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MMA MMAPLANET o ONE Shooto The Shooto OKINAWA06 Torao TORAO27   ソーキ 中村倫也 修斗 南風原吉良斗 奇天烈 宝珠山桃花 川北晏生 当真佳直 旭那拳 田上こゆる 田村ヒビキ 結城大樹 野尻定由 野瀬翔平 須藤拓真 鶴屋怜

【The Shooto OKINAWA06 & TORAO27】沖縄で田上×当真、福岡でソーキ×田村ヒビキなどカード発表

【写真】ソーキとしては、絶対的に意地を見せて関西、首都圏の修斗公式戦に進出を図りたいところだろう(C)MMAPLANET

1日(火)、4月17日(日)に沖縄市のミュージックタウン音市場で開催されるThe Shooto OKINAWA06と、5月15日(日)に福岡市中央区のよしもと福岡大和証券/CONNECT劇場で行われるTORAO27及びTORAO GIG04の対戦カードの一部発表されている。

Theパラエストラ沖縄主催のプロ修斗沖縄大会は恒例の4月、11月というルーティンで開かれ、TNSにとって念願の福岡市内のケージ修斗はGIGと2部制が実施される。


まず沖縄大会ではストロー級の2回戦で旭那拳×竜己、同じくストロー級の3回戦では当真佳直が、田上こゆると戦う一戦、加えてバンタム級の南風原吉良斗×川北晏生、インフィニティリーグ2022女子アトム級=小生由紀×加藤春菜が組まれた。

また闘裸男27では環太平洋ウェルター級選手権試合=王者ソーキ×チャレンジャー田村ヒビキ戦を始め、当日計量のフェザー級契約3回戦で野尻定由×奇天烈、同ミドル級契約の2回戦で加藤正憲×墨吉涼太、そして野瀬翔平、結城大樹、宝珠山桃花の出場もアナウンスされた。

GIG04ではフライ級とライト級の新人王T戦として、それぞれ打威致×KJ Tyler、スモーキー×深見弦汰、当日計量バンタム級契約で若山達也×若宮龍斗が決まっている。

旭那と対戦する竜己は修斗初参戦、昨年2月にTheパラエストラの姉妹ジム=パラエストラ千葉ネットの鶴屋怜のデビュー戦の相手でTKO負けをしており、旭那としては意地でも負けられない一戦だ。

2019年修斗ストロー級新人王の当真は、Road to ONEと地元大阪大会で躓いき、再起を図る田上とのサバイバルが合戦となった。再起といえば、Road to ONEで須藤拓真の足関節に下り11月の地元大会で再起した南風原が、TRIBEの川北晏生と戦う一戦も注目だ。

川北はパンクラスを主戦場してきたが2月にNEXUSで安永有希を下し、39歳の工夫の人に引退を決意させたばかり。2カ月で20違いの選手を相手にする──この試合を含め、他プロモーションから戦場を移す選手が目立ってきている。

そんななか福岡では2019年6月の北九大会での再戦がメインとなった。前回は王座決定戦で戦ったソーキはダイレクトリマッチで田村の挑戦を受ける。田村のために用意されたメインといえる。

さらに中村倫也に瞬殺を喰らった野尻が、同じ福岡勢の野瀬に敗れたTORAOで一本負けを喫している奇天烈とのマッチアップも、紛れもなくサバイバル戦だ。

公式戦が行われてない中部地区からの参戦となるソーキと加藤春菜というナセルドソル勢が、沖縄&福岡勢よりハングリーな状況であることを示す場でもある。地方在住シューターと、ニューカマーの対戦は今の修斗、J-MMAの映す鏡といえる2大会だ。

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MMA MMAPLANET o Shooto The Shooto OKINAWA06 Torao TORAO27 UFC 修斗 安芸柊斗 平良達郎 旭那拳 松根良太 野尻定由 野瀬翔平

【The Shooto OKINAWA06 & TORAO27】This is Shooto。4月に沖縄、5月の福岡大会開催

【写真】沖縄大会と闘裸男が、修斗だ(C)TAKEAKI TOYOSATO & MMAPLANET

沖縄と九州からプロ修斗公式戦開催の方が伝わっている。まず平良達郎のUFCデビューも決まり、追い風の沖縄では4月17日(日)に沖縄市のミュージックタウン音市場で、Theパラエストラ沖縄主催のThe Shooto OKINAWA06が行われ、福岡では5月15日(日)にTorao Nation Stateが福岡市中央区のよしもと福岡大和証券/CONNECT劇場におけるTORAO27の開催を発表している。

