も右を返し、ダブルレッグで組みつくが安芸は倒せない。

試合がスタンドに戻ると関口はガードを下げて右カーフ、スピニングバックフィスト。安芸がサウスポーに構えると、関口もサウスポーから左ローを蹴る。安芸が四つで組んで関口をケージに押し込みつつ、離れるとオーソドックスに構える。関口がスピニングバックキック、サウスポーにスイッチする。安芸は右ストレートから左フック、関口はオーソドックスに戻して右カーフとスピニングバックキック。関口は構えを何度もスイッチし、安芸はそこに右カーフを蹴る。安芸もスイッチしながら左フックで前に出る。

2Rはオーソドックス同士でスタート。関口がインローと前蹴り、ジャンプしながらの右ハイを蹴る。安芸は右の前蹴りをボディに突き差し、関口の組みを切るとプレッシャーをかけて右のボディストレートを打ち込む。安芸は関口のパンチをバックステップでかわして右フック、ジャブを入れつつ右ストレートのカウンターを狙う。関口も右ストレートで飛び込み、変則的な蹴りを見せるが当たらない。

安芸は左フックからシングルレッグに入ると、関口の体を持ち上げるようにテイクダウンする。ここは安芸が深追いせずにブレイクを待つ。試合がスタンドに戻ると安芸が右カーフ。安芸は関口の攻撃を空振りさせて右ストレート、前に出る関口にシングルレッグを合わせてがぶって、グラウンドで上になる。関口が下から安芸を蹴り、安芸が離れたところでブレイク。再開後、安芸がダブルレッグでテイクダウンを奪う。

3R、関口が左右のフックで前進。左フックから安芸に組みつくと、シングルレッグで安芸をケージに押し込む。ここから関口がテイクダウンを仕掛けると、安芸は立ち上がって距離を取る。安芸はじりじりと前に出てジャブを突く。関口も右カーフを蹴ってダブルレッグに入るが、安芸ががぶる。関口がシングルレッグで安芸をケージまで押し込み、安芸は左手でギロチンを狙う。

関口はテイクダウンしてサイドポジションで抑え込み、バンフルーチョークのプレッシャーをかける。安芸も半身になって体を起こし、関口の体を足ではね上げながら、がぶって立ち上がる。試合がスタンドに戻ると安芸が左フック、関口も左フックから右ロー。ダブルレッグでテイクダウンすると体を起こしてパンチを連打する。

4R、関口が右ストレートで前に出る。安芸は左ストレートを返し、関口がダブルレッグに入ると、安芸がそれを切ってがぶる。関口がハーフで引き込むと、左腕にキムラを狙いつつ半身になって体を起こす。安芸は関口を寝かせながらバックに回ろうとするが、関口も正対してダブルレッグで押し込んでバックを狙う。ここは安芸も正対して離れる。

関口が右カーフ。これで安芸がバランスを崩すと、すぐにパンチを入れて安芸のバックについてRNCへ。関口は一度サイドで抑え込んでマウントに移行してパンチを落とし、再びバックに回ってRNCへ。これで安芸からタップを奪い、関口が一本勝ちで暫定王座のベルトを巻いた。


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o キック 新井丈 猿丸ジュンジ 石井逸人 関口祐冬

修斗250119:メインイベント・関口祐冬 vs. 安芸柊斗

フライ級暫定王座決定戦5分5R。

フライ級正規王者の新井丈が休養のため期限内に防衛戦を行うことができないため、暫定王座決定戦が組まれた。

関口はランキング1位だった23年3月、当時ストロー級王者の新井にタックルを切られてパンチを効かされる展開で判定負け。そこから現在3連勝中。昨年5月には石井逸人にKO勝ちし、王者新井に対戦要求していた。27歳。

安芸は23年7月、新井の持つストロー級王座に挑戦したが、1RでKO負け。その試合を最後に階級をフライに上げている。フライ級初戦はかつて父を破ったこともある猿丸ジュンジ引退試合で、バックマウントからのパウンド連打でKO負け。しかし昨年は2戦して2勝で、ランキングを2位まで上げた。24歳。

サウスポーの関口に安芸はオーソドックス。左オーバーハンドを見せた関口。オーソドックスにスイッチする。安芸のワンツーがヒット。一瞬動きが止まった関口。安芸のワンツーがまたクリーンヒット。関口タックルに入ったが切った安芸。カーフキック。関口またタックルに入ると安芸切った。右を入れる。関口はノーガードに構える。飛び込んできた関口に組みついてケージに押し込んだ安芸。離れた。バックスピンキックをボディに入れる関口。安芸の左フックがヒット。関口はガードを下げて挑発する。残り1分。安芸が前蹴りを腹に入れる。カーフキック。左のパンチを振る安芸。1R終了。

2R。オーソドックスに構えた関口が三日月蹴り。安芸も三日月蹴りを返す。ケージまで下がった関口。右をヒットさせる安芸。左右のパンチを振って出る関口だが、安芸にプレッシャーを掛けられまた下がる。お互いスイッチを繰り返す。関口が左右のパンチを振って出るが、バックステップでかわした安芸。浴びせ蹴りを見せた関口。安芸がパンチからタックルに入る。リフトしてテイクダウン。しかしグラウンドには行かずに立たせた。詰めた安芸の右がヒット。飛び込んだ関口の足をたぐった安芸。がぶると足をすくって寝かせたが。自ら離れてスタンドに。残りわずかで安芸がタックル。テイクダウンしたところで2R終了。

3R。関口が間合いを詰めると左右のフックをフルスイング。距離を取る安芸だが、関口がパンチで間合いを詰めてケージを背負った安芸にタックル。シングルレッグから足をかけてテイクダウンを狙うが、ケージでこらえた安芸。シングルレッグでグラウンドに引き込もうとしたが、離れた安芸。関口タックル。安芸はがぶって首を抱える。首に巻かれた腕を外した関口がケージに押し込んでテイクダウンを狙うと、安芸はまたギロチンに抱えた。しかし関口はテイクダウンするとサイドからヴォンフルーチョーク。解除した安芸が後転スイープで上を取る。立ち上がりスタンドに。関口が詰めるとケージ際でタックルに。ダブルレッグでテイクダウンした関口はパウンドを連打する。安芸は下からホールド。3R終了。

4R。関口すぐに間合いを詰めてパンチを振るが、安芸が右フックをヒットさせる。一瞬膝を着いた関口だが、効いてないとアピール。関口がタックルへ。首を抱えた安芸。関口が潜ってスイープを狙うが、安芸は返させずにこらえるとバックに回る。関口は反転して向き直るとダブルレッグに。こらえる安芸のバックに着こうとする。向き直って離れた安芸。関口のカーフキックで安芸が足を払われダウン。関口すぐにバックに回りリアネイキドチョークを狙う。外れたがバックをキープし殴る。バックからチョーク!喉元に入り安芸タップ!

4R3分24秒、スリーパーホールドで関口一本勝ち。フライ級暫定王者に。

勝った関口が正規王者新井をケージに招き入れる。

新井「関口君が少しはまともなことを言うようになったなと。暫定王者、おめでとうございます。明日からはチャレンジャーとして、関口祐冬からベルトを奪うつもりで行く。前回は仕留めきれなかったので、今度は必ずKOか、もしくはKOで。必ず仕留めに行くんで、みなさん期待してください」

試合後、大会MVPを受賞した関口は、「前回の新井戦は、打撃が怖くて逃げ回って恥ずかしい試合だった。今度は恩返しとして、自分が新井君をマットに沈めます」とコメントした。

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【Shooto2025#01】修斗でまさかの揃い踏み。清水俊一&西尾真輔「宇留野道場祭りにします!」(西尾)

【写真】J-MMAの変化が感じられる清水と西尾の修斗同時出場(C)TAKUMI NAKAMURA

19日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2025#01にて、西尾真輔がエフェヴィガ雄志の持つ環太平洋ライト級王座に挑戦。清水俊一が修斗初参戦で人見礼王と対戦する。
Text Takumi Nakamura

昨年9月にパンクラスから修斗に初参戦し、マックス・ザ・ボディをわずか36秒でKOするというインパクトを残した西尾。試合前からの怪我もあり、11月の環太平洋王座決定戦をキャンセルせざるをえなかったが、今大会で王者エフェヴィガに挑戦する運びとなった。

そして西尾と同門、デビュー20年目&キャリア80戦を越えようという清水は意外にも今回が修斗初参戦。昨年の環太平洋バンタム級王座決定トーナメントではデビュー3戦目にして野瀬翔平をあと一歩まで追い込んだ人見との対戦に臨む。

2025年のプロ修斗開幕戦で揃い踏みとなった宇留野道場の清水&西尾コンビに話を訊いた。


「このタイミングを逃すと修斗には出られない」(清水)

――国内外で様々な大会で戦ってきた清水選手とパンクラスを主戦場にしている西尾選手が修斗のリングで揃い踏みという形になりました。

西尾 同じ日に試合するのも初めてですよね?

