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【Road to ONE05】青木真也の相手は、キャプテン☆アフリカ。河名マスト、山本聖悟、須藤拓真らも出場

【写真】ついに正式発表。青木✖アフリカ。てか、遅すぎるでしょ(C)MMAPLANET

1日(金)、ONE JAPANより5日(火)に東京都渋谷区のTSUTAYA O –Eastで開催されるRoad to ONE05「Sexyama Edition」における青木真也のグラップリングマッチの対戦相手及び、その他のカードが発表された。

青木の1年1カ月振りの国内の実戦=組技戦の相手は、修斗環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカに決まった。その他のカードもYoung Guns 2021年秋バージョンといえる興味深いメンバーが揃っている。


まずオープニングでは7月のMMAデビュー戦ではカットによるTKO負けを喫した河名マストが、新関猛起戦でMMA初勝利を目指す。河名は全日本学生選手権やジュニア五輪、U23世界大会などを制しするなど輝かしい実績を残しているグレコローマンレスラーだ。

コロナ禍により当時の所属先でレスリングで練習ができなくなり、個人練習でTRIBEを間借りし河名は、この道を目指す決意を固めた。そして同じ専大で柔道部だった佐藤天のアドバイスを受けてロータス世田谷に入門し、プロデビューに至った。

ワキ差し勝負のグレコ転向から投打ともにMMAへの慣れが必要な河名だが、そのグレコで鍛え上げられた身体能力の高さは絶対だ。Nexus Games、アマチュア・パンクラス、アマ修斗とアマチュアMMA畑でキャリアを積んできた新関を相手に、課題の克服がどこまで進んでいるかを確認するための、実戦強化策となる。

第2試合はNexusでプロMMAを3試合こなし、全てを足関節で勝利している須藤拓真と沖縄プロ修斗でプロ2戦2勝、どちらもパウンドアウト勝利の南風原吉良斗によるMMA異種格闘技戦が実現する。

柔術紫帯、21歳の須藤は先のJBJJF全日本ノーギではエキスパート・フェザー級を制し、一躍柔術界でもその名を知らしめた。対して南風原は18歳、中学から修斗を始め平良達郎の背中を見ている超新世代だ。

(C)TAKEAKI TOYOSATO

奇しくもゴング格闘技9月22日発売号で、ネクサスの山田峻平代表がコロナ禍以降のネクサスのMVPに須藤を挙げ、同様に修斗沖縄大会をプロモートする松根良太Theパラエストラ沖縄代表は南風原のこの間に最も飛躍した選手としてピックしている。

足関節✖パウンド、柔術家✖シューターの対決──どちらがRoad to ONEという舞台をステップアップにするのか、興味深い。

さらに山本空良✖野尻定由というPFC及びネクサスファイター✖シューターの対決も組まれている。

山本空良は紆余曲折が見られた初代ネクサス・フェザー級王座決定トーナメントを優勝した同団体のチャンピオンだ。

野尻は格闘代理戦争シーズンのワンマッチ戦で、前田浩平との熱戦でアマ時代に注目を浴び、プロではRoad to ONE01で前田にリベンジを果たすと、インフィニティリーグ出場と着実に経験値を上げてきている。

この両者の1戦は上の須藤✖南風原のようなMMA内異種格闘技というよりも、ファイターの成り立ちとしてMMA内イデオロギー闘争という見方ができるマッチアップといえるだろう。

須藤✖南風原、山本✖野尻がまさにYoung Guns 2021年秋バージョン的な試合なのに対し、セミ前に組まれた小野島恒太✖山本聖悟の顔合わせはセクシーヤマ=秋山成勲エディションらしいカードとなった。

(C)ROAD FC

山本聖悟は在日コリアンとして、韓国で成功を目指しプサンに拠点を移すと、Road FCと契約し2019年にルーキー・オブ・ジ・イヤーにものノミネイトされた。

その後はコロナ禍で帰国しDEEPを主戦場とRIZINにも出場しているが、秋山の尽力でリトル・セクシーヤマの今大会出場が決まった。

対して、いつの間にか38歳となった小野島は修斗では環太平洋タイトル戦線まで辿り着いており、経験値で山本聖悟を大いに上回るベテランだ。

先のインフィニティリーグでもポイント争いで優勝こそ逃したが、若い選手との直接対決では徹底してケージレスリングを駆使し、試合結果で遅れを取ることはなった。そんな小野島に対し、打撃の筋はピカ一の山本聖悟が、あの組みに対して如何に自分の良さを引き出すファイトができるか。打✖打でないMMAでのストライカーとして、真価が問われると同時に試練の試合が続く山本聖悟だ。

