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Interview J-CAGE News  Shooto2021#02 ブログ 一條貴洋 前田吉朗 大塚隆史 岡田遼 平良達郎 後藤丈治 野尻定由 魚井フルスイング

【Shooto2021#02】岡田遼✖大塚隆史、世界戦決定。「金網で見るMMA、岡田×大塚が1番面白い」(岡田)

【写真】今や伝統の環太平洋、漆黒の暫定王座ベルトではなく銀色に輝く正規王座のベルトを持つ岡田(C)MMAPLANET

13日(土)、サステインより3月20日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#02の対戦カードが発表された。

今回明らかとなったのは──メインは修斗世界バンタム級チャンピオン岡田遼に、大塚隆史が挑む一戦。セミではフライ級世界ランカー対決=平良達郎✖前田吉朗、魚井フルスイング✖後藤丈治のKO必至対戦やインフィティリーグ2020から野尻定由✖一條貴洋など5試合だ。


昨年5月に暫定世界王座決定戦で倉本一真を破り、佐藤将光の返上を経て正規王者となった岡田。世界の端っこで修斗愛を叫び続けてきた岡田に対し、大塚はDEEP、DREAM、RIZINと日本のフェザー級&バンタム級トップ戦線で戦い続けてきた。そして昨年11月にプロ修斗初陣で安藤達也をカーフで破り、僅か2戦目で頂点に挑む。

「強い相手と戦いたいだけで、修斗のベルトには興味がない」とまで言い切る大塚に対し、修斗の世界王者になることにわき目を振らず生き、さらに広い視野を持つようになった岡田は自身の存在証明となる初防衛戦だ。

また扇久保博正の返上により、福田龍彌が暫定から正規王者となったフライ級戦線で今や最注目の平良がベテラン前田と対戦する。前田は福田との昨年7月に暫定王座決定戦に敗れており、まさに平良に挑戦権を与えるための査定試合という趣のあるマッチアップだ。平良の充実&成長ぶりは目を見張るものがある一方で、古くは佐藤ルミナ✖宇野薫、マモル✖大石真丈、直近では石原夜叉坊✖祖根寿麻と、プロモーションサイドの肩入れとその後の流れが透けて見えるカードを組むと──思惑が外れるのも修斗の伝統だ。

この忌まわしいジンクスと前田を打ち破る力を平良が有しているのか、注目のマッチアップといえる。

なお今回の世界バンタム級王座防衛戦に関して、チャンピオン岡田にコメントを求めたところ──以下のような発言が訊かれた。

岡田遼
「大会開催日近隣で他にも格闘技大会が開催されるようですが、金網でみるMMA──岡田遼×大塚隆史のカードが1番面白いと思います。僕はテレビで取り上げられる有名なレストランのサイドオーダーになるより、味が分かる人が食べに来てくれる店のメインディッシュでいたい。MMAが分かる人の前で、最高の試合を見せます。

それと2月21日に鶴屋怜がDEEPでMMAデビュー戦を戦います。練習でプロをボコっている怜には、しっかりと勝ってもらって──『鶴屋家には僕より10倍強い、お兄ちゃんがいる』と言ってほしいです」

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J-CAGE Report Shooto2021#01 ブログ 小野島恒太 野尻定由

【Shooto2021#01】ダメージ優先? それでも終盤のスクランブルで優れるのか。小野島が野尻とドロー

【写真】残り10秒、ダブルレッグからスラム気味のテイクダウンをしっかりと奪った小野島だが、三者三様のドローに(C)MMAPLANET

<インフィニティリーグ2020バンタム級(65.8キロ契約)/5分2R>
小野島恒太(日本)
Def.1-1:20-18.19-19.18-20
野尻定由(日本)

サウスポーの野尻、1年以上のコロナ・ブランクの間に随分と体が出来上がっている。左ロー、右ミドルを見せた野尻に対し、小野島は右オーバーハンドから前に出る。

圧力の掛け合い、外し合いのなかで野尻は右ミドルをキャッチされ、右フックを被弾する。そのままケージに詰めた小野島は、体を入れ替えられヒザをボディにもらう。

右を当てながら距離を取りなおした野尻が左ミドル、右ローを蹴る。右フックで前に出た小野島は頭から突っ込むようにケージ際でクリンチへ。レベルチェンジからダブルレッグ、シングルに移行した小野島はダブルに移行し、肩で押しこみ尻もちをつかせる。

スクランブルでバックに回った小野島は前方への崩し、アンフックで右フックを連打する。スイッチをも潰して、トップを取り切った小野島が組みと同時にパンチを入れる。最後に立ち上がって胸を合わせた野尻はヒザを見せたが、初回は小野島がすべきことをした5分となった。

2R、右カーフの野尻、小野島は右オーバーハンドからクリンチへ。体を入れ替えた野尻は、押し返されると離れて左の蹴りを放つ。左の蹴り、右オーバーハンドを当て左右のフックを放った野尻が首相撲かヒザへ。