清水 そうだと思う。そもそも僕がこだわりなくあちこちの大会に出ているので。

――まず清水選手は修斗初参戦ですがオファーを受けた時は驚きましたか。

清水 もともとは弟(ライダーHIRO)に話があったんですけど、仕事の都合で1月は試合が出来ないということになって、それで僕に「どうですか?」と話が来たんです。ちょうど僕自身、どこからもオファーがなくてスケジュールが空いている状況で、このタイミングを逃すと修斗には出られないなと思って(オファーを)受けさせていただきました。

――清水選手は本当に多くの大会に出ていますが、修斗とは縁がなかったですよね。

清水 実はアマチュア時代にうちの宇留野(修一)とは「アマ修からやって修斗でプロになろう」という話をしていたんです。ちょうどその頃にZSTのアマチュア大会の第1回が行われて、たまたま腕試しで出ることになったら、その試合で勝って、プロの前座=ジェネシスバウトに呼ばれて。で、その大会のメインイベントで所(英男)さんの試合を見て「自分もZSTに出たい!」と思って、ZSTを目指すことになったんです。だからあの時にZSTのアマチュア大会に出ていなかったら修斗に出ていたと思います。

――そういうエピソードがあったのですね。ではこのタイミングで修斗に出ることは不思議な感じもしますか。

清水 本当にありがたいですよね。僕自身3~4年はまともに日本で試合していなくて、半分引退しているようなポジションの選手だと思うので。

――西尾選手もパンクラスを主戦場に戦っていて、昨年9月に初めて修斗に参戦しました。

西尾 あのときはマックス選手の相手が怪我をして代役を探しているなかで、パンクラス経由で僕にオファーが来たんです。そこでマックス選手に勝って、今回こうしてタイトルマッチの話をもらって、みんながみんなベルトに挑戦できるものではないので、すごくありがたい話をもらったなと思います。特に自分はパンクラスで筋肉キャラでやっていて、それを面白がってもらえたのかなと(笑)。

しかも今回は本当に強いエフェヴィガ選手が相手で、交わることはないと思っていたのですが、なんか気になる選手だったので試合はチェックしていたんですよ。そうしたらこうして試合が組まれて、なんか運命的なものを感じます。また前回に続いて快く修斗に送り出してくれたパンクラスにも感謝しています。

――もともとエフェヴィガ選手との対戦は昨年11月に一度計画されていたんですよね。

西尾 実はマックス選手とやる前から怪我があって体調も悪かったんです。試合そのものはすぐ終わったのですが、自分のコンディション的に連戦出来る状況じゃなかったし、タイトルマッチを組んでもらえるならパーフェクトな状態じゃないと失礼だと思い、その時は試合を見送らせてもらいました。

――そういった事情があったのですね。仕切り直しでエフィヴィガ選手との試合が決まって、どんなことを意識して準備しているのですか。

西尾 しっかりチームの皆さんが協力してくれて対策…というか、いつも通り自分の長所を出せるように色々と考えてもらっています。ただ結局最後は気持ちの勝負になると思うし、相手が強いことは分かっています。まだ見せていない武器も隠し持っていると思いますが、自分は深く考えすぎず、自分のいいパフォーマンスを出せるように心がけていますね。

――清水選手は24歳の人見選手との対戦になりました。

清水 とにかく人見選手の印象は“若い”ですね。自分は今年40歳で、20歳でプロデビューしているので、その時の人見選手は4~5歳くらいじゃないですか。そういう選手が大きくなって自分とやるというのは面白いですよね。自分も仲間たちと色々と対策は考えますが、最終的に自分のスタイルをどこまで出せるか。それはデビューしたときから同じなので、今回も変わらずそれで行こうかなと思います。

「マーク・ハント、ヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップ…、自分にとってはあれが格闘技」(西尾)

――西尾選手は”ぶん殴りマッスル”と呼ばれていますが、もともと格闘技は何をやっていたのですか。

西尾 自分は地元が岡山の田舎で、小さい頃から旧K-1やPRIDEをよく見ていて、小学2年生くらいの頃にK-1でマーク・ハント×フランシスコ・フィリオを見て、ハント推しになって格闘技をやってみたくなったんです。でも近くに空手道場しかなかったので、そこに入門しました。

――では空手がバックボーンになるんですね。

西尾 はい。試合には出ていたんですけど、特に強かったわけでもなくて、空手は高校まで続けて、勉強して東京の大学に進学しました。ただ普通の大学生活が物足りなくなってきて、また格闘技をやろうと思って、都内でジムを探したんです。それで幾つかジムを見学したり、体験入会したのですが、格闘技経験どころか運動もやったことがないような人たちばかりで、俺がやりたいのはこれじゃないと思っていて(苦笑)。そうしたら人伝に新宿スポーツセンターでMMAの練習をしている人たちがいると言われて、紹介してもらったのが清水さんたちだったんです。

清水 とりあえず身体ができていたし、格闘技がものすごく好きなのは伝わってきました。当時だったらRIZINを見ている人が多かったのに、話を聞いてみると昔のK-1や初期のPRIDEが好きと言っていて、世代的には少しずれてるじゃないですか。さっきも言っていましたが小学校の頃から格闘技にハマっていたってこと?

西尾 はい。だから周りの友達とは全く話が合わなくて、近所のおじさんたちと格闘技の話をしていました(笑)。

清水 それがファイトスタイルにも影響しているよね。

西尾 そうだと思います。マーク・ハント、ヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップ…ヘビー級でバチバチにいく選手が好きで、自分にとってはあれが格闘技なんですよ。対策を立てて緻密に戦うのもいいことだと思いますが、僕の場合は自分のストロングポイントを出す選手に魅力的を感じるし、それに憧れて格闘技をやっていたら、自然とこうなっていました(笑)。

清水 僕たちとは階級が違うので相手を見て練習してくれますが、それでも体の強さやパンチ力が伝わってくるんです。試合になったら思いっきり全力でいくので、いつも相手が大丈夫かなと思って見ています。

「修斗に出るなら宇野さんとやりたい」(清水)

――今回色々な流れがあって2人で修斗に出ることになりましたが、今年はどのようなことをやっていきたいと考えていますか。

清水 生意気かもしれないですけど、僕はある程度やりたいことをやらせてもらえたので、自分からこういう大会に出たい、誰々と戦いたいというのはあまりないんですね。魅力的な話をいただいたら「ありがとうございます!」という感じでやっています。そのなかでまさか修斗から話が来ると思っていなかったので、本当に嬉しいです。で、せっかく修斗に出るんだったら、修斗でしか出来ないことをやりたいと思っていて。

やっぱり僕の世代で言ったら修斗と言ったら宇野(薫)さんで、修斗に出るなら宇野さんとやりたいんですよね。もともと宇野さんもうちの宇留野が教えていたと聞いていて、僕は体重も宇野さんに合わせるので、宇野さんとやりたいです。もちろん簡単じゃないことは分かっていますが、少しでも夢を持てるんだったら、それだけでもありがたいです。

――西尾選手はいかがでしょうか。

西尾 今は環太平洋のベルトを獲ることに集中しています。僕も決して若くはないので、こうして勢いに乗っている時期にどこまで上にいけるか挑戦していきたいです。

――パンクラス経由で修斗に参戦した形で、またパンクラスのベルトも狙いたいという気持ちもありますか。

西尾 もちろんあります。自分はパンクラスのネオブラッドトーナメントに出て、そこでプロとしての意識が変わりました。パンクラスには感謝しているし、僕はパンクラシストとして誇りもあるので、その誇りを大事にしたまま、偉大な修斗という場に乗り込んでいるという気持ちです。

――それでは最後にファンの皆さんに向けてメッセージをいただけますか。

清水 人見選手は若くてイケイケで、僕のことを倒す気満々だと思いますが、人見選手にやりたいことやらせず、気づいたら僕が手のひらで人見選手を転がしているような試合ができたらなと思っています。あとはやっぱり後輩の西尾がベルトをかけて戦うことになって、タイトルマッチは人生で何回もできるものじゃないと思うんですね。だから全力でやってほしいし、僕は西尾の試合の前にケージを温めておきます。

西尾 いつも世話をしていただいている清水さんと同じ日に試合ができること嬉しいですし、試合に関して自分は思いっきりいくだけなので、今回も思いっきりいきます。僕の清水さんで修斗の後楽園ホールを盛り上げて、その日は宇留野道場祭りにします!