そして、ついに決まった青木の相手キャプテン☆アフリカは、現修斗環太平洋ライト級チャンピオン。アテネ五輪73キロ級最終予選3位、組み技界でも活躍してきた剛的グラップラーのアフリカに対し、青木は「グラップリングだからといって下にならない。まぁ投げとかいっても、僕も組みでMMAやってきましたからね」と立ち技&ケージレスリング全開モードで戦うことを明言していた。

全6試合、コロナ禍のコンパクトMMAは最初から最後まで粒揃いのカードが揃った。

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ROAD TO ONE05対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

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Interview J-CAGE Shooto2021#03  グラチアン・サジンスキ ブログ 石井逸人 野尻定由

【Shooto2021#03】インフィニティ優勝、石井逸人「道草食い過ぎてきたので、ベルトを獲りに行きます」

【写真】日本のメイヘム?!──石井逸人(C)MMAPLANET

16日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2021#03で、石井逸人が野尻定由とドローながら、総得点でその野尻、小野島恒太を退けインフィティリーグ2020バンタム級で優勝を果たした。

新型コロナウィルス感染問題により、試合スケジュールが大幅にリセットされるなか、石井は緊急事態宣言下でも試合を欲し、リーグ戦以外も戦ってきた。

しかしながら1月に一本勝ちをしながら、不道徳行為と十分な反省が見られなかったということで厳重注意処分を修斗狂気協会から受けるなど、やらかしてしまっていた。

とにかく結果を残すしかないMMAにあって、ひたすら結果を残すしかないなかでインフィティリーグを制した石井に大会終了直後に話を訊いた。


──色々あったインフィニティ・リーグ、優勝で終えることができました。おめでとうございます。

「これまで特にベルトが欲しいとかなかったのですが、TRIBEで練習するようになったタイトルが欲しいと思うようになりました。それにはインフィニティを取ることが近道になる。だから仕切り直しのつもりで出ました。なので、優勝できたことで一安心はしています。

途中であんなことをしてしまって、また色々な人が不快に思う事をしてしまって申し訳ないと思っています。出場した全選手に改めて『スミマセン』と言いたいです」

──本当に……必要ないことをしてしまいました。ところでインフィティリーグはポイント制で、純粋なワンマッチとは違う戦略が必要になってきます。その辺りは何か頭に入れて戦っていたのでしょうか。

「ホント、何も考えずに……そういうことを考えられないからこそ、ノープランで戦いました。こういうことをしようというはなくて、やってきたことを出すことができれば結果につながると思っていました。練習してきたこと、自分が出したかったことは出せたかと思います。

ただカーフを蹴られていたのが、マイナスになってドローになってしまったのかな……と」

──初回はあれだけ圧倒しましたが、2Rはイーブンになり微差で野尻選手が取ったという感じでした。

「イーブンでしたね。自分もそう思いました。初回を取ったらマインド的に行けると思って。

初回に当たったパンチが効いていたのも分かったのですが、それで『打ちたい』、『打ちたい』という気が強くなって、逆に打ち込むためにタイミングを測り過ぎて待つような感じになってしまいました。

それでも終わった時は勝ったかと思いましたが、ドローでしたね」

──今年26歳、若い若いと言われていましたが、すぐに30歳が見えてきます。階級は違いますが、平良達郎、宇田悠斗という年下の世代がタイトルに絡んでこようかとしています。

「他人は他人、自分は自分です。年下、年上とか関係なく僕は自分がやるべきこと、結果を残していくだけです。年齢が若いから上がって来るんじゃなくて、良い選手だから上がってくるので。ベテランでも良い選手はいるし、そのなかで自分が戦っているだけで、年下が出てくるから刺激を受けるとかないです」

──では仕切り直しで臨んだインフィティリーグで、優勝という絶対の結果は手に今後は? マイクで──環太平洋王者の安藤達也選手へ挑戦をアピールしました。

「世界チャンピオンが今、修斗にいませんからね。安藤選手は防衛期限が近づいていて、ノンタイトル戦で負けている。上の方はRIZINに行っているなら、もう自分しかしないでしょ。そろそろベルトが欲しいかなって。

