カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN12 Special アドリアーノ・モライシュ ウ・ソンフン キック シェ・ウェイ ボクシング 修斗 大沢ケンジ 安芸柊斗 新井丈 柏木信吾 水垣偉弥 海外 若松佑弥 関口祐冬

【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:7月―その弐―:若松佑弥✖シェ・ウェイ「格闘技は、戦い」

【写真】計量失敗も集中力を増した感のあった若松。落とせない試合をモノにした(C)ONE

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。
Text by Shojiro Kameike

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾3人というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は大沢ケンジ和術慧舟會HEARTS代表が選んだ2023年7月の一番、修斗世界ストロー級選手権試合=新井丈×安芸柊斗戦から、ONE FN12の若松佑弥×シェ・ウェイ戦まで語らう。格闘技は、戦いだ。

<月刊、大沢ケンジのこの一番:7月:新井丈✖安芸柊斗戦はコチラから>


――至近距離の練習、ですか。

「ウチのジムでは結構、至近距離の練習をやるんですよ。MMAのスパーリングでも、ボクシングやキックボクシングの距離でやらせます。これは『打ち合い上等』ではなく、少し打撃をもらう覚悟で前に出ていくことで、相手を削っていくということなんです」

――ボクシングジムでガードを固めている選手のグローブをトレーナーさんが叩き続けるトレーニング風景を見たことがあります。受けている選手は目を閉じず、目をそらさないでいるという。

「近い距離で目を慣れさせるためのトレーニングですね。MMAは特に、一発も食らわずに勝つことは難しいじゃないですか。打撃、組み――いろんな展開があるから。こういうことを言うと、僕が『気合いで行け』とばかり言っているように思われるんですけど(苦笑)」

――アハハハ。どうしても言葉の端々だけを取られてしまいますね。

「そう。分かりやすく『見えていれば効かないんだから行け』と言うんだけど、ただ見えているだけじゃダメなのは当たり前で(笑)。遠い距離で戦うタイプの選手は、相手に近い距離で張り付かれると疲れるものですよ。下がるほうがバテます。

でも至近距離の練習をしていない日本の選手は、距離が近くなるのを怖がっちゃいますよね。日本人選手が世界で勝てない理由の一つに、その距離の問題があるんじゃないかって感じます」

――身長差、リーチ差がある海外選手との試合では尚更のことで。

「MMAは階級制のスポーツじゃないですか。結局は同じ体重で戦うのだから、僕は身長差やリーチ差は特に気にしていないですね。日本にも海外の選手に体格で勝っている選手はいるし。それよりも戦うという気持ちのほうが大切で。倒しに行く姿勢を見せていれば、判定になっても有利になりやすい。最初からポイントを意識しすぎるよりも、フィニッシュに近づく展開を見せていれば結果的に判定で勝てると思っていますから」

――新井選手に関していえば、まさに関口祐冬戦がそうであったわけですね。下がらず、前に出て殴って判定勝ちを収めました。

「タイトルマッチや、タイトルに関わるような試合で、あそこまで前に出る選手は他にいないですよね。今後の対戦相手も嫌だと思います。『アイツ、とことん前に出て来るな』って」

――前に出ることで相手を削る。とにかく攻めて勝つ。それはONE FN15でシェ・ウェイをTKOで下した若松佑弥選手も同様だったと思います。

「佑弥の試合も良かったですよね。計量失敗があったので、完全に良かったと言ってはいけないけど……。ただ、佑弥も最近うまくいっていなかったじゃないですか。もともと上を目指すために新しく、いろんなものを身につけようとしていたんでしょう。アドリアーノ・モライシュ戦(昨年3月、ギロチンで一本負け)の前あたりから、組み技も試合で見せるようになっていて。オールラウンダーであり、巧い選手の戦い方を始めていました。

だけど、巧くなるにつれて自分に怖さがなくなっているかもしれない。それは本人も分かっていたと思うんですよ。結果はモライシュに一本負けして、次はウ・ソンフンにKO負けした。計量失敗もありましたし、選手の気持ちとしてはどん底ですよ。少なくともファンや関係者の信用を失うのは間違いない。

でも僕たちは、アイツが本当に頑張っていることは知っているから、このまま落ちていってほしくない。そう思いながら先日のシェ・ウェイ戦を視ていたら、完全に昔の若松佑弥を取り戻していたじゃないですか」

――試合後にも「殺してやるという気持ちで戦いました」とコメントしていましたね。

「何か吹っ切れたんでしょうね。たとえば最初にテイクダウンした時、体を起こそうとした相手の顔面にヒザを打ったじゃないですか。当てきれず反対に倒されかけていましたけど、ここ最近の佑弥だったら、あのヒザは打っていないと思います。もう一度テイクダウンした時も、すかさずヒジとヒザを連打していて。

今の日本のMMAなら、あの場面はまず――しっかり抑え込むように指示するでしょうね。勝とうとしているだけなら、あのタイミングでヒジとヒザは出さない。もし佑弥が負けていたら『ヒジやヒザを出すのではなく、まず抑え込むべきだった』と言う人もいたでしょうね。『仕掛けが早すぎる』とか。あの場面で自分から攻め続けて勝ったから、次に繋がるんですよ。攻めるべき時に、リスクを恐れずに攻める。だって、格闘技は戦いだから」

――「格闘技は戦い」。これも最近、大沢さんがよく口にする言葉ですね。

「もちろん計算しながら戦うことも必要です。でも計算しているのは、自分の中に恐怖心があるから。恐怖心があるために計算しすぎて、試合の中で自分が本来持っているものを出せなくなることって、本当によくありますからね。

でも佑弥は恐れず、自分らしさを出して勝った。昔のような殺気立った佑弥の試合を視て、人間がどん底から這い上がる浪漫を目撃した気がしますね。今後どういう展開になるかは分からないけど、この試合をキッカケに取り戻していくと思いますよ」

――MMAとして打ち合うことや、打撃を出し続けることが必ずしも良いとは思いません。しかし前に出ること、攻め続けることが勝つ術となることは理解できます。

「やらなきゃ自分がやられる。それが戦いであり、格闘技は戦いだから。たとえば試合でフィニッシュを狙わず、トップをキープするだけの相手って怖くないですよ。抑え込まれていても『相手は狙ってこないな』と分かるので、まず自分が仕留められる恐怖心はなくなります。試合中、精神的に追い込まれることはない。だから一切ダメージをもらわないことを考えるのではなく、まず気迫や殺気で相手を抑え込んでいくのも必要だということですね」

The post 【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:7月―その弐―:若松佑弥✖シェ・ウェイ「格闘技は、戦い」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2023#05 キック 内藤頌貴 新井丈 関口祐冬

【Shooto2023#05】フライ級ランカー対決は関口が内藤からTDで競り勝ち、次はタイトルマッチを希望

【写真】前戦で新井丈に敗れた関口が、再びベルトを目指す(C)MMAPLANET

<フライ級/5分3R>
関口祐冬(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
内藤頌貴(日本)