■視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2025#01 対戦カード

<修斗世界フライ級暫定王座決定戦/5分5R>
関口祐冬(日本)
安芸柊斗(日本)

<修斗環太平洋ライト級選手権試合/5分3R>
[王者] エフェヴィガ 雄志(日本)
[挑戦者] 西尾真輔(日本)

<ストロー級/5分3R>
当真佳直(日本)
山上幹臣(日本)

<ストロー級/5分3R>
泰斗(日本)
内藤頌貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
人見礼王(日本)
清水俊一(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
亮我(日本)

<2024年度新人王Tライト級決勝/5分2R>
シヴァエフ(日本)
手島響(日本)

<2024年度新人王Tストロー級決勝/5分2R>
田口恵大(日本)
知名昴海(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
ヒカル(日本)
歩生(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
山本壮馬(日本)

<2024年度新人王Tバンタム級決勝/5分2R>
宮口龍鳳(日本)
恵真(日本)

<ウェルター級/5分2R>
西條英成(日本)
ムクロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
御前昂史(日本)
菊西拓馬(日本)

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【Shooto2025#01】新人王トーナメント決勝で田口恵大と対戦、知名昴海「範馬勇次郎の強さに憧れました」

【写真】昴海と書いて「すかい」と読む(C)SHOJIRO KAMEIKE

19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2025#01で、知名昴海がストロー級新人王を賭けて田口恵大と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

知名は2022年の全日本アマチュア修斗選手権にて、ストロー級で3位になり翌年プロデビュー。ここまで3戦全勝、全試合でフィニッシュして新人王トーナメント決勝に進んでいる。現在18歳の知名が、如何にしてMMAの道に進んだのか。新人王獲得を目指す知名に、これまでのキャリアを訊いた。


――知名選手は2006年7月生まれ。ということは現在、高校3年生なのでしょうか。

「はい。今は通信制の高校に通っています」

――通信制の高校を選んだのは、プロを目指してMMAに専念するためですか。

「そうです。中学を卒業する時にはプロになることを目指していたので、たくさん格闘技の練習ができる環境を探していました。そこで格闘技コースがある八洲学園という通信制の高校を見つけて。八洲学園には格闘技だけでなく、スポーツ関係の人たちが入学しています」

八洲学園大学国際高等学校:
八洲学園では高校卒業の資格取得と、他の資格取得や各種専門分野を学習することができる。なかでもトップアスリートの育成を目指したコースでは、格闘技(ボクシング・キックボクシング・MMA・空手)の練習をしながら高校卒業の資格を取得することができ、日本全国の道場・ジムと提携している。

――なるほど。格闘技を始めた時期やキッカケなどを教えてください。

「もともとは4歳の時に空手を始めて、小学生の時に柔術、そのあとキックボクシングを始めて最後にMMAです。空手は白蓮会館で――『実戦カラテ』という言葉に惹かれました。小さい時から強くなりたくて、それを親に伝えて空手の道場に通わせてもらうようになりました」

――4歳の時、何かに憧れて強さを求めたのですか。

「アニメで『グラップラー刃牙』を視て、範馬勇次郎の強さに憧れました。そこで空手を始めたんですけど、全部ある格闘技はMMAだと思って、最終的にはMMAをやりたいと思いました」

――主人公の刃牙ではなく、地上最強の生物=範馬勇次郎に憧れる4歳児とは!

「アハハハ、そうなんです。空手は4歳から小5までやっていました。MMAをやるためには寝技も必要だなと思って、小3から柔術の道場にも入っています。最初は那覇にあったアクシス系のククロス柔術アカデミーに入って、ククロスが閉館してからは北谷にあるカルペディエム沖縄に行きました。今MMAでやっている寝技の形は、ククロス時代に覚えたものですね」

(上写真)昨年4月に高橋佑太をRNCで下してプロデビューを果たした知名。(下写真)1年後の2戦目は、ふじい☆ペリーにツイスターを極めている(C)SHOJIRO KAMEIKE

――キックボクシングは現在所属しているDROPで?

「はい。小6の時に空手を辞めて、MMAのためにキックボクシングを習いたいと思って――代表の宮城友一先生がMMAのファイターだったので、中1からDROPに入りました」

――格闘技以外のスポーツ経験はありますか。

「いえ、格闘技だけで他には何もやっていなかったです。小さい頃からMMAのチャンピオンになりたいと思っていました」

――……一番驚くのは、試合の時はあれだけイケイケな感じなのに、インタビューでは圧倒的にトーンが低いですね。

「あぁ、すみません! インタビューに慣れていなくて(苦笑)」

――いえいえ。ケージの中ではあれだけ打ち合い、マイクでもアピールできるのに(笑)。

「アハハハ」

――プロデビューから1戦目と2戦目は落ち着いてグラウンドで攻め込んで勝利しています。しかし3戦目の友利瑠偉戦はフィニッシュこそRNCであったものの、開始早々は激しく打ち合っていました。正直なところ、もっとリスクを下げる戦い方もあったかとは思いますが……。

昨年11月の友利琉偉戦はRNCで仕留めたものの、序盤はド派手な打撃戦に(C)THE BLACKBELT JAPAN

「なんだか流れで熱くなってしまいました(苦笑)。3戦目の相手は、どちらかといえば寝技が得意な選手だと聞いていて。だから自分は打撃で行くと決めていました。でも相手が打ち合ってきた流れで――最後は組んで、相手も疲れていたので一本取れましたけど……」

――相手は寝技が強いと聞いていたのに、相手のほうから打ち合ってきたから自分も熱くなってしまったと。

「そうです(苦笑)。打ち合いがあったからか当日はベストファイト賞を頂きましたけど、試合後は『危ない戦い方だ』と父から怒られました。次の試合は冷静に、作戦通り進めたいです。……MVPも欲しいですけど、今後も負けずに無敗で進んでいきたいですね」

――お父さんも何か格闘技をやっているのですか。

「父は柔術の茶帯です。今はDROPで宮城先生とMMA&キックボクシングの練習をしているほかは、THE BLACKBELT JAPANとクロスラインで練習させてもらっています。あと空いている時間は、家で父と一緒に練習しているんです。柔術やグラップリングの練習ができるように家のベランダを潰して、マットを敷いてくれました(笑)。あと妹もMMAをやっていて――」

――もしかしてDEEPジュエルスで戦っている、同じDROP所属の知名眞陽菜選手は妹さんなのですか。

「そうです! 自分が格闘技を始めたあとに、妹も僕の真似をして同じ流れでMMAを始めました。今16歳で、DEEPジュエルスでは2戦2勝です」

――そうだったのですか。ともに無敗、いずれ兄妹同時チャンピオンが実現するかもしれません。

「そうなると良いですね。妹に先を越されないように頑張ります(笑)」

――妹さんも含めて、今は沖縄から多くのプロ選手が誕生しています。修斗でもストロー級ランカーは沖縄在住選手が多いです。

「そうですね。ストロー級の選手が多いから、良い練習になります」

――次の試合で新人王を獲得すれば、次は上位ランカーとの対戦が待っているでしょう。現在の練習仲間と対戦することは意識しますか。

「……そうですね。THE BLACKBELT JAPANの選手練習に参加させてもらうようになったのが中3の時でした。当時は練習していても、先輩たちには全然敵わなかったです。でも今は――去年ぐらいから、少しは追いつくことができているかなって思います。昔はスパーで毎回極められていたけど、今は僕が極めることもできていたりとか」