修斗の歴史でも、こんなにタイトル戦に挑戦できていない人間っていないと思うんです。タイトルに届く人間なら自分が一番遠回りしているかと。22試合、戦っていて一度もタイトルマッチを経験していないですからね(笑)。

今日も2Rにああいう戦いになってしまった。そこをまた練習して修正していきます。このままノープランではないですけど、TRIBE流に自分のやりたいことを重ね合わせていけば、チャンピオンにはなれると思っています。

さすがに道草食い過ぎてきたので、ここはベルトを獲りに行きます」

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J-CAGE Report Shooto2021#03 ブログ 石井逸人 野尻定由

【Shooto2021#03】距離感を生かした石井逸人が野尻定由の猛攻を振り切り、ドローでインフィニティ優勝

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
石井逸人(日本)
Def.3-0:19-19.19-19.19-19.
野尻定由(日本)

前に出る石井に対して、野尻はカーフキックを連打。石井はプレッシャーをかけながら右ストレート。野尻はシングルを仕掛け、カットされるもそのまま石井をケージに押し込む。石井は半身でディフェンスしながら体勢を入れ替え、再び返して投げでグラウンドに持ち込んだ。パンチを放ちながらバックに回った石井は、野尻が立ち上がるもバックをキープ。野尻は振り落とそうとしたが、石井は相手の上半身を抱えたまま。

野尻がテイクダウンを狙うも、カットした石井がバックマウントへ。4の字フックで体勢をキープする。野尻は反転して逃れようとするが、石井は4の字を離さず、半身になった野尻をネルソンで固めつつ、バックに戻る。石井がパンチを浴びせながら、バックマウントをキープして1Rを終えた。

最終R、石井がプレッシャーをかける。対する野尻は右のカーフキック。野尻が右ボディから左フックで中に入ると、石井はバックステップでかわしながら、パンチを打ち下ろす。石井が左ジャブで距離を取りつつ、右ストレートをヒット。野尻もカーフキック、左ボディから、右ヒザを突き上げる。すると石井も左ジャブを放ちながらプレッシャーをかけていく。

石井の左ジャブが連続でヒット。体勢を低くする野尻に右ストレートを打ち下ろす。野尻が右フックを振ったところで、組み付いた石井がテイクダウンを奪い、野尻の背中をケージに着かせる。野尻の足をたたんだ石井は、半身になる野尻に対してボディロックに切り替える。野尻は立ち上がるも、そのままバックに回る石井。ここでトップをキープした野尻は、そのまま石井を抑え込むが、石井も下から足を利かせてディフェンス。石井が試合終了直前に腕十字を仕掛けて終わった。

判定はジャッジ3者とも19-19をつけてドロー。インフィニティリーグは石井が勝ち点8で優勝となった。


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J-CAGE News Shooto2021#03 ブログ 内藤太尊 大尊伸光 宇田悠斗 宇野薫 小野島恒太 清水清隆 石井逸人 西川大和 野尻定由

【Shooto2021#03】計量終了 14カ月振りに全試合で正式階級&前日計量が実施され──全選手パス

【写真】セレモニアルでもなく、当日の1階級上でもない引き締まった空気感のある前日計量(C) THE 1

明日16日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#03 の計量が、本日15日(土)に品川区の修斗ジム東京で行われた。

昨年3月のFight & Mosh以来、初めて全試合が従来の階級&前日計量が──非公開ながら実施された。トライアルルール戦も含め、全11試合。一人も体重オーバーはなく、明日の試合に臨むことになった。