サウスポーの内藤が距離を詰めてロー。関口が右ハイを返す。関口はサウスポーにスイッチして右ジャブから左ローを見せた。さらにオーソドックスに戻してスライディングキックを見せる。左ストレートを伸ばす関口に、内藤が右ローを当てた。さらに関口が距離を詰めてきたところに、右ショートをカウンターで当てる。たがいにフェイントを掛け合うが、内藤が前に出ていく。

関口は右前蹴りを当てて離れた。内藤のワンツーをかわす関口。しかし内藤のカウンターをもらってバランスを崩してしまう。組みついた関口がケージに押し込んでいくも、内藤がウィザーで耐える。内藤は肩パンチを連打してケージ中央まで押し戻した。細かいステップを見せる関口が、左手を着いて右ハイを見せるも当たらず。さらにスライディングキックも見せ、終了間際にはダブルレッグを仕掛けたがスプロールされた。

2R、関口が右オーバーハンドを繰り出す。内藤が距離を詰めてきたところに右フックを当てた。シングルレッグはかわされ、内藤にケージへ押し込まれてしまう。しかし態勢を入れ替えた関口が反対に押し込んでいく。肩パンチから離れる内藤。両者、フェイント&パンチも当たらず。

関口がダブルレッグで飛び込み、内藤をケージに押し込む。肩パンチの打ち合いから、腕を差し上げていた関口がダブルレッグに切り替えた。しかし内藤が離れる。ケージ中央で関口が挑発し、内藤も挑発し返す。関口は下を見ながら上に打ち込み、両手を広げて挑発するなどトリッキーな動きを見せる。しかし互いに決定打はない。

細かいステップを見せて内藤をかく乱しようとしているのか。しかし内藤に距離を詰められた関口は、ダブルレッグで入るもテイクダウンを奪うことはできない。ところが2R終了直前、ついに組んだ関口が内藤に背中を着かせた。

最終回、関口はオーソドックスでスタート。右スイングを振って内藤を近づけさせない。関口の左フックをかわした内藤がバランスを崩す。ケージ中央で飛び込んだ関口が、足を払ってテイクダウンを狙う。マットに手を着きながら立ち上がった内藤をケージに押し込む関口。ここで関口からのバッティングが起こり、試合が一時中断される。

再開後、関口が低い体勢で入っていく。ケージ中央で左スピニングバックキックを見せる関口は、再びダブルレッグで組みついた。内藤はケージに押し込まれながらウィザーで耐える。離れた内藤は、組んで来る関口にヒザを浴びせた。関口は食らいついて、シングルレッグで内藤をケージに押し込む。しかし内藤の右オーバーフックが強く、テイクダウンすることはできない。

ケージ中央の打ち合いで関口の左ストレートが内藤の顔面を捉えた。またも組みつく関口だが、内藤が倒れない。関口は離れて再び組みつく。ここで内藤に尻もちを着かせて、パンチで削りながら背中を着かせて試合終了のホーンを聞いた。

裁定はジャッジ3者とも1ポイント差で関口の勝利を支持。生き残った関口は、山内×ヤックルの勝者とのタイトルマッチを希望した。


The post 【Shooto2023#05】フライ級ランカー対決は関口が内藤からTDで競り勝ち、次はタイトルマッチを希望 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE Shooto Shooto2023#05   エンゼル☆志穂 オーディン シンディレ・マネンゲラ スソン チャンネル パンクラス ヤックル真吾 上原平 修斗 内藤頌貴 吉成はるか 安芸柊斗 宝珠山桃花 山内渉 新井丈 浜松ヤマト 田中路教 磯部鉄心 竹中大地 結城大樹 藤井伸樹 藤野恵実 関口祐冬

【Shooto2023#05】計量終了 オーディン水抜き6キロ、山内渉は5.5キロ──修斗計量会場よもやま話

【写真】ストロー級頂上決戦。そしてライト級戦線にも影響をおよぼす一番──待ったなし(C)MMAPLANET

明日23日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05の公式計量が港区のTHE10KOLで行われた。

メインの修斗世界ストロー級選手権試合=チャンピオン新井丈×安芸柊斗から、竹中大地のカムバックと藤井伸樹戦。山内渉、スソンという若い力、藤野恵実の初参戦とクリーンヒットの連打という印象が強い今大会。

新人王Tに出場の安芸のチームメイトのCHAN龍が計量会場に姿を見せず、上原平の不戦勝&3P獲得に。

加えて前回が体重超過し、今回は無断で計量を欠席したCHAN龍はインフィニティリールの出場権を剥奪された。


■EXFIGHTではウェルター級、POUNDSTORMではライト級で戦ってきたオーディンが、プロ修斗初参戦はフェザー級=結城大樹戦。計量は65.7キロでパスした。格闘DREAMERSの頃とは全く輪郭も体格も違っており、周囲のファイターや関係者も一見してオーディンと気付かないほど。通常体重から18キロもの減量で、水抜きは脅威の6キロというオーディンが、明日はどこまでリカバリーでき、ファイトする上でアドバンテージになっているのか、見ものだ。

■そのオーディンとDREAMERSの同僚だった山内渉は、オーディンが6キロ水抜きしたことに対して、「ヤバいですね」と言いつつ、彼自身のドライアウトは5.5キロ。いや、体重比でいえばあなたの方が危ないでしょ──という落ちに。

■SUSTAINの坂本一宏代表に「先日のパンクラスで田中路教選手と戦った南アフリカのシンディレ・マネンゲラっていうファイターが、坂本さんと激似で」と伝えると──「知りませんわ。南アフリカの人が、僕に似るなんてあるんですか?」と。ぜひ、その眼光鋭いのに二重のまなこ、そして〇〇ぎわの激似振りをご自身に確認してほしいところだ。

■オープニングファイトに出場する脅威の高校生=根井博登の計量の様子を携帯で撮影していたのが、第7試合のフライ級戦で関口祐冬と対戦する内藤頌貴。計量前、水のなかも体の中のカラカラの状態ながら、まるで我が子の記念写真を撮るような優し気な表情だった内藤は、自身が計量台に乗ると一転して、厳しい顔つきに。いやぁ、ファイターは凄い。

■同様にOPファイトの新人王Tに出場する木下皓介に付き添っていたのは、所属するグランドコアのOBで一昨年までONE JAPANに勤務していた山本龍之介氏。かつて関西&中部のグラップリングシーンで活躍してきた山本氏は、ONE JAPANを離れた後は貿易商となりインド方面で八面六臂の活躍を続けているという。今もMMAの普及に未練がありそうだが、しっかりと地に足をつけた生活をおススメします。

■視聴方法(予定)
7月23日(日)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル


         
■Shooto2023#05計量結果

<修斗世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] 新井丈:52.0キロ
[挑戦者] 安芸柊斗:52.0キロ