――昨年、ですか。昨年4月にプロデビューして以降、何か気持ちの面で変化があったのでしょうか。

「それはあります。選手練に参加し始めた頃、僕はまだアマチュアでした。だからプロの選手に負けるのは当たり前だと思っていて。だけど自分もプロになり、『しっかり対等に戦えるようにならないといけない』と考えるようになったんです」

――結果、新人王トーナメント決勝に進出しました。決勝で対戦する田口選手の印象を聞かせてください。

「相手はストライカーで、次は作戦どおり戦いたいです。熱くならないように」

――先ほど言われたとおり、ストライカーに対しては寝技で挑む、と。

「アハハハ、作戦は秘密です。寝技だけじゃなく、ストライカーと打ち合える自信もあります。でもまずは勝って新人王を獲ることが一番なので、勝つための試合をします。

新人王決勝は2Rプラス延長1Rがあります。3R戦うことも想定して、スタミナをつけてきました。きっちりフィニッシュして勝ちたいけど、まずは確実に新人王を獲ります!」

■Shooto2025#01 視聴方法(予定)
1月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2025#01 対戦カード
<世界フライ級暫定王者決定戦/5分5R>
関口祐冬(日本)
安芸柊斗(日本)

<環太平洋ライト級選手権試合/5分3R>
[王者] エフェヴィガ 雄志(日本)
[挑戦者] 西尾真輔(日本)

<ストロー級/5分3R>
当真佳直(日本)
山上幹臣(日本)

<ストロー級/5分3R>
泰斗(日本)
内藤頌貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
人見礼王(日本)
清水俊一(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
亮我(日本)

<2024年度新人王Tライト級決勝/5分2R>
シヴァエフ(日本)
手島響(日本)

<2024年度新人王Tストロー級決勝/5分2R>
田口恵大(日本)
RISING SUN
知名昴海(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
ヒカル(日本)
歩生(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
山本壮馬(日本)

<2024年度新人王Tバンタム級決勝/5分2R>
宮口龍鳳(日本)
恵真(日本)

<ウェルター級/5分2R>
西條英成(日本)
ムクロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
御前昂史(日本)
菊西拓馬(日本)

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【Shooto2025#01】修斗開幕戦のメイン。安芸柊斗と暫定フライ級王座戦、関口祐冬「勝ち方もこだわって」

【写真】ベルトへ。この流れは昨年5月から始まっていた(C)MMAPLANET

19日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2025#01で関口祐冬が安芸柊斗と世界フライ級暫定王座決定戦で対戦する。
Text Takumi Nakamura

昨年5月に石井逸人に勝利し、フライ級チャンプ新井丈に挑戦するチャンスを待っていた関口。その新井が9月にRIZINでエンカジムーロ・ズールーにKO負けを喫し、最終的に今大会で暫定王座決定戦が組まれ、暫定王者が新井と統一戦を行うという流れに収まった。

正規王者への想い、暫定王座を争う安芸への想い、そして尊敬する猿丸ジュンジへの想い。関口にとってフライ級王座を巡る戦いは格闘技キャリアにおける大きな意味を持つものだ。


――安芸柊斗選手との世界フライ級暫定王座決定戦が迫ってきました。この試合は昨年11月の後楽園大会で発表されたカードで、あの場で関口選手は正規王者の新井丈選手をケージ内に呼び込んで保持している王座について問う一幕がありました。あれは事前に考えていたものだったのですか。

「僕が5月に石井逸人選手に勝ったあと、タイトル挑戦は新井選手待ちの状態だったんです。そのなかで新井選手が9月にRIZINで試合をすることになって、修斗のチャンピオンは防衛期間(※原則として1年以内に防衛戦を行わなければならない)があるので、それを超過することになったら新井選手が何かしらコメントすると思っていたんです。でもそれが一切なかったので、直接新井選手の口から修斗のベルトのことをどう思っているか聞こうと思いました。あの日、新井選手は会場にいると思っていたので、それでケージに呼び込んだ感じです」

――当日、新井選手の体調・コンディションを考慮して暫定王座が設けられることになったと説明があり、ケージに上がった新井選手からは「正直(返上は)俺が決めることじゃない」、「修斗から『返上しろ』と言われたらそれに従う。そうじゃなくて暫定王座戦を組んだということは安芸と関口じゃ荷が重いということなんじゃないんですか」という言葉がありました。

「ああ言われたら……納得せざるをえないですよね。そこは新井選手個人の意思だけじゃないだろうし、あの場で自分が言った通り、色々とコミュニケーションがあったなかでのことだと思うので」

――それと同時に新井選手からは統一戦を行う意思表示もあり、今後の流れも明確になったと思います。

「そうですね。ただタイトルマッチだからと言って特別な気持ちはないし、毎試合毎試合が大事で、一つでも落としたらそれを取り戻すのは本当に大変です。僕は目の前の試合に一つずつ勝っていくだけですね」

――では対戦相手の安芸選手についても聞かせてください。試合発表時には「安芸君は尊敬する先輩・猿丸ジュンジの同じ弟子だと思っているから本当はやりたくない」と話していましたが、試合が決まった時は複雑な心境でしたか。

「僕は猿丸さんを尊敬していて、安芸選手は猿丸さんと関係が深くて(※猿丸は安芸佳孝・柊斗の親子と対戦経験がある)、同じ猿丸一派としてはやりたくないですよね(苦笑)。ただ同じ目標に向けてやっている以上、どこかで戦うことになっていたと思いますし、対戦相手として見て純粋に強い選手だと思います」

――この試合に向けてどのようなことを意識して練習してきたのですか。

「基本的にはいつもと同じ練習ですが、フライ級は組みの強さが大事だと思うので、組みを強くする練習をしてきました」

――フライ級が組みの強さが大事だと思う理由はなんでしょうか。

「フライ級は体重が軽い分、打撃一発でKOすることが少ない階級だと思うんですね。(フライ級の)どの団体のチャンピオンを見ても、打撃を効かせても組まれる展開になるし、レスリング力・グラップリング力がより重要だと思っています」

――MMAPLANETでの過去のインタビューを読んでも分かる通り、MMAマニアともいえる関口選手ですが、そこは他のフライ級の試合を見ていても感じることですか。

「そうですね。それこそ大晦日RIZINの堀口(恭司)選手はエンカジムーロ・ズールーに打撃を効かされたけど、最後は組みの力で勝っていたし、逆に神龍(誠)選手は ホセ・トーレスに打撃を当てていたけど、グラウンドで下になる時間があって、それが判定に響いた。フライ級は打撃を当てても組みの攻防でどちらが有利に戦うかが判定に関わってくる階級だと思います」

――同階級の他の選手の試合を見て刺激やインスピレーションを受ける部分は大きいですか。

「早くあの選手たちに追いつきたいし、目指すものだと思うし。あとは純粋に強くなりたいという気持ちで、自分の階級の試合はよく見ます」

――前回の石井戦はケージに押し込まれた状態でのヒジでKOという珍しいフィニッシュでした。あのヒジについても聞かせてもらえますか。

「実はあのヒジは事前に練習したものじゃなくて、ケージに押し込まれた時に石井選手の頭がヒジを入れやすい位置にあったので、やってみようと思ってやった感じなんですよ。だから練習じゃできないことが試合で出ることもあるんだなと思いました」

――そうだったんですね。あの場面を想定して練習していた技だと思っていました。過去に練習していなかった技が出ることはありましたか。

「自分は腕十字が得意で、それが試合でパッと自然に出たことはありましたけど、ヒジは危ないからそこまで練習できないじゃないですか。きっとああいう技をやると練習仲間に嫌われるだろうし(笑)。軽く触るくらいでやったことはあるかもしれませんが、あれで倒そうと思って練習していたわけではないです。ただああいう態勢になったらヒジが入るイメージはあって、実際にあの場面はヒジを入れて腕のクラッチが緩まれば(タックルが)切れるくらいの感覚でヒジを出しました」