沖縄は11月6日のThe Shooto OKINAWA07も明らかになっており、会場もミュージックタウン音市場と安定の本拠地大会となる。一方、闘裸男はよしもと福岡大和証券/CONNECT劇場と初進出を果たしToaro GIG04と二部制がとなる。


闘裸男は2020年11月1日、昨年6月13日と2年連続でアクロス福岡大会がコロナ感染により中止を経験してきた。それでも高松、広島とイベントを継続してきた闘裸男にとって、3度目の正直とばかりに──福岡市内でのケージ使用の修斗公式戦へ向け、コロナ感染状況と睨めっこ状態が続く。

現状、平良が飛びぬけた特別な存在ではあるが、旭那拳、野瀬翔平、野尻定由、宇田悠斗、安芸柊斗ら若い力が沖縄、九州、中国&四国が台頭してきたのはTheパラエストラ沖縄興行と、闘裸男があってこそ。対戦カードの発表を待ちたいところだ。

なお沖縄大会を開く松根良太氏は平良のUFC初陣を2週間後に控えたイベント開催で「重ならなくて良かった」と胸をなでおろしているが、特別にハードが1カ月になることは間違いない。

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ABEMA MMA MMAPLANET Shooto Shooto2022#01 UFC 中村倫也 野尻定由

【Shooto2022#01】25秒勝利、開始から2秒半──中村倫也の心理と判断力「そんなんで逃げたりはしない」

【写真】パトリックに続く会見で、両者が入れ替わる際にメディアからツーショットの要望が。その際、「どちらか頬っぺたにチューを」という声に、即座に2人ともされる方でなく、する方を選択──瞬時にして悪夢の瞬間を回避した(笑)。それにしても、仲が良い(C)MMAPLANET

16日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2022#01で、プロ2戦目の中村倫也が野尻定由を僅か25秒で倒した

試合開始と同時に、ダッシュで向かってきた野尻に左を合わせ、パウンドを連打し衝撃のTKO勝ちとなった中村は、「相手の作戦ミスと僕の集中力、狙いがバッティングして終わってしまった。もうちょい試したかったという気持ちもありつつ、とりあえず勝ててホッとしたという感じ」、「何か狙っているとは思って、取りあえず前重心でいようと。まぁ。感触的には終わったと」、「足にしがみつかれても、重心は乱れない。そこはレスリングで培ってきた」、「漬けようと思っていました」、「ウォーミングアップ中に髙谷さんが走ってきて、そこで合わせるイメージは持っていた」、「次は4月のPound Stormになるかと思います」──など試合後の会見で各記者の質問に答えた。

MMAPLANETでは、レフェリーの『ファイト』の声から左ストレートが決まるまでの2秒半の間に中村が何を想い、動いていたかを尋ねた。(※抜粋)。


──推測ですが、野尻選手は組むために飛んで倫也選手が下がると自分の形で組めるという算段ではなかったのかと。

「あぁ、ケージ際に下がらせて」

──普通、あの攻撃にパンチを合わせようとする選手はいないですから。

「ストレートを合わせて、崩そうかと思いました。外しながら、向かい合ってまた仕切り直せば良いと。その合わせたストレートが結構思い切り入りましたね」

──後ろに下がるということは頭になかった?

「そんなんで下がったり、テイクダウン狙いを逃げたりはしないです」

──ところで昼にUFCがありましたが、試合前に視聴したりすることは?

「それないです。チカゼが変にバテて負けたというのは聞きました。そうですね、バンタム級の世界戦があったとしても、試合前は見ないです。試合前は自分の内側に意識を向けているので。でも終わったので、楽しみます(笑)」

キスを回避した両者はごらんの表情……さすがの反射神経だ

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ABEMA MMA MMAPLANET ONE RIZIN Shooto Shooto2022#01 Shooto2022#02 アドリアーノ・モライシュ ダイキライトイヤー 修斗 安藤達也 山田崇太郎 岡田遼 川原波輝 後藤丈治 石井逸人 石橋佳大 若松佑弥 藤井伸樹 西川大和 野尻定由 釜谷真