<バンタム級/5分3R>
藤井伸樹:60.8キロ
竹中大地:61.0キロ

<フライ級/5分3R>
山内渉:56.7キロ
ヤックル真吾:56.5キロ

<フライ級/5分3R>
関口祐冬:56.5キロ
内藤頌貴:56.6キロ

<ライト級/5分3R>
結城大樹:65.6キロ
オーディン:65.7キロ

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実:52.0キロ
エンゼル☆志穂:51.8キロ

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
宝珠山桃花:51.9キロ
吉成はるか:51.9キロ

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
浜松ヤマト:65.6キロ
磯部鉄心:65.8キロ

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
上原平:65.6キロ
CHAN-龍:──キロ

<ストロー級/5分2R>
根井博登:52.0キロ
里見拓磨:51.9キロ

<新人王決定T一回戦フライ級/5分2R>
大石航輔:56.6キロ
木下皓介:56.4キロ

The post 【Shooto2023#05】計量終了 オーディン水抜き6キロ、山内渉は5.5キロ──修斗計量会場よもやま話 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE Shooto Shooto2023#05 ライカ 修斗 安芸柊斗 新井丈 猿丸ジュンジ 猿田洋祐 関口祐冬

【Shooto2023#05】安芸柊斗の挑戦を受ける新井丈「組んできたらオイシイ。削られるのは相手」

【写真】拳だけでなく、言葉でも語ることができるチャンプ (C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05で、世界ストロー級王者の新井丈が、安芸柊斗を挑戦者に迎えてベルトの初防衛戦を行う。

昨年9月に猿丸ジュンジを下してベルトを獲得した新井は、1戦を挟んで今年3月にフライ級1位の関口祐冬に判定勝ちした。フライ級進出に成功を収めたあと、再びストロー級に戻って戦うことになった新井丈は、初防衛に向けて絶対的な自信がみなぎっていた。


――試合を1週間後に控えてのインタビューとなります。今年3月にはフライ級で関口祐冬選手に判定勝ちを収めています。修斗フライ級1位を下した、あの試合の感想から教えてください。

「自分が信じたとおりの試合になったかな、という感じですね」

――「信じていた」というのは、「想定していた」とは違う意味でしょうか。

「想定していたのは、『辛い試合になるだろうな』っていうことですね。当日の体重差が5~6キロあることも想定していました。でも、そんな状況も俺ならひっくり返せると信じていましたから。その通りの結果になったと思います」

――これは想定といいますか予想になりますが、体格差もあることで競った内容になるかと考えていました。しかし結果は新井選手が打撃を効かせてフルマークの判定勝ちでした。

「見ている人からすれば、そういう予想にはなると思いますよ。関係者からも『新井丈って打撃だけだろ?』とか、『同じ階級で打撃ができない相手に勝っただけ』っていうふうに見られていたことも実感していました。

逆にフライ級挑戦は、そんな評価を覆すための良いチャンスで。結果的にいつもの速いKO勝ちではなく、体格差のある相手とフルラウンド戦って勝てたことで、関係者の人たちに『新井丈』っていうものを見せることができたかなって思います」

――KOこそできなかったものの、フライ級の関口選手にパンチを効かせていました。それは自信になりましたか。

「パンチを効かせるっていう部分では反省点があります。効かせたっていう嬉しい気持ちは全然なかったですね。やっぱり階級が上の相手はしぶといと思いました。もっともっと自分の攻撃力を上げていかないといけなくて。タイミングとか、技術の部分でも。もう少し技術の幅が広くなれば、倒せるチャンスは増えますよ。フライ級で倒せなかったということについては、自分にとって伸びしろであり、修正しないといけない点が見つかりました」

――組みについてはいかがですか。フライ級1位を相手に尻もちや背中を着かされることはありましたが、ガッチリと抑え込まれたわけではありません。3Rにはリバーサルにも成功しました。

「相手の組みに関しては、まぁまぁって感じじゃないですか(笑)。HEARTSで一緒に練習している猿田洋祐さんのほうが強いので。そういう強さを感じながら、ボコボコにされるためにHEARTSに移籍しました。猿田さんと練習していることが、他の相手と対戦しても安心できる部分ですよ」

――一方で一度、上の階級で戦うと元の階級まで体重を落としづらくはなりませんか。

「そういうことは、なかったですね。むしろフライ級まで体をデカくして、ストロー級に戻ってきたらストロー級で世界基準のフィジカルになっていると思っていたんですけど。実際にやってみたら、フライ級の試合でも当日の体重と変わらなかったです」

――ストロー級まで減量して試合当日に戻る体重と、フライ級での試合当日の体重が変わらなかったわけですか。

「はい。ほぼ変わらなかったですね。常に体を大きくしたいという気持ちはあります。だから試合期間が空くようなことがあれば、体を大きくすることに時間を割いてみたいですね」

――なるほど。ちなみに次の試合に関するお話の前に、関口戦の前に勝利していた安芸選手が新井選手との対戦について何もアピールしないのは気になっていましたか。

「それは気になりますよ。『コイツ何やってんだ!?』と思いました(笑)。安芸君と澤田君、どっちが勝っても俺に喧嘩を売ってくると思っていたんですよ。だからアピールに何か答える準備もしていて。なのに安芸君が、わざわざ遠い徳島から出てきて試合に勝ったのに『また頑張ります。応援してください』と言うのは、俺も『えーっ!?』と思いました。『じゃあ自分が言うしかないかぁ』って。アハハハ」

――あの場面でアピールしないのが安芸選手らしさですし、反対に安芸選手の代わりに言ってあげるのが……「新井選手は優しい人だなぁ」と思いました。

「ありがとうございます(笑)。ただ、それも自分のためですよ。次の方向性を示してあげたほうが、お客さんも乗りやすいじゃないですか。正直、安芸君に対する感情って何もないので。次の試合に向けたプロモーションをしたっていうだけですね」

――何も感情がない……。

「もちろん自分の試合前でも、どっちが勝つのかは気になっていましたよ。それもセコンドの人たちがしっかりと見ていてくれたので、自分は『どうなっていますか?』と聞くぐらいで試合に集中できました。俺は澤田君が勝つと思っていて」

――そうだったのですか。では安芸選手が澤田選手に勝ったことについて、あるいは安芸選手が何か驚くようなものを見せた印象はありますか。

「それはないですね。安芸君が何か新しいことをやったとは思わないので。まず澤田君が試合をつくることができていなかった点がガッカリでした。澤田君といえば、日本のストロー級を代表する選手の一人で。ONEでの経験もあるし、俺とは違うタイプのファイターじゃないですか。レスリングがベースで、俺とは違うファイターを倒すことが新井丈の名前を挙げることに繋がると考えていたんです」

――というと?