――なるほど。効かせるというよりも嫌がらせ的な攻撃だったんですね。

「はい。だからこそあれでKOできるとは思わなかったので、自分でも驚きました」

――偶然の産物ではあるものの、今後も使える技になったのではないですか。

「そうですね。修斗でも西川大和選手が下からのパウンドで相手(川名TENCHO雄生)をKOしたこともありますし、有効な技ではあると思います。もちろんガードで下になり続けるのはよくないし、基本的にガードでは打撃にこだわるよりも立ち上がった方がいいと思いますが、一つの攻撃方法として使える場面はあると思います」

――関口選手は現在3連勝中ですが、好調の要因をご自身ではどのように考えているのでしょうか。

「2019年6月に平良達郎選手に負けて、復帰するまでに1年3カ月くらい空いてるんですけど、その時に奥さんと出会ったんです。で、復帰後は新井丈選手以外には負けてないので、明確に変わったことと言えば奥さんと出会ったことですね。正直、平良選手に負けた後、もうMMAの試合はやらなくもいいかなと思ったんです。でも奥さんから『人生一回きりなんだから、もう一回頑張りなよ』と言われて、それでまた頑張ろうと思いました。復帰後はランキングにも入ってタイトルマッチまでいって、目標が明確になりましたね。自分にとって奥さんは格闘技に対する気持ちを上げてくれる存在でもあります」

――では今回の王座戦ではどんな試合を見せたいですか。

「僕は今までリスクを負わず手堅く戦って、相手の弱いところを突くような試合で判定で勝ちをあげてきました。ファンのみなさんが求める試合はできていないと思います。ただ今回はリスクを負ってでもフィニッシュして勝ちたい。これからちゃんと格闘技で食っていくためにはそういう試合をやらないといけないと思うし、プロでやる以上、試合で稼ぎたい。負けない試合じゃなくて、勝ち方にこだらないといけないと思っています」

――冒頭にも触れましたが修斗のベルトを巻くことへの思い入れとは?

「ベルトやタイトルというよりも、僕は猿丸さんがめっちゃ好きで、階級は違いますけど猿丸さんと同じ修斗のベルトを巻きたいです。実は猿丸さんも先に暫定王者になって、それから正規王者になったので、自分と同じシチュエーションなんですよ。猿丸さんの背中を追いかけるじゃないですけど、同じ道を辿りたいですね」

――しかも同じ猿丸一派の安芸選手とベルトを争うというのも運命的ですね。

「そうなんですよね。しかも猿丸さんからベルトをぶんどったヤツが新井選手なんで、その新井選手からベルトをぶんどりたいです」

――そこにもつながるわけですね。

「もっと言うなら新井選手がフライ級に上げて、最初の相手がランキングで1位の僕だったんですよ。それで僕が新井選手にやられてフライ級のベルトを持っていかれたので、自分が新井選手の勢いに火をつけてしまったという責任もあります。もしあそこで僕が新井選手を止めていたら、今のような状況にはなってないと思うし、そういう意味でも新井選手に勝って正規王者になりたいです」

――修斗のベルトを巻けば色々なチャンスにつながると思いますが、これからやっていきたいことはありますか。

「自分を応援してくれる人が少なかった頃は海外でやりたいと思っていましたが、応援してくれる人が増えてからはRIZINにも興味があります。RIZINにはフライ級の強い選手が集まっているし、それこそ新井選手は修斗の2階級王者としてRIZINに出て負けているじゃないですか。だから僕が新井選手からベルトを獲って、僕がRIZINに出て修斗王者の強さを見せたいです」

――今年のプロ修斗の開幕戦のメイン、どんな試合をお客さんに見せたいですか。

「きっと新井選手は僕の人間性は嫌いじゃないと思いますが、僕の試合は好きじゃないと思います(苦笑)。今回は勝ち方にもこだわって、新井選手が僕とやらざるをえない状況を作りたいですね」

――それでは最後にファンのみなさんへメッセージをお願いします。

「今回の試合、判定決着にはならないと思います。必ずフィニッシュして勝ちます。なのでぜひみなさんには会場まで足を運んでほしいです。大会を盛り上げるのは選手だけではなく、お客さんの応援や熱が必要だし、会場でしか味わえないものがあるので、ぜひ後楽園で僕の試合を見てほしいです」

■視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

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45 J-CAGE News Shooto2025#01 エフェヴィガ雄志 ブログ 安芸柊斗 西尾真輔 関口祐冬

【Shooto2025#01】世界フライ級暫定王座戦=関口×安芸、環太平洋王者エフェヴィガ×挑戦者・西尾が決定

【写真】MMA戦績を10戦10勝としたエフェヴィガ雄志が環太平洋ライト級王者として、西尾真輔の挑戦を受ける(C)MMAPLANET

2025年1月19日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるプロフェッショナル修斗公式戦=PROFESSIONAL SHOOTO 2025 開幕戦の主要対戦カードが決定した。
text by Takumi Nakamura

2025年のプロフェッショナル修斗公式戦は1.19後楽園大会からスタートとなり、今大会では関口祐冬×安芸柊斗の世界フライ級暫定王座決定戦、エフェヴィガ雄志×西尾真輔の環太平洋ライト級タイトルマッチの2大王座戦が組まれている。


修斗世界フライ級王座は新井丈が保持しているが、現在はRIZINで2連敗中。復帰までに時間がかかることから、今大会で暫定王座を設ける形で同級1位・関口と2位・安芸が対戦が決まった。

関口祐冬と安芸柊斗は世界フライ級暫定王座決定戦で対戦する(C)MMAPLANET

関口は2023年3月に新井と対戦。当時世界ストロー級王者だった新井が階級を上げる形でランキング1位の関口に挑み、新井が判定勝利を収めた。7月にその新井が持つストロー級王座に挑戦したのが安芸で、この試合は新井が1RTKO勝利で安芸の挑戦を退けている。

正規王者の新井に敗れている関口と安芸だが、新井戦以降の関口は内藤頌貴、ヤックル真吾、石井逸人に3連勝。安芸も猿丸ジュンジに敗れて連敗を喫したものの、2024年は西村大地と親川龍を下して連勝している。新井は正規王者として関口×安芸の勝者=暫定王者との統一戦を行うことを意思表示しており、2025年の修斗フライ級は関口と安芸、そこに新井を交える形で動いていくことになる。

エフェヴィガと西尾の環太平洋ライト級タイトルマッチは、当初11月の後楽園大会で王座決定戦として計画されていた試合だ。この時は西尾サイドと調整がつかず、エフェヴィガとマックス・ザ・ボディの王座決定戦が組まれ、エフェヴィガがRNCで一本勝ちして王座戴冠。約2カ月という短いインターバルで、西尾の挑戦を受ける形になった。

マックス戦ではマックスのパンチを被弾する場面があったものの、組みの強さで試合をフィニッシュしたエフェヴィガ。今回対戦する西尾も打撃主体のスタイルで、エフェヴィガがマック戦同様に組みをミックスして試合を終わらせるか。それとも西尾が打撃とパワーでそこを突破するかに注目したい。

また年末の大阪大会で田上こゆる×旭那拳の世界王座決定戦が組まれているストロー級では当真佳直×山上幹臣、泰斗×内藤頌貴の2試合が決定。全5階級で2024年度の新人王決定トーナメントも行われる。

■PROFESSIONAL SHOOTO 2025 開幕戦 対戦カード

<修斗世界フライ級暫定王座決定戦/5分5R>
関口祐冬(日本)
安芸柊斗(日本)

<修斗環太平洋ライト級選手権試合/5分3R>
[王者]エフェヴィガ雄志(日本)
[挑戦者]西尾真輔(日本)

<ストロー級/5分3R>
当真佳直(日本)
山上幹臣(日本)

<ストロー級/5分3R>
泰斗(日本)
内藤頌貴(日本)

<フライ級インフィニティリーグ/5分2R>
大竹陽(日本)
亮我(日本)