小野島はケージに押し込んで、尻もちをつかせると右足を腿の上に、置いて野尻を立たせない。バックに回られると、前転からスクランブルに持ち込んだ野尻が蹴りか、ボディを連打する。さらにヒザ&ヒジを見せた野尻が、ダーティボクシング、小野島も組んでヒザを入れる。

ケージ際のクリンチから離れた野尻の打撃にも、小野島が左右のフックで前に出て右を打ち込む。

直後に組んでバックに回った小野島がワンフックでRNCへ。胸を合わせた野尻だったが、シングルレッグで尻もちをつかされギロチン。頭を抜いた小野島は、ダブルで大きく抱えてテイクダウンを決める。サイドバックから、正面回った小野島が再び野尻に尻もつかせタイムアップに。

しっかりとやるべきことをやり、打撃でも下がることがなかった小野島がまず20-18で1票獲得も、続くジャッジは18-20で野尻、3人目は19-19でドローに。

野尻の打と、小野島の組みのコントロール。後者にダメージがあれば、終盤にスクランブルを制することはできただろうか。

打撃を放った数、あるいは当てた数は、決してダメージとイコールではないが、今のMMAでは打撃を使うことがアドバンテージであることを組み中心の選手は承知の上で戦うしかないのかもしれない……。

野尻がドローという結果を得られたのは、倒されたままでなかったこと。ただし、しっかりとリーグ戦制覇を勝ち上がるには、勝利が必要。そのためには倒されないこともそうだが、倒された直後の対応力を身につける必要がある。


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J-CAGE News Shooto2021#01 よしずみ ブログ 加藤ケンジ 小野島恒太 石井逸人 藤井伸樹 西川大和 野尻定由

【Shooto2021#01】1月31日、ニューピアで北から西川大和、南から野尻定由出場。千尋の谷ファイト

【写真】西川大和、野尻定由──崖から突き落とされないで頂きを目指すことができるか (C)MMAPLANET

28日(月)、Sustainより来年1月31日(日)に東京都港区のニューピア・ホールにて2021年初イベントを開催、ラインアップが数試合発表された。

終わりの見えない新型コロナウィルス感染状況において、同一会場入れ替え制が定着しつつあるなか、修斗の2021年スタートも昼夜2部制となった。


コロナ禍の修斗公式戦はタイトル戦以外は当日計量で1階級上のクラスで戦うことが通例化されているが、今大会よりプレスリリースでは1階級重いクラス名を用いず、1階級上階級のリミットに等しい契約体重戦としてアナウンスされている。

またインフィニティリーグにおいてはバンタム級(65.8キロ)、つまり北米ユニファイドでのフェザー級いう表記の仕方と採られている。

そんななか今回明らかとなったのは6試合。65.8キロでバンタム級の藤井伸樹と加藤ケンジが対戦する。ジャパニーズゾンビこと藤井伸樹は、9月に後藤丈治との激闘を制したが、ここで1年2カ月振りの修斗凱旋──2020年はRIZINで1勝1敗だった加藤を迎え撃つこととなった。

また2020年は修斗で3連勝したスーパー18歳の西川大和が、なんと76.5キロとほぼほぼウェルター級でマックス・ザ・ボディと戦う。修斗に関係するところではマックス・ザ・ボディはグラチャンで飯田建夫に敗れ、グラジエイターでウエタ・ユウに勝利している。修斗公式戦では9月の渋谷O-East大会で大尊伸光にKO負けしているが、一発の強さとフィジカルは西川が経験したことがない相手ともいえる。

とはいえ、北海道時代は無差別級のような状況でも戦ってきた西川だけに、全局面で相手の弱点をつくファイトができるようなら──この試合を経て、ライト級でランカーとの対戦も見えてくる一戦となりそうだ。

さらにここもコロナの影響でリーグ戦の消化が年を跨ぐようになったインフィニティリーグ2020では、現在勝ち点トップのよしずみ✖石井逸人、小野島恒太✖野尻定由の2試合が組まれている。

野尻は昨年のバンタム級新人王で、インフィニティリーグに抜擢されていたが、九州組ということでなかなか試合が組まれなかった。結果、1年1カ月のブランクが空き──環太平洋王座挑戦経験があり、藤井と対戦する加藤に勝利しているベテランと対戦することとなった。

若い才能を崖から突き落とすマッチメイクも、もはや修斗の伝統だ。救いの論理のない、無慈悲な生き残り合戦──若い力も、ベテランも勝つしかない。

この他、70.3キロで木下タケアキ✖大瀬良康平、女子54キロ契約で野尻の同門=宝珠山桃花✖柳仙香の対戦が決まっているが、昼夜どちらの大会に振り分けられるかはこれからの発表となる。

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