【Shooto2022#02】バンタム級ケジメの世界戦=岡田遼×安藤達也。石井×石橋、後藤×ライトイヤーも

【写真】前回の対戦後の両者の表情。決着を見なければキャリア、そして人生で先に進めないだろう (C)MMAPLANET

16(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2022#01中に3月21日(月・祝)の後楽園ホール大会=Shooto2022#02の対戦カード3試合がアナウンスされた。

修斗世界ライト級王者の西川大和がウェルター級で山田崇太郎と戦う一戦に続き、世界戦を含むバンタム級3試合が明らかとなった。


まず修斗世界バンタム級チャンピオンの岡田遼が、1年振りの修斗公式戦出場で安藤達也の挑戦を受ける。この両者、2019年9月に当時は環太平洋王者だった岡田に安藤がチャレンジするという形で拳を交えており、痛み分けに終わっている。

岡田は昨年3月に大塚隆史を下して同タイトルの初防衛に成功するとRIZINバンタム級GPに参戦し、元谷友貴に敗れて以来の試合となる。一方、安藤は昨年9月に石井逸人を下し環太平洋王座を防衛、川原波輝に影響を受けてアルファメールでついに覚醒した感がある。

岡田は現在ラスベガスのエクストリーム・クートゥアーで4週間の出稽古に入ったばかりだ。ゴールを見て戦っている感もある岡田が、前回の安藤戦のように全てをぶつけ──修斗愛を貫けるのか。そして安藤は底の見えないポテンシャルをさらに掘り起こしているのか──。2022年3月の両者の現実が浮き彫りになる戦いとなるだろう。

タイトル戦以外では石井逸人と石橋佳大、後藤丈治×ダイキライトイヤー戦が発表されている。激闘否定の激闘王=石橋は昨年9月に石井のチームメイト後藤との──やっぱり激闘を制しており、ダイキライトイヤーは11月のRIZIN TRIGGERで釜谷真に引導を渡した。

一方、TIRIBEの朋友コンビ=石井と後藤は上記にあるように安藤、石橋戦で共に勝機を掴みながら敗れ再起戦となる。混戦修斗バンタム級で突き抜けることを期待されてきたが、石井は前述したように安藤に敗れ、インフィティリーグでも野尻定由&小野島とドロー。後藤は石橋だけでなく藤井伸樹に遅れを取っている。

両者が目指すのは世界。ならば、もう足踏みは許されない3月の石橋、ライトイヤー戦──5日後にONE世界フライ級王者アドリアーノ・モライシュに挑戦する若松佑弥にバトンをつなぐ勝利が絶対だ。

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MMA MMAPLANET ONE Shooto Shooto2022#01 中村倫也 野尻定由

【Shooto2022#01】わずか25秒! デビュー2戦目、中村倫也が野尻定由を左のカウンターからの連打でKO

【写真】中村とパトリック、ともにチャンスからの仕留め方が……モノが違う(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
中村倫也(日本)
Def.1R0分25秒 by KO
野尻定由(日本)

開始早々、野尻の右飛びヒザに中村が左フックをカウンターで合わせてダウンを奪った。倒れながらも足にしがみついてくる野尻に中村がパンチを落とし続け、うつ伏せで一瞬動かなくなる野尻。しかし再び足を掴もうとする野尻に、中村がケージ際でパンチを打ち下ろし続けると、レフェリーが試合をストップした。


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ABEMA MMA MMAPLANET ONE Shooto Shooto2022#01 UFC   チャンネル 中村倫也 中村未来 修斗 宇佐美正パトリック 小野島恒太 山本空良 石井逸人 菅原和政 藤井伸樹 野尻定由 黒部三奈

【Shooto2022#01】中村倫也戦へ、野尻定由「凡人がバケモノを倒す。それがMMA」

【写真】えげつないマッチメイクは、野尻にとってチャンスでもある(C)MMAPLANET

16日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#01で、野尻定由が中村倫也と対戦する。

ザ・エリート、生まれながらMMAの王道を歩んできた中村に対し、野尻は地元で有名な料理屋の息子として育ちながら、ビーバッブハイスクールのモデルとなった高校の芸能科に歌を歌って入学し、追い込み練習の後にブルーハーツの曲で体力をつけてきたという変わり種だ。

MMAファイターとしては雑草中の雑草は自らを凡人と評する一方で、中村が口にした「UFCでチャンピオンになると断言している人間と、ソレを口にすることができない人間の差は出るとは思っています」にはカチンときていた。15歳からMMAに賭けてきた凡人が、その胸中を吐露した。