<新人王決定トーナメント・ストロー級決勝戦/5分2R++ExR>
田口恵大(日本)
知名昴海(日本)

<新人王決定トーナメント・フライ級決勝戦/5分2R++ExR>
シモン・スズキ(日本)
山本壮馬(日本)

<新人王決定トーナメント・バンタム級決勝戦/5分2R++ExR>
宮口龍鳳(日本)
恵真(日本)

<新人王決定トーナメント・フェザー級決勝戦/5分2R++ExR>
ヒカル(日本)
歩生(日本)

<新人王決定トーナメント・ライト級決勝戦/5分2R++ExR>
シヴァエフ(日本)
手島 響(日本)

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45 Brawl14 MMA MMAPLANET o YouTube スコット・エクラヴェア リッキー・キャンプ 修斗 山本アーセン 栄養 海外 石井逸人 関口祐冬 齋藤翼

【Brawl14】石井逸人がフェザー級!!!!!!!王座決定戦に。「色んなものを思い出して、新しいことを吸収して」

【写真】どのような体のラインになっているのか、当日が楽しみ (C)TAKUMI NAKAMURA

11日(金・現地時間)にグアムはタモンのデュシ・タニ・グアムで開催されるBrawl4にて、石井逸人がBrawlフェザー級王座決定戦でスコット・エクラヴェアと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

5月の修斗で関口祐冬にKO負けを喫した石井が再起の舞台に選んだのはグアム、山本アーセン経由で届いたBrawlフェザー級王座決定戦のチャンスだった。普段のフライ級から2階級上で戦うことだけでなく、細かい試合に関する交渉事もアーセンと2人でやりとりするなど、この一戦はあらゆる面で石井にとってチャレンジとなる。

グアムからの再出発は石井逸人というファイターを変えようとしている。


――10月11日(金・現地時間)にグアムで開催されるBrawlへの出場が決まりました。今回の試合はどういった経緯で決まったのですか。

「今回の試合は(山本)アーセンから『グアムで試合できるけどどう?』って話を振ってもらって、それがきっかけだったんですよ」

――アーセン選手経由でつながった形なんですね。今回フェザー級契約の試合で、修斗ではフライ級で試合をしている石井選手からすると2階級上の契約体重となります。なぜ2階級上の試合を受けようと思ったのですか。

「アーセンからもらった話が、フェザー級のベルトが空位になっていて、王座決定戦ができる相手を探しているということだったんです」

――石井選手のありきではなく。先に階級と試合の枠あり気でのオファーだったんですね。

「はい。それで『俺、行けるよ』と手を上げた感じです」

――これまでフェザー級で試合をしたことはあるのですか。

「コロナの時期にやったテレビマッチ(2020年5月)で齋藤翼選手とフェザー級で試やったんですけど、イレギュラーな大会だったし、ちゃんとフェザー級として試合をやるのは初めてです」

――フェザー級の試合オファーを受けることに躊躇しなかったですか。

「ないですね。行ける気しかしなかったです。正直フライ級は減量がキツすぎて、強さを求めて練習しているのに、少しでも相手より有利になるために体重を減らすのは違うよなと思っていたんです」

――減量することで自分を弱体化させているような感覚もあったのですか。

「そうですね。今回の試合が決まってからはだいぶ筋肉をつけるトレーニングをして、栄養もしっかり摂って、体を作って……という感じですね」

――具体的にはどういうトレーニングで体を大きくしているのですか。

「TRIBEでフィジカルトレーニングを見てもらっている堀江(登志幸)さんに体を大きくするためのメニューを組んでもらって、たくさんご飯を食べて、プロテインを飲んで……ですね」

――体重を増やしたことで感じている手応えはありますか。

「減量がないとストレスもなくて、メンタルがすこぶるいいですね。試合前にイライラすることもないし、試合に対する恐怖心もないです。今の段階ではあまり減量しない方が自分にはいいのかなと思っています」

――例えばフライ級だったら、この時期にインタビューするともっとピリピリしていましたか。

「相当ピリピリしていましたね。フライ級でやる時は、相手どうこうの前に計量をクリアしないと試合ができないから、試合前は体重と減量のことばっかり考えているんですよ。それで試合とか相手のことに意識がいかないのはどうなんだろうって。今回そういうストレスがないのデカいっす」

――スケジュール的にはギリギリまでジムワーク、練習できるようなコンディションですか。

「そうですね。今でも全然動いたり飯食ったりは出来ていて、9日──水曜日に出発なんですけど、ギリギリまで動くつもりで調整しています」

――試合直前でもエネルギーが充満しているような状態ですね。

「いつも通りって感じですね。減量がない分、試合の特別感がないというか、研ぎ澄まされてない感はありますけど、その分いつも通り感があります」

――ちなみに今の通常体重はどのぐらいですか。

「フライ級の時は63~4キロぐらいで、今回は頑張って70キロ弱くらいにはなりました。なのでグアムに入ってから多少体重調整して計量って感じですね」

――さて今回の対戦相手についてですが、石井選手のSNSを見ると二転三転したようですね。

「はい。相手に関しては結構色々あって、2回ぐらい代わっています。最初にオファーがあったリッキー・キャンプがいい相手で、自分のステップアップになると思って受けたんですけど、そこから二転三転して、今の相手(スコット・エクラヴェア)に落ち着いた感じです。ただ変な話、まだ相手が代わる可能性もあると思っていて、そうなる覚悟もあります」

――そういった勝手の違いも海外遠征ならではかもしれません。

「いつも試合のことは長南(亮)さんにマネジメントしてもらっているんですけど、今回はアーセンから僕に話があった試合で、長南さんを挟まずに自分とアーセンとやりとりして試合のことを進めているんです」

――今回は試合詳細の交渉ややりとりも石井選手自身が携わっているんですね。

「はい。最初にオファーをもらった時に『アーセンからこういう話があるんですけど』と長南さんに相談して、今回は自分でやってみろとという感じで任せてもらっています。そうやって長南さんに話を通したうえで進めているんですけど、自分で試合のマネジメントをやってみて、長南さんに甘えていたところがたくさんあったなと感じていますね。試合をやる以外で大変なこと、今まで自分が知らなかった難しさも知って、これも経験だなと思ってやっています。だから相手が代わるとか、そういうトラブルや上手くいかないと楽しんでいます」

――対戦相手のエクラヴェアにはどんな印象を持っていますか。

「あまり情報がない選手で、よく分からないです。あとこの選手とやるかどうかは最後まで分からないです(笑)」

――今回は対戦相手どうこうではなく、石井選手自身がどう仕上げていいパフォーマンスを出すか。そこにフォーカスすべき試合ですね。

「そこが全てだと思います」

――今回の試合は海外遠征も含めて、どんなテーマを持って臨みたいと思っていますか。

「ずっと海外で試合したいという気持ちはあって、そうやって思い続けていたことが叶ったので、そこを楽しみたいというのが一番大きいかもしれないです。勝負に徹するというよりは、自分のやりたいことを全部出し切って勝つことが今回のテーマですね。

中国で何回か試合をやっているんですけど、こういう気持ちは久々だし、試合を楽しみたい気持ち、自分がやっていることを出したい気持ち……そういう部分でワクワクしています。過去の海外遠征とはちょっと違いますね」

――5月修斗での関口祐冬戦ではダブルレッグに入ったところで側頭部にヒジ打ちの連打を受けてKO負けという結果でしたが、あの試合のことはどう捉えていますか。

「気づいたら終わっていたみたいな感じで、あんまり覚えてないです。それもあって負けたけど、負けた気がしてないというか。やっぱり階級のことがあったのかなと思うし、もう前回の試合のことはあんまり考えてないっす(苦笑)」

――今後は階級も含めて、色々と変えていくというか、自分の100パーセントを出せる形でやっていきたいという考えですか。

「今はそうですね。今回みたいに海外含めてオファーがあったところに出ようと思うし、階級も含めて自分に合うことを探している感じですね」

――ぜひグアムという場所でベルトや色々なモノを勝ち獲ってきてください。

「今回は自分が忘れかけていたものというか、色んなものを思い出して、新しいことを吸収して、チャンピオンなってきちゃいます。今回最初に試合の話が来たとき、グアムで試合するっていうのもワクワクしていて、そういうワクワクも持って試合をしてきます」