全選手の計量結果は以下の通りだ。

<ライト級/5分3R>
大尊伸光:70.3キロ
西川大和:69.7キロ

<フェザー級/5分3R>
内藤太尊:65.8キロ
宇野薫:65.7キロ

<フライ級/5分3R>
清水清隆:56.7キロ
宇田悠斗:56.7キロ

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ:61.2キロ
坂巻魁斗:60.8キロ

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
石井逸人:61.2キロ
野尻定由:61.1キロ

<インフィニティリーグ2020バンタム級/5分2R>
小野島恒太:61.1キロ
一條貴洋:61.2キロ

<トライアルルール・フェザー級/3分2R>
村山大介:65.5キロ
平沼ヤマト:65.7キロ

<女子スーパーアトム級/5分2R>
杉本恵:49.9キロ
檜山美樹子:50.0キロ

<女子スーパーアトム級/5分2R>
中村未来:49.9キロ
北野きゅう:49.9キロ

<女子スーパーアトム級/5分2R>
小生由紀:50.0キロ
澤田千優:49.3キロ

<女子ストロー級/5分2R>
宝珠山桃花:51.8キロ
柳仙香:51.9キロ

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J-CAGE Report Shooto2021#02 ブログ 一條貴洋 野尻定由

【Shooto2021#02】テイクダウンとバックマウントの奪い合いの末、野尻定由が一條貴洋をRNCで下す

<インフィニティリーグ2020バンタム級(65.8キロ契約)/5分2R>
野尻定由(日本)
Def.2R4分37秒 by RNC
一條貴洋(日本)

開始早々、野尻がダブルレッグダイブへ。一條は相手の首を抱えてガブるが、野尻は一條に尻もちを着かせる。一條のギロチンを外した野尻が背中を着かせるも、一條も体を起こしてケージ際に。すると野尻はバックに回り、一條の首に腕を回す。一條は体を入れ替え、トップへ。反対にシングルで野尻の背中をケージに着かせた。その一條を投げてテイクダウンした野尻は、バックを狙いながらパウンドを打っていく。

動いて凌ぐ一條。野尻はリフトアップからグラウンドに持ち込む。野尻はバックに回るが、一條に前に落とされてしまう。そしてバックを狙う一條。野尻はディフェンスして、バックに回りながらパウンド。ケージ際で足を入れてバックマウントへ。立ち上がった一條に、シングルから足を取ってリバーサルを狙うも、これは失敗。ケージを背にしながら立ち上がった一條に、ヒザ蹴りを浴びせる野尻。終了間際、野尻が尻もちを着かせるも、一條は相手の首を取って凌いだ。

最終R、互いに左ジャブ。一條がテイクダウンを仕掛けるが、野尻は相手の首を取って引き込み、さらにリバーサルに成功する。ここでもバックを狙いにいく野尻。一條はケージ際へ。バックマウントを狙いに行く野尻だったが、またも前に落とされてしまう。トップをキープする野尻の首を抱える一條。一條が立ち上がり、打撃戦へ。

一條の右がヒットし、一瞬動きが止まる野尻。しかし野尻はすぐにテイクダウンを狙う。が、バックを狙って落とされる展開を繰り返してしまう。残り2分をすぎたところで、今度は一條がグラウンドに持ち込み、バックへ。さらに残り1分30秒でバックマウントからRNCを仕掛けるものの、野尻は体を反転してトップへ。最後はバックに着きつつパウンドを当てる。そして残り30秒でバックマウントを奪った野尻が、RNCで一條からタップを奪った。

勝利した野尻は、インフィニティリーグにおいて勝ち点3を獲得し、持ち点を4とした。次戦は5月16日の後楽園ホール大会で、石井逸人と対戦予定だ。

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Interview J-CAGE News  Shooto2021#02 ブログ 一條貴洋 前田吉朗 大塚隆史 岡田遼 平良達郎 後藤丈治 野尻定由 魚井フルスイング

【Shooto2021#02】岡田遼✖大塚隆史、世界戦決定。「金網で見るMMA、岡田×大塚が1番面白い」(岡田)

【写真】今や伝統の環太平洋、漆黒の暫定王座ベルトではなく銀色に輝く正規王座のベルトを持つ岡田(C)MMAPLANET

13日(土)、サステインより3月20日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#02の対戦カードが発表された。

今回明らかとなったのは──メインは修斗世界バンタム級チャンピオン岡田遼に、大塚隆史が挑む一戦。セミではフライ級世界ランカー対決=平良達郎✖前田吉朗、魚井フルスイング✖後藤丈治のKO必至対戦やインフィティリーグ2020から野尻定由✖一條貴洋など5試合だ。