――日曜日の中村倫也選手との試合が迫ってきました(※取材は1月12日に行われた)。率直にこのオファーがあった時は、どのように思いましたか。

「そうっスね。ピンチであり、チャンスである試合だと思いました。一応、修斗での位置的には自分の方が上なんですけど、中村選手は凄く強い選手なので……。まぁ、下から追い上げられているなと」

──この試合が決まった時、えげつないカードだなって思いました。アマ修斗、九州から育ってきた若い野尻選手を中村選手のステップアップの材料にするんだと。もちろん、勝負ですから、誰と戦っても勝つしかないのがファイターの生き残る術なのですが……。

「ジム全体で『この野郎』という空気にはなっていました(苦笑)。舐めんなよっていうのもあるし、自分にとっては正念場でもあります。最近、余り勝てていないですし」

──とはいえ小野島恒太選手と石井逸人選手、キャリアが4倍ぐらいあるタイトルに絡んだ選手とドローです。Road to ONEでプロMMA初黒星を喫した山本空良選手は実質、1階級上の選手でした。

「圧力で負けていましたけど、当日計量で同じ体重でやっているので、そこは言い訳にできません。NEXUSのチャンピオンに負けて、修斗の皆さんや応援してくれた人たちの期待に応えられなくて悔しい試合になりました」

──初めての敗北から学べたことはありましたか。

「わざわざ相手の得意な寝技に付き合ってしまったことは反省しています。自分はオールラウンダーなので自信はあったのですが、そういうことをする必要はなかったです。打撃でも勝負できていたはずなので」

──では今回の中村選手との対戦、そのウェルラウンダーという部分でどのような戦いをしたいと考えていますか。

「自分はMMAのキャリアでは中村選手より長いので……でも中村選手はレスラー上がりだけど、偏っていないMMAファイターですよね……。そうッスね、今回は……今回も……う~ん……でも、経験の差を見せようかと思います。

やっぱり食われてなるモノかっていう意地はあります。あっちも格闘技とかレスリングに賭けてきたんだろうけど、こっちだって15歳から賭けてやってきたんで。上手くいったり、いかなかったりあるけどUFCを目指してやってきたんで……」

──その言葉はMMAPLANETのインタビューで、中村倫也選手が『UFCでチャンピオンになると断言している人間と、ソレを口にすることができない人間の差は出るとは思っています』と言っていたことに対するリアクションでしょうか。

「まぁ、そうッスね。あのインタビューを見て、『俺だってそのためにやっている』とは思いました。中村選手は強いと思います。身体能力が凄く高いバケモノみたいな選手だろうけど……そういう奴を倒せるのが、MMAの面白いところなので。

MMAは身体能力の差を埋めることがでる競技だと思っているので。バケモノを倒したいですね」

──そのバケモノと戦うために、何か特別な練習はしてきましたか。

「出稽古はやっていないです。赤崎道場でずっとやってきました。この試合が決まる前から、前回の試合でフィジカルや圧力で負けてしまっていたので、フィジカルとスタミナは鍛え直してきました。

ホント……相手はレスリングのU23の世界チャンピオンで、ずっとエリートなんですけど……。自分はMMAを始める前は凡人以下で、勉強もスポーツも何もできなかったです。でも、ずっとMMAに賭けてやってきたので……凡人がバケモノを倒す姿を皆に見てほしいです。それがMMAなので」

■視聴方法(予定)
1月16日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2022#01対戦カード

<修斗環太平洋バンタム級王座決定戦/5分3R>
小野島恒太(日本)
藤井伸樹(日本)

<バンタム級/5分3R>
野尻定由(日本)
中村倫也(日本)

<ライト級/5分3R>
菅原和政(日本)
宇佐美正パトリック(日本)

<ストロー級/5分3R>
新井丈(日本)
木内“SKINNYZOMBIE”崇雅(日本)

<フライ級/5分3R>
関口祐冬(日本)
内田タケル(日本)

<女子スーパーアトム級/5分2R>
黒部三奈(日本)
宝珠山桃花(日本)

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
久遠(日本)
加藤春菜(日本)

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
小生由紀(日本)

<52キロ契約/5分2R>
杉本恵(日本)
ソルト(日本)

<フェザー級/5分2R>
木下タケアキ(日本)
工藤圭一郎(日本)

<ストロー級/5分3R>
阿部マサトシ(日本)
牧ヶ谷篤(日本)