※2015年5月のエクラヴェアの試合レポート

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【DEEP JEWELS45】大島沙緒里とミクロ級W王座戦。村上彩「誰に勝ったか――自分がどれくらい強いのか」

【写真】強さを求め続ける村上にとってwタイトルマッチ、そして大島沙緒里とは(C)TAKUMI NAKAMURA

26日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS45にて、同ミクロ級王者の村上彩が、DEEP女子ミクロ級王者の大島沙緒里とのダブルタイトルマッチに臨む。
Text by Shojiro Kameike

アトム級を主戦場としていた村上は昨年9月、アム・ザ・ロケットを下してDEEPミクロ級のベルトを巻いた。「ミクロ級がベスト」と語る村上にとって、同王座の初防衛戦がDEEP女子ミクロ級王座との統一戦に。女子ミクロ級の頂点を決める戦いに向けた意気込みを訊いた。


――5月19日の修斗ニューピアホール大会で、勝利した関口祐冬選手と一緒に写真に納まっていました(※取材は5月22日に行われた)。練習仲間が勝ったことで盛り上がっていますか。

「はい、盛り上がっています! 良い勝ち方でしたよね」

――続いて村上選手が試合を迎えるわけですが、ミクロ級への減量は慣れましたか。

「慣れたといえば慣れたし、慣れていないといえば慣れていなくて――何とも言えないですね(※前日計量は43.95キロでクリアしている)」

――前回、アム・ザ・ロケットとのタイトルマッチ前は「ミクロ級のほうが動きは良い」と仰っていました。それは実際の試合でも同じでしたか。

「そうですね。そこは変わらないです。やっぱり速く動けるというのはありましたね」

――そのアム戦から今回の王座統一戦まで、9カ月の期間が空いています。

「ミクロ級だと相手もいないですからね。これがプロデビュー当時なら誰でも当てられると思うんですよ。でも、もう対戦した選手も多いですしね。そこで新しい相手となると、もう試合が組めないし仕方ないと思います」

――一方、今年に入って1月から3月まで柔術の大会に出場しているのですね。柔術の試合も久々かと思いますが、その感想を教えていただけますか。

「MMAとの違いという面では――MMAと違って柔術は、勢いで行って勝てる競技ではないんですよね。MMAは結構、勢いも大事だったりするじゃないですか。でも柔術はちゃんと技術をやらないなぁという感じです」

――この期間は練習も柔術中心にシフトするのでしょうか。

「アジア選手権やワールドマスターとか大きな大会に出る時は、柔術に集中するかもしれないです。でも、そこまでの規模の大会でなければMMAと柔術、両方やっていますね」

――そんななか、この統一戦のいつ頃決まったのでしょうか。

「もともと去年から『次の試合は来年だったら5月ぐらいかな』とは言われていました。正式にお話があったのは今年の1月か2月ぐらいですね」

――今回はDEEP王座とDEEPジュエルス王座の統一戦となります。これまでDEEPジュエルスで戦っていて、DEEPで同階級のベルトを意識したことはありますか。

「いや、あまり気にしたことはなかったですね。去年ぐらいから大島さんとは試合したいなぁとは思っていましたけど」

――なるほど。これまで大島選手との対戦がないのが不思議でした。

「これまでオファーもあったと思いますけど、タイミングが合わなかったか何かで。でもいつか対戦するだろうと考えていましたし、ずっと試合したいと思っていました」

――大島選手は、どのような印象を持っていますか。

(C)TAKUMI NAKAMURA

「体格は同じぐらいなのに、試合では極めていて強い選手ですよね」

――その大島選手に対して、ご自身が上回っているポイントは何だと思いますか。

「動きとか柔らかさ、かなと思っています」

――では今回の統一戦という形式については、どのように考えていますか。

「形式的にはベルトがあったほうが良いんでしょうけど、特に意識していないんですよね。私がDEEPジュエルスのチャンピオンになったから、この形になったというか。ベルトよりも誰に勝ったか――自分がどれくらい強いのか、というほうが大事だと思っています。今回の試合を楽しみにしてくれていた方、どうぞお楽しみに!」

■DEEP JEWELS45視聴方法(予定)
5月26日(日)
午後5時~U-NEXT
午後5時20分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP JEWELS45計量結果

<DEEP女子ミクロ級& DEEP JEWELSミクロ級王座統一戦/5分3R>
[DEEP王者] 大島沙緒里:43.95キロ
[DEEP JEWELS王者] 村上彩:43.95キロ

<DEEP JEWELS 暫定ストロー級王座決定戦/5分3R>
パク・シウ:51.90キロ
万智:51.90キロ

<58キロ契約/5分3R>
中井りん:57.85キロ
HIME:55.45キロ

<59キロ契約/5分2R>
Te-a:58.80キロ
斎藤百湖:58.10キロ

<グラップリング59キロ契約/5分1R>
鈴木”BOSS”遥:58.85キロ
青野ひかる:当日計量

<アマ49キロ契約/3分2R>
須田美咲:48.95キロ
セアリ:48.45キロ

<アマ58キロ契約/3分2R>
北岡心愛:57.05キロ
明美:57.90キロ

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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#04 修斗 新井丈 石井逸人 関口祐冬

【Shooto2024#04】関口が石井のダブルレッグにヒジ連打。2RKO勝利でフライ級王者・新井に挑戦アピール

<フライ級/5分3R>
関口祐冬(日本)
Def.2R3分10秒 by KO
石井逸人(日本)

サウスポーの関口に対し、石井がジャブと伸ばしてインローを蹴る。関口も左ストレートを返すが、石井が関口にケージを背負わせてワンツーで飛び込む。そのまま組んだ石井だが、ここは離れる。関口は構えをスイッチしつつ左ハイを蹴ると、石井はそのまま前に出てテイクダウンする。石井はバックについて足を四の字クラッチし、RNCを狙いながらパンチとヒジを入れる。関口の動きに合わせて腕十字も狙いつつ、バックキープしてラウンドを終えた。

2R、関口が右手を伸ばして左ストレート、ガードを降ろした構えから左ストレート・フックを打つ。石井はしっかり構えた状態から右ストレートを放つ。関口はスイッチも交えてパンチにつなげてニータップ、右カーフを蹴る。じりじりと前に出る石井は関口の右アッパーに合わせてダブルレッグに入ってケージまで押し込む。

ここで関口はケージを背にしてダブルレッグで組まれた状態のまま、石井の側頭部にヒジを連打。これをもらい続けた石井が脱力して崩れ落ち、関口がKO勝利を収めた。試合後、関口は「前回は向こうが挑戦者。次は僕が挑戦者でやりたい」と過去に敗れている修斗世界フライ級王者の新井丈への挑戦をアピールした。


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45 AB ABEMA MMA MMAPLANET o Road to UFC Shooto Shooto2024#04 UFC キック チャンネル パンクラス ヤックル真吾 修斗 吉成はるか 旭那拳 杉本恵 田上こゆる 石井逸人 藤野恵実 関口祐冬

【Shooto2024#04】杉本恵とストロー級王座決定戦、藤野恵実「諦めたくないです、色んなことを」

【写真】1980年11月17日生まれ、キャリア30勝まであと一つ(C)TAKUMI NAKAMURA

19日(日)、東京都港区のニューピアホールで昼夜興行として開催されるShooto2024#04では、第1部(昼興行)のメインで藤野恵実が杉本恵と修斗世界女子ストロー級王座を賭けて戦う。
Text by Takumi Nakamura

昨年のインフィニティリーグで優勝を果たし、王座決定戦に駒を進めた藤野。ベルトを争う相手=準優勝者はリーグ戦で唯一引き分けた杉本となった。リーグ戦を戦う中で練習環境がJAPAN TOP TEAMとして整備され、コンスタントに試合をこなすことでMMAファイターとして成長を遂げた。自身2本目のベルトへの想い、そしてMMAファイターとしての夢=UFCへの想いも語ってくれた。