「澤田君と戦ったほうがキツイ試合になる。そういうキツイ試合をクリアしたほうが、俺の名前が挙がると思うんです。安芸君は同じストライカーだし、安芸君に打撃で勝っても……俺の評価は上がらないかなって考えますよね」

――つまり、安芸選手が相手だとキツイ試合にはならないと考えているのですね。

「はい」

――ここ最近の中で、最も自信のある語気と表情ですね。その自信の理由を教えてください。

「さっき言ったファイトスタイルですよね。今回は相手に何もさせず、圧倒して新井丈のベストパフォーマンスを更新する。そこにモチベーションを置いています」

――ストライカーであっても新井選手と安芸選手ではタイプも違うと思います。どんどん距離を詰める新井選手に対し、安芸選手は一定の距離を保ちながら相手が入ってきた時にパンチや蹴りを当てるという印象が強いです。ご自身と違うタイプの打撃は苦になりませんか。

「ならないです。打撃に関しては、自分より強いヤツと戦っていても楽しいので。俺が得意としている部分なら、いくらでも付き合います」

――逆に安芸選手が打撃より組みを選択することは想定していますか。

「想定はしています。でも組んできたら、俺にとってはオイシイというか。そうなると削られるのは相手だと思いますよ。ストライカーが……今まで試合で組みに行っていない選手が、たとえ練習で組みを出せていたとしても、試合は全然違うので。今まで試合で出せていないものを出そうとしても、絶対に上手くいかないです。

逆に俺は相手の組みを切ることをやってきたタイプだから、いつもと同じ試合になるっていうことですよね。それは俺にとって楽な展開で、いつもと違う試合をしている相手のほうが気持ちの面で削られてくると思います」

――では新井選手から見て、安芸選手と対戦した時にリスクと感じる部分はあるのでしょうか。

「試合前だから明言はできないけど、新井丈のスタイルに対して相手が狙ってくることなんて自分が一番分かっていますから。練習でも、俺のスタイルを知っている相手が常に狙ってくるポイントがある。俺が得意なところで勝負させないようにしてくる。

自分の穴については常に練習仲間と意見交換して、どんどん言ってもらっています。相手が試合で狙ってくるのも、同じところだと思いますね。逆に、そういう穴以外の部分に対して自信を持っているなら『甘いよ』って言いたいです」

<この項、続く


The post 【Shooto2023#05】安芸柊斗の挑戦を受ける新井丈「組んできたらオイシイ。削られるのは相手」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE Shooto Shooto2023#05 修斗 大沢ケンジ 安芸柊斗 新井丈 猿丸ジュンジ 関口祐冬 黒澤亮平

【Shooto2023#05】新井丈に挑戦、安芸柊斗 in 徳島─01─「自分は後楽園に総合をしにいくだけです」

【写真】お昼はうどん屋さんで働き、午後7時半からキッズの指導。そして自らの練習というルーティンの安芸(C)MMAPLANET

23日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05で新井丈の持つ修斗世界ストロー級王座に安芸柊斗が挑戦する。

四国、徳島のMMA Zジムでプロシューターだった父・佳孝氏の小学生の頃から指導を受け、修斗と共に成長した安芸は高校生でプロデビューを果たした生粋のシューターだ。その後は連敗を喫し、地元四国や大阪での大会から再びタイトル挑戦に向けウイニングトラックに戻ってきた。

そんな安芸を地元、徳島で取材。地方在住&キッズの指導者として、そしてプロシューターとして今回のタイトル挑戦に抱く想いを尋ねた。


──2週間と2日後、新井丈選手の持つ修斗世界ストロー級王座に挑戦します。今の体調、心境を教えてください。

「体調は完璧だと思います。過去一で体重管理もできていますし、動き自体も今までで一番良い動きができているので。試合でも、それが出せると思います。心境は……楽しみ。早く戦いたいです」

──13戦目で修斗の頂点に挑戦というのは、デビューをする時に想い描いていたキャリアと比較して早いですか。それとも時間が思っていたよりも掛ったのか。

「デビューをした時には、タイトル挑戦とか頭になかったです」

──キッズから修斗をやっていて、プロになろうという段階の一番上を目指していなかった?!

「目指していないというか、夢のまた夢でした。まだまだ届かない存在だったので、考えていなかったです。アマチュアを一気に抜けて、プロも3連勝をして……。でも、そこから連敗もしました。あの時は『もう落ちちゃったな』と考えていたのですが、今から考えると妥当なキャリアップか、むしろ早いぐらいやと思っています」

──ではいつ頃から、ベルトを意識をするようになったのですか。

「1度ランキングから外れて、また入った時ですね。このままいけば、チャンスが回ってくるかもしれないと」

──その時は、誰に挑戦すると思っていましたか。

「当時は猿田(洋祐)選手ですね。猿田選手の一強でしたから。でも、そこからONEに行って次は箕輪(ひろば)選手が獲って──(ONEを主戦場とし、昨年7月に王座返上)で、今なので」

──箕輪選手自身は修斗でも防衛戦をしたいという希望を当初は持っていましたが、実現できないままONEに集中することになりました。王者不在の間は、どのような気持ちだったのでしょうか。

「あの時はチャンピオンになればONEに行く流れができていたので、まぁ暫定王座を創ってほしいとは思っていました」

──その暫定王座は2021年11月に猿丸ジュンジ選手と黒澤亮平選手の間で争われることになりました。あの当時、王座に関してどのような気持ちでいたのでしょうか。

「あの試合は色々と思うところはありました。あぁ、そこ行っちゃんうかと。まぁ猿丸選手は分かったのですが……黒澤選手が行くんやなって。元チャンピオンやから優遇されたんかなって。でも、色々とあるんでしょうね」

──悔しかった?

「悔しいとは思わなかったです。モヤモヤの方が大きかったですね。ジムの規模とか関係するんかなって。でも、仕方ないことなんかなって」

──これは地方在住の選手が、抱える問題かと思います。どうしても首都圏の選手の方が首都圏で戦うチャンスは多い。しかもコロナ禍でしたし。移動のリスク軽減という大義名分もありましたし。それでも他で戦うということではなく、絶対修斗だったわけですよね。

「そうですね、修斗ですね。アマ修からやってきて、プロでも修斗でやってきたので他の団体で戦うことは考えなかったです」

──押忍。では猿丸選手が黒澤選手を破って暫定王者となった時点で、新井丈選手のことを意識していましたか。

「インフィニティの時は全く思わなかったです。ただ新宿FACEで新井選手が大竹(陽)選手と試合をした時に、一緒の大会に出ていて(※2019年10月)。意識はしていなかったですけど、あそこでKO勝ちしてからですよね、連勝街道に乗ったのは。尊敬しているし、上から目線で見るわけじゃないですけど、あの試合から上手いこと勝ちパターンにハマったんかなって思います。

ただ勝つだけでなく、KOか一本を取れると選手は一気に伸びることがあるし。あそこから一気に行きましたね。まさかの連勝を重ねて、今ではチャンピオンっスよね(笑)」

──まさに「まさか」と?

「まさかですね」

──最初は新井選手には申し訳ないですが、負けた方の選手に『何をやっているんだ』という感じでみていました。それが連勝を続けると、説得力が出てきます。と同時に、それでも修斗っぽくはない試合スタイルで。

「分かります。タイトルマッチでも(※2022年9月)、修斗の戦い方をするのは猿丸選手でスカ勝ちすると思っていました」

──さらには今年の3月にはフライ級で関口祐冬選手に圧勝ちをしました。言うと、関口選手を怖がらせた。ここはストロー級ファイターとして脅威ではないですか。

「凄いな──だけですね。新井選手と戦うなら、誰もが寝技で抑えつけたら勝てると思っているはずです。でも、戦った本人にしか分からない圧力があることは、試合を見ているだけで分かります。前に出る強さを感じて、皆が引いてしまう。で、逃げのテイクダウン狙いになり、離れてパンチを被弾。KOされてしまう。そういう試合が続いているので、戦った人間にしか理解できない強さがあるのは分かります。

圧倒的な強さではない。でも戦った者にしか分からない強さが、あの選手にはあります。それが新井選手の魅力やと思っています」

──そのように想えるのも、新井選手が結果を残し続けてきたからですよね。これが3連勝ぐらいの時点だと、抑えて勝てると過信していたかもしれないです。

「確かにそうですよね。だから、今の方が新井選手のことが分かりますよね。それに見ている人も、今の新井選手と戦う方が面白い」

──一番気を付けないといけないところは?