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【Shooto2022#01】野尻定由戦へ、中村倫也―02―「貫けば正義だと僕は思っています」

【写真】スピード、瞬発力は既に国内トップクラスかと思われる中村。求めているのは緩急だ (C)MMAPLANET

16日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#01で、野尻定由と対戦する中村倫也インタビュー後編。

プロ2戦目を前にして「型に囚われないMMAがしたい」と話す中村だが、その型に囚われない戦いの選択肢には、意外な勝ち方が含まれていた。全ては世界の最高峰でトップに立つため――そのための優先順位は徹底して強さを追求することだった。

<中村倫也インタビューPart.01はコチラから>


――ハイキックでKOというデビュー戦があり、それ以上のインパクトを求められていることにプレッシャーはないですか。

「いえ、ただ楽しみなだけです。デビュー戦と単に比較することは難しいですけど、一つ一つのパーツで完成度が上がっていると思います。打撃の軸ですとか、寝技の隙間を埋める動きだとか。

前はまだスペースを与えて、動かれるということがあったのですが、漬ける技術をしっかりと学んできたので。そうですね、MMAに転向したてのころは『極めたい』という気持ちが大きすぎて相手にスペースを与えてしまっていました。結果、動いた相手を極めることができるということもありましたけど、その隙間を与えないで戦えるようにしたいです」

――オーディションの最終選考試合前のアマチュア選でも、腕十字を狙い続けるという展開がありましたね。

「あの時は腕十字にこだわっていましたねぇ(笑)。今は無駄なこだわりはなく、フレキシブルになっています」

――インパクトのある勝利は力があるから狙えることですが、やはりリスキーでもあります。それでもハイキックに続き、ド派手な勝利を目指したい?

「KO勝ちをしたら、その感覚に囚われてしまうKO病があるとも聞いています。そうなってしまう気持ちも分かりますが、僕は漬けて勝ちたいので」

――えっ? 抑えてコントールして勝ちたいということですか。

「ハイ。それが許されない風潮が、このMMAにはありますよね。でも、それって簡単なことじゃないんですよ」

――力が拮抗しているときは、本当に大変なことをしていると思います。例えば川尻達也選手のジョシュ・トムソン戦やルイス・ブルカペ戦、あの試合を米国やブラジルのトップファイターにできるなら、それは最大の賛辞を受けるべきかと。

「それっ、分かるっス」

――川尻選手はそういう自分の評価は、世間に伝わらないことを意味しており喜ばしいことではなかったようですけど(笑)。

「アハハハハ。でも、それも貫けば正義だと僕は思っています。ベストを尽くして、最高の試合をしたわけですからね。相手がいるものですし。足を使って、回り続けるわけでなく攻めているので。あの足を使って、コンタクトしない試合はきついっス。誘い込むわけでもなく、ただ距離を取って回る。攻めることができないわけですからね。

そうですね……僕は、1度は漬けて勝ちたい。そういう試合をしてみたいです」

――初戦だけでなく練習を見ていても躍動感だらけですし、逆にジッと構える試合は倫也選手には難しいのではないですか。

「正直、苦手なんです。待たないで、自分から動くので。ただ、相手の様子を見て戦うことは打撃ではできつつあります。相手がテイクダウンのプレッシャーを感じると、色々と見やすくなってきますね。結果、ケージに詰めた相手が動くんじゃなくて、動かせる。そこに自分の攻撃を合わせることは、できてきたかと思います」

――まさにレスリングが得意なMMAファイターであって、レスラーがMMAをするということではないですね。

「ありがとうございます!!」

――まぁ、練習とはいえ引き込み十字、跳びつき十字にヒールフックを果敢に使っているのを目の当たりにしたので(笑)。

「練習ではいっぱい失敗したいです。そこで試さないで、試合で試すのかって話ですからね」

――今日も色々と試して、そこからリカバリーが必要になるというスパーリングをしていました。そこも踏まえて1月16日の野尻定由戦、どのような試合をファンに見せたいと思っていますか。改めてお願いします。

「そうですね、漬ける試合を見せたいです(笑)」

――素晴らしいです(笑)。

「ですかね?(笑)」

――ただし、最近の修斗はコントロールだとブレイクが掛かる傾向が強いです。

「ハイ、早くなってきましたね。ハーフでトップを取っていてもブレイクが掛かった試合もありましたし。尻餅をつかされた選手が、ケージを背負って両足を束ねられた時とかもブレイクが早いと感じます」