――インフィニティリーグ2023を経て、今大会では杉本恵選手と王座決定戦が決まりました。リーグ最終戦(吉成はるかにKO勝ち)から今回の試合に向けて、どんなことを意識して練習してきましたか。

「基本は変えてないんですけど、JAPAN TOP TEAM(JTT)で体制が徐々に出来上がってきたので、いい練習ができていると思いますね」

――練習環境がJTTになって一番変化したところはどこですか。

「以前はチーム自体、それぞれみんな練習をやっている感じで、私も結構外部に出ることの方が多かったんです。特に女子は選手も少ないので、引き続き外部練習は続けているのですが、チームとして一体感が出てきたと思います」

――専門のトレーナーが増えたイメージですが、その辺りが変わったところですか。

「ヘッドコーチがしっかりいることが大きいです。今までヘッドコーチ不在で外部トレーナーだけだったのですが、エリー(・ケーリッシュ)がヘッドコーチとして来てくれて、きちんと(練習を)締めてくれるという形が出来上がりました。エリーは全体に目を配って、選手ひとりひとりのこともすごく見てくれていて、そういうヘッドコーチのもとで練習できているなっていうのはありますね」

――選手それぞれがやっていることをエリー・コーチがまとめるイメージですか。

「練習そのものというよりも、例えばエリーはスパーリングを全部見ていて、これができていたから次はここが課題だとか、試合が決まったら対戦相手を見て、こうしてこうとか、そういうことを提案してくれますね」

――スパーを見てアドバイスするコーチがいると練習の意識もかなり変わるのではないですか。

「今までは自分でやりながら津田(勝憲)に見てもらう形で、トレーナーが常駐しているわけではなかったので、そういうトレーナーがいることは大きいですね」

――言える範囲で気づいたこと・指摘されたことが何か教えてもらえますか。

「結局言っていることは津田と一緒と言えば一緒なんです。でも同じことを違う人から指摘されるということは、自分の課題が明確で分かりやすい。分かりやすいからこそ、その課題をもっと意識して直していかなきゃいけないんだろうなと思いますね」

――新しいことを取り入れるよりも、引き続き継続して直すべきところに着手している形ですか。

「はい。時期的に新しいことをやるというより、課題を直す形です」

――そういった意味では、リーグ戦に出場して、何が経験・プラスになりましたか。

「リーグ戦が始まった頃はまだJTTの体制が整っていなくて、津田のもとでずっと練習していた形だったんですね。リーグ戦出場を決めた理由が、試合数が多いというところで。今まで強い選手と試合したいと言い続けてきたんですけど、コロナなどの理由で試合間隔がものすごく空いちゃって。キャリア的にも、いつまで試合できるかも分からないなか、できるだけたくさん試合をしたいと思っていました。ちょうどそのときに修斗さんがリーグ戦の話をくれて、2カ月に1試合ペースで試合ができると。なかなかそういう経験はできないので、コンディショニングを含めて自分をどう作っていくか。そう思って参戦させていただきました」

――2023年4月~2024年1月までの約9カ月間で5試合を戦い、過去最多と言ってもいいくらい試合をしていますよね。

「MMAとキックを並行してやっていたときは両方合わせて年間5試合くらいやっていたんですけど、ある程度キャリアを重ねてからは一番やっていますね。周りからも体調的に体が持つのか、最初はちょっと心配もされたんですけど、意外と調子よく上げていけたんで、結果よかったなと」

――スパンが空くよりも試合が続く方が体は作りやすいですか。

「そうですね。基本的に練習をずっと続けているので、だらけずにすぐに気持ちを切り替えやすくて。なんか良かったですね」

――練習環境が変わり、試合をコンスタントにこなすなかで自分の中の変化は何か感じましたか。

「リーグ戦は2R制だったんですけど、最近は2R制の試合をやっていなくて。私は最初のラウンドをなかなか行けなくて様子を見ちゃうことも多くて、2R制だから最初から出し切ることは意識してやるようにしていました。スロースターターだった部分は少しずつ改善できたかなと思います」

――2R制の試合をやったことで戦い方の幅は広がりましたか。

「あとはインフィニティリーグだからというわけじゃないんですけど、より早いフィニッシュをしないと勝っても点数が伸びない・優勝できないかもしれないというのがあったので、そこは意識して早いフィニッシュをしたい、しようと心がけていました」

――藤野選手はMMAで40戦以上キャリアを重ねていますがまだまだ自分が変わるきっかけやポイントはありますか。

「まだできないこととかやるべきことが多いですし、現状維持で良いレベルではないので、どんどんやっていきたいなとは思っています」

――今大会ではリーグ戦で引き分けている杉本選手と5Rのタイトルマッチで対戦します。杉本選手にはどんな印象を持っていますか。

「戦績的に負けが少ない選手なので、手堅い印象がすごくありますね」

――試合をした時も手堅い印象でしたか。

「あのときはドローになっちゃったのですが、自分が1Rを取れたなと思っちゃったのが本当にダメで。それで(2Rは)多分いけたなと思って試合を終わらせてしまって、結果ドローになってしまったんです。そういう慢心じゃないけど、確実にちゃんと仕留めるとか明確なものを作らなければいけないと思いました」

――ジャッジペーパーを見直すと、1Rはジャッジ3名とも10-9で藤野選手を支持。2Rは2名が10-9で杉本選手、1名が10-9で藤野選手と票が割れる形でドローに終わりました。試合直後はどんな心境でしたか。

「私は『えっ!?』となったのですが、津田は2R取られたかもって言っていたんですよ。1Rは明確に取っているけど、2Rはどちらにつくか分からない、と」

――セコンドの判断はそうだったのですね。

「だから津田は2Rの最後に『行け!』と言って怒っていたんです。逆に私はもう大丈夫だと思って、明確な差をつけずに終わらせてしまったことがダメでした」

――次は5Rの王座決定戦で、微妙なラウンドでどちらにポイントが入るかで勝敗が分かれると思います。そのうえで明確にポイントを取る・優勢に見せるところもテーマになってきますか

「パンクラスでやっていた頃はオープンジャッジだったんで、正直やりやすかったんですよね。でもオープンジャッジじゃないと、どちらにポイントが付いたかは本当に判断が難しい。もちろんフィニッシュはしなければいけないんですけど、誰が見ても自分がしっかり取ったと思わせる試合をしないと、前回みたいなことが起こりうる。そう思ってやります」

――今回は修斗のベルトがかかった試合です。タイトルマッチという部分での想いはいかがでしょうか。

「まさかこんなに色々ベルトに挑戦させていただけるとは思ってなかったし、パンクラスでタイトルに絡んだあと、もうベルトに絡むことはないかなと思っていたので。ラッキーと言ったらあれですけど、ありがたい話だなと思いますね」

――今の藤野選手の年齢・キャリアで修斗のベルトを巻くことには、どのような意味があると思いますか。

「何回もタイトルマッチを経験しましたけど、ベルトが取れたのは1回だけなんです。今年でプロデビューして20年経って、私は元々何か格闘技のベースもあるわけでもないし、何かが上手いということもない。最近は若い選手もすごく勢いがあります。でも一生懸命、格闘技を続けていたら、形になるということを自分で証明したいと思います」

――20224年最初の試合ですが、2024年はどのような1年にしたいと思っていますか。

「UFCにいきたい! Road to UFCはなんで年齢制限あるんだよってずっと文句もあるんで(苦笑)。格闘技始めた時からの夢がベルトを取ること、あとはUFCに行くことなんです。それをずっと言い続けているけど、そこには行けないまま来てしまって。だからこれからも現役を続けられる限りは諦めたくないです、色んなことを」

■視聴方法(予定)
5月19日(日)
午後12時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード

<修斗女子ストロー級王座決定戦/5分5R>
藤野恵実(日本)
杉本恵(日本)

<ストロー級/5分3R>
旭那拳(日本)
田上こゆる(日本)

<フライ級/5分3R>
関口祐冬(日本)
石井逸人(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
ヤックル真吾(日本)
須藤晃大(日本)

<2024年度新人王Tフライ級1回戦/5分2R>
前田壮吉(日本)
シモン・スズキ(日本)

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