「前に出る圧力と当たれば倒せる破壊力のあるパンチです」

──あの戦い方は信じるモノがあるからできるんではないかと。

「ハイ。ファイトスタイルは以前と全く変わっていないので。変えないで貫けるのは凄いです」

──大沢ケンジさんの声、あれも対戦相手にプレッシャーを与えているような。

「アハハハ。そうっスねぇ。前に出て、反応しないといけなくなった相手を削っていますね。そういうチームとしての戦い方、信頼関係が成り立っているからあのセコンドワークができて、その言葉を信じているから新井選手は前に出ることができる。そこが気持ちの強さッスよね」

──では子供の頃から修斗をやってきた安芸選手の対抗手段は?

「う~ん、自分が楽しめばお客さんも楽しんでくれると思います。打ち合いだけが、心を動かせるとは限らないので。今の新井選手に勝つことが、皆の心を動かすことになる。だからどういう勝ち方であれ、自分は後楽園に総合をしにいくだけです」

<この項、続く>


The post 【Shooto2023#05】新井丈に挑戦、安芸柊斗 in 徳島─01─「自分は後楽園に総合をしにいくだけです」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA DEEP MMA MMAPLANET o ONE Shooto Shooto2023#05 VTJ ブログ ヤックル真吾 内藤頌貴 安芸柊斗 山内渉 新井丈 竹中大地 藤井伸樹 藤野恵実 関口祐冬

【Shooto2023#05】7年4カ月振りの竹中大地が藤井伸樹と。安芸、CHAN-龍、里見=阿波シューター揃い踏み

【写真】大会が引き締まるカードが、ここにきて発表された!! (C)MMAPLANET

4日(火)、サステインより23日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05に竹中大地が出場し、藤井伸樹と対戦することが発表された。

同大会は5月大会の会場で修斗世界ストロー級選手権試合=チャンピオン新井丈✖チャレンジャー安芸柊斗、インフィニティリーグ女子ストロー級で修斗初陣となる藤野恵実✖エンゼル☆志穂──など5試合がカード第一弾として明らかとなっていた。

続いて6月23日に山内渉✖ヤックル真吾、関口祐冬✖内藤頌貴のフライ級生き残り合戦と、加藤ケンジ✖スソンのバンタム級、ライト級では格闘DREMAERS出身オーディンの修斗初陣=結城大樹戦と濃密なカード第2弾に、最終カードは元チャンプの凱旋となった。


元環太平洋バンタム級王者の竹中にとってプロ修斗出場は2016年3月以来7年4カ月ぶりとなる。また修斗系イベントでは大阪でのVTJに2017年6月以来、その後は、ONEと契約しアジアを舞台に戦ってきた。

実質1階級上のONEバンタム級ではタイトルコンテンダーのキム・デフォンとレアンドロ・イッサからフィニッシュ勝利を奪うも、マーク・アベラルド戦は優勢に試合を進めながら唇のカットによりドクターストップで敗れ、接戦のユーサップ・サーデュラエフ、フライ級に階級を落とし日本=Road to ONEで戦った和田竜光には共にスプリットで星を落としている。

結果、ONE系の大会では3勝3敗と潜在能力の高さがリザルトに反映できなかった竹中が、心機一転──古巣に戻り、どのような再スタートを切るのか。対戦相手はかつて自身が巻いていたベルトの現在の持ち主である藤井だ。

藤井は石井逸人、齋藤翼、加藤ケンジ、後藤丈治ら修斗バンタム級の現有勢力に勝利しており、この一戦は竹中にとって掴みにくい現在のポジションが明らかとなる戦いといえる。

また本日のプレスリリースではストロー級でパラエストラ千葉の高校生シューター根井博登が、里見拓磨と対戦することも発表されている。

DEEP、パンクラス、修斗と若い力を輩出し続ける鶴屋浩一門。対して里見は徳島のMMA Zジム所属だ。タイトルチャレンジャーの安芸、インフィニティリーグ2023フェザー級出場のCHAN-龍と徳島から3選手が揃い踏み──「ヤットサーヤットサー」が後楽園にこだまするか、要注目だ。

The post 【Shooto2023#05】7年4カ月振りの竹中大地が藤井伸樹と。安芸、CHAN-龍、里見=阿波シューター揃い踏み first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Gladiator MMA MMAPLANET NavE o RIZIN Road to UFC Shooto UFC ヤックル真吾 久保健太 伊藤裕樹 修斗 宇田悠斗 安谷屋智弘 宮城友一 関口祐冬 駒杵嵩大

【The Shooto Okinawa#08】ヤックル真吾戦とグラジ蒙古襲来、宮地友一「MMAを続ける理由って──」

【写真】空気がカジュマルに囲まれているようになる、宮城インタビューです(C)MMAPLANET

16日(日)、沖縄市のミュージックタウン音市場で開催されるTHE SHOOTO OKINAWA#08でヤックル真吾と対戦する宮城友一。

1月のGLADIATORでの勝利から、沖縄での修斗公式戦へ。かつてタイトルを賭けて戦うこともあったかもしれないヤックルと対戦と、グラジに上がるアジア勢の脅威について宮城が話を訊いた。

シビアな話題も、試合に向けての意気込みも、全て南国の暖かい風に包まれているような空気感を醸し出す宮城は、シビアな状況を前にMMAを続ける原点と根本論を話した。


――16日、来週の日曜日にヤックル真吾選手との試合が迫ってきました(※取材は8日に行われた)。今、どのような状態ですか。

「練習は去年の終わりぐらいから、できる時間も増えてきて。それを今年に入ってからも継続できているので、以前よりも練習ができているという感覚を持って試合に臨めています。そういう意味では良い感じで、試合の1週間前まで来たかなと思います」

──以前よりできているというのは、いつ頃までと比較しての話なのでしょうか」

「去年の10月ぐらいに、もっとやらないといけないと思うようになり……。自分もジムがあって指導があるのですが、そのボリュームを抑えながら練習の頻度を増やしてきました。実際のところ、ここ何年かは『これぐらいで良いだろう』という感覚でやっている節がありました。それが、もっとやらないと当たり前に強くならないよなっていう想いになりました。ここ3、4年で一番練習していると思います」