昨年5月に暫定世界王座決定戦で倉本一真を破り、佐藤将光の返上を経て正規王者となった岡田。世界の端っこで修斗愛を叫び続けてきた岡田に対し、大塚はDEEP、DREAM、RIZINと日本のフェザー級&バンタム級トップ戦線で戦い続けてきた。そして昨年11月にプロ修斗初陣で安藤達也をカーフで破り、僅か2戦目で頂点に挑む。

「強い相手と戦いたいだけで、修斗のベルトには興味がない」とまで言い切る大塚に対し、修斗の世界王者になることにわき目を振らず生き、さらに広い視野を持つようになった岡田は自身の存在証明となる初防衛戦だ。

また扇久保博正の返上により、福田龍彌が暫定から正規王者となったフライ級戦線で今や最注目の平良がベテラン前田と対戦する。前田は福田との昨年7月に暫定王座決定戦に敗れており、まさに平良に挑戦権を与えるための査定試合という趣のあるマッチアップだ。平良の充実&成長ぶりは目を見張るものがある一方で、古くは佐藤ルミナ✖宇野薫、マモル✖大石真丈、直近では石原夜叉坊✖祖根寿麻と、プロモーションサイドの肩入れとその後の流れが透けて見えるカードを組むと──思惑が外れるのも修斗の伝統だ。

この忌まわしいジンクスと前田を打ち破る力を平良が有しているのか、注目のマッチアップといえる。

なお今回の世界バンタム級王座防衛戦に関して、チャンピオン岡田にコメントを求めたところ──以下のような発言が訊かれた。

岡田遼
「大会開催日近隣で他にも格闘技大会が開催されるようですが、金網でみるMMA──岡田遼×大塚隆史のカードが1番面白いと思います。僕はテレビで取り上げられる有名なレストランのサイドオーダーになるより、味が分かる人が食べに来てくれる店のメインディッシュでいたい。MMAが分かる人の前で、最高の試合を見せます。

それと2月21日に鶴屋怜がDEEPでMMAデビュー戦を戦います。練習でプロをボコっている怜には、しっかりと勝ってもらって──『鶴屋家には僕より10倍強い、お兄ちゃんがいる』と言ってほしいです」

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J-CAGE Report Shooto2021#01 ブログ 小野島恒太 野尻定由

【Shooto2021#01】ダメージ優先? それでも終盤のスクランブルで優れるのか。小野島が野尻とドロー

【写真】残り10秒、ダブルレッグからスラム気味のテイクダウンをしっかりと奪った小野島だが、三者三様のドローに(C)MMAPLANET

<インフィニティリーグ2020バンタム級(65.8キロ契約)/5分2R>
小野島恒太(日本)
Def.1-1:20-18.19-19.18-20
野尻定由(日本)

サウスポーの野尻、1年以上のコロナ・ブランクの間に随分と体が出来上がっている。左ロー、右ミドルを見せた野尻に対し、小野島は右オーバーハンドから前に出る。

圧力の掛け合い、外し合いのなかで野尻は右ミドルをキャッチされ、右フックを被弾する。そのままケージに詰めた小野島は、体を入れ替えられヒザをボディにもらう。

右を当てながら距離を取りなおした野尻が左ミドル、右ローを蹴る。右フックで前に出た小野島は頭から突っ込むようにケージ際でクリンチへ。レベルチェンジからダブルレッグ、シングルに移行した小野島はダブルに移行し、肩で押しこみ尻もちをつかせる。

スクランブルでバックに回った小野島は前方への崩し、アンフックで右フックを連打する。スイッチをも潰して、トップを取り切った小野島が組みと同時にパンチを入れる。最後に立ち上がって胸を合わせた野尻はヒザを見せたが、初回は小野島がすべきことをした5分となった。

2R、右カーフの野尻、小野島は右オーバーハンドからクリンチへ。体を入れ替えた野尻は、押し返されると離れて左の蹴りを放つ。左の蹴り、右オーバーハンドを当て左右のフックを放った野尻が首相撲かヒザへ。

小野島はケージに押し込んで、尻もちをつかせると右足を腿の上に、置いて野尻を立たせない。バックに回られると、前転からスクランブルに持ち込んだ野尻が蹴りか、ボディを連打する。さらにヒザ&ヒジを見せた野尻が、ダーティボクシング、小野島も組んでヒザを入れる。