――北米より、明らかに早いと感じますね。もちろん、レフェリーの個人差もあるかと思いますが。ルールを利してスタンドに戻ることが横行すると、自分で立ち上がる手段を磨かなくなるという危惧を感じます。

「結果、殴るのが正義みたいな空気がある。僕もあれは疑問に思うことがあります。髙谷さんはビビアーノ・フェルナンデスとの試合とか、あれだけ組みの強い相手のテイクダウンを切って殴っていたわけですからね。それがMMAの打撃だと思っています。

なので僕はコントロールの技術力……関節技とか打撃では僕より巧い人はいくらでもいますが、動きのあるなかで相手をコントロールする試合を見せたいです。米国で勝つために必要な技術を――次の試合で見せたいと思います」

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【Shooto2022#01】プロ2戦目=野尻定由戦へ、中村倫也―01―「型に囚われないMMAがしたい」

【写真】レスリングの強さは絶対。しかし、幹から伸びる枝が広がりようがこれまでのレスリング出身のファイターと違うのがジェニュインMMAファイター中村の最大の特徴だ (C)MMAPLANET

16日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#01で、中村倫也がプロ2戦目で野尻定由と対戦する。

ワールドクラスのレスラーは、昨年7月のプロデビュー戦ではハイキックでKOという離れ業を見せた。そのレスリング能力は実績に比例し間違いない中村だが、レスリングの強さが発揮されるのは、彼のマインドがフリースタイルレスラーではなく生粋のMMAファイターであるからだ。

話す度にMMA LOVEの強さとMMA IQの高さが伝わってくるジェニュインMMAファイター中村倫也は、野尻との対戦をどのように捉えているのかを尋ねた。


――2022年の初戦、プロ2戦目となる野尻選手との試合が決まりました。正式に決まったのはいつ頃ですか。

「試合の話は先々週に聞いた感じです(※取材は12月22日に行われた)」

――7月のデビューから、半年空きました。

「そうですね。もう少し短い間隔で試合をするつもりでしたけど、ケガもあってこのタイミングになりました。ただ時間があった分、フィジカルとか試合が続けばエネルギーを注げないところにしっかりと向き合うことができて、プレイヤーとしてMMAの試合映像を大量にチェックしてきました。なので、逆に良い時間になりましたね」

――倫也選手は試合映像をチェックすることが重要だと思う派ですか。

「僕は見る派です。全ては真似から入るので。MMAでも誰かが0から1を生み出さないといけないのですが、そこまで大きな変化はないです。なら、誰もが日々磨いている動きや技術を確認できる試合を見ない手はない。試合は展示会ですからね。MMAを知るのは、試合を見ることから始まると思います。

試合を見ることでアイデアも生まれますし、1つの試合も色々な視点をもって繰り返しチェックするようにしているんです」

――色々な視点とは?

「最初は全体を俯瞰して見るようにしていて、そこで良い動きがあると使った選手の視点をもってガッチリと見返します。動きを真似し、その動作を理解する。そこから自分で取り入れることができると判断すると、練習で試します」

――なるほどぉ。だからですね。倫也選手の練習を見て、レスラーがMMAを戦っているのではなく、MMAファイターがたまたまフリースタイルレスリングで世界を舞台に戦うことができたのかという印象を持ちました。スクランブルの攻防で倒すことにこだわるのではなく跳びつき三角を仕掛けるなど、レスラーではないですよね(笑)。

「アハハハハ。それこそ小さいときから、MMAを見てきた量がそういうところに表れてくるのかと思います」

――すかさずオモプラッタからスイープに入ったり、練習とはいえ背中をつけることを厭わないことにまず驚かされました。

グラップリングスパー中に、いきなり側転からシングルを仕掛けた中村

「型に囚われないMMAがしたいんです。

練習でも普段から、そういう風に積極的に動いてから自分の形に持ちこむようにしています。本来はこういうスパーリングとロータス世田谷でど真ん中のMMAグラップリングのスパーをするのがベストなんでしょうけど、このところ出稽古はパンクラスイズム横浜の技術とスパーだけになっていました。色々と落ち着いてからロータス世田谷でもガンガン、スパーもやり込んでいきたいですね。そこは八隅さんとも話させてもらっています」