──四十にして、そうなったと。

「慌てているんです(苦笑)」

──今回の試合に向けて対人練習など追い込みは終わった時期でしょうか。

「今日もパラエストラ沖縄のグラップリングに行き、スパーリング形式のモノはここで終わりです」

──実はZOOMで宮城選手と対面し、『老けたな。いや、疲れているのか』と思ったので聞かせていただきました。いや、疲れているのですね(笑)。

「疲れていますが、老けもしました(笑)。でも練習後の疲れは、よく顔に出るみたいです。『ゲッソリしている』と指摘されます。全然、元気なんですけどね(笑)」

──まぁ、ここから疲れを抜く状態でしょうし。ところで1月にGLADIATORで久保健太選手に一本勝ちし、タイトル戦線へ再度浮上かというタイミングで沖縄での修斗公式戦。やはり沖縄での試合は宮城選手にとって、特別なのですか。

「実は1月の試合、あの時の感覚が良くなくて。なんか変な感じがして、これは良くない方に行く感覚だと思いました。勝利することは大切で、勝てたことは良かったのですが、あの感覚には嫌な感じがあって。それを砂辺(光久)さんとも話して。砂辺さんは、僕に対しては慎重な面がある人ですし、一度沖縄で。地元で移動とかない状況で、試合をしようかということになったんです」

──そこでヤックル選手ですが、グラジのライトフライ級戦線ですれ違った感があり、本来は5年ぐらい前に戦っていたかもしれない相手です。

「ホントにその5年とか前に僕自身、『戦いたい』と口にしていたはずです。あの時、ヤックル選手が暫らく格闘技から離れるということだったので、『ああ、もうできないんだな』と思った記憶があります。だから、単純にここで戦えることは良かったです。

戦いそうだった選手、やるという話が出ても実現しなかった人のことは、何か頭に残ってしまっているので。このタイミングでヤックル選手と試合ができるのは、何か良いなって感じがします」

─とはいえ、負けられない相手です。過去10戦、宮城選手は5勝5敗。負けた相手が伊藤裕樹選手、駒杵嵩大選手、関口祐冬選手、宇田悠斗選手、そしてNavE選手です。対して5勝のうちスタイル的に成長の証となった西浦大地選手との試合以外で、上に行くために落とせないという相手からの勝利は安谷屋智弘選手との沖縄対決のみでした。そういう意味でヤックル戦は修斗とグラジの両フライ級戦線で上にいくためにも落とせないかと。

「もちろん、負けられないです。負けたら終わりだと、本気で思っています。勝たなきゃいけない相手にしか勝てていない──それは自分でも気にしていました。そこに自分の壁を感じていて。ここでヤックル選手に負けてしまったら、本当に終わりです。だから勝ち方として一本やKOでないといけないとも思っていなくて。とにかく勝たないといけない試合です。勝たないと先に進めないし、負けると先に進む権利を失う試合だと考えています」

──そう考えると、せっかくの地元での試合なのに固くなってしまわないですか。

「アハハハハ。まあ、自分の心をコントロールすることは難しいです。自分は特にそれが苦手で、相手を凄く大きく見てしまうことがあります。でも、負けたらお終いだという気持ちを持ってしまっているモノなので……。

ただ少しでもポジティブなことを言ってもらえると、『あぁ、そうなんだ』って気分が変わっちゃうんです(笑)。沖縄での試合は、コンディション的には結構違いますし。最近、それは感じることが多いです。

僕、凄く鈍感なんで。体重が落ちにくくなっているとか、パフォーマンス面でもスピードが落ちてきているとか感じきれなくて(苦笑)。減量も別にいつも通りと思ってきたのですが、ふと振り返ると前より大分きつくなっているなぁって気付いたことがあって。だから飛行機の移動がない沖縄での試合は、体調を整えることに関しては凄く楽ですね」

──宮城選手と話していると、マングローブの森にいるような気分になりますね。あるいはカジュマルに囲まれているような。仕事部屋が南国になってきます(笑)。何が『ふと振り返ると前より大分きつくなっているなぁ』ですか(笑)。

「アハハハハ。そうッスね。試合もずっとやってきたから、そこの変化も気づきにくいというのがあるかもしれないです」

──いや、ずっとやってきているから普通は気付くのではないですか(笑)。

「あぁ……そうかもしれないですね。回りの若い子とか、凄く落ちるんですよね(苦笑)」

──なるほどです。修斗での試合を前にしてですが、グラジエイターがフィリピンや韓国、そしてモンゴル勢と国際戦路線を進むなか、フライ級のベルトがモンゴルのニャムジャルガルの手に渡りました。あの試合を見て、正直、どのように感じましたか。

「う~ん、どう受け取ったらよいのだろうっていう気持ちになりました……。強い選手が来た、強い選手とやりたいという気持ちは勿論あります。試合時間が凄く短かったので、分からないこともたくさんあるけれど、僕で大丈夫なのかな。僕でいけるのかなというのは自分で戦うことを想定すると当然、考えてしまいます。

強い人とやるために現役を続けているわけで、戦いたくないとかって思うわけでは当然ないです。だって、ソレはなんで現役を続けているのかっていう話になるじゃないですか。自分を強くしたいし、強い人と戦いたい。結局、MMAを続ける理由ってそれしかないので。ただ、正直なところを言えば、もう少し長く戦っているところを見てみたかったです」

──実はインタビュー掲載よりも早く正式発表があるかもしれないのですが、ニャムジャルガルはRoad to UFCのワンマッチへの出場が決まり、グラジのベルトを返上するそうです。

「そうなんですか……」

──ただし、モンゴルには他のフライ級選手も控えているようです。

「アハハハハハ。そうですか……いや、複雑です。今、自分がどういう気持ちでいるかの分かっていないです。ただ韓国人選手にしてもモンゴル人選手にしても、日本に呼んでくれることは有難いです。だから、強くなりたい。強い人と戦いたいという気持ちがあるなかで、強い人を連れてきてくれたことはシンプルに有難いなって思います」

──韓国、モンゴルに勝てば修斗王座も狙える力ついた証明になるとがあると思えますか。

「ハイ。その通りです。僕は修斗とグラジエイター、RIZINと試合をさせてもらっていて……恵まれていると思っています。でも、もっとデキるという気持ちがあって……。年齢のことを指摘されることも多くなっていますが、僕はさっきも言ったように凄く鈍感で。きっとスピードは遅くなっていて、パワーも落ちているんだろうと思うけど、好都合で自分では気づいていないし(笑)。

僕は強くなっていると思うし、もっと強くなれると思っているんですよ。だからもっと練習をしたい。もっと頑張れば、もっとできる。だから、もっと練習したい。もっと砂辺さんや松根(良太)さんに習いたい。そうすればもっと強くなれると、希望を持ってやっています。

凄く恵まれていますが、満足は全然していないです。もっと行ける、もっと上を目指せるという気持ちで今もやっています。ハイ」

──では、その気持ちをさらに強固にするためにも、最後にヤックル戦への意気込みを改めてお願いします。

「絶対に勝たないといけない試合だし、負けたら終わりという気持ちを持っているので。背水の陣で戦いますが、固くならず自分が持っているモノをしっかりと出したい。自分はもっとMMAができるはずなのでそこを発揮したいです」

The post 【The Shooto Okinawa#08】ヤックル真吾戦とグラジ蒙古襲来、宮地友一「MMAを続ける理由って──」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
o SASUKE 修斗 安芸柊斗 新井丈 関口祐冬 飯田健夫

【修斗】SASUKEがスピニングバックエルボーで飯田健夫にTKO勝利 試合後にRoad to UFC再挑戦を表明

80: 実況厳禁@名無しの格闘家 2023/03/19(日) 20:33:10.77 ID:Bn7LTMafa
バック肘!