ケージ際のクリンチから離れた野尻の打撃にも、小野島が左右のフックで前に出て右を打ち込む。

直後に組んでバックに回った小野島がワンフックでRNCへ。胸を合わせた野尻だったが、シングルレッグで尻もちをつかされギロチン。頭を抜いた小野島は、ダブルで大きく抱えてテイクダウンを決める。サイドバックから、正面回った小野島が再び野尻に尻もつかせタイムアップに。

しっかりとやるべきことをやり、打撃でも下がることがなかった小野島がまず20-18で1票獲得も、続くジャッジは18-20で野尻、3人目は19-19でドローに。

野尻の打と、小野島の組みのコントロール。後者にダメージがあれば、終盤にスクランブルを制することはできただろうか。

打撃を放った数、あるいは当てた数は、決してダメージとイコールではないが、今のMMAでは打撃を使うことがアドバンテージであることを組み中心の選手は承知の上で戦うしかないのかもしれない……。

野尻がドローという結果を得られたのは、倒されたままでなかったこと。ただし、しっかりとリーグ戦制覇を勝ち上がるには、勝利が必要。そのためには倒されないこともそうだが、倒された直後の対応力を身につける必要がある。


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J-CAGE News Shooto2021#01 よしずみ ブログ 加藤ケンジ 小野島恒太 石井逸人 藤井伸樹 西川大和 野尻定由

【Shooto2021#01】1月31日、ニューピアで北から西川大和、南から野尻定由出場。千尋の谷ファイト

【写真】西川大和、野尻定由──崖から突き落とされないで頂きを目指すことができるか (C)MMAPLANET

28日(月)、Sustainより来年1月31日(日)に東京都港区のニューピア・ホールにて2021年初イベントを開催、ラインアップが数試合発表された。

終わりの見えない新型コロナウィルス感染状況において、同一会場入れ替え制が定着しつつあるなか、修斗の2021年スタートも昼夜2部制となった。


コロナ禍の修斗公式戦はタイトル戦以外は当日計量で1階級上のクラスで戦うことが通例化されているが、今大会よりプレスリリースでは1階級重いクラス名を用いず、1階級上階級のリミットに等しい契約体重戦としてアナウンスされている。

またインフィニティリーグにおいてはバンタム級(65.8キロ)、つまり北米ユニファイドでのフェザー級いう表記の仕方と採られている。

そんななか今回明らかとなったのは6試合。65.8キロでバンタム級の藤井伸樹と加藤ケンジが対戦する。ジャパニーズゾンビこと藤井伸樹は、9月に後藤丈治との激闘を制したが、ここで1年2カ月振りの修斗凱旋──2020年はRIZINで1勝1敗だった加藤を迎え撃つこととなった。

また2020年は修斗で3連勝したスーパー18歳の西川大和が、なんと76.5キロとほぼほぼウェルター級でマックス・ザ・ボディと戦う。修斗に関係するところではマックス・ザ・ボディはグラチャンで飯田建夫に敗れ、グラジエイターでウエタ・ユウに勝利している。修斗公式戦では9月の渋谷O-East大会で大尊伸光にKO負けしているが、一発の強さとフィジカルは西川が経験したことがない相手ともいえる。

とはいえ、北海道時代は無差別級のような状況でも戦ってきた西川だけに、全局面で相手の弱点をつくファイトができるようなら──この試合を経て、ライト級でランカーとの対戦も見えてくる一戦となりそうだ。

さらにここもコロナの影響でリーグ戦の消化が年を跨ぐようになったインフィニティリーグ2020では、現在勝ち点トップのよしずみ✖石井逸人、小野島恒太✖野尻定由の2試合が組まれている。

野尻は昨年のバンタム級新人王で、インフィニティリーグに抜擢されていたが、九州組ということでなかなか試合が組まれなかった。結果、1年1カ月のブランクが空き──環太平洋王座挑戦経験があり、藤井と対戦する加藤に勝利しているベテランと対戦することとなった。

若い才能を崖から突き落とすマッチメイクも、もはや修斗の伝統だ。救いの論理のない、無慈悲な生き残り合戦──若い力も、ベテランも勝つしかない。

この他、70.3キロで木下タケアキ✖大瀬良康平、女子54キロ契約で野尻の同門=宝珠山桃花✖柳仙香の対戦が決まっているが、昼夜どちらの大会に振り分けられるかはこれからの発表となる。

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