――では野尻選手の印象を教えてくれますか。

「テイクしてから展開を創りたいタイプですよね。そこに関しては間違いなく自信がありますし、まぁ相性は良いほうかと思います。打撃だけ、テイクダウンだけというより、そこを組み合わせて戦っていますよね。何か一つ秀でた強さがあるわけじゃないですけど、そういう部分で負けない。それに若くて頑張ることができるので、自分のペースに持ち込む力を持っています。そこは警戒しないといけないポイントかと思います。

Road to ONEでは実質1階級上の山本空良選手に競り負けていましたけど、僕はフェザー級の選手とやっても力負けはしないですからね。そこに関しても自信はあります。野尻選手は確かな実力の持ち主ですけど、自分と戦うには飛び道具的なことも仕掛けてくる。そういうつもりで準備もしています」

――石井逸人選手、小野島恒太選手とインフィニティでドロー。環太平洋タイトルに絡む選手と分けている点については?

「そうですね……叩き上げの強さがあって、そういう選手は怖いと思います。と同時に、野尻選手のような選手の崩し方もなんとなく頭の中にはあります。そこを体現していきたいですね。ちゃんと勝ちます。UFCでチャンピオンになると断言している人間と、ソレを口にすることができない人間の差は出るとは思っています」

――その自信が過信になることは?

「そこのバランスの取り方に関しては、僕は自分でも絶秒だと思っています。そういう心理状態で足元をすくわれた経験をレスリングでたくさんしてきました。その経験をMMAに落とし込めます。心の創り方は同じです。練習に向かうときには、いつも自分が一番弱いという気持ちでいます。でも、試合前になると自信に変えます。そのあたりは日々のメディテーションで、気持ちのコントロールをしています」。

――4月24日にLDHの格闘技イベント「POUNDSTORM」の開催も決まりました。

「大きな舞台で脚光を浴びて試合をすることに欲はありますが、それこそ野尻選手との試合が決まっているなかでPOUNDSTORMのことを考えると足元をすくわれてしまうので今は目の前の試合に集中します」

<この項、続く>

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【Shooto2022#01】中村倫也&宇佐美正パトリック、揃い踏み。野尻定由、菅原和政と対戦!!

【写真】勝てば、ベルトが早くも見える相手と戦うことになった中村と宇佐美 (C)MMAPLANET

28日(火)、Sustainより2021年のプロ修斗公式戦第一弾に中村倫也と宇佐美正パトリックというLDH martial arts契約下にあるEXFIGHT所属ファイターの出場と対戦カードが発表された。

16日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#01は既に小野島恒太×藤井伸樹の環太平洋バンタム級王座決定戦、前スーパーアトム級チャンピオン黒部三奈の再起戦=宝珠山桃花を筆頭に女子戦が4試合、男子の試合では3回戦の関口祐冬×内田タケル、新井丈×木内“SKINNYZOMBIE”崇雅に加え3つの2回戦が発表されていた。

ここにFighter Battle Audition合格の中村と宇佐美が、3回戦で揃い踏みすることなった。


4月24日に両国国技館でPOUNDSTORMというLDH初の格闘技イベントの開催、ABEMAで格闘DREAMERS 2ndシーズンの中継が決まったなか、所属ファイターで初代DREAMERS=オーディション合格者の2人が修斗公式戦2戦目で、3回戦で戦う。

最短距離でUFCを目指す中村倫也の対戦相手は、修斗で4勝2分&Road to ONEで1勝1敗の野尻定由に決まった。

バンタム級期待のファイターは、唯一喫した1敗の相手は1階級上の山本空良で、既に昨年のインフィニティリーグで小野島、さらに石井逸人という環太平洋王座に絡む選手と2回戦ながらドローという結果を残している。

つまり、この試合に勝てば中村はベルトに挑む力を有していることになる。後日掲載予定の事前インタビューで中村は「テイクダウンに行き着く、ウェルラウンダー」と野尻を評し、「動いてコントロールする」と言い切っている。

一方、9月に修斗公式戦、11月にVTJと2連勝でデビューイヤーを終えたパトリックは、菅原和政と相対する。

菅原はVTJで現修斗世界ライト級チャンピオンの西川大和戦、10月にはHEATでライト級挑戦者決定戦で岡野裕城戦と連敗中だが、穴がなく組みという部分でパトリックを封じ込める力を有している。

そんな菅原戦に向け、パトリックも事前インタビューで「僕は綺麗な顔のまま試合を終える。ダメージなく終わる試合をすることで、実力を証明します」と、西川が左目を大きく腫らしたことを引き合いに出し、勝利宣言を行っている。