続きを読む
カテゴリー
MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2023#02 キック 新井丈 関口祐冬

【Shooto2023#02】ストロー級王者の新井がフルマークで関口を下してフライ級攻略。次は安芸と防衛戦?

【写真】気持ちでも押し切った新井。次の試合へのドラマづくりまで含めて100点だ(C)MMAPLANET

<フライ級/5分3R>
新井丈(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
関口祐冬(日本)

両者が向かい合うと、やはり体格差が目立つ。試合開始のホーンが鳴ると、関口は体勢を低くして右前蹴り、さらに右ローを繰り出した。新井と頭の位置を合わせている関口に対し、新井は右ローを繰り出した。その足をキャッチしに行った関口だが、新井を倒すことはできず、すぐに立ち上がる。距離を詰めてくる新井、関口はサークリングしながら右バックスピンキックを見せた。

新井がガードを固め、ジャブから距離を詰めていく。関口はスイッチしながらサークリングし、左ジャブで距離を取る。新井との距離が詰まると、関口のサークリングの足が速くなった。と、ここで一瞬止まった関口の右ストレートが新井の顔面を捉える。関口が左フックを当てて、ニータップで飛び込むも、新井を倒すことはできず。新井のパンチをもらった関口は組みつきケージに押し込んだが、新井が離れた。

新井がリズムに乗り、パンチを当てる。関口のシングルレッグを切った新井は、スイッチしながらパンチを振り、関口にケージを背負わせた。関口も距離を保ちつつ、左右のパンチを返す。一気に距離を詰めた新井の左フックが、関口のアゴを捉えた。関口は一度シングルレッグをスプロールされるも、ケージを背負ってからのダブルレッグで新井に尻もちを着かせる。立ち上がる新井を押し込んだまま初回を終えた。

2R、新井が飛び出した。距離を詰めて左ローでけん制し、ワンツーを繰り出す。そのパンチをかいくぐり、組みつく関口だが倒せずに離れる。プレッシャーをかけてくる新井の顔面に、関口の左ジャブが当たる。新井は関口のダブルレッグをスプロールした。関口も新井の右ボディ→左フックのコンビネーションをかわすも、組みつくことができない。新井の右フックがヒットし、関口のペースが落ちる。

サウスポーからの左を伸ばす関口、オーソドックスに戻して左ジャブを当てるも新井を止めることができない。新井の左腕を掴んで右掌底を繰り出した関口。しかし新井が一旦離れてから再びパンチで攻め込む。関口は幾度となくテイクダウンを狙うも、グラウンドに持ち込むことはできず。新井も左ジャブを伸ばし、サークリングする関口を追う。

互いに左ジャブを当てながら、大きなフックを振るう。新井の右ストレートがクリーンヒット、さらにパンチをもらった関口には鼻から出血が見られる。テイクダウンを防がれた関口は掌底を突き刺しながら、新井を挑発。残り10秒で新井の懐に飛び込んだが、組みつくことはできなかった。

最終回、新井の左ジャブが連続でヒットする。下がる関口にケージを背負わせると、右ボディを放った。さらに右ローを当てると、関口がマットに手を着いてしまう。頭を振りながら距離を詰める新井に対し、関口はサウスポーから左を当てる。新井の左ボディを食らった関口は、ダブルレッグで組みつくも倒せず。しかし一度離れた関口は、再度チャレンジしてニータップで遂にテイクダウンを奪った。

新井に背中を着かせた関口は、ハーフガードの新井を抑え込む。新井はケージ際へ。関口の頭をケージに向ける。左腕を枕にして抑え込む関口に対し、新井はケージキックで距離を作ろうと試みるが、関口がガッチリと固めた。新井はケージキックを狙いながら関口の腰を押すも、距離を作ることができない。しかし下からボディロックでクラッチし、エビでリバーサルに成功した。

新井は立ち上がり、スタンドでパンチを連打していく。関口のシングルレッグをスプロールし、なおも組んで来る関口を払いのけた新井が反撃を許さず試合を終えた。

裁定はジャッジ3者とも新井にフルマークをつけた。ストロー級王者の新井がフライ級攻略に成功した形となった。ランキング1位の関口を下した新井は、「あっぶねぇ。ちっちゃくても気持ちで戦えば勝てるチャンスがあるよ、っていうのを見せられましたよね。関口君、強いわ。修行あるのみですね。この試合で俺は、フライとストローを統一するつもりだったけど、ベルトは賭けられなかったけど、みんなが証人ですよね。俺がストロー級とフライ級の代表ですわ。安芸君はどうしたの? せっかく勝って俺に喧嘩を売るチャンスなのに」と、前の試合で勝利した安芸を煽り始める。
安芸もケージインし、「ファイターとして尊敬しているし、逆指名してもらって試合できるなら嬉しいです。最高の試合をしましょう」と応えた。


The post 【Shooto2023#02】ストロー級王者の新井がフルマークで関口を下してフライ級攻略。次は安芸と防衛戦? first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC SASUKE Shooto Shooto2023#02 UAEW UFC   スソン チャンネル マックス・ザ・ボディ 修斗 吉野光 安芸柊斗 山本健斗デリカット 新井丈 新井拓巳 浜松ヤマト 海外 澤田龍人 竹原魁晟 菅原和政 論田愛空隆 野瀬翔平 関口祐冬 飯田健夫

【Shooto2023#02】飯田健夫の挑戦を受ける、RTU後のSASUKE。「残酷でも行動で示していくしかない」

【写真】この日から繋がり、次に繋がる一戦がいよいよ明日に迫ってきた(C)MMAPLANET

明日19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるSHOOTO2023#02。同大会のメインで修斗世界フェザー級王者SASUKEが、ランク1位の飯田健夫の挑戦を受ける。

昨年6月にRoad to UFC1回戦で敗北を喫し、トーナメント後のUFCとの契約という路が断たれた。それでも10月の準決勝大会でワンマッチで出場し、再起戦で勝利を手にした。今もUFCへの想いは変わらない。そのためにSASUKEはどのようなキャリアの積み方を考え、そして修斗の防衛戦に臨むのか。崖っぷちが続く、SASUKEに話を訊いた。


――試合まで1週間を切りました(※取材は14日に行われた)。今、どのような調子でしょうか。

「いつもと変わらず、試合前という感じです。全然悪くなくて、むしろ良いぐらいです」

──Road to UFCに挑戦した時点で、修斗の防衛戦はない方が良かった。ここに向けて、色々と乗り越えないといけないことがあったかと思います。

「Road to UFCで負けちゃっていますからね。10月にワンマッチのチャンスを貰えたけど、それがどう次につながるか分からない。あの時に進路を考えて、試合間隔が空くことが一番嫌でした。一昨年、試合がしたくてもできない状態が続いてモヤモヤしていたので。もうあんな風になはなりたくなかったです。なので防衛戦はベルトが掛かった大切な試合ですけど、僕の心境としては試合ができるならどこででも戦うというモノでした。そこで修斗からオファーがあり、すぐに戦うと返事しました」