なお今大会のイベント名には「Supported by ONE Championship」と謡われておらず、2019年から3年の期間で結ばれたONEと修斗とのパートナーシップが更新されなかったことがうかがえる。もしくは現状も協議中であるのか。

あれだけ大々的にパートナーシップが結ばれた発表が行われ、特に「2019年1月以降に新たにプロフェッショナル修斗世界王者を戴冠した選手は、自動的にONE Championshipの契約選手になることができる」、「全日本アマチュア修斗選手権の優勝者は1年間、シンガポールに拠点を置くメガジム『EVOLVE』へ、奨学生として招聘される」という2点は、決して少なくないプロ及びアマ選手のキャリアアップに関係し、人生の影響を与えたのだから、SustainだけでなくONE Championshipからもファンへの報告を行うことは不可欠ではないだろうか。

解消か継続か、両者からの正式発表を待ちたい。

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MMA ONE Road to ONE05 ブログ 山本空良 野尻定由

【Road to ONE05】アタックし続けたネクサス王者・山本空良が修斗ランカー野尻定由をユナニマスで下す

【写真】(C)MMAPLANET

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
Def.3-0
野尻定由(日本)

ともにアップライトで構えながら、野尻が距離を詰めていく。山本は右ロー、野尻は右ボディストレートを突く。野尻の左ミドルハイをパーリングした山本は、足を使いながら左ジャブと前蹴りで距離を取る。そして野尻が前に出てきたところで、ダブルレッグで組み付いた山本が野尻をケージに押し込む。左腕を差し上げている山本が、ケージ際で細かい蹴りを出していくも、野尻が大内刈りでテイクダウンを奪う。

グラウンドになると下から仕掛けていく山本。野尻は一度立ち上がるが、再びグラウンドに入ると、山本が三角で固めながら右ヒジを連打しながら、さらにリバーサルに成功する。反転した野尻のバックに回った山本は、右足を差し入れてコントロール。野尻は切り返してシングルを狙う。ガブりながら立ち上がった山本だが、野尻はリフトアップからグラウンドに持ち込んだ。山本はここでも下から足を利かせてコントロールするも、野尻がバックを奪いRNCを狙ったところで1Rが終了した。

2R、プレッシャーをかける野尻が右ロー、山本は右バックスピンキックを返す。さらに前蹴りで距離を取る山本。少し離れると右ハイ、さらに右カーフをヒットさせる。距離が近くなったところで野尻が組み付くも、山本が突き放して左右のストレートをクリーンヒット。ここで野尻が組み付くが、山本がギロチンで迎え撃った。これは極まらず、野尻がトップをキープしながら山本をケージに押し込んでいく。

立ち上がろうとした山本のバックに回りながら、投げて山本に背中を着かせた野尻。しかし山本は立ち上がり、今度はバックに回らせずパンチを当てながら、立ち上がった野尻をケージに押し込む。右腕を差し上げた山本を、払い腰で投げた野尻が、左右に体を振りながらパスを狙う。下から足を利かせる山本に対し、バックを狙った野尻だったが、切り返した山本にトップを奪われてしまう。

残り1分、山本が左足を差し込んでバックを狙う。腰を上げて振り落とそうとした野尻、最後はトップでこのラウンドを終えた。

最終回、野尻がプレッシャーをかけながら左右のフックを繰り出しながら、右の胴回し回転蹴りを繰り出す。山本はこれをブロックして上になるが、すぐに野尻かリバーサルする。山本は切り返してシングルを狙うが、野尻もギロチンを仕掛けていく。頭を抜いた山本は下になる。野尻は山本の左腕を取って腕十字へ。これを凌いだ山本は、ガブりながら立ち上がる。

スタンドに戻り、野尻が右ストレートを当てながらダブルレッグへ。山本は尻もちを着きながらギロチンを狙うが極まらない。ケージを背にして上半身を起こした山本は、ノーアームギロチンで絞り上げるも失敗。ここでトップを奪った山本が、サイドから野尻の左腕を取ってアームロックを狙うも、凌いだ野尻が切り返して上になる。

目まぐるしくグラウンドのポジションが入れ替わるなか、山本が上になると野尻は潜って山本の足を狙うも、山本は立ち上がる。残り10秒、左右フックを振りながら組み付いた野尻が山本をケージに押し込んだ。

裁定は、山本がユナニマスでノンストップファイトを制した。


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