──Road to UFCフェザー級の決勝に日本人がいなかった。我々にとっても信じられない展開でした。あそこで勝ち上がることができなった時、SASUKE選手的には今後のキャリアについてどのように考えていましたか。

「完膚なきまでにやられたので、そりゃあ凹みました。でも、全部失って再スタートするしかない。UFCはメチャクチャ遠のいた。あの負け方では……正直、無理だと思ったこともありました。それから何の巡りあわせか、10月にアブダビで試合ができた。内容は良くなかったけど、勝利という結果は一つのクレジットになって。首の皮一枚残すことができたのかと考えています」

──UFCと交渉した前田桂さんが勝利者インタビューの通訳をしながら号泣していました。

「桂さんは本当に僕と野瀬(翔平)君のために、色々とやってくれました。ご家族があるのに正直、僕らのために仕事を犠牲にしてアブダビにまで来てくれて。感謝の気持ちしかないです。桂さんには『全部賭けています。今まで以上に賭けています』っていう話を現地でさせてもらって……負けると本当に終わるという僕の気持ちが伝わっていたのだと思います。だから、ああいう感じになったんでしょうね」

──にしても、通訳があれだけ泣きだすと周囲はもうビックリでしかないですよ」

「アハハハハハハ」

──あの1勝でUFCをまだ目指せる。MMAを続けることができるという気持ちになれましたか。

「そうですね、まぁ……MMAを続けることはできるんですよ。日本でやれば、できる。ただUFCを目指すなら、あそこで負けていたら本当に終わりだったと思います。なので、まだギリギリ、崖っぷちの状態です」

──では10月以降、UFCを目指すキャリアの積み方はどのように考えていましたか。

「今年もRoad to UFCがあるので、それを狙うのか。それか、どこでも良いから試合を重ねて連勝記録を創ってUFCにアプローチするということを考えていました。その中で修斗はタイトル戦で、どっちにも当てはまる。連勝記録の1つにできるし、日本のチャンピオンという肩書を持ち続けることができる」

──では試合を多く戦い、連勝記録を創る場に関してどういう風にSASUKE陣営では考えていたのでしょうか。

「そこ、難しいですよね。修斗もどんどん新しい選手が育ったり、入ってくれば試合を継続して戦うことができるけど、一昨年がそういう状況じゃなかった。正直、修斗だけで戦っていたら、自分が納得できるペースで試合ができる保障はない。だから、やりたいという想いはあってもどうしようもないですよね」

──国内では人知れずでも、実はUFCが近いプロモーションも海外にはあります。と同時RIZINはフェザー級が盛り上がっています、そこで実力誇示をする。そういう選択があったかと思います。

「ハイ。特に海外はありました。吉野光選手のUAEWの試合も前回、視ていましたし。あと豪州のEternal MMAとか、勝てばUFCと契約があるところは──むしろ、そっちで戦いたいという気でいました。自分のなかでは海外でやりたいという想いは強いです」

──そういうなかで修斗の防衛戦になったということですね。

「さっきも言ったようにこの先が不透明なのか一番嫌で、オファーがあったらすぐ戦う気持ちでした。試合を受けるメリットを考えているわけでなく、一つの試合。勝てば白星が増える。連勝記録の1つになる。防衛戦って負けたらベルトを失うから、基本リスキーなモノです。

だから、ここで勝って次に繋がるとかをモチベーションにするわけでもないですし。試合ができない期間が辛かった。オファーがあれば有難いからやる。そういうことです」

──では5月の終わりのRoad to UFCは頭にありますか。

「あります。でも、先のことを考え過ぎていると足下をすくわれてしまうので。目の前のことをクリアして、次を考えます」

──飯田選手とはアマ、新人王Tと2試合戦っています。そこに何か特別な想いは?

「特にないですね。ストーリー創りには因縁が必要だというのも分かりますが、彼との間に因縁はない。因縁があるとすれば、昔の弱い自分に対してです。これに打ち克つための一つの試練だと思います」

──飯田選手が修斗で勝ち続けていることは、注視していましたか。

「いえ、正直余り見ていなかったです。別に飯田選手を軽視していたのではなくて、自分のことに必死になっていたので。だから直近の試合も全然見ていなかったです」

──では、試合が決まってからチェックするという感じだったのですか。

「それが最近の試合はなくて(苦笑)。論田愛空隆戦、山本健斗デリカット戦……3連勝しているんですよね(※実際は4連勝)。でも全然試合はチェックできていないです。まぁ自分は相手の映像を見過ぎると、対策に寄ってしまうので。自分から仕掛けて勝つ。映像はトレーナーとかセコンドをチェックして、そこで指示された練習を徹底してやってきました」

──Road to UFCを経験したことで、MMAファイターとして成長した部分はあると思いますか。

「気持ちですね。絶対に負けないという。アブダビの試合がそうでした。恰好悪くても、自分からいく。気持ちは絶対に折れないぞと。格闘技は最後は気持ちです。ただ今回は日本での試合なので、応援をしてくれる人たちの存在はポジティブになります。格好悪い姿を目の前で見せられないので。折れないで5分✖5R戦い続けようと思います」

──練習仲間が同じように努力し、どれだけ志を持っていても結果がついてこない場面も見てきたと思います。その姿を見てなお、UFCへの想いは揺るぎないですか。

「練習仲間の敗北を見るのは心が苦しいし、辛くて。MMAって残酷だなって改めて思います。でも、行きたいと願わない人間にはチャンスは訪れない。どれだけ残酷でも前を向いて、自分の行動で示していくしかない。一喜一憂していると、やっていけないです」

──押忍。では、最後にこの試合に向けての意気込みをお願いします。

「思っている以上にタフファイトになるかもしれないです。でも、自分はスタミナでも気落ちでも負けないので。飯田選手はここをゴールにやっているのかもしれないけど、僕はこの先を見て行こうと思っています。なので、絶対に負けないと言っておきます」 


■視聴方法(予定)
3月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2023#02対戦カード

<修斗世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] SASUKE(日本)
[挑戦者] 飯田健夫(日本)

<フライ級/5分3R>
関口祐冬(日本)
新井丈(日本)

<ストロー級/5分3R>
安芸柊斗(日本)
澤田龍人(日本)

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ(日本)
菅原和政(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
竹原魁晟(日本)
上原平(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
浜松ヤマト(日本)
CHAN-龍(日本)

<バンタム級/5分2R>
野瀬翔平(日本)
新井拓巳(日本)

<バンタム級/5分2R>
榎本明(日本)
スソン(日本)

The post 【Shooto2023#02】飯田健夫の挑戦を受ける、RTU後のSASUKE。「残酷でも行動で示していくしかない」 first appeared on MMAPLANET.